説明

画像形成装置

【課題】ユニットの単なる冷却にとどまらず、ユニットの温度も考慮して低温時には当該ユニットを積極的に温めることのできる熱交換装置を提供する。
【解決手段】 本発明の熱交換装置は、装置本体1に対して着脱可能な現像ユニット3と、現像ユニット3の壁面3aに近接して設けられて現像ユニット3からの熱を受熱する受熱板11と、熱を装置本体1の外部に放熱する放熱部と、受熱板11の熱を放熱部に輸送する循環液を受熱部と放熱部との間で循環させる循環通路12a〜12cと、循環液を受熱部に輸送する輸送ポンプ13と、現像ユニット3の温度を検出する温度センサS1と、温度センサS1により検出された温度によりユニットが設定温度になるように制御する制御部16とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換装置及びこの熱交換装置を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、装置本体内に書込ユニット、定着ユニット及び現像ユニット等のユニットが設けられている。これらのユニットは、その作動により発熱し、この発熱により装置本体内の温度が上昇する。
【0003】
例えば、現像ユニットにおいては、現像ユニット内の現像剤を攪拌搬送する現像剤攪拌搬送部材を駆動した際に、現像剤攪拌搬送部材と現像剤との摺擦による摩擦熱や、現像剤同士の摺擦による摩擦熱により装置本体内の温度が上昇する。
【0004】
また、現像剤を現像領域に搬送する前に現像剤担持体上に担持されている現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と現像剤との摺擦による摩擦熱や、現像剤規制部材による規制の際の現像剤同士の摺擦による摩擦熱により装置本体内の温度が上昇する。
【0005】
装置本体内の温度が上昇すると、トナーの帯電量が低下してトナー付着量が増加し、所定の画像濃度が得られなくなる。また、その温度上昇によりトナーが溶融して現像剤規制部材や現像剤担持体、像担持体等に固着し、画像にスジ状の痕跡(異常画像)等が生じるおそれがある。
【0006】
特に、近年、定着エネルギーを小さくするために、溶融温度の低いトナーが用いられているが、この種のトナーを用いた場合、トナーの固着による異常画像等がますます生じやすい。
【0007】
そのため、従来から画像形成装置では、空冷ファンにより取り込んだ外気をダクトを通して現像ユニットの周辺に搬送し、空気の流れを発生させることにより現像ユニットを空冷して、現像ユニットの温度が過度に上昇するのを抑制している。
【0008】
しかし、近年、画像形成装置を小型化するため、装置本体内が高密度化して現像ユニットの周囲に空間的余裕がなくなってきている。このため、現像ユニット周辺に空冷ファンによる外気を搬送するダクトを設置するスペースの確保が難しくなっており、現像ユニットを強制空冷することが困難となっている。
【0009】
そこで、冷却用の循環液を循環させることにより発熱ユニットとして作用する現像ユニットを冷却する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照、特許文献2参照。)。
【0010】
この画像形成装置では、現像ユニットの壁面に接触して発熱ユニットとしての現像ユニットからの熱を受ける受熱部と、その熱を外部に放熱する放熱手段としてのラジエータと、その受熱部とそのラジエータとの間で冷却用の循環液を循環させる循環パイプと、この循環パイプ内の冷却用の循環液を受熱部へ搬送する搬送手段としての搬送ポンプとからなる冷却装置を備えている。
【0011】
この液冷装置は、空冷装置よりも冷却効率が良いので、現像ユニットを効率よく冷却できる。また、冷却用の循環液を循環させる循環パイプは、ダクトよりも小さく形成できるので、現像ユニットの周囲の空間が狭くても、現像ユニットの周囲に循環パイプを配置できる。従って、装置本体内を高密度化、小型化して、現像ユニットを冷却できる。
【0012】
また、現像ユニットは、単体で装置本体から着脱可能に構成されていたり、プロセスカートリッジとして潜像担持体と一体に装置本体から着脱可能に構成されていたりする。
【0013】
また、この画像形成装置では、現像ユニットを着脱する際は、受熱部を現像ユニットから離間させ、現像ユニットが装置本体に装着されると、受熱部が付勢手段によって現像ユニット側に付勢され、受熱部が現像ユニットに密着する接離機構を備えている。
【0014】
この構成により、現像ユニットの着脱を容易に行うことができる。また、現像ユニット装着時には、受熱部が現像ユニットに密着するので、効率よく現像ユニットを冷却できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかし、現像ユニットには低温時に、その機能が低下する部品も存在する。例えば、クリーニングブレードはその一例である。クリーニングブレードは、冷却により硬化すると、そのクリーニングブレードの機能上要求される弾性を失い、クリーニング不良となるおそれがある。
【0016】
本発明は、冷却し過ぎるとその機能上特性が低下する部品が存在することに鑑みて為されたもので、ユニットの単なる冷却にとどまらず、ユニットの温度も考慮して低温時には当該ユニットを積極的に温めることのできる熱交換装置及びこの熱交換装置を有する画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の熱交換装置は、装置本体に対して着脱可能なユニットと、該ユニットの壁面に近接して設けられて該ユニットからの熱を受熱する受熱部と、前記熱を前記装置本体の外部に放熱する放熱部と、前記受熱部の熱を前記放熱部に輸送する循環液を前記受熱部と前記放熱部との間で循環させる循環通路と、前記循環液を前記受熱部に輸送する輸送ポンプと、前記ユニットの温度を検出する温度センサと、該温度センサにより検出された温度により前記ユニットが設定温度になるように制御する制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユニットの温度を検出してユニットの温度が設定温度となるように制御する構成としたので、このユニットが適正温度よりも低温状態にある場合に適正温度に達するまで積極的に温めることができ、低温動作時に発生する不具合を解消できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は本発明に係る画像形成装置の一例を示す概要図である。
【図2】図2は本発明の熱交換装置の実施例1に係る斜視図である。
【図3】図3は本発明の熱交換装置の実施例2に係る要部構成図である。
【図4】図4は本発明の熱交換装置の実施例3に係る要部構成図である。
【図5】図5は本発明の熱交換装置の実施例4に係る要部構成図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0020】
以下に本発明に係る熱交換装置及びこの熱交換装置を備えた画像形成装置の実施例を図面を参照しつつ説明する。
(画像形成装置の一例を示す概要図)
図1は本発明に係る画像形成装置の一例を示す概要図である。
【0021】
その図1において、1は画像形成装置の装置本体を示す。この装置本体1の内部には、書き込みユニット(図示を略す)、現像剤担持体としての感光体ドラム2、装置本体1に対して着脱可能な現像ユニット3、定着ユニット4が設けられている。
【0022】
感光体ドラム2の周囲には、帯電ローラ5、転写ローラ6、クリーニング装置7が配設されている。符号7aはクリーニングブレード、8は給紙カセット、符号Pは記録紙である。
【0023】
記録紙Pには転写ローラ6により画像が転写され、記録紙Pは搬送ローラ9により定着ユニット4に向けて給送され、トナー画像がこの定着ユニット4により加熱・加圧されて記録紙Pに定着される。
【0024】
(実施例1)
この装置本体1には、図2に示す熱交換装置10が設けられている。この熱交換装置10は、冷却機能を有する。
【0025】
この熱交換装置10は、受熱板11、循環通路12a〜12c、輸送ポンプ13、放熱部14及びリザーブタンク15を備えている。放熱部14は、ラジエータ14aを含み、熱を装置本体1の外部に放熱する機能を果たす。そのラジエータ14aは冷却ファン14bにより冷却される。
【0026】
受熱板11は現像ユニット3の壁面3aに近接して設けられて、この現像ユニット3の壁面3aからの熱を受熱する受熱部として機能する。
【0027】
循環通路12a〜12cは、受熱板11の熱をラジエータ14aに輸送する循環液を受熱板11とラジエータ14aとの間で循環させる機能を果たす。輸送ポンプ13は循環液をその受熱板11に輸送する機能を果たす。
【0028】
その受熱板11は、熱伝導性の高い材料により形成されている。現像ユニット3の壁面3aには流路を形成する部材が貼り付け又は埋め込みにより形成されている。この流路は、循環液を案内する循環通路の一部を構成している。なお、受熱板11それ自体に流路を形成する構成としても良い。
【0029】
受熱板11は、発熱ユニットとして作用する現像ユニット3から熱を受け、流路内の循環液に熱を効率よく伝達する。循環通路12a〜12cは、移送管により構成されている。循環液は現像ユニット3から熱を奪ってこの循環通路12a〜12cを通って受熱板11からラジエータ14aに移送されて、このラジエータ14aにより冷却された後、再び受熱板11に戻される。
【0030】
その移送管には、適宜のものを用いることができ、冷却場所によりアルミ管、ゴムチューブ等が用いられる。
ラジエータ14aは、熱伝導率が高いアルミニウム等により構成された循環液収容部を有する。このラジエータ14aは、放熱量に応じて冷却ファン14bにより強制空冷、又は自然空冷される。
【0031】
輸送ポンプ13は、循環液を受熱板11とラジエータ14aとの間で循環させる。図1、図2において、矢印はその循環液の循環方向を示している。リザーブタンク15は、循環液貯留用に用いる。循環液は、受熱板11で受けた熱をラジエータ14aに輸送する熱輸送媒体であり、プロピレングリコール系不凍液等が用いられている。
【0032】
現像ユニット3の壁面3aには、この現像ユニットの温度を検出する温度センサS1が設けられている。この温度センサS1からの温度検出信号は制御部16に入力される。
制御部16は、この温度検出信号に基づいて現像ユニット3の温度が設定温度としての適正使用温度となるように制御する機能を有する。
【0033】
ここでは、制御部16は、温度センサS1により検出された温度が設定温度よりも高いときには、輸送ポンプ13及び冷却ファン14bを駆動する。これにより、現像ユニット3が適正使用温度となるように冷却される。
【0034】
また、制御部16は、温度センサS1により検出された温度が設定温度よりも低いときには、輸送ポンプ13及び冷却ファン14bの駆動を停止する。これにより、現像ユニット3が適正使用温度となるように制御される。
【0035】
(実施例2)
図3は本発明に係る熱交換装置の実施例2の構成を示す要部構成図である。
この熱交換装置10は、低温時に積極的に現像ユニット3を暖める構成としたものである。この実施例2では、受熱板11は現像ユニット3との間で熱を授受する熱交換部として機能する。
【0036】
この熱交換装置10は、冷却系統と加熱系統とを有している。
冷却系統は、吸気口20と、冷却用の送風ファン20bと、冷却用のラジエータ20aと、冷却用循環通路20cと、共用循環通路20dと、リザーバタンク20eと、輸送ポンプ20fとから構成されている。
【0037】
加熱系統は、吸気口21と、加熱用の送風ファン21bと、加熱用のラジエータ21aと、加熱用循環通路21cと、共用循環通路20dと、リザーバタンク21eと、輸送ポンプ21fと、ヒータ21gとから構成されている。そのヒータ21gは吸気口21に設けられている。
【0038】
冷却用循環通路20cと加熱用循環通路21cとの間には、切替弁22が設けられている。制御部16は、温度センサS1からの温度検出信号に基づいて、温度センサS1により検出された検出温度が設定温度(適正使用温度)よりも高いときには、冷却用の循環液が冷却用循環通路20c、共用循環通路20d、受熱板11を経由して循環するように切替弁22を切り替え制御すると共に、送風ファン20b、輸送ポンプ20fを駆動する。
【0039】
また、制御部16は、温度センサS1により検出された検出温度が設定温度(適正使用温度)よりも低いときには、加熱用の循環液が加熱用循環通路21c、共用循環通路20d、受熱板11を経由して循環するように切替弁22を切り替え制御する。同時に、制御部16は、ヒータ21gに通電すると共に送風ファン21b、輸送ポンプ21fを駆動する。
【0040】
吸気口21に取り込まれた外気は、そのヒータ21gに通電することにより暖められ、この暖められた空気により加熱用の循環液が加熱される。この循環液が現像ユニット3に輸送されることにより、現像ユニット3の温度が適正使用温度よりも低いときには、この循環液により受熱板11が温められる。その結果、この受熱板11により現像ユニット3が積極的に加熱され、現像ユニット3が適正使用温度に短時間で昇温される。
【0041】
すなわち、この実施例2によれば、現像ユニット3が適正使用温度よりも低温状態である場合には、加熱によってこの現像ユニット3が適正使用温度になるまでの待機時間を短くすることができる。その結果、画像形成装置による複写率の向上を図ることができる。
【0042】
(実施例3)
実施例2においては、専用の熱源としてヒータ21gを設ける構成としたが、このヒータ21gを専用に設けることにすると、コスト、消費電力、ヒータ21gの設置スペース等の面で不利となる可能性がある。
【0043】
図4は、本発明の熱交換装置の実施例3の要部構成図であって、冷却系統を冷却用ダクト23から構成し、加熱系統を加熱用ダクト24から構成して、冷却用ダクト23を外気を取り込む吸気口20に臨ませ、加熱用ダクト24を定着ユニット4等の高温部に臨ませる構成としたものである。
【0044】
冷却用ダクト23の途中には開閉弁23aが設けられ、加熱用ダクト24の途中には開閉弁24aが設けられている。
制御部16は、冷却ファン14bを駆動制御する他、現像ユニット3の温度が適正使用温度よりも高いときには、開閉弁23aが開かれかつ開閉弁24aが閉じられて外気が取り込まれるように開閉弁23a、24aを制御し、現像ユニット3の温度が適正使用温度よりも低いときには、開閉弁23aが閉じられかつ開閉弁24aが開かれて高温部からの暖気が取り込まれるように開閉弁23a、24aを制御すると共に、循環液が循環通路12a〜12cを循環するように輸送ポンプ13を駆動制御する。
【0045】
このように、熱源として、装置本体1の内部で発生する熱を積極的に利用することにすると、専用のヒータ21gを熱源として設ける必要がなくなるので、低コスト化、省エネルギー化を図ることができると共に、熱源を専用に設けることによる設置スペースの増加を抑制することができる。
【0046】
(実施例4)
図5は本発明の熱交換装置の実施例4の要部構成図であって、循環通路12aを冷却用循環通路としての冷却用分岐通路12a’と加熱用循環通路としての加熱用分岐通路12a”とから構成し、加熱用分岐通路12a”を高温部としての定着ユニット4を経由して冷却用分岐通路12a’に合流させる構成としたものである。
【0047】
冷却用分岐通路12a’、加熱用分岐通路12a”には、それぞれ開閉弁25a、26aが設けられている。制御部416は現像ユニット3が適正使用温度以上のときには、開閉弁25aが開かれかつ開閉弁26aが閉じられるように各開閉弁25a、26aを制御し、現像ユニット3が適正使用温度未満のときには、開閉弁25aが閉じられかつ開閉弁26aが開かれるように各開閉弁25a、26aを制御する。
また、制御部16は、現像ユニット3を加熱する場合には、冷却ファン14bの駆動が停止されるように冷却ファン14bを制御する。
【0048】
従って、現像ユニット3が適正使用温度以上の場合には、循環液は冷却用分岐通路12a’を経由して受熱板11に流れ、現像ユニット3が適正使用温度未満の場合には、循環液は加熱用分岐通路12a”、定着ユニット4を経由して受熱板11に流れる。
【0049】
この実施例4によれば、循環液を直接温めることができるので、図4に示す定着ユニット4から冷却ファン14bまでの加熱用ダクト24が不要となるので、より一層の省スペース化を図ることができる。また、加熱用ダクト24を設置せずに液循通路を配設できるので、実装上の自由度も向上する。
【0050】
特に、高温部が定着ユニット4である場合、この高温部の熱を利用することによって現像ユニット3の加熱だけでなく、装置本体1の全体の冷却を同時に実施し、機内温度を適切に保つことも可能となる。
【0051】
更に、現像ユニット3を加熱する場合には、冷却ファン14bを駆動する必要がないため、図4に示すように高温の気流を取り込む場合よりも消費電力を抑制できる。
このように、熱交換装置10の循環液が高温部を通過後に現像ユニット3を循環することによって循環液を温め、現像ユニット3を加熱でき、加熱用ダクト24によって高温部と熱交換部を接続する必要もなくなるので、図4に示す熱交換装置よりも省スペース化を図ることができる。
【0052】
また、高温部として定着ユニット4を利用しているので、装置本体1の内部の最も高温である部分の熱を積極的利用しているので、現像ユニット3の加熱だけではなく、定着ユニット4の冷却も同時に実施できる。
すなわち、現像ユニット3を適正使用温度に設定できるのみならず、画像形成装置全体の冷却を同時に実施できる。
【符号の説明】
【0053】
1…装置本体
3…現像ユニット
3a…壁面
11…受熱板
12a〜12c…循環通路
13…輸送ポンプ
16…制御部
S1…温度センサ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0054】
【特許文献1】特開2005-164927号公報
【特許文献2】特開2011−018008号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に対して着脱可能なユニットと、該ユニットの壁面に近接して設けられて該ユニットからの熱を受熱する受熱部と、前記熱を前記装置本体の外部に放熱する放熱部と、前記受熱部の熱を前記放熱部に輸送する循環液を前記受熱部と前記放熱部との間で循環させる循環通路と、前記循環液を前記受熱部に輸送する輸送ポンプと、前記ユニットの温度を検出する温度センサと、該温度センサにより検出された温度により前記ユニットが設定温度になるように制御する制御部とを有する熱交換装置。
【請求項2】
装置本体に対して着脱可能なユニットと、該ユニットの温度を検出する温度センサと、該ユニットの壁面に近接して設けられて該ユニットとの間で熱を授受する熱交換部と、冷却用の循環液を循環させる冷却用循環通路が設けられて前記熱交換部を経由して前記冷却用の循環液を循環させて前記ユニットを冷却する冷却系統と、加熱用の循環液を循環させる加熱用循環通路が設けられて前記熱交換部を経由して前記加熱用の循環液を循環させて前記ユニットを加熱する加熱系統と、前記温度センサにより検出された温度により前記ユニットが設定温度になるように前記熱交換部に流れる循環液の流れを切り替える制御部とを有することを特徴とする熱交換装置。
【請求項3】
前記冷却用循環通路と前記加熱用循環通路との間に切替弁が設けられ、前記制御部は前記温度センサにより検出された温度が前記設定温度よりも高いときには前記冷却用の循環液が前記熱交換部を経由して流れるように前記切替弁を切り替え、前記温度センサにより検出された温度が前記設定温度よりも低いときには前記加熱用の循環液が前記熱交換部を経由して流れるように前記切替弁を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の熱交換装置。
【請求項4】
装置本体に対して着脱可能なユニットと、該ユニットの温度を検出する温度センサと、該ユニットの壁面に近接して設けられて該ユニットとの間で熱を授受する熱交換部と、冷却用の外気を取り込む冷却系統と、暖気用の外気を取り込む加熱系統と、前記外気との間で熱の授受を行う熱交換部と、前記両熱交換部との間に設けられて熱輸送用の循環液を循環させる循環通路と、前記温度センサにより検出された温度により前記ユニットが設定温度になるように前記冷却系統と前記加熱系統に流れる外気を切り替える制御部とを有することを特徴とする熱交換装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の熱交換装置を有する画像形成装置。
【請求項6】
前記装置本体の内部に存在するの既存の熱を前記加熱系統の熱源として利用することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
請求項3に記載の熱交換装置を有し、前記加熱用の循環液が前記装置本体の内部に存在する高温部を循環することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
前記高温部が定着ユニットであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−97290(P2013−97290A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242024(P2011−242024)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】