説明

画像管理システムとその処理方法及びプログラム

【課題】所定サイズより大きい画像は第1のサーバに蓄積しつつ、所定サイズより小さい画像を生成して、第2のサーバに画像を送信することで、レスポンスを向上させると共に、審査時にオリジナル画像の参照が必要な場合には、縮小画像に対応するオリジナル画像を取得することができる仕組みを提供すること。
【解決手段】データセンター等のデータストレージサーバが、オリジナル画像と申請情報を、修理工場PCから受信し、受信した前記オリジナル画像が所定のサイズより大きいか否かを判定し、所定のサイズより大きいと判定される場合には、損害保険PCで審査するために用いる縮小画像を前記オリジナル画像から生成し、所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を画像サーバに送信する。損害保険PCでは、受信した縮小画像を表示する際には、オリジナル画像を画像サーバから取得可能に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像を管理する画像管理システムとその処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車などの修理工場でデジタルカメラ等により撮影された事故車画像データを、ネットワークを介して損害保険会社に送信し、損害保険会社側で事故車画像データや見積もりデータを確認して、修理方法や金額を決定するシステムが存在する(例えば、特許文献1)。
【0003】
このシステムでは、損害保険会社側が所有しているシステムの記憶領域に事故車画像データを格納している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−157267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年では画像のサイズが大きくなり、損害保険会社側の記憶領域の容量を圧迫していることから、画像をデータセンター等の外部に格納したいという要望がある。
【0006】
また、損害保険会社側の記憶領域の容量を圧迫するなどの理由により、修理工場側は損害保険会社側から画像サイズを制限されることがあり、事故車の画像を小さいサイズで撮影し直すなどの手間がかかっている。
【0007】
全ての画像をデータセンター等の外部に出した場合に、損害保険会社側で画像を参照する際、都度データセンターへの要求が必要となるためレスポンスが非常に悪くなる。
【0008】
特に、修理工場側から外部ネットワークを介してデータセンターへ画像を送信し、且つ、データセンターから外部ネットワークを介して画像を損害保険会社のサーバへ送信する場合に、外部ネットワーク上を大量のデータが送信されるため、システム全体のレスポンスが悪くなるという問題があった。
【0009】
また、修理工場から損害保険会社側に画像を送信する際に縮小した画像を送信する仕組みも考えられるが、損害保険会社側では事故車を詳細に確認するために、オリジナル画像を参照する場合があるため、オリジナル画像を保管する必要があった。
【0010】
更に、データセンターを用いる場合には、データセンターは外部のベンダーのデータセンターを利用することがあり、この場合にはデータを記憶する量に応じて課金がされ、様々なデータを格納しておくことでコスト増につながるという問題もあった。
【0011】
そこで、本発明は、所定サイズよりオリジナル画像は第1のサーバに蓄積しつつ、オリジナル画像から所定サイズより小さい縮小画像を生成して、第2のサーバに画像を送信することで、レスポンスを向上させると共に、審査時にオリジナル画像の参照が必要な場合には、縮小画像に対応するオリジナル画像を取得することができる仕組みを提供することを目的とする。
【0012】
また、所定サイズより大きい画像(オリジナル画像)を取得した場合には、第1のサーバから削除することで、データの増大を防ぐことができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の目的を達成するために、画像と申請情報を登録する第1の情報処理装置と、登録された画像と申請情報を蓄積する外部の第1のサーバと、前記第1のサーバから外部のネットワークを介して受信した画像と申請情報を蓄積する第2のサーバと、当該第2のサーバに蓄積されている画像と申請情報を用いて審査するための第2の情報処理装置を含む画像管理システムであって、前記第1の情報処理装置は、オリジナル画像と申請情報を入力する申請情報入力手段と、前記申請情報入力手段で入力されたオリジナル画像と申請情報を、前記第1のサーバに送信する第1の送信手段とを備え、前記第1のサーバは、前記オリジナル画像と前記申請情報を、前記第1の情報処理装置から受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した前記オリジナル画像が所定のサイズより大きいか否かを判定するサイズ判定手段と、前記サイズ判定手段で所定のサイズより大きいと判定される場合には、前記第2の情報処理装置で審査するために用いる縮小画像を前記オリジナル画像から生成する生成手段と、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は前記縮小画像と、前記申請情報を前記第2のサーバに送信する第2の送信手段とを備え、前記第2のサーバは、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第2の受信手段と、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を前記第2の情報処理装置に送信する第3の送信手段と、前記第2の情報処理装置からの前記縮小画像に対応するオリジナル画像の取得要求に従って、前記第1のサーバから前記縮小画像に対応するオリジナル画像を取得するオリジナル画像取得手段と、前記第2の情報処理装置で表示するべく、前記オリジナル画像取得手段で取得したオリジナル画像を前記第2の情報処理装置に送信する第4の送信手段とを備え、前記第2の情報処理装置は、前記第2のサーバから前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段で受信した前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を用いて申請情報を審査するべく、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像を表示する表示手段と、前記表示手段で表示した画像が縮小画像である場合に、ユーザの指示に従って、前記第1のサーバから、ユーザの指示のあった前記縮小画像に対応するオリジナル画像を前記表示手段で表示するべく、オリジナル画像の取得要求を送信する取得要求送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、所定サイズよりオリジナル画像は第1のサーバに蓄積しつつ、オリジナル画像から所定サイズより小さい縮小画像を生成して、第2のサーバに画像を送信することで、レスポンスを向上させると共に、審査時にオリジナル画像の参照が必要な場合には、縮小画像に対応するオリジナル画像を取得することができる。
【0015】
また、所定サイズより大きい画像(オリジナル画像)を取得した場合には、第1のサーバから削除することで、データの増大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】画像管理システムの構成の一例を示すシステム構成図
【図2】画像サーバ100、損害保険PC102、データストレージサーバ105、修理工場PC107に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成
【図3】画像管理システムの各装置の機能ブロック図
【図4】画像管理システムにおける画像伝送依頼処理のフローチャート
【図5】損害保険PCの事故データ参照画面または画像表示画面からの画像再送依頼処理のフローチャート
【図6】データセンターのデータストレージサーバの画像再送処理および修理工場への画像伝送依頼処理のフローチャート
【図7】修理工場PCの事故データ送信処理、データストレージサーバの画像縮小処理のフローチャート
【図8】画像サーバの画像伝送依頼または画像再送依頼した事故データ登録処理のフローチャート
【図9】損害保険PCでの事故データ参照処理および画像参照処理のフローチャート
【図10】データストレージサーバに格納されている画像情報削除処理のフローチャート
【図11】画像管理システムの縮小画像送信処理の全体を示すフローチャート
【図12】データストレージサーバのオリジナル画像情報のテーブルのイメージ図
【図13】データストレージサーバの画像伝送依頼情報のテーブルのイメージ図
【図14】データストレージサーバの指定縮小サイズ情報のテーブルのイメージ図
【図15】データストレージサーバの損害保険情報のテーブルのイメージ図
【図16】データストレージサーバの工場情報のテーブルのイメージ図
【図17】データストレージサーバの文書情報のテーブルのイメージ図
【図18】損害保険PCの画像伝送依頼画面例
【図19】損害保険PCの事故データ参照画面例
【図20】損害保険PCのオリジナル画像を表示した際の画像表示画面例
【図21】損害保険PCの画像伝送依頼画面例
【図22】修理工場PCの事故データ表示画面例
【図23】損害保険PCのオリジナル画像を表示した際の画像表示画面例
【図24】損害保険PCの縮小画像を表示した際の画像表示画面例
【図25】修理工場PCの送信前の事故データ表示画面例
【図26】修理工場PCの送信後の事故データ表示画面例
【図27】事故データ取得処理から事故データ送信処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、画像管理システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【0019】
図1に示されるように、画像を含めた事故データ送信機能を備える修理工場PC107(第1の情報処理装置)、オリジナル画像を格納するためのデータベース106を備えるデータストレージサーバ105(第1のサーバ)、画像を含む事故データを格納するためのデータベース101を備える画像サーバ100(第2のサーバ)がネットワークを介して接続される。データストレージサーバ105と画像サーバ100が外部ネットワーク103を介して接続される
【0020】
損害保険PC102(第2の情報処理装置)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)103を介して画像サーバ100と接続可能である。損害保険PC102は、事故データおよび画像参照機能を備える。
【0021】
データストレージサーバ105は、修理工場PC107から受け付けた事故データの画像を縮小する機能を備える。
【0022】
以下、図2を用いて、図1に示した画像サーバ100、損害保険PC102、データストレージサーバ105、修理工場PC107に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
【0023】
図2は、図1に示した画像サーバ100、損害保険PC102、データストレージサーバ105、修理工場PC107に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0024】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0025】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0026】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい(以下、ディスプレイ210)。
【0027】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0028】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示した外部ネットワーク104やローカルエリアネットワーク103)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0029】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0030】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0031】
次に図3を用いて、本実施形態における画像管理システムの各装置の機能ブロック図について説明する。
【0032】
なお、図3においては、本実施形態における基本的な機能について説明し、機能が実行する詳細な処理については、図4以降のフローチャートにて説明する。また、ここで説明する機能は、各装置のCPU201が実行するものとする。
【0033】
まず、画像と申請情報を登録する第1の情報処理装置と、登録された画像と申請情報を蓄積する外部の第1のサーバと、前記第1のサーバから外部のネットワークを介して受信した画像と申請情報を蓄積する第2のサーバと、当該第2のサーバに蓄積されている画像と申請情報を用いて審査するための第2の情報処理装置を含む画像管理システムにおける各装置の機能について以下に説明する。
【0034】
前記第1の情報処理装置の申請情報入力部301は、オリジナル画像と申請情報を入力する。
【0035】
また、第1の送信部302は、申請情報入力部で入力されたオリジナル画像と申請情報を、前記第1のサーバに送信する。
【0036】
前記第1のサーバの第1の受信部303は、前記オリジナル画像と前記申請情報を、前記第1の情報処理装置から受信する。
【0037】
サイズ判定部304は、第1の受信部で受信した前記オリジナル画像が所定のサイズより大きいか否かを判定する。
【0038】
生成部305は、サイズ判定部で所定のサイズより大きいと判定される場合には、前記第2の情報処理装置で審査するために用いる縮小画像を前記オリジナル画像から生成する。
【0039】
第2の送信部306は、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は前記縮小画像と、前記申請情報を前記第2のサーバに送信する。
【0040】
前記第2のサーバの第2の受信部307は、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する。
【0041】
第3の送信部308は、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を前記第2の情報処理装置に送信する。
【0042】
オリジナル画像取得部309は、前記第2の情報処理装置からの前記縮小画像に対応するオリジナル画像の取得要求に従って、前記第1のサーバから前記縮小画像に対応するオリジナル画像を取得する。
【0043】
第4の送信部310は、前記第2の情報処理装置で表示するべく、前記オリジナル画像取得部で取得したオリジナル画像を前記第2の情報処理装置に送信する。
【0044】
前記第2の情報処理装置の第3の受信部311は、前記第2のサーバから前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する。
【0045】
表示部312は、前記第3の受信部で受信した前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を用いて申請情報を審査するべく、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像を表示する。
【0046】
取得要求送信部313は、前記表示部で表示した画像が縮小画像である場合に、ユーザの指示に従って、前記第1のサーバから、ユーザの指示のあった前記縮小画像に対応するオリジナル画像を前記表示部で表示するべく、オリジナル画像の取得要求を送信する。
【0047】
以下、本実施形態における画像管理システムの縮小画像送信処理概要について、図11のフローチャートを用いて説明する。なお、詳細な処理については、図4(ステップS1101〜ステップS1102)、図5(ステップS1021〜ステップS1024)、図6(ステップS1103〜ステップS1104、ステップS1125〜ステップS1127)、図7(ステップS1105〜ステップS1115)、図8(ステップS1116〜ステップS1120、ステップS1128〜ステップS1132)、図9(ステップS1133〜ステップS1134)で後述する。また、本実施形態で説明する各ステップは、各装置におけるCPU201が処理を実行する。
【0048】
ステップS1101では、損害保険PC102が、ユーザ操作により画像伝送依頼の指示を受け取ると、修理工場から事故情報(事故データ)を受け取るための準備として、画像伝送依頼を画像サーバ100に通知する。
【0049】
ステップS1102では、画像サーバ100は画像伝送依頼の通知を受信すると、データストレージサーバ105に画像伝送依頼情報(送信先工場情報、画像伝送依頼情報と事故情報)を送信する。データベース106には図15の損害保険会社情報テーブルが記憶されており、登録されている損害保険会社からの依頼かを確認するものとする。
【0050】
ステップS1103では、データストレージサーバ105は、画像伝送依頼を受け取ると、データベース106に、画像伝送依頼情報の識別番号を付与して画像伝送依頼情報を登録する。なお、画像伝送依頼情報の識別番号を付与は、画像サーバで付与した識別番号であってもよい。その場合、画像伝送依頼情報に含み送信される。ステップS1104では、修理工場PC107に画像伝送依頼通知メールを送信する。
【0051】
ステップS1105では、修理工場PC107は、データストレージサーバ105に画像伝送依頼情報取得依頼を送信する。
【0052】
ステップS1106では、データストレージサーバ105は画像伝送依頼情報取得依頼を受信すると、画像伝送依頼情報の識別情報に従って、データベース106から画像伝送依頼情報を取得し、ステップS1107では、画像伝送依頼情報を修理工場PC107に送信する。
【0053】
ステップS1108では、修理工場PC107は画像伝送依頼情報を受け取ると、ステップS1109では、画像伝送依頼情報を元に事故データを新規作成する(画像、添付ファイル(見積もりデータ)の入力を受け付ける)。
【0054】
ステップS1110では、ユーザ操作により事故データに画像、添付ファイル追加後、事故データ送信指示が出されると、修理工場PC107はデータストレージサーバ105に事故データを送信する。
【0055】
ステップS1111では、データストレージサーバ105は事故データを受信すると、事故データ内のオリジナル画像を解析し、ステップS1112では、データベース106に格納されている指定縮小画像サイズ情報(図14)より大きいサイズの画像をすべて縮小し、ステップS1113では、画像伝送依頼情報の識別番号をキーにして事故データとしてデータベース106に登録する。また、ステップS1114では、画像伝送依頼情報の識別番号をキーにして、縮小前のオリジナル画像を案件と紐付けてデータベース106のオリジナル画像情報(図12)に格納する。
【0056】
ステップS1115では、データストレージサーバ105は、全ての画像に対する解析を終了後、データベース106に事故データを格納し、画像サーバ100に画像伝送依頼情報の識別番号を含む事故データ登録通知メールを送信する。
【0057】
ステップS1116では、画像サーバ100は、事故データ登録通知メールを受信すると、データストレージサーバ105に対して事故データ(縮小した画像、縮小対象外画像、事故情報等)取得依頼を送信し、ステップS1117では、データストレージサーバ105は、画像伝送依頼情報の識別番号をキーにしてデータベース106を検索して事項データを取得する。ステップS1118では、事故データ(縮小した画像、縮小対象外画像、事故情報等)を画像サーバ100に送信する。
【0058】
ステップS1119では、データストレージサーバ105から事故データを受け取り、データベース101に事故データを格納する。
【0059】
ステップS1120では、画像サーバ100は、損害保険PC102に事故データ登録完了通知メールを送信する。
【0060】
続いて以下、本実施形態における画像管理システムのオリジナル画像再送処理の流れを説明する。
【0061】
ステップS1121では、登録完了通知に従って、事故データを画像サーバ100から取得し、事故データを損害保険PCで表示する。この時、事故データを特定する識別番号(例えば、画像伝送依頼情報の識別番号)に従って事故データを取得する。なお識別番号は、事故データを一意に特定できる情報であれば、画像伝送依頼情報の識別番号に限らない。
【0062】
ステップS1122では、事故データを表示すると共に、取得した縮小画像を表示する。ここで損害保険側の担当者が、損害保険PCで縮小画像が見積データを確認し、修理方法や金額を決定する。修理方法や金額を決定するに際して、縮小画像では確認が難しく、縮小画像に対応するオリジナル画像で確認が必要となる。そこで、ステップS1123では、損害保険PC102は、ユーザ操作によりオリジナル画像再送依頼(オリジナル画像送信依頼ボタン)の指示を受け取ると、縮小画像のオリジナル画像再送依頼を画像サーバ100に通知する。
【0063】
ステップS1124では、画像サーバ100はオリジナル画像再送依頼の通知を受信すると、ステップS1125では、データストレージサーバ105に画像再送依頼(画像情報(オリジナル画像を特定する画像の識別番号など)、事故情報(識別情報など))を送信する。
【0064】
ステップS1125では、データストレージサーバ105は、画像再送依頼を受け取ると、データベース106から該画像情報のオリジナル画像を取得し、ステップS1126で、データベース106に事故データとして格納後、ステップS1127では、画像サーバ100に(オリジナル画像の)事故データ登録通知メールを送信する。
【0065】
ステップS1128では、画像サーバ100は、事故データ登録通知メールを受信すると、データストレージサーバ105に対して事故データ(オリジナル画像、事故情報等)取得依頼を送信し、ステップS1129では、データストレージサーバ105は事故データをデータベース106から事故データを取得し、ステップS1130では、取得した事故データを画像サーバ100に送信する。そして、ステップS1131では、画像サーバ100は、事故データを受け取ると、データベース101の該縮小画像をオリジナル画像で更新する。なお、縮小画像を残しておくことも可能である。
【0066】
ステップS1132では、画像サーバ100は、損害保険PC102にオリジナル画像登録完了通知メールを送信する。
【0067】
ステップS1133では、オリジナル画像登録完了通知に従って、事故データを取得して、事故データを表示する。そして、ステップS1134では、取得したオリジナル画像を表示する。
【0068】
なお、本実施形態では、装置間の通知をメールにて行うように構成したが、これに限るものではなく、メール以外のメッセージをネットワークを介して送信して通知するようにしてもよい。
【0069】
以下、図4を参照して、本実施形態の画像管理システムにおける画像伝送依頼処理について説明する。
【0070】
図4では損害保険PCの画像伝送依頼画面からの画像伝送依頼の処理について説明する。
【0071】
ステップS400−1では、図21のディスプレイ210に画像伝送依頼画面を表示する。
【0072】
ステップS400−2では、図21の依頼ボタンが押下されたか否かを判定する。依頼ボタンが押下された場合にはステップS401へ処理を移し、依頼ボタンが押下されない場合には、画面への入力のためステップS400−1に処理を移す。
【0073】
ステップS401では、画像伝送依頼画面(図21)にてユーザ操作により入力された送信先工場情報、画像伝送依頼情報、画像縮小有無を取得する。画像伝送依頼情報には事故番号、登録番号等が存在する。
【0074】
ステップS402で、ステップS401で取得した送信先工場情報、画像伝送依頼情報、画像縮小有無を画像サーバに送信する。この情報を画像サーバはステップS403で受信する。
【0075】
ステップS404で画像サーバは、ステップS403で受信した情報に依頼種別=新規を付加して、データストレージサーバに送信する。この情報をデータストレージサーバはステップS405で受信する。
【0076】
次に、図5では、損害保険PCの事故データ参照画面または画像表示画面からの画像再送依頼の処理について説明する。
【0077】
ステップS500−1では、図22の事故データ参照画面もしくは、図24の縮小画像の画像表示画面をディスプレイ210に表示する。
【0078】
ステップS500−2では、図22の事故データ参照画面もしくは、図24の画像表示画面の再送依頼ボタンが押下されたか否かを判定する。再送ブタンが押下された場合には、ステップS501に処理を移す。再送依頼ボタン(オリジナル画像送信依頼ボタン)が押下されていない場合には、ステップS500−1に処理を移し、ユーザからの操作を受け付けるまで待機する。
【0079】
ステップS501では、事故データ参照画面(図22)または画像表示画面(図24)にてユーザ操作により選択された画像の画像情報(画像ID等の画像の識別情報)、送信先工場情報、事故情報を取得する。事故情報には事故番号、登録番号等が存在する。
【0080】
ステップS502では、ステップS501で取得した画像情報(画像ID、画像識別ID)、送信先工場情報、事故情報を画像サーバに送信する。この情報を画像サーバはステップS503で受信する。
【0081】
ステップS504では、画像サーバは、ステップS503で受信した情報に依頼種別=再送を付加して、データストレージサーバに送信する。この情報をデータストレージサーバはステップS505で受信する。
【0082】
次に、図6ではデータセンターのデータストレージサーバの画像再送処理および修理工場への画像伝送依頼処理について説明する。
【0083】
ステップS601では、データストレージサーバは、ステップS405またはステップS505で受信した依頼種別が新規か再送かを判別する。
【0084】
依頼種別が再送の場合には、ステップS602で、ステップS505で取得した画像情報(画像識別ID)に合致するオリジナル画像情報(図12)をデータベースから取得後、ステップS603でオリジナル画像情報と事故情報、画像情報から事故データを作成し、データベースに文書情報(図17)として事故データを登録する。ステップS604で文書情報の文書IDを付加した事故データ登録通知メールを損害保険会社に送信する。このメールを損害保険会社の画像サーバがステップS605で受信する。
【0085】
依頼種別が新規の場合には、ステップS606で画像伝送依頼情報(図13)をデータベースに登録後、ステップS607で修理工場PCに画像伝送依頼通知メールを送信する。このメールを修理工場PCが受信する。(不図示)
【0086】
次に、図7では修理工場PCの事故データ送信処理、データストレージサーバの画像縮小処理について説明する。つまり、ステップS607で送信された画像伝送依頼通知メールを修理工場PCが受信した後の処理である。
【0087】
ステップS701では、修理工場PCはデータストレージサーバに画像伝送依頼情報取得依頼(工場ID)を送信する。この依頼をデータストレージサーバがステップS702で受信する。なお、工場IDは、修理工場PCで入力するものとし、なお、工場IDが正しいか否かを確認するための工場情報テーブル(図16)は、データストレージサーバ、画像サーバに記憶されている。
【0088】
ステップS703では、ステップS702で受信した依頼から工場IDを取得し、工場IDに該当する画像伝送依頼情報(図13)をデータベースより取得する。
【0089】
ステップS704では、データストレージサーバは、ステップS703で取得した画像伝送依頼情報を修理工場PCに送信する。この情報を修理工場PCがステップS705で受信する。
【0090】
ステップS706では、修理工場PCは、ステップS705で受信した画像伝送依頼情報を元に事故データを作成し、ステップS707で事故データ表示画面(図25)を表示する。
【0091】
ステップS708でユーザ操作により送信ボタンが押下された場合には、ステップS709でユーザ操作により入力された事故データ(事故情報、サムネイル画像群、オリジナル画像群、添付ファイル群)を取得し、ステップS710で事故データ、工場IDを、外部ネットワーク(インターネット回線や電話回線)を介してデータストレージサーバに送信する。この事故データをデータストレージサーバがステップS712で受信する。なお、ステップS710で事故データを送信すると、ステップS711で、図26のように、事故データ表示画面の送信画像に送信済マークを表示する。
【0092】
ステップS713では、データストレージサーバは、データベースからステップS712で受信した事故情報(事故番号)、工場IDに合致する画像伝送依頼情報(図13)を取得する。
【0093】
ステップS714でデータストレージサーバは、データベースからステップS713で取得した画像伝送依頼情報(損害保険ID)に合致する指定縮小画像サイズ情報(図14)を取得する。
【0094】
ステップS715〜ステップS717は、ステップS712で受信したオリジナル画像の数分繰り返し処理を行う。
【0095】
ステップS715では、オリジナル画像の画像サイズが、ステップS714で取得した指定縮小画像サイズより大きいかを判定し、指定縮小画像サイズより大きい場合にはステップS716でオリジナル画像を指定縮小画像サイズに縮小する。
【0096】
ステップS717でオリジナル画像情報(オリジナル画像データ、画像伝送依頼ID等)をデータベースに登録する。
【0097】
指定縮小画像サイズ以下の場合には次のオリジナル画像に対するステップS715〜ステップS717の処理を行う。
【0098】
ステップS718で、事故データ(縮小した画像、縮小対象外のオリジナル画像、サムネイル画像群、事故情報、添付ファイル群)を文書情報(図17)としてデータベースに登録し、ステップS719で文書情報の文書IDを付加した事故データ登録通知メールを損害保険会社の画像サーバに送信する。このメールをステップS720で損害保険会社の画像サーバが受信する。
【0099】
次に、図8では損害保険会社の画像サーバの画像伝送依頼または画像再送依頼した事故データ登録処理について説明する。つまり、ステップS605またはステップS720で事故データ登録通知メールを受信した後の処理である。
【0100】
ステップS801では、ステップS605またはS720で受信した事故データ登録通知メールに付加されている文書情報の文書IDに従って、損害保険会社の画像サーバからデータストレージサーバに事故データ取得依頼を送信する。この依頼をデータストレージサーバがステップS802で受信する。
【0101】
ステップS803では、データストレージサーバはステップS802で受信した事故データ取得依頼の文書IDを元にデータベースから事故データを取得し、ステップS804で損害保険会社の画像サーバに外部ネットワーク(インターネット回線)を介して事故データを送信する。この事故データを画像サーバがステップS805で受信する。この事故データには、依頼種別が含まれており、ステップS720から処理が移行した場合には、新規が付加され、ステップS605から処理が移行した場合には、再送が付加される。
【0102】
ステップS806では、画像サーバがステップS805で受信した事故データを解析し、依頼種別が新規か再送かを判別する。
【0103】
依頼種別が新規の場合には、ステップS810でデータベースに事故データを登録し、ステップS811で損害保険PCに事故データ登録完了通知メールを送信する。このメールを損害保険PCが受信する(不図示)。
【0104】
依頼種別が再送の場合には、ステップS808で、ステップS805で受信した事故データの画像情報(画像ID)に合致するデータベースの該当縮小画像をオリジナル画像で更新、縮小有無を「無」に更新し、ステップS809で損害保険PCにオリジナル画像登録完了通知メールを送信する。このメールを損害保険PCが受信する(不図示)。
【0105】
ここで、ステップS803とステップS804の処理の詳細について図27を用いて更に説明する。
【0106】
図27は、事故データ取得処理から事故データ送信処理のフローチャートである。
【0107】
まずステップS2701では、データストレージサーバはステップS802で受信した事故データ取得依頼の文書IDを元にデータベースから事故データを取得する。
【0108】
ステップS2702では、取得した事故データに縮小画像が含まれるか否かを判定する。縮小画像か否かは、図19の縮小有無によって判定することが可能である。縮小画像が含まれる場合には、ステップS2704に処理を移し、縮小画像が含まれない場合にはステップS2703へ処理を移す。
【0109】
ステップS2703では、縮小画像が含まれない、つまり画像サーバにオリジナル画像も送信することになるため、データストレージサーバのデータベースから、事故データを削除する。
【0110】
ステップS2704では、ステップS2701で取得した事故画像を画像サーバに送信する。この際、縮小画像かオリジナル画像かを識別するための識別情報も送信する。これにより、損害保険PC側で表示する画像が縮小画像がオリジナル画像かを識別可能に表示することが可能となる。
【0111】
また、所定サイズより大きい画像(オリジナル画像)を取得した場合には、第1のサーバから削除することで、データの増大を防ぐことが可能となる。
【0112】
次に、図9では損害保険PCでの事故データ参照処理および画像参照処理について説明する。つまり、ステップS809の後に続く処理である。なお、ステップS811の後に表示される処理として、ステップS1121やステップS1122にも適用可能である。
【0113】
ユーザ操作により事故データ参照指示がされた場合に、ステップS901では、画像サーバのデータベースから事故情報(図18)、画像情報(図19 サムネイル画像、各画像の縮小有無)、添付ファイル情報(図20)を取得し、ステップS902では、損害保険PCに事故データ参照画面(図22)を表示する。縮小有無が有の画像のサムネイル画像には縮小されていることを示す縮小マーク(2201)を表示する。縮小マークの付いているサムネイル画像が選択されている場合にはオリジナル画像再送依頼を可能とする。
【0114】
ステップS903では、ユーザ操作により画像表示指示がされた場合に、選択された画像の縮小有無をステップS904で判別し、縮小有の場合にはステップS905でデータベースから縮小画像を取得し、縮小無の場合にはステップS906でデータベースからオリジナル画像を取得する。
【0115】
ステップS907で縮小画像またはオリジナル画像を画像表示画面(図23または図24)に表示する。画像表示画面に縮小画像が表示されている場合にはオリジナル画像再送依頼を可能とする。
【0116】
次に、図10ではデータストレージサーバに格納されている画像情報削除処理について説明する。
【0117】
ステップS1001でデータストレージサーバが事案クローズ情報取得依頼を送信する。この依頼を損害保険会社の画像サーバがステップS1002で受信する。
【0118】
ステップS1003で画像サーバが事故完了情報(事故が完了した事故番号群)を送信する。事故完了情報はデータストレージサーバがステップS1004で受信する。
【0119】
ステップS1005〜ステップS1008は、ステップS1004で取得した事故完了情報分繰り返し処理を行う。
【0120】
ステップS1005でデータストレージサーバはデータベースから事故完了情報の事故番号に合致する画像伝送依頼情報(画像伝送依頼ID)を取得する。
【0121】
ステップS1006ではステップS1005で画像伝送依頼情報が取得できたかを判別し、取得失敗時は次の事故完了情報に対するステップS1005〜ステップS1008の処理を行う。
【0122】
取得成功時はステップS1007で、ステップS1005で取得した画像伝送依頼情報(画像伝送依頼ID)に合致するオリジナル画像情報をデータベースから全て削除する。
【0123】
ステップS1008で、ステップS1005で取得した画像伝送依頼情報をデータベースから削除する。
【0124】
以下、図12〜図17はデータストレージサーバ データベース(106)のテーブル構成図である。
【0125】
図12は、本実施形態の画像管理システムにおけるオリジナル画像情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0126】
図12に示すように、オリジナル画像情報テーブルは、画像識別ID、オリジナル画像データ、画像伝送依頼ID等の情報から構成される。オリジナル画像情報は、画像を縮小した場合の元画像をオリジナル画像情報として格納する。
【0127】
図13は、本実施形態の画像管理システムにおける画像伝送依頼情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0128】
図13に示すように、画像伝送依頼情報テーブルは、画像伝送依頼情報が格納されたテーブルであり、画像伝送依頼ID、工場ID、事故番号、依頼日時、損害保険ID等の情報から構成される。
【0129】
図14は、本実施形態の画像管理システムにおける指定縮小サイズ情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0130】
図14に示すように、指定縮小サイズ情報テーブルは、損害保険ID、サイズ情報(横、縦)等の情報から構成される。指定縮小サイズ情報は損害保険各社ごとに指定可能とする。
【0131】
図15は、本実施形態の画像管理システムにおける損害保険情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0132】
図15に示すように、損害保険情報テーブルは、損害保険ID、損害保険名等の情報から構成される。
【0133】
図16は、本実施形態の画像管理システムにおける工場情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0134】
図16に示すように、工場情報テーブルは、工場ID、工場名等の情報から構成される。
【0135】
図17は、本実施形態の画像管理システムにおける文書情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0136】
図17に示すように、文書情報テーブルは、文書ID、文書名、登録日時、更新日時、工場ID、文書データ等の情報から構成される。
【0137】
以下、図18〜図20は画像サーバ データベース(101)のテーブル構成図である。
【0138】
図18は、本実施形態の画像管理システムにおける事故情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0139】
図18に示すように、事故情報テーブルは、案件ID、事故番号、登録番号等の情報から構成される。
【0140】
図19は、本実施形態の画像管理システムにおける画像情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0141】
図19に示すように、画像情報テーブルは、画像ID、オリジナル画像データ、サムネイル画像データ、案件ID、画像識別ID、縮小有無等の情報から構成される。オリジナル画像データには、縮小画像またはオリジナル画像のどちらかが格納され、縮小画像が格納された場合には縮小有無は「有」、オリジナル画像が格納された場合には縮小有無は「無」となる。
【0142】
図20は、本実施形態の画像管理システムにおける添付ファイル情報テーブルの一例を示すテーブル構成図である。
【0143】
図20に示すように、添付ファイル情報テーブルは、添付ファイルID、添付ファイルデータ、案件ID等の情報から構成される。
【0144】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態によれば、所定サイズよりオリジナル画像は第1のサーバに蓄積しつつ、オリジナル画像から所定サイズより小さい縮小画像を生成して、第2のサーバに画像を送信することで、レスポンスを向上させると共に、審査時にオリジナル画像の参照が必要な場合には、縮小画像に対応するオリジナル画像を取得することができる。
【0145】
また、所定サイズより大きい画像(オリジナル画像)を取得した場合には、第1のサーバから削除することで、データの増大を防ぐことができる。
【0146】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0147】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0148】
また、本発明におけるプログラムは、図4〜図11、図27に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図4〜図11の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図4〜図11、図27の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0149】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0150】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0151】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0152】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0153】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0154】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0155】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0156】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0157】
100 画像サーバ
101 データベース
102 損害保険PC
103 ローカルエリアネットワーク
104 外部ネットワーク
105 データストレージサーバ
106 データベース
107 修理工場PC
301 申請情報入力部
302 第1の送信部
303 第1の受信部
304 サイズ判定部
305 生成部
306 第2の送信部
307 第2の受信部
308 第3の送信部
309 オリジナル画像取得部
310 第4の送信部
311 第3の受信部
312 表示部
313 取得要求送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像と申請情報を登録する第1の情報処理装置と、登録された画像と申請情報を蓄積する外部の第1のサーバと、前記第1のサーバから外部のネットワークを介して受信した画像と申請情報を蓄積する第2のサーバと、当該第2のサーバに蓄積されている画像と申請情報を用いて審査するための第2の情報処理装置を含む画像管理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
オリジナル画像と申請情報を入力する申請情報入力手段と、
前記申請情報入力手段で入力されたオリジナル画像と申請情報を、前記第1のサーバに送信する第1の送信手段とを備え、
前記第1のサーバは、
前記オリジナル画像と前記申請情報を、前記第1の情報処理装置から受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記オリジナル画像が所定のサイズより大きいか否かを判定するサイズ判定手段と、
前記サイズ判定手段で所定のサイズより大きいと判定される場合には、前記第2の情報処理装置で審査するために用いる縮小画像を前記オリジナル画像から生成する生成手段と、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は前記縮小画像と、前記申請情報を前記第2のサーバに送信する第2の送信手段とを備え、
前記第2のサーバは、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第2の受信手段と、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を前記第2の情報処理装置に送信する第3の送信手段と、
前記第2の情報処理装置からの前記縮小画像に対応するオリジナル画像の取得要求に従って、前記第1のサーバから前記縮小画像に対応するオリジナル画像を取得するオリジナル画像取得手段と、
前記第2の情報処理装置で表示するべく、前記オリジナル画像取得手段で取得したオリジナル画像を前記第2の情報処理装置に送信する第4の送信手段とを備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第2のサーバから前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で受信した前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を用いて申請情報を審査するべく、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像を表示する表示手段と、
前記表示手段で表示した画像が縮小画像である場合に、ユーザの指示に従って、前記第1のサーバから、ユーザの指示のあった前記縮小画像に対応するオリジナル画像を前記表示手段で表示するべく、オリジナル画像の取得要求を送信する取得要求送信手段と
を備えることを特徴とする画像管理システム。
【請求項2】
前記第1のサーバは、
前記第1の受信手段で受信した、前記オリジナル画像と前記申請情報を記憶する第1の記憶手段と、
前記第2の送信手段で、前記縮小画像と前記申請情報を前記第2のサーバに送信する場合には、前記第1の記憶手段で記憶した前記オリジナル画像と前記申請情報を削除することなく、前記第2の送信手段で、所定サイズより小さいオリジナル画像と前記申請情報を前記第2のサーバに送信する場合に、前記所定サイズより小さいオリジナル画像と前記申請情報を前記第1の記憶手段から削除する削除手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像管理システム。
【請求項3】
前記第2の送信手段は、送信する画像が、オリジナル画像か縮小画像かを識別するための識別情報を送信し、
前記第2の受信手段は、前記識別情報と共に、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信し、
前記表示手段は、前記識別情報に従って、オリジナル画像か縮小画像かを識別可能にした前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像管理システム。
【請求項4】
前記表示手段は、前記オリジナル画像である画像を表示する場合に、オリジナル画像の取得要求をしないようにし、前記縮小画像である画像を表示する場合に、当該縮小画像に対応するオリジナル画像の取得要求を送信するためのオリジナル画像送信依頼ボタンを表示することを特徴とする請求項3に記載の画像管理システム。
【請求項5】
前記取得要求送信手段は、前記オリジナル画像送信依頼ボタンの押下に応じて、オリジナル画像の取得要求を送信することを特徴とする請求項4に記載の画像管理システム。
【請求項6】
画像と申請情報を登録する第1の情報処理装置と、登録された画像と申請情報を蓄積する外部の第1のサーバと、前記第1のサーバから外部のネットワークを介して受信した画像と申請情報を蓄積する第2のサーバと、当該第2のサーバに蓄積されている画像と申請情報を用いて審査するための第2の情報処理装置を含む画像管理システムの処理方法であって、
前記第1の情報処理装置が、
オリジナル画像と申請情報を入力する申請情報入力ステップと、
前記申請情報入力ステップで入力されたオリジナル画像と申請情報を、前記第1のサーバに送信する第1の送信ステップと実行し、
前記第1のサーバが、
前記オリジナル画像と前記申請情報を、前記第1の情報処理装置から受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップで受信した前記オリジナル画像が所定のサイズより大きいか否かを判定するサイズ判定ステップと、
前記サイズ判定ステップで所定のサイズより大きいと判定される場合には、前記第2の情報処理装置で審査するために用いる縮小画像を前記オリジナル画像から生成する生成ステップと、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は前記縮小画像と、前記申請情報を前記第2のサーバに送信する第2の送信ステップとを実行し、
前記第2のサーバが、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第2の受信ステップと、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を前記第2の情報処理装置に送信する第3の送信ステップと、
前記第2の情報処理装置からの前記縮小画像に対応するオリジナル画像の取得要求に従って、前記第1のサーバから前記縮小画像に対応するオリジナル画像を取得するオリジナル画像取得ステップと、
前記第2の情報処理装置で表示するべく、前記オリジナル画像取得ステップで取得したオリジナル画像を前記第2の情報処理装置に送信する第4の送信ステップとを実行し、
前記第2の情報処理装置が、
前記第2のサーバから前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第3の受信ステップと、
前記第3の受信ステップで受信した前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を用いて申請情報を審査するべく、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像を表示する表示ステップと、
前記表示ステップで表示した画像が縮小画像である場合に、ユーザの指示に従って、前記第1のサーバから、ユーザの指示のあった前記縮小画像に対応するオリジナル画像を前記表示ステップで表示するべく、オリジナル画像の取得要求を送信する取得要求送信ステップと
を実行することを特徴とする処理方法。
【請求項7】
画像と申請情報を登録する第1の情報処理装置と、登録された画像と申請情報を蓄積する外部の第1のサーバと、前記第1のサーバから外部のネットワークを介して受信した画像と申請情報を蓄積する第2のサーバと、当該第2のサーバに蓄積されている画像と申請情報を用いて審査するための第2の情報処理装置を含む画像管理システムで実行可能なプログラムあって、
前記第1の情報処理装置を、
オリジナル画像と申請情報を入力する申請情報入力手段と、
前記申請情報入力手段で入力されたオリジナル画像と申請情報を、前記第1のサーバに送信する第1の送信手段として機能させ、
前記第1のサーバを、
前記オリジナル画像と前記申請情報を、前記第1の情報処理装置から受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記オリジナル画像が所定のサイズより大きいか否かを判定するサイズ判定手段と、
前記サイズ判定手段で所定のサイズより大きいと判定される場合には、前記第2の情報処理装置で審査するために用いる縮小画像を前記オリジナル画像から生成する生成手段と、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は前記縮小画像と、前記申請情報を前記第2のサーバに送信する第2の送信手段として機能させ、
前記第2のサーバを、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第2の受信手段と、
前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を前記第2の情報処理装置に送信する第3の送信手段と、
前記第2の情報処理装置からの前記縮小画像に対応するオリジナル画像の取得要求に従って、前記第1のサーバから前記縮小画像に対応するオリジナル画像を取得するオリジナル画像取得手段と、
前記第2の情報処理装置で表示するべく、前記オリジナル画像取得手段で取得したオリジナル画像を前記第2の情報処理装置に送信する第4の送信手段として機能させ、
前記第2の情報処理装置を、
前記第2のサーバから前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で受信した前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像と、前記申請情報を用いて申請情報を審査するべく、前記所定サイズより小さいオリジナル画像又は縮小画像を表示する表示手段と、
前記表示手段で表示した画像が縮小画像である場合に、ユーザの指示に従って、前記第1のサーバから、ユーザの指示のあった前記縮小画像に対応するオリジナル画像を前記表示手段で表示するべく、オリジナル画像の取得要求を送信する取得要求送信手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate