説明

画像編集装置、画像編集方法、およびコンピュータープログラム

【課題】二次元バーコードが含まれる画像を縮小して印刷する場合であっても、誤り訂正能力のレベルを下げることなく、この二次元バーコードに示される文字列を表わす新たな二次元バーコードを従来よりも確実に提供する。
【解決手段】原稿画像50の中の二次元バーコード50Aを解析することによって二次元バーコード50Aに示される文字列を判別し、この文字列を複数の分割文字列に分割し、分割文字列ごとに、二次元バーコード50Aよりも低いバージョンでありかつ所定のサイズよりも大きいセルからなる第二の二次元バーコードを生成する。そして、原稿画像50から二次元バーコード50Aを除去し第二の二次元バーコードを配置することによって、出力用の画像を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元バーコードを処理する装置および方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、QR(Quick Response)コードなどの二次元バーコードが普及している。チラシ、パンフレット、および書籍などの様々な印刷物にQRコードが印刷されている。
【0003】
印刷物に印刷されている画像をコピー機で縮小して複写することがある。また、画像には、QRコードが含まれていることもある。画像を縮小して複写すると、当然、QRコードも縮小される。すると、複写されたこのQRコードをスキャナーまたはデジタルカメラで読み取って解析しようとしても、解析することができないことがある。
【0004】
QRコードを縮小して印刷する技術として、次の技術が提案されている。QRコードのサイズを小さくする際に、セルのサイズを縮小してQRコード全体を縮小するのではなく、セルのサイズはそのままで、QRコードのバージョンを下げることによって、QRコード全体のサイズを縮小する(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−321175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、バージョンが低いほどQRコードによって表わすことのできる文字数が少ない。
【0007】
したがって、引用文献1に記載される技術によると、バージョンを下げて新たなQRコードを生成し印刷するので、元のQRコードに示される文字列をすべて表わすことができないことがある。または、誤り訂正能力のレベルを下げなければならないことがある。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、QRコードなどの二次元バーコードが含まれる画像を縮小して印刷する場合であっても、誤り訂正能力のレベルを下げることなく、この二次元バーコードに示される文字列を表わす新たな二次元バーコードを従来よりも確実に提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態に係る画像編集装置は、第一の画像に含まれる第一の二次元バーコードに示される文字列を判別する文字列判別手段と、前記文字列を複数に分割した分割文字列ごとに、前記第一の二次元バーコードよりも低いバージョンでありかつ所定のサイズよりも大きいセルからなる第二の二次元バーコードを生成する、二次元バーコード生成手段と、前記第一の画像から前記第一の二次元バーコードを除去し前記第二の二次元バーコードを配置することによって、出力用の画像である第二の画像を生成する出力用画像生成手段と、を有する。好ましくは、さらに、前記第二の画像を用紙に印刷する印刷手段、を有する。
【0010】
または、前記二次元バーコード生成手段は、前記第二の二次元バーコードとして、所定の倍率に縮小した前記第一の二次元バーコードのサイズ以下の二次元バーコードを生成し、前記出力用画像生成手段は、前記第二の二次元バーコードを、前記所定の倍率に縮小した前記第一の画像に配置することによって、前記第二の画像を生成する。
【0011】
または、前記第一の二次元バーコードは、モノクロの二次元バーコードであって、前記二次元バーコード生成手段は、前記第二の二次元バーコードとしてカラーの二次元バーコードを生成する。
【0012】
または、前記第一の画像には、さらに、前記第一の二次元バーコード以外のオブジェクトと余白とが含まれており、前記二次元バーコード生成手段は、前記第二の二次元バーコードとして、前記第一の二次元バーコードがあった位置または前記余白に一列に並べることができるサイズの二次元バーコードを生成する。
【0013】
または、前記第一の画像には、さらに、前記第一の二次元バーコード以外のオブジェクトと余白とが含まれており、前記出力用画像生成手段は、前記第一の二次元バーコードがあった位置および前記余白のうちの予め決められた優先順位の位置から順に前記第二の二次元バーコードを配置する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、二次元バーコードが含まれる画像を縮小して印刷する場合であっても、誤り訂正能力のレベルを下げることなく、この二次元バーコードに示される文字列を表わす新たな二次元バーコードを従来よりも確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】画像形成装置を含むネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。
【図2】画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】画像形成装置のスキャンユニットおよび印刷ユニットなどの構成の例を示す図である。
【図4】編集ソフトウェアによって実現される画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。
【図5】原稿画像の例を示す図である。
【図6】縮小の前後の二次元バーコードの切出シンボルのサイズの例を示す図である。
【図7】バージョンダウンバーコード生成処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図8】文字列の分割および二次元バーコードの生成の例を説明するための図である。
【図9】原稿画像および縮小画像の例を示す図である。
【図10】バーコード合成画像の生成の手順の例を説明するための図である。
【図11】二次元バーコードの配置の例を示す図である。
【図12】二次元バーコードの配置の例を示す図である。
【図13】二次元バーコードの配置の例を示す図である。
【図14】原稿画像のコピージョブを実行する際の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図15】バーコード合成画像の生成の手順の変形例を説明するための図である。
【図16】二次元バーコードの配置の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、画像形成装置1を含むネットワークシステムの全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、画像形成装置1のスキャンユニット10eおよび印刷ユニット10fなどの構成の例を示す図である。
【0017】
図1において、画像形成装置1は、一般にMFP(Multi Function Peripherals)または複合機などと呼ばれる装置であって、コピー、PCプリント、ファックス、スキャナー、およびドキュメントサーバーなどの機能を集約した装置である。
【0018】
PCプリント機能は、パーソナルコンピューターなどの端末装置から画像データを受信し画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンタ機能」または「ネットワークプリンティング機能」などと呼ばれることもある。
【0019】
ドキュメントサーバー機能は、ユーザーごとに「個人ボックス」または「ボックス」などと呼ばれる、パーソナルコンピューターにおけるフォルダまたはディレクトリなどに相当する記憶領域を設け、管理する機能である。「ボックス機能」と呼ばれることもある。ユーザーは、自分のボックスに画像データなどをファイル単位で保存しておくことができる。
【0020】
画像形成装置1は、通信回線NWを介して端末装置2などの装置と通信を行うことができる。
【0021】
画像形成装置1は、図2および図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャンユニット10e、印刷ユニット10f、ネットワークインタフェース10g、操作パネル10h、ファクシミリユニット10i、画像処理回路10j、および自動原稿送り装置10kなどによって構成される。
【0022】
CPU10aは、画像形成装置1の全体的な制御などを行う制御部である。ROM10cまたは大容量記憶装置10dには、上述の各機能を実現するためのオペレーティングシステムおよびミドルウェアなどのソフトウェアがインストールされている。また、スキャンユニット10eによって得られた画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施すソフトウェアや、用紙の供給と同期して主走査ラインごとに画像データを読み出してレーザダイオードを駆動するソフトウェアなどがインストールされている。さらに、複写の対象の原稿に含まれている二次元バーコードを編集するための編集ソフトウェア1SWがインストールされている。この編集ソフトウェア1SWについては、後に詳細に説明する。以下、二次元バーコードとしてモノクロのQR(Quick Response)コードが用いられる場合を例に説明する。QRコードは、登録商標である。
【0023】
これらのソフトウェアを構成するソフトウェアモジュールは、必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
【0024】
これらのソフトウェアによる処理の一部または全部を画像処理回路10jによって行ってもよい。画像処理回路10jは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成することができる。
【0025】
ネットワークインタフェース10gは、通信回線NWを介して端末装置2などの装置を相手にTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルで通信を行う。ネットワークインタフェース10gとして、例えばNIC(Network Interface Card)が用いられる。
【0026】
操作パネル10hは、キー入力部10h1、タッチパネルディスプレイ10h2、および副電源スイッチ10h3などによって構成される。
【0027】
キー入力部10h1は、いわゆるハードウェアキーであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキーなどによって構成される。
【0028】
タッチパネルディスプレイ10h2には、ユーザーに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザーが所望する処理の種類および処理条件を入力するための画面、およびCPU10aなどで実行された処理の結果を示す画面などが表示される。ユーザーは、これらの画面を見ながらキー入力部10h1またはタッチパネルディスプレイ10h2を操作することによって、画像形成装置1に対して情報および指令を入力することができる。
【0029】
副電源スイッチ10h3は、スリープモードなどの省電力モードへ移行するように画像形成装置1に対してユーザーが指示するためのスイッチである。
【0030】
自動原稿送り装置10kは、ADF(Auto Document Feeder)であって、原稿給紙トレイにセットされた原稿を1枚ずつスキャンユニット10eのプラテンガラス上の所定の位置へ搬送し、スキャンユニット10eによる原稿の読取り後に原稿排紙トレイへ原稿を排出する。
【0031】
また、自動原稿送り装置10kは、原稿セットセンサー10k1を備えている。原稿セットセンサー10k1は、原稿がセットされたことを公知のタクトスイッチによって検知し、CPU10aへ通知する。
【0032】
スキャンユニット10eは、プラテンガラスの上にセットされた原稿(用紙)に記されている写真、文字、絵、図表などからなる画像を読み取って画像データを生成する。
【0033】
また、スキャンユニット10eは、装置持ち上げセンサー10e1を備えている。装置持ち上げセンサー10e1は、自動原稿送り装置10kが持ち上げられたことを公知の磁気センサーによって検知し、CPU10aへ通知する。
【0034】
ファクシミリユニット10iは、公衆電話回線を介してファックス端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りするための装置である。
【0035】
印刷ユニット10fは、スキャンユニット10eによって読み取られた画像のほか、端末装置2またはファックス端末などから受信した画像データに示される画像を用紙に印刷する。また、編集ソフトウェア1SWによって二次元バーコードの処理がなされた画像を用紙に印刷する。
【0036】
印刷ユニット10fは、画像形成部11、自動両面ユニット12、給紙部13、および給紙キャビネット14などによって構成される。
【0037】
画像形成部11は、タンデム方式および電子写真方式のカラーの印刷エンジンであって、感光体ドラム31a、31b、31c、および31d、露光走査ユニット32a、32b、32c、および32d、転写ベルト33、および前扉センサー34などによって構成される。
【0038】
感光体ドラム31a、31b、31c、および31dは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒に対応する感光体ドラムである。同様に、露光走査ユニット32a、32b、32c、および32dは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、および黒に対応する露光走査ユニットである。
【0039】
露光走査ユニット32a、32b、32c、および32dは、それぞれ、CPU10aからの信号に基づいて印刷対象の画像に応じて露光することによって、感光体ドラム31a、31b、31c、および31dに静電潜像を作像する。そして、各色のトナーが付着する。
【0040】
転写ベルト33には、感光体ドラム31a、31b、31c、31dのそれぞれに形成された各色のトナー像が重ねられる。これにより、フルカラーのトナー像が転写ベルト33に形成される。
【0041】
前扉センサー34は、公知のタクトスイッチによって、前扉カバーが開放されたことを検知し、CPU10aへ通知する。
【0042】
給紙部13は、画像形成装置1に標準に装備されている、画像形成部11へ用紙を供給するためのユニットである。給紙部13は、1つまたは複数の給紙カセット13aおよびピックアップローラー13bなどによって構成される。給紙カセット13aには、用紙が収納される。ピックアップローラー13bは、給紙カセット13aから用紙を1枚ずつピックアップして画像形成部11へ搬出する。
【0043】
給紙キャビネット14は、給紙部13と同様に画像形成部11へ用紙を供給するユニットであるが、画像形成装置1にオプションとして装備される。給紙キャビネット14の給紙カセット14aからピックアップローラー14bによって送り出された用紙は給紙部13を経由して画像形成部11へ供給される。
【0044】
そして、転写ベルト33に形成されたトナー像が、給紙部13または給紙キャビネット14から搬出されてきた用紙に転写される。
【0045】
自動両面ユニット12は、片面に画像が印刷された用紙の裏表を反転させて、通紙経路上で一旦スイッチバックさせ、再度、画像形成部11へ給紙する。これにより、両面印刷が可能になる。
【0046】
図1に戻って、端末装置2は、画像形成装置1による印刷などのサービスを受けるためのクライアントである。端末装置2には、画像形成装置1を制御するためのドライバーなどがインストールされている。端末装置2として、パーソナルコンピューター、スマートフォン、またはPDA(Personal Digital Assistant)などが用いられる。
【0047】
図4は、編集ソフトウェア1SWによって実現される画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。図5は、原稿画像50の例を示す図である。図6は、縮小の前後の二次元バーコード50Aの切出シンボル50Akのサイズの例を示す図である。図7は、バージョンダウンバーコード生成処理の流れの例を説明するフローチャートである。図8は、文字列5CRの分割および二次元バーコード52Aの生成の例を説明するための図である。図9は、原稿画像50および縮小画像51の例を示す図である。図10は、バーコード合成画像53の生成の手順の例を説明するための図である。図11〜図13は、二次元バーコード52Aの配置の例を示す図である。
【0048】
次に、編集ソフトウェア1SWによる画像形成装置1の処理内容を、図4などを参照しながら説明する。
【0049】
編集ソフトウェア1SWは、図4に示す二次元バーコード検出部101、入力切出シンボルサイズ検出部102、縮小切出シンボルサイズ算出部103、第一の読取可否判別部104、二次元バーコード解析部105、二次元バーコード生成部106、新切出シンボルサイズ算出部107、第二の読取可否判別部108、解像度変換部121、イメージ分離部122、およびイメージ合成部123などの機能を実現するためのソフトウェアである。
【0050】
編集ソフトウェア1SWは、いわゆる縮小コピーのジョブを実行する際に、二次元バーコードが小さくなり過ぎないように調整するために用いられる。
【0051】
ユーザーは、複写(コピー)の対象である画像が記された用紙を自動原稿送り装置10kにセットするとともに、操作パネル10hを操作して縮小の倍率(以下、「縮小率Rs」と記載する。)を入力しスタートの指令を入力する。例えば、縦横ともに70%に縮小したい場合は、ユーザーは、縮小率Rsとして「0.7」または「70%」を入力する。縮小率Rsが小さいほど、原稿の画像は小さく印刷される。
【0052】
すると、自動原稿送り装置10kは、スキャンユニット10eのプラテンガラス上の所定の位置へ用紙を搬送する。スキャンユニット10eは、用紙に記されている画像を読み取って画像データ化する。以下、読み取られた画像を「原稿画像50」と記載する。
【0053】
二次元バーコード検出部101は、原稿画像50から二次元バーコードを検出する。一般に、QRコードは、所定の位置に3つの切出シンボルを有する。そこで、二次元バーコード検出部101は、これらの切出シンボルを検出することによって、二次元バーコードを検出する。切出シンボルは、「位置検出パターン」または「ファインダパターン」などと呼ばれることもある。以下、図5のように、原稿画像50の中の二次元バーコードを「二次元バーコード50A」と記載する。二次元バーコード50Aの切出シンボルを「切出シンボル50Ak」と記載する。また、原稿画像50の中の二次元バーコード50A以外のオブジェクトを「オブジェクト50B」と記載する。図5の例では、原稿画像50にオブジェクト50Bが3つ含まれている。
【0054】
入力切出シンボルサイズ検出部102は、二次元バーコード検出部101によって原稿画像50から二次元バーコード50Aが検出されたら、切出シンボル50Akのサイズを検出する。ところで、一般に、切出シンボルの形状は正方形である。つまり、縦の辺の長さおよび横の辺の長さが等しい。そこで、入力切出シンボルサイズ検出部102は、切出シンボル50Akのサイズとして、図6(A)のように切出シンボル50Akの一辺の長さLkを検出する。
【0055】
縮小切出シンボルサイズ算出部103は、二次元バーコード50Aの縮小後の切出シンボルのサイズとして、検出された長さLkに、入力された縮小率Rsを掛けることによって、縮小後の一辺の長さLsを算出する(図6(B)参照)。
【0056】
第一の読取可否判別部104は、縮小後の二次元バーコード50Aの読取りが可能であるか否かを、縮小切出シンボルサイズ算出部103によって算出された長さLsと閾値αとを比較することによって、判別する。長さLsが閾値αを超えていれば、読取りが可能であると判別する。一方、長さLsが閾値α以下であれば、読取りが不能であると判別する。なお、「読取りが可能」とは、二次元バーコードを、それに示される文字列の判別が可能な程度に鮮明にスキャナーまたはデジタルカメラによって読み取ることができることを、意味する。
【0057】
例えば、ある原稿画像50の切出シンボル50Akの長さLkが「2.0mm(ミリメートル)」であり、縮小率Rsとして「70%」が入力され、かつ閾値αが「1.6mm」である場合は、長さLsは、
Ls=2.0×70%=1.4
である。よって、長さLsは閾値α以下なので、第一の読取可否判別部104は、読取りが不能であると、判別する。
【0058】
二次元バーコード解析部105は、縮小後の二次元バーコード50Aの読取りが不能であると第一の読取可否判別部104によって判別された場合に、二次元バーコード50Aを解析することによって、二次元バーコード50Aに示される文字列5CRを判別する。
【0059】
二次元バーコード生成部106は、二次元バーコード解析部105によって文字列5CRが判別された後、図7に示す手順で1つまたは複数の二次元バーコードを新たに生成する。二次元バーコード50Aのバージョンを検出し(図7の#701)、これよりも1つ低いバージョンを算出する(#702)。
【0060】
ところで、バージョンを下げると1つの二次元バーコードで表現できる文字列の長さが短くなる。したがって、算出したバージョンの二次元バーコード、1つだけでは文字列5CRを表わすことができない可能性がある。そこで、二次元バーコード生成部106は、算出したバージョンの二次元バーコードで文字列5CRを表わすのに必要な二次元バーコードの個数を算出する(#703)。複数必要な場合は、後述するように、文字列5CRを複数の分割文字列5CSに分割し、分割文字列5CSごとの二次元バーコードを生成する。
【0061】
この個数は、下げたバージョンの二次元バーコードで表現できる最長の文字列の長さを文字列5CRの長さで割ることによって、算出できる。ただし、分割文字列5CSを繋げて文字列5CRに復元するために、分割文字列5CSにシーケンス番号を付す必要がある。そこで、シーケンス番号を付すことを考慮し、除数を文字列5CRの長さの値より少し大きくしてもよい。なお、二次元バーコード生成部106は、バージョンごとの最長の文字列の長さを予め記憶している。
【0062】
そして、二次元バーコード生成部106は、図8に示すように、算出した個数に文字列5CRを分割して分割文字列5CSを生成し、それぞれの分割文字列5CSを、ステップ#702で下げたバージョンの二次元バーコードに変換する(#704)。ただし、誤り訂正能力のレベルは、落とさなくてもよい。以下、変換された二次元バーコードを「二次元バーコード52A」と記載する。ただし、個数が「1」である場合は、文字列5CRを分割することなく、下げたバージョンの二次元バーコードに変換する。よって、この場合は、二次元バーコード52Aが1つだけ生成される。
【0063】
また、二次元バーコード生成部106は、二次元バーコード52Aのサイズを、縮小後の二次元バーコード50Aのサイズつまり縮小切出シンボルサイズ算出部103によって算出されたサイズ(一辺の長さが長さLsであるサイズ)と同じになるように調整する。一般に、バージョンを下げると二次元バーコードを構成するセルの個数が減る。よって、調整によって、二次元バーコード52Aのセルのサイズは、縮小後の二次元バーコード50Aのセルのサイズよりも大きくなる。
【0064】
図4に戻って、新切出シンボルサイズ算出部107は、二次元バーコード生成部106によって生成された二次元バーコード52Aの切出シンボルの一辺の長さLnを、次の(1)式に基づいて算出する。
Ln=Lk・Rs/Rv …… (1)
ただし、「Rv」は、バージョンを下げたことによる一辺当たりのセルの個数の減少率である。よって、
Rv=Nb/Na
である。「Na」は、二次元バーコード50Aの一辺当たりのセルの個数であり、「Nb」は、二次元バーコード52Aの一辺当たりのセルの個数である。
【0065】
例えば、ある原稿画像50の切出シンボル50Akの長さLkが「2.0mm(ミリメートル)」であり、縮小率Rsとして「70%」が入力され、閾値αが「1.6mm」であり、元のバージョンの二次元バーコードの一辺当たりのセルの個数Naが「25個」であり、下げたバージョンの二次元バーコードの一辺当たりのセルの個数Nbが「21個」である場合は、長さLnは、
Ln=2.0×70%/(21/25)≒1.67
である。よって、長さLnは閾値αを超えているので、第二の読取可否判別部108は、読取りが可能であると、判別する。
【0066】
第二の読取可否判別部108は、二次元バーコード52Aの読取りが可能であるか否かを、新切出シンボルサイズ算出部107によって算出された長さLnと閾値αとを比較することによって、判別する。長さLnが閾値αを超えていれば、読取りが可能であると判別する。一方、長さLnが閾値α以下であれば、読取りが不能であると判別する。
【0067】
読取りが不能であると第二の読取可否判別部108によって判別された場合は、二次元バーコード生成部106は、バージョンをさらに1つ下げて二次元バーコード52Aを生成し直す。新切出シンボルサイズ算出部107は、生成し直された二次元バーコード52Aの切出シンボルの一辺の長さLnを算出し直す。そして、第二の読取可否判別部108は、算出し直された長さLnと閾値αとを比較することによって、生成し直された二次元バーコード52Aの読取りの可否を判別する。
【0068】
二次元バーコード生成部106、新切出シンボルサイズ算出部107、および第二の読取可否判別部108は、読取りが可能である二次元バーコード52Aが得られるまで、バージョンを1つずつ下げながら、上述の処理を実行する。
【0069】
解像度変換部121は、原稿画像50を、解像度を下げることによって、図9に示すように、縮小率Rsに縮小する。以下、縮小された原稿画像50を「縮小画像51」と記載する。また、縮小画像51の中の二次元バーコードを二次元バーコード51Aと記載し、二次元バーコード51A以外のオブジェクトを「オブジェクト51B」と記載する。
【0070】
縮小後の二次元バーコード50A(つまり、二次元バーコード51A)の読取りが可能であると第一の読取可否判別部104によって判別された場合は、イメージ分離部122およびイメージ合成部123の処理が施されることなく、縮小画像51が印刷ユニット10fによって用紙に印刷される。
【0071】
一方、縮小後の二次元バーコード50Aの読取りが不能であると判別された場合は、イメージ分離部122およびイメージ合成部123によって、図10に示すような処理が行われる。
【0072】
イメージ分離部122は、縮小画像51の二次元バーコード51Aとオブジェクト51Bとを分離することによって、二次元バーコード51Aを除去しオブジェクト51Bを残した画像を生成する。以下、この画像を「バーコード除去画像52」と記載する。
【0073】
そして、イメージ合成部123は、バーコード除去画像52の上に、二次元バーコード生成部106によって生成された最新の二次元バーコード52Aを配置し合成することによって、バーコード合成画像53を生成する。
【0074】
二次元バーコード52Aを配置する位置は、除去された二次元バーコード51Aが配置されていた位置である。ただし、二次元バーコード52Aが複数生成された場合は、図10に示したように、任意の1つの二次元バーコード52Aを、除去された二次元バーコード51Aが配置されていた位置に配置し、この二次元バーコード52Aの上、下、右、または左に残りの二次元バーコード52Aを並べて配置する。
【0075】
しかし、配置の仕方によっては、これらの二次元バーコード52Aのうちの一部がオブジェクト51Bと重なってしまうことがある。
【0076】
そこで、イメージ合成部123は、バーコード除去画像52の中からオブジェクト51Bが配置されていない領域を検出する。以下、この領域を「余白領域RY」と記載する。そして、次のように二次元バーコード52Aをバーコード除去画像52の上に配置する。以下、二次元バーコード52Aが4つ生成された場合を例に、配置の仕方の一例を説明する。
【0077】
例えば、図11(A)に示すように、二次元バーコード51Aが配置されていた位置の主走査方向に、これと同じ大きさの二次元バーコードを3つ並べることができる余白領域RYがある場合は、イメージ合成部123は、図11(B)に示すように、この余白領域RYに残りの二次元バーコード52Aを配置する。
【0078】
または、図12(A)に示すように、二次元バーコード51Aが配置されていた位置の副走査方向に、これと同じ大きさの二次元バーコードを3つ並べる余白領域RYがある場合は、同様に、イメージ合成部123は、図12(B)に示すように、この余白領域RYに残りの二次元バーコード52Aを配置する。
【0079】
または、一列にすべての二次元バーコード52Aを並べる余白領域RYが一塊には存在しないが、図13(A)に示すように、二次元バーコード52Aを1つだけ配置することができる余白領域RYが複数、離散している場合は、イメージ合成部123は、図13(B)に示すように、残りの二次元バーコード52Aをいずれかの余白領域RYに配置する。このような余白領域RYが多数ある場合は、二次元バーコード51Aが配置されていた位置に近い余白領域RYから優先的に残りの二次元バーコード52Aを配置すればよい。または、多くの個数を配置できる余白領域RYから優先的に残りの二次元バーコード52Aを配置してもよい。
【0080】
図14は、原稿画像50のコピージョブを実行する際の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0081】
次に、用紙に記されている原稿画像50を他の用紙に複写する際の画像形成装置1の全体的な処理の流れを、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
【0082】
ユーザーは、原稿画像50が記された用紙をセットし、縮小率Rsを入力し、スタートボタンを押す。
【0083】
すると、画像形成装置1は、縮小率Rsを受け付け(#11)、用紙をスキャンして原稿画像50の画像データを取得する(#12)。
【0084】
縮小率Rsとして100%未満の値を受け付けた場合は(#13でYes)、画像形成装置1は、原稿画像50の中から二次元バーコード50Aの検出を試みる(#14)。二次元バーコード50Aを検出することができた場合は(#15でYes)、二次元バーコード50Aの切出シンボル50Akの一辺の長さLkを検出する(#16)。さらに、長さLkに縮小率Rsを掛けることによって、縮小後の切出シンボル50Akの一辺の長さLsを検出する(#17)。
【0085】
画像形成装置1は、長さLsと閾値αとを比較することによって、縮小後の二次元バーコード50Aの読取りの可否を判別する(#18)。
【0086】
読取りが可能であると判別した場合は(#19でYes)、画像形成装置1は、原稿画像50を縮小率Rsに縮小することによって縮小画像51を生成し(#20)、白紙に印刷する(#29)
一方、読取りが不能であると判別した場合は(#19でNo)、画像形成装置1は、二次元バーコード50Aに示される文字列5CRを判別し(#21)、二次元バーコード50Aの代わりに印刷する二次元バーコード52Aを生成する処理を行う(#22)。この処理の手順は、前に図7で説明した通りである。つまり、バージョンを下げて二次元バーコード52Aを生成する。
【0087】
画像形成装置1は、生成した二次元バーコード52Aの切出シンボルの一辺の長さLnを検出し(#23)、長さLnと閾値αとを比較することによって、二次元バーコード52Aの読取りの可否を判別する(#24)。
【0088】
読取りが不能であると判別した場合は(#25でNo)、画像形成装置1は、さらにバージョンを下げて二次元バーコード52Aを生成し直す。そして、読取りが可能であると判別できるまで、バージョンを徐々に下げて二次元バーコード52Aを生成し直す(#22〜#24)。
【0089】
読取りの可能な二次元バーコード52Aを生成することができたら(#25でYes)画像形成装置1は、原稿画像50を縮小率Rsに縮小することによって縮小画像51を生成し(#26)、縮小画像51から二次元バーコード51Aを分離し除去することによってバーコード除去画像52を生成する(#27)。そして、読取りの可能な二次元バーコード52Aをバーコード除去画像52の上に配置し合成することによってバーコード合成画像53を生成し(#28)、白紙に印刷する(#29)。
【0090】
なお、縮小率Rsが100%以上である場合、つまり、等倍または拡大が指定された場合は(#13でNo)、画像形成装置1は、従来通り、原稿画像50を等倍でまたは拡大して白紙に印刷する(#20、29)。また、縮小率Rsが100%未満であっても、二次元バーコード50Aが検出しなかった場合は(#15でNo)、画像形成装置1は、従来通り、原稿画像50を縮小して白紙に印刷する(#20、29)。
【0091】
本実施形態によると、原稿画像50を縮小して印刷する場合であっても、誤り訂正能力のレベルを下げることなく、原稿画像50の中の二次元バーコード50Aに示される文字列を表わす新たなQRコード52Aを従来よりも確実に提供することができる。
【0092】
図15は、バーコード合成画像53の生成の手順の変形例を説明するための図である。図16は、二次元バーコード52Aの配置の変形例を示す図である。
【0093】
本実施形態では、二次元バーコードとしてモノクロのQRコードを用いる場合を例に説明したが、画像形成装置1は、次のように処理を行ってもよい。
【0094】
画像形成装置1は、二次元バーコード50AがカラーのQRコードである場合は、二次元バーコード52AとしてカラーのQRコードを1つまたは複数、生成し、二次元バーコード50Aの代わりに配置し印刷してもよい。この際の処理の手順は、二次元バーコード50Aも二次元バーコード52AもモノクロのQRコードである場合と、同様である。
【0095】
なお、カラーのQRコードは、一般に「三次元バーコード」または「三次元QRコード」などと呼ばれることもある。また、各セルの色として、赤、緑、青、イエロー、マゼンタ、シアン、黒、および白などの色が用いられる。
【0096】
または、画像形成装置1は、二次元バーコード50AがカラーのQRコードであっても、いわゆるモノクロスキャナーでの読取りを可能にするために、二次元バーコード52AとしてモノクロのQRコードを生成し、二次元バーコード50Aの代わりに配置し印刷してもよい。
【0097】
この場合は、縮小率Rsが100%未満であるか否かに関わらず、画像形成装置1は、図14で説明したステップ#21〜#29の処理を実行する。つまり、図15に示すように、カラーの二次元バーコード50Aに示されている文字列5CRを判別し、この文字列5CRを必要に応じて分割し1つまたは複数のモノクロの二次元バーコード52Aを生成する。そして、読取り可能な二次元バーコード52Aを生成することができたら、二次元バーコード50Aの代わりにこれらの二次元バーコード52Aを配置することによってバーコード合成画像53を生成し、印刷する。
【0098】
なお、図15において、スラッシュとほぼ同じ向きのハッチ(つまり、右上から左下方向の斜線のハッチ)のセル、バックスラッシュとほぼ同じ向きのハッチ(つまり、左上から右下方向の斜線のハッチ)のセル、および網線のハッチのセルは、黒でも白でもない、互いに異なる色のセルである。例えば、スラッシュとほぼ同じ向きのハッチのセルの色はシアンであり、バックスラッシュとほぼ同じ向きのハッチのセルの色はマゼンタであり、網線のハッチのセルの色はイエローである。また、黒で塗り潰したセルの色は黒であり、それ以外のセルの色は白である。
【0099】
または、画像形成装置1は、二次元バーコード52AとしてモノクロのQRコードの代わりにカラーのQRコードを用いてバーコード合成画像53を生成し印刷してもよい。カラーのQRコードは、同じセル数のモノクロのQRコードよりも、示すことができる文字数が多い。よって、カラーのQRコードを用いることによって、セル数を減らしても文字列5CRを分割することなく1つの二次元バーコード52Aで表わすことができる。
【0100】
余白領域RYが狭い場合は、読取りが可能な二次元バーコード52Aを生成することができても、図16(A)に示すように、余白領域RYにすべての二次元バーコード52Aを一列に配置することができないことがある。このような場合は、画像形成装置1は、二次元バーコード50Aの縮小率のみを縮小率Rsよりも低くして、さらにバージョンの低い二次元バーコード52Aを生成してもよい。これにより、図16(B)に示すように、二次元バーコード52Aをより小さくすることができ、余白領域RYへの配置を行いやすくすることができる。
【0101】
本実施形態では、スキャンユニット10eによって読み取った原稿画像50を縮小する場合を例に説明したが、端末装置2から送信されたきた画像データまたはボックスに保存されている画像データに基づいて画像を縮小して印刷する場合も、本発明を用いることができる。
【0102】
本実施形態では、画像形成装置1は、二次元バーコード52Aを生成するごとに読取りの可否を判別した。しかし、バージョンが分かれば、二次元バーコード52Aを生成しなくても切出シンボルのサイズ(一辺の長さ)を知ることができる。そこで、画像形成装置1を次のように構成してもよい。
【0103】
画像形成装置1に、バージョンごとの切出シンボルのサイズを予め記憶させておく。画像形成装置1は、バージョンを下げるごとに、そのバージョンで二次元バーコード52Aを生成する前に、読取りの可否を判別する。そして、可能であれば、そのバージョンで二次元バーコード52Aを生成する。
【0104】
本実施形態では、画像形成装置1は、原稿画像50を縮小し縮小画像51を生成した後に二次元バーコードを除去したが、原稿画像50から二次元バーコードを除去した後に縮小してもよい。
【0105】
閾値αは、縮小前の二次元バーコード50Aの切出シンボル50Akの一辺の長さと同じ値であってもよいし、それ以上の値であってもよい。スキャナーの読取りの解像度に応じて決めておいてもよい。ユーザーが操作パネル10hを操作して任意に設定できるようにしてもよい。
【0106】
本実施形態では、二次元バーコードとしてQRコードを用いたが、他の規格の二次元バーコードを用いる場合も、本発明を適用することができる。
【0107】
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0108】
1 画像形成装置(画像編集装置、印刷装置)
104 第一の読取可否判別部(解析可否判別手段)
105 二次元バーコード解析部(文字列判別手段)
106 二次元バーコード生成部(二次元バーコード生成手段)
123 イメージ合成部(出力用画像生成手段)
10f 印刷ユニット(印刷手段、第一の印刷手段、第二の印刷手段)
50 原稿画像(第一の画像)
50A 二次元バーコード(第一の二次元バーコード)
5CR 文字列
5CS 分割文字列
52A 二次元バーコード(第二の二次元バーコード)
53 バーコード合成画像(第二の画像)
RY 余白領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の画像に含まれる第一の二次元バーコードに示される文字列を判別する文字列判別手段と、
前記文字列を複数に分割した分割文字列ごとに、前記第一の二次元バーコードよりも低いバージョンでありかつ所定のサイズよりも大きいセルからなる第二の二次元バーコードを生成する、二次元バーコード生成手段と、
前記第一の画像から前記第一の二次元バーコードを除去し前記第二の二次元バーコードを配置することによって、出力用の画像である第二の画像を生成する出力用画像生成手段と、
を有することを特徴とする画像編集装置。
【請求項2】
前記第二の画像を用紙に印刷する印刷手段、を有する、
請求項1に記載の画像編集装置。
【請求項3】
前記二次元バーコード生成手段は、前記第二の二次元バーコードとして、所定の倍率に縮小した前記第一の二次元バーコードのサイズ以下の二次元バーコードを生成し、
前記出力用画像生成手段は、前記第二の二次元バーコードを、前記所定の倍率に縮小した前記第一の画像に配置することによって、前記第二の画像を生成する、
請求項1または請求項2に記載の画像編集装置。
【請求項4】
前記第一の二次元バーコードは、モノクロの二次元バーコードであって、
前記二次元バーコード生成手段は、前記第二の二次元バーコードとしてカラーの二次元バーコードを生成する、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像編集装置。
【請求項5】
前記第一の画像には、さらに、前記第一の二次元バーコード以外のオブジェクトと余白とが含まれており、
前記二次元バーコード生成手段は、前記第二の二次元バーコードとして、前記第一の二次元バーコードがあった位置または前記余白に一列に並べることができるサイズの二次元バーコードを生成する、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像編集装置。
【請求項6】
前記第一の画像には、さらに、前記第一の二次元バーコード以外のオブジェクトと余白とが含まれており、
前記出力用画像生成手段は、前記第一の二次元バーコードがあった位置および前記余白のうちの予め決められた優先順位の位置から順に前記第二の二次元バーコードを配置する、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像編集装置。
【請求項7】
第一の二次元バーコードを含む第一の画像を所定の倍率に縮小して印刷する印刷装置であって、
前記所定の倍率に縮小した前記第一の二次元バーコードを読み取って解析することが可能か否かを判別する、解析可否判別手段と、
前記解析可否判別手段によって可能であると判別された場合に、前記第一の画像を前記所定の倍率に縮小して印刷する第一の印刷手段と、
前記解析可否判別手段によって不能であると判別された場合に、前記第一の二次元バーコードに示される文字列を判別する文字列判別手段と、
前記文字列を複数に分割した分割文字列ごとに、前記第一の二次元バーコードよりも低いバージョンでありかつ所定のサイズよりも大きいセルからなる第二の二次元バーコードを生成する、二次元バーコード生成手段と、
前記第一の二次元バーコードを除去しかつ前記所定の倍率に縮小した前記第一の画像に前記第二の二次元バーコードを配置することによって、出力用の画像である第二の画像を生成する出力用画像生成手段と、
前記第二の画像を用紙に印刷する第二の印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
画像処理装置に、
第一の画像に含まれる第一の二次元バーコードに示される文字列を判別する処理と、
前記文字列を複数に分割した分割文字列ごとに、前記第一の二次元バーコードよりも低いバージョンでありかつ所定のサイズよりも大きいセルからなる第二の二次元バーコードを生成する処理と、
前記第一の画像から前記第一の二次元バーコードを除去し前記第二の二次元バーコードを配置することによって、出力用の画像である第二の画像を生成する処理と、
を実行させることを特徴とする画像編集方法。
【請求項9】
画像処理装置に、
第一の画像に含まれる第一の二次元バーコードに示される文字列を判別する処理と、
前記文字列を複数に分割した分割文字列ごとに、前記第一の二次元バーコードよりも低いバージョンでありかつ所定のサイズよりも大きいセルからなる第二の二次元バーコードを生成する処理と、
前記第一の画像から前記第一の二次元バーコードを除去し前記第二の二次元バーコードを配置することによって、出力用の画像である第二の画像を生成する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータープログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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