説明

画像表示制御装置及びプログラム

【課題】画像が遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止する。
【解決手段】画像表示制御装置1は、画像を記憶する画像データベース81と、画像データベース81に記憶された画像をディスプレイ20に表示制御するCPU9と、表示制御された画像の視認側方向を撮影するカメラ50と、を備える。CPU9は、カメラ50による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する。CPU9は、検出された各顔の視線のうち、表示制御された画像に少なくとも1つの視線が向いている場合に、当該画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、デジタルカメラで撮影した画像などを取得して表示するデジタルフォトフレームなどの画像表示装置がある。このような画像表示装置では、表示する画像を特殊加工の施された加工画像(例えば絵画調の画像)に切り替える機能などが搭載されている。
【0003】
ところで、表示する画像を切り替える場合には、瞬間的に画像を切り替えて表示するのではなく、元の画像が徐々に加工画像に遷移していく様子を表示することで、閲覧者に感動を与えることができる。但し、単純に画像を遷移させてしまうと、閲覧者が遷移の過程を見逃す可能性がある。
【0004】
ところで近年、画像表示装置では、閲覧者の状態よって画像の表示状態を切り替える技術が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。具体的には、これら特許文献1,2の技術では、閲覧者から画像表示装置までの距離や、閲覧者の顔の向き、注視状態、注視回数など、閲覧者の状態に基づいて、画像の表示状態を簡略化された状態と、詳細に表現された状態との間で切り替えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−16432号公報
【特許文献2】特開2010−4118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、画像が遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止することはできない。
【0007】
本発明の課題は、画像が遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止することのできる画像表示制御装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、画像表示制御装置において、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、画像表示制御装置において、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された全ての顔の視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、画像表示制御装置において、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、前記表示制御された画像に一度でも向いた視線の数をM(但し、Mは自然数)とした場合に、当該画像を、M/Nの割合だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、画像表示制御装置において、
閲覧対象者情報を対応付けた画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
前記視線検出手段により検出された顔が前記表示制御された画像における閲覧対象者の顔であるか否かを判定する顔判定手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記顔判定手段により閲覧対象者の顔であると判定された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像が遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】画像表示制御装置の概略構成を示す外観図である。
【図2】画像表示制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】画像の遷移の様子を示す図であり、(a)は加工前の元画像を示す図、(b)は加工途中の画像を示す図、(c)は加工後の画像を示す図である。
【図5】画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔第1実施形態〕
まず、本発明に係る画像表示制御装置の第1実施形態について説明する。
【0015】
[外観構成]
図1は、本発明を適用した画像表示制御装置1の概略構成を示す外観図である。
この図に示すように、本実施の形態における画像表示制御装置1は、卓上に設置されるデジタルフォトフレームであり、ディスプレイ20及びカメラ50を備えている。
【0016】
ディスプレイ20は、画像や文字等を表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ20は、いわゆるタッチパネル30(図2参照)と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0017】
カメラ50は、ディスプレイ20の前方(手前側方向、視認側方向)を向いて撮像を行うようになっている。なお、このカメラ50としては従来より公知のカメラを用いることができる。
【0018】
[内部構成]
続いて、画像表示制御装置1の内部構造について説明する。図2は、画像表示制御装置1の内部構成を示すブロック図である。
【0019】
この図に示すように、画像表示制御装置1は、表示部2と、入力部3と、通信部4と、撮影部5と、記憶媒体読取部6と、記憶部8と、CPU9等とを備えて構成されている。
【0020】
表示部2は、上述のディスプレイ20を備えており、CPU9から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ20に表示するようになっている。
【0021】
入力部3は、上述のタッチパネル30を備えており、押下されたタッチパネル30の位置に対応する信号をCPU9に出力するようになっている。
【0022】
通信部4は、他の電子機器との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、記憶部8内の情報を送受信できるようになっている。
【0023】
撮影部5は、上述のカメラ50を備えており、CPU9から入力される撮影信号に基づいてカメラ50に撮影を行わせるようになっている。
【0024】
記憶媒体読取部6は、カードスロット60を備えており、当該カードスロット60に装着された外部情報記憶媒体60aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体60aに情報を記録したりするようになっている。なお、図1ではカードスロット60の図示を省略している。
【0025】
記憶部8は、画像表示制御装置1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU9の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部8は、本発明に係る画像表示プログラム80と、画像データベース81等とを記憶している。
【0026】
画像表示プログラム80は、後述の画像表示処理(図3参照)をCPU9に実行させるためのプログラムである。
【0027】
画像データベース81は、複数の画像についての画像データを記憶するようになっている。なお、この画像データベース81は外部情報記憶媒体60aに記憶されていても良い。
【0028】
CPU9は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、画像表示制御装置1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU9は、入力部3から入力される操作信号等に応じて記憶部8に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU9は、処理結果を表示部2に適宜出力させる。
【0029】
[動作]
続いて、画像表示制御装置1による画像表示処理について、図3を参照しつつ説明する。
【0030】
この画像表示処理においては、まずCPU9は、画像データベース81に記憶された何れかの画像をディスプレイ20に表示させ(ステップS1)、カメラ50にディスプレイ20の前方を撮影させる(ステップS2)。
【0031】
次に、CPU9は、撮影画像内で顔認識を行って、ディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在するか否かを判定し(ステップS3)、存在しないと判定した場合(ステップS3;No)には上述のステップS2に移行する。なお、顔認識には、従来より公知の顔認識プログラムを用いることができる。
【0032】
また、ステップS3においてディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在すると判定した場合(ステップS3;Yes)には、CPU9は、認識された各顔から視線の向きを検出して、少なくとも1つの視線がディスプレイ20に向いているか否かを判定し(ステップS4)、向いていないと判定した場合(ステップS4;No)には上述のステップS2に移行する。なお、「1つの視線」とは1つの顔の視線を意味する。また、視線の向きの検出には、従来より公知の視線検出プログラムを用いることができる。なお、本第1の実施形態や、後述の第2〜第5の実施形態においては視線がディスプレイ20に向いているか否かを判定することとして説明するが、ディスプレイ20に表示されている画像を向いているか否かを判定することとしてもよい。
【0033】
また、ステップS4において少なくとも1つの視線がディスプレイ20に向いていると判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU9は、例えば図4(a)〜(c)に順に示すように、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で徐々に遷移させて表示させる(ステップS5)。そして、一定時間経過後、若しくは一定の加工処理が進行すると、CPU9は、加工画像の表示が完了しているか否かを判定し(ステップS6)、完了していないと判定した場合(ステップS6;No)には上述のステップS4に移行し、完了していると判定した場合(ステップS6;Yes)には画像表示処理を終了する。これにより、少なくとも1つの視線がディスプレイ20に向いている間に、ディスプレイ20に表示されている画像が加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移して表示されることとなる。なお、画像の加工処理には、従来より公知の画像加工プログラムを用いることができる。このような画像の加工処理としては、画像を絵画調に変換する処理を用いることができる。更に、所定速度として、例えば数十秒間の間に1つの画像を加工画像に遷移させるような速度を用いることができる。元の画像を加工画像に所定速度で遷移させて表示させるとは、加工前後の画像を所定速度でクロスフェードさせることとしても良いし、元の画像を所定速度で加工しつつ表示させることとしても良い。
【0034】
以上のように、本実施形態の画像表示制御装置1によれば、図3のステップS4〜S5等に示したように、少なくとも1つの視線がディスプレイ20に向いている間に、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示させるので、画像の遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止することができる。
【0035】
〔第2実施形態〕
続いて、本発明に係る画像表示制御装置の第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施の形態との間で互いに対応する部分が同様に構成されている場合には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0036】
本実施の形態における画像表示制御装置1Aは、図2に示すように、記憶部8Aを備えている。
この記憶部8Aは、本発明に係る画像表示プログラム80Aを記憶している。
【0037】
画像表示プログラム80Aは、後述の画像表示処理(図5参照)をCPU9に実行させるためのプログラムである。
【0038】
続いて、画像表示制御装置1Aによる画像表示処理について、図5を参照しつつ説明する。
【0039】
この画像表示処理においては、まずCPU9は、画像データベース81に記憶された何れかの画像をディスプレイ20に表示させ(ステップT1)、カメラ50にディスプレイ20の前方を撮影させる(ステップT2)。
【0040】
次に、CPU9は、撮影画像内で顔認識を行って、ディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在するか否かを判定し(ステップT3)、存在しないと判定した場合(ステップT3;No)には上述のステップT2に移行する。
【0041】
また、ステップT3においてディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在すると判定した場合(ステップT3;Yes)には、CPU9は、認識された各顔から視線の向きを検出して、全ての視線がディスプレイ20に向いているか否かを判定し(ステップT4)、向いていないと判定した場合(ステップT4;No)には上述のステップT2に移行する。
【0042】
また、ステップT4において全ての視線がディスプレイ20に向いていると判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU9は、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で徐々に遷移させて表示させる(ステップT5)。そして、一定時間経過後、若しくは一定の加工処理が進行すると、CPU9は、加工画像の表示が完了しているか否かを判定し(ステップT6)、完了していないと判定した場合(ステップT6;No)には上述のステップT4に移行し、完了していると判定した場合(ステップT6;Yes)には画像表示処理を終了する。これにより、カメラ50を介して検出された全ての顔の視線がディスプレイ20に向いている間に、ディスプレイ20に表示されている画像が加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移して表示されることとなる。
【0043】
以上のように、本実施形態の画像表示制御装置1Aによれば、図5のステップT4〜T5等に示したように、カメラ50を介して検出された全ての顔の視線がディスプレイ20に向いている間に、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させるので、画像の遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止することができる。
【0044】
〔第3実施形態〕
続いて、本発明に係る画像表示制御装置の第3実施形態について説明する。なお、上記の実施形態との間で互いに対応する部分が同様に構成されている場合には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0045】
本実施の形態における画像表示制御装置1Bは、図2に示すように、記憶部8Bを備えている。
この記憶部8Bは、本発明に係る画像表示プログラム80Bを記憶している。
【0046】
画像表示プログラム80Bは、後述の画像表示処理(図6参照)をCPU9に実行させるためのプログラムである。
【0047】
続いて、画像表示制御装置1Bによる画像表示処理について、図6を参照しつつ説明する。
【0048】
この画像表示処理においては、まずCPU9は、画像データベース81に記憶された何れかの画像をディスプレイ20に表示させ(ステップU1)、カメラ50にディスプレイ20の前方を撮影させる(ステップU2)。
【0049】
次に、CPU9は、撮影画像内で顔認識を行って、ディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在するか否かを判定し(ステップU3)、存在しないと判定した場合(ステップU3;No)には上述のステップU2に移行する。
【0050】
また、ステップU3においてディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在すると判定した場合(ステップU3;Yes)には、CPU9は、閲覧者の顔の数「N」(但し、Nは自然数)をカウントし、Nが2以上であるか否かを判定する(ステップU4)。
【0051】
このステップU4においてNが2以上でない、つまり1であると判定した場合(ステップU4;No)には、CPU9は、認識された顔から視線の向きを検出して、視線がディスプレイ20に向いているか否かを判定し(ステップU5)、向いていないと判定した場合(ステップU5;No)には上述のステップU2に移行する一方、視線がディスプレイ20に向いていると判定した場合(ステップU5;Yes)には、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で徐々に遷移させて表示させ(ステップU6)、画像表示処理を終了する。
【0052】
また、ステップU4においてNが2以上であると判定した場合(ステップU4;Yes)には、CPU9は、認識された顔のうち、何れかの顔の視線が現時点までに一度でもディスプレイ20に向いたか否かを判定し(ステップU8)、向いていないと判定した場合(ステップU8;No)には、当該ステップU8を繰り返す。
【0053】
また、ステップU8において何れかの顔の視線が現時点までに一度でもディスプレイ20に向いたと判定した場合(ステップU8;Yes)には、CPU9は、現時点までに一度でもディスプレイ20に視線を向けたことのある顔の数「M」(但し、Mは自然数)をカウントアップする(ステップU9)。なお、Mは正味の値であり、同一の視線を重複してカウントした値(のべ値)ではない。
【0054】
次に、CPU9は、ディスプレイ20に表示されている画像を、100×(M/N)%だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させる(ステップU10)。
【0055】
そして、CPU9は、ディスプレイ20に一度も視線を向けていない顔が未だあるか否か、つまりM<Nであるか否かを判定し(ステップU11)、未だあると判定した場合(ステップU11;Yes)には上述のステップU8に移行する一方、もうないと判定した場合(ステップU11;No)には画像表示処理を終了する。
【0056】
以上のように、本実施形態の画像表示制御装置1Bによれば、図6のステップU10等に示したように、カメラ50を介して検出された顔の数をN、カメラ50を介して検出された各顔の視線のうち、ディスプレイ20に一度でも向いた視線の数をMとした場合に、表示されている画像をM/Nの割合だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させるので、全員の視線がディスプレイ20に向いたときに、完全に加工処理の施された加工画像に遷移して表示されることとなる。従って、画像の遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを防止することができる。
【0057】
〔第4実施形態〕
続いて、本発明に係る画像表示制御装置の第4実施形態について説明する。なお、上記の実施形態との間で互いに対応する部分が同様に構成されている場合には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0058】
本実施の形態における画像表示制御装置1Cは、図2に示すように、記憶部8Cを備えている。
この記憶部8Cは、本発明に係る画像表示プログラム80Cを記憶している。
【0059】
画像表示プログラム80Cは、後述の画像表示処理(図7参照)をCPU9に実行させるためのプログラムである。
【0060】
続いて、画像表示制御装置1Cによる画像表示処理について、図7を参照しつつ説明する。
この画像表示処理においては、まずCPU9は、画像データベース81に記憶された何れかの画像をディスプレイ20に表示させ(ステップV1)、カメラ50にディスプレイ20の前方を撮影させる(ステップV2)。
【0061】
次に、CPU9は、撮影画像内で顔認識を行って、ディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在するか否かを判定し(ステップV3)、存在しないと判定した場合(ステップV3;No)には上述のステップV2に移行する。
【0062】
また、ステップV3においてディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在すると判定した場合(ステップV3;Yes)には、CPU9は、閲覧者の顔の数「N」(但し、Nは自然数)をカウントし、Nが2以上であるか否かを判定する(ステップV4)。
【0063】
このステップV4においてNが2以上でない、つまり1であると判定した場合(ステップV4;No)には、CPU9は、認識された顔から視線の向きを検出して、視線がディスプレイ20に向いているか否かを判定し(ステップV5)、向いていないと判定した場合(ステップV5;No)には上述のステップV2に移行する一方、視線がディスプレイ20に向いていると判定した場合(ステップV5;Yes)には、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で徐々に遷移させて表示させ(ステップV6)、画像表示処理を終了する。
【0064】
また、ステップV4においてNが2以上であると判定した場合(ステップV4;Yes)には、CPU9は、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示させ(ステップV8)、画像表示処理を終了する。但し、このステップV8での所定速度として、CPU9は、ステップV3で検出された各顔の視線のうち、ディスプレイ20に向いている視線の数をM(但し、Mは自然数)とし、画像遷移の基準速度をVとした場合に、(M/N)×Vで算出される速度を用いるようになっている。基準速度Vとしては、例えば1秒間の間に1つの画像を加工画像に遷移させるような速度を用いることができる。
【0065】
そして、CPU9は、N及びMの何れかの値が変化するか否かを判定し(ステップV9)、変化したと判定した場合(ステップV9;Yes)には上述のステップV8に移行する一方、変化しないと判定した場合(ステップV9;No)には画像表示処理を終了する。
【0066】
以上のように、本実施形態の画像表示制御装置1Cによれば、図7のステップV8〜V9等に示したように、カメラ50を介して検出された顔の数をN、カメラ50を介して検出された各顔の視線のうち、ディスプレイ20に向いている視線の数をM、画像遷移の基準速度をVとした場合に、(M/N)×Vで算出される速度を画像遷移速度(所定速度)として用いるので、ディスプレイ20に向いている視線の数が少ないほど、画像の遷移が遅くなる。従って、画像の遷移する過程を閲覧者が見逃してしまうのを、確実に防止することができる。
【0067】
〔第5実施形態〕
続いて、本発明に係る画像表示制御装置の第5実施形態について説明する。なお、上記の実施形態との間で互いに対応する部分が同様に構成されている場合には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0068】
本実施の形態における画像表示制御装置1Dは、図2に示すように、記憶部8Dを備えている。
この記憶部8Dは、本発明に係る画像表示プログラム80Dと、画像データベース81Dとを記憶している。
【0069】
画像表示プログラム80Dは、後述の画像表示処理(図8参照)をCPU9に実行させるためのプログラムである。
【0070】
画像データベース81Dは、各画像の画像データに対し、当該画像の閲覧対象者の顔に関する情報を付加して記憶している。ここで、閲覧対象者としては、例えば画像に写っている人や画像の撮影者、画像の所有者などを用いることができる。なお、閲覧対象者の顔に関する情報としては、顔画像の他、顔の特徴点に関する情報等、従来の顔照合技術で用いられるデータを用いることができる。
【0071】
続いて、画像表示制御装置1Dによる画像表示処理について、図8を参照しつつ説明する。
この画像表示処理においては、まずCPU9は、画像データベース81に記憶された何れかの画像をディスプレイ20に表示させ(ステップW1)、カメラ50にディスプレイ20の前方を撮影させる(ステップW2)。
【0072】
次に、CPU9は、撮影画像内で顔認識を行って、ディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在するか否かを判定し(ステップW3)、存在しないと判定した場合(ステップW3;No)には上述のステップW2に移行する。
【0073】
また、ステップW3においてディスプレイ20の前方に閲覧者の顔が存在すると判定した場合(ステップW3;Yes)には、CPU9は、認識された各顔から視線の向きを検出して、検出された視線がディスプレイ20に向いているか否かを判定し(ステップW4)、向いていないと判定した場合(ステップW4;No)には上述のステップW2に移行する。
【0074】
また、ステップW4において視線がディスプレイ20に向いていると判定した場合(ステップW4;Yes)には、CPU9は、視線を向けた顔に閲覧対象者の顔があるか否か、つまり視線を向けた顔と、表示中の画像の画像データに付加された閲覧対象者の顔に関する情報とが合致するか否かを判定し(ステップW5)、合致しないと判定した場合(ステップW5;No)には画像表示処理を終了する。
【0075】
そして、ステップW5において視線を向けた顔に閲覧対象者の顔があると判定した場合(ステップW5;Yes)には、CPU9は、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で徐々に遷移させて表示させる(ステップW6)。そして、一定時間経過後、若しくは一定の加工処理が進行すると、CPU9は、加工画像の表示が完了しているか否かを判定し(ステップW7)、完了していないと判定した場合(ステップW7;No)には上述のステップW4に移行し、完了していると判定した場合(ステップW7;Yes)には画像表示処理を終了する。これにより、カメラ50を介して検出され、かつ、閲覧対象者の顔に関する情報に合致する各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線がディスプレイ20に向いている場合には、表示画像が加工画像に所定速度で徐々に遷移して表示されることとなる。
【0076】
以上のように、本実施形態の画像表示制御装置1Dによれば、図8のステップW5〜W6等に示したように、カメラ50を介して検出され、かつ閲覧対象者の顔に関する情報に合致する各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線がディスプレイ20に向いている場合に、ディスプレイ20に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させるので、予め指定された閲覧者が画像の遷移過程を見逃してしまうのを防止することができる。
【0077】
なお、上記の実施の形態における画像表示制御装置1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0078】
例えば、本発明に係る画像表示制御装置をフォトフレーム等として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。この点、例えばモニターに接続されるサーバや、プロジェクターなど、装置自体が表示領域を有しないものであっても適用可能である。この場合には、カメラ50はスクリーンやモニタなどの近傍に配設され、表示領域に対向する方向を撮影することとなる。
また、本発明に係る画像表示プログラム80は、画像表示制御装置1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
【0079】
また、上記第5の実施形態においては、閲覧対象者の顔に関する情報が各画像データに付加されることとして説明したが、画像データとは別個のデータベースに記憶されることとしても良い。
【0080】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
<請求項2>
請求項1記載の画像表示制御装置において、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、前記表示制御された画像に向いている視線の数をM(但し、Mは自然数)、当該画像表示制御手段による画像遷移の基準速度をVとした場合に、
(M/N)×Vで算出される速度を前記所定速度として用いることを特徴とする画像表示制御装置。
<請求項3>
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された全ての顔の視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
<請求項4>
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、前記表示制御された画像に一度でも向いた視線の数をM(但し、Mは自然数)とした場合に、当該画像を、M/Nの割合だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
<請求項5>
閲覧対象者情報を対応付けた画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
前記視線検出手段により検出された顔が前記表示制御された画像における閲覧対象者の顔であるか否かを判定する顔判定手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記顔判定手段により閲覧対象者の顔であると判定された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
<請求項6>
請求項1〜5の何れか一項に記載の画像表示制御装置において、
前記画像表示制御手段は、
前記加工処理として、画像を絵画調に変換する処理を行うことを特徴とする画像表示制御装置。
<請求項7>
表示手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記視線検出機能により検出された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示手段に向いている間、前記表示手段に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
<請求項8>
表示手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記視線検出機能により検出された全ての顔の視線が前記表示手段に向いている間、前記表示手段に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
表示手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記視線検出機能により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出機能により検出された各顔の視線のうち、前記表示手段に一度でも向いた視線の数をM(但し、Mは自然数)とした場合に、前記表示手段に表示されている画像を、M/Nの割合だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
<請求項10>
表示手段と、
閲覧対象者情報を対応付けた画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、

前記視線検出機能により検出された顔が前記表示制御された画像における閲覧対象者の顔であるか否かを判定する顔判定機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記顔判定機能により閲覧対象者の顔であると判定された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示手段に向いている間、前記表示手段に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0081】
1,1A〜1D 画像表示制御装置
2 表示部
8 記憶部
9 CPU
80,80A〜80D 画像表示プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像表示制御装置において、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、前記表示制御された画像に向いている視線の数をM(但し、Mは自然数)、当該画像表示制御手段による画像遷移の基準速度をVとした場合に、
(M/N)×Vで算出される速度を前記所定速度として用いることを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項3】
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された全ての顔の視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項4】
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記視線検出手段により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出手段により検出された各顔の視線のうち、前記表示制御された画像に一度でも向いた視線の数をM(但し、Mは自然数)とした場合に、当該画像を、M/Nの割合だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項5】
閲覧対象者情報を対応付けた画像を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された画像を表示制御する画像表示制御手段と、
前記表示制御された画像の視認側方向を撮影する撮像手段と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出手段と、
前記視線検出手段により検出された顔が前記表示制御された画像における閲覧対象者の顔であるか否かを判定する顔判定手段と、
を備え、
前記画像表示制御手段は、
前記顔判定手段により閲覧対象者の顔であると判定された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示制御された画像に向いている間、当該画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示制御することを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の画像表示制御装置において、
前記画像表示制御手段は、
前記加工処理として、画像を絵画調に変換する処理を行うことを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項7】
表示手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記視線検出機能により検出された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示手段に向いている間、前記表示手段に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に所定速度で遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
表示手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記視線検出機能により検出された全ての顔の視線が前記表示手段に向いている間、前記表示手段に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
表示手段と、
画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記視線検出機能により検出された顔の数をN(但し、Nは自然数)、前記視線検出機能により検出された各顔の視線のうち、前記表示手段に一度でも向いた視線の数をM(但し、Mは自然数)とした場合に、前記表示手段に表示されている画像を、M/Nの割合だけ加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
表示手段と、
閲覧対象者情報を対応付けた画像を記憶する画像記憶手段と、
前記表示手段の視認側方向を撮影する撮像手段と、
を備えるコンピュータに、
前記画像記憶手段に記憶された画像を前記表示手段に表示させる画像表示制御機能と、
前記撮像手段による撮影画像内で顔認識を行うとともに、認識された各顔から視線の向きを検出する視線検出機能と、
前記視線検出機能により検出された顔が前記表示制御された画像における閲覧対象者の顔であるか否かを判定する顔判定機能と、
を実現させ、
前記画像表示制御機能は、
前記顔判定機能により閲覧対象者の顔であると判定された各顔の視線のうち、少なくとも1つの視線が前記表示手段に向いている間、前記表示手段に表示されている画像を加工処理の施された加工画像に遷移させて表示させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−185753(P2012−185753A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−49725(P2011−49725)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】