説明

画像形成装置

【課題】画像形成装置において、その周辺の照度レベルと、照度閾値を下回った状態から電源を遮断するまでの時間を、操作パネルから複数設定できることにより、昼間と夜間での照度レベルの差や使用頻度を考慮した上での自由なカスタマイズ、および、装置の電源遮断にかかる最適な照度設定を目的とする。
【解決手段】操作パネル1と、操作パネル1の制御・PC等からの印刷データの入力制御および画像展開を処理するコントローラ7と、展開された画像データを用紙に印刷するエンジン制御13とを有する画像形成装置であって、操作パネル1から入力したデータを、CPU5の監視下にある照度センサ6と、エンジン制御13からの信号により電源供給を行う電源ユニット20等の作用により、照度閾値レベル、ライトディテクスト起動時間にかかる最適な省電力制御が可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、レーザプリンタ、ファクシミリ機、複写機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一定時間出力動作を遂行しない場合に、少なくとも定着部ヒータをオフするスリープモードを実行できる画像形成装置において、装置周辺の明るさを感知する照度センサと、操作パネルにユーザが基準照度を設定するための基準照度設定部とを設け、照度センサによる検出照度が、設定された基準照度より低下するときに省電力制御を起動し、照度センサの出力に応じてスリープモードへの移行を制御するようにした画像形成装置が既に知られている。
【0003】
しかし、スリープモードへの移行だけでは、使用していない夜間でも電力が消費されるため、基準照度より低下し、その状態がある程度継続した場合には、電源を完全にオフしたいとの要求があった。
【0004】
また、従来のような操作パネルにおける基準照度の設定方法では、基準照度を操作パネルから個々に設定する必要があるため、正しく設定しないと、使用したいときに電源が遮断されていたり、逆に、電源を遮断したいときに機能が働かず、電源を遮断できないという問題があったため、ユーザからの要求に対し、十分に対応できてなかった。かかる問題点の解決を図った例として、特許文献1がある。
【0005】
特許文献1に開示された装置は、操作パネルにより基準照度を設定し、照度センサによる検出照度が、設定された基準照度より低下したときに省電力制御を起動する。消費電力を抑えるため、基準照度より低下したときに節電制御と電源遮断制御を個々に設定し、節電制御と電源遮断制御の監視時間も個々に設定することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、昼間は、外光等により周囲の照度が高く(明るく)、夜間は周囲の照度が低く(暗く)なるため、照度閾値レベルの基準値に差があることは明らかである。かかる点を全く考慮していない特許文献1の構成では、照度閾値レベルを昼間と夜間のどちらかに合わせて設定しなければならないため、手間がかかるばかりか、省電力化も十分には図れない。さらには、設定した照度閾値を下まわった時から電源を遮断するまでの時間を、使用頻度の多いときと少ない時とで別々に設定することができない。
【0007】
照度閾値レベルを1つのみしか設定できない従来においては、照度閾値レベルを夜間に合わせて設定すると、昼間においては蛍光灯などを消灯している状態でも、外光等のため、設定した照度閾値を下まわらないことが予想される。かかる状況下では、使用していない状況が続いているにもかかわらず、装置の周囲が暗くなる夜間まで照度低下による電源遮断の制御(=ライトディテクト)が起動されず、無駄に電力を消費してしまうこととなる。
【0008】
また、照度閾値を下まわった時から電源を遮断するまでの時間を、昼間の就業時間に合わせて設定すると、夜間の就業時間外においては、待機時間が必要以上に長くなり、ライトディテクトが起動するまでに無駄な時間が発生してしまうこととなる。
【0009】
ここで、夜間用、昼間用など、複数の照度閾値レベルを設定すれば、昼夜を問わず、最適な電源遮断にかかる制御が可能となる。また、勤務時間内の印刷を頻繁に行う場合(使用頻度の高い場合)と、勤務時間外の印刷を行うことが少ない場合(使用頻度の少ない場合)とを分別し、照度低下を検出してから電源を遮断するまでの時間を複数設定できれば、効率よくライトディテクトの動作を行うことが可能となる。
【0010】
さらに、ライトディテクトの制御を最適に設定することで、消費電力を抑える省エネ効果も期待できる。使用頻度の高い昼間等は照度閾値レベルを高く設定できるため、ライトディテクトによる不要な電源遮断が起きなくなり、使用頻度が低い夜間等は照度閾値レベルを低く設定できるため、短時間でライトディテクトにより電源遮断ができる。
【0011】
本発明は、装置周辺の基準照度を考慮した上での照度閾値レベルと、照度閾値を下まわった状態から電源を遮断するまでの時間を、操作パネルから複数設定できるようにすることで、昼間と夜間での照度レベルの差や使用頻度を勘案した上での、ユーザのニーズに合わせた自由なカスタマイズを可能とし、装置の電源を遮断する最適な照度閾値を設定することを目的とする。合わせて、かかるライトディテクトの最適制御により、消費電力を抑えるものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、照度を検出する照度センサと、照度センサの照度閾値レベルとライトディテクト起動時間の設定を行う操作パネルと、照度センサから出力を取得し、電源をオフするか否かを判断する電源判断手段と、電源手段が電源をオフすると判断した後、装置の電源をオフする電源遮断手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、装置周辺の基準照度を考慮した上での照度閾値レベルと、ライトディテクト起動時間を、操作パネルから複数設定できるようにすることで、昼間と夜間での照度レベルの差や使用頻度を勘案した上での、ユーザのニーズに合わせた自由なカスタマイズが可能となり、装置の電源を遮断する最適な照度閾値を設定することができる。合わせて、かかるライトディテクトの最適制御により、消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の照度閾値レベル設定にかかる操作パネルの図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置のライトディテクト起動時間設定にかかる操作パネルの図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置の照度閾値レベルとライトディテクト起動時間の入力状態にかかるグラフである。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置におけるMPUの動作処理にかかるフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置におけるブロック図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成装置についての時間と照度レベルにかかるグラフである。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置についての時間と照度レベルにかかるグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、本発明の実施形態についての概要を説明する。
【0016】
本実施形態の画像形成装置で、照度センサにより検出した照度が、基準照度より低下し、かつ、その状態を一定時間継続した場合に電源を遮断する機能において、照度閾値レベルとライトディテクト起動時間(以下、起動時間とする)の設定をするに際しては、照度センサが周囲照度が暗いと判断する閾値と、照度センサが周囲照度が暗いと判断する状態が継続されている時間を、一日を分割し、計時毎に複数設定できることが特徴となっている。
【0017】
仮に操作パネルに搭載した照度センサで装置周辺の照度を検出した場合、暗いと判断する照度の閾値レベルと電源遮断するまでの時間を、計時毎に、複数設定できるようにすれば、昼間と夜間での照度閾値レベルと装置を使用することが予想される時間帯と使用頻度が少ない時間帯を設定することができる。
【0018】
かかる機能によれば、昼間の就業時間では、起動時間を長めに設定し、夜間の就業時間外では、起動時間を短めに設定することができる。このための照度閾値レベルと起動時間を最適に設定することができ、よりユーザのニーズにマッチした動作が実施できる。
【0019】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
【0020】
図1は、本実施形態の画像形成装置の説明図である。画像形成装置は、操作パネル1と、操作パネル1の制御と情報処理装置からの印刷データの入力制御および画像展開を処理するコントローラ7と、展開された画像データを用紙に印刷するエンジン制御13と、画像形成装置に電源を供給する電源ユニット20と、AC SWの内部にソレノイドがありソレノイドを駆動することで電源を遮断することができるリセット機能つきAC SW19と、トナー画像を定着させる定着ローラを定着温度に加熱するヒータ21とを有している。電源ユニット20は、エンジン制御13からのヒーターオン・オフの信号によりヒータへの電源供給を行うものである。
【0021】
操作パネル1は、画像形成装置の設置環境における照度を検出する照度センサ6と、照度センサの照度を監視するためのCPU5と、LCD表示部4と、キー入力部3と、LED表示部2とが備えている。コントローラ7は、MPU8、メモリ9、画像+IO ASIC(画像入出力ASIC)12、時刻とカレンダーを知るためのRTC10を備え、RTC10はデータをバックアップするための蓄電池11を有している。エンジン制御13は、CPU14、書き込みASIC15、IO ASIC16を備えている。IO ASIC16は、センサ17からの信号を受けて、モータ18やヒータ制御等に働きかける。
【0022】
電源ユニット20は、一定時間印刷が実施されない、または操作パネルの操作が行われない、またはエラー処理中でない場合、コントローラ7からのスリープ信号により、エンジン制御13への電源を遮断するスリープモードを供えている。
【0023】
照度センサ6は、照度のアナログデータをCPU5に出力させ、待機時またはスリープ時に装置周辺の照度を監視する。コントローラ7のMPU8は、計時内の設定された照度閾値を下まわった状態が、計時内の設定した起動時間を経過したことを判断すると、画像形成装置のAC SWの内部にソレノイドを駆動させ、画像形成装置の電源を遮断する構成になっている。
【0024】
図2は、本実施形態の画像形成装置の照度閾値レベル設定にかかる操作パネルを示す図である。操作パネルの左側上部には、画像形成装置の設置環境における照度を検出する照度センサが設けられている。
【0025】
中央部には、画像形成装置の状態を表示したり、画像形成装置の各種設定を行うLCD表示部30が設けられている。LCD表示部30の左側には、画像形成装置の各種設定を行うためのメニューキー37と、印刷データのJOBをキャンセルするジョブリセットキー38と、印刷停止や再開を行う印刷停止/再開キー39とがある。印刷可能時には各キー(37、38、39)が発光する。LCD表示部30の右側には、メニュー表示時に各種設定を行うための上下左右の矢印キー41、メニューの階層から1つ戻るための戻るキー40、メニューで選択した設定を確定するOKキー42等の画像形成装置の基本制御キー群が配置されている。
【0026】
LCD表示部30の下側には、LCD表示部30の下段に表示された内容を選択するためのファンクションキー(31、32、33)が設けられ、ファンクションキー(31、32、33)の下側には、画像形成装置の電源が入っていることを示す電源LED34、画像形成装置にエラーが発生していることを示すアラームLED35、印刷データを受信したことを示すデータインLED36が配置されている。また、LCD表示部30上部のB、C、M、Yの表示は、印刷可能状態においてLCD表示部30にトナー残量を表示したとき、使用者が認識しやすいように表示されている。
【0027】
図2のLCD表示部30は、初期設定メニューの設定画面を表示している。図示しない閾値1の開始時刻は00:00から始まり、閾値1の終了時刻と閾値1レベルを設定する。閾値2開始時刻には、閾値1の終了時刻が設定され、同様にして、閾値の終了時刻が24:00になるまで繰返し設定されることにより、照度閾値とその閾値が有効な時刻の設定を終える。
【0028】
項目の選択は上下の矢印キー(41a、41b)で行い、数値の入力は、項目を選択した後にOKキー42を押して、上下左右の矢印キー41で数値の変更を行い、再度OKキー42を押せば、その値が確定する。確定した値をキャンセルする場合は、戻るキー40を押すことによって行う。
【0029】
図3は、本実施形態の画像形成装置の起動時間設定にかかる操作パネルの図であり、LCD表示部30は、初期設定メニューの設定画面を表示している。起動時間も図2の照度閾値と同様に開始時刻は00:00から始まり、起動時間1の終了時刻と起動時間1レベルを設定する。起動時間2の開始時刻には、起動時間1の終了時刻が設定され、同様にして、閾値の終了時刻は24:00になるまで繰返し設定されることにより、起動時間と起動時間が有効な時刻との設定を終える。
【0030】
図4は、本実施形態にかかる画像形成装置の操作パネルから、閾値レベルと起動時間を設定した内容をグラフ化したものである。照度レベルは、レベル1を暗い照度に、レベル5を薄明るい照度に設定している。数字が増すごとに、照度レベルが高くなる設定である。
【0031】
本実施形態においては、00:00〜06:00までは閾値レベル1に、06:00〜08:00までは閾値レベル2に、08:00〜17:00までは閾値レベル4に、17:00〜19:00までは閾値レベル2に、17:00〜24:00までは閾値レベル1に設定している。外光等を考慮した上でのユーザによる細かな設定が可能である。
【0032】
また、同様に、待機状態またはスリープ状態において、照度レベルが、同時刻で設定された照度閾値レベルを下まわり、この状態を継続したまま同時刻で設定した起動時間を過ぎると、コントローラ7のMPU8が電源を遮断する。本実施形態においては、00:00〜07:00までは10分に、07:00〜18:00までは60分に、18:00〜20:00までは30分に、20:00〜24:00までは10分に設定している。使用頻度に応じた、ユーザによる細かな設定が可能である。
【0033】
従来は、照度レベルと起動時間が1つしか設定できず、2次元的な動作設定であったため、ユーザの要求を十分に満たすことが出来なかった。しかし、本実施形態によれば、上記の通り、閾値レベルと起動時間を時間単位で設定することで、3次元的な動作設定が可能となる。
【0034】
続いて、画像形成装置におけるMPUの動作処理にかかるフローチャート(図5)に従い、ライトディテクトの動作内容を説明する。
ライトディテクトは、コントローラの1サブモジュールとして扱われる。
【0035】
初めに、ステップS1では、コントローラがスリープ状態または待機状態であるか否かを確認する。このとき、上記状態であり、印刷等の動作を行っていないことが確認できれば、ステップS2に進む。逆に、上記状態でない場合は、ライトディテクトを起動させないために起動タイマをリセットする(ステップS9)。
【0036】
ステップS2では、コントローラが、RTC10にアクセスして現在の時刻を取得する。
【0037】
ステップS3では、ユーザが設定した閾値レベルのデータベースに、ステップS2で取得した現在時刻から、該当する閾値レベルを変数(S−lvl)に設定する。
【0038】
ステップS4では、操作パネルの照度センサ6から照度を取得し、閾値レベルに変換した値を操作パネルのCPUから取得し、変数(P−lvl)に設定する。
【0039】
ステップS5では、現在時刻から、該当する閾値レベルにかかる変数(S−lvl)と操作パネルCPUから取得した変数(P−lvl)を比較し、周囲の照度レベルが設定した閾値レベルより下まわっているか否かを比較する。このとき、周囲の照度レベルが、設定した閾値レベルより下まわっている場合は、起動時間の比較を行うために、ユーザが設定した起動時間のデータベースに、取得した現在時刻から該当する起動時間を変数(S−Drv)に代入する(ステップS6)。逆に、周囲の照度レベルが、設定した閾値レベルより下まわっていない場合は、ライトディテクトを起動させないために起動タイマをリセットする(ステップS9)。
【0040】
ステップS7では、起動タイマの経過時間と起動時間にかかる変数(S−Drv)を比較し、起動タイマの経過時間が起動時間にかかる変数(S−Drv)を超えたか否かを比較する。超えていた場合はステップS8に進む。逆に、超えていなければ、ライトディテクトを起動させないために起動タイマをリセットする(ステップS9)。
【0041】
ステップS8では、AC SWに内蔵されたソレノイドを起動して、本装置の電源を遮断する。
【0042】
図6は、画像形成装置の構成を示す図である。操作パネル1の照度センサ6、CPU5、RTC10を、常に動作させるようにするため、蓄電池を追加したものである。装置の動作中は、蓄電池11は充電モードになり、充電される。本構成によれば、動作していないときにおいても照度レベルを計時で記録し、保存することができる。保存されたデータは、装置起動時において、コントローラ7にデータ転送する。ここで、印刷は、装置のコントローラ7に接続された図示していない情報処理装置により実施しているが、この情報処理装置の双方向通信を利用し、情報処理装置の有する表示部にグラフ化した時間と照度レベルを表示することができる。表示部に表示したグラフから、マウスを使用して簡単に設定を変更できる。
【0043】
図7は、表示部に表示された、画像形成装置についての時間と照度レベルにかかるグラフである。
【0044】
設定された閾値レベルの関係のグラフ中における某線を選択すると、グラフ下の設定51により、選択した線の状態を設定することができる。例えば、(イ)の箇所をマウスでクリックした場合には、図中にある時間、起動時間、照度レベルに数字が表示される。表示された数字は、キーボードで直接編集するか、または、マウスで+、−キー56をクリックすることにより、その値を変更することができる。かかる変更は、リアルタイムでグラフにフィードバックされる。確定キー52をクリックすることにより、装置の不揮発メモリの時間、起動時間、照度レベルのデータが変更される。
【0045】
本発明にかかる他の実施形態では、上記のように操作した情報を、情報処理装置のファイルとして保存し、また、その呼出しを行うことができる。
【0046】
本発明にかかる他の実施形態では、上記のように操作した情報を、装置の不揮発メモリ情報処理装置にプロファイルとして保存し、また、その呼出しを行うことができる。なお、保存と呼出しは、それぞれ保存キー53、呼出しキー54をマウスによってクリックすることにより行う。
【0047】
図8は、表示部に表示された、画像形成装置についての時間と照度レベルにかかるグラフの内容に、常時記録された照度変化、電源On状況、印刷状態の情報を重ね合わせたことを特徴とする。
【0048】
具体的には、まず、設定された閾値レベルの関係のグラフを選択し、重合せキー55をクリックする。ポップアップ上から保存されている日にちを表示し、その選択を行うことで、設定した日の照度変化、電源On状況、印刷状態の情報を、時間と照度レベルにかかるグラフに重ねて表示することができる。また、それを非表示にすることも可能である。
【0049】
なお、図中の実線は、操作パネルにより設定された閾値レベルのグラフであり、また、一点鎖線は、設定した日における記録された照度変化のグラフである。
【0050】
本発明の他の実施形態では、照度センサの閾値レベルとライトディテクト起動時間を時刻に応じて設定する設定手段と、時刻の情報をバックアップするバックアップ手段と、を備えることを特徴とする。
【0051】
本発明の他の実施形態では、操作パネルと情報処理装置からの印刷データを入力し処理するコントローラを有し、コントローラは、情報処理装置の有する表示部により、照度センサの閾値レベルとライトディテクト起動時間を設定することを特徴とする。
【0052】
本発明の他の実施形態では、コントローラは、表示部で編集した設定情報を、情報処理装置に保存させ、出力させることを特徴とする。
【0053】
本発明の他の実施形態では、表示部で編集した設定情報を保存する不揮発メモリを有することを特徴とする。
【0054】
本発明の他の実施形態では、コントローラは、表示部に表示した時間と照度レベルにかかるグラフに、指定した日における照度変化、電源On状況、印刷状態の少なくとも1つの設定情報を重ねて表示させることを特徴とする。
【0055】
本発明の他の実施形態では、操作パネルは、CPUとRTCと照度センサを常時動作するための蓄電池を備えたことを特徴とする。
【0056】
なお、上記実施形態は、本発明の画像形成装置における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。
【0057】
また、上記実施形態では、仮に、照度センサを操作パネルに搭載したものを示したが、これに限定するものではなく、画像形成装置の内部、表面、あるいは外部に搭載することも可能である。したがって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【符号の説明】
【0058】
1 操作パネル
5 CPU
6 照度センサ
7 コントローラ
8 MPU
10 RTC
11 蓄電池
13 エンジン制御
20 電源ユニット
22 ヒータ
30 LCD表示部
34 電源LED
35 アラームLED
36 データラインLED
41 上下左右の矢印キー
52 確定キー
53 保存キー
54 呼出しキー
55 重合せキー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0059】
【特許文献1】特開2006−184346号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照度を検出する照度センサと、
前記照度センサの照度閾値レベルとライトディテクト起動時間の設定を行う操作パネルと、
前記照度センサから出力を取得し、電源をオフするか否かを判断する電源判断手段と、
前記電源手段が電源をオフすると判断した後、装置の電源をオフする電源遮断手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記照度センサの閾値レベルとライトディテクト起動時間を時刻に応じて設定する設定手段と、
時刻の情報をバックアップするバックアップ手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記操作パネルと情報処理装置からの印刷データを入力し処理するコントローラを有し、
前記コントローラは、前記情報処理装置の有する表示部により、照度センサの閾値レベルとライトディテクト起動時間を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記表示部で編集した設定情報を、前記情報処理装置に保存させ、出力させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記表示部で編集した設定情報を保存する不揮発メモリを有することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記表示部に表示した時間と照度レベルにかかるグラフに、指定した日における照度変化、電源On状況、印刷状態の少なくとも1つの設定情報を重ねて表示させることを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記操作パネルは、CPUとRTCと照度センサを常時動作するための蓄電池を備えたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−183722(P2012−183722A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48345(P2011−48345)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】