説明

画像形成装置

【課題】媒体が排出される先の状態を簡単に切り替えること。
【解決手段】媒体(S)に画像を記録する画像記録部(UA)と、画像が記録された媒体が排出される媒体排出口(Rha)と、前記媒体排出口(Rha)から排出された媒体(S)が積載される排出媒体積載部(TRh)と、前記排出媒体積載部(TRh)に着脱可能に装着され、且つ、前記排出媒体積載部(TRh)に装着された状態で前記媒体排出口(Rha)に接続される媒体受入口(6c)と、内部に形成され且つ前記媒体受入口(6c)から搬入された媒体(S)が積載される積載室(9)と、前記積載室(9)を開放・閉塞する開閉部材(11,111)とを有する媒体収容容器(1,101)とを備えたことを特徴とする画像形成装置(U)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置において、用紙の排出部に関する技術として、以下の特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開平8−337347号公報には、スキャナ部(3)と作像部(1)との間に設けられた排紙部(4)に、排紙方向とほぼ直交する筐体(15)の正面方向に移動可能な排紙トレイ(41)を設けた画像形成装置が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、作像部(1)とその上方のスキャナ部(3)の間の限られた空間、いわゆる、画像形成装置の胴内に排出された用紙が排紙トレイ(41)に積載され、排紙トレイ(41)を引き出すことで、用紙の引き出しを容易にしている。また、排紙トレイ(41)には、印刷面に対して裏面が上面となって排紙されるので、コピー対象が例えば機密文書であっても排紙された状態では、その内容が近くの人に盗み見され難くなっている。
【0003】
特許文献2としての特開平5−119558号公報にも、用紙収容装置(3)の本体(70)の前面に、排紙受け(75)と給紙カセット(76)とを引き出し自在に収納する収納部(83)が形成された画像形成装置が記載されている。
特許文献3としての実公平7−53078号公報にも、排出トレイ(35)と片面複写済み用紙の収容トレイと排紙トレイとして用いるための中間トレイ(30)とが装置本体(1)に対して引き出し可能に設けられた画像形成装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−337347号公報(「0011」、「0015」〜「0016」、図1〜図4、図6)
【特許文献2】特開平5−119558号公報(「0016」、図1〜図2)
【特許文献3】実公平7−53078号公報(第5〜6頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、媒体が排出される先の状態を簡単に切り替えることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
媒体に画像を記録する画像記録部と、
画像が記録された媒体が排出される媒体排出口と、
前記媒体排出口から排出された媒体が積載される排出媒体積載部と、
前記排出媒体積載部に着脱可能に装着され、且つ、前記排出媒体積載部に装着された状態で前記媒体排出口に接続される媒体受入口と、内部に形成され且つ前記媒体受入口から搬入された媒体が積載される積載室と、前記積載室を開放・閉塞する開閉部材と、を有する媒体収容容器と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記開閉部材の開閉を規制する開閉規制装置と、
印刷される画像を特定する画像情報と前記画像の送信者を特定する送信者特定情報とを含み、画像情報送信装置から送信された送信情報を受信する情報受信手段と、
前記送信情報に前記送信者特定情報が含まれる場合に、前記開閉規制装置を制御して、前記開閉部材の開閉を規制する開閉規制手段と、
画像形成装置本体に設けられ、前記送信者特定情報の入力を行う操作部と、
前記操作部で入力された情報と、前記送信者特定情報とが一致するか否かを判別することで、認証を行う認証手段と、
前記認証手段で認証された場合に、前記開閉規制装置を制御して、前記開閉部材の開閉の規制を解除させる開閉規制解除手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記媒体収容容器の取外しを規制する着脱規制装置と、
印刷される画像を特定する画像情報と前記画像の送信者を特定する送信者特定情報とを含み、画像情報送信装置から送信された送信情報を受信する情報受信手段と、
前記送信情報に前記送信者特定情報が含まれる場合に、前記着脱規制装置を制御して、前記媒体収容容器の前記排出媒体積載部からの取外しを規制する着脱規制手段と、
画像形成装置本体に設けられ、前記送信者特定情報の入力を行う操作部と、
前記操作部で入力された情報と、前記送信者特定情報とが一致するか否かを判別することで、認証を行う認証手段と、
前記認証手段で認証された場合に、前記着脱規制装置を制御して、前記媒体収容容器の取外しの規制を解除させる着脱規制解除手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記媒体収容容器の着脱を検出する着脱検出部材と、
画像形成装置本体に設けられ、前記媒体収容容器が着脱された履歴を特定する着脱履歴情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記着脱検出部材による検出結果に基づいて、前記着脱履歴情報を更新する着脱履歴更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記媒体収容容器が装着されているか否かを判別するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記着脱履歴情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記開閉部材の開閉を検出する開閉検出部材と、
画像形成装置本体に設けられ、前記開閉部材が開閉された履歴を特定する開閉履歴情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記開閉検出部材による検出結果に基づいて、前記開閉履歴情報を更新する開閉履歴更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記開閉部材が開閉されたか否かを判別するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記開閉履歴情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記積載室に媒体が収容されているか否かを検出する媒体検出部材と、
画像形成装置本体に設けられ、前記媒体が収容されているかまたは媒体が取り出されて無くなっているかを特定する媒体収容情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記媒体検出部材による検出結果に基づいて、前記媒体収容情報を更新する媒体収容情報更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記積載室に媒体が収容されているか否かを判別するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記媒体収容情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、
印刷される画像を特定する画像情報と前記画像の送信者を特定する送信者特定情報とを含み、画像情報送信装置から送信された送信情報を受信する情報受信手段と、
画像形成装置本体に設けられ、前記送信者特定情報を特定する送信者特定情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記送信者特定情報を含む前記送信情報を受信した場合に、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記送信者特定情報を更新する送信者更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記積載室に媒体を排出した送信者を特定するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記送信者特定情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記媒体排出口の上方に配置され、媒体が排出される第2の媒体排出口と、
前記媒体収容容器の上面に形成され、且つ、前記第2の媒体排出口から排出された媒体が積載される媒体積載面と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、媒体が排出される先の状態を簡単に切り替えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、送信者特定情報が一致した場合に、開閉部材の開閉規制が解除され、媒体収容容器に収容されている媒体を取出すことができ、本発明の構成を有しない場合と比べて、送信者以外の人物が媒体を取出すことを低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、送信者特定情報の一致した場合に、媒体収容容器の取り外しの規制が解除され、媒体収容容器を持ち運ぶことができ、本発明の構成を有しない場合と比べて、媒体が収容された前記媒体収容容器を送信者以外の人物が持ち去ることを低減できる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、媒体収容容器の着脱を検出でき、着脱履歴情報に基づいて、画像情報送信装置において前記媒体収容容器の着脱を把握することができる。
請求項5に記載の発明によれば、開閉部材の開閉を検出でき、開閉履歴情報に基づいて、画像情報送信装置において前記開閉部材の開閉を把握することができる。
請求項6に記載の発明によれば、積載室に媒体が収容されているか否かを検出でき、媒体収容情報に基づいて、画像情報送信装置において前記積載室に媒体が収容されているか否かを把握することができる。
請求項7に記載の発明によれば、送信者特定情報に基づいて、画像情報送信装置において前記積載室に媒体を排出した送信者を把握することができる。
請求項8に記載の発明によれば、第2の媒体排出口から排出された媒体を媒体収容容器の上面に形成された媒体積載面に積載することができ、前記媒体収容容器内部の積載室と上面媒体積載面との両方に媒体を積載することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置の一例としてのコピー及びプリンタの機能を有する複合機Uは自動原稿搬送装置U1と、これを支持し且つ上端に透明な原稿読取り面PGを有する画像形成装置本体U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて収容される原稿給紙部TG1と、原稿給紙部TG1から給紙され前記原稿読取り面PG上の原稿読取位置を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙部TG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、利用者が画像形成動作開始等の作動指令信号を入力操作する操作部の一例としてのユーザインタフェースUIと、露光光学系A等を有している。
【0018】
前記自動原稿搬送装置U1で原稿読取り面PG上を搬送される原稿または手動で原稿読取り面PG上に置かれた原稿からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDで赤R、緑G、青Bの電気信号に変換される。
画像情報変換部IPSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号を黒K、イエローY、マゼンタM、シアンCの印刷情報に変換して一時的に記憶し、前記印刷情報を所定の時期に潜像形成用の印刷情報として潜像形成装置駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒Kのみの印刷情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
【0019】
また、前記複合機Uには、画像情報送信装置の一例としてのクライアントパソコンPCが電気的に接続されており、前記情報送信装置PCから画像情報等が送信され、制御部Cに入力される。前記制御部Cに入力された画像情報は、所定の時期に潜像形成用のイエローY、マゼンタM、シアンC、黒Kの印刷情報に変換され、潜像形成装置駆動回路DLに出力される。
【0020】
前記潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの各駆動回路を有し、入力された印刷情報に応じた信号を所定の時期に、各色毎に配置された潜像形成装置LHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
【0021】
図1において、前記プリンタUの重力方向中央部に配置された可視像形成装置Uy,Um,Uc,Ukはそれぞれ、Y,M,C、およびKの各色の可視像を形成する装置である。
潜像形成装置LHy〜LHkの各潜像書込光源から出射したY,M,C,Kの潜像書込光は、それぞれ、回転する像保持体PRy,PRm,PRc,PRkに入射する。なお、実施例1では、前記潜像形成装置LHy〜LHkは、いわゆる、LEDアレイにより構成されている。
前記Yの可視像形成装置Uyは、回転する像保持体PRy、帯電器CRy,潜像形成装置LHy、現像装置Gy、1次転写装置T1y、像保持体清掃器CLyを有している。なお、実施例1では、前記像保持体PRy、帯電器CRy、像保持体清掃器CLyが、画像形成装置本体U2に対して一体的に着脱可能な像保持体ユニットとして構成されている。
前記可視像形成装置Um,Uc,Ukはいずれも前記Yの可視像形成装置Uyと同様に構成されている。
【0022】
図1において、前記各像保持体PRy,PRm,PRc,PRkはそれぞれの帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより帯電された後、画像書込位置Q1y,Q1m,Q1c,Q1kにおいて、前記潜像書込光により、その表面に静電潜像が形成される。前記像保持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の静電潜像は、現像領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kにおいて、現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤保持体の一例としての現像ロールGRy,GRm,GRc,GRkに保持された現像剤により可視像の一例としてのトナー像に現像される。
その現像されたトナー像は、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kに搬送される。前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写装置T1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定の時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。なお、前記現像装置Gy,Gm,Gc,Gk、前記像保持体PRy,PRm,PRc,PRk、および、前記1次転写装置T1y,T1m,T1c,T1k等によって画像記録部UAが構成される。
【0023】
前記各像保持体PRy〜PRk上のトナー像は前記1次転写装置T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。
1次転写後の像保持体PRy,PRm,PRc,PRk表面の残留物、付着物は、像保持体清掃器CLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された前記像保持体PRy,PRm,PRc,PRk表面は、帯電器CRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。
【0024】
前記像保持体PRy〜PRkの上方には、上下移動可能且つ前方に引き出し可能な中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、中間転写体張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび二次転写領域対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写装置T1y,T1m,T1c,T1kとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは、前記各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより構成される中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより回転移動可能に支持されている。
【0025】
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向してニ次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが配置されており、前記各ロールT2a,T2bにより2次転写装置T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域には2次転写領域Q4が形成される。
前記1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで1次転写装置T1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q4に搬送される。
前記1次転写装置T1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写装置T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
【0026】
前記可視像形成装置Uy〜Ukの下方には、ガイド部材の一例としての左右一対のガイドレールGRが4段設けられており、前記ガイドレールGRには、給紙容器の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が前後方向に出入可能に支持されている。給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録シートSは、搬送部材の一例であって、送り出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としてのさばきロールRsにより1枚ずつ分離される。そして、記録シートSは、媒体の搬送路の一例である給紙路SH1に沿って、搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaにより搬送され、2次転写領域Q4のシート搬送方向上流側に配置された転写領域搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに送られる。
前記ピックアップロールRp、さばきロールRs等により、実施例1の給紙装置Rp+Rsが構成されている。
また、前記最上段の給紙トレイTR1の左方には、手差し給紙部の一例としての手差しトレイTR0が設置されている。前記手差しトレイTR0に支持された記録シートSは、手差し給紙部材の一例としての手差し給紙ロールRp0により給紙され、手差し搬送路SH0を搬送され、レジロールRrに送られる。
【0027】
レジロールRrは、前記中間転写ベルトBに形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、前記記録シートSを前記給紙路SH1の下流側の搬送路の一例としての主搬送路SH2に搬送し、記録シートSを2次転写領域Q4に搬送する。記録シートSが前記2次転写領域Q4を通過する際、前記バックアップロールT2aは接地され、2次転写ロールT2bには前記制御部Cにより制御される電源回路Eからトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。このとき、前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写装置T2により記録シートSに転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbにより清掃される。また、ニ次転写後の前記2次転写ロールT2bは、2次転写装置用清掃器の一例としての二次転写装置用クリーナCLtにより清掃される。
【0028】
前記トナー像が2次転写された記録シートSは、定着装置Fの加熱用定着部材の一例としての加熱ロールFhおよび加圧用定着部材の一例としての加圧ロールFpの圧接領域である定着領域Q5に搬送され、前記定着領域を通過する際に加熱定着される。なお、前記加熱ロールFh表面には、記録シートSの前記加熱ロールからの離型性を良くするための離型剤が離型剤塗布装置Faにより塗布されている。
【0029】
前記定着装置Fの搬送方向下流側である上方には、記録シートSを排出媒体積載部の一例としての排出トレイTRhに搬送する場合に搬送路の一例としての排出路SH3と、反転や画像記録面を上側にして排出される記録シートSが搬送される搬送路の一例としての上方接続路SH4が配置されている。
前記排出路SH3と前記上方接続路SH4との接続部には、記録シートSの搬送先に応じて搬送路を切り替える搬送路切り替え部材の一例としての第1ゲートGT1が配置されている。したがって、前記排出トレイTRhに排出される場合には、定着された記録シートSが前記排出路SH3を搬送され、媒体排出部材の一例としての排紙ロールRhによって媒体排出口Rhaから前記排出トレイTRhに排出される。
前記排出トレイTRhの右端部奥側には、着脱検知部材の一例としての第1カセット着脱検知センサSN1、情報読取装置の一例としての第1ICチップリーダSN2、媒体検知部材の一例としての第1記録シート検知センサSN3が配置されている。
なお、前記第1カセット着脱検知センサSN1には、従来公知の接触式のセンサや光センサが使用可能であり、実施例1の第1カセット着脱検知センサSN1は、光センサが使用されている。また、実施例1の第1ICチップリーダSN2は、従来公知の無線読取器、たとえば、RFID:Radio Frequency IDentification方式でICタグを読み取るICリーダが使用されている。さらに、実施例1の第1記録シート検知センサSN3は、従来公知の光センサが使用されている。
【0030】
前記定着装置Fの上方には、追加媒体排紙装置の一例としてのオプション排出ユニットU3が支持されており、前記オプション排出ユニットU3は、前記排出トレイTRhの上方に配置され、前記排出トレイTRhと同様に画像記録面が下側になる状態で積載される排出媒体積載部の一例であり、下向き積載部の一例としてのフェイスダウントレイTRh2と、画像記録面が上側になる状態で積載される排出媒体積載部の一例であり、上向き積載部の一例としてのフェイスアップトレイTRh3とを有する。
前記フェイスアップトレイTRh3の右端部奥側には、着脱検知部材の一例としての第2カセット着脱検知センサSN4、情報読取装置の一例としての第2ICチップリーダSN5、媒体検知部材の一例としての第2記録シート検知センサSN6が配置されている。
なお、前記第2カセット着脱検知センサSN4には、従来公知の接触式のセンサや光センサが使用可能であり、実施例1の第2カセット着脱検知センサSN4は、光センサが使用されている。また、実施例1の第2ICチップリーダSN5は、従来公知の無線読取器、たとえば、RFID方式でICタグを読み取るICリーダが使用されている。
さらに、実施例1の第2記録シート検知センサSN6は、従来公知の光センサが使用されている。
【0031】
前記オプション排出ユニットU3内部には、前記上側接続路SH4に接続される搬送路の一例としての反転・排出共通路SH5と、前記反転・排出共通路SH5に接続され、且つ、第2の媒体排出口Rhbから前記フェイスダウントレイTRh2に記録シートSを送る搬送路の一例としてのフェイスダウン排出路SH6と、前記反転・排出共通路SH5に接続され、且つ、フェイスアップトレイTRh3に記録シートSを送る搬送路の一例としてのフェイスアップ排出路SH7と、を有する。前記フェイスダウン排出路SH6には、搬送部材の一例であって、媒体排出部材兼媒体反転部材の一例として、正逆回転可能な反転ロールRh2が配置されており、前記フェイスアップ排出路SH7には、媒体排出部材の一例としてのフェイスアップ排紙ロールRh3が配置され、各搬送路SH6,SH7の記録シートSを搬送する。
【0032】
前記反転・排出共通路SH5と、前記フェイスダウン排出路SH6と、前記フェイスアップ排出路SH7との接続部には、記録シートSの搬送路を切り替える搬送路切り替え部材の一例としての第2ゲートGT2が配置されている。前記第2ゲートGT2は、記録シートSが前記フェイスダウントレイTRh2に排出される場合と両面印刷のために反転される場合に前記フェイスダウン排出路SH6に搬送路を切り替え、記録シートSが前記フェイスアップトレイTRh3に排出される場合には前記フェイスアップ排出路SH7に搬送路を切り替える。
【0033】
図2は本発明の実施例1の画像形成装置に媒体収容容器が装着された状態の説明図である。
図3は本発明の実施例1の第1着脱カセットの説明図であり、図3Aは複合機の斜視図、図3Bは第1着脱カセットの開閉部を開放した状態の要部拡大図である。
図1、図2において、前記排出トレイTRhと前記フェイスダウントレイTRh2との間には、媒体収容容器の一例としての第1着脱カセット1が前記画像形成装置本体U2に対して着脱可能に構成されている。
【0034】
図2、図3において、前記第1着脱カセット1は、媒体収容容器本体の一例としての第1着脱カセット本体2を有している。
前記第1着脱カセット本体2は、前記第1着脱カセット本体2の下側に配置され、且つ、前記排出トレイTRhの上面に支持され、前記排出トレイTRhの上面に沿って左右方向に延びる収容器下壁の一例としての第1底壁3を有する。
前記第1底壁3には、前記第1着脱カセット1が前記排出トレイTRhに装着された状態で、前記第1記録シート検知センサSN3に対応する位置に、光を透過する部材、たとえば、透明な樹脂により構成された光透過窓3aが形成されている。
また、前記第1底壁3の下面には、前記第1着脱カセット1が前記排出トレイTRhに装着された状態で、前記第1ICチップリーダSN2に対向する位置に図示しない情報記憶部材の一例としての第1ICチップが配置されている。
【0035】
前記第1底壁3の右端部、左端部、後端部には上方に延びる収容器右壁の一例としての第1右壁4、収容器左壁の一例としての第1左壁6、収容器後壁の一例としての第1奥壁が形成されている。
前記第1左壁6の上端部の前端部には、取外し被規制部の一例としての第1取出し規制貫通口6aが形成されており、第1取出し規制貫通口6aの下方には、第1光通過口6bが形成されている。また、前記第1左壁6の上部には、前記第1着脱カセット1が前記排出トレイTRhに装着された状態で、前記媒体排出口Rhaに対向する高さの位置に前後方向に延びる媒体受入口の一例としての媒体導入口6cが形成されている。
【0036】
前記第1右壁4、前記第1左壁6、および、前記第1奥壁の上端には、左右方向に延びる媒体積載面の一例としての第1上壁8が形成されている。前記第1上壁8の上面には、補助積載部の一例としての補助積載面8aが形成されている。前記補助積載面8aは、前記フェイスダウントレイTRh2に沿って形成されており、第2の媒体排出口Rhbより前記フェイスダウントレイTRh2に排出された記録シートSの一部を支持可能に構成されている。
前記第1着脱カセット本体2の前記第1底壁3、前記第1右壁4、前記第1左壁6、前記第1奥壁、前記第1上壁8で囲まれた空間により、前記媒体導入口6cを通じて搬入された記録シートSが第1底壁3の上面に積載、収容される積載室の一例としての媒体収容空間9が構成されている。前記媒体収容空間9の前面には、前記媒体収容空間9内に収容された記録シートSを取出す媒体取出し口9aが形成されている。
【0037】
また、図3において、前記第1右壁4の前端には、蝶番いわゆるヒンジを介して、前記媒体取出し口9aを開閉する開閉部材の一例である第1前側扉11が回転可能に支持されている。前記第1前側扉11の左部前面には、前方に向けて突出する把持部の一例としての第1ハンドル11aが形成されている。
図3Bにおいて、前記第1前側扉11の左端部には、後方に向けて突出する突出部11bが形成されており、前記突出部11bは、前記第1前側扉11が前記媒体取出し口9aを閉塞すると、前記第1光通過口6bの内側を塞ぐ位置まで移動する。
また、前記突出部11bには、前記第1前側扉11が前記媒体取出し口9aを閉塞した状態で、前記第1取出し規制貫通口6aに対応する位置に前記突出部11bを貫通する開閉規制部の一例としての第1扉開閉規制用貫通口11cが形成される。
【0038】
図1〜図3において、前記画像形成装置本体U2の前記排出ロールRhの上方には、前記着脱カセット1が前記排出トレイTRhに装着された状態で、前記第1取出し規制貫通口6aと前記第1扉開閉規制用貫通口11cとに対応する位置に、取外し規制装置の一例であって、開放規制装置の一例であり、着脱規制装置の一例としての第1取外し開放規制装置12が配置されている。
前記第1取外し開放規制装置12は、図2に示す第1着脱カセット本体2内に進入した施錠位置いわゆるロック位置と、図1に示す第1着脱カセット本体2内から退避した開放位置いわゆるアンロック位置との間で移動可能に支持された施錠部材の一例としてのロックロッド13を有する。前記ロックロッド13の右部には、前記第1取出し規制貫通口6a、前記第1扉開閉規制用貫通口11cを貫通可能な貫通部13aが形成されており、前記ロックロッド13の左部には、噛合部の一例としてのギア歯13bが左右方向に沿って形成されている。
【0039】
前記ロックロッド13の下方には、前記ギア歯13bと噛み合う歯車の一例としてのギア14が回転可能に配置されている。また、前記ギア14の回転軸には、取外し開放規制制御用駆動源の一例としてのロック用モータM2から駆動が伝達される。
よって、前記ロック用モータM2が正方向に回転駆動をすると、前記ギア14が正方向に回転し、前記ロックロッド13はロック位置に移動する。また、前記ロック用モータM2が逆方向に回転駆動をすると、前記ギア14が逆方向に回転し、前記ロックロッド13はアンロック位置に移動する。
【0040】
また、前記第1取外し開放規制装置12の下方には、前記第1着脱カセット1が前記排出トレイTRhに装着された状態で、前記第1光通過口6bに対応する位置に開閉検知部材の一例である扉開閉検知センサSN7が配置されている。実施例1の扉開閉検知センサSN7は、従来公知の光センサが使用されている。
したがって、前記第1前側扉11が閉じられた状態では、前記第1光通過口6bの内側を塞ぐ前記突出部11bで光が反射され前記突出部11bが検知されるために、前記第1前側扉11が閉じられていることを検知可能である。また、前記第1前側扉11が開けられた状態では、前記第1光通過口6bの内側に前記突出部11bが無く、光が反射されないため、前記突出部11bが検知されず、前記第1前側扉11の開放が検知可能である。
【0041】
図1、図2において、前記フェイスアップトレイTRh3の上面には、媒体収容容器の一例としての第2着脱カセット101が着脱可能に装着されている。
前記第2着脱カセット101は、前記第1着脱カセット1に比べて外形の形状が異なっている点を除き、前記第1着脱カセット1と同様に構成されているため、前記第1着脱カセット1の各部と同様の部分には、前記第1着脱カセット1の符号2〜11に「100」を加えた符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0042】
前記画像形成装置本体U2の左側部には、追加ユニットの一例としての反転ユニットU4が設置されている。前記反転ユニットU4には、反転・排出共通路SH5の下端部に接続され、両面印刷時に記録シートSが搬送される搬送路の一例としての反転路SH8が設けられている。前記反転路SH8は、重力方向に沿って直線上に延びる主反転路SH8aと、前記主反転路SH8aと反転・排出共通路SH5とを接続する上流側反転路SH8bと、前記主反転路SH8aとレジロールRrとを接続する下流側反転路SH8cと、を有する。前記上流側反転路SH8bと反転・排出共通路SH5との接続部には、記録シートSが反転時に上方接続路SH4に搬送されないよう搬送路を切り替える搬送路切り替え部材の一例としての第3ゲートGT3が配置されている。前記反転・排出共通路SH5やフェイスダウン排出路SH6の搬送方向下流側の搬送路である反転路SH8には、反転路SH8内の記録シートSを搬送する反転路搬送部材の一例としての反転路搬送ロールRa2が配置されている。
【0043】
したがって、両面印刷がされる記録シートSは、前記反転・排出共通路SH5を搬送されて、反転ロールRh2によって、第2の媒体排出口Rhbより記録シートSの後端部が挟まれた状態になるまでフェイスダウントレイTRh2に排出された後、反転ロールRh2が逆回転し、記録シートSが反転路SH8に搬送される。前記反転路SH8を搬送された記録シートSは、反転路搬送ロールRa2により搬送され、表裏が反転した状態で、レジロールRrに搬送される。
前記各搬送路SH1〜SH8により実施例1の搬送路SHが構成されており、前記搬送路SH、給紙装置Rp+Rs、シート搬送ロールRa、レジロールRr、排出ロールRh、反転ロールRh2、フェイスアップ排出ロールRh3、反転路搬送ロールRa2、ゲートGT1〜GT3等により媒体搬送装置SH+Ra〜Ra2+Rr+GTが構成されている。
【0044】
前記ベルトモジュールBMの上方にはイエローY,マゼンタM,シアンC,黒Kの各現像剤を収容する現像剤補給容器の一例としての現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkが配置されている。各現像剤カートリッジKy,Km,Kc,Kkに収容された現像剤は、前記現像装置Gy,Gm,Gc,Gkの現像剤の消費に応じて、図示しない現像剤補給路から前記各現像装置Gy,Gm,Gc,Gkに補給される。なお、実施例1では、前記現像剤として、磁性のキャリアと、外添剤が付与されたトナーとを含む二成分現像剤により構成されている。
【0045】
(クライアントパソコンPCの制御部の説明)
図4は実施例1の画像情報送信装置の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
図4において、実施例1のクライアントパソコンPCは、画像情報送信装置本体の一例としてのコンピュータ本体H1、画像表示装置の一例としてのディスプレイH2、入力装置の一例としてのキーボードH3、および、マウスH4を有している。前記コンピュータ本体H1は、外部との信号の入出力、および、入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラム、および、データ等が記憶された補助記憶装置の一例としてのリードオンリーメモリ、いわゆる、ROMや、ハードディスクドライブ、いわゆる、HDD、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMや、前記HDDに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されている。
前記構成のクライアントパソコンPCは、前記HDDや前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0046】
前記クライアントパソコンPCの前記HDDには、コンピュータ装置の基本動作を制御する基本ソフトウェアの一例としてのオペレーティングシステムOSや、文書を作成する文書作成ソフトウェア、製図を行う製図ソフトウェア等のアプリケーションソフトウェア、前記オペレーティングシステムOSやアプリケーションソフトウェアからの印刷実行の入力に応じて画像形成装置で印刷される印刷情報や制御信号を作成、送信する印刷実行プログラムAPI、いわゆる、プリンタドライバ等が記憶されている。以下、前記印刷実行プログラムAP1の各機能、いわゆる、制御手段を説明する。
【0047】
(印刷実行プログラムAP1)
前記印刷実行プログラムAP1は、履歴情報取得手段C1と、カセット利用可否判別手段C2と、印刷設定画面表示手段C3と、セキュリティプリント設定画面表示手段C4と、認証情報設定手段C5とを有する。実施例1の印刷実行プログラムAP1は、画像形成装置で印刷される印刷情報や制御信号を作成、送信する。
【0048】
C1:履歴情報取得手段
履歴情報取得手段C1は、履歴情報送信要求送信手段C1Aと、履歴情報受信手段C1Bと、履歴情報記憶手段C1Cとを有する。履歴情報取得手段C1は、前記画像形成装置本体U2の第1着脱カセット1や第2着脱カセット101の着脱や、使用された履歴に関する情報である履歴情報を前記画像形成装置本体U2から取得する。
実施例1の履歴情報には、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101が、排出トレイTRhやフェイスアップトレイTRh3に装着されているかを特定する容器着脱情報の一例としてのカセット着脱情報と、前記第1着脱カセット1の第1前側扉11や前記第2着脱カセット101の開閉部材の一例としての第2前側扉111が開閉された履歴を特定する容器開閉情報の一例としてのカセット開閉情報と、前記第1着脱カセット1内や前記第2着脱カセット101内に記録シートSが積載されているかを特定する残媒体有無情報の一例としてのカセット内残シート有無情報と、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101を利用した利用者の履歴を特定する利用者履歴情報の一例としてのユーザ履歴情報とが含まれている。
【0049】
C1A:履歴情報送信要求送信手段
履歴情報送信要求送信手段C1Aは、前記画像形成装置本体U2に対し、履歴情報を送信するように要求する信号を送信する。
C1B:履歴情報受信手段
履歴情報受信手段C1Bは、前記画像形成装置本体U2より送信された履歴情報を受信する。
C1C:履歴情報記憶手段
履歴情報記憶手段C1Cは、受信した履歴情報を記憶する。
【0050】
C2:カセット利用可否判別手段
容器利用可否判別手段の一例であるカセット利用可否判別手段C2は、前記履歴情報記憶手段C1Cによって記憶された履歴情報に基づき、記録シートSの排出先として、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101が利用可能か否かを判別する。
実施例1のカセット利用可否判別手段C2では、履歴情報のカセット着脱情報に基づいて前記第1着脱カセット1が排出トレイTRhに装着され、且つ、カセット開閉情報に基づいて前記第1着脱カセット1の第1前側扉11が閉じられ、且つ、カセット内残シート有無情報に基づいて前記第1着脱カセット1内に記録シートが残っていない場合にのみ、前記第1着脱カセット1は、記録シートSの排出先として利用可能と判別される。
【0051】
一方、前記第1着脱カセット1が前記排出トレイTRhから外された状態、前記第1着脱カセット1の前記第1前側扉11が開放された状態、前記第1着脱カセット1内に記録シートが残っている状態のいずれかの状態である場合に、前記第1着脱カセット1は利用不可と判別される。
なお、前記第2着脱カセット101についても、記録シートSの排出先としての利用の可否は、前記第1着脱カセット1の場合と同様に判別される。
【0052】
図5は本発明の実施例1の印刷設定画面の説明図である。
C3:印刷設定画面表示手段
印刷設定画面表示手段C3は、印刷指示があった場合に、印刷の各種設定を行うための印刷設定画面31を前記ディスプレイH2に表示する。
図5において、実施例1の印刷設定画面31は、印刷の実行を指示する印刷実行釦の一例としての「OK」アイコン32、印刷の取消しを指示する印刷取消し釦の一例としての「キャンセル」アイコン33、機密文書の印刷の一例としてのセキュリティプリントの設定を行う機密情報印刷設定釦の一例としての「セキュリティ設定」アイコン34、印刷する印刷範囲や頁数を入力する印刷範囲設定欄36、および、印刷する部数を入力する印刷部数設定欄37等の各種設定欄を有する。
【0053】
図6は本発明の実施例1のセキュリティプリント設定画面の説明図である。
C4:セキュリティプリント設定画面表示手段
機密情報印刷設定画面表示手段の一例としてのセキュリティプリント設定画面表示手段C4は、セキュリティプリントの設定を行う指示があった場合に、セキュリティプリントの各設定を行うための機密情報印刷設定画面の一例としてのセキュリティプリント設定画面41を前記ディスプレイH2に表示する。
図6において、実施例1の前記セキュリティプリント設定画面41は、セキュリティプリントの認証入力を行う機密情報印刷認証釦の一例としての「認証」アイコン42、セキュリティプリントの取消しを指示する機密情報印刷取消し釦の一例としてのセキュリティプリント「キャンセル」アイコン43、記録シートSの排出先を選択する記録シート排出先選択欄44、および、利用者の入力に応じて選択された前記着脱カセット1,101に対応する部分が強調表示される記録シート排出先表示画像46を有する。
【0054】
実施例1のセキュリティプリント設定画面表示手段C4は、カセット利用可否判別手段C2の判別結果に基づいて、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101が、記録シートSの排出先として利用可能であるか否かの状態に応じて、記録シート排出先選択欄44、および、記録シート排出先表示画像46の表示を行う。
具体的には、前記カセット利用可否判別手段C2で利用可能と判別された前記第1着脱カセット1、前記第2着脱カセット101については、図6の排出媒体収容容器状態表示部の一例である第1カセット状態表示部44aに示すように、前記記録シート排出先選択欄44の前記着脱カセット1,101の前記第1カセット状態表示部44a、排出媒体収容容器状態表示部の一例である第2カセット状態表示部44bに利用可能である旨の表示がされ、選択可能な状態となる。
一方、前記カセット利用可否判別手段C2で利用不可と判別された場合、図6の第2カセット状態表示部44bに示すように、前記記録シート排出先選択欄44の前記各着脱カセット1,101の前記各カセット状態表示部44a,44bに利用不能であると共に、ユーザ履歴情報に基づいて、利用不能な前記各着脱カセット1,101を最後に使用した利用者の利用者名が表示され、排出先として選択不能な状態となる。
【0055】
C5:認証情報設定手段
認証情報設定手段C5は、認証情報入力画面表示手段C5Aと、認証情報入力有無判別手段C5Bと、認証情報記憶手段C5Cとを有し、印刷を実行する利用者と、複合機Uから記録シートSを取出そうとする利用者が一致するか否かの認証をするための認証情報の設定を行う。
実施例1の認証情報設定手段C5では、認証情報として利用者識別情報、いわゆる、ユーザID情報と、暗証情報の一例としてのパスワード情報とを用いる。
【0056】
図7は本発明の実施例1の認証情報入力画面の説明図である。
C5A:認証情報入力画面表示手段
認証情報入力画面表示手段C5Aは、前記セキュリティプリント設定画面41において、前記認証アイコン42の入力がされて、認証情報入力を行う指示があった場合に、認証情報入力を行うための認証情報入力画面51を前記ディスプレイH2に表示する。
図7において、実施例1の認証情報入力画面51は、認証情報入力の完了を指示する認証情報入力完了釦の一例としての「OK」アイコン52、認証情報入力の取消しを指示する認証情報入力取消し釦の一例としての「キャンセル」アイコン53、ユーザID情報の入力を行うための利用者識別情報入力欄の一例としてのID入力欄54、および、パスワード情報の入力を行うための暗証情報入力欄の一例としてのパスワード入力欄56を有する。
【0057】
C5B:認証情報入力有無判別手段
認証入力有無判別手段C5Bは、前記ID入力欄54にユーザID情報が入力され、且つ、前記パスワード入力欄56にパスワード情報が入力されたか否かを判別する。
C5C:認証情報記憶手段
認証情報記憶手段C5Cは、前記ID入力欄54に入力されたユーザID情報と、前記パスワード入力欄56に入力されたパスワード情報とを含む認証情報を記憶する。
【0058】
C6:印刷送信情報作成手段
印刷送信情報作成手段C6は、前記オペレーティングシステムOS、アプリケーションソフトウェアからの印刷実行の入力に応じた印刷される画像の情報である印刷画像情報と、前記印刷範囲設定欄36や、前記印刷部数設定欄37や、前記記録シート排出先選択欄44や、前記ID入力欄54や、前記パスワード入力欄56に利用者が入力した印刷設定情報や、認証情報を含む印刷送信情報を作成する。
C7:印刷送信情報送信手段
印刷送信情報送信手段C7は、前記印刷送信情報記憶手段C6によって作成された印刷送信情報を前記画像形成装置本体U2に送信する。
【0059】
(実施例1の制御部の説明)
図8は本発明の実施例1の画像形成装置本体の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
図8において、実施例1の画像形成装置本体U2の制御部Cは、いわゆる、マイクロコンピュータにより構成されており、外部との信号の入出力、および、入出力信号レベルの調節等を行うI/O、必要な処理を実行するためのプログラム、および、データ等が記憶されたROM、必要なデータを一時的に記憶するためのRAMや、HDD、前記ROMや、前記HDDに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0060】
(制御部Cに接続された信号入力要素)
前記制御部Cには、ユーザインタフェースUI,SN1〜SN7,SN107等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記ユーザインタフェースUIは、印刷実行釦の一例としてのコピー開始釦UI1、印刷実行中止釦の一例としてのコピー中止釦UI2、表示部UI3、方向入力釦の一例としての矢印釦UI4、および、セキュリティプリントされた記録シートSを取出すための認証情報の入力を開始する認証開始釦UI6等を備えている。
【0061】
SN1:第1カセット着脱検知センサ
第1カセット着脱検知センサSN1は、第1着脱カセット1が排出トレイTRhに装着されたか否かを検出する。
SN2:第1ICチップリーダ
第1ICチップリーダSN2は、前記第1着脱カセット1が前記排出トレイTRhに装着された場合に、前記第1着脱カセット1の第1底壁3の下面に配置された第1ICチップから履歴情報を読取り、また、書き込む。
SN3:第1記録シート検知センサ
第1記録シート検知センサSN3は、第1着脱カセット本体2の媒体収容空間9に記録シートSが残っているか否かを検出する。
【0062】
SN4:第2カセット着脱検知センサ
第2カセット着脱検知センサSN4は、第2着脱カセット101がフェイスアップトレイTRh3に装着されたか否かを検出する。
SN5:第2ICチップリーダ
第2ICチップリーダSN5は、前記第2着脱カセット101が前記フェイスアップトレイTRh3に装着された場合に、前記第2着脱カセット101の第2底壁103の下面に配置された図示しない第2ICチップからカセット着脱情報を読取り、また、書き込む。
SN6:第2記録シート検知センサ
第2記録シート検知センサSN6は、前記第2着脱カセット本体102の媒体収容空間9に記録シートSが残っているか否かを検出する。
【0063】
SN7:第1扉開閉検知センサ
第1扉開閉検知センサSN7は、前記第1着脱カセット1の第1前側扉11が閉じられているか否かを検出する。
SN107:第2扉開閉検知センサ
開閉検出部材の一例としての第2扉開閉検知センサSN107は、前記第2着脱カセット101の第2前側扉111が閉じられているか否かを検出する。
【0064】
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素D1〜D2,Eの制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、像保持体PRy〜PRkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
D2:ロックロッド制御回路
施錠部材制御回路の一例としてのロックロッド制御回路D2は、ロック用モータM2を正方向、逆方向に回転駆動することにより、ギア14を介して、ロックロッド13,113をロック位置とアンロック位置の間で移動させる。
【0065】
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写用電源回路E3、定着用電源回路E4等を有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は、現像装置Gy〜Gkの現像ロールGRy〜GRkに現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源E2は、帯電器CRy〜CRkそれぞれに像保持体PRy〜PRk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
E3:転写用電源回路
転写用電源回路E3は、1次転写装置T1y〜T1kや2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
E4:定着用電源回路
定着用電源回路E4は、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電源を供給する。
【0066】
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C21:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C21は、前記クライアントパソコンPCから送信された印刷送信情報に応じて、前記帯電器CRy〜CRk、1次転写装置T1y〜T1k、定着装置F等の動作を制御して画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C22:メインモータ駆動制御手段
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C22は、前記メインモータ駆動回路D1を介して前記メインモータM1の駆動を制御して、現像装置Gy〜Gk、前記定着装置Fの加熱ロールFh、排出ロールRh等の駆動を制御する。
【0067】
C23:電源回路制御手段
電源回路制御手段C23は、前記電源回路Eの作動を制御して、前記現像装置Gy〜Gkや前記帯電器CRy〜CRk、前記1次転写装置T1y〜T1k、前記定着装置Fの前記加熱ロールFhのヒータ等を制御する電圧、電流の供給を制御する。
C24:印刷送信情報受信手段
情報受信手段の一例としての印刷送信情報受信手段C24は、前記クライアントパソコンPCの印刷送信情報記憶手段C6によって作成され、前記クライアントパソコンPCの印刷送信情報送信手段C7によって送信された印刷送信情報を受信する。
C26:印刷送信情報記憶手段
印刷送信情報記憶手段C26は、前記印刷送信情報受信手段C24で受信した印刷送信情報を記憶する。
【0068】
C27:機密情報判別手段
機密情報判別手段C27は、印刷送信情報受信手段C24で受信した印刷送信情報に基づいて、受信した印刷送信情報が機密印刷、いわゆる、セキュリティプリントであるか否かを判別する。
実施例1の機密情報判別手段C27は、印刷送信情報に認証情報が含まれている場合にセキュリティプリントであると判別する。
C28:カセットロック手段
開閉規制手段の一例としてのカセットロック手段C28は、前記機密情報判別手段C27の判別結果に基づいて、セキュリティプリントであると判別された場合に、前記ロック用モータM2を正回転駆動して、前記ロックロッド13をロック位置に移動させる。
実施例1のカセットロック手段C28は、セキュリティプリントがされた記録シートSが排出される排出先の着脱カセット1,101に対応するロック用モータM2を駆動して、ロック位置に移動させて、前記着脱カセット1,101を取外し不能にし、且つ、前側扉11,111を開放不能に施錠、いわゆる、ロックする。
【0069】
図9は本発明の実施例1の画像形成装置本体の操作部におけるカセット選択画面の説明図である。
C29:カセット選択画面表示手段
収容部選択画面表示手段の一例であるカセット選択画面表示手段C29は、セキュリティプリントがされて記録シートSが排出された着脱カセット1,101から記録シートSを取出す場合に、ロックを解除する着脱カセット1,101を選択するための収容部選択画面の一例としてのカセット選択画面61を表示部UI3に表示する。
図9において、実施例1のカセット選択画面61は、ロックを解除する認証情報を入力するための「認証」アイコン62、カセットの選択を中止する選択中止釦の一例としての「キャンセル」アイコン63、認証を行う前記着脱カセット1,101を選択する収容部選択釦の一例であるカセット選択釦64a,64bを有する収容部選択欄の一例としてのカセット選択欄64、および、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101の複合機Uにおける位置を表示した収容部表示画像の一例としてのカセット表示画像66を有する。
なお、実施例1の前記カセット選択欄64、および、カセット表示画像66では、利用者の入力に応じて選択された前記着脱カセット1,101に対応する部分が強調表示されるように設定されている。
【0070】
図10は本発明の実施例1の画像形成装置本体の操作部における認証情報入力画面の説明図である。
C31:認証情報入力画面表示手段
認証情報入力画面表示手段C31は、ロックを解除するための認証情報の入力を行う指示があった場合に、認証情報を入力するための認証情報入力画面71を表示部UI3に表示する。
実施例1の認証情報入力画面表示手段C31は、前記カセット選択画面61において、前記「認証」アイコン62の入力がされた場合に、ロックを解除するための認証情報の入力を行う指示があったと判別して、前記認証情報入力画面71を表示部UI3に表示する。
【0071】
図10において、実施例1の認証情報入力画面71は、ユーザIDを入力するための利用者識別情報入力欄の一例としてのユーザID入力欄72、パスワードを入力するための暗証番号入力欄の一例としてのパスワード入力欄73、ユーザIDやパスワードを入力するための文字入力画像の一例としてのキーボード入力画像を表示するための文字入力画像表示釦の一例としての「キーボード」アイコン74、認証情報の入力が終了し、認証を実行するための「実行」アイコン76、および、認証を中止するための認証中止釦の一例としての「キャンセル」アイコン77を有する。
前記ユーザID入力欄72、前記パスワード入力欄73には、図示しない従来公知のキーボード入力画像で入力された情報が反映される。
【0072】
C32:認証情報一致判別手段
認証手段の一例としての認証情報一致判別手段C32は、前記印刷送信情報記憶手段C26に記憶された印刷送信情報に含まれる認証情報であるユーザID情報、および、パスワード情報と、前記ユーザID入力欄72に入力されたユーザID情報および前記パスワード入力欄73に入力されたパスワード情報とが一致するか否かを判別する。
なお、前記認証情報一致判別手段C32は、認証情報が一致しないと判別した場合に、図示しない従来公知の認証失敗警告画面を表示部UI3に表示する。
【0073】
C33:アンロック手段
開閉規制解除手段の一例としてのアンロック手段C33は、前記認証情報一致判別手段C32の判別結果に基づいて、認証情報が一致すると判別された場合に、ロックを解除、いわゆる、アンロックする。
実施例1のアンロック手段C33は、前記カセット選択欄64の前記カセット選択釦64a,64bで選択された前記第1着脱カセット1、または、前記第2着脱カセット101に対応する前記ロック用モータM2を逆回転駆動して、前記ロックロッド13,113をアンロック位置に移動させることでアンロックする。
したがって、前記アンロック手段C33は、選択された前記第1着脱カセット1、または、前記第2着脱カセット101を取外し可能にし、且つ、第1前側扉11、または、第2前側扉111を開放可能にする。
【0074】
C34:カセット着脱検知手段
容器着脱検知手段の一例としてのカセット着脱検知手段C34は、前記第1カセット着脱検知センサSN1と、前記第2カセット着脱検知センサSN4からの信号に基づいて、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101の着脱を検知する。
C36:カセット開閉検知手段
容器開閉検知手段の一例としてのカセット開閉検知手段C36は、前記第1扉開閉検知センサSN7と、前記第2扉開閉検知センサSN107からの信号に基づいて、前記第1着脱カセット1の第1前側扉11や前記第2着脱カセット101の第2前側扉111の開閉を検知する。
C37:カセット内残シート有無検知手段
収容部内着残媒体有無検知手段の一例としてのカセット内残シート有無検知手段C37は、前記第1記録シート検知センサSN3と、前記第2記録シート検知センサSN6からの信号に基づいて、前記第1着脱カセット本体2や前記第2着脱カセット本体102の媒体収容空間9に残っている記録シートSの有無を検知する。
【0075】
C38:履歴情報記憶手段
履歴情報記憶手段C38は、カセット着脱情報、カセット開閉情報、カセット内残シート有無情報、および、ユーザ履歴情報を含む履歴情報を記憶する。
実施例1の履歴情報記憶手段C38は、前記着脱カセット1,101が排出トレイTRhやフェイスアップトレイTRh3に装着されるごとに履歴情報を記憶している。
C39:履歴情報更新手段
履歴情報更新手段C39は、カセット着脱情報更新手段C39Aと、カセット開閉情報更新手段C39Bと、カセット内残シート有無情報更新手段C39Cと、ユーザ履歴情報更新手段C39Dと、読込み履歴情報更新手段C39Eとを有し、前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報を更新する。
【0076】
C39A:カセット着脱情報更新手段
着脱履歴更新手段の一例としての容器着脱情報更新手段の一例としてカセット着脱情報更新手段C39Aは、前記カセット着脱検知手段C34より、前記第1カセット1や前記第2着脱カセット101の、前記排出トレイTRhや前記フェイスアップトレイTRh3に対する装着、または、取外しが検知された場合に、前記履歴情報記憶手段C38の履歴情報のカセット着脱情報に装着、または、取外されたことを登録して、カセット着脱情報を更新する。
【0077】
C39B:カセット開閉情報更新手段
開閉履歴更新手段の一例としてのカセット開閉情報更新手段C39Bは、カセット開閉検知手段C36より、前記第1着脱カセット1の第1前側扉11や前記第2着脱カセット101の第2前側扉111が開閉されたことが検知された場合に、前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報のカセット開閉情報に開放または閉塞を登録して更新する。
C39C:カセット内残シート有無情報更新手段
媒体収容情報更新手段の一例としてのカセット内残シート有無情報更新手段C39Cは、カセット内残シート有無検知手段C37より、前記第1着脱カセット本体2や前記第2着脱カセット本体102の媒体収容空間9に記録シートSが収容、または、取出されたことが検知された場合に、前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報のカセット内残シート有無情報に収容、または、取出しを登録して更新する。
【0078】
C39D:ユーザ履歴情報更新手段
送信者更新手段の一例としてのユーザ履歴情報更新手段C39Dは、前記機密情報判別手段C27に基づいて、受信した印刷送信情報がセキュリティプリントである場合に、前記クライアントパソコンPCでセキュリティプリント設定を入力した利用者の認証情報を前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報のユーザ履歴情報に登録、更新する。
また、前記ユーザ履歴情報更新手段C39Dは、前記認証情報一致判別手段C32の判別結果に基づいて、認証情報が一致すると判別された場合に、ユーザ履歴情報にセキュリティプリントの利用者が認証を行った旨を登録し、更新する。
【0079】
C39E:読込み履歴情報更新手段
読込み履歴情報更新手段C39Eは、前記カセット着脱検知手段C34より、前記第1カセット1や前記第2着脱カセット101の前記排出トレイTRhや前記フェイスアップトレイTRh3に対する装着が検知された場合に、第1ICチップリーダSN2や第2ICチップリーダSN5によって読込まれた第1ICチップや第2ICチップに記憶されている履歴情報を、前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報に登録し、更新する。
【0080】
C40:ICチップ履歴情報書き込み手段
情報記憶部材履歴情報書き込み手段の一例としてのICチップ履歴情報書き込み手段C40は、前記第1ICチップリーダSN2と前記第2ICチップリーダSN5を制御して、前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報を前記ICチップに書き込む。
実施例1のICチップ履歴情報書き込み手段C40は、前記カセットロック手段C28によって、前記ロックロッド13やロックロッド113をロック位置に移動する場合と、また、前記アンロック制御手段C33によって、前記ロックロッド13やロックロッド113をアンロック位置に移動する場合とに、ロック、または、アンロックされた前記着脱カセット1,101に対応する前記第1ICチップリーダSN2と前記第2ICチップリーダSN5とを制御して、第1ICチップと前記第2ICチップとに履歴情報を書き込む。
【0081】
C41:履歴情報送信要求受信手段
履歴情報送信要求受信手段C41は、前記クライアントパソコンPCより送信された前記履歴情報の送信要求を受信する。
C42:履歴情報送信手段
履歴情報送信手段C42は、前記履歴情報送信要求受信手段C41が前記クライアントパソコンPCより履歴送信要求信号を受信した場合に、前記クライアントパソコンPCに対し前記履歴情報記憶手段C38に記憶された履歴情報を送信する。
【0082】
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、実施例1のクライアントパソコンPCの印刷実行プログラムAP1の処理の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
なお、以下のフローチャートの説明において、理解の容易のために本願実施例の説明に関連する必要な箇所以外の説明は適宜省略されている。
(実施例1の印刷実行プログラムAP1の印刷送信情報設定処理のフローチャートの説明)
図11は本発明の実施例1の印刷実行プログラムの印刷送信情報設定処理のフローチャートである。
図12は本発明の実施例1の印刷実行プログラムの印刷送信情報設定処理のフローチャートであり、図11の続きのフローチャートである。
図11のフローチャートの各段階処理の一例である、いわゆる、ステップSTの処理は、前記制御部のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置本体U2の他の各種処理と並行して実行される。
【0083】
図11に示すフローチャートは、前記クライアントパソコンPCのプリンタドライバが起動した場合に開始される。
図11のST1において、画像形成装置本体U2に対し履歴情報を送信するように要求する履歴送信要求信号を送信する。そして、ST2に進む。
ST2において、前記画像形成装置本体U2から履歴情報が受信された否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST2に戻る。
ST3において、前記画像形成装置本体U2から受信した履歴情報を記憶する。そして、ST4に進む。
【0084】
ST4において、印刷設定画面31をディスプレイH2に表示する。そして、ST5に進む。
ST5において、「セキュリティ設定」アイコン34を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合は図12に示すST12に進み、ノー(N)の場合はST6に進む。
ST6において、「OK」アイコン32を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST7に進む。
ST7において、「キャンセル」アイコン33を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合はST8に進む。
【0085】
ST8において、前記印刷設定画面31の印刷範囲設定欄36や印刷部数設定欄37等への各種設定の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に進み、ノー(N)の場合はST5に戻る。
ST9において、前記印刷設定画面31の印刷範囲設定欄36や印刷部数設定欄37等への入力に応じて、前記印刷設定画面31の画像を更新する。そして、ST5に戻る。
ST10において、前記画像形成装置本体U2に印刷送信情報を送信する。そして、ST11に進む。
ST11において、前記印刷設定画面31を閉じ、プリンタドライバを終了する。
【0086】
ST12において、前記画像形成装置本体U2より送信された履歴情報に基づいて、セキュリティプリント設定画面41をディスプレイH2に表示する。そして、ST13に進む。
ST13において、「認証」アイコン42を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST14に進む。
ST14において、「キャンセル」アイコン43を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST16に進む。
ST15において、前記セキュリティプリント設定画面41を閉じる。そして、ST5に戻る。
【0087】
ST16において、前記セキュリティプリント設定画面41の記録シート排出先選択欄44で記録シートSの排出先を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に進み、ノー(N)の場合はST13に戻る。
ST17において、前記記録シート排出先選択欄44への入力に応じて、前記セキュリティプリント設定画面41の記録シート排出先表示画像46の画像を更新する。そして、ST13に戻る。
ST18において、認証情報入力画面51を前記ディスプレイH2に表示する。そして、ST19に進む。
ST19において、「OK」アイコン52を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST20に進む。
【0088】
ST20において、「キャンセル」アイコン53を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に進み、ノー(N)の場合はST22に進む。
ST21において、前記認証情報入力画面51を閉じる。そして、ST13に戻る。
ST22において、ID入力欄54へのユーザID情報の入力や、パスワード入力欄56へのパスワード情報の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST19に戻る。
ST23において、前記認証情報入力画面51の前記ID入力欄54へのユーザID情報の入力や、前記パスワード入力欄56へのパスワード情報の入力に応じて、前記認証情報入力画面51を更新する。そして、ST19に戻る。
【0089】
ST24において、前記ID入力欄54に入力されたユーザID情報や、前記パスワード入力欄56に入力されたパスワード情報を認証情報として記憶する。そして、ST25に進む。
ST25において、印刷画像情報、印刷設定情報、および、認証情報を含む印刷送信情報を作成、記憶する。そして、ST26に進む。
ST26において、前記セキュリティプリント設定画面41と、前記認証情報入力画面51とを閉じる。そして、ST5に戻る。
【0090】
(実施例1の画像形成装置本体のセキュリティプリント処理のフローチャートの説明)
次に、実施例1の画像形成装置本体U2のセキュリティプリント処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
図13は本発明の実施例1の画像形成装置本体のセキュリティプリント処理のフローチャートである。
図14は本発明の実施例1の画像形成装置本体のセキュリティプリント処理のフローチャートであり、図13の続きのフローチャートである。
図13のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、画像形成装置本体U2のROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は前記画像形成装置本体U2の他の各処理と並行して並列処理で実行される。
図13に示すフローチャートは画像形成装置本体U2の電源が投入された時に開始される。
【0091】
ST101において、クライアントパソコンPCから履歴送信要求信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST102に進み、ノー(N)の場合はST103に進む。
ST102において、履歴情報を前記クライアントパソコンPCに送信する。そして、ST101に戻る。
ST103において、クライアントパソコンPCから印刷送信情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST111に進み、ノー(N)の場合はST104に進む。
ST104において、ユーザインタフェースUIから記録シートSの取出しの入力があるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST114に進み、ノー(N)の場合はST105に進む。
【0092】
ST105において、第1着脱カセット1や第2着脱カセット101が着脱されたことを検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST106に進み、ノー(N)の場合はST107に進む。
ST106において、前記第1着脱カセット1や前記第2着脱カセット101が着脱されたことを履歴情報のカセット着脱情報に登録し、更新する。そして、ST101に戻る。
ST107において、前記第1着脱カセット1の第1前側扉11や前記第2着脱カセット101の第2前側扉111の開閉を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST108に進み、ノー(N)の場合はST109に進む。
ST108において、前記第1着脱カセット1の第1前側扉11や前記第2着脱カセット101の第2前側扉111が開閉されたことを履歴情報のカセット開閉情報に登録し、更新する。そして、ST101に戻る。
【0093】
ST109において、第1着脱カセット本体2や第2着脱カセット本体102内の記録シートSの収容、または、取出しを検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST110に進み、ノー(N)の場合はST101に戻る。
ST110において、前記第1着脱カセット本体2や前記第2着脱カセット本体102内の記録シートSが収容、または、取出されたことを履歴情報のカセット内残シート有無情報に登録し、更新する。そして、ST101に戻る。
【0094】
ST111において、印刷送信情報に認証情報が含まれているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST112に進み、ノー(N)の場合はST113に進む。
ST112において、以下の(1)〜(3)の処理を実行し、ST113に進む。
(1)認証情報で記録シートSの排出先として選択された前記第1カセット1、または、前記第2着脱カセット101を記録シートSの排出先として設定する。
(2)記録シートSの排出先として設定された前記第1カセット1、または、前記第2着脱カセット101をロックする。
(3)記録シートSの排出先として設定された前記第1カセット1の第1ICチップ、または、前記第2着脱カセット101の第2ICチップに履歴情報を書き込む。
ST113において、印刷動作であるジョブを実行する。そしてST101に戻る。
【0095】
ST114において、カセット選択画面61を表示部UI3に表示する。そして、ST115に進む。
ST115において、「認証」アイコン62を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST120に進み、ノー(N)の場合はST116に進む。
ST116において、「キャンセル」アイコン63を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST117に進み、ノー(N)の場合はST118に進む。
ST117において、前記表示部UI3の前記カセット選択画面61の表示を終了し、図示しない操作部初期画面を表示する。そして、ST101に戻る。
【0096】
ST118において、前記カセット選択画面61の前記カセット選択欄64の前記カセット選択釦64a,64bで記録シートSの排出先を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST119に進み、ノー(N)の場合はST115に戻る。
ST119において、前記カセット選択欄64への入力に応じて、前記カセット選択画面61のカセット表示画像66の画像を更新する。そして、ST115に戻る。
ST120において、前記表示部UI3の前記カセット選択画面61の表示を終了し、認証情報入力画面71を表示する。そして、ST121に進む。
ST121において、「実行」アイコン76を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST125に進み、ノー(N)の場合はST122に進む。
ST122において、「キャンセル」アイコン77を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST114に戻り、ノー(N)の場合はST123に進む。
【0097】
ST123において、「キーボード」アイコン74を選択する入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST124に進み、ノー(N)の場合はST121に戻る。
ST124において、図示しないキーボード入力画像で入力された入力内容に応じて、認証情報入力画面71を更新する。そして、ST121に戻る。
ST125において、前記カセット選択欄64で選択された記録シートSの排出先と認証情報入力画面71で入力された認証情報とが、履歴情報記憶手段C38に記憶された記録シートSの排出先の認証情報とに一致するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST129に進み、ノー(N)の場合はST126に進む。
【0098】
ST126において、前記表示部UI3に表示された前記認証情報入力画面71の表示を終了し、図示しない認証失敗警告画面を前記表示部UI3に表示する。そして、ST127に進む。
ST127において、図示しない認証失敗警告画面において、利用者が告知内容を確認した旨の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST128に進み、ノー(N)の場合はST127に戻る。
ST128において、表示部UI3に表示された前記認証失敗警告画面の表示を終了し、前記認証情報入力画面71を表示する。そして、ST120に戻る。
【0099】
ST129において、以下の(1)〜(2)の処理を実行し、ST130に進む。
(1)前記カセット選択欄64で記録シートSの排出先として選択された前記第1着脱カセット1、または、前記第2着脱カセット101をアンロックする。
(2)利用者が認証を行った旨をユーザ履歴情報に登録し、更新する。
ST130において、前記操作部初期画面を前記表示部UI3に表示する。そして、ST101に戻る。
【0100】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のクライアントパソコンPCでは、利用者の入力に応じ、印刷実行プログラムAP1によって印刷送信情報が作成され、作成された印刷送信情報は、複合機Uの画像形成装置本体U2に送信される。
図1において、前記複合機Uでは、受信した印刷送信情報に基づいて、画像形成、いわゆる、ジョブが実行され、画像形成された記録シートSは、第1着脱カセット1や第2着脱カセット101が装着されていない場合、記録シートSの排出先として設定された排出トレイTRhや、フェイスダウントレイTRh2、フェイスアップトレイTRh3に排出される。
【0101】
また、図2において、前記トレイTRhに第1着脱カセット1が装着されると、カセット着脱検知センサSN1より前記第1着脱カセット1が装着されたことが検知され、履歴情報のカセット着脱情報が更新される。そして、第1着脱カセット1の第1ICチップに記憶された前記第1着脱カセット1のユーザ履歴情報等を含む履歴情報が読込まれ、画像形成装置本体U2の履歴情報のユーザ履歴情報が更新される。
【0102】
また、装着された前記第1着脱カセット1から記録シートSを取出し忘れた等によって、装着された第1着脱カセット本体2内の媒体収容空間9に記録シートSが収容、または、取出されたことがカセット内シート有無検知センサSN3より検知されると、履歴情報のカセット内残シート有無情報が更新される。さらに、第1着脱カセット1の第1前側扉11が開放、または、閉塞されたことがカセット開閉検知センサSN7より検知されると、履歴情報のカセット開閉情報が更新される。
また、前記第2着脱カセット101が装着された場合も、前記第1着脱カセット1の場合と同様に履歴情報が更新される。
【0103】
前記クライアントパソコンPCの前記印刷実行プログラムAP1が起動されると、前記画像形成装置本体U2から履歴情報を受信し、「セキュリティ設定」アイコン34の入力がされると、受信した履歴情報に基づいて、前記第1着脱カセット1の状態がセキュリティプリント設定画面41の記録シート排出先選択欄44、および、記録シート排出先表示画像46に表示される。
例えば、履歴情報に基づいて、前記第1着脱カセット1が装着されていない場合、または、第1前側扉11が開放されている場合には使用不可能である旨が表示される。また、前記第1着脱カセット1内に記録シートが収容されている場合、または、前記第1着脱カセット1がロックされている場合には、図6の第2カセット状態表示部44bに示すように、ユーザ履歴に登録されている最新の利用者が使用中である旨が表示される。
【0104】
よって、前記第1着脱カセット1が装着され、且つ、カセット開閉情報に基づいて前記第1着脱カセット1の第1前側扉11が閉じられ、且つ、前記第1着脱カセット1内に記録シートが収容されていない場合に前記第1着脱カセット1は、セキュリティプリントされた記録シートSの排出先として利用可能である旨が表示される。
また、前記第2着脱カセット101の状態も、受信した履歴情報に基づいて、前記記録シート排出先選択欄44、および、記録シート排出先表示画像46で、前記第1着脱カセット1の場合と同様に表示される。
【0105】
前記セキュリティプリント設定画面41で利用可能であると表示された前記着脱カセット1,101を記録シートSの排出先として選択し、認証情報入力画面51でユーザID情報とパスワード情報の入力が終了すると、認証情報を含む印刷送信情報が作成され、前記画像形成装置U2に送信される。
前記クライアントパソコンPCから送信された印刷送信情報を受信した画像形成装置本体U2は、受信した印刷送信情報に認証情報が含まれている場合に、実行されるジョブがセキュリティプリントであると判別する。この場合、認証情報で特定される選択カセット1,101に対応して、ロックロッド13,113がロック位置に移動させられて、前記着脱カセット1,101が取外し不能にされ、且つ、前記前側扉11,111が開放不能にされる、いわゆる、ロックされる。
【0106】
よって、前記着脱カセット1,101と前記前側扉11,111とがロックされている場合には、前記着脱カセット1,101を取外して持ち出すことが不可能であり、また、前記着脱カセット本体2,102の前記媒体収容空間9より記録シートSを取出すことが不可能である。そして、この状態で、記録シートSに印刷されて、前記着脱カセット1,101に排出される。
認証情報を入力した利用者によって、記録シートSの排出先として選択された前記着脱カセット1,101と前記前側扉11,111とがロックされた情報は、履歴情報のユーザ履歴情報に記憶、更新される。さらに、更新されたユーザ履歴情報が、記録シートSの排出先として選択された前記着脱カセット1,101の前記第1ICチップ、前記第2ICチップの履歴情報に書き込まれる。
【0107】
そして、ユーザインタフェースUIで認証開始釦UI6が入力されると、表示部UI3にカセット選択画面61が表示され、前記カセット選択画面61で選択された前記着脱カセット1,101、認証情報入力画面71に入力されたユーザID情報,パスワード情報と、更新された履歴情報に含まれる認証情報とが一致した場合に、前記ロックロッド13,113がアンロック位置に移動する。したがって、前記着脱カセット1,101をロックしている前記ロックロッド13,113がアンロック位置に移動すると、前記着脱カセット1,101が取外し可能になると共に、前記前側扉11,111が開放可能になる。
よって、前記着脱カセット1,101を取外して持ち出したり、前記着脱カセット本体2,102の媒体収容空間9より記録シートSを取出したりすることが可能となる。
【0108】
また、前記着脱カセット1,101のロックを開放させると認証されたID情報が、履歴情報のユーザ履歴情報に記憶、更新される。さらに、ユーザ履歴情報が、ロックが開放された前記着脱カセット1,101の前記第1ICチップ、前記第2ICチップの履歴情報に書き込まれる。
一方、従来の画像形成装置の機密情報印刷では、利用者以外の人物が印刷された書類を閲覧、取出し難くするために、クライアントパソコン等で印刷情報と認証情報が画像形成装置に送信されても、印刷は実行されず、利用者がクライアントパソコンの設置された場所から画像形成装置の設置された場所に移動して操作部から入力を行い、送信された認証情報と、入力された認証情報とが一致した場合に印刷が実行される構成が一般的である。
したがって、画像形成装置で認証情報が入力されてから印刷が開始されるため、印刷された書類を取出すまでに時間がかかっていた。
【0109】
これに対し、実施例1の前記複合機Uでは、前記クライアントパソコンPCからセキュリティプリントの印刷情報が送信されると、利用者が前記複合機Uの設置場所に移動中にもロックされた前記着脱カセット1,101に排出が行われ、ロックが解除されると、記録シートSが取出し可能となる。したがって、従来の画像形成装置の機密情報印刷と比べ、迅速に記録シートSを取出すことが可能である。
また、実施例1の前記複合機Uでは、認証情報が入力されるまでは、前記着脱カセット1,101がロックされており、前記着脱カセット1,101が取外されたり、前記前側扉11,111が開放されて記録シートSを取出されたりすることが防止され、機密情報が漏洩することが低減される。
【0110】
なお、前記着脱カセット1,101が装着されていない状態では、図6のセキュリティプリント設定画面41で前記着脱カセット1,101を排出先として選択不能な状態となっており、誤ってセキュリティプリントされた記録シートSが排出トレイTRhや前記フェイスアップトレイTRh3に排出されることが防止されている。
また、前記着脱カセット1,101が装着されている状態でも、ロックが解除されていない状態や、ロックが解除されても記録シートSが取出されていない状態では、他の利用者が前記クライアントパソコンPCから前記着脱カセット1,101を選択して排出しようとしても、前記セキュリティプリント設定画面41に示すように、選択不可能な状態になる。
【0111】
したがって、複数の利用者のセキュリティプリントされた記録シートSが混在して前記着脱カセット1,101に排出されることが低減されている。
さらに、実施例1の前記複合機Uでは、ロックが解除されると、前記着脱カセット1,101は、前記排出トレイTRhや前記フェイスアップトレイTRh3より取外して、持ち運ぶことが可能になっている。したがって、前記着脱カセット1,101を持ち運ぶ際には、記録シートSは前記着脱カセット本体2,102の媒体収容空間9に収容されており、外部に記録シートSが露出しておらず、利用者以外の人物によって閲覧されることが回避可能である。
【0112】
実施例1では、前記着脱カセット1,101の着脱が自動的に検知され、前記クライアントパソコンPCでの表示に反映される。したがって、セキュリティプリントを行いたい場合には、前記着脱カセット1,101を装着するだけで自動的に検知されて選択可能になると共に、セキュリティプリントを行わない場合には、前記着脱カセット1,101を取外すだけで通常の印刷を行うことが可能になっている。
よって、記録シートSの取出しが容易な前記排出トレイTRhや前記フェイスアップトレイTRh3への排出と、閉塞された前記着脱カセット本体2,102の媒体収容空間9への排出とを前記着脱カセット1,101で容易に切り替え可能になっている。
さらに、前記排出トレイTRhや前記フェイスアップトレイTRh3に前記着脱カセット1,101を着脱することで、機密性の安全水準、いわゆる、セキュリティレベルを簡単に変更することが可能である。
【0113】
また、前記着脱カセット1,101が取外され再び装着された場合に、前記第1ICチップ、前記第2ICチップに記憶されている履歴情報のユーザ履歴情報が読込まれ、更新される。
したがって、再装着された前記着脱カセット1,101に記録シートSが残っていることが検知されると、更新されたユーザ履歴から最後にロックを解除した利用者が記録シートSを取出し忘れていると推測され、前記クライアントパソコンPCの前記セキュリティプリント設定画面41に表示される。
また、実施例1では、装着された前記第1着脱カセット1の上面には、記録シートSが積載可能となっており、フェイスダウントレイTRh2に大判の記録シートSが積載された場合の補助的な記録シートSの支持、あるいは、前記フェイスダウントレイTRh2を前記複合機Uより取外して、前記第1着脱カセット1上面に積載することが可能である。
【0114】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例として複合機Uを例示したが、これに限定されず、コピーのみ、プリンタのみの構成も可能であり、コピー、プリンタ、FAX、これら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、多色の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。さらに、いわゆるタンデム式の画像形成装置に限定されず、ロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。
【0115】
(H02)前記実施例において、セキュリティプリントされた記録シートSの排出先として、排出トレイTRhやフェイスアップトレイTRh3に装着された第1着脱カセット1や第2着脱カセット101が構成されていたが、これに限定されず、いずれか一方のみを着脱可能としたり、他の排出トレイにもカセットを装着させたりすることも可能である。例えば、フェイスダウントレイTRh2に着脱可能なカセットを設けることで、セキュリティプリントされた記録シートSの排出先として利用することも可能である。
(H03)前記実施例において、前記着脱カセット1,101に、ヒンジによって回転して開閉する第1前側扉11,111を例示したが、これに限定されず、前記着脱カセット本体2,102に対し、抜き差し可能に支持された引き出し型の媒体収容部とすることも可能である。
【0116】
(H04)前記実施例において、前記着脱カセット1,101が前記排出トレイTRh、前記フェイスアップトレイTRh3に装着されたか否かを検出するカセット着脱検知センサSN1,SN4と、前記第1ICチップ、前記第2ICチップに対し履歴情報の読取り、書き込みを行うICチップリーダSN2,SN5とが別々に構成されていたが、これに限定されず、ICチップリーダに履歴情報の読取り、書き込みの他に、前記着脱カセット1,101の着脱検知を兼用させることも可能である。例えば、ICチップリーダの通信可能範囲内に前記第1ICチップ、前記第2ICチップが移動した場合に、前記着脱カセット1,101の装着を検知したとみなし、また、ICチップリーダの通信可能範囲外に前記第1ICチップ、前記第2ICチップが移動した場合に、前記着脱カセット1,101の取外しを検知したとみなすことも可能である。
【0117】
(H05)前記実施例において、前記着脱カセット本体2,102の媒体収容空間9に収容された記録シートSの機密性を保つために、前記カセット着脱検知センサSN1,SN4、記録シート検知センサSN3,SN6、および、扉開閉検知センサSN7,SN107を用いて前記着脱カセット1,101の利用可能条件を制限した構成を例示したが、これに限定されず、要求される機密性に応じて、利用可能条件の制限を追加したり、削減したりすることも可能である。
例えば、時間帯によって不特定多数の人物が出入りする場所内に前記複合機UとクライアントパソコンPCが設置されている場合、前記着脱カセット本体2,102の媒体収容空間9からセキュリティプリントされた記録シートSを取出す際に近くの人に盗み見される危険性があるので、時間制限装置、いわゆる、タイマーを用いて、人が多い時間帯にセキュリティ設定を強制的に行って、人が少ない時間帯に選択可能にする等利用時間を制限することで、機密情報の漏洩の危険性を低減し、機密性を保持ことが可能である。
また、例えば、前記複合機Uが設置された部屋に入室する際に認証情報を照合することが求められている場合のように、他の構成で記録シートSの機密情報に対する安全性が確保されている場合には、認証情報の認証や、扉開閉検知センサSN7,SN107を削減したり、もしくは、全てのセンサを削除したりすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図2】図2は本発明の実施例1の画像形成装置に媒体収容容器が装着された状態の説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の第1着脱カセットの説明図であり、図3Aは複合機の斜視図、図3Bは第1着脱カセットの開閉部を開放した状態の要部拡大図である。
【図4】図4は実施例1の画像情報送信装置の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
【図5】図5は本発明の実施例1の印刷設定画面の説明図である。
【図6】図6は本発明の実施例1のセキュリティプリント設定画面の説明図である。
【図7】図7は本発明の実施例1の認証情報入力画面の説明図である。
【図8】図8は本発明の実施例1の画像形成装置本体の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
【図9】図9は本発明の実施例1の画像形成装置本体の操作部におけるカセット選択画面の説明図である。
【図10】図10は本発明の実施例1の画像形成装置本体の操作部における認証情報入力画面の説明図である。
【図11】図11は本発明の実施例1の印刷実行プログラム印刷送信情報設定処理のフローチャートである。
【図12】図12は本発明の実施例1の印刷実行プログラムの印刷送信情報設定処理のフローチャートであり、図11の続きのフローチャートである。
【図13】図13は本発明の実施例1の画像形成装置本体のセキュリティプリント処理のフローチャートである。
【図14】図14は本発明の実施例1の画像形成装置本体のセキュリティプリント処理のフローチャートであり、図13の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
【0119】
1,101…媒体収容容器、6c…媒体受入口、8…媒体積載面、9…積載室、11,111…開閉部材、12…開閉規制装置、着脱規制装置、C24…情報受信手段、C28…開閉規制手段、C32…認証手段、C33…開閉規制解除手段、C38…履歴情報記憶手段、C39A…着脱履歴更新手段、C38B…開閉履歴更新手段、C39C…媒体収容情報更新手段、C39D…送信者更新手段、C42…履歴情報送信手段、PC…画像情報送信装置、Rha…媒体排出口、Rhb…第2の媒体排出口、S…媒体、SN1,SN4…着脱検出部材、SN3,SN6…媒体検出部材、SN7,SN107…開閉検出部材、TRh,TRh2,TRh3…排出媒体積載部、U…画像形成装置、U2…画像形成装置本体、UA…画像記録部、UI…操作部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に画像を記録する画像記録部と、
画像が記録された媒体が排出される媒体排出口と、
前記媒体排出口から排出された媒体が積載される排出媒体積載部と、
前記排出媒体積載部に着脱可能に装着され、且つ、前記排出媒体積載部に装着された状態で前記媒体排出口に接続される媒体受入口と、内部に形成され且つ前記媒体受入口から搬入された媒体が積載される積載室と、前記積載室を開放・閉塞する開閉部材と、を有する媒体収容容器と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記開閉部材の開閉を規制する開閉規制装置と、
印刷される画像を特定する画像情報と前記画像の送信者を特定する送信者特定情報とを含み、画像情報送信装置から送信された送信情報を受信する情報受信手段と、
前記送信情報に前記送信者特定情報が含まれる場合に、前記開閉規制装置を制御して、前記開閉部材の開閉を規制する開閉規制手段と、
画像形成装置本体に設けられ、前記送信者特定情報の入力を行う操作部と、
前記操作部で入力された情報と、前記送信者特定情報とが一致するか否かを判別することで、認証を行う認証手段と、
前記認証手段で認証された場合に、前記開閉規制装置を制御して、前記開閉部材の開閉の規制を解除させる開閉規制解除手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記媒体収容容器の取外しを規制する着脱規制装置と、
印刷される画像を特定する画像情報と前記画像の送信者を特定する送信者特定情報とを含み、画像情報送信装置から送信された送信情報を受信する情報受信手段と、
前記送信情報に前記送信者特定情報が含まれる場合に、前記着脱規制装置を制御して、前記媒体収容容器の前記排出媒体積載部からの取外しを規制する着脱規制手段と、
画像形成装置本体に設けられ、前記送信者特定情報の入力を行う操作部と、
前記操作部で入力された情報と、前記送信者特定情報とが一致するか否かを判別することで、認証を行う認証手段と、
前記認証手段で認証された場合に、前記着脱規制装置を制御して、前記媒体収容容器の取外しの規制を解除させる着脱規制解除手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記媒体収容容器の着脱を検出する着脱検出部材と、
画像形成装置本体に設けられ、前記媒体収容容器が着脱された履歴を特定する着脱履歴情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記着脱検出部材による検出結果に基づいて、前記着脱履歴情報を更新する着脱履歴更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記媒体収容容器が装着されているか否かを判別するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記着脱履歴情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記開閉部材の開閉を検出する開閉検出部材と、
画像形成装置本体に設けられ、前記開閉部材が開閉された履歴を特定する開閉履歴情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記開閉検出部材による検出結果に基づいて、前記開閉履歴情報を更新する開閉履歴更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記開閉部材が開閉されたか否かを判別するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記開閉履歴情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記積載室に媒体が収容されているか否かを検出する媒体検出部材と、
画像形成装置本体に設けられ、前記媒体が収容されているかまたは媒体が取り出されて無くなっているかを特定する媒体収容情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記媒体検出部材による検出結果に基づいて、前記媒体収容情報を更新する媒体収容情報更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記積載室に媒体が収容されているか否かを判別するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記媒体収容情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
印刷される画像を特定する画像情報と前記画像の送信者を特定する送信者特定情報とを含み、画像情報送信装置から送信された送信情報を受信する情報受信手段と、
画像形成装置本体に設けられ、前記送信者特定情報を特定する送信者特定情報を含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
前記送信者特定情報を含む前記送信情報を受信した場合に、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記送信者特定情報を更新する送信者更新手段と、
画像情報を送信する画像情報送信装置において前記積載室に媒体を排出した送信者を特定するために、前記画像情報送信装置に対して、前記履歴情報記憶手段に記憶された前記送信者特定情報を含む履歴情報を送信する履歴情報送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記媒体排出口の上方に配置され、媒体が排出される第2の媒体排出口と、
前記媒体収容容器の上面に形成され、且つ、前記第2の媒体排出口から排出された媒体が積載される媒体積載面と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−131755(P2010−131755A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−307053(P2008−307053)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】