画像形成装置監視システム
【課題】 従来の画像形成装置の監視システムでは、画像形成装置の稼働状況をユーザに対してメール通知すると共に、閲覧用のWeb画面を提供している。この際、メール文中にWeb画面へのアクセスURLを記載しているが、ユーザがWeb画面へアクセス可能な状態にあるか否かは判断していない。そのため、アクセスに必要なアカウントの登録やユーザへのアカウント提供が行われていない場合、メール通知を受けたユーザがWeb画面へアクセスできない状態が発生してしまう。
【解決手段】 アカウントの登録有無、またはアカウントを用いたアクセス実績の有無に応じて、Web画面へのアクセスURLを通知メールに記載するか否かを制御する。
【解決手段】 アカウントの登録有無、またはアカウントを用いたアクセス実績の有無に応じて、Web画面へのアクセスURLを通知メールに記載するか否かを制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の動作状態を監視するための監視システムにおける、動作状態の通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複写機やプリンタ等の画像形成装置の保守を目的として、画像形成装置の動作状態を常時監視するシステムが存在している。このシステムの中には、画像形成装置の動作状態に関する情報を電子メールやWeb画面を通じて画像形成装置の使用ユーザへ提供しているものもある。更に電子メールを使用する場合、Web画面へアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を電子メールの文中に記載しているものもある。これにより、画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へより簡便にアクセスできるようにしている。また、電子メールの文中に記載しているURLからWeb画面へアクセスする際の認証方法については、既に幾つかの提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-215539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現行のシステムでは、画像形成装置の使用ユーザの通知先メールアドレスがシステム管理者によってシステムに登録された時点で、メール文中にURLが記載されたメールの通知を開始する。
【0005】
一方、画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へアクセス可能にするためには、システム管理者が使用ユーザのログインアカウントをシステムに登録しておく必要がある。更に、登録したログインアカウントが画像形成装置の使用ユーザへ提供されている必要がある。
【0006】
しかし、システム管理者による上記メールアドレスとログインアカウントの登録、及びログインアカウントの提供が同時に行われる保障はない。そのため、メール通知時点でログインアカウントが未登録の場合、または未提供の場合、メール通知を受けた画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へアクセスできない状態が発生してしまう。
【0007】
そこで本発明では、画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へアクセス可能な状態にあるか否かを判断し、メール通知へのURL記載を制御する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
画像形成装置と、画像形成装置の稼動状態を監視する監視装置と、監視装置と通信可能な端末装置とからなる監視システムにおいて、
監視装置は、画像形成装置の障害情報などの稼動情報を収集するための手段と、
収集した稼動情報を蓄積する手段と、
蓄積した稼動情報を端末装置にて表示するための表示データを端末装置に対して提供する手段と、
端末装置が監視装置と通信するために必要な通信先アドレス情報を含む電子メールを所定の宛先へ通知する電子メール通知手段と、
端末装置、若しくは端末装置の操作者を特定するための認証情報と、電子メールの通知宛先とを関連付けて管理する認証情報管理手段とを有し、
電子メール通知手段は、通知宛先と関連付けられた認証情報の有無、または認証情報を用いた認証実績の有無の少なくとも何れか一方に応じて、通信先アドレス情報を電子メールへ含めるか否かを制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、システムからのメール通知を受けた画像形成装置の使用ユーザは、メール文中のURLを用いてWeb画面へ確実にアクセスすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るシステム全体を示す構成図
【図2】監視装置104のハードウェア構成を表す図
【図3】監視アプリケーションプログラムの処理ブロック構成を表す図
【図4】監視画面の遷移関係を表す図
【図5】ログイン画面400の表示例を示す図
【図6】デバイス一覧画面401の表示例を示す図
【図7】障害履歴画面402の表示例を示す図
【図8】在庫管理画面403の表示例を示す図
【図9】ユーザアカウント管理テーブル600を模式的に示す図
【図10】監視装置104のURL付与判定処理フローを示す図
【図11】URLを付与したメール本文例を示す図
【図12】URLを付与しないメール本文例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施例1]
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るシステム全体を示す図である。
【0013】
この図において、100はネットワークプリント機能やFAX機能、コピー機能などを有する複写機やプリンタなどのデバイスを表している。104はデバイス100の稼働状況を監視する監視装置、101は監視装置104内の情報を取得して監視画面表示を行うクライアントPCを表している。デバイス100の使用者、若しくは管理者(以後、ユーザと呼ぶ)は、このクライアントPC101上の監視画面を適宜参照してデバイス100の稼動状態を把握する。本図では、ユーザ先ネットワークである102上に複数のデバイス100とクライアントPC101とが存在し、それらが監視装置104とインターネット103を介して接続されている状態を表している。
【0014】
デバイス100は、自身の動作状況に関する情報を監視装置104へ通信するよう動作する。具体的には、デバイス100の稼働中に発生したエラー、ジャム、トナー無しなどの情報(以後、障害情報と呼ぶ)を監視装置104へ通信するよう動作する。この際、障害情報は障害発生時に即座に通信を行う。
【0015】
デバイス100の印刷動作にてトナーが消費されて無くなった場合、デバイス100はそれ以上の印刷動作を行えない状態になる。この場合、ユーザは新しいトナーをデバイス100へ補給して、印刷動作が可能な状態へデバイス100を復旧する。そのため、補給するための予備のトナーが常時ユーザ先に置いてある状態を保つことが望ましい。本システム全体を管理しているシステム管理者は、適宜ユーザ先へ予備のトナーを配送して、そのような状態を保つようにしている。
【0016】
監視装置104は、このシステム管理者の作業を支援する目的で、ユーザ先にある予備のトナー数を在庫として管理する機能を有している。
【0017】
監視装置104は、監視対象のデバイス100から障害情報を常時受信して蓄積管理する。また、Webサーバの機能を有しており、クライアントPC101からの要求に従って蓄積管理している障害情報をWeb画面としてクライアントPC101へ提供する。更に監視装置104は、デバイス100から障害情報を受信した際、該当デバイス100のユーザに対して障害の発生を電子メールで通知する。
【0018】
図2は、監視装置104のハードウェア構成を示す図である。200は監視装置104全体の制御を行うCPUであり、HDD206に格納されているOSや監視アプリケーションプログラムを実行し、監視装置104の全般の処理を行う。本実施例の説明にて監視装置104が行う処理として述べるものは、全てこのCPU200の制御によるものである。ROM201には基本I/Oプログラム等のプログラムが格納されており、監視装置104起動時にCPU200はこのROM201から基本I/Oプログラムを読み出して実行する。RAM202は、プログラムを実行するためのワークメモリエリアである。Network I/F部203は、デバイス100とネットワークを介して通信を行うためのNetwork I/F部である。表示制御部204は、その先に接続されるモニタ208への画面表示を制御する。入力制御部205は、その先に接続されるマウス209とキーボード210からの入力制御を行う。そして、これらのハードウェアがシステムバス207上に配置された構成をとっている。
【0019】
図3は、監視アプリケーションプログラムの内部処理ブロック構成を模式的に表した図である。以下、図3を用いて監視装置104上で動作する監視アプリケーションプログラムの内部処理について説明する。
【0020】
Web画面制御部300は、インターネット103を介してクライアントPC101と通信を行い、デバイス100の障害情報をWeb画面としてクライアントPC101へ提供する。このWeb画面制御部300が提供するWeb画面の詳細については後述する。
【0021】
監視データ管理部301は、デバイス100から受信した障害情報を蓄積して管理する。そのため監視装置104はデータベース機能を有しており、障害情報の蓄積領域としてHDD206を使用する。
【0022】
アカウント管理部302は、クライアントPC101を操作してWeb画面制御部300へアクセスするユーザに関する情報を管理する。この際、情報の管理は上述のデータベース機能を用いて行う。アカウント管理部302は、ユーザに関する情報を管理するために、図8に示すアカウント管理テーブル600をデータベース上に持ち、このテーブルへのデータ書き込みと読み出しを制御する。
【0023】
ここで図9のアカウント管理テーブル600について説明する。カラム601には、本システムを利用するユーザのユーザ名を保持する。カラム602には、本システムを利用するユーザの利用契約形態を保持する。
【0024】
具体的には、前述したデバイスの障害発生を電子メールで通知するのみの利用形態か、更にWeb画面を通じて障害情報も提供する利用形態かの何れかを保持する。カラム603には、デバイスの障害発生を電子メールで通知する際の宛先メールアドレスを保持する。カラム604、及び605には、Web画面制御部300へアクセスするユーザを認証するためのアカウントとパスワードを保持する。このアカウントとパスワードを用いたユーザ認証の手順は次の通りである。Web画面制御部300は、クライアントPC101との通信を介してユーザから受け取ったアカウントとパスワードをアカウント管理部302へ渡し、それらアカウントとパスワードがアカウント管理テーブル600に登録済みか否かの確認を指示する。アカウント管理部302は、渡されたアカウントとパスワードを用いてアカウント管理テーブル600を検索し、該当アカウントの有無、パスワードの一致結果、特定したユーザ名などをWeb画面制御部300へ戻す。
【0025】
Web画面制御部300は、これらの検索結果を元に、ユーザからのアクセスを許可するか否かを判断する。続くカラム607、及び608には、Web画面制御部300が提供する各Web画面へのアクセス権限に関する情報を保持する。カラム609には、上述のユーザ認証を行った実績の有無を保持する。カラム609の初期状態は「ログイン履歴なし」であり、アカウント管理部302が正常に認証を行えた場合のみ、「ログイン履歴あり」の状態に変更する。続くカラム611、及び612には、各ユーザが使用しているデバイスに関する情報を保持する。具体的には、デバイス100を一意に特定可能なIDである機番と、その製品モデル名を保持する。
【0026】
ここで再び図3に戻り、監視アプリケーションプログラムの内部処理について説明する。稼動情報取得部303は、インターネット103を介してデバイス100と通信を行い、デバイス100の障害情報を受信する。また、受信した障害情報を監視データ管理部301へ渡し、蓄積して管理するよう指示する。
【0027】
更に稼動情報取得部303は、障害情報を受信した場合、デバイスの障害発生をユーザへ電子メールで通知するようメール通知処理部304に対して指示する。
【0028】
メール通知処理部304は、デバイスで障害が発生している旨を次の手順でユーザへ電子メールで通知する。
【0029】
メール通知処理部304は、メール通知処理部304からの指示として障害が発生したデバイスの機番、及び障害内容を含む障害情報を受け取る。続いてメール通知処理部304は、デバイスの機番を元にして該当デバイスを使用するユーザのメール通知先をアカウント管理テーブル600から特定する。その後、上記障害情報をメール本文テキストデータに整形し、特定したメール通知先に対して電子メールとして送出する。
【0030】
図4は、Web画面制御部300がクライアントPC101へ提供するWeb画面の構成と呼び出し関係を表す図である。本システムにおけるWeb画面は、ログイン画面400、デバイス一覧画面401、障害履歴画面402、在庫管理画面403で構成されている。デバイス一覧画面401はログイン画面400から呼び出される。障害履歴画面402、在庫管理画面403は、デバイス一覧画面401から呼び出される。
【0031】
図5は、ログイン画面400の表示例を表す図である。本ログイン画面400は、クライアントPC101からWeb画面制御部300への所定のアクセスに呼応して、Web画面制御部300からクライアントPC101へ提供される。ユーザによってこのログイン画面400上でアカウントとパスワードが入力され、ログインボタンが押下されることにより、入力されたアカウントとパスワードがWeb画面制御部300へ通知される。
【0032】
図6は、デバイス一覧画面401の表示例を表す図である。本デバイス一覧画面401は、ログイン画面400を介してWeb画面制御部300へ通知されたアカウントとパスワードを元に、Web画面制御部300にてユーザからのアクセスを許可する判断をした場合にクライアントPC101へ提供される。
【0033】
デバイス一覧画面401には、上記アカウントとパスワードから特定したユーザ名と関連付けられた全てのデバイスをアイコン表示すると共に、製品モデル名と機番を表示する。
【0034】
また、画面下部にアイコン500、501を表示する。これらのアイコン500、501は、ユーザが他のWeb画面の表示を指示可能にするためのものである。具体的には、アイコン500は障害履歴画面402を表示するためのボタンであり、アイコン501は在庫管理画面403を表示するためのボタンである。
【0035】
尚、Web画面制御部300は、デバイス一覧画面401の下部にアイコン500、501を表示する際、以下の判断を行った上でアイコンを表示する。
【0036】
Web画面制御部300は、上記特定したユーザ名と関連付けられたアカウント管理テーブル600内のカラム607、及び608の情報を読み出し、障害履歴画面402、及び在庫管理画面403へのアクセス権限を確認する。
【0037】
そして、アクセス権限を有する画面に対応するアイコンのみをデバイス一覧画面401の下部に表示する。
【0038】
図7は、障害履歴画面402の表示例を表す図である。本障害履歴画面402は、前述のデバイス一覧画面401内のアイコン500がユーザによって押下されたことに呼応して、Web画面制御部300からクライアントPC101へ提供される。障害履歴画面402には、前述の監視データ管理部307に蓄積されている障害情報をエラー、ジャム、トナー無しという障害分類毎に分けてリスト表示する。
【0039】
図8は、在庫管理画面403の表示例を表す図である。本在庫管理画面403は、前述のデバイス一覧画面401内のアイコン501がユーザによって押下されたことに呼応して、Web画面制御部300からクライアントPC101へ提供される。監視装置104はユーザ先にある予備のトナー数を在庫管理する機能を有しており、在庫管理画面403には、この機能で管理しているトナーの在庫数を表示する。
【0040】
図10は、前述した監視装置104内のメール通知処理部304が行う電子メール通知処理における電子メール本文データの生成処理フローを示す図である。以下、本図を用いて本発明に係る電子メール本文データの生成処理について詳細に説明する。
【0041】
メール通知処理部304は、前述の通り稼動情報取得部303からの指示に呼応してデバイスの障害発生をユーザへ電子メールで通知する処理を行う。その際、メール通知処理部304は、前述のログイン画面400へアクセスするためのURL情報を電子メールの本文に付与するか否かを図10に示す処理フローに従って判断する。メール通知処理部304は、稼動情報取得部303からの指示として、デバイスで発生した障害情報、及び該当デバイスの機番を受け取る。この指示を受けたメール通知処理部304は、受け取ったデバイスの機番を元して、障害が発生したデバイスを使用するユーザのユーザ名をアカウント管理テーブル600内から特定する(701)。
【0042】
続いて、特定したユーザ名に関連する契約形態をアカウント管理テーブル600内のカラム602から取得してチェックする(702)。その結果、契約形態が「メール通知のみ」の場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。一方、契約形態が「Webアクセス可能」の場合は、特定したユーザ名に関連するユーザ認証用アカウントとパスワードがアカウント管理テーブル600内に登録されているか否かをチェックする。その結果、アカウントとパスワードが未登録の場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。
【0043】
一方、アカウントとパスワードが登録済みの場合は、特定したユーザ名に関連するWeb画面アクセス権限の有無をチェックする。具体的には、デバイスで発生した障害情報がトナー無しの場合、在庫管理画面403へのアクセス権限有無をアカウント管理テーブル600内のカラム608から取得してチェックする(704)。
【0044】
一方、デバイスで発生した障害情報がエラーの場合、障害履歴画面402へのアクセス権限有無をアカウント管理テーブル600内のカラム607から取得してチェックする(705)。
【0045】
その結果、デバイスで発生した障害情報がトナー無しで、且つ在庫管理画面403へのアクセス権限がある場合と、デバイスで発生した障害情報がエラーで、且つ障害履歴画面402へのアクセス権限がある場合のみ、次のログイン履歴チェックを行う(706)。
【0046】
それ以外の場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。
【0047】
メール通知処理部304は、ログイン履歴チェック(706)として、特定したユーザ名に関連するユーザ認証用アカウントを用いたWeb画面制御部300へのログインが過去に行われたか否かをチェックする。
【0048】
具体的には、特定したユーザ名に関連するログイン履歴の有無をアカウント管理テーブル600内のカラム609から取得してチェックする。そして、ログイン履歴がある場合は、URL情報を付与した電子メール本文を生成する(707)。
【0049】
一方、ログイン履歴が無い場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。
【0050】
以上が本発明に係る監視画面の表示方法に関する詳細な処理フローである。
【0051】
図11、及び12は、デバイスで発生した障害情報がトナー無しの場合メール通知処理部304が生成した電子メール本文の例を示す図である。
【0052】
図11に示す電子メール本文の例800は、前述の処理フローにてURL情報を付与した電子メール本文を生成した例を示している。本図に示す通り、メール本文の最後にログイン画面400へアクセスするためのURLを付与する。このメールを受信したユーザは、メール本分に付与されたURLを使用してログイン画面400へアクセスし、更に在庫管理画面403を閲覧することで、トナーの在庫数の状態を確認することができる。
【0053】
図12に示す電子メール本文の例900は、前述の処理フローにてURL情報を付与しない電子メール本文を生成した例を示している。このメールを受信したユーザは、デバイスにてトナー無し障害が発生していることのみを認識することができる。
【符号の説明】
【0054】
100 画像形成装置
101 クライアントPC
104 監視装置
401 デバイス一覧画面
402 障害履歴画面
403 在庫管理画面
404 障害履歴画面
600 ユーザアカウント管理テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の動作状態を監視するための監視システムにおける、動作状態の通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複写機やプリンタ等の画像形成装置の保守を目的として、画像形成装置の動作状態を常時監視するシステムが存在している。このシステムの中には、画像形成装置の動作状態に関する情報を電子メールやWeb画面を通じて画像形成装置の使用ユーザへ提供しているものもある。更に電子メールを使用する場合、Web画面へアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を電子メールの文中に記載しているものもある。これにより、画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へより簡便にアクセスできるようにしている。また、電子メールの文中に記載しているURLからWeb画面へアクセスする際の認証方法については、既に幾つかの提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-215539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現行のシステムでは、画像形成装置の使用ユーザの通知先メールアドレスがシステム管理者によってシステムに登録された時点で、メール文中にURLが記載されたメールの通知を開始する。
【0005】
一方、画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へアクセス可能にするためには、システム管理者が使用ユーザのログインアカウントをシステムに登録しておく必要がある。更に、登録したログインアカウントが画像形成装置の使用ユーザへ提供されている必要がある。
【0006】
しかし、システム管理者による上記メールアドレスとログインアカウントの登録、及びログインアカウントの提供が同時に行われる保障はない。そのため、メール通知時点でログインアカウントが未登録の場合、または未提供の場合、メール通知を受けた画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へアクセスできない状態が発生してしまう。
【0007】
そこで本発明では、画像形成装置の使用ユーザがWeb画面へアクセス可能な状態にあるか否かを判断し、メール通知へのURL記載を制御する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
画像形成装置と、画像形成装置の稼動状態を監視する監視装置と、監視装置と通信可能な端末装置とからなる監視システムにおいて、
監視装置は、画像形成装置の障害情報などの稼動情報を収集するための手段と、
収集した稼動情報を蓄積する手段と、
蓄積した稼動情報を端末装置にて表示するための表示データを端末装置に対して提供する手段と、
端末装置が監視装置と通信するために必要な通信先アドレス情報を含む電子メールを所定の宛先へ通知する電子メール通知手段と、
端末装置、若しくは端末装置の操作者を特定するための認証情報と、電子メールの通知宛先とを関連付けて管理する認証情報管理手段とを有し、
電子メール通知手段は、通知宛先と関連付けられた認証情報の有無、または認証情報を用いた認証実績の有無の少なくとも何れか一方に応じて、通信先アドレス情報を電子メールへ含めるか否かを制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、システムからのメール通知を受けた画像形成装置の使用ユーザは、メール文中のURLを用いてWeb画面へ確実にアクセスすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るシステム全体を示す構成図
【図2】監視装置104のハードウェア構成を表す図
【図3】監視アプリケーションプログラムの処理ブロック構成を表す図
【図4】監視画面の遷移関係を表す図
【図5】ログイン画面400の表示例を示す図
【図6】デバイス一覧画面401の表示例を示す図
【図7】障害履歴画面402の表示例を示す図
【図8】在庫管理画面403の表示例を示す図
【図9】ユーザアカウント管理テーブル600を模式的に示す図
【図10】監視装置104のURL付与判定処理フローを示す図
【図11】URLを付与したメール本文例を示す図
【図12】URLを付与しないメール本文例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施例1]
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るシステム全体を示す図である。
【0013】
この図において、100はネットワークプリント機能やFAX機能、コピー機能などを有する複写機やプリンタなどのデバイスを表している。104はデバイス100の稼働状況を監視する監視装置、101は監視装置104内の情報を取得して監視画面表示を行うクライアントPCを表している。デバイス100の使用者、若しくは管理者(以後、ユーザと呼ぶ)は、このクライアントPC101上の監視画面を適宜参照してデバイス100の稼動状態を把握する。本図では、ユーザ先ネットワークである102上に複数のデバイス100とクライアントPC101とが存在し、それらが監視装置104とインターネット103を介して接続されている状態を表している。
【0014】
デバイス100は、自身の動作状況に関する情報を監視装置104へ通信するよう動作する。具体的には、デバイス100の稼働中に発生したエラー、ジャム、トナー無しなどの情報(以後、障害情報と呼ぶ)を監視装置104へ通信するよう動作する。この際、障害情報は障害発生時に即座に通信を行う。
【0015】
デバイス100の印刷動作にてトナーが消費されて無くなった場合、デバイス100はそれ以上の印刷動作を行えない状態になる。この場合、ユーザは新しいトナーをデバイス100へ補給して、印刷動作が可能な状態へデバイス100を復旧する。そのため、補給するための予備のトナーが常時ユーザ先に置いてある状態を保つことが望ましい。本システム全体を管理しているシステム管理者は、適宜ユーザ先へ予備のトナーを配送して、そのような状態を保つようにしている。
【0016】
監視装置104は、このシステム管理者の作業を支援する目的で、ユーザ先にある予備のトナー数を在庫として管理する機能を有している。
【0017】
監視装置104は、監視対象のデバイス100から障害情報を常時受信して蓄積管理する。また、Webサーバの機能を有しており、クライアントPC101からの要求に従って蓄積管理している障害情報をWeb画面としてクライアントPC101へ提供する。更に監視装置104は、デバイス100から障害情報を受信した際、該当デバイス100のユーザに対して障害の発生を電子メールで通知する。
【0018】
図2は、監視装置104のハードウェア構成を示す図である。200は監視装置104全体の制御を行うCPUであり、HDD206に格納されているOSや監視アプリケーションプログラムを実行し、監視装置104の全般の処理を行う。本実施例の説明にて監視装置104が行う処理として述べるものは、全てこのCPU200の制御によるものである。ROM201には基本I/Oプログラム等のプログラムが格納されており、監視装置104起動時にCPU200はこのROM201から基本I/Oプログラムを読み出して実行する。RAM202は、プログラムを実行するためのワークメモリエリアである。Network I/F部203は、デバイス100とネットワークを介して通信を行うためのNetwork I/F部である。表示制御部204は、その先に接続されるモニタ208への画面表示を制御する。入力制御部205は、その先に接続されるマウス209とキーボード210からの入力制御を行う。そして、これらのハードウェアがシステムバス207上に配置された構成をとっている。
【0019】
図3は、監視アプリケーションプログラムの内部処理ブロック構成を模式的に表した図である。以下、図3を用いて監視装置104上で動作する監視アプリケーションプログラムの内部処理について説明する。
【0020】
Web画面制御部300は、インターネット103を介してクライアントPC101と通信を行い、デバイス100の障害情報をWeb画面としてクライアントPC101へ提供する。このWeb画面制御部300が提供するWeb画面の詳細については後述する。
【0021】
監視データ管理部301は、デバイス100から受信した障害情報を蓄積して管理する。そのため監視装置104はデータベース機能を有しており、障害情報の蓄積領域としてHDD206を使用する。
【0022】
アカウント管理部302は、クライアントPC101を操作してWeb画面制御部300へアクセスするユーザに関する情報を管理する。この際、情報の管理は上述のデータベース機能を用いて行う。アカウント管理部302は、ユーザに関する情報を管理するために、図8に示すアカウント管理テーブル600をデータベース上に持ち、このテーブルへのデータ書き込みと読み出しを制御する。
【0023】
ここで図9のアカウント管理テーブル600について説明する。カラム601には、本システムを利用するユーザのユーザ名を保持する。カラム602には、本システムを利用するユーザの利用契約形態を保持する。
【0024】
具体的には、前述したデバイスの障害発生を電子メールで通知するのみの利用形態か、更にWeb画面を通じて障害情報も提供する利用形態かの何れかを保持する。カラム603には、デバイスの障害発生を電子メールで通知する際の宛先メールアドレスを保持する。カラム604、及び605には、Web画面制御部300へアクセスするユーザを認証するためのアカウントとパスワードを保持する。このアカウントとパスワードを用いたユーザ認証の手順は次の通りである。Web画面制御部300は、クライアントPC101との通信を介してユーザから受け取ったアカウントとパスワードをアカウント管理部302へ渡し、それらアカウントとパスワードがアカウント管理テーブル600に登録済みか否かの確認を指示する。アカウント管理部302は、渡されたアカウントとパスワードを用いてアカウント管理テーブル600を検索し、該当アカウントの有無、パスワードの一致結果、特定したユーザ名などをWeb画面制御部300へ戻す。
【0025】
Web画面制御部300は、これらの検索結果を元に、ユーザからのアクセスを許可するか否かを判断する。続くカラム607、及び608には、Web画面制御部300が提供する各Web画面へのアクセス権限に関する情報を保持する。カラム609には、上述のユーザ認証を行った実績の有無を保持する。カラム609の初期状態は「ログイン履歴なし」であり、アカウント管理部302が正常に認証を行えた場合のみ、「ログイン履歴あり」の状態に変更する。続くカラム611、及び612には、各ユーザが使用しているデバイスに関する情報を保持する。具体的には、デバイス100を一意に特定可能なIDである機番と、その製品モデル名を保持する。
【0026】
ここで再び図3に戻り、監視アプリケーションプログラムの内部処理について説明する。稼動情報取得部303は、インターネット103を介してデバイス100と通信を行い、デバイス100の障害情報を受信する。また、受信した障害情報を監視データ管理部301へ渡し、蓄積して管理するよう指示する。
【0027】
更に稼動情報取得部303は、障害情報を受信した場合、デバイスの障害発生をユーザへ電子メールで通知するようメール通知処理部304に対して指示する。
【0028】
メール通知処理部304は、デバイスで障害が発生している旨を次の手順でユーザへ電子メールで通知する。
【0029】
メール通知処理部304は、メール通知処理部304からの指示として障害が発生したデバイスの機番、及び障害内容を含む障害情報を受け取る。続いてメール通知処理部304は、デバイスの機番を元にして該当デバイスを使用するユーザのメール通知先をアカウント管理テーブル600から特定する。その後、上記障害情報をメール本文テキストデータに整形し、特定したメール通知先に対して電子メールとして送出する。
【0030】
図4は、Web画面制御部300がクライアントPC101へ提供するWeb画面の構成と呼び出し関係を表す図である。本システムにおけるWeb画面は、ログイン画面400、デバイス一覧画面401、障害履歴画面402、在庫管理画面403で構成されている。デバイス一覧画面401はログイン画面400から呼び出される。障害履歴画面402、在庫管理画面403は、デバイス一覧画面401から呼び出される。
【0031】
図5は、ログイン画面400の表示例を表す図である。本ログイン画面400は、クライアントPC101からWeb画面制御部300への所定のアクセスに呼応して、Web画面制御部300からクライアントPC101へ提供される。ユーザによってこのログイン画面400上でアカウントとパスワードが入力され、ログインボタンが押下されることにより、入力されたアカウントとパスワードがWeb画面制御部300へ通知される。
【0032】
図6は、デバイス一覧画面401の表示例を表す図である。本デバイス一覧画面401は、ログイン画面400を介してWeb画面制御部300へ通知されたアカウントとパスワードを元に、Web画面制御部300にてユーザからのアクセスを許可する判断をした場合にクライアントPC101へ提供される。
【0033】
デバイス一覧画面401には、上記アカウントとパスワードから特定したユーザ名と関連付けられた全てのデバイスをアイコン表示すると共に、製品モデル名と機番を表示する。
【0034】
また、画面下部にアイコン500、501を表示する。これらのアイコン500、501は、ユーザが他のWeb画面の表示を指示可能にするためのものである。具体的には、アイコン500は障害履歴画面402を表示するためのボタンであり、アイコン501は在庫管理画面403を表示するためのボタンである。
【0035】
尚、Web画面制御部300は、デバイス一覧画面401の下部にアイコン500、501を表示する際、以下の判断を行った上でアイコンを表示する。
【0036】
Web画面制御部300は、上記特定したユーザ名と関連付けられたアカウント管理テーブル600内のカラム607、及び608の情報を読み出し、障害履歴画面402、及び在庫管理画面403へのアクセス権限を確認する。
【0037】
そして、アクセス権限を有する画面に対応するアイコンのみをデバイス一覧画面401の下部に表示する。
【0038】
図7は、障害履歴画面402の表示例を表す図である。本障害履歴画面402は、前述のデバイス一覧画面401内のアイコン500がユーザによって押下されたことに呼応して、Web画面制御部300からクライアントPC101へ提供される。障害履歴画面402には、前述の監視データ管理部307に蓄積されている障害情報をエラー、ジャム、トナー無しという障害分類毎に分けてリスト表示する。
【0039】
図8は、在庫管理画面403の表示例を表す図である。本在庫管理画面403は、前述のデバイス一覧画面401内のアイコン501がユーザによって押下されたことに呼応して、Web画面制御部300からクライアントPC101へ提供される。監視装置104はユーザ先にある予備のトナー数を在庫管理する機能を有しており、在庫管理画面403には、この機能で管理しているトナーの在庫数を表示する。
【0040】
図10は、前述した監視装置104内のメール通知処理部304が行う電子メール通知処理における電子メール本文データの生成処理フローを示す図である。以下、本図を用いて本発明に係る電子メール本文データの生成処理について詳細に説明する。
【0041】
メール通知処理部304は、前述の通り稼動情報取得部303からの指示に呼応してデバイスの障害発生をユーザへ電子メールで通知する処理を行う。その際、メール通知処理部304は、前述のログイン画面400へアクセスするためのURL情報を電子メールの本文に付与するか否かを図10に示す処理フローに従って判断する。メール通知処理部304は、稼動情報取得部303からの指示として、デバイスで発生した障害情報、及び該当デバイスの機番を受け取る。この指示を受けたメール通知処理部304は、受け取ったデバイスの機番を元して、障害が発生したデバイスを使用するユーザのユーザ名をアカウント管理テーブル600内から特定する(701)。
【0042】
続いて、特定したユーザ名に関連する契約形態をアカウント管理テーブル600内のカラム602から取得してチェックする(702)。その結果、契約形態が「メール通知のみ」の場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。一方、契約形態が「Webアクセス可能」の場合は、特定したユーザ名に関連するユーザ認証用アカウントとパスワードがアカウント管理テーブル600内に登録されているか否かをチェックする。その結果、アカウントとパスワードが未登録の場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。
【0043】
一方、アカウントとパスワードが登録済みの場合は、特定したユーザ名に関連するWeb画面アクセス権限の有無をチェックする。具体的には、デバイスで発生した障害情報がトナー無しの場合、在庫管理画面403へのアクセス権限有無をアカウント管理テーブル600内のカラム608から取得してチェックする(704)。
【0044】
一方、デバイスで発生した障害情報がエラーの場合、障害履歴画面402へのアクセス権限有無をアカウント管理テーブル600内のカラム607から取得してチェックする(705)。
【0045】
その結果、デバイスで発生した障害情報がトナー無しで、且つ在庫管理画面403へのアクセス権限がある場合と、デバイスで発生した障害情報がエラーで、且つ障害履歴画面402へのアクセス権限がある場合のみ、次のログイン履歴チェックを行う(706)。
【0046】
それ以外の場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。
【0047】
メール通知処理部304は、ログイン履歴チェック(706)として、特定したユーザ名に関連するユーザ認証用アカウントを用いたWeb画面制御部300へのログインが過去に行われたか否かをチェックする。
【0048】
具体的には、特定したユーザ名に関連するログイン履歴の有無をアカウント管理テーブル600内のカラム609から取得してチェックする。そして、ログイン履歴がある場合は、URL情報を付与した電子メール本文を生成する(707)。
【0049】
一方、ログイン履歴が無い場合は、URL情報を付与しない電子メール本文を生成する(708)。
【0050】
以上が本発明に係る監視画面の表示方法に関する詳細な処理フローである。
【0051】
図11、及び12は、デバイスで発生した障害情報がトナー無しの場合メール通知処理部304が生成した電子メール本文の例を示す図である。
【0052】
図11に示す電子メール本文の例800は、前述の処理フローにてURL情報を付与した電子メール本文を生成した例を示している。本図に示す通り、メール本文の最後にログイン画面400へアクセスするためのURLを付与する。このメールを受信したユーザは、メール本分に付与されたURLを使用してログイン画面400へアクセスし、更に在庫管理画面403を閲覧することで、トナーの在庫数の状態を確認することができる。
【0053】
図12に示す電子メール本文の例900は、前述の処理フローにてURL情報を付与しない電子メール本文を生成した例を示している。このメールを受信したユーザは、デバイスにてトナー無し障害が発生していることのみを認識することができる。
【符号の説明】
【0054】
100 画像形成装置
101 クライアントPC
104 監視装置
401 デバイス一覧画面
402 障害履歴画面
403 在庫管理画面
404 障害履歴画面
600 ユーザアカウント管理テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置(100)と、画像形成装置(100)の稼動状態を監視する監視装置(104)と、監視装置と通信可能な端末装置(101)とからなる監視システムにおいて、
前記監視装置(104)は、前記画像形成装置の障害情報の稼動情報を収集するための手段(303)と、
前記収集した稼動情報を蓄積する手段(301)と、
前記蓄積した稼動情報を前記端末装置(101)にて表示するための表示データを前記端末装置(101)に対して提供する手段(300)と、
前記端末装置(101)が監視装置(104)と通信するために必要な通信先アドレス情報を含む電子メールを所定の宛先へ通知する電子メール通知手段(304)と、
前記端末装置(101)、若しくは前記端末装置(101)の操作者を特定するための認証情報と、電子メールの通知宛先とを関連付けて管理する認証情報管理手段(302)とを有し、
前記電子メール通知手段(304)は、通知宛先と関連付けられた認証情報の有無、または認証情報を用いた認証実績の有無の少なくとも何れか一方に応じて、前記通信先アドレス情報を電子メールへ含めるか否かを制御することを特徴とする監視システム。
【請求項2】
認証情報管理手段(302)は、前記端末装置(101)に前記表示データを提供可能か否かを特定するための権限情報を更に管理し、
前記電子メール通知手段(304)は、前記権限情報に応じて、前記通信先アドレス情報を電子メールへ含めるか否かを制御することを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
【請求項1】
画像形成装置(100)と、画像形成装置(100)の稼動状態を監視する監視装置(104)と、監視装置と通信可能な端末装置(101)とからなる監視システムにおいて、
前記監視装置(104)は、前記画像形成装置の障害情報の稼動情報を収集するための手段(303)と、
前記収集した稼動情報を蓄積する手段(301)と、
前記蓄積した稼動情報を前記端末装置(101)にて表示するための表示データを前記端末装置(101)に対して提供する手段(300)と、
前記端末装置(101)が監視装置(104)と通信するために必要な通信先アドレス情報を含む電子メールを所定の宛先へ通知する電子メール通知手段(304)と、
前記端末装置(101)、若しくは前記端末装置(101)の操作者を特定するための認証情報と、電子メールの通知宛先とを関連付けて管理する認証情報管理手段(302)とを有し、
前記電子メール通知手段(304)は、通知宛先と関連付けられた認証情報の有無、または認証情報を用いた認証実績の有無の少なくとも何れか一方に応じて、前記通信先アドレス情報を電子メールへ含めるか否かを制御することを特徴とする監視システム。
【請求項2】
認証情報管理手段(302)は、前記端末装置(101)に前記表示データを提供可能か否かを特定するための権限情報を更に管理し、
前記電子メール通知手段(304)は、前記権限情報に応じて、前記通信先アドレス情報を電子メールへ含めるか否かを制御することを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−105314(P2013−105314A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248633(P2011−248633)
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月14日(2011.11.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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