説明

画像形成装置

【課題】使用頻度の高い帯電ローラがあっても交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】タンデム型画像形成装置100には、帯電ローラ2a〜2dと、感光体ドラム1a〜1dと、帯電ローラ2a〜2dを清掃するクリーニング部材21と、が設けられている。帯電ローラ21dに対するクリーニング部材21のブラシ21cのクリーニング力を、フルカラーモードとモノクロモードとで可変して画像形成を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子写真法を用いた画像形成装置に関するものであり、特に感光体の帯電を行う帯電器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のタンデム型カラー画像形成装置(プリンタ)の概略図を図9に示し、その帯電ローラ及び感光体ドラム周辺の構成を図10に示す。画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図9では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
【0003】
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(像担持体)1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図9において反時計回り(矢印方向)に回転しながら各画像形成部に隣接して移動する搬送ベルト50によって搬送された用紙P上に順次転写され、さらに、定着部7において用紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図9において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
【0004】
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a、レジストローラ12bを介して各画像形成部Pa〜Pdへと搬送される。搬送ベルト50には誘電体樹脂製のシートが用いられ、そのフランジ部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、従動ローラ11の上流側には搬送ベルト50に付着したトナーを除去するためのクリーニングブレード19が配置されている。
【0005】
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び上方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電ローラ2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を個別に露光するLEDヘッド4a、4b、4c、4dと、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像ユニット3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
【0006】
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電ローラ2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させる。帯電ローラ2a〜2dは、感光体ドラム1a〜1dの表面に接触させた状態で電圧を印加してドラム表面を一様に帯電するタイプの帯電器であり、特に、高抵抗のゴムローラを使用した帯電ローラが多く用いられている。
【0007】
次いでLEDヘッド4a〜4dによって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像ユニット3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向配置された現像ローラ(現像剤担持体)を備え、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像ユニット3a〜3dの現像ローラにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、LEDヘッド4a〜4dからの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0008】
そして、搬送ベルト50に所定の転写電圧で電界が付与された後、転写ローラ6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックのトナー像が搬送ベルト50に搬送された用紙P上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。図10に示すように、クリーニング部5a〜5dには、クリーニングブレード5aa、5ba、5ca及び5daが設けられており、クリーニングブレード5aa〜5daにより残留トナーが掻き取られる。
【0009】
搬送ベルト50は、駆動ローラ10及び従動ローラ11に掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ10の回転に伴い搬送ベルト50が反時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラ12bから所定のタイミングで画像形成部Pa〜Pdへ搬送され、各画像形成部において搬送ベルトとのニップ部において用紙P上に順次画像が転写され、フルカラー画像が形成される。トナー像が転写された用紙Pは定着部7へと搬送される。
【0010】
定着部7に搬送された用紙Pは、定着ローラ対13のニップ部(定着ニップ部)を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。また、モノクロ画像を形成する場合には、画像形成部Pdのみを作動させて上記同様に画像形成が行われる。
【0011】
このように、電子写真法を用いたカラー画像形成装置においては、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナーが担持される各感光体1a〜1dに、搬送ベルト50に搬送された記録媒体が接触することにより、感光体表面上に形成されたトナー像が順次転写される。また、フルカラー画像を転写するフルカラーモードでは、帯電ローラ2a〜2dによりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラック用の全ての感光体ドラム1a〜1dを帯電し、トナー像を形成するが、モノクロ画像を転写するモノクロモードでは、ブラック用の感光体ドラム1dのみを帯電ローラ2dにより帯電させてトナー像を形成する。
【0012】
しかし、一般市場においては依然としてフルカラーの画像形成(印字)よりもモノクロの画像形成(印字)がなされる比率の方が高く、ブラック用帯電ローラ2dが他の3色用の帯電ローラ2a〜2cに比べて頻繁に帯電されることが多い。その結果、帯電ローラ2dの表面にトナー外添剤等の汚れの付着が進み、寿命が短くなるため、その交換タイミングが、他の帯電ローラ2a〜2cに比べて速くなる。
【0013】
かかる場合、帯電ローラ2dを交換した後、他の帯電ローラ2a〜2cを交換することが必要となるため、ブラック及びカラー用帯電ローラ2a〜2dを同時に交換する場合に比べてダウンタイムが2倍となり、ユーザ、サービスマンの両方に負担を強いることとなる。
【0014】
このため、ブラック用帯電ローラの寿命を長くする方法が提案されている。例えば、特許文献1には、複数の感光体を備えてなるタンデム方式のカラー画像形成装置であって、黒(ブラック)の静電像を記録する感光体への帯電手段を非接触式の帯電器とし、当該黒を除く他の色の静電像を記録する感光体への帯電手段を接触式の帯電ロールとすることにより、帯電による感光体の磨耗を防止し、各色とも略同じ期間、感光体やトナーを使用することを可能とし、且つコストを低くする方法が開示されている。
【0015】
しかし、特許文献1の方法では、ブラック用の帯電器としてコロトロン式帯電器を用いている。このため、4色のうちの1色とはいえ、コロトロン(またはスコロトロン)式帯電器を用いることにより、オゾン排出量が増大するおそれがある。特に、アモルファスシリコン(a−Si)感光体を用いた場合、コロトロン式帯電器に多量の帯電電流を流す必要があるため、オゾン排出量が一層増大するおそれがある。
【0016】
また、例えば帯電器と感光体ドラムをユニット化した場合、帯電器の寿命によりユニットの交換を強いられるため、帯電器の寿命を長くする必要がある。特に、a−Si感光体ドラムを帯電する場合、有機感光体ドラムを帯電する場合よりも帯電器の寿命が短い傾向にあるため、ユニットの寿命に及ぼす影響は大きくなる。このため、オゾン排出量の少ない帯電ローラを用いると共に、かかる帯電ローラの表面をクリーニングする方法が用いられている。
【0017】
しかし、クリーニング力を高めると、帯電ローラの回転変動を誘発してバンディング画像等が発生するおそれがある。そこで、例えば特許文献2には、周方向に接触部分と非接触部分とを有し、帯電ロールを清掃する回動可能な清掃部材を、画像形成時、清掃部材を非接触部分が帯電ロールと対向する位置を保持して停止し、画像形成終了後、非画像形成回転中の所定の時間だけ回転させて帯電ロールの表面を清掃することにより、帯電ロール表面の異物除去を効果的に向上させ、高画質且つ低コストな画像形成を長期間実現する方法が開示されている。
【特許文献1】特許第3587094号公報
【特許文献2】特開2002−196568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかし、特許文献2の方法では、所定の色用の帯電ローラの寿命を延長させることは困難である。このため、例えばブラックの画像形成頻度が高い場合、ブラック用帯電ローラの寿命は短くなり、全色間で帯電ローラの寿命を略同時にし難い。
【0019】
さらに、ユーザにより、例えば、ブラックだけでなく所定の色の印字が頻繁に行われる場合もあり得るため、ユーザの使用目的や用途といった使用状況に応じて使用頻度の高い帯電ローラの寿命を長くする必要がある。一方、所定の色用の帯電ローラのクリーニング力を強くすると、帯電ローラ表面に付着した汚れは除去できるものの、画像が劣化するおそれがある。このため、帯電ローラのクリーニング力の設定は、それぞれの装置本体に求められる仕様に応じて種々バランスを取り、最適化する必要がある。
【0020】
本発明は、上記問題点に鑑み、使用頻度の高い帯電ローラがあっても交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
上記目的を達成するために本発明は、像担持体と、該像担持体を帯電する帯電ローラとを含み、並列配置される複数の画像形成部を備えた画像形成装置において、前記帯電ローラを清掃するためのクリーニング部材が設けられており、前記クリーニング部材のクリーニング力を、形成される画像に応じて可変することを特徴としている。
【0022】
また本発明は、前記クリーニング部材は、前記クリーニング部材は、前記帯電ローラに対して食い込み可能に配置され、前記クリーニング部材の食い込み量を可変することにより、前記クリーニング力を可変することを特徴としている。
【0023】
また本発明は、前記クリーニング部材は、前記帯電ローラの軸方向に往復運動可能に配置され、前記クリーニング部材の往復周期を可変することにより、前記クリーニング力を可変することを特徴としている。
【0024】
また本発明は、前記クリーニング部材は、回転可能に軸支される回転体から成り、前記クリーニング部材の回転数を可変することにより、前記クリーニング力を可変することを特徴としている。
【0025】
また本発明は、前記像担持体は、ブラック画像を形成するためのブラック用像担持体と、ブラック以外の画像を形成するためのカラー用像担持体とから成り、前記帯電ローラは、前記ブラック用像担持体を帯電するブラック用帯電ローラと、前記カラー用像担持体を帯電するカラー用帯電ローラとから成り、前記ブラック用帯電ローラを清掃するための前記クリーニング部材のクリーニング力を、フルカラー画像形成時とモノクロ画像形成時とで可変することを特徴としている。
【発明の効果】
【0026】
本発明の第1の構成によれば、帯電ローラに対するクリーニング部材のクリーニング力を、形成される画像に応じて可変することにより、使用頻度が高い所定の色(特色)の画像を形成するときにはクリーニング力を弱くし、フルカラー画像を形成するときにはクリーニング力を強めることが可能になるため、使用頻度の高い帯電ローラの劣化を遅らせ、その寿命を他の帯電ローラと近づけることができ、全ての帯電ローラを略同時期に交換することが可能となる。
【0027】
また、ユーザの使用状況に応じて所望の帯電ローラの劣化速度を抑制することも可能となる。さらに、フルカラー画像形成時には全ての帯電ローラのクリーニング力を略同じくすることができるため、フルカラー画質を高画質に維持することが可能となる。従って、使用頻度の高い帯電ローラがあっても交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0028】
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、クリーニング部材を、帯電ローラに対して食い込み可能に配置し、クリーニング部材の食い込み量を可変することによりクリーニング力を可変することとした。これにより、使用頻度が高い帯電ローラに対するクリーニング部材の食い込み量を可変することができるため、より有効に帯電ローラの交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0029】
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1または第2の構成の画像形成装置において、クリーニング部材を、帯電ローラの軸方向に往復運動可能に配置し、クリーニング部材の往復周期を可変することにより、クリーニング力を可変することとした。これにより、使用頻度が高い帯電ローラに対するクリーニング部材の往復周期を可変することができるため、より有効に帯電ローラの交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0030】
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの構成の画像形成装置において、クリーニング部材を、回転可能に軸支される回転体から構成し、クリーニング部材の回転数を可変することにより、クリーニング力を可変することとした。これにより、使用頻度が高い帯電ローラに対するクリーニング部材の回転数を可変することができるため、より有効に帯電ローラの交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0031】
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1〜第4のいずれかの構成の画像形成装置において、像担持体を、ブラック画像を形成するためのブラック用像担持体と、ブラック以外の画像を形成するためのカラー用像担持体とから構成し、帯電ローラを、ブラック用像担持体を帯電するブラック用帯電ローラと、カラー用像担持体を帯電するカラー用帯電ローラとから構成し、ブラック用帯電ローラを清掃するためのクリーニング部材のクリーニング力を、フルカラー画像形成時とモノクロ画像形成時とで可変することとした。
【0032】
これにより、特に市場において一般的に使用頻度が高いブラック用帯電ローラの劣化速度を抑制すると共に、フルカラー画像をより高画質に維持することができるため、より効果的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置の画像形成部及び帯電ローラ周辺の構成を示す概略側面図であり、図2は、ブラック用帯電ローラ及び感光体ドラムの周辺を図1の左側から見た概略斜視図であり、図3は、帯電ローラ及びクリーニング部材周辺の接触部周辺の拡大平面図である。図9及び図10と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。また、図1ではクリーニングブレード5aa〜5daを省略して示す。
【0034】
図1に示すように、上流側から、シアンの画像が形成される感光体ドラム1a、マゼンタの画像が形成される感光体ドラム1b及びイエローの画像が形成される感光体ドラム1cが、そして最下流側には、ブラックの画像が形成される感光体ドラム1dが回転自在に配設されている。また、搬送ベルト50は、駆動ローラ10及び従動ローラ11に張架されており、駆動ローラ10に駆動されて、シアン用感光体ドラム1a、マゼンタ用感光体ドラム1b、イエロー用感光体ドラム1c、ブラック用感光体ドラム1d、従動ローラ11に、順次接触して反時計回りに循環して通過する。
【0035】
感光体ドラム1a〜1dの上方には、各ドラム表面と回転自在に当接し、それぞれの表面を帯電する帯電ローラ2a〜2dが配設されている。帯電ローラ2a〜2dは、例えば、表層に抵抗値105〜106Ω、表面粗さRZ=10μmのエピクロルヒドリンゴムを使用した導電性ゴムローラ等のソリッドタイプを好適に用いることができるが、特にこれに限定されるものではない。その他、例えば、発泡ゴムローラにチューブを被せたスポンジタイプや、導電性ブラシ等を用いることもできる。帯電ローラ2a〜2dは、装置本体に従動可能に支持されており、感光体ドラム1a〜1dに所定のニップ圧で圧接されている。
【0036】
そして、図2に示すように、帯電ローラ2a〜2dの上方には、各ローラ表面と当接し、それぞれの表面を清掃するクリーニング部材21が配設されている。クリーニング部材21の構成は、各色で同様であるため、ブラック用帯電ローラ2dを清掃するクリーニング部材21について説明する。
【0037】
図2に示すように、クリーニング部材21は、帯電ローラ2dと略平行に配置された支軸21aと、支軸21aの下面に沿って配置され、帯電ローラ2dの表面と当接するブラシ21cが植毛されたブラシ部21bと、から構成されている。ブラシ21cは、例えば導電性のナイロン等の樹脂材料から形成されており、帯電ローラ21d表面に食い込み可能な程度の硬さを有している。
【0038】
支軸21aは図示しないコイルバネにより上方から下方に付勢されている。また、支軸21aの左右両端部は、クリーニング部材21を上下に移動させることが可能な揺動部材23によって下方から支持されている。揺動部材24は、図示しないカム等に連結された揺動軸25に固定されており、カム等により駆動されて揺動軸25と共に上下に揺動することができるようになっている。
【0039】
揺動部材24が揺動することにより、クリーニング部材21の上下方向の配置を設定することができる。これにより、図3に示すように、ブラシ21cの帯電ローラ2dに対する、表面から軸中心方向への食い込み量Dを可変することができる。なお、揺動部材24は、カムの他、ソレノイド等によって揺動させることもでき、その手段は特に限定されるものではない。
【0040】
上記構成のクリーニング部材21は、帯電ローラ2dの他、帯電ローラ2a〜2cにも配設されている。そして、フルカラー画像を形成するフルカラーモードでは、帯電ローラ2dに対するブラシ21cの食い込み量Dを、他の3色の帯電ローラ2a〜2cと略同一に設定することにより、4色間でクリーニング力を略均一にすることができ、高画質な画像を形成することができる。
【0041】
一方、モノクロ画像を形成するモノクロモードでは、帯電ローラ2dに対するブラシ21cの食い込み量Dをフルカラーモード時よりも大きくすることにより、帯電ローラ2d表面を効果的に清掃することができ、帯電ローラ2dの寿命を延ばすことができる。
【0042】
この場合、クリーニング力を高めると帯電ローラ2dの回転変動を誘発すること等によりバンディング画質が発生するおそれがあり、フルカラーモード時よりも画質が低下するが、モノクロモードではフルカラーモードほど高画質を要求されないため、実用上、十分な画質を形成できればよい。例えばテキスト画像で実用上十分なレベルの画像を形成すればよい。
【0043】
これにより、モノクロ画像の形成頻度が高い場合であっても、帯電ローラ2dに対するクリーニング部材21のクリーニング力を十分に発揮させて帯電ローラ2dの寿命を延ばすことができ、4色間で帯電ローラ2a〜2dの寿命を略同じとすることができる。よって、使用頻度の高い帯電ローラがあっても、交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることができる。
【0044】
また、上記の様に、ブラシ21cの食い込み量Dを大きくすれば、モノクロモードにおける帯電ローラ2dの寿命を延ばし易くなる一方、実用上十分な画質が得られないおそれがある。また、食い込み量Dを小さくすれば、モノクロモードでの画質の低下を防止できる一方、帯電ローラ2dの寿命を十分に延ばすことが困難になるおそれがある。よって、例えばこれらを考慮して食い込み量Dを適宜設定することができる。
【0045】
図4は、本発明の第2実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置に用いられるクリーニング部材を示す平面図である。図4に示すように、クリーニング部材21の支軸21aの左側端面には、図示しないモータに駆動される偏心カム26の外周面が当接している。また、図示しない引っ張りバネ等の付勢部材により、支軸21aは図の左側に付勢されている。
【0046】
これにより、偏心カム26が回転軸26aを中心に回転すると、支軸21aは軸方向に往復運動することができ、偏心カム26の回転速度を可変することにより、クリーニング部材21の往復周期を可変することができる。また、帯電ローラ2a〜2cに対しても全く同様のクリーニング部材21が配置されている。その他の構成は第1実施形態と全く同様であるため、説明は省略する。
【0047】
本実施形態により、帯電ローラ2dを清掃するクリーニング部材21の往復運動の周期を可変することができ、これによりクリーニング部材21のクリーニング力を可変することができる。そして、フルカラーモードでは、他の3色の帯電ローラ2a〜2c用のクリーニング部材21と往復周期を略同一に、且つ画像の高画質化を図るのに十分な程度のクリーニング力となるよう設定し、モノクロモードでは、フルカラーモードよりも往復周期を短くしてクリーニング力を強くすることにより、フルカラー画像の高画質化を図ると共に帯電ローラ2dの寿命を延ばすことができる。
【0048】
かかる往復周期は、上記と同様、モノクロモードでの画質及び帯電ローラ2dの寿命延長の観点を考慮して適宜設定することができる。また、本実施形態では、クリーニング部材21の往復周期を可変すると共に、食い込み量Dをも可変できるため、より効果的に帯電ローラ2dのクリーニング力を可変することができる。しかし、食い込み量Dをモノクロモードとフルカラーモードとで略一定にし、往復運動の周期のみを可変する構成とすることも勿論可能である。
【0049】
図5は、本発明の第3実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置に用いられるクリーニング部材及び帯電ローラを示す斜視図であり、図6は、図5のA方向から見た平面図であり、図7は、図5の軸方向から見た平面図である。図1〜図4と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
【0050】
図5〜図7に示すように、クリーニング部材21は、細長い円柱状の支軸21aと、支軸21aの表面に配置されブラシ21cが植毛されたブラシ部21bと、を有するブラシローラから構成されている。支軸21aは、帯電ローラ2dの回転軸2daと共に軸受部材28に回転可能に支持されている。
【0051】
また、支軸21aは、図示しないモータ等により帯電ローラ2dとは独立して回転駆動されるようになっており、支軸21aが回転することにより、ブラシ21cが帯電ローラ21表面を清掃するようになっている。クリーニング部材21の回転方向は、帯電ローラ2dに対し従動方向となるよう設定されている(図7参照)。
【0052】
支軸21aの左側端部には、軸方向に湾曲変形させた円板状カム30が設けられている。円板状カム30は、支軸21aに回転不自在に嵌合する小判状穴30aを有するボス部30bに対して、軸直角方向よりも僅かに傾斜させることで形成されている。また、円板状カム30が嵌り込む有底四角箱状のケース部材31が設けられており、このケース部材31の底付近に、円板状カム30の外周部の一部を軸方向の両側から挟み込む一対の突起31aが形成されている。
【0053】
また、ケース部材31は、軸受部材28に固定され、軸方向に移動しないようになっている。これにより、クリーニング部材21が回転駆動されると、ケース部材31の一対の突起31aでクリーニング部材21の円板状カム30がガイドされ、クリーニング部材21を軸方向に往復運動させることができる。また、クリーニング部材21の回転数及び往復周期は、上記モータの回転数を可変することにより可変することができるようになっている。また、帯電ローラ2a〜2cに対しても全く同様のクリーニング部材21が配置されている。
【0054】
本実施形態により、帯電ローラ2dのクリーニング部材21の回転数を、例えばフルカラーモードでは、他の3色と同様に設定し、モノクロモードでは、フルカラーモードよりも回転数を大きくすることにより、フルカラーモードではクリーニング力を弱くして高画質化を図り、モノクロモードではクリーニング力を強くして帯電ローラ2dの寿命を延ばすことができる。かかる回転数は、上記と同様、モノクロモードでの画質及び帯電ローラ2dの寿命延長の観点を考慮して適宜設定することができる。
【0055】
また、本実施形態では、クリーニング部材21の回転数を可変すると共に、軸方向に往復運動することとしたため、往復周期をも可変することができ、より効果的に帯電ローラ2dのクリーニング力を可変することができる。しかし、円板状カム30を軸直角方向に対し傾斜して配置する代わりに軸直角方向と略平行に配置することにより、クリーニング部材21の軸方向の配置を略一定とし、回転数のみを可変する構成とすることも勿論可能である。それ以外の構成は、第1実施形態と全く同様であるため、説明を省略する。
【0056】
なお、帯電ローラ2dの回転軸2daに、例えば上記第1実施形態と同様の揺動部材24を配置し、ブラシ21cの食い込み量D(図3参照)を可変することも可能である。かかる構成とすることにより、食い込み量D、往復周期及び回転数を可変することができるため、一層詳細にまた適切にモノクロモードとフルカラーモードとでクリーニング力を可変することができる。
【0057】
図8に、本発明の第4実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置の概略構成図を示す。本実施形態においては、搬送ベルト50の代わりに、駆動ローラ10、従動ローラ11及びテンションローラ23とで張架された中間転写ベルト8を用い、感光体ドラム1a〜1dに形成されたトナー像を転写ローラ6a〜6dにより中間転写ベルト8上に順次転写(一次転写)した後、二次転写ローラ9において用紙P上に一度に転写(二次転写)することとした。
【0058】
また、画像形成部Pa〜Pdを中間転写ベルト8の下方に配置し、LED4a〜4dの代わりに露光ユニット4を用いて感光体ドラム1a〜1d上に静電潜像を行うこととした。それ以外の構成は、第1〜第3実施形態と同様のため、説明を省略する。
【0059】
その他、本発明は上記各実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記した食い込み量、往復周期及び回転数は、それぞれ単独で可変しても、互いに組み合わせてもよく、特に限定されない。また、上記食い込み量、往復周期及び回転数はクリーニング力を可変させるための一例に過ぎず、クリーニング力を可変可能であれば、その他の構成とすることもできる。
【0060】
また、上記実施形態においては、1つの帯電ローラ(ブラック用帯電ローラ)に対するクリーニング部材のクリーニング力を可変したが、その他、例えば2色画像を形成する頻度が多い場合には、かかる2色に対応する帯電ローラのクリーニング力を可変することもできる。また、上記実施形態では、a−Si感光体ドラム1a〜1dを用いたが、特にこれに限定されるものではなく、その他、有機感光体ドラムを用いた場合においても上記同様の作用効果を得ることができる。
【0061】
また、帯電ローラ2a〜2dや感光体ドラム1a〜1d等を各色でユニット化することもできる。また、上記実施形態では一例として、画像形成部を複数備えたタンデム方式のカラープリンタについて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、複写機やファクシミリ等の画像形成装置にも適用することができる。
【0062】
以下、本発明について実施例及び比較例により更に具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0063】
図1に示した本発明の第1実施形態のタンデム式カラー画像形成装置を用い、下記の条件に従い、ブラック用帯電ローラ2dに対するクリーニング部材21のブラシ21cの食い込み量を変化させてモノクロ画像及びフルカラー画像を形成した。
【0064】
モノクロモードでは、印字率5%のテキスト画像(文字画像)を形成し、カラーモードでは、印字率5%のハーフトーン画像を形成し、各画像の画質を評価した。また、モノクロ画像とフルカラー画像の印字比率(モノクロ/フルカラー)を2/6とし、常温常湿環境下(20℃60%RH)でランニングテストを行った。
【0065】
そして、モノクロ画像及びフルカラー画像とも、印字初期に画像評価用の原稿を印字し、その後、一定間隔毎に画像評価用の原稿を印字し、画質及び耐久性について画像評価を行った。モノクロ画像の画質の評価基準は、各サンプリング時点において、モノクロ画像の文字が鮮明である場合を「○」、文字がやや鮮明でない場合を「△」、文字が明らかに鮮明でない場合を「×」とした。
【0066】
また、フルカラー画像の画質の評価基準は、ハーフトーン画像に濃度ムラが認められない場合を「○」、濃度ムラが認められた場合を「△」、濃度ムラが顕著に認められた場合を「×」とした。また、耐久性の評価基準は、50万枚印字後、帯電ローラ2a〜2dの汚れによるカブリ、筋の発生等の画像異状が認められない場合を「○」、50万枚印字より前に帯電ローラ2a〜2dの汚れによるカブリ、筋の発生等の画像異状が認められた場合を「×」とした。
【0067】
<比較例1>
帯電ローラ2dに対するクリーニング部材21の食い込み量Dを、カラーモードでもモノクロモードでも0.5mmとして画像形成を行った(ブラックのクリーニング力を両モードで強くした画像形成条件)。なお、帯電ローラ2a〜2cに対するクリーニング部材21の食い込み量Dも0.5mmとした。
【0068】
<比較例2>
帯電ローラ2dに対するクリーニング部材21の食い込み量Dを、カラーモードでもモノクロモードでも0.3mmとして画像形成を行った(ブラックのクリーニング力を両モードで弱くした画像形成条件)。なお、帯電ローラ2a〜2cに対するクリーニング部材21の食い込み量Dも0.3mmとした。
【0069】
<実施例>
帯電ローラ2dに対するクリーニング部材21の食い込み量Dを、カラーモードでは0.3mm、モノクロモードでは0.5mmとして画像形成を行った(ブラックのクリーニング力をカラーモードでは弱く、モノクロモードでは強くした画像形成条件)。なお、帯電ローラ2a〜2cに対するクリーニング部材21の食い込み量Dは0.3mmとした。
【0070】
【表1】

【0071】
表1に示すように、比較例1では、画質評価において、モノクロ画像の文字がやや鮮明ではなかったものの、十分に読み取ることができ、文字画像としては実用性に十分に耐え得る品質水準を満たしていた。また、耐久性評価においても50万枚印字後においても帯電ローラ2a〜2dの汚れに起因するカブリや筋等の画像異状も認められなかった。しかし、フルカラー画像の画質評価においては、画像濃度ムラが認められており、高精度の品質を要求されるフルカラー画像としては、実用性に十分に耐え得る品質水準を満たしていなかった。
【0072】
また、比較例2では、画質評価において、モノクロ画像の文字が鮮明に読み取れ、フルカラー画像の濃度ムラも認められなかったものの、50万枚の印字に到達する前に帯電ローラ2dの汚れに起因するカブリや筋等の画像異状が認められた。これにより、他色よりも使用頻度が高い帯電ローラ2dのクリーニング力が弱いと、帯電ローラ2dの寿命が短くなることがわかった。
【0073】
これに対し、実施例では、モノクロ画像の画質評価において、文字がやや鮮明ではなかったものの、文字画像としては十分に読み取ることができ、実用性に十分に耐え得る品質水準を満たしていた。また、フルカラー画像にも濃度ムラは認められず、高精度の品質を要求されるフルカラー画像として、実用性に十分に耐え得る水準を満たしていた。さらに、耐久性評価においても、50万枚印字後においても帯電ローラ2a〜2dに起因するカブリや筋等は認められなかった。
【0074】
すなわち、帯電ローラ2dのクリーニング力を、フルカラーモードでは弱くし、モノクロモードでは強くすることにより、フルカラー画像の高画質化とブラック用帯電ローラ2dの寿命の延長とを図ることができた。
【0075】
この結果、本発明により、フルカラーモードとモノクロモードとで、帯電ローラ2dのクリーニング力を可変することができるため、実用上十分な品質水準を有するフルカラー画像及びモノクロ画像を形成できることがわかった。また、使用頻度の高い帯電ローラ2dの劣化速度を抑制し、他の帯電ローラ2a〜2cと略同時期に交換できることがわかった。なお、本実施例は本発明の一例に過ぎず、印字比率や交換枚数等は、予備試験等により適宜設定することができる。
【0076】
なお、本発明の第2実施形態のクリーニング部材21を用い、該部材の往復周期を、カラーモードでは1往復/5回転、モノクロモードでは1往復/1回転とした場合でも上記と同様の作用効果が得られた。また、本発明の第3実施形態のクリーニング部材21を用い、帯電ローラ2dの回転数を1回転としたときのクリーニング部材21の回転数を、カラーモードでは0.8回転、モノクロモードでは0.6回転とした場合でも、同様の作用効果が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、像担持体と、該像担持体を帯電する帯電ローラとを含み、並列配置される複数の画像形成部を備えた画像形成装置において、前記帯電ローラを清掃するためのクリーニング部材が設けられており、前記クリーニング部材のクリーニング力を、形成される画像に応じて可変するものである。
【0078】
これにより、使用頻度の高い帯電ローラがあっても交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。また、クリーニング部材を、帯電ローラに対して食い込み可能に配置し、クリーニング部材の食い込み量を可変してクリーニング力を可変することにより、使用頻度が高い帯電ローラに対するクリーニング部材の食い込み量を可変することができるため、より有効に帯電ローラの交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0079】
また、クリーニング部材を、帯電ローラの軸方向に往復運動可能に配置し、クリーニング部材の往復周期を可変してクリーニング力を可変することにより、使用頻度が高い帯電ローラに対するクリーニング部材の往復周期を可変することができるため、より有効に帯電ローラの交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0080】
また、クリーニング部材を、回転可能に軸支される回転体から構成し、クリーニング部材の回転数を可変してクリーニング力を可変することにより、使用頻度が高い帯電ローラに対するクリーニング部材の回転数を可変することができるため、より有効に帯電ローラの交換タイミングを全色略同時期とすると共にフルカラー画像の高画質化を図ることが可能となる。
【0081】
また、像担持体を、ブラック画像を形成するためのブラック用像担持体と、ブラック以外の画像を形成するためのカラー用像担持体とから構成し、帯電ローラを、ブラック用像担持体を帯電するブラック用帯電ローラと、カラー用像担持体を帯電するカラー用帯電ローラとから構成し、ブラック用帯電ローラを清掃するためのクリーニング部材のクリーニング力を、フルカラー画像形成時とモノクロ画像形成時とで可変することにより、特に市場において一般的に使用頻度が高いブラック用帯電ローラの劣化速度を抑制すると共に、フルカラー画像をより高画質に維持することができるため、より効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】は、本発明の第1実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置の画像形成部及び帯電ローラ周辺の構成を示す概略側面図である。
【図2】は、ブラック用帯電ローラ及び感光体ドラムの周辺を図1の左側から見た概略斜視図である。
【図3】は、帯電ローラ及びクリーニング部材周辺の接触部周辺の拡大平面図である。
【図4】は、本発明の第2実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置に用いられるクリーニング部材を示す平面図である。
【図5】は、本発明の第3実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置に用いられるクリーニング部材及び帯電ローラを示す概略斜視図である。
【図6】は、図5のA方向から見た平面図である。
【図7】は、図5の軸方向から見た平面図である。
【図8】は、本発明の第4実施形態に係るタンデム型カラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図9】は、従来のタンデム型カラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図10】は、従来のタンデム型カラー画像形成装置の帯電ローラ及び感光体ドラム周辺の構成を示す概略側面図である。
【符号の説明】
【0083】
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電ローラ
3a〜3d 現像ユニット
5a〜5d クリーニング部
8 中間転写ベルト
21 クリーニング部材
21a 支軸
21b ブラシ部
21c ブラシ
24 揺動部材
25 揺動軸
26 偏心カム
26a 回転軸
28 軸受部材
30 円板状カム
31 ケース部材
50 搬送ベルト
100 画像形成装置
P 用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体と、該像担持体を帯電する帯電ローラとを含み、並列配置される複数の画像形成部を備えた画像形成装置において、
前記帯電ローラを清掃するためのクリーニング部材が設けられており、
前記クリーニング部材のクリーニング力を、形成される画像に応じて可変することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記クリーニング部材は、前記帯電ローラに対して食い込み可能に配置され、
前記クリーニング部材の食い込み量を可変することにより、前記クリーニング力を可変することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記クリーニング部材は、前記帯電ローラの軸方向に往復運動可能に配置され、
前記クリーニング部材の往復周期を可変することにより、前記クリーニング力を可変することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記クリーニング部材は、回転可能に軸支される回転体から成り、
前記クリーニング部材の回転数を可変することにより、前記クリーニング力を可変することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記像担持体は、ブラック画像を形成するためのブラック用像担持体と、ブラック以外の画像を形成するためのカラー用像担持体とから成り、
前記帯電ローラは、前記ブラック用像担持体を帯電するブラック用帯電ローラと、前記カラー用像担持体を帯電するカラー用帯電ローラとから成り、
前記ブラック用帯電ローラを清掃するための前記クリーニング部材のクリーニング力を、フルカラー画像形成時とモノクロ画像形成時とで可変することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図2】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−32574(P2010−32574A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191653(P2008−191653)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】