画像表示システム、学習システム、画像表示方法、および制御プログラム
【課題】画像と共に文字列を表示する際に、ユーザの興味を惹くような演出を行う画像表示システムを実現する。
【解決手段】サーバ2は、文字領域を設定する文字領域設定部6と、第1文字列を文字領域に配置する文字列配置部7とを備える。ユーザ端末3は、表示制御部12と、操作部11とを備え、表示制御部12は、ユーザによる操作量に応じて、撮影画像中の第1文字列の表示/非表示を切り替える。
【解決手段】サーバ2は、文字領域を設定する文字領域設定部6と、第1文字列を文字領域に配置する文字列配置部7とを備える。ユーザ端末3は、表示制御部12と、操作部11とを備え、表示制御部12は、ユーザによる操作量に応じて、撮影画像中の第1文字列の表示/非表示を切り替える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバおよび/またはユーザ端末を含む画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末において、画像の所定位置にメッセージ等の画像を合成し、グリーティングメールとして送信するものがある。また、撮影画像にデータベースから取り出した台詞を合成する撮像装置がある(特許文献1)。
【0003】
また、ゲームのヒントを表示する際に、キーとなる単語(ヒント文字列)に遮蔽オブジェクトを重畳させて表示し、ユーザがタッチした位置のヒント文字列を表示させるプログラムがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−88749号公報(2009年4月23日公開)
【特許文献2】特開2010−233959号公報(2010年10月21日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成では、吹き出しに台詞を表示するだけのものであり、表示/非表示を切り替えて学習用途に使用することはできない。また、特許文献2の構成では、ヒント文字列を表示/非表示させるものであり、文字列が撮影されたものであるかのように文字列を表示することはできない。
【0006】
本発明の目的は、画像と共に文字列を表示する際に、ユーザの興味を惹くような演出を行う画像表示システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像表示システムは、撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定手段と、上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置手段と、上記第1文字列および上記撮影画像の表示を制御する表示制御手段と、ユーザによる操作を受け付ける操作入力手段とを含み、上記表示制御手段は、上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示した後、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる制御を行うことを特徴としている。
【0008】
本発明に係る画像表示方法は、撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定ステップと、上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置ステップと、上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させる第1表示ステップと、ユーザによる操作を受け付ける操作入力ステップと、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる第2表示ステップとを含むことを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、撮影画像の中の第1文字列を非表示状態にして撮影画像を表示し、ユーザの操作量に応じて撮影画像の中の文字領域において第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる。このような表示の演出により、撮影画像および第1文字列に対するユーザの興味を惹くことができる。また、あらかじめ撮影した撮影画像に、後から文字列を重ねることができるので、撮影画像と文字列との組み合わせの種類を容易に増やすことができる。よって、ユーザの画像および文字列への興味を惹く画像表示を行うことができる。
【0010】
また、上記表示制御手段は、ユーザによる特定の操作の繰り返しに応じた分の上記第1文字列の一部を、上記撮影画像上に表示させる制御を行う構成であってもよい。
【0011】
また、上記操作入力手段は、表示画面上をタッチ操作可能なタッチパネルを備え、上記表示制御手段は、タッチされた位置の上記第1文字列の一部を上記撮影画像上に表示させる制御を行う構成であってもよい。
【0012】
また、上記文字領域は矩形の領域であり、上記文字領域が傾いている場合、上記文字列配置手段は、上記文字領域の傾きに合わせて上記第1文字列を傾けて上記文字領域に配置する構成であってもよい。
【0013】
また、上記文字列配置手段は、上記撮影画像上に上記第1文字列を合成した合成画像を生成し、上記表示制御手段は、上記合成画像の上記文字領域に遮蔽画像を重ねて表示させる制御を行うことにより、上記第1文字列を非表示状態にする構成であってもよい。
【0014】
また、上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記遮蔽画像の透明度を上昇させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させる構成であってもよい。
【0015】
また、上記表示制御手段は、上記撮影画像を含むレイヤに上記第1文字列を含むレイヤを重ねて表示する制御を行い、上記第1文字列を透明にすることにより、上記第1文字列を非表示状態にする構成であってもよい。
【0016】
また、上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記第1文字列の透明度を低下させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させる構成であってもよい。
【0017】
また、上記設定手段は、上記撮影画像の中の所定の記号の位置およびサイズに基づき、上記文字領域を設定する構成であってもよい。
【0018】
また、上記設定手段は、上記撮影画像の中の無地の矩形の領域を上記文字領域として設定する構成であってもよい。
【0019】
また、上記画像表示システムは、サーバとユーザ端末とを含み、上記サーバは、上記設定手段と上記文字列配置手段とを備え、上記ユーザ端末は、上記表示制御手段と上記操作入力手段とを備える構成であってもよい。
【0020】
本発明に係る学習システムは、上記画像表示システムを含み、上記表示制御手段が上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させている間またはその前に、上記第1文字列に対応する第2文字列を表示または音声によってユーザに提示する制御を行う提示制御手段を含む構成であってもよい。
【0021】
また、上記第2文字列は、上記第1文字列の意味を示す文字列であってもよい。
【0022】
なお、上記画像表示システムは、一部をコンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像表示システムをコンピュータにて実現させる制御プログラム、および上記制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0023】
以上のように本発明によれば、撮影画像の中の第1文字列を非表示状態にして撮影画像を表示し、ユーザの操作量に応じて撮影画像の中の文字領域において第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる。このような表示の演出により、撮影画像および第1文字列に対するユーザの興味を惹くことができる。また、あらかじめ撮影した撮影画像に、後から文字列を重ねることができるので、撮影画像と文字列との組み合わせの種類を容易に増やすことができる。よって、ユーザの画像および文字列への興味を惹く画像表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る一実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。
【図2】英単語学習アプリの画面の一例を示す図である。
【図3】英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。
【図4】英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。
【図5】英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。
【図6】英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。
【図7】英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。
【図8】撮影画像における文字領域を示す図である。
【図9】二次元バーコードを含むボードを撮影した撮影画像を示す図である。
【図10】サーバによる英単語画像の生成処理フローを示すフローチャートである。
【図11】ユーザ端末による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【図12】サーバによる処理フローを示すフローチャートである。
【図13】ユーザ端末による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る他の実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。
【図15】ユーザ端末における処理フローを示すフローチャートである。
【図16】本発明に係るさらに他の実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。
【図17】サーバによる処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
[実施形態1]
本実施形態では、本発明を英単語学習アプリ(アプリケーション)に適用した学習システムについて説明する。ユーザは、英単語学習アプリをサーバからユーザ端末にダウンロードして、ユーザ端末にインストールして利用する。インストールされた英単語学習アプリは、ユーザ端末を制御して各種の動作および画面表示を行う。ここでは、ユーザ端末は、タッチパネルを備えるスマートフォン(高機能携帯電話)である。
【0027】
<英単語学習アプリの概略>
本実施形態の英単語学習アプリは、撮影された画像の中に英単語を表示する。
【0028】
図2は、本実施形態の英単語学習アプリの画面の一例を示す図である。図2に示す画面では、ユーザ端末の表示画面20に、人物が持つ黒板(ボード)に英単語「delicious」が描かれた画像21が表示されている。画像21では、英単語は、人物が持つ黒板に書かれていたように撮影画像に合成されている。また、画像21の下側の訳語表示領域22には、該英単語の意味を示す日本語「おいしい」が表示される。英単語学習アプリは、1つの英単語を1つの撮影画像(人物画像)に対応付けて、英単語毎に異なる撮影画像を表示する。そのため、ユーザは、画像を楽しみながら英単語を学習することができる。
【0029】
訳語表示領域22の下側には、複数のメニューボタン23〜27が表示される。例えば、ユーザがタッチパネル上でメニューボタン23を選択(タッチ)すると、英単語学習アプリは、新着単語モードに移行する。ユーザがメニューボタン24を選択すると、英単語学習アプリは、単語帳モードに移行する。ユーザがメニューボタン25を選択すると、英単語学習アプリは、お気に入りモードに移行する。ユーザがメニューボタン26を選択すると、英単語学習アプリは、学習モードに移行する。ユーザがメニューボタン27を選択すると、英単語学習アプリは、復習モードに移行する。
【0030】
図2に示す画面は、新着単語モードの画面の一例である。英単語学習アプリは、所定の期間毎に、サーバに追加される英単語(英単語に対応する画像)をダウンロードすることができる。例えば、英単語学習アプリは、英単語学習アプリの起動時にサーバに新着の英単語があるか否かを確認し、新着の英単語があればその画像をユーザ端末にダウンロードする。英単語学習アプリは、ダウンロードした新着の英単語の画像21をユーザ端末の表示画面20に表示させる。なお、新着の英単語の画像が複数ある場合、ユーザは画像上で左または右にフリック操作(スライド操作)することで、別の英単語の画像を表示画面20に表示させることができる。
【0031】
画像21上の左側には投稿ボタン28と、お気に入り登録ボタン29とが表示される。ユーザが投稿ボタン28を選択すると、英単語学習アプリは、例えばブログやSNS(ソーシャルネットワークサービス)に投稿するためのモードに移行する。ユーザがお気に入り登録ボタン29を選択すると、英単語学習アプリは、現在表示されている英単語の画像21をお気に入りとして登録する。例えば、お気に入りとして登録された画像21および英単語は、お気に入りモードで一覧表示される。
【0032】
図3は、本実施形態の英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。単語帳モードでは、英単語学習アプリは、既にダウンロードされた英単語およびその訳語のリストを表示する。なお、リストの下側には、各メニューボタン23〜27が表示される。ユーザはリスト上で、上または下にフリック操作することで、リストをスクロールさせることができる。また、ユーザがリストから1つの英単語を選択すると、その英単語の画像を表示する。
【0033】
図4は、本実施形態の英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。図4では、ユーザが選択した英単語「link」の画像31が表示画面20に表示されている。英単語「link」の画像31は、英単語「delicious」の画像21とは異なる人物の撮影画像を使用したものである。単語帳モードの画像表示画面においても、図2に示す新着単語モードと同様に、訳語表示領域22、各メニューボタン23〜27、投稿ボタン28、およびお気に入り登録ボタン29が表示される。単語帳モードの画像表示画面では、画像31上の左側に、リスト表示ボタン32が表示される。ユーザがリスト表示ボタン32を選択すると、図3に示す単語帳のリスト表示の画面に遷移する。また、ユーザは画像上で左または右にフリック操作することで、ダウンロード済みの別の英単語の画像を表示画面20に表示させることができる。
【0034】
図5は、本実施形態の英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。英単語学習アプリは、学習モードに移行すると、いずれかの英単語に対応する画像41を表示する。学習モードには、英単語と日本語の訳語のうち、日本語の訳語だけを表示する日本語表示モードと、英単語だけを表示する英語表示モードとがある。図5は、訳語表示領域22に日本語の訳語だけを表示する日本語表示モードの画面を示す。学習モードの画像表示画面においても、図2に示す新着単語モードと同様に、各メニューボタン23〜27、投稿ボタン28、およびお気に入り登録ボタン29が表示される。学習モードの画像表示画面では、画像41の上側に、英語ボタン42、日本語ボタン43、および復習登録ボタン44が表示される。ユーザが英語ボタン42を選択すると、日本語の訳語を表示せずに英単語だけを表示する英語表示モードに移行する。逆に、英語表示モードの時に、ユーザが日本語ボタン43を選択すると、英単語を表示せずに日本語の訳語だけを表示する日本語表示モードに移行する。ユーザが復習登録ボタン44を選択すると、現在表示されている画像41の英単語を、復習対象の英単語として登録する。復習モードでは、復習対象として登録された英単語の画像を表示する。
【0035】
図5に示す学習モードの画面では、撮影画像の中の人物が持つ黒板に対応する矩形領域45に別の画像(遮蔽画像)が重ねられて表示されており、黒板に描かれている英単語が隠されている。遮蔽画像は、背景の領域(黒板)と同じ色の画像であってもよいし、異なる色の画像であってもよい。ユーザが矩形領域45をタッチするとタッチした位置の遮蔽画像が消え、その箇所の英単語の文字が表示される。例えば、ユーザが図5に示すライン46に沿って画面をなぞった場合、図6に示すように、なぞった位置の付近に対応する英単語の一部「deli」が表示される。英単語の他の箇所についても、同様の操作によって表示させることができる。ユーザは、当初の英単語が非表示の状態で、訳語表示領域22の訳語「おいしい」から対応する英単語を類推し、その後、画像中の黒板をなぞって英単語を表示状態にすることにより答え合わせをすることができる。
【0036】
図7は、本実施形態の英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。図7に示す画面では、英語表示モードになっており、英単語は表示されているが、その日本語の訳語が非表示状態になっている。この場合、ユーザが訳語表示領域22をタッチすると、日本語の訳語が表示状態になる。
【0037】
<学習システムの構成>
図1は、本実施形態の学習システム1の構成を示す概略的なブロック図である。学習システム(画像表示システム)1は、サーバ2とユーザ端末3とを含んで構成される。サーバ2およびユーザ端末3は、ネットワーク4に接続可能であり、ネットワーク4を介して互いに通信可能である。ここでは、1つのサーバとして説明するが、各機能が複数のサーバによって実現されていてもよい。ユーザ端末3は、携帯電話端末およびPC(パーソナルコンピュータ)端末およびPDA(Personal Digital Assistant)等の端末を含む。
【0038】
サーバ2は、データベース5、文字領域設定部(設定手段)6、文字列配置部(文字列配置手段)7、および通信部8を備える。
【0039】
データベース5は、主として複数の撮影画像と、各画像に1対1で対応付けられた英単語と、各画像または英単語に関する情報(英単語の訳語等)とを対応付けて記憶する。
【0040】
文字領域設定部6は、データベース5から撮影画像を取得し、撮影画像において英単語を表示するための文字領域を設定する。具体的には、文字領域設定部6は、撮影画像から無地(色がほぼ一定)の矩形領域を検出し、検出した矩形領域を文字領域として設定する。図8は、撮影画像50における文字領域45を示す図である。例えば、文字領域設定部6は、無地の領域を抽出し、抽出した領域のうち、条件に合致するものを文字領域45として設定する。条件としては、例えば、矩形の領域であること、所定の範囲の大きさであること、または所定の範囲の色であること等がある。なお、抽出した無地の領域に対して文字領域45を大きく設定したり、または、小さく設定したりしてもよい。文字領域設定部6は、撮影画像50と文字領域45の情報とを対応付けてデータベース5に記憶させる。
【0041】
なお、文字領域設定部6は、撮影画像の中の所定の記号の位置およびサイズに応じて、文字領域を設定してもよい。例えば、二次元バーコードを印字したボードを持たせた被写体を撮影する。図9は、二次元バーコード47を含むボードを撮影した撮影画像50を示す図である。文字領域設定部6は、撮影画像の中の二次元バーコード47を検出し、二次元バーコードを中心として、例えば二次元バーコードの大きさの高さ方向に2倍かつ幅方向に3倍の領域を文字領域として設定してもよい。また、倍率の情報またはボードの色等の情報を二次元バーコードに含ませることもできる。なお、文字領域設定部6は、撮影画像中の二次元バーコードをその周囲の色で上書きして、図8のように文字領域を無地にする。また、二次元バーコードに限らず、傾き(方向)と大きさとを判別可能な所定の記号をボードに付しておき、該記号に基づいて文字領域を設定することもできる。
【0042】
また、文字領域を手動で設定してもよい。例えば、文字領域設定部6は、英単語学習アプリの提供者の指示を受け付け、その指示に基づいて矩形の文字領域を設定してもよい。
【0043】
文字列配置部7は、データベース5から、撮影画像と、該撮影画像に対応する、文字領域の情報および英単語とを取得する。文字列配置部7は、文字領域に収まるように、英単語を配置する。例えば、文字列配置部7は、英単語「delicious」を示す文字列画像(背景は透明)を、文字領域の高さおよび幅に合うように(収まるように)拡大縮小する。文字列配置部7は、英単語の文字列画像を、矩形の文字領域の傾きに合わせて傾けて、撮影画像に合成し、ボード(文字領域)の位置に英単語の文字が合成された合成画像を生成する。文字列配置部7は、英単語の文字が合成された合成画像(英単語画像)を、英単語および文字領域の情報と対応付けてデータベース5に記憶させる。なお、文字列配置部7は、撮影画像の文字領域の色に応じて合成する文字列の色を決定してもよい。
【0044】
通信部8は、ユーザ端末3の要求に応じて、英単語画像を、対応付けられた情報(英単語、その訳語、および文字領域の情報等)と共にユーザ端末3に送信する。通信部8は、英単語学習アプリ自体をユーザ端末3に送信してもよい。
【0045】
ユーザ端末3は、記憶部9、送受信部10、操作部(操作入力手段)11、表示制御部(表示制御手段)12、および表示部13を備える。送受信部10、操作部11、および表示制御部12は、ユーザ端末3が備えるメモリおよび演算装置と英単語学習アプリとが協働して機能するものである。
【0046】
記憶部9は、主として複数の英単語画像を、対応付けられた情報(英単語、その訳語、および文字領域の情報等)と共に対応付けて記憶する。また、記憶部9は、英単語の文字列を隠すための遮蔽画像を記憶する。
【0047】
送受信部10は、サーバ2に新たな英単語画像(新着単語)があるか否かを問い合わせ、あれば新たな英単語画像をサーバ2からダウンロードする。送受信部10は、サーバ2から取得した英単語画像および対応付けられた情報(英単語、その訳語、および文字領域の情報等)を、記憶部9に記憶させる。
【0048】
操作部11は、ユーザ端末3の表示画面に重ねて設けられたタッチパネル(図示せず)を有する。操作部11は、タッチパネルからの入力を受け付け、ユーザによる操作の情報を表示制御部12に出力する。
【0049】
表示制御部12は、表示画面を備える表示部13を制御して、表示部13の表示画面に図2〜図7に示すような画像を表示させる。表示制御部12の詳細な動作は後述する。
【0050】
(英単語画像の生成)
図10は、サーバ2による英単語画像の生成処理フローを示すフローチャートである。
【0051】
例えば、英単語学習アプリの提供者(サービス提供者)は、英単語を合成するための人物画像を撮影し、撮影画像を英単語等の情報に対応付けてデータベース5に登録する。なお、撮影の際、例えば無地の黒板等のボードを人物に持たせて撮影する。
【0052】
文字領域設定部6は、データベース5から撮影画像を取得し、無地の矩形領域を検出し、検出した矩形領域を文字領域として設定する(S1)。
【0053】
文字列配置部7は、設定された文字領域に収まるように英単語の文字列画像の大きさを調整し、撮影画像に英単語の文字列画像を合成する(S2)。
【0054】
合成された画像(英単語画像)は、ユーザ端末3の要求に応じてユーザ端末3に送信される。
【0055】
(学習モードにおける処理)
図11は、ユーザ端末3による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【0056】
ここでは、ユーザ端末3の記憶部9が記憶する英単語画像は、英単語の文字列が撮影画像に既に合成されたものである。
【0057】
学習モードにおいて、図5に示すような画面表示を行う場合、表示制御部12は、英単語画像のレイヤの文字領域に遮蔽画像のレイヤを重ねることにより、英単語の文字列を隠して(非表示状態にして)英単語画像を表示画面に表示させる(S11)。なお、表示制御部12は、遮蔽画像の大きさを、文字領域の大きさに合わせて調節して、文字領域に重ねる。
【0058】
操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける(S12)。操作部11は、ユーザがタッチパネルをタッチした場合、タッチした位置の情報を表示制御部12に出力する。
【0059】
ユーザが表示画面上の画像の遮蔽画像の部分(文字領域の部分)をタッチした場合、表示制御部12は、遮蔽画像のレイヤにおいて、ユーザがタッチした位置に対応した部分の遮蔽画像の透明度を上昇させる(S13)。これにより、図6に示すように英単語画像のレイヤの英単語の文字列の少なくとも一部が表示状態になるようにする。表示制御部12は、ユーザの操作量に応じて透明度を徐々に上げていってもよい。例えば、ユーザが繰り返し遮蔽画像の部分をなぞった場合、その部分の透明度をさらに上げてもよい。また、表示制御部12は、ユーザの操作量に応じて透明にする箇所(面積)を徐々に増加させてもよい。
【0060】
本実施形態の学習システム1では、撮影画像の中の英単語を非表示にしておき、ユーザの操作量に応じて徐々に(段階的に)英単語を表示させることができる。このような表示の演出により、学習効果を高めることができる。また、学習システム1は、英単語が被写体と共に撮影されているかのように、設定された文字領域に英単語を表示することができる。そのため、ユーザの画像(英単語画像)への興味を惹き、ひいてはユーザの学習意欲を高めることができる。また、学習システム1は、撮影画像と文字列とを合成した画像を用いるので、既に撮影した撮影画像に別の文字列を合成して別の英単語画像を作成することもできる。そのため、新たに別の文字列と共に被写体を撮影することなく、英単語画像のバリエーションを増やすことができる。
【0061】
<変形例>
なお、矩形の文字領域を設定する場合について説明したが、矩形に限らず、文字領域は、任意の形状の領域、例えば台形領域、扇形領域、多角形の領域、または円形(楕円)領域とすることもできる。また例えば、半径が異なる同心の2つの円弧と、その円の中心を通る2つの直線とで規定される扇状の領域を文字領域とすることもできる。
【0062】
なお、表示制御部(提示制御手段)12は、図5に示すように、英単語の訳語を英単語画像と共に表示してもよいし、英単語の訳語を表示した後で、英単語画像のみを表示してもよい。また、ユーザ端末3は、英単語の訳語を、音声等によってユーザに提示する提示制御部を備えていてもよい。
【0063】
なお、学習モードにおいて、英単語を非表示にした状態で、ユーザに解答(提示された訳語に対する英単語)を入力させる、または解答の選択肢を選択させ、表示制御部は、その結果(正否)を判定し、ユーザが学習できたか否かを判定してもよい。そして、例えば正答した場合に特典を付与してもよい。特典は、例えば、英単語画像とは別の画像を閲覧可能にしたり、解像度が高い英単語画像を閲覧可能にしたり、あるいは、次回以降、学習モードでその英単語画像の遮蔽領域をなくしてもよい。または、正答した場合に初めて、その英単語(英単語またはその訳語)が単語帳の単語リストに現れるようにしてもよい。ここで、特典として解像度が高い英単語画像(撮影画像)を閲覧可能にする場合、低解像度の英単語画像と、それに対応する高解像度の英単語画像(撮影画像)とをサーバから取得して記憶部9に記憶させておき、表示制御部は、学習モードではあらかじめ低解像度の英単語画像を表示する制御を行い、正答した場合に高解像度の英単語画像(撮影画像)を閲覧可能にしてもよい。
【0064】
また、上記ではユーザのタッチ位置に応じて非表示状態の英単語の一部を表示状態に変更したが、他の操作に応じて非表示状態の英単語の一部を表示状態にしてもよい。例えば、表示制御部は、ユーザ端末3を振る回数、またはユーザ端末3の所定のボタンの連打(選択)回数に応じて英単語を徐々に表示状態にするよう表示制御してもよい。
【0065】
なお、上記では、英単語の学習システムを例に挙げて説明しているが、これに限らず、撮影画像と任意の文字列とを組合わせることができる。
【0066】
[実施形態2]
本実施形態では、英単語画像の他の生成方法について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材・構成については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0067】
学習システム1の構成は、図1に示す実施形態1のものと同様である。本実施形態では、特に文字列配置部7および表示制御部12における処理が異なる。
【0068】
(サーバにおける処理)
図12は、サーバ2による処理フローを示すフローチャートである。
【0069】
文字領域設定部6は、実施形態1と同様に、データベース5から撮影画像を取得し、無地の矩形領域を検出し、検出した矩形領域を文字領域として設定する(S21)。
【0070】
文字列配置部7は、設定された文字領域に収まるように英単語の文字列の大きさ、位置、および傾きを調整した文字列画像を生成する(S22)。ここで、文字列画像の背景は透明である。この時点では、英単語を示す文字列画像と、文字領域が設定された撮影画像とは合成されていない。
【0071】
通信部8は、ユーザ端末3の要求に応じて、撮影画像と、それに対応する文字列画像とをユーザ端末3に送信する。
【0072】
(ユーザ端末における処理)
図13は、ユーザ端末3による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【0073】
ここでは、ユーザ端末3の記憶部9は、撮影画像と、それに対応する英単語の文字列画像とを記憶している。
【0074】
本実施形態では、表示制御部12は、撮影画像のレイヤに英単語の文字列画像のレイヤを重ね、文字列画像の文字列を透明にすることにより、英単語の文字列を非表示状態にして撮影画像を表示画面に表示させる(S31)。
【0075】
操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける(S32)。操作部11は、ユーザがタッチパネルをタッチした場合、タッチした位置の情報を表示制御部12に出力する。
【0076】
ユーザが表示画面上の画像の非表示状態の文字列の部分(または文字領域の部分)をタッチした場合、表示制御部12は、文字列画像のレイヤにおいて、ユーザがタッチした位置に対応した部分の文字列の透明度を低下させる(S33)。これにより、英単語の文字列の少なくとも一部が表示状態になるようにする。
【0077】
このように、文字列のレイヤの透明度を変更することにより、文字列の表示/非表示を切り替えてもよい。
【0078】
[実施形態3]
本実施形態では、ユーザ自身がユーザ端末を用いて単語帳を作成する形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材・構成については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0079】
図14は、本実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。学習システムは、ユーザ端末14によって構成される。ユーザ端末14は、文字領域設定部6、文字列配置部7、記憶部9、操作部11、表示制御部12、および表示部13を備える。文字領域設定部6、文字列配置部7、操作部11、および表示制御部12は、ユーザ端末14が備えるメモリおよび演算装置と英単語学習アプリとが協働して機能するものである。
【0080】
(ユーザ端末における処理)
図15は、ユーザ端末14における処理フローを示すフローチャートである。
【0081】
例えば、ユーザは、ユーザ端末14が備えるカメラを用いる等して、英単語を合成するための撮影画像を準備する。
【0082】
文字領域設定部6は、撮影画像を取得し、ユーザに文字領域の指定をさせ、撮影画像に対して文字領域を設定する(S41)。例えば、矩形領域の3隅または4隅の点をユーザに入力させることにより、文字領域設定部6は、矩形領域を特定し、該矩形領域を文字領域として設定することができる。また、例えば、あらかじめ位置および大きさが決められた複数の矩形領域から、撮影画像に合う矩形領域をユーザに選択させることにより、選択された矩形領域を文字領域として設定することができる。なお、実施形態1のように、文字領域設定部6が、無地の矩形領域を検出して文字領域を設定してもよい。
【0083】
文字列配置部7は、ユーザから撮影画像に対応する英単語の指定を受け付け、設定された文字領域に収まるように指定された英単語の文字列画像の大きさを調整し、撮影画像に英単語の文字列画像を合成する(S42)。合成された画像は、英単語画像の1つとして記憶部9に記憶される。なお、英単語画像に対応する日本語の訳語もユーザの入力に応じて設定すればよい。学習モードにおける処理は、実施形態1と同様である。
【0084】
ユーザはこのようにして、ユーザ端末14上において、単語帳に英単語画像を追加することができる。これにより、ユーザは、撮影した人物画像に限らず、ユーザの好みの画像(例えば、料理の写真、または好きなアイドルの写真等)を英単語と組合わせて、ユーザの好みの英単語帳を作成することができる。
【0085】
なお、このようにユーザが作成した単語帳または英単語画像を、通信によってユーザ端末14間で他のユーザに送信できるようにすることもできる。また、サーバに単語帳または英単語画像を投稿させ、サーバ上で特定ユーザに配信するようにすることもできる。
【0086】
[実施形態4]
本実施形態では、ユーザから画像の投稿を受け付けたサーバが単語帳を作成する形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材・構成については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0087】
図16は、本実施形態の学習システム15の構成を示す概略的なブロック図である。学習システム15は、サーバ16とユーザ端末17とを含んで構成される。サーバ16は、データベース5、文字領域設定部6、文字列配置部7、通信部8、表示制御部12、および操作入力部18を備える。ユーザ端末17は、記憶部9、送受信部10、操作部11、および表示部13を備える。
【0088】
(学習システムにおける処理)
図17は、サーバ16による処理フローを示すフローチャートである。
【0089】
サーバ16は、ユーザから、撮影画像の投稿を受け付ける(S51)。具体的には、ユーザ端末17の送受信部10は、記憶部9から撮影画像を取得し、サーバ16に送信する。サーバ16の通信部8は、撮影画像を受信し、文字領域設定部6に受信した撮影画像を出力する。
【0090】
文字領域設定部6は、通信部8を介して、文字領域の指定をユーザ端末17から受け付ける(S52)。例えば、文字領域設定部6は、あらかじめ位置および大きさが決められた複数の矩形領域から、撮影画像に合う矩形領域をユーザに選択させることにより、選択された矩形領域を文字領域として設定することができる。また、例えば、文字領域設定部6は、撮影画像をwebページとしてユーザ端末17に提供し、webページ上で矩形領域を指定させることにより、文字領域の指定を受け付けてもよい。文字領域設定部6は、撮影画像に対して文字領域を設定し、データベース5に登録する(S53)。
【0091】
文字列配置部7は、設定された文字領域に収まるように英単語の文字列画像の大きさを調整し、撮影画像に英単語の文字列画像を合成する(S54)。なお、撮影画像に対応付ける英単語は、ユーザによって指定されたものでもよいし、文字列配置部7がデータベース5の中から任意に選んでもよい。文字列配置部7は、合成した画像(英単語画像)を、データベース5に記憶させる。このようにして、ユーザによる画像の投稿を受け付けて、サーバ16に単語帳が作成される。
【0092】
サーバ16は、英単語画像をwebページとして特定の(認証された)ユーザに提供する。
【0093】
表示制御部12は、通信部8を介して、ユーザ端末17の表示部13に英単語画像を表示させる。例えば、英単語の文字列を非表示状態にして英単語画像をユーザ端末17の表示部13に表示させるために、表示制御部12は、文字領域に遮蔽画像を重ねて合成した英単語画像を、通信部8を介してユーザ端末17に送信する(S55)。
【0094】
ユーザ端末17の操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける。操作部11は、ユーザがタッチパネルをタッチした場合、タッチした位置の情報を、送受信部10を介してサーバ16に送信する。
【0095】
サーバ16の操作入力部18は、通信部8を介して、ユーザ端末17からユーザによる操作の情報を受け付ける(S56)。操作入力部18は、ユーザによる操作の情報を表示制御部12に出力する。
【0096】
ユーザが表示画面上の画像の遮蔽画像の部分(文字領域の部分)をタッチした場合、表示制御部12は、遮蔽画像のレイヤにおいて、ユーザがタッチした位置に対応した部分の遮蔽画像の透明度を上昇させた画像を、通信部8を介してユーザ端末17に送信する(S57)。これにより、表示制御部12は、ユーザ端末17の表示部13に、英単語の文字列の少なくとも一部が表示状態になった英単語画像を表示させる。
【0097】
本実施形態では、ユーザの投稿した撮影画像を元に、英単語画像を作成することができる。そのため、バラエティに富んだ英単語画像をユーザに提供することができる。ユーザに文字領域を指定させるので、ユーザは撮影画像として任意の物体が写った画像を用いることができる。
【0098】
[プログラムおよび記録媒体]
最後に、サーバ2、16、ユーザ端末3、14、17の各ブロック、特に文字領域設定部6、文字列配置部7、操作部11、表示制御部12、および操作入力部18は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPU(central processing unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0099】
すなわち、サーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0100】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0101】
また、サーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0102】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、サーバおよびユーザ端末を含む学習システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0104】
1、15 学習システム(画像表示システム)
2、16 サーバ(画像表示システム)
3、14、17 ユーザ端末(画像表示システム)
4 ネットワーク
5 データベース
6 文字領域設定部(設定手段)
7 文字列配置部(文字列配置手段)
8 通信部
9 記憶部
10 送受信部
11 操作部(操作入力手段)
12 表示制御部(表示制御手段、提示制御手段)
13 表示部
18 操作入力部(操作入力手段)
20 表示画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバおよび/またはユーザ端末を含む画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯端末において、画像の所定位置にメッセージ等の画像を合成し、グリーティングメールとして送信するものがある。また、撮影画像にデータベースから取り出した台詞を合成する撮像装置がある(特許文献1)。
【0003】
また、ゲームのヒントを表示する際に、キーとなる単語(ヒント文字列)に遮蔽オブジェクトを重畳させて表示し、ユーザがタッチした位置のヒント文字列を表示させるプログラムがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−88749号公報(2009年4月23日公開)
【特許文献2】特開2010−233959号公報(2010年10月21日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構成では、吹き出しに台詞を表示するだけのものであり、表示/非表示を切り替えて学習用途に使用することはできない。また、特許文献2の構成では、ヒント文字列を表示/非表示させるものであり、文字列が撮影されたものであるかのように文字列を表示することはできない。
【0006】
本発明の目的は、画像と共に文字列を表示する際に、ユーザの興味を惹くような演出を行う画像表示システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像表示システムは、撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定手段と、上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置手段と、上記第1文字列および上記撮影画像の表示を制御する表示制御手段と、ユーザによる操作を受け付ける操作入力手段とを含み、上記表示制御手段は、上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示した後、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる制御を行うことを特徴としている。
【0008】
本発明に係る画像表示方法は、撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定ステップと、上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置ステップと、上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させる第1表示ステップと、ユーザによる操作を受け付ける操作入力ステップと、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる第2表示ステップとを含むことを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、撮影画像の中の第1文字列を非表示状態にして撮影画像を表示し、ユーザの操作量に応じて撮影画像の中の文字領域において第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる。このような表示の演出により、撮影画像および第1文字列に対するユーザの興味を惹くことができる。また、あらかじめ撮影した撮影画像に、後から文字列を重ねることができるので、撮影画像と文字列との組み合わせの種類を容易に増やすことができる。よって、ユーザの画像および文字列への興味を惹く画像表示を行うことができる。
【0010】
また、上記表示制御手段は、ユーザによる特定の操作の繰り返しに応じた分の上記第1文字列の一部を、上記撮影画像上に表示させる制御を行う構成であってもよい。
【0011】
また、上記操作入力手段は、表示画面上をタッチ操作可能なタッチパネルを備え、上記表示制御手段は、タッチされた位置の上記第1文字列の一部を上記撮影画像上に表示させる制御を行う構成であってもよい。
【0012】
また、上記文字領域は矩形の領域であり、上記文字領域が傾いている場合、上記文字列配置手段は、上記文字領域の傾きに合わせて上記第1文字列を傾けて上記文字領域に配置する構成であってもよい。
【0013】
また、上記文字列配置手段は、上記撮影画像上に上記第1文字列を合成した合成画像を生成し、上記表示制御手段は、上記合成画像の上記文字領域に遮蔽画像を重ねて表示させる制御を行うことにより、上記第1文字列を非表示状態にする構成であってもよい。
【0014】
また、上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記遮蔽画像の透明度を上昇させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させる構成であってもよい。
【0015】
また、上記表示制御手段は、上記撮影画像を含むレイヤに上記第1文字列を含むレイヤを重ねて表示する制御を行い、上記第1文字列を透明にすることにより、上記第1文字列を非表示状態にする構成であってもよい。
【0016】
また、上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記第1文字列の透明度を低下させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させる構成であってもよい。
【0017】
また、上記設定手段は、上記撮影画像の中の所定の記号の位置およびサイズに基づき、上記文字領域を設定する構成であってもよい。
【0018】
また、上記設定手段は、上記撮影画像の中の無地の矩形の領域を上記文字領域として設定する構成であってもよい。
【0019】
また、上記画像表示システムは、サーバとユーザ端末とを含み、上記サーバは、上記設定手段と上記文字列配置手段とを備え、上記ユーザ端末は、上記表示制御手段と上記操作入力手段とを備える構成であってもよい。
【0020】
本発明に係る学習システムは、上記画像表示システムを含み、上記表示制御手段が上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させている間またはその前に、上記第1文字列に対応する第2文字列を表示または音声によってユーザに提示する制御を行う提示制御手段を含む構成であってもよい。
【0021】
また、上記第2文字列は、上記第1文字列の意味を示す文字列であってもよい。
【0022】
なお、上記画像表示システムは、一部をコンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像表示システムをコンピュータにて実現させる制御プログラム、および上記制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0023】
以上のように本発明によれば、撮影画像の中の第1文字列を非表示状態にして撮影画像を表示し、ユーザの操作量に応じて撮影画像の中の文字領域において第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる。このような表示の演出により、撮影画像および第1文字列に対するユーザの興味を惹くことができる。また、あらかじめ撮影した撮影画像に、後から文字列を重ねることができるので、撮影画像と文字列との組み合わせの種類を容易に増やすことができる。よって、ユーザの画像および文字列への興味を惹く画像表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る一実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。
【図2】英単語学習アプリの画面の一例を示す図である。
【図3】英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。
【図4】英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。
【図5】英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。
【図6】英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。
【図7】英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。
【図8】撮影画像における文字領域を示す図である。
【図9】二次元バーコードを含むボードを撮影した撮影画像を示す図である。
【図10】サーバによる英単語画像の生成処理フローを示すフローチャートである。
【図11】ユーザ端末による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【図12】サーバによる処理フローを示すフローチャートである。
【図13】ユーザ端末による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る他の実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。
【図15】ユーザ端末における処理フローを示すフローチャートである。
【図16】本発明に係るさらに他の実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。
【図17】サーバによる処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
[実施形態1]
本実施形態では、本発明を英単語学習アプリ(アプリケーション)に適用した学習システムについて説明する。ユーザは、英単語学習アプリをサーバからユーザ端末にダウンロードして、ユーザ端末にインストールして利用する。インストールされた英単語学習アプリは、ユーザ端末を制御して各種の動作および画面表示を行う。ここでは、ユーザ端末は、タッチパネルを備えるスマートフォン(高機能携帯電話)である。
【0027】
<英単語学習アプリの概略>
本実施形態の英単語学習アプリは、撮影された画像の中に英単語を表示する。
【0028】
図2は、本実施形態の英単語学習アプリの画面の一例を示す図である。図2に示す画面では、ユーザ端末の表示画面20に、人物が持つ黒板(ボード)に英単語「delicious」が描かれた画像21が表示されている。画像21では、英単語は、人物が持つ黒板に書かれていたように撮影画像に合成されている。また、画像21の下側の訳語表示領域22には、該英単語の意味を示す日本語「おいしい」が表示される。英単語学習アプリは、1つの英単語を1つの撮影画像(人物画像)に対応付けて、英単語毎に異なる撮影画像を表示する。そのため、ユーザは、画像を楽しみながら英単語を学習することができる。
【0029】
訳語表示領域22の下側には、複数のメニューボタン23〜27が表示される。例えば、ユーザがタッチパネル上でメニューボタン23を選択(タッチ)すると、英単語学習アプリは、新着単語モードに移行する。ユーザがメニューボタン24を選択すると、英単語学習アプリは、単語帳モードに移行する。ユーザがメニューボタン25を選択すると、英単語学習アプリは、お気に入りモードに移行する。ユーザがメニューボタン26を選択すると、英単語学習アプリは、学習モードに移行する。ユーザがメニューボタン27を選択すると、英単語学習アプリは、復習モードに移行する。
【0030】
図2に示す画面は、新着単語モードの画面の一例である。英単語学習アプリは、所定の期間毎に、サーバに追加される英単語(英単語に対応する画像)をダウンロードすることができる。例えば、英単語学習アプリは、英単語学習アプリの起動時にサーバに新着の英単語があるか否かを確認し、新着の英単語があればその画像をユーザ端末にダウンロードする。英単語学習アプリは、ダウンロードした新着の英単語の画像21をユーザ端末の表示画面20に表示させる。なお、新着の英単語の画像が複数ある場合、ユーザは画像上で左または右にフリック操作(スライド操作)することで、別の英単語の画像を表示画面20に表示させることができる。
【0031】
画像21上の左側には投稿ボタン28と、お気に入り登録ボタン29とが表示される。ユーザが投稿ボタン28を選択すると、英単語学習アプリは、例えばブログやSNS(ソーシャルネットワークサービス)に投稿するためのモードに移行する。ユーザがお気に入り登録ボタン29を選択すると、英単語学習アプリは、現在表示されている英単語の画像21をお気に入りとして登録する。例えば、お気に入りとして登録された画像21および英単語は、お気に入りモードで一覧表示される。
【0032】
図3は、本実施形態の英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。単語帳モードでは、英単語学習アプリは、既にダウンロードされた英単語およびその訳語のリストを表示する。なお、リストの下側には、各メニューボタン23〜27が表示される。ユーザはリスト上で、上または下にフリック操作することで、リストをスクロールさせることができる。また、ユーザがリストから1つの英単語を選択すると、その英単語の画像を表示する。
【0033】
図4は、本実施形態の英単語学習アプリの単語帳モードの画面の一例を示す図である。図4では、ユーザが選択した英単語「link」の画像31が表示画面20に表示されている。英単語「link」の画像31は、英単語「delicious」の画像21とは異なる人物の撮影画像を使用したものである。単語帳モードの画像表示画面においても、図2に示す新着単語モードと同様に、訳語表示領域22、各メニューボタン23〜27、投稿ボタン28、およびお気に入り登録ボタン29が表示される。単語帳モードの画像表示画面では、画像31上の左側に、リスト表示ボタン32が表示される。ユーザがリスト表示ボタン32を選択すると、図3に示す単語帳のリスト表示の画面に遷移する。また、ユーザは画像上で左または右にフリック操作することで、ダウンロード済みの別の英単語の画像を表示画面20に表示させることができる。
【0034】
図5は、本実施形態の英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。英単語学習アプリは、学習モードに移行すると、いずれかの英単語に対応する画像41を表示する。学習モードには、英単語と日本語の訳語のうち、日本語の訳語だけを表示する日本語表示モードと、英単語だけを表示する英語表示モードとがある。図5は、訳語表示領域22に日本語の訳語だけを表示する日本語表示モードの画面を示す。学習モードの画像表示画面においても、図2に示す新着単語モードと同様に、各メニューボタン23〜27、投稿ボタン28、およびお気に入り登録ボタン29が表示される。学習モードの画像表示画面では、画像41の上側に、英語ボタン42、日本語ボタン43、および復習登録ボタン44が表示される。ユーザが英語ボタン42を選択すると、日本語の訳語を表示せずに英単語だけを表示する英語表示モードに移行する。逆に、英語表示モードの時に、ユーザが日本語ボタン43を選択すると、英単語を表示せずに日本語の訳語だけを表示する日本語表示モードに移行する。ユーザが復習登録ボタン44を選択すると、現在表示されている画像41の英単語を、復習対象の英単語として登録する。復習モードでは、復習対象として登録された英単語の画像を表示する。
【0035】
図5に示す学習モードの画面では、撮影画像の中の人物が持つ黒板に対応する矩形領域45に別の画像(遮蔽画像)が重ねられて表示されており、黒板に描かれている英単語が隠されている。遮蔽画像は、背景の領域(黒板)と同じ色の画像であってもよいし、異なる色の画像であってもよい。ユーザが矩形領域45をタッチするとタッチした位置の遮蔽画像が消え、その箇所の英単語の文字が表示される。例えば、ユーザが図5に示すライン46に沿って画面をなぞった場合、図6に示すように、なぞった位置の付近に対応する英単語の一部「deli」が表示される。英単語の他の箇所についても、同様の操作によって表示させることができる。ユーザは、当初の英単語が非表示の状態で、訳語表示領域22の訳語「おいしい」から対応する英単語を類推し、その後、画像中の黒板をなぞって英単語を表示状態にすることにより答え合わせをすることができる。
【0036】
図7は、本実施形態の英単語学習アプリの学習モードの画面の一例を示す図である。図7に示す画面では、英語表示モードになっており、英単語は表示されているが、その日本語の訳語が非表示状態になっている。この場合、ユーザが訳語表示領域22をタッチすると、日本語の訳語が表示状態になる。
【0037】
<学習システムの構成>
図1は、本実施形態の学習システム1の構成を示す概略的なブロック図である。学習システム(画像表示システム)1は、サーバ2とユーザ端末3とを含んで構成される。サーバ2およびユーザ端末3は、ネットワーク4に接続可能であり、ネットワーク4を介して互いに通信可能である。ここでは、1つのサーバとして説明するが、各機能が複数のサーバによって実現されていてもよい。ユーザ端末3は、携帯電話端末およびPC(パーソナルコンピュータ)端末およびPDA(Personal Digital Assistant)等の端末を含む。
【0038】
サーバ2は、データベース5、文字領域設定部(設定手段)6、文字列配置部(文字列配置手段)7、および通信部8を備える。
【0039】
データベース5は、主として複数の撮影画像と、各画像に1対1で対応付けられた英単語と、各画像または英単語に関する情報(英単語の訳語等)とを対応付けて記憶する。
【0040】
文字領域設定部6は、データベース5から撮影画像を取得し、撮影画像において英単語を表示するための文字領域を設定する。具体的には、文字領域設定部6は、撮影画像から無地(色がほぼ一定)の矩形領域を検出し、検出した矩形領域を文字領域として設定する。図8は、撮影画像50における文字領域45を示す図である。例えば、文字領域設定部6は、無地の領域を抽出し、抽出した領域のうち、条件に合致するものを文字領域45として設定する。条件としては、例えば、矩形の領域であること、所定の範囲の大きさであること、または所定の範囲の色であること等がある。なお、抽出した無地の領域に対して文字領域45を大きく設定したり、または、小さく設定したりしてもよい。文字領域設定部6は、撮影画像50と文字領域45の情報とを対応付けてデータベース5に記憶させる。
【0041】
なお、文字領域設定部6は、撮影画像の中の所定の記号の位置およびサイズに応じて、文字領域を設定してもよい。例えば、二次元バーコードを印字したボードを持たせた被写体を撮影する。図9は、二次元バーコード47を含むボードを撮影した撮影画像50を示す図である。文字領域設定部6は、撮影画像の中の二次元バーコード47を検出し、二次元バーコードを中心として、例えば二次元バーコードの大きさの高さ方向に2倍かつ幅方向に3倍の領域を文字領域として設定してもよい。また、倍率の情報またはボードの色等の情報を二次元バーコードに含ませることもできる。なお、文字領域設定部6は、撮影画像中の二次元バーコードをその周囲の色で上書きして、図8のように文字領域を無地にする。また、二次元バーコードに限らず、傾き(方向)と大きさとを判別可能な所定の記号をボードに付しておき、該記号に基づいて文字領域を設定することもできる。
【0042】
また、文字領域を手動で設定してもよい。例えば、文字領域設定部6は、英単語学習アプリの提供者の指示を受け付け、その指示に基づいて矩形の文字領域を設定してもよい。
【0043】
文字列配置部7は、データベース5から、撮影画像と、該撮影画像に対応する、文字領域の情報および英単語とを取得する。文字列配置部7は、文字領域に収まるように、英単語を配置する。例えば、文字列配置部7は、英単語「delicious」を示す文字列画像(背景は透明)を、文字領域の高さおよび幅に合うように(収まるように)拡大縮小する。文字列配置部7は、英単語の文字列画像を、矩形の文字領域の傾きに合わせて傾けて、撮影画像に合成し、ボード(文字領域)の位置に英単語の文字が合成された合成画像を生成する。文字列配置部7は、英単語の文字が合成された合成画像(英単語画像)を、英単語および文字領域の情報と対応付けてデータベース5に記憶させる。なお、文字列配置部7は、撮影画像の文字領域の色に応じて合成する文字列の色を決定してもよい。
【0044】
通信部8は、ユーザ端末3の要求に応じて、英単語画像を、対応付けられた情報(英単語、その訳語、および文字領域の情報等)と共にユーザ端末3に送信する。通信部8は、英単語学習アプリ自体をユーザ端末3に送信してもよい。
【0045】
ユーザ端末3は、記憶部9、送受信部10、操作部(操作入力手段)11、表示制御部(表示制御手段)12、および表示部13を備える。送受信部10、操作部11、および表示制御部12は、ユーザ端末3が備えるメモリおよび演算装置と英単語学習アプリとが協働して機能するものである。
【0046】
記憶部9は、主として複数の英単語画像を、対応付けられた情報(英単語、その訳語、および文字領域の情報等)と共に対応付けて記憶する。また、記憶部9は、英単語の文字列を隠すための遮蔽画像を記憶する。
【0047】
送受信部10は、サーバ2に新たな英単語画像(新着単語)があるか否かを問い合わせ、あれば新たな英単語画像をサーバ2からダウンロードする。送受信部10は、サーバ2から取得した英単語画像および対応付けられた情報(英単語、その訳語、および文字領域の情報等)を、記憶部9に記憶させる。
【0048】
操作部11は、ユーザ端末3の表示画面に重ねて設けられたタッチパネル(図示せず)を有する。操作部11は、タッチパネルからの入力を受け付け、ユーザによる操作の情報を表示制御部12に出力する。
【0049】
表示制御部12は、表示画面を備える表示部13を制御して、表示部13の表示画面に図2〜図7に示すような画像を表示させる。表示制御部12の詳細な動作は後述する。
【0050】
(英単語画像の生成)
図10は、サーバ2による英単語画像の生成処理フローを示すフローチャートである。
【0051】
例えば、英単語学習アプリの提供者(サービス提供者)は、英単語を合成するための人物画像を撮影し、撮影画像を英単語等の情報に対応付けてデータベース5に登録する。なお、撮影の際、例えば無地の黒板等のボードを人物に持たせて撮影する。
【0052】
文字領域設定部6は、データベース5から撮影画像を取得し、無地の矩形領域を検出し、検出した矩形領域を文字領域として設定する(S1)。
【0053】
文字列配置部7は、設定された文字領域に収まるように英単語の文字列画像の大きさを調整し、撮影画像に英単語の文字列画像を合成する(S2)。
【0054】
合成された画像(英単語画像)は、ユーザ端末3の要求に応じてユーザ端末3に送信される。
【0055】
(学習モードにおける処理)
図11は、ユーザ端末3による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【0056】
ここでは、ユーザ端末3の記憶部9が記憶する英単語画像は、英単語の文字列が撮影画像に既に合成されたものである。
【0057】
学習モードにおいて、図5に示すような画面表示を行う場合、表示制御部12は、英単語画像のレイヤの文字領域に遮蔽画像のレイヤを重ねることにより、英単語の文字列を隠して(非表示状態にして)英単語画像を表示画面に表示させる(S11)。なお、表示制御部12は、遮蔽画像の大きさを、文字領域の大きさに合わせて調節して、文字領域に重ねる。
【0058】
操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける(S12)。操作部11は、ユーザがタッチパネルをタッチした場合、タッチした位置の情報を表示制御部12に出力する。
【0059】
ユーザが表示画面上の画像の遮蔽画像の部分(文字領域の部分)をタッチした場合、表示制御部12は、遮蔽画像のレイヤにおいて、ユーザがタッチした位置に対応した部分の遮蔽画像の透明度を上昇させる(S13)。これにより、図6に示すように英単語画像のレイヤの英単語の文字列の少なくとも一部が表示状態になるようにする。表示制御部12は、ユーザの操作量に応じて透明度を徐々に上げていってもよい。例えば、ユーザが繰り返し遮蔽画像の部分をなぞった場合、その部分の透明度をさらに上げてもよい。また、表示制御部12は、ユーザの操作量に応じて透明にする箇所(面積)を徐々に増加させてもよい。
【0060】
本実施形態の学習システム1では、撮影画像の中の英単語を非表示にしておき、ユーザの操作量に応じて徐々に(段階的に)英単語を表示させることができる。このような表示の演出により、学習効果を高めることができる。また、学習システム1は、英単語が被写体と共に撮影されているかのように、設定された文字領域に英単語を表示することができる。そのため、ユーザの画像(英単語画像)への興味を惹き、ひいてはユーザの学習意欲を高めることができる。また、学習システム1は、撮影画像と文字列とを合成した画像を用いるので、既に撮影した撮影画像に別の文字列を合成して別の英単語画像を作成することもできる。そのため、新たに別の文字列と共に被写体を撮影することなく、英単語画像のバリエーションを増やすことができる。
【0061】
<変形例>
なお、矩形の文字領域を設定する場合について説明したが、矩形に限らず、文字領域は、任意の形状の領域、例えば台形領域、扇形領域、多角形の領域、または円形(楕円)領域とすることもできる。また例えば、半径が異なる同心の2つの円弧と、その円の中心を通る2つの直線とで規定される扇状の領域を文字領域とすることもできる。
【0062】
なお、表示制御部(提示制御手段)12は、図5に示すように、英単語の訳語を英単語画像と共に表示してもよいし、英単語の訳語を表示した後で、英単語画像のみを表示してもよい。また、ユーザ端末3は、英単語の訳語を、音声等によってユーザに提示する提示制御部を備えていてもよい。
【0063】
なお、学習モードにおいて、英単語を非表示にした状態で、ユーザに解答(提示された訳語に対する英単語)を入力させる、または解答の選択肢を選択させ、表示制御部は、その結果(正否)を判定し、ユーザが学習できたか否かを判定してもよい。そして、例えば正答した場合に特典を付与してもよい。特典は、例えば、英単語画像とは別の画像を閲覧可能にしたり、解像度が高い英単語画像を閲覧可能にしたり、あるいは、次回以降、学習モードでその英単語画像の遮蔽領域をなくしてもよい。または、正答した場合に初めて、その英単語(英単語またはその訳語)が単語帳の単語リストに現れるようにしてもよい。ここで、特典として解像度が高い英単語画像(撮影画像)を閲覧可能にする場合、低解像度の英単語画像と、それに対応する高解像度の英単語画像(撮影画像)とをサーバから取得して記憶部9に記憶させておき、表示制御部は、学習モードではあらかじめ低解像度の英単語画像を表示する制御を行い、正答した場合に高解像度の英単語画像(撮影画像)を閲覧可能にしてもよい。
【0064】
また、上記ではユーザのタッチ位置に応じて非表示状態の英単語の一部を表示状態に変更したが、他の操作に応じて非表示状態の英単語の一部を表示状態にしてもよい。例えば、表示制御部は、ユーザ端末3を振る回数、またはユーザ端末3の所定のボタンの連打(選択)回数に応じて英単語を徐々に表示状態にするよう表示制御してもよい。
【0065】
なお、上記では、英単語の学習システムを例に挙げて説明しているが、これに限らず、撮影画像と任意の文字列とを組合わせることができる。
【0066】
[実施形態2]
本実施形態では、英単語画像の他の生成方法について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材・構成については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0067】
学習システム1の構成は、図1に示す実施形態1のものと同様である。本実施形態では、特に文字列配置部7および表示制御部12における処理が異なる。
【0068】
(サーバにおける処理)
図12は、サーバ2による処理フローを示すフローチャートである。
【0069】
文字領域設定部6は、実施形態1と同様に、データベース5から撮影画像を取得し、無地の矩形領域を検出し、検出した矩形領域を文字領域として設定する(S21)。
【0070】
文字列配置部7は、設定された文字領域に収まるように英単語の文字列の大きさ、位置、および傾きを調整した文字列画像を生成する(S22)。ここで、文字列画像の背景は透明である。この時点では、英単語を示す文字列画像と、文字領域が設定された撮影画像とは合成されていない。
【0071】
通信部8は、ユーザ端末3の要求に応じて、撮影画像と、それに対応する文字列画像とをユーザ端末3に送信する。
【0072】
(ユーザ端末における処理)
図13は、ユーザ端末3による学習モードにおける処理フローを示すフローチャートである。
【0073】
ここでは、ユーザ端末3の記憶部9は、撮影画像と、それに対応する英単語の文字列画像とを記憶している。
【0074】
本実施形態では、表示制御部12は、撮影画像のレイヤに英単語の文字列画像のレイヤを重ね、文字列画像の文字列を透明にすることにより、英単語の文字列を非表示状態にして撮影画像を表示画面に表示させる(S31)。
【0075】
操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける(S32)。操作部11は、ユーザがタッチパネルをタッチした場合、タッチした位置の情報を表示制御部12に出力する。
【0076】
ユーザが表示画面上の画像の非表示状態の文字列の部分(または文字領域の部分)をタッチした場合、表示制御部12は、文字列画像のレイヤにおいて、ユーザがタッチした位置に対応した部分の文字列の透明度を低下させる(S33)。これにより、英単語の文字列の少なくとも一部が表示状態になるようにする。
【0077】
このように、文字列のレイヤの透明度を変更することにより、文字列の表示/非表示を切り替えてもよい。
【0078】
[実施形態3]
本実施形態では、ユーザ自身がユーザ端末を用いて単語帳を作成する形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材・構成については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0079】
図14は、本実施形態の学習システムの構成を示す概略的なブロック図である。学習システムは、ユーザ端末14によって構成される。ユーザ端末14は、文字領域設定部6、文字列配置部7、記憶部9、操作部11、表示制御部12、および表示部13を備える。文字領域設定部6、文字列配置部7、操作部11、および表示制御部12は、ユーザ端末14が備えるメモリおよび演算装置と英単語学習アプリとが協働して機能するものである。
【0080】
(ユーザ端末における処理)
図15は、ユーザ端末14における処理フローを示すフローチャートである。
【0081】
例えば、ユーザは、ユーザ端末14が備えるカメラを用いる等して、英単語を合成するための撮影画像を準備する。
【0082】
文字領域設定部6は、撮影画像を取得し、ユーザに文字領域の指定をさせ、撮影画像に対して文字領域を設定する(S41)。例えば、矩形領域の3隅または4隅の点をユーザに入力させることにより、文字領域設定部6は、矩形領域を特定し、該矩形領域を文字領域として設定することができる。また、例えば、あらかじめ位置および大きさが決められた複数の矩形領域から、撮影画像に合う矩形領域をユーザに選択させることにより、選択された矩形領域を文字領域として設定することができる。なお、実施形態1のように、文字領域設定部6が、無地の矩形領域を検出して文字領域を設定してもよい。
【0083】
文字列配置部7は、ユーザから撮影画像に対応する英単語の指定を受け付け、設定された文字領域に収まるように指定された英単語の文字列画像の大きさを調整し、撮影画像に英単語の文字列画像を合成する(S42)。合成された画像は、英単語画像の1つとして記憶部9に記憶される。なお、英単語画像に対応する日本語の訳語もユーザの入力に応じて設定すればよい。学習モードにおける処理は、実施形態1と同様である。
【0084】
ユーザはこのようにして、ユーザ端末14上において、単語帳に英単語画像を追加することができる。これにより、ユーザは、撮影した人物画像に限らず、ユーザの好みの画像(例えば、料理の写真、または好きなアイドルの写真等)を英単語と組合わせて、ユーザの好みの英単語帳を作成することができる。
【0085】
なお、このようにユーザが作成した単語帳または英単語画像を、通信によってユーザ端末14間で他のユーザに送信できるようにすることもできる。また、サーバに単語帳または英単語画像を投稿させ、サーバ上で特定ユーザに配信するようにすることもできる。
【0086】
[実施形態4]
本実施形態では、ユーザから画像の投稿を受け付けたサーバが単語帳を作成する形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材・構成については、同じ符号を付記し、その詳細な説明を省略する。以下、本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0087】
図16は、本実施形態の学習システム15の構成を示す概略的なブロック図である。学習システム15は、サーバ16とユーザ端末17とを含んで構成される。サーバ16は、データベース5、文字領域設定部6、文字列配置部7、通信部8、表示制御部12、および操作入力部18を備える。ユーザ端末17は、記憶部9、送受信部10、操作部11、および表示部13を備える。
【0088】
(学習システムにおける処理)
図17は、サーバ16による処理フローを示すフローチャートである。
【0089】
サーバ16は、ユーザから、撮影画像の投稿を受け付ける(S51)。具体的には、ユーザ端末17の送受信部10は、記憶部9から撮影画像を取得し、サーバ16に送信する。サーバ16の通信部8は、撮影画像を受信し、文字領域設定部6に受信した撮影画像を出力する。
【0090】
文字領域設定部6は、通信部8を介して、文字領域の指定をユーザ端末17から受け付ける(S52)。例えば、文字領域設定部6は、あらかじめ位置および大きさが決められた複数の矩形領域から、撮影画像に合う矩形領域をユーザに選択させることにより、選択された矩形領域を文字領域として設定することができる。また、例えば、文字領域設定部6は、撮影画像をwebページとしてユーザ端末17に提供し、webページ上で矩形領域を指定させることにより、文字領域の指定を受け付けてもよい。文字領域設定部6は、撮影画像に対して文字領域を設定し、データベース5に登録する(S53)。
【0091】
文字列配置部7は、設定された文字領域に収まるように英単語の文字列画像の大きさを調整し、撮影画像に英単語の文字列画像を合成する(S54)。なお、撮影画像に対応付ける英単語は、ユーザによって指定されたものでもよいし、文字列配置部7がデータベース5の中から任意に選んでもよい。文字列配置部7は、合成した画像(英単語画像)を、データベース5に記憶させる。このようにして、ユーザによる画像の投稿を受け付けて、サーバ16に単語帳が作成される。
【0092】
サーバ16は、英単語画像をwebページとして特定の(認証された)ユーザに提供する。
【0093】
表示制御部12は、通信部8を介して、ユーザ端末17の表示部13に英単語画像を表示させる。例えば、英単語の文字列を非表示状態にして英単語画像をユーザ端末17の表示部13に表示させるために、表示制御部12は、文字領域に遮蔽画像を重ねて合成した英単語画像を、通信部8を介してユーザ端末17に送信する(S55)。
【0094】
ユーザ端末17の操作部11は、ユーザによる操作を受け付ける。操作部11は、ユーザがタッチパネルをタッチした場合、タッチした位置の情報を、送受信部10を介してサーバ16に送信する。
【0095】
サーバ16の操作入力部18は、通信部8を介して、ユーザ端末17からユーザによる操作の情報を受け付ける(S56)。操作入力部18は、ユーザによる操作の情報を表示制御部12に出力する。
【0096】
ユーザが表示画面上の画像の遮蔽画像の部分(文字領域の部分)をタッチした場合、表示制御部12は、遮蔽画像のレイヤにおいて、ユーザがタッチした位置に対応した部分の遮蔽画像の透明度を上昇させた画像を、通信部8を介してユーザ端末17に送信する(S57)。これにより、表示制御部12は、ユーザ端末17の表示部13に、英単語の文字列の少なくとも一部が表示状態になった英単語画像を表示させる。
【0097】
本実施形態では、ユーザの投稿した撮影画像を元に、英単語画像を作成することができる。そのため、バラエティに富んだ英単語画像をユーザに提供することができる。ユーザに文字領域を指定させるので、ユーザは撮影画像として任意の物体が写った画像を用いることができる。
【0098】
[プログラムおよび記録媒体]
最後に、サーバ2、16、ユーザ端末3、14、17の各ブロック、特に文字領域設定部6、文字列配置部7、操作部11、表示制御部12、および操作入力部18は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPU(central processing unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0099】
すなわち、サーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0100】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0101】
また、サーバ2、16、およびユーザ端末3、14、17を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0102】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、サーバおよびユーザ端末を含む学習システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0104】
1、15 学習システム(画像表示システム)
2、16 サーバ(画像表示システム)
3、14、17 ユーザ端末(画像表示システム)
4 ネットワーク
5 データベース
6 文字領域設定部(設定手段)
7 文字列配置部(文字列配置手段)
8 通信部
9 記憶部
10 送受信部
11 操作部(操作入力手段)
12 表示制御部(表示制御手段、提示制御手段)
13 表示部
18 操作入力部(操作入力手段)
20 表示画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、
上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定手段と、
上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置手段と、
上記第1文字列および上記撮影画像の表示を制御する表示制御手段と、
ユーザによる操作を受け付ける操作入力手段とを含み、
上記表示制御手段は、上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示した後、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる制御を行うことを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
上記表示制御手段は、ユーザによる特定の操作の繰り返しに応じた分の上記第1文字列の一部を、上記撮影画像上に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
上記操作入力手段は、表示画面上をタッチ操作可能なタッチパネルを備え、
上記表示制御手段は、タッチされた位置の上記第1文字列の一部を上記撮影画像上に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
上記文字領域は矩形の領域であり、
上記文字領域が傾いている場合、上記文字列配置手段は、上記文字領域の傾きに合わせて上記第1文字列を傾けて上記文字領域に配置することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項5】
上記文字列配置手段は、上記撮影画像上に上記第1文字列を合成した合成画像を生成し、
上記表示制御手段は、上記合成画像の上記文字領域に遮蔽画像を重ねて表示させる制御を行うことにより、上記第1文字列を非表示状態にすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項6】
上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記遮蔽画像の透明度を上昇させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させることを特徴とする請求項5に記載の画像表示システム。
【請求項7】
上記表示制御手段は、上記撮影画像を含むレイヤに上記第1文字列を含むレイヤを重ねて表示する制御を行い、上記第1文字列を透明にすることにより、上記第1文字列を非表示状態にすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項8】
上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記第1文字列の透明度を低下させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させることを特徴とする請求項7に記載の画像表示システム。
【請求項9】
上記設定手段は、上記撮影画像の中の所定の記号の位置およびサイズに基づき、上記文字領域を設定することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項10】
上記設定手段は、上記撮影画像の中の無地の矩形の領域を上記文字領域として設定することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項11】
サーバとユーザ端末とを含み、
上記サーバは、上記設定手段と上記文字列配置手段とを備え、
上記ユーザ端末は、上記表示制御手段と上記操作入力手段とを備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の画像表示システムを含む学習システムであって、
上記表示制御手段が上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させている間またはその前に、上記第1文字列に対応する第2文字列を表示または音声によってユーザに提示する制御を行う提示制御手段を含むことを特徴とする学習システム。
【請求項13】
上記第2文字列は、上記第1文字列の意味を示す文字列であることを特徴とする請求項12に記載の学習システム。
【請求項14】
撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、
上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定ステップと、
上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置ステップと、
上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させる第1表示ステップと、
ユーザによる操作を受け付ける操作入力ステップと、
上記操作入力ステップにおけるユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる第2表示ステップとを含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項15】
撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、
上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定ステップと、
上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置ステップと、
上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させる第1表示ステップと、
ユーザによる操作を受け付ける操作入力ステップと、
上記操作入力ステップにおけるユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる第2表示ステップとを、コンピュータに実行させる制御プログラム。
【請求項1】
撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、
上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定手段と、
上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置手段と、
上記第1文字列および上記撮影画像の表示を制御する表示制御手段と、
ユーザによる操作を受け付ける操作入力手段とを含み、
上記表示制御手段は、上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示した後、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる制御を行うことを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
上記表示制御手段は、ユーザによる特定の操作の繰り返しに応じた分の上記第1文字列の一部を、上記撮影画像上に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
上記操作入力手段は、表示画面上をタッチ操作可能なタッチパネルを備え、
上記表示制御手段は、タッチされた位置の上記第1文字列の一部を上記撮影画像上に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
上記文字領域は矩形の領域であり、
上記文字領域が傾いている場合、上記文字列配置手段は、上記文字領域の傾きに合わせて上記第1文字列を傾けて上記文字領域に配置することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項5】
上記文字列配置手段は、上記撮影画像上に上記第1文字列を合成した合成画像を生成し、
上記表示制御手段は、上記合成画像の上記文字領域に遮蔽画像を重ねて表示させる制御を行うことにより、上記第1文字列を非表示状態にすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項6】
上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記遮蔽画像の透明度を上昇させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させることを特徴とする請求項5に記載の画像表示システム。
【請求項7】
上記表示制御手段は、上記撮影画像を含むレイヤに上記第1文字列を含むレイヤを重ねて表示する制御を行い、上記第1文字列を透明にすることにより、上記第1文字列を非表示状態にすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項8】
上記表示制御手段は、上記操作入力手段が受け付けたユーザによる操作に応じて上記第1文字列の透明度を低下させることにより、上記撮影画像上に上記第1文字列を徐々に表示させることを特徴とする請求項7に記載の画像表示システム。
【請求項9】
上記設定手段は、上記撮影画像の中の所定の記号の位置およびサイズに基づき、上記文字領域を設定することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項10】
上記設定手段は、上記撮影画像の中の無地の矩形の領域を上記文字領域として設定することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項11】
サーバとユーザ端末とを含み、
上記サーバは、上記設定手段と上記文字列配置手段とを備え、
上記ユーザ端末は、上記表示制御手段と上記操作入力手段とを備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像表示システム。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の画像表示システムを含む学習システムであって、
上記表示制御手段が上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させている間またはその前に、上記第1文字列に対応する第2文字列を表示または音声によってユーザに提示する制御を行う提示制御手段を含むことを特徴とする学習システム。
【請求項13】
上記第2文字列は、上記第1文字列の意味を示す文字列であることを特徴とする請求項12に記載の学習システム。
【請求項14】
撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、
上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定ステップと、
上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置ステップと、
上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させる第1表示ステップと、
ユーザによる操作を受け付ける操作入力ステップと、
上記操作入力ステップにおけるユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる第2表示ステップとを含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項15】
撮影画像に応じて第1文字列が対応付けられており、
上記撮影画像において対応する上記第1文字列を表示する文字領域を、上記撮影画像毎に設定する設定ステップと、
上記文字領域に収まるように対応する上記第1文字列の大きさを調節し、上記第1文字列を上記文字領域に配置する文字列配置ステップと、
上記第1文字列を非表示状態にして上記撮影画像を表示させる第1表示ステップと、
ユーザによる操作を受け付ける操作入力ステップと、
上記操作入力ステップにおけるユーザによる操作量に応じて、上記撮影画像の中の上記第1文字列を非表示状態から表示状態に変化させる第2表示ステップとを、コンピュータに実行させる制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−77075(P2013−77075A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215496(P2011−215496)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]