説明

画像形成装置

【課題】転倒しにくい画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、画像形成装置本体30と、画像形成装置本体30内に設けられ、用紙に画像を形成する像形成部120と、画像形成装置10の操作に用いられる操作パネル700と、画像形成装置本体30の底面38に設けられ、載置面800と接触して画像形成装置本体30を支持する支持用突起42と、底面38に設けられた第1の凸部52と、を有し、第1の凸部52は、支持用突起42よりも操作パネル700側に配置され、載置面800と間に隙間を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、機器本体と該機器本体の下側に配置され、前記機器本体が載置されるオプションユニットとを有する機器において、前記機器本体の転倒を防止する転倒防止装置であって、前記オプションユニットは、オプションユニット機構と、該オプションユニット機構が配置され所定の方向に延びるユニット筐体とを備え、前記ユニット筐体には、前記所定の方向に延び、前記オプションユニット機構が位置づけられる基準面部と、前記基準面部と平行に延び、前記基準面部よりも上側に位置するともに、前記基準面部よりも前記所定の方向後側に位置して、前記オプションユニット機構が固定される固定面部と、該固定面部と前記基準面部とを連結して、前記所定方向に延びる側面部とが規定されており、前記基準面部の外側面には、該外側面から突出して前記オプションユニットを支持する支持脚部が形成され、さらに、前記固定面部の後端側で、前記支持脚部と同一方向に突出する少なくとも一つの突起体が形成され、前記機器本体が前記所定の方向後側に傾いた際、前記突起体で前記オプションユニットを支持するようにしたことを特徴とする機器の転倒防止構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−272081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、転倒しにくい画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明は、画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体内に設けられ、記録媒体に像を形成する像形成部と、当該画像形成装置の操作に用いられる操作部と、前記画像形成装置本体の底面に設けられ、前記画像形成装置本体の載置面と接触して前記画像形成装置本体を支持する支持部と、前記底面に設けられた凸部と、を有し、前記凸部は、前記支持部よりも前記操作部側に配置され、前記載置面と間に隙間を形成している画像形成装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記底面の前記操作部側の縁部は、前記操作部の中心よりも前記画像形成装置本体の中央側に位置する請求項1記載の画像形成装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記画像形成装置本体に装着され、前記操作部の側に開放される開閉部をさらに有し、前記開閉部は、開閉する際の回転中心が前記操作部の中心よりも前記画像形成装置本体の中央側に位置する請求項1又は2記載の画像形成装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記凸部は、前記像形成部よりも前記操作部側に位置する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、前記画像形成装置本体は、前記像形成部が装着された装着部と、前記操作部を支持し、前記支持部を覆うように配置された外装部と、を有し、前記凸部は、前記外装部に設けられている請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、前記凸部は、前記操作部の長手方向において、前記支持部よりも外側に位置する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、前記画像形成装置本体は、当該画像形成装置本体の上側の面よりも前記底面が小さい請求項請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る本発明によれば、転倒しにくい画像形成装置を提供することができる。
【0013】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して設置面積を小さくすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0014】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して設置面積を小さくすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0015】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して転倒しにくい画像形成装置を提供することができる。
【0016】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して転倒しにくい画像形成装置を提供することができる。
【0017】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1乃至5いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して転倒しにくい画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1乃至6いずれかに係る本発明が奏する効果を奏することに加えて、本構成を有しない場合と比較して設置面積を小さくすることができる画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す画像形成装置を右側面から示す断面図である。
【図3】図1に示す画像形成装置を右側面側から一部を破断して示す図である。
【図4】図1に示す画像形成装置の補給用開閉部が閉じられ、給紙用開閉部が開かれた状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す画像形成装置の補給用開閉部及び給紙用開閉部が一体として開かれた状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示す画像形成装置が有する画像形成装置本体を右側面から示す図である。
【図7】図1に示す画像形成装置が有する原稿読取装置を示し、図2におけるA―A面の断面を示す断面図である。
【図8】図6に示す画像形成装置本体の底面図である。
【図9】図6に示す画像形成装置本体の凸部近傍を拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体30を有し、画像形成装置本体30内に、記録媒体として用いられる用紙に画像を形成する像形成部120と、像形成部120に用紙を供給する給紙装置160とが設けられ、画像形成装置本体30内に搬送路180が形成されている。また、画像形成装置10は、原稿を読み取る原稿読取装置300と、画像が形成された用紙が排出される排出部400と、緩衝装置500と、画像形成装置10の操作のための操作部として用いられ操作パネル700と、例えばパーソナルコンピュータ等の外部の装置から画像データが入力されるデータ入力端子20を有する。
【0021】
画像形成装置10は、原稿読取装置300で読み取った画像データに基づいて用紙に画像を形成し、データ入力端子20から入力された画像データに基づいて用紙に画像を形成する。また、画像形成装置10は、例えば電話回線に接続可能であり、例えば電話回線を介して入力された画像データに基づいて用紙に画像を形成する。また、画像形成装置10は、原稿読取装置300で読み取った画像データを例えば電話回線を介して送信し、データ入力端子20から入力されたデータを例えば電話回線を介して送信する。
【0022】
画像形成装置本体30には、前側(図2における左側)の面に、操作パネル700の側に開閉する開閉部として用いられる補給用開閉部80が装着されている。補給用開閉部80は、ヒンジ86を用いて画像形成装置本体30に対して開閉するように装着されている。また、補給用開閉部80には、前側に向けて開口82が形成されている。また、画像形成装置本体30には、操作パネル700の側に開閉する開閉部として用いられる給紙用開閉部84が装着されている。給紙用開閉部84は、補給用開閉部80と同様にヒンジ86を用いて画像形成装置本体30に対して装着されていて、補給用開閉部80の開口82を開閉し、開口82を開閉することで画像形成装置本体30の前側を開閉する。
【0023】
補給用開閉部80と給紙用開閉部84とは、図1に示すように補給用開閉部80と給紙用開閉部84との両方を画像形成装置本体30に対して閉じた状態とすることができる。また、補給用開閉部80と給紙用開閉部84とは、図2に示すように、補給用開閉部80を画像形成装置本体30に対して閉じた状態とし、給紙用開閉部84を画像形成装置本体30に対して開いた状態とすることができる(図4も参照)。また、補給用開閉部80と給紙用開閉部84とは、一体として画像形成装置本体30に対して開いた状態とすることができる(図5参照)。
【0024】
補給用開閉部80及び給紙用開閉部84の回転中心88は、図2に示すように操作パネル700の中心C1よりも画像形成装置本体30の中央C2側に位置している。このため、回転中心88が操作パネル700の中心C1よりも画像形成装置本体30の中央C2側と逆側に位置している場合や、回転中心88が操作パネル700の中心C1と上下方向において重なるように位置している場合と比較して、給紙用開閉部84を開いた状態と、補給用開閉部80及び給紙用開閉部84とを開いた状態における画像形成装置10の設置面積が小さくなる。
【0025】
また、画像形成装置本体30の底面38の操作パネル700側の縁部39は、操作パネル700の中心C1よりも画像形成装置本体30の中央C2側に位置している。このため、縁部39が操作パネル700の中心C1よりも画像形成装置本体30の中央C2側と逆側に位置している場合や、縁部39が操作パネル700の中心C1と上下方向において重なるように位置している場合と比較して、補給用開閉部80及び給紙用開閉部84とを閉じた状態における画像形成装置10の設置面積が小さくなる。
【0026】
また、画像形成装置本体30は、上向きの面34の載置面800に投影した面積よりも、底面38の載置面800に投影した面積が小さい。このため、上向きの面34の載置面800に投影した面積よりも底面38を載置面800に投影した面積が大きい場合や、上向きの面34の載置面800に投影した面積と底面38を載置面800に投影した面積とが等しい場合と比較して、画像形成装置10の設置面積が小さくなる。
【0027】
データ入力端子20は、例えば画像形成装置本体30の例えば前側の面に配置されている。
【0028】
像形成部120は、像保持体として用いられる感光体ドラム122と、感光体ドラム122の表面を帯電する帯電装置124と、帯電装置124によって帯電された感光体ドラム122の表面に光を照射することで感光体ドラム122の表面に潜像を形成する潜像形成装置126と、潜像形成装置126によって感光体ドラム122の表面に形成された潜像を現像剤を用いて現像する現像装置128と、現像装置128による現像で感光体ドラム122の表面に形成された現像剤像を用紙に転写する転写装置130と、転写装置130による転写の後に感光体ドラム122の表面に残留する現像剤を清掃する清掃装置132と、転写装置130によって用紙に転写された現像剤像を用紙に定着する定着装置140とを有する。現像装置128には、後述する現像剤収容容器144(図5参照)に収容された現像剤が図示を省略する現像剤搬送装置を用いて補給される。
【0029】
給紙装置160は、用紙を積層した状態で収納する、例えば1つの用紙収納部162と、用紙収納部162に収納された用紙を送り出す送出ロール164とを有する。一定以上の大きさの用紙を用紙収納部162に収納するには、給紙用開閉部84が開いた状態とされ、このような用紙が収納されると用紙の後端部側が画像形成装置本体30からはみ出し、用紙のはみ出した部分が給紙用開閉部84に重力方向下側から支持された状態となる。
【0030】
搬送路180は、給紙装置160から転写装置130に向けて用紙を搬送し、さらに排出部400へと用紙を搬送するために用いられる搬送路である。搬送路180に沿って、用紙の搬送方向における上流側から順に、先述の送出ロール164、搬送ロール182、レジストロール184、先述の転写装置130、先述の定着装置140、及び排出ロール186が設けられている。
【0031】
搬送ロール182は、用紙をレジストロール184に向けて搬送する。レジストロール184は、転写装置130に向けて搬送される用紙の先端部の転写装置130側に向けての移動を一時的に停止させ、感光体ドラム122に形成された現像剤像が転写装置130の位置に到達するタイミングに合致するように、用紙の先端部の転写装置130に向けての移動を再開させる。排出ロール186は、定着装置140で現像剤像が定着された用紙を排出部400に向けて搬送する。
【0032】
原稿読取装置300は、原稿読取装置本体302を有し、排出部400との間に空間Sを形成するように、画像形成装置本体30の上方に配置されている。また、原稿読取装置300は、後端部(図2における右側の端部)側がヒンジ304を用いて画像形成装置本体30に対して開閉することができるように装着されている。このため、原稿読取装置300は、図1及び図2に示す第1の位置と、図3に示す第2の位置との間で移動することができるようになっている。ここで、第1の位置とは、原稿読取装置300が画像形成装置本体30の上向きの面34に下方から支持される位置である。また。第2の位置とは、原稿読取装置300が第1の位置に配置されている場合と比較して、空間Sが拡張される位置である。
【0033】
排出部400は、画像形成装置本体30の上向きの面34に設けられていて、用紙が排出される方向である前方向に、面34から延長することができる延長部410を有する。延長部410は、面34から用紙の排出方向に延長することができる第1の延長部材414と、第1の延長部材からさらに前方向に延長することができる第2の延長部材420とを有する。延長部410は、画像が形成された用紙の面34からはみ出した部分を重力方向下側から支持する。
【0034】
緩衝装置500は、原稿読取装置300のヒンジ304を中心とする回転動作による衝撃を緩衝するために用いられていて、画像形成装置10の右側(図3における手前側)と画像形成装置10の左側(図3における奥側)とに、それぞれ1つが配置されている。これら2つの緩衝装置500のうちの右側に配置された緩衝装置500が図2に示され、左側に配置された緩衝装置500は図示が省略されている。右側に配置された緩衝装置500と左側に配置された緩衝装置500との構成は同じである。
【0035】
緩衝装置500は、アーム部材502と、案内部材510と、コイルスプリング560とを有する。アーム部材502は、一端504側が案内部材510を介して原稿読取装置300に装着されていて、他端506側が画像形成装置本体30に回転することができるように装着されている。また、アーム部材502は、第2の位置に配置された原稿読取装置300を下方から支持している。案内部材510は、アーム部材502を案内する部材であり、原稿読取装置300に設けられている。コイルスプリング560は、アーム部材502を付勢する付勢部材として用いられている。
【0036】
操作パネル700は、例えば、ファクシミリの送信先の番号を入力する際に押圧される押圧部や、画像形成を開始する際に押圧される押圧部等を有し、画像形成装置10の前側に配置されている。また、操作パネル700は、原稿読取装置300と一体となっていて、原稿読取装置300と一体として第1の位置と第2の位置との間で移動する。
【0037】
図4には、補給用開閉部80が画像形成装置本体30に対して閉じられ、給紙用開閉部84が画像形成装置本体30に対して開かれた状態にある画像形成装置10が示されている。この状態で、給紙用開閉部84の上向きの面に用紙が補給される。
【0038】
図5には、補給用開閉部80と給紙用開閉部84とが、一体として画像形成装置本体30に対して開かれた状態が示されている。補給用開閉部80と給紙用開閉部84とが開かれた際に露出する画像形成装置本体30の前側の面36には、現像剤収容容器144が着脱される着脱部32が形成されている。着脱部32に十分な現像剤が収容された新たな現像剤収容容器144を装着することで、画像形成装置10に現像剤が補給される。現像剤収容容器144に収容された例えばトナー等の現像剤は、先述のように現像装置128(図2参照)に搬送される。
【0039】
図6には、画像形成装置本体30が示されている。図6に示すように、画像形成装置本体30は、像形成部120が装着された装着部として用いられる本体フレーム40と、本体フレーム40を覆うように配置された外装部として用いられる外装カバー50とを有する。
【0040】
本体フレーム40は、例えば金属製であって、例えば一対の互いに向かい合った板状の部材を有する。また、本体フレーム40には、像形成部120を構成する部材である感光体ドラム122、帯電装置124、現像装置128、転写装置130、転写装置132、及び定着装置140が装着されている。また、本体フレーム40には、給紙装置160、搬送ロール182、レジストロール184、及び排出ロール186が装着されている。また、本体フレーム40には、感光体ドラム122等を駆動する例えばモータ等の図示を省略する駆動源と、この駆動源から例えば感光体ドラム122等に駆動を伝達する例えばギア列等からなる図示を省略する駆動伝達機構が装着されている。
【0041】
また、本体フレーム40には支持用突起42が設けられている。支持用突起42は、画像形成装置本体30の底面38に設けられ、載置面800と接触して画像形成装置本体30を支持する支持部として用いられている。支持用突起42は、例えばゴム等の弾性を有する部材を本体フレーム40に装着することで構成されている。
【0042】
外装カバー50は、例えば樹脂製であって、例えば、ねじ等を用いて本体フレーム40に固定されている。また、外装カバー50は、重力方向下側から原稿読取装置300及び操作パネル700を支持している。また、外装カバー50には、第1の凸部52と、第2の凸部54とが形成されている。第1の凸部52は、画像形成装置本体30の底面38に形成された凸部として用いられている。
【0043】
第1の凸部52及び第2の凸部54は、外装カバー50と一体として成形しても良いし、外装カバー50に他の部材を装着するように構成しても良い。外装カバー50に他の部材を装着する場合、例えばゴム等の弾性からなる部材を用いることができる。また、第1の凸部52及び第2の凸部54は、外装カバー50に一体として凸部を形成した上で、その凸部に他の部材を装着するように構成しても良い。
【0044】
第1の凸部52は、図6に示すように、像形成部120よりも操作パネル700側に位置している。
【0045】
第2の凸部54は、図6に示すように、載置面800に画像形成装置10が載置され、それぞれの支持用突起42が載置面800に接触した状態において載置面800との間に隙間Lを形成している。このため、通常の状態においては、第2の凸部54は載置面800から離れている。一方、例えば原稿読取装置300を第1の位置から第2の位置へ勢い良く移動させた等の理由で画像形成装置本体30の後側に力が加えられ、画像形成装置本体30が後ろ向きに傾くと、第2の凸部54は載置面800に接触する。そして、第2の凸部54が載置面800に接触すると、画像形成装置本体30は、その状態からさらに後ろ向きに傾きにくくなり、後ろ向きに傾くことによる転倒が生じにくくなる。
【0046】
図7には、原稿読取装置300が示されている。原稿読取装置300は、先述のように原稿読取装置本体302を有し、原稿読取装置本体302の下向きの面には、先述の右側に位置する緩衝装置500の案内部材510と、左側に位置する緩衝装置500の案内部材510とが装着されている。また、原稿読取装置300は、光を透過する材料からなるプラテン部材312有していて、プラテン部材312に原稿Dが載置される。また、原稿読取装置本体302には、原稿読取装置本体302に対して開閉可能なプラテンカバー部322が装着されている。
【0047】
原稿読取装置本体302内には、原稿に光を照射し、照射した光の原稿からの反射光に基づいて原稿を読み取る読取部330が装着されている。読取部330は、光源342と、レンズ344と、光電変換素子346を有し、光源342が原稿Dに光を照射し、その反射光をレンズ344で集光し、集められた光を光電変換素子346が受光して信号に変換する
【0048】
図8には、画像形成装置本体30の底面38が示され、図9には、画像形成装置本体30の第1の凸部52近傍が拡大して示されている。図8に示すように、先述の支持用突起42は、4個が本体フレーム40に設けられている。また、図8に示すように、先述の第1の凸部52は、2個が外装カバー50に設けられている。以下、2つ第1の凸部52を区別する場合に、右側(図8の上側)に位置する第1の凸部52を第1の凸部52Rとし、左側(図8の下側)に位置する第1の凸部52を第1の凸部52Lとする。また、図8に示すように、先述の第2の凸部54は、2個が外装カバー50に設けられている。以下、2つ第2の凸部54を区別する場合に、右側に位置する第2の凸部54を第2の凸部54Rとし、左側に位置する第2の凸部54を第1の凸部54Lとする。
【0049】
図8に示すように、第1の凸部52は、それぞれが4個の支持用突起42よりも操作パネル700(図1参照)側であって、前側(図8の左側)に配置されている。また、第1の凸部52Rは、いずれの支持用突起42よりも右側に位置し、第1の凸部52Lは、いずれの支持用突起42よりも左側に位置している。このように、第1の凸部52は、いずれもが、操作パネル700の長手方向において支持用突起42よりも外側に位置している。また、第2の凸部54は、それぞれが4個の支持用突起42よりもヒンジ304(図2参照)側であって、後ろ側(図8の右側)に配置されている。また、第2の凸部54Rは、いずれの支持用突起42よりも右側に位置し、第2の凸部54Lは、いずれの支持用突起42よりも左側に位置している。このように、第2の凸部54は、いずれもが、操作パネル700の長手方向において支持用突起42よりも外側に位置している。
【0050】
このように、第2凸部54は、いずれもが、操作パネル700の長手方向において支持用突起42よりも外側に位置しているため、画像形成装置本体30が右側に傾くと、第2の凸部54Rが載置面800に接触する。そして、第2の凸部54Rが載置面800に接触すると、画像形成装置本体30は、その状態からさらに右向きに傾きにくくなり、右向きに傾くことによる転倒が生じにくくなる。また、画像形成装置本体30が左側に傾くと、第2の凸部54Lが載置面800に接触する。そして、第2の凸部54Lが載置面800に接触すると、画像形成装置本体30は、その状態からさらに左向きに傾きにくくなり、左向きに傾くことによる転倒が生じにくくなる。
【0051】
図9に示すように、載置面800に画像形成装置10が載置され、それぞれの支持用突起42が載置面800に接触した状態において、第1の凸部52は載置面800との間に隙間Lを形成している。隙間Lは、例えば、0.5mmである。隙間Lが形成されているため、通常の状態においては、第1の凸部52は載置面800から離れている。一方、例えば操作パネル700(図1参照)を操作するために、操作パネル700に下向きの力が加えられる等の理由で図9に矢印で示すように画像形成装置本体30が前向きに傾くと、第1の凸部52は載置面800に接触する。そして、第1の凸部52が載置面800に接触すると、画像形成装置本体30は、その状態からさらに前向きに傾きにくくなり、前向きに傾くことによる転倒が生じにくくなる。
【0052】
また、先述のように、第1の凸部52は、いずれもが、操作パネル700の長手方向において支持用突起42よりも外側に位置している。このため、操作パネル700に下向きの力が加えられる等の理由で、画像形成装置本体30が右側に傾くと、第1の凸部52Rが載置面800に接触する。そして、第1の凸部52Rが載置面800に接触すると、画像形成装置本体30は、その状態からさらに右向きに傾きにくくなり、右向きに傾くことによる転倒が生じにくくなる。また、画像形成装置本体30が左側に傾くと、第1の凸部52Lが載置面800に接触する。そして、第1の凸部52Lが載置面800に接触すると、画像形成装置本体30は、その状態からさらに左向きに傾きにくくなり、左向きに傾くことによる転倒が生じにくくなる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上で説明をしたように、本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンター等の画像形成装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
10・・・画像形成装置
30・・・画像形成装置本体
38・・・底面
39・・・縁部
40・・・本体フレーム
42・・・支持用突起
50・・・外装カバー
52・・・第1の凸部
80・・・補給用開閉部
84・・・給紙用開閉部
88・・・回転中心
120・・・像形成部
700・・・操作パネル
800・・・載置面
C1・・・中心
C2・・・中央
L・・・隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体と、
前記画像形成装置本体内に設けられ、記録媒体に像を形成する像形成部と、
当該画像形成装置の操作に用いられる操作部と、
前記画像形成装置本体の底面に設けられ、前記画像形成装置本体の載置面と接触して前記画像形成装置本体を支持する支持部と、
前記底面に設けられた凸部と、
を有し、
前記凸部は、前記支持部よりも前記操作部側に配置され、前記載置面と間に隙間を形成している画像形成装置。
【請求項2】
前記底面の前記操作部側の縁部は、前記操作部の中心よりも前記画像形成装置本体の中央側に位置する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置本体に装着され、前記操作部の側に開放される開閉部をさらに有し、
前記開閉部は、開閉する際の回転中心が前記操作部の中心よりも前記画像形成装置本体の中央側に位置する請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記凸部は、前記像形成部よりも前記操作部側に位置する請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置本体は、
前記像形成部が装着された装着部と、
前記操作部を支持し、前記支持部を覆うように配置された外装部と、
を有し、
前記凸部は、前記外装部に設けられている請求項1乃至4いずれか記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記凸部は、前記操作部の長手方向において、前記支持部よりも外側に位置する請求項1乃至5いずれか記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成装置本体は、当該画像形成装置本体の上側の面よりも前記底面が小さい請求項請求項1乃至6いずれか記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−88645(P2012−88645A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237318(P2010−237318)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】