説明

画像形成装置

【課題】トナー収容部に収容されるトナーを攪拌部材によって十分に攪拌させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、トナー収容部461と、トナー収容部461内のトナーTNを攪拌する攪拌部材464と、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向に交互に回転させるモーター465と、攪拌部材464の回転数を検出する回転検出部466と、回転検出部466によって検出される回転数が第1回転数よりも少ない場合に、攪拌部材464を正転方向に第1の時間回転させることと逆転方向に第1の時間回転させることとを交互に繰り返し、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が相対的に多くなるのに応じて、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第1の時間よりも長くするようモーター465を制御する制御部90と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナーを利用して被転写材に画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機、複合機及びプリンター等の画像形成装置には、トナーを利用して用紙(被転写材)に画像を形成するものがある。このような画像形成装置では、トナーカートリッジ(トナー収容部)に収容されるトナーがモーターの駆動に基づいて現像器に供給されるようになっている。ところで、上述したモーターには、安価なブラシ付きDC(Direct Current)モーターが利用される場合が多い。ところが、ブラシ付きDCモーターは、トルクが小さいために、大きなトルク負荷に対しては駆動しきれない。ここで、トナーカートリッジの流通経路及び保管場所において、そのトナーカートリッジが縦向きに置かれた場合には、内部に収容されるトナーがトナーカートリッジの供給口等に集まり、いわゆる「締まり状態」が発生することがある。このような締り状態が発生した場合には負荷が大きくなるために、ブラシ付きDCモーターでは、駆動できないおそれがある。このため、画像形成装置には、トナーカートリッジの内部に配置される攪拌部材によってトナーを攪拌するものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−83629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された画像形成装置では、攪拌部材を1方向のみに回転させるため、トナーカートリッジ(トナー収容部)に収容されるトナーが十分に攪拌されない場合がある。このようにトナーが十分に攪拌されない場合には、画像形成装置は、モーターを駆動させることができないおそれがある。
【0005】
本発明は、トナー収容部に収容されるトナーを攪拌部材によって十分に攪拌させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トナーを収容するトナー収容部と、前記トナー収容部に収容されるトナーを攪拌する攪拌部材と、攪拌部材を正転方向及び逆転方向に交互に回転させる駆動部と、前記攪拌部材の回転数を検出する回転検出部と、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が予め設定された第1回転数よりも少ない場合に、前記攪拌部材を正転方向に第1の時間回転させることと逆転方向に前記第1の時間回転させることとを交互に繰り返し、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が相対的に多くなるのに応じて、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第1の時間よりも長くするよう前記駆動部を制御する制御部と、を備える画像形成装置に関する。
【0007】
また、前記制御部は、前記攪拌部材を正転方向に第1の時間回転させることと逆転方向に前記第1の時間回転させることとを交互に繰り返した後、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第1回転数よりも多い第2回転数以上となる場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第1の時間よりも長い第2の時間とするよう前記駆動部を制御し、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第2回転数よりも多い第3回転数以上となる場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第2の時間よりも長い第3の時間とするよう前記駆動部を制御することが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記攪拌部材を正転方向に前記第1の時間回転させることと逆転方向に前記第1の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御した後、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第2回転数以上の場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第2の時間とすると共に、前記攪拌部材を正転方向に前記第2の時間回転させることと逆転方向に前記第2の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御し、前記攪拌部材を正転方向に前記第2の時間回転させることと逆転方向に前記第2の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御した後、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第3回転数以上の場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第3の時間とすると共に、前記攪拌部材を正転方向に前記第3の時間回転させることと逆転方向に前記第3の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御することが好ましい。
【0009】
また、前記第1の時間は、0.1秒であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、トナー収容部に収容されるトナーを攪拌部材によって十分に攪拌させることが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】画像形成装置の一実施形態に係るコピー機の全体構成を説明するための図である。
【図2】コピー機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】トナーカートリッジについて説明するための図である。
【図4】パルス板について説明するための図である。
【図5】攪拌部材の回転方向と回転時間の一例について説明するための図である。
【図6】コピー機のトナーの「締まり状態」を解消する動作の一例について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の一実施形態に係るコピー機について説明する。まず、コピー機1の全体構成について説明する。図1は、画像形成装置の一実施形態に係るコピー機1の全体構成を説明するための図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態のコピー機1は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とを備える。
原稿搬送部10は、ADF(Automatic Document Feeder)であり、原稿載置部11と、第1送りローラー12と、ガイド13と、タイミングローラー対14と、原稿排出部15とを備える。第1送りローラー12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラー対14に供給する。タイミングローラー対14は、原稿読取部20が原稿Gの画像を読み取るタイミングと、原稿Gの画像が原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって画像が読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15から見たコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
【0014】
原稿読取部20は、第1読取面21aと、第2読取面22aとを備える。第1読取面21aは、ガイド13に対向して配置された第1コンタクトガラス21の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。第2読取面22aは、第1読取面21aに隣接して(図1に示す場合では、第1読取面21aの右側の大部分に亘って)配置される。第2読取面22aは、原稿搬送部10を用いずに原稿Gの画像を読み取る場合に用いられる。第2読取面22aは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス22の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。
【0015】
また、原稿読取部20は、照明部23と、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27と、撮像部28とをコピー機本体2の内部に備える。照明部23と第1ミラー24とは、それぞれ副走査方向Xに移動する。第2ミラー25と第3ミラー26とは、図1において照明部23及び第1ミラー24の左側に配置される。さらに、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27とを介した第1読取面21a又は第2読取面22aから撮像部28までの距離(光路長)を一定に保ちつつ、それぞれ副走査方向Xに移動する。
【0016】
照明部23は、原稿Gに光を照射する光源である。第1ミラー24、第2ミラー25及び第3ミラー26は、光路長を一定に保ちつつ、原稿Gによって反射された光を結像レンズ27に導くためのミラーである。結像レンズ27は、第3ミラー26から入射した光を撮像部28に結像させる。撮像部28は、入射された光を電気信号に変換することにより、結像された光像に基づいて画像データを得るための撮像素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーである。
【0017】
用紙搬送部30は、第2送りローラー31と、第3送りローラー32と、レジストローラー対33と、用紙排出部34とを備える。第2送りローラー31は、給紙カセット36に収容される用紙T(被転写材)を転写部50に供給する。第3送りローラー32は、手差しトレイ37に載置される用紙T(被転写材)を転写部50に供給する。レジストローラー対33は、転写部50にトナー画像が到達するタイミングと、転写部50に用紙Tを供給するタイミングとを合わせるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。また、レジストローラー対33は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。用紙排出部34は、トナー画像が定着された用紙Tをコピー機本体2の外部に排出する。
用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
【0018】
画像形成部40は、トナー画像を形成するためのものであり、感光体ドラム41と、帯電部42と、レーザースキャナーユニット43と、現像器44と、クリーニング部45と、トナーカートリッジ46と、1次転写ローラー47と、中間転写ベルト48と、対向ローラー49とを備える。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザースキャナーユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザースキャナーユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。トナーカートリッジ46の詳細については、後述する。
【0019】
1次転写ローラー47(47a,47b,47c,47d)は、中間転写ベルト48に関して各感光体ドラム41a,41b,41c,41dとは反対側にそれぞれ配置される。中間転写ベルト48は、画像形成部40及び転写部50を通過するベルトである。中間転写ベルト48の一部分は、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dと各1次転写ローラー47a,47b,47c,47dとの間に挟み込まれ、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの表面に形成されたトナー画像がそれぞれ1次転写される。対向ローラー49は、環状形状の中間転写ベルト48の内側に配置され、中間転写ベルト48を図1に示す矢印A方向に進行させるための駆動ローラーである。
【0020】
転写部50は、2次転写ローラー51を備える。2次転写ローラー51は、中間転写ベルト48に関して対向ローラー49とは反対側に配置され、中間転写ベルト48の一部分を対向ローラー49との間に挟みこむ。さらに、2次転写ローラー51は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。
【0021】
定着部60は、加熱回転体61と、加圧回転体62とを備える。加熱回転体61と加圧回転体62とは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
【0022】
次に、コピー機1の機能構成について説明する。図2は、コピー機1の機能構成を示すブロック図である。
コピー機1は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60)を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。
さらに、コピー機1は、上述した機能構成に加えて、操作部70と、記憶部80と、制御部90とを備える。
【0023】
操作部70は、テンキー(図示せず)、タッチパネル(図示せず)及びスタートキー(図示せず)等を備える。テンキーは、印刷部数等の数字を入力するために操作される。タッチパネルは、種々の機能(一例として、印刷倍率の設定機能や、複数のページを1枚の用紙Tに割り付ける機能(2in1等))が割り当てられた複数のキー等を表示する。タッチパネルに表示されたキーは、種々の機能のうちのいずれかをコピー機1に実行させるために操作される。スタートキーは、印刷を実行させるために操作される。操作部70は、いずれかのキーが操作されることにより、このキーが操作されたことを表す信号を制御部90に供給する。
【0024】
記憶部80は、ハードディスクや半導体メモリー等から構成される。記憶部80は、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに基づく画像データを記憶する。また、記憶部80は、コピー機1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
【0025】
制御部90は、原稿搬送部10、原稿読取部20、エンジン部3、操作部70等を制御する。
【0026】
次に、トナーカートリッジ46の詳細について説明する。図3は、トナーカートリッジ46について説明するための図である。ここで、図3(A)は、トナーカートリッジ46の正面図である。図3(B)は、トナーカートリッジ46の側面図である。図4は、パルス板466aについて説明するための図である。
【0027】
図3に示すように、トナーカートリッジ46は、トナー収容部461と、攪拌部材464と、駆動部としてのモーター465(図3(A)参照)と、回転検出部466(図3(A)参照)とを備える。
【0028】
トナー収容部461は、トナーTNを収容する容器である。
トナーカートリッジ46(トナー収容部461)の下部には、トナーTNを現像器44に供給するための供給口462(図3(B)参照)が設けられている。供給口462の上方には、スクリュー部材463が設けられている。スクリュー部材463は、第1軸部材463aと、第1軸部材463aの表面に設けられた螺旋羽463bとから構成される。モーター(図示せず)の駆動に伴ってスクリュー部材463が回転すると、トナーTNは、供給口462を介して現像器44に供給される。
【0029】
攪拌部材464は、トナーカートリッジ46(トナー収容部461)の内部に配置され、トナーカートリッジ46(トナー収容部461)に収容されるトナーTNを攪拌する。一例としては、攪拌部材464は、第2軸部材464aと、第2軸部材464aの表面に設けられた板部材464bとから構成される。そして、第2軸部材464aの回転に伴って板部材464bがトナーカートリッジ46の内部を移動すると、そのトナーカートリッジ46に収容されるトナーTNは攪拌される。なお、第2軸部材464aには、複数枚の板部材が設けられてもよい。
【0030】
モーター465は、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向に交互に回転させる。すなわち、モーター465は、第2軸部材464aを正転方向及び逆転方向に交互に回転させる。これにより、板部材464bは、トナーカートリッジ46の内部を正転方向に移動することと、逆転方向に移動することと交互に繰り返して、トナーカートリッジ46に収容されるトナーTNを攪拌する。
【0031】
回転検出部466は、攪拌部材464の回転数を検出する。具体的には、回転検出部466は、パルス板466aと、発光部466cと、受光部466dとを備える。図4に一例を示すように、パルス板466aは、円形板である。そのパルス板466aには、円周方向に沿って等間隔に複数の孔部466bが形成されている。各孔部466bは、円形板の半径方向(円形板の中心部から外周方向に向かう方向)に沿った長孔である。ここで、孔部466bの数は、図4に示すように8個に限定されることはない。このようなパルス板466aは、トナーカートリッジ46の外部に突き出た第2軸部材464aに連結される。具体的な一例としては、パルス板466aの中心部が第2軸部材464aによって貫通されることにより、パルス板466aは、第2軸部材464aに固定される。これにより、パルス板466aは、第2軸部材464aと共に回転する。
【0032】
図3(A)に示すように、発光部466c及び受光部466dは、パルス板466aを挟んで配置される。すなわち、発光部466cは、パルス板466aの一方の面側に配置される。受光部466dは、パルス板466aにおける一方の面とは反対側の他方の面側において、パルス板466aに形成された孔部466bを介して発光部466cから出射された光を受光することが可能なように配置される。ここで、パルス板466aが回転する場合、発光部466cから出射された光は、パルス板466aによって遮断され、又は、孔部466bを通過する。このため、受光部466dは、光の受光と非受光とが繰り返される場合に、光を受光する回数に基づいて、パルス板466a(第2軸部材464a及び板部材464b)の回転数(回転角度)を検出する。
【0033】
また、図5は、攪拌部材464の回転方向と回転時間の一例について説明するための図である。
上述した制御部90は、モーター465を制御する。具体的には、制御部90は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が予め設定された第1回転数よりも少ない場合に、攪拌部材464を正転方向に第1の時間回転させることと逆転方向に第1の時間回転させることとを交互に繰り返すようモーター465を制御する。
【0034】
第1回転数は、トナーカートリッジ46に収容されるトナーTNを攪拌するか否かの判断基準となる回転数である。攪拌部材464の回転数が第1回転数よりも少ない場合とは、トナーカートリッジ46に収容されるトナーTNが「締まり状態」となって攪拌部材464にかかる抵抗が大きくなるために、攪拌部材464の回転数が相対的に少ない状態にある場合である。したがって、攪拌部材464の回転数が第1回転数よりも少ない場合には、制御部90は、攪拌部材464を相対的に短い時間(第1の時間)正逆方向に回転させることを繰り返すようモーター465を制御して、トナーTNの「締まり状態」を解消させる。図5に一例を示すように、制御部90は、第1の時間A、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第1の時間A、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを繰り返す。なお、図5に示す場合では、第1の時間A、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向に交互に回転させることを2回繰り返しているが、繰り返す回数は、2回に限定されることはなく、3回以上繰り返してもよい。
ここで、第1の時間Aは、例えば、0.1秒である。
【0035】
その後、制御部90は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が相対的に多くなるのに応じて、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第1の時間よりも長くするようモーター465を制御する。攪拌部材464が正転方向及び逆転方向に交互に繰り返し回転することにより、トナーTNの「締まり状態」は、緩和される。この場合、攪拌部材464の回転数(回転角度)は、トナーTNが「締まり状態」にある場合に比べて、多くなる。このように、攪拌部材464の回転数が相対的に多くなった場合には、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に回転させる時間と、攪拌部材464を逆転方向に回転させる時間とのそれぞれを第1の時間よりも長くするようモーター465を制御する。
【0036】
具体的には、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第1の時間A回転させることと、逆転方向に第1の時間A回転させることとを交互に繰り返した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第1回転数よりも多い第2回転数以上となる場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第1の時間Aよりも長い第2の時間Bとするようモーター465を制御する。すなわち、制御部90は、第2の時間B(図5参照)、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第2の時間B、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを繰り返す。なお、図5に示す場合では、第2の時間B、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向に交互に回転させることを2回繰り返しているが、繰り返す回数は、2回に限定されることはなく、3回以上繰り返してもよい。ここで、第2の時間Bは、例えば、0.2〜0.3秒であり、具体的な例として、0.2秒、0.25秒及び0.3秒のうちのいずれかである。
【0037】
さらに、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第2の時間B回転させることと逆転方向に第2の時間B回転させることとを交互に繰り返した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第2回転数よりも多い第3回転数以上となる場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第2の時間Bよりも長い第3の時間Cとするようモーター465を制御する。すなわち、第2の時間B、攪拌部材464が正転方向及び逆転方向に交互に繰り返し回転することにより、トナーTNの「締まり状態」がさらに緩和された場合には、制御部90は、第3の時間C(図5参照)、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第3の時間C、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを繰り返す。なお、図5に示す場合では、第3の時間C、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向に交互に回転させることを1回行っているが、繰り返す回数は、2回以上が好ましい。ここで、第3の時間Cは、例えば、0.4秒である。
【0038】
なお、第3の時間C、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向に交互に回転させることを繰り返した後でも、制御部90は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が相対的に多くなるのに応じて、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を段階的に長くするようモーター465を制御することが可能である。この場合、制御部90は、攪拌部材464の回転数が所定の回転数に到達するまで、このような制御を行う。
【0039】
また、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第1の時間A回転させることと、逆転方向に第1の時間A回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第2回転数以上の場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第2の時間Bとするようモーター465を制御することが好ましい。この場合、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第2の時間B回転させることと、逆転方向に第2の時間B回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御する。また、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第1の時間A回転させることと、逆転方向に第1の時間A回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第2回転数よりも少ない場合に、再度、攪拌部材464を正転方向に第1の時間A回転させることと、逆転方向に第1の時間A回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御する。
【0040】
さらに、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第2の時間B回転させることと、逆転方向に第2の時間B回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第3回転数以上の場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第3の時間Cとするようモーター465を制御することが好ましい。この場合、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第3の時間C回転させることと、逆転方向に第3の時間C回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御する。また、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第2の時間B回転させることと、逆転方向に第2の時間B回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第3回転数よりも少ない場合に、再度、攪拌部材464を正転方向に第2の時間B回転させることと、逆転方向に第2の時間B回転させることとを所定の回数繰り返すようモーター465を制御する。
【0041】
次に、本実施形態におけるコピー機1のトナーの「締まり状態」を解消する動作の一例について説明する。図6は、コピー機1のトナーの「締まり状態」を解消する動作の一例について説明するためのフローチャートである。
【0042】
ステップST1において、制御部90は、モーター465を制御することにより、攪拌部材464を回転させる。これにより、回転検出部466のパルス板466aは、回転する。
【0043】
ステップST2において、制御部90は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第1回転数よりも少ないか否かを判断する。攪拌部材464の回転数が第1回転数よりも少ない場合(Yes)には、処理は、ステップST3に進む。攪拌部材464の回転数が第1回転数以上の場合(No)には、トナーカートリッジ46内のトナーが「締まり状態」になっていないとして、処理は終了する。
【0044】
ステップST3において、制御部90は、モーター465を制御することにより、攪拌部材464を第1の時間Aで交互に回転させる。すなわち、制御部90は、第1の時間A、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第1の時間A、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを繰り返すようモーター465を制御する。
【0045】
ステップST4において、制御部90は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第2回転数以上になったか否かを判断する。攪拌部材464の回転数が第2回転数よりも少ない場合(No)には、処理は、ステップST3に戻る。攪拌部材464の回転数が第2回転数以上の場合(Yes)には、処理は、ステップST5に進む。
【0046】
ステップST5において、制御部90は、モーター465を制御することにより、攪拌部材464を第2の時間Bで交互に回転させる。すなわち、制御部90は、第2の時間B、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第2の時間B、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを繰り返すようモーター465を制御する。
【0047】
ステップST6において、制御部90は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第3回転数以上になったか否かを判断する。攪拌部材464の回転数が第3回転数よりも少ない場合(No)には、処理は、ステップST5に戻る。攪拌部材464の回転数が第3回転数以上の場合(Yes)には、処理は、ステップST7に進む。
【0048】
ステップST7において、制御部90は、モーター465を制御することにより、攪拌部材464を第3の時間Cで交互に回転させる。すなわち、制御部90は、第3の時間C、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第3の時間C、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを繰り返すようモーター465を制御する。
【0049】
ステップST7の処理の後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が所定の回転数に到達した場合、又は、ステップST7の処理が所定の時間行われた場合に、処理は、終了する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が予め設定された第1回転数よりも少ない場合に、攪拌部材464を正転方向に第1の時間回転させることと、逆転方向に第1の時間回転させることとを交互に繰り返す。その後、コピー機1は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が相対的に多くなるのに応じて、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第1の時間よりも長くする。このように、コピー機1は、攪拌部材464の回転を適切に制御するため、トナーカートリッジ46に収容されるトナーTNを十分に攪拌させることができる。また、コピー機1は、攪拌部材464の回転時間を徐々に長くしていくため、攪拌部材464の回転時間を初めから長く設定する場合に比べて、モーター465に加わる負荷を低減して、モーター465において消費される電力を低減することができる。
【0051】
また、コピー機1は、攪拌部材464を正転方向に第1の時間回転させることと、逆転方向に第1の時間回転させることとを交互に繰り返した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第1回転数よりも多い第2回転数以上となる場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第1の時間よりも長い第2の時間とする。その後、コピー機1は、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第2回転数よりも多い第3回転数以上となる場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第2の時間よりも長い第3の時間とする。これにより、コピー機1は、トナーカートリッジ46に収容されるトナーTNの「締まり状態」を徐々に緩和することができる。よって、コピー機1は、モーター465に加わる負荷を低減して、モーター465において消費される電力を低減することができる。
【0052】
また、コピー機1は、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに第1の時間回転させることを所定の回数繰り返した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第2回転数以上の場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第2の時間とすると共に、攪拌部材464の正転方向及び逆転方向への回転を所定の回数繰り返す。さらに、コピー機1は、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに第2の時間回転させることを所定の回数繰り返した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が第3回転数以上の場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を第3の時間とすると共に、攪拌部材464の正転方向及び逆転方向への回転を所定の回数繰り返す。これにより、コピー機1は、トナーTNの「締まり状態」がある程度緩和されると、攪拌部材464の回転時間を長くするので、トナーTNを十分に攪拌することができる。
【0053】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
すなわち、制御部90は、攪拌部材464を正転方向に第1の時間回転させることと、逆転方向に第1の時間回転させることとを所定の時間繰り返すようモーター465を制御した後、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が相対的に多くなった場合に、攪拌部材464を正転方向及び逆転方向のそれぞれに第1時間よりも長い時間回転させることを所定の時間繰り返すようモーター465を制御することが可能である。
【0054】
具体的には、制御部90は、第1の時間、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第1の時間、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを所定の時間繰り返すようモーター465を制御する。そして、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が予め設定された閾値以上となる場合に、制御部90は、第1時間よりも長い第4の時間、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第4の時間、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを所定の時間繰り返すようモーター465を制御する。一方、回転検出部466によって検出される攪拌部材464の回転数が閾値を下回る場合に、制御部90は、再度、第1の時間、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、第1の時間、攪拌部材464を逆転方向に回転させることを所定の時間繰り返すようモーター465を制御する。この場合、制御部90は、攪拌部材464の回転数が所定の回転数に到達するまでの、上述した制御を繰り返す。
【0055】
これにより、コピー機1は、トナーカートリッジ46に収容されるトナーTNの「締まり状態」を徐々に緩和することができる。よって、コピー機1は、モーター465に加わる負荷を低減して、モーター465において消費される電力を低減することができる。
【0056】
また上述した実施形態のコピー機1では、攪拌部材464が正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転する場合、その回転の途中で停止していない。しかしながら、本発明では、攪拌部材464が正転方向及び逆転方向にそれぞれ回転する途中で、その攪拌部材464の回転を一旦停止させるよう制御部90によってモーター465を制御してもよい。この場合、例えば、攪拌部材464を回転させる時間には、攪拌部材464が一旦停止しているときの時間が含まれない。これにより、コピー機1は、モーター465に連続して負荷が加わることを防ぐことができる。
【0057】
また、上述した実施形態のコピー機1では、図5に示すように、第1の時間、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、攪拌部材464の回転を停止させ、その後、第1の時間、攪拌部材464を逆転方向に回転させ、攪拌部材464の回転を停止させるよう制御部90によってモーター465を制御している。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されることはない。すなわち、制御部90が、第1の時間、攪拌部材464を正転方向に回転させた後、直ぐに、第1の時間、攪拌部材464を逆転方向に回転させるようモーター465を制御してもよい。
【0058】
また、本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
【0059】
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナー機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0060】
1…コピー機(画像形成装置)、46…トナーカートリッジ、461…トナー収容部、464…攪拌部材、465…モーター(駆動部)、466…回転検出部、90…制御部、TN…トナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナーを収容するトナー収容部と、
前記トナー収容部に収容されるトナーを攪拌する攪拌部材と、
攪拌部材を正転方向及び逆転方向に交互に回転させる駆動部と、
前記攪拌部材の回転数を検出する回転検出部と、
前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が予め設定された第1回転数よりも少ない場合に、前記攪拌部材を正転方向に第1の時間回転させることと逆転方向に前記第1の時間回転させることとを交互に繰り返し、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が相対的に多くなるのに応じて、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第1の時間よりも長くするよう前記駆動部を制御する制御部と、
を備える画像形成装置
【請求項2】
前記制御部は、前記攪拌部材を正転方向に前記第1の時間回転させることと逆転方向に前記第1の時間回転させることとを交互に繰り返した後、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第1回転数よりも多い第2回転数以上となる場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第1の時間よりも長い第2の時間とするよう前記駆動部を制御し、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第2回転数よりも多い第3回転数以上となる場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第2の時間よりも長い第3の時間とするよう前記駆動部を制御する
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記攪拌部材を正転方向に前記第1の時間回転させることと逆転方向に前記第1の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御した後、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第2回転数以上の場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第2の時間とすると共に、前記攪拌部材を正転方向に前記第2の時間回転させることと逆転方向に前記第2の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御し、
前記攪拌部材を正転方向に前記第2の時間回転させることと逆転方向に前記第2の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御した後、前記回転検出部によって検出される前記攪拌部材の回転数が前記第3回転数以上の場合に、前記攪拌部材を正転方向及び逆転方向のそれぞれに回転させる時間を前記第3の時間とすると共に、前記攪拌部材を正転方向に前記第3の時間回転させることと逆転方向に前記第3の時間回転させることとを所定の回数繰り返すよう前記駆動部を制御する
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1の時間は、0.1秒である
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−105059(P2013−105059A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249393(P2011−249393)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】