説明

画像表示システム、画像表示装置、及びプログラム

【課題】画像の鑑賞における娯楽性を向上させる。
【解決手段】画像表示システム1は、サーバ装置2と、画像処理装置3と、画像表示装置4とがネットワークを介して接続されている。サーバ装置2は、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されているユーザ画像記憶部231を備える。画像表示装置4は、画像を表示する表示部41と、入力された識別情報を送信する通信部43と、を備える。画像処理装置4は、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部311を備える。また、画像表示装置4は、画像処理部311により画像処理された表示画像を表示部41に表示させる画像制御部451を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、画像表示装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラや家庭用ビデオカメラの普及により、静止画像や動画などの画像が個人によって手軽に撮影されている。そして、個人によって撮像されたこれらの画像を、自宅において手軽に鑑賞することが行われている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1には、デジタルカメラで撮影した画像をテレビに表示することで、自宅において手軽に画像を鑑賞する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−134451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような技術では、単に、個人が撮影したままの画像を表示するだけであるため、画像の鑑賞における娯楽性が乏しいという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる画像表示システム、画像表示装置、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、サーバ装置と、画像処理装置と、画像表示装置とがネットワークを介して接続されている画像表示システムであって、前記サーバ装置は、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部を備え、前記画像表示装置は、画像を表示する表示部と、入力された前記識別情報を送信する通信部と、を備え、前記画像処理装置は、送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部を備え、前記画像表示装置は、前記画像処理部により画像処理された前記表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部、を備えることを特徴とする画像表示システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、サーバ装置と、画像表示装置とがネットワークを介して接続されている画像表示システムであって、前記サーバ装置は、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部と、前記画像表示装置から送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部と、を備え、前記画像表示装置は、画像を表示する表示部と、入力された識別情報を送信する通信部と、前記画像処理部により画像処理された前記表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部と、を備えることを特徴とする画像表示システムである。
【0008】
また、本発明の一態様は、サーバ装置と、画像表示装置とがネットワークを介して接続されている画像表示システムであって、前記サーバ装置は、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部を備え、前記画像表示装置は、画像を表示する表示部と、入力された前記識別情報を送信する通信部と、送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部と、前記画像処理部により画像処理された前記表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部と、を備えることを特徴とする画像表示システムである。
【0009】
また、本発明の一態様は、画像を表示する表示部と、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部を有するサーバ装置にネットワークを介して接続され、入力された前記識別情報を送信する通信部と、送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、画像処理された表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部と、を備えることを特徴とする画像表示装置である。
【0010】
また、本発明の一態様は、画像表示装置としてのコンピュータに、通信部が、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部を有するサーバ装置にネットワークを介して、入力された前記識別情報を送信する通信手順と、画像制御部が、送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、画像処理された表示画像を表示部に表示させる画像制御手順と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態による画像表示システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図2】同実施形態における画像表示装置を示す図である。
【図3】同実施形態におけるサーバ装置の記憶部の一例を示す図である。
【図4】同実施形態における画像表示システムの処理シーケンスの一例を示す図である。
【図5】第2の実施形態による画像表示システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図6】同実施形態におけるユーザ画像の登録処理の一例を示す図である。
【図7】第3の実施形態による画像表示システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図8】第4の実施形態による画像表示システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図9】第5の実施形態による画像表示システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図10】第6の実施形態による画像表示システムの一例を示す概略ブロック図である。
【図11】第6の実施形態における画像表示システムの処理シーケンスの一例を示す図である。
【図12】本実施形態における画像表示装置の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態による画像表示システムについて図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態による画像表示システム1の一例を示す概略ブロック図である。
この図において、画像表示システム1は、サーバ装置2と、画像処理装置3と、画像表示装置4とを備えている。また、サーバ装置2と、画像処理装置3と、画像表示装置4とは、ネットワーク6を介して接続されている。画像表示装置4は、店舗5に設置されている。なお、本実施形態では、複数の画像表示装置4が、ネットワークを介して、サーバ装置2と画像処理装置3とに接続される例について説明する。
【0014】
なお、複数の店舗5の各店舗を示す場合には、A店舗5A、B店舗5B、…、X店舗5Xと表記する。また、各店舗(5A、5B、…5X)に設置されている画像表示装置4を示す場合には、画像表示装置4A、画像表示装置4B、…、画像表示装置4Xと表記する。
【0015】
また、店舗5は、例えば、カラオケ店(カラオケボックス)やゲームセンタなどの娯楽施設である。店舗5は、遊園地やテーマパークのようなアミューズメント施設やレジャー施設、または、老人ホームや福祉会館等の施設であってもよい。
【0016】
サーバ装置2は、制御部21、サーバ通信部22、及び記憶部23を備えている。
サーバ通信部22は、ネットワーク6に接続されていて、ネットワーク6を介して、画像処理装置3や画像表示装置4などの他の装置とサーバ装置2と間の通信を行う。
【0017】
制御部21は、サーバ装置2の各種処理を制御し、例えば、記憶サーバ通信部22を介してユーザを識別する識別情報を受信し、識別情報に関連付けられて記憶部23に記憶されている画像を読み出す。また、制御部21は、例えば、記憶部23から読み出した画像を、サーバ通信部22を介して画像処理装置3に送信する。
なお、本実施形態における画像とは、静止画像と動画像との両方を含むものとする。また、画像には、さらに、音情報が含まれていてもよい。
また、ここで、識別情報とは、例えば、この画像表示システム1によって画像を鑑賞するサービスを受けるための会員番号である。
【0018】
記憶部23は、画像処理装置3において画像処理される画像である元画像などを記憶する。ここで、元画像には、画像処理装置3が画像処理により生成する表示画像の背景となる背景画像、又は、この表示画像に表示する対象物となる対象画像が含まれる。ここで、背景画像とは、例えば、風景や街並みの画像などである。また、対象画像とは、例えば、特定の人物、ペット、車などのものなどの画像である。
記憶部23は、ユーザ画像記憶部231と、元画像記憶部232とを備えている。
【0019】
ユーザ画像記憶部231には、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている。ユーザ画像は、ユーザが画像処理に用いる元画像として選択可能な画像であり、ユーザによって予め登録されている。ユーザ画像は、例えば、ユーザ自身が撮影した静止画や動画であってもよいし、購入などによりユーザが入手した静止画や動画であってもよい。ユーザ画像は、例えば、家族の画像、ペットの画像、亡くなった故人の画像、思い出の場所の画像、結婚式や家族旅行などのイベントにおける画像、ユーザにとって思い入れのあるアイドルの画像などである。
【0020】
元画像記憶部232には、元画像として選択可能なさまざまな画像が記憶されている。元画像記憶部232に記憶される画像は、上述のユーザ画像のようにユーザの識別情報とは関連付けられていないが、自由に元画像として使用できる画像や、購入によりユーザ画像として登録可能な画像などである。ここで、登録とは、識別情報と関連付けて画像をユーザ画像記憶部231に記憶させることである。この登録を行う登録処理の詳細については、後述する。
ユーザ画像記憶部231及び元画像記憶部232に記憶されている画像の詳細については、後述する。
【0021】
画像表示装置4は、画像処理装置3が生成した表示画像を表示する。また、画像表示装置4は、表示部41、入力部42、及び本体部40を備えている。本体部40は、通信部43と、制御部45とを備えている。
【0022】
通信部43は、ネットワーク6に接続されていて、ネットワーク6を介して、サーバ装置2や画像処理装置3などの他の装置と画像表示装置4と間の通信を行う。通信部43は、ユーザによって入力部42から入力された識別情報を、サーバ装置2又は画像処理装置3に送信する。
【0023】
入力部42は、ユーザの識別情報、元画像の選択、表示方向や移動位置の指定などの情報がユーザによって入力される。ユーザによって入力部42を介して入力された情報は、制御部45に供給される。
【0024】
制御部45は、画像表示装置4の各種処理を制御し、例えば、通信部32を介して表示画像を受信したり、上述したユーザによって入力部42から入力された情報を、通信部32を介してサーバ装置2又は画像処理装置3に送信したりといった処理を制御する。また、制御部31は、画像制御部451を備えている。
【0025】
画像制御部451は、画像処理装置3の後述する画像処理部311により画像処理された表示画像を表示部41に表示させる。この表示画像は、ネットワーク6を介して、通信部43を経由して配信される。
【0026】
表示部41は、例えば、広角(人間の視界範囲をカバーできる角度、例えば180度、360度など)のディスプレイであり、画像処理装置3の後述する画像処理部311によって生成された表示画像をパノラマ画像として表示する。
【0027】
画像処理装置3は、ユーザによって選択された元画像に基づいて、画像処理により表示画像を生成し、画像表示装置4に送信(配信)する。画像処理装置3は、制御部31と画像処理通信部32とを備えている。
【0028】
画像処理通信部32は、ネットワーク6に接続されていて、ネットワーク6を介して、サーバ装置2や画像表示装置4などの他の装置と画像処理装置3と間の通信を行う。
【0029】
制御部31は、画像処理装置3の各種処理を制御し、例えば、画像処理通信部32を介して画像を受信したり、画像処理により生成された表示画像を、画像処理通信部32を介して画像表示装置4に送信したりといった処理を制御する。また、制御部31は、画像処理部311を備えている。
【0030】
画像処理部311は、サーバ装置2などから読み出された元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。この元画像には、画像表示装置4から送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、サーバ装置2のユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像が少なくとも含まれている。
【0031】
ここで、画像処理部311によって行われる画像処理には、以下の処理が含まれる。
(処理1)元画像が複数の背景画像又は複数のフレーム画像を含んだ動画像である背景画像であり、画像処理部311は、複数の背景画像又は複数のフレーム画像をつなぎ合わせて、ユーザの位置や背景を見る向きに応じて補完する画像処理を行い、表示画像を生成する。すなわち、画像処理部311は、実際に映像における場所・時間にユーザが存在しているように体感させる表示画像を生成する。
なお、背景画像は、所定の場所(例えば、外国の街並みなど)において位置を移動させて、位置それぞれを中心に水平方向に360度の視野を撮影した全方位画像であってもよい。
【0032】
(処理2)元画像が複数の対象画像又は複数のフレーム画像を含んだ動画像である対象画像であり、画像処理部311は、複数の対象画像又は複数のフレーム画像に基づいて、対象物を見る向きに応じて対象物の画像を補完する画像処理を行い、表示画像を生成する。すなわち、画像処理部311は、ユーザが実際に対象物と一緒に存在しているように体感させる表示画像を生成する。
この場合、画像処理部311は、複数の対象画像から立体形状のモデルを生成し、生成した立体形状のモデルの向きを変更する画像処理を行う。このような複数の元画像から立体形状のモデルを復元する手法は、例えば、「Yasutaka Furukawa and Jean Ponce, Accurate, Dense, and Robust Multiview Stereopsis IEEE TRANSACTIONS ON PATTERN ANALYSIS AND MACHINE INTELLIGENCE, VOL.32, NO.8, AUGUST 2010」に記載されている。
【0033】
画像処理部311は、例えば、上述の文献に記載された技術を用いて以下のステップにより、対象物を見る向きに応じて対象物の画像を補完する画像処理を行う。
(ステップ1)まず、画像処理部311は、複数の視点が異なる元画像の各々から特徴点を抽出する。
(ステップ2)次に、画像処理部311は、1つの元画像における特徴点と他の元画像における特徴点を対応付ける。
(ステップ3)次に、画像処理部311は、元画像を撮影した位置情報と光学系パラメータ(視点方向等)とに基づき、対応付けられた特徴点を含む被写体表面を構成する部分領域を定める。ここで、位置情報と光学系パラメータ(視点方向等)とは、例えば、元画像と関連付けられて、記憶部23に記憶されている。
(ステップ4)次に、画像処理部311は、各部分領域を表す1つの元画像の部分領域と、対応する他の元画像の部分領域との間で、互いに欠落している部分の信号を補完する。
(ステップ5)次に、画像処理部311は、全ての部分領域について補完して構成した画像(立体形状のモデル)を生成し、生成した画像に基づいて画像表示画像とする。
【0034】
(処理3)元画像が背景画像と対象画像とであり、画像処理部311は、背景画像と対象画像とを合成して、背景画像の中に対象画像を表示させる(背景画像の中に対象画像を貼り込こんだ)表示画像を生成する。すなわち、画像処理部311は、ユーザが対象画像の対象物と一緒に、背景画像の中にいるように体感させる表示画像を生成する。
この場合、画像処理部311は、背景の明るさや対象画像を合成する位置に応じて、対象画像の明るさ、サイズ、影の位置などを変更する加工を行う。また、画像処理部311は、ユーザによって指定された天候、季節、時刻などに応じて、背景画像を変更する加工を行ってもよい。画像処理部311は、このような背景画像と対象画像との加工を行った上で、背景画像と対象画像とを違和感のないように合成して表示画像を生成する。
【0035】
このような背景画像と対象画像とを違和感のないように合成する手法は、例えば、「Tao Chen, Ming-Ming Cheng, Ping Tan, Ariel Shamir, and Shi-Min Hu, Sketch2Photo: Internet Image Montage, ACM Transactions on Graphics, Vol. 28, No. 5, Article 124, December 2009」におけるpp5-7(5ページから7ページ)の“5 Hybrid Image Blending”及び“6 Image Combination Optimization”に記載されている。
この合成手法では、以下の2つのステップにより、違和感のない画像の合成を行う。
(ステップ1)まず、画像処理部311は、合成境界を最適化して、その画素のテクスチャー(質感)と色とが一貫しているかどうかを示して、境界の中で各画素を割り当てる。
(ステップ2)次に、画像処理部311は、改良されたポアソン画像合成とアルファ・ブレンディングとの組み合わせによって、合成画像を生成する。
【0036】
なお、(処理3)の簡易な例として、画像処理部311は、例えば、背景画像内に予め用意された人物像の顔部分に、対象画像の顔を合成するような画像処理でもよい。この場合、画像処理部311は、対象画像の顔部分を切り出して、サイズや明るさなどを加工して、背景画像内に予め用意された人物像の顔部分に合成する画像処理を行う。
【0037】
(処理4)画像処理部311は、生成した表示画像に対して、ユーザによって入力部42から指示された位置及び方向に対応する背景を含む表示画像に変更する画像処理を行う。すなわち、画像処理部311は、ユーザによって指定されたユーザの位置及びユーザの向いている方向において見ることができる表示画像に変更し、表示画像の中で、実際に移動しているように体感させる表示画像を生成する。
【0038】
(処理5)画像処理部311は、生成した表示画像に対して、ユーザによって入力部42から指示された対象物の向き情報に応じて、表示画像における対象物の向きを変更する画像処理を行う。すなわち、画像処理部311は、ユーザによって指示された対象物の向きに変更した対象物と背景画像とを合成して、対象物と一緒に、背景画像の中にいるように体感させる表示画像を生成する。
【0039】
なお、上述の(処理1)から(処理5)の画像処理は、画像処理部311によって、(処理1)から(処理5)のうちの1つが単独で実行されてもよいし、(処理1)から(処理5)のうちの複数が組み合わされて実行されてもよい。
画像処理部311は、生成した表示画像を、ネットワーク6を介して画像処理通信部32から画像表示装置4に送信(配信)させる。
【0040】
図2は、店舗5に設置されている本実施形態における画像表示装置4の一例を示す図である。
この図において、画像表示装置4の表示部41は、パノラマ画像を表示することができる広角のディスプレイである。表示部41は、ユーザU1を中心に扇状に配置され、表示画像の中にユーザU1が実際に存在しているように体感できるような表示画像G20を表示する。表示部41と床との境界が分かり難くなるようにすることが好ましい。また、本体部40は、表示部41の横に配置されている。本体部40は、通信部43を介してネットワーク6に接続されている。
店舗5が老人ホームや福祉会館である場合には、小部屋に二人がけのベンチを置き、そこに老人を座らせてもよい。
また、この図において、入力部42は、ユーザU1が手に持ち、ユーザU1の動きの検出、又は、入力部42に備えられているボタン操作によって、各種情報を取得する。
【0041】
なお、この例では、表示画面(G20)は、背景画像「思い出の場所A」(G1)に、対象物である既に亡くなっている「故人の画像A」(G3)を合成した場合の例である。
【0042】
図3は、サーバ装置2の記憶部23における一例を示す図である。
ユーザ画像記憶部231の中には、複数のユーザの記憶領域(71、72、73)が含まれている。例えば、Aユーザのための記憶領域71は、Aユーザに対応する識別情報Aに関連付けられてユーザ画像(G1〜G4)を記憶している。例えば、記憶領域71は、背景画像として「思い出の場所A」(G1)及び「過去に住んでいた街並みA」(G2)、対象画像として「故人の画像A」(G3)及び「家族の画像A」(G4)を記憶している。
【0043】
また、例えば、Bユーザのための記憶領域72は、Bユーザに対応する識別情報Bに関連付けられてユーザ画像(G5〜G8)を記憶している。例えば、記憶領域72は、背景画像として「旅行した場所A」(G5)及び「過去に住んでいた街並みB」(G6)、対象画像として「家族の画像B」(G7)及び「ペットの画像A」(G8)を記憶している。
【0044】
また、例えば、Xユーザのための記憶領域73は、Xユーザに対応する識別情報Xに関連付けられてユーザ画像(G9〜G12)を記憶している。例えば、記憶領域73は、背景画像として「旅行した場所B」(G9)及び「過去に住んでいた街並みC」(G10)、対象画像として「故人の画像B」(G11)及び「ペットの画像B」(G12)を記憶している。
【0045】
このように、各ユーザのユーザ画像は、各ユーザの識別情報に関連付けられて、ユーザ画像記憶部231に記憶されている。
【0046】
また、元画像記憶部232の中には、背景画像領域74と対象画像領域75が含まれている。背景画像領域74は、背景画像として、例えば、「観光地A」(G13)、「観光地B」(G14)、及び「バーチャル空間A」(G15)を記憶している。また、対象画像領域75は、対象画像として、例えば、「芸能人A」(G16)、「アイドルA」(G17)、「キャラクタA」(G18)、及び「アイドルB」(G19)を記憶している。つまり、元画像記憶部232には、背景画像又は対象画像が予め記憶されている。ここで、キャラクタとは、例えば、テーマパークのキャラクタ、ゲームのキャラクタ、アニメのキャラクタなどである。
この元画像記憶部232が記憶している画像は、上述したように、自由に元画像として使用できる画像、又は購入によりユーザ画像として登録可能な画像である。
また、背景画像の他の例として、昔の懐かしい映像(例えば昭和30年代の家屋等。)がある。存在しない昔の映像は、写真等を素にして作成する。
更に、背景画像に木々等の環境画像をはめ込んでもよい。環境画像は、いわゆる静止動画(数秒(例えば2〜4秒)撮影した映像を繰り返しもしくはランダムに映す。)を用いる。これにより、自然な感じを出すことができ、また、動画のデータ容量を減らすことができる。
【0047】
次に、本実施形態における画像表示システム1の動作について説明する。
図4は、本実施形態における画像表示システム1の処理シーケンスの一例を示す図である。
まず、画像表示装置4は、ユーザから識別情報を取得する(ステップS101)。具体的には、例えば、図2に示すように、AユーザであるユーザU1によって、入力部42からAユーザU1に対応する識別情報Aが入力される。これにより、制御部45は、識別情報Aを取得する。この識別情報Aは、例えば、画像表示システム1によるサービスを受けるための会員番号である。
【0048】
次に、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)から取得した識別情報Aをサーバ装置2に送信する(ステップS102)。すなわち、制御部45は、通信部43に取得した識別情報Aを送信させる。これにより、通信部43は、ネットワーク6を介して、識別情報Aをサーバ装置2に送信する。
【0049】
次に、サーバ装置2は、識別情報Aに対応するユーザ画像のリストを画像表示装置4に送信する(ステップS103)。サーバ装置2の制御部21は、記憶部23のユーザ画像記憶部231を参照して、画像表示装置4から送信された識別情報Aに関連付けられているユーザ画像のリスト(例えば、記憶領域71のユーザ画像(G1〜G4)のリスト)を作成する。そして、制御部21は、サーバ通信部22に作成したユーザ画像のリストを送信させる。サーバ通信部22は、ネットワーク6を介して、識別情報Aに対応するユーザ画像のリストを画像表示装置4に送信する。なお、サーバ装置2は、元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)のリストをユーザ画像のリストと共に画像表示装置4に送信してもよい。
【0050】
次に、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)から元画像情報を取得する(ステップS104)。すなわち、画像表示装置4の制御部45は、サーバ装置2から送信されたユーザ画像のリスト及び元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)のリストを表示部41に表示する。そして、この表示部41に表示されたリストを見て、AユーザU1が、表示画像に用いる元画像を入力部42によってリストの中からいずれかの画像を選択する。これにより、制御部45は、AユーザU1によって選択された元画像を示す情報である元画像情報を取得する。ここでは、元画像として、例えば、ユーザ画像における、背景画像である画像G1(「思い出の場所A」)と、対象画像である画像G3(「故人の画像A」)との2つの画像がAユーザU1に選択された場合について説明する。
【0051】
なお、元画像情報には、表示画像を生成するための情報を含めてもよい。ここで、表示画像を生成するための情報とは、例えば、対象物を表示画像上に合成する位置や向きに関する情報や、表示画像におけるユーザの位置や方向を自動で変更するか、入力部42による指示により変更するかなどの画像処理のための条件情報である。また、表示画像を生成するための情報として、例えば、表示画像と共に出力されるBGM(Background Music)などの音情報が含まれてもよい。
【0052】
次に、画像表示装置4は、識別情報Aと元画像情報とを画像処理装置3に送信する(ステップS105)。すなわち、制御部45は、通信部43に取得した識別情報Aと元画像情報とを送信させる。これにより、通信部43は、ネットワーク6を介して、識別情報Aと元画像情報とを画像処理装置3に送信する。
【0053】
次に、画像処理装置3は、識別情報Aと元画像情報とをサーバ装置2に送信する(ステップS106)。すなわち、画像処理装置3の制御部31(画像処理部311)は、画像処理通信部32に対して、画像表示装置4から送信された識別情報Aと元画像情報とをサーバ装置2に送信させる。これにより、画像処理通信部32は、識別情報Aと元画像情報とをサーバ装置2に、ネットワーク6を介して送信する。
【0054】
次に、サーバ装置2は、ユーザ(AユーザU1)によって選択された元画像を画像処理装置3に送信する(ステップS107)。すなわち、制御部21は、記憶部23のユーザ画像記憶部221に、AユーザU1の識別情報Aと関連付けられて記憶されている画像のうち、AユーザU1によって選択された画像(G1及びG3)を読み出す。例えば、制御部21は、AユーザU1のための記憶領域71に記憶されている「思い出の場所A」(G1)と「故人の画像A」(G3)とを読み出す。制御部21は、サーバ通信部22に対して、読み出したユーザ画像(G1、G3)を画像処理装置4に送信させる。
【0055】
次に、画像処理装置3は、画像処理により表示画像を生成する(ステップS108)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、サーバ装置2の記憶部23から読み出された元画像(G1、G3)に基づいて、図2に示すような表示画像(G20)を生成する。なお、この例では、表示画面(G20)は、背景画像である「思い出の場所A」(G1)に、対象物である「故人の画像A」(G3)を合成した画像である。つまり、画像処理部311は、上述した(処理1)から(処理5)のうちの、(処理3)に対応する画像処理を行う。
【0056】
次に、画像処理装置3は、生成した表示画像(G20)を画像表示装置4に送信(配信)する(ステップS109)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、画像処理通信部32に対して、生成した表示画像(G20)を画像表示装置4に送信させる。
【0057】
次に、画像表示装置4は、表示画像(G20)を表示部41に表示する(ステップS110)。すなわち、制御部45(画像制御部451)は、画像処理部311によって生成された表示画像(G20)を、通信部43を介して受信し、表示部41に表示させる。この場合、図2に示すような表示画像(G20)が、表示部41に表示される。
これにより、AユーザU1は、既に亡くなっている故人と一緒に、思い出の場所にいるような体感を味わうことができる。
【0058】
次に、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)から指示情報を取得する(ステップS111)。ユーザ(AユーザU1)は、表示画像(G20)における位置や方向を変更したい場合、又は、対象物である故人の向きや表示位置を変更したい場合に、入力部42から指示情報を入力する。ここで、指示情報は、例えば、ユーザの変更したい位置及び方向、対象物の位置及び向きなどの情報である。すなわち、制御部45は、入力部42からこれらの指示情報を取得する。
【0059】
次に、画像表示装置4は、取得した指示情報を画像処理装置3に送信する(ステップS112)。すなわち、制御部45は、通信部43に対して、入力部42から取得した指示情報を画像処理装置3に送信させる。
【0060】
次に、画像処理装置3は、指示情報に応じた表示画像を生成する(ステップS113)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、上述した(処理4)又は(処理5)の画像処理を実行する。例えば、指示情報として、ユーザの位置及びユーザの向いている方向が指定された場合には、ユーザによって入力部42から指示された位置及び方向に対応する背景を含む表示画像に変更する(処理4)。また、指示情報として、対象物の向き情報が指定された場合には、対象物の向き情報に応じて、表示画像における対象物の向きを変更する画像処理を行う(処理5)。
【0061】
次に、画像処理装置3は、生成(変更)した表示画像を画像表示装置4に送信する(ステップS114)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、画像処理通信部32に対して、生成(変更)した表示画像を画像表示装置4に送信させる。
【0062】
次に、画像表示装置4は、変更された表示画像を表示部41に表示する(ステップS115)。すなわち、制御部45(画像制御部451)は、画像処理部311によって生成(変更)された表示画像を、通信部43を介して受信し、表示部41に表示させる。例えば、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)が指示した位置や方向に、表示されている「思い出の場所A」(G1)のなかで、指定した位置や向きに変更させた「故人の画像A」(G3)とともに移動した表示画像を表示部41に表示する。これによりユーザ(AユーザU1)は、表示されている表示画像のなかで、指定した位置や向きに変更させた対象物とともに、ユーザ(AユーザU1)が指示した位置や方向に移動する体感を味わうことができる。
【0063】
なお、ステップS111からステップS115の処理は、ユーザが画像表示の処理を終了するまで、繰り返される。
【0064】
このように、一例として、元画像として、「思い出の場所A」(G1)と「故人の画像A」(G3)とが指定された場合について説明したが、元画像として、さまざまな画像の組み合わせが可能である。
例えば、表示画像の元画像が、海外のある国の街並みの画像である背景画像と、家族やペット、あるいはアイドルなどの対象画像とである。この場合、画像処理部311が、海外のある国の街並みの画像である背景画像と、家族やペット、あるいはアイドルなどの対象画像とを元画像として合成した表示画像を生成し、画像制御部451が、表示画像を表示部41に表示させる。これにより、ユーザは、実際に行かなくとも、海外のある国の街並みを家族やペット、あるいはアイドルと共に旅行している疑似体験を楽しむことができる。なお、対象物は、ユーザ自身の画像でもよい。
【0065】
また、例えば、表示画像の元画像は、ユーザが過去に住んでいた昔の街並み(背景画像)であり、対象画像が元画像に含まれない。この場合、画像処理部311が、元画像に基づいて、昔の街並みにおけるユーザの位置や背景を見る向きに応じて補完する画像処理を行い、表示画像を生成する(処理1)。そして、画像制御部451が、表示画像を表示部41に表示させる。さらに、画像処理部311は、ユーザによって指定されたユーザの位置及びユーザの向いている方向においてユーザが見ることができる表示画像に変更し(処理4)、画像制御部451が、変更された表示画像を表示部41に表示させる。これにより、ユーザは、過去に住んでいた昔の街並みに、実際にユーザが存在しているような疑似体験を楽しむことができる。
【0066】
また、例えば、表示画像の元画像は、ペットの画像やアイドルの画像(対象画像)であり、背景画像が元画像に含まれない。この場合、画像処理部311が、元画像に基づいて、対象物を見る向きに応じて対象物の画像を補完する画像処理を行い、表示画像を生成する(処理2)。そして、画像制御部451が、表示画像を表示部41に表示させる。さらに、画像処理部311が、ユーザによって指示された対象物の向きに変更した表示画像を生成し、画像制御部451が、変更された表示画像を表示部41に表示させる。これにより、ユーザは、ペットやアイドルと一緒に存在しているような疑似体験を楽しむことができる。
【0067】
また、例えば、表示画像の元画像は、ユーザが過去に住んでいた家の複数の画像(背景画像)と家族の画像(対象画像)とである。この場合、画像処理部311は、複数の画像からユーザが過去に住んでいた家の立体視画像を生成し(処理2)、家族の画像と合成した表示画像を生成する(処理3)。そして、画像制御部451が、表示画像を表示部41に表示させる。さらに、画像処理部311は、ユーザによって指定されたユーザの位置及びユーザの向いている方向においてユーザが見ることができる表示画像に変更し(処理4)、画像制御部451が、変更された表示画像を表示部41に表示させる。これにより、ユーザは、過去に住んでいた家に、家族と共に実際にユーザが存在しているような疑似体験を楽しむことができる。つまり、ユーザは、昔に戻ったような感覚を楽しむ擬似体験が可能になる。
【0068】
以上のように、本実施形態における画像表示システム1は、サーバ装置2と、画像処理装置3と、店舗5に設置されている画像表示装置4とがネットワークを介して接続されている。サーバ装置2は、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されているユーザ画像記憶部231(記憶部)を備える。画像表示装置4は、画像を表示する表示部41と、入力された識別情報を送信する通信部43と、画像処理部311により画像処理された表示画像を表示部41に表示させる画像制御部451とを備える。画像処理装置3は、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部311を備える。
【0069】
すなわち、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて記憶されているユーザ画像を含む元画像に基づいて、画像処理部311が画像処理により表示画像を生成し、画像表示装置4が生成された表示画像を表示部41に表示する。画像表示装置4は、単に、ユーザ画像を表示するだけでなく、画像処理により生成された表示画像を表示するため、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0070】
また、本実施形態において、元画像には、表示画像の背景となる背景画像、又は、表示画像に表示する対象物となる対象画像が含まれる。元画像として、背景画像又は対象画像を用いるため、表示画像を生成するための元画像は、さまざまな組み合わせが可能である。そのため、画像処理部311は、さまざまなシーンの疑似体験が可能な表示画像を生成することができる。これにより、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0071】
また、本実施形態において、画像処理部311は、画像処理として、背景画像と対象画像とを合成し、表示画像を生成する(処理3)。すなわち、画像処理部311は、ユーザが対象画像の対象物と一緒に、背景画像の中にいるように体感させる表示画像を生成する。これにより、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0072】
また、本実施形態において、画像処理部311は、ユーザによって指示された位置及び方向に対応する背景を含む表示画像に変更する(処理4)。すなわち、画像処理部311は、ユーザによって指定されたユーザの位置及びユーザの向いている方向において見ることができる表示画像に変更し、表示画像の中で、実際に移動しているように体感させる表示画像を生成する。これにより、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0073】
また、本実施形態において、画像処理部311は、ユーザによって指示された対象物の向き情報に応じて、表示画像における対象物の向きを変更する(処理5)。すなわち、画像処理部311は、ユーザによって指示された対象物の向きに変更した対象物と背景画像とを合成して、対象物と一緒に、背景画像の中にいるように体感させる表示画像を生成する。これにより、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0074】
また、本実施形態において、表示画像はパノラマ画像であり、表示部41はパノラマ画像を表示する。パルラマ画像が表示されるため、画像表示装置4は、臨場感のある画像を表示することができる。これにより、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0075】
また、本実施形態において、背景画像は、所定の場所において位置を移動させて、位置それぞれを中心に水平方向に360度の視野を撮影した全方位画像であってもよい。
この場合、ユーザの位置やユーザの見る向きに対応した背景画像が予め容易されていることになるので、画像処理部311における処理量を低減することができる。また、実際に撮像されていない方向や位置の画像を補完する必要がないので、画像表示装置4は、臨場感のある画像を表示することができる。これにより、本実施形態における画像表示システム1は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0076】
また、本実施形態によれば、画像表示装置4は、通信部43が、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されているユーザ画像記憶部231を有するサーバ装置2aにネットワークを介して接続され、入力された識別情報を送信する。画像制御部451は、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、画像処理された表示画像を表示部41に表示させる。
これにより、本実施形態における画像表示装置4は、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0077】
なお、上記の実施形態では、説明上、1つの店舗5に画像表示装置4が設置されている例を説明したが、図1に示すように、画像表示システム1は、複数の店舗(5A、5B、…5X)及び複数の画像表示装置(4A、4B、…4X)に対応可能である。この場合には、画像表示装置4は、識別情報と共に、店舗情報及び画像表示装置の識別情報をサーバ装置2及び画像処理装置3に送信して対応する。これにより、サーバ装置2及び画像処理装置3は、どの店舗(5A、5B、…5X)の画像表示装置(4A、4B、…4X)に対して、処理を行う必要があるのか判定することができる。
【0078】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態による画像表示システム1aについて説明する。
第2の実施形態による画像表示システム1aは、第1の実施形態における画像表示システム1にユーザ画像の登録及び表示画像の表示に応じて課金する課金部を追加した実施形態である。
図5は、本実施形態による画像表示システム1aの一例を示す概略ブロック図である。
この図において、画像表示システム1aは、サーバ装置2aと、画像処理装置3と、画像表示装置4とを備えている。この図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
サーバ装置2aは、制御部21、サーバ通信部22、記憶部23及び登録課金部24を備えている。また、制御部21は、登録部211を備えている。なお、制御部21は、登録部211を備えている点を除き、第1の実施形態における制御部21と同様である。
【0080】
登録部211は、元画像記憶部232に記憶されている背景画像又は対象画像のうちの、ユーザによって選択された画像をユーザ画像として、ユーザに対応する識別情報と関連付けてユーザ画像記憶部231に登録する。すなわち、ユーザ画像記憶部231には、表示画像の背景となる背景画像、及び、表示画像に表示する対象物となる対象画像のうちの、ユーザにより指定された画像が、ユーザ画像として記憶される。
【0081】
登録課金部24は、ユーザ画像が識別情報と関連付けてユーザ画像記憶部231に登録される場合に、ユーザに対して課金する。
【0082】
また、本実施形態における画像表示装置4は、表示部41、入力部42、及び本体部40aを備えている。本体部40aは、通信部43と、表示課金部44と、制御部45とを備えている。本体部40aは、表示課金部44を備えている点を除き、第1の実施形態における本体部40と同様である。
表示課金部44は、表示画像を表示する時間、又は、表示画像のデータ量に応じて、ユーザに対して課金する。
【0083】
次に、本実施形態における画像表示システム1aの動作について説明する。
本実施形態における画像表示システム1aの動作は、基本的に、第1の実施形態における画像表示システム1と同様であるが、ユーザ画像の登録及び表示画像の表示に応じて課金する処理が追加されている点が異なる。
【0084】
<ユーザ画像の登録処理>
図6は、本実施形態におけるユーザ画像の登録処理の一例を示す図である。
なお、この図において、図3と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6(a)に示すように、元画像記憶部232には、背景画像(G13〜G15)及び対象画像(G16〜G19)が予め記憶されている。本実施形態では、これらの画像を元画像として使用する場合に、これらの画像は、ユーザ画像記憶部231にユーザ画像として登録されてから使用される。
【0085】
具体的には、図4のステップS104の処理において、次のような処理が追加される。
図4のステップS104の処理において、画像表示装置4の制御部45は、サーバ装置2aから送信されたユーザ画像のリスト及び元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)のリストを表示部41に表示する。ここで、ユーザ(例えば、Aユーザ)が元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)を元画像として使用したい場合には、ユーザが元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)のうちの元画像として使用したい画像(例えば、「アイドルA」(G17))が、入力部42から選択される。画像表示装置4は、識別情報と選択された画像情報とをサーバ装置2aに送信する。
【0086】
次に、サーバ装置2aの登録部211は、元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)の中から、ユーザによって選択された画像(G17)をユーザ画像として、Aユーザに対応する識別情報と関連付けてユーザ画像記憶部231に登録する。これにより、図6(b)に示すように、ユーザ画像記憶部231には、「アイドルA」(G17)が、ユーザ画像(G17A)として、Aユーザの記憶領域71に記憶される。
そして、この登録部211による登録処理の際に、登録課金部24は、ユーザ(Aユーザ)に対して課金する。つまり、Aユーザは、「アイドルA」(G17)の画像を購入して、ユーザ画像として登録する。なお、画像をユーザ画像として登録する料金は、画像ごとに異なってもよい。また、元画像記憶部232に記憶されている画像には、この料金が無料の画像が含まれていてもよい。
その後に処理は、図4のステップS104の処理と同様である。
【0087】
なお、元画像記憶部232に記憶されている画像には、上述の登録部211によって課金されないで自由にユーザ画像として使用できる画像が含まれていてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、画像表示装置4の表示課金部44は、表示画像を表示する時間、又は、表示画像のデータ量に応じて、ユーザに対して課金する。つまり、図4におけるステップS110からステップS115の処理において、表示課金部44が課金処理を行う。
【0089】
なお、登録課金部24によって課金された料金、及び表示課金部44によって課金された料金は、ユーザによって支払われることになる。この場合、画像表示装置4の本体部40aにユーザが料金を支払う形態でもよいし、店舗5の窓口において、ユーザが料金を支払う形態でもよい。また、店舗5又はサーバ装置2には、ユーザの識別情報とクレジットカードの情報が予め登録されていて、カード決済される形態でもよい。
【0090】
以上のように、本実施形態において、ユーザ画像記憶部231には、表示画像の背景となる背景画像、及び、表示画像に表示する対象物となる対象画像のうちの、ユーザにより指定された画像が、ユーザ画像として記憶される。また、サーバ装置2aは、元画像記憶部232が、背景画像又は対象画像を予め記憶されている。そして、サーバ装置2aの登録部211は、元画像記憶部232に記憶されている背景画像又は対象画像のうちの、ユーザによって選択された画像をユーザ画像として、識別情報と関連付けてユーザ画像記憶部231に登録する。
これにより、ユーザ画像として使用できる元画像の選択肢が広がるので、画像表示装置4は、さまざまな組み合わせの表示画像を表示部41に表示することができる。したがって、本実施形態における画像表示システム1aは、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0091】
また、本実施形態において、サーバ装置2aは、ユーザ画像が識別情報と関連付けてユーザ画像記憶部231に登録される場合に、ユーザに対して課金する登録課金部211を備える。これにより、画像表示システム1aを利用して娯楽性を向上させた表示画像を生成するための元画像であるユーザ画像を登録することによって課金する新しいビジネスを提供することができる。
【0092】
また、本実施形態において、画像表示装置4は、表示画像を表示する時間、又は、表示画像のデータ量に応じて、ユーザに対して課金する表示課金部44を備える。これにより、画像表示システム1aを利用して娯楽性を向上させた表示画像を、表示部41に表示することによって課金する新しいビジネスを提供することができる。
【0093】
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態による画像表示システム1bについて説明する。
第3の実施形態による画像表示システム1bは、第2の実施形態における画像表示システム1aにユーザ画像の登録を行う画像登録装置8を追加した実施形態である。
図7は、本実施形態による画像表示システム1bの一例を示す概略ブロック図である。
この図において、画像表示システム1bは、サーバ装置2a、画像処理装置3、画像表示装置4、及び画像登録装置8を備えている。この図において、図1及び図5と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0094】
画像登録装置8は、ネットワーク6を介してサーバ装置2aに接続されている。画像登録装置8は、制御部81と登録通信部82とを備えている。
登録通信部82は、ネットワーク6に接続されていて、ネットワーク6を介して、サーバ装置2aなどの他の装置と画像登録装置8と間の通信を行う。
制御部81は、画像登録装置8の各種処理を制御し、例えば、登録通信部82を介してユーザ画像をサーバ装置2aのユーザ画像記憶部231に登録する処理を制御する。また、制御部81は、登録処理部811を備えている。
【0095】
登録処理部811は、ユーザ画像記憶部231に対して、識別情報とユーザ画像とを関連付けて登録させる。すなわち、登録処理部811は、識別情報とユーザ画像とを登録通信部82を介してサーバ装置2aに送信する。サーバ装置2aの制御部21(登録部211)は、サーバ通信部22を介して受信した識別情報とユーザ画像とを関連付けて、ユーザ画像記憶部231に記憶させる。これにより、ユーザ画像記憶部231に、画像登録装置8から供給された画像が、ユーザ画像として登録される。
【0096】
なお、登録課金部24は、この制御部21(登録部211)による登録処理の際に、ユーザに対して課金する。つまり、ユーザは、料金を支払って、ユーザ画像を登録する。
【0097】
以上のように、本実施形態における画像表示システム1bは、ネットワーク6を介してサーバ装置2aに接続されている画像登録装置8を備えている。画像登録装置8は、ユーザ画像記憶部231に対して、識別情報とユーザ画像とを関連付けて登録させる登録処理部811を有する。
これにより、画像表示システム1bを利用して娯楽性を向上させた表示画像を生成するための元画像であるユーザ画像を登録することによって課金する新しいビジネスを提供することができる。
【0098】
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態による画像表示システム1cについて説明する。
第4の実施形態による画像表示システム1cは、上記各実施形態において画像処理装置3が備える画像処理部311に対応する画像処理部212を、サーバ装置2aが備える実施形態である。
図8は、本実施形態による画像表示システム1cの一例を示す概略ブロック図である。
この図において、画像表示システム1cは、サーバ装置2a及び画像表示装置4を備えている。この図において、図1及び図5と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0099】
サーバ装置2aの制御部21は、画像処理部212を備えている。この画像処理部212は、上述した画像処理部311に対応し、画像処理部311と同様の処理を行う。すなわち、画像処理部212は、画像表示装置4から送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。
また、サーバ装置2aは、画像処理部212が生成した表示画像を、ネットワーク6を介して、画像表示装置4に送信する。
画像表示装置4は、サーバ装置2aの画像処理部212が生成した表示画像を表示部41に表示する。その他の処理は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0100】
以上のように、本実施形態における画像表示システム1cは、サーバ装置2aと、店舗5に設置されている画像表示装置4とがネットワークを介して接続されている。サーバ装置2aは、ユーザ画像記憶部231が、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像を記憶している。また、サーバ装置2aの画像処理部212は、画像表示装置4から送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。そして、画像表示装置4は、画像を表示する表示部41と、入力された識別情報を送信する通信部43と、画像処理部212により画像処理された表示画像を表示部41に表示させる画像制御部451と、を備えている。
これにより、本実施形態における画像表示システム1cは、上記の各実施形態と同様に、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。また、本実施形態では、上記の各実施形態における画像処理装置3が不要になるため、システム構成を簡略化することができる。
【0101】
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態による画像表示システム1dについて説明する。
第5の実施形態による画像表示システム1dは、上記第1から第3の各実施形態において画像処理装置3が備える画像処理部311に対応する画像処理部452を、画像表示装置4が備える実施形態である。
図9は、本実施形態による画像表示システム1dの一例を示す概略ブロック図である。
この図において、画像表示システム1dは、サーバ装置2a及び画像表示装置4を備えている。この図において、図1及び図5と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0102】
画像表示装置4の制御部45は、画像処理部452を備えている。この画像処理部452は、上述した画像処理部311に対応し、画像処理部311と同様の処理を行う。すなわち、画像処理部452は、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。
【0103】
つまり、サーバ装置2aは、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を、ネットワーク6を介して、画像表示装置4に送信する。
画像表示装置4の画像処理部452は、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。そして、画像表示装置4の画像制御部451は、画像処理部452が生成した表示画像を表示部41に表示する。その他の処理は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0104】
以上のように、本実施形態における画像表示システム1dは、サーバ装置2aと、店舗5に設置されている画像表示装置4とがネットワークを介して接続されている。サーバ装置2aは、ユーザ画像記憶部231が、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像を記憶している。画像表示装置4は、通信部43が、入力された識別情報を送信し、画像処理部452が、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。そして、画像制御部451は、画像処理部452により画像処理された表示画像を表示部41に表示させる。
これにより、本実施形態における画像表示システム1dは、上記の各実施形態と同様に、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。また、本実施形態では、上記第1から第3の各実施形態における画像処理装置3が不要になるため、システム構成を簡略化することができる。
【0105】
なお、本実施形態によれば、画像表示装置4は、通信部43が、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されているユーザ画像記憶部231を有するサーバ装置2aにネットワークを介して接続され、入力された識別情報を送信する。画像処理部452は、送信された識別情報と関連付けられているユーザ画像であって、ユーザ画像記憶部231から読み出されたユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する。画像制御部451は、画像処理部452により画像処理された表示画像を表示部41に表示させる。
これにより、本実施形態における画像表示装置4は、上記の各実施形態と同様に、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0106】
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態による画像表示システム1eについて説明する。
第6の実施形態による画像表示システム1eは、ネットワーク6に接続可能な形態端末8から供給される場所情報、時刻情報、及び天候情報に基づいて、背景画像又は対象画像を加工して合成した画像を表示する実施形態である。
【0107】
図10は、本実施形態による画像表示システム1eの一例を示す概略ブロック図である。
この図において、画像表示システム1eは、サーバ装置2と、画像処理装置3と、画像表示装置4と、携帯端末8とを備えている。また、サーバ装置2と、画像処理装置3と、画像表示装置4と、携帯端末8とは、ネットワーク6を介して接続されている。画像表示装置4は、店舗5に設置されている。この図において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、本実施形態における画像表示装置4の構成は図2と同様であり、本実施形態におけるサーバ装置2の記憶部23の構成は図3と同様である。
【0108】
携帯端末8は、例えば、携帯電話などのネットワーク6に接続可能な携帯端末である。携帯端末8は、ユーザU1(第1使用者)の友人、知人、家族などのユーザU2(第2使用者)に携帯され、位置情報を検出する。なお、位置情報には、緯度、経度などのユーザU2の地図座標に、ユーザU2が向いている方向情報を含めてもよい。また、携帯端末8は、ユーザU2の声や周辺の音を収音する。携帯端末8は、ネットワーク6を介して、ユーザU2によって予め入力されている天候情報(例えば、晴れ、曇りなど)、時刻情報、検出した位置情報、及び収音した音情報を画像処理装置3に送信する。また、携帯端末8は、位置検出部81と、収音部82とを備えている。
【0109】
位置検出部81は、例えば、GPS(Global Positioning System)であり、携帯端末のユーザの位置情報を検出する。また、位置検出部81は、角速度検出部を備えて、ユーザU2の向いている方向を検出する。
収音部82は、例えば、マイクなどにより構成され、携帯端末8の周辺の音を収音する。
ここで、ユーザU1は、上記の各実施形態と同様に、店舗5の画像表示装置4を使用するユーザである。また、ユーザU2は、店舗5とは異なる場所(例えば、旅行先の観光地など)にいる(存在している)ユーザであり、観光などの目的により位置が変更される。
【0110】
本実施形態における画像処理装置3は、携帯端末8から供給された位置情報、天候情報、時刻情報に基づいて元画像を画像処理して、表示画像を生成する。例えば、ユーザU2
が観光地Aにいる場合、画像処理装置3の画像処理部311は、予めユーザ画像としてサーバ装置2に登録されている観光地Aの画像データの中から、位置情報に対応する背景画像である元画像を選択する。なお、画像処理部311は、元画像を位置情報に基づいて、画像処理により加工してもよい。ここで、表示画像を生成する元画像には、ユーザU1によって、例えば、「観光地A」(G13)の画像が背景画像として選択され、予めユーザ画像としてサーバ装置2に登録されているユーザU2自身の画像(「家族の画像A」(G4))が対象画像として選択される。
【0111】
また、画像処理部311は、選択された元画像を天候情報及び時刻情報に応じて加工する。例えば、時刻情報が夕方である場合には、画像処理部311は、選択した元画像を夕日の当たった色合いに加工する。また、例えば、天候情報が曇りの場合には、画像処理部311は、選択した元画像を曇り空に加工する。画像処理部311は、対象画像についても同様に、時刻情報及び天候情報に応じて、明るさや色を変更する加工を行う。
そして、画像処理部311は、上述のように位置情報、天候情報及び時刻情報に応じて加工した背景画像と対象画像とを合成して、表示画像を生成する。なお、画像処理部311は、表示画像を生成する場合に、携帯端末8から供給された音情報を表示画像に付加する。
【0112】
次に、本実施形態による画像表示システム1eの動作について説明する。
図11は、本実施形態における画像表示システム1eの処理シーケンスの一例を示す図である。
まず、画像表示装置4は、ユーザから識別情報を取得する(ステップS201)。具体的には、例えば、図2に示すように、AユーザであるユーザU1によって、入力部42からAユーザU1に対応する識別情報Aが入力される。これにより、制御部45は、識別情報Aを取得する。この識別情報Aは、例えば、画像表示システム1によるサービスを受けるための会員番号である。
【0113】
次に、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)から取得した識別情報Aをサーバ装置2に送信する(ステップS202)。すなわち、制御部45は、通信部43に取得した識別情報Aを送信させる。これにより、通信部43は、ネットワーク6を介して、識別情報Aをサーバ装置2に送信する。
【0114】
次に、サーバ装置2は、識別情報Aに対応するユーザ画像のリストを画像表示装置4に送信する(ステップS203)。サーバ装置2の制御部21は、記憶部23のユーザ画像記憶部231を参照して、画像表示装置4から送信された識別情報Aに関連付けられているユーザ画像のリスト(例えば、記憶領域71のユーザ画像(G1〜G4)のリスト)を作成する。そして、制御部21は、サーバ通信部22に作成したユーザ画像のリストを送信させる。サーバ通信部22は、ネットワーク6を介して、識別情報Aに対応するユーザ画像のリストを画像表示装置4に送信する。なお、サーバ装置2は、元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)のリストをユーザ画像のリストと共に画像表示装置4に送信してもよい。
【0115】
次に、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)から元画像情報、及びAユーザの家族であるユーザU2が携帯している携帯端末8の端末情報を取得する(ステップS204)。すなわち、画像表示装置4の制御部45は、サーバ装置2から送信されたユーザ画像のリスト及び元画像記憶部232に記憶されている画像(G13〜G19)のリストを表示部41に表示する。そして、この表示部41に表示されたリストを見て、AユーザU1が、表示画像に用いる元画像を入力部42によってリストの中からいずれかの画像を選択する。これにより、制御部45は、AユーザU1によって選択された元画像を示す情報である元画像情報を取得する。ここでは、元画像として、例えば、ユーザ画像における、背景画像である画像G13(「観光地A」)と、対象画像である画像G4(「家族の画像A」)との2つの画像がAユーザU1に選択された場合について説明する。
【0116】
また、AユーザU1は、ユーザU2が携帯している携帯端末8の端末情報を入力部42から入力する。なお、携帯端末8の端末情報は、予めサーバ装置2に登録されていて、元画像とともに、端末情報を選択してもよい。
【0117】
次に、画像表示装置4は、識別情報A、端末情報、及び元画像情報を画像処理装置3に送信する(ステップS205)。すなわち、制御部45は、通信部43に取得した識別情報A、端末情報、及び元画像情報を送信させる。これにより、通信部43は、ネットワーク6を介して、識別情報A、端末情報、及び元画像情報を画像処理装置3に送信する。
【0118】
次に、画像処理装置3は、識別情報Aと元画像情報とをサーバ装置2に送信する(ステップS206)。すなわち、画像処理装置3の制御部31(画像処理部311)は、画像処理通信部32に対して、画像表示装置4から送信された識別情報Aと元画像情報とをサーバ装置2に送信させる。これにより、画像処理通信部32は、識別情報Aと元画像情報とをサーバ装置2に、ネットワーク6を介して送信する。
【0119】
次に、サーバ装置2は、ユーザ(AユーザU1)によって選択された元画像を画像処理装置3に送信する(ステップS207)。すなわち、制御部21は、記憶部23のユーザ画像記憶部221に、サーバ装置2に記憶されている画像のうち、AユーザU1によって選択された画像(G4及びG13)を読み出す。制御部21は、サーバ通信部22に対して、読み出したユーザ画像(G4、G13)を画像処理装置4に送信させる。
【0120】
次に、画像処理装置3は、携帯端末8に対して、ユーザU2の位置情報、時刻情報、天候情報、及び音情報を要求する(ステップS208)。これにより、携帯端末8は、位置情報及び音情報の取得を開始する。
次に、携帯端末8は、リアルタイムに、ユーザU2の位置情報、時刻情報、天候情報、及び音情報を画像処理装置3に送信する(ステップS209)。すなわち、ユーザU2は、実際に「観光地A」にいて観光を行っており、携帯端末8は、その際に移動する位置情報と周囲の音情報を一検出部81及び収音部82によって取得する。そして、携帯端末8は、ネットワーク6を介して取得したユーザU2の位置情報、時刻情報、及び音情報と予め登録しておいた天候情報とを画像処理装置3に送信する。
【0121】
次に、画像処理装置3は、画像処理により表示画像を生成する(ステップS210)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、上述したように、携帯端末8から供給されたユーザU2の位置情報、時刻情報、及び天候情報に応じて、サーバ装置2の記憶部23から読み出された元画像(G4、G13)を加工し、加工した元画像(G4、G13)を合成して、表示画像を生成する。また、この際に、画像処理部311は、表示画像に、携帯端末8から供給された音情報を付加する処理を行う。
【0122】
次に、画像処理装置3は、生成した表示画像を画像表示装置4に送信(配信)する(ステップS211)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、画像処理通信部32に対して、生成した表示画像を画像表示装置4に送信させる。
【0123】
次に、画像表示装置4は、表示画像を表示部41に表示する(ステップS212)。すなわち、制御部45(画像制御部451)は、画像処理部311によって生成された表示画像を、通信部43を介して受信し、表示部41に表示させる。この場合、図2に示すような表示画像が、表示部41に表示される。また、画像表示装置4は、表示画像とともに表示画像に付加されている音情報を、例えば、スピーカから出力する。
これにより、AユーザU1は、現在「観光地A」で旅行をしているユーザU2一緒に、「観光地A」にいるような体感を味わうことができる。なお、表示される表示画像は、携帯端末8から供給されたユーザU2の位置情報、時刻情報、及び天候情報に応じて加工(画像処理)されているため、現在のユーザU2がいる位置、時刻、天候に対応した画像である。
【0124】
次に、携帯端末8は、リアルタイムに、ユーザU2の位置情報、時刻情報、天候情報、及び音情報を画像処理装置3に順次送信する(ステップS213)。そして、画像処理装置3は、ステップS210と同様に、画像処理により表示画像を生成する(ステップS214)。なお、ここでは、制御部31(画像処理部311)は、携帯端末8から供給されたユーザU2の位置情報に応じて位置及び方向に対応する背景を含む表示画像に変更したり、時刻情報及び天候情報に応じて表示画面の明るさなどを変更したりする画像処理を行い、表示画面を生成する。
【0125】
次に、画像処理装置3は、生成(変更)した表示画像を画像表示装置4に送信する(ステップS215)。すなわち、制御部31(画像処理部311)は、画像処理通信部32に対して、生成(変更)した表示画像を画像表示装置4に送信させる。
【0126】
次に、画像表示装置4は、変更された表示画像を表示部41に表示する(ステップS216)。すなわち、制御部45(画像制御部451)は、画像処理部311によって生成(変更)された表示画像を、通信部43を介して受信し、表示部41に表示させる。例えば、画像表示装置4は、ユーザ(AユーザU1)が指示した位置や方向に、表示されている「観光地A」(G13)のなかで、「家族の画像A」(G4)とともに移動した表示画像を表示部41に表示する。これによりユーザ(AユーザU1)は、現在「観光地A」を旅行しているユーザU2(家族)と一緒に、「観光地A」を旅行しているような体感を味わうことができる。
【0127】
なお、ステップS213からステップS216の処理は、ユーザが画像表示の処理を終了するまで、繰り返される。
【0128】
以上のように、本実施形態による画像表示システム1eは、携帯端末8が位置情報、時刻情報、又は天候情報を取得し、取得した位置情報、時刻情報、又は天候情報を画像表示装置4(画像処理部311)に供給する。そして、画像処理部311は、供給された位置情報、時刻情報、又は天候情報に応じて、表示画像を変更する。
これにより、本実施形態による画像表示システム1eは、携帯端末8を持つユーザU2が現在いる場所の位置情報、時刻情報、又は天候情報に応じて、リアルタイムに表示画像を変更することができる。そのため、例えば、ユーザ(AユーザU1)は、現在「観光地A」を旅行しているユーザU2(家族)と一緒に、「観光地A」を旅行しているような体感をリアルタイムに味わうことができる。よって、本実施形態における画像表示システム1eは、画像の鑑賞における娯楽性を向上させることができる。
【0129】
また、本実施形態では、携帯端末8がリアルタイムに取得した音情報を、画像表示装置4が、表示画像とともに出力する。これにより、例えば、ユーザU2の声や、「観光地A」の周辺の音が出力されるため、ユーザU1は、実際に「観光地A」にユーザU2と一緒にいるような臨場感を味わうことができる。
【0130】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記の各実施形態において、表示部41には、パノラマ画像を表示するする広角のディスプレイを用いる形態を説明したが、これに限定されず、広角でないディスプレイを用いる形態でもよい。また、表示部41は、図12に示すようなユーザの頭部に装着して、ユーザの視界を覆うようなヘッドマウントディスプレイ41aを用いる形態でもよいし、他のディスプレイを用いる形態でもよい。なお、ヘッドマウントディスプレイ41aは、例えば、角速度検出部と、加速度検出部とを備える形態でもよい。この場合、ヘッドマウントディスプレイ41aによって、ユーザU1の向いている方向情報、及び移動位置情報が取得することができる。そのため、入力部42を用いずに、ユーザU1の変更したい位置及び方向などの情報を取得し、取得した位置及び方向に応じて表示画像に変更することができる。また、表示部41には、立体視画像を表示可能なディスプレイを用いる形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、画像表示装置4が表示部41に表示する表示画像は、2次元の画像でもよいし、3次元処理された画像でもよいし、立体視用に処理された画像でもよい。
【0131】
また、上記の各実施形態において、画像処理部311(212、452)は、音信号の合成をする音信号処理部を含む形態でもよい。例えば、画像処理部321は、対象物である人物又はペットの声を合成して、表示画像に付加し、画像制御部451が、表示画像の表示と共に、音信号を出力させる形態でもよい。この場合、画像表示装置4がマイクを備え、ユーザの声に応じて、表示画像における対象物が音を出力したり、対象物の向きが変更させたりする形態でもよい。これにより、画像の鑑賞における臨場感を増すことができる。
【0132】
また、上記の各実施形態において、店舗5は、ユーザが旅行に行く際などに、撮影位置において水平方向に360度の視野を撮影する全方位画像を撮影可能な撮影装置を貸し出して課金するサービスを提供してもよい。これにより、ユーザは、表示画像を生成するのに適したユーザ画像を、簡単に取得することができる。また、店舗5は、ユーザによって指定された画像を有料で撮影してユーザ画像を作成するサービスを提供してもよい。このユーザによって指定された画像とは、例えば、観光地、海外の街並み、ユーザが住んでいる街並み、ユーザの住んでいる家、家族、ペットなどの画像である。これにより、ユーザは、実際に撮影場所に行かなくても、疑似体験したい背景画像を取得することができる。
【0133】
また、上記の各実施形態において、画像処理部311が表示画像を毎回生成する形態を説明したが、表示画像や元画像の一部を予め画像処理して生成して課金するサービスを提供してもよい。この場合、ネットワーク6を介して、サードパーティの会社に、画像処理を委託する形態でもよい。例えば、新婚旅行に行った外国Aの観光地の画像を、外国Aの観光地に近い委託業者に新婚旅行を再現する表示画像の生成を委託してもよい。これにより、現地に行かなくても、質の高い臨場感のある表示画像を取得することが可能になる。
【0134】
また、上記の各実施形態において、元画像記憶部232が、サーバ装置2(2a)に備えられている形態を説明したが、他の装置(画像処理装置3、画像表示装置4、又は画像登録装置8など)に元画像記憶部232が備えられている形態でもよい。
【0135】
また、上記の各実施形態において、登録部211は、元画像記憶部232に記憶されている画像を識別情報と関連付けてユーザ画像記憶部231に記憶する形態を説明したが、元画像記憶部232に記憶されている画像を、識別情報と関連付けたリンクファイルとして、登録する形態でもよい。
【0136】
また、上記の各実施形態において、表示課金部44は、表示画像を表示する時間、又は、表示画像のデータ量に応じて課金する形態を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、月極め会員や年間会員などの契約期間に応じた定額制に対応する形態でもよい。
【0137】
また、上記第3の実施形態における画像登録装置8は、店舗5内にあってもよいし、ユーザの自宅に設置されている形態でもよい。また、上記第4及び第5の実施形態に、画像登録装置8を適用する形態でもよい。
【0138】
また、上記の各実施形態において、画像表示装置4は、店舗5に設置されている形態を説明したが、ホームシアターなどとしてユーザの自宅に設置されている形態でもよいし、店舗5及び自宅以外の他の場所に設置されている形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、例えば(処理2)のような複数の元画像に基づいて画像処理を行う場合、記憶部23に記憶されている元画像を使用する形態を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ装置2が、ユーザから指定された位置情報や地名などのキーワードからネットワーク6上に存在する任意のユーザが所持する元画像を検索し、この検索によって得られた画像を元画像として利用する形態でもよい。また、サーバ装置2が、例えば、ユーザ画像記憶部231に記憶されている異なるユーザのユーザ画像を、位置情報や地名などのキーワードから検索し、他のユーザの識別情報に関連付けられて記憶されているユーザ画像を元画像として利用できる形態でもよい。この場合、サーバ装置2の制御部21は、例えば、ユーザ画像に含まれる個人を特定するような画像部分を削除する加工をした上で、元画像記憶部232に記憶させる形態でもよい。
【0139】
また、上記第6の実施形態において、場所ごとの元画像に対して、第2のユーザ(ユーザU2)が存在する位置、時刻、天候状態にあわせて、第2のユーザ(ユーザU2)が存在する位置、時刻、天候状態にあわせた元画像を画像処理により生成する形態を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、場所ごとに、時刻、天候状態が異なる複数の元画像が予め撮像されており、複数の元画像の中から、第2のユーザ(ユーザU2)が存在する位置、時刻、天候状態にあわせて元画像を選択する形態でもよい。
【0140】
また、上記第6の実施形態では、上記第1の実施形態に組み合わせて適用する形態を説明したが、上記第2〜第5の実施形態と組み合わせて適用する形態でもよい。
また、上記第6の実施形態において、携帯端末8は、位置情報、時刻情報、天候情報、及び音情報を画像処理部311に供給する形態を説明したが、撮像部を備えて、リアルタイムに撮像した背景画像を画像処理部311に供給する形態でもよい。この場合、画像処理部311は、位置情報、時刻情報、及び天候情報に応じた元画像の加工を行う必要がなくなるため、処理を簡略化することができる。
【0141】
また、上記第6の実施形態では、ユーザU2が所持している携帯端末8から供給される位置情報に応じて背景画像を表示する方向を変更する形態を説明したが、上記第1の実施形態と同様に、入力部42によってユーザU1が指示する指示情報に応じて、指示された位置及び方向に対応する背景を含む表示画像に変更する形態でもよい。この場合、表示画像における対象画像であるユーザU2の表示位置は、携帯端末8から供給される位置情報に応じて変更してもよい。すなわち、この場合、画像表示装置4の表示を鑑賞しているユーザU1は、自由に「観光地A」を動き回り、その中で、実際に「観光地A」に存在しているユーザU2の位置情報に対応する位置に、ユーザU2の画像を表示する。これにより、ユーザU1は、さらに臨場感のある表示画像を味わうことができる。
【0142】
また、上記第6の実施形態において、ユーザU2が1人の場合の形態を説明したが、複数の携帯端末8を用いて、複数のユーザU2に対応させる形態でもよい。この場合、多人数で旅行しているような体験を楽しむことができる。
また、上記の各実施形態において、画像表示装置4が表示画像とともに音情報を出力する形態を説明したが、表示画像に応じて、風などを出力する形態でもよい。
【0143】
上述の画像表示システム1(1a〜1e)における各装置は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した画像表示システム1(1a〜1e)の処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0144】
1,1a,1b,1c,1d…画像表示システム、2,2a…サーバ装置、3…画像処理装置、4…画像表示装置、5…店舗、6…ネットワーク、24…登録課金部、41…表示部、43…通信部、44…表示課金部、231…ユーザ画像記憶部、232…元画像記憶部、211,311,451…画像制御部、452…画像処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、画像処理装置と、画像表示装置とがネットワークを介して接続されている画像表示システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部
を備え、
前記画像表示装置は、
画像を表示する表示部と、
入力された前記識別情報を送信する通信部と、
を備え、
前記画像処理装置は、
送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部
を備え、
前記画像表示装置は、
前記画像処理部により画像処理された前記表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
前記元画像には、前記表示画像の背景となる背景画像、又は、前記表示画像に表示する対象物となる対象画像が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
【請求項3】
前記画像処理部は、
前記画像処理として、前記背景画像と前記対象画像とを合成し、前記表示画像を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記画像処理部は、
前記ユーザによって指示された位置及び方向に対応する背景を含む前記表示画像に変更する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記画像処理部は、
前記ユーザによって指示された前記対象物の向き情報に応じて、前記表示画像における前記対象物の向きを変更する
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項6】
前記背景画像は、所定の場所において位置を移動させて、前記位置それぞれを中心に水平方向に360度の視野を撮影した全方位画像であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項7】
前記記憶部には、
前記表示画像の背景となる背景画像、及び、前記表示画像に表示する対象物となる対象画像のうちの、前記ユーザにより指定された画像が、前記ユーザ画像として記憶される
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項8】
前記サーバ装置は、
前記背景画像又は前記対象画像が予め記憶されている元画像記憶部と、
前記元画像記憶部に記憶されている前記背景画像又は前記対象画像のうちの、前記ユーザによって選択された画像を前記ユーザ画像として、前記識別情報と関連付けて前記記憶部に登録する登録部と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像表示システム。
【請求項9】
前記ネットワークを介して前記サーバ装置に接続されている画像登録装置であって、
前記記憶部に対して、前記識別情報と前記ユーザ画像とを関連付けて登録させる登録処理部を有する画像登録装置
を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項10】
前記サーバ装置は、
前記ユーザ画像が前記識別情報と関連付けて前記記憶部に登録される場合に、前記ユーザに対して課金する登録課金部
を備えることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の画像表示システム。
【請求項11】
前記表示画像は、パノラマ画像であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項12】
前記画像表示装置は、
前記表示画像を表示する時間、又は、前記表示画像のデータ量に応じて、前記ユーザに対して課金する表示課金部を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項13】
サーバ装置と画像表示装置とがネットワークを介して接続されている画像表示システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部と、
前記画像表示装置から送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部と、
を備え、
前記画像表示装置は、
画像を表示する表示部と、
入力された識別情報を送信する通信部と、
前記画像処理部により画像処理された前記表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項14】
サーバ装置と画像表示装置とがネットワークを介して接続されている画像表示システムであって、
前記サーバ装置は、
ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部
を備え、
前記画像表示装置は、
画像を表示する表示部と、
入力された前記識別情報を送信する通信部と、
送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、表示画像を画像処理により生成する画像処理部と、
前記画像処理部により画像処理された前記表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部と、
を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項15】
位置情報、時刻情報、又は天候情報を取得し、取得した前記位置情報、前記時刻情報、又は前記天候情報を前記画像処理部に供給する携帯端末を備え、
前記画像処理部は、
前記位置情報、前記時刻情報、又は前記天候情報に応じて、前記表示画像を変更する
ことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の画像表示システム。
【請求項16】
画像を表示する表示部と、
ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部を有するサーバ装置にネットワークを介して接続され、入力された前記識別情報を送信する通信部と、
送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、画像処理された表示画像を前記表示部に表示させる画像制御部と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項17】
画像表示装置としてのコンピュータに、
通信部が、ユーザを識別する識別情報と関連付けられて、ユーザが画像処理に用いる画像であるユーザ画像が記憶されている記憶部を有するサーバ装置にネットワークを介して、入力された前記識別情報を送信する通信手順と、
画像制御部が、送信された前記識別情報と関連付けられている前記ユーザ画像であって、前記記憶部から読み出された前記ユーザ画像を少なくとも含む元画像に基づいて、画像処理された表示画像を表示部に表示させる画像制御手順と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−55606(P2013−55606A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194108(P2011−194108)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】