説明

画像形成装置

【課題】 ベルト定着装置の加熱ローラ端部の肉厚を小さくするなどして、通紙領域外の熱伝導効率を小さくし、端部温度のダレが減らされるようにしたり、非画像領域に対しての発熱量の小さいハロゲンランプと組み合わせることによって、逆に、小サイズの転写材の通紙時の端部温度上昇も回避できるようにして軸方向の加熱ローラの熱伝導効率が調節され、熱分布の平準化と熱量節減ができた定着装置を装着した画像形成装置を提供する。
【解決手段】 転写材上の未定着トナー画像を、加熱ローラ及び支持加圧ローラに巻回された定着ベルトと外部加圧ローラとの間に挟持搬送して加圧加熱して定着するベルト定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着ベルトを加熱する前記加熱ローラの軸方向の非通紙領域に、通紙領域の軸方向熱伝導効率よりも小さい軸方向熱伝導効率を有するように断熱領域を設けたことを特徴とする画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子写真方式の画像形成装置における加熱加圧定着装置の加熱ローラの熱伝導効率の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1〜3にも示されるように、従来、電子写真方式の画像形成装置における加熱加圧定着装置では、加熱ローラの端部は記録紙等の転写材が熱を持ち去る以外に、端部軸受け部などを介して、外部へ熱が流出するため温度が低下するという不具合があった。これを軽減するために、ヒータ端部の発熱量を大きくしたり、発熱幅を大きくしたりする対策がとられてきたが、熱供給必要量が増加するという問題があった。
【特許文献1】特開平7−219367号公報
【特許文献2】特開2001−109289号公報
【特許文献3】特開2001−201978号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明はこのような問題点を解消し、ベルト定着装置の加熱ローラが機械的強度不足の問題はそれほど無いことに着目し、その加熱ローラ端部の肉厚を小さくするなどして形状を変化させ、通紙領域外の熱伝導効率を小さくし、端部温度のダレが抑制されるようにしたり、逆に、非発熱領域の発熱量を小さくしたヒータやハロゲンランプを用いることによって、小サイズの転写材の通紙時の端部温度上昇も回避できるようにして軸方向の加熱ローラの熱伝導効率が調節され、熱分布の平準化ができ、しかも熱効率を良好にした、ベルト定着装置を装着した画像形成装置を提供することを課題目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は次の技術手段(1)〜(5)の何れかによって達成される。
【0005】
(1)転写材上の未定着トナー画像を、加熱ローラ及び支持加圧ローラに巻回された定着ベルトと外部加圧ローラとの間に挟持搬送して加圧加熱して定着するベルト定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着ベルトを加熱する前記加熱ローラの軸方向の非通紙領域に、通紙領域の軸方向熱伝導効率よりも小さい軸方向熱伝導効率を有するように断熱領域を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【0006】
(2)前記断熱領域は、前記加熱ローラの表面又は内面に凹形状を有することを特徴とする(1)項に記載の画像形成装置。
【0007】
(3)前記断熱領域は、前記定着ベルトと当接していることを特徴とする(2)項に記載の画像形成装置。
【0008】
(4)前記加熱ローラは、軸方向に不均一な発熱分布をもつヒータを内蔵し、軸方向端部における前記ヒータの軸方向単位長さ当たりの発熱量が、軸方向中央部における前記ヒータの軸方向単位長さ当たりの発熱量の5%以下であるようにして得られることを特徴とする(1)〜(3)項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0009】
(5)前記ヒータがハロゲンランプであり、前記ヒータの発熱量の低い領域が、発熱量の高い領域に比べてフィラメント径が大きいことを特徴とする(4)項に記載の画像形成装置。
【0010】
本発明における熱伝導効率とは、「軸方向と直角なある断面に着目したとき、この断面において軸方向に単位温度勾配が与えられたときに、単位時間にこの断面を通過する熱量」として定義する。
【0011】
軸方向熱伝導効率は、ローラの断面積が大きい(外径が大きい、肉厚が大きい)場合、材料の熱伝導率が大きい場合に大きくなる。
【0012】
また、通紙領域とは、使用する最大幅の転写材(記録紙)が搬送される定着ベルト上又はそれが巻回する加熱ローラ上の転写材の幅方向の長さの範囲である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、本発明の画像形成装置によて加熱ローラの軸方向の熱伝導効率が調節され、無駄な熱量消費を伴うことなく、各サイズの転写材に対して両端部にダレを生ずることの無い、均一な熱分布を持った定着処理が行えるようになった。
【0014】
請求項2の発明によれば、加熱ローラの外径、内径又は端面に設けた凹形状により、軸方向熱伝導効率を低いものにしたので加熱ローラの材料選択の制限等も無くなる。
【0015】
請求項3の発明によれば、断熱領域(凹部)に挟まれた領域の熱容量がより小さくできるため、熱効率は更に高くなる。
【0016】
請求項4、5の発明によれば、加熱ローラの端部の断熱効果を高くしても、端部の内蔵するヒータが低発熱であるため、転写材Pとして小サイズ紙を用いたときの温度上昇を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0018】
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態としてのカラー用の画像形成装置を示す概略構成図である。
【0019】
この画像形成装置100は、タンデム構成のフルカラーの画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写体のユニットとして無端ベルト状中間転写体ユニット7と、給紙搬送手段21及びベルト定着装置24とから成る。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
【0020】
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、ドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電装置2Y、像露光手段3Y、現像器4Y、一次転写手段としての一次転写ローラ5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、ドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電装置2M、像露光手段3M、現像器4M、一次転写手段としての一次転写ローラ5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、ドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電装置2C、像露光手段3C、現像器4C、一次転写手段としての一次転写ローラ5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、ドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電装置2K、像露光手段3K、現像器4K、一次転写手段としての一次転写ローラ5K、クリーニング手段6Kを有する。
【0021】
中間転写体ユニットとしての無端ベルト状中間転写体ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体としての無端ベルト状中間転写体70を有する。
【0022】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体として用紙等の転写材Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aに搬送され、転写材P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された転写材Pは、ベルト定着装置24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0023】
一方、二次転写手段としての二次転写ローラ5Aにより転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した無端ベルト状中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
【0024】
画像形成処理中、一次転写ローラ5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写ローラ5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
【0025】
二次転写ローラ5Aは、ここを転写材Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、無端ベルト状中間転写体70に圧接する。
【0026】
また、装置本体Aから筐体8を支持レール82L,82Rを介して引き出し可能にしてある。
【0027】
筐体8は、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とから成る。
【0028】
画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、垂直方向に縦列配置されている。感光体1Y,1M,1C,1Kの図示左側方には無端ベルト状中間転写体ユニット7が配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、ローラ71,72,73,74,76,77を巻回して回動可能な無端ベルト状中間転写体70、一次転写ローラ5Y,5M,5C,5K及びクリーニング手段6Aとから成る。
【0029】
筐体8の引き出し操作により、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とは、一体となって、本体Aから引き出される。
【0030】
このように感光体1Y,1M,1C,1K上に帯電、露光、現像によりトナー像を形成し、無端ベルト状中間転写体70上に各色のトナー像を一次転写して重ね合わせ、それを一括して転写材Pに二次転写し、ベルト定着装置24で加圧及び加熱により固定して定着する。トナー像を無端ベルト状中間転写体70に転移させた後の感光体1Y,1M,1C,1Kは、クリーニング手段6Y,6M,6C,6Kで転写時に各感光体上に残された残留トナーを清掃した後、上記の帯電、露光、現像のサイクルに入り、次の像形成が行われる。
【0031】
次に本発明の特色であるベルト定着装置について図1の他に図2のベルト定着装置の正面図及び図3、図4、図5の加熱ローラの部分側面図を用いて詳述する。
【0032】
ベルト定着装置24はヒータを内蔵した加熱ローラ241と支持加圧ローラ243との間にテンションローラ244を介して、金属基体もしくは耐熱樹脂基体とシリコンゴムをベルト状に成型した無端状の定着ベルト242を巻回し、該定着ベルト242を支持搬送することにより、該定着ベルト242と転写材Pを前記支持加圧ローラ243、及びこれと対向する外部加圧ローラ246の間にニップ状に挟んで、該転写材Pを加圧加熱定着するものであり、定着ベルト242は前記加熱ローラ241の駆動回転によって支持搬送される。また、必要に応じて高生産性に必要な大熱供給量に対応するため、外部加圧ローラ246に外部加熱ローラ247を設けている。
【0033】
加熱ローラ241には、異なったサイズの転写材としての用紙に対応するため、図2に示すように配光の異なったハロゲンランプ245を2本配置してある。もちろん、さらに高い生産性に対応するため、さらにハロゲンランプ245を追加してもよい。
【0034】
加熱ローラ241は、軸方向の温度差を許容限度内に抑えるために、ある程度の厚みが必要である。実施例では材料がアルミニウムで肉厚が2mmにしてあるが、ウォーミングアップ時間が長くなることを許容すれば、もっと厚くして温度均一性を上げることも可能である。
【0035】
加熱ローラ241の端部もしくは、端面の断面積を小さくして加熱ローラ241の熱伝導効率を下げるため、図3や図4に示すように、凹形状を設けてその肉厚の一部を薄くする。これに対し従来例は図6の部分側面図に示すように肉厚を均一にしてある。材質を一部変更して、低熱伝導率の材質としても良いが、本発明では同一材料にして熱伝導率を変えることなく、切削加工等により凹部として細い溝を作り断熱領域を構成し、熱伝導効率を下げるのが、簡易でより好適であると考えた。
【0036】
凹形状の加工としては任意の凹みの加工で良いのであるが、前述の加工の方が加工し易く伝熱分布も一様で好ましい。
【0037】
尚、溝の幅は広いとベルト端部が落ち込むなど、ベルト保持に支障が出るため、1mm程度が好適である。溝の深さは、断熱性能からは大きいほど良いが、加工上許される範囲で行う。実施例では、外径50mm,厚さ2mmの加熱ローラに対し、幅1mm、深さ1.4mmの溝241Aを設けた。軸方向の位置は、通紙領域のすぐ外側である非通紙領域にした。定着ベルト242の最端部は各層の厚みなどが不均一になり、画像に影響を及ぼすおそれがあるので、5〜20mmの余裕を見込んで、画像領域より大きくしてある。この範囲では、定着ベルト242と加熱ローラ241が接触しないような部分があっても通紙領域内の熱分布の不均一性に不具合はない。
【0038】
支持加圧ローラ243などと異なり、加熱ローラ241にかかる力は、定着ベルト242に張力を付与するための数10N程度(実施例では、ベルト幅360mmで40N)であり、このような溝241Aを設けても強度的になんら問題ない。また、昇温時間は長くなるが、熱容量を高くして光沢度の均一性に必要な温度均一性をさらに高めるため、肉厚を大きくした(例えば厚み4mm)加熱ローラ241に対して溝241A(例えば深さ3mm)を設けた構成では、さらに、熱伝導効率低減効果即ち断熱的効果が顕著であり、端部の熱分布のダレや熱流出が改善される。外径50mm、厚み4mmのアルミニウム性の加熱ローラ241の軸方向熱伝導効率は0.14W/Kだが、3mmの溝を設けた部分の断面では0.032W/Kとなり、約1/4の熱伝導率の材料にしたのと同じ断熱効果になる。
【0039】
別の例として、図4に示すように加熱ローラ241の端面に溝241Bを設けても良い。
【0040】
また、図3に示した例では、定着ベルト242の幅の内に溝241Aを設けたが、図5に示すように定着ベルト242の偏りの規制部材241Gの外側で溝241Aに換わる段部241Dを設ければ、幅Wを大きくとれるため、さらに断熱性能が高くなる。一方この図5では、定着ベルト242の走行領域外で熱伝導効率を下げて、断熱性能はより高くなっているが、非通紙領域で、かつ、定着ベルトが接触する部分の熱容量は前記溝241Aを設けた場合よりも大きくなる。
【0041】
このため、加熱ローラ241の径や軸方向のサイズの制約などから、より適切な方を選択できる。例えば、前述の図3で示したように軸方向を短くするためには、定着ベルト242の走行規制範囲内に溝241Aを設けることが適切であるということができる。何れにしてもこのようにして加熱ローラ端部の形状を変えて熱伝導効率を調節して断熱性を上げるようにしたが、定着温度は標準の定着温度140℃に対して10〜15℃の上昇で収まり、画像領域の均一な定着温度が安定して確保されると共に、高い熱効率のベルト定着装置にすることができた。
【0042】
また、本発明のように、加熱ローラ端部からの熱流出を抑制すると、逆に小サイズ紙を通したときに、非通紙部に供給される余分な熱による端部温度上昇が大きくなる。これを回避するために、従来のように低発光領域の熱量が高発光領域の20%程度あるハロゲンランプではなく、低発光領域の熱量を極力減らしたハロゲンランプを適用することで小サイズ紙通紙時の加熱ローラ端部の温度上昇を抑制する。これに適したハロゲンランプとして、加熱ローラの軸方向端部のフィラメント径を大きくして、その軸方向単位長さ当たりの発熱量を加熱ローラの軸方向中央部よりも極力小さくして5%程度にしたもの(例えば、ウシオ電機製のパーシャルタイプのハロゲンランプ)が適用できる。
【0043】
図7(a)は従来タイプのハロゲンランプの配光(発熱量の割合分布)を、図7(b)はパーシャルタイプのハロゲンランプの配光(発熱量の割合分布)を示す。図8(a)は従来タイプのハロゲンランプを用いた加熱ローラで小サイズ紙を通したときの加熱ローラの温度分布であり、図8(b)はパーシャルタイプのハロゲンランプを用いた加熱ローラで小サイズ紙を通したときの加熱ローラの温度分布である。
【0044】
このように通紙領域内は温度不均一を軽減するのに必要な熱伝導効率を確保し、かつ端部では熱流出を抑制するために熱伝導効率を小さくして、加熱ローラ241の軸受等支持部材への熱流出による端部温度低下を抑制して、画像領域に均一な定着温度が安定して確保されると共に、高い熱効率のベルト定着装置24を有する画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の画像形成装置の実施の形態としてのカラー用の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明に用いるベルト定着装置の一例を示す部分側断面図である。
【図3】本発明に用いる加熱ローラの熱伝導効率の低減手段の一例を示す部分側断面図である。
【図4】本発明に用いる加熱ローラの熱伝導効率の低減手段の他の一例を示す部分側断面図である。
【図5】本発明に用いる加熱ローラの熱伝導効率の低減手段の別の一例を示す部分側断面図である。
【図6】従来用いられていた加熱ローラの一例を示す部分側断面図である。
【図7】(a)は従来タイプのハロゲンランプの配光を示し、(b)はパーシャルタイプのハロゲンランプの配光を示すグラフである。
【図8】(a)は従来タイプのハロゲンランプを用いた加熱ローラで小サイズ紙を通したときの加熱ローラの温度分布を示し、(b)はパーシャルタイプのハロゲンランプを用いた加熱ローラで小サイズ紙を通したときの加熱ローラの温度分布を示すグラフである。
【符号の説明】
【0046】
1Y,1M,1C,1K 感光体
24 ベルト定着装置
100 画像形成装置
241 加熱ローラ
241A,241B 溝
241D 段部
242 定着ベルト
243 支持加圧ローラ
244 テンションローラ
245 ハロゲンランプ
246 外部加圧ローラ
247 外部加熱ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転写材上の未定着トナー画像を、加熱ローラ及び支持加圧ローラに巻回された定着ベルトと外部加圧ローラとの間に挟持搬送して加圧加熱して定着するベルト定着装置を備えた画像形成装置であって、前記定着ベルトを加熱する前記加熱ローラの軸方向の非通紙領域に、通紙領域の軸方向熱伝導効率よりも小さい軸方向熱伝導効率を有するように断熱領域を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記断熱領域は、前記加熱ローラの表面又は内面に凹形状を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記断熱領域は、前記定着ベルトと当接していることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記加熱ローラは、軸方向に不均一な発熱分布をもつヒータを内蔵し、軸方向端部における前記ヒータの軸方向単位長さ当たりの発熱量が、軸方向中央部における前記ヒータの軸方向単位長さ当たりの発熱量の5%以下であるようにして得られることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ヒータがハロゲンランプであり、前記ヒータの発熱量の低い領域が、発熱量の高い領域に比べてフィラメント径が大きいことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−84647(P2006−84647A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−268052(P2004−268052)
【出願日】平成16年9月15日(2004.9.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】