説明

画像形成装置

【課題】ログイン状態にされていないデフォルトユーザが、当該デフォルトユーザに対して実行許可されていない機能を実行すべく、当該機能の実行が許可されたユーザをログイン状態にするために行う操作の手間を軽減する。
【解決手段】ログイン状態にされていないユーザであるデフォルトユーザによって入力された実行指示が受け付けられた場合に、当該受け付けられた実行指示が示す実行対象の機能が、予め記憶されているデフォルトユーザに対して実行許可されている機能であるデフォルト機能か否かを判断し、当該機能がデフォルト機能であると判断すると当該機能を実行させ、当該機能がデフォルト機能ではないと判断するとログイン画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置で実行可能な各機能の実行の許可又は拒否を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリンタ等の画像形成装置で実行可能な各機能の実行を許可又は拒否する権限を当該画像形成装置の登録ユーザ毎に設定しておき、ログイン状態にあるユーザから各機能の実行指示が受け付けられると、当該ユーザに対応して設定された権限に従って、当該各機能の実行を許可又は拒否する技術が知られている。
【0003】
また、下記特許文献1では、ユーザ名及びパスワードを入力せず、ユーザ認証されていないパブリックユーザに対しては、各機能について使用を許可するか否かを予め定めたパブリック登録情報に基づいて当該各機能について使用を許可又は拒否することによって、上記のように各機能の実行を許可又は拒否する権限を全てのユーザに対して設定する手間を回避する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−97024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1で提案されている技術では、ユーザ認証されていないパブリックユーザがパブリックユーザに対して実行が許可されていない機能の実行指示を入力した場合、当該機能の実行が拒否されたことを示す音がスピーカ部から鳴動されることによって、パブリックユーザは当該機能の実行が拒否されたことに気づくため、当該機能を実行するためには、これ以降に当該機能の実行が許可されたユーザを認証するための操作を行う手間が必要であった。
【0006】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ログイン状態にされていないデフォルトユーザが、当該デフォルトユーザに対して実行許可されていない機能を実行すべく、当該機能の実行が許可されたユーザをログイン状態にするために行う操作の手間を軽減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、当該画像形成装置で実行可能な各機能の実行条件を入力するための各設定画面が表示される表示部と、
予め当該画像形成装置の使用が許可されたユーザを認証するためのログイン情報を記憶するログイン情報記憶部と、
前記ログイン情報を入力するための前記設定画面であるログイン画面で入力された前記ログイン情報を受け付けるログイン情報受付部と、
前記ログイン情報受付部によって受け付けられた前記ログイン情報が前記ログイン情報記憶部に記憶されている場合に、当該ログイン情報で識別されるユーザをログイン状態にするログイン認証部と、
前記ログイン状態にされた前記ユーザ又は前記ログイン状態にされていない前記ユーザであるデフォルトユーザの各ユーザに対して実行許可されている前記機能を記憶する認可制限情報記憶部と、
当該画像形成装置で実行可能な前記機能に対応する前記設定画面を前記表示部に表示し、前記ログイン状態にされた前記ユーザ又は前記デフォルトユーザによって当該設定画面で入力された前記実行条件に従って前記機能を実行させる実行指示を受け付ける実行指示受付部と、
前記実行指示受付部で受け付けられた前記実行指示が示す前記実行条件に従って前記機能を実行する制御部と、
前記デフォルトユーザによって入力された前記実行指示が前記実行指示受付部で受け付けられた場合に、当該受け付けられた前記実行指示が示す実行対象の前記機能が、前記認可制限情報記憶部に記憶されている前記デフォルトユーザに対応して実行許可されている前記機能であるデフォルト機能か否かを判断し、当該機能が前記デフォルト機能であると判断すると当該機能を前記制御部に実行させ、当該機能が前記デフォルト機能ではないと判断すると前記ログイン画面を前記表示部に表示する実行許否判断部と、
を備える画像形成装置である。
【0008】
この発明では、デフォルトユーザは、デフォルトユーザに対して実行許可されているデフォルト機能であるか否かに関わらず、実行しようとする機能に対応する設定画面に実行条件を入力することができる。そして、当該デフォルトユーザによって入力された実行条件に従って機能を実行させる実行指示が受け付けられた場合に、当該実行指示が示す実行対象の機能がデフォルト機能でないときは、ログイン画面が表示部に表示される。
【0009】
このため、デフォルトユーザは、実行指示した機能がデフォルト機能でない場合であっても、当該機能の実行許可がされていないことに気づくことができるとともに、これ以降に、デフォルトユーザが、当該実行指示した機能を実行することが許可されているユーザをログイン状態にすべくログイン画面を表示部に表示するために、ログイン画面を表示させるための指示を入力する操作の手間を回避することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記実行許否判断部は、前記ログイン状態にされた前記ユーザによって入力された前記実行指示が前記実行指示受付部で受け付けられた場合に、当該受け付けられた前記実行指示が示す実行対象の前記機能が、前記認可制限情報記憶部に記憶されている当該ユーザに対応して実行許可されている前記機能であるか否かを判断し、当該実行対象の前記機能が当該ユーザに対応して実行許可されている前記機能であると判断すると当該実行対象の前記機能を前記制御部に実行させ、当該実行対象の前記機能が当該ユーザに対応して実行許可されていない前記機能であると判断すると当該実行対象の前記機能を前記制御部に実行させない。
【0011】
この発明では、ログイン状態にされたユーザによって、認可制限情報記憶部に記憶されている当該ユーザに対応して実行許可されている機能ではない機能に対応する設定画面に実行条件が入力され、当該機能の実行指示が受け付けられる虞があるが、このような場合でも、実行許否判断部によって、当該受け付けられた実行指示が示す機能が認可制限情報記憶部に記憶されている当該ユーザに対応して実行許可されている機能ではないことが判断され、当該機能が実行されることが回避される。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、ログアウト指示を入力するための前記設定画面であるログアウト画面で入力された前記ログアウト指示を受け付けるログアウト指示受付部と、
前記ログイン状態にされた前記ユーザによって入力された前記ログアウト指示が前記ログアウト指示受付部で受け付けられた場合に、当該ユーザの前記ログイン状態を解除し、当該ユーザによって前記各設定画面に入力されている前記各機能の前記実行条件を全て削除して当該各機能に応じて予め定められた前記実行条件であるデフォルト条件を当該各設定画面に入力した状態で表示するログアウト実行部と、
を更に備える。
【0013】
この発明では、ログアウト指示受付部でログアウト指示が受け付けられた場合に、ログイン状態にあるユーザが存在するときは、当該ユーザのログイン状態が解除され、ログイン状態にあるユーザによって各設定画面に入力されている各機能の実行条件が全て削除され、各設定画面にデフォルト条件が表示される。このため、当該表示処理直後のユーザは、ログイン状態にあったユーザによって各設定画面に入力された実行条件に惑わされることなく、所望の実行条件の入力操作を直ちに実行することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ログイン状態にされていないデフォルトユーザが、当該デフォルトユーザに対して実行許可されていない機能を実行すべく、当該機能の実行が許可されたユーザをログイン状態にするために行う操作の手間を軽減することができる画像形成装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る複合機の外観構成を概略的に示す側面図。
【図2】複合機の内部構成の概略を示すブロック図。
【図3】認可制限情報記憶部に記憶されている、各ユーザに対応して実行許可されている機能の一例を示す説明図。
【図4】機能の実行の許可又は拒否を判断する動作の前半の一例を示すフローチャート。
【図5】機能の実行の許可又は拒否を判断する動作の後半の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置である複合機の外観構成を概略的に示す側面図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。
【0017】
複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。
【0018】
また、複合機1のフロント部には、操作部47が設けられている。この操作部47には、ユーザが当該複合機1で実行可能な各機能の実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等の各機能の実行条件を入力するためのテンキー472と、各機能の実行条件を入力するための各設定画面等を表示し、これら各種入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部473と、表示部473で設定された設定内容等をリセットするリセットキー474と、実行中の機能を停止させるためのストップキー475と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー477が備えられている。
【0019】
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52及び原稿読取スリット53とを備える。
【0020】
スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを後述する制御部100(図2)へ出力する。また、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部100へ出力する。
【0021】
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置台61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置台61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構63を備える。
【0022】
原稿搬送機構63は、更に原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿読取スリット53を介して原稿の両面の画像をスキャナ部51から読取可能にしている。
【0023】
また、原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52上面を開放することにより、原稿台52の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザが載置できるようになっている。
【0024】
本体部2は、複数の給紙カセット461と、給紙カセット461から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462と、給紙カセット461から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40とを備える。
【0025】
記録部40は、感光体ドラム43の表面から残留電荷を除電する除電部421と、除電後の感光体ドラム43の表面を帯電させる帯電部422と、スキャナ部51で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43表面を露光し、当該感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する露光部423と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成する現像部44K,44Y,44M,44Cと、感光体ドラム43に形成された各色のトナー画像が転写されて重ね合わせされる転写ドラム49と、転写ドラム49上のトナー像を用紙に転写させる転写部41と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられ、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等を備える。
【0026】
また、記録紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で記録紙の一方の面に画像を形成した後、この記録紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて記録紙をスイッチバックさせ、記録紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、記録紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48に排出する。
【0027】
図2は、複合機1の内部構成の概略を示すブロック図である。複合機1は、装置各部の機能を制御する制御部100と、上記の原稿読取部5と、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像のデータ等を一時的に記憶する画像メモリ120と、上記の記録部40と、上記の操作部47と、この操作部47の一部でありLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部473と、を備える。
【0028】
尚、操作部47は、例えば、表示部473に表示される操作案内に従ったユーザによるテンキー472の押下操作、又は表示部473に表示される操作ボタン(テンキー、キーボード等)をタッチパネル機能によってタッチ操作することにより、各設定画面における各種入力操作が可能に構成されている。
【0029】
また、複合機1は、ファクシミリ通信部140と、HDD170と、データ送受信部1
80と、画像処理部190と、を備える。
【0030】
ファクシミリ通信部140は、ファクシミリ通信に必要な各種機能を実行し、公衆回線81を通じて外部のファクシミリ装置80から画像データを送受信する。
【0031】
HDD170は、例えば磁気ディスクから構成され、ログイン情報記憶部1701と、認可制限情報記憶部1702として機能する。
【0032】
ログイン情報記憶部1701は、予め複合機1の使用が許可されたユーザを認証するためのログイン情報を記憶する。具体的には、ログイン情報は、ユーザ識別情報とパスワードとを組み合わせて構成されている。
【0033】
認可制限情報記憶部1702は、各ユーザ識別情報に対応付けて、当該各ユーザ識別情報で識別されるユーザに対して実行許可されている機能の組み合わせを示す認可制限情報を記憶する。
【0034】
例えば、図3に示すように、認可制限情報記憶部1702には、予め複合機1の使用が許可されたユーザのユーザ識別情報A〜C,及び、後述するログイン認証部によってログイン状態にされていないユーザであるデフォルトユーザを識別するユーザ識別情報Dfと対応付けて、認可制限情報Ra〜Rc,Rdfが記憶されている。
【0035】
当該例において、認可制限情報Raは、原稿読取部5及び記録部40等で構成されるモノクロコピー機能と、データ送受信部180及び記録部40等で構成されるモノクロプリンタ機能と、がユーザ識別情報Aで識別されるユーザに対して実行許可されている機能であることを示している。
【0036】
同様に、認可制限情報Rbは、モノクロコピー機能と、モノクロプリンタ機能と、ファクシミリ通信部140等で構成されるファクシミリ(FAX)通信機能とが、ユーザ識別情報Bで識別されるユーザに対して実行許可されている機能であることを示し、認可制限情報Rcは、モノクロコピー機能と、原稿読取部5及び記録部40等で構成されるカラーコピー機能と、モノクロプリンタ機能と、データ送受信部180及び記録部40等で構成されるカラープリンタ機能と、FAX通信機能と、原稿読取部5及び画像メモリ120等で構成されるスキャナ機能とが、ユーザ識別情報Cで識別されるユーザに対して実行許可されている機能であることを示している。
【0037】
また、認可制限情報Rdfは、モノクロコピー機能が、ユーザ識別情報Dfで識別されるユーザであるデフォルトユーザに対して実行許可されている機能であるデフォルト機能であることを示している。
【0038】
データ送受信部180は、イントラネット又はLAN(Local Area Network)を介して、ネットワーク接続されているパーソナルコンピュータ等から、記録部40による記録の対象となるデータ等を受信するものである。
【0039】
画像処理部190は、原稿読取部5が読み取った画像のデータについて、編集/加工(符号/復号処理、拡大/縮小処理、圧縮/伸長処理)処理等を行う。
【0040】
制御部100は、CPUと、画像形成動作を制御する制御プログラム等、装置各部の動作プログラムを記憶したROM、画像データ等を一時的に格納すると共に作業領域として機能するRAM、各種制御用パラメータの設定値を記憶する不揮発性メモリ等のメモリを備え、ROMに記憶された動作プログラムが当該CPUにより実行されることにより、装置各部の動作を司る。
【0041】
また、制御部100は、ログイン情報受付部101と、ログイン認証部103と、認可制限情報取得部104と、実行指示受付部105と、実行許否判断部106と、ログアウト指示受付部107と、ログアウト実行部108として機能する。
【0042】
ログイン情報受付部101は、ユーザ識別情報及びパスワードを組み合わせてなるログイン情報を入力するための設定画面であるログイン画面で入力されたログイン情報を受け付ける。尚、ログイン画面は、例えば、操作部47によって入力されたログイン画面の表示指示に応じて制御部100によって表示部473に表示される。
【0043】
ログイン認証部103は、ログイン情報受付部101によって受け付けられたログイン情報がログイン情報記憶部1701に記憶されている場合に、当該ログイン情報に含まれるユーザ識別情報で識別されるユーザをログイン状態にする。尚、ここでログイン状態にするとは、具体的には、当該ユーザ識別情報を例えばRAM等のメモリの所定領域に記憶することを示す。
【0044】
認可制限情報取得部104は、ユーザがログイン認証部103によってログイン状態にされた時点で、当該ユーザのログイン情報に含まれるユーザ識別情報に対応する認可制限情報を認可制限情報記憶部1702から取得する。
【0045】
実行指示受付部105は、複合機1で実行可能な機能に対応する設定画面を表示部473に表示し、ログイン状態にされたユーザ又はログイン状態にされていないユーザであるデフォルトユーザによって当該設定画面で入力された実行条件に従って機能を実行させる実行指示を受け付ける。尚、制御部100は、後述する実行許否判断部106による指示の下、当該受け付けられた実行指示が示す実行条件に従って機能を実行する。
【0046】
実行許否判断部106は、実行指示受付部105で各機能の実行指示が受け付けられた場合に、ログイン状態にあるユーザが存在しないときは、当該受け付けられた実行指示を入力したユーザはデフォルトユーザであるものと判断して、当該実行指示が受け付けられる以前に認可制限情報取得部104により取得された、デフォルトユーザを示すユーザ識別情報に対応する認可制限情報に基づいて、当該実行指示が示す実行対象機能の実行の許否を判断する。
【0047】
具体的には、実行許否判断部106は、デフォルトユーザを示すユーザ識別情報に対応する認可制限情報に、当該実行対象機能が含まれているか否かをもって当該判断を行い、当該実行対象機能が含まれていることを以って当該実行対象機能の実行を許可するものと判断した場合は、当該実行対象機能を実行する指示を制御部100に送出する。一方、当該実行対象機能が含まれていないことを以って当該実行対象機能の実行を拒否するものと判断した場合は、ログイン画面を表示部473に表示する。
【0048】
尚、認可制限情報取得部104がデフォルトユーザを示すユーザ識別情報に対応する認可制限情報を取得する実行指示が受け付けられる以前のタイミングについては後述する。
【0049】
また、実行許否判断部106は、実行指示受付部105で各機能の実行指示が受け付けられた場合に、ログイン状態にあるユーザが存在するときは、当該受け付けられた実行指示を入力したユーザは当該ログイン状態にあるユーザであるものと判断して、当該実行指示が受け付けられる以前に認可制限情報取得部104により取得された、ログイン状態にあるユーザを識別するログイン識別情報に対応する認可制限情報に基づいて、当該実行指示が示す実行対象の機能である実行対象機能の実行の許否を判断する。
【0050】
具体的には、実行許否判断部106は、ログイン状態にあるユーザを識別するログイン識別情報に対応する認可制限情報に、当該実行対象機能が含まれているか否かをもって当該判断を行い、当該実行対象機能が含まれていることを以って当該実行対象機能の実行を許可するものと判断した場合は、当該実行対象機能を実行する指示を制御部100に送出する。一方、当該実行対象機能が含まれていないことを以って当該実行対象機能の実行を拒否するものと判断した場合は、当該実行対象機能を実行する指示を制御部100に送出せずに、例えば、当該実行機能を実行することができない旨を表示部473に表示する。
【0051】
ログアウト指示受付部107は、ログアウト指示を入力するための設定画面であるログアウト画面で入力されたログアウト指示を受け付ける。尚、ログアウト画面は、例えば、操作部47によって入力されたログアウト画面の表示指示に応じて制御部100によって表示部473に表示される。
【0052】
ログアウト実行部108は、ログアウト指示受付部107でログアウト指示が受け付けられた場合に、ログイン状態にあるユーザが存在するときは、当該受け付けられたログアウト指示を入力したユーザは当該ログイン状態にあるユーザであるものと判断して、当該ユーザのログイン状態を解除し、当該ユーザによって各設定画面に入力されている各機能の実行条件を全て削除して当該各機能に応じて予め定められた実行条件であるデフォルト条件を当該各設定画面に入力した状態で表示する。
【0053】
次に、実行許否判断部106が機能の実行の許可又は拒否を判断する動作について、図3、図4、及び図5を用いて詳述する。
【0054】
図4に示すように、先ず、複合機1の電源が投入された時点で、認可制限情報取得部104は、デフォルトユーザを示すユーザ識別情報に対応する認可制限情報を認可制限情報記憶部1702から取得してRAMに記憶する(S1)。
【0055】
その後、例えば、操作部47によって入力されたログイン画面の表示指示に応じて制御部100によってログイン画面が表示部473に表示される等して、表示部473に表示されたログイン画面で入力されたログイン情報がログイン情報受付部101によって受け付けられると(S2;YES)、ログイン認証部103は、当該受け付けられたログイン情報がログイン情報記憶部1701に記憶されているか否かを判断する(S3)。
【0056】
ここで、ログイン認証部103は、当該ログイン情報がログイン情報記憶部1701に記憶されていると判断した場合は(S3;YES)、当該ログイン情報に含まれるユーザ識別情報で識別されるユーザをログイン状態にすべく当該ユーザ識別情報をRAMに記憶し、この時点で認可制限情報取得部104は、当該ユーザ識別情報に対応する認可制限情報を認可制限情報記憶部1702から取得してRAMに記憶する(S4)。
【0057】
一方、ログイン認証部103によって、当該ログイン情報がログイン情報記憶部1701に記憶されていないと判断された場合(S3;NO)、制御部100は、例えば、当該ログイン情報が不正である旨のメッセージを表示部473に表示する等して、当該ログイン情報が不正であることを警告表示する(S5)。
【0058】
次に、実行指示受付部105によって表示部473に表示された複合機1で実行可能な機能に対応する設定画面のうちの実行対象とする機能の設定画面に、ログイン状態にされたユーザ又はログイン状態にされていないデフォルトユーザによって入力された実行条件に従って、当該実行対象とする機能を実行させる実行指示が受け付けられると(S6;YES)、実行許否判断部106は、RAMにユーザ識別情報が記憶されているか否かを以ってログイン状態にあるユーザが存在するか否かを判断する(S8)。
【0059】
例えば、モノクロコピー機能の実行条件を入力するための設定画面に記録紙のサイズを「A5」に指定する実行条件と、原稿2ページ分を1頁に集約して印刷することを指定する実行条件と、が操作部47によって入力され、当該実行条件に従ってモノクロコピー機能を実行させる実行指示が実行指示受付部105で受け付けられる(S6;YES)。
【0060】
そして、実行許否判断部106は、ログイン状態にあるユーザが存在すると判断すると(S8;YES)、ステップS4でRAMに記憶された、当該ログイン状態にあるユーザに対応する認可制限情報に、ステップS6で受け付けられた実行指示が示す実行対象機能が含まれているか否かを判断する(S9)。
【0061】
そして、実行許否判断部106は、当該実行対象機能が含まれていると判断すると(S9;YES)、当該実行対象機能を当該実行指示が示す実行条件に従って実行する指示を制御部100に送出する(S12)。
【0062】
一方、実行許否判断部106は、当該実行対象機能が含まれていないと判断すると(S9;NO)、当該実行対象機能を実行する指示を制御部100に送出せずに、例えば、当該実行対象機能を実行するための権限を有していない旨のメッセージを表示部473に表示する等して、当該実行対象機能を実行不可能であることを警告表示する(S11)。
【0063】
また、実行許否判断部106は、ステップS8において、ログイン状態にあるユーザが存在しないと判断すると(S8;NO)、ステップS1でRAMに記憶された、デフォルトユーザに対応する認可制限情報に、ステップS6で受け付けられた実行指示が示す実行対象機能が含まれているか否かを判断する(S10)。
【0064】
そして、実行許否判断部106は、当該実行対象機能が含まれていると判断すると(S10;YES)、当該実行対象機能を当該実行指示が示す実行条件に従って実行する指示を制御部100に送出する(S12)。
【0065】
一方、実行許否判断部106は、当該実行対象機能が含まれていないと判断すると(S10;NO)、ログイン状態にあるユーザが存在しない状態でログイン画面を表示部473に表示して(S13)、ステップS2の処理に戻る。
【0066】
尚、ログイン画面を表示する指示が操作部47から入力されない、又は、ログイン情報がログイン画面に入力されないまま別の設定画面へ切り換える指示が入力される等して、ログイン情報が受け付けられなかった場合(S2;NO)、ステップS6に移行する。
【0067】
また、ステップS6において、実行指示受付部105によって、操作部47から各設定画面で入力された複合機1に備わる各機能の実行条件に従って当該各機能を実行させる実行指示が受け付けられない場合(S6;NO)、実行許否判断部106は、RAMにユーザ識別情報が記憶されているか否かを以ってログイン状態にあるユーザが存在するか否かを判断し(S7)、ログイン状態にあるユーザが存在しないと判断すると(S7;NO)、ステップS2の処理に戻り、ログイン状態にあるユーザが存在すると判断すると(S7;YES)、後述するステップS14に移行する。
【0068】
ここで、例えば、図3に示すように、ユーザ識別情報A〜Cとデフォルトユーザを識別するためのユーザ識別情報Dfのそれぞれに対応付けて、認可制限情報Ra〜Rcと認可制限情報Rdfが認可制限情報記憶部1702に記憶されている場合における上記の動作について具体的に説明する。
【0069】
ステップS1〜S4によって、ユーザ識別情報Aに対応するユーザがログイン状態になっている場合に、実行指示受付部105でモノクロコピー機能の実行指示が受け付けられると(S6;YES)、実行許否判断部106は、ログイン状態にあるユーザが存在すると判断した後(S8;YES)、ステップS4でRAMに記憶された、ログイン状態にあるユーザのユーザ識別情報Aに対応する認可制限情報Raに、ステップS6で受け付けられた実行指示が示す実行対象機能であるモノクロコピー機能が含まれていると判断して(S9;YES)、モノクロコピー機能を当該実行指示が示す実行条件に従って実行する指示を制御部100に送出する(S12)。
【0070】
一方、ステップS1〜S4によって、ユーザ識別情報Aに対応するユーザがログイン状態になっている場合に、実行指示受付部105でカラーコピー機能の実行指示が受け付けられると(S6;YES)、実行許否判断部106は、ログイン状態にあるユーザが存在すると判断した後(S8;YES)、ステップS4でRAMに記憶された、ログイン状態にあるユーザのユーザ識別情報Aに対応する認可制限情報Raに、ステップS6で受け付けられた実行指示が示す実行対象機能であるカラーコピー機能が含まれていないと判断して(S9;NO)、カラーコピー機能を実行する指示を制御部100に送出せずに、当該カラーコピー機能を実行するための権限を有していない旨のメッセージを表示部473に表示する(S11)。
【0071】
また、ステップS1の終了後、ログイン情報が受け付けられないまま(S2;NO)、実行指示受付部105でモノクロコピー機能の実行指示が受け付けられると(S6;YES)、実行許否判断部106は、ログイン状態にあるユーザが存在しないと判断した後(S8;NO)、ステップS1でRAMに記憶された、デフォルトユーザのユーザ識別情報Dfに対応する認可制限情報Rdfに、ステップS6で受け付けられた実行指示が示す実行対象機能であるモノクロコピー機能が含まれていると判断して(S10;YES)、モノクロコピー機能を当該実行指示が示す実行条件に従って実行する指示を制御部100に送出する(S12)。
【0072】
一方、ステップS1の終了後、ログイン情報が受け付けられないまま(S2;NO)、実行指示受付部105でカラーコピー機能の実行指示が受け付けられると(S6;YES)、実行許否判断部106は、ログイン状態にあるユーザが存在しないと判断した後(S8;NO)、ステップS1でRAMに記憶された、デフォルトユーザのユーザ識別情報Dfに対応する認可制限情報Rdfに、ステップS6で受け付けられた実行指示が示す実行対象機能であるカラーコピー機能が含まれていないと判断して(S10;NO)、ログイン状態にあるユーザが存在しない状態でログイン画面を表示部473に表示して(S13)、ステップS2の処理に戻る。
【0073】
このように、デフォルトユーザは、デフォルトユーザに対して実行許可されているデフォルト機能であるか否かに関わらず、実行しようとする機能に対応する設定画面に実行条件を入力することができる。そして、当該デフォルトユーザによって入力された実行条件に従って機能を実行させる実行指示が受け付けられた場合に、当該実行指示が示す実行対象の機能がデフォルト機能でないときは、ログイン画面が表示部473に表示される。
【0074】
このため、デフォルトユーザは、実行指示した機能がデフォルト機能でない場合であっても、当該機能の実行許可がされていないことに気づくことができるとともに、これ以降に、デフォルトユーザが、当該実行指示した機能を実行することが許可されているユーザをログイン状態にすべくログイン画面を表示部473に表示するために、ログイン画面を表示させるための指示を入力する操作の手間を回避することができる。
【0075】
また、ログイン状態にされたユーザによって、認可制限情報記憶部1702に記憶されている当該ユーザに対応する認可制限情報に含まれていない機能に対応する設定画面に実行条件が入力され、当該機能の実行指示が受け付けられる虞があるが、このような場合でも、実行許否判断部106によって、当該受け付けられた実行指示が示す機能が認可制限情報記憶部1702に記憶されている当該ユーザに対応する認可制限情報に含まれている機能ではないことが判断され、当該機能が実行されることが回避される。
【0076】
次に、図4及び図5に示すように、ステップS11若しくはステップS12の実行後に、又は、ログイン状態にあるユーザが存在する状態で機能の実行指示が受け付けられないときに(S6;NO,S7;YES)、例えば、操作部47によって入力されたログアウト画面の表示指示に応じて制御部100によってログアウト画面が表示部473に表示される等して、表示部473に表示されたログアウト画面で入力されたログアウト指示がログアウト指示受付部107によって受け付けられると(S14;YES)、ログアウト実行部108は、RAMにユーザ識別情報が記憶されているか否かを以ってログイン状態にあるユーザが存在するか否かを判断する(S15)。
【0077】
そして、ログアウト実行部108は、ログイン状態にあるユーザが存在すると判断すると(S15;YES)、ステップS4でRAMに記憶された当該ユーザのユーザ識別情報を削除することを以って当該ユーザのログイン状態を解除し(S16)、当該ユーザによって各設定画面に入力されている各機能の実行条件を全て削除して、当該各機能に応じて予め定められた実行条件であるデフォルト条件を当該各設定画面に入力した状態で表示し(S17)、ログイン状態にあるユーザが存在しない状態でステップS2の処理に戻る。
【0078】
具体的には、例えば、ログイン状態にあるユーザによって、モノクロコピー機能の実行条件を入力するための設定画面に記録紙のサイズを「A5」に指定する実行条件と原稿2ページ分を1頁に集約して印刷することを指定する実行条件とが入力され、当該実行条件に従ってモノクロコピー機能を実行させる実行指示が実行指示受付部105で受け付けられた後(S6)、ステップS11又はステップS12が実行され、ログアウト指示受付部107によってログアウト指示が受け付けられると(S14;YES)、ログアウト実行部108は、ログイン状態にあるユーザのログイン状態を解除し(S15;YES,S16)、当該設定画面に入力されている、記録紙のサイズを「A5」に指定する実行条件と原稿2ページ分を1頁に集約して印刷することを指定する実行条件とを削除して、モノクロコピー機能に対するデフォルト条件としての、記録紙のサイズを「A4」に指定する実行条件と原稿集約せずに印刷することを指定する実行条件とを当該設定画面に入力した状態で表示し(S17)、ログイン状態にあるユーザが存在しない状態でステップS2の処理に戻る。
【0079】
一方、ログアウト実行部108によってログイン状態にあるユーザが存在しないと判断された場合は(S15;NO)、そのままログイン状態にあるユーザが存在しない状態でステップS2の処理に戻る。尚、ステップS14において、例えば、制御部100は、ログアウト画面を表示する前に、ログイン状態にあるユーザが存在しないか否かを判断し、ログイン状態にあるユーザが存在しないときはログアウト画面を表示しないように構成して、ログアウト指示が受け付けられない(S14;NO)ように構成してもよい。
【0080】
また、ステップS11若しくはステップS12の実行後に、又は、ログイン状態にあるユーザが存在する状態で機能の実行指示が受け付けられないときに(S6;NO,S7;YES)、ログアウト指示受付部107によって、ログアウト画面で入力されたログアウト指示が受け付けられなかった場合は(S14;NO)、ステップS6の処理に戻る。
【0081】
このように、ログアウト指示受付部107でログアウト指示が受け付けられた場合に(S14;YES)、ログイン状態にあるユーザが存在するときは(S15;YES)、当該ユーザのログイン状態が解除され(S16)、ログイン状態にあるユーザによって各設定画面に入力されている各機能の実行条件が全て削除され、各設定画面にデフォルト条件が表示されるため(S17)、当該表示処理直後のユーザは、ログイン状態にあったユーザによって各設定画面に入力された実行条件に惑わされることなく、所望の実行条件の入力操作を直ちに実行することができる。
【0082】
また、本発明に係る画像形成装置は、上記の複合機1に適用される場合の他、プリンタ、コピー機、スキャナ装置等の画像形成装置に適用することが可能である。
【0083】
また、上記実施形態において図1乃至図5に示した構成及び設定は単なる一例に過ぎず、本発明を当該実施形態に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0084】
1 複合機(画像形成装置)
101 ログイン情報受付部
103 ログイン認証部
105 実行指示受付部
106 実行許否判断部
107 ログアウト指示受付部
108 ログアウト実行部
473 表示部
1701 ログイン情報記憶部
1702 認可制限情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該画像形成装置で実行可能な各機能の実行条件を入力するための各設定画面が表示される表示部と、
予め当該画像形成装置の使用が許可されたユーザを認証するためのログイン情報を記憶するログイン情報記憶部と、
前記ログイン情報を入力するための前記設定画面であるログイン画面で入力された前記ログイン情報を受け付けるログイン情報受付部と、
前記ログイン情報受付部によって受け付けられた前記ログイン情報が前記ログイン情報記憶部に記憶されている場合に、当該ログイン情報で識別されるユーザをログイン状態にするログイン認証部と、
前記ログイン状態にされた前記ユーザ又は前記ログイン状態にされていない前記ユーザであるデフォルトユーザの各ユーザに対して実行許可されている前記機能を記憶する認可制限情報記憶部と、
当該画像形成装置で実行可能な前記機能に対応する前記設定画面を前記表示部に表示し、前記ログイン状態にされた前記ユーザ又は前記デフォルトユーザによって当該設定画面で入力された前記実行条件に従って前記機能を実行させる実行指示を受け付ける実行指示受付部と、
前記実行指示受付部で受け付けられた前記実行指示が示す前記実行条件に従って前記機能を実行する制御部と、
前記デフォルトユーザによって入力された前記実行指示が前記実行指示受付部で受け付けられた場合に、当該受け付けられた前記実行指示が示す実行対象の前記機能が、前記認可制限情報記憶部に記憶されている前記デフォルトユーザに対応して実行許可されている前記機能であるデフォルト機能か否かを判断し、当該機能が前記デフォルト機能であると判断すると当該機能を前記制御部に実行させ、当該機能が前記デフォルト機能ではないと判断すると前記ログイン画面を前記表示部に表示する実行許否判断部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記実行許否判断部は、前記ログイン状態にされた前記ユーザによって入力された前記実行指示が前記実行指示受付部で受け付けられた場合に、当該受け付けられた前記実行指示が示す実行対象の前記機能が、前記認可制限情報記憶部に記憶されている当該ユーザに対応して実行許可されている前記機能であるか否かを判断し、当該実行対象の前記機能が当該ユーザに対応して実行許可されている前記機能であると判断すると当該実行対象の前記機能を前記制御部に実行させ、当該実行対象の前記機能が当該ユーザに対応して実行許可されていない前記機能であると判断すると当該実行対象の前記機能を前記制御部に実行させない請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
ログアウト指示を入力するための前記設定画面であるログアウト画面で入力された前記ログアウト指示を受け付けるログアウト指示受付部と、
前記ログイン状態にされた前記ユーザによって入力された前記ログアウト指示が前記ログアウト指示受付部で受け付けられた場合に、当該ユーザの前記ログイン状態を解除し、当該ユーザによって前記各設定画面に入力されている前記各機能の前記実行条件を全て削除して当該各機能に応じて予め定められた前記実行条件であるデフォルト条件を当該各設定画面に入力した状態で表示するログアウト実行部と、
を更に備える請求項1又は2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−137969(P2012−137969A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290393(P2010−290393)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】