説明

画像形成装置

【課題】 カートリッジを装着した状態で運搬可能な画像形成装置において、開閉カバーに頼らない、安価で安定したカートリッジの動きを規制する規制部材を提供する。
【解決手段】 規制部材2が、カートリッジ1から規制部材2の内部に向う第1の力G1を受ける第1の当接部2aと、第1の力を受けることによって、規制部材2が規制位置から移動するのを阻止する第2の力f2を、カートリッジ1が画像形成装置100の装置本体100Aに対して着脱する際の着脱軌跡V1から離れた位置において装置本体から受ける第2の当接部2bと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートリッジを装着した状態で運搬可能な画像形成装置に関するものである。ここで、画像形成装置とは、記録媒体に画像を形成するものである。そして、画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタ等)、ファクミリ装置、これらの複合機(マルチファンクションプリンター等)が含まれる。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、電子写真感光体と転写部材を用いた電子写真画像形成プロセスにより記録材に画像を形成する。その画像形成部の構成に関してユーザビリティ向上を目的として、感光体及び感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを装置本体に着脱可能とするカートリッジ方式が広く用いられている。さらに近年では小型化による物流効率向上のために、カートリッジを製品本体内に装着し装置本体と一体化して出荷される製品もある。
【0003】
このような場合、輸送・運搬時の振動及び衝撃により、装置本体内でカートリッジが装着位置から動いてしまい、カートリッジや装置本体の一部にダメージを受ける問題がある。そこで特許文献1では、カートリッジと開閉カバーとの間で、カートリッジを装置本体に着脱する軌跡上に規制部材を介在させている。これにより、画像形成装置を輸送・運搬する際にカートリッジが移動するのを規制していた。装置本体にカートリッジだけが装着した状態である。そして、画像形成装置を運搬する際に、カートリッジに規制部材を当接させ、それを開閉カバーで押さえることでカートリッジを固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−71671
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カートリッジ着脱性向上の観点から、カートリッジの装着軌跡は略直線であることが一般的である。従来例では、開閉カバーとカートリッジの間に規制部材が介在し、予めそのためのスペースが、開閉カバーとカートリッジの間に必要となってくる。したがって、装置本体の大きさに影響することになる。
【0006】
また、カートリッジが受けた衝撃は規制部材を介して開閉カバーへ伝わることになる。この時開閉カバーが開かないように閉じた状態でしっかりと固定する必要がある。しかし、そのためにロック機構やテープを追加すると、部品点数の増加や装置本体の大きさに影響することになる。
【0007】
また、開閉カバーの剛性が低いと、カートリッジ及び規制部材が動いて運搬時の衝撃を受けやすい。そのため開閉カバーの剛性を高くするためにリブを追加したり、板厚を厚くしたりするとコストアップしてしまう。
【0008】
また、製品本体全体を梱包する梱包材でさらに押さえ込み、そこで開閉カバーの開き及び撓みを防止する事が考えられる。しかし、この場合は梱包材自体が変形しないように十分な強度を梱包材に持たせる必要がある。そのために梱包材の厚みを増すと、装置を梱包した後の個装サイズが大きくなってしまう。
【0009】
また複合機の様に開閉カバーの上部にオプションユニットが取り付く場合は、例えば梱包材の一部を開閉カバーとオプションユニットの間に差し込むことが考えられる。しかし、梱包材の一部にしか開閉カバーを押さえる機能を持たせられないため、その部分の強度を十分に確保することができない。
【0010】
そこで本発明の目的は、装置本体や規制部材を大きくすること無く、安定してカートリッジを装着した状態で運搬可能な画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本出願に係る発明は、カートリッジを装着した状態で運搬可能な画像形成装置において、
前記カートリッジが取り外し可能に装着される装着部と、
前記カートリッジが前記装着部から移動するのを規制する、前記カートリッジと前記画像形成装置の装置本体との間に装着される規制部材であって、前記カートリッジが前記装着部から移動しようとする際に、前記カートリッジから前記規制部材の内部に向う第1の力を受ける第1の当接部と、前記第1の力を受けることによって、前記規制部材の装着方向において上流側に前記規制部材が移動するのを阻止する第2の力を、前記カートリッジが前記装置本体に対して着脱する際の着脱軌跡から離れた位置において前記装置本体から受ける第2の当接部と、を有する規制部材と、
前記規制部材が前記第2の力によって前記装着方向おいて下流側に移動するのを規制する、前記規制部材が当接する本体規制部と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置である。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明によれば、画像形成装置を運搬する際にカートリッジによって発生する衝撃を、規制部材を介して剛性の高い装置本体内のフレームで受けることができ、開閉カバーに頼る必要が無い。そのため規制部材を小型化することができ、開閉カバーの剛性の向上やロック機構追加、及び梱包材の強度を増すこと無く、安定してカートリッジの動きを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図3】本発明の第2の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図4】本発明の第2の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図6】本発明の第3の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図7】本発明の第3の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【図8】本発明の第4の実施形態による画像形成装置を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施例1)
以下、実施例を説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って特定的な記載がない限りは、限定されるものではない。
【0015】
(画像形成装置)
図1〜図3を用いて電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という)100について説明する。なお、本実施形態では画像形成装置としてプロセスカートリッジ(以下、カートリッジという)が着脱可能なレーザービームプリンタを例示している。また、カートリッジがプリンタ本体に装着された状態で個装箱に梱包され、エンドユーザーまで輸送・運搬される。
【0016】
まず画像装置全体の概略的な構成を説明する。図1に画像形成装置100の概略構成の主断面図を示す。図1に示すように、画像形成装置100は、給紙部10、画像形成部20および排紙部30を有して構成されている。画像形成部20は、カートリッジ1、転写ローラ21、レーザ露光装置22、および熱加熱方式の定着装置23等を有している。カートリッジ1は、レーザ露光装置22からのレーザ光Lが照射されることによって静電潜像が形成される感光体ドラム5を有する。そして、その他カートリッジ1は、感光体ドラム5に作用するプロセス手段として、静電潜像を現像する現像手段6、感光体ドラム5から現像剤を除去するクリーニング手段7、感光体ドラム5を帯電させる帯電手段8を有する。
【0017】
給紙部10は、トレー13に収納された記録材Pを分離して1枚づつ給送する給紙ローラ12と分離パッド11から構成される。給紙部10で給送された記録材Pは、画像形成部20において、感光体ドラム5に形成されたトナー画像を転写ローラ21によって、転写される。そして定着装置23で加熱定着されて排紙部30に排出される。
【0018】
図2に画像形成装置100をカートリッジ1の長手方向からみた、カートリッジ1の装着部付近の断面図を示す。ここでの断面はカートリッジ1の長手方向に対して鉛直で本体中央を通る面である。図2(a)は、カートリッジ1を装置本体100Aへ装着し始めた時、図2(b)はカートリッジ1を装置本体100Aに装着完了時を示している。図2(a)に示すように、カートリッジ1を着脱する際は、開閉カバー40を上方に移動させ、装置本体100Aに設けられた開口100A1を開放する。そして、開口100A1からカートリッジ1を装置本体100Aの内部に向かって挿入する。カートリッジ1の長手方向の一端側と他端側には、装置本体100Aにおけるカートリッジ1の姿勢を決めるための位置決め部であるボス1aと、回転規制部であるボス1bがそれぞれ設けられている。
【0019】
また、装置本体100Aの左右の側板には、ボス1aと嵌合する装着部3a1と、ボス1bがと当接する本体回転規制部3b1が設けられている。そして、装着部3a1にボス1aを案内するカートリッジガイド3aと、本体回転規制部3b1にボス1bを案内するカートリッジガイド3bが左右の側板にそれぞれ設けられている。カートリッジ1の装置本体100Aへ装着する際は、ボス1a、1bの2つがガイド3a、3bに沿って移動することで、装着部3a1、本体回転規制部3b1と当接し、カートリッジ1の装置本体100A内での移動する軌跡、及び、姿勢が決まる。
【0020】
そして図2(b)に示すようにカートリッジ1を装置本体100Aの奥へ押し込んでいくと、ボス1aがガイド3aの終端に設けられた装着部3a1に突き当たり位置決めされる。この時、カートリッジ1はボス1aがバネ部材(不図示)により装置本体100Aの下側方向へ付勢されている。そのため、その付勢力を超える大きな力がカートリッジ1に加わらない限り、装着位置から外れてしまうことが無い。
【0021】
(規制部材)
図3は、カートリッジ1の動きを規制するための着脱可能な規制部材2を、規制位置に装着した際の断面図を示す。ここで、規制部材2の規制位置とは、規制部材2が本体フレーム4の規制部4a、側壁4bで規制される位置である。また、図3の断面図は図2と同じくカートリッジ1の長手方向に鉛直で本体中央を通る面における断面である。さらに、この規制部材2は画像形成装置100を運搬する際にのみに用いられるのみで、ユーザーが画像形成装置100を使用する時には取り外す。
【0022】
図3に示すようにカートリッジ1を装置本体100Aに対して着脱する際にカートリッジ1が通過する着脱軌跡V1から離れた位置に、装置本体100Aの一部である本体フレーム4が設置されている。そして本体フレーム4とカートリッジ1の隙間を埋めるように、規制部材2が規制位置に装着されている。規制部材2は第1の当接部である当接面2aでカートリッジ1と当接し、第2の当接部である当接面2bで本体フレーム4の本体当接部である側面部4bと当接している。規制部材2の当接面2bは当接面2aを本体フレーム4に向かって下方向に平行移動した面である。ここで図3に示すように、規制部材2の当接面2a上の点をNとした場合、カートリッジ1が装着方向の上流側に移動しようとした際に、第1のガイド3a、第2のガイド3bと平行な方向である力G1(第1の力)を受ける。そして力G1は点Nを当接面2a上のどこにとった場合でも、規制部材2の内側に向くことになる。これは、ガイド3a、3bをカートリッジ1の装着方向の上流側に伸ばした想像線L3aとL3bと、本体フレーム4の側面部4bを上流側に伸ばした想像線L4bが交わるような角度設定になっているからである。
【0023】
即ち、画像形成装置100を運搬する際に受ける衝撃により、カートリッジ1が装着部3a1から外れる方向(カートリッジ1を取り外す方向)に移動しようとする場合、図3に示す様にカートリッジ1が規制部材2を圧縮する方向に移動することになる。その際に前述したように当接面2aの点Nにおいて力G1を受ける。そして、本体フレーム4に対して垂直である押圧力f1が、規制部材2に働くことになる。
【0024】
尚、同様に物流時に受ける衝撃により規制部材2にも力が加わるが、規制部材2は発泡スチロールなどの重量が軽い材質で作成されるため、カートリッジ1にかかる力よりはるかに小さく無視できる。以降、説明する実施例2、3、4でも同様である。
【0025】
押圧力f1は規制部材2内を当接面2aに鉛直な方向に伝わり、当接面2bにおいて本体フレーム4によって受けられる。当接面2bは当接面2aの平行移動面であるため、規制部材2に押圧力f1による回転モーメントが発生することが無く、本体フレーム4は剛性の高い部品であるため変形することが無い。即ち、規制部材2は本体フレーム4に押圧力f1で押し付けられることになる。そして規制部材2には、押圧力f1によって鉛直な方向に規制部材2と本体フレーム4間の摩擦による摩擦力(第2の力)が働く。この摩擦力f2が規制部材2を規制位置から、規制部材2の装着方向の上流側に移動することを規制する力になる。即ち、f2は規制部材2の装着方向において、規制部材2を下流側に移動させる力ともいえる。そして、規制部材2は本体フレーム4に設けられた本体規制部4aに当接して、装着方向において下流側に移動することが規制される。
【0026】
また、前述したようにガイド3a、3bと本体フレーム4とは平行ではなく、カートリッジ1の装着方向V2の上流側で交わるような角度設定内になっている。即ち、水平方向に対する本体フレーム4の角度の方が水平方向に対するガイド3a、3bの角度よりも大きい設定なっている。したがって、カートリッジ1が装着部3a1から外れる方向に移動しようとする場合、規制部材2が、カートリッジ1によって圧縮される為、押圧力f1に加えて規制部材2が変形した分による弾性力Δf1が本体フレーム4に余分に加わることになる。従って規制部材2と本体フレーム4間の摩擦による摩擦力f2が更に増加することになり、矢印Gの本体フレーム4と平行な成分の力f3よりも十分に大きくなる。その為、規制部材2は規制位置から移動することなく、またカートリッジ1が装着位置より移動するのを規制できる。
【0027】
さらに、規制部材2は、開口100A1から装置本体100Aの内部を見た場合に装置本体100Aの外側から視認できる位置に装着される。構成としては、図2に示すように本体フレーム4の側面部4bを上流側に伸ばした想像線L4bが、開口100A1を通過するようになっている。即ち、規制部材2を装置本体100Aに装着する際に、装着経路において障害物がなく、規制部材2の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0028】
以上より、カートリッジ1を装着した状態で画像形成装置100を運搬する際に、規制部材2がカートリッジ1の着脱軌跡V1から離れた位置において、本体フレーム4から規制位置から移動するのを阻止する力を受けることになる。したがって、開閉カバー40で規制部材2を抑える構成にする為に開閉カバー40を装置本体100Aにロックしたり、開閉カバー40の剛性を高くしたりする必要が無い。また開閉カバー40の上部に原稿読み取りのスキャナー等のオプションユニットが設置されることによって、開閉カバー40に対して梱包材の制約を受ける際も、規制部材2によってカートリッジ1が移動するのを規制することができる。また、カートリッジ1を100Aの内側に奥深くに装着する場合でも、規制部材2を大きくする必要が無くコストを小さくできる。さらに、摩擦力f2を規制部材2に発生させる本体フレーム4の側面部4bが、本体100Aの外側から開口100A1を通して視認できる位置にあるので、規制部材2の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0029】
(実施例2)
次に図4、図5を用いて、実施例2の画像形成装置200について説明する。本実施形態はカートリッジ101を装置本体200Aへ位置決めする際に、最終的にカートリッジ101を装置本体200A内で回転させる動作する点が実施例1と異なる。なお実施例1と同じ構成の図示及び説明を省略している。
【0030】
(画像形成装置)
図4に装置本体200Aの左側からみたカートリッジ101の装着部付近の断面図を示す。ここでの断面もカートリッジ101の長手方向から見た図である。図4(a)は、カートリッジ101を装置本体200Aに装着し始めた時の図である。また、図4(b)は、カートリッジ101を装置本体200Aに装着を完了する直前の図である。図4(c)は、カートリッジ101を装置本体200Aに装着を完了した図である。
【0031】
図4(a)に示すように、カートリッジ101を装置本体200Aに対して着脱する際は、開閉カバー40は本体斜め上方に移動させ、開口200A1を開放する。そして、開口200A1からカートリッジ101を装置本体200Aの内部に向って挿入する。カートリッジ101の長手方向の一端側と他端側には、装置本体200Aにおけるカートリッジ101の姿勢を決めるための位置決め部であるボス101aと、回転規制部であるボス101bがそれぞれ設けられている。また、装置本体200Aの左右の側板には、ボス101aと嵌合する装着部103a1と、ボス101bがと当接する本体回転規制部103b1が設けられている。そして、装着部103a1にボス101aを案内する第1のガイド103aと、本体回転規制部103b1にボス101bを案内する第2のガイド103bが左右の側板にそれぞれ設けられている。カートリッジ101を装置本体200Aへ装着する際は、ボス101a、101bの2つがガイド103a、103bに沿って移動する。本実施例において、ガイド103a、103bは途中で屈曲している。即ち、カートリッジ101の装着方向の上流側部分103a3、103b3と、下流側部分103a2、103b2とから構成される。上流側部分103a3、103b3は、下流側部分103a2、103b2よりも水平方向に対する角度が大きくなっている。即ち、上流側部分103a3、103b3の角度を大きくすることで、装置本体200Aのデットスペースを少なくし、装置本体200Aを小型化することを狙っている。
【0032】
そして図4(b)に示すようにカートリッジ101を装置本体200Aの奥へ押し込んでいくと、まずボス101aが装着部103a1に突き当たる。この時、ボス101と本体回転規制部103b1の間には隙間ができており、カートリッジ101はボス101aを中心として、ボス101bが本体回転規制部103b1と当接する方向に回転することができる。
【0033】
その後、図4(c)に示すように、カートリッジ101は図4(b)の状態から回転し、ボス101bが本体回転規制部103b1と当接したところで位置決めされる。この時カートリッジ101はボス101aがバネ部材(不図示)により本体下側方向へ付勢されるため、その付勢力を超える大きな力がカートリッジ101に加わらない限り、装着部103a1から外れてしまうことが無い。
【0034】
ここでカートリッジ101の感光体102は転写ローラ21へ押し付けられているため、カートリッジ101は略水平方向に転写ローラ21から力を受ける。しかしカートリッジ101のボス101bがカートリッジガイド103bの壁103b4にと当接することで、その力を受けている。
【0035】
(規制部材)
図5にカートリッジ101とカートリッジ101の動きを規制するための着脱可能な規制部材102を、規制位置に装着した際の断面図を示す。なおここでの断面は図4と同じくカートリッジ101の長手方向に鉛直で装置本体中央を通る面である。また、この規制部材102は画像形成装置200を運搬する際に用いられるのみで、ユーザーが画像形成装置200を使用する時には取り外されている。
【0036】
図5(a)に示すようにカートリッジ101を装置本体200Aに対して着脱する際に、カートリッジ101が通過する着脱軌跡V3から離れた位置に、装置本体200Aの一部である本体フレーム104が設置されている。そして本体フレーム104とカートリッジ101の隙間を埋めるように、規制部材102が規制位置に装着されている。ここで、規制位置は、本体フレーム104の側壁104bと、それと直角な面である規制部104aによって、規制部材102が規制される位置である。
【0037】
規制部材102は当接面102aでカートリッジ101と当接し、同時に第2の当接部である当接面102bで本体フレーム104の本体当接部である側壁104bと当接している。当接面102bは当接面102aを本体フレーム104に向かって下方向に平行移動した面である。
【0038】
ここでカートリッジ101の回転中心であるボス101aの中心点をMとし、規制部材102の当接面102a上の点をNとする。また点Mと点Nを結んだ線分をAとし、線分Aの垂線を点Nからカートリッジ101の回転可能方向へ任意に伸ばした線分をBとする。そして、図5(b)、(c)、(d)に示すように、上記のような点Nを3点N1、N2、N3としてとり、それらに対応する線分をA1、A2、A3、B1、B2、B3とする。
【0039】
ここで、B2はその線分が当接点N2における規制部材102の外形の接線と重なる。B3はその線分が規制部材102の外側をとおる。しかし、B1はその線分が規制部材102の内部に含まれている。即ち、カートリッジ101は、衝撃を受けて装着位置から外れる際は、ボス101aを中心に回転して、ボス101bが本体回転規制部103b1から離間することが必要である。そのためカートリッジ101が回転しようとする場合、図5(b)に示す様にカートリッジ101が規制部材102上の当接点N1においては、規制部材102を圧縮する方向に移動することになる。一方、図5(c)、(d)に示す様にN2、N3においては、カートリッジ101は規制部材102を圧縮する方向には移動しない。よって規制部材102はN1においてのみ力G2(第1の力)を受ける。したがって、規制部材102は、カートリッジ101が装着位置から外れる際に、カートリッジ101から規制部材102の内部に向かって力G2を受ける第1の当接部である当接点N1を有することになる。そして、本体フレーム104に対して垂直な成分としては、規制部材102は押圧力f101を受けることになる。
【0040】
押圧力f101は規制部材102内を伝わり当接面102bで本体フレーム104によって受けられる。当接面102bは当接面2aの平行移動面であるため、規制部材2に押圧力f101による回転モーメントが発生することが無く、本体フレーム104は剛性の高い部品であるため変形することが無い。即ち、規制部材102は本体フレーム104に押圧力f101で押し付けられることになる。そして規制部材102には、押圧力f101によって鉛直な方向に規制部材102と本体フレーム4間の摩擦による摩擦力f102(第2の力)が働く。この摩擦力f102が規制部材2を規制位置から移動することなく規制する力になる。
【0041】
また、ガイド103a、103bの装着方向下流側部分103a2、103b2は本体フレーム104とは平行ではなく、カートリッジ101の装着方向V4の上流側で交わるような角度設定になっている。即ち、水平方向に対する本体フレーム104の角度の方が水平方向に対するガイド103a、103bの角度よりも大きい設定なっている。さらに詳述すると、図4(b)に示すように、下流側部分103a2、103b2を装着方向V4の上流側に伸ばした想像線L103a2、L103bと、側壁104bを装着方向V4の上流側に伸ばした想像線L104bが交わる角度設定になっている。
【0042】
したがって、カートリッジ101が装着部103a1から外れる方向に移動しようとする場合、規制部材102が、カートリッジ101によって圧縮される。その為、押圧力f101に加えて規制部材102が変形した分による弾性力Δf101が本体フレーム104に余分に加わることになる。従って規制部材102と本体フレーム104間の摩擦による摩擦力f102が更に増加することになり、矢印G2の本体フレーム104と平行な成分の力f103よりも十分に大きくなる。その為、規制部材102は規制位置から移動することなく、カートリッジ101の動きを規制できる。即ち、f102は規制部材102の装着方向において、下流側に移動させる力ともいえる。そして、規制部材102は本体フレーム104に設けられた本体規制部104aに当接して、装着方向において下流側に移動することが規制される。さらに、規制部材102は、開口200A1から装置本体200Aの内部を見た場合に装置本体200Aの外側から視認できる位置に装着される。構成としては、図4に示すように本体フレーム104の側面部104bを上流側に伸ばした想像線L104bが、開口200A1を通過するようになっている。即ち、規制部材102を装置本体200Aに装着する際に、装着経路において障害物がなく、規制部材102の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0043】
以上より、カートリッジ101を装着した状態で運搬可能な画像形成装置200において、規制部材102がカートリッジ101の着脱軌跡V3から離れた位置で、本体フレーム104から規制位置から移動するのを阻止する力を受けることになる。したがって、開閉カバー140で規制部材102を抑える構成にする為に開閉カバー140を装置本体200Aにロックしたり、開閉カバー140の剛性を高くしたりする必要が無い。その他の効果は実施例1と同じである。さらに、摩擦力f102を規制部材102に発生させる本体フレーム104の側面部104bが、本体200Aの外側から開口200A1を通して視認できる位置にあるので、規制部材102の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0044】
(実施例3)
次に図6を用いて、実施例3の画像形成装置について説明する。本実施形態は規制部材202においてカートリッジ201と当接する当接面202a、当接面202bと、本体フレーム204の本体当接部である側壁204bと当接する当接面202c、当接面202dが平行移動面ではない点が実施例1、実施例2と異なる。なお実施例1、2と同じ構成の図示及び説明を省略している。
【0045】
図6(a)〜図6(c)に示すように、カートリッジ201の構成、及び、ガイド203a、203bの構成は実施例2の構成と同じである。
【0046】
ここで図6(a)に示すように、着脱可能な規制部材202は当接面202a、当接面202b、及び当接面202c、当接面202dを有している。当接面202dはカートリッジ201のボス201aの中心点Mを中心とした円弧であり、本体フレーム204の側壁204bと当接する。また、規制部材202の当接面202cは、本体フレーム204の規制部204aと当接して装着方向下流側に移動するのを規制する。
【0047】
当接面202a上の点をN4とし、当接面202b上の点をN5とする。また、規制部材202において装着方向において本体フレーム204の規制部204cの端部204a1と接触する点をLとし、当接面202c、当接面202dの接合点をRとする。規制部材202において、点Mと点Lを結ぶ線分上に当接面202a、202bの接合点がある。なお、当接面202dは点Mを中心とした円弧である。規制部材202の装着はカートリッジ201に沿って回転させることで完了される。また、この規制部材202は画像形成装置300を運搬する際に用いられるのみで、ユーザーが画像形成装置300を使用する時には取り外されている。
【0048】
図6(b)に示す様に、当接面202aは図中の線分Bが規制部材202の内部を通るような点N4をとり得る範囲を有している。即ち、規制部材202は点N4において、カートリッジ201から当接面202aに対しては、規制部材202が圧縮する方向に力G3(第1の力)を受ける。そして規制部材202には、当接面202aの接線成分とは直交する成分の押圧力f201が働くことで、点Lを中心に反時計回りに回転するモーメントが生じる。これによって、点LとN5を結ぶ線分をDとし、線分Dの垂線を点N5から反時計方向に向いた矢印G4の力がカートリッジ201に加わることになる。
【0049】
そして、力G4の反力として力G4R(第1の力)が規制部材202に働き、f301によってカートリッジ201が点Lを中心に回転しようとする場合、規制部材202の当接面202bがカートリッジ201に対して押し付けられる。そして、力G4Rの当接面202bの接線成分とは直交する成分の押圧力f202が規制部材202に働くことになる。その結果、図6(c)に示すように規制部材202はf201とf202の合力f203をカートリッジ201から受けることになる。f203の力の向きは当接面202c、当接面202dのそれぞれの垂線H1、H2に対して点Rよりの方向に傾いている。そのため、規制部材202が押圧力f203により動くことは無い。つまり当接面202a、202b(第1の当接部)でカートリッジ201から合力f205(第1の力)を受ける。それによって、当接面202c、202d(第2の当接部)は、規制部材202を当接面202cが規制部204cに当接する規制位置に規制する方向に力f204(第2の力)を受けることになる。また、力f204はたの実施例と同様にカートリッジ202の着脱軌跡V5から離れた位置で規制部材202に働くことになる。したがってカートリッジ201は、画像形成装置301が運搬される際も装着位置から移動することなく、位置規制がなされる。
【0050】
また図7に示すように、ガイド203a、203bの装着方向下流側部分203a2、203b2は本体フレーム204とは平行ではなく、カートリッジ201の装着方向V6の上流側で交わるような角度設定になっている。即ち、水平方向に対する本体フレーム204の角度の方が、水平方向に対するガイドの下流側部分203a2、203b2の角度よりも大きい設定なっている。さらに詳述すると、下流側部分203a2、203b2を装着方向V6の上流側に伸ばした想像線L203a2、L203bと、側壁204bを装着方向V6の上流側に伸ばした想像線L204bが交わるような角度設定になっている。
【0051】
そして実施例1、実施例2と同様に、力f204は規制部材202を装着方向において、下流側に移動させる力ともいえる。そのため、本体フレーム204には、規制部材202が装着方向において規制部材202を下流側に移動することを規制する本体規制部204aが設けられている。
【0052】
さらに、規制部材202は、開口300A1から装置本体300Aの内部を見た場合に装置本体300Aの外側から視認できる位置に装着される。構成としては、図7に示すように本体フレーム204の側面部204bを上流側に伸ばした想像線L204bが、開口300A1を通過するようになっている。即ち、規制部材202を装置本体300Aに装着する際に、装着経路において障害物がなく、規制部材202の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0053】
以上より、カートリッジ201を装着した状態で運搬可能な画像形成装置300において、規制部材202がカートリッジ201の着脱軌跡V5から離れた位置で、本体フレーム204から規制位置から移動するのを阻止する力を受けることになる。したがって、開閉カバー240で規制部材202を抑える構成にする為に開閉カバー240を装置本体300Aにロックしたり、開閉カバー240の剛性を高くしたりする必要が無い。さらに、本体フレーム204の側面部204bが、本体300Aの外側から開口300A1を通して視認できる位置にあるので、規制部材202の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0054】
(実施例4)
次に図8を用いて実施例4の画像形成装置について説明する。図8に装置本体400Aの左側からみたカートリッジ301の装着部付近の断面図を示す。断面はカートリッジ301の長手方向に鉛直で本体中央を通る面である。なお実施例1〜3と同じ構成の図示及び説明を省略している。図8に示すように、ガイド303a、303bの構成は実施例2の構成と同じである。即ち、カートリッジ301は、装着位置303a1から取り外し際には、ボス301aを中心に反時計周り方向に回転させて、ボス301bを本位置決め部303b1から外した後に、カートリッジ301を装着方向上流側に移動させることになる。
【0055】
図8に示す様に、カートリッジ301は装着状態における開閉カバー340の方向に伸びた突起部である把持部301cを有しており、ユーザーはこの部分をカートリッジ着脱及び持ち運びの際に掴むことができる。着脱可能な規制部材302はこの把持部301cと当接しており、本体フレームである定着フレーム324の側壁部324bと当接している。規制部材302の定着フレーム324への当接面302eは、当接面302aをその鉛直方向に平行移動したものである。なおこの規制部材302は画像形成装置400の運搬時に用いられるのみで、ユーザーが画像形成装置400を使用する時には取り外されている。
【0056】
図中の当接面302a上の点N6において、カートリッジ301が回転しようとする際に、カートリッジ301は当接面302aにおいて規制部材302を圧縮する方向に力R5を受ける。それにより規制部材302に発生する、定着フレーム324と垂直な成分の力f301が定着フレーム323に働く。そして規制部材302と定着フレーム324間の摩擦により、規制部材302が装着方向上流側へ移動するのは妨げられる。また、カートリッジ301をボス301aを中心に回転する必要がある為、規制部材302は撓むことで力Δf301が定着フレーム324に余分に加わることになる。したがって規制部材302に働く、定着フレーム324による摩擦力f303は増加し、装着方向上流側への力f304に比べて大きく、規制部材302及びカートリッジ301は動くことが無い。摩擦力f303は、他の実施例と同様に、カートリッジ301の着脱軌跡V7から離れた位置で、規制部材302に対して働くことになる。
【0057】
規制部材302を回転中心Mから離れた位置に設けるほど、カートリッジ301の動きを規制するための回転モーメントは大きくなり、より高い規制力を得られる。装置本体400Aの小型化を行うにはカートリッジ301も同様に小さくする必要があるが、その場合回転中心Mからの距離も小さくなってしまう。それに対してカートリッジ301の把持部301cは突起形状であり、ユーザーが掴むために一定の大きさが確保される。そのため、把持部301cの面上の点は回転中心Mからの距離を大きくとることができ有利である。
【0058】
また当接面302aと図8における線分Aの関係が平行に近づくほど、カートリッジ301が回転する際に、カートリッジ301が規制部材302への食い込み量が大きくなるため、より大きなf301を得ることができる。把持部301cはカートリッジ301内部の部品配置に関わらず、形状の自由度が高いために、当接面302aを線分Aと平行な状態に近づけることができ、より高い規制力を得られる。
【0059】
この結果、把持部301cによって装置本体400Aへの着脱や持ち運びに関するユーザビリティを向上させ、カートリッジ301を装置本体400Aに装着した状態で運搬する際の衝撃に対する、カートリッジ301の移動の規制力を増すことが可能になる。
【0060】
また、力f303は規制部材302を装着方向において、下流側に移動させる力ともいえる。そのため、本体フレーム324には、規制部材302が装着方向において下流側に移動することが規制する本体規制部324aが設けられている。
さらに、規制部材302は、開口400A1から装置本体400Aの内部を見た場合に装置本体400Aの外側から視認できる位置に装着される。構成としては、図8に示すように本体フレーム324の本体当接部である側壁部324bを上流側に伸ばした想像線L324bが、開口400A1を通過するようになっている。即ち、規制部材302を装置本体400Aに装着する際に、装着経路において障害物がなく、規制部材202の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【0061】
以上より、カートリッジ301を装着した状態で運搬可能な画像形成装置400において、規制部材302がカートリッジ301の着脱軌跡V7から離れた位置で、本体フレーム324から規制位置から移動するのを阻止する力を受けることになる。したがって、開閉カバー340で規制部材302を抑える構成にする為に開閉カバー340を装置本体400Aにロックしたり、開閉カバー340の剛性を高くしたりする必要が無い。その他の効果は実施例1乃至実施例3と同じである。さらに、本体フレーム304の側面部304bが、本体400Aの外側から開口400A1を通して視認できる位置にあるので、規制部材302の取り外しをスムーズにおこなうことができる。
【符号の説明】
【0062】
1 プロセスカートリッジ
1a プロセスカートリッジ 位置決めボス
1b プロセスカートリッジ 位置決めボス
2 規制部材
2a 規制部材 当接面
2b 規制部材 内部部材当接面
3 カートリッジガイドR
3a カートリッジガイドR レール部
3b カートリッジガイドR レール部
4 本体フレーム
P 用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジを装着した状態で運搬可能な画像形成装置において、
前記カートリッジが取り外し可能に装着される装着部と、
前記カートリッジが前記装着部から移動するのを規制する、前記カートリッジと前記画像形成装置の装置本体との間に装着される規制部材であって、前記カートリッジが前記装着部から移動しようとする際に、前記カートリッジから前記規制部材の内部に向う第1の力を受ける第1の当接部と、前記第1の力を受けることによって、前記規制部材の装着方向において上流側に前記規制部材が移動するのを阻止する第2の力を、前記カートリッジが前記装置本体に対して着脱する際の着脱軌跡から離れた位置において前記装置本体から受ける第2の当接部と、を有する規制部材と、
前記規制部材が前記第2の力によって前記装着方向おいて下流側に移動するのを規制する、前記規制部材が当接する本体規制部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記カートリッジは、前記装着部に位置決めされる位置決め部と、前記位置決め部を中心に前記カートリッジが回転するのを阻止する回転規制部であって、前記装置本体に設けられた本体回転規制部と当接する回転規制部と、を有し、
前記位置決め部と前記第1の当接部とを結んだ線分に対する、前記第1の当接部における垂直な線分は、前記規制部材の内部を通過することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記位置決め部を前記装着部へと導く第1のガイドと、
前記回転規制部を前記回転規制部へと導く第2のガイドと、
を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2の当接部が当接する前記装置本体に設けられた本体当接部を、前記カートリッジの装着方向の上流側に伸ばした想像線と、前記第1のガイド及び前記第2のガイドを、前記装着方向の上流側に伸ばした想像線は交わる構成であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記カートリッジは、前記装着部から取り外す際に、前記装着部に位置決めされる前記位置決め部を中心に前記カートリッジを回転させた後に、前記装着部から前記位置決め部が離間することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記カートリッジは、前記カートリッジを装置本体に着脱する際に把持する把持部を有し、前記第1の当接部は前記把持部が設けられていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記カートリッジは、感光体と、前記感光体に作用するプロセス手段と、を有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
カートリッジを装着した状態で運搬可能な画像形成装置において、
前記カートリッジが取り外し可能に装着される装着部と、
前記カートリッジを前記装着部に装着する際に、前記カートリッジを通過させる開口と、
前記カートリッジが前記装着部から移動するのを規制する、前記カートリッジと前記画像形成装置の装置本体との間に装着される規制部材であって、前記カートリッジが前記装着部から移動しようとする際に、前記カートリッジから前記規制部材の内部に向う第1の力を受ける第1の当接部と、前記第1の力を受けることによって、前記規制部材の装着方向において上流側に前記規制部材が移動するのを阻止する第2の力を、前記カートリッジが前記装置本体に対して着脱する際の着脱軌跡から離れた位置において前記装置本体に設けられた本体当接部から受ける第2の当接部と、を有する規制部材と、
前記本体当接部を前記装着方向において上流側に伸ばした想像線は、前記開口を通過することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
さらに前記画像形成装置は、前記規制部材が前記第2の力によって前記装着方向おいて下流側に移動するのを規制する、前記規制部材が当接する本体規制部を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記カートリッジは、前記装着部から取り外す際に、前記装着部に位置決めされる前記位置決め部を中心に前記カートリッジを回転させた後に、前記装着部から前記位置決め部が離間することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記カートリッジは、前記カートリッジを装置本体に着脱する際に把持する把持部を有し、前記第1の当接部は前記把持部が設けられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記カートリッジは、感光体と、前記感光体に作用するプロセス手段と、を有するプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−164587(P2011−164587A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281047(P2010−281047)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】