説明

画像形成装置

【課題】 ジョブを実行中に、胴内排出トレイを引出すことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 胴内空間170に引出可能に配置された胴内排出トレイ200と、胴内排出トレイ200をロックする機構と、胴内排出トレイ200の引出を指示する引出レバー220とを備え、ロック機構は、記録紙を搬送するジョブが実行されている間、胴内排出トレイ200をロックし、記録紙を搬送するジョブを実行中に引出レバー220が操作された場合、実行中のジョブを中断し、搬送中の記録紙が排出された後、胴内排出トレイ200のロックを解除する。引出された胴内排出トレイ200が胴内空間170に戻された場合、胴内排出トレイ200をロックした後、中断したジョブを再開する。これにより、ジョブを実行中でも、排出される記録紙と干渉して記録紙を損傷することなく安全に胴内排出トレイを引出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引出可能な胴内排紙トレイを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置に関して、省スペース化及び低価格化のために、装置の小型化がより一層要望されている。原稿を読取るスキャナ部、記録紙への印刷を行なう画像形成部等が薄型化しているものの、これらの薄型化には限界がある。
【0003】
スキャナ部と画像形成部との間に、印刷完了後に排出される記録紙を受けるトレイ(胴内排紙トレイ)を設けた画像形成装置が普及している。このような画像形成装置においては、上記のスキャナ部及び画像形成部に加えて、スキャナ部と画像記録部との間の空間(以下、胴内排紙空間ともいう)も薄型化の対象となる。しかし、胴内排紙空間を狭くすると、排出された記録紙を取出しにくくなる。
【0004】
そのために、例えば、下記特許文献1〜3には、排出された記録紙が載った状態で引出すことができる胴内排紙トレイを備えた画像形成装置が開示されている。また、下記特許文献4には、1つのジョブの印刷及び記録紙の排出処理が全て完了してから胴内から胴内排紙トレイを引出すことが可能な画像形成装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−283651号公報
【特許文献2】特開平4−56162号公報
【特許文献3】特開2011−93324号公報
【特許文献4】特開2007−55722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1〜3では、引出したトレイを胴内の元の位置に戻す際に、排出中の記録紙とトレイとが干渉することにより、記録紙を破損させるなど不都合が生じる問題がある。また、排出された記録紙を確認するために引出したトレイを、排出済みの記録紙を搭載したまま元の位置に戻す際には、搭載されている記録紙と排出中の記録紙とが干渉する問題も生じる。
【0007】
また、特許文献4では、印刷ジョブ(印刷された記録紙)の排出が優先であり、トレイを引出したいときでも、実行中のジョブが完了して印刷された記録紙が全て排出されなければ、トレイを引出して記録紙を取出せない問題がある。特許文献4に開示された画像形成装置は胴内排紙の構成ではあるが、胴内排紙空間が広く複数のトレイが配置されており、大量の記録紙を保持でき、トレイに搭載された印刷後の記録紙をジョブの実行中に取出す必要がないので、トレイへの記録紙の排出が優先されている。
【0008】
しかし、トレイへの記録紙の排出を優先するという考えでは、胴内排紙空間をより一層狭くすることはできない。1つのジョブで大量の印刷を実行可能な画像形成装置において、胴内排紙空間をより一層狭くするためには、排出トレイの引出を優先する必要がある。即ち、1つのジョブの途中で一旦トレイを引出してトレイから記録紙を取出し、トレイを空にすることが必要となる。
【0009】
したがって、本発明は、ジョブを実行中に、胴内排紙トレイを引出すことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的は、下記によって達成することができる。
【0011】
即ち、本発明に係る画像形成装置は、原稿を読取って画像データを生成する読取部と画像データに基づいて記録紙上に画像を形成する画像形成部との間の空間である胴内の所定位置に、胴内から引出可能に配置され、排出される記録紙を受けるトレイと、トレイが胴内から引出されないようにトレイをロックするロック部と、ロック部によるロックを解除する解除部と、トレイの引出を指示する指示部と、実行中のジョブを中断する中断部とを備え、ロック部は、少なくとも記録紙を搬送するジョブが実行されている間、トレイをロックし、記録紙を搬送するジョブを実行中に指示部によってトレイの引出が指示された場合、中断部は、実行中のジョブを中断し、解除部は、少なくともジョブを中断したときに記録紙が搬送中であれば、トレイのロックを解除しない。
【0012】
好ましくは、記録紙を搬送するジョブを実行中に指示部によってトレイの引出が指示された場合、解除部は、ジョブを中断したときに記録紙が搬送中であれば、記録紙の排出が検出された後に、トレイのロックを解除する。
【0013】
より好ましくは、記録紙を搬送するジョブを実行中に指示部によってトレイの引出が指示された場合、解除部は、ジョブを中断したときに記録紙が搬送中であれば、ジョブを中断してから所定時間が経過した後に、トレイのロックを解除し、所定時間は、給紙カセットから1枚の記録紙が引出されてから排出されるまでの時間以上の時間である。
【0014】
さらに好ましくは、記録紙を搬送するジョブを実行中に指示部によってトレイの引出が指示され、トレイが胴内から引出された後、胴内の所定位置に戻された場合、ロック部はトレイをロックし、トレイがロックされた状態で、中断されたジョブが再開される。
【0015】
好ましくは、指示部は、トレイを引出すためのレバーと、レバーの変位を検出するセンサとを備え、センサがレバーの変位を検出した場合、トレイを引出す指示を受けたと判定する。
【0016】
より好ましくは、画像形成装置は、外装に対して変位しない凸部をさらに備え、レバーは、凸部に係合する鉤部を備え、センサがレバーの変位を検出する位置に、レバーが変位した場合、鉤部及び凸部による係合が解除される。
【0017】
さらに好ましくは、指示部は、操作部に配置された所定のキーを備え、所定のキーが操作された場合、トレイを引出す指示を受けたと判定する。
【0018】
好ましくは、所定のキーは、割込コピーを指示するためのキーである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、胴内に配置されたトレイ(胴内排紙トレイ)の引出を指示する機能と、胴内排紙トレイをロック及び解除する機能とを独立に設けることによって、引出の指示を検出した場合に、ロックを解除しても問題が生じない状態になったときにロックを解除することができる。したがって、ジョブを実行中でも、胴内排紙トレイと排出される記録紙とが干渉して記録紙を損傷することなく安全に胴内排紙トレイを引出すことができる。
【0020】
引出された胴内排紙トレイが元の位置に戻されると、胴内排紙トレイをロックした後に、中断していたジョブが再開されるので、不用意に胴内排紙トレイが引出されることを防止することができる。
【0021】
胴内排紙トレイの引出を指示するレバーに、画像形成装置の外装(カバー)に係合する機構を設けることによって、不用意に胴内排紙トレイが引出されることを、より確実に防止することができる。
【0022】
胴内排紙トレイの引出を指示するレバーの代わりに、従来の割込コピーを指示するキー(割込みキー)を用いる場合、画像形成装置のハードウェア面での設計変更を最小に抑えることができる(胴内排紙トレイをロック及び解除する機能のみを追加すればよい)。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1の画像形成装置において胴内排紙トレイが引出された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】図1の画像形成装置における胴内排紙トレイのロック機構部分を一部破断して示す側面図である。
【図6】図1の画像形成装置における胴内排紙トレイのロック機構部分を一部破断して示す斜視図である。
【図7】図1の画像形成装置における胴内排紙トレイのロック機構部分を一部破断して示す下側から見た斜視図である。
【図8】第2凸部及び前面カバーの一部を破断して示す斜視図である。
【図9】図1の画像形成装置においてトレイ引出レバーによるロックが解除された状態を一部破断して示す側面図である。
【図10】図1の画像形成装置においてトレイロックアームによるロックが解除された状態を一部破断して示す側面図である。
【図11】図1の画像形成装置において胴内排紙トレイが引出される状態を一部破断して示す側面図である。
【図12】胴内排紙トレイの引出の指示に応じてジョブの実行を制御するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図13】中断キーを設けた操作部を示す斜視図である。
【図14】トルクリミッタによって胴内排紙トレイをロック及び解除する機構を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0025】
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100は、原稿を読取って生成された画像データに応じて、所定の記録紙に多色又は単色の画像を形成する。画像形成装置100は、本体装置110と、自動原稿処理装置120とにより構成されている。
【0026】
本体装置110の上部には操作部160が配置されている。画像形成装置100は、操作部160を介して入力される指示に応じた処理を実行する。画像形成装置100は、画像を形成した記録紙300を胴内排紙空間170に排紙する。胴内排紙空間170には、胴内排紙トレイ200を備えている。図2に示すように胴内排紙トレイ200は、後述するようにトレイ引出レバー220を操作することによって引出すことができる。胴内排紙トレイ200は、両端部にレール202を備えている。レール202がガイド204内を摺動することによって、胴内排紙トレイ200をスムーズに且つ安定して引出すことができる。
【0027】
図3を参照して、本体装置110は、画像読取装置90、光走査装置1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、及び胴内排紙トレイ200を備えて構成されている。
【0028】
自動原稿処理装置120は、原稿載置台(プラテンガラス)92の上に自動的に原稿を搬送する。自動原稿処理装置120は、矢印M方向に回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することができる。
【0029】
本画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)を用いたカラー画像データである。現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、及びクリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するように、それぞれ4個ずつ設けられている。
【0030】
帯電器5は感光体ドラム3の表面を帯電させる。光走査装置1は、帯電された感光体ドラム3を、入力された画像データに応じて露光し、その表面に静電潜像を形成する。現像器2は、各感光体ドラム3上の静電潜像を4色(YMCK)のトナーにより顕像化する。クリーナユニット4は感光体ドラム3上の残留トナーを除去及び回収する。
【0031】
中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。これらのローラは中間転写ベルト61を回転駆動させる。感光体ドラム3上に形成された各色のトナー像を、中間転写ローラ64により中間転写ベルト61に順次転写して、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する。中間転写ベルト61上のトナー像は、転写ローラ10によって記録紙上に転写される。中間転写ベルト61上に残存したトナーは、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去及び回収される。
【0032】
給紙カセット81及び手差し給紙カセット82は、画像形成に使用する記録紙を保持するためのトレイである。胴内排紙トレイ200は、印刷済みの記録紙を集積するためのトレイである。
【0033】
ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d、レジストローラ13、転写ローラ10、及び定着ユニット7等によって、記録紙搬送路Sが形成されている。ピックアップローラ11a,11bはそれぞれ、給紙カセット81又は手差し給紙カセット82から記録紙を1枚ずつピックアップして記録紙搬送路Sに供給する。搬送ローラ12a〜12dは、記録紙搬送路Sに沿って記録紙を搬送する。レジストローラ13は、記録紙を一旦保持し、所定のタイミングで記録紙を転写ローラ10に搬送する。
【0034】
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えている。ヒートローラ71は、所定の定着温度に設定されており、加圧ローラ72とともに、記録紙に転写された多色トナー像を熱定着させる。外部加熱ベルト73は、ヒートローラ71を外部から加熱する。
【0035】
画像読取装置90は、原稿載置台92、第1走査ユニット45、第2走査ユニット46、結像レンズ47、及びCCD48等を備えている。第1走査ユニット45は、副走査方向(図3の左右方向)へと移動しながら、原稿載置台92上の原稿を照明装置によって露光する。原稿からの反射光は、第2走査ユニット46及び結像レンズ47を介してCCD48に集光される。これにより原稿表面の画像を読取る。
【0036】
画像読取装置90は、原稿載置台92上の静止原稿だけでなく、自動原稿処理装置120により搬送される原稿表面の画像を読取ることができる。自動原稿処理装置120では、ピックアップローラ55によって、原稿トレイ56上の原稿を引き込み、搬送し、原稿読取ガラス84の上を通過させ、原稿を排紙トレイ49へと排出する。このとき、第1走査ユニット45は移動せずに、原稿読取ガラス84を介して、搬送される原稿表面を照明し、上記と同様に原稿表面の画像を読取る。
【0037】
CCD48により読取られた原稿表面の画像は、種々の画像処理を施されてから画像形成装置100の光走査装置(レーザ露光装置)1へと入力され、画像が記録紙に記録され、この記録紙が複写原稿として出力される。
【0038】
図4を参照して、画像形成装置100は、画像形成装置100全体を制御する制御部(以下、CPUという)130と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)132と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)134と、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)136と、バス142とを備えている。ROM132には、画像形成装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。各部間のデータ交換は、バス142を介して行なわれる。CPU130は、ROM132に格納されているプログラムにしたがって各部を制御し、画像形成装置100の機能を実現する。
【0039】
画像形成装置100はさらに、画像形成部150、画像処理部152、画像メモリ154、給紙部156、レバー検出センサ180、及びソレノイド182を備えている。
【0040】
操作部160は、操作パネル162及び操作キー部(操作部160中の操作パネル162以外の領域)を備えている。操作パネル162は、液晶パネル等で構成された表示パネルと、表示パネルの上に配置されたタッチパネルとを含む。表示パネルにはソフトキーが表示され、操作キー部にはハードキーが配置される。CPU130は、これらのキーに対するユーザの操作を監視する。ユーザはこれらのキーを押下又はタッチして、画像形成装置100に対して、画像形成の指示、画像形成の条件の設定等を入力することができる。
【0041】
ユーザによって操作部160が操作され、画像形成が指示された場合、画像読取装置90によって、上記したように原稿が読取られて生成された画像データは画像メモリ154に一時的に記憶される。画像処理部152は、画像メモリ154に記憶された画像データに対して、種々の画像処理を実行する。
【0042】
給紙部156は、上記した給紙カセット81,82を含む。画像形成部150は、上記した感光体ドラム3、帯電器5、光走査装置1、現像器2、転写ローラ10、定着ユニット7等を含み、画像メモリ154又はHDD136から読出された画像データを、上記したように給紙部156から搬送される記録紙上に形成する。
【0043】
レバー検出センサ180は、発光部と、発光部から発せられた光を受光する受光部とを備えている。レバー検出センサ180は、受光部が受光する否かによって、2つの状態を検出することができる。ソレノイド182は、例えば、電気的に制御されロッド184の突出量を変化させることができる電磁ソレノイドである。ソレノイド182は、胴内排紙トレイ200をロック又はロックを解除する。レバー検出センサ180及びソレノイド182は、画像形成装置100のジョブの実行状態に応じて、胴内排紙トレイ200の引出の可否を判定するために使用される。詳細は後述する。
【0044】
図5〜図11を参照して、胴内排紙トレイ200のロック及び解除機構に関して説明する。胴内排紙トレイ200は裏面に、第1凸部206及び1対の第1固定部208を備えている。
【0045】
トレイ引出レバー220は、第1フック222、遮蔽部224及び第1軸部226を備えている。トレイ引出レバー220は、第1軸部226の両端部がそれぞれ第1固定部208の穴に挿入されている。即ち、トレイ引出レバー220は、所定の角度範囲内で第1軸部226の周りに回動可能に、第1固定部208を介して胴内排紙トレイ200に固定されている。第1フック222は、前面カバー260に形成された第2凸部262(図8参照)に係合されることによって、位置が固定される。遮蔽部224は、トレイ引出レバー220の回動によって、その先端部(図5において破線で示す)が、レバー検出センサ180の発光部と受光部との間に挿入され得る。
【0046】
トレイロックアーム240は、第2フック242及び第2軸部244を備えている。トレイロックアーム240は、第2軸部244の両端部がそれぞれ第2固定部210の穴に挿入されている。即ち、トレイロックアーム240は、所定の角度範囲内で第2軸部244の周りに回動可能に、第2固定部210を介して、胴内排紙空間170の底面を画定するカバー270に固定されている。第2フック242は、胴内排紙トレイ200の裏面に形成された第1凸部206に係合することによって、胴内排紙トレイ200が引出されないようにロックする。なお、胴内排紙空間170の上面は、天井部280によって画定されている。
【0047】
トレイロックアーム240は、ピン246を介して、ソレノイド182のロッド184に結合されている。ソレノイド182が動作して、ロッド184の突出している長さが変化すると、トレイロックアーム240は第2軸部244の周りに回動する。
【0048】
以上のように構成された胴内排紙トレイ200のロック及び解除機構において、第1フック222及び第2凸部262が係合し、且つ第2フック242及び第1凸部206が係合している状態で、ユーザがトレイ引出レバー220を操作した場合の動作について説明する。ユーザが、図9に示す矢印の方向に、トレイ引出レバー220を操作する(引く)と、トレイ引出レバー220は第1軸部226の周りに回動する。これによって、第1フック222及び第2凸部262との係合が解除され、遮蔽部224は、レバー検出センサ180の発光部と受光部との間から外に移動する。これによって、レバー検出センサ180の受光部が発光部からの光を受光し、レバー検出センサ180は所定の信号(例えばハイレベルの信号)をCPU130に出力する。これを受けて、CPU130は、ソレノイド182を、ロッド184の突出している長さが短くなる(図10の矢印方向)ように動作させる。これによって、図10に示すように、トレイロックアーム240が回動して、第2フック242及び第1凸部206の係合が解除される。その結果、図11に示すように、ユーザは、胴内排紙トレイ200を引出すことができる。
【0049】
一旦引出された胴内排紙トレイ200が胴内排紙空間170内の元の位置に戻され、トレイ引出レバー220が元の位置に戻された場合、胴内排紙トレイ200のロック及び解除機構は、上記と逆の動作によって胴内排紙トレイ200をロックする。具体的には、引出レバーが図5に示す位置に戻されることによって、第1フック222が第2凸部262に係合し、同時にレバー検出センサ180に遮蔽部224が挿入され、受光部が光を受光しなくなる。これによって、レバー検出センサ180は所定の信号(例えばローレベルの信号)をCPU130に出力し、CPU130はソレノイド182を、ロッド184の突出している長さが長くなるように動作させる。これによって、トレイロックアーム240が回動して、第2フック242が第1凸部206に係合する。その結果、図5に示すように胴内排紙トレイ200がロックされる。
【0050】
次に、画像形成装置100のジョブの実行状態に応じて、胴内排紙トレイ200の引出を制御する処理に関して説明する。画像形成装置100は、電源がオンされ、操作部160を介してユーザの指示を受付け可能な状態にあるとする。即ち、CPU130は、ROM132から所定のプログラムを読出して、操作部160の操作パネル162に、所定のキーを含む画面を表示して、ユーザの操作を待ち受けている。また、胴内排紙トレイ200は、胴内排紙空間170にセットされてロックされているとする。
【0051】
図12を参照して、胴内排紙トレイ200の引出を制御するプログラムのステップ400において、CPU130は、ユーザによって何らかの操作を受けたか否かを判定する。具体的には、CPU130は、操作部160又はトレイ引出レバー220が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ402に移行する。そうでなければ、ステップ400の処理が繰返される。
【0052】
ステップ402において、ステップ400での操作が、トレイ引出レバー220の操作であるか否かを判定する。トレイ引出レバー220の操作であると判定された場合、制御はステップ404に移行する。そうでなければ、制御はステップ418に移行する。トレイ引出レバー220の操作であれば、上記したように、遮蔽部224が、レバー検出センサ180の発光部と受光部との間から外に移動し(図9参照)、レバー検出センサ180の出力信号が変化する(例えば、ローレベルの信号からハイレベルの信号に変化)ので、CPU130は、レバー検出センサ180の出力信号を所定の時間間隔で判定するによって、トレイ引出レバー220の操作を検出することができる。また、レバー検出センサ180の出力信号が変化した場合、CPU130に対して割込みが発生するようにしてもよい。
【0053】
ステップ418において、CPU130は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示を受けたと判定された場合、制御はステップ420に移行する。ステップ420において、CPU130はジョブが実行中であるか否かを判定し、実行中でない場合、又は、実行中であればジョブが終了するまで待機した後に、本プログラムを終了する。終了の指示は、例えば画像形成装置100の電源オフによってなされる。
【0054】
ステップ418において、終了の指示でないと判定された場合、制御はステップ422に移行し、指示に対応する処理を実行した後、制御はステップ400に戻る。例えば、コピーの実行を指示する前に、コピー条件(白黒/カラーの選択、コピー枚数、コピー濃度、スキャンの解像度等)を設定する操作を受けた場合、該当する処理を実行する。原稿のコピー指示である場合、上記したように、CPU130は画像読取装置90を制御して、原稿載置台92の原稿をスキャンし、画像データを画像メモリ154に一時記憶し、記録紙に画像を形成した後、胴内排紙トレイ200上に排出する。自動原稿処理装置120に原稿がセットされている場合には、CPU130は、自動原稿処理装置120を制御して、原稿を原稿載置台92に搬送し、画像読取装置90を制御して原稿のスキャンを行なう。
【0055】
ステップ402においてトレイ引出レバー220の操作であると判定された場合、ステップ404において、CPU130は、コピー等のジョブを実行中であるか否かを判定する。ジョブを実行中であると判定された場合、制御はステップ406に移行する。そうでなければ、制御はステップ410に移行する。
【0056】
ステップ406において、CPU130は実行中のジョブを中断する。
【0057】
ステップ408において、CPU130は、本体装置110からの記録紙の排出が完了した否かを判定する。具体的には、ステップ406でジョブを中断したときに、本体装置110内部で、記録紙への画像形成中、又は記録紙を搬送中である場合、CPU130は、ステップ408を繰返して、処理中の記録紙が胴内排紙トレイ200に排出されるまで待機する。本体装置110内部における記録紙の搬送状態は、従来の画像形成装置と同様に、記録紙搬送路Sに沿って配置されたセンサによって検出することができる。記録紙の排出完了は、最終段の搬送ローラ12dの排出側に設置したセンサによって検出することができる。なお、記録紙搬送路Sに、同時に複数枚の記録紙が存在する可能性がある場合には、最終段の搬送ローラ12dの排出側に設置したセンサだけでなく、記録紙搬送路Sに沿って配置された複数のセンサを用いて検出すればよい。
【0058】
ステップ410において、CPU130は、上記したように、突出しているロッド184の長さが短くなるようにソレノイド182を作動させる。これによって、第2フック242及び第1凸部206の係合が解除され(図10参照)、胴内排紙トレイ200を引出すことができるようになる(図11参照)。なお、第1フック222及び第2凸部262との係合は、制御がステップ404に移行した時点で解除されている。
【0059】
ステップ412において、CPU130は、引出された胴内排紙トレイ200が、胴内排紙空間170の元の位置に戻されたか否かを判定する。具体的には、上記したように、レバー検出センサ180の発光部と受光部との間に遮蔽部224が挿入された場合、レバー検出センサ180の出力信号が変化する(例えば、ハイレベルの信号からローレベルの信号に変化)ので、CPU130は、トレイ引出レバー220が元の位置に戻されたこと、即ち胴内排紙トレイ200が元の位置に戻されたことを検出することができる。胴内排紙トレイ200が元の位置に戻されたと判定された場合、制御はステップ414に移行する。そうでなければ、ステップ412が繰返される。
【0060】
ステップ414において、CPU130は、上記したように、突出しているロッド184の長さが長くなるようにソレノイド182を作動させる。これによって、第2フック242が第1凸部206に係合し(図5参照)、胴内排紙トレイ200がロックされる。なお、第1フック222は、制御がステップ414に移行した時点で、第2凸部262に係合している。
【0061】
ステップ416において、CPU130は中断していたジョブを再開する。
【0062】
以上によって、ユーザが、胴内排紙トレイ200を引出すために、トレイ引出レバー220を操作した場合(引いた場合)、画像形成装置100がジョブを実行中であれば、胴内排紙トレイ200のロックは直ぐには解除されず、搬送中の記録紙が排出された後に解除される。したがって、胴内排紙トレイ200又は胴内排紙トレイ200上に既に排出され積層された記録紙と、排出されてくる記録紙とが干渉することを防止することができる。また、引出された胴内排紙トレイ200が胴内排紙空間170内の元の位置に戻された場合、画像形成装置100は、胴内排紙トレイ200をロックした後に、中断していたジョブを実行するので、不用意に胴内排紙トレイ200が引出されることなく、安全にジョブを再開することができる。
【0063】
なお、引出レバーは、手を放した場合、回動後の位置を保持するようにすることも、自然に又は何らかの機構によって元の位置(図5に示す位置)に戻るようにすることもできる。何れの場合でも、一度引出レバーが操作されたことがCPU130に伝達されると、CPU130はジョブを中断し、搬送中の記録紙があれば排出されるまで待機した後に、胴内排紙トレイ200のロックを解除する。したがって、手を放した場合に引出レバーの位置が元の位置に戻っても戻らなくても、胴内排紙トレイ200のロックは解除されたままである。但し、手を放した場合に引出レバーが元の位置(図5に示す位置)に戻る場合には、第1フック222が第2凸部262に係合しているので、これを解除するために、引出レバーを回動させた状態で胴内排紙トレイ200を引出す必要がある。
【0064】
上記では胴内排紙トレイ200が、画像形成装置100の正面方向(図2参照)に引出可能である場合を説明したが、これに限定されない。胴内排紙トレイ200の引出方向は、任意である。例えば、図1の画像形成装置100に向かって左側に胴内排紙トレイ200を引出可能に構成してもよい。
【0065】
また、胴内排紙トレイ200が1台だけ装備された画像形成装置について説明したが、複数台の胴内排紙トレイ200が装備された画像形成装置であってもよい。
【0066】
また、上記した胴内排紙トレイ200のロック及び解除機構は一例であり、これに限定されず、種々変更して実現することができる。例えば、引出レバーの第1フック222と第2凸部262との係合は、胴内排紙トレイ200のロックに直接的には関係していないので、引出レバーが操作されたことをレバー検出センサ180が検出できればよく、第1フック222及び第2凸部262はなくてもよい。
【0067】
また、胴内排紙トレイ200の引出を制御する処理は、図12に示したフローチャートに限定されず、種々変更して実行することができる。上記では、ステップ412で胴内排紙トレイ200が元の位置に戻されてロックされた後、自動的にジョブを再開する場合を説明したが、自動的に再開させず、実行を指示するキー(スタートキー等)が押された場合に、CPU130が胴内排紙トレイ200をロックし、ジョブを再開するようにしてもよい。このようにすると、ジョブが中断された後、胴内排紙トレイ200が引出されなかった場合にも、再度ジョブを実行することができる。
【0068】
また、搬送中の記録紙が排出されたことをセンサで検出する代わりに、ジョブを中断してから所定の時間待機した後に、胴内排紙トレイ200のロックを解除してもよい。所定時間は、画像形成装置の特性(1枚の記録紙への画像形成に要する最長時間等)を考慮して適宜設定すればよい。例えば、記録紙の両面へのカラー印刷可能な画像形成装置であれば、所定時間を、両面カラー印刷において、給紙カセットから1枚の記録紙が引出されてから排出されるまでの時間以上とすることができる。このようにすれば、記録紙搬送路Sに、同時に複数枚の記録紙が存在する可能性がある場合に、記録紙搬送路Sに沿って配置された複数のセンサを用いて検出する複雑な処理が不要になる。
【0069】
また、胴内排紙トレイ200が引出されたか否かを検出するセンサを設けて、実行を指示するキーが押された場合に、確実に胴内排紙トレイ200が元の位置に戻されたことを検出した後に、ジョブを再開するようにしてもよい。
【0070】
また、引出レバーで、胴内排紙トレイ200の引出を指示する場合を説明したが、これに限定されない。図13に示すように、操作部160に、ジョブを中断するための中断キー164を設けてもよい。その場合、引出レバーは胴内排紙トレイ200に非可動に固定され、レバー検出センサ180はなくてもよい。中断キー164が押された場合、CPU130は、ステップ406〜410の処理と同様に、ジョブを中断し、ソレノイド182を動作させて胴内排紙トレイ200のロックを解除すればよい。なお、中断キーは、操作パネル162に表示されてもよい。
【0071】
また、従来の画像形成装置が備えている割込キーに、胴内排紙トレイ200のロックの解除を指示する役割を持たせてもよい。従来、割込キーが押された場合、割込コピー機能が実行される。割込コピー機能は、ジョブの実行中に、そのジョブを一時中断させて、優先的に別の原稿をコピーする機能である。したがって、割込キーが押された場合、ステップ406〜410の処理と同様に、CPU130はジョブを中断し、ソレノイド182を動作させて胴内排紙トレイ200のロックを解除すればよい。これによって、ユーザは胴内排紙トレイ200を引出すことができる。一方、ユーザが、割込機能を実行するために割込キーを押した場合、胴内排紙トレイ200は引出されない。その場合、ユーザが原稿をセットしてスタートキーを押せば、CPU130は、ステップ414と同様に、胴内排紙トレイ200をロックした後に、セットされた原稿をコピーすればよい。
【0072】
上記では、レバー検出センサ180として、発光部及び受光部を備えたセンサを使用する場合を説明したが、これに限定されない。トレイ引出レバー220の操作を検出できるセンサであれば、任意のセンサをレバー検出センサ180として使用することができる。
【0073】
上記では、電気的に制御可能な電磁ソレノイドを用いて、胴内排紙トレイ200をロックする機構を説明したが、これに限定されない。電気部品を使用せずに、機械的に胴内排紙トレイ200をロックする機構を用いてもよい。例えば、図14に示すように搬送ローラ310の回転軸312に、公知のトルクリミッタ314を設置し、搬送ローラ310が回転しているとき(記録紙が搬送されている間)は、ストッパ316が、胴内排紙トレイ200を引出せない位置にあり、搬送ローラ310の回転が止まると、搬送ローラ310の回転中に伸長していた弾性部材(バネ等)318の復元力によって、ストッパ316が、胴内排紙トレイ200を矢印の方向に引出せる位置(破線で示す位置)に移動する機構であってもよい。なお、図14では、トルクリミッタ314に直接ストッパ316が取付けられているが、トルクリミッタ314の動作を伝達する機構を設ければ、トルクリミッタ314及び搬送ローラ310から離れた位置にストッパを設けることができる。
【0074】
また、上記では、画像形成装置100は通常、胴内排紙トレイ200がロックされていることを前提としたが、これに限定されない。例えば、通常、胴内排紙トレイ200はロックされておらず、ジョブの実行が指示され、記録紙が搬送中であるときにのみ胴内排紙トレイ200がロックされるようにしてもよい。即ち、ジョブを実行していない場合、又は、ジョブを実行中であっても、記録紙を搬送しないジョブ(例えば、原稿をスキャンしてHDDに記憶するジョブ)であれば、胴内排紙トレイ200をロックしなくてもよい。例えば、コピーが終わった直後に、自動原稿処理装置120にセットされた原稿のスキャンを実行し、スキャンの実行中に、胴内排紙トレイ200を引出して、胴内排紙トレイ200上に排出された記録紙を取出すことができる。その場合には、例えば、CPU130は、記録紙の搬送を伴うジョブの実行が指示されると、ジョブを実行する前に胴内排紙トレイ200をロックする。その後、記録紙を搬送するジョブが実行中に引出レバー、中断キー等の操作によって、胴内排紙トレイ200の引出が指示された場合、上記したように、ジョブを中断させ、記録紙の排出が完了した後に、胴内排紙トレイ200のロックを解除する。
【0075】
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0076】
100 画像形成装置
110 本体装置
120 自動原稿処理装置
130 制御部(CPU)
132 ROM
134 RAM
136 HDD
142 バス
150 画像形成部
152 画像処理部
154 画像メモリ
156 給紙部
160 操作部
162 操作パネル
170 胴内排紙空間
180 レバー検出センサ
182 ソレノイド
200 胴内排紙トレイ
220 トレイ引出レバー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読取って画像データを生成する読取手段と前記画像データに基づいて記録紙上に画像を形成する画像形成手段との間の空間である胴内の所定位置に、該胴内から引出可能に配置され、排出される記録紙を受けるトレイと、
前記トレイが前記胴内から引出されないように前記トレイをロックするロック手段と、
前記ロック手段によるロックを解除する解除手段と、
前記トレイの引出を指示する指示手段と、
実行中のジョブを中断する中断手段とを備え、
前記ロック手段は、少なくとも記録紙を搬送するジョブが実行されている間、前記トレイをロックし、
記録紙を搬送するジョブを実行中に前記指示手段によって前記トレイの引出が指示された場合、
前記中断手段は、実行中のジョブを中断し、
前記解除手段は、少なくとも前記ジョブを中断したときに記録紙が搬送中であれば、前記トレイのロックを解除しないことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
記録紙を搬送するジョブを実行中に前記指示手段によって前記トレイの引出が指示された場合、前記解除手段は、前記ジョブを中断したときに記録紙が搬送中であれば、該記録紙の排出が検出された後に、前記トレイのロックを解除することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
記録紙を搬送するジョブを実行中に前記指示手段によって前記トレイの引出が指示された場合、前記解除手段は、前記ジョブを中断したときに記録紙が搬送中であれば、前記ジョブを中断してから所定時間が経過した後に、前記トレイのロックを解除し、
前記所定時間は、給紙カセットから1枚の記録紙が引出されてから排出されるまでの時間以上の時間であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
記録紙を搬送するジョブを実行中に前記指示手段によって前記トレイの引出が指示され、前記トレイが前記胴内から引出された後、前記胴内の前記所定位置に戻された場合、
前記ロック手段は前記トレイをロックし、
前記トレイがロックされた状態で、中断された前記ジョブが再開されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記指示手段は、
前記トレイを引出すためのレバーと、前記レバーの変位を検出するセンサとを備え、
前記センサが前記レバーの変位を検出した場合、前記トレイを引出す指示を受けたと判定することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
外装に対して変位しない凸部をさらに備え、
前記レバーは、前記凸部に係合する鉤部を備え、
前記センサが前記レバーの変位を検出する位置に、前記レバーが変位した場合、前記鉤部及び前記凸部による係合が解除されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記指示手段は、
操作部に配置された所定のキーを備え、
前記所定のキーが操作された場合、前記トレイを引出す指示を受けたと判定することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記所定のキーは、割込コピーを指示するためのキーであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−109146(P2013−109146A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253943(P2011−253943)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】