説明

画像形成装置

【課題】キーを押す間隔を測定し、間隔に基づき省電力モードへの移行時間を定め、省電力モードへの移行時間を調整、変更し、使用者に使いづらさを感じさせないようにしつつ、速やかに省電力モードへの移行を図る。
【解決手段】画像形成装置は、ジョブ実行部と、ジョブの設定入力を受け付ける操作パネルを含み、画像形成装置に対する操作、入力を検知する操作入力検知部と、操作パネルでキーを押す間隔を測定する計時部と、測定された間隔に基づき、測定された間隔が長いほど、通常モードから省電力モードへの移行時間が長くなるように移行時間を求める制御部と、キーを押す入力が複数回、操作パネルに対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、制御部が定めた移行時間が経過すると省電力モードに移行する電源部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、複合機、プリンター、ファクシミリ機等の画像形成装置での省電力モードへの移行に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、複写機、プリンター等の画像形成装置には、待機中に消費される電力を減らす省電力モードが搭載される。例えば、画像形成装置の全ての機能を利用できる状態を通常モードとすると、省電力モードでは、消費電力の大きい部分(例えば、定着ヒーター)への電力供給を停止する。消費電力削減の観点から見れば、画像形成装置の使用後、できるだけ速やかに省電力モードに移行することが望ましい。一方、省電力モードでは、画像形成装置の機能が使えない状態になり、省電力モードから通常モードに復帰して画像形成装置が使用可能な状態となるまでには一定の時間がかかる。そのため、使用者に使いづらくならないように省電力モードに移行すべきでもある。従って、通常モードから省電力モードへの移行タイミングに配慮する必要がある。
【0003】
このような省電力モードへの移行タイミングに関する発明が、特許文献1に記載されている。具体的に、特許文献1には、待機状態から省エネモードへ移行するまでの時間及び省エネモードから待機状態に移行するまでの時間を計測する手段と、曜日及び時刻を認識する手段と、画像形成装置の使用頻度の高い時間帯においては前記省エネモードへの移行時間を長く設定し、使用頻度の低い時間帯においては移行時間を短く設定する制御手段とを備え、一定時間出力動作を遂行しない場合に少なくとも定着ヒータが定着可能な待機状態から定着ヒータへの通電を遮断して省エネルギモードを実行する画像形成装置が記載されている。これにより、使用頻度を予測して予め各時間帯の待機時間を決定し、省エネモードに入るまでの時間の無駄を無くそうとする(特許文献1:請求項1、段落0055等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−101919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、画像形成装置は、ジョブ完了後等、使用、操作されない待機状態のまま予め定められた移行時間が経過すると、省電力モードに移行する。そして、画像形成装置によっては、使用者が移行時間を設定できるものもある(例えば、数十分程度に移行時間を設定)。
【0006】
使用者が所望の移行時間を設定しても、移行時間が固定的である。そのため、どのような状況でも画像形成装置に対する操作、入力がなされない状態となってから移行時間が経過しないと画像形成装置は省電力モードに移行しない。例えば、移行時間を60分と設定しているとき、1回、画像形成装置を使用した後、1時間が経過しなければ、省電力モードに移行しない。そのため、消費電力の無駄が生ずる。そのため、消費電力の無駄を無くすには使用の実態、状況に合わせて省電力モードへの移行時間を調整、変更する必要があるという問題がある。
【0007】
一方、特許文献1記載の発明のように、各曜日の各時間帯での使用回数を記憶し、使用頻度の高い曜日、時間帯では省電力モードへの移行時間を延ばすようにすることがある。しかし、現在の使用状況が現在の省電力モードへの移行時間に反映されない(反映されるのは次週の同じ時間帯)。そのため、先週と使用状況が変化すれば、省電力モードへの移行時間は適切ではなくなる。例えば、先週、ある時間帯での画像形成装置の使用回数が多いものの、今週、画像形成装置をほとんど使用しないと、今週では、必要以上に移行時間が長く設定されていることになる。従って、特許文献1記載の発明では、現在の使用の実態、状況に合わせて省電力モードへの移行時間を調整、変更できないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点を鑑み、キーを押す間隔を測定し、間隔に基づき省電力モードへの移行時間を定め、使用者の使用状況を参照して、省電力モードへの移行時間を調整、変更し、使用者に使いづらさを感じさせないようにしつつ、速やかに省電力モードへの移行を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1に係る画像形成装置は、ジョブを実行するジョブ実行部と、ジョブの設定入力を受け付ける操作パネルを含み、画像形成装置に対する操作、入力を検知する操作入力検知部と、前記操作パネルでキーを押す間隔を測定する計時部と、測定された前記間隔に基づき、測定された間隔が長いほど、通常モードから省電力モードへの移行時間が長くなるように前記移行時間を求める制御部と、通常モードで、前記キーを押す入力が複数回、前記操作パネルに対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、前記操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、前記制御部が定めた前記移行時間が経過すると省電力モードに移行し、前記省電力モードでは、少なくとも前記ジョブ実行部に対する電力供給を停止し、前記省電力モードで前記操作入力検知部が画像形成装置に対する操作、入力を検知したとき通常モードに復帰し、前記通常モードでは前記ジョブ実行部に対する電力供給を行う電源部と、を含むこととした。
【0010】
操作パネルでの設定のキーを押す間隔は、使用者の画像形成装置に対する操作、設定の習熟の度合いや画像形成装置を利用するうえでの機敏さと関連がある。キーを押す間隔が長い使用者ほど、ジョブ完了後や最後のキーの入力後、次に画像形成装置に対し、操作、入力を行うまでの時間が長くなる傾向がある。一方、キーを押す間隔が短い使用者は、機敏な動作により、ジョブ完了後や最後のキーの入力後、次に画像形成装置に対し、操作、入力を行うまでの時間は短くなる傾向がある。
【0011】
そこで、この構成によれば、制御部は、測定された間隔に基づき、測定された間隔が長いほど、通常モードから省電力モードへの移行時間が長くなるように移行時間を求める。これにより、間隔が短いときには、省電力モードへの移行時間は短くなり、速やかな省電力モード移行により無駄な電力の消費を無くすことができる。一方、間隔が長いとき、画像形成装置の操作、入力に慣れていない使用者が、再度、画像形成装置を利用しようとするときや、操作パネルに入力しようとするときに画像形成装置が省電力モードになってしまっていて、画像形成装置が利用できる状態となるまで待たなくてはならないという不都合を無くすことができる。従って、使用者の使用状況や使用者の画像形成装置の操作、入力の習熟度にあわせ、現在の使用状況に応じて、省電力モードへの移行時間を調整、変更することができる。そして、使用者に使いづらさを感じさせないようにしつつ、速やかに省電力モードへの移行を行うことができる。
【0012】
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記制御部は、測定された複数の前記間隔に基づき前記移行時間を定めるための参照値を定め、前記参照値に予め定められた定数を乗じた時間を前記移行時間として求めることとした。
【0013】
この構成によれば、制御部は、測定された複数の間隔に基づき移行時間を定めるための参照値を定め、参照値に予め定められた定数を乗じた時間を移行時間として求める。これにより、キーを押す間隔に応じて、省電力モードへの移行時間を調整、変更することができる。
【0014】
又、請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、前記制御部は、測定された複数の前記間隔の平均値、又は、複数の前記間隔のうち1つの間隔を前記参照値と定めることとした。
【0015】
この構成によれば、制御部は、測定された複数の間隔の平均値、又は、複数の間隔のうち1つの間隔を参照値と定める。これにより、適切と認められる間隔に基づいて、省電力モードへの移行時間を定めることができる。
【0016】
又、請求項4に係る発明は、請求項2又は3の発明において、前記操作パネルは、前記定数の設定を受け付け、前記制御部は、前記操作パネルで設定された前記定数に前記参照値を乗じた時間を前記移行時間として求めることとした。
【0017】
この構成によれば、制御部は、操作パネルで設定された定数に参照値を乗じた時間を移行時間として求める。これにより、使用者は、係数を設定することにより、省電力モードへの移行時間の長短の全体的な傾向を定められる。
【0018】
又、請求項5に係る発明は、請求項2乃至4の発明において、前記操作パネルは、前記移行時間の最短の時間である最短移行時間の設定を受け付け、前記電源部は、前記キーを押す入力が複数回、前記操作パネルに対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、前記操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、前記最短移行時間が経過すると前記省電力モードに移行することとした。
【0019】
この構成によれば、操作パネルは、最短移行時間の設定を受け付ける。これにより、使用者は、省電力モードへの移行時間として最低限確保すべき最短移行時間を設定することができる。又、電源部は、定数に参照値を乗じた時間が最短移行時間よりも短い時間であるとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、最短移行時間が経過すると省電力モードに移行する。これにより、省電力モードへの移行時間として最短移行時間は、確保され、操作中に省電力モードに移行するなど、使用者の意図に反するタイミングでの省電力モードへの移行が防がれる。言い換えると、省電力モードへの早すぎる移行を防ぐことができる。
【0020】
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、前記操作パネルは、前記計時部が前記間隔を測定していないときの移行時間である通常移行時間の設定を受け付け、前記電源部は、画像形成装置の主電源投入後、又は、前記通常モードへの復帰後、前記計時部が前記間隔を測定していないとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作パネル以外の操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、前記通常移行時間が経過したとき、前記省電力モードに移行することとした。
【0021】
この構成によれば、電源部は、画像形成装置の主電源投入後、又は、通常モードへの復帰後、計時部が間隔を測定していないとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作パネル以外の操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、通常移行時間が経過したとき、省電力モードに移行する。これにより、誤って省電力モードから通常モードに復帰させた場合など、操作パネルへの操作がなく間隔が測定されなくても、通常モードから省電力モードへの移行がなされる。
【0022】
又、請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の発明において、前記電源部は、前記計時部で測定された間隔に基づき前記省電力モードに移行したものの予め定められた指定時間が経過する前に前記通常モードに復帰したとき、次の前記省電力モードに移行するまでの前記移行時間を直前の前記省電力モードへの移行のときの前記移行時間よりも長くすることとした。
【0023】
省電力モードへの移行時間が短すぎると、キー操作中(次のキーを押すまで)に、省電力モードに移行してしまうことがある。この場合、使用者は、省電力モードを通常モードに復帰させ、設定をやり直すことになる。そこで、この構成によれば、電源部は、計時部で測定された間隔に基づき省電力モードに移行したものの予め定められた指定時間が経過する前に通常モードに復帰したとき、次の省電力モードに移行するまでの移行時間を直前の省電力モードへの移行のときの移行時間よりも長くする。これにより、省電力モードへの移行時間が短すぎると認められる場合、移行時間を長くして、キー操作中での省電力モードへの移行を無くすことができる。
【0024】
又、請求項8に係る発明は、請求項7の発明において、前記操作パネルは、前記指定時間の設定を受け付け、前記電源部は、設定された前記指定時間が経過する前に前記通常モードに復帰したとき、次の前記省電力モードに移行するまでの前記移行時間を、直前の前記省電力モードへの移行のときの前記移行時間よりも長くすることとした。
【0025】
この構成によれば、操作パネルは、指定時間の設定を受け付ける。これにより、使用者は、所望する指定時間を設定できる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、キーを押す間隔を測定することにより、使用者の使用の状況を認識する。そして、キーを押す間隔に応じて省電力モードへの移行時間を調整、変更する。これにより、使用者に使いづらさを感じさせないようにしつつ、速やかに省電力モードへの移行を図り、消費電力の低減を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】複合機の一例を示す模型的正面断面図である。
【図2】複合機の操作パネルの一例を示す平面図である。
【図3】複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】複合機の電力供給系統の一例を示すブロック図である。
【図5】操作入力検知部を説明するためのブロック図である。
【図6】キーの入力タイミングに応じた省電力モードへの移行を説明するための説明図である。
【図7】省電力モード移行設定画面の一例を示す説明図である。
【図8】複合機の通常モードと省電力モードの状態の遷移の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を図1〜図8を用いて説明する。尚、本実施形態では、複合機100(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
【0029】
(複合機100の概略構成)
まず、図1に基づき、実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は、複合機100の一例を示す模型的正面断面図である。
【0030】
複合機100には、コピー、プリント、スキャン送信等の複数種のジョブ(機能)を実行させることができる。そして、複合機100は、最上部に、原稿搬送装置1a(ジョブ実行部に相当)が設けられる。原稿搬送装置1aは、原稿載置トレイ11に積載された原稿を1枚ずつ画像読取部1b(ジョブ実行部に相当)の読取位置(送り読取用コンタクトガラス14aの上方の位置)に搬送する。尚、原稿載置トレイ11には、原稿が載置されていることを検知するための原稿載置検知センサー12(操作入力検知部に相当)が設けられる。原稿載置検知センサー12は、例えば、光センサーであり、原稿載置時と原稿が載置されていないときで出力が変化する。
【0031】
又、原稿搬送装置1aは、紙面奥側に設けられた支点(不図示)により、上方に持ち上げて開けられる。例えば書籍等の原稿を画像読取部1bの上面の載置読取用コンタクトガラス14bに載せることができる。尚、図1に破線で示すように、原稿搬送装置1aが開いているか、閉じられているかを検知するための開閉検知センサー13(操作入力検知部に相当)が設けられる。例えば、開閉検知センサー13は、原稿搬送装置1aの下面と接するインターロック式のスイッチでもよいし、反射式の光センサーでもよく、開閉状態を検知できればよい。
【0032】
次に、図1に破線で示すように、正面上方にコピー等の設定や実行指示の入力を受け付け、各種情報を表示する操作パネル2が設けられる(操作入力検知部に相当)。また、複合機100本体に、画像読取部1b、給紙部3、搬送路4、画像形成部5、定着部6等が設けられる。
【0033】
画像読取部1bは、コピーやスキャンや画像データ送信のジョブを行うとき、原稿を読み取り画像データを生成する。そして、画像読取部1bの上面にコンタクトガラス14(14aと14bの2種)が設けられる。又、内部には、水平方向(図1で言えば、左右方向)で移動する移動枠(露光ランプ、ミラー等を具備)、レンズ、イメージセンサー(例えば、CCD)等の光学系部材(いずれも不図示)が設けられる。例えば、原稿搬送装置1aで連続的に搬送される原稿を読み取る場合、送り読取用コンタクトガラス14aの下方に移動枠を固定し、原稿の反射光をレンズ、イメージセンサーに導く。又、載置読取用コンタクトガラス14bに載置された原稿を読み取る場合には、移動枠を水平方向に移動させて、原稿の反射光をレンズ、イメージセンサーに導く。
【0034】
そして、画像読取部1bは、これら光学系部材を用い、原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサーの各画素の出力値をA/D変換し、画像データを生成する。そして、複合機100は、読取られた画像データに基づき印刷可能である(コピー機能)。又、複合機100は読取られた画像データを送信可能である(FAX、スキャン機能)。
【0035】
本実施形態の複合機100では、画像形成用の用紙を収容、供給する給紙部3に、カセット31(31a、31b、31c)が、計3つ垂直方向に積まれる。給紙部3は、各種(例えば、普通紙、コピー用紙、再生紙等)、各サイズ(例えば、A4、A3、B4、B5、レターサイズ等)の用紙を複数(例えば、500〜1000枚程度)積載して収容する。
【0036】
各カセット31(31a〜31c)には、用紙供給のため回転駆動する給紙ローラー32が、それぞれ設けられる。又、各カセット31(31a〜31c)内の用紙載置板に積載された用紙のうち、最上位の用紙は、給紙ローラー32と接する。各カセット31は、用紙補給のため挿脱可能である。そして、各カセット31が、取り付けられているか、取り外されているかを検知するため、それぞれ挿脱検知センサー33(操作入力検知部に相当)が設けられる。例えば、挿脱検知センサー33は、各カセット31の一面と接するインターロック式のスイッチでもよいし、反射式の光センサーでもよく、挿脱の状態を検知できればよい。
【0037】
次に、搬送路4は、装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路4には、用紙搬送時に回転駆動する複数の搬送ローラー対41(図1では、上流側から41a〜41gの計7つを図示)や、搬送される用紙を画像形成部5の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせ送り出すレジストローラー対42等が設けられる。
【0038】
尚、詰まった用紙の除去や、メンテナンスのため、本実施形態の複合機100の正面カバー(不図示)は、開閉可能である。この正面カバーの開閉検知のため、カバー開閉検知センサー43(操作入力検知部に相当)が設けられる。カバー開閉検知センサー43は、正面カバーの一部と接するインターロック式のスイッチでもよいし、光センサーでもよく、正面カバーの開閉を検知できればよい。
【0039】
画像形成部5は、画像データに基づき給紙部3から給紙された用紙に画像(トナー像)を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。尚、画像データには、画像読取部1bで取得された原稿の画像データや、コンピューター200(図3参照)やFAX装置300から受信した画像データが利用される。そして、画像形成部5は、図1中に示す矢印方向に回転駆動する感光体ドラム51や、その周囲に配された帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55、クリーニング装置56等を備える。
【0040】
トナー像形成及び転写プロセスを説明する。トナー像形成のとき、感光体ドラム51は、回転駆動する。そして、帯電装置52は感光体ドラム51を所定電位に帯電させる。露光装置53は、画像データに基づき、レーザ光Lを出力し、感光体ドラム51表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。そして、現像装置54は、感光体ドラム51に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。転写ローラー55は感光体ドラム51に圧接し、ニップを形成する。そして、レジストローラー対42がタイミングを図り用紙をニップに進入させる。用紙とトナー像のニップ進入時、転写ローラー55には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム51上のトナー像が転写される。クリーニング装置56は、転写後に感光体ドラム51に残留するトナー等を除去する。
【0041】
定着部6は、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部6は、主として発熱体を内蔵する加熱ローラー61と加圧ローラー62で構成される。加熱ローラー61と加圧ローラー62は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過により、トナーは溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は排出トレイ44に排出される。
【0042】
(操作パネル2)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100の操作パネル2の一例を説明する。図2は、複合機100の操作パネル2の一例を示す平面図である。
【0043】
操作パネル2は、図1に破線で示したように、複合機100の正面上方に設けられる。そして、操作パネル2は、液晶表示部21とタッチパネル部22の他、電源キー23、テンキー部24、スタートキー25等の複数のキーを含む。
【0044】
液晶表示部21は、印刷に関する表示を行い、複合機100での印刷やエラー等の状態の表示を行う他、例えば、印刷に用いる用紙サイズや、拡大縮小、濃度設定等の複合機100での設定項目の選択や、選択した設定項目での設定値を設定するためのキーを表示する。そして、液晶表示部21に対して設けられるタッチパネル部22(操作入力検知部に相当)による押下位置座標の検出で、液晶表示部21に表示されたキーのうち、押されたキーが、操作パネル2で認識される。これにより、使用者は、複合機100の各種機能について設定することができる。
【0045】
電源キー23は、複合機100の主電源のON/OFFを指示するためのキーである。尚、複合機100の電源に関し、電源キー23とは別に電源スイッチ(不図示、例えば、機械的なスイッチ)も別途設けられる。例えば、複合機100の電源は、この電源スイッチをOFFすると基本的に遮断される。テンキー部24は、0〜9、※、♯の数字、記号のキーを組み合わせて構成され印刷部数入力や、FAX番号入力など、数字入力を行う際に使用される。スタートキー25は、液晶表示部21やテンキー部24等で設定完了後、コピーやスキャンのジョブ開始を指示する際に押される。このように、操作パネル2は、設定入力やジョブ実行を指示するキーとして、液晶表示部21に表示されるソフトキーやテンキー部24、スタートキー25等のハードキーを含む。
【0046】
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を説明する。図3は、複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0047】
図3に示すように、本実施形態に係る複合機100は、各種素子、回路等を組み合わせて構成される主制御部7(制御部に相当)を有する。主制御部7は、画像読取部1b、原稿搬送装置1a、操作パネル2、印刷エンジン部101(ジョブ実行部に相当)、電源部8などと通信可能に接続され、通信を行い、動作を制御する。
【0048】
主制御部7は、例えば、メインCPU71、記憶部72、画像処理部73、計時部74、通信部75(ジョブ実行部、操作入力検知部に相当)などを有する。
【0049】
メインCPU71は、主制御部7の演算処理装置であり、記憶部72に記憶されるデータ、プログラムに基づき、処理、制御を行う。記憶部72は、例えば、不揮発性の記憶装置(フラッシュROM)と、揮発性の記憶装置(例えば、RAM)とを組み合わせて構成される。記憶部72は、ジョブ実行等、各種制御に要するデータ、プログラムを記憶する。尚、主制御部7には、大容量の記憶装置としてHDD76を接続でき、主制御部7は、HDD76を記憶装置の1つとして利用できる。例えば、HDD76は、各種制御に要するデータ、プログラムのほか、画像データなどを記憶する。
【0050】
画像処理部73は、画像読取部1bで生成された画像データや、外部から入力された画像データに対し画像処理を施す。例えば、画像処理部73は、画像処理専用のASICや画像処理用のメモリーで構成される。画像処理後の画像データを、印刷のため露光装置53に送ることもできるし(コピー機能、プリンター機能)、HDD76に記憶することもできるし(スキャナ機能)、後述の通信部75から外部(コンピューター200、FAX装置300等)に送信することもできる(スキャナ機能、FAX機能)。尚、メインCPU71と記憶部72で、機能的に画像処理部73が実現されてもよい。又、画像処理部73が行える画像処理は、拡大・縮小処理や、濃度変更等、多岐にわたるので、公知の画像処理を実行できるとして詳細は割愛する。
【0051】
計時部74は、時間を計る回路である。例えば、計時部74は、操作パネル2の液晶表示部21に表示されたキーや操作パネル2の各種ハードキーが押される間隔を測定する。通信部75は、外部のコンピューター200(例えば、パーソナルコンピューターやサーバー)やFAX装置300とネットワーク、回線、ケーブル等を通じて通信を行うためのインターフェイスである。そのため、通信部75は、各種コネクタや通信用の回路、素子、コントローラー等を含む。主制御部7は、この通信部75を介した通信により、外部のコンピューター200やFAX装置300から印刷用データを受信し、外部のコンピューター200やFAX装置300に画像データを送信できる。
【0052】
又、原稿の読み取りに関し、主制御部7は、画像読取部1bや原稿搬送装置1aと通信可能に接続される。コピーや画像データの送信のジョブを行うとき、画像読取部1bや原稿搬送装置1aは、主制御部7の指示を受け、原稿を読み取るジョブを実行する。
【0053】
又、主制御部7は、複合機100への設定入力や表示を行う操作パネル2と通信可能に接続される。操作パネル2は、主制御部7に向けて、キーが押されたこと及び押されたキーの種類を送信する。これにより、主制御部7は、操作パネル2の各ハードキーや液晶表示部21に表示されたキーのうちいかなるキーが押されたかを認識する。又、計時部74は、操作パネル2でキーが押される間隔を測定する。
【0054】
次に、複合機100での印刷ジョブを実行する部分として、印刷エンジン部101が設けられる。印刷エンジン部101には、上述の給紙部3、搬送路4、画像形成部5、定着部6等が含まれる。そして、印刷エンジン部101内には、主制御部7の指示を受け、実際に印刷エンジン部101の動作を制御するエンジン制御部77が設けられる。エンジン制御部77は、例えば、CPUやメモリーなどで構成される。そして、エンジン制御部77は、給紙、搬送、トナー像形成、定着部6の温度制御など、印刷エンジン部101に含まれる部材の制御を行う。
【0055】
又、複合機100での電力管理に関する部分として、電源部8が設けられる。この電源部8は、複合機100内の各部への電力供給を制御する。例えば、電源部8は、電源装置81や、演算処理装置としての電力制御CPU82や、電源部8用のデータやプログラムを記憶するメモリー83やスイッチ部84やI/F部85等を含む。
【0056】
又、電源部8の電源装置81は、整流回路、昇圧回路、降圧回路等を有し、商用電源と接続され、複合機100の動作に要する複数種の電圧を生成する。そして、電源部8のスイッチ部84は、主制御部7などの複合機100の各部への電力供給のON/OFFを行う。言い換えると、電源部8は、スイッチ部84によって、電源装置81から主制御部7等への電力供給線の開閉を行い、各部への電力供給のON/OFFを制御する。I/F部85は、複合機100に、操作、入力が行われたことを検知する操作入力検知部からの割込を受信する。電源部8は、複合機100が省電力モードであるとき、割込をトリガとして、主制御部7等への電力供給を再開する。
【0057】
(電力供給系統の概要)
次に、図4を用い、実施形態に係る複合機100の電力供給系統の一例を説明する。図4は、複合機100の電力供給系統の一例を示すブロック図である。
【0058】
上述したように、電源部8の電源装置81は、各種電圧を生成する。又、図4に示すように、電源部8はスイッチ部84を含む。スイッチ部84は、FETやバイポーラトランジスタなどの半導体スイッチや機械式スイッチ等を複数個含む。スイッチ部84は、ON/OFFで、主制御部7、画像読取部1b、操作パネル2、印刷エンジン部101、原稿搬送装置1a等への通電、遮断を切り替える。
【0059】
そして、通常モードでは、電源部8は、主制御部7、画像読取部1b、操作パネル2、印刷エンジン部101、原稿搬送装置1a等の複合機100内の全ての部分に対し、電力を供給する。そして、電源部8は、全種類のジョブを実行できる状態で保つ。一方、省電力モード移行への条件が満たされると、電源部8は、主制御部7、画像読取部1b、操作パネル2、印刷エンジン部101、原稿搬送装置1a等への電力供給を停止して、消費電力を減らす。
【0060】
尚、図4に破線で示すように、電源部8は、通常モードへの復帰のため、省電力モードでも各操作入力検知部に対しては、電力供給を行う。
【0061】
(操作入力検知部)
次に、図4、図5を用いて、実施形態に係る複合機100での操作入力検知部の一例を説明する。図5は、操作入力検知部を説明するためのブロック図である。
【0062】
通常モードとなってから、操作入力検知部に対する操作、入力が無いまま、予め定められた移行時間が経過したり、ジョブ実行終了後に操作入力検知部に対する操作、入力が無いまま、予め定められた移行時間が経過したりすると(待機状態が予め定められた移行時間継続すると)、主制御部7は、複合機100のモードを省電力モードに移行させる。
【0063】
操作入力検知部は、複合機100内に複数設けられる。そして、通常モードでは、各操作入力検知部の出力は、主制御部7に伝達される。主制御部7は、各操作入力検知部の出力に基づき、操作入力検知部に対する操作、入力が無いまま、予め定められた移行時間が経過したか否かを認識する。
【0064】
まず、主制御部7内での操作入力検知部としては、例えば、通信部75がある。通信部75が外部のコンピューター200から印刷用の画像データや印刷設定データを受信したときや、FAX装置300からFAXデータを受信したとき、主制御部7は、複合機100に対する操作、入力がなされたと認識し、移行時間のカウントをリセットする。
【0065】
又、複合機100での操作入力検知部としては、例えば、操作パネル2のタッチパネル部22がある。タッチパネル部22が押され、設定入力、操作がなされると、主制御部7は、複合機100に対する操作、入力がなされたと認識し、移行時間のカウントをリセットする。
【0066】
又、複合機100の印刷エンジン部101に関する操作入力検知部としては、例えば、カセット31の挿脱を検知する挿脱検知センサー33や、カバーの開閉を検知するカバー開閉検知センサー43がある。又、挿脱検知センサー33やカバー開閉検知センサー43の出力に基づき、主制御部7は、複合機100への操作、入力を認識すると、移行時間のカウントをリセットする。
【0067】
又、複合機100の原稿搬送装置1aに関する操作入力検知部としては、例えば、原稿載置トレイ11への原稿載置を検知する原稿載置検知センサー12や、原稿搬送装置1aの上げ下げ(開閉)を検知する開閉検知センサー13がある。原稿載置検知センサー12や、開閉検知センサー13の出力に基づき、主制御部7は、複合機100への操作、入力を認識すると、移行時間のカウントをリセットする。
【0068】
そして、各操作入力検知部に対する操作、入力がないまま移行時間が経過すると、主制御部7は、電源部8に対し、省電力モードへの移行を指示する。これにより、電源部8の電力供給モードが省電力モードとなる。
【0069】
省電力モードでは、電源部8は、主制御部7、画像読取部1b、操作パネル2、印刷エンジン部101、原稿搬送装置1a等への電力供給を停止する。そのため、コピー、スキャン、送信等を行うジョブ実行部への電力供給が停止されるので、コピー、スキャン、送信等の複合機100の機能は利用できない状態となる。従って、使用者が複合機100を利用するには、電源部8の電力供給モードを省電力モードから通常モードに復帰させ、主制御部7、画像読取部1b、操作パネル2、印刷エンジン部101、原稿搬送装置1a等への電力供給を再開させる必要がある。
【0070】
電源部8は、省電力モードから通常モードへの復帰のトリガとして、各操作入力検知部からの割込を受ける。この割込があったとき、電源部8は、主制御部7、画像読取部1b、操作パネル2、印刷エンジン部101、原稿搬送装置1a等への電力供給を再開し、複合機100を省電力モードから通常モードに復帰させる(図5参照)。
【0071】
操作入力検知部である通信部75は、外部のコンピューター200やFAX装置300から画像データ等を受信すると割込を発生し、電源部8に入力する(図5における割込A)。又、操作パネル2における操作入力検知部としてのタッチパネル部22は、使用者のタッチ動作により、割込を発生し、電源部8に入力する(図5における割込B)。又、操作パネル2は、何れかのハードキーが押されても割込を発生し、電源部8に入力してもよい。
【0072】
又、印刷エンジン部101の操作入力検知部である挿脱検知センサー33は、用紙補給や交換による取り外しと取り付けを検知すると、割込を発生し、電源部8に入力する(図5における割込C)。又、印刷エンジン部101における操作入力検知部であるカバー開閉検知センサー43は、メンテナンスや消耗品交換や紙詰まり処理のため、筐体のカバーの操作(開閉)を検知すると、割込を発生し、電源部8に入力する(図5における割込D)。
【0073】
又、原稿載置トレイ11への原稿載置を検知する原稿載置検知センサー12(図5における割込E)や、原稿搬送装置1aの上げ下げを検知する開閉検知センサー13(図5における割込F)が、コピー等のため、原稿搬送装置1aへの操作(原稿載置や上げ下げ)を検知すると、割込を発生し、電源部8に入力する。
【0074】
そして、電源部8は、各操作入力検知部からの入力(割込)を受け、割込があれば、電源部8は、複合機100を省電力モードから通常モードに復帰させるため、主制御部7や機能ブロックへの電力供給を再開する。
【0075】
(キーの入力間隔に応じた省電力モードへの移行)
次に、図6を用いて、キーの入力間隔に応じた省電力モードへの移行の概要を説明する。図6は、キーの入力タイミングに応じた省電力モードへの移行を説明するための説明図である。
【0076】
本実施形態の複合機100では、主制御部7は、操作パネル2の液晶表示部21に表示されたキーやテンキー部24等のハードキーを押す間隔に基づき、通常モードから省電力モードに移行するまでの移行時間を定める。尚、操作パネル2以外の操作入力検知部で、複合機100に対する操作、入力が検知されたとき、主制御部7は、複合機100に対する操作、入力が無くなってから、予め定められた通常移行時間が経過してから電源部8に省電力モードへの移行を指示する。
【0077】
キーを押す間隔が短い使用者は(キーを素早く押して操作に慣れている使用者は)、コピー、スキャン、送信等のジョブが終わると、短い時間のうちに、次のジョブの設定を操作パネル2に行う傾向がある。一方、キーを押す間隔が長い使用者は(キーをゆっくり押し、操作に慣れていない使用者は)、コピー等のジョブが終わってから、操作になれている使用者よりも時間が経過してから次のジョブの設定を操作パネル2に行う傾向が有る。
【0078】
そこで、主制御部7は、通常モードでは、計時部74を用いて、操作パネル2でキーが押される間隔を測定する。そして、主制御部7は、キーが押される間隔に定数を乗じて省電力モードへの移行時間を定める。
【0079】
例えば、図6(a)は、キーが押される間隔が図6(b)と比較して長い例を示している。図6(a)の場合、ジョブ実行のためにスタートキー25が押されるまで、キーを押す間隔が10秒、15秒、20秒と測定された例を示している。このとき、主制御部7は、例えば、キーを押す間隔として最も長い20秒を、移行時間を定める上での参照値と定める。そして、主制御部7は、予め定められた定数を参照値に乗じて移行時間を定める。例えば、定数が3で有れば、移行時間は、20×3=60秒となる。この場合、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま60秒が経過すると、主制御部7は、電源部8に省電力モードへの移行を指示する。例えば、最後に操作パネル2でキーが押されてから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま60秒が経過すると、主制御部7は、電源部8に省電力モードへの移行を指示する。
【0080】
主制御部7は、通常モードとなってから測定されたキーを押す間隔に基づき参照値を定める。そして、上記の説明では、通常モードとなってから測定された間隔のうち、最も長い間隔を参照値とする例を説明した。しかし、主制御部7は、測定された間隔の平均値を参照値としてもよい(例えば、図6(a)の例では、15秒)。又、途中で使用者の交代があった場合のことを考慮し、測定された間隔のうち、最も長い間隔から数えてn番目(例えば3番目)の間隔を参照値としてもよい。あるいは、主制御部7は、通常モードとなってから測定されたキーを押す間隔のうち、最も短い間隔を参照値としてもよい。
【0081】
一方、図6(b)は、キーが押される間隔が図6(a)と比較して短い例を示している。図6(b)の場合、液晶表示部21に表示された設定用のキーやジョブ実行のためにスタートキー25が押されるまで、キーを押す間隔が2秒、3秒、4秒と測定された例を示している。このとき、主制御部7は、例えば、キーを押す間隔として最も長い4秒を、移行時間を定める上での参照値と定める。そして、主制御部7は、予め定められた定数を参照値に乗じて移行時間を定める。例えば、定数が3で有れば、移行時間は、4×3=12秒となる。
【0082】
ここで、本実施形態の複合機100では、操作パネル2へのキーの入力がなされたとき、ジョブ完了や操作入力検知部への操作、入力が無くなってから省電力モードに移行するまで最低限確保する時間として、最短移行時間が予め定められる。図6(b)に示すように、参照値に定数を乗じて得た移行時間が、最短移行時間よりも短いとき、主制御部7は、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま最短移行時間が経過すると、電源部8に対して省電力モードへの移行を指示する。例えば、最後に操作パネル2でキーが押されてから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま最短移行時間が経過すると、主制御部7は、電源部8に省電力モードへの移行を指示する。
【0083】
又、主電源投入や省電力モードへの復帰に伴い、通常モードとなってから操作パネル2のキーを押すことなく省電力モードに移行することもある。例えば、コンピューター200から画像データ等を受信し、プリンターとして印刷するときや、FAX装置300等への送信を行うとき、省電力モードから通常モードに復帰し、その後、複合機100が使用されることなく省電力モードに移行する場合が該当する。
【0084】
この場合、キーが押される間隔を測定することはできない。そこで、主制御部7は、通常モードとなり、ジョブを実行していない状態となってから、操作パネル2以外の操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、予め定められた通常移行時間が経過すると電源部8に省電力モードへの移行を指示する。
【0085】
(省電力モード移行に関する設定)
次に、図7を用いて、省電力モード移行に関する設定を説明する。図7は、省電力モード移行設定画面9の一例を示す説明図である。
【0086】
本実施形態では、操作パネル2に対して所定の操作が行われると、操作パネル2は、図7に示すような省電力モード移行設定画面9を液晶表示部21に表示させる。使用者は、省電力モード移行設定画面9に対して入力を行うことで、省電力モードに関しての設定を行える。
【0087】
例えば、省電力モード移行設定画面9には、キーが押される間隔に基づき定められる参照値に乗ずる定数を設定する定数設定欄91が設けられる。使用者は、定数を設定することができる。例えば、定数を設定するとき、定数設定欄91を押し、テンキー部24等を用いて定数を入力する。入力された定数が大きいほど、省電力モードへの移行時間は長くなる。
【0088】
又、省電力モード移行設定画面9には、操作パネル2でキーが押される間隔に基づき、使用者は、どのように参照値を定めるかを設定することができる。この参照値の定め方に関し、例えば、3つのラジオボタンが設けられる。測定された間隔のうち、最大(最長)の間隔を参照値とするとき、ラジオボタンR1が押される。測定された複数の間隔の平均を求め、平均値を参照値とするとき、ラジオボタンR2が押される。測定された間隔のうち、最小(最短)の間隔を参照値とするとき、ラジオボタンR3が押される。
【0089】
又、省電力モード移行設定画面9には、省電力モードへの移行に際し、最低限確保する最短移行時間を設定する最短移行時間設定欄92が設けられる。最短移行時間を設定するとき、使用者は、最短移行時間設定欄92を押し、テンキー部24等を用いて所望の最短移行時間を入力する。
【0090】
又、省電力モード移行設定画面9には、省電力モードへの移行に際し、操作パネル2へのキーの入力がないとき(操作パネル2でのキーを押す間隔を測定できないとき)の移行時間としての通常移行時間設定欄93が設けられる。通常移行時間を設定するとき、使用者は、通常移行時間設定欄93を押し、テンキー部24等を用いて所望の通常移行時間を入力する。
【0091】
又、省電力モード移行設定画面9には、指定時間を設定するための指定時間設定欄94が設けられる。操作パネル2でキーが押される間隔に基づいて省電力モードに移行してから通常モードに復帰するまでの時間が、指定時間よりも短いとき、次の省電力モードへの移行時間を長くすることができる。尚、省電力モードに移行してから通常モードに復帰するまでの時間が指定時間よりも短いか否かは、例えば、電源部8の電力制御CPU82が計時する。そして、指定時間を設定するとき、使用者は、指定時間設定欄94を押し、テンキー部24等を用いて所望の指定時間を入力する。
【0092】
又、省電力モード移行設定画面9では、省電力モードから通常モードに復帰するまでの時間が指定時間よりも短いとき、移行時間を増やすか否かを設定することができる。移行時間を増やすか否かを設定するため、2つのラジオボタンが設けられる。移行時間を増やすとき、ラジオボタンR4が押される。移行時間を特別増やさないとき、ラジオボタンR5が押される。
【0093】
省電力モードから通常モードに復帰するまでの時間が指定時間よりも短く、又、ラジオボタンR4が押され、移行時間を増やすとき、例えば、主制御部7は、次の省電力モード移行では、操作パネル2のキーが複数回押されても、移行時間を通常移行時間とする。あるいは、主制御部7は、先の省電力モードの移行での移行時間(参照値に定数を乗じて求めた移行時間)に、例えば、数十秒〜数分程度加算してもよい。このように、主制御部7は、指定時間が経過する前に通常モードに復帰したとき、次の省電力モードに移行するまでの移行時間を長くする。
【0094】
省電力モード移行設定画面9の下方には、OKキーK1が配される。使用者は、省電力モード移行設定画面9での設定が完了すると、OKキーK1を押す。OKキーK1が押されると、操作パネル2は設定内容を主制御部7や電源部8に伝達する。そして、主制御部7の記憶部72や電源部8のメモリー83ーは、省電力モード設定画面での設定内容を記憶し、設定された内容にあわせて動作する。
【0095】
(省電力モードと通常モード間の遷移制御)
次に、図8を用い、本実施形態の複合機100での省電力モードと通常モードの遷移制御を説明する。図8は、複合機100の通常モードと省電力モードの状態の遷移の一例を示すフローチャートである。
【0096】
図8のスタートは、複合機100の主電源が投入された(電源キー23が投入された)時点である。これにより、複合機100のウォームアップが開始される。
【0097】
このとき、主制御部7は、電源部8に、通常モードで電力を供給させる(ステップ♯1)。言い換えると、主制御部7は、電源部8に複合機100の全ての部分に対して電力を供給させ、ウォームアップを行わせ、複合機100の全ての機能を使えることができる状態とする。
【0098】
ウォームアップが完了した後(ステップ♯2)、主制御部7は、指定時間よりも短い間に省電力モードから通常モードに復帰したため、移行時間を長くすべきかを確認する(ステップ3)。主制御部7は、電源部8から指定時間よりも短い間に省電力モードから通常モードに復帰したことの通知を受け、指定時間よりも短い間に省電力モードから通常モードに復帰したことを認識する。
【0099】
移行時間を前回の省電力モードへの移行時よりも長くすべきとき(ステップ♯3のYes)、主制御部7は、前回の省電力モードへの移行時間よりも長い時間を今回の省電力モードへの移行時間と定める(ステップ♯4)。そして、主制御部7は、ジョブを実行していない状態となり、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、ステップ♯4で定めた移行時間が経過したかを確認し、省電力モードへの移行条件が満たされたか否かの確認を続ける(ステップ♯5、ステップ♯5のループ)。
【0100】
もし、移行条件が満たされれば(ステップ♯5のYes)、主制御部7は電源部8に対し、省電力モードへの移行を指示し、電源部8は、省電力モードで電力の供給を行い、複合機100を省電力モードとする(ステップ♯6)。
【0101】
一方、移行時間を長くする必要がない場合(ステップ♯3のNo)、通常モードとなってから操作パネル2で複数回キーが押されたか否かを確認する(ステップ♯7)。キーが押されていれば(ステップ♯7のYes)、主制御部7は、測定されたキーを押す間隔に基づき、移行時間を求める(ステップ♯8)。そして、主制御部7は、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、求めた移行時間が経過したかを確認し、省電力モードへの移行条件が満たされたかを確認する(ステップ♯9)
【0102】
もし、移行条件が満たされれば(ステップ♯9のYes)、主制御部7は電源部8に対し、省電力モードへの移行を指示し、電源部8は、省電力モードで電力の供給を行い、複合機100を省電力モードとする(ステップ♯6)。一方、移行条件が満たされておらず、通常モードを維持すべきであれば(ステップ♯9のNo)、フローは、ステップ♯7に戻る。
【0103】
一方、操作パネル2のキーが複数回押されていないとき(ステップ♯7のNo)、主制御部7は、ジョブを実行していない状態となってから、操作パネル2以外の操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、通常移行時間が経過したかを確認して、省電力モードへの移行条件が満たされたかを確認する(ステップ♯10)
【0104】
もし、移行条件が満たされれば(ステップ♯10のYes)、主制御部7は電源部8に対し、省電力モードへの移行を指示し、電源部8は、省電力モードで電力の供給を行い、複合機100を省電力モードとする(ステップ♯6)。一方、移行条件が満たされておらず、通常モードを維持すべきであれば(ステップ♯10のNo)、フローは、ステップ♯7に戻る。
【0105】
省電力モードに移行すると、電源部8は、いずれかの操作入力検知部からの割込がI/F部85に入力されたか否か確認して、通常モードへの復帰条件が満たされたか否かの確認を続ける(ステップ♯11、ステップ♯11のNo→ステップ♯11)。そして、電源部8への割込の入力があり、通常モードへの復帰条件が満たされれば(ステップ♯11のYes)、フローは、ステップ♯1に戻る。
【0106】
そして、本フローチャートは、複合機100の電源キー23OFFにより主電源が切られるまで続けられる。
【0107】
このようにして、本実施形態の画像形成装置(例えば、複合機100)は、ジョブを実行するジョブ実行部(印刷エンジン部101、画像読取部1b、原稿搬送装置1a、通信部75等)と、ジョブの設定入力を受け付ける操作パネル2を含み、画像形成装置に対する操作、入力を検知する操作入力検知部(操作パネル2、通信部75、タッチパネル部22、挿脱検知センサー33、カバー開閉検知センサー43、原稿載置検知センサー12、開閉検知センサー13等)と、操作パネル2で設定に関するキーを押す間隔を測定する計時部74と、測定された間隔に基づき、測定された間隔が長いほど、通常モードから省電力モードへの移行時間が長くなるように移行時間を求める制御部(主制御部7)と、通常モードでキーを押す入力が複数回、操作パネル2に対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、制御部(主制御部7)が定めた移行時間が経過すると省電力モードに移行し、省電力モードでは、少なくともジョブ実行部に対する電力供給を停止し、省電力モードで操作入力検知部が画像形成装置に対する操作、入力を検知したとき通常モードに復帰し、通常モードではジョブ実行部に対する電力供給を行う電源部8と、を含む。
【0108】
操作パネル2での設定のキーを押す間隔は、使用者の画像形成装置(例えば、複合機100)に対する操作、設定の習熟の度合いや画像形成装置を利用するうえでの機敏さと関連がある。キーを押す間隔が長い使用者ほど、ジョブ完了後や最後のキーの入力後、次に画像形成装置に対し、操作、入力を行うまでの時間が長くなる傾向がある。一方、キーを押す間隔が短い使用者は、機敏な動作により、ジョブ完了後や最後のキーの入力後、次に画像形成装置に対し、操作、入力を行うまでの時間は短くなる傾向がある。
【0109】
そこで、制御部(主制御部7)は、測定された間隔に基づき、測定された間隔が長いほど、通常モードから省電力モードへの移行時間が長くなるように移行時間を求める。これにより、間隔が短いときには、省電力モードへの移行時間は短くなり、速やかな省電力モード移行により無駄な電力の消費を無くすことができる。一方、間隔が長いとき、画像形成装置(例えば、複合機100)の操作、入力に慣れていない使用者が、再度、画像形成装置を利用しようとするときや、操作パネル2に入力しようとするときに画像形成装置が省電力モードになってしまっていて、画像形成装置が利用できる状態となるまで待たなくてはならないという不都合を無くすことができる。従って、使用者の使用状況や使用者の画像形成装置の操作、入力の習熟度にあわせ、現在の使用状況に応じて、省電力モードへの移行時間を調整、変更することができる。そして、使用者に使いづらさを感じさせないようにしつつ、速やかに省電力モードへの移行を行うことができる。
【0110】
又、制御部(主制御部7)は、測定された複数の間隔に基づき移行時間を定めるための参照値を定め、参照値に予め定められた定数を乗じた時間を移行時間として求める。これにより、キーを押す間隔に応じて、省電力モードへの移行時間を調整、変更することができる。
【0111】
又、制御部(主制御部7)は、測定された複数の間隔の平均値、又は、複数の間隔のうち1つの間隔を参照値と定める。これにより、適切と認められる間隔に基づいて、省電力モードへの移行時間を定めることができる。
【0112】
又、操作パネル2は、定数の設定を受け付け、制御部(主制御部7)は、操作パネル2で設定された定数に参照値を乗じた時間を移行時間として求める。これにより、使用者は、係数を設定することにより、省電力モードへの移行時間の長短の全体的な傾向を定められる。
【0113】
又、操作パネル2は、移行時間の最短の時間である最短移行時間の設定を受け付け、電源部8は、キーを押す入力が複数回、操作パネル2に対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作入力検知部(操作パネル2、通信部75、タッチパネル部22、挿脱検知センサー33、カバー開閉検知センサー43、原稿載置検知センサー12、開閉検知センサー13等)に対しての操作、入力がないまま、最短移行時間が経過すると省電力モードに移行する。これにより、使用者は、省電力モードへの移行時間として最低限確保すべき最短移行時間を設定することができる。又、省電力モードへの移行時間として最短移行時間は、確保され、操作中に省電力モードに移行するなど、使用者の意図に反するタイミングでの省電力モードへの移行が防がれる。言い換えると、省電力モードへの早すぎる移行を防ぐことができる。
【0114】
又、操作パネル2は、計時部74が間隔を測定していないときの移行時間である通常移行時間の設定を受け付け、電源部8は、画像形成装置(例えば、複合機100)の主電源投入後、又は、通常モードへの復帰後、計時部74が間隔を測定していないとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作パネル2以外の操作入力検知部(通信部75、タッチパネル部22、挿脱検知センサー33、カバー開閉検知センサー43、原稿載置検知センサー12、開閉検知センサー13等)に対しての操作、入力がないまま、通常移行時間が経過したとき、省電力モードに移行する。これにより、誤って省電力モードから通常モードに復帰させた場合など、操作パネル2への操作がなく間隔が測定されなくても、通常モードから省電力モードへの移行がなされる。
【0115】
又、省電力モードへの移行時間が短すぎると、キー操作中(次のキーを押すまで)に、省電力モードに移行してしまうことがある。この場合、使用者は、省電力モードを通常モードに復帰させ、設定をやり直すことになる。そこで、電源部8は、計時部74で測定された間隔に基づき省電力モードに移行したものの予め定められた指定時間が経過する前に通常モードに復帰したとき、次の省電力モードに移行するまでの移行時間を直前の省電力モードへの移行のときの移行時間よりも長くする。これにより、省電力モードへの移行時間が短すぎると認められる場合、移行時間を長くして、キー操作中での省電力モードへの移行を無くすことができる。
【0116】
又、操作パネル2は、指定時間の設定を受け付け、電源部8は、設定された指定時間が経過する前に通常モードに復帰したとき、次の省電力モードに移行するまでの移行時間を、直前の省電力モードへの移行のときの移行時間よりも長くする。これにより、使用者は、所望する指定時間を設定できる。
【0117】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0118】
本発明は、省電力モードと通常モードを有する複写機、複合機、プリンター、ファクシミリ機等の画像形成装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0119】
100 複合機(画像形成装置) 101 印刷エンジン部(ジョブ実行部)
1a 原稿搬送装置(ジョブ実行部) 1b 画像読取部(ジョブ実行部)
12 原稿載置検知センサー(操作入力検知部)
13 開閉検知センサー(操作入力検知部)
2 操作パネル(操作入力検知部) 22 タッチパネル部(操作入力検知部)
33 挿脱検知センサー(操作入力検知部)
43 カバー開閉検知センサー(操作入力検知部)
7 主制御部(制御部) 74 計時部
75 通信部(ジョブ実行部、操作入力検知部)
8 電源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブを実行するジョブ実行部と、
ジョブの設定入力を受け付ける操作パネルを含み、画像形成装置に対する操作、入力を検知する操作入力検知部と、
前記操作パネルでキーを押す間隔を測定する計時部と、
測定された前記間隔に基づき、測定された間隔が長いほど、通常モードから省電力モードへの移行時間が長くなるように前記移行時間を求める制御部と、
通常モードで、前記キーを押す入力が複数回、前記操作パネルに対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、前記操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、前記制御部が定めた前記移行時間が経過すると省電力モードに移行し、前記省電力モードでは、少なくとも前記ジョブ実行部に対する電力供給を停止し、前記省電力モードで前記操作入力検知部が画像形成装置に対する操作、入力を検知したとき通常モードに復帰し、前記通常モードでは前記ジョブ実行部に対する電力供給を行う電源部と、を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、測定された複数の前記間隔に基づき前記移行時間を定めるための参照値を定め、前記参照値に予め定められた定数を乗じた時間を前記移行時間として求めることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、測定された複数の前記間隔の平均値、又は、複数の前記間隔のうち1つの間隔を前記参照値と定めることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記操作パネルは、前記定数の設定を受け付け、
前記制御部は、前記操作パネルで設定された前記定数に前記参照値を乗じた時間を前記移行時間として求めることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記操作パネルは、前記移行時間の最短の時間である最短移行時間の設定を受け付け、
前記電源部は、前記キーを押す入力が複数回、前記操作パネルに対してなされたとき、ジョブを実行していない状態となってから、前記操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、前記最短移行時間が経過すると前記省電力モードに移行することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記操作パネルは、前記計時部が前記間隔を測定していないときの移行時間である通常移行時間の設定を受け付け、
前記電源部は、画像形成装置の主電源投入後、又は、前記通常モードへの復帰後、前記計時部が前記間隔を測定していないとき、ジョブを実行していない状態となってから、操作パネル以外の操作入力検知部に対しての操作、入力がないまま、前記通常移行時間が経過したとき、前記省電力モードに移行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記電源部は、前記計時部で測定された間隔に基づき前記省電力モードに移行したものの予め定められた指定時間が経過する前に前記通常モードに復帰したとき、次の前記省電力モードに移行するまでの前記移行時間を直前の前記省電力モードへの移行のときの前記移行時間よりも長くすることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記操作パネルは、前記指定時間の設定を受け付け、
前記電源部は、設定された前記指定時間が経過する前に前記通常モードに復帰したとき、次の前記省電力モードに移行するまでの前記移行時間を、直前の前記省電力モードへの移行のときの前記移行時間よりも長くすることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−22945(P2013−22945A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163248(P2011−163248)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】