画像形成装置
【目的】フルカラー電子写真装置などにおいて、トナー像を感光体からいったん中間転写体に転写した後、さらに記録用紙などに転写するようにした画像形成装置に関し、転写面を良好な状態に維持し易く、しかも交換の必要が生じたときには転写面を容易かつ経済的に交換することができるようにすることを目的とする。
【構成】感光体1の表面から転写されたトナー像をさらに記録媒体100に転写するように回転駆動される中間転写ドラム2を有する画像形成装置において、中間転写ドラム2の外周部を形成する導電性弾性体4と、導電性弾性体4の外周面を覆うように着脱自在に設けられた表面が平滑でトナー像が転写される転写フィルム5と、転写フィルム5を導電性弾性体4の外周面を覆うように中間転写ドラム2に固定し、またその固定を解除することができるフィルム固定手段30,31とを設けて構成する。
【構成】感光体1の表面から転写されたトナー像をさらに記録媒体100に転写するように回転駆動される中間転写ドラム2を有する画像形成装置において、中間転写ドラム2の外周部を形成する導電性弾性体4と、導電性弾性体4の外周面を覆うように着脱自在に設けられた表面が平滑でトナー像が転写される転写フィルム5と、転写フィルム5を導電性弾性体4の外周面を覆うように中間転写ドラム2に固定し、またその固定を解除することができるフィルム固定手段30,31とを設けて構成する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フルカラー電子写真装置などにおいて、トナー像を感光体からいったん中間転写体に転写した後、さらに記録用紙などに転写するようにした画像形成装置に関する。
【0002】この種の装置としては、カラープリンタ、カラー複写機及びカラーファクシミリなどがあり、3色又は4色の単色トナー像を中間転写体上で重ね合わせてフルカラートナー像を形成し、それを記録用紙に転写している。
【0003】
【従来の技術】従来、中間転写体としては、ベルト状のものとドラム状のものとがある。しかし、ベルト状のものは、ベルトの蛇行や脱張などによる色ずれの発生や、ベルト寿命の短さからくる耐刷性のなさ、及びベルトの交換調整が煩雑で容易でない等の欠点がある。
【0004】そこで現実には、アルミニウム素管など金属ドラムの外面に導電性ゴムのような導電性弾性体をライニングしたドラム状の中間転写ドラムが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属ドラムの外面に導電性ゴムなどをライニングしたものは、転写面が劣化した場合にはゴムライニングされた金属ドラムごと交換しなければならないため、交換作業が大がかりになってしまい、また交換コストが非常に高いものとなる。
【0006】また、ゴムは粘着性が強いので、記録用紙に対する転写後に転写面に残った残留トナーを完全にクリーニングするのが容易ではない。また、高速転写に対応するためには中間転写体ゴムの体積抵抗率を小さくするのが有効であるが、そうすると、転写面上に付着したキャリアやピンホール等に電界が集中して、ゴム焼け等の放電破壊が発生する。
【0007】そこで本発明は、転写面を良好な状態に維持し易く、しかも交換の必要が生じたときには転写面を容易かつ経済的に交換することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、図1に示されるように、感光体1の表面から転写されたトナー像をさらに記録媒体100に転写するように回転駆動される中間転写ドラム2を有する画像形成装置において、上記中間転写ドラム2の外周部を形成する弾力性があって導電性の良い導電性弾性体4と、上記導電性弾性体4の外周面を覆うように着脱自在に設けられた表面が平滑でトナー像が転写される転写フィルム5と、上記転写フィルム5を、上記導電性弾性体4の外周面を覆うように上記中間転写ドラム2に固定し、またその固定を解除することができるフィルム固定手段30,31とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、さらに未使用の転写フィルム5aを保管しておくための未使用フィルム保管手段23と、上記フィルム固定手段30,31による上記転写フィルム5の固定を解いて上記転写フィルム5を上記中間転写ドラム2から取り外した後、上記未使用フィルム保管手段23に保管されている上記未使用の転写フィルム5aを上記導電性弾性体4の外面を覆うように取り付けて上記フィルム固定手段30,31によってそこに固定するフィルム交換手段を設けてもよく、上記フィルム交換手段によるフィルム交換が定期的に自動的に行われるようにしてもよい。
【0010】なお、上記フィルム固定手段30,31は、上記中間転写ドラム2の表面上に一周分巻回された上記転写フィルム5の両端を挟持して上記転写フィルム5を上記中間転写ドラム2上に固定し、その挟持状態を解除することによって、上記転写フィルム5が上記中間転写ドラム2から取り外せる状態になるようにしてもよい。
【0011】
【作用】転写フィルム5は、フィルム固定手段30,31によって、導電性弾性体4の外周面を覆うように中間転写ドラム2に固定され、またその固定を解除して中間転写ドラム2から取り外すことができる。
【0012】そして、取り外された使用済の転写フィルム5に代えて、未使用フィルム保管手段23に保管されている未使用の転写フィルム5aが、フィルム交換手段によって導電性弾性体4の外周面を覆うように取り付けられ、フィルム固定手段30,31によってそこに固定される。
【0013】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2は、黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(B)の4色のトナーを用いたカラー電子写真装置を示している。
【0014】この装置は、4色のトナーによるトナー像を形成するための4つの単色トナー像形成部1(1Y,1M,1C,1B)と、各単色トナー像形成部1に設けられた感光ドラム1に同時に接触して回転駆動される中間転写ドラム2とを有している。
【0015】そして、下層側から黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(B)の順になるように、各感光ドラム1から各色のトナー像を中間転写ドラム2の外周面上に重ね合わせて転写した後、そのカラートナー像(フルカラートナー像)を、中間転写ドラム2上から記録用紙100上に転写するようになっている。したがって、記録用紙100上には、中間転写ドラム2上とは逆の順序で各色のトナー像が形成される。
【0016】各感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1に帯電をさせるための前帯電器11、感光ドラム1に画像光を照射して静電潜像を形成する露光器12、静電潜像をトナーによって現像する現像器13が順次配列されていて、中間転写ドラム2が感光ドラム1に接触することによって、感光ドラム1表面のトナー像が中間転写ドラム2に転写される。14は、感光ドラム1表面に残ったトナーを除去するためのクリーナである。
【0017】中間転写ドラム2は、図示されていない駆動モータによって感光ドラム1と逆方向に回転駆動される。したがって、中間転写ドラム2の外周面と感光ドラム1の外周面とは、接触部においては同方向に移動して、そこで感光ドラム1から中間転写ドラム2にトナー像が転写される。
【0018】記録用紙100は、中間転写ドラム2と転写ローラ17との間に挟まれて走行し、そこで、中間転写ドラム2から記録用紙100にフルカラートナー像が転写され、さらに定着器16によって、フルカラートナー像が記録用紙100に定着される。
【0019】18は、記録用紙100へトナー像を転写した後に中間転写ドラム2の表面に残った残留トナーを除去するために、記録用紙100への転写を行う転写ローラ17と次に中間転写ドラム2に新しいトナー像を転写する感光ドラム1との間に設けられた残留トナークリーナである。
【0020】19は、記録用紙100として単票用紙を供給するための単票用紙供給部。20は、連帳用紙を供給するための連帳用紙供給部である。5aは、未使用の転写フィルムをロール状にして、未使用フィルム保管ケース23内に保管してある転写フィルムロールである。本装置に用いられている転写フィルムロール5aは中間転写ドラム2の幅を有し、転写の際にトナー粉像が乗る側(表側)が転写フィルムロール5aにおいても表になるように巻いてある。これは、転写フィルム5であるポリカーボネイトが、転写フィルムロール5aに巻かれたままの状態で放置された場合、この状態のままの形状が維持されるためである。さらに付け加えると、転写フィルム5がロール形状を維持することで、中間転写ドラム2により巻き付き易い結果となる。
【0021】21は、転写フィルムロール5aを未使用フィルム保管ケース23から引き出して転写ローラ17部へ搬送するためのフィルム搬送ローラ。22は引き出された転写フィルム5を所定の長さで切断するためのフィルムカット機構である。
【0022】また24は、中間転写ドラム2から取り外された転写フィルム5を吸引するためのフィルム吸引部。25は、使用済の転写フィルム5を回収して入れておくためのフィルム回収ケースである。
【0023】中間転写ドラム2は、アルミニウム素管3の外周部に、弾力性があって導電性の良い導電性ゴム4が周方向の一部を除いてライニングされており、その導電性ゴム4の外周面を覆うように、表面が平滑な転写フィルム5を着脱自在に取り付けることができるようになっている。
【0024】導電性ゴム4は、その外周面に巻回する転写フィルム5に電荷を伝え、且つ感光ドラム1と接触する際のニップ(接触幅)を持たせるために、体積抵抗率が100〜105Ω・cm、ゴム硬度が60度以下で厚さ1mmのものが用いられている。なお、導電性ゴムに代えて、導電性スポンジ等を用いてもよい。
【0025】また転写フィルム5としては、体積抵抗率が1010Ω・cmで厚さ0.1mmの、カーボンが分散されたポリカーボネート樹脂製の誘電体フィルムが用いられている。
【0026】転写フィルム5を導電性ゴム4の外周面を覆うように中間転写ドラム2のアルミニウム素管3に固定し、且つその固定を解除するために、図3に示されるように、前後一対のグリッパ30,31(フィルム固定手段)がアルミニウム素管3に形成された溝部3aに配置されている。
【0027】前方グリッパ30は、単一または複数個の加圧部材33と、もし複数個であれば、これら加圧部材33を連結するための板37からなり、中間転写ドラム2両端の加圧部材33にはコロ35aが中間転写ドラム2より外側に付いている。
【0028】一方、後方グリッパ31は、前方グリッパ30と同様な構成で、単一または複数個の加圧部材34ともし複数個であれば、これら加圧部材34同士を連結するための板38より構成され、前方グリッパ30の加圧部材33と後方グリッパ31の加圧部材34において、それぞれ一対ずつピン39により駆動の支点が定められ、そのピン39で止めるときに加圧部材33と加圧部材34との間にバネ36を挿入する。このバネ36はピン39を支点とし、前方グリッパ30および後方グリッパ31を中間転写ドラム2側に押し付け、その結果両グリッパ30,31を閉じる働きをする。
【0029】また、図中には示されていないが、板37および38上には、感光ドラム1との接触に際して、感光ドラム1とグリッパ30,31の金属部分とが接触して感光ドラム1に障害を与えないようにゴムを貼り付けることとし、さらに中間転写ドラム2の回転においても感光ドラム1がグリッパ30,31部において大きな振動を与えられないように、貼り付けたゴムの表側の形状を、転写フィルム5をグリッパ30,31が挟んだ状態で中間転写ドラム2と同等の曲率を持つようにした。
【0030】図4は、グリッパ開放機構を示しており、50は、2つのソレノイド51,52によって水平に矢印方向にのみ移動するスライドカムである。このスライドカム50の、コロ35a,35bに対向する側の面が円弧状に形成されており、図2の紙面に対して垂直方向、即ち図4の矢印方向にのみ移動して、コロ35a,35bの位置に合わせることによって、コロ35a,35bがスライドカム35の円弧面に乗りあげて走行し、その間グリッパ30,31が開放される。
【0031】即ち、図4は待機状態であって両グリッパ30,31とも閉じているが、図5に示されるように、第1及び第2のソレノイド51,52でスライドカム50を押すと、それによって第1のコロ35aが奥まで押されて、図6にも示されるように、前方グリッパ30が開く。図7に示されるように、第2のソレノイド52だけでスライドカム50を押すと、それによって第2のコロ35bが押されて、図8にも示されるように、後方グリッパ31が開く。
【0032】図9は、上記装置の回路ブロック図であり、転写フィルム5の交換に関連する構成以外のものは図示が省略されている。101は中央演算装置(CPU)を含む制御部であり、スタートボタン102、用紙のプリント枚数カウンタ103、及びグリッパ30,31の位置を検出するグリッパ位置検出回路104などからの信号が入力される。
【0033】また、制御部101からの制御信号は、モータ駆動回路110、転写部制御回路120、第1及び第2のソレノイド51,52を制御するソレノイド制御回路130、フィルム吸引部24の制御をする吸引部制御回路140、及びフィルムカット機構22の制御をするフィルムカット制御回路150などに出力される。
【0034】なお、モータ駆動回路110には、感光ドラム1及び中間転写ドラム2など像形成部の各部のモータの他、転写フィルムロール5aを駆動するモータ及びフィルム吸引部24を上下させるためのモータなどが接続されている。
【0035】また転写部制御回路120には、中間転写ドラム2に一次転写電圧を印加する中間転写体印加部121と、転写ローラ17に二次転写電圧を印加する転写ローラ印加部122とが接続され、さらに、転写電圧印加時のリークを検出するための過剰電流検出回路123が接続されて、その検出信号が制御部101に入力するようになっている。
【0036】次に、上記実施例における転写フィルム5自動交換の制御動作について、図10ないし図15に示される制御部101の処理フロー図をも参照しつつ説明をする。なおSはステップを示す。
【0037】装置の電源を入れるとまず装置が初期状態にあるかどうかが判定される(S1)。そして、初期状態のときは、図16に示されるように中間転写ドラム2に転写フィルム5が装着されていないので、図11のS2へ進む。
【0038】ここでは、転写フィルム5を装着するために、まず中間転写ドラム2を回転し(S2)、前方グリッパ30を転写ローラ17の挿入口まで移動させる。この移動とともに、転写フィルムロール5aよりフィルム搬送ローラ21に送り出された転写フィルム5の先端を前方グリッパ30のグリッパ上部に位置合わせを行う(S3)。
【0039】転写フィルムロール5aを装置内に挿入した時点では転写フィルム5はロール状のままであるが、装置の始動時にロールがフィルムのゆるむ方向(図2中では右回転)に回転し(S6)、図2中に破線で示した三角形のピックアップ部にロール先端がかかり、さらなる回転でもって、ロール先端はフィルム搬送ローラ21の方向に押し出される(S7)。
【0040】前方グリッパ30および転写フィルム5が共に転写ローラ17を通過した後、スライドカム50により前方グリッパ30のコロ35aを押し上げて、図17R>7に示されるように前方グリッパ30を開く(S4,S5)。
【0041】この時点で中間転写ドラム2に電圧を印加し(S9)、転写フィルム5を静電力により吸着させ、スライドカム50通過後に(S10,S11)、図18に示されるように前方グリッパ30が閉じる(S12)。フィルム搬送ローラ21から中間転写ドラム2の回転に伴い転写フィルム5が押し出され、中間転写ドラム2一周分のフィルム長となるところで、フィルムカット機構22により連続フィルムが切られる。
【0042】中間転写ドラム2側のフィルムはそのまま巻き付き、転写フィルムロール5a側はフィルム搬送ローラ21に挟まったままで静止している。転写フィルム5の後部は中間転写ドラム2が一回転し、後方グリッパ31がスライドカム50に到達した時点で(S13,S14,S15)、後方グリッパ31が前方グリッパ30と同様の動作により開放され、静電力により転写フィルム5後端が中間転写ドラム2上に付いた後に、図19に示されるように後方グリッパ31が閉じることで中間転写ドラム2上に巻き回される(S16,S17)。
【0043】ここで中間転写ドラム2上に転写フィルム5を巻き回す際に、中間転写ドラム2および転写フィルム5を転写ローラ17の加圧下にさらすことで、中間転写ドラム2にライニングしてある導電性ゴム4と転写フィルム5との密着性が向上できる。
【0044】これにてS1の初期状態では無くなり、次には電源投入直後(S1)から常に図13のS18へ進む。このようにして初期状態でなくなったら、枚数カウンタ103からのプリント枚数の確認をして(S18)、プリント枚数が20000枚に達していないときはプリント動作を行い(S19,S20)、つづいて過剰電流検出回路123から中間転写ドラム2におけるショートが検出されなければ、S19及びS20の動作をくり返す。
【0045】一つの転写フィルム5についてプリント枚数が20000枚以上になったり、中間転写ドラム2がショートしたときには、転写フィルム5を自動交換するために、転写フィルム5を中間転写ドラム2から取り外す。
【0046】そのときは、まず、中間転写ドラム2の転写電圧をオフにし(S22)、中間転写ドラム2の前方グリッパ30をスライドカム50の設定場所まで回転し、スライドカム50により前方グリッパ30を開放する(S23,S24)。ここで、転写フィルム5は中間転写ドラム2上に吸着しているために、フィルム吸引部24により中間転写ドラム2上より転写フィルム5を剥がす。このフィルム吸引部24は転写ローラ17通過後の記録紙搬送路上にドラム軸と平行に位置しており、転写ローラ17側の軸(図示しない)を中心に回転することが可能となっている。
【0047】前方グリッパ30がスライドカム50により開放した時点(S25,S26)で、フィルム吸引部24が中間転写ドラム2に接し(S27)、フィルム吸引部24の吸引部の裏側にあるホースを通して図示していない吸引器により、転写フィルム5先端がフィルム吸引部24の板上に吸い付けられる(S28)。
【0048】フィルム吸引部24は転写フィルム5を吸い付けた後に下方に回転し(S29)、通常の位置より下方に傾いた時点でフィルム吸引部24の回転を停止すると同時に吸引も停止する(S30,S31)。
【0049】中間転写ドラム2の回転(S32)とともに押し出される転写フィルム5は先端がフィルム回収ケース25の入口に取り付けられたローラにより強制的にフィルム回収ケース25内に送り込まれる(S33,S34)。転写フィルム5が全てフィルム回収ケース25に入った時点で、フィルム吸引部24は元の位置まで回転し、記録紙の搬送経路を構成する(S35)。
【0050】そして、次に、前述した転写フィルム5の装着を行う(S2〜S18)。
【0051】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、中間転写ドラム表面の導電性弾性体の表面に、転写フィルムを所望のタイミングで自由に交換することができるので、中間転写ドラムの転写面を常に良好な状態に維持することができて、良質の画像を安定して得ることができ、しかも転写面が劣化したときには容易かつ低コストで転写面だけを交換することができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】実施例の全体構成を示す正面略示図である。
【図3】実施例の部分斜視図である。
【図4】実施例の部分側面略示図である。
【図5】実施例の部分側面略示図である。
【図6】実施例の部分正面略示図である。
【図7】実施例の部分側面略示図である。
【図8】実施例の部分正面略示図である。
【図9】実施例の回路ブロック図である。
【図10】実施例の制御処理フロー図である。
【図11】実施例の制御処理フロー図である。
【図12】実施例の制御処理フロー図である。
【図13】実施例の制御処理フロー図である。
【図14】実施例の制御処理フロー図である。
【図15】実施例の制御処理フロー図である。
【図16】実施例の部分正面略示図である。
【図17】実施例の部分正面略示図である。
【図18】実施例の部分正面略示図である。
【図19】実施例の部分正面略示図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 中間転写ドラム
4 導電性弾性体
5 転写フィルム
30,31 フィルム固定手段
100 記録媒体
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フルカラー電子写真装置などにおいて、トナー像を感光体からいったん中間転写体に転写した後、さらに記録用紙などに転写するようにした画像形成装置に関する。
【0002】この種の装置としては、カラープリンタ、カラー複写機及びカラーファクシミリなどがあり、3色又は4色の単色トナー像を中間転写体上で重ね合わせてフルカラートナー像を形成し、それを記録用紙に転写している。
【0003】
【従来の技術】従来、中間転写体としては、ベルト状のものとドラム状のものとがある。しかし、ベルト状のものは、ベルトの蛇行や脱張などによる色ずれの発生や、ベルト寿命の短さからくる耐刷性のなさ、及びベルトの交換調整が煩雑で容易でない等の欠点がある。
【0004】そこで現実には、アルミニウム素管など金属ドラムの外面に導電性ゴムのような導電性弾性体をライニングしたドラム状の中間転写ドラムが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属ドラムの外面に導電性ゴムなどをライニングしたものは、転写面が劣化した場合にはゴムライニングされた金属ドラムごと交換しなければならないため、交換作業が大がかりになってしまい、また交換コストが非常に高いものとなる。
【0006】また、ゴムは粘着性が強いので、記録用紙に対する転写後に転写面に残った残留トナーを完全にクリーニングするのが容易ではない。また、高速転写に対応するためには中間転写体ゴムの体積抵抗率を小さくするのが有効であるが、そうすると、転写面上に付着したキャリアやピンホール等に電界が集中して、ゴム焼け等の放電破壊が発生する。
【0007】そこで本発明は、転写面を良好な状態に維持し易く、しかも交換の必要が生じたときには転写面を容易かつ経済的に交換することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、図1に示されるように、感光体1の表面から転写されたトナー像をさらに記録媒体100に転写するように回転駆動される中間転写ドラム2を有する画像形成装置において、上記中間転写ドラム2の外周部を形成する弾力性があって導電性の良い導電性弾性体4と、上記導電性弾性体4の外周面を覆うように着脱自在に設けられた表面が平滑でトナー像が転写される転写フィルム5と、上記転写フィルム5を、上記導電性弾性体4の外周面を覆うように上記中間転写ドラム2に固定し、またその固定を解除することができるフィルム固定手段30,31とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、さらに未使用の転写フィルム5aを保管しておくための未使用フィルム保管手段23と、上記フィルム固定手段30,31による上記転写フィルム5の固定を解いて上記転写フィルム5を上記中間転写ドラム2から取り外した後、上記未使用フィルム保管手段23に保管されている上記未使用の転写フィルム5aを上記導電性弾性体4の外面を覆うように取り付けて上記フィルム固定手段30,31によってそこに固定するフィルム交換手段を設けてもよく、上記フィルム交換手段によるフィルム交換が定期的に自動的に行われるようにしてもよい。
【0010】なお、上記フィルム固定手段30,31は、上記中間転写ドラム2の表面上に一周分巻回された上記転写フィルム5の両端を挟持して上記転写フィルム5を上記中間転写ドラム2上に固定し、その挟持状態を解除することによって、上記転写フィルム5が上記中間転写ドラム2から取り外せる状態になるようにしてもよい。
【0011】
【作用】転写フィルム5は、フィルム固定手段30,31によって、導電性弾性体4の外周面を覆うように中間転写ドラム2に固定され、またその固定を解除して中間転写ドラム2から取り外すことができる。
【0012】そして、取り外された使用済の転写フィルム5に代えて、未使用フィルム保管手段23に保管されている未使用の転写フィルム5aが、フィルム交換手段によって導電性弾性体4の外周面を覆うように取り付けられ、フィルム固定手段30,31によってそこに固定される。
【0013】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図2は、黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(B)の4色のトナーを用いたカラー電子写真装置を示している。
【0014】この装置は、4色のトナーによるトナー像を形成するための4つの単色トナー像形成部1(1Y,1M,1C,1B)と、各単色トナー像形成部1に設けられた感光ドラム1に同時に接触して回転駆動される中間転写ドラム2とを有している。
【0015】そして、下層側から黄(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(B)の順になるように、各感光ドラム1から各色のトナー像を中間転写ドラム2の外周面上に重ね合わせて転写した後、そのカラートナー像(フルカラートナー像)を、中間転写ドラム2上から記録用紙100上に転写するようになっている。したがって、記録用紙100上には、中間転写ドラム2上とは逆の順序で各色のトナー像が形成される。
【0016】各感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1に帯電をさせるための前帯電器11、感光ドラム1に画像光を照射して静電潜像を形成する露光器12、静電潜像をトナーによって現像する現像器13が順次配列されていて、中間転写ドラム2が感光ドラム1に接触することによって、感光ドラム1表面のトナー像が中間転写ドラム2に転写される。14は、感光ドラム1表面に残ったトナーを除去するためのクリーナである。
【0017】中間転写ドラム2は、図示されていない駆動モータによって感光ドラム1と逆方向に回転駆動される。したがって、中間転写ドラム2の外周面と感光ドラム1の外周面とは、接触部においては同方向に移動して、そこで感光ドラム1から中間転写ドラム2にトナー像が転写される。
【0018】記録用紙100は、中間転写ドラム2と転写ローラ17との間に挟まれて走行し、そこで、中間転写ドラム2から記録用紙100にフルカラートナー像が転写され、さらに定着器16によって、フルカラートナー像が記録用紙100に定着される。
【0019】18は、記録用紙100へトナー像を転写した後に中間転写ドラム2の表面に残った残留トナーを除去するために、記録用紙100への転写を行う転写ローラ17と次に中間転写ドラム2に新しいトナー像を転写する感光ドラム1との間に設けられた残留トナークリーナである。
【0020】19は、記録用紙100として単票用紙を供給するための単票用紙供給部。20は、連帳用紙を供給するための連帳用紙供給部である。5aは、未使用の転写フィルムをロール状にして、未使用フィルム保管ケース23内に保管してある転写フィルムロールである。本装置に用いられている転写フィルムロール5aは中間転写ドラム2の幅を有し、転写の際にトナー粉像が乗る側(表側)が転写フィルムロール5aにおいても表になるように巻いてある。これは、転写フィルム5であるポリカーボネイトが、転写フィルムロール5aに巻かれたままの状態で放置された場合、この状態のままの形状が維持されるためである。さらに付け加えると、転写フィルム5がロール形状を維持することで、中間転写ドラム2により巻き付き易い結果となる。
【0021】21は、転写フィルムロール5aを未使用フィルム保管ケース23から引き出して転写ローラ17部へ搬送するためのフィルム搬送ローラ。22は引き出された転写フィルム5を所定の長さで切断するためのフィルムカット機構である。
【0022】また24は、中間転写ドラム2から取り外された転写フィルム5を吸引するためのフィルム吸引部。25は、使用済の転写フィルム5を回収して入れておくためのフィルム回収ケースである。
【0023】中間転写ドラム2は、アルミニウム素管3の外周部に、弾力性があって導電性の良い導電性ゴム4が周方向の一部を除いてライニングされており、その導電性ゴム4の外周面を覆うように、表面が平滑な転写フィルム5を着脱自在に取り付けることができるようになっている。
【0024】導電性ゴム4は、その外周面に巻回する転写フィルム5に電荷を伝え、且つ感光ドラム1と接触する際のニップ(接触幅)を持たせるために、体積抵抗率が100〜105Ω・cm、ゴム硬度が60度以下で厚さ1mmのものが用いられている。なお、導電性ゴムに代えて、導電性スポンジ等を用いてもよい。
【0025】また転写フィルム5としては、体積抵抗率が1010Ω・cmで厚さ0.1mmの、カーボンが分散されたポリカーボネート樹脂製の誘電体フィルムが用いられている。
【0026】転写フィルム5を導電性ゴム4の外周面を覆うように中間転写ドラム2のアルミニウム素管3に固定し、且つその固定を解除するために、図3に示されるように、前後一対のグリッパ30,31(フィルム固定手段)がアルミニウム素管3に形成された溝部3aに配置されている。
【0027】前方グリッパ30は、単一または複数個の加圧部材33と、もし複数個であれば、これら加圧部材33を連結するための板37からなり、中間転写ドラム2両端の加圧部材33にはコロ35aが中間転写ドラム2より外側に付いている。
【0028】一方、後方グリッパ31は、前方グリッパ30と同様な構成で、単一または複数個の加圧部材34ともし複数個であれば、これら加圧部材34同士を連結するための板38より構成され、前方グリッパ30の加圧部材33と後方グリッパ31の加圧部材34において、それぞれ一対ずつピン39により駆動の支点が定められ、そのピン39で止めるときに加圧部材33と加圧部材34との間にバネ36を挿入する。このバネ36はピン39を支点とし、前方グリッパ30および後方グリッパ31を中間転写ドラム2側に押し付け、その結果両グリッパ30,31を閉じる働きをする。
【0029】また、図中には示されていないが、板37および38上には、感光ドラム1との接触に際して、感光ドラム1とグリッパ30,31の金属部分とが接触して感光ドラム1に障害を与えないようにゴムを貼り付けることとし、さらに中間転写ドラム2の回転においても感光ドラム1がグリッパ30,31部において大きな振動を与えられないように、貼り付けたゴムの表側の形状を、転写フィルム5をグリッパ30,31が挟んだ状態で中間転写ドラム2と同等の曲率を持つようにした。
【0030】図4は、グリッパ開放機構を示しており、50は、2つのソレノイド51,52によって水平に矢印方向にのみ移動するスライドカムである。このスライドカム50の、コロ35a,35bに対向する側の面が円弧状に形成されており、図2の紙面に対して垂直方向、即ち図4の矢印方向にのみ移動して、コロ35a,35bの位置に合わせることによって、コロ35a,35bがスライドカム35の円弧面に乗りあげて走行し、その間グリッパ30,31が開放される。
【0031】即ち、図4は待機状態であって両グリッパ30,31とも閉じているが、図5に示されるように、第1及び第2のソレノイド51,52でスライドカム50を押すと、それによって第1のコロ35aが奥まで押されて、図6にも示されるように、前方グリッパ30が開く。図7に示されるように、第2のソレノイド52だけでスライドカム50を押すと、それによって第2のコロ35bが押されて、図8にも示されるように、後方グリッパ31が開く。
【0032】図9は、上記装置の回路ブロック図であり、転写フィルム5の交換に関連する構成以外のものは図示が省略されている。101は中央演算装置(CPU)を含む制御部であり、スタートボタン102、用紙のプリント枚数カウンタ103、及びグリッパ30,31の位置を検出するグリッパ位置検出回路104などからの信号が入力される。
【0033】また、制御部101からの制御信号は、モータ駆動回路110、転写部制御回路120、第1及び第2のソレノイド51,52を制御するソレノイド制御回路130、フィルム吸引部24の制御をする吸引部制御回路140、及びフィルムカット機構22の制御をするフィルムカット制御回路150などに出力される。
【0034】なお、モータ駆動回路110には、感光ドラム1及び中間転写ドラム2など像形成部の各部のモータの他、転写フィルムロール5aを駆動するモータ及びフィルム吸引部24を上下させるためのモータなどが接続されている。
【0035】また転写部制御回路120には、中間転写ドラム2に一次転写電圧を印加する中間転写体印加部121と、転写ローラ17に二次転写電圧を印加する転写ローラ印加部122とが接続され、さらに、転写電圧印加時のリークを検出するための過剰電流検出回路123が接続されて、その検出信号が制御部101に入力するようになっている。
【0036】次に、上記実施例における転写フィルム5自動交換の制御動作について、図10ないし図15に示される制御部101の処理フロー図をも参照しつつ説明をする。なおSはステップを示す。
【0037】装置の電源を入れるとまず装置が初期状態にあるかどうかが判定される(S1)。そして、初期状態のときは、図16に示されるように中間転写ドラム2に転写フィルム5が装着されていないので、図11のS2へ進む。
【0038】ここでは、転写フィルム5を装着するために、まず中間転写ドラム2を回転し(S2)、前方グリッパ30を転写ローラ17の挿入口まで移動させる。この移動とともに、転写フィルムロール5aよりフィルム搬送ローラ21に送り出された転写フィルム5の先端を前方グリッパ30のグリッパ上部に位置合わせを行う(S3)。
【0039】転写フィルムロール5aを装置内に挿入した時点では転写フィルム5はロール状のままであるが、装置の始動時にロールがフィルムのゆるむ方向(図2中では右回転)に回転し(S6)、図2中に破線で示した三角形のピックアップ部にロール先端がかかり、さらなる回転でもって、ロール先端はフィルム搬送ローラ21の方向に押し出される(S7)。
【0040】前方グリッパ30および転写フィルム5が共に転写ローラ17を通過した後、スライドカム50により前方グリッパ30のコロ35aを押し上げて、図17R>7に示されるように前方グリッパ30を開く(S4,S5)。
【0041】この時点で中間転写ドラム2に電圧を印加し(S9)、転写フィルム5を静電力により吸着させ、スライドカム50通過後に(S10,S11)、図18に示されるように前方グリッパ30が閉じる(S12)。フィルム搬送ローラ21から中間転写ドラム2の回転に伴い転写フィルム5が押し出され、中間転写ドラム2一周分のフィルム長となるところで、フィルムカット機構22により連続フィルムが切られる。
【0042】中間転写ドラム2側のフィルムはそのまま巻き付き、転写フィルムロール5a側はフィルム搬送ローラ21に挟まったままで静止している。転写フィルム5の後部は中間転写ドラム2が一回転し、後方グリッパ31がスライドカム50に到達した時点で(S13,S14,S15)、後方グリッパ31が前方グリッパ30と同様の動作により開放され、静電力により転写フィルム5後端が中間転写ドラム2上に付いた後に、図19に示されるように後方グリッパ31が閉じることで中間転写ドラム2上に巻き回される(S16,S17)。
【0043】ここで中間転写ドラム2上に転写フィルム5を巻き回す際に、中間転写ドラム2および転写フィルム5を転写ローラ17の加圧下にさらすことで、中間転写ドラム2にライニングしてある導電性ゴム4と転写フィルム5との密着性が向上できる。
【0044】これにてS1の初期状態では無くなり、次には電源投入直後(S1)から常に図13のS18へ進む。このようにして初期状態でなくなったら、枚数カウンタ103からのプリント枚数の確認をして(S18)、プリント枚数が20000枚に達していないときはプリント動作を行い(S19,S20)、つづいて過剰電流検出回路123から中間転写ドラム2におけるショートが検出されなければ、S19及びS20の動作をくり返す。
【0045】一つの転写フィルム5についてプリント枚数が20000枚以上になったり、中間転写ドラム2がショートしたときには、転写フィルム5を自動交換するために、転写フィルム5を中間転写ドラム2から取り外す。
【0046】そのときは、まず、中間転写ドラム2の転写電圧をオフにし(S22)、中間転写ドラム2の前方グリッパ30をスライドカム50の設定場所まで回転し、スライドカム50により前方グリッパ30を開放する(S23,S24)。ここで、転写フィルム5は中間転写ドラム2上に吸着しているために、フィルム吸引部24により中間転写ドラム2上より転写フィルム5を剥がす。このフィルム吸引部24は転写ローラ17通過後の記録紙搬送路上にドラム軸と平行に位置しており、転写ローラ17側の軸(図示しない)を中心に回転することが可能となっている。
【0047】前方グリッパ30がスライドカム50により開放した時点(S25,S26)で、フィルム吸引部24が中間転写ドラム2に接し(S27)、フィルム吸引部24の吸引部の裏側にあるホースを通して図示していない吸引器により、転写フィルム5先端がフィルム吸引部24の板上に吸い付けられる(S28)。
【0048】フィルム吸引部24は転写フィルム5を吸い付けた後に下方に回転し(S29)、通常の位置より下方に傾いた時点でフィルム吸引部24の回転を停止すると同時に吸引も停止する(S30,S31)。
【0049】中間転写ドラム2の回転(S32)とともに押し出される転写フィルム5は先端がフィルム回収ケース25の入口に取り付けられたローラにより強制的にフィルム回収ケース25内に送り込まれる(S33,S34)。転写フィルム5が全てフィルム回収ケース25に入った時点で、フィルム吸引部24は元の位置まで回転し、記録紙の搬送経路を構成する(S35)。
【0050】そして、次に、前述した転写フィルム5の装着を行う(S2〜S18)。
【0051】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、中間転写ドラム表面の導電性弾性体の表面に、転写フィルムを所望のタイミングで自由に交換することができるので、中間転写ドラムの転写面を常に良好な状態に維持することができて、良質の画像を安定して得ることができ、しかも転写面が劣化したときには容易かつ低コストで転写面だけを交換することができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】実施例の全体構成を示す正面略示図である。
【図3】実施例の部分斜視図である。
【図4】実施例の部分側面略示図である。
【図5】実施例の部分側面略示図である。
【図6】実施例の部分正面略示図である。
【図7】実施例の部分側面略示図である。
【図8】実施例の部分正面略示図である。
【図9】実施例の回路ブロック図である。
【図10】実施例の制御処理フロー図である。
【図11】実施例の制御処理フロー図である。
【図12】実施例の制御処理フロー図である。
【図13】実施例の制御処理フロー図である。
【図14】実施例の制御処理フロー図である。
【図15】実施例の制御処理フロー図である。
【図16】実施例の部分正面略示図である。
【図17】実施例の部分正面略示図である。
【図18】実施例の部分正面略示図である。
【図19】実施例の部分正面略示図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 中間転写ドラム
4 導電性弾性体
5 転写フィルム
30,31 フィルム固定手段
100 記録媒体
【特許請求の範囲】
【請求項1】感光体(1)の表面から転写されたトナー像をさらに記録媒体(100)に転写するように回転駆動される中間転写ドラム(2)を有する画像形成装置において、上記中間転写ドラム(2)の外周部を形成する弾力性があって導電性の良い導電性弾性体(4)と、上記導電性弾性体(4)の外周面を覆うように着脱自在に設けられた表面が平滑でトナー像が転写される転写フィルム(5)と、上記転写フィルム(5)を、上記導電性弾性体(4)の外周面を覆うように上記中間転写ドラム(2)に固定し、またその固定を解除することができるフィルム固定手段(30,31)とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】未使用の転写フィルム(5a)を保管しておくための未使用フィルム保管手段(23)と、上記フィルム固定手段(30,31)による上記転写フィルム(5)の固定を解いて上記転写フィルム(5)を上記中間転写ドラム(2)から取り外した後、上記未使用フィルム保管手段(23)に保管されている上記未使用の転写フィルム(5a)を上記導電性弾性体(4)の外面を覆うように取り付けて上記フィルム固定手段(30,31)によってそこに固定するフィルム交換手段が設けられている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】上記フィルム交換手段によるフィルム交換が定期的に自動的に行われる請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】上記フィルム固定手段(30,31)は、上記中間転写ドラム(2)の表面上に一周分巻回された上記転写フィルム(5)の両端を挟持して上記転写フィルム(5)を上記中間転写ドラム(2)上に固定し、その挟持状態を解除することによって、上記転写フィルム(5)が上記中間転写ドラム(2)から取り外せる状態になる請求項1,2又は3記載の画像形成装置。
【請求項1】感光体(1)の表面から転写されたトナー像をさらに記録媒体(100)に転写するように回転駆動される中間転写ドラム(2)を有する画像形成装置において、上記中間転写ドラム(2)の外周部を形成する弾力性があって導電性の良い導電性弾性体(4)と、上記導電性弾性体(4)の外周面を覆うように着脱自在に設けられた表面が平滑でトナー像が転写される転写フィルム(5)と、上記転写フィルム(5)を、上記導電性弾性体(4)の外周面を覆うように上記中間転写ドラム(2)に固定し、またその固定を解除することができるフィルム固定手段(30,31)とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】未使用の転写フィルム(5a)を保管しておくための未使用フィルム保管手段(23)と、上記フィルム固定手段(30,31)による上記転写フィルム(5)の固定を解いて上記転写フィルム(5)を上記中間転写ドラム(2)から取り外した後、上記未使用フィルム保管手段(23)に保管されている上記未使用の転写フィルム(5a)を上記導電性弾性体(4)の外面を覆うように取り付けて上記フィルム固定手段(30,31)によってそこに固定するフィルム交換手段が設けられている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】上記フィルム交換手段によるフィルム交換が定期的に自動的に行われる請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】上記フィルム固定手段(30,31)は、上記中間転写ドラム(2)の表面上に一周分巻回された上記転写フィルム(5)の両端を挟持して上記転写フィルム(5)を上記中間転写ドラム(2)上に固定し、その挟持状態を解除することによって、上記転写フィルム(5)が上記中間転写ドラム(2)から取り外せる状態になる請求項1,2又は3記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図3】
【図5】
【図8】
【図10】
【図7】
【図9】
【図11】
【図16】
【図17】
【図12】
【図18】
【図19】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図4】
【図6】
【図3】
【図5】
【図8】
【図10】
【図7】
【図9】
【図11】
【図16】
【図17】
【図12】
【図18】
【図19】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開平5−35125
【公開日】平成5年(1993)2月12日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−194152
【出願日】平成3年(1991)8月2日
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【公開日】平成5年(1993)2月12日
【国際特許分類】
【出願日】平成3年(1991)8月2日
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
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