説明

画像形成装置

【課題】支持フレームの各係合部(第1係合部、第2係合部)および本体フレームの各被係合部(第1被係合部、第2被係合部)に、本体フレームのがたつきに起因する荷重がかかることを抑制できる装置本体を提供すること。
【解決手段】
プリンタ1において、上側に設けられる支持フレーム11に、支持フレーム側フック45と凹スナップ部46と把持部48とを設け、下側に設けられるトレイ形成部材13に、本体側フック18と凸スナップ部24とを設け、支持フレーム側フック45と本体側フック18とを係合させることにより、トレイ形成部材13の右端部は、支持フレーム11の右端部に対して固定されるとともに、凹スナップ部46と凸スナップ部24とを係合させることにより、トレイ形成部材13の左端部は支持フレーム11の左端部に対して固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部の上方に組み付けられ、原稿の画像を読み取る画像読取部とを備える画像形成装置が知られている。
【0003】
例えば、画像形成部を有する装置本体と、画像読取部を有し、装置本体の上方に載置される画像読み取りユニットとを備える画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−157083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに上記した特許文献1に記載の画像形成装置では、装置本体に画像読み取りユニットを組み付けるときに、まず、装置本体の中央部に配置された複数のフックを、画像読み取りユニットの複数の嵌合穴にそれぞれ通した後、装置本体に対して画像読み取りユニットをスライドさせる。そして、装置本体と画像読み取りユニットとは、互いに側板で固定されるか、ネジ止めされる。
【0006】
そのため、画像読み取りユニットを把持して画像形成装置を持ち上げると、フックが嵌合穴に対して相対移動可能な分、装置本体がわずかにがたつく場合がある。装置本体が画像読み取りユニットに対して相対移動すると、その分、フックにかかる荷重が増大する。
【0007】
そこで、本発明の目的は、画像形成部を備える本体フレームと、画像読取部を備える支持フレームとを備える画像形成装置において、支持フレームを把持した場合においても、支持フレームと本体フレームとのがたつきを抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記した目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、画像を形成するための画像形成部と、原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部と、画像形成部を収容する本体フレームと、本体フレームに対向配置され、画像読取部を支持する支持フレームとを備える。
【0009】
支持フレームは、本体フレームと支持フレームとの対向方向と直交する直交方向の一端部に設けられる第1係合部と、直交方向他端部に設けられる第2係合部と、直交方向一端部と直交方向他端部にそれぞれ設けられ、ユーザが把持するための把持部とを備える。
【0010】
本体フレームは、直交方向一方側に設けられ、第1係合部と係合される第1被係合部と、直交方向他方側に設けられ、第2係合部と係合される第2被係合部とを備える。
【0011】
このような構成によれば、本体フレームの直交方向一端部は、第1係合部と第1被係合部とが係合されることにより、支持フレームの直交方向一端部に対して固定される。
【0012】
また、本体フレームの直交方向他端部は、第2係合部と第2被係合部とが係合されることにより、支持フレームの直交方向他端部に対して固定される。
【0013】
そのため、画像形成装置を支持フレームに設けられた把持部で把持するときに、本体フレームと支持フレームとのがたつきを、少なくとも直交方向において、抑制することができる。
【0014】
これにより、各係合部(第1係合部、第2係合部)および各被係合部(第1被係合部、第2被係合部)に、本体フレームのがたつきに起因する荷重がかかることを抑制できる。
(2)また、第1係合部は、支持フレームから本体フレームへ向かって延びる第1鉤状部を備えてもよい。
【0015】
第1被係合部は、第1鉤状部と嵌合されるように本体フレームから支持フレームへ向かって延びる第2鉤状部を備えてもよい。
【0016】
第2係合部および第2被係合部のいずれか一方は、凸部を有する第1スナップ部材を備え、他方は、凸部と係合される凹部を有する第2スナップ部材を備えてもよい。
【0017】
このような構成によれば、簡易な構成で第1係合部と第1被係合部とを係合することができるとともに、第2係合部と第2被係合部とを係合することができる。
【0018】
そのため、本体フレームと支持フレームを簡易な構成で組み付けることができる。
(3)また、第1鉤状部は、支持フレームから本体フレームへ向かって延びる第1立設部と、第1立設部の本体フレーム側の端部から直交方向一方側へ延びる第1延出部と、第1立設部の直交方向一方側面から第1延出部の支持フレーム側面に連続される第1補強部と
を備えてもよい。
【0019】
第2鉤状部は、本体フレームから支持フレームへ向かって延びる第2立設部と、第2立設部の支持フレーム側の端部から直交方向他方側へ延びる第2延出部と、第2立設部の直交方向他方側面から第2延出部の前記本体フレーム側面に連続される第2補強部とを備えてもよい。
【0020】
このような構成によれば、画像形成装置を本体フレームと支持フレームの対向方向に持ち上げたときに、第1補強部によって、第1延出部の本体フレーム側へのたわみを抑制することができるとともに、第2補強部によって、第2延出部の支持フレーム側へのたわみを抑制することができる。
【0021】
そのため、支持フレームを把持して画像形成装置を持ち上げたときに、本体フレームを支持フレームに確実に追従させることができる。
(4)また、支持フレームおよび本体フレームのいずれか一方は、突起を備え、他方は、突起に嵌合される嵌合穴を備えてもよい。
【0022】
このような構成によれば、突起と嵌合穴との嵌合により、本体フレームと支持フレームとのがたつきをより抑制することができる。
(5)また、突起は、少なくとも支持フレームの直交方向他方側に形成され、嵌合穴は、少なくとも本体フレームの直交方向他方側に形成されてもよい。
【0023】
このような構成によれば、突起は第2係合部および第2被係合部の近傍において、本体フレームと支持フレームとのがたつきをより抑制することができる。
【0024】
そのため、本体フレームのがたつきに起因して、第2係合部および第2被係合部に荷重がかかることを抑制できる。
【0025】
その結果、第2係合部および第2被係合部の破損を防止することができる。
(6)第1係合部および第2係合部は、対向方向および直交方向の両方と直交する方向において、互いに間隔を隔ててそれぞれ複数配置され、突起は、対向方向に投影したときに、全ての第1係合部と全ての第2係合部とを、最大面積となるように結んだ投影面内に配置してもよい。
【0026】
このような構成によれば、突起は直交方向一方側と直交方向他方側の各係合部(第1係合部、第2係合部)に挟まれるように形成される。
【0027】
そのため、直交方向外側の各係合部(第1係合部、第2係合部)で、本体フレームと支持フレームとのがたつきを防止できるとともに、直交方向内側の突起で、係合部にかかる荷重の一部(直交方向における荷重)を受けることができる。
【0028】
その結果、本体フレームと支持フレームとのがたつきを抑制しながら、各係合部(第1係合部、第2係合部)の破損を防止することができる。
(7)また、第2係合部は、さらに、対向方向および直交方向の両方と直交する方向の一方側または他方側の少なくともいずれかにおいて、支持フレームに設けてもよい。
【0029】
このような構成によれば、本体フレームと支持フレームとのがたつきを対向方向と直交方向との両方と直交する方向においても、抑制することができる。
(8)また、支持フレームは、直交方向一方側において、直交方向一方側へ突出する第1突出部と、直交方向他方側において、直交方向他方側へ突出する第2突出部とを備え、把持部は前記第1突出部と、前記第2突出部とに、設けてもよい。
【0030】
このような構成によれば、支持フレームの第1突出部と第2突出部とを把持することで、画像形成装置を、直交方向において安定に持ち上げることができる。
(9)また、本体フレームは、画像形成部を挟むように直交方向に互いに間隔を隔てて対向配置される一対の第1フレームと、第1フレームの支持フレーム側の端部を連結するように設けられる第2フレームとを備え、第1被係合部および第2被係合部は第2フレームに設けてもよい。
【0031】
このような構成によれば、一対の第1フレームを第2フレームで連結することにより、本体フレームの剛性を確保できる。
(10)外部機器と通信するための通信基板をさらに備え、第2フレームは、通信基板を保持する保持部を備えてもよい。
【0032】
このような構成によれば、通信基板を画像形成部と画像読取部との間に効率よく配置することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の画像形成装置では、支持フレームの各係合部(第1係合部、第2係合部)および本体フレームの各被係合部(第1被係合部、第2被係合部)に、本体フレームのがたつきに起因する荷重がかかることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態のプリンタを右上側から見た斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すプリンタを右上側から見た分解斜視図である。
【図3】図3は、図2に示すトレイ形成部材を右上側から見た斜視図である。
【図4】図4は、図2に示す支持フレームを左下側から見た斜視図である。
【図5】図5は、図2に示す支持フレームとトレイ形成部材との組み付けを説明するための説明図であって、支持フレームの支持フレーム側フックとトレイ形成部材の本体側フックとを係合した状態を示す。
【図6】図6は、支持フレームおよびトレイ形成部材の右後側から見た斜視図である。
【図7】図7は、図6に示す支持フレームおよびトレイ形成部材の左後側から見た斜視図である。
【図8】図8は、図6に示す支持フレームとトレイ形成部材との断面図を示す。
【図9】図9は、図2に示すトレイ形成部材の保持部に対する通信基板の組み付けを説明するための説明図であって、(a)は、通信基板の下端部を第1係止部に係合させた状態を示し、(b)は、組み付けが完了した状態を示す。
【図10】図10は、第2実施形態の支持フレームの左下側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、本体フレームの一例としての本体ケーシング2と、本体ケーシング2の上に設けられ、原稿の画像情報を読み取る画像読取ユニット3とを一体的に備える複合機である。
【0036】
本体ケーシング2は、略ボックス形状に形成されており、その一方側壁には、本体開口部6が形成されており、フロントカバー7が、その下端部を支点として、本体開口部6を閉鎖する閉位置と、本体開口部6を開放する開位置とに揺動(移動)可能に設けられている。
【0037】
なお、以下の説明において、方向について言及する場合には、フロントカバー7が設けられる側を前側とし、その反対側を後側とする。具体的には前後方向、上下方向および左右方向(幅方向)は各図に示す方向矢印を基準とする。
【0038】
本体ケーシング2内には、用紙を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙に画像を形成するための画像形成部5(図2参照)とが収容されている。
【0039】
給紙部4は、本体ケーシング2の下端部に設けられ、用紙を収容する給紙トレイ9を備えている。
【0040】
給紙トレイ9は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。
【0041】
画像形成部5は、給紙部4の上側に設けられている(図2参照)。
【0042】
給紙トレイ9に収容される用紙は、画像形成部5に向けて給紙され、画像形成部5において画像形成された後、排紙口63(図2参照)を介して、本体ケーシング2の上面に形成される排紙トレイ8上に排紙される。
【0043】
画像読取ユニット3は、排紙トレイ8を覆うように、本体ケーシング2の上方に対向配置されている。画像読取ユニット3は、本体ケーシング2と略同じ前後方向長さおよび左右方向長さを有する平面視略矩形状に形成されている。
2.本体ケーシング
本体ケーシング2は、図1および図2に示すように、第2フレームの一例としてのトレイ形成部材13と、左右一対の第1フレームの一例としての側壁12とを備えている。
(1)トレイ形成部材の詳細
図2および図3に示すように、トレイ形成部材13は、樹脂材料から、平面視略矩形の枠形状に形成されている。詳しくは、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置される右側壁15および左側壁16と、右側壁15および左側壁16の後端部を連結する後壁17と、それらに囲まれるように配置され、右側壁15および左側壁16の下端部を連結する底板65とを一体的に備えている。
(1−1)右側壁
右側壁15は、前後方向に長手の側面視略矩形状に形成されている。
【0044】
右側壁15は、その上面に、第1被係合部の一例としての本体側フック18と、嵌合穴の一例としての第1ボス穴19とを備えている。
【0045】
本体側フック18は、右側壁15の右端部において、前後方向に互いに間隔を隔てて2つ設けられている。本体側フック18は、第2鉤状部の一例としての鉤状部20と、第2補強部の一例としての補強部21とを一体的に備えている。
【0046】
鉤状部20は、上方に向かって延びる正面視略L字状に形成されている。詳しくは、鉤状部20は、右側壁15の上端縁から、上方に向かって延びる第2立設部の一例としての立設部22と、立設部22の上端部から左方へ向かって延びる第2延出部の一例としての延出部23とを備えている。
【0047】
補強部21は、正面視略矩形状の平板形状に形成され、鉤状部20を正面視したときに、右側壁15の上面と、立設部22と、延出部23とに囲まれた空間を閉鎖するように設けられている。
【0048】
より具体的には、前側の本体側フック18の補強部21は、前側の本体側フック18の立設部22および延出部23の後端部に連続するように設けられている。また、後側の本体側フック18の補強部21は、後側の本体側フック18の立設部22および延出部23の前端部に連続するように設けられている。
【0049】
第1ボス穴19は、右側壁15の左端部において、前後方向に間隔を隔てて2つ形成されている。
【0050】
詳しくは、前側の第1ボス穴19は、前側の本体側フック18の左後側に配置され、後側の第1ボス穴19は、後側の本体側フック18の左前側に、配置されている。
【0051】
前側の第1ボス穴19は、左右方向に長手の平面視略長穴形状に形成されている。前側の第1ボス穴19の前後方向長さは、ボス47(後述)の直径と略同じ長さに形成され、前側の第1ボス穴19の左右方向長さは、ボス47(後述)の左右方向長さよりも長く形成されている。
【0052】
後側の第1ボス穴19は、左右方向に長手の平面視略矩形状に形成されている。後側の第1ボス穴19の前後方向長さは、ボス47(後述)の直径と略同じ長さに形成され、後側の第1ボス穴19の左右方向長さは、ボス47(後述)の外径よりも長く形成されている。
(1−2)左側壁
左側壁16は、図3および図5に示すように、前後方向に長手の側面視略矩形状に形成されている。
【0053】
左側壁16は、その左側面に、第2被係合部および第1スナップ部材の一例としての凸スナップ部24(図5参照)と、嵌合穴の一例としての第2ボス穴25と、通信基板28(後述)を支持する保持部29(図5参照)とを備えている。
【0054】
図5に示すように、凸スナップ部24は、左側壁16の左側面において、前後方向に互いに間隔を隔てて2つ設けられている。凸スナップ部24は、左側壁16の左側に突出する略角柱形状に形成されている。詳しくは、凸スナップ部24の上面は、下側に向かうに従って左側に傾斜するように形成されている。すなわち、凸スナップ部24は凸部として機能する。また、凸スナップ部24の中央部には、ねじ穴26が設けられている。
【0055】
図3に示すように、第2ボス穴25は、左側壁16の上面の右端部において、前後方向に間隔を隔てて2つ形成されている。
【0056】
詳しくは、前側の第2ボス穴25は、前側の凸スナップ部24の右後側に配置され、後側の第2ボス穴25は、後側の凸スナップ部24の右前側に、配置されている。
【0057】
第2ボス穴25は、平面視略円形状に形成されている。また、第2ボス穴25の内径は、ボス47(後述)の外径よりもわずかに大径に形成されている。
【0058】
図5および図9に示すように、保持部29は、左側壁16の左面の前後方向中央部に設けられている。
【0059】
保持部29は、左側壁16の左面から、右側へ凹むように、側面視略矩形状に形成されている。
【0060】
保持部29は、通信基板28(後述)の下端部を係止するための第1係止部33と、通信基板28(後述)の前端部を規制するための規制壁34と、通信基板28(後述)の上端部を係止するための第2係止部35とを備える。
【0061】
第1係止部33は、前後方向に間隔を隔てて2つ設けられている。第1係止部33は、保持部29の下壁の左端部から上方に向かって突出し、左右に延びる側面視略矩形状の平板形状に形成されている。
【0062】
規制壁34は、後面視略矩形状の平板形状に形成されており、保持部29の右壁から左側へ延びるように形成されている。
【0063】
第2係止部35は、保持部29の左側壁から左方に突出する平面視略矩形状の平板形状に形成され、その前後方向中央部に左右に延びる穴が形成されている。また、第2係止部35は、保持部29の下壁の上方に、通信基板28(後述)の高さ分の間隔を隔てて形成されている。
(1−3)後壁
図3および図5に示すように、後壁17は、左右方向に長手の正面視略矩形状に形成されている。後壁17は、その後面に、第2被係合部および第2スナップ部材の一例としてのスナップ受部27を備えている。
【0064】
スナップ受部27は、後壁17の左端部において、後壁17の後面から後側へ突出する背面視略矩形状の角柱状に形成されている。スナップ受部27の後面には、ねじ穴38が設けられている。
(1−4)底板
図3に示すように、底板65は、平面視略矩形状に形成され、傾斜部42と、水平部43とを備えている。
【0065】
傾斜部42は、底板65の前後方向略中央部から、後側に向かうに従って、下方に向けて(画像形成部5側に向けて)傾斜する平面視略矩形状に形成されている。
【0066】
水平部43は、底板65の前後方向略中央部から、前側へ向かって水平な平面視略矩形状に形成されている。
【0067】
そして、右側壁15、左側壁16、後壁17および底板65から、排紙トレイ8が構成されている。
(2)側壁の詳細
図1および図2に示すように、一対の側壁12は、樹脂材料から、側面視略矩形状の平板形状に形成され、画像形成部5およびトレイ形成部材13を左右両側から被覆するように互いに間隔を隔てて対向配置されている。つまり、トレイ形成部材13は、両側壁12の上端部を連結するように設けられている。また、側壁12の上端縁は、トレイ形成部材13の上端縁と略面一に形成されている。
【0068】
また、側壁12には、その上端部の前後方向中央部に、凹部14が形成されている。
【0069】
凹部14は、側壁12の左右方向外面から、左右方向内方へ向かって窪むように、その左右方向外側端縁が開放された平面視略U字形状に形成されている。また、凹部14は、側面視において、その上端縁も開放されている。
3.画像読取ユニット
画像読取ユニット3は画像読取部10と、画像読取部10を下側から支持する支持フレーム11とを備えている。
【0070】
画像読取部10では、原稿が、押えカバー44とガラス面(図示せず)との間に配置された後、原稿の画像情報が読み取られる。
【0071】
図4に示すように、支持フレーム11は、平面視略矩形状の平板形状に形成されている。支持フレーム11は、第1係合部の一例としての支持フレーム側フック45と、第2係合部の一例としての凹スナップ部46およびスナップフック部48(図5参照)と、突起の一例としてのボス47と、把持部49とを備えている。
(1)支持フレーム側フックの詳細
支持フレーム側フック45は、支持フレーム11の右端部において、前後方向に互いに間隔を隔てて2つ設けられている。支持フレーム側フック45は、第1鉤状部の一例としての鉤状部50と、第1補強部の一例としての補強部51とを一体的に備えている。
【0072】
鉤状部50は、正面視略L字状に形成されている。詳しくは、鉤状部50は、支持フレーム11の下面の右端部から、下方に向かって延びる第1立設部の一例としての立設部52と、立設部52の下端部から右方へ向かって延びる第1延出部の一例としての延出部53とを備えている。
【0073】
補強部51は、正面視略矩形状の平板形状に形成され、鉤状部50を正面視したときに、支持フレーム11の下面と、立設部52と、延出部53とに囲まれた空間を閉鎖するように設けられている。
【0074】
より具体的には、前側の支持フレーム側フック45の補強部51は、前側の支持フレーム側フック45の立設部52および延出部53の前端部に連続するように設けられている。また、後側の支持フレーム側フック45の補強部51は、後側の支持フレーム側フック45の立設部52および立設部52の後端部に連続するように備えられている。
(2)凹スナップ部の詳細
凹スナップ部46は、支持フレーム11の下面の左端部において、前後方向に間隔を隔てて2つ設けられている。凹スナップ部46は、側面視略矩形状の平板形状に形成され、支持フレーム11の下面から下方へ延び、左右にたわむ弾性変形可能に設けられている。また、凹スナップ部46の下端部には、前後方向中央部において、凸スナップ部24を受け入れ可能な、側面視略矩形状の凹部の一例としての第1貫通穴54が設けられている。すなわち、凹スナップ部46は、第2スナップ部として機能する。
(3)ボスの詳細
ボス47は、支持フレーム11の下面において、前後左右方向に間隔を隔てて4つ形成されている。ボス47は、略円柱形状に形成され、支持フレーム11の下面から下方へ突出するように設けられている。
【0075】
詳しくは、右前側のボス47は、前側の支持フレーム側フック45の左後側に配置され、右後側のボス47は、後側の支持フレーム側フック45の左前側に配置され、左前側のボス47は、前側の凹スナップ部46の右後側に配置され、左後側のボス47は、後側の凹スナップ部46の右前側に配置されている。
【0076】
すなわち、ボス47は、上下方向に投影したときに、全ての支持フレーム側フック45と、全ての凹スナップ部46とを最大面積となるように結んだ投影面内に配置される。
(4)スナップフック部の詳細
図5に示すように、スナップフック部48は、側面視略L字状に形成されている。詳しくは、スナップフック部48は、支持フレーム11の後側左端部において、下面から下方に延びる脚部58と、その下端部から、前側に突出する凸部の一例としての爪部59とを備えている。すなわち、スナップフック部48は第1スナップ部として機能する。
【0077】
脚部58は、前後に弾性変形可能な平面視略矩形状の平板形状に形成されており、その下端部には、前後方向に貫通する第2貫通穴60が設けられている。
【0078】
爪部59は、前側へ向かう頂部を有し、上辺が前後方向に延びる側面視略直角三角形状に形成されている。
(5)把持部の詳細
図4に示すように、把持部49は、支持フレーム11の左右方向両端部の前後方向中央部にユーザが把持するために、設けられている。把持部49は、支持フレーム11の下面から上側へ凹む底面視略矩形状に形成されている。
4.本体ケーシングに対する画像読取ユニットの組み付け
次に、本体ケーシング2に対する画像読取ユニット3の組み付けについて説明する。なお、組み付け方法の説明において、本体ケーシング2のトレイ形成部材13と、画像読取ユニット3の支持フレーム11とを詳細に説明する。
【0079】
本体ケーシング2に画像読取ユニット3を組み付けるには、まず、図2に示すように、本体ケーシング2の上方に、画像読取ユニット3を配置する。
【0080】
そして、図5および図8に示すように、支持フレーム11の右端部を下方に傾けて、支持フレーム側フック45の鉤状部50が本体側フック18の鉤状部20に嵌合されるように、支持フレーム側フック45を本体側フック18に係合させる。
【0081】
次に、支持フレーム11の左端部を支持フレーム11の右端部を支点として、下方へ揺動させる。
【0082】
すると、まず支持フレーム11の右側に配置された2つのボス47が、2つの第1ボス穴19に、それぞれ嵌合される。このとき、支持フレーム11はトレイ形成部材13に対して、比較的大きく傾斜しているため、ボス47は、第1ボス穴19に対して、傾斜した状態で嵌合される。このとき、第1ボス穴19は、左右方向に長手に形成されているので、傾斜した状態で、嵌合されるボス47を円滑に受け入れることができる。
【0083】
そして、さらに支持フレーム11を揺動させると、左側に配置された2つのボス47と、2つの第2ボス穴25とが、それぞれ嵌合される。このとき、支持フレーム11は、トレイ形成部材13に対して、ほぼ並行しているため、ボス47は、第1ボス穴19に対してほぼ垂直に第2ボス穴25に嵌合される。
【0084】
そして、さらに支持フレーム11を揺動させると、凸スナップ部24と、凹スナップ部46とが当接されるとともに、スナップフック部48の爪部59と、スナップ受部27とが当接される。
【0085】
すると、凹スナップ部46は、凸スナップ部24の突出分だけ左側へ弾性変形する。さらに、支持フレーム11を揺動させると、左右方向において、凸スナップ部24と、凹スナップ部46の第1貫通穴54との位置が一致する。すると、凹スナップ部46が復元して、凸スナップ部24が、凹スナップ部46の第1貫通穴54内に受け入れられる。
【0086】
また、スナップフック部48は、脚部58において、爪部59分だけ後側へ弾性変形する。さらに、支持フレーム11を揺動させると、スナップフック部48の脚部58が復元して、スナップフック部48の爪部59が、スナップ受部27の下側に配置される。
【0087】
これにより、図7および図8に示すように、凹スナップ部46が、凸スナップ部24に対して係合されるとともに、スナップフック部48と、スナップ受部27が係合される。
【0088】
そして、ねじ(図示せず)を、第2貫通穴60を介して、スナップ受部27のねじ穴38に螺合させるとともに、凸スナップ部24のねじ穴26に螺合させると、本体ケーシング2に対する画像読取ユニット3の組み付けが完了する。
【0089】
なお、これにより、図1に示すように、把持部49は凹部14に対向される。
5.保持部に対する通信基板の組み付け
次に、トレイ形成部材13の保持部29に対して、外部のパーソナルコンピュータと通信するための無線LANの基板などの通信基板28の組み付けについて説明する。
【0090】
図9に示すように、通信基板28は、略矩形平板形状に形成されている。通信基板28を保持部29に組み付けるには、通信基板28の下端部を、保持部29の下壁に当接させる(図9(a)参照)。これにより、通信基板28の下端部は、保持部29の下壁の第1係止部33により、係止される。
【0091】
次いで、通信基板28を第1係止部33に係止させたまま、通信基板28を左側壁16側へ押し込む。これにより、通信基板28は、規制壁34と、第2係止部35とに係止される(図9(b))。
【0092】
その結果、通信基板28は、保持部29に組み付けられる。
6.作用効果
(1)このプリンタ1によれば、図8に示すように、本体ケーシング2の右端部(直交方向一端部)は、本体側フック18と支持フレーム側フック45とが係合されることにより、支持フレーム11の右端部に対して固定される。
【0093】
また、図5に示すように、本体ケーシング2の左端部(直交方向他端部)は、凸スナップ部24と凹スナップ部46とが係合されることにより、支持フレーム11の左端部に対して固定される。
【0094】
そのため、プリンタ1を支持フレーム11に設けられた把持部49で把持するときに、本体ケーシング2と支持フレーム11とのがたつきを、少なくとも左右方向(直交方向)において、抑制することができる。
【0095】
これにより、各係合部(支持フレーム側フック45、凹スナップ部46)および各被係合部(本体側フック18、凸スナップ部24)に、本体ケーシング2のがたつきに起因する荷重がかかることを抑制できる。
(2)また、このプリンタ1によれば、図6および図7に示すように、支持フレーム11は、支持フレーム側フック45と、凹スナップ部46とを備え、トレイ形成部材13は、本体側フック18と、凸スナップ部24とを備える。
【0096】
そのため、簡易な構成で本体側フック18と支持フレーム側フック45とを係合することができるとともに、凸スナップ部24と凹スナップ部46とを係合することができる。
【0097】
これにより、本体ケーシング2と支持フレーム11を簡易な構成で組み付けることができる。
(3)また、このプリンタ1によれば、図3および図4に示すように、支持フレーム11の支持フレーム側フック45は、補強部51を備え、本体ケーシング2側の本体側フック18は、補強部21を備える。
【0098】
そのため、プリンタ1を上方に持ち上げたときに、補強部51によって、支持フレーム11の延出部53が、本体ケーシング2の方向へのたわむことを抑制することができるとともに、補強部21によって、本体ケーシング2の延出部23が、支持フレーム11の方向へのたわむことを抑制することができる。
【0099】
これにより、支持フレーム11を把持してプリンタ1を持ち上げたときに、本体ケーシング2を支持フレーム11に確実に追従させることができる。
(4)また、このプリンタ1によれば、図3および図4に示すように、支持フレーム11はボス47を備え、本体ケーシング2はボス穴(第1ボス穴19、第2ボス穴25)を備える。
【0100】
そのため、ボス47とボス穴(第1ボス穴19、第2ボス穴25)との嵌合により、本体ケーシング2と支持フレーム11とのがたつきをより抑制することができる。
(5)また、このプリンタ1によれば、図4に示すように、4つのボス47の内2つは、支持フレーム11の左端部(直交方向他方側)に形成されている。
【0101】
そのため、ボス47は凸スナップ部24および凹スナップ部46の近傍において、本体ケーシング2と支持フレーム11とのがたつきをより抑制することができる。
【0102】
これにより、本体ケーシング2のがたつきに起因して、凸スナップ部24および凹スナップ部46に荷重がかかることを抑制できる。
【0103】
その結果、凸スナップ部24および凹スナップ部46の破損を防止することができる。
(6)また、このプリンタ1によれば、図7に示すように、左右方向外側(直交方向外側)の本体側フック18と凹スナップ部46で、本体ケーシング2と支持フレーム11とのがたつきを防止できるとともに、左右方向内側(直交方向内側)のボス47で、本体側フック18と凹スナップ部46にかかる荷重の一部(左右方向における荷重)を受けることができる。
【0104】
その結果、本体ケーシング2と支持フレーム11とのがたつきを抑制しながら、本体側フック18と凹スナップ部46の破損を防止することができる。
(7)また、このプリンタ1によれば、支持フレーム11の後側にスナップフック部48を設け、本体ケーシング2の後側にスナップ受部27を設けている。
【0105】
そのため、本体ケーシング2と支持フレーム11とのがたつきを前後方向(対向方向と直交方向との両方と直交する方向)においても、抑制することができる。
(8)また、このプリンタ1によれば、図1および図2に示すように、本体ケーシング2は、画像形成部5を挟むように配置される一対の側壁12と、側壁12を連結するようにトレイ形成部材13を備えている。
【0106】
そのため、一対の側壁12をトレイ形成部材13で連結することにより、本体ケーシング2の剛性を確保できる。
(9)また、このプリンタ1によれば、図9に示すように、通信基板28を保持する保持部29が設けられている。
【0107】
そのため、通信基板28を画像形成部5と画像読取部10との間に効率よく配置することができる。
7.第2実施形態
図10を参照して、画像読取ユニットの第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
上記した第1実施形態では、支持フレーム11は、本体ケーシング2と平面視略同じ大きさに形成され、把持部49は、支持フレーム11の左右方向端部に設けられている。そして、本体ケーシング2に対して画像読取ユニット3を組み付けると、把持部49は、側壁12の凹部14に対向される(図1参照)。
【0109】
これに対して、本発明の第2実施形態では、支持フレーム11は、その右端部から右側に突出する第1突出部の一例としての右膨出部69と、その左端部から左側に突出する第2突出部の一例としての左膨出部70とを備えている。右膨出部69および左膨出部70の下面には、前後方向に延びるように把持部49が設けられている。
【0110】
また、支持フレーム11は、その下面に、嵌合部71を備える。
【0111】
嵌合部71は、支持フレームの左右方向両端部に形成され、本体ケーシング2に対して画像読取ユニット3を組み付けたときに、側壁12の凹部14内に嵌合されるように間隔を隔てて2つ形成されている。また、嵌合部71は、支持フレーム11の下面から、下側へ突出する側面視略矩形状に形成され、左右方向に厚みを有する厚板状に形成されている。
【0112】
そして、本体ケーシング2に対して画像読取ユニット3の組み付けると、嵌合部71が凹部14内に嵌合され、右膨出部69と左膨出部70とが、本体ケーシング2より左右方向外側へ突出する。
【0113】
第2実施形態によれば、右膨出部69および左膨出部70の把持部49を把持することで、プリンタ1を、左右方向(直交方向)において安定に持ち上げることができる。
【0114】
また、第2実施形態においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0115】
1 プリンタ
2 本体ケーシング
5 画像形成部
10 画像読取部
11 支持フレーム
12 側壁
13 トレイ形成部材
18 本体側フック
19 第1ボス穴
20 鉤状部
21 補強部
22 立設部
23 延出部
24 凸スナップ部
25 第2ボス穴
27 スナップ受部
28 通信基板
29 保持部
45 支持フレーム側フック
46 凹スナップ部
47 ボス
48 スナップフック部
49 把持部
50 鉤状部
51 補強部
52 立設部
53 延出部
69 右膨出部
70 左膨出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を形成するための画像形成部と、
原稿の画像情報を読み取り可能な画像読取部と、
前記画像形成部を収容する本体フレームと、
前記本体フレームに対向配置され、前記画像読取部を支持する支持フレームと
を備え、
前記支持フレームは、
前記本体フレームと前記支持フレームとの対向方向と直交する直交方向の一方側に設けられる第1係合部と、
前記直交方向他方側に設けられる第2係合部と、
前記直交方向一方側と前記直交方向他方側にそれぞれ設けられ、ユーザが把持するための把持部と
を備え、
前記本体フレームは、
前記直交方向一方側に設けられ、前記第1係合部と係合される第1被係合部と、
前記直交方向他方側に設けられ、前記第2係合部と係合される第2被係合部と
を備えることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記第1係合部は、
前記支持フレームから前記本体フレームへ向かって延びる第1立設部と、
前記第1立設部の前記本体フレーム側の端部から前記直交方向一方側へ延びる第1延出部と
を備え、
前記第1被係合部は、
前記本体フレームから前記支持フレームへ向かって延びる第2立設部と、
前記第2立設部の前記支持フレーム側の端部から前記直交方向他方側へ延びる第2延出部と
を備え、
前記第2係合部は、前記支持フレームから前記本体フレームへ向かって延びる係止部を備え、
前記第2被係合部は、前記係止部が係止される被係止部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1係合部は、前記第1立設部と前記第1延出部とを連結する第1連結部を備え、
前記第1被係合部は、前記第2立設部と前記第2延出部とを連結する第2連結部を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記支持フレームは、前記本体フレームへ向かって突出形成される突起を備え、
前記本体フレームは、前記突起が嵌合される嵌合穴を備えることを特徴とする、請求項1または3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記突起は、少なくとも支持フレームの前記直交方向他方側に形成され、
前記嵌合穴は、少なくとも本体フレームの前記直交方向他方側に形成されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1係合部は、前記対向方向および前記直交方向の両方と直交する方向に沿って、互いに間隔を隔てて複数並列配置されており、
前記第2係合部は、前記第1係合部の並列方向に沿って互いに間隔を隔てて複数並列配置されており、
前記突起は、前記直交方向において、前記第1係合部と前記第2係合部との間に配置され、かつ、前記並列方向において、前記並列方向最一方側の前記第1係合部および前記第2係合部と、前記並列方向最他方側の前記第1係合部および前記第2係合部との間に配置されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2係合部は、さらに、前記対向方向および前記直交方向の両方と直交する方向の一方側または他方側の少なくともいずれかにおいて、前記支持フレームに設けられていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記支持フレームは、
前記直交方向一方側において、前記直交方向一方側へ突出する第1突出部と、
前記直交方向他方側において、前記直交方向他方側へ突出する第2突出部と
を備え、
把持部は、前記第1突出部と、前記第2突出部とに、設けられていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記本体フレームは、
前記画像形成部を挟むように前記直交方向に互いに間隔を隔てて対向配置される一対の第1フレームと、
前記第1フレームの前記支持フレーム側の端部を連結するように設けられる第2フレームと
を備え、
前記第1被係合部および前記第2被係合部は前記第2フレームに設けられていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
外部機器と通信するための通信基盤をさらに備え、
前記第2フレームは、前記基板を保持する保持部を備えることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−109204(P2013−109204A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254921(P2011−254921)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】