説明

画像形成装置

【課題】感光体ユニットの管理を行うことのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】管理情報記憶部108と、画像を形成する感光体200と、感光体200に取り付けられ、感光体200の動作管理に用いる管理情報を記憶するIDチップ210と、IDチップ210から管理情報を取得し、管理情報記憶部108に記憶するIDチップ通信部106と、管理情報記憶部108に記憶されている管理情報にしたがい感光体200の動作を管理する感光体管理部114とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触型不揮発性記憶手段を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物流や在庫管理の簡素化を目的とし、商品に非接触の不揮発性記憶手段(以下、IDメモリと称する)を添付し、IDメモリを管理する方法が知られている。電子写真方式を用いた画像形成装置においても、IDメモリを搭載したものが使用されるようになってきている。画像形成装置においては、ユーザやサービス担当者が、消耗品や寿命部品を容易に交換できるようにカートリッジ方式が広く採用され、カートリッジの情報がIDメモリによって管理される。IDメモリには、カートリッジの使用時間、トナーなど消耗品の残量などが記憶され、これらの情報を参照することによりカートリッジの交換時期の判断が行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、画像形成装置において、同一種の交換部材が複数装着された場合に、各メモリ手段に記憶されている複数の情報の干渉を防止し、各交換部材が使用不可となることを回避する技術が開示されている。また、特許文献2には、装置本体と現像器カートリッジとの間で無線通信を行う画像形成装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像形成装置には、トナーカートリッジ以外にも作像部材など交換等の管理を必要とする部材が設けられており、これらについても効率的に管理することが望まれている。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作像部材の管理を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像を形成する画像形成装置であって、前記画像形成装置本体に設けられた本体側記憶手段と、前記画像形成装置に着脱可能に取り付けられ、前記画像を形成する感光体ユニットと、前記感光体ユニットに取り付けられ、前記感光体ユニットの動作管理に用いる管理情報を記憶する非接触式不揮発性記憶手段と、前記非接触式不揮発性記憶手段から前記管理情報を取得し、取得した前記管理情報を前記本体例記憶手段に記憶する取得手段と、前記本体例記憶手段に記憶されている前記管理情報に従い前記感光体ユニットの動作を管理する管理手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、感光体ユニットに、感光体ユニットの動作管理に用いる管理情報を記憶する非接触式不揮発性記憶手段が取り付けられ、管理手段は、この管理情報に基づいて、感光体ユニットの動作を管理することができるので、感光部品性能を最適化することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、画像形成装置10の主な構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、回転数検知部110の構成を示す図である。
【図3】図3は、IDチップ210およびIDチップ通信部106の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、画像形成装置10による感光体管理処理を示すフローチャートである。
【図5】画像形成装置10の全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置10の主な構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、画像を形成する感光体200と、感光体200に取り付けられたIDチップ210と、IDチップ210に記憶されている情報を読み出し、読み出した情報に基づいて感光体200を管理する管理処理部100とを主に備えている。感光体200は、消耗部材であり画像形成装置10に着脱可能に設けられている。なお、他の例としては、感光体が感光体以外の部材を含む感光体ユニット単位で装置への着脱などの取り扱いがなされる場合には、IDチップ210は感光体ユニットに取り付けてもよい。IDチップ210は、感光体200とこれ以外の部材を含む感光体ユニットに対して取り付けられても良い。
【0010】
IDチップ210は、RFID(Radio Frequency Identification)などの非接触型不揮発性記憶手段である。IDチップ210は、感光体200の動作管理に用いる管理情報を記憶している。なお、IDチップ210は、感光体200の流通、在庫管理のためのタグと共用であってもよい。管理情報としては、感光体200の材質、機種コード、使用限界回転数、感光体200の負荷容量値の正常範囲などの情報がある。このように、管理情報は、感光体200の特性を示す情報を含んでいる。
【0011】
機種コードは、装置専用の感光体200を識別するために利用される。また、使用限界回転数は、感光体の寿命、すなわち交換時期を管理するために利用される。例えば、5000回転すると寿命であることがわかっている場合には、5000回転を示す情報を使用限界回転数として管理情報に含める。なお、寿命となる回転数より所定数小さい数を使用限界回転数としてもよい。負荷容量値の正常範囲とは、感光体の電流の正常な値の範囲である。このように、管理情報には、感光体200の寿命、すなわち交換時期を管理するための情報や、感光体200の動作が正常に行われているか否かを管理するための情報が含まれている。
【0012】
管理処理部100は、感光体200を検知すると、感光体200に装着されたIDチップ210から管理情報を取得し、管理情報に基づいて感光体200を管理する。管理処理部100は、感光体検知部102と、IDチップ検知部104と、IDチップ通信部106と、管理情報記憶部108と、回転数検知部110と、電流計測部112と、感光体管理部114と、表示部116とを備えている。
【0013】
感光体検知部102は、管理処理部100に感光体200が装着されたか否かを検知する。IDチップ検知部104は、感光体200に取り付けられたIDチップ210の有無を検知する。IDチップ通信部106は、IDチップ210と情報の送受信を行う。具体的には、IDチップ210から管理情報を取得し、管理情報記憶部108に保存する。管理情報記憶部108は、IDチップ通信部106が取得した管理情報を記憶する。なお、管理情報記憶部108には初期状態においては管理情報の初期値が設定されているものとする。管理情報記憶部108は、本体側記憶手段に相当する。
【0014】
回転数検知部110は、感光体200の回転数を検知する。図2は、回転数検知部110の構成を示す図である。回転数検知部110は、図2に示すようにフォトインタラプタであり、感光体200に取り付けられた反射板からの反射光を検出することにより感光体200の回転数を検知する。電流計測部112は、感光体200の電流を計測する。
【0015】
感光体管理部114は、管理情報記憶部108に記憶されている管理情報にしたがい、感光体200を管理する。具体的には、管理情報に示される使用限界回転数と、回転数検知部110により検知された回転数とを比較し、比較結果から感光体200の交換時期を管理する。また、電流計測部112により計測された電流が管理情報に示される負荷容量値の正常範囲内であるか否かを判断し、判断結果に基づいて、感光体200が正常に動作しているか否かを判断する。さらに、必要に応じて管理情報記憶部108をデフォルト値に初期化する。具体的には、管理情報を初期状態の値であるデフォルト値に変更する。感光体管理部114は、管理手段および初期化手段に相当する。
【0016】
図3は、IDチップ210および管理処理部100のIDチップ通信部106の詳細な構成を示すブロック図である。IDチップ210は、非接触通信回路220と、受信用アンテナ232と、送信用アンテナ234と、不揮発性メモリ236とを有している。非接触通信回路220は、受信回路221と、復調回路222と、制御回路223と、変調回路224と、送信ドライバー225a,225bと、電源回路226とを有している。
【0017】
非接触通信回路220は、受信用アンテナ232により画像形成装置10本体から受信した受信信号を受信回路221で増幅し、復調回路222に出力する。復調回路222は、受信回路221から入力された受信信号を伝送用の信号に復調し制御回路223に出力する。制御回路223は、入力された信号を不揮発性メモリ236に記憶する。制御回路223は、また不揮発性メモリ236から信号を取得し、変調回路224に出力する。変調回路224は、入力された信号を伝送用の所定の信号に変調する。変調後の信号は、送信ドライバー225a,225bを介して送信用アンテナ234に送られ、送信用アンテナ234により画像形成装置10本体に送信される。電源回路226は、受信用アンテナ232の電磁波を整流して電源を供給する。
【0018】
IDチップ通信部106の構成は、IDチップ210の構成と同様であり、非接触通信回路120、受信用アンテナ132と、送信用アンテナ134とを有している。非接触通信回路120は、受信回路121と、復調回路122と、制御回路123と、変調回路124と、送信ドライバー125a,125bとを有している。非接触通信回路120の制御回路123は、画像形成装置10の本体のCPU521とシリアルインターフェースで接続されている。このシリアルコミュニケーションインターフェースにより非接触通信回路120とCPU521との間の信号の送受信が行われる。
【0019】
IDチップ通信部106は、IDチップ210と同様の構成により、CPU521から取得した信号を伝送用の所定の信号に変調し、送信用アンテナ134からIDチップ210に送信する。また、IDチップ210から受信用アンテナ132を介して受信した受信信号は、非接触通信回路120の受信回路121および復調回路122においてそれぞれ増幅、復調され、制御回路123からCPU521に出力される。
【0020】
図4は、画像形成装置10による感光体管理処理を示すフローチャートである。感光体管理処理においては、画像形成装置10が起動した場合、または感光体検知部102により感光体200が画像形成装置10に新たにセットされたことが検出された場合には(ステップS100,Yes)、IDチップ検知部104は、感光体200にIDチップ210が取り付けられているか否かを確認する。IDチップ検知部104によりIDチップ210が検知されると(ステップS102,Yes)、ステップS104へ進む。一方、IDチップ検知部104によりIDチップ210が検知されない場合には(ステップS102,No)、感光体管理部114は、表示部116にIDチップの取り付けを要求する情報の表示を指示し、表示部116は、取り付け要求を表示し(ステップS106)、処理は終了する。
【0021】
ステップS104においては、ステップS100において装置起動により処理が開始し、感光体200の交換がなされていない場合、すなわち、ステップS100において感光体検知部102が感光体200のセットを検出していない場合には(ステップS104,No)、IDチップ通信部106は、IDチップ210から管理情報を取得する。なお、IDチップ210に複数の管理情報が記憶されている場合には(ステップS110,Yes)、IDチップ通信部106は、複数の管理情報の中から最新の管理情報を選択し(ステップS112)、選択した管理情報を取得する(ステップS114)。IDチップ210に1つの管理情報のみが記憶されている場合には(ステップS110,No)、IDチップ通信部106は、この管理情報を取得し、管理情報記憶部108に記憶する(ステップS114)。
【0022】
一方、ステップS100において感光体200がセットされたことにより処理がスタートした場合には(ステップS104,Yes)、感光体管理部114は、IDチップ210に記憶されている管理情報と、管理情報記憶部108に記憶されている管理情報とを比較する。両者が一致する場合には(ステップ120,Yes)、感光体200が交換されているにもかかわらず、IDチップ210に記憶されている管理情報が新たな感光体200に対応する管理情報に更新されていないことになる。したがって、この場合には、IDチップ210に記憶されている管理情報を取得する処理は行わない。
【0023】
感光体管理部114は、管理情報記憶部108に初期化可能と設定されている場合には(ステップS122,Yes)、管理情報記憶部108に記憶されている管理情報の初期化を行う(ステップS124)。また、初期化不可と設定されている場合には(ステップS122,No)、感光体管理部114は、表示部116に管理情報を要求する情報の表示を指示し、表示部116は、管理情報要求を表示し(ステップS126)、処理は終了する。なお、初期化に関する設定は予め管理情報記憶部108に登録されているものとする。すなわち、管理情報記憶部108には、管理情報の初期化の可否を示す情報が記憶されている。
【0024】
一方、IDチップ210に記憶されている管理情報と、管理情報記憶部108に記憶されている管理情報とが異なる場合には(ステップS120,No)、感光体200の交換に伴いIDチップ210に記憶されている管理情報も更新されていることになる。したがって、この場合には、ステップS110へ進み、IDチップ210に記憶されている管理情報を取得し、管理情報記憶部108に記憶する(ステップS110〜ステップS114)。
【0025】
次に、感光体管理部114は、回転数検知部110により検知された現在の回転数と、管理情報記憶部108に管理情報として記憶されている使用限界回転数とを比較する。現在の回転数が使用限界回転数に到達した場合には(ステップS130,Yes)、感光体管理部114は、表示部116に交換を要求する情報の表示を指示し、表示部116は、交換の要求を表示し(ステップS132)、処理は終了する。
【0026】
一方、ステップS130において、現在の回転数が使用限界回転数に到達していない場合には(ステップS130,No)、感光体管理部114は、さらに、電流計測部112により計測された現在の感光体200の電流が、管理情報記憶部108に記憶されている負荷容量値の正常範囲内であるか否かを判断する。負荷容量値としての電流が正常範囲外である場合には(ステップS134,No)、感光体管理部114は、表示部116に異常が生じている旨を示す情報の表示を指示し、表示部116は異常が生じている旨を表示する(ステップS136)。一方、負荷容量値が正常範囲内である場合には(ステップS134,Yes)、処理は終了する。なお、上述のIDチップ要求、管理情報要求、交換要求、異常通知などは、一般ユーザには認識できないサービスモードにおいて表示されることとしてもよい。
【0027】
以上のように、本実施の形態にかかる画像形成装置10によれば感光体200に取り付けられたIDチップ210に記憶されている感光体200の管理情報を取得し、これに基づいて感光体200の寿命や異常の有無を管理することができる。
【0028】
図5は、画像形成装置10の全体構成を示す図である。画像形成装置10は、全体制御を行うシステムコントローラ510と、システムコントローラ510に接続された操作部制御ボード520と、画像データを記憶するHDD501と、アナログ回線を利用して外部との通信を行う通信コントロール装置インターフェースボード504と、LANインターフェースボード505と、汎用PCIバスに接続されたFAXコントロールユニット(FCU)506と、IEEE1394ボード、無線LANボード、USBボードなど外部機器との通信を制御する外部機器制御部507と、PCIバスでコントローラに接続されたエンジン制御ボード540と、エンジン制御ボード540に接続されたI/Oを制御するI/O制御ボード509と、原稿を光学的に読み取る読取ユニット530と、画像データを感光体200に書き込むLDB(Laser Diode control Board)ボード550と、PSU(Power Supply Unit)508とを主に備えている。
【0029】
システムコントローラ510は、スキャナアプリケーション、ファクシミリアプリケーション、プリンタアプリケーションおよびコピーアプリケーション等の複数アプリケーションの機能を有し、システム全体の制御を行う。
【0030】
システムコントローラ510は、CPU511と、ROM512と、CPU511が使用する作業用メモリであるSRAM513と、リチウム電池と、時計を内臓し、SRAM513のバックアップとして機能するNV−RAM514と、システムコントローラ510のシステバス制御、フレームメモリ制御、FIFO等のCPU周辺を制御するASIC515とそのインターフェース回路、作業用メモリとしてのワークメモリ516と、画像処理後の画像データを一時的に記憶するフレームメモリ517とを有している。
【0031】
システムコントローラ510は、PCIバスを介してエンジン制御ボード540など他のユニットと接続されている。PCIバスにおいては、画像データバス/制御コマンドバスにより画像データと制御コマンドが時分割で転送される。
【0032】
通信コントローラー装置インターフェースボード504は、通信コントロール装置と、システムコントローラ510との通信インターフェースボードである。LANインターフェースボード505は、社内LANに接続されている。LANインターフェースボード505は、社内LANとシステムコントローラ510との通信インターフェースボードである。画像形成装置10と外部機器との通信はこのLANインターフェースボード505を経由して実施される。
【0033】
HDD501は、画像形成装置10のアプリケーションプログラム、プリンタ、作像プロセス機器の機器付勢情報を格納するアプリケーションデータベースとして利用される。さらに、HDD501は、読み取り画像や書き込み画像のイメージデータ、すなわち画像データ、ならびにドキュメントデータを蓄える画像データベースとして利用される。
【0034】
操作部制御ボード520は、システムコントローラ510との通信により、パネルを操作して使用者が行うシステム設定の制御や、使用者にシステムの設定内容、状態を表示する制御など入出力制御を行う。操作部制御ボード520において入力された内容は、システムコントローラ510により解読される。さらに、操作部制御ボード520は、本画像形成装置10の設定内容と、各設定内容の状態とを表示画面に表示する。
【0035】
操作部制御ボード520は、CPU521と、ROM522と、RAM523と、LCD及びキー入力を制御するASIC(LCDC)524とを有している。ROM522は、操作部制御ボード520における入力読み込みおよび表示出力を制御するための制御プログラムが記憶されている。RAM523は、CPU521が使用する作業用メモリである。
【0036】
読取ユニット530は、原稿に対する原稿照明光源の走査を行い、カラーCCD531に原稿像を結像する。原稿像すなわち原稿に対する光照射の反射光をカラーCCD531で光電変換してR,G,B画像信号を生成する。カラーCCD531は3ラインカラーCCDであり、R、G、B画像信号を生成し、SBUボード532のアナログASIC533,534,535に入力する。SBUボード532は、アナログASIC533,534,535のほか、カラーCCD531、アナログASIC533,534,535の駆動タイミングを発生し、また制御するタイミング制御回路536と、出力インターフェース537とを有している。
【0037】
カラーCCD531の出力は、アナログASIC533,534,535に入力される。アナログASIC533,534,535は、R、G、B画像信号を生成し、シェーディング補正を行う。補正後のデータは、出力インターフェース537から画像データバスを介してエンジン制御ボード540に出力する。
【0038】
エンジン制御ボード540は、画像形成装置10の作像作成制御を主として行う。エンジン制御ボード540は、CPU541と、画像処理を行う画像データ処理器(Image Processing Processo:IPP)542と、複写およびプリントアウトを制御するために必要なプログラムを記憶するROM543と、その制御に必要なRAM544およびNV―RAM545と、他の制御を行うCPUとの信号の送受信を行うインターフェース回路546と、近くのI/O(カウンター、ファン、ソレノイド、モータなど)を制御するI/OASIC547と、電力を供給するバッテリ548とを有している。NV−RAM545は、SRAMと、電源OFFを検知して、EEPROMにストアするメモリを搭載している。
【0039】
IPP542は、画像処理を行うプログラマブルな演算処理手段であり、読取ユニット530から取得した画像データに対し階調処理等を行う。読取ユニット530からIPP542に転送された画像データは、IPP542にて光学系およびデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)が補正され、フレームメモリ517に書き込まれる。
【0040】
インターフェース回路546は、感光体に取り付けられたIDチップとのインターフェース回路である。接触式のメモリタグを使用する場合はインターフェース回路546を介してIDチップのへのアクセスを行う。IDチップ通信部106は、前述の通り、非接触式のメモリタグを使用する場合のインターフェース部であり、エンジン制御ボード540との通信は非同期のシリアルインターフェースで行われる。
【0041】
システムコントローラ510のワークメモリ516から出力されたブラック(B)、イエロー(Y)、シアン(C)、マデンタ(M)の各色の書き込み信号は、LDBボード550のB,Y,M、CそれぞれのLD書込回路(LDB)551〜554に入力される。LD書き込み回路でLD電流制御(変調制御)が行われ、各LDに出力される。
【0042】
I/O制御ボード509は、エンジン制御ボード540と同期シリアルインターフェース接続されている。I/O制御ボード509は、サブCPUを搭載しており、画像形成装置10のI/O制御を行う。例えば、ドアが開閉されると、新しいプロセスカートリッジの装着の有無を検知する。I/O制御ボード509に接続されたドアSW560がオープンになると、カートリッジを入れ替えた可能性があるので入れ替えが行われたか否かの確認を行い、確認結果をエンジン制御ボード540に送信する。
【0043】
なお、画像形成装置は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等、画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
10 画像形成装置
100 管理処理部
102 感光体検知部
104 IDチップ検知部
106 IDチップ通信部
108 管理情報記憶部
110 回転数検知部
112 電流計測部
114 感光体管理部
116 表示部
200 感光体
210 IDチップ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開2008−129184号公報
【特許文献2】特開2008−70776号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像形成装置本体に設けられた本体側記憶手段と、
前記画像形成装置に着脱可能に取り付けられ、前記画像を形成する感光体ユニットと、
前記感光体ユニットに取り付けられ、前記感光体ユニットの動作管理に用いる管理情報を記憶する非接触式不揮発性記憶手段と、
前記非接触式不揮発性記憶手段から前記管理情報を取得し、取得した前記管理情報を前記本体例記憶手段に記憶する取得手段と、
前記本体例記憶手段に記憶されている前記管理情報に従い前記感光体ユニットの動作を管理する管理手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記感光体ユニットは前記画像形成装置に着脱可能に設けられており、
前記感光体ユニットが前記画像形成装置に取り付けられているか否かを検知する検知手段をさらに備え、
当該画像形成装置の起動時または前記感光体ユニットが取り付けられたことを前記検知手段が検知した場合に、前記取得手段は、前記管理情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記管理情報は、前記感光体ユニット手段の電流の正常値の範囲を示す情報を含み、
前記感光体ユニットの前記電流を計測する電流計測手段をさらに備え、
前記管理手段は、前記電流計測手段により計測された電流と前記管理情報に示される前記正常値の範囲とを比較し、前記電流が前記正常値の範囲を超えた場合に、通知手段に対しユーザに通知すること指示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記検知手段が、前記感光体ユニットが前記画像形成装置に取り付けられことを検知した場合に、前記非接触式不揮発性記憶手段に記憶されている前記管理情報と既に前記本体側記憶手段が記憶している前記管理情報を比較し、両者が一致しない場合には、前記本体側記憶手段を初期化する初期化手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−217596(P2010−217596A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−65250(P2009−65250)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】