画像形成装置
【課題】ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させることが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】第1実施形態の画像形成装置1Aでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11が、筐体2内に各矢印18に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。また、筐体2内の帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。
【解決手段】第1実施形態の画像形成装置1Aでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11が、筐体2内に各矢印18に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。また、筐体2内の帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾン等のガスを筐体内で拡散又は筐体外に排出させる画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置では、放電時にオゾン等のガスが大量に生成される。オゾン等のガスは出力画像の品質低下につながる。
【0003】
そこで、下記特許文献1に記載の技術では、機内に停滞するオゾンを排気ファンの逆転によって拡散せしめていた。あるいは、下記特許文献2に記載の技術では、排気ファンによってオゾン等のガスを機外に排気していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平1−200375号公報
【特許文献2】特開2005−241900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術でも、上記特許文献2に記載の技術でも、排気ファンを使用していた。
【0006】
従って、排気ファンを備えないファンレス仕様の画像形成装置においては、上記特許文献1に記載の技術も、上記特許文献2に記載の技術も利用できない。つまり、ファンレス仕様では、自然対流によってオゾン等のガスを筐体外に排出していた。もっとも、自然対流による筐体外へのガス排出は十分でない。よって、何らかの強制的な排気対策を施さなければ、筐体内にオゾン等のガスが充満することになる。充満したオゾン等のガスは、画像形成装置の開閉扉を開いたときに筐体外に大量に排出される。そのため、開閉扉を開いた際には、ユーザーにとって不快となる。
【0007】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させることが可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、画像形成装置であって、画像形成部と、前記画像形成部が内設された筐体と、前記筐体に対して開閉自在に設けられた開閉扉と、前記開閉扉の開閉動作に連動して前記筐体内に気流を発生させる気流発生部と、を備えたこと、を特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載する画像形成装置であって、前記画像形成部は帯電器を備え、前記帯電器の周辺に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載する画像形成装置であって、前記画像形成部は帯電器を備え、前記気流発生部は前記帯電器に向けて気流を発生させること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、前記筐体に設けられた排出口を備え、前記排出口と前記気流発生部との間に前記画像形成部を設けたこと、を特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載する画像形成装置であって、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、請求項4に記載する画像形成装置であって、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする。
【0014】
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、前記筐体に設けられた排出口を備え、前記排出口と前記画像形成部との間に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする。
【0015】
また、請求項8に係る発明は、請求項7に記載する画像形成装置であって、前記開閉扉が開動作される際に前記画像形成部の側から前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉が閉動作される際に前記排出口の側へ前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
すなわち、請求項1に係る発明の画像形成装置では、筐体に対して開閉自在に設けられた開閉扉を備える。開閉扉の開閉動作に連動して気流発生部が筐体内に気流を発生させる。従って、筐体に内設された画像形成部から発生したオゾンは、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、気流発生部から発生された気流により筐体内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散させることが可能である。
【0017】
さらに、請求項2に係る発明の画像形成装置では、画像形成部に備えられた帯電器の周辺に気流発生部を設けている。帯電器はオゾンの発生源である。つまり、筐体内ではオゾンの発生源の周辺で気流が発生する。よって、オゾン等のガスを筐体内で効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0018】
さらに、請求項3に係る発明の画像形成装置では、気流発生部は帯電器に向けて気流を発生させる。つまり、筐体内ではオゾンの発生源に向けて気流が発生する。よって、オゾン等のガスを筐体内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0019】
さらに、請求項4に係る発明の画像形成装置では、筐体に設けられた排出口と気流発生部との間に画像形成部を設けている。従って、筐体内の画像形成部から発生したオゾンは、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、気流発生部から発生された気流とともに排出口に向かって流れて筐体外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体外に強制的に排出させることも可能である。
【0020】
さらに、請求項5に係る発明の画像形成装置では、開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に気流発生部が気流を発生させて排気を行う。つまり、開閉扉の開動作がなされたことに連動して、気流発生部が気流を発生させて排気が行われれば、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体外に強制的に排出させることが可能である。これに対して、開閉扉の閉動作がなされたことに連動して、気流発生部が気流を発生させて排気が行われれば、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体外に強制的に排出させることが可能である。
【0021】
さらに、請求項6に係る発明の画像形成装置では、開閉扉に対し開動作及び閉動作のうち一方の動作がなされる際に気流発生部が吸気を行う。これに対して、開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされる際に気流発生部が排気を行う。つまり、気流発生部が気流を発生させるための吸気は、開閉扉の開動作及び閉動作のいずれか一方がなされたことに連動して、オゾン等のガスとともに気流発生部に吸い込まれる。さらに、開閉扉の開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスが気流発生部から筐体外に排出される。よって、オゾン等のガスを筐体外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0022】
さらに、請求項7に係る発明の画像形成装置では、筐体に設けられた排出口と画像形成部との間に気流発生部を設けている。つまり、排出口と気流発生部が近くに位置する。よって、気流発生部から発生された気流の殆どを排出口から筐体外に強制的に排出させる機構設計が容易となる。
【0023】
殊に、請求項8に係る発明の画像形成装置では、開閉扉が開動作される際に気流発生部が画像形成部の側から吸気を行う。これに対して、開閉扉が閉動作される際に気流発生部が排出口の側へ排気を行う。つまり、開閉扉の開動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスは、画像形成部の側から気流発生部に吸い込まれ、気流発生部が気流を発生させるためのガスの一部又は全部となる。さらに、開閉扉の閉動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスを含んだ気流は、気流発生部から排出口の側に向かって発生する。そのため、オゾン等のガスを含んだ気流の殆どは、排出口から筐体外に排出される。よって、オゾン等のガスを筐体外に一段と効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0024】
さらに、各請求項に係る発明の画像形成装置では、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出の駆動源を開閉扉の開閉動作からとっている。よって、同装置の消費電力を抑えることができる。
【0025】
さらに、各請求項に係る発明の画像形成装置では、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出が開閉扉の開閉動作と同時に行われる。よって、開閉扉の開閉動作に対するダンパー効果がある。
【0026】
さらに、各請求項に係る発明の画像形成装置では、オゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、筐体内にオゾン等のガスが充満することはない。よって、オゾン等のガスでユーザーに不快感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の各実施形態における画像形成装置1の外観を表した斜視図である。
【図2】一部構成を省略し、各実施形態における画像形成装置1の共通箇所を表すために、図1の中心線A−Aで画像形成装置1を切断した断面を表した断面図である。
【図3】各実施形態における画像形成装置1が備える排出口8の開閉動作のメカニズムを説明するための説明図である。
【図4】一部構成を省略し、本発明の第1実施形態における画像形成装置1Aを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図5】第1実施形態における画像形成装置1が備えるクランク機構12の往復動作のメカニズムを説明するための説明図である。
【図6】一部構成を省略し、本発明の第2実施形態における画像形成装置1Bで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Bを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図7】一部構成を省略し、第2実施形態における画像形成装置1Bで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Bを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図8】一部構成を省略し、本発明の第3実施形態における画像形成装置1Cで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Cを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図9】一部構成を省略し、第3実施形態における画像形成装置1Cで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Cを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図10】一部構成を省略し、本発明の第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図11】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図12】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図13】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図14】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図15】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図16】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開閉動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図17】一部構成を省略し、本発明の第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図18】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図19】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図20】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図21】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図22】一部構成を省略し、本発明の第6実施形態における画像形成装置1Fで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Fを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図23】一部構成を省略し、第6実施形態における画像形成装置1Fで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Fを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図24】図24(a)は、第6実施形態において、シリンダ61の動作を説明するための説明図である。図24(b)は、第6実施形態において、シリンダ61の動作を説明するための説明図である。図24(c)は、第6実施形態において、シリンダ61の動作を説明するための説明図である。
【図25】第6実施形態の変形例であるシリンダ71のスイングキャッチ方式を説明するための説明図である。
【図26】第6実施形態の変形例であるシリンダ81のウエハキャッチ方式を説明するための説明図である。
【図27】第6実施形態の変形例であるシリンダ91の動作を説明するための説明図である。
【図28】第6実施形態の変形例であるシリンダ101の動作を説明するための説明図である。
【図29】第6実施形態の変形例であるシリンダ91の動作を説明するための説明図である。
【図30】各実施形態の変形例である排出口208の開閉動作のメカニズムを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[1.画像形成装置の概要]
図1に表された画像形成装置1の外観は、以下の各実施形態で共通する。画像形成装置1は、筐体2を備える。筐体2は、開閉扉7を備える。開閉扉7は、正逆方向に回転可能に筐体2に支持される。図2に表された画像形成装置1の断面は、以下の各実施形態で共通する箇所を表す。図2に表された画像形成装置1は、上記筐体2、レーザースキャナ3、感光体4、帯電器5、定着器6、上記開閉扉7、排出口8、給紙ローラR1、転写ローラR2、及び一対の排紙ローラR3を有する。感光体4、及び帯電器5は、画像形成部の一例である。帯電器5はスコロトロン型帯電器である。帯電器5からはオゾンが発生し得る。
【0029】
符号9の二点鎖線は、筐体2内に収められたシートSの搬送経路を示す。つまり、シートSは、給紙ローラR1の一方向の回転によって、感光体4と転写ローラR2との間に運び送られる。その後、シートSは、転写ローラR2の一方向の回転によって、定着器6を介して、一対の排紙ローラR3の間に運び送られる。その後、シートSは、一対の排紙ローラR3が互いに逆方向の回転を行うことによって、筐体2外に排紙される。
【0030】
また、以下の各実施形態では、ファンとは異なる気流発生部が、筐体2内に存在するスペースにおいて適当な位置に置かれる。
【0031】
図2では、図示内容を分かり易くするために、断面部分に斜線を記していない。また、図2で表された断面は、図1に表された画像形成装置1の一部を省略している。また、開閉扉7については、開いた状態と閉じた状態を同時に記している。これらの点は、図4、図6乃至図23でも同じである。
【0032】
排出口8は筐体2に設けられている。排出口8は、開閉扉7が正逆方向に回転可能に支持される側の筐体2に設けられている。従って、画像形成装置1を操作しているときのユーザーは、筐体2の排出口8が備えられた側と反対側にいることが多い。図3に排出口8を表す。図3に表された排出口8では、各ピン8Bを介して、多数の横フィン8Aが正逆方向に回転可能に且つ一緒に同方向に回転可能に、筐体2に支持される。つまり、多数の横フィン8Aが一緒に紙面上を反時計方向又は時計方向に回転することにより、排出口8が開閉される。
【0033】
但し、排出口8は、説明の便宜上、以下の各実施形態において常時開かれた状態にあるものとする。尚、以下の第1,第2,第3,第6実施形態における排出口8と比べて、以下の第4,第5実施形態における排出口8は、筐体2に設けられた位置が若干高い。
【0034】
尚、以下の各実施形態の説明において、各実施形態における構成と共通の構成については、図1及び図2における符号と同一の符号を付す。さらに、同一の符号が付された構成については、その説明を省略する。
【0035】
[2.第1実施形態の画像形成装置]
図4に表された本発明の第1実施形態の画像形成装置1Aでは、気流発生部の一例である回動板11がレーザースキャナ3下のスペースに正逆方向に回転可能に筐体2に支持される。回動板11が正逆方向に回転可能に筐体2に支持される側は排気口8の正面向かい側である。回動板11にはクランク機構12が設けられている。クランク機構12はプーリー13を有する。一方、開閉扉7を筐体2で正逆方向に回転可能に支持する軸には扇状ギア14が設けられている。さらに、扇状ギア14に対し噛み合うギアを有する伝動プーリー15が設けられている。そして、伝動プーリー15とクランク機構12のプーリー13との間には伝動ベルト16が架けられている。
【0036】
従って、開閉扉7の開閉動作が行われると、扇状ギア14が紙面上を反時計方向又は時計方向に回転する。このような扇状ギア14の回転は、伝動プーリー15、伝動ベルト16、プーリー13、及びクランク機構12を介して伝達されることによって、回動板11が紙面上を上下に往復する運動に変わる。図5の二点鎖線は、クランク機構12のピン17の移動軌跡を表す。図5の二点鎖線で表されるように、クランク機構12のピン17は、プーリー13を正逆方向に回転可能にさせ且つプーリー13の回転に連動して上下する。クランク機構12のピン17は、クランク機構12を回動板11に定まった位置に動かないようにするものである。つまり、回動板11は、プーリー13が紙面上を反時計方向又は時計方向に回転する動きに合わせて、紙面上を上下に往復運動する。
【0037】
これにより、図4に表されたように、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11はいわゆる団扇のような動きをする。そのため、各矢印18に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流18は筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。よって、帯電器5の周辺では、オゾンの濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0038】
すなわち、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11が、筐体2内に各矢印18に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0039】
さらに、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、気流発生部の一例である回動板11は帯電器5に向けて、各矢印18に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾンの発生源である帯電器5に向けて、各矢印18に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0040】
さらに、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である回動板11との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0041】
さらに、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である回動板11が各矢印18に参照されるような気流を発生させる。この気流18により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。つまり、開閉扉7の開動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11が各矢印18に参照されるような気流を発生させる。この気流18により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。また、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11が各矢印18に参照されるような気流を発生させる。この気流18により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0042】
[3.第2実施形態の画像形成装置]
図6及び図7に表された本発明の第2実施形態の画像形成装置1Bでは、気流発生部の一例である鞴21がレーザースキャナ3下のスペースに伸び縮み可能に設けられている。鞴21が伸び縮み可能に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。鞴21にはリンク機構22が設けられている。一方、開閉扉7を筐体2で正逆方向に回転可能に支持する軸にはクランク機構23が設けられている。さらに、クランク機構23は上記リンク機構22に接続されている。
【0043】
従って、図6に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、開閉扉7が紙面上を時計方向に回転する開動作の動きをクランク機構23が上下運動に変える。その上下運動は、リンク機構22を介して鞴21に伝達されることによって、鞴21を伸ばす。そのため、各矢印24に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流24は、排気口8等からも筐体2内に流れ、帯電器5で発生したオゾン25等を含んだ状態で鞴21に吸い込まれる。
【0044】
その後に、図7に表されたように、開閉扉7の閉動作が行われると、開閉扉7が紙面上を反時計方向に回転する閉動作の動きをクランク機構23が上下運動に変える。その上下運動は、リンク機構22を介して鞴21に伝達されることによって、鞴21を縮める。そのため、各矢印26に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流26は、帯電器5で発生したオゾン25等を含んだ状態で鞴21から筐体2内に排出されたものである。その後、気流26は、筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。よって、帯電器5の周辺では、オゾン25の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0045】
すなわち、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して気流発生部の一例である鞴21が、筐体2内に各矢印24,26に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン25は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴21から各矢印24,26に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン25等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0046】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、気流発生部の一例である鞴21は帯電器5に向けて、各矢印24,26に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン25の発生源である帯電器5に向けて、各矢印24,26に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン25等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0047】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である鞴21との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン25は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴21から各矢印26に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン25等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0048】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である鞴21が各矢印26に参照されるような気流を発生させる。この気流26により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴21が各矢印26に参照されるような気流を発生させる。この気流26により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン25等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0049】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例である鞴21が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例である鞴21が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例である鞴21が各矢印24に参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン25等のガスとともに気流発生部の一例である鞴21に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン25等のガスが気流発生部の一例である鞴21から各矢印26に参照されるような気流とともに排出される。この気流26により、オゾン25等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン25等のガスを筐体2外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0050】
[4.第3実施形態の画像形成装置]
図8及び図9に表された本発明の第3実施形態の画像形成装置1Cでは、気流発生部の一例であるクロスフローファン31がレーザースキャナ3下のスペースに正逆方向に回転可能に筐体2に設けられている。クロスフローファン31が正逆方向に回転可能に筐体2に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。クロスフローファン31はプーリー32を有する。一方、開閉扉7を筐体2で正逆方向に回転可能に支持する軸には扇状ギア33が設けられている。さらに、扇状ギア33に対し噛み合うギアを有する伝動プーリー34が設けられている。そして、伝動プーリー34とクロスフローファン31のプーリー32との間には伝動ベルト35が架けられている。
【0051】
従って、図8に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、扇状ギア33が紙面上を時計方向に回転する。このような扇状ギア33の回転は、伝動プーリー34、伝動ベルト35、及びプーリー32を介して伝達されることによって、クロスフローファン31が紙面上を時計方向36に回る回転に変わる。そのため、各矢印37に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流37は、排気口8等からも筐体2内に流れる。さらに、筐体2内の気流37は、帯電器5で発生したオゾン38等とともにクロスフローファン31により排気口8の正面向かい側へ流れる。その気流37の一部は、筐体2の下から筐体2外へ流れる。
【0052】
その後に、図9に表されたように、開閉扉7の閉動作が行われると、扇状ギア33が紙面上を反時計方向に回転する。このような扇状ギア33の回転は、伝動プーリー34、伝動ベルト35、及びプーリー32を介して伝達されることによって、クロスフローファン31が紙面上を反時計方向39に回る回転に変わる。そのため、各矢印40に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その筐体2内の気流40は、帯電器5で発生したオゾン38等とともにクロスフローファン31により筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。よって、帯電器5の周辺では、オゾン38の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0053】
すなわち、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して気流発生部の一例であるクロスフローファン31が、筐体2内に各矢印37,40に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン38は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部一例であるクロスフローファン31から各矢印37,40に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン38等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0054】
さらに、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、気流発生部の一例であるクロスフローファン31は帯電器5に向けて、各矢印37,40に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン38の発生源である帯電器5に向けて、各矢印37,40に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン38等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0055】
さらに、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例であるクロスフローファン31との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン38は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるクロスフローファン31から各矢印40に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン38等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0056】
さらに、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例であるクロスフローファン31が各矢印40に参照されるような気流を発生させる。この気流40により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるクロスフローファン31が各矢印40に参照されるような気流を発生させる。この気流40により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン38等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0057】
[5.第4実施形態の画像形成装置]
図10乃至図16に表された本発明の第4実施形態の画像形成装置1Dでは、気流発生部の一例である鞴41が感光体4の帯電器5付近のスペースに伸び縮み可能に設けられている。鞴41が伸び縮み可能に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。鞴41は、開閉扉7に突き出して設けられている。開閉扉7が閉じた状態では、鞴41は、壁43に突き当てられた状態且つ折り畳まれた状態にある。
【0058】
そして、図10に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、鞴41の動作が以下のように行われる。先ず、開動作中の開閉扉7により、図11に表されたように、鞴41の端部が引っ張られ、鞴41が伸びる。そのため、矢印44に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流44は、帯電器5で発生したオゾン45等を含んだ状態で鞴41に吸い込まれる。
【0059】
次に、図12に表されたように、開動作中の開閉扉7の開角度が大きくなると、鞴41は壁43から離れる。以後、開動作中の開閉扉7とともに筐体2から上方向46に鞴41が移動する。そして、開閉扉7が完全に開いた状態になると、図13に表されたように、開閉扉7の裏側凹状スペース47に鞴41が収納される。これにより、開閉扉7が完全に開いた状態でも、鞴41はユーザーから見えにくくなる。
【0060】
次に、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7とともに筐体2に向かって鞴41が移動する。そして、図14に表されたように、閉動作中の開閉扉7の閉角度が小さくなると、鞴41は壁43に突き当てられる。さらに、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7により、図15に表されたように、鞴41の端部が押し込まれる。そのため、鞴41が縮み、矢印48に参照されるような気流が筐体2内外に発生する。その気流48は、帯電器5で発生したオゾン45等を含んだ状態で鞴41から排出されたものである。その後、気流48は、筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。つまり、図16に表されたように、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、鞴41が伸び縮みすることにより、帯電器5の周辺では、オゾン45の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0061】
すなわち、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴41が、筐体2内に各矢印44,48に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン45は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴41から各矢印44,48に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン45等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0062】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例である鞴41を設けている。帯電器5はオゾン45の発生源である。つまり、筐体2内では、オゾン45の発生源である帯電器5の周辺で、各矢印44,48に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン45等のガスを筐体2内で効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0063】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、気流発生部の一例である鞴41は帯電器5に向けて、各矢印44,48に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン45の発生源である帯電器5に向けて、各矢印44,48に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン45等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0064】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である鞴41との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン45は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴41から矢印48に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン45等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0065】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である鞴41が矢印48に参照されるような気流を発生させる。この気流48により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部一例である鞴41が矢印48に参照されるような気流を発生させる。この気流48により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン45等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0066】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例である鞴41が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例である鞴41が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例である鞴41が矢印44に参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン45等のガスとともに気流発生部の一例である鞴41に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン45等のガスが気流発生部の一例である鞴41から矢印48に参照されるような気流とともに排出される。この気流48により、オゾン45等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン45等のガスを筐体2外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0067】
[6.第5実施形態の画像形成装置]
図17乃至図21に表された本発明の第5実施形態の画像形成装置1Eでは、気流発生部の一例である鞴51が帯電器5付近のスペースに伸び縮み可能に設けられている。鞴51が伸び縮み可能に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。鞴51は、開閉扉7に突き出して設けられている。開閉扉7が閉じた状態では、鞴51は、ホームポジションにあり、壁53に突き当てられた状態且つ折り畳まれた状態にある。
【0068】
この点、鞴51が壁53に突き当てられた状態は、例えば、磁石又はフック等で着脱可能である。また、鞴51が開閉扉7に突き出して設けられた状態は、回動軸54を介して実現されている。よって、鞴51が正逆方向に回転する自由度が増すので、鞴51を最大限に伸ばすことが可能である。
【0069】
そして、図17に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、鞴51の動作が以下のように行われる。先ず、開動作中の開閉扉7により、図18に表されたように、鞴51の端部が回動軸54を介して引っ張られ、鞴51が最大限に伸びる。そのため、矢印55に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流55は、帯電器5で発生したオゾン56等を含んだ状態で鞴51に吸い込まれる。
【0070】
次に、図19に表されたように、開動作中の開閉扉7の開角度が大きくなると、鞴51は壁53から離れる。以後、開動作中の開閉扉7とともに筐体2から上方向に鞴51が移動する。
【0071】
次に、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7とともに筐体2に向かって鞴51が移動する。そして、図20に表されたように、閉動作中の開閉扉7の閉角度が小さくなると、鞴51は壁53に突き当たりながらガイドされる。さらに、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7により、図21に表されたように、鞴51の端部が回動軸54を介して押し込まれる。そのため、鞴51がホームポジションに戻りながら縮み、矢印57に参照されるような気流が筐体2内外に発生する。その気流57は、帯電器5で発生したオゾン56等を含んだ状態で鞴51から排出されたものである。その後、気流57は、筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。つまり、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、鞴51が伸び縮みすることにより、帯電器5の周辺では、オゾン56の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0072】
すなわち、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴51が、筐体2内に各矢印55,57に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン56は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴51から各矢印55,57に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン56等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0073】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例である鞴51を設けている。帯電器5はオゾン56の発生源である。つまり、筐体2内では、オゾン56の発生源である帯電器5の周辺で、各矢印55,57に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン56等のガスを筐体2内で効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0074】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、気流発生部の一例である鞴51は帯電器5に向けて、各矢印55,57に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン56の発生源である帯電器5に向けて、各矢印55,57に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン56等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0075】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である鞴51との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン56は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴51から矢印57に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン56等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0076】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である鞴51が矢印57に参照されるような気流を発生させる。この気流57により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部一例である鞴51が矢印57に参照されるような気流を発生させる。この気流57により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン56等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0077】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例である鞴51が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例である鞴51が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例である鞴51が矢印55に参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン56等のガスとともに気流発生部の一例である鞴51に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン56等のガスが気流発生部の一例である鞴51から矢印57に参照されるような気流とともに排気される。この気流57により、オゾン56等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン56等のガスを筐体2外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0078】
[7.第6実施形態の画像形成装置]
図22及び図23に表された本発明の第6実施形態の画像形成装置1Fでは、気流発生部の一例であるシリンダ61が感光体4の帯電器5付近のスペースに設けられている。シリンダ61が筐体2に支持される側は排気口8の正面向かい側の間近である。開閉扉7を正逆方向に回転可能に支持する軸には扇状ギア62が設けられている。さらに、扇状ギア62に対し噛み合うピニオン63が設けられている。さらに、ピニオン63は、シリンダ61のピストン軸64に刻まれたラックに対し噛み合う。
【0079】
従って、図22に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、扇状ギア62が紙面上を時計方向に回転する。このような扇状ギア62の回転は、ピニオン63を介して、シリンダ61のピストン軸64に刻まれたラックの直線運動に変わる。その直線運動は、シリンダ61のピストン軸64を上方向65に移動させる。そのため、シリンダ61のピストン66が上昇し、帯電器5側にあるシリンダ61の開口部67Aから矢印70Aに参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流70Aは、帯電器5で発生したオゾン68等とともに、帯電器5側にあるシリンダ61の開口部67Aからシリンダ61に吸い込まれる。
【0080】
その後に、図23に表されたように、開閉扉7の閉動作が行われると、扇状ギア62が紙面上を反時計方向に回転する。このような扇状ギア62の回転は、ピニオン63を介して、シリンダ61のピストン軸64に刻まれたラックの直線運動に変わる。その直線運動は、シリンダ61のピストン軸64を下方向69に移動させる。そのため、シリンダ61のピストン66が下降し、排気口8側にあるシリンダ61の開口部67Bから矢印70Bに参照されるような気流が筐体2内外に発生する。その気流70Bは、帯電器5で発生したオゾン68等を含んだ状態でシリンダ61の開口部67Bから排出されたものである。その後、気流70Bは、筐体2内で少し拡散させながら排気口8から筐体2外へ流れる。つまり、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、シリンダ61内の容積が増減することにより、帯電器5の周辺では、オゾン68の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0081】
第6実施形態の画像形成装置1Fで使用されるシリンダ61は、開閉扉7の開閉動作が1回行われると、ピストン66が上下方向に往復運動する。シリンダ61は、図24(a)に参照されるように、ピストン軸64、ピストン66、開口部67A、及び開口部67Bを有する。開口部67A、及び開口部67Bは、同じ高さで向かい合って位置する。そして、図24(b)に参照されるように、ピストン軸64及びピストン66が上昇すると、開口部67Bは閉じられることによって、帯電器5側の開口部67Aに吸い込まれる気流Xが発生する。一方、図24(c)に参照されるように、ピストン軸64及びピストン66が下降すると、開口部67Aは閉じられることによって、排気口8側の開口部67Bから吐き出される気流Yが発生する。
【0082】
すなわち、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ61が、筐体2内に各矢印70A,70Bに参照されるような気流を発生させる。従って、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ61から各矢印70A,70Bに参照されるように気流が発生される。この気流によって筐体2に内設された画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン68は、筐体2内でシリンダ61に吸い込まれる。オゾン68は、筐体2外にシリンダ61から吐き出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン68等のガスを筐体2内で強制的に吸気、及び筐体2外に強制的に排気させることが可能である。
【0083】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例であるシリンダ61を設けている。帯電器5はオゾン68の発生源である。つまり、筐体2内ではオゾン68の発生源である帯電器5の周辺で矢印70Aに参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で効率良く強制的にシリンダ61に吸い込ませることが可能である。
【0084】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、気流発生部の一例であるシリンダ61は帯電器5に向けて、矢印70Aに参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン68の発生源である帯電器5に向けて、図22に示す矢印70Aに参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的にシリンダ61に吸い込ませることが可能である。
【0085】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Bに参照されるような気流を発生させる。この気流70Bにより、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Bに参照されるような気流を発生させる。この気流70Bにより、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン68等のガスを筐体2外に強制的にシリンダ61から吐き出させることが可能である。
【0086】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Aに参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン68等のガスとともに気流発生部の一例であるシリンダ61に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン68等のガスが気流発生部の一例であるシリンダ61から矢印70Bに参照されるような気流とともに排出される。この気流70Bにより、オゾン68等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン68等のガスを筐体2外に効率良く強制的にシリンダ61から吐き出させることが可能である。
【0087】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、筐体2に設けられた排出口8と画像形成部の一例である帯電器5との間に気流発生部の一例であるシリンダ61を設けている。つまり、排出口8と気流発生部の一例であるシリンダ61が近くに位置する。よって、気流発生部の一例であるシリンダ61から矢印70Bに参照されるように発生された気流の殆どを排出口8から筐体2外に強制的に排出させる機構設計が容易となる。
【0088】
殊に、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が画像形成部の一例である帯電器5の側から気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が排出口8の側へ気体を排出する。つまり、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン68等のガスは、画像形成部の一例である帯電器5の側から気流発生部の一例であるシリンダ61に吸い込まれる。吸い込まれたガスは、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Aに参照されるような気流を発生させるためのガスの一部又は全部となる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン68等のガスを含んだ矢印70Bに参照されるような気流は、気流発生部の一例であるシリンダ61から排出口8の側に向かって発生する。そのため、オゾン68等のガスを含んだ矢印70Bに参照されるような気流の殆どは、排出口8から筐体2外に排出される。よって、オゾン68等のガスを筐体2外に一段と効率良く強制的にシリンダ61から吐き出させることが可能である。
【0089】
[8.まとめ]
以上より、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、オゾン26,37,45,56,68等のガスを筐体2内で強制的に拡散又は筐体2外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出の駆動源を開閉扉7の開閉動作の動きからとっている。よって、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fの消費電力を抑えることができる。
【0090】
さらに、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、オゾン26,37,45,56,68等のガスを筐体2内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出が開閉扉7の開閉動作の動きと同時に行われる。よって、開閉扉7の開閉動作の動きに対するダンパー効果がある。
【0091】
さらに、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、オゾン26,37,45,56,68等のガスを筐体2内で強制的に拡散又は筐体2外に強制的に排出させる。つまり、筐体2内にオゾン26,37,45,56,68等のガスが充満することはない。よって、オゾン26,37,45,56,68等のガスでユーザーに不快感を与えることはない。
【0092】
[9.その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0093】
[9.−1 シリンダの動作の方式]
例えば、第6実施形態の画像形成装置1Fにおいて、上記図24に表されたシリンダ61のように、1つのシリンダで2つの開口部が開閉する動作の方式には、例えば、図25に表されるようなスイングキャッチ方式や、図26に表されるようなウエハキャッチ方式がある。
【0094】
スイングキャッチ方式では、図25に表されるように、1つのシリンダ71が有する2つの開口部72A,72Bに対して、弁体73A,73B、アーム74A,74B、及びヒンジピン75A,75Bがそれぞれ設けられる。また、シリンダ71はピストン76を有する。
【0095】
開口部72Aは弁体73Aにより開閉される。弁体73Aはアーム74Aの一端に固定した状態に付けられる。アーム74Aの他端はヒンジピン75Aによって正逆方向に回転可能に支持される。ヒンジピン75Aはシリンダ71の内面の定まった位置に動かないようにされる。弁体73Aはシリンダ71内の適当な位置に置かれる。弁体73Aの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体73Aは開口部72Aを介してシリンダ71の内から外へ通過できないようになっている。
【0096】
開口部72Bは弁体73Bにより開閉される。弁体73Bはアーム74Bの一端に固定した状態に付けられる。アーム74Bの他端はヒンジピン75Bによって正逆方向に回転可能に支持される。ヒンジピン75Bはシリンダ71の外面の定まった位置に動かないようにされる。弁体73Bはシリンダ71外の適当な位置に置かれる。弁体73Bの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体73Bは開口部72Bを介してシリンダ71の外から内へ通過できないようになっている。
【0097】
よって、図25の左側に表されるように、ピストン76が上昇すると、弁体73A,73Bはシリンダ71内に向かって移動する。そのため、開口部72Aから弁体73Aが離れ、開口部72Bには弁体73Bが隙間無くくっつく。従って、矢印77に参照されるような気流が発生し、開口部72Aを介したシリンダ71内に気体が吸い込まれる。
【0098】
これに対して、図25の右側に表されるように、ピストン76が下降すると、弁体73A,73Bはシリンダ71外に向かって移動する。そのため、開口部72Aには弁体73Aが隙間無くくっつき、開口部72Bから弁体73Bが離れる。従って、矢印78に参照されるような気流が発生し、開口部72Bを介してシリンダ71内の気体が吐き出される。
【0099】
一方、ウエハキャッチ方式では、図26に表されるように、1つのシリンダ81が有する2つの開口部82A,82Bに対して、弁体83A,83B、スプリング84A,84B、及び回動軸85A,85Bがそれぞれ設けられる。また、シリンダ81はピストン86を有する。
【0100】
開口部82Aは弁体83Aより開閉される。弁体83Aはシリンダ81内で適当な位置に取り付けられる。弁体83Aの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体83Aは開口部82Aを介してシリンダ81の内から外へ通過できないようになっている。さらに、弁体83Aは、回動軸85Aを介して、シリンダ81内に向かって折れ曲がるように変形できるようになっている。但し、弁体83Aは、スプリング84Aによって押し付けられる。
【0101】
開口部82Bは弁体83Bより開閉される。弁体83Bはシリンダ81外で適当な位置に取り付けられる。弁体83Bの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体83Bが開口部82Bを介してシリンダ81の外から内へ通過できないようになっている。さらに、弁体83Bは、回動軸85Bを介して、シリンダ81外に向かって折れ曲がるように変形できるようになっている。但し、弁体83Bは、スプリング84Bによって押し付けられる。
【0102】
よって、図26の左側に表されるように、ピストン86が上昇すると、弁体83A,83Bはシリンダ81内に向かって移動する。そのため、開口部82Aから弁体83Aがシリンダ81内に向かって折れ曲がるように変形して離れ、開口部82Bには弁体83Bが押し付けられて隙間無くくっつく。従って、矢印87に参照されるような分岐気流が発生し、開口部82Aを介してシリンダ81内に気体が吸い込まれる。
【0103】
これに対して、図26の右側に表されるように、ピストン86が下降すると、弁体83A,83Bはシリンダ81外に向かって移動する。そのため、開口部82Aには弁体83Aが押し付けられて隙間無くくっつき、開口部82Bから弁体83Bがシリンダ81外に向かって折れ曲がるように変形して離れる。従って、矢印88に参照されるような分岐気流が発生し、開口部82Bを介してシリンダ81内の気体が吐き出される。
【0104】
[9.−2 シリンダの形状]
また、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、シリンダ61に代えて、図27(a)(b)(c)に参照されるようなシリンダ91を設けてもよい。シリンダ91は、ピストン軸92、ピストン93、及び開口部94を有する。そして、図27(b)に参照されるように、ピストン軸92及びピストン93が上昇する状態にあると、開口部94に吸い込まれる矢印95に参照されるような気流が発生する。一方、図27(c)に参照されるように、ピストン軸92及びピストン93が下降すると、開口部94から吐き出される矢印96に参照されるような気流が発生する。
【0105】
このような場合でも、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ91が、筐体2内に各矢印95,96に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン68は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ91から各矢印95,96に参照されるように発生された気流により筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン68等のガスを筐体2内で強制的にシリンダ91で拡散させることが可能である。
【0106】
さらに、このような場合でも、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例であるシリンダ91を設けている。帯電器5はオゾン68の発生源である。つまり、筐体2内では、オゾン68の発生源である帯電器5の周辺で、各矢印95,96に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で効率良く強制的にシリンダ91で拡散させることが可能である。
【0107】
さらに、このような場合でも、気流発生部の一例であるシリンダ91は帯電器5に向けて、各矢印95,96に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン68の発生源である帯電器5に向けて、各矢印95,96に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的にシリンダ91で拡散させることが可能である。
【0108】
また、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、シリンダ61に代えて、図28(a)(b)(c)に参照されるようなボックス形状のシリンダ101であってもよい。シリンダ101は、ピストン軸102、ピストン103、及び開口部104を有する。開口部104の幅は帯電器5の幅以上にする。そして、図28(b)に参照されるように、ピストン軸102及びピストン103が上昇する状態にあると、開口部104に吸い込まれる矢印105に参照されるような気流が発生する。一方、図28(c)に参照されるように、ピストン軸102及びピストン103が下降すると、開口部104から吐き出される矢印106に参照されるような気流が発生する。このような場合でも、上記シリンダ91を設けた場合と同様な効果を奏することが可能である。
【0109】
尚、図29に表されるように、上記図27に表されたシリンダ91に対しては、開口部94の反対側に開口部97を設けてもよい。開口部94,97は、逆止弁・フラッパー等の構造で制御する。このようにすれば、図22及び図23に表されたようにシリンダ61を設けた第6実施形態の画像形成装置1Fと同様な効果を奏することが可能である。
【0110】
[9.−3 排出口]
また、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、図3に表された排出口8に代えて、図30に表された排出口208を筐体2に設けてもよい。図30に表された排出口208では、多数の格子フィン208Bが連動して上方向又は下方向にスライドすることにより、排出口208が開閉される。
【符号の説明】
【0111】
1 画像形成装置
1A 第1実施形態の画像形成装置
1B 第2実施形態の画像形成装置
1C 第3実施形態の画像形成装置
1D 第4実施形態の画像形成装置
1E 第5実施形態の画像形成装置
1F 第6実施形態の画像形成装置
2 筐体
3 レーザースキャナ
4 感光体(画像形成部)
5 帯電器(画像形成部)
7 開閉扉
8 排出口
11 回動板(気流発生部)
21 鞴(気流発生部)
31 クロスフローファン(気流発生部)
41 鞴(気流発生部)
51 鞴(気流発生部)
61 シリンダ(気流発生部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾン等のガスを筐体内で拡散又は筐体外に排出させる画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置では、放電時にオゾン等のガスが大量に生成される。オゾン等のガスは出力画像の品質低下につながる。
【0003】
そこで、下記特許文献1に記載の技術では、機内に停滞するオゾンを排気ファンの逆転によって拡散せしめていた。あるいは、下記特許文献2に記載の技術では、排気ファンによってオゾン等のガスを機外に排気していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平1−200375号公報
【特許文献2】特開2005−241900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術でも、上記特許文献2に記載の技術でも、排気ファンを使用していた。
【0006】
従って、排気ファンを備えないファンレス仕様の画像形成装置においては、上記特許文献1に記載の技術も、上記特許文献2に記載の技術も利用できない。つまり、ファンレス仕様では、自然対流によってオゾン等のガスを筐体外に排出していた。もっとも、自然対流による筐体外へのガス排出は十分でない。よって、何らかの強制的な排気対策を施さなければ、筐体内にオゾン等のガスが充満することになる。充満したオゾン等のガスは、画像形成装置の開閉扉を開いたときに筐体外に大量に排出される。そのため、開閉扉を開いた際には、ユーザーにとって不快となる。
【0007】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させることが可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、画像形成装置であって、画像形成部と、前記画像形成部が内設された筐体と、前記筐体に対して開閉自在に設けられた開閉扉と、前記開閉扉の開閉動作に連動して前記筐体内に気流を発生させる気流発生部と、を備えたこと、を特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載する画像形成装置であって、前記画像形成部は帯電器を備え、前記帯電器の周辺に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載する画像形成装置であって、前記画像形成部は帯電器を備え、前記気流発生部は前記帯電器に向けて気流を発生させること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、前記筐体に設けられた排出口を備え、前記排出口と前記気流発生部との間に前記画像形成部を設けたこと、を特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載する画像形成装置であって、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、請求項4に記載する画像形成装置であって、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする。
【0014】
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、前記筐体に設けられた排出口を備え、前記排出口と前記画像形成部との間に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする。
【0015】
また、請求項8に係る発明は、請求項7に記載する画像形成装置であって、前記開閉扉が開動作される際に前記画像形成部の側から前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉が閉動作される際に前記排出口の側へ前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
すなわち、請求項1に係る発明の画像形成装置では、筐体に対して開閉自在に設けられた開閉扉を備える。開閉扉の開閉動作に連動して気流発生部が筐体内に気流を発生させる。従って、筐体に内設された画像形成部から発生したオゾンは、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、気流発生部から発生された気流により筐体内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散させることが可能である。
【0017】
さらに、請求項2に係る発明の画像形成装置では、画像形成部に備えられた帯電器の周辺に気流発生部を設けている。帯電器はオゾンの発生源である。つまり、筐体内ではオゾンの発生源の周辺で気流が発生する。よって、オゾン等のガスを筐体内で効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0018】
さらに、請求項3に係る発明の画像形成装置では、気流発生部は帯電器に向けて気流を発生させる。つまり、筐体内ではオゾンの発生源に向けて気流が発生する。よって、オゾン等のガスを筐体内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0019】
さらに、請求項4に係る発明の画像形成装置では、筐体に設けられた排出口と気流発生部との間に画像形成部を設けている。従って、筐体内の画像形成部から発生したオゾンは、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、気流発生部から発生された気流とともに排出口に向かって流れて筐体外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体外に強制的に排出させることも可能である。
【0020】
さらに、請求項5に係る発明の画像形成装置では、開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に気流発生部が気流を発生させて排気を行う。つまり、開閉扉の開動作がなされたことに連動して、気流発生部が気流を発生させて排気が行われれば、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体外に強制的に排出させることが可能である。これに対して、開閉扉の閉動作がなされたことに連動して、気流発生部が気流を発生させて排気が行われれば、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体外に強制的に排出させることが可能である。
【0021】
さらに、請求項6に係る発明の画像形成装置では、開閉扉に対し開動作及び閉動作のうち一方の動作がなされる際に気流発生部が吸気を行う。これに対して、開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされる際に気流発生部が排気を行う。つまり、気流発生部が気流を発生させるための吸気は、開閉扉の開動作及び閉動作のいずれか一方がなされたことに連動して、オゾン等のガスとともに気流発生部に吸い込まれる。さらに、開閉扉の開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスが気流発生部から筐体外に排出される。よって、オゾン等のガスを筐体外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0022】
さらに、請求項7に係る発明の画像形成装置では、筐体に設けられた排出口と画像形成部との間に気流発生部を設けている。つまり、排出口と気流発生部が近くに位置する。よって、気流発生部から発生された気流の殆どを排出口から筐体外に強制的に排出させる機構設計が容易となる。
【0023】
殊に、請求項8に係る発明の画像形成装置では、開閉扉が開動作される際に気流発生部が画像形成部の側から吸気を行う。これに対して、開閉扉が閉動作される際に気流発生部が排出口の側へ排気を行う。つまり、開閉扉の開動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスは、画像形成部の側から気流発生部に吸い込まれ、気流発生部が気流を発生させるためのガスの一部又は全部となる。さらに、開閉扉の閉動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスを含んだ気流は、気流発生部から排出口の側に向かって発生する。そのため、オゾン等のガスを含んだ気流の殆どは、排出口から筐体外に排出される。よって、オゾン等のガスを筐体外に一段と効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0024】
さらに、各請求項に係る発明の画像形成装置では、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出の駆動源を開閉扉の開閉動作からとっている。よって、同装置の消費電力を抑えることができる。
【0025】
さらに、各請求項に係る発明の画像形成装置では、開閉扉の開閉動作がなされたことに連動して、オゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出が開閉扉の開閉動作と同時に行われる。よって、開閉扉の開閉動作に対するダンパー効果がある。
【0026】
さらに、各請求項に係る発明の画像形成装置では、オゾン等のガスを筐体内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、筐体内にオゾン等のガスが充満することはない。よって、オゾン等のガスでユーザーに不快感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の各実施形態における画像形成装置1の外観を表した斜視図である。
【図2】一部構成を省略し、各実施形態における画像形成装置1の共通箇所を表すために、図1の中心線A−Aで画像形成装置1を切断した断面を表した断面図である。
【図3】各実施形態における画像形成装置1が備える排出口8の開閉動作のメカニズムを説明するための説明図である。
【図4】一部構成を省略し、本発明の第1実施形態における画像形成装置1Aを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図5】第1実施形態における画像形成装置1が備えるクランク機構12の往復動作のメカニズムを説明するための説明図である。
【図6】一部構成を省略し、本発明の第2実施形態における画像形成装置1Bで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Bを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図7】一部構成を省略し、第2実施形態における画像形成装置1Bで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Bを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図8】一部構成を省略し、本発明の第3実施形態における画像形成装置1Cで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Cを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図9】一部構成を省略し、第3実施形態における画像形成装置1Cで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Cを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図10】一部構成を省略し、本発明の第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図11】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図12】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図13】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図14】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図15】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図16】一部構成を省略し、第4実施形態における画像形成装置1Dで開閉扉7が開閉動作される際の画像形成装置1Dを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図17】一部構成を省略し、本発明の第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図18】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図19】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図20】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図21】一部構成を省略し、第5実施形態における画像形成装置1Eで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Eを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図22】一部構成を省略し、本発明の第6実施形態における画像形成装置1Fで開閉扉7が開動作される際の画像形成装置1Fを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図23】一部構成を省略し、第6実施形態における画像形成装置1Fで開閉扉7が閉動作される際の画像形成装置1Fを図1の中心線A−Aで切断した断面を表した断面図である。
【図24】図24(a)は、第6実施形態において、シリンダ61の動作を説明するための説明図である。図24(b)は、第6実施形態において、シリンダ61の動作を説明するための説明図である。図24(c)は、第6実施形態において、シリンダ61の動作を説明するための説明図である。
【図25】第6実施形態の変形例であるシリンダ71のスイングキャッチ方式を説明するための説明図である。
【図26】第6実施形態の変形例であるシリンダ81のウエハキャッチ方式を説明するための説明図である。
【図27】第6実施形態の変形例であるシリンダ91の動作を説明するための説明図である。
【図28】第6実施形態の変形例であるシリンダ101の動作を説明するための説明図である。
【図29】第6実施形態の変形例であるシリンダ91の動作を説明するための説明図である。
【図30】各実施形態の変形例である排出口208の開閉動作のメカニズムを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[1.画像形成装置の概要]
図1に表された画像形成装置1の外観は、以下の各実施形態で共通する。画像形成装置1は、筐体2を備える。筐体2は、開閉扉7を備える。開閉扉7は、正逆方向に回転可能に筐体2に支持される。図2に表された画像形成装置1の断面は、以下の各実施形態で共通する箇所を表す。図2に表された画像形成装置1は、上記筐体2、レーザースキャナ3、感光体4、帯電器5、定着器6、上記開閉扉7、排出口8、給紙ローラR1、転写ローラR2、及び一対の排紙ローラR3を有する。感光体4、及び帯電器5は、画像形成部の一例である。帯電器5はスコロトロン型帯電器である。帯電器5からはオゾンが発生し得る。
【0029】
符号9の二点鎖線は、筐体2内に収められたシートSの搬送経路を示す。つまり、シートSは、給紙ローラR1の一方向の回転によって、感光体4と転写ローラR2との間に運び送られる。その後、シートSは、転写ローラR2の一方向の回転によって、定着器6を介して、一対の排紙ローラR3の間に運び送られる。その後、シートSは、一対の排紙ローラR3が互いに逆方向の回転を行うことによって、筐体2外に排紙される。
【0030】
また、以下の各実施形態では、ファンとは異なる気流発生部が、筐体2内に存在するスペースにおいて適当な位置に置かれる。
【0031】
図2では、図示内容を分かり易くするために、断面部分に斜線を記していない。また、図2で表された断面は、図1に表された画像形成装置1の一部を省略している。また、開閉扉7については、開いた状態と閉じた状態を同時に記している。これらの点は、図4、図6乃至図23でも同じである。
【0032】
排出口8は筐体2に設けられている。排出口8は、開閉扉7が正逆方向に回転可能に支持される側の筐体2に設けられている。従って、画像形成装置1を操作しているときのユーザーは、筐体2の排出口8が備えられた側と反対側にいることが多い。図3に排出口8を表す。図3に表された排出口8では、各ピン8Bを介して、多数の横フィン8Aが正逆方向に回転可能に且つ一緒に同方向に回転可能に、筐体2に支持される。つまり、多数の横フィン8Aが一緒に紙面上を反時計方向又は時計方向に回転することにより、排出口8が開閉される。
【0033】
但し、排出口8は、説明の便宜上、以下の各実施形態において常時開かれた状態にあるものとする。尚、以下の第1,第2,第3,第6実施形態における排出口8と比べて、以下の第4,第5実施形態における排出口8は、筐体2に設けられた位置が若干高い。
【0034】
尚、以下の各実施形態の説明において、各実施形態における構成と共通の構成については、図1及び図2における符号と同一の符号を付す。さらに、同一の符号が付された構成については、その説明を省略する。
【0035】
[2.第1実施形態の画像形成装置]
図4に表された本発明の第1実施形態の画像形成装置1Aでは、気流発生部の一例である回動板11がレーザースキャナ3下のスペースに正逆方向に回転可能に筐体2に支持される。回動板11が正逆方向に回転可能に筐体2に支持される側は排気口8の正面向かい側である。回動板11にはクランク機構12が設けられている。クランク機構12はプーリー13を有する。一方、開閉扉7を筐体2で正逆方向に回転可能に支持する軸には扇状ギア14が設けられている。さらに、扇状ギア14に対し噛み合うギアを有する伝動プーリー15が設けられている。そして、伝動プーリー15とクランク機構12のプーリー13との間には伝動ベルト16が架けられている。
【0036】
従って、開閉扉7の開閉動作が行われると、扇状ギア14が紙面上を反時計方向又は時計方向に回転する。このような扇状ギア14の回転は、伝動プーリー15、伝動ベルト16、プーリー13、及びクランク機構12を介して伝達されることによって、回動板11が紙面上を上下に往復する運動に変わる。図5の二点鎖線は、クランク機構12のピン17の移動軌跡を表す。図5の二点鎖線で表されるように、クランク機構12のピン17は、プーリー13を正逆方向に回転可能にさせ且つプーリー13の回転に連動して上下する。クランク機構12のピン17は、クランク機構12を回動板11に定まった位置に動かないようにするものである。つまり、回動板11は、プーリー13が紙面上を反時計方向又は時計方向に回転する動きに合わせて、紙面上を上下に往復運動する。
【0037】
これにより、図4に表されたように、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、回動板11はいわゆる団扇のような動きをする。そのため、各矢印18に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流18は筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。よって、帯電器5の周辺では、オゾンの濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0038】
すなわち、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11が、筐体2内に各矢印18に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0039】
さらに、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、気流発生部の一例である回動板11は帯電器5に向けて、各矢印18に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾンの発生源である帯電器5に向けて、各矢印18に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0040】
さらに、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である回動板11との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾンは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11から各矢印18に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0041】
さらに、第1実施形態の画像形成装置1Aでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である回動板11が各矢印18に参照されるような気流を発生させる。この気流18により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。つまり、開閉扉7の開動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11が各矢印18に参照されるような気流を発生させる。この気流18により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。また、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である回動板11が各矢印18に参照されるような気流を発生させる。この気流18により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0042】
[3.第2実施形態の画像形成装置]
図6及び図7に表された本発明の第2実施形態の画像形成装置1Bでは、気流発生部の一例である鞴21がレーザースキャナ3下のスペースに伸び縮み可能に設けられている。鞴21が伸び縮み可能に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。鞴21にはリンク機構22が設けられている。一方、開閉扉7を筐体2で正逆方向に回転可能に支持する軸にはクランク機構23が設けられている。さらに、クランク機構23は上記リンク機構22に接続されている。
【0043】
従って、図6に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、開閉扉7が紙面上を時計方向に回転する開動作の動きをクランク機構23が上下運動に変える。その上下運動は、リンク機構22を介して鞴21に伝達されることによって、鞴21を伸ばす。そのため、各矢印24に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流24は、排気口8等からも筐体2内に流れ、帯電器5で発生したオゾン25等を含んだ状態で鞴21に吸い込まれる。
【0044】
その後に、図7に表されたように、開閉扉7の閉動作が行われると、開閉扉7が紙面上を反時計方向に回転する閉動作の動きをクランク機構23が上下運動に変える。その上下運動は、リンク機構22を介して鞴21に伝達されることによって、鞴21を縮める。そのため、各矢印26に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流26は、帯電器5で発生したオゾン25等を含んだ状態で鞴21から筐体2内に排出されたものである。その後、気流26は、筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。よって、帯電器5の周辺では、オゾン25の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0045】
すなわち、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して気流発生部の一例である鞴21が、筐体2内に各矢印24,26に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン25は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴21から各矢印24,26に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン25等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0046】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、気流発生部の一例である鞴21は帯電器5に向けて、各矢印24,26に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン25の発生源である帯電器5に向けて、各矢印24,26に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン25等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0047】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である鞴21との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン25は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴21から各矢印26に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン25等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0048】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である鞴21が各矢印26に参照されるような気流を発生させる。この気流26により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴21が各矢印26に参照されるような気流を発生させる。この気流26により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン25等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0049】
さらに、第2実施形態の画像形成装置1Bでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例である鞴21が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例である鞴21が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例である鞴21が各矢印24に参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン25等のガスとともに気流発生部の一例である鞴21に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン25等のガスが気流発生部の一例である鞴21から各矢印26に参照されるような気流とともに排出される。この気流26により、オゾン25等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン25等のガスを筐体2外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0050】
[4.第3実施形態の画像形成装置]
図8及び図9に表された本発明の第3実施形態の画像形成装置1Cでは、気流発生部の一例であるクロスフローファン31がレーザースキャナ3下のスペースに正逆方向に回転可能に筐体2に設けられている。クロスフローファン31が正逆方向に回転可能に筐体2に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。クロスフローファン31はプーリー32を有する。一方、開閉扉7を筐体2で正逆方向に回転可能に支持する軸には扇状ギア33が設けられている。さらに、扇状ギア33に対し噛み合うギアを有する伝動プーリー34が設けられている。そして、伝動プーリー34とクロスフローファン31のプーリー32との間には伝動ベルト35が架けられている。
【0051】
従って、図8に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、扇状ギア33が紙面上を時計方向に回転する。このような扇状ギア33の回転は、伝動プーリー34、伝動ベルト35、及びプーリー32を介して伝達されることによって、クロスフローファン31が紙面上を時計方向36に回る回転に変わる。そのため、各矢印37に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流37は、排気口8等からも筐体2内に流れる。さらに、筐体2内の気流37は、帯電器5で発生したオゾン38等とともにクロスフローファン31により排気口8の正面向かい側へ流れる。その気流37の一部は、筐体2の下から筐体2外へ流れる。
【0052】
その後に、図9に表されたように、開閉扉7の閉動作が行われると、扇状ギア33が紙面上を反時計方向に回転する。このような扇状ギア33の回転は、伝動プーリー34、伝動ベルト35、及びプーリー32を介して伝達されることによって、クロスフローファン31が紙面上を反時計方向39に回る回転に変わる。そのため、各矢印40に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その筐体2内の気流40は、帯電器5で発生したオゾン38等とともにクロスフローファン31により筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。よって、帯電器5の周辺では、オゾン38の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0053】
すなわち、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して気流発生部の一例であるクロスフローファン31が、筐体2内に各矢印37,40に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン38は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部一例であるクロスフローファン31から各矢印37,40に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン38等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0054】
さらに、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、気流発生部の一例であるクロスフローファン31は帯電器5に向けて、各矢印37,40に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン38の発生源である帯電器5に向けて、各矢印37,40に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン38等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0055】
さらに、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例であるクロスフローファン31との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン38は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるクロスフローファン31から各矢印40に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン38等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0056】
さらに、第3実施形態の画像形成装置1Cでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例であるクロスフローファン31が各矢印40に参照されるような気流を発生させる。この気流40により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるクロスフローファン31が各矢印40に参照されるような気流を発生させる。この気流40により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン38等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0057】
[5.第4実施形態の画像形成装置]
図10乃至図16に表された本発明の第4実施形態の画像形成装置1Dでは、気流発生部の一例である鞴41が感光体4の帯電器5付近のスペースに伸び縮み可能に設けられている。鞴41が伸び縮み可能に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。鞴41は、開閉扉7に突き出して設けられている。開閉扉7が閉じた状態では、鞴41は、壁43に突き当てられた状態且つ折り畳まれた状態にある。
【0058】
そして、図10に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、鞴41の動作が以下のように行われる。先ず、開動作中の開閉扉7により、図11に表されたように、鞴41の端部が引っ張られ、鞴41が伸びる。そのため、矢印44に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流44は、帯電器5で発生したオゾン45等を含んだ状態で鞴41に吸い込まれる。
【0059】
次に、図12に表されたように、開動作中の開閉扉7の開角度が大きくなると、鞴41は壁43から離れる。以後、開動作中の開閉扉7とともに筐体2から上方向46に鞴41が移動する。そして、開閉扉7が完全に開いた状態になると、図13に表されたように、開閉扉7の裏側凹状スペース47に鞴41が収納される。これにより、開閉扉7が完全に開いた状態でも、鞴41はユーザーから見えにくくなる。
【0060】
次に、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7とともに筐体2に向かって鞴41が移動する。そして、図14に表されたように、閉動作中の開閉扉7の閉角度が小さくなると、鞴41は壁43に突き当てられる。さらに、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7により、図15に表されたように、鞴41の端部が押し込まれる。そのため、鞴41が縮み、矢印48に参照されるような気流が筐体2内外に発生する。その気流48は、帯電器5で発生したオゾン45等を含んだ状態で鞴41から排出されたものである。その後、気流48は、筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。つまり、図16に表されたように、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、鞴41が伸び縮みすることにより、帯電器5の周辺では、オゾン45の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0061】
すなわち、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴41が、筐体2内に各矢印44,48に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン45は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴41から各矢印44,48に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン45等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0062】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例である鞴41を設けている。帯電器5はオゾン45の発生源である。つまり、筐体2内では、オゾン45の発生源である帯電器5の周辺で、各矢印44,48に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン45等のガスを筐体2内で効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0063】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、気流発生部の一例である鞴41は帯電器5に向けて、各矢印44,48に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン45の発生源である帯電器5に向けて、各矢印44,48に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン45等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0064】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である鞴41との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン45は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴41から矢印48に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン45等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0065】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である鞴41が矢印48に参照されるような気流を発生させる。この気流48により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部一例である鞴41が矢印48に参照されるような気流を発生させる。この気流48により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン45等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0066】
さらに、第4実施形態の画像形成装置1Dでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例である鞴41が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例である鞴41が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例である鞴41が矢印44に参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン45等のガスとともに気流発生部の一例である鞴41に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン45等のガスが気流発生部の一例である鞴41から矢印48に参照されるような気流とともに排出される。この気流48により、オゾン45等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン45等のガスを筐体2外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0067】
[6.第5実施形態の画像形成装置]
図17乃至図21に表された本発明の第5実施形態の画像形成装置1Eでは、気流発生部の一例である鞴51が帯電器5付近のスペースに伸び縮み可能に設けられている。鞴51が伸び縮み可能に設けられる側は排気口8の正面向かい側である。鞴51は、開閉扉7に突き出して設けられている。開閉扉7が閉じた状態では、鞴51は、ホームポジションにあり、壁53に突き当てられた状態且つ折り畳まれた状態にある。
【0068】
この点、鞴51が壁53に突き当てられた状態は、例えば、磁石又はフック等で着脱可能である。また、鞴51が開閉扉7に突き出して設けられた状態は、回動軸54を介して実現されている。よって、鞴51が正逆方向に回転する自由度が増すので、鞴51を最大限に伸ばすことが可能である。
【0069】
そして、図17に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、鞴51の動作が以下のように行われる。先ず、開動作中の開閉扉7により、図18に表されたように、鞴51の端部が回動軸54を介して引っ張られ、鞴51が最大限に伸びる。そのため、矢印55に参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流55は、帯電器5で発生したオゾン56等を含んだ状態で鞴51に吸い込まれる。
【0070】
次に、図19に表されたように、開動作中の開閉扉7の開角度が大きくなると、鞴51は壁53から離れる。以後、開動作中の開閉扉7とともに筐体2から上方向に鞴51が移動する。
【0071】
次に、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7とともに筐体2に向かって鞴51が移動する。そして、図20に表されたように、閉動作中の開閉扉7の閉角度が小さくなると、鞴51は壁53に突き当たりながらガイドされる。さらに、開閉扉7の閉動作が行われると、閉動作中の開閉扉7により、図21に表されたように、鞴51の端部が回動軸54を介して押し込まれる。そのため、鞴51がホームポジションに戻りながら縮み、矢印57に参照されるような気流が筐体2内外に発生する。その気流57は、帯電器5で発生したオゾン56等を含んだ状態で鞴51から排出されたものである。その後、気流57は、筐体2内で拡散しながら排気口8から筐体2外へ流れる。つまり、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、鞴51が伸び縮みすることにより、帯電器5の周辺では、オゾン56の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0072】
すなわち、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴51が、筐体2内に各矢印55,57に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン56は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴51から各矢印55,57に参照されるように発生された気流によって筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン56等のガスを筐体2内で強制的に拡散させることが可能である。
【0073】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例である鞴51を設けている。帯電器5はオゾン56の発生源である。つまり、筐体2内では、オゾン56の発生源である帯電器5の周辺で、各矢印55,57に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン56等のガスを筐体2内で効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0074】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、気流発生部の一例である鞴51は帯電器5に向けて、各矢印55,57に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン56の発生源である帯電器5に向けて、各矢印55,57に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン56等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的に拡散させることが可能である。
【0075】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、筐体2に設けられた排出口8と気流発生部の一例である鞴51との間に画像形成部の一例である帯電器5を設けている。従って、筐体2内の画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン56は、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例である鞴51から矢印57に参照されるように発生された気流とともに排出口8に向かって流れて筐体2外に排出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン56等のガスを筐体2外に強制的に排出させることも可能である。
【0076】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例である鞴51が矢印57に参照されるような気流を発生させる。この気流57により、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部一例である鞴51が矢印57に参照されるような気流を発生させる。この気流57により、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン56等のガスを筐体2外に強制的に排出させることが可能である。
【0077】
さらに、第5実施形態の画像形成装置1Eでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例である鞴51が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例である鞴51が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例である鞴51が矢印55に参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン56等のガスとともに気流発生部の一例である鞴51に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン56等のガスが気流発生部の一例である鞴51から矢印57に参照されるような気流とともに排気される。この気流57により、オゾン56等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン56等のガスを筐体2外に効率良く強制的に排出させることが可能である。
【0078】
[7.第6実施形態の画像形成装置]
図22及び図23に表された本発明の第6実施形態の画像形成装置1Fでは、気流発生部の一例であるシリンダ61が感光体4の帯電器5付近のスペースに設けられている。シリンダ61が筐体2に支持される側は排気口8の正面向かい側の間近である。開閉扉7を正逆方向に回転可能に支持する軸には扇状ギア62が設けられている。さらに、扇状ギア62に対し噛み合うピニオン63が設けられている。さらに、ピニオン63は、シリンダ61のピストン軸64に刻まれたラックに対し噛み合う。
【0079】
従って、図22に表されたように、開閉扉7の開動作が行われると、扇状ギア62が紙面上を時計方向に回転する。このような扇状ギア62の回転は、ピニオン63を介して、シリンダ61のピストン軸64に刻まれたラックの直線運動に変わる。その直線運動は、シリンダ61のピストン軸64を上方向65に移動させる。そのため、シリンダ61のピストン66が上昇し、帯電器5側にあるシリンダ61の開口部67Aから矢印70Aに参照されるような気流が筐体2内に発生する。その気流70Aは、帯電器5で発生したオゾン68等とともに、帯電器5側にあるシリンダ61の開口部67Aからシリンダ61に吸い込まれる。
【0080】
その後に、図23に表されたように、開閉扉7の閉動作が行われると、扇状ギア62が紙面上を反時計方向に回転する。このような扇状ギア62の回転は、ピニオン63を介して、シリンダ61のピストン軸64に刻まれたラックの直線運動に変わる。その直線運動は、シリンダ61のピストン軸64を下方向69に移動させる。そのため、シリンダ61のピストン66が下降し、排気口8側にあるシリンダ61の開口部67Bから矢印70Bに参照されるような気流が筐体2内外に発生する。その気流70Bは、帯電器5で発生したオゾン68等を含んだ状態でシリンダ61の開口部67Bから排出されたものである。その後、気流70Bは、筐体2内で少し拡散させながら排気口8から筐体2外へ流れる。つまり、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、シリンダ61内の容積が増減することにより、帯電器5の周辺では、オゾン68の濃度が局所的に高い状態から低い状態に移って行く。
【0081】
第6実施形態の画像形成装置1Fで使用されるシリンダ61は、開閉扉7の開閉動作が1回行われると、ピストン66が上下方向に往復運動する。シリンダ61は、図24(a)に参照されるように、ピストン軸64、ピストン66、開口部67A、及び開口部67Bを有する。開口部67A、及び開口部67Bは、同じ高さで向かい合って位置する。そして、図24(b)に参照されるように、ピストン軸64及びピストン66が上昇すると、開口部67Bは閉じられることによって、帯電器5側の開口部67Aに吸い込まれる気流Xが発生する。一方、図24(c)に参照されるように、ピストン軸64及びピストン66が下降すると、開口部67Aは閉じられることによって、排気口8側の開口部67Bから吐き出される気流Yが発生する。
【0082】
すなわち、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、筐体2に対して開閉自在に設けられた開閉扉7を備える。開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ61が、筐体2内に各矢印70A,70Bに参照されるような気流を発生させる。従って、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ61から各矢印70A,70Bに参照されるように気流が発生される。この気流によって筐体2に内設された画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン68は、筐体2内でシリンダ61に吸い込まれる。オゾン68は、筐体2外にシリンダ61から吐き出される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン68等のガスを筐体2内で強制的に吸気、及び筐体2外に強制的に排気させることが可能である。
【0083】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例であるシリンダ61を設けている。帯電器5はオゾン68の発生源である。つまり、筐体2内ではオゾン68の発生源である帯電器5の周辺で矢印70Aに参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で効率良く強制的にシリンダ61に吸い込ませることが可能である。
【0084】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、気流発生部の一例であるシリンダ61は帯電器5に向けて、矢印70Aに参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン68の発生源である帯電器5に向けて、図22に示す矢印70Aに参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的にシリンダ61に吸い込ませることが可能である。
【0085】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、開閉扉7に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Bに参照されるような気流を発生させる。この気流70Bにより、筐体2内の気体を筐体2外に排出口8を介して排出する。具体的には、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Bに参照されるような気流を発生させる。この気流70Bにより、筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、ファンレス仕様であってもオゾン68等のガスを筐体2外に強制的にシリンダ61から吐き出させることが可能である。
【0086】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が気体を排出する。つまり、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Aに参照されるような気流を発生させるための気体は、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン68等のガスとともに気流発生部の一例であるシリンダ61に吸い込まれる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン68等のガスが気流発生部の一例であるシリンダ61から矢印70Bに参照されるような気流とともに排出される。この気流70Bにより、オゾン68等のガスが含まれた筐体2内の気体が筐体2外に排出口8を介して排出される。よって、オゾン68等のガスを筐体2外に効率良く強制的にシリンダ61から吐き出させることが可能である。
【0087】
さらに、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、筐体2に設けられた排出口8と画像形成部の一例である帯電器5との間に気流発生部の一例であるシリンダ61を設けている。つまり、排出口8と気流発生部の一例であるシリンダ61が近くに位置する。よって、気流発生部の一例であるシリンダ61から矢印70Bに参照されるように発生された気流の殆どを排出口8から筐体2外に強制的に排出させる機構設計が容易となる。
【0088】
殊に、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、開閉扉7が開動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が画像形成部の一例である帯電器5の側から気体を吸い込む。これに対して、開閉扉7が閉動作される際に気流発生部の一例であるシリンダ61が排出口8の側へ気体を排出する。つまり、開閉扉7の開動作の動きに連動して、オゾン68等のガスは、画像形成部の一例である帯電器5の側から気流発生部の一例であるシリンダ61に吸い込まれる。吸い込まれたガスは、気流発生部の一例であるシリンダ61が矢印70Aに参照されるような気流を発生させるためのガスの一部又は全部となる。さらに、開閉扉7の閉動作の動きに連動して、オゾン68等のガスを含んだ矢印70Bに参照されるような気流は、気流発生部の一例であるシリンダ61から排出口8の側に向かって発生する。そのため、オゾン68等のガスを含んだ矢印70Bに参照されるような気流の殆どは、排出口8から筐体2外に排出される。よって、オゾン68等のガスを筐体2外に一段と効率良く強制的にシリンダ61から吐き出させることが可能である。
【0089】
[8.まとめ]
以上より、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、オゾン26,37,45,56,68等のガスを筐体2内で強制的に拡散又は筐体2外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出の駆動源を開閉扉7の開閉動作の動きからとっている。よって、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fの消費電力を抑えることができる。
【0090】
さらに、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、オゾン26,37,45,56,68等のガスを筐体2内で強制的に拡散又は筐体外に強制的に排出させる。つまり、強制的なガス拡散又は強制的なガス排出が開閉扉7の開閉動作の動きと同時に行われる。よって、開閉扉7の開閉動作の動きに対するダンパー効果がある。
【0091】
さらに、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、オゾン26,37,45,56,68等のガスを筐体2内で強制的に拡散又は筐体2外に強制的に排出させる。つまり、筐体2内にオゾン26,37,45,56,68等のガスが充満することはない。よって、オゾン26,37,45,56,68等のガスでユーザーに不快感を与えることはない。
【0092】
[9.その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0093】
[9.−1 シリンダの動作の方式]
例えば、第6実施形態の画像形成装置1Fにおいて、上記図24に表されたシリンダ61のように、1つのシリンダで2つの開口部が開閉する動作の方式には、例えば、図25に表されるようなスイングキャッチ方式や、図26に表されるようなウエハキャッチ方式がある。
【0094】
スイングキャッチ方式では、図25に表されるように、1つのシリンダ71が有する2つの開口部72A,72Bに対して、弁体73A,73B、アーム74A,74B、及びヒンジピン75A,75Bがそれぞれ設けられる。また、シリンダ71はピストン76を有する。
【0095】
開口部72Aは弁体73Aにより開閉される。弁体73Aはアーム74Aの一端に固定した状態に付けられる。アーム74Aの他端はヒンジピン75Aによって正逆方向に回転可能に支持される。ヒンジピン75Aはシリンダ71の内面の定まった位置に動かないようにされる。弁体73Aはシリンダ71内の適当な位置に置かれる。弁体73Aの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体73Aは開口部72Aを介してシリンダ71の内から外へ通過できないようになっている。
【0096】
開口部72Bは弁体73Bにより開閉される。弁体73Bはアーム74Bの一端に固定した状態に付けられる。アーム74Bの他端はヒンジピン75Bによって正逆方向に回転可能に支持される。ヒンジピン75Bはシリンダ71の外面の定まった位置に動かないようにされる。弁体73Bはシリンダ71外の適当な位置に置かれる。弁体73Bの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体73Bは開口部72Bを介してシリンダ71の外から内へ通過できないようになっている。
【0097】
よって、図25の左側に表されるように、ピストン76が上昇すると、弁体73A,73Bはシリンダ71内に向かって移動する。そのため、開口部72Aから弁体73Aが離れ、開口部72Bには弁体73Bが隙間無くくっつく。従って、矢印77に参照されるような気流が発生し、開口部72Aを介したシリンダ71内に気体が吸い込まれる。
【0098】
これに対して、図25の右側に表されるように、ピストン76が下降すると、弁体73A,73Bはシリンダ71外に向かって移動する。そのため、開口部72Aには弁体73Aが隙間無くくっつき、開口部72Bから弁体73Bが離れる。従って、矢印78に参照されるような気流が発生し、開口部72Bを介してシリンダ71内の気体が吐き出される。
【0099】
一方、ウエハキャッチ方式では、図26に表されるように、1つのシリンダ81が有する2つの開口部82A,82Bに対して、弁体83A,83B、スプリング84A,84B、及び回動軸85A,85Bがそれぞれ設けられる。また、シリンダ81はピストン86を有する。
【0100】
開口部82Aは弁体83Aより開閉される。弁体83Aはシリンダ81内で適当な位置に取り付けられる。弁体83Aの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体83Aは開口部82Aを介してシリンダ81の内から外へ通過できないようになっている。さらに、弁体83Aは、回動軸85Aを介して、シリンダ81内に向かって折れ曲がるように変形できるようになっている。但し、弁体83Aは、スプリング84Aによって押し付けられる。
【0101】
開口部82Bは弁体83Bより開閉される。弁体83Bはシリンダ81外で適当な位置に取り付けられる。弁体83Bの側面周部には勾配がある。その勾配により、弁体83Bが開口部82Bを介してシリンダ81の外から内へ通過できないようになっている。さらに、弁体83Bは、回動軸85Bを介して、シリンダ81外に向かって折れ曲がるように変形できるようになっている。但し、弁体83Bは、スプリング84Bによって押し付けられる。
【0102】
よって、図26の左側に表されるように、ピストン86が上昇すると、弁体83A,83Bはシリンダ81内に向かって移動する。そのため、開口部82Aから弁体83Aがシリンダ81内に向かって折れ曲がるように変形して離れ、開口部82Bには弁体83Bが押し付けられて隙間無くくっつく。従って、矢印87に参照されるような分岐気流が発生し、開口部82Aを介してシリンダ81内に気体が吸い込まれる。
【0103】
これに対して、図26の右側に表されるように、ピストン86が下降すると、弁体83A,83Bはシリンダ81外に向かって移動する。そのため、開口部82Aには弁体83Aが押し付けられて隙間無くくっつき、開口部82Bから弁体83Bがシリンダ81外に向かって折れ曲がるように変形して離れる。従って、矢印88に参照されるような分岐気流が発生し、開口部82Bを介してシリンダ81内の気体が吐き出される。
【0104】
[9.−2 シリンダの形状]
また、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、シリンダ61に代えて、図27(a)(b)(c)に参照されるようなシリンダ91を設けてもよい。シリンダ91は、ピストン軸92、ピストン93、及び開口部94を有する。そして、図27(b)に参照されるように、ピストン軸92及びピストン93が上昇する状態にあると、開口部94に吸い込まれる矢印95に参照されるような気流が発生する。一方、図27(c)に参照されるように、ピストン軸92及びピストン93が下降すると、開口部94から吐き出される矢印96に参照されるような気流が発生する。
【0105】
このような場合でも、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ91が、筐体2内に各矢印95,96に参照されるような気流を発生させる。従って、筐体2内に設けられた画像形成部の一例である帯電器5から発生したオゾン68は、開閉扉7の開閉動作の動きに連動して、気流発生部の一例であるシリンダ91から各矢印95,96に参照されるように発生された気流により筐体2内で拡散される。つまり、ファンレス仕様であってもオゾン68等のガスを筐体2内で強制的にシリンダ91で拡散させることが可能である。
【0106】
さらに、このような場合でも、画像形成部の一例である帯電器5の周辺に気流発生部の一例であるシリンダ91を設けている。帯電器5はオゾン68の発生源である。つまり、筐体2内では、オゾン68の発生源である帯電器5の周辺で、各矢印95,96に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で効率良く強制的にシリンダ91で拡散させることが可能である。
【0107】
さらに、このような場合でも、気流発生部の一例であるシリンダ91は帯電器5に向けて、各矢印95,96に参照されるような気流を発生させる。つまり、筐体2内では、オゾン68の発生源である帯電器5に向けて、各矢印95,96に参照されるような気流が発生する。よって、オゾン68等のガスを筐体2内で一段と効率良く強制的にシリンダ91で拡散させることが可能である。
【0108】
また、第6実施形態の画像形成装置1Fでは、シリンダ61に代えて、図28(a)(b)(c)に参照されるようなボックス形状のシリンダ101であってもよい。シリンダ101は、ピストン軸102、ピストン103、及び開口部104を有する。開口部104の幅は帯電器5の幅以上にする。そして、図28(b)に参照されるように、ピストン軸102及びピストン103が上昇する状態にあると、開口部104に吸い込まれる矢印105に参照されるような気流が発生する。一方、図28(c)に参照されるように、ピストン軸102及びピストン103が下降すると、開口部104から吐き出される矢印106に参照されるような気流が発生する。このような場合でも、上記シリンダ91を設けた場合と同様な効果を奏することが可能である。
【0109】
尚、図29に表されるように、上記図27に表されたシリンダ91に対しては、開口部94の反対側に開口部97を設けてもよい。開口部94,97は、逆止弁・フラッパー等の構造で制御する。このようにすれば、図22及び図23に表されたようにシリンダ61を設けた第6実施形態の画像形成装置1Fと同様な効果を奏することが可能である。
【0110】
[9.−3 排出口]
また、各実施形態の画像形成装置1A,1B,1C,1D,1E,1Fでは、図3に表された排出口8に代えて、図30に表された排出口208を筐体2に設けてもよい。図30に表された排出口208では、多数の格子フィン208Bが連動して上方向又は下方向にスライドすることにより、排出口208が開閉される。
【符号の説明】
【0111】
1 画像形成装置
1A 第1実施形態の画像形成装置
1B 第2実施形態の画像形成装置
1C 第3実施形態の画像形成装置
1D 第4実施形態の画像形成装置
1E 第5実施形態の画像形成装置
1F 第6実施形態の画像形成装置
2 筐体
3 レーザースキャナ
4 感光体(画像形成部)
5 帯電器(画像形成部)
7 開閉扉
8 排出口
11 回動板(気流発生部)
21 鞴(気流発生部)
31 クロスフローファン(気流発生部)
41 鞴(気流発生部)
51 鞴(気流発生部)
61 シリンダ(気流発生部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成部と、
前記画像形成部が内設された筐体と、
前記筐体に対して開閉自在に設けられた開閉扉と、
前記開閉扉の開閉動作に連動して前記筐体内に気流を発生させる気流発生部と、を備えたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載する画像形成装置であって、
前記画像形成部は帯電器を備え、
前記帯電器の周辺に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載する画像形成装置であって、
前記画像形成部は帯電器を備え、
前記気流発生部は前記帯電器に向けて気流を発生させること、を特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、
前記筐体に設けられた排出口を備え、
前記排出口と前記気流発生部との間に前記画像形成部を設けたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載する画像形成装置であって、
前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4に記載する画像形成装置であって、
前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、
前記筐体に設けられた排出口を備え、
前記排出口と前記画像形成部との間に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載する画像形成装置であって、
前記開閉扉が開動作される際に前記画像形成部の側から前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉が閉動作される際に前記排出口の側へ前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
画像形成部と、
前記画像形成部が内設された筐体と、
前記筐体に対して開閉自在に設けられた開閉扉と、
前記開閉扉の開閉動作に連動して前記筐体内に気流を発生させる気流発生部と、を備えたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載する画像形成装置であって、
前記画像形成部は帯電器を備え、
前記帯電器の周辺に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載する画像形成装置であって、
前記画像形成部は帯電器を備え、
前記気流発生部は前記帯電器に向けて気流を発生させること、を特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、
前記筐体に設けられた排出口を備え、
前記排出口と前記気流発生部との間に前記画像形成部を設けたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載する画像形成装置であって、
前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4に記載する画像形成装置であって、
前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちいずれか一方の動作がなされる際に前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉に対し開動作及び閉動作のうちの他方の動作がなされる際に前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する画像形成装置であって、
前記筐体に設けられた排出口を備え、
前記排出口と前記画像形成部との間に前記気流発生部を設けたこと、を特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載する画像形成装置であって、
前記開閉扉が開動作される際に前記画像形成部の側から前記気流発生部が吸気を行う一方、前記開閉扉が閉動作される際に前記排出口の側へ前記気流発生部が排気を行うこと、を特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2013−72909(P2013−72909A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210062(P2011−210062)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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