説明

画像形成装置

【課題】第1ユニット側シャッター部材の開閉を、第2ユニットの着脱に伴い行う。
【解決手段】トナーコンテナ50(第2ユニット)は、トナー排出口511を有するコンテナ本体51と、トナー排出口511のシャッター部材とを含み、現像ローラー331の軸方向と直交する方向を組付方向として現像装置33に組み付けられ、この組み付けに伴いシャッター部材が変位してトナー排出口511を開放する。現像装置33(第1ユニット)は、トナー補給口60Hを含む現像ハウジング60と、トナー補給口60Hを塞ぐ閉止位置と開放する開放位置とに変位可能な現像シャッター板62(第1ユニット側シャッタ部材)とを備える。コンテナ本体51は第1押圧板542を、現像シャッター板62は斜行凸条622を備え、斜行凸条622は、トナーコンテナ50の押圧力を現像シャッター板62の変位力に変換して現像シャッター板62を閉止位置から開放位置に変位させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンター等の画像形成装置として、感光体ドラムの周囲に現像装置(第1ユニット部材)が配置され、感光体ドラム上に形成された静電潜像がこの現像装置によりトナー現像されるものが知られている。現像装置には、トナーコンテナ(第2ユニット部材)が着脱可能に組付けられており、トナーの減少に伴いトナーコンテナから現像装置へトナーが供給される。
【0003】
この種のトナーコンテナを備えた現像装置として、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。この文献1に記載される現像装置は、現像ローラー(回転部材)の軸方向と平行に延びる円筒状のトナーコンテナ装着部を備えており、このトナーコンテナ装着部に、補給用トナーが収容されたトナーコンテナが着脱可能に組み付けられる。トナーコンテナ組み付けの際には、ユーザーがトナーコンテナをトナーコンテナ装着部の一端側からその内側に挿入した後、トナーコンテナを特定方向に回転させる。この回転により、現像装置側のトナー補給口(現像剤補給口)とトナーコンテナ側のトナー排出口とが合致するとともに、前記トナー補給口を塞いでいるシャッター部材がトナーコンテナ装着部の内周面に沿って周方向に移動する。その結果、トナーコンテナから現像装置へのトナー補給が可能となる。
【0004】
なお、従来の画像形成装置は、感光体ドラムや現像ローラーの軸方向と平行な方向が装置の前後方向とされ、装置前側にユーザーが立って各種操作を行うものが多い。特許文献1に記載された現像装置は、この種の画像形成装置を対象として提案されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−199623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、小型プリンター等の画像形成装置では、現像ローラーの軸方向と直交する方向が装置の前後方向とされるものがある。この種の画像形成装置では、トナーコンテナの着脱性向上の観点から、現像装置に対して装置前側(現像ローラーの軸方向と直交する水平な方向)からトナーコンテナを組み付ける構造とすることが考えられている。
【0007】
この種の画像形成装置では、特許文献1に記載されているトナーコンテナ等の構造を直接適用することはできない。特に、装置内部に一旦収めたトナーコンテナを装置外側から回転させて現像装置側のシャッター部材を開閉することは難しい。従って、トナーコンテナの着脱に伴いシャッター部材を開閉させるための別の構造が求められる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、第1ユニットに含まれる回転部材の軸方向と直交する方向に沿って第2ユニットが第1ユニットに着脱される画像形成装置に関し、第1ユニット側に備えられるシャッター部材の開閉を、当該第1ユニットに対する第2ユニットの着脱に伴い適切に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、出願人は、第2ユニットの組付方向(回転部材の軸方向と直交する)に変位可能となるようにシャッター部材を第1ユニットに保持させ、第1ユニットへの第2ユニットの組み付けに伴いシャッター部材を組付方向に押し遣って現像剤補給口を開放することを考えた。しかし、第1ユニットの奥側に像担持体(感光体ドラム)が配置されるなど、シャッター部材を組付方向に追い遣るためのスペースを確保することが難しい場合もあり、現像剤補給口の大きさを充分に確保できないという問題がある。このような問題は、以下のような構成を有する本発明の画像形成装置により解消される。
【0010】
すなわち、本発明の一局面に係る画像形成装置は、回転部材を含む第1ユニットと、この第1ユニットに着脱可能に組み付けられて当該第1ユニットに現像剤を補給する第2ユニットとを含む画像形成装置において、前記第2ユニットは、所定位置に現像剤排出口を備える第2ユニット本体と、前記現像剤排出口を開閉する第2ユニット側シャッター部材と、を含み、前記回転部材の軸方向と直交する方向を組付方向として当該組付方向に沿って前記第1ユニットに組み付けられるとともに、この組み付けに伴い前記第2ユニット側シャッター部材が変位して前記現像剤排出口を開放するものであり、前記第1ユニットは、前記回転部材が収容されるとともに、当該回転部材の軸方向における当該第1ユニットの中間部よりも一方側の端部に近い位置に設けられかつ前記第2ユニットからの現像剤を受け入れる現像剤補給口を備える第1ユニット本体と、この第1ユニット本体に配置され、前記第2ユニットが組み付けられる第2ユニット取付部と、前記回転部材の軸方向と平行な方向に変位可能となるように前記第1ユニット本体に保持されかつ前記現像剤補給口を塞ぐ第1の位置と前記回転部材の軸方向における前記一方側の端部とは反対側に変位した位置であって前記現像剤補給口を開放する第2の位置とに亘って変位可能な第1ユニット側シャッター部材と、この第1ユニット側シャッター部材を前記第1の位置に付勢する付勢部材と、を備え、前記第2ユニット本体および前記第1ユニット側シャッター部材は、第2ユニット取付部への前記第2ユニットの組み付け過程において互いに当接する当接部をそれぞれ備えており、前記当接部のうち少なくとも一方側の当接部は、他方側の当接部が当接する当接面として前記組付方向に対して斜行する斜行面を備えており、前記組み付け過程において前記第2ユニットが押圧される力を、前記第1の位置から第2の位置に前記第1ユニット側シャッター部材を変位させる力に変換するように前記斜行面が形成されることで、前記各当接部は、前記組み付け過程において前記第2ユニットが前記組付方向へ移動するのに伴い前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1ユニット側シャッター部材を第1の位置から第2の位置に変位させるものである。
【0011】
この画像形成装置では、第2ユニットは、回転部材の軸方向と直交する方向(組付方向)に沿って第1ユニットの第2ユニット取付部に組み付けられる。この際、第2ユニットを組付方向へ移動させると、第2ユニット側の当接部が第1ユニット側シャッター部材の当接部に当接して第1ユニット側シャッター部材が組付方向と直交する方向に沿って第1の位置から第2の位置に変位し、これにより第1ユニットの現像剤補給口が開放されて第2ユニットから第1ユニットへの現像剤の補給が可能となる。他方、第2ユニットが取り外されると、前記付勢部材の付勢力により第1ユニット側シャッター部材が第1の位置に復帰し、これにより現像剤補給口が閉止される。よって、この画像形成装置によれば、第1ユニットに対する第2ユニットの着脱に伴い、現像剤補給口の開閉を適切に行えるようになる。しかも、第1ユニット側シャッター部材が第2ユニットの組付方向と直交する方向に変位するため、像担持体(感光体ドラム)等による制約を受けることなく第1ユニット側シャッター部材の変位代を設定することが可能であり、これにより比較的大きな現像剤補給口を確保することが可能となる。
【0012】
特に、前記当接部のうち少なくとも一方側の当接部が斜行面を備えており、第2ユニットの組み付け過程において当該第2ユニットが押圧される力を、前記第1の位置から第2の位置に前記第1ユニット側シャッター部材を変位させる力に変換するので、比較的簡単な構成で、第2ユニットの組み付けの際に当該第2ユニットが外部から押圧される力を利用して第1ユニット側シャッター部材を変位させることができる。また、第1ユニットは、回転部材の軸方向における中間部よりも一方側の端部に近い位置に現像剤補給口を備えており、第1ユニット側シャッター部材は、前記軸方向における一方側の端部とは反対側に変位した位置が第2の位置とされているので、第1ユニット側シャッター部材の変位代をより大きく確保することが可能となる。そのため、回転部材の軸方向中間部に現像剤補給口を形成する場合に比べて、現像剤補給口を前記軸方向により大きく設けることが可能となる。
【0013】
なお、上記画像形成装置において、前記第2ユニット側シャッター部材は、前記第2ユニットが前記第1ユニットに組み付けられるに伴い、前記組付方向とは逆方向に変位することにより前記現像剤排出口を開放するものであるのが好適である。
【0014】
この場合、前記第1ユニットの第1ユニット本体は、前記第2ユニット取付部への前記第2ユニットの組み付け過程において当該第2ユニットを案内する案内部を備え、
この案内部には、当該案内部に沿って案内される前記第2ユニットの前記第2ユニット側シャッター部材に当接することで、当該第2ユニット側シャッター部材を前記組付方向とは逆方向に変位させて前記現像剤排出口を開放する突部が形成されているのが好適である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1ユニットに含まれる回転部材の軸方向と直交する方向に沿って第2ユニットが第1ユニットに着脱される画像形成装置に関し、第1ユニット側に備えられる第1ユニット側シャッター部材の開閉を、当該第1ユニットに対する第2ユニットの着脱に伴い適切に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
【図2】前記画像形成装置に組み込まれている現像装置及びトナーコンテナを示す平面図である。
【図3】図2に示す現像装置及びトナーコンテナの斜視図である。
【図4】現像装置単体の斜視図である。
【図5】現像装置の内部構造を示す平面図である。
【図6】トナーコンテナ単体の斜視図である。
【図7】コンテナ取付部とその近傍を示す現像装置の要部拡大図(現像シャッター板が閉止位置にある状態)である。
【図8】コンテナ取付部とその近傍を示す現像装置の要部拡大図(現像シャッター板が開放位置にある状態)である。
【図9】ギアホルダーが退避位置にある状態を示す現像装置の要部拡大図である。
【図10】トナーコンテナが組み付けられた状態を示す現像装置及びトナーコンテナの要部拡大図である。
【図11】現像装置へのトナーコンテナの組み付け過程(現像シャッター板の変位状態)を示した現像装置及びトナーコンテナの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。ここでは、画像形成装置1としてモノクロプリンターを例示するが、画像形成装置は、複写機、ファクシミリ装置、或いは、これらの機能を備える複合機であってもよく、またカラー画像を形成する画像形成装置であっても良い。
【0018】
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有する本体ハウジング10と、この本体ハウジング10内に収容される給紙部20、画像形成部30、定着部40及びトナーコンテナ50(本発明の第2ユニットに相当する)とを含む。
【0019】
本体ハウジング10の前面側(図1の右側)には前カバー11が、後面側には後カバー12が各々備えられている。ユーザーは、前カバー11を開放することで、トナー切れの際にトナーコンテナ50を本体ハウジング10の前面側から取り出すことができる。後カバー12は、シートジャムやメンテナンスの際に開放されるカバーである。画像形成部30及び定着部40の各ユニットは、後カバー12が開放されることで、本体ハウジング10の後面側から取り出し可能となる。また、本体ハウジング10の上面には、画像形成後のシートが排出される排紙部13が備えられている。
【0020】
給紙部20は、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット21を含む。この給紙カセット21は、本体ハウジング10の前方側から手前方向に引出可能である。給紙カセット21には、前記シートの束が収容されるシート収容空間、前記シートの束を給紙のためにリフトアップするリフト板等が備えられている。給紙カセット21の後端側の上部にはシート繰出部21Aが設けられている。このシート繰出部21Aには、給紙カセット21内のシート束の最上層のシートを1枚ずつ繰り出すためのピックアップローラー(図略)が配置されている。
【0021】
画像形成部30は、給紙部20から送り出されるシートにトナー(現像剤)の画像を形成する画像形成処理を行う。画像形成部30は、感光体ドラム31と、この感光体ドラム31の周囲に配置された、帯電装置32、露光装置(図1には表れていない)、現像装置33(本発明の第1ユニットに相当する)、転写ローラー34及びクリーニング装置35とを含む。
【0022】
感光体ドラム31は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム31としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電装置32は、感光体ドラム31の表面を均一に帯電するものであって、感光体ドラム31に当接する帯電ローラーを含む。露光装置は、レーザー光源とミラーやレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム31の周面に、パーソナルコンピューター等の外部装置から与えられる画像データに基づいて変調された光を照射して、静電潜像を形成する。
【0023】
現像装置33は、感光体ドラム31上の前記静電潜像を現像してトナー像を形成するために、感光体ドラム31の周面にトナーを供給する。現像装置33は、感光体ドラム31に供給するトナーを担持する現像ローラー331(本発明の回転部材に相当する)と、現像ハウジング60(図2〜図5参照;本発明の第1ユニット本体に相当する)の内部で現像剤(トナー)を攪拌しながら循環搬送する第1搬送スクリュー332及び第2搬送スクリュー333とを含む。この現像装置33については後記で詳述する。
【0024】
転写ローラー34は、感光体ドラム31の周面に形成されたトナー像をシート上に転写させるためのローラーであって、感光体ドラム31と転写ニップ部を形成している。この転写ローラー34には、トナーと逆極性の転写バイアスが与えられる。クリーニング装置35は、クリーニングローラー等を有し、トナー像転写後の感光体ドラム31の周面を清掃する。
【0025】
定着部40は、転写されたトナー像をシート上に定着する定着処理を行う。定着部40は、加熱源を内部に備えた定着ローラー41と、この定着ローラー41に対して圧接され、定着ローラー41との間に定着ニップ部を形成する加圧ローラー42とを含む。トナー像が転写されたシートが前記定着ニップ部に通紙されると、トナー像は、定着ローラー41による加熱および加圧ローラー42による押圧により、シート上に定着される。
【0026】
トナーコンテナ50は、現像装置33に補給するトナーを貯留するものである。トナーコンテナ50は、トナーが収容されるコンテナ本体51(本発明の第2ユニット本体に相当する)と、コンテナ内部に収容されたトナーを搬送する搬送スクリュー52とを含む。
【0027】
コンテナ本体51は、主にトナーが貯溜されるトナー収容部51aと、このトナー収容部51aの一側面(図1では後面)の下部から突設された筒状部51bと、トナー収容部51aの他の側面を覆う蓋部材51cとを含む(図6参照)。搬送スクリュー52は、トナー収容部51aと筒状部51bとの並び方向に延びるシャフト521と、このシャフト521の外周上にスパイラル状に突設された羽根部522とを含む。トナーコンテナ50内に貯留されたトナーは、搬送スクリュー52が回転駆動されることで、トナー収容部51aから筒状部51bに搬送され、筒状部51bの先端下面に設けられたトナー排出口511(本発明の現像剤排出口に相当する)から現像装置33内に供給される。このトナーコンテナ50の細部の構成については後記で詳述する。
【0028】
本体ハウジング10内には、シートを搬送するために、主搬送路22F及び反転搬送路22Bが備えられている。主搬送路22Fは、給紙部20のシート繰出部21Aから画像形成部30及び定着部40を経由して、本体ハウジング10上面の排紙部13に対向して設けられている排紙口14まで延びている。反転搬送路22Bは、シートに対して両面印刷を行う場合に、片面印刷されたシートを主搬送路22Fにおける画像形成部30の上流側に戻すための搬送路である。
【0029】
主搬送路22Fのうち、感光体ドラム31と転写ローラー34との転写ニップ部よりも上流側の位置には、レジストローラー対23が配置されている。シートは、レジストローラー対23にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで、前記転写ニップ部に送り出される。主搬送路22F及び反転搬送路22Bの適所には、シートを搬送するための搬送ローラーが複数配置されており、例えば排紙口14の近傍には排紙ローラー対24が配置されている。
【0030】
反転搬送路22Bは、反転ユニット25の外側面と、本体ハウジング10の後カバー12の内面との間に形成されている。なお、反転ユニット25の内側面には転写ローラー34とレジストローラー対23の一方のローラーとが搭載されている。後カバー12及び反転ユニット25は、それらの下端に設けられた支点部121の軸回りに各々回動可能である。反転搬送路22Bにおいてシートジャムが発生した場合、後カバー12が開放される。主搬送路22Fでシートジャムが発生した場合、或いは感光体ドラム31のユニットや現像装置33が外部に取り出される場合には、後カバー12に加えて反転ユニット25も開放される。
【0031】
続いて、図2〜図11を参照して、現像装置33及びトナーコンテナ50の構造について説明する。図2は、現像装置33とトナーコンテナ50との組み付け状態を示す平面図、図3はその斜視図、図4は、現像装置33単体の斜視図、図5は、現像装置33の内部構造を示す平面図、図6は、トナーコンテナ単体の斜視図、図7〜図9は現像装置33の要部拡大図、図10は、現像装置にトナーコンテナが組み付けられた状態を示す現像装置及びトナーコンテナの要部拡大図、図11は、現像装置にトナーコンテナが組み付けられる過程を示す、現像装置及びトナーコンテナの模式図をそれぞれ示している。
【0032】
現像装置33は、一方向(現像ローラー331の軸方向)に長尺の箱形形状を有する現像ハウジング60を備える。現像ハウジング60は、その長手方向に延びる開口部が形成され、該開口部から現像ローラー331の周面の一部が露呈している。本実施形態において現像ハウジング60は、その長手方向が本体ハウジング10の左右方向と一致するように、本体ハウジング10に組み付けられている。
【0033】
図5を参照して、現像ハウジング60は内部空間600を備える。二成分現像方式の場合、この内部空間600には、トナーとキャリアとからなる現像剤が充填される。キャリアは、内部空間600においてトナーと攪拌混合されトナーを帯電させると共に、トナーを現像ローラー331まで搬送する。トナーは、逐次現像ローラー331に供給されて消費され、その消費分はトナーコンテナ50から適宜供給される。
【0034】
現像ハウジング60の内部空間600は、左右方向に延びる仕切り板601によって、左右方向に長尺の第1通路602と第2通路603とに区画されている。仕切り板601は、現像ハウジング60の左右方向幅よりも短く、仕切り板601の右端及び左端には、第1通路602と第2通路603とをそれぞれ連通させる第1連通部604及び第2連通部605が備えられている。これにより、現像ハウジング60の内部には、第1通路602、第1連通部604、第2通路603及び第2連通部605に至る循環経路が形成されている。
【0035】
第1通路602には第1搬送スクリュー332が収容され、第2通路603には第2搬送スクリュー333が収容されている。第1、第2搬送スクリュー332、333は、それぞれシャフトと、このシャフトの外周上にスパイラル状に突設された羽根部とを含む。第1搬送スクリュー332は、シャフト回りに回転駆動されることで、図5の矢印a方向に現像剤を搬送する。一方、第2搬送スクリュー333は、シャフト回りに回転駆動されることで、矢印b方向に現像剤を搬送する。従って、第1、第2搬送スクリュー332、333が回転駆動されることで、上述の循環経路に沿って現像剤が循環搬送される。
【0036】
図4及び図7を参照して、現像ハウジング60の天板60Tは、その左端付近にコンテナ取付部61(本発明の第2ユニット取付部に相当する)を備える。このコンテナ取付部61には、トナーコンテナ50のから供給されるトナーを当該ハウジング内に受け入れるためのトナー補給口60H(本発明の現像剤補給口に相当する)が穿孔されており、前記コンテナ取付部61にトナーコンテナ50が組み付けられた状態では、このトナー補給口60Hとトナーコンテナ50の前記トナー排出口511とが上下方向に合致する。
【0037】
トナー補給口60Hは、前記現像ハウジング60の第1通路602の左端付近の上方に位置する。従って、トナー補給口60Hから新たに補給されるトナーは、第1通路602に落下して既存の現像剤と混合され、第1搬送スクリュー332により矢印a方向に搬送される。この際、トナーはキャリアと攪拌され、帯電される。次いでトナーは、第1通路602の下流端から第1連通部604を経て第2通路603に入り、第2搬送スクリュー333によって矢印b方向に搬送される。この搬送の際、トナーは同様に帯電される一方で、一部が現像ローラー331の周面に供給される。そして、残部のトナーとキャリアとは、第2連通部605を経て、第1通路602の上流端に戻される。
【0038】
現像ハウジング60の天板60Tの上面には、左右方向にスライド移動が可能な現像シャッター板62(本発明の第1ユニット側シャッター部材に相当する)が配置されている。現像シャッター板62は、前記コンテナ取付部61に位置し、トナー補給口60Hを覆うことにより当該トナー補給口60Hを閉止する閉止位置(図7に示す位置;本発明の第1の位置に相当する)と、この位置から右方向に移動してトナー補給口60Hを開放する開放位置(図4及び図8に示す位置;本発明の第2の位置に相当する)とにスライド移動が可能である。
【0039】
現像シャッター板62は、下向きに突出するガイド用突部621を備えている。このガイド用突部621は、前記天板60Tに形成された、左右方向に延びるスリット状のガイド溝611に挿入されている。また、前記天板60Tには、左右方向に延びかつ現像シャッター板62の一部を上側から覆うリブ623が形成されている。これにより、現像シャッター板62は、リブ623により上方から押さえ込まれながらガイド溝611に沿って安定的に左右方向にスライド移動する。
【0040】
現像シャッター板62は、付勢バネ625(本発明の付勢部材に相当する)で常時左方向、つまり閉止位置に位置するように付勢されている。付勢バネ625はコイルバネであって、現像シャッター板62の右端縁と、該現像シャッター板62に隣接するリブ624とに各々設けられた図外のバネ座に各端部が取り付けられている。
【0041】
現像シャッター板62の上面には、前後方向に対して斜め方向に傾斜した斜行凸条622(本発明における第1ユニット側シャッター部材の当接部に相当する)が突設されている。この斜行凸条622は、当該斜行凸条622に対してその前側から与えられる外力、すなわちトナーコンテナ50を現像装置33に組み付ける際の押圧力を現像シャッター板62の左向きの推進力、すなわち現像シャッター板62を第1の位置から第2の位置に変位させる力に変換する。なお、この実施形態では、斜行凸条622の前側の面が本発明の斜行面に相当する。
【0042】
現像ハウジング60のコンテナ取付部61の左側には、トナーコンテナ50の案内部612が配置されている。案内部612は、コンテナ取付部61へのトナーコンテナ50の組み付けの際に当該トナーコンテナ50を案内するもので、現像ハウジング60の天板60Tの上面に突設された、前後方向に延びる突条からなる。
【0043】
この案内部612の左側には、さらに図略のモータからの回転駆動力をトナーコンテナ50に伝達するための軸部材63、ギアホルダー65および図外の付勢バネが配置されている。
【0044】
軸部材63は、前後方向に延びかつ前記天板60T上に配置された支持部64に回転可能に支持される回転軸631と、この回転軸631の一端(図7では前側)に固定され、前記モータからの回転駆動力が与えられるカップリング632と、前記回転軸631の他端に固定される、平歯車からなる中間ギア633とを含む。
【0045】
ギアホルダー65は、軸部材63の前記回転軸631に揺動可能に支持されるホルダ本体652と、前記中間ギア633に噛合する状態で前記ホルダ本体652に回転可能に支持される、平歯車からなる出力ギア651とを含む。ギアホルダー65は、前記コンテナ取付部61に組み付けられたトナーコンテナ50の後記コンテナギア52Gに出力ギア651が噛合する噛合位置(図7に示す位置)と、出力ギア651がこの位置から外側(左側)に退避した退避位置(図9に示す位置)とに揺動可能である。ギアホルダー65は、付勢バネで常時噛合位置に位置するように付勢されている。この付勢バネはねじりコイルバネであり、前記支持部64とギアホルダー65との間の位置において前記回転軸631に装着され、その両端は支持部64およびホルダ本体652に係合している。
【0046】
なお、前記ギアホルダー65の伝動ギア651および前記軸部材63の中間ギア633は、前記モータから軸部材63に与えられる回転駆動力の回転速度を、トナーコンテナ50に与えるべき所定の回転速度に減速する。
【0047】
前記ギアホルダー65のホルダ本体652には、コンテナ取付部61へのトナーコンテナ50の装着時にトナーコンテナ50が当接する当接部653が形成されている。この当接部653は、当該当接部653に対して前側から与えられる外力を、ギアホルダー65の左回り(前方視で左回り)の回転力、つまり噛合位置から退避位置にギアホルダー65を変位させる力に変換できるよう前後方向に対して斜め方向に傾斜した当接面を備える。
【0048】
トナーコンテナ50は、トナー収容部51aと筒状部51bとが前後方向に並ぶ状態で、図2に矢印Aで示すように、現像ハウジング60の長手方向と直交する方向(前後方向/組付方向)に沿って筒状部51bの側から現像装置33に対して組み付けられる。従って、現像装置33にトナーコンテナ50が装着された状態では、前記搬送スクリュー52の回転に伴い、コンテナ内部のトナーが前側から後側に搬送されながら現像装置33に供給される。
【0049】
トナーコンテナ50の筒状部51bの先端縁下部には、現像ハウジング60の現像シャッター板62を押圧するための第1押圧板542(本発明における第2ユニット本体の当接部に相当する)が取り付けられ、筒状部51bのうち先端より若干後側の左側部には、ギアホルダー65のホルダ本体652を押圧するための第2押圧板544が取り付けられている。また、筒状部51bの先端面には、搬送スクリュー52に回転駆動力を入力するための平歯車からなるコンテナギア52Gが露出して配置されている。このコンテナギア52Gは、搬送スクリュー52の前記シャフト521と同一軸線上に配置され、かつシャフト521と一体に回転可能となるように当該シャフト521の先端に連結されている。
【0050】
トナーコンテナ50を現像装置33に装着する際には、ユーザーがトナーコンテナ50を前方から画像形成装置1に挿入し、現像ハウジング60の前記コンテナ取付部61に組み付ける。この際、ユーザーは、案内部612に形成された突部613を筒状部51bの側部に形成された溝部545(図6参照)に挿入し、トナーコンテナ50を案内部612に沿って所定の組付位置まで進入させる。
【0051】
コンテナ取付部61に対してトナーコンテナ50の筒状部51bが前方から後方に進入すると、噛合位置に配置されているギアホルダー65に筒状部51bが干渉し、ギアホルダー65を退避位置に移動させる(図9参照;同図ではトナーコンテナ50を省略している)。具体的には、前記当接部653の当接面に第2押圧板544が前方から当接することで、付勢バネの付勢力に抗してギアホルダー65が回転軸631を中心として左回り(前側視で左回り)に回動させられる。これにより筒状部51b先端のコンテナギア52Gと現像装置33の出力ギア651との干渉が回避される。
【0052】
そして、トナーコンテナ50が所定の組付位置まで進入すると、図10に示すように、第2押圧板544が当接部653の位置を通過することによりこれらの当接状態が解除され、ギアホルダー65が付勢バネの付勢力により噛合位置に復帰する。これにより出力ギア651がコンテナギア52Gに噛合し、現像装置33からトナーコンテナ50への回転駆動力の伝達が可能な状態となる。
【0053】
他方、コンテナ取付部61に対してトナーコンテナ50の筒状部51bが前方から後方に進入すると、トナーコンテナ50の第1押圧板542が、閉止位置に配置されている現像シャッター板62と干渉し、当該現像シャッター板62を右方へ移動させる。具体的には、図11(a)、(b)に示すように、現像シャッター板62の上面に突設されている斜行凸条623に第1押圧板542が当接し、付勢バネ62の付勢力に抗して現像シャッター板61が右方へ押し遣られる。そして、トナーコンテナ50が所定の組付位置まで進入すると(図11(c))、現像シャッター板62が開放位置に達してトナー補給口60Hが開放された状態になるとともに、このトナー補給口60Hにトナーコンテナ50のトナー排出口511が対向した状態となり、これによりトナーコンテナ50から現像装置33へのトナー補給が可能な状態となる。なお、図示を省略しているが、トナーコンテナ50は、トナー排出口511を開閉するシャッター部材(本発明の第2ユニット側シャッター部材に相当する)を備えており、トナーコンテナ50の取付けの際には、トナーコンテナ50の筒状部51bが前方から後方に進入するのに伴い、前記案内部612に形成された突部613により当該シャッター部材が前方側に押し遣られ、これによりトナー排出口511が開放される。
【0054】
一方、コンテナ取付部61からトナーコンテナ50が取り外されると、前記付勢バネ625の付勢力により現像シャッター板62が閉止位置に復帰し、これによりトナー補給口60Hが閉止される。
【0055】
以上説明したように、この画像形成装置1によれば、現像装置33に対してトナーコンテナ50を着脱する際に、この着脱に伴いトナー補給口60Hを開閉することができる。特に、この画像形成装置1では、現像シャッター板62が左右方向、すなわちトナーコンテナ50の組付方向と直交する方向(現像ローラー331の軸方向と平行な方向)に変位することでトナー補給口60Hを開閉するので、前後方向に現像シャッター板62を変位させる場合に比べて現像シャッター板62の変位量について制約を受け難い。具体的には、前後方向に現像シャッター板62を変位させる場合には、感光体ドラム31の存在により現像シャッター板62の変位量が制限されるが、このような制限がない。従って、現像シャッター板62の変位代を大きく確保することが可能であり、これにより、トナー補給口60Hを比較的大きなものとして、トナーコンテナ50から現像装置33へのトナー供給を円滑に行わせることが可能となる。
【0056】
しかも、この画像形成装置1では、トナーコンテナ50の組み付けに伴い、このトナーコンテナ50に組み付けられた第1押圧板542を現像ハウジング60に形成された斜行凸条622に当接させることで当該現像シャッター板62を現像ハウジング60のガイド溝611に沿って変位させる構成であるため、非常に簡単な構成で上記のような作用効果を享受することができるという利点がある。
【0057】
以上、本発明の実施形態に係る画像形成装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
【0058】
(1)上記実施形態では、現像シャッター板62に形成された斜行凸条622にトナーコンテナ50の第1押圧板542が当接することで現像シャッター板62が移動するが、現像シャッター板62の端面(左端面)自体を前後方向に対して傾斜する斜行面として、この斜行面にトナーコンテナ50の第1押圧板542を当接させる構成としてもよい。
【0059】
また、第1押圧板542として、斜行凸条622に対応する(斜行凸条622と平行な)斜行面を備えたものを取付け、斜行凸条622と第1押圧板542とが面接触する構成としてもよい。この構成によれば、第1押圧板542によってより円滑に斜行凸条622を押圧しつつ変位させることが可能となる。
【0060】
また、上記実施形態における現像シャッター板62とトナーコンテナ50との関係を逆にしてもよい。すなわち、現像シャッター板62として、斜行凸条622の代わりに例えば軸状の突部が形成されたものを適用する一方、第1押圧板542として、前後方向に対して傾斜する斜行面を備えたものを適用し、第1押圧板542の斜行面と現像シャッター板62の軸状突部とを互いに当接させることにより現像シャッター板62を変位させる。
【0061】
(2)上記実施形態では、現像シャッター板62が左右方向に移動可能となるように現像ハウジング60に保持された上で、当該現像シャッター板62に形成された斜行凸条622にトナーコンテナ50の第1押圧板542が当接することでトナー補給口60Hが開放されるが、トナー補給口60Hを開閉するための機構は、トナーコンテナ50の前後方向の運動を現像シャッター板62の左右方向の運動に変換できる機構であれば、上記実施形態以外のものであってもよい。
【0062】
(3)上記実施形態では、現像装置33のうちその左端に近い位置にトナー補給口60Hが形成され、現像シャッター板62が現像装置33の右側に向かって変位することによりトナー補給口60Hを開閉するが、トナー補給口60Hは、現像装置33の左右方向中間部に設けられていてもよい。但し、上記実施形態のように、現像装置33のうち左右方向中間部よりも一方側の端部(左端部)に近い位置にトナー補給口60Hが設けられ、現像シャッター板62が他方側の端部(右端部)に向かって変位する構成によれば、現像シャッター板62の変位代をより大きく確保することが可能となるため、左右方向中間部にトナー補給口60Hを設ける場合に比べて、当該トナー補給口60Hを左右方向により大きく設けることが可能になるという利点がある。
【0063】
(4)上記実施形態では、トナーコンテナ50は、現像装置33に装着された状態で前後方向に細長い形状を有し、その内部に配置された前後方向に延びる搬送スクリュー52によりトナー排出口511にトナーを搬送するものであるが、トナーコンテナの具体的な構成はこれ限定されるものではない。例えば、現像ローラーと平行に延びるコンテナ本体と、その内部に配置されて当該コンテナ本体の長手方向に延びる搬送スクリューとを備え、この搬送スクリューの回転によりその軸方向にトナーを搬送しながら、コンテナ本体の長手方向の特定位置に形成されたトナー排出口にトナーを案内するものであってもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 画像形成装置
10 本体ハウジング
20 給紙部
30 画像形成部
40 定着部
50 トナーコンテナ
542 第1押圧板
544 第2押圧板
60 現像ハウジング
60H トナー補給口
62 現像シャッター板
622 斜行凸条

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転部材を含む第1ユニットと、この第1ユニットに着脱可能に組み付けられて当該第1ユニットに現像剤を補給する第2ユニットとを含む画像形成装置において、
前記第2ユニットは、所定位置に現像剤排出口を備える第2ユニット本体と、前記現像剤排出口を開閉する第2ユニット側シャッター部材と、を含み、前記回転部材の軸方向と直交する方向を組付方向として当該組付方向に沿って前記第1ユニットに組み付けられるとともに、この組み付けに伴い前記第2ユニット側シャッター部材が変位して前記現像剤排出口を開放するものであり、
前記第1ユニットは、前記回転部材が収容されるとともに、当該回転部材の軸方向における当該第1ユニットの中間部よりも一方側の端部に近い位置に設けられかつ前記第2ユニットからの現像剤を受け入れる現像剤補給口を備える第1ユニット本体と、この第1ユニット本体に配置され、前記第2ユニットが組み付けられる第2ユニット取付部と、前記回転部材の軸方向と平行な方向に変位可能となるように前記第1ユニット本体に保持されかつ前記現像剤補給口を塞ぐ第1の位置と前記回転部材の軸方向における前記一方側の端部とは反対側に変位した位置であって前記現像剤補給口を開放する第2の位置とに亘って変位可能な第1ユニット側シャッター部材と、この第1ユニット側シャッター部材を前記第1の位置に付勢する付勢部材と、を備え、
前記第2ユニット本体および前記第1ユニット側シャッター部材は、第2ユニット取付部への前記第2ユニットの組み付け過程において互いに当接する当接部をそれぞれ備えており、
前記当接部のうち少なくとも一方側の当接部は、他方側の当接部が当接する当接面として前記組付方向に対して斜行する斜行面を備えており、前記組み付け過程において前記第2ユニットが押圧される力を、前記第1の位置から第2の位置に前記第1ユニット側シャッター部材を変位させる力に変換するように前記斜行面が形成されることで、前記各当接部は、前記組み付け過程において前記第2ユニットが前記組付方向へ移動するのに伴い前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1ユニット側シャッター部材を第1の位置から第2の位置に変位させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第2ユニット側シャッター部材は、前記第2ユニットが前記第1ユニットに組み付けられるに伴い、前記組付方向とは逆方向に変位することにより前記現像剤排出口を開放することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置において、
前記第1ユニットの第1ユニット本体は、前記第2ユニット取付部への前記第2ユニットの組み付け過程において当該第2ユニットを案内する案内部を備え、
この案内部には、当該案内部に沿って案内される前記第2ユニットの前記第2ユニット側シャッター部材に当接することで、当該第2ユニット側シャッター部材を前記組付方向とは逆方向に変位させて前記現像剤排出口を開放する突部が形成されていることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−234220(P2012−234220A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−195720(P2012−195720)
【出願日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【分割の表示】特願2011−91318(P2011−91318)の分割
【原出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】