説明

画像形成装置

【課題】外部記憶媒体に記憶された操作者固有の識別情報に基づくユーザー認証時に、操作者による装置からの外部記憶媒体の取り忘れを確実に防止する。
【課題を解決するための手段】画像形成装置1は、画像形成部12と、ジョブの設定内容を操作者から受け付ける設定受付部101と、設定受付部101にジョブの設定内容が受け付けられた後に、キーカード8との通信により操作者の識別情報を取得する識別情報取得部92と、当該取得された識別情報が正規の識別情報であって、識別情報取得部92によるキーカード8との通信が不可能な状態になった場合に、上記設定内容に従ってジョブを実行させる制御部100とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、画像形成装置を動作させることを許可するか否かをユーザー認証により判断する際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1に示されるように、操作者に付与されたユーザーIDを記憶したIDカードから当該ユーザーIDを読み出し、当該読み出したユーザーIDが、装置使用の許可された正規のユーザーIDであると認証できた場合に、当該操作者に対して装置の動作を許可する画像形成装置が提案されている。また、下記特許文献2には、装置に挿入したIDカードが、ユーザー認証後に操作者により装置から取り出されたときに、商品を販売可能な状態にすることで、IDカードの取り忘れを防止する自動販売機が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−141501号公報
【特許文献2】特開平1−100692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示される画像形成装置は、IDカードの取り忘れを防止することが困難であり、また、上記特許文献2に示される技術は、IDカードの取り忘れを防止できるものの、ユーザー認証後におけるユーザーによる装置の操作中はIDカードを装置に挿入したままの状態となる。このため、操作者が、装置の操作中にその場を離れて他の場所に移動すると、カードの取り忘れや盗難が発生するおそれが依然として残る。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、外部記憶媒体に記憶された操作者固有の識別情報に基づいてユーザー認証を行う際に、操作者が当該外部記憶媒体を装置から取り忘れることを、更に確実に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、当該画像形成装置により実行可能なジョブの設定内容を操作者から受け付ける設定受付部と、
前記設定受付部に前記ジョブの設定内容が受け付けられた後に、操作者に付与された固有の識別情報を記憶する外部記憶媒体との通信により、当該外部記憶媒体から当該識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部によって取得された前記識別情報が正規の識別情報であって、前記識別情報取得部による前記外部記憶媒体との通信が不可能な状態になった場合に、前記受け付けられた設定内容からなるジョブを実行させる制御部と
を備える画像形成装置である。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記識別情報取得部によって取得された前記識別情報が、当該画像形成装置の操作が許可された正規の識別情報であるかを認証する認証部を更に備え、
前記制御部は、前記認証部により前記識別情報が正規の識別情報であると認証されると共に、前記識別情報取得部による前記外部記憶媒体との通信が不可能な状態になった場合に、前記受け付けられた設定内容からなるジョブを実行させるものである。
【0008】
これらの発明では、識別情報取得部は、設定受付部にジョブの設定内容が受け付けられた後に、外部記憶媒体から操作者の識別情報を取得するので、操作者は、ジョブの設定内容を入力する操作をした後に、識別情報取得部に外部記憶媒体に記憶されている識別情報を取得させる操作を行うことになる。そして、制御部は、当該識別情報が正規の識別情報であって、識別情報取得部による外部記憶媒体との通信が不可能な状態になった場合に、受け付けられた設定内容に従ったジョブを実行させるので、操作者は、識別情報取得部に外部記憶媒体から識別情報を取得させて識別情報の認証が行われた後、画像形成又はスキャン等のジョブを実行させるために、外部記憶媒体を識別情報取得部が当該外部記憶媒体から識別情報を取得しない状態にする操作、例えば、画像形成装置から外部記憶媒体を引き離す操作を行うことになる。これにより、本発明は、上記認証後、操作者に対して、画像形成装置から外部記憶媒体を引き離す操作を行うインセンティブを与えることができる。また、操作者が画像形成装置に対して外部記憶媒体をその識別情報が取得可能な状態に保持しておく期間が短くなる。従って、操作者による外部記憶媒体の画像形成装置からの取り忘れを、従来よりも確実に防止することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、操作者に対する案内を表示する表示部と、
前記設定受付部に前記ジョブの設定内容が受け付けられたときに、前記外部記憶媒体を前記識別情報取得部との間で通信可能な状態にすることを促す旨のメッセージを前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記識別情報取得部は、前記表示制御部が前記表示部に前記メッセージを表示させているときに、前記外部記憶媒体から前記識別情報を取得するものである。
【0010】
この発明では、設定受付部にジョブの設定内容が受け付けられたときに、外部記憶媒体を識別情報取得部との間で通信可能な状態にすることを促す旨のメッセージが表示制御部により表示部に表示され、このメッセージの表示時に、識別情報取得部が外部記憶媒体から識別情報を取得するので、操作者は、当該表示に基づいて、識別情報取得部に外部記憶媒体から識別情報を取得させる操作を行うタイミングの把握が容易になる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記表示制御部は、前記認証部により前記識別情報が正規の識別情報であると認証された後、前記外部記憶媒体を前記識別情報取得部との間で通信不可能な状態にすることを促す旨のメッセージを前記表示部に表示させるものである。
【0012】
この発明では、操作者は、識別情報取得部に外部記憶媒体から識別情報を取得させる操作を行った後、外部記憶媒体を識別情報取得部との間で通信不可能な状態にするタイミングの把握が容易になる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、外部記憶媒体に記憶された操作者固有の識別情報に基づいてユーザー認証を行う際に、操作者が当該外部記憶媒体を装置から取り忘れることを、更に確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
【図2】画像形成装置の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図3】識別情報取得部及びキーカードの概略構成を示す図である。
【図4】画像形成装置における識別情報認証に基づく画像形成時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】(A)〜(E)は表示部の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、およびファクシミリ機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着装置13、給紙部14、用紙排出部15、原稿給送部6、及び原稿読取部5等を備えて構成されている。
【0016】
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に設けられた連結部113とを備えている。連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、図1においては下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状とされている。上部本体112は、連結部113の上端部に支持されている。上部本体112には、原稿読取部5及び原稿給送部6が設けられている。
【0017】
画像形成装置1の前面部には、操作者からの操作指示が入力される操作部47が設けられている。さらに、画像形成装置1の前面部には、RFID(Radio Frequency Identification)リーダーライター装置としての識別情報取得部92が設けられている。この識別情報取得部92は、読出部921にかざす又は載置された外部記憶媒体(後述)からRFIDによる通信で、当該外部記憶媒体に記憶されている操作者固有の識別情報を読み出す。
【0018】
原稿読取部(画像読取部)5は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス(原稿台)161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取る読取機構163とを備えている。読取機構163は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(ComplementaryMetal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
【0019】
原稿給送部6は、原稿が載置される原稿載置台61と、画像読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部66と、原稿搬送機構65と、を備える。原稿搬送機構65は、図略の給紙ローラー、搬送ローラー、及び用紙反転機構を備えている。原稿搬送機構65は、給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿載置台61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿読取スリット53を介して読取機構163による読取を可能とした後、原稿排出部66へと排出する。また、原稿搬送機構65は、用紙反転機構が原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送することで、当該原稿の両面の画像を、原稿読取スリット53を介して読取機構163により読取可能にしている。
【0020】
さらに原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように上部本体112に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台としてのコンタクトガラス161上面を開放することにより、コンタクトガラス161の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザーが載置できるようになっている。
【0021】
下部本体111には、画像形成部12、定着装置13および給紙部14が内装されている。上部本体112には原稿読取部5が設けられている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能の給紙カセット142,143,144を有している。給紙カセット142,143,144には記録紙(記録媒体の一例)が積層されてなる用紙束がそれぞれ収容されている。
【0022】
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙にトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、中間転写ベルト125の走行方向において上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用の画像形成ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用の画像形成ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用の画像形成ユニット12Bk(以下、各画像形成ユニットを区別することなく述べる場合には、それぞれを「画像形成ユニット120」という)と、駆動ローラー125a(二次転写対向ローラー)等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー210とを備えている。
【0023】
各画像形成ユニット120は、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、一次転写ローラー126と、ドラムクリーニング装置127とをそれぞれ一体的に備えている。
【0024】
感光体ドラム121は、その周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成する。現像装置122は、感光体ドラム121へトナーを供給する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
【0025】
帯電装置123は、感光体ドラム121の直下位置に設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を一様に帯電させる。
【0026】
露光装置124は、感光体ドラム121の下方位置であって、帯電装置123の更に下方位置に設けられている。露光装置124は、コンピューター等から入力された画像データや原稿読取部5が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザ光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。
【0027】
現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して当該トナーを積層させ、感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。
【0028】
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、図1における左側の駆動ローラー125aと、同図の右側の従動ローラー125bとの間に無端走行可能に張架され、下方の外周面が各感光体ドラム121の周面に当接している。
【0029】
中間転写ベルト125を挟んで各感光体ドラム121に対向する位置には、一次転写ローラー126が設けられている。この一次転写ローラー126には、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加され、一次転写ローラー126は、各感光体ドラム121の外周周面に形成された上記トナー像を中間転写ベルト125の表面に転写させる。
【0030】
制御部100(図2)は、各色の毎に一次転写ローラー126及び画像形成ユニット120を駆動制御して、中間転写ベルト125の表面に、マゼンタ用の画像形成ユニット12Mにより形成されたマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用の画像形成ユニット12Cにより形成されたシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用の画像形成ユニット12Yにより形成されたイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用の画像形成ユニット12Bkにより形成されたブラックのトナー像の転写とを、各色のトナー像が重なり合うように行わせ、これによりカラーのトナー像を中間転写ベルト125の表面に形成させる(中間転写(一次転写))。
【0031】
二次転写ローラー210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加されている。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの上記トナー像を、給紙部14から搬送されてきた記録紙に転写させる。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分の用紙搬送路190に、中間転写ベルト125の外周面に当接させて設けられている。二次転写ローラー210は、前記トナー像が記録紙に二次転写されるニップ部Nを、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとの間に形成する。用紙搬送路190を搬送される記録紙は、ニップ部Nにおいて中間転写ベルト125と二次転写ローラー210とに押圧挟持され、ここにおいて中間転写ベルト125上のトナー像が記録紙に二次転写される。なお、二次転写ローラー210及び駆動ローラー125aのニップ部Nよりも、搬送ローラー対192による記録紙の搬送方向上流側には、レジストローラー630が配設されている。
【0032】
ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の図1で左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。このドラムクリーニング装置127によってクリーニングされた感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために再び帯電装置123へ向かう。
【0033】
画像形成部12に対して図1での左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラー対192が設けられている。搬送ローラー対192は、給紙部14から繰り出された記録紙を、ニップ部N及び定着装置13に向けて搬送する。すなわち、当該適所に配置された搬送ローラー対192からなる搬送機構により記録紙が搬送される。
【0034】
定着装置13は、内部に加熱源である通電発熱体を備えた加熱ローラー132と、加熱ローラー132に対向配置された加圧ローラー134とを備えている。定着装置13は、画像形成部12で転写された記録紙上のトナー像に対し、記録紙が加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に、加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙は、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路194を通って、下部本体111の頂部に設けられた排出トレイ151へ向けて排出される。
【0035】
なお、従動ローラー125bに張架された中間転写ベルト125の外周面に対向する位置にはクリーニング部22が設けられている。
【0036】
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、下部本体111内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された給紙カセット142,143,144とを備えている。
【0037】
手差しトレイ141は、下部本体111の右面の下方位置に設けられた、記録紙を手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのトレイである。給紙カセット142,143,144は、複数枚の記録紙が積層されてなる用紙束を収容する。給紙カセット142の上方には、ピックアップローラー145が設けられ、ピックアップローラー145は、給紙カセット142,143,144に収容された用紙束の最上位の記録紙を用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
【0038】
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排出トレイ151を備える。排出トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙が、定着装置13で定着処理が施された後に排出されるトレイである。
【0039】
次に、画像形成装置1の電気的構成を説明する。図2は画像形成装置1の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【0040】
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。
【0041】
制御ユニット10は、原稿読取部5、画像処理部31、画像メモリー32、用紙搬送部411、画像形成部12、操作部47、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、HDD(ハードディスクドライブ)81等と接続されている。制御ユニット10は、接続されている上記各機構の動作制御や、各機構との間での信号又はデータの送受信を行う。
【0042】
制御ユニット10は、上述した画像形成装置1の全体的な動作制御を司る制御部100を備える。制御部100は、ユーザーから操作部47又はネッワーク接続されたパーソナルコンピューター等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナー機能、プリンター機能、コピー機能及びプリンター機能の各機能についての動作制御を実行するために必要な各機構部の駆動及び処理を制御する。
【0043】
原稿読取部5は、画像照射ランプ511及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサー512を有する上記の読取機構163からなるスキャナー部51を備える。原稿読取部5は、画像照射ランプ511により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサー512で受光することにより、原稿から画像を読み取る。
【0044】
画像処理部31は、原稿読取部5で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、原稿読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、予め定められた画像処理を行う。
【0045】
画像メモリー32は、上記原稿読取部5で読み取られた画像データ等を記憶する。
【0046】
用紙搬送部411は、図1に示したピックアップローラー145及び搬送ローラー192等から構成され、手差しトレイ141,給紙カセット142,143に収納されている記録紙を画像形成部12及び排出トレイ151まで搬送する。
【0047】
画像形成部12は、上述したように、画像形成ユニット12M、12C、12Y、12Bkと、駆動ローラー125aに張架された中間転写ベルト125と、二次転写ローラー210と、定着装置13とを備えている。画像形成部12による出力対象となる画像データは、原稿読取部5で読み取られた画像データ、ネットワークインターフェイス部91を介してローカルエリア内のクライアントコンピューター等から送信されてきた画像データ等から送信されてきた画像データ等である。
【0048】
操作部47は、図2に加えて図1にも示すように、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部及び操作キー部を備える。タッチパネル部は、タッチパネルが設けられたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部473を備えてなる。
【0049】
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送信を行うものである。ファクシミリ通信部71は、例えば原稿読取部5によって読み取られた原稿の画像データを、電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信する。
【0050】
HDD81は、原稿読取部5によって読み取られた画像データ等を記憶する。HDD81に記憶されている画像データは、画像形成部12による画像形成に用いられ、また、画像形成装置1にネットワーク接続されたクライアントコンピューターへの送信が可能である。
【0051】
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内の装置(パーソナルコンピューター等)と種々のデータの送受信を行う。
【0052】
識別情報取得部92は、予め定められた通信方式により外部記憶媒体との間で通信し、当該外部記憶媒体に記憶されている識別情報を当該外部記憶媒体から取得する。識別情報取得部92は、後述する設定受付部101にジョブの設定内容が受け付けられた後に、当該外部記憶媒体と通信して上記識別情報を受信する。本実施形態では、予め定められた通信方式としてRFIDを採用する。外部記憶媒体としては、識別情報を記憶し、RFIDにより通信するカード型記憶媒体(以下、キーカードという)を採用する例を用いて説明する。当該キーカードは、画像形成装置1の各操作者毎に付与されている。そして、当該キーカードには、操作者固有の識別情報(ユーザーID)が記憶されている。すなわち、操作者が各自で有する自己のキーカードには、自身に与えられた識別情報が記憶されている。
【0053】
また、制御ユニット10は、更に、設定受付部101、認証部102、及び表示制御部103を備えている。制御ユニット10内のメモリー又はROM、或いはHDD81等に記憶されたプログラムに従ってCPUが動作することで、これら各部として機能する。或いは、制御ユニット10が上記各部に対応する専用のハードウェア回路等を備えることにより当該各部として機能するようにしてもよい。但し、表示制御部103は、制御部100が兼ねる構成としてもよい。
【0054】
設定受付部101は、画像形成装置1が備える画像形成部12、原稿読取部5等の各動作機構を動作させるジョブについての設定内容を操作者からの指示に従って設定する。例えば、操作者は、操作部47の操作により、画像形成部12による原稿画像をプリントする動作について、当該原稿画像をプリントする際のプリント設定として、両面又は片面プリント、原稿サイズ、部数、ソート、集約、解像度、カラー又はモノクロのプリント、枠消し、拡大・縮小等の各項目についての値が入力されると、設定受付部101は、当該入力された値を受け付け、画像形成に用いるプリント設定の各項目値として記憶する。また、例えば、操作者は、操作部47の操作により、原稿読取部5による原稿読取(スキャン)動作について、当該原稿を読み取る際の設定として、解像度、カラー又はモノクロ、拡大・縮小等の各項目についての値が入力されると、設定受付部101は、当該入力された値を受け付け、原稿読取に用いる設定の各項目値として記憶する。なお、設定受付部101は、上記プリント設定及び原稿読取設定に限られず、画像形成装置1による他の動作についての設定も受け付ける。
【0055】
認証部102は、識別情報取得部92によって上記キーカードから取得された上記識別情報が、画像形成装置1の操作が許可された正規の識別情報であるかを認証する。認証部102は、画像形成装置1の操作が許可された全ての正規の識別情報をメモリー等に記憶している。認証部102は、識別情報取得部92が上記キーカードから取得した識別情報が、当該メモリーに記憶している正規の識別情報のいずれかに一致した場合は、当該取得された識別情報が正規の識別情報であると判断し、当該正規の識別情報のいずれにも一致しない場合は、当該取得された識別情報が正規の識別情報ではないと判断する。
【0056】
表示制御部103は、表示部473の表示制御を担当する。表示制御部103は、設定受付部101に上記ジョブの設定内容が受け付けられたときに、キーカードを識別情報取得部92との間で通信可能な状態にすることを促す旨のメッセージを表示部473に表示させる等の制御を行う。
【0057】
なお、制御部100は、認証部102により識別情報が正規の識別情報であると認証されると共に、識別情報取得部92によるキーカードとの通信が不可能な状態になった場合に、この時点で設定受付部101により設定されている設定内容に従ったジョブを画像形成装置1の各動作機構に実行させる。
【0058】
次に、識別情報取得部92及びキーカードの構成を説明する。図3は識別情報取得部92及びキーカードの概略構成を示す図である。
【0059】
識別情報取得部92は、RFIDリーダーライター装置であり、RFID通信によりキーカード(RFIDタグ)8との通信を行う。識別情報取得部92は、変調回路922、アンテナ923、及び復調回路924を有する。識別情報取得部92は、上述したように、制御部100に接続している。
【0060】
キーカード8は、例えばパッシブタイプのタグであり、共振回路81及び通信部82を備える。
【0061】
共振回路81は、アンテナ811と共振コンデンサ812とを備える。アンテナ811は、ループアンテナとして構成されたコイルからなるアンテナである。識別情報取得部92との無線通信は、このアンテナ153を介して行われる。
【0062】
アンテナ811及び共振コンデンサ812は共振回路81を構成する。共振回路81は、アンテナ811からの入出力信号が、共振回路81の共振周波数、および共振周波数に近い所定近傍の周波数の信号のみとなるようにするフィルタとして働く。
【0063】
通信部82は、通信制御部821と、メモリー822とを有する。通信制御部821は、半導体チップ(無線ICチップ)を備え、通信の対象とするデータをアンテナ811から電磁波により送受信可能に制御する。通信制御部821は、識別情報取得部92からアンテナ811が受信する電磁波によって起電力を発生し、この電力によって内蔵回路を駆動させて識別情報取得部92との通信を行う。
【0064】
メモリー822は、識別情報取得部92の電源切断時にもデータの記憶が保持されるように、書き換え可能な不揮発性メモリー等が採用される。メモリー822は、当該キーカード8の保有者である操作者固有の上記識別情報が記憶されている。メモリー822に記憶された上記識別情報は、通信制御部821による制御の下でアンテナ811から識別情報取得部92に送信され、識別情報取得部92に受信される。
【0065】
識別情報取得部92及びキーカード8による通信を説明する。識別情報取得部92の制御部100は、キーカード8に対するコマンド情報、本実施形態では識別情報の送信要求を変調回路922に出力し、変調回路922はこのコマンド情報に応じて搬送波を変調する。アンテナ923は変調波を質問信号として発信する。
【0066】
キーカード8のアンテナ811は、識別情報取得部92のアンテナ923から発信された質問信号を受信して電気信号に変換し、通信制御部821へ出力する。通信制御部821は、アンテナ811が受信した当該質問信号を復調してコマンド情報を抽出し、このコマンド情報(識別情報の送信要求)に応じて予め記憶している識別情報をメモリー822から読み出す。例えば、識別情報取得部92から送出されてくる質問信号としての搬送波を、アンテナ811が受けると、通信制御部821が当該搬送波から副搬送波(反射波)を生成し、当該副搬送波を一定周期でアンテナ811に印加することで、メモリー822に記憶されている識別情報を表現し、この副搬送波を応答信号としてアンテナ811から識別情報取得部92に送出する。
【0067】
識別情報取得部92のアンテナ923は、キーカード8のアンテナ811から発信された応答信号を受信して電気信号に変換し、復調回路924へ出力する。復調回路924は当該電気信号を復調して上記識別情報を抽出し、抽出した識別情報を制御部100へ出力する。
【0068】
次に、画像形成装置1における識別情報認証に基づく画像形成時の処理を説明する。図4は画像形成装置1における識別情報認証に基づく画像形成時の処理の流れを示すフローチャートである。図5(A)〜(E)は表示部473の表示画面の一例を示す図である。なお、以下には、ジョブの設定内容として、プリント動作の設定内容(プリント設定)が設定受付部101に受け付けられる場合を例にして説明する。
【0069】
画像形成装置1では、その電源スイッチがオンとされた後、操作者からの指示を待機しているとき、表示制御部103は、図5(A)に示すようなスタート画面D1を表示部473に表示させる(S1)。
【0070】
このスタート画面D1において、操作者により例えば設定ボタンd1が押下されることにより、操作者からプリント設定を行う指示(プリント設定の各項目の値を入力するための画面に表示を切り換える指示)が、表示部473に備えられたタッチパネル機能により操作部47に受け付けられると(S2でYES)、表示制御部103は、当該押下されたボタンに対応する項目の値の入力を受け付けるプリント設定入力画面D2(図5(B))を表示させる(S3)。なお、当該プリント設定を行う指示が操作者から入力されない場合は、デフォルトのプリント設定でS4に進む。
【0071】
このプリント設定入力画面D2において、操作者による表示部473のタッチパネル操作又は操作部47の操作で入力される指示により、上述した濃度等のプリント設定の各項目についての値が入力され、設定受付部101が当該入力された値を受け付け、更に操作部47に備えられるスタートボタン471の操作による押下で、当該プリント設定で画像形成を実行する指示が入力されると(S4でYES)、表示制御部103は、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921に載置する又はかざすことを操作者に促すメッセージからなる表示画面D3(図5(C))を表示部473に表示させる(S5)。なお、操作部47に備えられるクリアーボタンの押下によりキャンセル指示が入力される等により、画像形成指示が操作者から入力されない場合は(S4でNO)、画像形成が行われることなく処理は終了する。
【0072】
この表示後、制御部100は、識別情報取得部92に、キーカード8に記憶されている識別情報の送信を要求する指示を示すコマンド情報に対応する搬送波を発信させ、識別情報取得部92をキーカード8との通信が可能な状態にする。この状態で、操作者が上記読出部921にキーカード8をかざすと、識別情報取得部92がキーカード8との通信を開始する(S6)。
【0073】
識別情報取得部92とキーカード8との当該通信により、識別情報取得部92がキーカード8から識別情報を取得し、制御部100が当該識別情報を識別情報取得部92から受け取ると(S7でYES)、認証部102は、識別情報取得部92によってキーカード8から取得された識別情報が、画像形成装置1の操作が許可された正規の識別情報であるかを認証する(S8)。
【0074】
認証部102が、上記取得された識別情報が正規の識別情報であると認証した場合(S8でYES)、表示制御部103は、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921から取り除くことを操作者に促すメッセージからなる表示画面D4(図5(D))を表示部473に表示させる(S9)。なお、操作者がキーカード8を読出部921に載置又はかざした後、識別情報取得部92がキーカード8との通信により識別情報を取得し、認証部102により認証されるまでの時間は、操作者が体感する時間としては極めて短時間であるので、S9によるメッセージ表示を、S5によるメッセージ表示と同一の表示画面で行ってもよい。すなわち、表示制御部103は、S5での表示画面D3として、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921にかざすことを操作者に促すメッセージと、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921から取り除くことを操作者に促すメッセージの両方を表示させる。
【0075】
なお、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921に載置又はかざすことを操作者に促すメッセージからなる表示画面D3を表示部473に表示させた時点から、予め定められた時間(例えば、30秒間)内に、識別情報取得部92がキーカード8から識別情報を取得せず、制御部100が識別情報を識別情報取得部92から受け取らない場合は(S7でNO,S12でYES)、画像形成部12による画像形成が行われることなく処理が終了する。制御部100が、識別情報取得部92からの識別情報の受け取りを待機する時間は、上記予め定められた時間が経過するまでである(S7でNO,S12でNO)。
【0076】
また、認証部102が、上記取得された識別情報が正規の識別情報であると認証しなかった場合、すなわち不正な識別情報であると判断した場合(S8でNO)、画像形成部12による画像形成が行われることなく処理が終了する。
【0077】
そして、上記のように、キーカード8との通信で識別情報取得部92により識別情報が取得されて、表示部473に表示画面D3が表示された後、制御部100が、識別情報取得部92によるキーカード8との通信が不可能になったと判断すると(S10でYES)、制御部100は、画像形成部12に、上記設定されたプリント設定の内容で画像形成を実行させる(S11)。すなわち、制御部100は、設定受付部101に受け付けられた設定内容でジョブを実行する。
【0078】
制御部100が、識別情報取得部92によるキーカード8との通信が可能であると判断している間は(S10でNO)、表示制御部103は、表示部473に、上記表示画面D4の表示を続けさせ、操作者に対してキーカード8を読出部921から取り除くことを促す。
【0079】
例えば、識別情報取得部92は、操作者が読出部921にキーカード8をかざしている間、連続してキーカード8との通信を続け、キーカード8から識別情報を読み取り続けるものとし、操作者がキーカード8を読出部921から離し、キーカード8を識別情報取得部92との通信圏外に移動させることにより、識別情報取得部92がキーカード8から識別情報を読み取れない状態になったことをもって、制御部100が、識別情報取得部92によるキーカード8との通信が不可能になったと判断する。
【0080】
すなわち、制御部100は、操作者が読出部921からキーカード8を取り除き、キーカード8が識別情報取得部92との通信可能圏内から離れたときに、制御部100は、画像形成部12に画像形成を実行させる。
【0081】
なお、この画像形成の実行開始後は、表示制御部103が、表示部473の表示画面を図5(E)に示すジョブ実行表示画面D5に切り換え、操作者に対して、画像形成実行中であることを報知する。この画像形成終了後は、表示制御部103は、表示部473の表示画面をスタート画面D1に戻す。
【0082】
このように、制御部100による画像形成実行の条件として、識別情報取得部92によるキーカード8との通信が不可能になることが課されることで、操作者は画像形成を実行させるために、必ず読出部921からキーカード8を取り除くことになる。これにより、本実施形態によれば、上記識別情報の認証後、操作者に対して、画像形成装置1からキーカード8を引き離す操作を行うインセンティブを与えることができる。また、操作者が画像形成装置1に対してキーカード8との通信可能な状態に保持しておく期間が短くなるので、操作者によるキーカード8の画像形成装置1からの取り忘れを、従来よりも確実に防止することができる。
【0083】
また、設定受付部101にプリント設定が受け付けられたときに、表示制御部103が、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921にかざすことを操作者に促すメッセージからなる表示画面D3を表示部473に表示させるため(S5)、操作者は、当該表示画面D3の視認により、識別情報取得部92の読出部921にキーカード8をかざすタイミングの把握が容易になる。
【0084】
また、認証部102による識別情報の認証後、表示制御部103は、キーカード8を識別情報取得部92の読出部921から取り除くことを操作者に促すメッセージからなる表示画面D4を表示部473に表示させるため(S9)、操作者は、当該表示画面D4の視認により、識別情報取得部92の読出部921からキーカード8を取り除くタイミングの把握が容易になる。
【0085】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、認証部102は、画像形成装置1の制御ユニット10に備えられるものとしているが、当該構成に限られず、認証部102は、画像形成装置1とは別個に、画像形成装置1にネットワーク接続等により外付けされる外部装置に備えられるものとしてもよい。この場合、認証部102と制御ユニット10との通信は、ネットワークインターフェイス部91を介して行われる。
【符号の説明】
【0086】
1 画像形成装置
10 制御ユニット
100 制御部
101 設定受付部
102 認証部
103 表示制御部
12 画像形成部
120 画像形成ユニット
12M 画像形成ユニット
12C 画像形成ユニット
12Y 画像形成ユニット
12Bk 画像形成ユニット
47 操作部
471 スタートボタン
473 表示部
92 識別情報取得部
921 読出部
922 変調回路
923 アンテナ
924 復調回路
8 キーカード
81 共振回路
811 アンテナ
812 共振コンデンサ
82 通信部
821 通信制御部
822 メモリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該画像形成装置により実行可能なジョブの設定内容を操作者から受け付ける設定受付部と、
前記設定受付部に前記ジョブの設定内容が受け付けられた後に、操作者に付与された固有の識別情報を記憶する外部記憶媒体との通信により、当該外部記憶媒体から当該識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部によって取得された前記識別情報が正規の識別情報であって、前記識別情報取得部による前記外部記憶媒体との通信が不可能な状態になった場合に、前記受け付けられた設定内容からなるジョブを実行させる制御部と
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記識別情報取得部によって取得された前記識別情報が、当該画像形成装置の操作が許可された正規の識別情報であるかを認証する認証部を更に備え、
前記制御部は、前記認証部により前記識別情報が正規の識別情報であると認証されると共に、前記識別情報取得部による前記外部記憶媒体との通信が不可能な状態になった場合に、前記受け付けられた設定内容からなるジョブを実行させる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
操作者に対する案内を表示する表示部と、
前記設定受付部に前記ジョブの設定内容が受け付けられたときに、前記外部記憶媒体を前記識別情報取得部との間で通信可能な状態にすることを促す旨のメッセージを前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記識別情報取得部は、前記表示制御部が前記表示部に前記メッセージを表示させているときに、前記外部記憶媒体から前記識別情報を取得する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記認証部により前記識別情報が正規の識別情報であると認証された後、前記外部記憶媒体を前記識別情報取得部との間で通信不可能な状態にすることを促す旨のメッセージを前記表示部に表示させる請求項3に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−111803(P2013−111803A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258341(P2011−258341)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】