説明

画像形成装置及び画像形成プログラム

【課題】利用者による煩雑な印刷設定作業を解消することを課題とする。
【解決手段】画像形成装置は、印刷対象データの情報量を検知する。また、画像形成装置は、検知した情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する。また、画像形成装置は、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定した場合に、最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示する。また、画像形成装置は、画像の表示後に、最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能又はファクシミリ機能のうち、少なくとも2つ以上の機能を有するMFP(Multi Function Printer:複合機)が知られている。一般に、MFPを利用する利用者は、PC(Personal Computer)等の情報処理装置を操作し、MFPに対して印刷要求を行なう。
【0003】
但し、MFPにおける印刷では、利用者にとって不要な情報を印刷することがある。例えば、MPFは、Webページ等の印刷時に、最終ページが広告情報等の利用者にとって不要な情報であっても、PCから受け付けた印刷要求に応じて全ての情報を印刷する。このため、利用者は、印刷のプレビュー機能等を利用して、不要な情報を印刷させないように事前に設定する作業を行なう場合がある。また、最近では、不良印刷発生時の描画情報に加えて、動作環境情報や印刷設定情報を利用者に視認させることにより、不良印刷の原因判別に要する時間と労力とを軽減する技術がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、印刷の度に利用者が煩雑な設定を行なわなければならないという問題がある。具体的に、印刷のプレビュー機能を利用する場合には、不要な情報を印刷させないように、印刷の度にプレビュー機能を利用するので、印刷の度に利用者が煩雑な設定を行なうことになる。また、不良印刷発生時の描画情報等を視認させる技術は、不良印刷発生後に不良印刷の原因を判別するために利用されるものであるため、利用者による煩雑な印刷設定作業を解消するものではない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者による煩雑な印刷設定作業を解消することが可能である画像形成装置及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、印刷対象データの情報量を検知する検知部と、検知された前記情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する判定部と、前記最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定された場合に、前記最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示する表示制御部と、前記画像の表示後に、前記最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、前記最終ページを除いた前記印刷対象データを印刷する印刷部とを有する。
【0007】
また、本発明に係る画像形成プログラムは、印刷対象データの情報量を検知する検知ステップと、検知された前記情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する判定ステップと、前記最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定された場合に、前記最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示する表示制御ステップと、前記画像の表示後に、前記最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、前記最終ページを除いた前記印刷対象データを印刷する印刷ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一つの様態によれば、利用者による煩雑な印刷設定作業を解消することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、実施例1に係る画像形成装置を含むMFPのソフトウェア構成例を示す図である。
【図2】図2は、実施例1に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【図3】図3は、実施例1に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図4】図4は、実施例2に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図5A】図5Aは、直前ページに含まれる余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図5B】図5Bは、直前ページに含まれる余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図5C】図5Cは、直前ページに含まれる余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図6】図6は、実施例3に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【図7】図7は、実施例3に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図8A】図8Aは、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図8B】図8Bは、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図8C】図8Cは、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図8D】図8Dは、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【図9】図9は、実施例4に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、所定位置のみに存在するデータを検知する処理を説明する図である。
【図11】図11は、画像形成装置を含む複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る画像形成装置及び画像形成プログラムの実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。また、各実施例は、内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【実施例1】
【0011】
[ソフトウェア構成]
図1を用いて、実施例1に係る画像形成装置を含むMFPのソフトウェア構成について説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置を含むMFPのソフトウェア構成例を示す図である。
【0012】
例えば、図1に示すように、画像形成装置を含むMFPのソフトウェア構成には、UI(User Interface)層1001と、コントローラ層1002と、アプリケーション層1003と、デバイス層1004と、クロスカット層1005とが含まれる。これらのうち、UI層1001は、例えば、外部からの要求を受け付けるために用いられる。また、UI層1001は、通信サーバ1006と、ローカルUI1007とを有する。通信サーバ1006は、例えば、ネットワーク経由での各種要求を受け付けるブロックである。ローカルUI1007は、例えば、MFPに付属の操作部からの各種要求を受け付けるブロックである。
【0013】
コントローラ層1002は、例えば、UI層1001からの要求を格納し、要求に従って適切なアプリケーションの選択を行なうために用いられる。また、コントローラ層1002は、パラメタ1008と、アクティビティ1009とを有する。パラメタ1008は、例えば、要求を一旦格納するためのブロックである。アクティビティ1009は、例えば、パラメタ1008に格納された値をもとに、適切なアプリケーションを選択するためのブロックである。
【0014】
アプリケーション層1003は、例えば、各種要求を実現するために用いられる。また、アプリケーション層1003は、入力処理1010と、加工処理1011と、出力処理1012と、保管処理1013と、印刷処理1014と、データ処理1015との処理群を有する。すなわち、アプリケーション層1003は、アクティビティ1009等からの要求を、上記処理群の組み合わせにより実現する。また、後述する画像形成装置による処理は、主に、印刷処理1014とデータ処理1015とに該当する。なお、アプリケーション層1003には、上記処理群とは異なる機能が利用者によって追加されている場合もある。
【0015】
デバイス層1004は、例えば、アプリケーション層1003の各機能ブロックの処理実行に利用されるハードウェアの制御コンポーネント群である。また、デバイス層1004は、デバイス1016a〜デバイス1016n(nは、自然数)を有する。MFPによっては、ネットワークや電話回線、スキャナ等、接続されているデバイスの制御を行なう。
【0016】
クロスカット層1005は、例えば、UI層1001、コントローラ層1002、アプリケーション層1003及びデバイス層1004全てのブロックで共通して利用される機能ブロックである。また、クロスカット層1005は、履歴1017と、アクセス制御1018と、課金1019とを有する。なお、クロスカット層1005には、履歴1017、アクセス制御1018及び課金1019だけでなく、他のブロックが含まれていても良い。これらのうち、例えば、課金1019は、課金による制限を受ける全てのブロックからアクセスされ、課金情報をもとに処理を実行する。
【0017】
[実施例1に係る画像形成装置の構成]
次に、図2を用いて、実施例1に係る画像形成装置の構成について説明する。図2は、実施例1に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【0018】
例えば、図2に示すように、画像形成装置100は、検知部110と、判定部120と、表示制御部130と、表示部140と、印刷部150とを有する。かかる画像形成装置100は、一つの様態として、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能又はファクシミリ機能のうち、少なくとも2つ以上の機能を有するMFP等に含まれる。また、画像形成装置100は、利用者の操作するPCを介して、プリンタドライバから印刷対象データと印刷指示とを受け付けて、該印刷対象データの印刷を実行する。なお、印刷対象データは、プリンタドライバによる処理で画像データとなっている。
【0019】
検知部110は、印刷対象データの情報量を検知する。例えば、検知部110は、MFPにより印刷対象データが受信された場合に、印刷対象データの印刷ページが何ページあるのか、両面印刷や集約印刷等の印刷条件は何か等を認識する。そして、検知部110は、画像データである印刷対象データの画素を検出することにより、該印刷対象データに含まれる情報量を印刷ページごとに検知する。
【0020】
判定部120は、検知部110によって検知された情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する。例えば、判定部120は、検知部110によって検知された印刷ページごとの情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が1ページの許容情報量の3分の1未満等の所定量未満であるか否かを判定する。このとき、判定部120は、所定量未満であると判定した場合に、判定結果を表示制御部130に通知する。一方、判定部120は、所定量以上であると判定した場合に、判定結果を印刷部150に通知する。
【0021】
表示制御部130は、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定部120によって判定された場合に、最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部140に表示する。例えば、表示制御部130は、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定部120によって判定された場合に、該最終ページを印刷するか否かを利用者に判断させるための印刷可否の入力を促す画像を表示部140に表示させる。
【0022】
表示部140は、表示制御部130によって制御される各種情報を表示出力する。例えば、表示部140は、MFPに搭載されたオペレーションパネル等であり、表示制御部130による制御により、最終ページの印刷可否の入力を促す画面を表示する。また、表示部140は、画面上の表示の押下操作によって入力装置になるタッチパネルディスプレイ等であり、利用者の押下操作により最終ページの印刷可否の入力を受け付ける。なお、オペレーションパネルに表示される情報は、印刷を指示したPCの表示画面上に出力されても良く、かかる場合には、利用者の操作によりPCから最終ページの印刷可否の入力を受け付ける。
【0023】
印刷部150は、最終ページの印刷可否の入力を促す画像の表示後に、最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する。例えば、印刷部150は、表示部140から最終ページの印刷可否情報を受け付ける。このとき、印刷部150は、最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する。一方、印刷部150は、表示部140から最終ページを印刷する旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを含む印刷対象データの印刷、すなわち通常の印刷を実行する。また、印刷部150は、判定部120によって最終ページに含まれる情報量が所定量以上である判定結果を通知された場合に、最終ページを含む印刷対象データの印刷、すなわち通常の印刷を実行する。
【0024】
[実施例1に係る画像形成処理フロー]
次に、図3を用いて、実施例1に係る画像形成処理の流れについて説明する。図3は、実施例1に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0025】
例えば、図3に示すように、検知部110は、MFPにより印刷対象データが受信された場合に(ステップS101肯定)、受信された印刷対象データの画素を検出することにより、該印刷対象データに含まれる情報量を印刷ページごとに検知する(ステップS102)。ここで、検知部110は、MFPにより印刷対象データが受信されていない場合に(ステップS101否定)、該印刷対象データの受信待ちの状態となる。
【0026】
また、判定部120は、検知部110によって検知された最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する(ステップS103)。このとき、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定部120によって判定された場合に(ステップS103肯定)、表示制御部130は、最終ページを印刷するか否かを利用者に判断させるための印刷可否の入力を促す画像を表示部140に表示する(ステップS104)。一方、最終ページに含まれる情報量が所定量以上であると判定部120によって判定された場合に(ステップS103否定)、印刷部150は、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS107)。
【0027】
また、印刷部150は、最終ページを印刷しない旨の入力を表示部140から受け付けた場合に(ステップS105否定)、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する(ステップS106)。一方、印刷部150は、最終ページを印刷する旨の入力を表示部140から受け付けた場合に(ステップS105肯定)、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS107)。
【0028】
[実施例1による効果]
上述したように、画像形成装置100は、最終ページの情報量が少ない印刷対象データの、最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示し、最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する。この結果、画像形成装置100は、印刷の度にプレビュー機能を利用して印刷設定作業を行なう従来技術と比較して、利用者による煩雑な印刷設定作業を解消することができる。換言すると、画像形成装置100は、最終ページの情報量が少ないときにのみ利用者に印刷設定作業を行なわせるので、印刷毎に利用者に印刷設定作業を行なわせる従来技術と比較して、利用者による煩雑な印刷設定作業を解消することができるとともに、不要な印刷を削減して、プリント用紙等の記録媒体の消費を抑制することができる。
【実施例2】
【0029】
上記実施例1では、最終ページの情報量が所定量未満である印刷対象データの該最終ページの印刷可否を受け付ける場合を説明したが、最終ページの直前ページの余白領域に最終ページの情報が挿入可能である印刷対象データの該最終ページの挿入可否を受け付けることもできる。そこで、実施例2では、最終ページの直前ページの余白領域に該最終ページの情報が挿入可能である印刷対象データの該最終ページの挿入可否を受け付ける場合を説明する。
【0030】
[実施例2に係る画像形成処理フロー]
図4を用いて、実施例2に係る画像形成処理の流れについて説明する。図4は、実施例2に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。なお、図4に示したステップS201〜ステップS203に係る各処理は、上記のステップS101〜ステップS103に係る処理と同様であるためその説明を省略する。
【0031】
例えば、図4に示すように、判定部120は、最終ページの情報量が所定量未満であると判定した場合に(ステップS203肯定)、最終ページの直前ページに含まれる余白領域に、最終ページに含まれる情報が挿入可能であるか否かを判定する(ステップS204)。このとき、直前ページの余白領域に最終ページの情報が挿入可能であると判定部120によって判定された場合に(ステップS204肯定)、表示制御部130は、最終ページに含まれる情報の、直前ページに含まれる余白領域への挿入可否の入力を促す画像を表示部140に表示する(ステップS205)。
【0032】
一方、直前ページの余白領域に最終ページの情報が挿入不可能であると判定部120によって判定された場合に(ステップS204否定)、印刷部150は、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS208)。なお、直前ページに含まれる余白領域に最終ページに含まれる情報を挿入する処理の詳細については後述する。
【0033】
また、印刷部150は、直前ページの余白領域に最終ページの情報を挿入する旨の入力を表示部140から受け付けた場合に(ステップS206肯定)、最終ページを除いた、且つ、直前ページの余白領域に最終ページの情報を挿入した印刷対象データを印刷する(ステップS207)。一方、印刷部150は、直前ページの余白領域に最終ページの情報を挿入しない旨の入力を表示部140から受け付けた場合に(ステップS206否定)、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS208)。
【0034】
[余白領域への挿入]
次に、図5A〜図5Cを用いて、直前ページに含まれる余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理について説明する。図5A〜図5Cは、直前ページに含まれる余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。
【0035】
例えば、図5Aに示すように、判定部120は、直前ページにおける位置(A)のアドレス「0000H」から、位置(C)のアドレス「0zzzzH」までの間に含まれる画素(ビット)を検出する。このとき、判定部120は、以降に画素が検出されなくなった位置(B)のアドレス「0xxxxH」を控えておく。なお、ページサイズや縦横方向の比等によりアドレスが異なるため、画像形成装置100は、サイズごとに対応するアドレスのデータを予め保持しておく。
【0036】
続いて、図5Bに示すように、判定部120は、最終ページにおける位置(D)のアドレス「0000H」から、位置(F)のアドレス「0zzzzH」までの間に含まれる画素(ビット)を検出する。このとき、判定部120は、以降に画素が検出されなくなった位置(E)のアドレス「0yyyyH」を控えておく。
【0037】
その後、図5Cに示すように、判定部120は、直前ページにおける位置(B)のアドレス「0xxxxH」に、最終ページにおける位置(D)のアドレス「0000H」から位置(E)のアドレス「0yyyyH」までに含まれるデータをコピーする。すなわち、直前ページの余白領域に最終ページの情報をコピーした場合には、直前ページにおける位置(A)のアドレス「0000H」から、位置(G)のアドレス「0xxxxH+0yyyyH」までにデータが存在することになる。これらの処理により、判定部120は、直前ページに含まれる余白領域に最終ページに含まれる情報を挿入可能であるか否かを判定する。
【0038】
[実施例2による効果]
上述したように、画像形成装置100は、直前ページの余白領域に、最終ページの情報をコピーし、最終ページを除いた印刷対象データを印刷するので、最終ページの情報量が少なくてもその内容が重要なものである場合に、全体の情報量を減らすことなく、プリント用紙等の記録媒体の消費を抑制することができる。
【実施例3】
【0039】
上記実施例1では、最終ページの情報量が所定量未満である印刷対象データの該最終ページの印刷可否を受け付ける場合を説明したが、最終ページの直前ページに含まれる情報間の余白領域を詰めることで出現した新たな余白領域に、最終ページの情報が挿入可能である印刷対象データの該最終ページの挿入可否を受け付けることもできる。そこで、実施例3では、最終ページの直前ページに含まれる情報間の余白領域を詰めることで出現した新たな余白領域に、最終ページの情報が挿入可能である印刷対象データの該最終ページの挿入可否を受け付ける場合を説明する。
【0040】
[実施例3に係る画像形成装置の構成]
図6を用いて、実施例3に係る画像形成装置の構成について説明する。図6は、実施例3に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
【0041】
例えば、図6に示すように、画像形成装置200は、検知部210と、判定部220と、表示制御部230と、表示部240と、印刷部250と、余白領域処理部260とを有する。なお、検知部210、判定部220、表示制御部230、表示部240及び印刷部250は、実施例1に係る検知部110、判定部120、表示制御部130、表示部140及び印刷部150それぞれに対応し、これらの各機能部による処理内容について、実施例1に係る各機能部と同様の処理内容についてはその説明を省略する場合がある。
【0042】
余白領域処理部260は、最終ページの直前ページに含まれる情報間の余白領域を詰める。例えば、余白領域処理部260は、最終ページの直前ページに含まれる画素を検出し、検出した画素間に余白領域がある場合に、該余白領域にデータを移動させていくことにより、直前ページの下端に余白領域を集中させる。かかる直前ページの下端の余白領域は、「新たな余白領域」と呼ぶ場合がある。なお、余白領域処理部260による余白領域を詰める処理の詳細については後述する。
【0043】
判定部220は、余白領域処理部260によって直前ページに含まれる情報間の余白領域が詰められた結果、出現した新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報が挿入可能であるか否かを判定する。例えば、判定部220は、余白領域処理部260による処理後に、直前ページに含まれる画素を検出する。このとき、判定部220は、以降に画素が検出されなくなった位置となる、新たな余白領域の開始位置のアドレスを控えておく。
【0044】
続いて、判定部220は、最終ページに含まれる画素を検出する。このとき、判定部220は、以降に画素が検出されなくなった位置のアドレスを控えておく。その後、判定部220は、直前ページの新たな余白領域に、最終ページに含まれるデータをコピーする。これらの処理により、判定部220は、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入可能であるか否かを判定する。このとき、判定部220は、挿入可能であると判定した場合に、判定結果を表示制御部230に通知する。一方、判定部220は、挿入不可能であると判定した場合に、判定結果を印刷部250に通知する。なお、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理の詳細については後述する。
【0045】
表示制御部230は、最終ページに含まれる情報が挿入可能であると判定部220によって判定された場合に、最終ページに含まれる情報の、新たな余白領域への挿入可否の入力を促す画像を表示部240に表示する。例えば、表示制御部230は、最終ページに含まれる情報が挿入可能であると判定部220によって判定された場合に、該最終ページに含まれる情報を直前ページの新たな余白領域に挿入して印刷するか否かを利用者に判断させるための挿入可否の入力を促す画像を表示部240に表示させる。
【0046】
表示部240は、表示制御部230によって制御される各種情報を表示出力する。例えば、表示部240は、利用者の押下操作により、最終ページの情報の直前ページの新たな余白領域への挿入可否の入力を受け付ける。表示部240によって表示される画像は、一つの様態として、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報が実際に挿入された画像と、「挿入する」及び「挿入しない」等の選択ボタンの画像とである。
【0047】
印刷部250は、最終ページに含まれる情報の、直前ページの新たな余白領域への挿入可否を促す画像の表示後に、最終ページに含まれる情報を新たな余白領域へ挿入する旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを除いた、且つ、最終ページに含まれる情報を直前ページの新たな余白領域へ挿入した印刷対象データを印刷する。
【0048】
例えば、印刷部250は、表示部240から最終ページに含まれる情報の直前ページの新たな余白領域への挿入可否情報を受け付ける。このとき、印刷部250は、挿入する旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを除いた、且つ、最終ページに含まれる情報を直前ページの新たな余白領域に挿入した印刷対象データを印刷する。一方、印刷部250は、表示部240から挿入しない旨の入力を受け付けた場合に、最終ページを含む印刷対象データの印刷、すなわち通常の印刷を実行する。また、印刷部250は、判定部220によって最終ページに含まれる情報が直前ページの新たな余白領域に挿入不可能である判定結果を通知された場合に、最終ページを含む印刷対象データの印刷、すなわち通常の印刷を実行する。
【0049】
[実施例3に係る画像形成処理フロー]
次に、図7を用いて、実施例3に係る画像形成処理の流れについて説明する。図7は、実施例3に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。なお、図7に示したステップS301〜ステップS303に係る各処理は、上記のステップS101〜ステップS103に係る処理と同様であるためその説明を省略する。
【0050】
例えば、図7に示すように、余白領域処理部260は、最終ページの情報量が所定量未満であると判定部220によって判定された場合に(ステップS303肯定)、直前ページに含まれる画素を検出し、検出した画素間の余白領域にデータを移動させていくことにより、直前ページに含まれる情報間の余白領域を詰める(ステップS304)。
【0051】
また、判定部220は、最終ページの直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報が挿入可能であるか否かを判定する(ステップS305)。このとき、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報が挿入可能であると判定部220によって判定された場合に(ステップS305肯定)、表示制御部230は、最終ページに含まれる情報の、直前ページに含まれる新たな余白領域への挿入可否の入力を促す画像を表示部240に表示する(ステップS306)。一方、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報が挿入不可能であると判定部220によって判定された場合に(ステップS305否定)、印刷部250は、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS309)。
【0052】
また、印刷部250は、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報を挿入する旨の入力を表示部250から受け付けた場合に(ステップS307肯定)、最終ページを除いた、且つ、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報を挿入した印刷対象データを印刷する(ステップS308)。一方、印刷部250は、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報を挿入しない旨の入力を表示部240から受け付けた場合に(ステップS307否定)、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS309)。
【0053】
[新たな余白領域への挿入]
次に、図8A〜図8Dを用いて、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理について説明する。図8A〜図8Dは、直前ページに含まれる新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報を挿入する処理を説明する図である。なお、最終ページは、図5Bと同様のものを利用して説明するが、説明の便宜上、図5Bにおける位置(E)のアドレスは、「0yyyzH」であることとして説明する。
【0054】
例えば、図8Aに示すように、余白領域処理部260は、直前ページにおける位置(A)のアドレス「0000H」から、位置(G)のアドレス「0zzzzH」までの間に含まれる画素(ビット)を検出する。このとき、余白領域処理部260は、途中に画素が検出されなくなった位置(B)のアドレス「0xxxxH」と、位置(D)のアドレス「0xxyyH」と、途中から画素が検出された位置(C)のアドレス「0xxxyH」と、位置(E)のアドレス「0xyyyH」と、以降に画素が検出されなくなった位置(F)のアドレス「0yyyyH」とを控えておく。なお、ページサイズや縦横方向の比等によりアドレスが異なるため、画像形成装置200は、サイズごとに対応するアドレスのデータを予め保持しておく。
【0055】
続いて、図8Bに示すように、余白領域処理部260は、直前ページにおける位置(B)のアドレス「0xxxxH」に、位置(C)のアドレス「0xxxyH」から位置(D)のアドレス「0xxyyH」までに含まれるデータを移動する。すなわち、情報間の余白領域を詰めた場合には、直前ページにおける位置(B)又は(C)’のアドレス「0xxxxH」から、位置(D)’のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)」までにデータが存在することになる。
【0056】
その後、図8Cに示すように、余白領域処理部260は、直前ページにおける位置(D)’のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)」に、位置(E)のアドレス「0xyyyH」から位置(F)のアドレス「0yyyyH」までに含まれるデータを移動する。すなわち、情報間の余白領域を詰めた場合には、直前ページにおける位置(D)’又は(E)’のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)」から、位置(F)’のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)+(0yyyyH−0xyyyH)」までにデータが存在することになる。換言すると、直前ページには、位置(F)’のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)+(0yyyyH−0xyyyH)」から、位置(G)のアドレス「0zzzzH」までに新たな余白領域が出現する。
【0057】
また、図8Dに示すように、判定部220は、直前ページにおける位置(F)’のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)+(0yyyyH−0xyyyH)」に、最終ページ(図5B参照)における位置(D)のアドレス「0000H」から位置(E)のアドレス「0yyyzH」までに含まれるデータをコピーする。すなわち、直前ページの新たな余白領域に最終ページの情報をコピーした場合には、直前ページにおける位置(A)のアドレス「0000H」から、位置(H)のアドレス「0xxxxH+(0xxyyH−0xxxyH)+(0yyyyH−0xyyyH)+0yyyzH」までにデータが存在することになる。これらの処理により、判定部220は、直前ページに含まれる新たな余白領域に最終ページに含まれる情報を挿入可能であるか否かを判定する。
【0058】
[実施例3による効果]
上述したように、画像形成装置200は、直前ページの情報間の余白領域を詰めることで出現した新たな余白領域に、最終ページの情報をコピーし、最終ページを除いた印刷対象データを印刷するので、より多くの情報を直前ページに盛り込めるとともに、全体の情報量を減らすことなく、プリント用紙等の記録媒体の消費をより抑制することができる。
【実施例4】
【0059】
上記実施例1では、最終ページの情報量が所定量未満である印刷対象データの該最終ページの印刷可否を受け付ける場合を説明したが、最終ページに含まれる情報が所定位置のみに存在する印刷対象データの該最終ページの印刷可否を受け付けることもできる。そこで、実施例4では、最終ページに含まれる情報が所定位置のみに存在する印刷対象データの該最終ページの印刷可否を受け付ける場合を説明する。
【0060】
[実施例4に係る画像形成処理フロー]
図9を用いて、実施例4に係る画像形成処理の流れについて説明する。図9は、実施例4に係る画像形成処理の流れの例を示すフローチャートである。なお、図9に示したステップS401〜ステップS403に係る各処理は、上記のステップS101〜ステップS103に係る処理と同様であるためその説明を省略する。
【0061】
例えば、図9に示すように、判定部120は、最終ページの情報量が所定量未満であると判定した場合に(ステップS403肯定)、最終ページに含まれる情報が該最終ページの所定位置のみに存在するか否かを判定する(ステップS404)。かかる所定位置とは、一つの様態として、ヘッダー及びフッター等の位置である。なお、所定位置のみに存在するデータを検知する処理の詳細については後述する。
【0062】
このとき、所定位置のみに存在すると判定部120によって判定された場合に(ステップS404肯定)、表示制御部130は、最終ページを印刷するか否かを利用者に判断させるための印刷可否の入力を促す画像を表示部140に表示する(ステップS405)。一方、所定位置以外にも存在すると判定部120によって判定された場合に(ステップS404否定)、印刷部150は、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS408)。
【0063】
また、印刷部150は、最終ページを印刷しない旨の入力を表示部140から受け付けた場合に(ステップS406否定)、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する(ステップS407)。一方、印刷部150は、最終ページを印刷する旨の入力を表示部140から受け付けた場合に(ステップS406肯定)、印刷対象データの最終ページを含む通常の印刷を実行する(ステップS408)。
【0064】
[所定位置のみに存在するデータの検知]
次に、図10を用いて、所定位置のみに存在するデータを検知する処理について説明する。図10は、所定位置のみに存在するデータを検知する処理を説明する図である。なお、図10では、所定位置がヘッダー及びフッターである場合を例に挙げて説明する。
【0065】
例えば、図10に示すように、判定部120は、最終ページにおけるアドレス「0000H」から、アドレス「0xxxxH」までの範囲(A)に含まれる画素(ビット)を検出する。また、判定部120は、最終ページにおけるアドレス「0xxxxH」から、アドレス「0yyyyH」に含まれる画素(ビット)を検出する。また、判定部120は、最終ページにおけるアドレス「0yyyyH」から、アドレス「0zzzzH」までの範囲(B)に含まれる画素(ビット)を検出する。そして、判定部120は、最終ページの画素の検出において、範囲(A)及び範囲(B)のみに存在するか否かを判定する。ここで、範囲(A)は、ヘッダーの領域であり、範囲(B)は、フッターの領域である。なお、ページサイズや縦横方向の比等によりアドレスが異なるため、画像形成装置100は、サイズごとに対応するアドレスのデータを予め保持しておく。
【0066】
[実施例4による効果]
上述したように、画像形成装置100は、最終ページの所定位置のみに情報が存在する場合に、最終ページを除いた印刷対象データを印刷するので、プリント用紙等の記録媒体の消費を抑制することができる。
【実施例5】
【0067】
さて、これまで本発明に係る画像形成装置100又は画像形成装置200の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)利用者への確認、(2)余白領域を詰めるページ、(3)構成、(4)プログラム等、について異なる実施例を説明する。
【0068】
(1)利用者への確認
上記実施例では、最終ページの印刷可否、又は、直前ページの余白領域への最終ページの情報の挿入可否を利用者に判断させるための画像を表示する場合を説明したが、かかる画像の表示を省略しても良い。例えば、画像形成装置100は、最終ページの情報量が所定量未満であったり、直前ページの余白領域に最終ページの情報が挿入可能であったりした場合に、利用者に判断させることなく、最終ページを除いた印刷対象データを印刷する。また、印刷可否の問い合わせ、挿入可否の問い合わせ、又は、これらの可否の問い合わせを行なわないようにする等の設定は、任意に行なえるようにしても良い。
【0069】
(2)余白領域を詰めるページ
また、上記実施例では、直前ページに含まれる情報間の余白領域を詰めることで出現した新たな余白領域に、最終ページに含まれる情報をコピーする場合を説明したが、最終ページに含まれる情報間の余白領域を詰めたうえで、直前ページの新たな余白領域に、余白領域を詰めた最終ページに含まれる情報をコピーしても良い。かかる場合には、最終ページに含まれる情報間に余白領域が存在することで、直前ページの新たな余白領域への挿入が不可能となることをより少なくすることができる。この結果、プリント用紙等の記録媒体の消費をより抑制することができる。
【0070】
(3)構成
また、上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタ等を含む情報は、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、「所定量」は、任意の値に設定することができる。また、例えば、オペレーションパネルに表示する内容は、上記の例に限られるものではない。
【0071】
また、図示した画像形成装置100又は画像形成装置200の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散又は統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合することができる。例えば、判定部120と表示制御部130とを、検知部110によって検知された情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満である場合に、最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部140に表示する「表示制御判定部」として統合しても良い。
【0072】
(4)プログラム等
図11は、画像形成装置100又は画像形成装置200を含む複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。例えば、図11に示すように、かかる複合機は、コントローラ10と、エンジン(Engine)部60とがPCIバスで接続された構成を有する。コントローラ10は、複合機全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジン等であり、例えば、白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナ又はファックスユニット等である。なお、このエンジン部60には、プロッタ等のいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれる。
【0073】
また、コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM‐P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM‐C)17と、ASIC16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ13とASIC16との間がAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続された構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
【0074】
また、CPU11は、複合機の全体制御を行なうものであり、ノースブリッジ13、MEM−P12及びサウスブリッジ14を含むチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0075】
また、ノースブリッジ13は、CPU11と、MEM−P12と、サウスブリッジ14と、AGPバス15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書き等を制御するメモリコントローラ、PCIマスタ及びAGPターゲットを有する。
【0076】
また、MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとを有する。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
【0077】
サウスブリッジ14は、ノースブリッジ13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このサウスブリッジ14は、PCIバスを介してノースブリッジ13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部等も接続される。
【0078】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス15、PCIバス、HDD18及びMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行なう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送を行なうPCIユニットとを含む。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース50が接続される。操作表示部20は、ASIC16に直接接続されている。
【0079】
また、MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行なうためのストレージである。
【0080】
また、AGPバス15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするものである。
【0081】
なお、上記実施例の画像形成装置100で実行される画像形成プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。例えば、画像形成装置100で実行される画像形成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成しても良い。
【符号の説明】
【0082】
100 画像形成装置
110 検知部
120 判定部
130 表示制御部
140 表示部
150 印刷部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0083】
【特許文献1】特開2010−017909号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象データの情報量を検知する検知部と、
検知された前記情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する判定部と、
前記最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定された場合に、前記最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示する表示制御部と、
前記画像の表示後に、前記最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、前記最終ページを除いた前記印刷対象データを印刷する印刷部と
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記判定部は、さらに、前記最終ページの直前ページに含まれる余白領域に、前記最終ページに含まれる情報が挿入可能であるか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記最終ページに含まれる情報が挿入可能であると判定された場合に、前記最終ページに含まれる情報の前記余白領域への挿入可否の入力を促す画像を前記表示部に表示し、
前記印刷部は、前記画像の表示後に、前記最終ページに含まれる情報を前記余白領域へ挿入する旨の入力を受け付けた場合に、前記最終ページを除いた、且つ、前記最終ページに含まれる情報を前記余白領域へ挿入した前記印刷対象データを印刷することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記最終ページの直前ページに含まれる情報間の余白領域を詰める余白領域処理部をさらに有し、
前記判定部は、さらに、前記余白領域を詰めることにより出現した新たな余白領域に、前記最終ページに含まれる情報が挿入可能であるか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記最終ページに含まれる情報が挿入可能であると判定された場合に、前記最終ページに含まれる情報の前記新たな余白領域への挿入可否の入力を促す画像を前記表示部に表示し、
前記印刷部は、前記画像の表示後に、前記最終ページに含まれる情報を前記新たな余白領域へ挿入する旨の入力を受け付けた場合に、前記最終ページを除いた、且つ、前記最終ページに含まれる情報を前記新たな余白領域へ挿入した前記印刷対象データを印刷することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記判定部は、さらに、前記最終ページに含まれる情報が該最終ページの所定位置のみに存在するか否かを判定し、
前記表示制御部は、前記最終ページの所定位置のみに存在すると判定された場合に、前記最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
印刷対象データの情報量を検知する検知ステップと、
検知された前記情報量のうち、最終ページに含まれる情報量が所定量未満であるか否かを判定する判定ステップと、
前記最終ページに含まれる情報量が所定量未満であると判定された場合に、前記最終ページの印刷可否の入力を促す画像を表示部に表示する表示制御ステップと、
前記画像の表示後に、前記最終ページを印刷しない旨の入力を受け付けた場合に、前記最終ページを除いた前記印刷対象データを印刷する印刷ステップと
をコンピュータに実行させるための画像形成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−59872(P2013−59872A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−198169(P2011−198169)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】