説明

画像形成装置

【課題】第1の目的は、装置本体の下部に、装置の高さ方向における位置を変更できるキャスターを備え、設計の自由度を広げる構成を有する画像形成装置または画像形成装置の付属装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも装置本体底部の4隅に、装置本体の高さ方向における位置を変更することができるキャスターを備えたことを特徴とする画像形成装置または画像形成装置の付属装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、アナログ複写機、デジタル複写機、プリンタ、または、複写機、プリンタとFAX機能とを搭載した複合機等の画像形成装置、または、それら装置に外付けされて使用される給紙装置、或いは、フィニッシャー機構等を有する後処理装置と呼称される画像形成装置の付属装置に係わる。
【背景技術】
【0002】
一般に、下記のような構成を有し、最終的に普通紙等の転写材上にトナー画像を形成する構成のコンソールタイプの画像形成装置はよく知られている。
【0003】
1.装置本体上部に原稿載置板或いは原稿移動通路を有するとともに、その直下に複数の反射ミラーを含む光学系を備え、前記原稿と前記反射ミラーとの相対的移動を介して、原稿画像の反射光を帯電処理した感光体上に導くように構成したアナログ複写機。
【0004】
2.原稿からの反射光をCCDからなるラインセンサ上に結像させて光電変換した後、適宜の画像処理を施して得た画像データを一時的にメモリに記憶させ、次いで、読み出された前記画像データに応じて変調制御したレーザ光を帯電処理後の感光体上に導く構成のデジタル複写機。
【0005】
3.外部機器を介して入力された画像データを基に、上述のデジタル複写機と同様の手段を介して感光体上に導く構成のプリンタ。
【0006】
また、前述のような画像形成装置に外付けされて使用される給紙装置、或いは、フィニッシャー機構等を有する後処理装置と呼称される画像形成装置の付属装置も公知である。
【0007】
これら画像形成装置或いは画像形成装置の付属装置においては、装置本体の底部4隅にキャスターが取り付けられている。
【0008】
前記キャスターは、例えば、梱包が解かれた後、数10kg〜数100kgもあるような装置本体を所定の場所に移動する際に重宝に用いられている。
【0009】
前記キャスターは径が大きいほど装置本体の移動を容易にするものであるが、一方において、例えば、コンソールタイプの画像形成装置においては、ユニバーサル規格(以下、単に規格という。)により、装置の設置完了状態(使用可能状態をいう)における床面から原稿載置面までの高さ(寸法)が約1020mmと定められている。
【0010】
ところが、画像形成装置の構成により、原稿載置面から装置本体の下側フレームまでの寸法が種々の事情により大きくなり、一方において上記規格を厳守しなければならない為、キャスターの大きさが必然的に限定され、例えば、その直径を50mm乃至70mmに納めなければならないのが実情といえる。
【0011】
このように、規格厳守が優先であり、装置本体の移動の利便性を向上させる為にキャスターを大きくすることには限度がある。
【0012】
このように、規格を遵守するとキャスターの大きさが限定され、また、装置本体の移動時の利便性も上げようとキャスター径を大きくすると規格を守ることができず、両方を満足させることは困難であった。
【0013】
また、画像形成装置には、地震等の自然災害に備えて、転倒防止手段(転倒防止部材)を装置本体下部の4隅に備えているのが一般的である。
【0014】
この転倒防止部材は高さ方向に移動可能であり、キャスターを用いて設置場所に移動された後に駆動され、床面に接触するまで突出されて固定されるようになっている。
【0015】
一例として、未使用時には装置本体下部に収納され、使用時には収納部から引き出されて使用される転倒防止部材を備えた画像形成装置専用台、あるいは、給紙装置が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−218544号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
前記特許文献1に開示された技術は、例えば、固定式の転倒防止部材を設ける場合に比して、装置を移動する際にも転倒防止部材を取り外す必要がない等のメリットを有する。
【0017】
しかしながら、キャスターは位置固定であり、例えば、装置の移動の際の利便性について格別な考慮はされていない。
【0018】
本発明は上記のような点に鑑みて成されたもので、第1の目的は、装置本体の下部に、装置の高さ方向における位置を変更できるキャスターを備え、設計の自由度を広げる構成を有する画像形成装置または画像形成装置の付属装置を提供することにある。
【0019】
本発明の第2の目的は、装置本体の下部に大径のキャスターを設けて装置の移動を容易にするとともに、装置の設置時、当該キャスターを高さ方向に変位させて転倒防止部材として使用し、同時に前述の規格を遵守できる画像形成装置、あるいは、画像形成装置の付属装置を提供することにある。
【0020】
本発明の第3の目的は、大径のキャスターと転倒防止部材とを装置本体の下部に設けておき、装置の移動を容易にするとともに、装置の設置時、当該キャスターを装置本体下部の投影区画内に収納する構成の画像形成装置、或いは、画像形成装置の付属装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の目的は下記の構成要件によって達成することができる。
【0022】
(1)
少なくとも装置本体底部の4隅に、装置本体の高さ方向における位置を変更することができるキャスターを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0023】
(2)
少なくとも装置本体底部の4隅にキャスターを有する画像形成装置において、装置本体を移動するときに使用する第1位置と装置本体を設置するときに使用する第2位置との間で前記キャスターを変位させ、前記第2位置において転倒防止手段として使用するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【0024】
(3)
少なくとも装置本体底部の4隅にキャスターと転倒防止部材とを有する画像形成装置において、装置本体を移動するときに前記キャスターを使用するとともに、前記転倒防止部材を介して装置本体を設置するとき、前記キャスターを装置本体の投影区画内に収納するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【発明の効果】
【0025】
(1)に係わる発明によれば、いわばキャスターの大きさを適宜に決定することができるので、設計の自由度を広げることができる。
【0026】
(2)に係わる発明によれば、装置本体底部に設けたキャスターを第1位置から第2位置に変位(例えば、設置される床面から原稿載置面までの高さを変えることができることを意味する)できる構成であるので、大径のキャスターを使用して装置本体の移動を今まで以上に容易にすることができる。
【0027】
また、キャスターを転倒防止部材として使用するので、構成を簡素化できる。
【0028】
(3)に係わる発明によれば、装置本体底部に設けたキャスターを装置本体の移動時に使用するとともに、転倒防止部材を介して装置本体を設置するとき、前記キャスターを装置本体の投影区画内に収納するように構成したので、大径のキャスターを使用して装置本体の移動を今まで以上に容易にすることができる。
【0029】
また、前記キャスターを装置本体の投影区画内(装置を上からみたとき、四囲の外形が占める範囲内であることを意味する)に収納可能とすることにより、装置の下部周囲をコンパクトに、或いは、危険性がない状態に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
次に、図面を用いて本願発明に係わる一実施の態様を説明する。
【0031】
尚、本願発明はこの実施の態様によって限定されるものではない。
【0032】
図1は画像形成装置の外形を示す概略図であり、特に、装置本体の底部に設けられるキャスターと、当該キャスターを駆動するための駆動力伝達手段(駆動力伝達機構)の構成を説明するための図である。
【0033】
尚、デジタル複写機の一般的構成或いは画像形成のプロセスはよく知られているところであり、また、本願発明に直接関わらないと言う理由から、以下の説明においては、不図示の部分を文言で簡単に説明する。
【0034】
図中、1はデジタル複写機からなる画像形成装置で、その上部には図示しない原稿処理手段を含む原稿処理部(原稿搬送、原稿排出等の処理)10、その下側に前記原稿との相対的移動を介して原稿を走査する光学系を含む。
【0035】
また、前記光学系により読み取られた原稿像をライン状に配したCCD上に順次結像せしめ、その光電変換した出力電気信号を適宜に画像処理して画像データを得るとともにメモリに一時的に記憶させる画像処理部を含む。
【0036】
前記光学系の下側には画像形成部が設けられており、当該画像形成部は、例えば、感光体ドラムと当該感光体ドラムの周囲に配した帯電電極、前記画像データを読み出し、その画像データに従って変調制御されるレーザ光源を含む露光手段、現像手段、転写電極、分離電極、クリーニング手段等から構成されている。
【0037】
前記画像形成部に下側には、普通紙等の転写材を収納する収納部11、前記転写材を送り出す給紙手段、送り出された転写材を転写電極のある転写領域を介して搬送する転写紙搬送路、定着手段等が適宜の位置に配設されている。
【0038】
尚、参照符号12はコピースタート釦、テンキー等のキーと、複写倍率設定、転写材サイズ設定、複写枚数設定、濃度設定等の各種条件を設定するためのワンタッチキーを含む液晶表示部とからなる操作表示部を有する操作台を示す。
【0039】
参照符号13,15は左右の側面カバー、17,18は正面の扉で、対向する装置の裏側には裏面カバーが取り付けられ、底面は底面プレート19で仕切られており、これらのカバー類により、外部光の入射は遮断されている。
【0040】
前記底面プレート19の4隅、換言すれば、装置本体底部であって装置本体の投影区画内である4隅には、所定の大きさの凹部191,192,193,194が、底面プレートを加工することにより形成されている。
【0041】
また、図において左側の凹部191,194は左外側を解放し、右側の凹部192,193は右外側を開放した状態に形成されている。
【0042】
これは、後述するキャスターが、軸回転により図示位置(第1位置)から左右外側位置(第2位置)に位置移動されて固定されたり、あるいは、更に回転されて前記凹部に収納されることを可能とする。
【0043】
前記「装置本体の投影区画内」とは、装置本体を上から見たとき、装置の四囲を形成する前記カバーにより形成される面積内(領域内)を意味し、または、底部面積内を意味する。
【0044】
参照符号3は、キャスターを駆動する駆動力伝達機構を示し、当該駆動力伝達機構は下記の如く、左右対称に構成されている。
【0045】
キャスター31,32,33,34は前記凹部191乃至194に対応した装置本体底部の4隅に設けられる。
【0046】
前記キャスター31,34は、装置本体の前面側から裏面側に延設した回転可能なシャフト310上に固定して(同軸回転可能)設けてあり、他のキャスター32,33は同様に延設した回転可能なシャフト320上に固定して(同軸回転可能)設けてある。
【0047】
前記各シャフトの保持は、機体フレームに固定して設けたシャフト受け部材(後記)により可回転に保持することができる。
【0048】
前記シャフト310、320の略中央部には、かさ歯車330,331が固設してあり、当該かさ歯車330,331は、それらシャフトと直交するように設けてあるシャフト340上のかさ歯車341,343と噛み合っている。
【0049】
この構成により、シャフト340が回転されると、その動力は前記かさ歯車の噛み合いを介して、直交するシャフト310,320に伝達される。
【0050】
尚、前記シャフト340の略中央部にはウォームホイール350が準備されており、当該ウォームホイール350と噛み合うウォームを有する駆動シャフト360が装置本体前面側に延設してある。前記駆動シャフト360は適宜の方法で位置固定できる。
【0051】
前記駆動シャフト360の前面側端部は、手動操作されるクランクシャフト370と機械的に係合する構成を有する。
【0052】
斯様な構成により、今、取り外し可能なクランクシャフト370を駆動シャフト360に係合(結合)させ、図において矢示の如くに所定方向(図では時計方向)に回転させると、その駆動力は、ウォームホイール350を介してシャフト340に伝達され、当該シャフト340は図の右側から見て時計方向に回転される。
【0053】
前記シャフト340の回転駆動力は、かさ歯車340と330及び343と331の噛み合いを介してシャフト310,320に伝えられ、結果、シャフト310および320のそれぞれは、図の前面から見て、前者が時計方向に、また後者が反時計方向に回転される。
【0054】
前記シャフト310と320との回転方向は、キャスター31,32,33、34を図示の第1の位置から第2の位置に変位させる方向である。
【0055】
即ち、キャスター31,34は、支持されているシャフト310を支点軸として図示位置よりも外側に開き、キャスター32,33は、支持されているシャフト320を支点軸として外側に開くことになる。
【0056】
これによって、装置本体の高さ方向位置は図示の状態における位置よりも低くなる。
【0057】
換言すれば、原稿処理部10として示される構体(起伏可能な原稿処理ユニット)の下面に原稿載置台(ガラス)が準備されており、装置本体が設置されている床面から前記原稿載置台までの高さ位置は、キャスターの保持軸(後記)が直立状態にある図示位置から外側に回動したことによる角度に対応した高さ方向における移動分だけ低くなる。
【0058】
上記構成は、図示状態における床面から原稿載置面までの高さ寸法(h)が、規格により定められた寸法よりも大きくなる大径のキャスターを用いることで画像形成装置本体の移動作業を容易なものとすることができる。
【0059】
また、設置の際に、前記高さ寸法(h)を規格内に納めることができる効果を奏する。
【0060】
次に、図1、図2および図3を用いてキャスターのストッパ機構を説明する。尚、図1で示したと同じ部材については同一の参照符号を付してある。
【0061】
図2は、キャスターが搬送可能状態となっている場合を示し、図2(a)は、キャスターが図1における状態にある場合の概略図、同図(b)は,そのときのシャフト320とシャフト受け部材との相関およびストッパ機構を説明するための断面図を示す。
【0062】
図3は、キャスターが転倒防止部材として使用されている状態を示し、図3(a)は、キャスターが図2の位置から90度、外側方向に回動された状態にある場合の概略図、同図(b)は、整合状態にあるシャフト320の貫通孔とシャフト受け部材の丸穴内にピンを嵌挿させ、安定したストッパ機構を達成したときの断面図である。
【0063】
図2において、シャフト320は、装置本体に一体的に設けた筒状のシャフト受け部材322により回転可能に保持されている。
【0064】
前記シャフト320には貫通孔321が設けられており、また、前記シャフト受け部材322には、前記シャフト320が回動されたとき、前記貫通孔321と整合する適宜の位置に丸孔323が貫通して設けられている。
【0065】
本実施の形態において、前記丸穴323はキャスターを固定保持したシャフト320が90度回動した位置で前記貫通光321と整合するように構成してある。
【0066】
そして、前述のようにクランクシャフト370によりシャフト320を介してキャスター33を回動させ、図3に示す整合位置に達した後、ストッパピンSPを前記丸孔323および前記貫通孔321内に挿入することにより、キャスター33を確実に所定の位置に固定保持することができ、装置の設置が完了する。
【0067】
上記の構成(貫通孔321と丸穴323とストッパピンSP)は、シャフト310側にも設けることが好ましく、或いは、各キャスターに対応して設けてもよいが、上述のように片側のシャフト上の1カ所でもよい。
【0068】
また、設置後の画像形成装置を位置移動させるときには、ストッパピンSPを取り除き、クランクシャフト370を操作して図1に示す状態に戻してから移動を開始する。
【0069】
図4は、画像形成装置本体底部の4隅に前述のようなキャスターと転倒防止部材を設けた構成としたとき、それぞれのキャスターを図1に示す凹部191乃至194に収納する構成としたことを示す説明用の概念図である。
【0070】
駆動力伝達機構を含み、基本的な構成は図1に記載の画像形成装置と同じであり、異なるのは、高さ方向の調整を可能とした、あるいは、装置本体底部から所定長突出せしめた転倒防止部材を有することである。
【0071】
この場合も、キャスターは画像形成装置の移動の容易性を図るために大きな径を有していることを前提とする。
【0072】
即ち、図1で説明したと同様に、前記キャスター径はキャスター自身を画像形成装置の脚として用いた場合、床面から原稿載置面までの高さ寸法が規格を越えてしまう径を有する。
【0073】
一方、画像形成装置の設置作業において、転倒防止部材を装置の脚とすべく、図1に示す駆動力伝達機構を介してキャスターを略180度回動させ、前記寸法が規格内に入るようにした。
【0074】
この構成は、装置本体の移動を今まで以上に容易にすることができる上に、前記キャスターを装置本体の投影区画内に収納することにより、装置の下部周囲をコンパクトに、或いは、危険性がない状態に保つことができるメリットがある。
【0075】
図中、STはゴム等で形成したストッパを示すがなくすことも可能である。
【0076】
図5は、画像形成装置に後処理装置と給紙装置とを一体的に連結した状態を示す構成図である。
【0077】
図中、Gはガラスからなる原稿載置台(載置面)で、図1に示す装置の説明を補完する。FINはフィニッシャ機能を有する後処理装置、LCTは大容量の転写材を収納した外付けの給紙装置である。
【0078】
これら後処理装置FINと、給紙装置LCTも相当に大きな装置であり、画像形成装置1と同様に床上に設置されて使用される。
【0079】
本願発明に係わるキャスターは、画像形成装置に対して付属装置としての位置付けにあるこれらの装置FIN,LCTにも好適に利用することができる。
【0080】
即ち、大きくかつ質量がある前記装置FIN,LCTを、梱包を解いて設置場所まで移動するに当たって、本願発明に係わるキャスターを適用していれば、従来の装置におけるキャスターよりも大径とすることができるので装置の運搬が容易となる。
【0081】
また、装置の設置時において、運搬時のキャスターの機能を無視して高さ方向の寸法を減じることができるので、高さ方向の規制の有無に係わらず、設計上の寸法内に納めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】画像形成装置の外形を示す概略図である。
【図2】キャスターが搬送可能状態となっている場合を示す図で、図2(a)は、キャスターが図1における状態にある場合の概略図、同図(b)は,そのときのシャフトとシャフト受け部材との相関およびストッパ機構を説明するための断面を示す図である。
【図3】キャスターが転倒防止部材として使用されている状態を示し、図3(a)は、キャスターが図2の位置から90度、外側方向に回動された状態にある場合の概略図、同図(b)は、整合状態にあるシャフト320の貫通孔とシャフト受け部材の丸穴内にピンを嵌挿させ、安定したストッパ機構を達成したときの断面図である。
【図4】画像形成装置本体底部の4隅にキャスターと転倒防止部材を設けた構成としたとき、それぞれのキャスターを凹部に収納する構成としたことを示す説明用の概念図である。
【図5】画像形成装置に後処理装置と給紙装置とを一体的に連結した状態を示す構成図である。
【符号の説明】
【0083】
1 画像形成装置
3 駆動力伝達機構
31,32,33,34 キャスター
191,192,193,194 凹部
310,320,340 シャフト
330,331,341,343 かさ歯車
360 駆動シャフト
370 クランクシャフト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも装置本体底部の4隅に、装置本体の高さ方向における位置を変更することができるキャスターを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
少なくとも装置本体底部の4隅にキャスターを有する画像形成装置において、装置本体を移動するときに使用する第1位置と装置本体を設置するときに使用する第2位置との間で前記キャスターを変位させ、前記第2位置において転倒防止手段として使用するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記キャスターは、左右対称に設けた駆動力伝達機構を介して、動力が伝達されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
少なくとも装置本体底部の4隅にキャスターと転倒防止部材とを有する画像形成装置において、装置本体を移動するときに前記キャスターを使用するとともに、前記転倒防止部材を介して装置本体を設置するとき、前記キャスターを装置本体の投影区画内に収納するように構成したことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−74190(P2008−74190A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254086(P2006−254086)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】