説明

画像形成装置

【課題】中間転写ベルト21若しくは感光体ドラム31に常時機械的なストレスが加えられる事態を回避して、その長寿命化を実現する。
【解決手段】中間転写ベルト21が各感光体31から離間すべきである旨の離間情報(電源スイッチ41がオフされたか、或いは、筐体カバーが開放された旨の情報)が取得され、かつ、転写ブラケット27K,27YMCが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、駆動制御部67は、転写ブラケット27K,27YMCを退避位置に駆動させる制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、又はプリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置に係り、特に、像担持体に形成したトナー像を記録紙に転写するための中間転写ベルトを有する転写ユニットを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、又はファクシミリ装置等の電子写真プロセスを用いたカラー対応の画像形成装置において、各色(シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック)に対応する感光体ドラムを、中間転写ベルトの移動方向に沿って複数配置してなる、いわゆるタンデム方式のものが知られている。このタンデム方式の画像形成装置は、中間転写ベルト及びそのベルトを張架する複数のローラを有する転写装置を備え、この転写装置の主要部をなす転写ユニットが、装置の保守点検等のために着脱可能な構成となっているのが一般的である。
【0003】
ところで、画像形成装置における画像形成動作時には、中間転写ベルトをその背面側から転写ローラによって感光体ドラムの表面に圧接させた状態で、感光体ドラム上のトナー像を転写ベルトの表面又は記録紙などに転写することになる。ここで、保守点検等の際にその圧接状態が維持されたままで転写ユニットの着脱を行うと、中間転写ベルトと感光体ドラムとの間で擦れが生じ、中間転写ベルト又は感光体ドラムの表面を損傷させてしまうといった課題がある。
【0004】
かかる課題を解決するために、例えば、転写ユニットが正規の装着位置にない場合には、中間転写ベルトが感光体ドラムの表面から離れる一方、転写ユニットが正規の装着位置にある場合には、中間転写ベルトが感光体ドラムの表面に接触するように構成した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の従来技術では、転写ユニットが正規の装着位置にある場合には、中間転写ベルトが感光体ドラムの表面に常時接触することになるが、こうした常時接触状態を維持した場合、中間転写ベルト若しくは感光体ドラムには常時機械的なストレスが加えられていることから、その寿命の短縮化を招来するおそれがあった。
【0006】
【特許文献1】特開2000−275987号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術では、中間転写ベルト若しくは感光体ドラムの寿命の短縮化を招来するおそれがあった点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題に着目し、中間転写ベルト若しくは感光体ドラムに常時機械的なストレスが加えられる事態を回避して、その長寿命化の実現を目的として、色成分毎の複数の感光体上に形成されたトナー像が順次転写される中間転写ベルトと、前記各感光体に対して前記中間転写ベルトを圧接状態にする圧接位置と、その圧接状態を解除する退避位置と、の間を進退可能に設けられ、前記中間転写ベルトを背面側から支持するための複数の転写ローラが回転可能に支持される転写ブラケットと、前記転写ブラケットを前記圧接位置及び前記退避位置に昇降させる昇降機構と、を備えた画像形成装置であって、前記中間転写ベルトが前記各感光体から離間すべきである旨の離間情報を取得する離間情報取得手段と、前記転写ブラケットの位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記中間転写ベルトが前記各感光体から離間すべきである旨の離間情報が取得され、かつ、前記転写ブラケットが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、前記転写ブラケットを前記退避位置に昇降駆動させる制御を行う駆動制御手段と、をさらに備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る画像形成装置では、離間情報取得手段は、中間転写ベルトが各感光体から離間すべきである旨の離間情報を取得する一方、位置情報取得手段は、転写ブラケットの位置情報を取得する。そして、中間転写ベルトが各感光体から離間すべきである旨の離間情報が取得され、かつ、転写ブラケットが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、駆動制御手段は、転写ブラケットを退避位置に駆動させる制御を行う。従って、中間転写ベルトが感光体ドラムの表面から離れている方が好ましいと考えられるときには、中間転写ベルトが退避位置へと駆動される結果として、中間転写ベルト若しくは感光体ドラムに常時機械的なストレスが加えられる事態を回避して、その長寿命化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
中間転写ベルト若しくは感光体ドラムに常時機械的なストレスが加えられる事態を回避して、その長寿命化を実現するといった目的を、前記中間転写ベルトが前記各感光体から離間すべきである旨の離間情報が取得され、かつ、前記転写ブラケットが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、前記転写ブラケットを前記退避位置に駆動させる制御を行う駆動制御手段によって実現した。
【実施例】
【0011】
以下、本発明実施例に係る画像形成装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
[画像形成装置における機械構成]
図1は、本発明実施例に係る画像形成装置において主要部を構成する転写ユニットが圧接位置にある状態を示す説明図、図2は、同転写ユニットが退避位置にある状態を示す説明図である。
【0013】
本発明実施例に係る画像形成装置は、例えば、タンデム方式のフルカラー複合機11であり、転写ユニット20と、転写ユニット20の上部に配設された画像形成部30と、などを備えている。なお、詳細な説明は省略するが、フルカラー複合機11の上部には、原稿の載置台、原稿カバー、ADF及び光学式の画像読取部等が設けられている。
【0014】
画像形成部30は、それぞれ、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)のトナー像を形成する画像形成部30K,30Y,30M,及び30Cを備えている。画像形成部30K〜30Cは同一構成であるため、以下では画像形成部30Kについてのみ説明し、その他の画像形成部30Y,30M,及び30Cに係る説明を省略する。
【0015】
画像形成部30Kは、感光体ドラム31、帯電部32、露光部33、現像部34、及びクリーナ部35を備えている。感光体ドラム31は、円筒状の部材であって、不図示のモータによる駆動力を受けて、時計回りの方向に回転する。露光部33は、発光ダイオード又はレーザダイオード等の光源を備え、帯電部32によって帯電された感光体ドラム31に対して、画像データに応じて変調された光信号を照射し、画像データに係る静電潜像を形成する。現像部34は、ブラック(K)のトナーを収納するトナーボックス341を備え、静電潜像が形成された感光体ドラム31に、Kトナーを供給してKトナー像を形成する。感光体ドラム31に形成されたKトナー像は、転写ローラ22によって、記録紙又は中間転写ベルト21に転写される。クリーナ部35は、Kトナー像が転写された感光体ドラム31の表面に付着したトナーを除去する。
【0016】
転写ユニット20は、中間転写ベルト21、転写ローラ22、一対の支持ローラ23,24、駆動ローラ25、及び従動ローラ26を備えている。
【0017】
中間転写ベルト21は、駆動ローラ25と従動ローラ26との間に架け渡された無端状のベルト部材であり、各ローラ23,24に支持されつつ半時計周りの方向に定速回転される。中間転写ベルト21は、ポリイミド樹脂等の耐熱性を有する樹脂材料により構成される。中間転写ベルト21の表面上には、色成分ごとの複数の各感光体ドラム31に形成されたトナー像が順次転写される。
【0018】
中間転写ベルト21の内周側であって、4つの各感光体ドラム31と対向する位置には、4つの転写ローラ22がそれぞれ配設されている。転写ローラ22は、導電性を有するゴム材料等で構成されている。転写ローラ22は、各感光体ドラム31に対して中間転写ベルト21を圧接状態に保持する圧接位置及びその圧接状態を解除する退避位置の間を進退可能に設けられ、中間転写ベルト21を背面側から支持することによって、感光体ドラム31上に形成された各色のトナー像を記録紙又は中間転写ベルト21上に転写させる機能を有している。
【0019】
これら複数の転写ローラ22を両側から挟むように、中間転写ベルト21が巻き掛けられる一対の支持ローラ23,24、並びに駆動ローラ25及び従動ローラ26がそれぞれ設けられている。
【0020】
感光体ドラム31Kと正対する転写ローラ22K、及び支持ローラ24を支持するために、中間転写ベルト21の内周側であって、感光体ドラム31Kと対向する位置には、中間転写ベルト21の進行方向に沿って転写ブラケット27Kが設けられている。転写ブラケット27Kは、支持ローラ24側を自由端として、その他端が軸部28において軸支されている。転写ブラケット27Kにおける支持ローラ24側の下方には、転写ブラケット27Kを下方から支えるための偏心カム部材29Kが設けられている。この偏心カム部材29Kの軸部29K−1には、後述する第1昇降モータ49が機械的に連結されている。
【0021】
一方、感光体ドラム31Y,31M,31Cとそれぞれ正対する転写ローラ22Y,22M,22C、及び支持ローラ23を支持するために、中間転写ベルト21の内周側であって、感光体ドラム31Y,31M,31Cと対向する位置には、中間転写ベルト21の進行方向に沿って転写ブラケット27YMCが設けられている。転写ブラケット27YMCは、支持ローラ23側を自由端として、その他端が前記と共通の軸部28において軸支されている。転写ブラケット27YMCにおける支持ローラ23側の下方には、転写ブラケット27YMCを下方から支えるための偏心カム部材29YMCが設けられている。この偏心カム部材29YMCの軸部29YMC−1には、後述する第2昇降モータ51が機械的に連結されている。なお、軸部28、偏心カム部材29K、偏心カム部材29YMCの各部材をもって、転写ブラケット27K及び転写ブラケット27YMCを昇降動作させるための、本発明に係る昇降機構が構成されている。
【0022】
偏心カム部材29Kが、軸部29K−1に対してその上端部が最も離れる上死位置(図1参照)まで回動すると、転写ブラケット27Kが感光体ドラム31Kと近接する方向に上昇して、中間転写ベルト21が圧接位置まで押し上げられる。
【0023】
これに対し、偏心カム部材29Kが、軸部29K−1に対してその下端部が最も離れる下死位置(図2参照)まで回動すると、転写ブラケット27Kが感光体ドラム31Kから離間する方向に下降して、中間転写ベルト21が退避位置まで押し下げられる。
【0024】
一方、偏心カム部材29YMCが、軸部29YMC−1に対してその上端部が最も離れる上死位置(図1参照)まで回動すると、転写ブラケット27YMCが各感光体ドラム31Y,31M,31Cと近接する方向に上昇して、中間転写ベルト21が圧接位置まで押し上げられる。
【0025】
これに対し、偏心カム部材29YMCが、軸部29YMC−1に対してその下端部が最も離れる下死位置(図2参照)まで回動すると、転写ブラケット27YMCが各感光体ドラム31Y,31M,31Cから離間する方向に下降して、中間転写ベルト21が退避位置まで押し下げられる。
【0026】
上述した転写ブラケット27K又は転写ブラケット27YMCにおける圧接位置と退避位置との間における昇降動作は、第1,第2昇降モータ49,51を独立して駆動させることによって、それぞれ独立して駆動制御可能に構成されている。
【0027】
次に、タンデム方式のフルカラー複合機11における電気的構成について説明する。
【0028】
[画像形成装置における電気的構成を示す機能ブロック図]
図3は、同画像形成装置の主制御部を中心とする機能ブロック図を示す。
【0029】
図3に示すように、主制御部55には、電源スイッチ41、カバースイッチ43、第1,第2昇降センサ45,47、第1,第2昇降モータ49,51、及び二次電池53が接続されている。
【0030】
第1,第2昇降センサ45,47は、第1,第2昇降モータ49,51の昇降位置を検出して、その検出結果を主制御部55宛に出力する。
【0031】
二次電池53(本発明の「蓄電手段」に相当する。)は、電源スイッチ41がオフされた場合であって、中間転写ベルト21が圧接位置にある場合に、第1,第2昇降センサ45,47、並びに第1,第2昇降モータ49,51宛に電源を供給する役割を果たす。
【0032】
さて、中間転写ベルト21若しくは感光体ドラム31に常時機械的なストレスが加えられる事態を回避して、その長寿命化を実現するといった目的を達成するために、本画像形成装置の制御を司る主制御部55は、電源スイッチ41のオンオフに係る電源情報を取得する電源情報取得部(本発明の「離間情報取得手段」の一部に相当する。)61と、装置本体の筐体カバー(不図示)における開閉に係る開閉情報を取得する開閉情報取得部(本発明の「離間情報取得手段」の一部に相当する。)63と、第1,第2昇降モータ49,51の昇降位置に係る位置情報(転写ブラケット27K,27YMCの位置情報)を取得する位置情報取得部(本発明の「位置情報取得手段」に相当する。)65と、中間転写ベルト21が各感光体ドラム31から離間すべきである旨の離間情報が取得され、かつ、転写ブラケット27K,27YMCが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、転写ブラケット27K,27YMCを退避位置に駆動させる制御を行う駆動制御部(本発明の「駆動制御手段」に相当する。)67と、を備えて構成されている。
【0033】
[画像形成装置の動作]
次に、本発明実施例に係る画像形成装置の動作について、図4を参照して説明する。
【0034】
図4は、本発明実施例に係る画像形成装置における中間転写ベルトの位置制御に係る動作フローチャート図である。
【0035】
ステップS11において、電源情報取得部61は、電源スイッチ41のオンオフに係る電源情報を取得する。主制御部55は、電源スイッチ41がオフされた旨の電源情報を取得したとき、処理の流れをステップS13へとジャンプさせる一方、電源スイッチ41がオフされた旨の電源情報を取得しないときには、次のステップS12へと処理の流れを進ませる。
【0036】
ステップS12において、開閉情報取得部63は、筐体カバー(保守点検等の際に開放される。)の開閉に係る開閉情報を取得する。主制御部55は、筐体カバーが開放されない旨の開閉情報を取得したとき、処理の流れをステップS11へと戻して、以下の処理を繰り返し実行させる一方、筐体カバーが開放された旨の開閉情報を取得しないときには、次のステップS13へと処理の流れを進ませる。
【0037】
ステップS13において、位置情報取得部65は、第1,第2昇降モータ49,51の昇降位置に係る位置情報(転写ブラケット27K,27YMCの位置情報)を取得する。主制御部55は、中間転写ベルト21が退避位置にある旨の位置情報を取得したとき、処理の流れをステップS11へと戻して、以下の処理を繰り返し実行させる一方、中間転写ベルト21が圧接位置にある旨の位置情報を取得したときには、次のステップS14へと処理の流れを進ませる。
【0038】
ステップS14において、駆動制御部67は、第1,第2昇降モータ49,51をそれぞれ駆動させることによって、転写ブラケット27K,27YMCを退避位置に駆動させる制御を行う。なお、電源スイッチ41がオフされたときには、そのままでは、第1,第2昇降モータ49,51を駆動させることはできない。そこで、かかる場合には、電源系統を、主電源から副電源としての二次電池53、或いはコンデンサ(本発明の「蓄電手段」に相当する。)に切り換えることによって、所期の動作を継続させればよい。
【0039】
ステップS15において、位置情報取得部65は、第1,第2昇降モータ49,51の昇降位置に係る位置情報(転写ブラケット27K,27YMCの位置情報)を取得する。主制御部55は、中間転写ベルト21が退避位置にない旨の位置情報を取得したとき、処理の流れを直前のステップS14へと戻して、第1,第2昇降モータ49,51の駆動制御処理を実行させる一方、中間転写ベルト21が圧接位置にある旨の位置情報を取得したときには、次のステップS16へと処理の流れを進ませる。
【0040】
ステップS16において、駆動制御部67は、第1,第2昇降モータ49,51をそれぞれ駆動停止させた後、一連の処理の流れを終了させる。
【0041】
以上詳細に説明したように、本発明実施例に係る画像形成装置では、中間転写ベルト21が各感光体31から離間すべきである旨の離間情報(電源スイッチ41がオフされたか、或いは、筐体カバーが開放された旨の情報)が取得され、かつ、転写ブラケット27K,27YMCが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、駆動制御部67は、転写ブラケット27K,27YMCを退避位置に駆動させる制御を行う。従って、中間転写ベルト21が感光体ドラム31の表面から離れている方が好ましいと考えられるときには、中間転写ベルト21が退避位置へと駆動される結果として、中間転写ベルト21若しくは感光体ドラム31に常時機械的なストレスが加えられる事態を回避して、その長寿命化を実現することができる。
【0042】
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う画像形成装置もまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
【0043】
すなわち、例えば、本発明実施例において、中間転写ベルト21が各感光体31から離間すべきである旨の離間情報として、電源スイッチ41がオフされたか、或いは、筐体カバーが開放された旨の情報を例示して説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、装置本体がスリープモードに移行した旨を、離間情報として採用してもよい。このようにすれば、中間転写ベルト21若しくは感光体ドラム31が機械的なストレスに曝される期間をより一層短縮することが可能となる結果として、該当部材のさらなる長寿命化を期することができる。
【0044】
さらに、本発明実施例において、本発明を、タンデム方式のカラープリンタに適用した例をあげて説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、本発明を、像担持体に各色のトナー像を形成し、該形成した各色のトナー像を用紙に直接転写させる方式のカラープリンタにそのまま適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明実施例に係る画像形成装置において主要部を構成する転写ユニットが圧接位置にある状態を示す説明図である。
【図2】同転写ユニットが退避位置にある状態を示す説明図である。
【図3】同画像形成装置の主制御部を中心とする機能ブロック図である。
【図4】本発明実施例に係る画像形成装置における中間転写ベルトの位置制御に係る動作フローチャート図である。
【符号の説明】
【0046】
20 転写ユニット
21 中間転写ベルト
22K,22Y,22M,22C 各色毎の転写ローラ
23,24 一対の支持ローラ
25 駆動ローラ
26 従動ローラ
27K,27YMC 転写ブラケット
28 軸部(昇降機構)
29K,29YMC 偏心カム部材(昇降機構)
30 画像形成部
31K,31Y,31M,31C 各色毎の感光体ドラム
41 電源スイッチ
43 カバースイッチ
45,47 第1,第2昇降センサ
49,51 第1,第2昇降モータ
53 二次電池(蓄電手段)
55 主制御部
61 電源情報取得部(離間情報取得手段)
63 開閉情報取得部(離間情報取得手段)
65 位置情報取得部(位置情報取得手段)
67 駆動制御部(駆動制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
色成分毎の複数の感光体上に形成されたトナー像が順次転写される中間転写ベルトと、
前記各感光体に対して前記中間転写ベルトを圧接状態にする圧接位置と、その圧接状態を解除する退避位置と、の間を進退可能に設けられ、前記中間転写ベルトを背面側から支持するための複数の転写ローラが回転可能に支持される転写ブラケットと、
前記転写ブラケットを前記圧接位置及び前記退避位置に昇降させる昇降機構と、
を備えた画像形成装置であって、
前記中間転写ベルトが前記各感光体から離間すべきである旨の離間情報を取得する離間情報取得手段と、
前記転写ブラケットの位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記中間転写ベルトが前記各感光体から離間すべきである旨の離間情報が取得され、かつ、前記転写ブラケットが圧接位置にある旨の位置情報が取得されたとき、前記転写ブラケットを前記退避位置に駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記離間情報は、
装置本体の筐体カバーが開放された旨の情報である、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記離間情報は、
装置本体の電源スイッチがオフされた旨の情報である、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3記載の画像形成装置であって、
前記昇降機構を駆動するための蓄電手段をさらに備え、
前記駆動制御手段は、
前記蓄電手段からの電源供給を受けて、前記転写ブラケットを前記退避位置に昇降駆動させる制御を行う、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4記載の画像形成装置であって、
前記蓄電手段は、
二次電池、或いはコンデンサである、
ことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−78706(P2010−78706A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−244669(P2008−244669)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】