説明

画像形成装置

【課題】 中間転写体表面に画像に影響を及ぼす傷をつけることもなく、中間転写体表面に付着したフィルミング物質を除去可能とし、良質の画像を得ることを可能とする画像形成装置のクリーニング装置を提供する。
【解決手段】 トナー像を担持する像担持体と、該トナー像を転写媒体上に転写した後の前記像担持体上に残留するトナーを回収するクリーニング装置と、該クリーニング装置の下流側に配設した像担持体の表面のフィルミング物を除去する研磨装置とを有する画像形成装置において、前記研磨装置の研磨部材の研磨材粗さを#2000以上#10000以下、好ましくは#4000以上#6000以下とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は感光体や中間転写体などの像担持体上に形成されるフィルミング物を除去するための研磨装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー画像形成装置では、一般に次のようにして画像を形成する。まず、Y,M,C,Kの各色ごとに設けられ、一様に帯電された感光体表面に、原稿画像を照射して結像させ、静電潜像を形成する。感光体が回転してこの静電潜像がY,M,C,Kの各色ごとの現像装置に達すると、トナーで現像して顕像化する。このY,M,C,Kの各色ごとのトナー像を中間転写体上に重ねて転写した後に、中間転写体から転写媒体としての転写紙に一括して転写し、転写紙上のカラートナー画像を定着装置で加熱溶融させて固定することでカラー画像を形成している。
【0003】
中間転写体は、エンドレスのベルト状で、ベルト駆動ローラを含む複数のローラとテンションローラの間に巻回されている。この中間転写体上には、カラーのトナー画像が繰り返し形成されるが、転写後の中間転写体上に残留した微量のトナーをクリーニング装置で除去するようになっている。また、該中間転写体上に付着した紙粉、塵芥等の付着物も前記クリーニング装置で除去する。このクリーニング装置は、クリーニングブレードおよび/またはクリーニングローラを備えている。
【0004】
しかし、微小なトナーや、熱や圧力等で溶解したトナーワックス等が感光体や中間転写体で発生した場合、ブレードクリーニング方式におけるブレードやローラでは除去しきれず、徐々にフィルミング物を形成する。このフィルミング物はトナーの付着が悪く、画像に白く抜ける部分ができる。そこで、潤滑剤を塗布して像担持体表面の摩擦係数を下げ、付着物を取りやすくする技術が知られている。
【0005】
特に中間転写体を用いたダブル転写方式の場合、僅かなフィルミング物の生成によっても大きく転写効率が低下する。また、像担持体にフィルミング物が形成されると、ブレードと像担持体の摩擦係数が増加するため、カウンターブレード方式を用いる場合にブレードの巻き込みが発生しやすくなる。また、像担持体が駆動ローラと従動ローラにより張架されたベルト部材である場合、ブレードと像担持体の摩擦力の増大により駆動ローラが空転してしまう。
【0006】
このような問題を解決するものとして、「クリーニング部材の下流側に、研磨剤を分散した弾性体により成る研磨部材を感光体表面に接して設けた」という「感光体表面付着物除去装置」(特許文献1)が、また「像担持体に対して逆方向に圧接配置したクリーニングブレードと、像担持体表面を摺擦クリーニングするように圧接配置したクリーニング部材とを備えている」という「画像形成装置のクリーニング装置」(特許文献2)等が開示されている。また、特許文献3では像担持体の表面を研磨する摺擦部材(フィルミング除去ブラシ)を設けた画像形成装置を提案している。これは、ソレノイドによって像担持体に接離可能に摺擦部材を設け、発光素子と受光素子を使用して像担持体上のフィルミング物の形成を検知してフィルミング物が形成されたら、摺擦部材をモータで回転させ、ソレノイドによって像担持体に押し付けてフィルミング物を除去する構成である。
【特許文献1】実開昭62−164376号明細書 (実用新案登録請求の範囲)
【特許文献2】特開平3−65980号公報 (特許請求の範囲)
【特許文献3】特開平5−273893号公報 (図1、請求項1、段落0013)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、近年、画像のより高い解像度や階調性が検討される中で、潜像を可視化するトナー側の改良として、高精細画像を形成するために、トナーの小粒径化が進んでいる。更に小粒径トナーにおいても、球形化形状を安定化させるために重合法によるトナーが開発されている。
【0008】
しかしながら、少粒径化や重合法によるトナーは何れもクリーニング性を悪化させる。
従来のクリーニングブレード方式、あるいは該クリーニングブレード方式にブラシや摺擦用の弾性ローラを併用したしたクリーニング装置では、ブレードからトナーのすり抜け現象が発生してしまうためクリーニングされにくいことである。この場合には、画像上にトナーすり抜け状のラインが画像に生じさせる。
【0009】
また、トナーに内添、あるいは外添されている離型性を向上させるためのワックスや流動性を向上させるための物質等が、像担持体に付着する。トナーが小粒径化するにつれ、これらの添加物がトナー中に占める含有率は、従来のトナーに比べ高くなるため、前記像担持体上の付着物質は増加する傾向にあり、フィルミング物が増加する。
【0010】
本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、中間転写体表面に画像に影響を及ぼす傷をつけることもなく、中間転写体表面に付着したフィルミング物質を除去可能とし、良質の画像を得ることを可能とする画像形成装置の研磨装置を提供する。
【0011】
上記目的は、下記の構成により達成される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(請求項1)
トナー像を担持する像担持体と、該トナー像を転写媒体上に転写した後の前記像担持体上に残留するトナーを回収するクリーニング装置と、該クリーニング装置の下流側に配設し、前記像担持体の表面を研磨部材で研磨する研磨装置とを有する画像形成装置において、
前記研磨装置の研磨部材の研磨材粒度がJIS規格R6001で規定する研磨材粒度で#2000以上#10000以下であることを特徴とする画像形成装置。
(請求項2)
前記研磨装置の研磨部材の研磨材粒度がJIS規格R6001で規定する研磨材粒度で#4000以上#6000以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(請求項3)
前記研磨部材は、前記像担持体との摺擦面を研磨材で構成した無端ベルトまたは前記像担持体との摺擦面を研磨材で構成したローラーであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
(請求項4)
前記研磨部材は、研磨部材のベースをポリエチレンテレフタレート樹脂で構成し、該ベースの前記像担持体との摺擦面側に研磨材を塗布したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
(請求項5)
前記研磨部材の研磨材はAl23、Cr23,Fe23、CeO2及びSiCから選定される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0013】
請求項1または請求項2に記載の発明によれば、以下のような作用が得られる。
【0014】
転写紙などの転写媒体へ転写後に像担持体上に残留するトナーは、クリーニング装置のクリーニングローラとクリーニングブレードとによって取り除かれるが、これらで取り除けない微量なトナーやワックスが像担持体上に残る。これらが像担持体上で固化してフィルミング物が形成されてくる。このフィルミング物を研磨装置の研磨手段が像担持体に接触して研磨することで除去する。
【0015】
しかし、研磨部材の研磨材粗さによっては、研磨能力が不足しフィルミング物の除去が十分にできなかったり、逆に像担持体表面に画像に影響を与えるような傷を付けて白スジ発生の原因になったりするが、像担持体の表面に形成されるフィルミング物を除去する研磨部材の研磨材粗さを#2000以上#10000以下、好ましくは#4000以上#6000以下とすることにより、研磨能力が不足しフィルミング物の除去が十分にできないこと、および逆に研磨能力が過大すぎ像担持体表面に画像に影響を与えるような傷を付けることによる白スジ発生の原因を防止でき、良質な画像を提供することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、研磨部材を摺擦面を研磨材で構成した無端ベルトまたは摺擦面を研磨材で構成したローラーとすることにより、研磨部材の摺擦面積を拡大することができ、例えば、該研磨部材を駆動源により間欠的に駆動し、研磨部材を回転して研磨部材の接触部をずらすことで、研磨能力の低下を防止することができる。このことにより、画像の安定を保ち、メンテナンス期間を長くすることができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、研磨部材のベースをポリエチレンテレフタレート樹脂とし、該ベースの像担持体との摺擦面側に研磨材を塗布することにより、研磨部材に柔軟性を持たせることができ、該研磨部材の摺擦面の中間転写体表面に対する良好な追随性を確保できる。このことにより、研磨むらが減少し、フィルミング物除去不良を防止できる。また、交換等のメンテナンス、取り扱いも容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本発明の研磨装置を備えたカラー画像形成装置の構成を示す図である。図1に示すように、カラー画像形成装置はタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、原稿自動搬送手段30、画像読取装置60、画像書込装置3Y,3M,3C,3K、感光体1Y,1M,1C,1K、帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置4Y,4M,4C,4K、定着装置24、中間転写ベルトからなる像担持体6、給紙カセット20a,20b,20c、搬送系22等を有する。
【0020】
5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4Y,4M,4C,4Kにそれぞれ新規トナーを補給するトナー補給手段である。
【0021】
原稿自動搬送手段30は両面又は片面の原稿dを自動搬送する手段である。画像読取装置60は、走査光学系により画像情報が読み取られる装置で、原稿載置台上から給送される多数枚の原稿dの内容を、3枚の可動ミラー60cで反射し、集光レンズ60bにより、CCDからなる撮像素子60a上に結像して読み取る。
【0022】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体としての感光体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、画像書込装置3Y、現像装置4Y及びクリーニング装置8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体としての感光体1M、帯電装置2M、画像書込装置3M、現像装置4M及びクリーニング装置8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体としての感光体1C、帯電装置2C、画像書込装置3C、現像装置4C及びクリーニング装置8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体としての感光体1K、帯電装置2K、画像書込装置3K、現像装置4K及びクリーニング装置8Kを有する。帯電装置2Yと画像書込装置3Y、帯電装置2Mと画像書込装置3M、帯電装置2Cと画像書込装置3C及び帯電装置2Kと画像書込装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
【0023】
中間転写ベルトである像担持体6は、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネイト等の材料からなる無端状のベルトであり、複数のローラにより張架され、回動可能に支持されている。この像担持体6には、クリーニング装置9が設けられている。クリーニング装置9は、クリーニングローラとクリーニングブレードとを備えている。
【0024】
撮像素子60a上に結像した画像情報の信号は、図示しない画像処理部に送られる。画像処理部は、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書込装置3Y,3M,3C,3Kに各色ごとの信号を送る。
【0025】
画像書込装置3Y,3M,3C,3Kでは、レーザ光源としての半導体レーザを用い、半導体レーザが出射した光ビームはポリゴンミラーなどの光学要素により走査光ビームに形成されて被走査体としての感光体1Y,1M,1C,1Kに入射し、各色の静電潜像を形成する。
【0026】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する像担持体6上に1次転写装置としての転写装置7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20a,20b,20c内に収容された記録紙Pは、給紙手段21a,21b,21cにより給紙され、搬送系22を経て、レジストローラ23でタイミングを合わせて2次転写装置としての転写装置7aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0027】
一方、転写装置7aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを分離した像担持体6は、クリーニング装置9によりクリーニングされ、研磨装置100によってフィルミング物が研磨される。
【0028】
図2は、図1の像担持体6と研磨装置100の部分を拡大した図で、稼働時を示す図である。図3は図2と同じ図で、待機時を示す図である。
【0029】
これらの図に示すように、像担持体6は無端ベルトで、駆動ローラ6a、テンションローラ6b、ローラ6c及び転写装置7aと対向するローラ6dの回りに巻回されている。図示しないモーターなどからの駆動力が駆動ローラ6aに伝達されて、像担持体6は図の時計方向に回転する。テンションローラ6bは図示しない弾性体によって図の上方に付勢されている。
【0030】
像担持体6は、感光体1Y,1M,1C,1Kと接離する転写装置7Y,7M,7C,7Kを有するが、このうち転写装置7Y,7M,7Cは、連結板7によって一体に連結している。連結板7の下端には、カム7bがあり、このカム7bは軸7dにより回動可能となっている。即ち、カム7bと軸7dと、この軸7dを回転する図示しないソレノイドやモータによって切換手段が構成される。そして、カム7bが図2に示す位置に回転すると、連結板7は最も上に上がり、転写装置7Y,7M,7Cが一斉に上昇して感光体1Y,1M,1Cと接触し、像担持体6は稼動状態になる。カム7bが時計方向に90°回転して図3に示す位置になると、連結板7は最も下に下がり、転写装置7Y,7M,7Cは下降して感光体1Y,1M,1Cから離れ、像担持体6は待機状態になる。待機状態のときは、像担持体6は緩むので、テンションローラ6bは、駆動ローラ6aとほぼ同じ高さまで上昇して像担持体6が弛まないようにテンションを加える。
【0031】
クリーニング装置9は、クリーニングローラ9aとクリーニングブレード9bとを有する。クリーニングローラ9aとクリーニングブレード9bは、本実施例に限定されるものではなく、いずれか一方でもよい。
【0032】
研磨手段130の表面には、像担持体6の表面に形成されたフィルミング物を削り落とすことができるような研磨材が塗布されている。また、研磨手段130の幅は、少なくとも像担持体6の画像形成領域をカバーすることができる幅を有し、実施例では、像担持体6の幅とほぼ同じ幅でとなっている。
【0033】
本実施例では、研磨部材を摺擦面を研磨材で構成した無端ベルトとし、該研磨部材を駆動源により間欠的に駆動し、研磨部材を回転して研磨部材の接触部をずらすことで、研磨能力の低下を防止している。
【0034】
本実施例では、研磨部材の間欠駆動は、像担持体6の稼働時と待機時のテンションローラーの位置変位による中間転写体の軌跡を、研磨装置の揺動レバー110に伝え一方向クラッチで回転運動に変換し、機械的駆動源としている。駆動源は、本実施例に限定されるものではなく、図示されないステッピングモーター、ソレノイド等の電気的駆動源でもよい。
【0035】
前記間欠駆動の制御は、稼働時間を基準にしてもよいし、あるいは処理枚数を基準にしてもよい。
【0036】
前記研磨部材の研磨材粒度はJIS規格R6001で規定する研磨材粒度で#2000以上#10000以下であり、好ましくは下記である。研磨部材としては、日本ミクロコーティング(株)製の「研磨テープ」の研磨材粒度#4000または#6000が好ましく用いられる。
【0037】
研磨材粒度が#2000未満では研磨能力が過大すぎ、像担持体表面に画像に影響を与えるような傷を付けてしまい、良質な画像を得るためには悪い。研磨材粒度が#20000を超えると研磨能力が不足しフィルミング物の除去が十分にできず、良質な画像を得るためには悪い。
【実施例】
【0038】
図1に示した前記研磨装置を配設した画像形成装置において、該研磨装置の研磨部材はベースをポリエチレンテレフタレート樹脂で厚さを50μmとし、該ベース上に研磨材をバインダーとともに塗布した構成として、その研磨材材質をAl23(アルミナ)とし、研磨材粒度を、JIS規格R6001で規定する研磨材粒度#400〜#20000の間で12種を使用し、研磨部材を像担持体に押し当てる荷重を各々0.98N、1.96N、2.94Nに変化させ、白すじと傷の発生状況の評価を行った。
【0039】
当実施例では、中間転写体の材質は、ポリイミドで無端ベルト形状の構成としている。
(1)評価方法
白すじのレベル:10000枚プリント時に、マゼンタ、シアン、ブラック各々のハーフトーン画像を目視でレベルを判定
判定レベル 5:白すじ個数 0個
4:白すじ個数 1個
3:白すじ個数 2乃至3個
2:白すじ個数 4乃至5個
1:白すじ個数 6以上
傷のレベル:中間転写体上の傷を目視で判定
判定レベル 5:傷個数 0個
4:傷個数 1乃至2個
3:傷個数 3乃至5個
2:傷個数 6乃至10個
1:傷個数 11以上
(2)結果
白すじレベル(5が良好で1が不良。レベル3以上を許容範囲とする。)
【0040】
【表1】

【0041】
表の判定結果は、測定回数3回の平均値。
傷レベル(5が良好で1が不良。レベル3以上を許容範囲とする。)
【0042】
【表2】

【0043】
表の判定結果は、測定回数3回の平均値。
【0044】
上記表の結果から、白すじレベルは、研磨部材の荷重の変化に対して、研磨材粗さは#400〜#8000の間で良好であった。傷レベルは、#4000〜#20000の間で良好であった。白すじレベルおよび傷レベル各々の良好と不良の境界の研磨材粗さの変化幅から、白すじレベルおよび傷レベルに対し良好な研磨材粗さ範囲は、#2000〜#10000の範囲である。特に研磨材粗さ範囲#4000〜#6000の範囲で、白すじ、傷レベルとも判定レベル5となり顕著な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の研磨装置を備えたカラー画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】図1の像担持体と研磨装置の部分を拡大した図で、稼働時を示す図である。
【図3】図1の像担持体と研磨装置の部分を拡大した図で、待機時を示す図である。
【図4】研磨装置の分解斜視図である。
【図5】研磨装置の組立図である。
【図6】本発明の研磨装置の動きを説明する模式図である。
【符号の説明】
【0046】
a 揺動軸
6 像担持体
7b カム(切換手段)
9 クリーニング装置
100 研磨装置
110 揺動レバー
120 一方向クラッチ
130 研磨手段
160 錘
170 取付アーム
190 一方向クラッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像を担持する像担持体と、該トナー像を転写媒体上に転写した後の前記像担持体上に残留するトナーを回収するクリーニング装置と、該クリーニング装置の下流側に配設し、前記像担持体の表面を研磨部材で研磨する研磨装置とを有する画像形成装置において、
前記研磨装置の研磨部材の研磨材粒度がJIS規格R6001で規定する研磨材粒度で#2000以上#10000以下であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記研磨装置の研磨部材の研磨材粒度がJIS規格R6001で規定する研磨材粒度で#4000以上#6000以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記研磨部材は、前記像担持体との摺擦面を研磨材で構成した無端ベルトまたは前記像担持体との摺擦面を研磨材で構成したローラーであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記研磨部材は、研磨部材のベースをポリエチレンテレフタレート樹脂で構成し、該ベースの前記像担持体との摺擦面側に研磨材を塗布したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記研磨部材の研磨材はAl23、Cr23,Fe23、CeO2及びSiCから選定される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−119328(P2006−119328A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−306483(P2004−306483)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】