説明

画像形成装置

【課題】廃現像剤を収容する廃現像剤収容部の交換作業の手間を軽減することができ、かつ、小型化を図ることができる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】本体ケーシング2内には、ドロワフレーム5の移動方向に延びるガイド部38が備えられている。ドロワフレーム5には、被ガイド部が形成されている。ドロワフレーム5の移動時には、被ガイド部35がガイド部38にガイドされる。廃トナー収容部154は、ブラックのトナーユニット11のトナー収容部153と一体化されている。廃トナーを廃トナー収容部154に向けて搬送する側板外搬送部131は、被ガイド部における引出方向の下流側の端部よりも引出方向の下流側に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラープリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の一例では、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応した感光ドラムが並列に配置されている。また、無端状の搬送ベルトが各感光ドラムと接触するように設けられている。搬送ベルトにより、用紙が各感光ドラムと順次に接触するように搬送される。そして、各感光ドラムに形成されるトナー像が用紙に重ねて転写されることにより、その色重ねされたトナー像からなるカラー画像が用紙に形成される。
【0003】
搬送ベルトには、感光ドラムからトナーが転移して付着する。そのため、搬送ベルトからトナーを除去するためのクリーニング部が設けられている。たとえば、搬送ベルトの上方に感光ドラムが配置される構成では、クリーニング部は、搬送ベルトに対して感光ドラムと反対側の下方に配置される。クリーニング部は、トナー貯留部を備えており、搬送ベルトから除去されたトナー(廃トナー)は、トナー貯留部に溜められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−178654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トナー貯留部がトナーで満杯になると、クリーニング部を新品と交換しなければならない。しかしながら、クリーニング部は、搬送ベルトの下方に配置されているので、クリーニング部の交換の際には、ベルトを移動させなければならない。そのため、クリーニング部の交換作業には、非常に手間がかかる。
【0006】
また、クリーニング部の交換頻度を下げるために、トナー貯留部の容量がある程度大きく確保されている。そのため、クリーニング部(トナー貯留部)は、画像形成装置の小型化の妨げの一因となっている。
【0007】
これらの問題は、各感光ドラムからトナー像が転写される中間転写ベルトおよび中間転写ベルトから廃トナーを除去するためのクリーニング部を備える構成においても生じる。
【0008】
本発明の目的は、廃現像剤を収容する廃現像剤収容部の交換作業の手間を軽減することができ、かつ、小型化を図ることができる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するため、本発明は、本体ケーシングと、前記本体ケーシング内に収容された収容位置と前記本体ケーシング外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられた保持部材と、前記保持部材に保持され、前記保持部材の移動方向に間隔を空けて並列に配置される複数の感光ドラムと、各前記感光ドラムに対応して設けられて、前記保持部材に保持され、前記感光ドラムに供給される現像剤を収容する複数の現像剤収容部と、前記保持部材の前記移動方向に延び、前記複数の感光ドラムに一括して対向する無端状のベルトと、前記収容位置から前記引出位置に向かう引出方向の最下流側に配置される前記感光ドラムよりも前記引出方向の下流側に配置されて、前記保持部材に保持され、前記ベルト上から廃棄されるべき廃現像剤を除去して回収する回収ユニットと、前記引出方向の最下流側に配置される前記現像剤収容部と一体的に設けられ、前記回収ユニットに回収された廃現像剤を収容するための廃現像剤収容部と、前記回収ユニットおよび前記廃現像剤収容部に接続され、前記回収ユニットから前記廃現像剤収容部に廃現像剤を搬送する搬送機構と、前記本体ケーシング内に設けられ、前記保持部材の前記移動方向に延びるガイド部とを備え、前記保持部材には、前記保持部材の移動時に前記ガイド部にガイドされる被ガイド部が形成されており、前記搬送機構は、前記被ガイド部における前記引出方向の下流側の端部よりも前記引出方向の下流側に配置されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の感光ドラムを保持する保持部材は、本体ケーシング内に収容された収容位置と本体ケーシング外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられている。複数の感光ドラムは、保持部材の移動方向に間隔を空けて並列に配置されている。本体ケーシング内には、保持部材の移動方向に延びるガイド部が備えられている。保持部材には、被ガイド部が形成されている。保持部材の移動時には、被ガイド部がガイド部にガイドされる。これにより、保持部材を収容位置と引出位置との間でスムーズに移動させることができる。
【0011】
また、本体ケーシング内には、無端状のベルトが設けられている。ベルトは、保持部材の移動方向に延び、複数の感光ドラムに一括して対向している。
【0012】
保持部材には、複数の現像剤収容部が保持されている。現像剤収容部は、各感光ドラムに対応して設けられている。現像剤収容部には、感光ドラムに供給される現像剤が収容されている。また、保持部材には、ベルト上から廃棄されるべき廃現像剤を除去して回収する回収ユニットが保持されている。回収ユニットは、収容位置から引出位置に向かう引出方向の最下流側に配置される感光ドラムよりも引出方向の下流側に配置されている。回収ユニットに回収された廃現像剤は、搬送機構により、廃現像剤収容部に搬送される。
【0013】
廃現像剤収容部は、引出方向の最下流側に配置される現像剤収容部と一体化されている。たとえば、その現像剤収容部に収容されている現像剤がなくなったときに、現像剤収容部とともに、廃現像剤収容部を新品(現像剤が収容された現像剤収容部および空の廃現像剤収容部)と交換することができる。一体化された現像剤収容部および廃現像剤収容部は、保持部材に保持されるので、ベルトを移動させることなく、それらを新品と交換することができる。また、少なくとも現像剤収容部の現像剤がなくなる頻度で廃現像剤収容部を交換することができるので、廃現像剤収容部の容量をそれほど大きく確保する必要がない。
【0014】
よって、廃現像剤収容部の交換作業の手間を軽減することができる。また、廃現像剤収容部の小容量化により、画像形成装置の小型化を図ることができる。
【0015】
さらには、ベルトを移動させることなく、ベルトを本体ケーシング内に残した状態で、保持部材を収容位置から引出位置に引き出すことができるので、保持部材を引出位置に引き出したときに、画像形成装置の重量バランスが大きく崩れることを防止できる。その結果、保持部材を引出位置に引き出したときに、画像形成装置が転倒することを防止できる。
【0016】
また、搬送機構は、被ガイド部における引出方向の下流側の端部よりも引出方向の下流側に配置されている。そのため、保持部材の移動の際に、搬送機構がガイド部と接触することを防止できる。その結果、ガイド部によって被ガイド部を良好にガイドすることができ、保持部材をスムーズに移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタの断面図であり、ドロワユニットが収容位置に配置された状態を示す。
【図2】図2は、カラープリンタの断面図であり、ドロワユニットが引出位置に配置された状態を示す。
【図3】図3は、カラープリンタの断面図であり、ドロワユニットが引出位置に配置されて、ブラックのトナーユニットがドロワユニットから離脱された状態を示す。
【図4】図4は、ドロワユニットの左側面図であり、操作用摘みが上下方向に延びた状態(現像器側シャッタの閉状態)を示す。
【図5】図5は、ドロワユニットの左側面図であり、操作用摘みが前後方向に延びた状態(現像器側シャッタの開状態)を示す。
【図6】図6は、側板外搬送部を断面で示すドロワユニットの左側面図であり、側板外シャッタの閉状態を示す。
【図7】図7は、側板外搬送部を断面で示すドロワユニットの左側面図であり、側板外シャッタの開状態を示す。
【図8】図8は、ドロワユニットの断面図であり、現像器側シャッタの閉状態を示す。
【図9】図9は、ドロワユニットの断面図であり、現像器側シャッタの閉状態を示す。
【図10】図10は、現像器が省略されたドロワユニットの断面図であり、第2被係合溝が前下がりに延びた状態(現像器側シャッタの閉状態)を示す。
【図11】図11は、現像器が省略されたドロワユニットの断面図であり、第2被係合溝が前上がりに延びた状態(現像器側シャッタの開状態)を示す。
【図12】図12は、図8に示す切断線A−Aにおけるドロワユニットの断面図である。
【図13】図13は、現像器の断面図であり、現像器側シャッタの閉状態を示す。
【図14】図14は、現像器の断面図であり、現像器側シャッタの開状態を示す。
【図15】図15は、ブラックのトナーユニットの左側面図であり、操作レバーが上方に延びた状態を示す。
【図16】図16は、ブラックのトナーユニットの左側面図であり、操作レバーが前方に延びた状態を示す。
【図17】図17は、ブラックのトナーユニットの断面図であり、操作レバーが上方に延び、外側供給口が内側円筒体によって閉塞され、円筒状シャッタが閉塞位置に位置している状態を示す。
【図18】図18は、ブラックのトナーユニットの断面図であり、操作レバーが前方に延び、外側供給口が開放され、円筒状シャッタが開放位置に位置している状態を示す。
【図19】図19は、ブラックのトナーユニットの前面図である。
【図20】図20は、イエロー/マゼンタ/シアンのトナーユニットの断面図であり、外側供給口が内側円筒体により閉塞されている状態を示す。
【図21】図21は、イエロー/マゼンタ/シアンのトナーユニットの断面図であり、外側供給口が開放されている状態を示す。
【図22】図22は、現像器およびブラックのトナーユニットの断面図であり、各部が閉塞されている状態を示す。
【図23】図23は、現像器およびブラックのトナーユニットの断面図であり、各部が開放されている状態を示す。
【図24】図24は、現像器およびイエロー/マゼンタ/シアンのトナーユニットの断面図であり、各部が閉塞されている状態を示す。
【図25】図25は、現像器およびイエロー/マゼンタ/シアンのトナーユニットの断面図であり、各部が開放されている状態を示す。
【図26】図26は、ブラックのトナーユニットおよびベルトクリーナの前面図である。
【図27】図27は、本発明の他の実施形態に係るカラープリンタの要部を図解的に示す断面図であり、ブラックの現像ローラが感光ドラムに接触している状態を示す。
【図28】図28は、本発明の他の実施形態に係るカラープリンタの要部を図解的に示す断面図であり、ブラックの現像ローラが感光ドラムから離間している状態を示す。
【図29】図29は、本発明の他の実施形態に係るカラープリンタの要部を図解的に示す断面図であり、イエロー/マゼンタ/シアンの現像ローラが感光ドラムに接触している状態を示す。
【図30】図30は、本発明の他の実施形態に係るカラープリンタの要部を図解的に示す断面図であり、イエロー/マゼンタ/シアンの現像ローラが感光ドラムから離間している状態を示す。
【図31】図31は、変形例に係る操作用摘みの断面図であり、操作用摘みが手動操作部材から突出している状態を示す。
【図32】図32は、変形例に係る操作用摘みの断面図であり、操作用摘みが手動操作部材内に退避している状態を示す。
【図33】図33は、図31,32に示される構成が採用された画像形成装置の断面図であり、操作用摘みを手動操作部材内の退避位置に保持するためのカバーが取り付けられた状態を示す。
【図34】図34は、他の変形例(1次ベルトクリーニングローラに対向するバックアップローラが設けられた構成)に係る画像形成装置の断面図である。
【図35】図35は、ベルトクリーナの他の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
1.カラープリンタ
図1,2,3に示される画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、タンデム型のカラープリンタである。カラープリンタ1は、本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、ドロワユニット3が装着されている。本体ケーシング2の正面には、フロントカバー4が開閉可能に設けられている。そして、ドロワユニット3は、フロントカバー4を開けた状態で、本体ケーシング2内の収容位置(図1に示される位置)と本体ケーシング2外の引出位置(図2に示される位置)との間で水平方向に移動させることができる。ドロワユニット3は、引出位置において、その一部が本体ケーシング2内に残り、ドロワユニット3に装着される4つのトナーユニット11(後述)の上方が開放される。
【0019】
なお、カラープリンタ1の正面側は、前後方向における前側である。また、カラープリンタ1が平面上に載置された状態で、その平面に直交する方向が上下方向である。そして、平面上に載置されたカラープリンタ1を前側から見て、カラープリンタ1の左右を規定する。
【0020】
ドロワユニット3は、ドロワフレーム5を備えている。
【0021】
ドロワフレーム5には、4つの感光ドラム6が保持されている。各感光ドラム6は、その周面が左右方向に延びる回転軸線を中心に回転可能なように設けられている。4つの感光ドラム6は、それぞれブラック、イエロー、マゼンタおよびシアン用であり、前側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアン用の順に前後方向に等間隔で並列に配置されている。
【0022】
また、ドロワフレーム5には、帯電器7、現像器8およびドラムクリーナ9が保持されている。帯電器7、現像器8およびドラムクリーナ9は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として、各感光ドラム6の周囲に1つずつ設けられている。帯電器7は、感光ドラム6の上方に配置されている。現像器8は、感光ドラム6の前上方に配置されている。ドラムクリーナ9は、感光ドラム6の後方に配置されている。
【0023】
さらに、ドロワフレーム5には、回収ユニットの一例としてのベルトクリーナ10が保持されている。
【0024】
また、ドロワフレーム5には、各現像器8の上方において、トナーユニット11が着脱可能に保持されている。現像器8には、トナーユニット11から現像剤の一例であるトナーが供給される。トナーユニット11は、図3に示されるように、ドロワユニット3が引出位置に位置する状態において、その上方からドロワフレーム5に対して着脱される。
【0025】
本体ケーシング2内の最上部には、各色に対応した4本のレーザビームを出射する露光器12が配置されている。
【0026】
画像形成時において、感光ドラム6は、左側から見て時計回りに回転される。感光ドラム6の回転に伴って、感光ドラム6の表面は、帯電器7からの放電により一様に帯電された後、露光器12からのレーザビームにより選択的に露光される。この露光によって、感光ドラム6の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム6の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像器8からのトナーの供給によりトナー像に現像される。
【0027】
また、本体ケーシング2内には、上下方向の中央より少し下方の位置に、ベルトの一例としての用紙搬送ベルト13が設けられている。用紙搬送ベルト13は、2つのローラ14,15に巻回された無端状のベルトである。2つのローラ14,15は、上下方向において同じ位置に配置され、前後方向に間隔を空けて配置されている。これにより、用紙搬送ベルト13は、2つのローラ14,15の各上端間において、前後方向および左右方向に延びる平面状部分を有している。この平面状部分は、4つの感光ドラム6と接触している。
【0028】
用紙搬送ベルト13の平面状部分を挟んで各感光ドラム6と対向する位置には、転写ローラ16が配置されている。
【0029】
本体ケーシング2の底部には、用紙を収容する給紙カセット17が配置されている。給紙カセット17に収容されている用紙は、各種ローラにより、用紙搬送ベルト13の平面状部分上に送り込まれる。そして、用紙は、用紙搬送ベルト13により、用紙搬送ベルト13と各感光ドラム6との間を通して後方に搬送される。
【0030】
画像形成時において、用紙搬送ベルト13は、左側から見て反時計回りに周回走行する。各感光ドラム6の表面に形成されたトナー像は、各転写ローラ16の働きにより、ブラックのトナー像から順に互いに重ね合わせて用紙に転写される。これにより、用紙には、各色のトナー像の重ね合わせによるカラートナー像が形成される、
用紙搬送ベルト13の後方には、定着器18が設けられている。トナー像が転写された用紙は、定着器18に搬送される。定着器18では、加熱および加圧により、トナー像が用紙に定着される。トナー像が定着した用紙は、各種ローラにより、本体ケーシング2の上面の排紙トレイ19に排出される。
【0031】
本体ケーシング2の上方には、原稿画像のデータを読み取るためのスキャナ21が設けられている。そして、カラープリンタ1は、スキャナ21で読み取った原稿画像のデータに基づいて、用紙に原稿画像を再現するコピー機能を有している。また、カラープリンタ1は、スキャナ21で読み取った原稿画像のデータをカラープリンタ1と接続されたパーソナルコンピュータに送信するスキャナ機能を有している。さらに、カラープリンタ1は、スキャナ21で読み取った原稿画像のデータを公衆電話回線を介してファクシミリ装置に送信するファクシミリ機能を有していてもよい。
2.ドロワユニット
2−1.ドロワフレーム
ドロワフレーム5は、図4,5,6,7に示される第1側板の一例としての左側板31と、図8,9,10,11に示される第2側板の一例としての右側板32とを備えている。左側板31および右側板32は、図12に示されるように、左右方向に間隔を空けて対向している。そして、ドロワフレーム5は、図4,5,8,9に示されるように、左側板31および右側板32の各前端部間に架設されるフロントビーム33と、左側板31および右側板32の各後端部間に架設されるリヤビーム34とを備えている。
【0032】
左側板31および右側板32の外側面には、図12に示されるように、その上端縁に沿って延びる突条をなす被ガイド部35が形成されている。被ガイド部35は、リヤビーム34よりも後方の位置まで延びている。被ガイド部35の後端部には、図4〜7に示されるように、2つのコロ36が前後方向に間隔を空けて回転可能に取り付けられている。前側のコロ36の少し後方の位置において、被ガイド部35の上面には、側面視V字状の被係止溝37が形成されている。
【0033】
ドロワユニット3の移動時に、各被ガイド部35は、図2に示されるように、本外ケーシング2内に設けられたガイド部38にガイドされる。ガイド部38は、露光器12の下方で前後方向に長く延び、側面視で前方に開放される略コ字状(角張った略C字状)をなしている。ガイド部38の下側部分の後端部は、一段下がっている。その一段下がった部分の前後方向の長さは、2つのコロ36の間隔よりも大きい。また、ガイド部38の上側部分の前端部には、ストッパアーム39が取り付けられている。ストッパアーム39は、前後方向に延びるアーム状をなし、前端部が上下に移動するように揺動可能に設けられている。また、ストッパアーム39は、ばね40により、前端部が下がるように付勢されている。ストッパアーム39の前端部には、下方に向けて凸となる側面視V字状の係止突起が形成されている。
【0034】
ドロワユニット3が収容位置に配置された状態では、被ガイド部35がガイド部38の内側(上側部分と下側部分との間)に配置されて、後側のコロ36がガイド部38の後端部に当接している。そして、2つのコロ36は、ガイド部38の下側部分の一段下がった部分上に配置されている。この状態では、各感光ドラム6が用紙搬送ベルト13に接触している。
【0035】
ドロワユニット3が収容位置から引出位置に向けて移動されると、被ガイド部35がガイド部38の下側部分に支持されながら、2つのコロ36がガイド部38の下側部分上を転動する。ストッパアーム39の係止突起は、被ガイド部35の上面に当接している。2つのコロ36がガイド部38の下側部分の一段下がった部分から脱すると、ドロワユニット3がガイド部38の下側部分が有する段差分だけ上がり、感光ドラム6が用紙搬送ベルト13から浮き上がる。
【0036】
そして、ドロワユニット3が引出位置に配置されると、図2に示されるように、ストッパアーム39の係止突起が被ガイド部35の被係止溝37に嵌り込む。これにより、ドロワユニット3が本体ケーシング2に対して適当な力で固定され、ドロワユニット3が引出位置に配置された状態が保持される。
2−2.感光ドラム
感光ドラム6は、図8〜11に示されるように、円筒状のドラム本体41と、ドラム本体41の中心軸線上を延び、ドラム本体41の両端部から突出するドラム軸42とを備えている。
【0037】
ドラム本体41は、ドラム軸42に回転可能に支持されている。ドラム軸42は、左右方向に延び、左側板31および右側板32に挿通され、回転不能に固定されている。これにより、感光ドラム6は、その周面(ドラム本体41の周面)が回転可能なように設けられている。ドラム本体41の右端部には、図12に示されるように、モータ(図示せず)からの駆動力が入力されるドラムギヤ43が相対回転不能に取り付けられている。
【0038】
なお、ドラム本体41がドラム軸42に回転不能に支持され、ドラム軸42が左側板31および右側板32に回転可能に支持されて、ドラム軸42にドラムギヤ43が固定されていてもよい。
2−3.帯電器
帯電器7は、図8〜11に示されるように、帯電器保持部51に保持されている。帯電器保持部51は、感光ドラム6の上方において、左側板31および右側板32間に架設され、感光ドラム6側に開放された断面略コ字状(角張った略C字状)をなしている。そして、帯電器7は、帯電器保持部51内で左右方向に延びる放電ワイヤ52と、感光ドラム6側と反対側に開放された断面略コ字状(角張った略C字状)をなし、帯電器保持部51の開放面を閉塞するように配置されるシールドケース53とを備えている。放電ワイヤ52に高電圧が印加されると、放電ワイヤ52からコロナ放電が生じる。そして、放電ワイヤ52から放電される電荷により、感光ドラム6の表面が帯電する。シールドケース53における感光ドラム6と対向する面には、感光ドラム6に到達する電荷量を制御するためのグリッド電極54が形成されている。
2−4.現像器
現像器8は、図8,9,12,13,14に示されるように、筐体61を備えている。筐体61は、左右方向に間隔を空けて対向する側板62を有している。左右の側板62の間には、図8,9,13,14に示されるように、現像室63と、トナーユニット11が装着される装着スペース64とが形成されている。
【0039】
筐体61の下端部には、図13,14に示されるように、感光ドラム6側に開放された開口65が形成されている。
【0040】
現像室63内の下端部には、現像ローラ66が配置されている。現像ローラ66は、左右方向に延びる軸線を中心とする円柱状の現像ローラ本体67と、現像ローラ本体67にその中心軸線に沿って挿通される現像ローラ軸68とを有している。現像ローラ本体67の周面の一部は、開口65を介して筐体61の外部に露出している。現像ローラ軸68は、左右の側板62に回転可能に挿通されて、側板62の外側に突出している。
【0041】
また、現像室63内には、供給ローラ69が設けられている。供給ローラ69は、左右方向に延びる軸線を中心とする円柱状の供給ローラ本体70と、供給ローラ本体70にその中心軸線に沿って挿通される供給ローラ軸71とを有している。そして、供給ローラ69は、供給ローラ本体70が現像ローラ本体67に対して前上方から接触するように配置されている。供給ローラ軸71は、左右の側板62に回転可能に挿通されて、側板62の外側に突出している。
【0042】
開口65の後端縁と現像ローラ66の現像ローラ本体67との間を閉塞するように、薄板状の層厚規制ブレード72が設けられている。層厚規制ブレード72の一端部は、筐体61に保持され、その反対側の他端部は、層厚規制ブレード72の撓み変形により移動可能な遊端部とされている。そして、層厚規制ブレード72の遊端部は、現像ローラ本体67に上方から接触している。
【0043】
さらに、現像室63内には、供給ローラ69の後上方に、オーガ73が設けられている。オーガ73は、左右方向に延びるオーガ軸74の周囲に螺旋状のオーガスクリュー75が形成された構成を有している。オーガ軸74は、左右の側板62に回転可能に支持されている。
【0044】
また、筐体61は、現像室63と装着スペース64との間に、それらを仕切る仕切壁部76を有している。仕切壁部76には、オーガ73に対して前上方から対向する部分に、上面が現像室63側に凸湾曲する半円弧面部77が形成されている。そして、半円弧面部77の左右方向の中央部および両端部には、図12に示されるように、それぞれ現像室63と装着スペース64とを連通させる左右方向に長い矩形状の連通口78が形成されている。
【0045】
左右の側板62には、その周面が半円弧面部77の上面に沿うように、半円弧面部77の上面とほぼ同じ曲率の円形の第1保持孔79が形成されている。第1保持孔79には、第1保持孔79よりも僅かに小さい曲率を有する略円板状のシャッタ操作部材80が回転可能に保持(嵌合)されている。そして、左右のシャッタ操作部材80間には、図12〜14に示されるように、半円弧面部77の上面に沿って湾曲した薄板状の現像器側シャッタ81が架設されている。
【0046】
シャッタ操作部材80の内側面には、図8,9に示されるように、第1被係合溝82が形成されている。第1被係合溝82は、シャッタ操作部材80の周面におけるシャッタ操作部材80の中心を挟んで対向する2つの位置で開放される1本の溝である。連通口78が現像器側シャッタ81によって閉塞された状態で、ブラックの現像器8の第1被係合溝82は、前方に凸となるように少し湾曲している。イエロー、マゼンタおよびシアンの第1被係合溝82は、シャッタ操作部材80の直径上を延びている。
【0047】
シャッタ操作部材80の外側面には、図12に示されるように、連結突起83が形成されている。連結突起83は、側面視矩形状の突条として、シャッタ操作部材80の直径上を延びている。
【0048】
また、左右の側板62には、図8,9に示されるように、ユニット案内溝84が形成されている。ブラックの現像器8のユニット案内溝84は、仕切壁部76の近傍から前上方に延び、傾斜が緩くなるように屈曲して前上方にさらに延びている。イエロー、マゼンタおよびシアンのユニット案内溝84は、仕切壁部76の近傍から上方に延びている。そして、各ユニット案内部84は、その途中部から上側ほど幅が広がって、側板62の上面において開放されている。
2−5.現像器支持板
ドロワフレーム5の左側板31および右側板32の内側面には、図10〜12に示されるように、現像器支持板91が固定されている。
【0049】
現像器支持板91は、各現像器8に対応して設けられている。現像器支持板91には、現像ローラ軸68の端部を受け入れて支持する現像ローラ軸支持孔92と、供給ローラ軸71の端部を受け入れて支持する供給ローラ軸支持孔93とが形成されている。現像ローラ軸支持孔92および供給ローラ軸支持孔93は、長軸が前上がり(後下がり)に延びる長孔である。
【0050】
また、現像器支持板91には、現像ローラ66シャッタ操作部材80と左右方向に対向する位置に、第1保持孔79とほぼ同じ曲率の円形の第2保持孔94が形成されている。第2保持孔94には、シャッタ操作部材80とほぼ同じ曲率を有する略円板状の手動操作部材95が回転可能に保持(嵌合)されている。
【0051】
手動操作部材95の内側面は、現像器支持板91の内側面とほぼ面一をなしている。第2操作部材94の内側面には、第2被係合溝96が形成されている。第2被係合溝96は、手動操作部材95の直径上を延びる1本の溝であり、手動操作部材95の周面で開放されている。第2被係合溝96には、シャッタ操作部材80の連結突起83が係合している。
【0052】
ドロワフレーム5の左側板31および右側板32には、図4〜7,12に示されるように、第2保持孔94と左右方向に重なる位置に、第2保持孔94と同じ曲率を有する円形の貫通孔97が形成されている。手動操作部材95は、貫通孔97に嵌っている。そして、手動操作部材95の外側面には、操作用摘み98が形成されている。操作用摘み98は、図4〜7に示されるように、側面視矩形状の突条として、手動操作部材95の直径上を延びている。
2−6.ドラムクリーナ
ドラムクリーナ9は、図8,9に示されるように、筐体101を備えている。筐体101は、感光ドラム6側に開放された断面略C字状をなし、ドロワフレーム5の左側板31と右側板32との間に架設されている。
【0053】
筐体101内には、ドラムクリーニングローラ102が収容されている。ドラムクリーニングローラ102は、左右方向に延びる軸線を中心とする円柱状のローラ本体103と、ローラ本体103にその中心軸線に沿って挿通されるローラ軸104とを有している。ローラ本体103は、感光ドラム6に接触している。
2−7.ベルトクリーナ
ベルトクリーナ10は、図8,9に示されるように、1次ベルトクリーニングローラ111および2次ベルトクリーニングローラ112を備えている。
【0054】
1次ベルトクリーニングローラ111は、ドロワフレーム5の前下端部に配置されている。1次ベルトクリーニングローラ111は、左右方向に延びる軸線を中心とする円柱状のローラ本体113と、ローラ本体113にその中心軸線に沿って挿通されるローラ軸114とを有している。ドロワユニット3が本体ケーシング2内の収容位置に配置された状態で、ローラ本体113は、図1に示されるように、ローラ14との間に用紙搬送ベルト13を挟むように、用紙搬送ベルト13にそのほぼ全幅にわたって接触する。ローラ軸114は、ドロワフレーム5の左側板31および右側板32に回転可能に支持されている。
【0055】
2次ベルトクリーニングローラ112は、図8,9に示されるように、左右方向に延びる軸線を中心とする円柱状のローラ本体115と、ローラ本体115にその中心軸線に沿って挿通されるローラ軸116とを有している。ローラ本体115は、1次ベルトクリーニングローラ111のローラ本体113に前上方からそのほぼ全幅にわたって接触している。ローラ軸116は、ドロワフレーム5の左側板31および右側板32に回転可能に支持されている。
【0056】
2次ベルトクリーニングローラ112の下方には、廃トナー搬送室117が設けられている。廃トナー搬送室117は、搬送室壁118によって形成されている。搬送室壁118は、上方に開放された断面略U字状をなし、左右方向に延びている。搬送室壁118の右端部は、右側板32に接続されており、廃トナー搬送室117は、右側板32によって右側から閉塞されている。搬送室壁118の左端部は、左側板31を貫通しており、廃トナー搬送室117は、左方に開放されている。
【0057】
搬送室壁118の前上端部には、スクレーパ119が取り付けられている。スクレーパ119は、板状をなし、搬送室壁118の前上端部から後下方に延びている。スクレーパ119の後端部は、2次ベルトクリーニングローラ112(ローラ本体115)の周面に対して前下方から当接している。
【0058】
廃トナー搬送室117には、第1搬送部材の一例としてのオーガ120が設けられている。オーガ120は、左右方向に延びるオーガ軸121の周囲に螺旋状のオーガスクリュー122が形成された構成を有している。オーガ軸121の右端部は、右側板32に回転可能に支持されている。オーガ軸121の左端部は、搬送室壁118の左端部よりも左方に延びている。
2−8.側板外搬送部
ドロワフレーム5の左側板31の左側面には、図4〜7に示されるように、第2搬送部材の一例としての側板外搬送部131が設けられている。側板外搬送部131は、被ガイド部35における引出方向の下流側の端部よりも引出方向の下流側において、左側板31の前下端部から前上方に向けて延び、その上端部が左側板31の上端部に配置される長手状をなしている。側板外搬送部131は、図4,5に示されるように、フロントビーム33の一部と左右方向においてオーバラップしている。
【0059】
そして、側板外搬送部131は、図6,7に示されるように、左側板31に対して間隔を空けて対向する対向壁132と、対向壁132の周縁の全周に沿って形成された周壁133とを有している。対向壁132と左側板31との間に挟まれる空間134は、周壁133によりその周囲が取り囲まれて閉塞され、廃トナー搬送室として形成されている。
【0060】
オーガ軸121の左端部は、対向壁132の下端部に回転可能に支持されている。また、対向壁132の上端部には、廃トナー搬送室134内で左右方向に延びるベルト軸135が回転可能に支持されている。そして、オーガ軸121における廃トナー搬送室134内に配置される部分とベルト軸135とには、外周面に多数の突条136を有するトナー搬送ベルト137が巻回されている。突条136は、トナー搬送ベルト137の周方向に一定間隔を空けて形成されている。
【0061】
側板外搬送部131の上端部には、側面視で後上方に開放された略C字状の左側装着時受け部138が周壁133と一体的に形成されている。左側装着時受け部138には、図6,7に示されるように、左側装着時受け部138に囲まれる空間と廃トナー搬送室134内とを連通する連通口139が形成されている。
【0062】
左側装着時受け部138に囲まれる空間には、円板状の保持部材140が配置され、左側装着時受け部138により、保持部材140が回動可能に保持されている。保持部材140の内側面には、第3被係合溝141が形成されている。第3被係合溝141は、保持部材140の直径上を延びる1本の溝であり、保持部材140の周面で開放されている。また、保持部材140には、左側装着時受け部138に沿って湾曲した薄板状の側板外シャッタ142が連結されている。
【0063】
なお、ドロワフレーム5の右側板32の右側面には、側面視で後上方に開放された略C字状の右側装着時受け部143(図26参照)が設けられている。
3.トナーユニット
3−1.ブラックのトナーユニット
ブラックのトナーユニット11は、図15〜18に示されるように、筐体151を備えている。筐体151は、イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーユニット11の筐体201よりも前後方向に大きいサイズに形成されている。
【0064】
筐体151内には、図17,18に示されるように、分割壁152が形成されている。この分割壁152により、筐体151内は、分割壁152の後側の空間と前側の空間とに2分割されている。分割壁152の後側の空間は、現像器8に供給されるトナーを収容するための空間であり、筐体151における分割壁152の後側の空間を区画する部分は、現像剤収容部の一例としてのトナー収容部153である。一方、分割壁152の前側の空間は、廃棄されるトナー(廃トナー)を収容するための空間であり、筐体151における分割壁152の前側の空間を区画する部分は、廃現像剤収容部の一例としての廃トナー収容部154である。すなわち、筐体151は、一体化されたトナー収容部153および廃トナー収容部154を備えている。
【0065】
筐体151の下端部には、断面円形状の外側円筒体155が一体的に形成されている。外側円筒体155におけるトナー収容部153内に臨む部分には、外側流通口156が形成されている。また、外側円筒体155における外部に臨む部分には、左右方向の中央部および両端部に、外側供給口157が形成されている。そして、外側円筒体155の外周面には、外側供給口157の周囲を取り囲むようにシール材158が設けられている。
【0066】
外側円筒体155の内側には、断面円形状の内側円筒体159が外側円筒体155の内周面に接触した状態で回転可能に設けられている。内側円筒体159には、外側流通口156および外側供給口157に対応する位置に、それぞれ内側流通口160および内側供給口161が形成されている。内側流通口160および内側供給口161は、それぞれ外側流通口156および外側供給口157と同じ形状をなしている。
【0067】
外側円筒体155および内側円筒体159の左側には、図15,16に示されるように、円板状の左閉塞板162が設けられている。外側円筒体155および内側円筒体159は、左閉塞板162により、左側から一括して閉塞されている。内側円筒体159の左端部は、左閉塞板162に固定されている。左閉塞板162の外側面(左端面)には、左閉塞板162の中心を挟んで対向する2つの位置に、それぞれ円柱状の係合ボス163が形成されている。
【0068】
一方、外側円筒体155および内側円筒体159の右側には、図19に示されるように、円板状の右閉塞板193が設けられている。外側円筒体155および内側円筒体159は、右閉塞板193により、右側から一括して閉塞されている。内側円筒体159の右端部は、右閉塞板193に固定されている。これにより、内側円筒体159、左閉塞板162および右閉塞板193は、一体的に回動可能とされている。そして、右閉塞板193の外側面(右端面)には、右閉塞板193の中心を挟んで対向する2つの位置に、それぞれ円柱状の係合ボス194が形成されている。
【0069】
内側円筒体159の内部には、図17,18に示されるように、オーガ164が設けられている。オーガ164は、左右方向に延びるオーガ軸165の周囲に螺旋状のオーガスクリュー166が形成された構成を有している。オーガ軸164の左端部および右端部は、それぞれ左閉塞板162および右閉塞板193に回転可能に支持されている。オーガスクリュー166は、図19に示されるように、オーガ軸165の左半分の部分と右半分の部分とで、螺旋状の巻きの方向が逆になっている。
【0070】
トナー収容部153内には、アジテータ167が設けられている。アジテータ167は、フィルムからなり、左右方向に延びるアジテータ軸168に取り付けられている。アジテータ軸168は、トナー収容部153(筐体151)の左端面および右端面に回転可能に支持されている。
【0071】
廃トナー収容部154(筐体151)には、図17,18に示されるように、分割壁152の上端部の近傍における左右方向の中央部に、円形孔169が形成されている。そして、廃トナー収容部154には、円形孔169の周縁部から後下方に突出する扁平な円筒状のピストンガイド部170が形成されている。
【0072】
そして、筐体151の前上方には、第3搬送部材の一例としての収容部外搬送部材171が設けられている。収容部外搬送部材171は、左右方向に長く延びる本体部172と、本体部172の左右方向の中央部から後下方に延びる接続部173とを備えている。
【0073】
本体部172は、図17,18,19に示されるように、円筒状をなしている。図19に示されるように、本体部172の左右方向の長さは、筐体151の左右方向の幅よりも大きく、本体部172の両端部172L,172Rは、筐体151の左側面および右側面よりも左右方向の外側に突出している。
【0074】
接続部173は、中心軸線が後下方に延びる円筒状をなしている。接続部173の外径は、ピストンガイド部170の内径よりも少し小さく、接続部173は、ピストンガイド部170に挿通されている。接続部173の外周面には、円筒状のシール部材174が貼着されており、ピストンガイド部170の内周面と接続部173の外周面との間は、シール部材174によってシールされている。また、接続部173の後下端部(先端部)には、接続部173の径方向に張り出すフランジ175が形成されている。
【0075】
図17,18に示されるように、本体部172における接続部173の内側に臨む部分には、内部連通開口176が形成されている。また、図19に示されるように、本体部172の左端部には、矩形状の外部連通開口177が形成されている。外部連通開口177は、前方に臨んでいる。
【0076】
本体部172の内側には、図17,18に示されるように、シャッタの一例としての断面円形状の円筒状シャッタ178が本体部172の内周面に接触した状態で回転可能に設けられている。円筒状シャッタ178には、本体部172の内部連通開口176と左右方向における同じ位置に、内部連通開口176と同形状の開口179が形成されている。また、円筒状シャッタ178には、本体部172の外部連通開口177と左右方向における同じ位置に、外部連通開口177と同形状の開口(図示せず)が形成されている。
【0077】
円筒状シャッタ178の左右方向における中央部には、操作部の一例としての側面視略三角形状の操作レバー180が形成されている。操作レバー180は、円筒状シャッタ178の外周面に接続され、本体部172に形成されたレバー挿通孔181に挿通されて、本体部172の外側に突出している。操作レバー180の操作により、円筒状シャッタ178を、開口179および図示されない開口がそれぞれ本体部172の内部連通開口176および外部連通開口177と連通する開放位置と、開口179および図示されない開口を閉塞する閉塞位置とに回動させることができる。
【0078】
本体部172および円筒状シャッタ178の左側には、図15,16に示されるように、円板状の左閉塞板182が設けられている。本体部172および円筒状シャッタ178は、左閉塞板182により、左側から一括して閉塞されている。円筒状シャッタ178の左端部は、左閉塞板182に固定されている。左閉塞板182の外側面(左端面)には、左閉塞板182の中心を挟んで対向する2つの位置に、それぞれ円柱状の係合ボス183が形成されている。
【0079】
なお、図示されないが、本体部172および円筒状シャッタ178の右側には、左閉塞板182と左右対称をなす形状の右閉塞板が形成されている。本体部172および円筒状シャッタ178は、右閉塞板により、右側から一括して閉塞されている。円筒状シャッタ178の右端部は、右閉塞板に固定されている。これにより、円筒状シャッタ178、左閉塞板182および右閉塞板は、一体的に回転可能とされている。
【0080】
円筒状シャッタ178の内側には、図17,18に示されるように、オーガ184が設けられている。オーガ184は、左右方向に延びるオーガ軸185の周囲に螺旋状のオーガスクリュー186が形成された構成を有している。オーガ軸184は、左閉塞板182および右閉塞板に回転可能に支持されている。オーガスクリュー186は、図19に示されるように、オーガ軸185の左半分の部分の周囲に形成されている。
【0081】
また、筐体151の左端部および右端部には、図15,16に示されるように、側面視U字状の離脱時受け部187が本体部172を筐体151(廃トナー収容部154)との間で取り囲むように形成されている。そして、各離脱時受け部187によって囲まれる部分内において、筐体151と本体部172との間には、本体部172を筐体151から離間する方向(前上方)に付勢するばね188が介在されている。
【0082】
廃トナー収容部154内には、図17,18に示されるように、オーガ189が設けられている。オーガ189は、左右方向に延びるオーガ軸190の周囲に螺旋状のオーガスクリュー191が形成された構成を有している。オーガ軸190は、廃トナー収容部154(筐体151)の左端面および右端面に回転可能に支持されている。
【0083】
また、筐体151の左側面の後下端部には、図15,16に示されるように、円柱状の被案内ボス192が左方に突出して設けられている。一方、筐体151の右側面には、図19に示されるように、左側の被案内ボス192と左右方向に重なる位置に、円柱状(被案内ボス192と同径)の被案内ボス195が左方に突出して設けられている。
3−2.イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーユニット
イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーユニット11は、図20,21に示されるように、筐体201を備えている。筐体201内には、トナーが収容されている。
【0084】
筐体201の下端部には、断面円形状の外側円筒体202が一体的に形成されている。外側円筒体202における筐体201内に臨む部分には、外側流通口203が形成されている。また、外側円筒体202における外部に臨む部分には、左右方向の中央部および両端部に、外側供給口204が形成されている。そして、外側円筒体202の外周面には、外側供給口204の周囲を取り囲むようにシール材205が設けられている。
【0085】
外側円筒体202の内側には、断面円形状の内側円筒体206が外側円筒体202の内周面に接触した状態で回転可能に設けられている。内側円筒体206には、外側流通口203および外側供給口204に対応する位置に、それぞれ内側流通口207および内側供給口208が形成されている。内側流通口207および内側供給口208は、それぞれ外側流通口203および外側供給口204と同じ形状をなしている。
【0086】
図示されないが、外側円筒体202および内側円筒体206の左側および右側には、それぞれ円板状の左閉塞板および右閉塞板が設けられている。外側円筒体202および内側円筒体206は、左閉塞板および右閉塞板により、それぞれ左側および右側から一括して閉塞されている。左閉塞板の外側面(左端面)には、左閉塞板の中心を挟んで対向する2つの位置に、それぞれ円柱状の係合ボスが形成されている。右閉塞板の外側面(右端面)には、右閉塞板の中心を挟んで対向する2つの位置に、それぞれ円柱状の係合ボスが形成されている。内側円筒体206の左端部および右端部は、それぞれ左閉塞板および右閉塞板に固定されている。これにより、内側円筒体206、左閉塞板および右閉塞板は、一体的に回動可能とされている。
【0087】
内側円筒体206の内部には、オーガ209が設けられている。オーガ209は、左右方向に延びるオーガ軸210の周囲に螺旋状のオーガスクリュー211が形成された構成を有している。オーガ軸210の左端部および右端部は、それぞれ左閉塞板および右閉塞板に回転可能に支持されている。
【0088】
筐体201内には、2つのアジテータ212,213が前後方向に並べて設けられている。アジテータ212,213は、同じ構成であり、左右方向に延びるアジテータ軸214と、アジテータ軸214に保持された攪拌フィルム215とを備えている。アジテータ軸214は、筐体201の左端面および右端面に回転可能に支持されている。
【0089】
また、筐体201の左側面および右側面の後下端部には、図示されないが、円柱状の被案内ボスが外方に突出して設けられている。
4.トナーユニットの着脱
トナーユニット11は、図3に示されるように、フロントカバー4が開かれて、ドロワユニット3が本体ケーシング2外の引出位置に引き出された状態で、現像器8の左右の側板62間の装着スペース64に上方から着脱される。
【0090】
トナーユニット11が離脱された状態では、図4に示されるように、手動操作部材95の操作用摘み98が上下方向に延びている。また、第2操作部材94の第2被係合溝96およびこれに係合しているシャッタ操作部材80の連結突起83は、図10に示されるように、前下がり(後上がり)に延びている。そして、シャッタ操作部材80の第1被係合溝82は、図8に示されるように、上下方向に延びている。また、保持部材140の第3被係合溝141は、図4に示されるように、前下がり(後上がり)に延びている。
【0091】
ブラックのトナーユニット11の操作レバー180は、図17に示されるように、上方に延びている。この状態では、円筒状シャッタ178が閉塞位置にある。すなわち、円筒状シャッタ178が内部連通開口176に対向し、円筒状シャッタ178により、内部連通開口176が閉塞されている。また、円筒状シャッタ178が外部連通開口177に対向し、円筒状シャッタ178により、外部連通開口177が閉塞されている。
【0092】
装着スペース64へのトナーユニット11の装着に際しては、まず、トナーユニット11が装着スペース64の上方に配置される。
【0093】
ブラックのトナーユニット11については、トナーユニット11が下方に移動されて、図3に破線で示されるように、被案内ボス192,195(図19参照)がユニット案内溝84に導入される。その後は、被案内ボス192,195がユニット案内溝84に案内されつつ、トナーユニット11が下方に移動される。トナーユニット11の移動が進むと、係合ボス163,194(図19参照)が第1被係合溝82に導入される。そして、トナーユニット11が左側から見て時計回りに少し回動されながら下方に移動されることにより、収容部外搬送部材171の本体部172の両端部172L,172Rがそれぞれ左側装着時受け部138および右側装着時受け部143に受け入れられ、係合ボス183が第3被係合溝141に導入される。被案内ボス192,195がユニット案内溝84の最下部に配置されると、それ以上のトナーユニット11の移動が規制される。
【0094】
このとき、図22に示されるように、現像器側シャッタ81が現像器8の連通口78に対向し、現像器側シャッタ81によって連通口78が閉塞されている。また、トナーユニット11の内側円筒体159が閉塞位置に位置している。すなわち、内側円筒体159が外側流通口156に対向し、内側円筒体159により、外側流通口156が閉塞されている。さらに、収容部外搬送部材171の外部連通開口177(図19参照)は、側板外シャッタ142を挟んで、側板外搬送部131の連通口139(図6,7参照)と対向している。また、外部連通開口177には、円筒状シャッタ178が対向している。
【0095】
その状態から、手動操作部材95の操作用摘み98が左側から見て反時計回りに約90°回動されて、図5に示されるように、操作用摘み98が前後方向に延びた状態となる。この手動操作部材95の回動に伴って、図9に示されるように、シャッタ操作部材80が左側から見て反時計回りに約90°回動し、現像器側シャッタ81が連通口78と対向しない位置に移動する。また、左閉塞板162および右閉塞板193が左側から見て反時計回りに約90°回動し、左閉塞板162および右閉塞板193とともに、内側円筒体159が反時計回りに約90°回動する。これにより、図23に示されるように、内側円筒体159が開放位置に位置し、内側円筒体159の内側流通口160および内側供給口161がそれぞれ外側流通口156および外側供給口157と対向する。その結果、現像器8の現像室63とトナーユニット11のトナー収容部153内とが連通口78、外側供給口157、内側供給口161、内側円筒体159の内部空間、内側流通口160および外側流通口156を介して連通する。
【0096】
また、操作レバー180が左側から見て時計回りに約90°回動されて、図23に示されるように、操作レバー180が前方に延びた状態とされる。これにより、円筒状シャッタ178が閉塞位置から開放位置に回動する。すなわち、円筒状シャッタ178に形成されている開口179および図示されない開口がそれぞれ本体部172の内部連通開口176および外部連通開口177と連通する。また、円筒状シャッタ178と一体的に回動する係合ボス183が保持部材140の第3被係合溝141に係合しているので、円筒状シャッタ178の回動に伴って、保持部材140が回動し、側板外シャッタ142が連通口139と対向しない位置に移動する。その結果、側板外搬送部131の廃トナー搬送室134と円筒状シャッタ178内とは、側板外搬送部131の連通口139、本体部172の外部連通開口177および円筒状シャッタ178の開口を介して連通する。また、円筒状シャッタ178内と接続部173内とが、円筒状シャッタ178の開口179および内部連通開口176を介して連通する。
【0097】
以上により、装着スペース64へのブラックのトナーユニット11の装着が完了する。
【0098】
イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーユニット11については、トナーユニット11が下方に移動されて、図示されない被案内ボスがユニット案内溝84に導入される。その後は、被案内ボスがユニット案内溝84に案内されつつ、トナーユニット11が下方に移動される。トナーユニット11の移動が進むと、図示されない係合ボスが第1被係合溝82に導入される。被案内ボスがユニット案内溝84の最下部に配置されると、それ以上のトナーユニット11の移動が規制される。
【0099】
このとき、図24に示されるように、現像器側シャッタ81が現像器8の連通口78に対向し、現像器側シャッタ81によって連通口78が閉塞されている。また、トナーユニット11の内側円筒体206が外側流通口203に対向し、内側円筒体206により、外側流通口203が閉塞されている。
【0100】
その状態から、手動操作部材95の操作用摘み98が左側から見て反時計回りに約90°回動されて、図5に示されるように、操作用摘み98が前後方向に延びた状態となる。この手動操作部材95の回動に伴って、図9に示されるように、シャッタ操作部材80が左側から見て反時計回りに約90°回動し、現像器側シャッタ81が連通口78と対向しない位置に移動する。また、トナーユニット11の左閉塞板および右閉塞板が左側から見て反時計回りに約90°回動し、左閉塞板および右閉塞板とともに、内側円筒体206が反時計回りに約90°回動する。これにより、図25に示されるように、内側円筒体206の内側流通口207および内側供給口208がそれぞれ外側流通口203および外側供給口204と対向する。その結果、現像器8の現像室63とトナーユニット11の筐体201内とが連通口78、外側供給口204、内側供給口208、内側円筒体206の内部空間、内側流通口207および外側流通口203を介して連通する。
【0101】
以上により、装着スペース64へのイエロー、マゼンタおよびシアンのトナーユニット11の装着が完了する。
【0102】
装着スペース64からのトナーユニット11の離脱の際には、装着スペース64へのトナーユニット11の装着の際と逆の操作が行われる。
5.トナーの供給
装着スペース64にトナーユニット11が装着された後、ドロワユニット3が本体ケーシング2内の収容位置に収容され、フロントカバー4が閉じられると、トナーユニット11から現像器8へのトナーの供給が開始される。
【0103】
具体的には、ブラックのトナーユニット11のオーガ164およびアジテータ167が回転される。アジテータ167の回転により、トナーユニット11のトナー収容部153内から内側円筒体159内にトナーが供給される。内側円筒体159内に供給されたトナーは、オーガ164の回転により、内側円筒体159内を左右方向の中央に向けて搬送され、主として中央の内側供給口161および外側供給口157を介して、現像器8の現像室63に供給される。
【0104】
また、イエロー、マゼンタおよびシアンのトナーユニット11のオーガ209およびアジテータ212,213が回転される。アジテータ212,213の回転により、トナーユニット11の筐体201内から内側円筒体206内にトナーが供給される。内側円筒体206内に供給されたトナーは、オーガ209の回転により、内側円筒体206内を左右方向の中央に向けて搬送され、主として中央の内側供給口208および外側供給口204を介して、現像器8の現像室63に供給される。
【0105】
現像室63内に供給されるトナーは、オーガ73の回転により、左右方向に搬送されて分散される。供給ローラ69の回転に伴って、供給ローラ69(供給ローラ本体70)上から現像ローラ66(現像ローラ本体67)上にトナーが供給される。現像ローラ66上のトナーは、その回転に伴って、層厚規制ブレード72の遊端部との間に進入し、その厚さが規制されることにより、現像ローラ66上に薄層となって担持される。画像形成時には、現像ローラ66(現像ローラ本体67)の周面が感光ドラム6の表面に接触しており、現像ローラ66上のトナーが感光ドラム6に供給されることにより、感光ドラム6の表面に形成された静電潜像がトナー像に現像される。
6.廃トナーの回収
感光ドラム6の表面には、トナーが用紙に転写されずに残ることがある。ドラムクリーナ9のドラムクリーニングローラ102には、画像形成時に、クリーニングバイアスが供給される。このクリーニングバイアスの作用により、感光ドラム6の表面に残ったトナー(廃トナー)は、ドラムクリーニングローラ102に転移し、ドラムクリーニングローラ102に一時的に保持される。画像形成動作の終了後、次の画像形成動作が行われる前に、ドラムクリーニングローラ102にクリーニングバイアスと正負反対のバイアスが供給されることにより、ドラムクリーニングローラ102に保持された廃トナーが感光ドラム6の表面に戻される。そして、各転写ローラ16にバイアスが供給されることにより、感光ドラム6の表面に戻された廃トナーが感光ドラム6から用紙搬送ベルト13に移される。
【0106】
また、画像形成時に、感光ドラム6から用紙搬送ベルト13にトナーが転移することがある。
【0107】
用紙搬送ベルト13上の廃トナーは、ベルトクリーナ10に回収される。具体的には、1次ベルトクリーニングローラ111および2次ベルトクリーニングローラ112には、それぞれ1次クリーニングバイアスおよび2次クリーニングバイアスが供給されている。用紙搬送ベルト13上の廃トナーは、1次クリーニングローラ111と対向したときに、1次クリーニングローラ111に転移する。1次クリーニングローラ111上に転移した廃トナーは、2次クリーニングローラ112上にさらに転移する。そして、2次クリーニングローラ112上の廃トナーは、スクレーパ119と対向したときに、スクレーパ119により、2次クリーニングローラ112上から掻き落とされる。その掻き落とされた廃トナーは、廃トナー搬送室117に受け取られる。
【0108】
廃トナー搬送室117内では、オーガ120が回転している。廃トナー搬送室117内の廃トナーは、図26に示されるように、オーガ120により、左方に搬送されて、側板外搬送部131の廃トナー搬送室134に送り込まれる。
【0109】
廃トナー搬送室134内では、トナー搬送ベルト137が周回走行(回転)している。廃トナー搬送室134内の廃トナーは、トナー搬送ベルト137の周回走行に伴って、突条136によって上方へ運ばれる。そして、廃トナー搬送室134の上端部まで運ばれた廃トナーは、側板外搬送部131の連通口139、収容部外搬送部材171の本体部172の外部連通開口177および円筒状シャッタ178の開口を順に通過して、円筒状シャッタ178内に流入する。
【0110】
円筒状シャッタ178内では、オーガ184が回転している。円筒状シャッタ178内の廃トナーは、オーガ184により、円筒状シャッタ178内の左右方向の中央部に向けて搬送される。そして、その中央部に到達した廃トナーは、円筒状シャッタ178の開口179および本体部172の内部連通開口176を介して接続部173内に流入し、接続部173を通過して、廃トナー収容部154内に収容される。廃トナー収容部154内に導入された廃トナーは、オーガ189の回転により、左右方向の両側に搬送される。
7.作用効果
7−1.作用効果1
以上のように、4つの感光ドラム6を保持するドロワフレーム5は、本体ケーシング2内に収容された収容位置と本体ケーシング2外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられている。4つの感光ドラム6は、ドロワフレーム5の移動方向に間隔を空けて並列に配置されている。本体ケーシング2内には、ドロワフレーム5の移動方向に延びるガイド部38が備えられている。ドロワフレーム5には、被ガイド部35が形成されている。ドロワフレーム5の移動時には、被ガイド部35がガイド部38にガイドされる。これにより、ドロワフレーム5を収容位置と引出位置との間でスムーズに移動させることができる。
【0111】
また、ドロワフレーム5には、用紙搬送ベルト13上から廃棄されるべき廃トナーを除去して回収するベルトクリーナ10が保持されている。ベルトクリーナ10は、ブラックの感光ドラム6よりも前側(引出方向の下流側)に配置されている。ベルトクリーナ10に回収された廃トナーは、オーガ120、側板外搬送部131および収容部外搬送部材171からなる搬送機構により、廃トナー収容部154に搬送される。
【0112】
廃トナー収容部154は、ブラックのトナーユニット11のトナー収容部153と一体化されている。たとえば、そのトナー収容部153に収容されているトナーがなくなったときに、トナー収容部153とともに、廃トナー収容部154を新品(トナーが収容されたトナー収容部153および空の廃トナー収容部154)と交換することができる。一体化されたトナー収容部153および廃トナー収容部154は、ドロワフレーム5に保持されるので、用紙搬送ベルト13を移動させることなく、それらを新品と交換することができる。また、少なくともトナー収容部153のトナーがなくなる頻度で廃トナー収容部154を交換することができるので、廃トナー収容部154の容量をそれほど大きく確保する必要がない。
【0113】
よって、廃トナー収容部154の交換作業の手間を軽減することができる。また、廃トナー収容部154の小容量化により、カラープリンタ1の小型化を図ることができる。
【0114】
また、側板外搬送部131は、図4に示されるように、被ガイド部35における引出方向の下流側の端部よりも引出方向の下流側に配置されている。そのため、側板外搬送部131がガイド部38と前後方向にオーバラップしていても、ドロワフレーム5の移動の際に、側板外搬送部131および収容部外搬送部材171がガイド部38と接触することを防止できる。その結果、ガイド部38によって被ガイド部35を良好にガイドすることができ、ドロワフレーム5をスムーズに移動させることができる。
7−2.作用効果2
側板外搬送部131は、左側板31の左側に配置されている。オーガ120は、ベルトクリーナ10に回収された廃トナーを左方に搬送する。側板外搬送部131は、オーガ120によって搬送されてくる廃トナーを左右方向と交差する前上方に搬送する。
【0115】
左右の被ガイド部35は、それぞれドロワフレーム5の左側板31および右側板32から左右方向の外側に突出している。側板外搬送部131は、左側の被ガイド部35よりも前方に配置されており、その被ガイド部35と前後方向にオーバラップしている。そのため、側板外搬送部131が左側板31の左側に配置される構成であっても、カラープリンタ1の左右方向の幅の増大を抑制できる。
7−3.作用効果3
たとえば、ベルトクリーナ10からトナー収容部153と一体化された廃トナー収容部154に廃トナーを送るための廃トナー搬送手段が本体ケーシング2内に設けられる構成では、廃トナー搬送手段と接続された廃トナー収容部154(トナーユニット11)をドロワフレーム5に対して着脱することが困難である。そこで、廃トナー搬送手段をドロワフレーム5に設けて、廃トナー搬送手段をトナーユニット11と一緒にドロワフレーム5ごと引き出す構成が考えられる。しかしながら、ドロワフレーム5には、被ガイド部35および現像器支持板91などの部材が設けられているので、廃トナー搬送手段の配置には工夫が必要である。
【0116】
収容部外搬送部材171は、側板外搬送部131によって搬送されてくる廃トナーを廃トナー収容部154に向けて搬送する。側板外搬送部131と収容部外搬送部材171との接続部分は、左側板31の左側に位置し、左側の被ガイド部35よりも前方に配置されている。これにより、ドロワフレーム5に設けられている被ガイド部35などの部材を避けて、収容部外搬送部材171を配置することができる。また、トナーユニット11がドロワフレーム5に対して着脱されるときに、収容部外搬送部材171がその着脱の妨げになることを防止できる。さらには、側板外搬送部131と収容部外搬送部材171との接続部分が左側板31の左側に位置する構成であっても、ドロワユニットの左右方向の幅の増大を抑制できる。
7−4.作用効果4
収容部外搬送部材171は、廃トナー収容部154の外部に配置され、廃トナー収容部154に対して相対移動可能に設けられている。そのため、感光ドラム6に対する収容部外搬送部材171の位置が固定された状態において、トナー収容部153および廃トナー収容部154を現像ローラが感光ドラム6から離間する方向に移動させることができる。
7−5.作用効果5
収容部外搬送部材171は、本体部172および接続部173を有している。本体部172は、中心軸線が左右方向に延びる円筒状をなしている。接続部173は、本体部172から左右方向と直交する方向に延び、廃トナー収容部154に接続されている。廃トナーは、側板外搬送部131から本体部172および接続部173をこの順に搬送されて、廃トナー収容部154に収容される。
7−6.作用効果6
そして、接続部173は、廃トナー収容部154における左右方向の中央部に接続されている。これにより、廃トナー収容部154において、廃トナーが左右方向の一方側に片寄って収容されることを防止できる。その結果、廃トナー収容部154の重量が左右でアンバランスとなることを防止でき、現像ローラ66を感光ドラム6に対して左右でバランスよく対向させることができる。
【0117】
また、接続部173が廃トナー収容部154における左右方向の中央部に接続されているので、現像ローラ66が感光ドラム6に対する離間および接触が繰り返されるときに、感光ドラム6に対する現像ローラ66の接触の左右バランスが接続部73で生じる摩擦の影響によって損なわれるおそれがない。
7−7.作用効果7
接続部173は、廃トナー収容部154に対して相対移動可能に接続されている。そのため、トナー収容部153および廃トナー収容部154の移動に伴って、接続部173が廃トナー収容部154に対して相対的に移動することにより、接続部173と廃トナー収容部154との接続を維持することができる。
【0118】
よって、廃トナー収容部154がトナー収容部153と一体化された構成において、その一体化されたトナー収容部153および廃トナー収容部154を移動させることができながら、廃トナー収容部154と収容部外搬送部材171との接続を維持することができる。
7−8.作用効果8
廃トナー収容部154には、中心軸線が左右方向と直交する方向に延びる円筒状のピストンガイド部170が形成されている。接続部173は、中心軸線が左右方向と直交する方向に延びる円筒状をなし、ピストンガイド部170内に挿通されている。そのため、トナー収容部153および廃トナー収容部154が移動すると、接続部173がピストンガイド部170内に挿通された状態で、ピストンガイド部170が接続部173に対して相対的に移動する。
【0119】
そして、接続部173とピストンガイド部170との間には、円筒状のシール部材174が介在されている。シール部材174により、接続部173とピストンガイド部170との間をシールすることができ、ピストンガイド部170が接続部173に対して相対移動したときに、接続部173とピストンガイド部170との間から廃トナーが漏れることを防止できる。
7−9.作用効果9
本体部172には、接続部173と連通する内部連通開口176が形成されている。収容部外搬送部材171は、円筒状シャッタ178を備えている。円筒状シャッタ178は、本体部172の内周面に沿って、内部連通開口176を開放する開放位置と内部連通開口176を閉塞する閉塞位置とに移動可能に設けられている。円筒状シャッタ178には、操作レバー180が連結されている。操作レバー180の操作により、円筒状シャッタ178を開放位置と閉塞位置とに移動させることができる。
【0120】
また、操作レバー180が円筒状シャッタ178における左右方向の中央部に連結されているので、操作レバー180を操作しやすく、また、操作レバー180を把持部として把持して、トナーユニット11を左右方向に傾けることなく移動させることができる。
7−10.作用効果10
ドロワフレーム5は、左側板31および右側板32間に架設されるフロントビーム33およびリヤビーム34を備えている。側板外搬送部131は、フロントビーム33と幅方向にオーバラップするように配置されている。これにより、ドロワユニット3の前後方向のサイズが大きくなることを防止できる。
7−11.作用効果11
被ガイド部35は、リヤビーム34よりも後方の位置まで延びている。そのため、図2,3に示されるように、ドロワユニット3が本体ケーシング2外の引出位置に移動されたときに、被ガイド部35の後端部をガイド部38の前端部上に残すことができる。よって、ドロワユニット3が引出位置に配置された状態を保持することができる。
【0121】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
8.他の実施形態
前述の構成では、図10,11に示されるシャッタ操作部材80の連結突起83および手動操作部材95の相対位置関係から明らかなように、シャッタ操作部材80と手動操作部材95とは、側面視でそれらの中心が重なり合う位置に形成されている。そのため、図8,9に示されるように、トナーユニット11の内側円筒体159(図17,18参照)の位置(内側円筒体159による外側流通口156の開閉の状態)にかかわらず、現像ローラ66(現像ローラ本体67)の周面が感光ドラム6の表面に接触している。
【0122】
図27,28,29,30に示される構成では、図27,29に示されるように、手動操作部材95の中心の位置が、内側円筒体159が開放位置に位置した状態におけるシャッタ操作部材80の中心の位置に対して、当該状態で第2被係合溝96が延びる方向における現像ローラ66が感光ドラム6から離間する側(すなわち、前上方)に少しずれている。そのため、手動操作部材95が図27,29に示される姿勢(第2係合溝96が前上がりとなる姿勢)から反時計回りに回動されると、第2係合溝96により、シャッタ操作部材80の連結突起83が持ち上げられつつ反時計回りに回動する。これにより、内側円筒体159が開放位置から閉塞位置に回動されるとともに、図28,30に示されるように、現像器8が前上方に移動して、現像ローラ66が感光ドラム6から離間する。
9.作用効果
9−1.作用効果1
トナーユニット11には、内側円筒体159と連結された左閉塞板162および右閉塞板193が設けられている。現像器8には、シャッタ操作部材80が設けられている。トナーユニット11が現像器8(装着スペース64)に装着された状態で、シャッタ操作部材80(第1被係合溝82)と左閉塞板162(係合ボス163)および右閉塞板193(係合ボス194)とが係合する。
【0123】
ドロワフレーム5と一体的に設けられる左右の現像器支持板91には、手動操作部材95が保持されている。内側円筒体159が開放位置に位置するときに、手動操作部材95は、シャッタ操作部材80の連結突起83を現像ローラ66が感光ドラム6を押圧する押圧方向にガイドするガイド姿勢をなす。一方、内側円筒体159が閉塞位置に位置するときに、手動操作部材95は、押圧方向と交差する方向に延びる非ガイド姿勢をなす。そのため、ガイド姿勢をなす手動操作部材95に連結突起83がガイドされることにより、現像器8を押圧方向に良好に移動させることができる。
9−2.作用効果2
そして、左閉塞板162および右閉塞板193は、内側円筒体159と一体的に回動可能に設けられている。左右のシャッタ操作部材80は、それぞれ左閉塞板162および右閉塞板193と一体的に回動可能に設けられている。手動操作部材95は、回動可能に設けられている。手動操作部材95がガイド姿勢から非ガイド姿勢に回動されることにより、シャッタ操作部材80、左閉塞板162および右閉塞板193の回動中心が感光ドラム6に対して現像ローラ66が離間する方向に移動しつつ、シャッタ操作部材80、左閉塞板162および右閉塞板193が回動する。これにより、内側円筒体159を開放位置から閉塞位置に移動させるとともに、現像器8を前上方に移動させることができる。その結果、現像ローラ66を感光ドラムから離間させることができる。
【0124】
よって、内側円筒体159が閉塞位置に位置する状態において、現像ローラ66が感光ドラム6から離間した状態に保つことができ、現像ローラ66から生じる化学物質による感光ドラム6の劣化や、圧縮永久歪みによる現像ローラ66の劣化を防止することができる。
【0125】
なお、現像ローラ66が感光ドラム6から離間されなくても、現像ローラ66による感光ドラム6の押圧状態が解除される程度に、現像器8を前上方に移動させることができればよい。すなわち、内側円筒体159が開放位置に位置するときには、現像ローラ66が感光ドラム6を押圧する押圧方向(後下方)への現像器8の移動が許容され、内側円筒体159が閉塞位置に位置するときには、現像器8の当該押圧方向への移動が規制されるとよい。感光ドラム6に対する現像ローラ66の押圧状態が解除されることにより、感光ドラム6および現像ローラ66の劣化を抑制することができる。
10.変形例
10−1.変形例1
図31,32に示されるように、操作用摘み98が手動操作部材95に対して左右方向に進退可能に設けられていてもよい。この構成では、手動操作部材95は、中空状に形成されている。手動操作部材95の外側面には、側面視矩形状の挿通孔301が形成されている。操作用摘み98は、断面コ字状(角張ったC字状)をなし、挿通孔301に挿通されている。操作用摘み98には、手動操作部材95内において、挿通孔301の周囲の部分に係止可能な係止部302が形成されている。そして、手動操作部材95と操作用摘み98との間には、コイルばね303が介在されている。
【0126】
操作用摘み98を手動操作部材95側にコイルばね303の付勢力に抗して押圧することにより、図32に示されるように、操作用摘み98を手動操作部材95内に退避させることができる。操作用摘み98の押圧が解除されると、コイルばね303の付勢力により、図31に示されるように、手動操作部材95から操作用摘み98が進出する。
【0127】
この構成が採用される場合、図33に示されるように、操作用摘み98が手動操作部材95内に退避した状態を保持するためのカバー304が設けられることが好ましい。カバー304は、側面視矩形状をなし、4つの操作用摘み98に一括して対向して可能なサイズに形成されている。4つの操作用摘み98がカバー304によって押圧され、各操作用摘み98が手動操作部材95内に退避した状態で、カバー304が左側板31/右側板32に係止されることにより、その操作用摘み98の退避状態が維持される。
【0128】
そして、本体ケーシング2内には、開放忘れ防止部材305が設けられることが好ましい。開放忘れ防止部材305は、操作用摘み98と前後方向に対向する位置に配置されている。開放忘れ防止部材305には、ドロワユニット3(ドロワフレーム5)の引出位置から収容位置への移動時に、前後方向に沿う姿勢の操作用摘み98の通過を許容し、上下方向に沿う姿勢の操作用摘み98の通過を阻止する溝306が形成されている。
【0129】
操作用摘み98が前後方向に沿った姿勢にされておらず、かつ、カバー304が取り付けられていない状態で、ドロワユニット3が引出位置から収容位置に向けて移動されると、その移動の途中で操作用摘み98が開放忘れ防止部材305に衝突する。これにより、現像器8の現像室63とトナーユニット11のトナー収容部153/筐体201内とが連通していない状態で、ドロワユニット3が収容位置に配置されることを防止できる。
10−2.変形例2
図34に示されるように、ベルトクリーナ10は、1次ベルトクリーニングローラ111が用紙搬送ベルト13の平面状部分の前端部に接触していてもよい。この場合、用紙搬送ベルト13の平面状部分を挟んで1次ベルトクリーニングローラ111と対向する位置には、バックアップローラ221が設けられる。
10−3.変形例3
ベルトクリーナ10として、図35に示されるように、1次ベルトクリーニングローラ111および2次ベルトクリーニングローラ112が省略されて、スクレーパ119の先端部が用紙搬送ベルト13に当接される構成のものが採用されてもよい。
【0130】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0131】
1 カラープリンタ
2 本体ケーシング
5 ドロワフレーム
6 感光ドラム
10 ベルトクリーナ
13 用紙搬送ベルト
31 左側板
32 右側板
33 フロントビーム
34 リヤビーム
35 被ガイド部
38 ガイド部
120 オーガ
131 側板外搬送部
153 トナー収容部
154 廃トナー収容部
170 ピストンガイド部
171 収容部外搬送部材
172 本体部
173 接続部
174 シール部材
176 内部連通開口
178 円筒状シャッタ
180 操作レバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケーシングと、
前記本体ケーシング内に収容された収容位置と前記本体ケーシング外に引き出された引出位置とに移動可能に設けられた保持部材と、
前記保持部材に保持され、前記保持部材の移動方向に間隔を空けて並列に配置される複数の感光ドラムと、
各前記感光ドラムに対応して設けられて、前記保持部材に保持され、前記感光ドラムに供給される現像剤を収容する複数の現像剤収容部と、
前記保持部材の前記移動方向に延び、前記複数の感光ドラムに一括して対向する無端状のベルトと、
前記収容位置から前記引出位置に向かう引出方向の最下流側に配置される前記感光ドラムよりも前記引出方向の下流側に配置されて、前記保持部材に保持され、前記ベルト上から廃棄されるべき廃現像剤を除去して回収する回収ユニットと、
前記引出方向の最下流側に配置される前記現像剤収容部と一体的に設けられ、前記回収ユニットに回収された廃現像剤を収容するための廃現像剤収容部と、
前記回収ユニットおよび前記廃現像剤収容部に接続され、前記回収ユニットから前記廃現像剤収容部に廃現像剤を搬送する搬送機構と、
前記本体ケーシング内に設けられ、前記保持部材の前記移動方向に延びるガイド部とを備え、
前記保持部材には、前記保持部材の移動時に前記ガイド部にガイドされる被ガイド部が形成されており、
前記搬送機構は、前記被ガイド部における前記引出方向の下流側の端部よりも前記引出方向の下流側に配置されている、画像形成装置。
【請求項2】
前記保持部材は、前記複数の感光ドラムに対して前記感光ドラムの軸線方向の両側に配置され、互いに前記軸線方向に対向する第1側板および第2側板を含み、
前記被ガイド部は、2つ設けられ、それぞれ前記第1側板および前記第2側板から前記軸線方向の外側に突出しており、
前記搬送機構は、前記回収ユニットに回収された廃現像剤を前記軸線方向の一方側に送る第1搬送部材と、前記第1搬送部材に接続され、前記第1搬送部材によって搬送されてくる廃現像剤を前記軸線方向と交差する方向に搬送する第2搬送部材とを含み、
前記第2搬送部材は、前記第1側板よりも前記軸線方向の外側に配置されている、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記保持部材は、前記収容位置と前記引出位置との間で水平方向に移動可能に設けられており、
前記第2搬送部材は、第1搬送部材との接続部分から上方に延び、廃現像剤を上方に搬送する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記搬送機構は、前記第2搬送部材に接続され、前記第2搬送部材によって搬送されてくる廃現像剤を前記廃現像剤収容部に向けて搬送する第3搬送部材を含み、
前記第2搬送部材と前記第3搬送部材との接続部分は、前記第1側板よりも前記軸線方向の外側に位置している、請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第3搬送部材は、前記廃現像剤収容部の外部に配置され、前記廃現像剤収容部に対して相対移動可能に設けられている、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第3搬送部材は、中心軸線が前記軸線方向に延びる円筒状の本体部と、前記本体部から前記軸線方向と直交する方向に延び、前記廃現像剤収容部に接続される接続部とを有している、請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記接続部は、前記廃現像剤収容部における前記軸線方向の中央部に接続されている、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記接続部は、前記廃現像剤収容部に対して移動可能に接続されている、請求項6または7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記廃現像剤収容部には、中心軸線が前記軸線方向と直交する方向に延びる円筒状のピストンガイド部が形成されており、
前記接続部は、中心軸線が前記軸線方向と直交する方向に延びる円筒状をなし、前記ピストンガイド部内に挿通されており、
前記接続部と前記ピストンガイド部との間には、円筒状のシール部材が介在されている、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記本体部には、前記接続部と連通する内部連通開口が形成されており、
前記第3搬送部材は、前記本体部の内周面に沿って移動可能に設けられ、前記内部連通開口を開閉するシャッタと、前記シャッタを前記内部連通開口が開放される開放位置と前記内部連通開口が閉塞される閉塞位置とに移動させる際に操作される操作部とを有している、請求項6〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記保持部材は、前記複数の感光ドラムに対して前記保持部材の前記移動方向の両側に配置され、前記第1側板および第2側板間に架設される第1ビーム部材および第2ビーム部材とを含み、
前記第2搬送部材は、前記軸線方向において前記第1ビーム部材とオーバラップしている、請求項2〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第2搬送部材は、前記保持部材の前記移動方向において前記ガイド部とオーバラップしている、請求項2〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記保持部材は、前記複数の感光ドラムに対して前記保持部材の前記移動方向の両側に配置され、前記第1側板および第2側板間に架設される第1ビーム部材および第2ビーム部材とを含み、
前記被ガイド部は、前記第2ビーム部材よりも前記引出方向と逆方向に延びている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2012−173455(P2012−173455A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34344(P2011−34344)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】