説明

画像形成装置

【課題】相乗り印刷を実行するか否かをユーザが選択できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】印刷実行日時特定部113bが特定した印刷実行日時に、新たに受信した印刷データNを印刷することの可否を、ユーザXに問い合わせるメッセージデータを生成し、送受信部111がこの問い合わせメッセージデータをPC2に送信する(ステップS7)。可否信号が許可信号の場合(ステップS11/YES)、印刷処理制御部113は、新たに受信した印刷データNの印刷実行日時を印刷実行日時特定部113bが特定した印刷実行日時に変更し(ステップS12)、この特定した印刷実行日時に至ると、印刷データNの印刷を実行する(ステップS14)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に係り、特に、外部装置から送信される印刷実行時刻情報を含む印刷データを受信し、この印刷データに含まれる印刷実行時刻情報が示す印刷実行時刻にこの印刷データを印刷する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの利便性を向上させるため、PC等の外部装置から送信される印刷実行時刻情報(以下、単に印刷実行時刻と記す)を含む印刷データ(印刷ジョブとも言う)を受信し、この印刷データに含まれる印刷実行時刻にこの印刷データを印刷する画像形成装置が特許文献1に開示されている。
【0003】
また、複数回に及ぶウォームアップによる消費電力を削減し省エネを図るため、PC等の外部装置から送信された印刷実行時刻を含む複数の印刷データを受信、記録して、同時刻の印刷実行時刻を含む複数の印刷データを、この同時刻の印刷実行時刻に一括印刷する画像形成装置が特許文献2に開示されている。特許文献2に開示の画像形成装置を利用すれば、ウォームアップ回数を削減できるので、省エネを図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−209974号公報
【特許文献2】特開2008−23891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、印刷実行時刻Tを含む印刷データXが画像形成装置に記録されている場合において、ユーザXがPCを操作して、印刷データNの印刷を画像形成装置に指示するとする。すると、PCは、印刷データNを画像形成装置に送信し、画像形成装置は印刷データNを受信し、記録する。
【0006】
このとき、画像形成装置が、新たに受信した印刷データNを即座に印刷するのではなく、記録されている印刷データXに含まれる印刷実行時刻Tに印刷すれば、印刷データX及び印刷データNを一括印刷できる(相乗り印刷とも言う)。その結果、1回のウォームアップで印刷データX及び印刷データNを一括印刷できるので、ウォームアップ回数を削減し省エネを図ることができる。
【0007】
しかし、ユーザXが印刷データNを即座に印刷したい場合又は印刷実行時刻Tに印刷したい場合に、このような相乗り印刷を自動的に実行すると、ユーザXにとって甚だ不便である。
一方、ユーザXが相乗り印刷を許容する場合、例えば、ユーザXが所望するタイミングからずれて、印刷データNが印刷されてもユーザXにとって特に不都合がない場合には、相乗り印刷を実行すれば省エネを図ることができる。
【0008】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、相乗り印刷を実行するか否かをユーザが選択できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の技術手段は、外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを受信し、当該印刷実行時刻に当該印刷データを印刷する画像形成装置において、外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを記録する記録部と、外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを新たに受信すると、前記記録部に記録されている印刷データに含まれる印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否を問い合わせるメッセージデータを生成するメッセージデータ生成部と、前記メッセージデータ生成部が生成したメッセージデータを前記外部装置に送信するメッセージデータ送信部と、前記外部装置から送信される前記メッセージデータに対するユーザからの可否情報を受信する可否情報受信部とを備え、前記可否情報受信部が受信したユーザからの可否情報に基づいて、前記新たに受信した印刷データの印刷実行時刻を決定することを特徴とする画像形成装置である。
【0010】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、印刷実行時刻を含む複数の印刷データが前記記録部に記録されている場合には、この複数の印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定し、さらに、当該特定した印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対して直前の印刷実行時刻を特定する印刷実行時刻特定部を備え、前記メッセージデータ生成部は、前記印刷実行時刻特定部が特定した直前の印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成することを特徴とするものである。
【0011】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、印刷実行時刻を含む複数の印刷データが前記記録部に記録されている場合には、この複数の印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定し、さらに、当該特定した印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対して最短の印刷実行時刻を特定する印刷実行時刻特定部を備え、前記メッセージデータ生成部は、前記印刷実行時刻特定部が特定した最短の印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成することを特徴とするものである。
【0012】
第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記メッセージデータ生成部は、印刷実行時刻を含む1つの印刷データが前記記録部に記録されている場合には、前記1つの印刷データに含まれる印刷実行時刻と前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻の時間差が所定値以下の場合に限り、前記1つの印刷データに含まれる印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成することを特徴とするものである。
【0013】
第5の技術手段は、第1〜第4の何れかの技術手段において、前記メッセージデータ生成部は、前記新たに受信した印刷データの印刷が完了した後に、当該印刷データの印刷が完了したことを示す印刷完了メッセージデータを生成し、前記メッセージデータ送信部は、前記メッセージデータ生成部が生成した印刷完了メッセージデータを前記外部装置に送信することを特徴とするものである。
【0014】
第6の技術手段は、第2〜第5の何れかの技術手段において、前記所定値を変更可能に設定する設定部を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
第7の技術手段は、第1〜第6の何れかの技術手段において、前記外部装置から送信される印刷データを新たに受信しても、ウォームアップ動作を実行しないことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを受信し、この印刷実行時刻にこの印刷データを印刷する画像形成装置において、相乗り印刷を実行するか否かをユーザが選択することができるので、ユーザの利便性が向上すると共に省エネを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る画像形成装置、PCがネットワークを介して接続している状態を示す図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の要部概略断面図である。
【図3】PCの機能ブロック図である。
【図4】印刷条件設定ウィンドウを示す図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の機能ブロック図である。
【図6】印刷データ記録部に複数の印刷データが記録されている状態を模式的に示す図である。
【図7】問い合わせメッセージを示す図である。
【図8】印刷完了メッセージを示す図である。
【図9】画像形成装置で実行されるメッセージデータの生成処理、印刷データの印刷処理の流れについて説明する第1のフロー図である。
【図10】画像形成装置で実行されるメッセージデータの生成処理、印刷データの印刷処理の流れについて説明する第2のフロー図である。
【図11】所定値設定ダイアログを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明に係る画像形成装置1、画像形成装置1に印刷データを送信し印刷処理を実行させる外部装置(以下、PC2と記す)がネットワークNを介して接続している状態を示す図である。なお、ネットワークNは、インターネット、ローカルネットワーク等のネットワークから構成される。
【0019】
図2は、本発明に係る画像形成装置1の構成を説明する概略断面図である。
画像形成装置1は、画像形成部10、用紙収容部20、用紙搬送部30、後処理装置40を備えている。
【0020】
まず、画像形成部10について説明する。画像形成部10は、露光ユニット11、中間転写ベルト12、二次転写ローラ13を備え、中間転写ベルト12と露光ユニット11との間に、画像形成ステーション14C、14M、14Y、14Bを一列に配置して構成されている。
【0021】
画像形成ステーション14C、14M、14Y、14Bのそれぞれは、カラー画像を色分解して得られる減法混色の3原色であるシアン、マゼンタ、イエローにブラックを加えた計4色の各色相の画像情報に基づいて画像形成を行う。
【0022】
ブラックの画像形成ステーション14Bは、感光体ドラム141B、帯電ローラ142B、現像ユニット143B、一次転写ローラ144B、クリーニングユニット145B等を備えている。
【0023】
感光体ドラム141Bには、ブラックの画像情報に基づく画像光が露光ユニット11から照射され、ブラックの色相の画像情報に応じた静電潜像が形成される。なお、感光体ドラム141Bの表面は、帯電ローラ142Bにより所定の電位に均一に帯電されている。
【0024】
現像ユニット143Bは、静電潜像が形成された感光体ドラム141Bの表面にブラックのトナーを供給し、静電潜像をトナー像として現像する。
感光体ドラム141Bに形成されたトナー像は、感光体ドラム141Bと一次転写ローラ144Bとの間を通過する中間転写ベルト12の外周面に転写される。なお、転写されずに残留したトナーは、クリーニングユニット145Bによって回収される。
【0025】
シアン、マゼンタ、イエローの各色相の画像形成ステーション14C、14M、14Yの構成は、画像形成ステーション14Bと同様の構成であるので説明を省略する。
【0026】
中間転写ベルト12の外周面に転写されたトナー像は、中間転写ベルト12の回転によって、二次転写ローラ13との対向位置に搬送される。二次転写ローラ13は、中間転写ベルト12の外周面に所定のニップ圧で圧接している。
【0027】
次に、用紙収容部20について説明する。用紙収容部20は、それぞれに単一種類の複数枚の用紙が収納される給紙カセット21a、21b、手差しトレイ22を備えている。また、画像形成装置1には、外部の用紙収容部として、給紙装置23、24がオプションで備えられている。
【0028】
次に、用紙搬送部30について説明する。用紙搬送部30には、給紙カセット21a、21bから二次転写ローラ13を経由して画像形成装置1の上面に設置された後処理装置40に至る用紙搬送路31が形成されている。この用紙搬送路31には、ピックアップローラ32a、32b、給紙ローラ33a、33b、レジストローラ34、定着ユニット35、排紙ローラ36等が配置されている。
【0029】
ピックアップローラ32a等によりピックアップされた用紙は、用紙搬送路31によって搬送され、レジストローラ34に至る。レジストローラ34は、用紙搬送路31によって搬送された用紙をいったん保持し、中間転写ベルト12の外周面に形成されたトナー像の先端と用紙の先端を合わせるタイミングで用紙を二次転写ローラ13に搬送する。
【0030】
レジストローラ34によるタイミング制御を受け、中間転写ベルト12の外周面に形成されたトナー像が用紙に転写されると、トナー像が転写された用紙は、定着ユニット35に導かれる。
【0031】
定着ユニット35は、トナー溶融温度まで昇温される加熱ローラ35a、及び、加熱ローラ35aに所定のニップ圧で圧接する加圧ローラ35bを備えている。用紙は、定着ユニット35を通過する際に加熱及び加圧され、トナー像が表面に定着した状態で排紙ローラ36によって後処理装置40に排出される。
【0032】
後処理装置40は、排紙ローラ36によって排出された用紙を装置内に搬入し、この用紙にステープル処理、パンチ処理等を施し排紙トレイに排紙する。
【0033】
以下に、図1に示したPC2の機能について、図3の機能ブロック図を参照しながら説明する。
PC2は、ネットワークI/F201、入力I/F202、表示I/F203、メモリ204、記録装置205、送受信部206、制御部207を備える。
【0034】
ネットワークI/F201は、ネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、ネットワークNに接続している画像形成装置1とデータ送受信を実行する。
【0035】
入力I/F202は、キーボード3、マウス4等の入力装置に対するインターフェイス機能を提供する。表示I/F203は、液晶ディスプレイ5等の表示装置に対するインターフェイス機能を提供する。
【0036】
メモリ204は、ROM、RAM等から構成され各種制御情報等を記憶する。記録装置205は、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量記録装置で、オペレーティングシステムと共に、アプリケーションプログラム205a、プリンタドライバ205bを記録する。アプリケーションプログラム205aは、ワープロソフト、表計算ソフト、ブラウザ等のアプリケーションである。プリンタドライバ205bは、印刷実行時刻を含む印刷データを生成し、印刷処理時に画像形成装置1の動作を制御する。
【0037】
送受信部206は、プリンタドライバ205bが生成した印刷データをネットワークI/F201を介して画像形成装置1に送信する処理や、画像形成装置1から送信されるメッセージデータ(後述)を受信する処理等を制御する。
【0038】
制御部207は、CPU等から構成され、記録装置205に記録されているオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム205aに基づき動作する。アプリケーションプログラム205aの起動中に、ユーザXが、キーボード3又はマウス4の操作によって印刷処理を要求すると、プリンタドライバ205bが起動する。そして、起動したプリンタドライバ205bは、例えば、図4に示す印刷条件設定ウィンドウ6を液晶ディスプレイ5に表示する。
【0039】
図4に示す印刷条件設定ウィンドウ6は、各種印刷条件を設定するためのウィンドウであり、プリンタドライバ205bが生成した印刷データの印刷実行時刻を指定する時刻指定用チェックボックス6aを有する。ユーザXが、マウス4等を用いて時刻指定用チェックボックス6aをクリックすると、ボックス6aの下に時刻入力ボックス6bが表示される(イネーブル化)。なお、このとき、時刻入力ボックス6bには、現在時刻が表示されるものとする。
【0040】
ユーザXが、キーボード3、マウス4を用いて、印刷実行時刻、例えば11時15分を時刻入力ボックス6bに入力し、OKボタン6cをクリックすると、プリンタドライバ205bは、起動中のアプリケーションプログラム205aに関連する印刷データを生成する。例えば、起動中のアプリケーションプログラム205aがワープロアプリの場合には、このワープロアプリが生成した文書データに基づき、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)等から構成される印刷データを生成する。
【0041】
そして、この印刷データに、ユーザXが印刷条件設定ウィンドウ6の時刻入力ボックス6bに入力した印刷実行時刻(時刻指定)を含める。なお、印刷実行時刻は、印刷データのヘッダ領域等に記録してもよい。
【0042】
ユーザXが、印刷データの印刷実行時刻を指定せず即座に印刷データの印刷を所望する場合、すなわち、ユーザXがマウス4等を用いて時刻指定用チェックボックス6aをクリックしない場合には、印刷実行時刻として例えば“0”、あるいは、OKボタン6cをクリックした時刻が設定される。なお、“0”も、本発明の印刷実行時刻に関する情報である。
【0043】
次に、図1に示した画像形成装置1の機能について、図5の機能ブロック図を参照しながら説明する。
画像形成装置1は、ネットワークI/F101、操作パネル102、メモリ103、画像処理部104、画像形成部105、送受信部111、印刷データ記録部112、印刷処理制御部113、制御部114を備える。
【0044】
ネットワークI/F101は、ネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、ネットワークNに接続しているPC2等とデータ送受信を実行する。
【0045】
操作パネル102は、画像形成装置1の操作用画面を表示する表示パネル、画像形成装置1を操作する各種キー等から構成される。
メモリ103は、ROM、RAM等から構成され各種制御情報等を記憶する。
【0046】
画像処理部104は、印刷データ記録部112に記録されている印刷データ(PDLデータ)を印刷用のビットマップデータに変換し、画像形成部105に出力する。
【0047】
画像形成部105は、露光ユニット11、中間転写ベルト12、二次転写ローラ13(図2参照)等を備え、画像処理部104が出力したビットマップデータに基づき、画像形成を実行する。なお、通常、画像形成装置は新たに印刷データを受信すると、定着ユニット35の加熱ローラ35a(図2参照)の加熱処理を実行する等の各種ウォームアップ動作を実行するが、本発明に係る画像形成装置1の画像形成部105は、単に、印刷データを受信しただけでは、ウォームアップ動作は実行しない。
【0048】
送受信部111は、PC2が送信した印刷データを受信する処理を制御する。他にも、送受信部111は、後述する、メッセージデータ生成部113aが生成したメッセージデータをPC2に送信するメッセージデータ送信部として、また、PC2から送信されるメッセージデータに対するユーザからの可否情報を受信する可否情報受信部として機能する。
【0049】
印刷データ記録部112は、送受信部111が受信した印刷データを記録する。
印刷処理制御部113は、計時機能を備え、印刷データ記録部112に記録された印刷データに含まれる印刷実行時刻にこの印刷データを印刷する処理を制御する。
【0050】
印刷処理制御部113は、さらに、メッセージデータ生成部113a、印刷実行時刻特定部113bを備える。
【0051】
メッセージデータ生成部113aは、送受信部111がPC2から送信される印刷データNを新たに受信すると、印刷データ記録部112に記録されている印刷データに含まれる印刷実行時刻に、この新たに受信した印刷データNを印刷することの可否をユーザXに問い合わせるメッセージデータを生成する。
【0052】
制御部114は、各機能ブロックの制御処理を実行する。
【0053】
ここで、メッセージデータの生成処理の詳細について、図6を用いて説明する。
図6は、印刷データ記録部112に複数の印刷データ(X〜Z)が記録されている状態を模式的に示す図である。この複数の印刷データ(X〜Z)に含まれる印刷実行時刻は、“11:00”、“11:20”、“13:00”である。なお、これらの印刷実行時刻に至ると、印刷処理制御部113は、印刷データをそれぞれ印刷するように画像形成部105に指示する。
【0054】
図6に示すように、例えば、複数の印刷データ(X〜Z)が印刷データ記録部112に記録されている状態において、ユーザXがPC2を操作して、印刷実行時刻として“11:15”を指定した印刷データの印刷を画像形成装置1に指示する。すると、PC2のプリンタドライバ205bは、印刷実行時刻(“11:15”)を含む印刷データNを生成し、画像形成装置1に送信する。
【0055】
画像形成装置1の送受信部111は、PC2から送信された印刷実行時刻を含む印刷データNを受信し、印刷データ記録部112、印刷処理制御部113に出力する。
【0056】
印刷処理制御部113の印刷実行時刻特定部113bは、印刷データ記録部112に記録されている複数の印刷データ(X〜Z)に含まれる印刷実行時刻の中から、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定し、さらに、この特定した印刷実行時刻の中から新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対して直前の印刷実行時刻を特定する。
【0057】
この所定値が長ければ長いほど多くの印刷データを印刷データ記録部112に記録して、一括印刷できるので、消費電力を削減することができるが、印刷データの即時印刷を希望するユーザと兼ね合いから30分から90分程度に設定することが好ましい。なお、この所定値は、メモリ103に記憶されている。
【0058】
以下に、印刷実行時刻の特定処理について説明する。なお、以下の説明では、所定値を30分として説明する。
印刷実行時刻特定部113bは、まず、印刷データ記録部112に記録されている複数の印刷データ(X〜Z)に含まれる印刷実行時刻と、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻との時間差を算出する。
【0059】
前述の例では、複数の印刷データ(X〜Z)に含まれる印刷実行時刻は、“11:00”、“11:20”、“13:00”であり、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻は、“11:15”であるので、時間差は、それぞれ、15分、5分、1時間45分となる。
従って、印刷実行時刻特定部113bは、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値(30分)以下の印刷実行時刻として、“11:00”(時間差15分)、“11:20”(時間差5分)を特定する。
【0060】
さらに、印刷実行時刻特定部113bは、この特定した印刷実行時刻の中から新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対して直前の印刷実行時刻を特定する。
前述の例では、印刷実行時刻特定部113bは、この特定した印刷実行時刻(“11:00”、“11:20”)の中で、印刷データNに含まれる印刷実行時刻(“11:15”)に対して直前の印刷実行時刻である11:00”を特定する。
【0061】
他にも、印刷実行時刻特定部113bは、印刷実行時刻を含む複数の印刷データが印刷データ記録部112に記録されている場合には、前述のように、この複数の印刷実行時刻の中から新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定し、さらに、この特定した印刷実行時刻の中から新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対して最短の印刷実行時刻を特定してもよい。
【0062】
前述の例では、印刷実行時刻特定部113bは、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を、“11:00”、“11:20”と特定している。また、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻は、“11:15”である。
【0063】
従って、印刷実行時刻特定部113bは、この特定した印刷実行時刻(“11:00”、“11:20”)の中で、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻(“11:15”)に対して最短の印刷実行時刻である“11:20”を特定する。
【0064】
以下の説明では、印刷実行時刻特定部113bが、印刷実行時刻として“11:00”を特定した場合を例示して説明する。
メッセージデータ生成部113aは、印刷実行時刻特定部113bが特定した印刷実行時刻に、新たに受信した印刷データNを印刷することの可否を、印刷データNの印刷を指示したユーザXに問い合わせるメッセージデータを生成する。
前述の例では、新たに受信した印刷データNを“11:00”に印刷してもよいか否かを問い合わせるメッセージデータを生成する。
【0065】
なお、印刷データNに含まれる印刷実行時刻が“0”の場合、すなわち、ユーザが印刷データNを即座に印刷することを所望した場合には、印刷実行時刻特定部113bは、複数の印刷データ(X〜Z)に含まれる印刷実行時刻の中から、現在時刻に対して最短の印刷実行時刻を特定する。そして、メッセージデータ生成部113aは、印刷実行時刻特定部113bが特定した印刷実行時刻と現在時刻との時間差が、所定値以下の場合に、新たに受信した印刷データNをこの特定した印刷実行時刻に印刷することの可否を印刷データNの印刷を指示したユーザXに問い合わせるメッセージデータを生成する。
【0066】
また、メッセージデータ生成部113aは、印刷実行時刻を含む1つの印刷データが印刷データ記録部112に記録されている場合には、この1つの印刷データに含まれる印刷実行時刻と新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻の時間差が所定値以下の場合に限り、この1つの印刷データに含まれる印刷実行時刻に新たに受信した印刷データNを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成する。
【0067】
メッセージデータ生成部113aが作成した問い合わせメッセージデータは送受信部111によりPC2に送信される。
【0068】
以下に、画像形成装置1の送受信部111がPC2に送信した問い合わせメッセージデータの表示処理について説明する。
PC2の送受信部206が画像形成装置1から送信された問い合わせメッセージデータを受信すると、この問い合わせメッセージデータをプリンタドライバ205bに出力する。プリンタドライバ205bは、この問い合わせメッセージデータから表示用の問い合わせメッセージデータを生成し、液晶ディスプレイ5に表示する。
【0069】
図7は、液晶ディスプレイ5に表示される問い合わせメッセージ7を示す図である。
問い合わせメッセージ7には、符号7aに示す、印刷データNを“11:00”に印刷してもよいか否かを問い合わせるメッセージである「11時00分に印刷を変更しますか?」と共に、OKボタン7b、キャンセルボタン7cが表示される。
【0070】
ユーザXが、印刷データNを“11:00”に印刷(変更)してもよいと判断し、マウス4を操作してOKボタン7bをクリックすると、プリンタドライバ205bは、前記問い合わせメッセージに対する可否情報として、“11:00”に印刷データNの印刷を実行することを許可することを示す許可信号を生成し、送受信部111に出力する。送受信部111は、受信した許可信号を画像形成装置1に送信する。
【0071】
一方、ユーザXが、印刷データNを“11:00”に印刷してもよいと判断せず、マウス4を操作してキャンセルボタン7cをクリックすると、プリンタドライバ205bは、前記問い合わせメッセージに対する可否情報として、“11:00”に印刷データNの印刷を実行することを許可しないことを示す不許可信号を生成し、送受信部111に出力する。送受信部111は、受信した不許可信号を画像形成装置1に送信する。
以下の説明では、許可信号、不許可信号をあわせて可否信号と記す。
【0072】
以下に、PC2のプリンタドライバ205bが送信した可否信号を受信した画像形成装置1において実行される処理を説明する。
【0073】
画像形成装置1の送受信部111がPC2から送信された可否信号を受信すると、この可否信号を印刷処理制御部113に出力する。
印刷処理制御部113は、受信した可否信号(可否情報)に基づいて、新たに受信した印刷データNの印刷実行時刻を決定し、決定した時刻に印刷データNの印刷を実行する。
【0074】
印刷処理制御部113が許可信号を受信した場合、新たに受信した印刷データNの印刷実行時刻を印刷実行時刻特定部113bが特定した印刷実行時刻に変更(決定)する。前述の例では、印刷データNの印刷実行時刻を“11:00”と決定する。印刷処理制御部113は、印刷データNを印刷データ記録部112に記録し、この決定された印刷実行時刻に至ると、新たに受信した印刷データNを印刷データ記録部112に記録されている印刷データXと共に印刷する処理を実行するように画像形成部105に指示する。
【0075】
印刷完了後、メッセージデータ生成部113aは、変更した印刷実行時刻に印刷データNの印刷が完了したことを示す印刷完了メッセージデータ(以下、印刷完了通知データと記す)を生成し、PC2に送信する。この印刷完了通知データは、図8に示すように、PC2の液晶ディスプレイ5に表示される。
【0076】
一方、印刷処理制御部113が不許可信号を受信した場合、新たに受信した印刷データNの印刷実行時刻を印刷データNに含まれている印刷実行時刻と決定し、この印刷実行時刻に、印刷データNを印刷する処理を実行する。前述の例では、印刷データNの印刷実行時刻を“11:15”と決定する。
なお、印刷データNに含まれている印刷実行時刻が“0”(即時印刷)の場合、印刷処理制御部113は、不許可信号を受信すると即座に、新たに受信した印刷データNを印刷する。
【0077】
次に、画像形成装置1で実行されるメッセージデータの生成処理、印刷データの印刷処理の流れについて図9、図10のフロー図を用いて説明する。
図9に示すように、ユーザXがPC2を操作して、印刷実行時刻を指定した印刷データの印刷を画像形成装置1に指示する。すると、PC2のプリンタドライバ205bは、印刷実行時刻を含む印刷データNを生成し、画像形成装置1に送信する(ステップS1)。なお、ユーザXが、印刷データの印刷実行時刻を指定せず即座に印刷データの印刷を所望する場合には、印刷実行時刻として例えば“0”が設定される。
【0078】
画像形成装置1の送受信部111は、PC2から送信された印刷実行時刻を含む印刷データNを受信し(ステップS2)、印刷処理制御部113は、印刷データ記録部112に印刷実行時刻を含む印刷データが記録されているか否かを判定する(ステップS3)。
【0079】
記録されている場合には(ステップS3/YES)、印刷処理制御部113の印刷実行時刻特定部113bは、印刷データ記録部112に記録されている印刷データに含まれる印刷実行時刻の中から、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定する(ステップS4)。
【0080】
特定できた場合(ステップS5/YES)、印刷実行時刻特定部113bは、さらに、特定した印刷実行時刻の中から新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対して直前の印刷実行時刻を特定する(ステップS6)。直前の印刷実行時刻がない場合には、ステップS4で特定した印刷実行時刻の中から印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対して最短の印刷実行時刻を特定する。
【0081】
次に、メッセージデータ生成部113aは、印刷実行時刻特定部113bが特定した印刷実行時刻に、新たに受信した印刷データNを印刷することの可否を、印刷データNの印刷を指示したユーザXに問い合わせるメッセージデータを生成し、送受信部111がこの問い合わせメッセージデータをPC2に送信する(ステップS7)。
【0082】
PC2の送受信部206が、画像形成装置1から送信された問い合わせメッセージデータを受信すると、プリンタドライバ205bが、受信した問い合わせメッセージデータから表示用の問い合わせメッセージデータを生成し、液晶ディスプレイ5に表示する(ステップS8)。
【0083】
ユーザXの操作に基づき、プリンタドライバ205bは、問い合わせメッセージに対する可否情報(可否信号)を生成し、画像形成装置1に送信する(ステップS9)。
【0084】
画像形成装置1の送受信部111がPC2から送信された可否情報(可否信号)を受信すると(ステップS10)、印刷処理制御部113は、可否信号が許可信号か否かを判定する(ステップS11)。
【0085】
可否信号が許可信号の場合(ステップS11/YES)、印刷処理制御部113は、新たに受信した印刷データNの印刷実行時刻を印刷実行時刻特定部113bが特定した印刷実行時刻に変更し(ステップS12)、印刷データ記録部112に印刷データNを記録する(ステップS13)。そして、この特定した印刷実行時刻に至ると、印刷データNの印刷を実行する(ステップS14)。
【0086】
そして、印刷完了後、メッセージデータ生成部113aは、特定した印刷実行時刻に印刷データNの印刷が完了したことを示す印刷完了通知データを生成し、PC2に送信する(ステップS15)。
PC2の送受信部206は、印刷完了通知データを受信し、プリンタドライバ205bは、印刷完了通知データをPC2の液晶ディスプレイ5に表示する(ステップS16)。
【0087】
印刷データ記録部112に印刷実行時刻を含む印刷データが記録されていない場合(ステップS3/NO)、印刷データ記録部112に記録されている印刷データに含まれる印刷実行時刻の中から、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定できない場合(ステップS5/NO)、又は、可否信号が不許可信号の場合(ステップS11/NO)、印刷制御部114は、新たに受信した印刷データNに含まれる印刷実行時刻が“0”か否か、すなわち、ユーザXが印刷データNについて即時印刷を指定したか否かを判定する(ステップS17)。
【0088】
印刷データNが即時印刷の場合(ステップS17/YES)、印刷制御部114は、印刷データNを即時印刷する(ステップS18)。
【0089】
印刷データNが即時指定印刷でない場合(ステップS17/NO)、印刷処理制御部113は、印刷データNを印刷データ記録部112に記録する(ステップS19)。そして、印刷データNに含まれる印刷実行時刻に至ると、印刷データNの印刷を実行する(ステップS20)。
【0090】
このようにすることで、相乗り印刷を実行するか否かをユーザが選択することができるので、ユーザの利便性が向上する。また、相乗り印刷を実行すると、複数の印刷データを一括して印刷するので、ウォームアップ回数を削減し省エネを図ることができる。
【0091】
(変形例)
新たに受信した印刷データNの印刷実行時刻を決定(変更)する際に参照される前記所定値を変更できるようにしてもよい。
この変更を行う場合には、画像形成装置1の制御部114に、この所定値を変更可能に設定する所定値設定部を設ければよい。
【0092】
画像形成装置1の制御部114が、操作パネル102を介して画像形成装置1の管理者(アドミニストレータとも言う)からの所定値変更指示操作を受け付けると、所定値設定部は、例えば、図11に示す、所定値設定ダイアログ8を操作パネル102の表示パネルに表示する。
【0093】
管理者が、所定値設定ダイアログ8の所定値入力ボックス8aに所定値を入力して、OKボタン8bを操作すると、所定値が画像形成装置1のメモリ103に記憶される。
【0094】
なお、本発明を、例えば、コピー機能、ファクシミリ送受信機能、ファイリング機能、印刷前のプレビュー表示機能等を備えた多機能型画像形成装置(MFP:Multifunction Peripheral)に適用してもよい。
印刷実行時刻は、印刷処理を開始する時刻でもよいし、印刷処理が終了する時刻でもよい。
【符号の説明】
【0095】
1…画像形成装置、2…PC、10…画像形成部、11…露光ユニット、12…中間転写ベルト、13…二次転写ローラ、14C,14M,14Y,14B…画像形成ステーション、141B…感光体ドラム、142B…帯電ローラ、143B…現像ユニット、144B…一次転写ローラ、145B…クリーニングユニット、20…用紙収容部、21a,21b…給紙カセット、22…手差トレイ、23,24…給紙装置、30…用紙搬送部、31…用紙搬送路、32a,32b…ピックアップローラ、33a,33b…給紙ローラ、34…レジストローラ、35…定着ユニット、35a…加熱ローラ、35b…加圧ローラ、36…排紙ローラ、40…後処理装置、101…ネットワークI/F、102…操作パネル、103…メモリ、104…画像処理部、105…画像形成部、111…送受信部、112…印刷データ記録部、113…印刷処理制御部、113a…メッセージデータ生成部、113b…印刷実行時刻特定部、114…制御部、201…ネットワークI/F、202…入力I/F、203…表示I/F、204…メモリ、205…記録装置、205a…アプリケーションプログラム、205b…プリンタドライバ、206…送受信部、207…制御部、3…キーボード、4…マウス、5…液晶ディスプレイ、6…印刷条件設定ウィンドウ、6a…時刻指定用チェックボックス、6b…時刻入力ボックス、6c…OKボタン、7…問い合わせメッセージ、7a…メッセージ、7b…OKボタン、7c…キャンセルボタン、8…所定値設定ダイアログ、8a…所定値入力ボックス、8b…OKボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを受信し、当該印刷実行時刻に当該印刷データを印刷する画像形成装置において、
外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを記録する記録部と、
外部装置から送信される印刷実行時刻を含む印刷データを新たに受信すると、前記記録部に記録されている印刷データに含まれる印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否を問い合わせるメッセージデータを生成するメッセージデータ生成部と、
前記メッセージデータ生成部が生成したメッセージデータを前記外部装置に送信するメッセージデータ送信部と、
前記外部装置から送信される前記メッセージデータに対するユーザからの可否情報を受信する可否情報受信部とを備え、
前記可否情報受信部が受信したユーザからの可否情報に基づいて、前記新たに受信した印刷データの印刷実行時刻を決定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
印刷実行時刻を含む複数の印刷データが前記記録部に記録されている場合には、この複数の印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定し、さらに、当該特定した印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対して直前の印刷実行時刻を特定する印刷実行時刻特定部を備え、
前記メッセージデータ生成部は、前記印刷実行時刻特定部が特定した直前の印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
印刷実行時刻を含む複数の印刷データが前記記録部に記録されている場合には、この複数の印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対する時間差が所定値以下の印刷実行時刻を特定し、さらに、当該特定した印刷実行時刻の中から前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻に対して最短の印刷実行時刻を特定する印刷実行時刻特定部を備え、
前記メッセージデータ生成部は、前記印刷実行時刻特定部が特定した最短の印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記メッセージデータ生成部は、印刷実行時刻を含む1つの印刷データが前記記録部に記録されている場合には、前記1つの印刷データに含まれる印刷実行時刻と前記新たに受信した印刷データに含まれる印刷実行時刻の時間差が所定値以下の場合に限り、前記1つの印刷データに含まれる印刷実行時刻に当該新たに受信した印刷データを印刷することの可否をユーザに問い合わせるメッセージデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記メッセージデータ生成部は、前記新たに受信した印刷データの印刷が完了した後に、当該印刷データの印刷が完了したことを示す印刷完了メッセージデータを生成し、
前記メッセージデータ送信部は、前記メッセージデータ生成部が生成した印刷完了メッセージデータを前記外部装置に送信することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記所定値を変更可能に設定する設定部を備えたことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記外部装置から送信される印刷データを新たに受信しても、ウォームアップ動作を実行しないことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−140115(P2011−140115A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−324(P2010−324)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】