説明

画像形成装置

【課題】画像形成機能の使用状況に応じて適切に省エネルギー化を図る。
【解決手段】電源がオンされたときには、メモリーカードに記憶されている画像を表示できるよう読取部と表示部とに給電を開始してトップメニュー画面25Aを表示し、トップメニュー画面25Aにおいて画像の表示が指示された場合に鑑賞系画面25Bを表示し、鑑賞系画面25Bからプレビュー画面25c1への切替指示がなされたタイミングで印刷機構への給電を開始し、プレビュー画面25C1の表示中に印刷ボタンが操作された場合に用紙に画像を印刷するから、鑑賞系画面25Bに画像を表示している間に印刷機構に給電されることによる無駄な電力の消費を防止することができ、また、印刷指示がなされたタイミングで印刷機構への給電を開始するものに比してスムーズに印刷を実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを記憶する記憶手段に接続され、該記憶された画像データのうちユーザーにより選択された画像データを用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の画像形成装置としては、ホストコンピューターからの画像データが所定時間以上入力されない場合やユーザーにより操作パネルのパワーキーが押下された場合には、記録ヘッドや各駆動モーターへの電力の供給を停止して、省電力制御に移行する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−345307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような省電力制御を行なうことは、省エネルギー化の観点から重要な課題とされている。ところで、近年、このような画像形成装置においては、大型の表示パネルを備えて画像のスライドショー表示を行なうなど、画像形成機能以外にも種々の機能を備える装置が登場している。そのような装置においては、常にすべての機能が使用されるとは限らないため、電源がオンされたときにすべての機能を使用可能となるよう装置の各部に電力を供給すると、場合によっては無駄な電力の供給となり、省エネルギー化の観点からは好ましくない。
【0005】
本発明の画像形成装置は、画像形成機能の使用状況に応じて適切に省エネルギー化を図ることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の画像形成装置は、
画像データを記憶する記憶手段に接続され、該記憶された画像データのうちユーザーにより選択された画像データを用いて画像を形成する画像形成装置であって、
画面を表示する表示手段と、
前記記憶手段から画像データを読み込む読込手段と、
機械的な機構の動作を伴って画像を形成する画像形成機構と、
前記表示手段と前記読込手段と前記画像形成機構とに給電する給電手段と、
画像の表示指示がなされた場合には前記記憶手段から画像データを読み込んで鑑賞用画面に表示するよう前記読込手段と前記表示手段とを制御し、前記鑑賞用画面から形成用画面への切替指示がなされた場合には表示中の画像を前記形成用画面に表示するよう前記表示手段を制御し、前記形成用画面の表示中に画像の形成指示がなされた場合には該形成指示された画像を形成するよう前記画像形成機構を制御するメイン制御手段と、
電源の投入指示がなされたときに前記読込手段と前記表示手段とに給電を開始するよう前記給電手段を制御し、前記形成指示の前に画像形成の準備に関する操作がなされた所定のタイミングで前記画像形成機構に給電を開始するよう前記給電手段を制御する給電制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本発明の画像形成装置では、電源の投入指示がなされたときに読込手段と表示手段とに給電を開始するよう給電手段を制御し、画像の表示指示がなされた場合には記憶手段から画像データを読み込んで鑑賞用画面に表示するよう読込手段と表示手段とを制御し、鑑賞用画面から形成用画面への切替指示がなされた場合には表示中の画像を形成用画面に表示するよう表示手段を制御し、形成指示の前に画像形成の準備に関する操作がなされた所定のタイミングで画像形成機構に給電を開始するよう給電手段を制御し、形成用画面の表示中に画像の形成指示がなされた場合には形成指示された画像を形成するよう画像形成機構を制御する。これにより、鑑賞用画面に画像を表示している間に画像形成機構に給電されることによる無駄な電力の消費を防止することができる。また、画像形成の準備に関する操作がなされた所定のタイミングで画像形成機構に給電を開始するから、画像の形成指示がなされたタイミングで給電を開始するものに比して、スムーズに画像の形成を実行することができる。この結果、画像形成機能の使用状況に応じて適切に省エネルギー化を図ることができる。ここで、鑑賞用画面としては、編集したい画像や形成したい画像を選択するために画像を1つずつ表示する画面や記憶手段に記憶されている画像を順次連続的に表示する画面などが該当する。また、形成用画面としては、鑑賞用画面に表示中の画像がプレビュー表示されるプレビュー画面などが該当する。
【0009】
また、本発明の画像形成装置において、前記給電制御手段は、前記所定のタイミングとして、前記鑑賞用画面から前記形成用画面への切替指示がなされたタイミングで前記給電手段を制御する手段であるものとすることができる。こうすれば、画像形成機構への給電開始のタイミングを容易に判断することができる。
【0010】
さらに、本発明の画像形成装置において、前記メイン制御手段は、前記形成用画面から前記鑑賞用画面を含む非形成用画面へ切替可能に前記表示部を制御する手段であり、前記給電制御手段は、前記非形成用画面に切り替えられた以降に所定時間に亘って前記形成用画面への切替指示がなされなかった場合には、前記画像形成機構への給電を停止するよう前記給電手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、一旦画像形成機構へ給電を開始した場合であっても、その後の画像形成機構の使用状況に応じてより適切に省エネルギー化を図ることができる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記メイン制御手段は、前記画像形成機構への給電の開始に伴って該画像形成機構の初期化を行なっている最中に前記非形成用画面への切替指示がなされた場合には、該初期化が完了してから前記非形成用画面に切り替えるよう前記表示部を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像形成機構の初期化が途中で終了されることにより機構が動作途中で停止するなどの予期せぬ不具合を防止することができる。
【0011】
そして、本発明の画像形成装置において、前記メイン制御手段は、前記画像の表示指示として、スライドショー指示がなされた場合には、前記記憶手段から画像データを順次読み込んで前記鑑賞用画面に表示されるよう前記読込手段と前記表示手段とを制御する手段であるものとすることもできる。複数の画像が連続的に表示されるスライドショーにおいては、画像形成機構への給電が比較的長時間に亘って不要となるから、本発明を適用する意義が高い。
【0012】
また、本発明の画像形成装置において、前記画像形成機構は、液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを備える機構であり、前記メイン制御手段は、前記画像形成機構へ給電が開始されたときには、前記機械的な機構の動作に加えて前記ノズルからの液体の吐出を伴って前記画像形成機構の初期化を行なう手段であるものとすることもできる。これにより、無駄な電力の消費を防止するだけでなく、無駄な液体の消費をも防止することができるから、さらに省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】プリンター20の外観を示す外観斜視図。
【図2】プリンター20の構成の概略を示す構成図。
【図3】LCD25に表示される画面の種類と遷移を示す説明図。
【図4】メインルーチンの一例(前半)を示すフローチャート。
【図5】メインルーチンの一例(後半)を示すフローチャート。
【図6】給電停止処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態であるプリンター20の外観を示す外観斜視図であり、図2は、プリンター20の構成の概略を示す構成図である。
【0015】
本実施形態のプリンター20は、印刷機構40(図2参照)を内蔵し、L判サイズやハガキサイズの用紙Sに印刷を行なうフォトプリンターとして構成されている。このプリンター20は、図1に示すように、本体21を持ち運ぶために上面に設けられた取っ手22と、本体21の背面にセットされた用紙S(図2参照)を自動給紙するオートシートフィーダー23と、印刷機構40により印刷された用紙Sを受ける排紙トレイ24と、上下方向にスライド可能であって画像を表示したり印刷時の設定を確認したりするための液晶ディスプレイ(LCD)25と、主電源をオンオフするための電源ボタン26とを備えている。また、本体21の前面には、赤外線通信ポート28(受光部)が設けられており、この赤外線通信ポート28に発光部30aを向けてリモートコントロール装置30を操作することにより、プリンター20を遠隔操作できるようになっている。なお、リモートコントロール装置30は、プリンター20を遠隔操作するためのボタン類として、電源をオンオフするための電源ボタン31と、印刷中に押されると印刷を中止し写真選択画面で押されると印刷枚数や写真の選択を解除するストップ/設定クリアボタン32と、トップメニュー画面を表示するためのトップメニューボタン33と、印刷枚数を設定するための印刷枚数設定ボタン34と、項目や設定値を選択するための上下左右ボタン35と、項目を決定したり次の画面に進むためのOKボタン36と、一つ前の画面に戻る戻るボタン37と、印刷を開始する印刷ボタン38と、設定画面を表示する設定ボタン39などを備える。このプリンター20では、電源ボタン26で主電源をオンした以降に、リモートコントロール装置30の電源ボタン31で電源をオン/オフすることができる。
【0016】
印刷機構40は、図2に示すように、メカフレーム40aの図中右側に配置されたキャリッジモーター43aと、メカフレーム40aの図中左側に配置された従動ローラー43bと、キャリッジモーター43aと従動ローラー43bとに左右方向(主走査方向)にループ状に架け渡されたキャリッジベルト43と、キャリッジモーター43aの駆動に伴ってキャリッジベルト43により駆動されガイド42に沿って左右に往復するキャリッジ41と、キャリッジ41にシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを供給するインクカートリッジ44と、各インクカートリッジ44から供給された各インクに圧力をかけてノズルから用紙Sに向けてインクを吐出する印刷ヘッド45と、主走査方向に直交する副走査方向に用紙Sを搬送する搬送ローラー46と、搬送ローラー46を駆動させる駆動モーター46aとを備える。印刷機構40は、その下方にインクカートリッジ44が取り付けられており、インクカートリッジ44がキャリッジ41上に搭載されていない、いわゆるオフキャリッジタイプとして構成されている。印刷ヘッド45は、ここでは圧電素子に電圧をかけることによりこの圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。
【0017】
また、本実施形態のプリンター20は、その制御系としては、図2に示すように、プリンター全体の制御を司るメインコントローラー50と、赤外線通信ポート28を介して入力した赤外線信号を操作信号として処理する赤外線通信コントローラー60と、LCD25を表示制御するLCDコントローラー62と、メモリーカードスロット64に挿入されたメモリーカードMCに対するデータの書き込みや読み出しを制御するメモリーカードコントローラー66と、外部の商用交流電源に接続され入力した電力を各部へ供給する電源ユニット68とを備え、これらはバス59を介して互いに電気的に接続されている。なお、メモリーカードスロット64は、図1中の電源ボタン26が設けられた側面と反対側の側面に設けられている。なお、以下の説明において、メモリーカードスロット64とメモリーカードコントローラー66とを読取部と称し、LCD25とLCDコントローラー62とを表示部と称することがある。
【0018】
メモリーカードコントローラー66は、メモリーカードスロット64にメモリーカードMCが挿入された状態でメモリーカードMCに記憶されている画像ファイルを読み出してメインコントローラー50に出力したり、必要に応じてデータをメモリーカードMCに記録したりする。
【0019】
電源ユニット68は、詳細な図示は省略するが、入力した交流電力(例えば、AC100Vなど)を直流電力(例えば、DC20Vなど)に変換する機能や変換した直流電力を必要な電圧に昇降圧する機能、昇降圧後の電力を各部へ供給したり供給を遮断したりする機能を有する回路として構成されている。なお、メインコントローラー50や赤外線通信コントローラー60,読取部,表示部などには、例えばDC3VやDC5Vなどの低電圧の電力を供給し、印刷機構40のキャリッジモーター43aや駆動モーター46a,印刷ヘッド45などには、例えばDC24VやDC42Vなどの高電圧の電力を供給する。
【0020】
メインコントローラー50は、CPU51を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種テーブルなどを記憶するROM52と、一時的にデータを記憶するRAM53と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリー54と、時間を計時するタイマー55と、電源ボタン26からの操作信号を入力するインターフェース(I/F)56とを備える。このメインコントローラー50は、メモリーカードスロット64に挿入されたメモリーカードMCから画像ファイルなどを入力したり、赤外線通信コントローラー60からの操作信号や印刷機構40の図示しないセンサーなどから検出信号などを入力したりする。また、メインコントローラー50は、メモリーカードMCに編集画像などを保存したり、印刷機構40のキャリッジモーター43aや駆動モーター46aへの駆動信号や印刷ヘッド45への駆動信号,LCDコントローラー62への制御信号を出力したり、電源ユニット68に電力の供給指示や供給遮断指示を出力したりする。
【0021】
ここで、LCD25に表示される各種画面について説明する。図3は、LCD25に表示される画面の種類と遷移を示す説明図である。LCD25に表示される画面としては、図示するように、各種メニューを選択可能なトップメニュー画面25Aと、画像の鑑賞時に表示される鑑賞系画面25Bと、画像の印刷時に表示される印刷系画面25Cとに大別することができる。なお、図中双方向の矢印は相互に遷移が可能であることを示し、一方向の矢印はその方向にのみ遷移が可能であることを示す。
【0022】
トップメニュー画面25Aは、電源がオンされたときやリモートコントロール装置30のトップメニューボタン33が操作されたときに表示される画面である。このトップメニュー画面25Aにおいて選択可能なメニューとしては、編集対象や印刷対象などの所望の画像を選択する「写真選択」や画像をスライドショー表示する「スライドショー」、各種項目の設定を行なう「設定」などがある。なお、LCD25に表示される画面としては、トップメニュー画面25Aで「設定」が選択されたか設定ボタン39が操作された場合に表示される設定画面などが存在するが、本発明の中核をなさないためその図示および説明は省略する。
【0023】
鑑賞系画面25Bとしては、写真選択画面25b1と、スライドショー画面25b2とがある。写真選択画面25b1は、メモリーカードスロット64にメモリーカードMCが差し込まれた状態でトップメニュー画面25A上で「写真選択」が選択された場合に表示され、メモリーカードMCに記憶されている画像が1枚ずつ表示される。この写真選択画面25b1においては、ユーザーによりリモートコントロール装置30のOKボタン36が操作される度に次の画像を表示したり(写真選択画面(1),(2),(3)など)、逆に戻るボタン37の操作により前の画像を表示したりする。また、画像を表示している状態でカーソルを「編集」に合わせてOKボタン36が操作されると表示している画像に対して色合いや明るさ,コントラストなどの各種編集を行なう編集画面が表示される。なお、編集画面において戻るボタン37が操作されると、元の画面(写真選択画面(1),(2),(3)など)に戻る。一方、スライドショー画面25b2は、メモリーカードスロット64にメモリーカードMCが差し込まれた状態でトップメニュー画面25A上で「スライドショー」が選択された場合に表示され、メモリカードMCに記憶されている画像が画像ファイル名の昇順などに従って所定時間ずつの間隔で連続的に表示される(スライドショー(1),(2),(3)など)。また、写真選択画面25b1と同様に、リモートコントロール装置30の各種ボタン操作により前の画像を表示したり、編集画面に切り替えたりする。なお、写真選択画面25b1やスライドショー画面25b2においてトップメニューボタン33が操作されたり、戻るボタン37が操作されたりすると、トップメニュー画面25Aに戻る。
【0024】
印刷系画面25Cとしては、印刷プレビュー画面25c1と、準備中画面25c2と、印刷中画面25c3と、キャンセル画面25c4とがある。印刷プレビュー画面25c1は、写真選択画面25b1における編集画面やスライドショー画面25b2における編集画面において、カーソルを「印刷プレビュー」に合わせてOKボタン36が操作されたときに切り替えられる画面であり、編集画面で表示中の画像を印刷した場合のイメージが表示される。準備中画面25c2は、印刷機構40の印刷準備が整っていない場合に表示される画面であり詳細については後述する。また、印刷中画面25c3は、印刷中に表示される画面であり、キャンセル画面25c4は、準備中画面25c2や印刷中画面25c3においてリモートコントロール装置30のストップ/設定クリアボタン32が操作がされた場合に表示される画面である。なお、印刷プレビュー画面25c1の表示中に、印刷ボタン38が操作されると印刷処理が開始され、戻るボタン37が操作されると元の鑑賞系画面25B(写真選択画面25b1またはスライドショー画面25b2)の編集画面に戻る。
【0025】
次に、こうして構成された本実施形態のプリンター20の動作、特に、画像の表示や印刷に関する一連の動作について各部への電力の供給と合わせて説明する。図4および図5は、メインルーチンの一例を示すフローチャートである。この処理は、プリンター20(電源ユニット68)が商用交流電源に接続されてプリンター20の起動が可能な状態となったときにメインコントローラー50により実行される。
【0026】
メインルーチンが実行されると、CPU51は、まず、赤外線通信ポート28や赤外線通信コントローラー60,電源ボタン26(I/F56)などの操作部の初期化をして(ステップS100)、ユーザーにより電源オンの操作がなされるのを待つ(ステップS110)。なお、電源オンは、上述したように、電源ボタン26が操作されて主電源が入ることやその後にリモートコントロール装置30の電源ボタン31の操作により電源が一旦オフされてから再びオンされることによりなされるため、これらを検出することにより電源オンを判定する。そして、電源がオンされたと判定すると、表示部に電力を供給するよう電源ユニット68を制御すると共に初期化するようLCDコントローラー62に制御信号を出力し(ステップS120)、読取部に電力を供給するよう電源ユニット68を制御すると共に初期化するようメモリーカードコントローラー66に制御信号を出力する(ステップS130)。なお、表示部や読取部の初期化としては、レジスターなどの各設定値を初期値にリセットする処理などが行なわれ、表示部と読取部とを初期化することにより、メモリーカードMCから読み出した画像をLCD25に表示することができるようになる。なお、電源オンを判定した時点では、印刷機構40への電力の供給は行なわない。
【0027】
こうして表示部や操作部の初期化が行なわれると、トップメニュー画面25AをLCD25に表示して(ステップS140)、ユーザーからの操作指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS150)。操作指示が受け付けられたときには、その操作指示が鑑賞系画面25Bへの切替指示であるか否かを判定する(ステップS160)。なお、鑑賞系画面25Bへの切替指示であるか否かは、上述したように、「写真選択」か「スライドショー」かのいずれかが選択されたか否かに基づいて判断する。ステップS160で鑑賞系画面25Bへの切替指示ではないと判定したときには、ステップS150で受け付けた操作指示に応じた処理を実行する(ステップS170)。例えば、「設定」が選択されたときには設定可能な各項目を選択可能に表示したり、各項目を表示した以降に再び操作を受け付けたときには選択を受け付けた項目の設定値を変更したりする処理などが行なわれる。こうして操作指示に応じた処理を実行するか、あるいは、ステップS150で操作指示が受け付けられていないと判定したときには、印刷機構給電フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS180)。ここで、印刷機構給電フラグFは、電源ユニット68から印刷機構40へ給電されているか否かを示すフラグであり、デフォルト値として値0がセットされ、給電されているときには後述する処理で値1がセットされる。いま、電源オンを判定した後の印刷機構40へ電力の供給が行なわれていない状態を考えているから、ステップS180で印刷機構給電フラグFは値1ではないと判定し、ステップS150に戻り処理を繰り返す。なお、印刷機構給電フラグFが値1であると判定したときには、印刷機構への給電停止処理を実行して(ステップS190)、ステップS150へ戻るが、給電停止処理の詳細については後述する。
【0028】
一方、ステップS160で鑑賞系画面25Bへの切替指示であると判定したときには、LCD25に鑑賞系画面25Bを表示する(ステップS200)。なお、ユーザーの選択に応じて、写真選択画面25b1またはスライドショー画面25b2がLCD25に表示される。鑑賞系画面25Bを表示すると、ユーザーからの操作指示を受け付けたか否かを判定し(ステップS210)、操作指示が受け付けられたときには、その操作指示が印刷系画面25Cへの切替指示であるか否かを判定する(ステップS220)。なお、印刷系画面25Cへの切替指示であるか否かは、写真選択画面25b1の編集画面またはスライドショー画面25b2の編集画面において「印刷プレビュー」にカーソルを合わせてOKボタン36が操作されたか否か即ち印刷プレビュー指示がなされたか否かに基づいて判断する。
【0029】
ステップS220で印刷系画面25Cへの切替指示ではないと判定したときには、ステップS210で受け付けた操作指示に応じた処理を実行する(ステップS230)。ここでは、上述したように、画像を順に表示したり編集画面を開いたりする処理などが行われる。なお、図示は省略したが、戻るボタン37が操作された場合には、再びステップS140に戻り処理を繰り返す。こうして操作指示に応じた処理を実行するか、あるいは、ステップS210で操作指示が受け付けられていないと判定したときには、印刷機構給電フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS240)。いま、上述したように、印刷機構40へ電力の供給が行なわれていない状態を考えているから、上述したステップS180と同様にステップS240で印刷機構給電フラグFは値1ではないと判定し、ステップS210に戻り処理を繰り返す。なお、印刷機構給電フラグFが値1であると判定したときには、ステップS190と同様に印刷機構への給電停止処理を実行して(ステップS250)、ステップS210へ戻る。
【0030】
一方、ステップS220で印刷系画面25Cへの切替指示であると判定したときには、LCD25に印刷プレビュー画面25c1を表示して(ステップS260)、印刷機構給電フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS270)。いま、印刷機構40へ給電していない場合を考えているから、印刷機構給電フラグFは値0であり、ステップS270で値1ではないと判定し、印刷機構40へ給電するよう電源ユニット68を制御すると共に初期化を開始するよう印刷機構40を制御して(ステップS280)、印刷機構給電フラグFに値1をセットする(ステップS290)。なお、印刷機構40の初期化としては、シークポジション処理やメジャーメント処理、フラッシング処理などが行なわれる。シークポジション処理は、印刷ヘッド45の往復動を伴ってそのポジションを確認する処理である。また、メジャーメント処理は、シークポジション処理時のキャリッジモーター43aの負荷や搬送ローラー46を回転させたときの駆動モーター46aの負荷から過負荷などの異常の有無を確認する処理である。そして、フラッシング処理は、印刷ヘッド45のノズルからインクを吐出することにより、印刷ヘッド45を使用していない間に乾燥などにより粘度が増加したインクを排出する処理である。このように、印刷機構40の初期化は、各部の駆動を伴うために電力の消費が大きく、また、インクの消費も大きい。このため、例えば、電源がオンされたときに読取部や表示部だけでなく印刷機構40にも給電を開始した場合において、鑑賞系画面25Bに画像を表示するだけで印刷することなく電源オフされると、印刷機構40の初期化は無用なものとなり電力やインクが無駄に消費されることになる。また、たとえ画像の印刷が行なわれても、鑑賞系画面25Bに画像を表示している間に駆動の必要がない印刷機構40に電力を供給し続けることは、省エネルギー化の観点から好ましくない。これに対して、本実施形態では、電源がオンされたときには、LCD25に画像を表示できるよう読取部と表示部とに給電を開始しておき、印刷プレビュー画面25c1への切替指示がなされたタイミング即ちユーザーの印刷の意思が確認できたタイミングで印刷機構40への給電を開始するものとしたから、給電開始のタイミングを容易に判定することができ、また、印刷機構40の初期化が無用なものとなる可能性を少なくすることができる。印刷機構40への電力の供給を、電源がオンされたタイミングではなく、印刷プレビュー指示がなされたタイミングで開始するのはこうした理由による。
【0031】
こうして印刷機構40の初期化を開始するか、あるいは、ステップS270で印刷機構給電フラグFが値1であると判定したときには、ユーザーにより印刷指示がなされたか否かを判定する(ステップS300)。この処理は、ユーザーにより印刷ボタン38が操作されたか否かを判定することにより行なわれる。印刷指示がなされていないときには、戻るボタン37の操作により戻る指示がなされたか否かを判定し(ステップS310)、戻る指示がなされていないときには、ステップS300で印刷指示がなされるのを待つ。一方、戻る指示がなされたときには、印刷機構40の初期化が完了するのを待って(ステップS320)、ステップS200に戻り鑑賞系画面25Bを表示する。なお、この場合には、鑑賞系画面25Bのうち印刷プレビュー画面25c1に遷移する前の編集画面を表示する。ここで、印刷機構40の初期化が完了するのを待って鑑賞系画面25Bを表示するのは、一旦開始した印刷機構40の初期化を途中で終わらせると動作途中で印刷ヘッド45が停止したりするなど予期せぬ不具合が生じるおそれがあるため、これを防止するためである。
【0032】
そして、ステップS300で印刷指示がなされたと判定したときには、印刷機構40の初期化が完了しているか否かを判定する(ステップS330)。既に初期化が完了しているときには、LCD25に印刷中画面25c3を表示して(ステップS340)、印刷処理を実行する(ステップS350)。なお、印刷処理は、駆動モーター46aにより搬送ローラー46を回転させて用紙Sを搬送すると共にキャリッジモーター43aによりキャリッジ41を往復動させ、同時に印刷ヘッド45のノズルから用紙Sにインクを吐出することにより行なわれる。また、フローチャートの図示は省略したが、キャリッジ41の1パス毎にリモートコントロール装置30のストップ/設定クリアボタン32が操作されたか否か即ち印刷のキャンセル指示がなされたか否かを判定しながら印刷を実行し、キャンセル指示がなされたときにはキャンセル画面25c4をLCD25に表示し印刷処理を中止して印刷プレビュー画面25c1に戻る。こうして印刷処理を実行すると、ステップS140に戻り、トップメニュー画面25AをLCD25に表示してステップS150以降の処理を繰り返す。
【0033】
一方、ステップS330で印刷機構40の初期化が完了していないと判定したときには、LCD25に準備中画面25c2を表示する(ステップS360)。なお、準備中画面25c2には、印刷機構40の初期化を実行中である旨のメッセージと共に印刷のキャンセル指示をすることができる旨のメッセージが表示される。準備中画面25c2を表示すると、キャンセル指示がなされたか否かを判定しながら(ステップS370)、ステップS330で印刷機構40の初期化が完了するのを待つ。そして、初期化が完了したときには、ステップS340で印刷中画面を表示してステップS350で印刷処理を実行する。このように、印刷機構40への電力の供給を印刷プレビュー指示がなされたタイミングで開始することに起因して印刷機構40の準備が整っていない場合には、準備中画面25c2を表示してユーザーに通知するものとした。なお、印刷プレビュー指示がなされたタイミングで印刷機構40への給電を開始するものとしたから、印刷指示がなされたタイミングで給電を開始するものなどに比してスムーズに印刷を開始することができる。一方、ステップS370でキャンセル指示がなされたと判定したときには、キャンセル画面25c4をLCD25に表示して(ステップS380)、ステップS260に戻り印刷プレビュー画面25c1を表示する。
【0034】
次に、上述したステップS190およびステップS250の印刷機構への給電停止処理について説明する。図6は、給電停止処理の一例を示すフローチャートである。給電停止処理では、まず、印刷系画面25Cからトップメニュー画面25Aや鑑賞系画面25Bに遷移してからの経過時間Tを入力する(ステップS500)。この経過時間Tは、上述したステップS350で印刷処理が実行されてステップS140のトップメニュー画面25Aの表示に切り替えられたときや印刷プレビュー画面25c1から戻るボタン37の操作によりステップS200の鑑賞系画面25Bの表示に切り替えられたときにタイマー55により計時が開始される時間である。また、経過時間Tは、トップメニュー画面25Aや鑑賞系画面25Bを遷移している間は計時がそのまま継続され、印刷系画面25C(印刷プレビュー画面25c1)に切り替えられたときに計時が停止されてリセットされるものである。次に、入力した計時時間Tが所定時間Trefを超えるか否かを判定する(ステップS510)。ここで、所定時間Trefは、例えば、5分,10分などの数分から数十分程度の時間に設定されて、予めROM52に記憶されているものとした。ステップS510で所定時間Trefを超えないと判定したときには、そのまま本処理を終了する。一方、超えると判定したときには、印刷機構40への給電を停止するよう電源ユニット68を制御し(ステップS520)、印刷機構給電フラグFを値0にリセットして(ステップS530)、本処理を終了する。これにより、一旦印刷機構40へ給電を開始した以降であっても、トップメニュー画面25Aや鑑賞系画面25Bの表示が所定時間Trefに亘って継続的に行なわれる場合には、印刷機構40への給電を停止して不要な電力の供給を中止することができる。また、所定時間Trefの経過を条件に印刷機構40への給電を停止するものとしたから、印刷機構40への給電の開始と給電停止とが頻繁に繰り返されるのを防止することができる。即ち給電の開始に伴う初期化が繰り返し行なわれるのを防止することができる。
【0035】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のメモリーカードMCが本発明の「記憶手段」に相当し、液晶ディスプレイ(LCD)25とLCDコントローラー62とが「表示手段」に相当し、メモリーカードスロット64とメモリーカードコントローラー66とが「読込手段」に相当し、印刷機構40が「画像形成機構」に相当し、電源ユニット68が「給電手段」に相当し、図4,図5のメインルーチンおよび図6の給電停止処理を実行するメインコントローラー50が「メイン制御手段」と「給電制御手段」とに相当する。なお、鑑賞系画面25Bが「鑑賞用画面」に相当し、印刷系画面25Cが「形成用画面」に相当し、トップメニュー画面25Aと鑑賞系画面25Bとが「非形成用画面」に相当する。
【0036】
以上説明した本実施形態のプリンター20によれば、電源がオンされたときには、LCD25に画像を表示できるよう読取部と表示部とに給電を開始してトップメニュー画面25Aを表示し、トップメニュー画面25Aにおいて画像の表示が指示された場合に鑑賞系画面25Bを表示し、鑑賞系画面25Bからプレビュー画面25c1への切替指示がなされたタイミングで印刷機構40への給電を開始し、プレビュー画面25c1の表示中に印刷ボタン38が操作された場合に用紙Sに画像を印刷するから、鑑賞系画面25Bに画像を表示している間に印刷機構40に給電されることによる無駄な電力の消費を防止することができ、また、印刷指示がなされたタイミングで印刷機構40への給電を開始するものに比してスムーズに印刷を実行することができる。また、プレビュー画面25c1への切替指示がなされたタイミングで印刷機構40への給電を開始するものとしたから、給電開始のタイミングを容易に判定することができる。さらに、一旦印刷機構40へ給電を開始した以降であっても、トップメニュー画面25Aや鑑賞系画面25Bの表示が所定時間Trefに亘って継続的に行なわれる場合には、印刷機構40への給電を停止して不要な電力の供給を中止することができる。また、印刷機構40の初期化が完了するのを待って鑑賞系画面25Bに遷移するから、一旦開始した印刷機構40の初期化を途中で終わらせることによる予期せぬ不具合を防止することができる。
【0037】
上述した実施形態では、印刷プレビュー画面25c1への切替指示を受け付けたときに印刷機構40への給電を開始するものとしたが、これに限られず、印刷準備に関する操作がなされたと判定したタイミングで印刷機構40への給電を開始するものとしてもよい。例えば、用紙Sがセットされたことを検知するセンサーを備えるものとして、用紙Sのセットを検知したタイミングで印刷機構40への給電を開始するものなどとしてもよい。
【0038】
上述した実施形態では、一旦印刷機構40への給電を開始した場合であってもトップメニュー画面25Aや鑑賞系画面25Bが所定時間Tref以上に亘って表示されている場合に印刷機構40への給電を停止するものとしたが、給電を停止しないものとしてもよい。ただし、省エネルギー化のためには、本実施形態のように、給電を停止するものが望ましい。
【0039】
上述した実施形態では、給電停止処理における所定時間Trefを一律の時間としたが、これに限られず、トップメニュー画面25Aの表示中における給電停止処理(ステップS190)の所定時間Trefと鑑賞系画面25Bの表示中における給電停止処理(ステップS250)の所定時間Trefとを異なる時間とするものとしてもよい。
【0040】
上述した実施形態では、インクジェット方式を採用し着色剤としてインクを用いるプリンター20に適用して説明したが、これに限られず、電子写真方式を採用し着色剤としてトナーを用いるプリンターなどに適用するものとしてもよい。また、印刷機能や画像表示機能以外にもスキャナー機能やFAX機能を備えるプリンターに適用するものとしてもよい。
【0041】
上述した実施形態では、鑑賞系画面25Bとして写真選択画面25b1やスライドショー画面25b2を表示可能なものとしたが、これに限られず、写真選択画面25b1のみを表示可能なものとしてもよい。
【0042】
上述した実施形態では、本発明を液晶ディスプレイ25付きのプリンター20に適用して説明したが、これに限られず、プラズマディスプレイや有機ELディスプレイなどに適用するものとしてもよい。
【0043】
上述した実施形態では、メモリーカードスロット64に接続されたメモリーカードMC内の画像データを用いるものとしたが、これに限られず、内部接続されたハードディスクドライブなどの記憶装置を備えその記憶装置内の画像データを用いるものとしてもよい。
【0044】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0045】
20 プリンター、21 本体、22 取っ手、23 オートシートフィーダー、24 排紙トレイ、25 液晶ディスプレイ(LCD)、25A トップメニュー画面、25B 鑑賞系画面、25b1 写真選択画面、25b2 スライドショー画面、25C 印刷系画面、25c1 印刷プレビュー画面、25c2 準備中画面、25c3 印刷中画面、25c4 キャンセル画面、26 電源ボタン、28 赤外線通信ポート、30 リモートコントロール装置、30a 発光部、31 電源ボタン、32 ストップ/設定クリアボタン、33 トップメニューボタン、34 印刷枚数設定ボタン、35 上下左右ボタン、36 OKボタン、37 戻るボタン、38 印刷ボタン、39 設定ボタン、40 印刷機構、40a メカフレーム、41 キャリッジ、42 ガイド、43 キャリッジベルト、43a キャリッジモーター、43b 従動ローラー、44 インクカートリッジ、45 印刷ヘッド、46 搬送ローラー、46a 駆動モーター、50 メインコントローラー、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 フラッシュメモリー、55 タイマー、56 インターフェース(I/F)、59 バス、60 赤外線通信コントローラー、62 LCDコントローラー、64 メモリーカードスロット、66 メモリーカードコントローラー、68 電源ユニット、MC メモリーカード、S 用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記憶する記憶手段に接続され、該記憶された画像データのうちユーザーにより選択された画像データを用いて画像を形成する画像形成装置であって、
画面を表示する表示手段と、
前記記憶手段から画像データを読み込む読込手段と、
機械的な機構の動作を伴って画像を形成する画像形成機構と、
前記表示手段と前記読込手段と前記画像形成機構とに給電する給電手段と、
画像の表示指示がなされた場合には前記記憶手段から画像データを読み込んで鑑賞用画面に表示するよう前記読込手段と前記表示手段とを制御し、前記鑑賞用画面から形成用画面への切替指示がなされた場合には表示中の画像を前記形成用画面に表示するよう前記表示手段を制御し、前記形成用画面の表示中に画像の形成指示がなされた場合には該形成指示された画像を形成するよう前記画像形成機構を制御するメイン制御手段と、
電源の投入指示がなされたときに前記読込手段と前記表示手段とに給電を開始するよう前記給電手段を制御し、前記形成指示の前に画像形成の準備に関する操作がなされた所定のタイミングで前記画像形成機構に給電を開始するよう前記給電手段を制御する給電制御手段と
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記給電制御手段は、前記所定のタイミングとして、前記鑑賞用画面から前記形成用画面への切替指示がなされたタイミングで前記給電手段を制御する手段である請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記メイン制御手段は、前記形成用画面として、前記鑑賞用画面に表示中の画像がプレビュー表示されるプレビュー画面を表示するよう前記表示手段を制御する手段である請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記メイン制御手段は、前記形成用画面から前記鑑賞用画面を含む非形成用画面へ切替可能に前記表示部を制御する手段であり、
前記給電制御手段は、前記非形成用画面に切り替えられた以降に所定時間に亘って前記形成用画面への切替指示がなされなかった場合には、前記画像形成機構への給電を停止するよう前記給電手段を制御する手段である
請求項1ないし3いずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記メイン制御手段は、前記画像形成機構への給電の開始に伴って該画像形成機構の初期化を行なっている最中に、前記非形成用画面への切替指示がなされた場合には、該初期化が完了してから前記非形成用画面に切り替えるよう前記表示部を制御する手段である請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記メイン制御手段は、前記画像の表示指示として、スライドショー指示がなされた場合には、前記記憶手段から画像データを順次読み込んで前記鑑賞用画面に表示されるよう前記読込手段と前記表示手段とを制御する手段である請求項1ないし5いずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成機構は、液体を吐出するノズルが形成された吐出ヘッドを備える機構であり、
前記メイン制御手段は、前記画像形成機構へ給電が開始されたときには、前記機械的な機構の動作に加えて前記ノズルからの液体の吐出を伴って前記画像形成機構の初期化を行なう手段である
請求項1ないし6いずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−167880(P2011−167880A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32149(P2010−32149)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】