説明

画像形成装置

【課題】現像装置とは別の位置で現像装置よりも上方に補給部材の設置部が設けられている構成を対象として、補給部材の設置部下方に位置する作像部でのメンテナンスを容易に行うことができる構成を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】筐体1A上面に設けられている排紙トレイ1Bの下方空間で筐体1A内の作像部Y,C,M,B上方に補給部材支持手段14が設けられている構成を対象として、排紙トレイ1Bの開閉支点1B1と補給部材支持手段14の開閉支点14Aとの関係を、排紙トレイ1Bの開閉支点1B1が記録用紙の排出方向EXにおいて補給部材支持手段14の開閉支点14Aよりも外側に位置し、縦方向において補給支持手段14の開閉支点14Aよりも上方に位置決めされていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、装置内のユニット取り出し機構に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、プリンタ、ファクシミリ装置や複写装置あるいはプロッタさらにはこれら機能を併せ持つ複合機などの画像形成装置では、装置本体を構成する筐体内に作像部を構成する各装置を纏めてユニット化して装備する場合がある。
画像形成に際してのプロセスとして、電子写真方式を採用する場合には、潜像担持体を一様帯電した後、書き込み装置により画像情報に応じた静電潜像を形成する処理が行われ、静電潜像が現像されることで可視像処理された後、記録用紙などに転写されて複写物として得るようになっている。
【0003】
書き込み装置に用いられる部材として、LEDを用いる構成が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
通常、書き込み処理は現像前の処理であることから、潜像担持体に対する設置構造として、潜像担持体にドラムが用いられる場合にはその周方向で現像装置の設置位置よりも潜像担持体の移動方向上流側で例えば、上周面側に配置することがある(上記特許文献1〜3)。
【0004】
一方、画像形成装置では、内部の作像部に装備されている装置においてメンテナンスが必要となるものがあり、装置本体の筐体内を開放する構成が上記特許文献1〜3に開示されている。
【0005】
上記特許文献には、筐体内を開放する場合、筐体上部に位置する排紙トレイや上部壁を開放することで内部を外部に露呈させるようになっており、この状態で現像剤補給や寿命に達した部品の交換あるいは点検などが行えるようになっている。
【0006】
書き込み装置に用いられるLEDは、筐体内部を開放して各部品や装置のメンテナンスを行う際に、これらメンテナンス対象となる装置や部品への作業の邪魔にならないようにするために、上記構成における開放部材に設けることが行われている。
つまり、排紙カバーあるいは筐体の上部壁内面にLEDの支持部が懸垂支持され、排紙カバーあるいは上部壁が開放されるとこれら部材と共に作像部に位置する潜像担持体に対向した位置から離れることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献に開示されている構成では、現像装置の構成に関し、現像装置内にトナー収容部を設けた構成が前提となっている。
【0008】
上記各特許文献には、補給部材の設置部を現像装置の設置部とは別に設けた場合に上述したメンテナンス時の対策が何ら講じられていない。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の画像形成装置における問題に鑑み、現像装置とは別の位置で現像装置を含む作像部よりも上方に補給部材の設置部が設けられている構成を対象として、補給部材の設置部下方に位置する作像部でのメンテナンスを容易に行うことができる構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0010】
特に、作像部と現像剤補給部材が別体の場合でも、共に同じ側からメンテナンスを行えるようにしてメンテナンス作業性を向上させることができる構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため、本発明は、装置本体をなす筐体上部に開閉可能な排紙トレイを備え、該排紙トレイの下方に上記筐体内に設けられている作像部に装備されている現像装置に対する現像剤補給部材の収容空間を備え、前記作像部にて形成された画像を転写された記録用紙を前記排紙トレイ上に排出する構成を備えた画像形成装置において、
前記排紙トレイとは別に、前記現像剤補給部材を支持する空間を構成して開閉可能な補給部材支持手段を備え、
前記排紙トレイから排出される記録用紙の排出方向において排紙トレイおよび前記補給部材支持手段の開閉支点は同じ側に位置し、前記排紙トレイの開閉支点が前記補給部材支持手段の開閉支点よりも外側でかつ、前記補給部材支持手段の開閉支点よりも上方に位置決めされていることを特徴とする画像形成装置にある。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、排紙トレイおよび補給部材支持手段を共に開放して装置上面から作像部および補給部材をメンテナンスできる。特に、排紙トレイおよび補給部材支持手段を開放する際には、排紙トレイの開閉支点が記録用紙の排出方向において補給部材支持手段の開閉支点よりも外側でかつ上方に位置しているので、排紙トレイと補給部材支持手段が別体の場合でも補給部材支持手段の開放を妨げないようにして作像部および補給部材をメンテナンスすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】画像形成装置の実施形態に係る一実施例を説明するための図である。
【図2】図1に示した画像形成装置における要部構成を説明するための図である。
【図3】図2に示した要部の作用を説明するための図である。
【図4】図1に示した画像形成装置の実施形態に係る別実施例を説明するための図である。
【図5】図4に示した構成の作用を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図示実施例により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、画像形成装置1の実施形態に係る実施例を説明するための図である。
同図において画像形成装置1は、装置本体をなす筐体1Aの内部において複数の作像部Y,C,M,Bを備えたカラープリンタである。
作像部は、図1(B)においてイエロー(Y)を対象として説明すると次の通りである。なお、イエロー以外の色の作像部における構成も同様であることを前置きしておく。
【0015】
作像部Yには、潜像担持体としてのドラム状の感光体(以下、感光体ドラムという)2が備えられており、感光体ドラム2の周囲には、感光体ドラム2の回転方向に沿って画像形成処理を実行する帯電装置3,書き込み装置4,現像装置5,クリーニング装置6が配置されている。
【0016】
作像部Yに装備されている各装置は纏めてユニットに収容されており、感光体ドラム2が回転する過程において、一様帯電、書き込み処理および現像処理を経て形成された可視像が転写装置7の中間転写ベルト7A上に転写ローラ7Bからの転写バイアス印加により転写されると感光体ドラム2に残ったトナーがクリーニング装置6により除去されて新たな画像形成に備えられる。
【0017】
図1(A)において、転写装置7の中間転写ベルト7Aに対して各作像部から順次転写された重畳画像は、給紙装置8からレジストローラ9を介して繰り出される記録用紙に対して2次転写装置10からの転写バイアス印加を介して一括転写される。
一括転写された画像を担持した記録用紙は定着装置11によって画像定着を受けた後、排紙ローラ12を介して筐体上部に設けられている排紙トレイ1B上に排出される。なお、符号RPは、記録用紙の反転搬送路を示しており、排紙ローラ12により排紙トレイ1Bに向け搬送された記録用紙が引き戻されてレジストローラ9の位置に向け搬送されることで表裏面を反転される。これにより、記録用紙の両面への画像転写が可能となる。
【0018】
図1(A)において、排紙トレイ1Bは、記録用紙の排出方向(符号EXで示す方向)下流側に設けられた支軸1B1を支点として開閉可能に設けられており、メンテナンス時には図において反時計方向に開放できるようになっている。
【0019】
一方、各作像部に設けられている現像装置5には、現像剤を補給するトナーカートリッジ13が接続されており、トナーカートリッジ13は、筐体内でのデッドスペースに相当する排紙トレイ1Bの下方で各作像部の上方に位置する空間に設けられている。
【0020】
各作像部にそれぞれ対応して設けられているトナーカートリッジ13は、筐体内のデッドスペースにおいてトナーカートリッジ13を支持する空間を備えた補給部材支持手段14に纏めて収容されている。
【0021】
補給部材支持手段14は、排紙トレイ1Bと同様に記録用紙の排出方向EX下流側に設けられている支軸14Aを支点として開閉可能に設けられており、メンテナンス時には図において反時計方向に開放できるようになっている。
【0022】
以上のような構成を対象として本実施例の特徴を以下に説明する。
本実施例の特徴は、排紙トレイ1Bの下方にトナーカートリッジ13を設置する構成を対象として、筐体内に配置されている作像部のメンテナンスが必要な場合に簡単に作像部を外部に露呈させることができる点にある。
【0023】
図1において、排紙トレイ1Bの支軸1B1と補給部材支持手段14の支軸14Aとは共に同じ側となる、記録用紙の排出方向EX下流側に設けられ、各支軸同士の関係は、次の関係とされている。
【0024】
記録用紙の排出方向EXにおいて排紙トレイ1Bの支軸1B1が補給部材支持手段14の支軸14Aよりも外側に位置し、かつ、排紙トレイ1Bの支軸1B1が補給部材支持手段14の支軸14Aよりも上方に位置決めされている。
つまり、記録用紙の排出方向EXと平行する水平方向で筐体1Aの長さの中心(図1(A)において符号CLで示す位置)を基準とした場合、補給部材支持手段14の支軸14Aの位置(符号H2で示す位置)に対して排紙トレイ1Bの支軸1B1の位置(符号H1で示す位置)が距離Hを以て補給部材支持手段14の支軸14Aよりも外側に配置されている。
【0025】
また、縦方向において筐体1Aの底部位置(図1(A)において符号V0で示す位置)を基準として、排紙トレイ1Bの支軸1B1の位置(符号V1で示す位置)は、補給部材支持手段14の支軸14Aの位置(符号V2)に対して符号Vで示す距離だけ離れて上方に位置決めされている。
【0026】
本実施例は以上のような構成であるから、図2においてその作用を説明すると次の通りである。
図2(A)は、開放されていない場合の排紙トレイ1Bおよび補給部材支持手段14の状態を示し、図2(B)は、両部材が開放された状態をそれぞれ示している。
【0027】
排紙トレイ1Bは開放されると、支軸1B1の位置が補給部材支持手段14の支軸14Aよりの外側および上方に位置していることにより、補給部材支持手段14が開放されるのを妨げることがない。
しかも、補給部材支持手段14は、符号Hで示す距離分のずれ量が存在する分、換言すれば、距離Hだけ支軸1B1よりも内側に支軸14Aが位置していることにより、開放した際の水平方向での開放角が距離Hに相当する角度だけ大きくすることができる。
【0028】
つまり、水平方向で支軸同士が同じ位置であると、排紙トレイ1Bの開放位置によって補給部材支持手段14の開放位置が規制されるが、本実施例では、上述した水平方向での距離Hのずれ量が存在する分、補給部材支持手段14の開放が可能となるので、例えば、水平方向に対して直角に排紙トレイ1Bが開放された場合でも、補給部材支持手段14は直角以上に回動することが許容される。
【0029】
これにより、現像部材支持手段14が作像部の現像装置5より上方に配置されている場合でも作像部でのメンテナンス作業に必要なスペースを確保することが可能となる。この結果、排紙トレイ1Bおよび現像部材支持手段14を共に装置上面で開放することにより、作像部および現像剤補給部材が別体の場合でも、共に装置上方からメンテナンスを行えるようになる。
【0030】
図2に示す実施例では、補給部材支持手段14に書き込み装置4に用いられるLEDが懸垂状態で支持されており、LEDは、補給部材支持手段14の開放時に重力方向に変位できるようになっている。
補給部材支持手段14の開放と共に重力方向に変位するLEDには、不用意に補給部材支持手段14の底面に衝突するのを避けるために、ダンパなどの緩速機構がヒンジ部に設けられていることが望ましい。
このようなLEDの支持機構とすることで、補給部材支持手段14が開放される際にLEDの向きが常に書き込み動作時と同じ向きで移動することになるので、補給部材支持手段14に固定されている場合と違って、LEDの近傍に位置する帯電装置3や現像装置5に対して不用意に接触することがない。
【0031】
以上のような構成においては、図3に示すように、排紙トレイ1Bが開放されると、補給部材支持手段14に搭載されているトナーカートリッジ13が外部に露呈し(図3(A)参照)、トナーカートリッジ13を取り出した後、補給部材支持手段14を開放すると、作像部が外部に露呈することになる(図3(B)参照)。
【0032】
従って、補給部材支持手段14の開放角を大きく採ることができるので、排紙トレイ1Bの下方に補給部材支持手段14が配置されている場合でも、作像部を簡単以外部に露呈させてメンテナンス作業を行うことが可能となる。なお、図3(B)において矢印は、作像部の取り出し方向を示している。
【0033】
図3(A)に示す状態ではトナーカートリッジ13の交換作業が可能となり、図3(B)に示す状態では作像部に装備されている感光体ドラム2やこれに対する画像形成処理を行う装置の交換などが可能となる。
【0034】
なお、排紙トレイ1Bおよび補給部材支持手段14の開放に際しては、排紙トレイ1Bの開閉支点、つまり支軸1B1に開放方向への移動習性を付与することができる弾性体、つまりコイルバネ(図示されず)を設けること、さらに、開放位置を規定するためのロック機構(図示されず)などを設けることも可能である。
また、補給部材支持手段14には、その開放端(揺動端)側に把持することができるノブ(図示されず)などを設けることにより排紙トレイ1Bが開放された後の開放作業を良好に行えるようにすることも可能である。当然のことではあるが、補給部材支持手段14に対しても、開放位置を維持するためのロック機構さらには、開放する向きへの移動習性を付与する弾性体を設けることもちろん可能である。
【0035】
次に本実施例の要部変形例について図4により説明すると次の通りである。
図4に示す実施例は、排紙トレイ1Bの上方に画像読み取り装置20を装備した場合に、排紙トレイ1Bの開放に合わせて画像読み取り装置20も回動する構成を対象としている。
つまり、画像読み取り装置20は、排紙トレイ1Bの上方に配置された状態で筐体1Aに取り付けられている。
【0036】
排紙トレイ1Bが開放されると画像読み取り装置20も同時に回動するが、このとき、筐体1Aに対する画像読み取り装置20の重心位置Gが変化する。具体的には、回動前の重心位置Gに対して回動後の重心位置G’は、筐体1Aの側壁の位置(符号HBで示す位置)を基準とした場合、筐体1Aの側壁の位置から外側に向けて距離H4で示す位置に変化する。このため、筐体1Aの姿勢が不安定となりやすく、極端な場合には筐体1Aが倒れてしまう虞がある。
【0037】
本実施例では、画像読み取り装置20が回動した際に画像読み取り装置20の回動による重心位置の変化を小さくする点を特徴としている。以下にそのための構成について説明する。
図5において、排紙トレイ1Bの上面には、画像読み取り装置20との間に設けられた嵌合可能なガイド部材20A、1B2を介して画像読み取り装置20が排紙トレイ1Bに対して接離できる方向に移動可能に支持されている。
【0038】
一方、画像読み取り装置20の底面およびこれと対向する排紙トレイ1B側にはパンタグラフなどのリンク部材21の両端がそれぞれ連結されており、リンク部材21の内部に配置された圧縮バネなどの弾性体22が配置されている。
弾性体22は、画像読み取り装置20を排紙トレイ1Bから離す習性を有し、画像読み取り装置20を排紙トレイ1Bの上面で所定位置に保持させるようになっている。
【0039】
画像読み取り装置20の底面には、筐体1A内の不動部に連結されたワイヤなどの牽引部材23の一端が固定されており、その長さは画像読み取り装置20が排紙トレイ1Bと共に回動した際に画像読み取り装置20を排紙トレイ1B側に近づけさせることができる長さに設定されている。これにより、牽引部材23は、画像読み取り装置20の回動量に応じて張力が増加するようになっている。
【0040】
以上のような構成においては、排紙トレイ1Bが開放されると、図5(B)に示すように、画像読み取り装置20も排紙トレイ1Bの開放方向に回動する。
画像読み取り装置20が回動する際には、牽引部材23の張力が増加することにより弾性体22およびリンク部材21が共に収縮変位し、画像読み取り装置20が排紙トレイ1B側に近づけられる。
【0041】
画像読み取り装置20が排紙トレイ1B側に近づけられると、図5(B)において符号G1で示すように、画像読み取り装置20での重心位置が変化し(符号G’の位置から符号G1の位置に向け変位)する。
これにより、排紙トレイ1Bが開放されないときの重心位置Gは、排紙トレイ1Bが開放されたときの位置(符号G’で示す位置)に対して排紙トレイ1B側に接近することになるので、筐体1Aが倒れやすくなるのを防止することができる。
【0042】
一方、排紙トレイ1Bが開放された位置から閉じられて筐体1Aの上部に位置した場合には、牽引部材23の牽引力に対して弾性体22の弾性力が勝ると、弾性体22およびリンク部材21が共に伸張変位し、画像読み取り装置20の位置を排紙トレイ1Bから所定位置に復元させる。
【0043】
以上のような構成を纏めると次の通りである。
排紙トレイ1Bの上方に画像読み取り装置20を備えた画像形成装置1であって、画像読み取り装置20と排紙トレイ1Bとの間には、リンク部材21および画像読み取り装置20を排紙トレイ上面から離す方向の習性を有した弾性体22とが設けられ、画像読み取り装置20と筐体1A側の不動部には画像読み取り装置20を排紙トレイ1Bの上方で所定位置に位置決めできる長さを有した牽引部材23が連結され、排紙トレイ1Bの開放時には牽引部材23の張力増加を利用して弾性体22およびリンク機構21を収縮変位させて画像読み取り装置20を排紙トレイ1Bに近づけることで画像読み取り装置20の重心位置が筐体側に近づけられることを特徴とする構成。
【0044】
また、画像読み取り装置20の底面と排紙トレイ1Bの上面との間には、互いに嵌合して摺動可能なガイド部材20A、1B2が設けられて画像読み取り装置20が排紙トレイ1B側に近づく場合および離れる場合にそれぞれ案内することにより画像読み取り装置20と排紙トレイ1Bとの間の距離変動を吸収できる構成である。
【符号の説明】
【0045】
1 画像形成装置
1A 筐体
1B 排紙トレイ
1B1 支軸
2 感光体ドラム
3 帯電装置
4 書き込み装置
5 現像装置
7 転写装置
7A 中間転写ベルト
13 トナーカートリッジ
14 補給部材支持手段
14A 支軸
H1 水平方向での排紙トレイ側支軸の位置
H2 水平方向での補給部材支持手段側支軸の位置
V1 縦方向での排紙トレイ側支軸の位置
V2 縦方向での補給部材支持手段側支軸の位置
H 水平方向での支軸同士の位置ずれ量
V 縦方向での支軸同士の位置ずれ量
Y,C,M,B 作像部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0046】
【特許文献1】特開2009−157001号公報
【特許文献2】特開平06−106814号公報
【特許文献3】特開2010−164614号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体をなす筐体上部に開閉可能な排紙トレイを備え、該排紙トレイの下方に上記筐体内に設けられている作像部に装備されている現像装置に対する現像剤補給部材の収容空間を備え、前記作像部にて形成された画像を転写された記録用紙を前記排紙トレイ上に排出する構成を備えた画像形成装置において、
前記排紙トレイとは別に、前記現像剤補給部材を支持する空間を構成して開閉可能な補給部材支持手段を備え、
前記排紙トレイから排出される記録用紙の排出方向において排紙トレイおよび前記補給部材支持手段の開閉支点は同じ側に位置し、前記排紙トレイの開閉支点が前記補給部材支持手段の開閉支点よりも外側でかつ、前記補給部材支持手段の開閉支点よりも上方に位置決めされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記排紙トレイおよび補給部材支持手段の開閉支点のうちで、少なくとも排紙トレイの開閉支点には、該排紙トレイを開放する向きの習性を有した弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記補給部材支持手段には、前記作像部に装備されている書き込み装置に用いられる書き込み部材が支持されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記書き込み部材は、前記補給部材に対して懸垂支持され、該補給部材支持手段の開放時には、該書き込み部材を重力方向に向けて変位させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記補給部材支持手段は、前記排紙トレイの開放角に対して、該排紙トレイの開閉支点が記録用紙の排出方向において前記補給部材支持手段の開閉支点よりも外側に位置している分、開放角を大きく設定可能であることを特徴とする請求項1乃至4のうちの一つに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−64795(P2013−64795A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202322(P2011−202322)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】