説明

画像形成装置

【課題】感光ドラムを支持する支持部材と、ユーザとの間での静電気の放電を抑制できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】
各感光ドラム14を一体的に支持し、本体ケーシング2に対して画像形成可能に装着される装着位置と、本体ケーシング2から引き出される引出位置とにスライド可能なプロセスフレーム12に、感光ドラム14の左右方向両端部を回転可能に支持するとともに、感光ドラム14と電気的に接続される金属製の1対の内側板32と、両内側板32に電気的に接続される金属製の支持軸41とを設け、支持軸41に、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へ移動させるときにユーザが接触する接触部51を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式のカラープリンタとして、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応した感光ドラムを並列に配置した、いわゆるタンデム型のカラープリンタが知られている。
【0003】
このようなタンデム型のカラープリンタとして、例えば、間隔を隔てて対向配置される左右1対の金属製の内側板と、フランジ部材を介して内側板に回転可能に支持される4つの感光ドラムとを備えるドラムユニットが、本体ケーシングに対してスライド可能に設けられたプリンタが開示されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
このプリンタによれば、感光ドラムのドラム本体の内面に接触するように、ドラム本体に内嵌される金属性のアース部材と、一端部がアース部材に電気的に接続され、他端部がフランジ部材を貫通してフランジ部材の外側に突出される金属製のシャフトと、シャフトの他端部と内側板とを電気的に接続する金属製のクリップ部材とを介して、ドラム本体が内側板に接地されている。
【0005】
そして、ドラムユニットが本体ケーシング内に装着されたときには、内側板が、本体ケーシング内に設けられる金属製の本体基準軸に当接される。これにより、ドラム本体は、アース部材、シャフト、クリップ部材、内側板および本体基準軸を介して、本体ケーシングに接地されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−128340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかるに、上記した特許文献1に記載のプリンタでは、ドラムユニットが本体ケーシング内に装着されたときには、内側板が本体基準軸に当接されているが、ドラムユニットが本体ケーシングから引き出されるときには、内側板と本体基準軸との当接が解除され、ドラム本体の本体ケーシングに対する接地が解除される。
【0008】
そのため、本体ケーシングから引き出されるドラムユニットと、ドラムユニットを引き出すユーザとの間において、電位差が生じている場合には、引き出されるドラムユニットとユーザとの間で静電気が放電され、ユーザが不快に感じる場合がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、感光ドラムを支持する支持部材と、ユーザとの間での静電気の放電を抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題を解決するため、本発明は、画像形成装置であって、装置本体と、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、各前記感光ドラムに対向配置されるエンドレスベルトと、各前記感光ドラムを一体的に支持し、前記装置本体に対して画像形成可能に装着される装着位置と、前記装置本体から引き出される引出位置とにスライド可能な支持部材とを備え、前記支持部材が前記装着位置に配置されているときには、各前記感光ドラムと前記エンドレスベルトとが互いに接触されるとともに、前記支持部材が前記装置本体と電気的に接続されて、前記支持部材が前記装置本体を介して電気的に接地されており、前記支持部材が前記装着位置から前記引出位置へスライドされるときには、各前記感光ドラムと前記エンドレスベルトとの接触が解除されるとともに、前記支持部材と前記装置本体との電気的な接続が解除されて、前記支持部材の電気的な接地が解除されており、前記支持部材は、前記感光ドラムの軸線方向において互いに間隔を隔てて対向配置され、前記感光ドラムの前記軸線方向両端部を回転可能に支持するとともに、前記感光ドラムと電気的に接続される導電性材料からなる1対の側板と、前記支持部材を前記装着位置から前記引出位置へ移動させるときに、ユーザが接触する導電性材料からなる接触部と、両前記側板のうち、少なくとも1つの前記側板と前記接触部とを電気的に接続する導電性材料からなる接続部とを備えていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、各感光ドラムを一体的に支持する支持部材は、感光ドラムの軸線方向両端部を回転可能に支持するとともに、感光ドラムと電気的に接続される導電性材料からなる1対の側板を備えており、装着位置に配置されているときにおいて、装置本体を介して電気的に接地されている。
【0012】
また、支持部材は、支持部材を装着位置から引出位置へ移動させるときに、ユーザが接触する導電性材料からなる接触部と、両側板のうち、少なくとも1つの側板と接触部とを電気的に接続する導電性材料からなる接続部とを備えている。
【0013】
そのため、支持部材を装着位置から引出位置へ移動させるときには、まず、装着位置において、ユーザが導電性材料からなる接触部に接触する。すると、ユーザが、接触部、接続部および側板を介して、装置本体に接地され、ユーザと支持部材とが略同電位となる(すなわち、ユーザと支持部材との間における電位差が低減される。)。
【0014】
その後、ユーザが支持部材を装着位置から引出位置へ移動させると、ユーザと支持部材とが略同電位の状態で、支持部材が引出位置へ引き出される。
【0015】
その結果、支持部材とユーザとの間での静電気の放電を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタを示す断面図である。
【図2】図1に示すプロセスフレームの前下側から見た斜視図である。
【図3】図2に示すプロセスフレームの前下側から見た斜視図であって、外側板とフロントビームとを取り除いた状態を示す。
【図4】図2に示すフロントビームの底面図である。
【図5】図2に示す感光ドラムの断面図である。
【図6】プロセスフレームが装着位置に配置されている状態を示す断面図である。
【図7】プロセスフレームが装着位置に配置されている状態を示す前上側から見た斜視図である。
【図8】プロセスフレームが引き出される途中の状態を示す断面図である。
【図9】プロセスフレームが引出位置に配置されている状態を示す断面図である。
【図10】本発明の画像形成装置の変形例におけるフロントビームの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.カラーレーザプリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ1は、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラーレーザプリンタである。カラーレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、給紙部3および画像形成部4を収容する側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その一方側壁には、後述するプロセスユニット9を着脱させるためのフロントカバー5が設けられている。フロントカバー5は、本体ケーシング2に対して下端部を支点として揺動自在に設けられている。
【0018】
なお、以下の説明において、フロントカバー5が設けられる側(図1における紙面左側)を前側とし、その反対側(図1における紙面右側)を後側とする。また、カラーレーザプリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が右側であり、紙面奥側が左側である。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ6を備えている。給紙トレイ6は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。給紙トレイ6の前端部上側には、1対のレジストローラ7が設けられている。
【0019】
給紙トレイ6に収容されている用紙Pは、両レジストローラ7間に向けて1枚ずつ給紙され、所定のタイミングで、画像形成部4(感光ドラム14(後述)と搬送ベルト22(後述)との間)に向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット8、プロセスユニット9、転写ユニット10、および定着ユニット11を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット8は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナユニット8は、破線で示すように、4つの感光ドラム14(後述)に向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し、感光ドラム14(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
(3−2−1)プロセスユニットの構成
プロセスユニット9は、スキャナユニット8の下側であって、転写ユニット10の上側に配置されており、1つの支持部材の一例としてのプロセスフレーム12と、各色に対応する4つの現像カートリッジ13とを備えている。また、プロセスユニット9は、本体ケーシング2に対して、画像形成可能に装着される装着位置(図6参照)と、本体ケーシング2から引き出される引出位置(図9参照)とに、前後方向にスライド可能に設けられている。
【0020】
プロセスフレーム12は、本体ケーシング2に対して、前後方向に沿ってスライド可能であり、感光ドラム14およびスコロトロン型帯電器15を支持している。
【0021】
感光ドラム14は、左右方向に沿うように、前後方向に間隔を隔てて、4つ並列配置されている。具体的には、前側から後側に向かって、ブラック感光ドラム14K、イエロー感光ドラム14Y、マゼンタ感光ドラム14Mおよびシアン感光ドラム14Cが、順次配置されている。
【0022】
スコロトロン型帯電器15は、感光ドラム14の斜め後側上側に、感光ドラム14と間隔を隔てて対向配置されている。
【0023】
各現像カートリッジ13は、各感光ドラム14に対応するように、感光ドラム14の上側において、プロセスフレーム12に着脱自在に支持されている。具体的には、前側から後側に向かって、ブラック現像カートリッジ13K、イエロー現像カートリッジ13Y、マゼンタ現像カートリッジ13Mおよびシアン現像カートリッジ13Cが、順次配置されている。また、各現像カートリッジ13は、それぞれ、現像ローラ17を備えている。
【0024】
現像ローラ17は、後述するが、現像カートリッジ13の下端において、後側から露出されるように回転可能に支持されており、感光ドラム14に対して上側から対向し、接触されている。
【0025】
なお、現像カートリッジ13は、現像ローラ17にトナーを供給する供給ローラ18、現像ローラ17に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード19を備え、それらの上側の空間には、各色に対応するトナーが収容されている。
(3−2−2)プロセスユニットでの現像動作
現像カートリッジ13内のトナーは、供給ローラ18に供給され、さらに、現像ローラ17に供給され、供給ローラ18と現像ローラ17との間で正極性に摩擦帯電される。
【0026】
現像ローラ17に供給されたトナーは、現像ローラ17の回転に伴って、層厚規制ブレード19によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ17の表面に担持される。
【0027】
一方、感光ドラム14の表面は、感光ドラム14の回転に伴って、スコロトロン型帯電器15により一様に正帯電された後、スキャナユニット8からのレーザービーム(図1破線参照。)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム14の表面に形成される。
【0028】
感光ドラム14がさらに回転すると、現像ローラ17の表面に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム14の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム14の静電潜像は可視像化され、感光ドラム14の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット10は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上側であって、プロセスユニット9の下側において、前後方向に沿って配置されている。この転写ユニット10は、駆動ローラ20、従動ローラ21、エンドレスベルトの一例としての搬送ベルト22、および4つの転写ローラ23を備えている。
【0029】
駆動ローラ20および従動ローラ21は、前後方向に間隔を隔てて対向配置されている。
【0030】
搬送ベルト22は、各感光ドラム14に対して上下方向に対向し、その上側部分が各感光ドラム14と接触するように、駆動ローラ20および従動ローラ21の周りに巻回されている。また、搬送ベルト22は、駆動ローラ20の駆動により、各感光ドラム14と接触する搬送ベルト22の上側部分が前側から後側に向かって移動するように、周回移動されている。
【0031】
各転写ローラ23は、各感光ドラム14と、それぞれ搬送ベルト22の上側部分を挟んで対向するように、設けられている。
【0032】
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト22によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム14と各転写ローラ23とが対向する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム14に担持されている各色のトナー像が、用紙Pに順次転写され、カラー画像が形成される。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット11は、転写ユニット10の後側に配置され、加熱ローラ24、および加熱ローラ24に対向する加圧ローラ25を備えている。転写ユニット10において、用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ24と加圧ローラ25との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、各排紙ローラ26によって、図示しないUターンパスを通過するように搬送され、スキャナユニット8の上側に形成される排紙トレイ27上に排紙される。
2.プロセスフレームの詳細
図2および図3に示すように、プロセスフレーム12は、枠体31と、各感光ドラム14と、4つのドラムサブユニット30(図5参照)とを備えている。
(1)枠体
枠体31は、1対の側板の一例としての内側板32、1対の被覆板の一例としての外側板33、フロントビーム34およびリヤビーム35を備えている。
(1−1)内側板
両内側板32は、図3に示すように、金属からなり、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置され、同一のプレス型を用いたプレス加工によって、前後方向に延びる側面視略矩形状に形成されている。また、内側板32の前端部は、前側上方に向けて延びている。また、内側板32の後端部は、後側上方に向けて傾斜し、さらに上方に向けて延びる側面視略L字状に形成されている。
【0033】
内側板32には、前端部において、支持軸挿通穴36が形成され、後端部において、後方に向かって開放される略V字状の切欠部38が形成され、支持軸挿通穴36と切欠部38との間に4つのドラム支持穴37が形成されている。
【0034】
支持軸挿通穴36は、内側板32の前端部に貫通形成されており、支持軸41(後述)が挿通されている。
【0035】
切欠部38は、内側板32の後端縁から前側に向かって切り欠き形成されている。切欠部38は、プロセスユニット9が本体ケーシング2に装着されたときに、本体基準軸(後述)を受け入れる。
【0036】
各ドラム支持穴37は、側面視略円形状に形成され、前後方向に互いに等間隔を隔てて4つ直列配置されている。
【0037】
また、内側板32の下端縁には、各ドラム支持穴37の下側において、それぞれ、前後1対のクリップ係止溝39が形成されている。
【0038】
両クリップ係止溝39は、下側に向かって開放されるように、内側板32の下端縁から上側に向かって切り欠き形成されている。
(1−2)外側板
両外側板33は、図2に示すように、上下方向において内側板32よりも幅広、かつ、前後方向において内側板32とほぼ同じ長さを有する側面視略矩形状に形成されている。両外側板33は、両内側板32に対して左右方向外側から接触されるように、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。
【0039】
両外側板33の後端部には、両内側板32の切欠部38と左右方向に対向する位置に、切欠部38とほぼ同じ形状の切欠部40が形成されている。切欠部40は、プロセスユニット9が本体ケーシング2に対して装着された状態で、本体基準軸(後述)に干渉しない。
【0040】
また、両外側板33は、プロセス側ガイドレール46およびころ47を備えている。
【0041】
プロセス側ガイドレール46は、外側板33の上端部において前後方向に沿って延びるとともに、外側板33の左右方向外面から左右方向外側へ突出する突条として形成されている。プロセス側ガイドレール46は、外側板33の前後方向ほぼ全幅にわたって形成されている。
【0042】
ころ47は、プロセス側ガイドレール46の後端部の下側において、両外側板33の左右方向外面に回転自在に設けられている。
(1−3)フロントビームおよびリヤビーム
フロントビーム34は、図4および図6に示すように、両内側板32の前端部間に架設され、絶縁材料からなるビーム部材49と、ビーム部材49に挿通される金属製の支持軸41とからなる。
【0043】
また、フロントビーム34の左右方向中央部には、把持部42が形成されている。
【0044】
把持部42は、ビーム部材49の左右方向中央部からなる絶縁部48と、支持軸41の左右方向中央部からなる接触部51とを備えている。
【0045】
絶縁部48は、フロントビーム34の下側前端部から上後側へ向かって凹むように、前下側に向かって開放される略V字形状に形成されている。
【0046】
詳しくは、絶縁部48は、フロントビーム34の前端部の上下方向略中央から上後側へ向かって傾斜するように延びる第1壁43と、第1壁43の後端部から後下側へ屈曲され、さらに、下側へ屈曲されて上下方向に延びる第2壁44とを備えている。第1壁43および第2壁44は、互いに略前後方向に対向し、一対の立設部として機能する。
【0047】
また、第1壁43には、その前後方向略中央において、下側に向かって開放される略U字形状の支持軸露出溝45が形成されている。
【0048】
支持軸露出溝45は、第1壁43の左右方向全幅にわたって、第1壁43の下端面から上方に向かって切り欠き形成されている。また、支持軸露出溝45の上下方向長さ(深さ)は、支持軸41の直径よりも短く形成されている。
【0049】
そして、支持軸41は、支持軸露出溝45に内嵌されるように、フロントビーム34に左右方向に沿って挿通されている。支持軸41の下端縁は、支持軸露出溝45の下端縁から下方へわずかに膨出されている。また、支持軸41の左右方向両端部は、フロントビーム34から左右方向外側に突出され、内側板32の支持軸挿通穴36に挿通され、さらに外側板33を貫通して左右方向外側に突出されている。支持軸41の左右方向両端部は、その外周面において、支持軸挿通穴36の内周面に当接されている。これにより、支持軸41は、内側板32に対して電気的に接続されている。
【0050】
なお、支持軸41のうち、支持軸露出溝45に内嵌されている左右方向中央部分が、接触部51として区画され、外側板33から左右方向外側に突出されている部分が位置決め部53として区画され、接触部51と位置決め部53との間の部分が接続部52として区画される。つまり、接触部51、接続部52および位置決め部53は、支持軸41として一体的に形成されており、接続部52は、接触部51および位置決め部53と、内側板32とを電気的に接続している。
【0051】
リヤビーム35は、両内側板32の後端部間に架設されている。
(2)感光ドラム
感光ドラム14は、図5に示すように、ドラム本体61と、1対のフランジ部材62と、1対の軸受部材60とを備えている。
(2−1)ドラム本体およびフランジ部材
ドラム本体61は、左右に延びる略円筒形状に形成されている。
【0052】
両フランジ部材62は、ドラム本体61の左右両端部にそれぞれ相対回転不能に嵌合されている。両フランジ部材62は、それぞれ、ドラム本体61内に挿入されるドラム嵌合部63と、軸受部材60に支持される軸受嵌合部64とを備えている。
【0053】
詳しくは、右側のフランジ部材62(以下、右フランジ部材62Rとする。)のドラム嵌合部63は、ドラム本体61の内径と略同径の略円柱形状に形成されている。
【0054】
また、右フランジ部材62Rの軸受嵌合部64は、ドラム嵌合部63と中心軸線を共有するようにドラム嵌合部63から右側へ突出され、右端部が開放される略円筒形状に形成されている。
【0055】
右フランジ部材62Rは、右側の内側板32のドラム支持穴37の内径よりも小径に形成されている。
【0056】
また、左側のフランジ部材62(以下、左フランジ部材62Lとする。)のドラム嵌合部63は、ドラム本体61の内径と略同径の略円柱形状に形成されている。
【0057】
また、左フランジ部材62Lの軸受嵌合部64は、ドラム嵌合部63と中心軸線を共有するようにドラム嵌合部63から左側へ突出され、左端部が閉鎖される略円柱形状に形成されている。
【0058】
左フランジ部材62Lは、右フランジ部材62Rの軸受嵌合部64の外径と略同径に形成されている。なお、左フランジ部材62Lの左端部には、本体ケーシング2内のカップリング雄部材(図示せず)の嵌合突起(図示せず)が嵌合されるカップリング嵌合穴(図示せず)が形成されている。
(2−2)軸受部材
両軸受部材60は、両内側板32に固定され、感光ドラム14の左右両端部を回転可能に支持している。
【0059】
詳しくは、右側の軸受部材60(以下、右軸受部材60Rとする。)は、筒部65と鍔部66とを一体的に備えている。
【0060】
筒部65は、左右に延び、左端部が開放され、右端部が側壁により閉鎖された略円筒形状に形成されている。筒部65の外径は、内側板32のドラム支持穴37の内径よりわずかに小径である。また、筒部65の内径は、右フランジ部材62Rの軸受嵌合部64が遊嵌されるように、右フランジ部材62Rの軸受嵌合部64よりわずかに大径である。
【0061】
鍔部66は、筒部65の左端部から径方向外側に突出する略円環形状に形成されている。
【0062】
また、左側の軸受部材60(以下、左軸受部材60Lとする。)は、筒部67と鍔部68とを一体的に備えている。
【0063】
筒部67は、左右に延び、両端部が開放された略円筒形状に形成されている。筒部67の外径は、内側板32のドラム支持穴37の内径よりわずかに小径である。また、筒部67の内径は、左フランジ部材62Lの軸受嵌合部64が遊嵌されるように、左フランジ部材62Lの軸受嵌合部64の外径よりわずかに大径である。
【0064】
鍔部68は、筒部67の左端部から径方向外側へ突出する略円環形状に形成されている。
【0065】
そして、右軸受部材60Rの筒部65は、右フランジ部材62Rの軸受嵌合部64に右側から相対回転可能に外嵌されるとともに、ドラム支持穴37に左側から相対回転不能に内嵌されている。
【0066】
また、左軸受部材60Lの筒部67は、左フランジ部材62Lの軸受嵌合部64に左側から相対回転可能に外嵌されるように、ドラム支持穴37に左側から相対回転不能に内嵌されている。
【0067】
これにより、各感光ドラム14は、両内側面32間に回転可能に支持されている。
(2−3)感光ドラムの接地に関する構成
また、ドラム本体61内における右端部には、アース部材69およびシャフト70が配置されている。
【0068】
アース部材69は、金属から略円板形状に形成され、周縁部においてドラム本体61の内面に接触されるように、右フランジ部材62Rの左側において、ドラム本体61内に内嵌されている。
【0069】
シャフト70は、金属からなり、ドラム本体61の中心軸線に沿って配置されている。また、シャフト70の左端部は、アース部材69の中心に挿通され、アース部材69と電気的に接続されている。また、シャフト70の右端部は、右フランジ部材62Rおよび右軸受部材60Rを貫通し、右軸受部材60Rから右方に突出されている。
【0070】
そして、図3に示すように、右軸受部材60Rから右方に突出されたシャフト70の右端部には、下側に向かって開放される略U字形状のクリップ71が取り付けられている。
【0071】
クリップ71は、金属製のワイヤからなり、上端部において、上側からシャフト70に接触されるとともに、下側遊端部において、内側板32のクリップ係止溝39に係止されている。
【0072】
これにより、ドラム本体61は、アース部材69、シャフト70およびクリップ71を介して、内側板32に接地されている。
(3)ドラムサブユニット
ドラムサブユニット30は、図6に示すように、両内側板32間において、フロントビーム34とリヤビーム35との間に、各感光ドラム14の後側に配置されるように、前後方向に互いに等間隔を隔てて4つ並列配置されている。
【0073】
各ドラムサブユニット30は、左右に延びる略三角柱形状に形成されている。各ドラムサブユニット30には、左右方向に沿って、スコロトロン型帯電器15が保持されている。
3.本体ケーシングの詳細
本体ケーシング2内には、図7に示すように、支持軸位置決め部82、本体基準軸83(図6参照)および本体側ガイドレール81が設けられている。
【0074】
支持軸位置決め部82は、本体ケーシング2の左右両側壁80の前端部において、その上下方向略中央に配置され、本体ケーシング2の左右両側壁の内面から左右方向外側へ向かって、支持軸41の位置決め部53を受け入れ可能に切り欠かれる略矩形状の凹みとして形成されている。
【0075】
また、支持軸位置決め部82内には、支持軸41の両端部を位置決めするロック部材84が設けられている。ロック部材84は、支持軸位置決め部82内において、フロントカバー5の開閉に連動して上下方向にスライド可能に設けられている。ロック部材84は、フロントカバー5が開放されることにより、上側にスライドされて、前側から支持軸41を受け入れ可能となる。また、ロック部材84は、支持軸41を前側から受け入れた後、フロントカバー5が閉鎖されることにより、下側にスライドされて、支持軸41を支持軸位置決め部82内において位置固定する。
【0076】
本体基準軸83は、転写ユニットの後端部の上側において、本体ケーシング2の左右両側壁80の上下方向略中央部間に架設されている。
【0077】
本体側ガイドレール81は、本体ケーシング2の左右両側壁の上下方向略中央において、支持軸位置決め部82と本体基準軸83との間に、前後方向に延びる突条として形成されている。本体側ガイドレール81は、プロセスユニット9の装着時に、ころ47を下側から支持する。
【0078】
また、図示しないが、本体側ガイドレール81の後端部は、後下側に傾斜されるように屈曲されている。
【0079】
これにより、プロセスユニット9を装着位置から引出位置へスライドさせるときには、本体側ガイドレール81は、プロセスユニット9を、装着位置から前上側へ案内し(図8参照)、その後、後側へ案内する(図9参照)。また、プロセスユニット9を引出位置から装着位置へスライドさせるときには、本体側ガイドレール81は、プロセスユニット9を、引出位置から後方へ案内し(図9参照)、その後、後下側へ案内する(図8参照)。
4.プロセスフレームの接地
プロセスフレーム12が本体ケーシング2内において装着位置に配置されているときには、図6に示すように、プロセスフレーム12の後端部は、切欠部38内に本体基準軸83が嵌合されることにより、本体ケーシング2に対して位置決めされている。また、プロセスフレーム12の前端部は、図7に示し、上述したように、支持軸41の位置決め部53が、支持軸位置決め部82内において、ロック部材84によって位置固定されることにより、本体ケーシング2に対して位置決めされている。また、各感光ドラム14は、搬送ベルト22の上側部分に上側から接触されている。
【0080】
このとき、内側板32は、切欠部38において本体基準軸83に接触されており、本体基準軸83を介して本体ケーシング2と電気的に接続されている。これにより、プロセスフレーム12は、本体ケーシング2を介して電気的に接地されている。なお、上記したように、各感光ドラム14は、アース部材69、シャフト70およびクリップ71を介して、内側板32に接地されている。
5.プロセスフレームのスライド
次いで、図6、図8および図9を参照しながら、プロセスフレーム12のスライド動作を説明する。
【0081】
プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるには、図6に示すように、把持部42を把持する。
【0082】
このとき、ユーザの指が、絶縁部48の第1壁43に引っ掛かるとともに、支持軸41の接触部51に接触される。
【0083】
これにより、ユーザの指が、支持軸41を介してプロセスフレーム12に対して電気的に接続され、ユーザの指とプロセスフレーム12とが略同電位となる。
【0084】
次いで、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるには、プロセスフレーム12を前上側へ引っ張る。
【0085】
すると、図8に示すように、プロセスフレーム12が、本体側ガイドレール81によって装着位置から前上側へ案内され、内側板32の切欠部38と、本体基準軸83との嵌合が解除される。これにより、プロセスフレーム12の接地が解除される。また、各感光ドラム14が、搬送ベルト22に対して上側へ離間される。
【0086】
その後、プロセスフレーム12を前側へ引っ張ると、図9に示すように、プロセスフレーム12が、本体側ガイドレール81によって前側へ案内されて引出位置に配置され、プロセスフレーム12の装着位置から引出位置へのスライドが完了する。
【0087】
なお、プロセスフレーム12が装着位置から引出位置にスライドされるときに、搬送ベルト22や転写ローラ23に電荷が残存していると、搬送ベルト22から離間された各感光ドラム14が、搬送ベルト22や転写ローラ23に残存している電荷に起因して、電荷(静電気)を帯びる場合がある。この電荷は、プロセスフレーム12の接地が解除されているため、プロセスフレーム12に蓄積される。
【0088】
しかし、ユーザが把持部42を把持したときに、ユーザの指とプロセスフレーム12とが略同電位となっているため、ユーザの指とプロセスフレーム12との間で、プロセスフレーム12に蓄積された電荷が放電されることが抑制されている。
【0089】
また、プロセスフレーム12を引出位置から装着位置へスライドさせるには、引出位置において、プロセスフレーム12を後方に押し込む。
【0090】
すると、プロセスフレーム12は、本体側ガイドレール81によって、引出位置から後方へ案内され、その後、後下側へ案内されて、装着位置に配置される。
6.作用効果
(1)このカラーレーザプリンタ1によれば、図3および図4に示すように、各感光ドラム14を一体的に支持するプロセスフレーム12は、感光ドラム14の左右方向両端部を回転可能に支持するとともに、感光ドラム14と電気的に接続される金属製の1対の内側板32を備えており、装着位置に配置されているときにおいて、本体ケーシング2を介して電気的に接地されている。
【0091】
また、プロセスフレーム12は、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へ移動させるときに、ユーザの指が接触するとともに、両内側板32に電気的に接続される金属製の支持軸41(接触部51および接続部52)を備えている。
【0092】
そのため、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へ移動させるときには、まず、装着位置において、ユーザの指が支持軸41の接触部51に接触する。すると、ユーザの指が、接続部52および内側板32を介して、本体ケーシング2に接地され、ユーザの指とプロセスフレーム12とが略同電位となる(すなわち、ユーザの指とプロセスフレーム12との間における電位差が低減される。)。
【0093】
その後、ユーザがプロセスフレーム12を装着位置から引出位置へ移動させると、ユーザの指とプロセスフレーム12とが略同電位の状態で、プロセスフレーム12が引出位置へ引き出される。
【0094】
その結果、プロセスフレーム12とユーザの指との間での静電気の放電を抑制することができる。
(2)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図4に示すように、ユーザが、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるときに把持する把持部42に、接触部51が設けられている。
【0095】
そのため、ユーザが、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるときに、接触部51に確実に接触することができる。
(3)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図6に示すように、接触部51は、絶縁部48の前側に設けられる第1壁43に設けられている。
【0096】
そのため、ユーザが、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるときに指を引っ掛ける第1壁43において、接触部51に接触することができる。
【0097】
その結果、ユーザが、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるときに、接触部51により確実に接触することができる。
(4)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図4および図7に示すように、支持軸41の位置決め部53は、内側板32よりも左右方向外側へ突出するように形成されている。
【0098】
そのため、プロセスフレーム12のスライド途中に、ユーザが位置決め部53に接触する場合がある。
【0099】
しかし、支持軸41は、内側板32に対して電気的に接続されているため、プロセスフレーム12のスライド途中に、ユーザが位置決め部53に接触したとしても、プロセスフレーム12とユーザとの間での静電気の放電を抑制することができる。
(5)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図4に示すように、位置決め部53は、接続部52に接続されている。
【0100】
そのため、位置決め部53を、接続部52を介して、確実に、内側板32に電気的に接続することができる。
(6)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図4に示すように、接触部51、接続部52および位置決め部53は、一体的に、支持軸41として形成されている。
【0101】
そのため、簡易な構成で、接触部51、接続部52および位置決め部53を、互いに電気的に接続することができる。
(7)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図2に示すように、プロセスフレーム12は、内側板32を左右方向外側から被覆する、絶縁性の樹脂からなる1対の外側板33を備えている。
【0102】
そのため、内側板32に、ユーザや、本体ケーシング2内の他の構成が直接接触することを防止することができる。
(8)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図4に示すように、接続部52は、接触部51を、両方の内側板32に対して電気的に接続している。
【0103】
そのため、ユーザの指とプロセスフレーム12との間における電位差を、より低減することができ、プロセスフレーム12とユーザの指との間での静電気の放電を、より抑制することができる。
7.変形例
上記した実施形態では、把持部42において、絶縁部48の第1壁43に支持軸露出溝45を形成している。そして、支持軸41を、その下端縁が支持軸露出溝45の下端縁から下方へわずかに膨出されるように、両内側板32間に架設している。これにより、接触部51(支持軸41の支持軸露出溝45内に嵌合されている部分)を介して、ユーザの指と内側板32とを電気的に接続可能としている。
【0104】
しかし、ユーザの指と内側板32とを電気的に接続させる構成は、特に限定されず、例えば、図10に示すように、支持軸41の支持軸露出溝45内に嵌合されている部分に接触されるように、導電性の樹脂などからなる接触部の一例としての導電シート91を、第1壁43に設けることもできる。つまり、把持部42は、導電性材料からなる導電シート91を備えている。
【0105】
この変形例では、ユーザが把持部42を把持したときには、ユーザの指は、導電シート91に接触される。そして、支持軸41を介して、内側板32に電気的に接続される。( この変形例によれば、図10に示すように、ユーザが、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるときに把持する把持部42に、導電シート91が設けられている。
【0106】
そのため、ユーザが、プロセスフレーム12を装着位置から引出位置へスライドさせるときに、導電シート91に確実に接触することができる。
【0107】
また、上記した実施形態では、カラーレーザプリンタ1をダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタとして構成し、搬送ベルト22によって搬送される用紙に、各感光ドラム14に担持されるトナー像を順次転写している。
【0108】
しかし、カラーレーザプリンタ1は、各感光ドラム14に担持されるトナー像が転写(一次転写)されるエンドレスベルトの一例としての中間転写ベルトと、二次転写ローラとを備え、中間転写ベルトに転写されたトナー像を二次転写ローラにより用紙に転写(二次転写)するように構成されてもよい。
【0109】
また、上記した実施形態では、感光ドラムが並列配置される前後方向に沿って、プロセスフレーム12をスライド可能としたが、プロセスフレーム12は、例えば、感光ドラム14が並列配置される前後方向と直交する上下方向にスライド可能であってもよい。
【0110】
また、上記した実施形態では、各感光ドラム14は、プロセスフレーム12に回転可能に支持されているが、各感光ドラム14をプロセスフレーム12に支持させるには、例えば、感光ドラム14を回転可能に支持するドラムユニットを設け、そのドラムユニットをプロセスフレーム12に支持させることもできる。
【0111】
これらの変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0112】
1 カラーレーザプリンタ
2 本体ケーシング
12 プロセスフレーム
14 感光ドラム
22 搬送ベルト
32 内側板
33 外側板
42 把持部
43 第1壁
44 第2壁
48 絶縁部
51 接触部
52 接続部
53 位置決め部
91 導電シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光ドラムと、
各前記感光ドラムに対向配置されるエンドレスベルトと、
各前記感光ドラムを一体的に支持し、前記装置本体に対して画像形成可能に装着される装着位置と、前記装置本体から引き出される引出位置とにスライド可能な支持部材と
を備え、
前記支持部材が前記装着位置に配置されているときには、各前記感光ドラムと前記エンドレスベルトとが互いに接触されるとともに、前記支持部材が前記装置本体と電気的に接続されて、前記支持部材が前記装置本体を介して電気的に接地されており、
前記支持部材が前記装着位置から前記引出位置へスライドされるときには、各前記感光ドラムと前記エンドレスベルトとの接触が解除されるとともに、前記支持部材と前記装置本体との電気的な接続が解除されて、前記支持部材の電気的な接地が解除されており、
前記支持部材は、
前記感光ドラムの軸線方向において互いに間隔を隔てて対向配置され、前記感光ドラムの前記軸線方向両端部を回転可能に支持するとともに、前記感光ドラムと電気的に接続される導電性材料からなる1対の側板と、
前記支持部材を前記装着位置から前記引出位置へ移動させるときに、ユーザが接触する導電性材料からなる接触部と、
両前記側板のうち、少なくとも1つの前記側板と前記接触部とを電気的に接続する導電性材料からなる接続部とを備えていることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記支持部材は、ユーザが、前記支持部材を前記装着位置から前記引出位置へスライドさせるときに把持する把持部を備え、
前記把持部は、
前記接触部と、
絶縁性材料からなる絶縁部と
を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記絶縁部は、前記支持部材のスライド方向において互いに間隔を隔てて対向配置される1対の立設部を備え、
前記接触部は、前記スライド方向において前記引出位置側の前記立設部に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記支持部材は、ユーザが、前記支持部材を前記装着位置から前記引出位置へスライドさせるときに把持する把持部を備え、
前記把持部は、導電性材料から形成され、前記接触部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記支持部材は、前記装着位置において、前記装置本体に接触されて、前記支持部材を前記装置本体に位置決めする位置決め部を備え、
前記位置決め部は、導電性材料から、前記側板よりも前記軸線方向外側へ突出するように形成され、前記側板に対して電気的に接続されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記位置決め部は、前記接続部に接続されていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記接触部、前記接続部および前記位置決め部は、一体的に形成されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記支持部材は、前記側板を前記軸線方向外側から被覆するように、前記側板よりも前記軸線方向外側に配置され、絶縁性材料からなる1対の被覆板を備えていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記接続部は、両前記側板と前記接触部とを電気的に接続することを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−123188(P2012−123188A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273827(P2010−273827)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】