説明

画像形成装置及び画像形成装置制御方法

【課題】トレイの代替や追加の際に用紙情報を効率的に設定する。
【解決手段】用紙を収納するトレイと、前記用紙の属性情報を前記トレイと関連して当該トレイ毎の用紙情報として記憶する記憶部と、プリントデータに含まれる用紙情報により対応する前記トレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させて画像形成部にプリントを実行するよう制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイに関連した用紙情報を、他のトレイの用紙情報として複写する機能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙のプロファイルに配慮された画像形成装置、およびこのような画像形成装置における画像形成装置制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザ式等のプリンタや複写機等の画像形成装置には、多様な印刷条件に対応するために複数種類の用紙を収容するトレイが各用紙別に複数設けられている。
【0003】
そして、このような画像形成装置によると、紙種や斤量、紙色、表裏の倍率差といった用紙の種類や印刷条件を示す属性情報を含んだ用紙情報(プロファイル)が、記憶部等から読み出されて各トレイに設定される。
【0004】
そのため、当該画像形成装置は、各トレイに設定された用紙情報のIDから、受け付けた印刷ジョブに含まれる用紙情報で指定されるIDを検索することにより一のトレイを特定し、当該特定したトレイから用紙を給紙することができる。
【0005】
このような用紙の給紙手順は、特に軽印刷の分野で必然性が高い。というのは、軽印刷の分野においては、用紙の種類が非常に多く存在しており、各々の用紙にはそれに適した詳細な印刷条件を設定しなければ、適切に用紙上に画像を形成することができないという事情があるからである。
【0006】
なお、このような画像形成装置における用紙情報の取り扱いについては、以下の特許文献1に関連した提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−98510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1に記載の画像形成装置では、用紙情報の取り扱いを効率的に進めるため、あるトレイの用紙情報を変更した場合、同一の属性情報を有する他のトレイについても連動して用紙情報が変更されるという処理が提案されている。
【0009】
ところで、トレイの故障による代替、あるいはトレイの追加などが発生すると、操作者が新たなトレイに用紙情報を設定し直したり、新たに設定する必要があり、その操作が面倒であった。このようなトレイの故障や追加時の用紙情報の設定については、上記特許文献1では対処することができない。
【0010】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、トレイの代替や追加の際に用紙情報を効率的に設定することが可能な画像形成装置及び画像形成装置制御方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち、前記した課題を解決する本発明は、以下の通りである。
【0012】
(1)第1の発明は、用紙を収納するトレイと、前記用紙の属性情報を前記トレイと関連して当該トレイ毎の用紙情報として記憶する記憶部と、プリントデータに含まれる用紙情報により対応する前記トレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させて画像形成部にプリントを実行するよう制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイに関連した用紙情報を、他のトレイの用紙情報として複写する機能を有する、ことを特徴とする。
【0013】
(2)第2の発明は、上記(1)において、複数のトレイをトレイユニットとして備える画像形成装置であって、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイユニットの各トレイに関連した用紙情報を、他のトレイユニットの各トレイの用紙情報として、トレイユニット単位で複写する機能を有する、ことを特徴とする。
【0014】
(3)第3の発明は、上記(1)〜(2)において、トレイあるいはトレイユニットが追加される場合に、前記制御部は、既存のトレイあるいはトレイユニットから、追加されるトレイあるいはトレイユニットに対して、前記記憶部に記憶されている用紙情報を複写する機能を起動する、ことを特徴とする。
【0015】
(4)第4の発明は、上記(1)〜(3)において、指示の入力と情報の表示が可能な操作表示部を備え、前記制御部は、複写元となりうるトレイと当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを前記操作表示部に表示し、前記操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、前記操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写する、ことを特徴とする。
【0016】
(5)第5の発明は、上記(1)〜(3)において、指示の入力と情報の表示が可能な操作表示部を備え、前記制御部は、複写元となりうるトレイの用紙情報と当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを前記操作表示部に表示し、前記操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、前記操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
(1)この発明では、記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイに関連した用紙情報を、他のトレイの用紙情報として複写する機能を有するため、トレイの代替や追加の際に用紙情報を効率的に設定することが可能になる。
【0018】
すなわち、トレイの故障による代替、あるいはトレイの追加などが発生しても、操作者が新たなトレイに用紙情報を設定し直すような手間をかける必要がなくなる。
【0019】
(2)また、複数のトレイをトレイユニットとして備える画像形成装置では、あるトレイユニットの各トレイに関連した用紙情報を、他のトレイユニットの各トレイの用紙情報として、トレイユニット単位で複写する機能を有するため、トレイユニットの代替や追加の際に用紙情報を効率的に設定することが可能になる。
【0020】
すなわち、トレイユニットの故障による代替、あるいはトレイユニットの追加などが発生しても、操作者が新たなトレイユニットそれぞれに用紙情報を設定し直すような手間をかける必要がなくなる。
【0021】
(3)また、トレイあるいはトレイユニットが追加される場合に、既存のトレイあるいはトレイユニットから、追加されるトレイあるいはトレイユニットに対して、既に記憶部に記憶されている用紙情報を複写する機能を起動するため、トレイやトレイユニットの代替や追加の際に用紙情報を極めて効率的に設定することが可能になる。
【0022】
(4)また、複写元となりうるトレイと当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを操作表示部に表示しつつ、操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写するため、トレイユニットの代替や追加の際に、トレイ同士の対応関係を把握しつつ、用紙情報を操作者が効率的に設定することが可能になる。
【0023】
(5)また、複写元となりうるトレイの用紙情報と当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを操作表示部に表示し、操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写するため、トレイユニットの代替や追加の際に、トレイ同士の対応関係や複写元の用紙情報を具体的に把握しつつ、用紙情報を操作者が効率的に設定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態の画像形成装置の画面例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
【0026】
〈画像形成装置の全体構成〉
図1−3は本発明の実施の形態の概略構成を示す説明図である。
【0027】
なお、ここでは、給紙装置として複数のトレイを有するトレイユニット30A、給紙装置として複数のトレイを有するトレイユニット30B、画像形成装置100、後処理装置400を含んで、直列接続された状態の画像形成システムを具体例として示す。但し、接続台数や接続機器は、この例に限定されるものではない。
【0028】
また、この画像形成システムでは、図2及び図3に示されるように、図面上で右から左に向けた用紙の流れに沿って、トレイユニット30A若しくは30B、画像形成装置100、画像形成された用紙に各種後処理(パンチ処理、ステイプル処理、バインド処理など)を施す後処理装置400、が用紙の流れに沿って直列接続されている。
【0029】
また、トレイユニット30A、トレイユニット30B、画像形成装置100、後処理装置400は、それぞれ通信部35,125,405を介して、それぞれの制御部31,150(CPU151),401が通信することで連携した制御を行うように構成されている。
【0030】
〈画像形成装置の構成〉
図1は、本発明の第1の実施の形態の画像形成装置の主要部を構成する画像形成装置100の構成を示している。画像形成装置100は、大きく分けて、プリンタコントローラ110と、スキャナ部122と、操作表示部123と、プリンタ部124と、通信部125と、給紙部130と、主制御部150と、を備えて構成される。
【0031】
プリンタコントローラ110は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介してパーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置と接続されており、情報処理装置から送られてくる印刷ジョブをラスタライズ処理してイメージデータを生成する処理(RIP処理)を実行する機能を果たす。なお、イメージデータは画像形成に使用されるビットマップ形式の画像データである。
【0032】
プリンタコントローラ110が情報処理装置から受信する印刷ジョブは、文字や図形をコードデータやベクトルデータで表した印刷データ、たとえば、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)で記述された印刷データを含むものであり、ラスタライズ処理(RIP処理)はコードデータやベクトルデータで構成される印刷データをビットマップ形式のイメージデータに展開する処理である。
【0033】
プリンタコントローラ110は、当該プリンタコントローラ110の動作を統括制御するコントローラ制御部としてのCPU(Central Processing Unit)111と、ネットワークに接続するための通信機能を果たすLAN−IF部112と、RIP処理により生成したイメージデータなどを記憶する画像メモリ113と、ネットワークから受信した印刷データやRIP処理の処理過程で生成される中間データなどを蓄積するハードディスク装置(HDD)114と、画像メモリ113へのデータのリード/ライト機能および画像形成部120との間で各種データの送受信機能を果たすDRAM(Dynamic Random Access Memory)制御部115とを有している。
【0034】
このほか、図示省略してあるが、CPU111には、当該CPU111が読み出して実行するプログラムや固定データを記憶したROM(Read Only Memory)およびCPU111がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するためのワークメモリなどが接続されている。
【0035】
スキャナ部122は、原稿をカラーもしくはモノクロで光学的に読み取って対応する画像データを取得する機能を果たすもので、ラインイメージセンサ122aのほか、当該スキャナ部122の動作全体を制御するスキャナ制御部122bを備えている。
【0036】
操作表示部123は、各種設定画面や操作画面などを表示する機能、オペレータに向けて各種案内情報や通知、警告などを表示する機能、オペレータから各種の設定/選択操作や編集操作、出力指示(画像形成の開始指示)を受け付ける機能を果たす。操作表示部123は、液晶ディスプレイからなる表示部123aと、その画面上に敷設されたタッチスイッチおよびその他のスイッチから成る操作部123bと、表示部123aおよび操作部123bを制御する操作制御部123cとを有して構成される。
【0037】
プリンタ部124は画像データに応じてオン/オフされる各レーザーダイオード(LD)124aのほか、プロセスユニットなどの動作を制御するプリンタ制御部124bを有している。
【0038】
なお、スキャナ制御部122b、操作制御部123c、プリンタ制御部124bはそれぞれCPU(Central Processing Unit)およびROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを主要部とする回路で構成されており、ROMに格納されたプログラムに従って各種の制御を実行する。
【0039】
給紙部130は、CPU151の指示により、画像形成のタイミングに合わせてトレイに収容された用紙を送り出す。
【0040】
主制御部150は、各部の制御部と協調して画像形成装置100全体の動作を統括制御する機能を果たすもので、CPU151と、読み取り処理部152と、DRAM制御部153と、圧縮伸長部154と、半導体メモリで構成された画像メモリ155と、ハードディスク装置(HDD)156と、書き込み処理部158と、ROM159aと、RAM159bと、不揮発メモリ159cと、を備えて構成される。
【0041】
CPU151は、画像形成に関する動作全体を制御する機能を果たす。ROM159aには、プログラムや各種固定データなどが記憶されており、CPU151はROM159aに格納されたプログラムに従って動作する。RAM159bは、CPU151がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。不揮発メモリ159cは、電源オフ後も記憶しておくべきユーザデータやシステムデータ、各種設定値などが記憶されるメモリである。
【0042】
読み取り処理部152は、スキャナ部122の出力する画像データに対して拡大処理、鏡像処理、誤差拡散処理などを施す機能を果たす。
【0043】
DRAM制御部153は、ダイナミックRAMからなる画像メモリ155へのリード・ライトおよびリフレッシュのタイミング制御や、画像データを圧縮して画像メモリ155に格納したり、画像メモリ155から圧縮画像データを読み出して伸張したりする際のタイミング制御などを行う。
【0044】
また、DRAM制御部153には、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスを通じてプリンタコントローラ110のDRAM制御部115と接続され、プリンタコントローラ110との間で各種のデータを授受する機能を果たす。
【0045】
圧縮伸長部154は、画像メモリ155を記憶領域として使用しつつ、画像データを圧縮して圧縮画像データを生成し、また、圧縮された画像データ(圧縮画像データ)を元のイメージデータに伸張する、圧縮処理機能と伸長処理機能とを果たす。
【0046】
画像メモリ155は、圧縮伸長部154により使用され、圧縮して生成された圧縮画像データや伸長された画像データを記憶する機能を果たす。
【0047】
ハードディスク装置156には、プリンタコントローラ110から受信した印刷ジョブのデータ(ジョブデータ)などが記憶され保存される。
【0048】
書き込み処理部158は、画像メモリ155から読み出して伸張された画像データに応じて、プリンタ部124での各色のLD124aをオン/オフさせるための信号を、プリンタ部124の動作に応じたタイミングで出力する機能を果たす。
【0049】
〈給紙部、トレイユニットの構成〉
この実施形態においては、図2,図3に示すように、画像形成装置100内に3段のトレイを有する給紙部130、3段のトレイを有するトレイユニット30A、3段のトレイを有するトレイユニット30Bが設けられている。
【0050】
なお、トレイの段数やトレイユニットのユニット数は、あくまでも一例であり、トレイ単位、ユニット単位などで任意に増減することが可能である。
【0051】
〈用語の定義〉
この実施形態において、画像形成装置で使用される用紙の紙種や斤量,紙色,表裏の倍率差,帯電設定電位といった用紙の種類や印刷条件を示す属性情報を含んだ用紙情報を、ひとまとまりのデータの集合として「プロファイル」と呼んでいる。そして、このプロファイルは、各トレイに対して設定され、不揮発メモリ159cなどの記憶部に記憶される。
【0052】
〈画像形成装置の動作、画像形成装置制御方法〉
ここで、本実施形態の画像形成装置における給紙関連の動作、画像形成装置制御方法について、図4以降のフローチャートにより動作を説明する。
【0053】
なお、ここでは、
・(1)トレイの置換え,
・(2)トレイユニットの追加,
・(3)トレイユニットのトレイ故障時,
・(4)本体に属するトレイの故障時,
の4つの状況について、それぞれ詳細に説明を行う。
【0054】
(1)トレイの置換え:
給紙部130、トレイユニット30A、トレイユニット30Bなどにおいて、トレイの交換や追加、故障によるトレイの除去や置換が発生した場合、新たなトレイに収納される用紙のプロファイルを設定あるいは変更する必要がある。
【0055】
従来はこのような新たなトレイについては、手動でプロファイルの各項目を入力していたが、本実施形態では以下のように処理を行う。
【0056】
給紙部130、トレイユニット30A、トレイユニット30Bなどにおいて、各トレイが所定位置に存在しているか否かを検知するトレイ装着センサ(図示せず)が設けられている。そして、各トレイ装着センサの検知結果は近傍の制御部に伝達され、最終的にはCPU151に集約される。
【0057】
ここで、いずれかのトレイの交換や追加、故障によるトレイの除去や置換が発生した場合には、トレイ装着センサの検知結果を受けたCPU151が用紙プロファイルコピー設定画面1230(図5参照)を操作表示部123に表示する(図4中のステップS101)。
【0058】
また、操作者が操作表示部123の通常画面(図示せず)において、用紙プロファイルコピー設定画面1230を要求した場合にも、CPU151が用紙プロファイルコピー設定画面1230(図5参照)を操作表示部123に表示する(図4中のステップS101)。
【0059】
この図5の用紙プロファイルコピー設定画面1230ではタッチパネル形式の操作表示部123において、コピー元として各トレイがアイコンで表示されており、コピー先として各トレイがアイコンで表示されており、「実行」釦と「キャンセル」釦とが表示されている。
【0060】
なお、画像形成装置100内の給紙部130ではトレイ1−3、ユニット30Aではトレイ4−6、ユニット30Bではトレイ7−9、のようにトレイ番号が付されているとする。この場合、図2−3の構成に対応して、トレイ10−12は未接続であるため、図5の用紙プロファイルコピー設定画面1230では非アクティブで選択できない状態として薄く表示されている様子を示す。
【0061】
ここで、操作者は、プロファイルをコピーするために、コピー元トレイとコピー先トレイとを任意に選択する(図4中のステップS102)。この場合、トレイの交換、追加、除去、置換などの各種状況に応じて、操作者が適した状態のコピー元トレイとコピー先トレイとを選択する。また、大量のプリントを実行するため、トレイ1と同じ用紙をトレイ2に収納させて、トレイ1とトレイ2を連続して使用するといった使用法にも対応できる。
【0062】
コピー元トレイとコピー先トレイとを選択(図4中のステップS102)しても、操作者がキャンセル釦を押下すると(図4中のステップS103でNO)、それまでの選択が解除されて、新たに選択しなおすことができる(図4中のステップS102)。
【0063】
なお、操作者が図5の画面にてコピー元トレイとコピー先トレイを選択しないまま実行釦を押した場合には(図4中のステップS103でNO)、CPU151は、操作者に対して再入力を促す画面を操作表示部123に表示してもよい。
【0064】
操作者がコピー元トレイとコピー先トレイとを選択(図4中のステップS102)すると(図4中のステップS103でYES)、CPU151は、コピー元になるトレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得し(図4中のステップS104)、取得した用紙プロファイルを用紙プロファイルコピー設定画面1230において表示する(図4中のステップS105、図6の用紙プロファイル表示1231参照)。そして、操作者が実行釦を押下する(図4中のステップS106でYES)と、CPU151は、取得した用紙プロファイルをコピー先になるトレイのプロファイルのデータとして不揮発メモリ159cに書き込む(図4中のステップS107)。なお、用紙プロファイル表示1231を見て操作者がキャンセル釦を押下する(図4中のステップS106でNO)と、コピー元トレイの選択に戻る(図4中のステップS102)。
【0065】
なお、ここで示した例では、用紙プロファイル表示1231として、コピー元トレイのトレイ1の隣に、用紙の斤量、紙種、表裏倍率を表示しているが、表示する項目はこれに限定されるものではなく、他の項目を表示しても良い。また、用紙プロファイルの設定日時情報などを表示してもよい。
【0066】
また、図4のフローチャートでは、コピー元トレイとコピー先トレイが確定してから用紙プロファイル表示1231を表示しているが、これに限定されるものではない。たとえば、コピー元トレイが選択された時点で、CPU151は、コピー元になるトレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得して用紙プロファイル表示1231として表示することも可能である。なお、用紙プロファイル表示1231の表示なしで、コピー元トレイとコピー先トレイの選択によって、用紙プロファイルコピーを実行してもよい。
【0067】
また、一定時間かかっても操作者が図5の画面にてコピー元トレイとコピー先トレイを選択しない場合には、CPU151は、操作者に対して再入力を促す画面を操作表示部123に表示した後に、用紙プロファイルコピー設定画面1230を終了して通常画面(図示せず)に復帰してもよい。
【0068】
以上のようにすることで、トレイの故障による代替、あるいはトレイの除去や追加などが発生しても、操作者が新たなトレイにプロファイルの各項目を設定し直すような手間は不要になり、既存のプロファイルを利用して迅速なプロファイル設定が可能になる。
【0069】
(2)トレイユニットの追加:
図2−3の構成例では、トレイユニット30Aと30Bとが画像形成装置100に接続されているが、ここに新たなトレイユニット(図示せず)を追加接続することが可能である。
【0070】
この場合、新たなトレイユニットの各トレイに収納される用紙のプロファイルを設定する必要がある。従来はこのような追加トレイユニット内の各トレイについては、手動でプロファイルの各項目を入力していたが、本実施形態では以下のように処理を行う。
【0071】
各トレイユニットは画像形成装置100に対して接続されると各制御部同士が通信することで、トレイユニットの追加接続や取り外しなどの情報がCPU151に集約される。
【0072】
ここで、トレイユニットの追加接続が発生した場合には、新たなトレイユニットの接続を検知したCPU151が用紙プロファイルコピー単位設定画面1232(図8参照)を操作表示部123に表示する(図7中のステップS201)。
【0073】
また、操作者が操作表示部123の通常画面(図示せず)において、トレイユニット追加を要求した場合や、用紙プロファイルコピー単位設定画面を要求した場合にも、CPU151が用紙プロファイルコピー単位設定画面1232(図8参照)を操作表示部123に表示する(図7中のステップS201)。
【0074】
この図8の用紙プロファイルコピー単位設定画面1232ではタッチパネル形式の操作表示部123において、トレイ単位、ユニット単位、の2つの選択肢がアイコンで表示されており、「実行」釦と「キャンセル」釦とが表示されている。ここで、操作者は、プロファイルをコピーするために、トレイ単位かユニット単位かを任意に選択する(図7中のステップS202)。
【0075】
この場合、トレイユニットの追加接続であっても、トレイユニット単位のプロファイルコピーではなく、各トレイ単位で個々にプロファイルをコピーすることも可能であり、操作者の意図に合わせることができる。
【0076】
トレイ単位かユニット単位かを選択(図7中のステップS202)しても、操作者がキャンセル釦を押下すると(図7中のステップS203でNO、S204でNO)、それまでの選択が解除されて、新たに選択しなおすことができる(図7中のステップS202)。なお、操作者が図8の用紙プロファイルコピー単位設定画面1232にてコピー単位を選択しないまま実行釦を押した場合には((図7中のステップS203でNO、S204でNO)、CPU151は、操作者に対して再入力を促す画面を操作表示部123に表示してもよい。
【0077】
操作者によってユニット単位が選択された場合(図7中のステップS202、S203でYES)、CPU151が用紙プロファイルコピーユニット設定画面1233(図9参照)を操作表示部123に表示する(図7中のステップS205)。
【0078】
この図9の用紙プロファイルコピーユニット設定画面1233ではタッチパネル形式の操作表示部123において、トレイユニット追加前の旧構成と、トレイユニット追加後の新構成とが模式的に表示されており、旧構成ではコピー元として選択しうるトレイユニットが選択可能な状態で表示され、新構成ではコピー先となるトレイユニットが強調された状態で表示される。図9では、トレイ10〜12を含む3番目のトレイユニットが追加されている。
【0079】
なお、画像形成装置100内部の給紙部130も、トレイユニット30とトレイ段数が同じであれば、コピー元のトレイユニットとして扱ってもよい。また、追加されたトレイユニットとトレイ段数が異なるトレイユニットは、ユニット単位のコピー元になり得ないため、図9において、選択不能な非アクティブ状態として表示すればよい。
【0080】
また、図9のプロファイルコピーユニット設定画面1233では、旧構成と新構成のトレイユニットの他に、「実行」釦と「キャンセル」釦とが表示されている。
【0081】
ここで、操作者は、プロファイルをコピーするために、コピー元にるトレイユニットを任意に選択する(図7中のステップS206)。
【0082】
コピー元トレイユニットを選択(図7中のステップS206)しても、操作者がキャンセル釦を押下すると(図7中のステップS207でNO)、それまでの選択が解除されて、新たに選択しなおすことができる(図7中のステップS206)。なお、操作者が図9の画面にてコピー元のトレイユニットを選択しないまま実行釦を押した場合には(図7中のステップS207でNO)、CPU151は、操作者に対して再入力を促す画面を操作表示部123に表示してもよい。
【0083】
コピー元になるトレイユニットを選択(図7中のステップS206)して、操作者が実行釦を押下すると(図7中のステップS207でYES)、CPU151は、コピー元になるトレイユニットの各トレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得し(図7中のステップS211)、コピー先になる追加されたトレイユニットの各トレイのプロファイルのデータとして不揮発メモリ159cに書き込む(図7中のステップS212)。
【0084】
たとえば、図9でユニット1をコピー元として選択した場合、トレイ4のプロファイルがトレイ10のプロファイルとしてコピーされ、トレイ5のプロファイルがトレイ11のプロファイルとしてコピーされ、トレイ6のプロファイルがトレイ12のプロファイルとしてコピーされる。
【0085】
なお、この場合にも、コピー元のトレイユニットが確定した時点、あるいは、コピー元のトレイユニットが選択された時点で、CPU151は、コピー元になるトレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得して、プロファイルコピーユニット設定画面1233の中で、図6と同様な用紙プロファイル表示を行うことが可能である。
【0086】
また、一定時間かかっても操作者が図9の画面にてコピー元トレイユニットを選択しない場合には、CPU151は、操作者に対して再入力を促す画面を操作表示部123に表示した後に、1つ前のコピー単位の選択画面1232(図8)に戻るか、あるいは、通常画面(図示せず)に復帰してもよい。
【0087】
以上のようにすることで、トレイユニットの追加が発生しても、操作者が新たなトレイユニット内の各トレイにプロファイルの各項目を設定し直すような手間は不要になり、既存のトレイユニットのプロファイルを利用して迅速なプロファイル設定が可能になる。
【0088】
また、図8の用紙プロファイルコピー単位設定画面1232で操作者によってトレイ単位が選択された場合(図7中のステップS202、S203でNO、S204でYES)、CPU151は用紙プロファイルコピー設定画面1230(図10参照)を操作表示部123に表示する(図7中のステップS208)。
【0089】
なお、図10の用紙プロファイルコピー設定画面1230では、図5のトレイ単位の表示画面とは異なり、コピー元である旧構成のトレイではトレイ1−9がアクティブになっており、コピー先である新構成のトレイでは追加されたトレイユニットに含まれるトレイ10−12がアクティブになっている。
【0090】
ここで、操作者は、追加されたトレイユニットの各トレイにプロファイルをコピーするために、コピー元トレイとコピー先トレイとを選択可能範囲で任意に選択する(図7中のステップS209)。
【0091】
コピー元トレイとコピー先トレイとを選択(図7中のステップS209)しても、操作者がキャンセル釦を押下すると(図7中のステップS210でNO)、それまでの選択が解除されて、新たに選択しなおすことができる(図7中のステップS209)。
【0092】
なお、操作者が図10の画面にてコピー元トレイとコピー先トレイを選択しないまま実行釦を押した場合には(図7中のステップS210でNO)、CPU151は、操作者に対して再入力を促す画面を操作表示部123に表示してもよい。
【0093】
コピー元トレイとコピー先トレイとを選択(図7中のステップS209)して、操作者が実行釦を押下すると(図7中のステップS210でYES)、CPU151は、コピー元になるトレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得し(図7中のステップS211)、コピー先になる追加されたトレイユニットのトレイ10−12のプロファイルのデータとして不揮発メモリ159cに書き込む(図7中のステップS212)。
【0094】
以上のようにすることで、トレイユニットの追加が発生しても、操作者が新たなトレイユニット内の各トレイにプロファイルの各項目を設定し直すような手間は不要になり、既存のトレイのプロファイルを利用して迅速なプロファイル設定が可能になる。
【0095】
なお、この場合にも、コピー元のトレイが確定した時点、あるいは、コピー元のトレイが選択された時点で、CPU151は、コピー元になるトレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得して、図10の用紙プロファイルコピー設定画面1230の中で、図6と同様な用紙プロファイル表示を行うことが可能である。
【0096】
(3)トレイユニットのトレイ故障時:
ここでは、画像形成装置100に複数のトレイユニットが接続された状態で、いずれかのトレイユニットに故障や不具合(以下、単に「故障」と呼ぶ)が発生して用紙の搬送が不可能になる場合について説明する。
【0097】
このようにいずれかのトレイユニットに故障が発生すると、トレイユニット内に配置されているセンサの検知結果が各トレイユニットの制御部を介して最終的にCPU151に集約される。
【0098】
トレイユニットの故障発生を検知したCPU151は、図12に示すトレイユニットの搬送異常報知画面1234を操作表示部123に表示する(図11中のステップS301)。この搬送異常報知画面では、故障の内容、エラーコード、メンテナンス連絡先の他に、操作者による「トレイユニットの配置変更」釦と「OK」釦が含まれている。
【0099】
操作者が搬送異常報知画面でOK釦を押下した場合(図11中のステップS302でNO)、CPU151は、画像形成装置100をエラー終了させる。
【0100】
また、操作者が搬送異常報知画面でトレイユニットの配置変更釦を押下した場合(図11中のステップS302でYES)、CPU151は、図13に示すトレイユニット配置変更画面1235を操作表示部123に表示する(図11中のステップS303)。
【0101】
図13に示すトレイユニット配置変更画面1235では、ユニット1に故障が発生した場合を想定し、故障したトレイユニットを含む旧構成と、故障したトレイユニットを除いて追加トレイユニット無しの新構成(1)と、故障したトレイユニットを除いて追加トレイユニット(図13で「ユニットNEW」)有りの新構成(2)と、を選択肢として表示している。
【0102】
操作者が図13のトレイユニット配置変更画面1235で追加無しの新構成(1)を選択した場合(図11中のステップS304でNO)、あるいは、操作者が故障したトレイユニットを除去して正常なトレイユニットのみを接続した場合、CPU151は、プロファイルコピーは必要ないため、この時点の処理を終了する。なお、既に説明したように、各トレイユニットは画像形成装置100に対して接続されると各制御部同士が通信するため、操作画面を操作しなくても、トレイユニットの除去の情報はCPU151に通知される。
【0103】
操作者が図13のトレイユニット配置変更画面1235で追加有りの新構成(2)を選択した場合(図11中のステップS304でYES)、あるいは、操作者が故障したトレイユニットを除去して新たなトレイユニットを追加して接続した場合、CPU151は、図14に示す用紙プロファイルコピー実施選択画面1236を操作表示部123に表示する(図11中のステップS305)。なお、既に説明したように、各トレイユニットは画像形成装置100に対して接続されると各制御部同士が通信するため、操作画面を操作しなくても、故障トレイユニット除去と新トレイユニット追加の情報はCPU151に通知される。
【0104】
この用紙プロファイルコピー実施選択画面では、新たなトレイユニット(図13中の「ユニットNEW」)に対してプロファイルのコピーを実行するか否かの選択肢が表示されている。
【0105】
この場合、新たなトレイユニットの各トレイに収納される用紙のプロファイルを設定する必要がある。
【0106】
ここで、用紙プロファイルコピー実施選択画面で「コピーしない」釦が操作者により選択されれば(図11中のステップS30でNO)、CPU151はプロファイルコピーの処理を終了し、追加トレイユニット内の各トレイについて手動でプロファイルの各項目を入力することが可能になる。
【0107】
一方、用紙プロファイルコピー実施選択画面で「コピーする」釦が操作者により選択されれば(図11中のステップS30でYES)、CPU151は、「(2)トレイユニットの追加」の欄で図7−9を用いて説明したように、トレイユニット毎あるいは各トレイ毎にプロファイルコピーを実行する(図11中のステップS307)。なお、この処理については重複した内容となるので説明を省略する。
【0108】
以上のようにすることで、トレイユニットに故障が発生した場合に新たなトレイユニットが追加されても、操作者が新たなトレイユニット内の各トレイにプロファイルの各項目を設定し直すような手間は不要になり、既存のトレイユニットのプロファイルや既存のトレイ毎のプロファイルを利用して、迅速なプロファイル設定が可能になる。
【0109】
(4)画像形成装置本体のトレイ故障時:
ここでは、画像形成装置100内部に給紙部130が存在していて、いずれかのトレイに故障や不具合(以下、単に「故障」と呼ぶ)が発生して、給紙部130として用紙の搬送が不可能になる場合について説明する。
【0110】
このように画像形成装置100内の給紙部130でいずれかのトレイに故障が発生すると、各トレイに配置されているセンサの検知結果がCPU151に集約される。
【0111】
トレイの故障発生を検知したCPU151は、図16に示す本体トレイ搬送異常報知画面1237を操作表示部123に表示する(図15中のステップS401)。
【0112】
この搬送異常報知画面では、故障の内容、エラーコード、メンテナンス連絡先の他に、操作者による「用紙プロファイルコピー」釦と「OK」釦が含まれている。
【0113】
一方、操作者が搬送異常報知画面でOK釦を押下した場合(図15中のステップS402でNO)、CPU151は、画像形成装置100をエラー終了させる。
【0114】
また、操作者が故障したトレイを正常なものに置換すると共に、搬送異常報知画面で用紙プロファイルコピー釦を押下した場合(図15中のステップS402でYES)、CPU151は用紙プロファイルコピー設定画面1230(図17参照)を操作表示部123に表示して、「(1)トレイの置換え」の欄で図4−5を用いて説明したように、各トレイ毎にプロファイルコピーを実行する(図15中のステップS403)。なお、この処理については重複した内容となるので説明を省略する。
【0115】
なお、図17の表示画面では、図5のトレイ単位の表示画面とは異なり、コピー元では接続されているか存在していたトレイ全てがアクティブになっており、コピー先では画像形成装置100本体内のトレイ1−3(あるいは、トレイ1−3のうちの故障したトレイ)がアクティブになる。
【0116】
以上のようにすることで、画像形成装置100本体内のトレイに故障が発生した場合に新たなトレイが装着されても、操作者が新たなトレイにプロファイルの各項目を設定し直すような手間は不要になり、既存のトレイのプロファイルを利用して、迅速なプロファイル設定が可能になる。
【0117】
なお、この場合にも、コピー元のトレイが確定した時点、あるいは、コピー元のトレイが選択された時点で、CPU151は、コピー元になるトレイに設定されていたプロファイルのデータを不揮発メモリ159cから取得して、図17の用紙プロファイルコピー設定画面1230の中で、図6と同様な用紙プロファイル表示を行うことが可能である。
【0118】
(5)その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0119】
なお、以上のプロファイルコピー動作において、コピー元のトレイやトレイユニットを選択した時点で、コピー元のプロファイルの内容をポップアップ画面などで表示するようにしてもよい。このようにすることで、操作者が間違ったプロファイルをコピーする可能性が小さくなる。
【符号の説明】
【0120】
30A,30B トレイユニット
110 プリンタコントローラ
111 CPU
112 LAN−IF部
113 画像メモリ
114 ハードディスク装置(HDD)
115 DRAM制御部
122 スキャナ部
123 操作表示部
124 プリンタ部
130 給紙部
150 主制御部
151 CPU
152 読み取り処理部
153 DRAM制御部
154 圧縮伸長部
155 画像メモリ
156 ハードディスク装置(HDD)
158 書き込み処理部
159a ROM
159b RAM
159c 不揮発メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙を収納するトレイと、
前記用紙の属性情報を前記トレイと関連して当該トレイ毎の用紙情報として記憶する記憶部と、
プリントデータに含まれる用紙情報により対応する前記トレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させて画像形成部にプリントを実行するよう制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイに関連した用紙情報を、他のトレイの用紙情報として複写する機能を有する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
複数のトレイをトレイユニットとして備える画像形成装置であって、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイユニットの各トレイに関連した用紙情報を、他のトレイユニットの各トレイの用紙情報として、トレイユニット単位で複写する機能を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
トレイあるいはトレイユニットが追加される場合に、
前記制御部は、既存のトレイあるいはトレイユニットから、追加されるトレイあるいはトレイユニットに対して、前記記憶部に記憶されている用紙情報を複写する機能を起動する、
ことを特徴とする請求項1−2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
指示の入力と情報の表示が可能な操作表示部を備え、
前記制御部は、
複写元となりうるトレイと当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを前記操作表示部に表示し、前記操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、前記操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写する、
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
指示の入力と情報の表示が可能な操作表示部を備え、
前記制御部は、
複写元となりうるトレイの用紙情報と当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを前記操作表示部に表示し、前記操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、前記操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写する、
ことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
用紙を収納するトレイと、前記用紙の属性情報を前記トレイと関連して当該トレイ毎の用紙情報として記憶する記憶部と、プリントデータに含まれる用紙情報により対応する前記トレイを特定し、特定された当該トレイより用紙を給紙させて画像形成部にプリントを実行するよう制御する制御部と、を備えた画像形成装置における画像形成装置制御方法であって、
前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイに関連した用紙情報を、他のトレイの用紙情報として複写する機能を前記制御部が有する、
ことを特徴とする画像形成装置制御方法。
【請求項7】
複数のトレイをトレイユニットとして備える画像形成装置の画像形成装置制御方法であって、
前記記憶部に記憶されている用紙情報について、あるトレイユニットの各トレイに関連した用紙情報を、他のトレイユニットの各トレイの用紙情報として、トレイユニット単位で複写する機能を前記制御部が有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項8】
トレイあるいはトレイユニットが追加される場合に、既存のトレイあるいはトレイユニットから、追加されるトレイあるいはトレイユニットに対して、前記記憶部に記憶されている用紙情報を複写する機能を前記制御部が起動する、
ことを特徴とする請求項6−7に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項9】
指示の入力と情報の表示が可能な操作表示部を備えた画像形成装置における画像形成装置制御方法であって、
複写元となりうるトレイと当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを前記操作表示部に表示し、前記操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、前記操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写する、ように前記制御部が制御する、
ことを特徴とする請求項6−8のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。
【請求項10】
指示の入力と情報の表示が可能な操作表示部を備えた画像形成装置における画像形成装置制御方法であって、
複写元となりうるトレイの用紙情報と当該用紙情報の複写先となりうるトレイとを前記操作表示部に表示し、前記操作表示部にて選択された複写元のトレイの用紙情報を、前記操作表示部にて選択された複写先のトレイに複写する、ように前記制御部が制御する、
ことを特徴とする請求項6−8のいずれか一項に記載の画像形成装置制御方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図11】
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【図15】
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【図1】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−104943(P2013−104943A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247260(P2011−247260)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】