説明

画像表示システム及びプロジェクタ、並びに広告表示方法

【課題】 車外に広告等を表示可能で、車外の環境の影響を受けにくい画像表示システム及びプロジェクタ、並びに広告表示方法を提供する。
【解決手段】 タクシー1の進行方向に向かって左側側面には、助手席用のドア2aと、後部座席用のドア2bとが備えられ、それぞれのドア2a,2bには、可視光を透過可能なウィンドウ10a,10bが備えられている。ウィンドウ10a,10bの内面には、ホログラムスクリーン等からなる透過型スクリーン20が貼り付けられている。タクシー1の内部の天井部には、プロジェクタ30が設置されており、透過型スクリーン20に画像を投写可能になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシーやバス等の外面を利用した広告表示に好適な画像表示システム及びプロジェクタ、並びに広告表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タクシーやバス等の外面に広告を掲示して宣伝を行うサービスが広く行われている。移動可能な車両を広告媒体としているため、広い範囲の不特定多数の公衆に対して宣伝効果を有している。また、特許文献1においては、動画を表示可能なディスプレイモニタを車外に備え、このディスプレイモニタに広告を表示する提案がなされている。この提案によれば、動画による宣伝が可能となるため、宣伝効果が向上するとともに、広告内容の切り替えが容易になる。
【0003】
【特許文献1】特開2003−76310号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車外にディスプレイモニタを備えることは、ディスプレイモニタが風雨や直射日光、或いは埃等の汚れにさらされることになるため、ディスプレイモニタの耐久性が損なわれやすいという問題を有していた。
【0005】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、車外に広告等を表示可能で、車外の環境の影響を受けにくい画像表示システム及びプロジェクタ、並びに広告表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像表示システムは、車両の窓部に備えられた透過型スクリーンと、前記車両の内部に備えられ、前記透過型スクリーンに光学像を投写することにより画像を表示するプロジェクタと、を有することを特徴とする。
【0007】
この画像表示システムによれば、車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに画像を表示するため、車内及び車外の双方から画像を視認することが可能となる。さらに、車両の内部に備えられたプロジェクタによって画像表示を行っているため、車外の環境によって耐久性が損なわれるのを抑制することが可能となる。
【0008】
この画像表示システムにおいて、前記プロジェクタは、前記車両の移動速度に応じた車速信号を受信し、前記車速信号に応じて表示態様を変更することが望ましい。
【0009】
この画像表示システムによれば、車両の移動速度に応じて表示態様を変更するため、移動速度が速く、車外から表示内容の確認が困難な場合には、車内向けの表示を行ったり、表示を停止して消費電力を抑制したりすることが可能となり、車両の移動速度に適した表示を行うことが可能となる。
【0010】
この画像表示システムにおいて、前記車両は、乗客を乗せて移動する旅客運送車両であって、前記乗客の乗車状況に応じた乗車信号を受信し、前記乗車信号に応じて表示態様を変更することが望ましい。
【0011】
この画像表示システムによれば、乗客の乗車状況に応じて表示態様を変更するため、乗客が乗車していない場合には、車外向けの表示を行ったり、表示を停止して消費電力を抑制したりすることが可能となり、乗客の乗車状況に適した表示を行うことが可能となる。
【0012】
本発明のプロジェクタは、車両の内部に備えられ、前記車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに光学像を投写することにより画像を表示するプロジェクタであって、前記車両の移動速度に応じた車速信号を受信し、前記車速信号に応じて表示態様を変更することを特徴とする。
【0013】
このプロジェクタによれば、車両の移動速度に応じて表示態様を変更するため、移動速度が速く、車外から表示内容の確認が困難な場合には、車内向けの表示を行ったり、表示を停止して消費電力を抑制したりすることが可能となり、車両の移動速度に適した表示を行うことが可能となる。
【0014】
本発明のプロジェクタは、乗客を乗せて移動する旅客運送車両の内部に備えられ、前記旅客運送車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに光学像を投写することにより画像を表示するプロジェクタであって、前記乗客の乗車状況に応じた乗車信号を受信し、前記乗車信号に応じて表示態様を変更することを特徴とする。
【0015】
このプロジェクタによれば、乗客の乗車状況に応じて表示態様を変更するため、乗客が乗車していない場合には、車外向けの表示を行ったり、表示を停止して消費電力を抑制したりすることが可能となり、乗客の乗車状況に適した表示を行うことが可能となる。
【0016】
このプロジェクタにおいて、固体光源と、前記固体光源から射出した光を変調し光学像を形成する電気光学装置と、前記電気光学装置により形成された前記光学像を前記透過型スクリーンに投写する投写レンズとを備えることが望ましい。
【0017】
このプロジェクタによれば、光源として、放電型光源ランプに比べて小型化が可能な固体光源を用いているため、当該プロジェクタを小型化することが容易になる。
【0018】
本発明の広告表示方法は、車両の外部に広告の表示を行う広告表示方法であって、前記車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに、前記車両の内部に備えられたプロジェクタから光学像を投写することにより、車外に向けて広告を表示することを特徴とする。
【0019】
この広告表示方法によれば、車両の内部に備えられたプロジェクタによって広告の表示を行っているため、広告内容の切り替えが容易であるとともに、車外の環境によって耐久性が損なわれるのを抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態に係る画像表示システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態の画像表示システムは、車両内部に備えられたプロジェクタと、車両の窓部(ウィンドウ)に備えられた透過型スクリーンとを有しており、プロジェクタによって透過型スクリーンに光学像を投写することにより、車内、車外の双方から画像を視認可能とするものである。
【0021】
図1は、本実施形態の画像表示システムを搭載したタクシーを示す図であり、(a)は、車両前方から内部を透視した概略透視図、(b)は、車両の側面図である。
図1(a)、(b)に示すように、タクシー1の進行方向に向かって左側側面には、助手席用のドア2aと、後部座席用のドア2bとが備えられ、それぞれのドア2a,2bには、可視光を透過可能なウィンドウ10a,10bが備えられている。また、ウィンドウ10a,10bの内面には、ホログラムスクリーン等からなる透過型スクリーン20が貼り付けられている。ここで、本実施形態では、透過型スクリーン20が貼り付けられた状態で、ウィンドウ10aの可視光透過率が70%以上になるよう、使用する透過型スクリーン20の選定を行っており、乗務員(ドライバー)がウィンドウ10a越しに車外を確認する際の視認性の低下を抑制している。
【0022】
タクシー1の内部の天井部には、プロジェクタ30が設置されており、透過型スクリーン20に光学像を投写可能になっている。これにより、透過型スクリーン20に画像が表示され、タクシー1の内部から表示画像を視認することができるとともに、スクリーンが透過型であるため、図1(b)に示すように、タクシー1の外部からも当該表示画像が視認可能となる。
【0023】
図2は、本実施形態のプロジェクタ30の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクタ30は、主制御部31と、画像・音声制御部32と、データ記憶部33と、画像投写部34と、スピーカ35と、操作部36とを備えている。
【0024】
主制御部31は、プロジェクタ30の動作を統括制御するものであり、画像・音声制御部32に対して画像表示や音声出力の指示を行うとともに、タクシー1の移動速度を表す車速信号や、乗客の有無を示す乗車信号を外部から受信可能になっている。本実施形態では、車速信号として、タクシー1の車両の動作を統括制御するECU(エンジンコントロールユニット)から車速パルス信号を受信し、タクシー1の移動速度(車速)を認識することができる。また、乗車信号としては、乗客が乗車して料金メータによる運賃のカウントを開始するために、乗務員が料金メータを操作する際の操作信号を受信可能になっており、これにより、主制御部31は乗客の有無を判断することができる。
【0025】
画像・音声制御部32は、主制御部31からの指示に基づき、データ記憶部33から画像データや音声データを読み出して、画像投写部34による画像の表示と、スピーカ35による音声の出力とを制御する。スピーカ35は、車内に音声を出力するためのものであり、プロジェクタ30の内部に限られず、車内の任意の位置に備えることができる。例えば、透明なフラットパネルスピーカを、透過型スクリーン20と同様にウィンドウ10a,10bに備えるようにしてもよい。
【0026】
図3は、画像投写部34の概略構成を説明する構成図である。
図3に示すように、本実施形態の画像投写部34は、固体光源であるLED光源41R,41G,41Bと、3つのミラー42と、液晶ライトバルブ43R,43G,43Bと、クロスダイクロイックプリズム44と、投写レンズ45とを備えている。
【0027】
LED光源41R,41G,41Bは、マトリクス状に配列された複数のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を有しており、それぞれ波長域の異なる3色(赤、緑、青)の色光R,G,Bを射出する。LED光源41R,41G,41B等の固体光源は、メタルハライドランプ等の放電型光源ランプに比べて、電源を含めて小型化が可能であるうえ、瞬時点灯/消灯が可能であること、色再現性が広く長寿命であること等、プロジェクタ用の光源として多くの利点を備えている。各LED光源41R,41G,41Bから射出した色光R,G,Bは、レンズアレイ(図示せず)やミラー42、或いはロッドインテグレータ(図示せず)等からなる光学系を経由して、それぞれ3つの液晶ライトバルブ43R,43G,43Bを照明する。
【0028】
液晶ライトバルブ43R,43G,43Bのそれぞれには、図示しない複数の画素がマトリクス状に形成されており、LED光源41R,41G,41Bから射出した光を、画像・音声制御部32から入力される画像データに基づいて画素毎に変調することにより、画像データに応じた光学像を形成する。各液晶ライトバルブ43R,43G,43Bによって色光毎に形成された光学像は、クロスダイクロイックプリズム44によって合成されて、カラーの光学像が形成される。この光学像が投写レンズ45を介して透過型スクリーン20に投写される。
【0029】
なお、それぞれ波長域の異なる3色(赤、緑、青)の色光R,G,Bを発する3つのLED光源41R,41G,41Bを用いる代わりに、白色のLED光源と、白色光を波長域の異なる3色(赤、緑、青)の色光R,G,Bに分離可能な色光分離部とを備え、LED光源から発した光を、色光分離部によって分離した後に、3つの液晶ライトバルブ43R,43G,43Bに入射するようにしてもよい。
【0030】
図2に戻って、データ記憶部33には、様々なコンテンツが記憶されており、画像・音声制御部32は、主制御部31からの指示に基づいて、複数のコンテンツを連続して再生(画像の表示及び音声の出力)することができる。本実施形態のデータ記憶部33には、コンテンツとして、複数の企業や商店等からの依頼に基づく一般広告(図1(b)参照)や、当該タクシー1への乗車を促すためのコンテンツ等が記憶されている。各コンテンツは、静止画像や動画像、或いはこれらの組み合わせによって構成されており、必要に応じて音声が付加されている。
【0031】
操作部36は、複数のスイッチ等によって構成され、電源のオン・オフや、表示するコンテンツの選択、画質の調整や音量調整等の各種操作を行うことができる。
【0032】
操作部36の操作により、プロジェクタ30の電源をオンにして、プロジェクタ30が動作可能な状態となると、主制御部31は、コンテンツの再生を開始するとともに、車速信号や乗車信号に応じて表示態様を切り替えることができるようになっている。即ち、車両の移動速度や乗客の有無に応じて、再生するコンテンツの変更や、コンテンツ再生の開始と停止との切り替えを行う。
【0033】
図4は、車速及び乗客の有無に応じた表示態様の例を示す表である。
図4に示すように、本実施形態では、タクシー1に乗客が乗車している場合には、車速に拘わらず、常に車内向けのコンテンツを再生するようになっている。当該コンテンツの画像は、車内から乗客が視認するためのものであって、車内から見た場合に正しい向きで表示されるようになっている。車内向けのコンテンツとしては、一般広告や観光案内等の表示を行う。
【0034】
また、乗客が乗車していない場合で、停車中或いは低速(例えば、時速60km未満)での走行中には、車外向けのコンテンツを再生する。当該コンテンツの画像は、車外の公衆に対して表示するためのものであって、車外から見た場合に正しい向きで表示されるようになっている。車外向けのコンテンツとしては、停車中の場合は、当該タクシー1が空車である旨や料金体系等、当該タクシー1への乗車を促すコンテンツを表示し、低速で走行中には、一般広告を表示する。また、高速(例えば、時速60km以上)で走行中には、車外からの視認が困難となるため表示を停止する。なお、表示を停止する際には、消費電力を低減させるために、LED光源41R,41G,41Bを消灯することが望ましい。
【0035】
また、渋滞時や信号待ち等によりたびたび停車したり、低速と高速との臨界速度(時速60km)前後で走行したりする際に、表示態様が頻繁に切り替わるのを防ぐために、表示中の1つのコンテンツが終了してから表示態様を切り替えるようにしたり、表示を切り替えるべき速度に達してから所定時間を経過した後に表示態様を切り替えるようにしてもよい。
【0036】
以上説明したように、本実施形態の画像表示システム及びプロジェクタ、並びに広告表示方法によれば、以下の効果を得ることができる。
【0037】
(1)本実施形態の画像表示システムによれば、タクシー1のウィンドウ10a,10bに備えられた透過型スクリーン20に画像を表示するため、車内及び車外の双方から画像を視認することが可能となる。さらに、タクシー1の内部に備えられたプロジェクタ30によって画像表示を行っているため、車外の環境によって耐久性が損なわれるのを抑制することが可能となる。
【0038】
(2)本実施形態の画像表示システムによれば、乗車信号を受信することにより、乗客の有無に応じて表示態様を変更可能になっている。このため、乗客が乗車している場合には、車内向けのコンテンツを表示し、乗客が乗車していない場合には、車外向けのコンテンツを表示したり、表示を停止して消費電力を抑制したりする等、乗客の乗車状況に適した表示を行うことが可能となる。
【0039】
(3)本実施形態の画像表示システムによれば、車速信号を受信することにより、タクシー1の移動速度に応じて表示態様を変更可能になっている。このため、停車中にはタクシー1への乗車を促すコンテンツを表示し、低速走行中には一般広告を表示し、高速走行中には表示を停止して消費電力を抑制する等、タクシー1の移動速度に適した表示を行うことが可能となる。
【0040】
(4)本実施形態のプロジェクタ30によれば、光源として、放電型光源ランプに比べて小型化が可能なLED光源41R,41G,41Bを用いているため、プロジェクタ30を小型化することが容易になる。
【0041】
(5)本実施形態の広告表示方法によれば、タクシー1の内部に備えられたプロジェクタ30によって広告の表示を行っているため、広告内容の切り替えが容易であるとともに、車外の環境によって表示装置の耐久性が損なわれるのを抑制することが可能となる。
【0042】
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
【0043】
・前記実施形態の画像表示システムは、タクシー1に限られず、路線バスや電車等、他の旅客運送車両にも適用可能である。また、宣伝のみを目的とした宣伝カー等、旅客運送車両以外の車両にも適用することができる。
【0044】
・前記実施形態では、歩道を歩く通行人等が広告を視認しやすいように、車両の左側側面のウィンドウ10a,10bに画像の表示を行っているが、右側側面のウィンドウや、リアウィンドウに表示するようにしてもよい。
【0045】
・前記実施形態では、助手席用のウィンドウ10a及び後部座席用のウィンドウ10bの両方に画像の表示を行っているが、どちらか一方のウィンドウにのみ表示するようにしてもよい。また、1台のプロジェクタ30で複数のウィンドウ10a,10bに画像表示を行ってもよいし、各ウィンドウ10a,10b毎に専用のプロジェクタ30を備えるようにしてもよい。
【0046】
・前記実施形態のプロジェクタ30において、例えば、運転ハンドルの近傍に緊急事態用の操作スイッチを備え、タクシー強盗等の緊急事態が発生した際に、当該操作スイッチを操作することによって、点滅表示のような緊急事態を表す表示を行うようにしてもよい。これにより、車外の公衆に緊急事態が発生していることを知らせることが可能となるとともに、犯人を威嚇することが可能となる。
【0047】
・前記実施形態のプロジェクタ30において、データ記憶部33に記憶されたコンテンツを再生するようにしているが、プロジェクタ30の外部に備えられたVTR(磁気記録再生装置)等の画像供給装置からコンテンツの供給を受けるようにしてもよい。これによれば、例えば、車内向けコンテンツとして映画等の様々なコンテンツが表示可能となるうえ、記録媒体の交換によりコンテンツの交換が容易になる。
【0048】
また、車外から無線配信によってコンテンツを受信するようにしてもよい。これによれば、車両毎のコンテンツの管理が不要となるうえ、例えば、車内向けコンテンツとして、ニュース速報のような即時性のある情報を提供することが可能となる。また、テレビチューナ等を備えてテレビ映像を表示するようにしてもよい。
【0049】
・前記実施形態において、車内向けコンテンツと車外向けコンテンツとで、共通のコンテンツを表示する場合には、左右を反転させた2つのコンテンツを用意してもよいし、画像・音声制御部32が、液晶ライトバルブ43R,43G,43Bの各画素に対する変調を左右反転させることにより、データ記憶部33に記憶されているコンテンツと左右の向きが異なるコンテンツを表示可能としてもよい。
【0050】
・前記実施形態では、車内に音声を出力するスピーカ35が備えられているが、車外向けに音声を出力可能なスピーカを備えるようにしてもよい。
【0051】
・前記実施形態では、電気光学装置として、透過型の液晶ライトバルブ43R,43G,43Bを用いて光学像を形成しているが、反射型のLCOS(Liquid Crystal On Silicon)を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調するDMD(登録商標)(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等を用いることもできる。
【0052】
・前記実施形態では、固体光源としてLED光源41R,41G,41Bを用いているが、他の固体光源であるエレクトロルミネッセンス(EL)や半導体レーザー(LD)等を用いてもよい。また、光源は、固体光源に限定されず、放電型光源ランプ等を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】画像表示システムを搭載したタクシーを示す図であり、(a)は、車両前方から内部を透視した概略透視図、(b)は、車両の側面図。
【図2】プロジェクタの概略構成を示すブロック図。
【図3】画像投写部の概略構成を説明する構成図。
【図4】車速及び乗客の有無に応じた表示態様の例を示す表。
【符号の説明】
【0054】
1…タクシー、2a,2b…ドア、10a,10b…ウィンドウ、20…透過型スクリーン、30…プロジェクタ、31…主制御部、32…画像・音声制御部、33…データ記憶部、34…画像投写部、35…スピーカ、36…操作部、41R,41G,41B…LED光源、42…ミラー、43R,43G,43B…液晶ライトバルブ、44…クロスダイクロイックプリズム、45…投写レンズ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の窓部に備えられた透過型スクリーンと、
前記車両の内部に備えられ、前記透過型スクリーンに光学像を投写することにより画像を表示するプロジェクタと、
を有することを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
前記プロジェクタは、前記車両の移動速度に応じた車速信号を受信し、前記車速信号に応じて表示態様を変更することを特徴とする画像表示システム。
【請求項3】
請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
前記車両は、乗客を乗せて移動する旅客運送車両であって、前記乗客の乗車状況に応じた乗車信号を受信し、前記乗車信号に応じて表示態様を変更することを特徴とする画像表示システム。
【請求項4】
車両の内部に備えられ、前記車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに光学像を投写することにより画像を表示するプロジェクタであって、
前記車両の移動速度に応じた車速信号を受信し、前記車速信号に応じて表示態様を変更することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項5】
乗客を乗せて移動する旅客運送車両の内部に備えられ、前記旅客運送車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに光学像を投写することにより画像を表示するプロジェクタであって、
前記乗客の乗車状況に応じた乗車信号を受信し、前記乗車信号に応じて表示態様を変更することを特徴とするプロジェクタ。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のプロジェクタにおいて、
固体光源と、前記固体光源から射出した光を変調し光学像を形成する電気光学装置と、前記電気光学装置により形成された前記光学像を前記透過型スクリーンに投写する投写レンズとを備えたことを特徴とするプロジェクタ。
【請求項7】
車両の外部に広告の表示を行う広告表示方法であって、
前記車両の窓部に備えられた透過型スクリーンに、前記車両の内部に備えられたプロジェクタから光学像を投写することにより、車外に向けて広告を表示することを特徴とする広告表示方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−113230(P2006−113230A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−299633(P2004−299633)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】