説明

画像形成装置

【課題】複数の印刷ジョブを実行する画像印刷装置において、先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上させる。
【解決手段】複数の印刷データPDを部分印刷データPPD単位で受け取って部分画像データPGDを形成する。印刷データPDの受取開始順に印刷ジョブを登録し、先行する印刷ジョブから実行する。実行中の印刷ジョブの部分画像データPGDを受け取って部分画像PGを印刷する際、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されている場合は、1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の印刷データを部分印刷データ単位で受け取り、受取開始順において先行する印刷ジョブから実行する画像形成装置に関する。より詳しくは、実行中の印刷ジョブに、他の印刷ジョブを割り込ませて実行する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のクライアントPCからのPS(Postscript)等のPDL言語(Page Description Language)で記載された各印刷データや、スキャナ等の原稿読取装置が読み取った原稿の印刷データ等を所定の部分印刷データ単位で受け取り、受取開始順において先行する印刷ジョブから実行する画像形成装置がある。このような複数の印刷ジョブを実行する画像形成装置には、実行中の印刷ジョブに他の印刷ジョブを割り込ませる割込処理が適用できることが知られている。
【0003】
特許文献1には、実行中の印刷ジョブの途中で、当該実行中の印刷ジョブよりもページ数の少ない印刷ジョブが印刷待ちとなっている場合、実行中の印刷ジョブの処理を中断して当該ページ数の少ない印刷ジョブを割り込ませる技術が提案されている。また、特許文献2には、複数の印刷ジョブの中にコピージョブによる印刷ジョブが含まれる場合、印刷実行中のジョブを中断して当該コピージョブを割り込ませる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許3858419号公報
【特許文献2】特許2009−27294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この割込処理は、ページ数の少ない印刷ジョブや、コピージョブによる印刷ジョブを優先させる以外にも、各印刷ジョブの実行効率を向上させるためにも適用できる。画像形成装置の各印刷ジョブの実行効率は、当該クライアントPCによる印刷データを生成する処理能力に依存するからである。
【0006】
すなわちクライアントPCが印刷データを生成するのに長い時間を要すると、画像形成装置が1つの部分印刷データに基づく印刷を完了し、次の未印刷の部分印刷データを受け取るまでの時間が長くなることにより、印刷ジョブの実行効率が低下する虞があるからである。特に、クライアントPCがGDIプリンタドライバを用いて印刷データを送り出す場合、クライアントPCがPS等で記載された印刷データを更にビットマップデータに変換するRIP処理を実行する必要があり、印刷ジョブの実行効率のクライアントPCの処理能力への依存は顕著となる。
【0007】
しかしながら、印刷ジョブの実行効率を向上させるために、特許文献1および特許文献2に提案されているような割込処理をそのまま適用し、各部分印刷データの受け取りに長い時間を要する先行の実行中の印刷ジョブを中断し、部分印刷データの受け取りが完了している後続の印刷ジョブを割り込ませて実行すると、実行中の印刷ジョブは後続の印刷ジョブの実行完了まで中断されることになり、実行中の印刷ジョブのユーザは、先に印刷処理を開始したに関わらず、印刷画像を受け取るまでの待ち時間が増大してしまう虞がある。
【0008】
本発明の目的は、上記事情に鑑み、先行の印刷ジョブの実行を優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる画像形成装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、複数の印刷データを、各印刷データを構成する部分印刷データ単位で受け取る印刷データ受取部と、この印刷データ受取部によって受け取った部分印刷データに基づいて部分画像データを形成する画像データ形成部と、部分画像データを受け取り、受け取った部分画像データに基づく部分画像を印刷する印刷部と、各印刷データに基づく各印刷ジョブを印刷データ受取部による各印刷データの受取開始順に登録するとともに、この受取開始順において先行する印刷ジョブから印刷部に実行させるジョブ制御部と、印刷部が受取開始順において先行する印刷ジョブの実行中に、この印刷ジョブの印刷中の部分画像の印刷が完了し、次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブの未印刷の部分画像データが形成されているか否かを判断するデータ形成判断部と、このデータ形成判断部が実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部に印刷させる割込印刷制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
ここで、本発明の画像形成装置における「印刷データ」とは、画像形成装置による印刷用のデータを広く意味し、たとえば、クライアントPCからの印刷用のデータ、原稿をコピーするためのデータ、記録媒体から読み出して印刷するためのデータ等を含むものである。また、上記「部分印刷データ」とは、印刷データを、用紙への面付け条件に応じて所定のページ数単位や、排紙時のステープル処理のために部数単位で区切ったデータを意味するものである。また、上記「受取開始順」とは、受け取りを開始した順番を意味するものである。
【0011】
また、本発明の画像形成装置は、割込印刷制御部が、データ形成判断部が実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって受取開始順において最も先行する印刷ジョブの1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部に印刷させるものであってもよい。
【0012】
また、本発明の画像形成装置は、原稿を読み取るとともに、この原稿に基づく原稿データを印刷データとして印刷データ受取部に送り出す原稿読取部を備え、割込印刷制御部が、データ形成判断部が実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって原稿データによる印刷ジョブの1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部に印刷させるものであってもよい。
【0013】
本発明の画像形成装置は、原稿データによる印刷ジョブの優先指示を受け付ける優先指示受付部を備え、割込印刷制御部が、データ形成判断部が実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、且つ優先指示受付部が原稿データによる印刷ジョブの優先指示を受け付けた場合、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって原稿データによる印刷ジョブの1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部に印刷させるものであってもよい。
【0014】
本発明の画像形成装置は、原稿を読み取るとともに、この原稿に基づく原稿データを印刷データとして印刷データ受取部に送り出す原稿読取部を備え、ジョブ制御部が、原稿データによる印刷ジョブを登録されている各印刷ジョブの中で最も先行する印刷ジョブに登録し、印刷中の印刷ジョブを原稿データによる印刷ジョブに変更するものであってもよい。
【0015】
本発明の画像形成装置は、データ形成判断部が、実行中の印刷ジョブの部分印刷データの受取時間間隔を測定するとともに、この受取時間間隔を所定の閾値と比較して受取時間間隔が所定の閾値よりも大きい場合に、印刷部が実行中の印刷ジョブの次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、この未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、受取時間間隔が所定の閾値以下の場合に、印刷部が実行中の印刷ジョブの次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、この未印刷の部分画像データが形成されていないと判断するものであってもよい。
【0016】
ここで、本発明の画像形成装置における「受取時間間隔を測定する」とは、1つの受取時間間隔の測定、複数の受取時間間隔の平均値の測定、最長の受取時間間隔の測定等を含んで意味するものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の画像形成装置によれば、受取開始順において先行する印刷ジョブの実行中に、この印刷ジョブの印刷中の部分画像の印刷が完了し、次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブの未印刷の部分画像が形成されているか否かを判断し、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷させることにより、実行中の印刷ジョブは、割り込ませた部分画像の印刷が完了した後、次の未印刷の部分画像データが形成されていれば、割り込ませた印刷ジョブの完了まで待機させられることなく、再開されるため、先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0018】
また、本発明の画像形成装置によれば、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって受取開始順において最も先行する印刷ジョブの1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷させることにより、先行する印刷ジョブの部分画像データが優先して割込印刷するため、より先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0019】
また、本発明の画像形成装置によれば、原稿を読み取るとともに、この原稿に基づく原稿データを印刷データとして印刷データ受取部に送り出し、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって原稿データによる印刷ジョブの1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷させることにより、先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できるとともに、コピー完了までの待ち時間も減少できる。
【0020】
また、本発明の画像形成装置によれば、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、且つ原稿データによる印刷ジョブの優先指示を受け付けて、この未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって原稿データによる印刷ジョブの1つの部分画像データのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷させることにより、先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できるとともに、ユーザの指示に応じてコピー完了までの待ち時間も減少できる。
【0021】
また、本発明の画像形成装置によれば、原稿を読み取るとともに、この原稿に基づく原稿データを印刷データとして印刷データ受取部に送り出し、原稿データによる印刷ジョブを登録されている各印刷ジョブの中で最も先行する印刷ジョブに再登録し、実行中の印刷ジョブを原稿データによる印刷ジョブに変更することにより、先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できるとともに、ユーザの指示に応じてコピー処理を最優先できる。
【0022】
また、本発明の画像形成装置によれば、実行中の印刷ジョブの部分印刷データの受取時間間隔を測定するとともに、この受取時間間隔を所定の閾値と比較して受取時間間隔が所定の閾値よりも大きい場合に、実行中の印刷ジョブの前記次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、この未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、受取時間間隔が所定の閾値以下の場合に、実行中の印刷ジョブの次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、この未印刷の部分画像データが形成されていないと判断することにより、未印刷の部分画像データの受取時ではなく、実行中の印刷ジョブの印刷データの受取中に予め未印刷の部分画像データが形成されているか否かを予測しながら先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】画像形成装置の概略構成を示すブロック図
【図2】画像形成装置の処理を示すフローチャート
【図3】画像形成装置の処理を示すフローチャート(第2の実施形態)
【図4】画像形成装置の処理を示すフローチャート(第3の実施形態)
【図5】画像形成装置の処理を示すフローチャート(第4の実施形態)
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に係る画像形成装置の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の画像形成装置の実施形態である画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置1には複数のクライアントPCが接続されている。本実施形態において、各クライアントPCが直接的に画像形成装置1に接続されているが、有線または無線のネットワークを介して接続されるものであってもよい。
【0025】
画像形成装置1は、図1に示すように、印刷データ受取部10、原稿読取部20、記録媒体読取部30、ジョブ制御部40、画像データ形成部50、印刷部60、給紙部70、排紙部80、データ形成判断部90、割込印刷制御部100および表示操作部110を備えている。
【0026】
印刷データ受取部10は、画像形成装置1に接続されている複数のクライアントPC、原稿読取部20および記録媒体読取部30からの各印刷データPDを並列的に受け取るものである。本実施形態においては、印刷データ受取部10が複数の入力ポートを介して各印刷データPDを独立して受け取るが、共通の入力ポートを介して各印刷データPDを時分割で受け取り、一旦バッファに蓄積した後に受け取るものであってもよい。
【0027】
印刷データ受取部10は、各印刷データPDを解析して1ページ単位のデータに分割し、各印刷データPDを印刷条件に応じた部分印刷データPPDの単位で受け取るものである。たとえば、印刷データ受取部10は、用紙1枚に1ページ分の画像のみを印刷する場合は部分印刷データPPDを1ページ単位のデータ、用紙1枚に所定ページ分の画像を印刷する場合は部分印刷データPPDを所定ページ単位のデータ、複数の部数を印刷する場合は部分印刷データPPDを1部単位の印刷データで受け取るものであってもよい。
【0028】
原稿読取部20は、原稿台、光源、受光素子、ADF装置を備えており、原稿台に設置された原稿を読み取り、読み取った原稿データDDを印刷データPDとして印刷データ受取部10に送り出すものである。
【0029】
記録媒体読取部30は、USBメモリまたはSDカード(登録商標)等の記録媒体を挿抜するスロットを備え、これらの記録媒体から記録データMDを読み出し、読み出した記録データMDを印刷データPDとして印刷データ受取部10に送り出すものである。本実施形態において、原稿読取部20および記録媒体読取部30は画像形成装置1に内蔵されるものとするが、特に限定されるものではなく、画像形成装置1の外部に直接的またはネットワークを介して接続されるものであってもよい。
【0030】
ジョブ制御部40は、印刷データ受取部10が印刷データPDの受け取りを開始すると、受取開始順に各印刷ジョブを登録するとともに、最も先行する印刷ジョブから実行するように各ジョブを制御するものである。また、ジョブ制御部40は、印刷データPDを解析した印刷データ受取部10から実行中の印刷ジョブの部分印刷データPPDのデータ数情報を受け取り、印刷部60が印刷した部分画像の枚数と比較することにより、実行中の印刷ジョブが完了したか否かを判別する。
【0031】
画像データ形成部50は、PDL言語で記述された部分印刷データPPDを印刷可能なビットマップデータ等からなる部分画像データPGDに展開するRIP(Raster Image Processor)処理を行うものである。画像データ形成部50は、形成した部分画像データPGDを記憶しておくとともに、印刷部60の要求に応じて送り出すものである。
【0032】
印刷部60は、画像データ形成部50に部分画像データPGDを要求し、部分画像データPGDを受け取り、受け取った部分画像データPGDに基づいて部分画像PGを印刷するものである。印刷部60は、用紙の両面に印刷が可能であるとともに、1分間に150枚程度の部分画像PGの印刷が可能である。なお、印刷部60の印刷方式は、インクジェット方式であっても孔版印刷方式であってもよい。
【0033】
給紙部70は、給紙トレイ、給紙経路、給紙トレイから未印刷の用紙を1枚ずつ取り出して所定のタイミングで印刷部60に送り込むローラ対を備え、印刷部60に用紙を供給するものである。
【0034】
排紙部80は、複数の排紙トレイ、排紙経路、印刷部60から印刷済みの用紙を1枚ずつ取り出し、各印刷ジョブ別に各排紙トレイに排出するものである。なお、本実施形態では、排紙部80が、各印刷ジョブ別に印刷済みの用紙を各排紙トレイに排出するものであるが、特に限定されるものではなく、印刷済みの用紙を共通の排紙トレイに排出し、排出された用紙の間に合紙を排出したり、もしくは、印刷済みの用紙の排紙位置をオフセットさせることにより、各印刷ジョブを区別するものであってもよい。
【0035】
データ形成判断部90は、印刷部60が印刷ジョブを実行している際、1つの部分画像PGの印刷が完了し、次の未印刷の部分画像データPGDを画像データ形成部50から受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データPGDが形成されているか否かを判断するものである。
【0036】
データ形成判断部90は、上記の判断を印刷部60による次の未印刷の部分画像データPGDの受取時に行うことも可能であるが、本実施形態では、データ形成判断部90は、印刷データ受取部10が実行中の印刷ジョブの1つの部分印刷データPPDの受け取りが完了した後、次の未印刷の部分印刷データPPDの受け取りが完了するまでの受取時間間隔を測定し、測定した受取時間間隔を所定の閾値と比較して判断している。
【0037】
そして、データ形成判断部90は、受取時間間隔が所定の閾値よりも大きい場合、印刷部60が次の次の未印刷の部分印刷データPPDを画像データ形成部50から受け取るタイミングには、次の次の部分印刷データPPDが未だ形成されていないと判断し、受取時間間隔が所定の閾値以下の場合、印刷部60が次の次の部分印刷データPPDを画像データ形成部50から受け取るタイミングには、次の次の部分印刷データPPDが形成されていると判断する。なお、上記の閾値は、最大印刷速度で印刷時の給紙間隔以下に設定すると印刷効率を高めることができる。データ形成判断部90は、印刷データ受取部10の実行中の印刷データPDの受け取り中に予め未印刷の部分画像データPGDが形成されているか否かを予測することができる。
【0038】
また、本実施形態では、データ形成判断部90が実行中の印刷ジョブの1つの受取時間間隔を測定して判断するものとしたが、特に限定されるものではない。データ形成判断部90が実行中の印刷ジョブの複数の受取時間間隔を測定し、当該複数の受取時間間隔の平均値と閾値とを比較してもよいし、当該複数の受取時間間隔の中で最長の受取時間間隔と閾値とを比較してもよい。
【0039】
割込印刷制御部100は、データ形成判断部90が実行中の印刷ジョブには未印刷の部分画像データPGDが形成されておらず、且つ後続の印刷ジョブに未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断した場合、すなわち実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブに未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断した場合、後続の印刷ジョブの未印刷の1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御するものである。
【0040】
本実施形態では、割込印刷制御部100は、未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブのうち、最も先行する印刷ジョブの1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御するものである。
【0041】
表示操作部110は、表示画面や操作ボタンを備えるものであり、ユーザからの操作信号の入力を受け付けるとともに、障害が発生した場合のエラーメッセージ等を表示するものである。
【0042】
次に画像形成装置1の作用について説明する。図2は画像形成装置1の処理を示すフローチャートである。最初に、クライアントPC、原稿読取部20もしくは記録媒体読取部30が印刷データPDを送り出し、印刷データ受取部10が各印刷データPDを部分印刷データPPDの単位で受け取り、ジョブ制御部40が受取開始順に各印刷ジョブを登録するとともに、最も先行する印刷ジョブを実行させる(ST1)。
【0043】
画像データ形成部50が印刷データ受取部10から部分印刷データPPDを受け取り、部分画像データPGDを形成するとともに、データ形成判断部90が、印刷部60が実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データPGDを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データが形成されているか否かを判断する(ST2,ST3)。
【0044】
上記のタイミングにおいて、実行中の印刷ジョブの次の未印刷の部分画像データが形成されている場合、印刷部60が画像データ形成部50から実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データを受け取り、受け取った部分画像データに基づいて部分画像PGを印刷する(ST4)。
【0045】
ジョブ制御部40が、実行中の印刷ジョブの印刷済みの部分画像PGの枚数と部分印刷データPPDのデータ数とを比較して、実行中の印刷ジョブが完了したか否かを判断する(ST5)。実行中の印刷ジョブが完了した場合、ジョブ制御部40が後続の印刷ジョブがあるかないかを確認し(ST6)、後続の印刷ジョブがない場合は処理を終了し、後続の印刷ジョブがある場合は後続の印刷ジョブの中で最も先行する印刷ジョブを実行させる(ST1)。
【0046】
データ形成判断部90が、上記のタイミングにおいて、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ、すなわち後続の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断した場合、割込印刷制御部100が未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブのうち、最も先行する印刷ジョブの未印刷の1つの部分画像データPGDを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させる(ST7)。
【0047】
割込印刷制御部100が1つの部分画像データPGDを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させた場合または登録された全印刷ジョブに未印刷の印刷画像データがない場合、再びデータ形成判断部90が、印刷部60が実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データPGDを画像データ形成部50から受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データPGDが形成されているか否かを判断する。
【0048】
次に本発明の画像形成装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、割込印刷制御部100が、データ形成判断部90が実行中の印刷ジョブ以外に未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断した場合、割込印刷制御部100が、未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブのうち、原稿読取部20の原稿データDDによる印刷データPDの印刷ジョブ(以下、コピージョブという)の未印刷の1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御する点で第1の実施形態と相違するものである。
【0049】
図3は第2の実施形態における処理を示すフローチャートである。最初に、第1の実施形態と同様に、印刷データ受取部10が各印刷データPDを受け取り、ジョブ制御部40が各印刷ジョブを登録するともに、最も先行する印刷ジョブを実行させる(ST1)。
【0050】
画像データ形成部50が部分画像データPGDを形成するともに、データ形成判断部90が、印刷部60が実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データPGDを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データが形成されているか否かを判断する(ST2,ST3、ST8)。
【0051】
実行中の印刷ジョブに未印刷の部分画像データPGDが形成されている場合は、第1の実施形態と同様の処理が行われる(ST4〜ST6)。また、実行中の印刷ジョブ以外にのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されている場合であって、当該後続の印刷ジョブの中にコピージョブが存在しない場合も、第1の実施形態と同様の処理が行われる(ST7)。
【0052】
未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブの中にコピージョブが存在する場合は、割込印刷制御部100がコピージョブの未印刷の1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御する(ST9)。
【0053】
本実施形態において、未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブの中に複数のコピージョブが複数存在する場合、割込印刷制御部100は、最も先行するコピージョブの1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御するが、特に限定されるものではない。
【0054】
割込印刷制御部100は、表示操作部110がユーザより特定のコピージョブの指定を受け付けた場合、指定されたコピージョブの1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御してもよい。また、割込印刷制御部100は、最も後続のコピージョブ、すなわち最新のコピージョブの1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御してもよい。
【0055】
割込印刷制御部100が1つの部分画像データPGDのみを割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御した後、再びデータ形成判断部90が、印刷部60が実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データPGDを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データが形成されているか否かの判断を開始する。
【0056】
次に本発明の画像形成装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、表示操作部110が1つの部分画像のみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に1つの部分画像を印刷させる印刷ジョブをコピージョブにする優先指示を受け付けた場合に限り、コピージョブの未印刷の1つの部分画像のみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させる点において第2の実施形態と相違する。
【0057】
図4は第3の実施形態における処理を示すフローチャートである。最初に、第2の実施形態と同様に、印刷データ受取部10が各印刷データPDを受け取り、ジョブ制御部40が各印刷ジョブを登録するとともに、最も先行する印刷ジョブを実行させる(ST1)。
【0058】
画像データ形成部50が部分画像データPGDを形成するともに、データ形成判断部90が、印刷部60が実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データPGDを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データが形成されているか否か、および表示操作部110がコピージョブを優先させる優先指示を受け付けている否かを判断する(ST2,ST3,ST8,ST10)。
【0059】
実行中の印刷ジョブに未印刷の部分画像データPGDが形成されている場合は、第1の実施形態と同様の処理が行われる(ST4〜ST6)。また、実行中の印刷ジョブ以外にのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されているが、当該後続の印刷ジョブにコピージョブが含まれない場合、および表示操作部110がコピージョブを優先させる優先指示を受け付けていない場合も第1の実施形態と同様の処理が行われる(ST7)。
【0060】
実行中の印刷ジョブ以外にのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されており、当該後続の印刷ジョブにコピージョブが含まれており、且つ表示操作部110がコピージョブを優先させる優先指示を受け付けている場合、割込印刷制御部100がコピージョブの未印刷の1つの部分画像データPGDのみを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御する(ST9)。
【0061】
割込印刷制御部100が1つの部分画像データPGDのみを割り込ませて印刷部60に印刷させるように制御した後、再びデータ形成判断部90が、印刷部60が実行中の印刷ジョブの未印刷の部分画像データPGDを受け取るタイミングに、登録されている各印刷ジョブに未印刷の部分画像データが形成されているか否かの判断を開始する。
【0062】
次に本発明の画像形成装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、表示操作部110がコピージョブを最も先行する印刷ジョブに変更する変更指示を受け付けた場合、ジョブ制御部がコピージョブを登録されている各印刷ジョブの中で最も先行する印刷ジョブに再登録し、実行中の印刷ジョブをコピージョブに変更する点において、第1の実施形態と相違する。
【0063】
図5は、第4の実施形態における処理を示すフローチャートである。最初に、第1の実施形態と同様に、印刷データ受取部10が各印刷データPDを受け取り、ジョブ制御部40が各印刷ジョブを登録するとともに、最も先行する印刷ジョブを実行させる(ST1)。
【0064】
表示操作部110がユーザ操作によるコピージョブを最も先行する印刷ジョブに変更する変更指示を確認する(ST11)。表示操作部110が変更指示を受け付けない場合は、第1の実施形態と同様の処理が行われる(ST2〜ST7)。
【0065】
表示操作部110が変更指示を受け付けた場合、ジョブ制御部40が登録されているコピージョブのうち、最先のコピージョブを最も先行する印刷ジョブに、当該コピージョブよりも先行していた各印刷ジョブの登録順を1つずつ繰り下げて再登録するとともに、実行中の印刷ジョブを中断して当該コピージョブを実行させる(ST12)。
【0066】
割込印刷制御部100は、印刷部60が実行中のコピージョブの部分画像データPGDを受け取るタイミングで、実行中のコピージョブ以外の部分画像データPGDが形成されている場合、再登録前の実行中の印刷ジョブの1つの部分画像データPGDから優先して実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させることになる。なお、その他の処理は、第1の実施形態と同様であり、その詳細な説明を省略する。
【0067】
上記の実施形態によれば、実行中の印刷ジョブにおいて、印刷部60が部分画像の印刷が完了し、次の未印刷の部分画像データPGDを受け取るタイミングに、データ形成判断部90が登録されている各印刷ジョブの次の未印刷の部分画像データPGDが形成されているか否かを判断し、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されている場合、割込印刷制御部100が未印刷の部分画像データが形成されている後続の印刷ジョブの1つの部分画像データPGDを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるため、先行の印刷ジョブを優先させつつ、各印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0068】
また、上記実施形態によれば、実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断した場合、割込印刷制御部100が未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブのうち、最も先行する後続の印刷ジョブの1つの部分画像データPGDを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるため、より先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0069】
また、上記の実施形態によれば、データ形成判断部90が実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断した場合、割込印刷制御部100が未印刷の部分画像データPGDが形成されている後続の印刷ジョブのうち、コピージョブの1つの部分画像データPGDを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるため、コピー完了まで待ち時間を減少させ、且つ先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0070】
また、上記実施形態によれば、データ形成判断部90が実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ未印刷の部分画像データPGDが形成されていると判断し、且つ表示操作部110がコピージョブの優先指示を受け付けた場合、割込印刷制御部100が未印刷の部分画像データが形成されている後続の印刷ジョブのうち、コピージョブの1つの部分画像データPGDを実行中の印刷ジョブに割り込ませて印刷部60に印刷させるため、ユーザの指示に応じてコピー完了までの待ち時間を減少させ、且つ先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0071】
また、上記の実施形態によれば、表示操作部110がコピージョブを最も先行する印刷ジョブに変更する変更指示を受け付けた場合、ジョブ制御部がコピージョブを登録されている各印刷ジョブの中で最も先行する印刷ジョブに再登録し、実行中の印刷ジョブをコピージョブに変更するため、ユーザ指示に応じてコピージョブを最優先させ、且つ先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0072】
上記の実施形態によれば、データ形成判断部90が、印刷データ受取部10が実行中の印刷ジョブの部分印刷データPPDの受け取りが完了した後、次の未印刷の部分印刷データPPDの受け取りが完了するまでの受取時間間隔を測定し、測定した受取時間間隔を所定の閾値と比較して、印刷部60が次の次の未印刷の部分印刷データPPDを画像データ形成部50から受け取るタイミングに、次の次の未印刷の部分印刷データPPDが形成されているか否かを判断するため、印刷部60が実行中の印刷ジョブの次の未印刷の部分画像データPGDを画像データ形成部50から受け取る時ではなく、印刷データ受取部10の実行中の印刷ジョブの印刷データPDの受取中に予め未印刷の部分画像データPGDが形成されているか否かを予測しながら先行の印刷ジョブを優先させつつ、印刷ジョブの実行効率を向上できる。
【0073】
なお、第2および第3の実施系形態において、コピージョブの代わりに記録媒体読取部30から読み出した記録データMDによる印刷データの印刷ジョブを適用するものであってもよい。
【符号の説明】
【0074】
DD 原稿データ
PD 印刷データ
PG 部分画像
PGD 部分画像データ
PPD 部分印刷データ
10 印刷データ受取部
20 原稿読取部
40 ジョブ制御部
50 画像データ形成部
60 印刷部
90 データ形成判断部
100 割込印刷制御部
110 表示操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の印刷データを、各印刷データを構成する部分印刷データ単位で受け取る印刷データ受取部と、
該印刷データ受取部によって受け取った前記部分印刷データに基づいて部分画像データを形成する画像データ形成部と、
前記部分画像データを受け取り、受け取った部分画像データに基づく部分画像を印刷する印刷部と、
前記各印刷データに基づく各印刷ジョブを前記印刷データ受取部による各印刷データの受取開始順に登録するとともに、該受取開始順において先行する印刷ジョブから前記印刷部に実行させるジョブ制御部と、
前記印刷部が前記受取開始順において先行する印刷ジョブの実行中に、該印刷ジョブの印刷中の部分画像の印刷が完了し、次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、前記登録されている各印刷ジョブの未印刷の部分画像データが形成されているか否かを判断するデータ形成判断部と、
該データ形成判断部が前記実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ前記未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、該未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データのみを前記実行中の印刷ジョブに割り込ませて前記印刷部に印刷させる割込印刷制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記割込印刷制御部が、前記データ形成判断部が前記実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ前記未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、該未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって前記受取開始順において最も先行する印刷ジョブの1つの部分画像データのみを前記実行中の印刷ジョブに割り込ませて前記印刷部に印刷されるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
原稿を読み取るとともに、該原稿に基づく原稿データを前記印刷データとして前記印刷データ受取部に送り出す原稿読取部を備え、
前記割込印刷制御部が、前記データ形成判断部が前記実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ前記未印刷の部分画像データが形成されていると判断した場合、該未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって前記原稿データによる印刷ジョブの1つの部分画像データのみを前記実行中の印刷ジョブに割り込ませて前記印刷部に印刷させるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記原稿データによる印刷ジョブの優先指示を受け付ける優先指示受付部を備え、
前記割込印刷制御部が、前記データ形成判断部が前記実行中の印刷ジョブ以外の印刷ジョブにのみ前記未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、且つ前記優先指示受付部が前記原稿データによる印刷ジョブの優先指示を受け付けた場合、該未印刷の部分画像データの中の1つの部分画像データであって前記原稿データによる印刷ジョブの1つの部分画像データのみを前記実行中の印刷ジョブに割り込ませて前記印刷部に印刷させるものであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
原稿を読み取るとともに、該原稿に基づく原稿データを前記印刷データとして前記印刷データ受取部に送り出す原稿読取部を備え、
前記ジョブ制御部が、前記原稿データによる印刷ジョブを前記登録されている各印刷ジョブの中で最も先行する印刷ジョブに再登録し、前記実行中の印刷ジョブを前記原稿データによる印刷ジョブに変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記データ形成判断部が、前記実行中の印刷ジョブの部分印刷データの受取時間間隔を測定するとともに、該受取時間間隔を所定の閾値と比較して前記受取時間間隔が前記所定の閾値よりも大きい場合に、前記印刷部が前記実行中の印刷ジョブの前記次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、該未印刷の部分画像データが形成されていると判断し、前記受取時間間隔が前記所定の閾値以下の場合に、前記印刷部が前記実行中の印刷ジョブの前記次の未印刷の部分画像データを受け取るタイミングに、該未印刷の部分画像データが形成されていないと判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−171278(P2012−171278A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−37092(P2011−37092)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(000250502)理想科学工業株式会社 (1,191)
【Fターム(参考)】