説明

画像表示装置、および画像表示プログラム

【課題】地図上に画像の撮影位置を表示すること。
【解決手段】制御装置103は、画像表示画面上にサムネイル画像を一覧表示し、使用者によって、一覧の中から少なくとも1つのサムネイル画像が選択されて地図の表示が指示された場合には、撮影地点の緯度経度情報に基づいて、撮影国の国コードを取得する。制御装置103は、撮影国に応じた地図サーバを特定し、特定した地図サーバに撮影地点を含む範囲の地図データの送信を要求する。制御装置103は、地図サーバから地図データを受信すると、地図表示画面を表示して、地図上の撮影地点に相当する位置にサムネイル画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、および画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような携帯端末が知られている。この携帯端末は、ユーザーが携帯端末を操作したときに、自己の位置を自動的に計測し、地図サーバから自己の位置を表す地図データをダウンロードして表示する(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−320194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地図データを提供するために地図データを格納したサーバを有する地図情報提供会社は、サーバを世界各国に有している場合が多い。そして、各国に設置されているサーバには、設置されている国の地図データは、拡大率が高い詳細な地図データであるが、他の国の地図データは拡大率が低い地図データである場合が多い。このような場合に、従来の携帯端末では、地図データのダウンロード先のサーバをどのように選択するかについては考慮されていなかった。このため、必ずしも詳細な地図データが格納されているサーバから地図データを取得することができるとは限らなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、画像表示装置および画像表示プログラムは、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を一覧表示し、表示した画像の中から少なくとも1つの画像を選択し、選択した画像の撮影地点に関する情報を取得し、取得した撮影地点に関する情報に基づいて地図サーバを特定し、特定した地図サーバに対して、取得した撮影地点に関する情報を送信して撮影地点を含む範囲の地図データの送信を要求し、地図サーバから送信される地図データを受信し、取得した地図データに基づいて地図を表示するとともに、地図上に選択した画像の撮影地点を示す情報を表示することを特徴とする。
本発明では、画像の撮影地点に関する情報に基づいて、画像が撮影された国を特定し、特定した国に設置されている地図サーバを地図データ取得先の地図サーバとして特定するようにしてもよい。
撮影地点を示す情報は、撮影地点の緯度経度情報であって、撮影地点の緯度経度情報を国を特定するための国コードに変換する変換テーブルを用いることにより、画像が撮影された国を特定するようにしてもよい。
撮影地点を示す情報は、撮影地点の緯度経度情報であって、撮影地点の緯度経度情報を送信すると、緯度経度情報を国を特定するための国コードに変換して返すインターネット上の変換サービスを利用することにより、画像が撮影された国を特定するようにしてもよい。
複数の画像を選択した場合には、複数の画像の撮影国の中で、撮影枚数が最も多い国の地図サーバを地図データ取得先の地図サーバとして特定するようにしてもよい。
地図サーバの測地系が画像に関連付けて記録されている撮影地点に関する情報の測地系と異なる場合には、画像に関連付けて記録されている撮影地点に関する情報の測地系を地図サーバの測地系に合わせて変換してから地図サーバに地図データの送信を要求するようにしてもよい。
選択した画像に撮影地点に関する情報が関連付けて記録されていない場合には、使用者に対してその旨を通知するようにしてもよい。
通知を行った場合には、あらかじめ設定されている地図サーバに対して、あらかじめ設定されている範囲の地図データの送信を要求して地図データを取得し、取得した地図データに基づいて地図を表示するようにしてもよい。
特定した地図サーバに対して地図データを要求した後、所定時間経過しても地図サーバからの応答がない場合には、特定した地図サーバとは異なる国に設置されている地図サーバに対して地図データを要求するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、詳細な地図データが格納されている可能性が高いサーバを自動的に選択して地図データを取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本実施の形態におけるパソコン(パーソナルコンピューター)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、パソコン100は、後述するように、制御装置103が、使用者からの指示に基づいて、HDD104に記録されている画像表示プログラムを読み出して実行することにより、画像表示装置として動作する。
【0008】
パソコン100は、操作部材101と、接続IF(インターフェース)102と、制御装置103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、モニタ105と、通信装置106とを備えている。
【0009】
操作部材101は、使用者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。接続IF102は、デジタルカメラなどの外部装置を接続するためのインターフェースであって、例えばデジタルカメラやビデオカメラと有線接続を行うためのUSBインターフェースや、無線接続を行うための無線LANモジュールなどが使用される。本実施の形態では、例えば、この接続IF102を介してデジタルカメラから画像ファイルのデータが取り込まれる。
【0010】
本実施の形態では、画像ファイルの取得元のデジタルカメラはGPSユニットを搭載したカメラであって、撮影時に画像の撮影地点を示すデータ、例えば撮影地点の緯度経度情報を取得することができる。そして、デジタルカメラは、撮影地点を示すデータを画像ファイルのヘッダー部に格納して記録することができる。すなわち、接続IF102を介してデジタルカメラから取り込まれる画像ファイルには、そのヘッダー部に撮影地点を示すデータとして、撮影地点の緯度経度情報が記録されている。また、画像ファイルのヘッダー部には、表示用画像としてサムネイル画像のデータも記録されている。
【0011】
HDD104は、接続IF102を介して取り込まれた画像ファイルや、制御装置103で実行される種々のプログラム等を記録するための記録装置である。例えば、HDD104には、図16で後述する処理を実行するための画像表示プログラムのデータが記録される。このプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供される。パソコン100においては、使用者が記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD104にインストールすることによって、制御装置103が画像表示プログラムを実行できるようになる。そして、上述したように、制御装置103が画像表示プログラムを実行することによって、パソコン100は、画像表示装置として機能することになる。
【0012】
モニタ105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される表示用データの画像を表示する。通信装置106は、外部の装置、例えばサーバ等と通信を行うための装置であって、例えばパソコン100をLAN回線に接続するためのネットワークカードや、パソコン100を電話回線に接続するためのモデムなどが用いられる。本実施の形態では、パソコン100は、後述するように、通信装置106を介して、地図データが記録されている外部の地図サーバに接続して、地図データを取得する。パソコン100が接続する地図サーバとしては、例えば地図情報提供会社が有する地図サーバ等が存在する。
【0013】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、画像処理装置100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0014】
本実施の形態では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、画像表示アプリケーションの実行が指示されると、HDD104に記録されている画像表示プログラムをSDRAMに読み出して起動することによって、画像表示アプリケーションを起動する。例えば、使用者は、画面上に表示されている画像表示アプリケーションのショートカットアイコンをマウスを操作してダブルクリックすることにより、画像表示アプリケーションの実行を指示することができる。
【0015】
制御装置103は、画像表示アプリケーションを起動した場合には、図2に示すような画像表示画面をモニタ105に表示する。そして、制御装置103は、HDD104に記録されている画像ファイルのヘッダー部からサムネイル画像を読み出して画像表示画面上に一覧表示する。使用者は、操作部材101を操作して、画像表示画面上で「終了」ボタン2cを選択することにより、画像表示アプリケーションの実行終了を指示することができる。制御装置103は、使用者によって「終了」ボタン2cが選択されると、画像表示画面の表示を終了して、画像表示アプリケーションの実行を終了する。
【0016】
また、使用者は、操作部材101を操作して、画像表示画面上で「フォルダ選択」ボタン2aを選択することにより、サムネイル画像を表示する画像ファイルが記録されているフォルダを選択することができる。なお、制御装置103は、画像表示アプリケーションの起動時には、あらかじめ設定されているフォルダ、または前回のアプリケーション終了時に選択されていたフォルダを初期フォルダとして自動的に選択して、その初期フォルダ内に記録されている画像ファイルのサムネイル画像を一覧表示する。
【0017】
制御装置103は、画像表示画面上にサムネイル画像一覧を表示するに当たって、各サムネイル画像に対応付けて、画像ファイルの撮影地点に関する情報を表示する。例えば、制御装置103は、図2に示すように、各サムネイル画像に対応付けて、撮影地点の緯度、経度、および撮影された国のそれぞれを表す情報を撮影地点に関する情報として表示する。このために、制御装置103は、画像表示画面上に各サムネイル画像を表示する際に、画像ファイルのヘッダー部からサムネイル画像のデータとともに、撮影地点の緯度経度情報を読み出す。そして、読み出した緯度経度情報に基づいて、撮影地点の緯度と経度とをサムネイル画像に対応付けて表示する。
【0018】
また、制御装置103は、読み出した緯度経度情報に基づいて、撮影地点が属する国(撮影国)を特定する。本実施の形態では、例えば、図3に示すような、緯度経度と国を識別するための国コードとを対応付けた対応表をHDD104に記録しておき、制御装置103は、この対応表を参照することによって、緯度経度情報に基づいて撮影国を特定する。例えば、制御装置103は、緯度が北緯35度から北緯36度までの間で、かつ経度が東経138度から139度までの間である場合には、撮影国の国コードとして「JP」を取得する。そして、制御装置103は、撮影国の国コードに基づいて、撮影国を特定する。例えば、取得した国コードが「JP」である場合には、撮影国は日本であると特定する。
【0019】
その他の例としては、取得した国コードが「CN」であれば撮影国は中国であると特定し、国コードが「BG」であれば撮影国はブルガリアであると特定する。また、取得した国コードが「NZ」であれば撮影国はニュージーランドであると特定し、国コードが「TH」であれば撮影国はタイであると特定する。
【0020】
使用者は、操作部材101を操作することにより、画像表示画面上でサムネイル画像の表示順を変更することができる。例えば、使用者は、図2に示す画像表示画面内に配置されている「ソート」ボタン2dを操作することによって、サムネイル画像の表示順、すなわちソート順を撮影地点の経度順、または緯度順のいずれかに変更することができる。なお、図2に示す例は、後述するように、使用者によってソート順が経度順に設定されている場合を示している。
【0021】
また、使用者は、操作部材101を操作することにより、画像表示画面上に表示するサムネイル画像を絞り込むことができる。例えば、使用者は、図2に示す画像表示画面内に配置されている「検索」ボタン2bを操作して画像の検索条件を指定することにより、選択中のフォルダ内に記録されている画像ファイルの中から、画像表示画面上にサムネイル画像を表示する対象を絞り込むことができる。
【0022】
このために、制御装置103は、画像表示画面上に表示するサムネイル画像を図4に示す画像一覧リストを用いて管理する。すなわち、制御装置103は、画像表示アプリケーションを起動してモニタ105に画像表示画面を表示するタイミングで、図4に示す画像一覧リストを作成する。本実施の形態では、図4に示す画像表示アプリケーションを起動時に作成される画像一覧リストを初期状態の画像一覧リストと呼ぶ。
【0023】
制御装置103は、この画像一覧リストにおいて、サムネイル画像の表示順を画像ID4aにより管理する。制御装置103は、画像表示アプリケーションを起動時には、図4に示すように、初期フォルダ内に記録されている全ての画像ファイルのファイル名4bが昇順に並ぶように、各画像ファイルに画像IDを付加する。これによって、画像表示画面の初期状態では、サムネイル画像は、ファイル名4bの昇順にソートされて一覧表示される。また、制御装置103は、各ファイル名4bに対応付けて、画像ファイルのヘッダー部から読み込んだ緯度情報4c、軽度情報4d、および図3に示した対応表を参照して緯度経度情報に基づいて取得した国コード4eを記録する。
【0024】
また、制御装置103は、各ファイル名4bに対応付けて、それぞれのサムネイル画像を画像表示画面上に一覧表示するか否かを管理するための表示フラグ4fを記録する。制御装置103は、使用者が「検索」ボタン2bを操作された結果、表示対象のサムネイル画像の絞り込みを行ったときに、一覧表示するサムネイル画像のファイル名4bに対応する表示フラグ4fをONに設定し、一覧表示から除外するサムネイル画像のファイル名4bに対応する表示フラグ4fをOFFに設定する。
【0025】
制御装置103は、図4に示すように、画像表示アプリケーションを起動時には、初期フォルダ内に記録されている全ての画像ファイルのファイル名4bの表示フラグ4fをONに設定して、全ての画像ファイルに対応するサムネイル画像が一覧表示されるようにしている。
【0026】
そして、制御装置103は、使用者によって画像表示画面内で「ソート」ボタン2dが操作されることによって、サムネイル画像の表示順の変更が指示された場合には、そのソート指示の内容に基づいて画像一覧リストを変更する。本実施の形態では、使用者は、ソート順を経度順に指定した場合には、経度起点入力欄2eに、ソートの起点となる経度を入力することができる。なお、本実施の形態では、経度起入力欄2eに入力する経度は、東経の場合には先頭に+を付加し、西経先頭に−を付加するものとする。例えば、使用者は、日本で撮影された画像が先頭から並ぶように、日本を網羅する経度として東経140度を起点として指定したい場合には、経度起点入力欄2eに+140と入力する。
【0027】
制御装置103は、使用者によって経度起入力欄2eに起点となる経度が入力された場合には、サムネイル画像が、入力された起点から時計回りの経度順で表示されるように、画像一覧リストを変更する。このために以下のように処理を行う。まず、制御装置103は、既に作成されている画像一覧リストを参照して、各レコードを経度4dが統計140度を起点として降順に並ぶよう並べ替える。そして、制御装置103は、並べ替えた後の各レコードの先頭から順番に国コード4eに記録されている国コードを抽出し、抽出した国コードを抽出順に図6に示す表示国順番リストに登録していく。
【0028】
このとき、制御装置103は、登録しようとする国コードが既に表示国順番リストに登録されている場合には、その国コードは登録しないようにして国コードの重複を排除する。これによって、図4に示すように、画像一覧リストに同じ国コードが複数記録されている場合であっても、表示国順番リストには、一カ国ごとに1つの国コードが登録されることになる。そして、制御装置103は、図6に示すように、登録した国コード6bに対して、その登録順に連番を付加してこれを表示順番6aとする。
【0029】
制御装置103は、図4に示した画像一覧リストの各レコードを、国コード4eをソートキーとして、各国コードが図6に示す表示国順番リストに登録されている表示順番6aで指定される順番に並ぶようにソートし、並べ替え後の各レコードに昇順の画像IDを付加するように、各レコードの画像ID4aを更新する。このとき、制御装置103は、国コードが同じレコードが複数ある場合には、それらのレコードを経度起点入力欄2eに入力された経度起点に近い順にソートする。これによって、図4に示す画像一覧リストは、図5に示す画像一覧リストに変更される。
【0030】
そして、制御装置103は、変更後の画像一覧リスト(図5)に基づいて、画像表示画面上のサムネイル一覧を更新する。これによって、図2に示すように、サムネイル画像は、撮影国が、東経140度を起点とし、該起点から時計回りの経度順で並ぶように表示される。
【0031】
また、使用者が「ソート」ボタン2dを操作してソート順として緯度順を指定した場合には、制御装置103は、サムネイル画像が、北極を起点とした緯度順で表示されるように、画像一覧リストを変更する。制御装置103は、既に作成されている画像一覧リストを参照して、各レコードを緯度4cが北緯90度から南緯90度に向かって順番に並ぶよう並べ替える。そして、制御装置103は、この場合も経度順でソートした場合と同様に、並べ替えた後の各レコードの先頭から順番に国コード4eに記録されている国コードを抽出し、抽出した国コードを抽出順に図6に示す表示国順番リストに登録していく。
【0032】
このとき、制御装置103は、経度順でソートした場合と同様に、登録しようとする国コードが既に表示国順番リストに登録されている場合には、その国コードは登録しないようにして国コードの重複を排除する。また、制御装置103は、登録した国コード6bに対して、その登録順に連番を付加してこれを表示順番6aとする。
【0033】
そして、制御装置103は、画像一覧リストの各レコードを、国コード4eをソートキーとして、各国コードが図6に示す表示国順番リストに登録されている表示順番6aで指定される順番に並ぶようにソートし、並べ替え後の各レコードに昇順の画像IDを付加するように、各レコードの画像ID4aを更新する。そして、制御装置103は、変更後の画像一覧リストに基づいて、画像表示画面上のサムネイル一覧を更新する。このとき、制御装置103は、国コードが同じレコードが複数ある場合には、それらのレコードを北緯90度からの順にソートする。これによって、図7に示すように、サムネイル画像は、撮影国が北緯90度から順番に並ぶように表示される。
【0034】
次に、使用者が「検索」ボタン2bを操作した場合の処理について説明する。制御装置は、使用者によって「検索」ボタン2bが操作された場合には、モニタ105上に図8に示す国別検索画面を表示する。この国別検索画面には、検索候補国表示欄8a、検索対象国表示欄8b、「追加」ボタン8c、「削除」ボタン8d、「検索実行」ボタン8e、および「キャンセル」ボタン8fが配置されている。
【0035】
制御装置103は、画像一覧リストから国コード4eに登録されている国コードを取得し、取得した国コードを国名に変換して検索候補国表示欄8a内に一覧表示する。これによって、検索候補国表示欄8a内には、画像表示画面上にサムネイル画像が表示されている画像の撮影国が一覧表示される。使用者は、操作部材101を操作して、検索候補国表示欄8a内からサムネイル画像を表示したい撮影国名を選択し、「追加」ボタン8cを押下することにより、検索対象国表示欄8bに選択した撮影国名を移動させることができる。例えば、使用者が検索候補国表示欄8a内から日本と中国を選択して「追加」ボタン8cを押下した場合には、制御装置103は、図9に示すように、検索候補国表示欄8a内から日本と中国を削除し、検索対象国表示欄8bに日本と中国を追加する。
【0036】
一方、使用者は、操作部材101を操作して、検索対象国表示欄8b内からサムネイル画像の表示対象から除外したい撮影国名を選択し、「削除」ボタン8dを押下することにより、検索対象国表示欄8b内から選択した撮影国名を削除することができる。制御装置103は、使用者によって「削除」ボタン8dが押下された場合には、検索対象国表示欄8b内から選択されている撮影国名を削除して、該撮影国名を検索候補国表示欄8a内に追加する。
【0037】
使用者は、操作部材101を操作して、「キャンセル」ボタン8fを押下することにより、国別検索を行わずに国別検索画面の表示を終了するように指示することができる。制御装置103は、使用者によって「キャンセル」ボタン8fが押下された場合には、後述する国別検索処理を行わずに、国別検索画面の表示を終了して、画像表示画面に復帰する。
【0038】
使用者は、操作部材101を操作して、「検索実行」ボタン8eを押下することにより、検索対象国表示欄8b内に表示されている撮影国で撮影された画像のサムネイル画像のみを画像表示画面上に表示するように国別検索の実行を指示することができる。制御装置103は、使用者によって「検索実行」ボタン8eが押下された場合には、画像一覧リストの表示フラグ4fを次のように変更する。すなわち、制御装置103は、検索対象国表示欄8b内に表示されている撮影国で撮影された画像に対応するレコードの表示フラグ4fはONのままにし、検索対象国表示欄8b内に表示されていない撮影国で撮影された画像に対応するレコードの表示フラグ4fをOFFに変更する。
【0039】
例えば、図9に示したように、検索対象国表示欄8b内に日本と中国が表示されている場合には、制御装置103は、図10に示すように、国コード4eがJP(日本)とCN(中国)以外のレコードの表示フラグ4fをOFFに変更する。なお、図10は、図5に示した経度順でソートされた場合の画像一覧リストを対象として、さらに表示対象を日本と中国に絞り込んで国別検索を行った場合の画像リストを示している。
【0040】
そして、制御装置103は、表示フラグ4fを変更した後の画像一覧リストに基づいて、画像表示画面上にサムネイル一覧を表示する。具体的には、制御装置103は、図11に示すように、サムネイル一覧の表示対象を図10に示す画像一覧リスト内で表示フラグ4fがONに設定されているレコードのみに絞り込む。これによって、画像表示画面上に一覧表示するサムネイル画像を使用者によって国別検索画面上で指定された撮影国のサムネイル画像のみにすることができる。
【0041】
なお、制御装置103は、国別検索を行った後の画像表示画面においては、「検索」ボタン2bを「全画像」ボタン2gに変更する。そして、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されて「全画像」ボタン2gが押下された場合には、国別検索を解除する。すなわち、図10に示した画像一覧リストにおいて、全てのレコードの表示フラグ4fをONに戻して、画像一覧リストに登録されている全ての画像に対応するサムネイル画像を画像表示画面上に一覧表示する。
【0042】
使用者は、操作部材101を操作して、画像表示画面上に表示されたサムネイル画像の少なくとも1つを選択し、さらに画像表示画面上に配置された「地図表示」ボタン2fを押下することにより、選択したサムネイル画像に対応する画像が撮影された地点を地図上に示して表示するように指示することができる。
【0043】
制御装置103は、使用者によって「地図表示」ボタン2fが押下された場合には、画像一覧リストを参照して、画像表示画面上で選択されているサムネイル画像に対応するレコードの国コードを特定する。そして、制御装置103は、特定した国コードに基づいて、地図データを取得する地図サーバを決定する。具体的には、制御装置103は、図12に示す対応表を参照して、撮影位置国コード12aに対応した接続先地図情報サーバURL12bを取得し、取得したURLにアクセスして、地図サーバから地図データを取得する。
【0044】
なお、図12に示す対応表は、あらかじめ作成されてHDD104に記録されている。この対応表においては、上述した撮影位置国コード12aと接続先地図情報サーバURL12b、および地図情報サーバ存在国コード12cが対応付けられている。本実施の形態では、原則として、地図上に表示する画像の撮影国に設置されている地図サーバから地図データを取得するように対応表が作成されている。例えば、日本で撮影された画像を地図上に表示する場合には、日本国内に設置されている地図サーバに接続して地図データを取得するように、撮影位置国コード12a=「JP」に対しては接続先地図情報サーバURL12bとして日本国内の地図サーバのURLが設定されている。
【0045】
このように、地図上に表示する画像の撮影国に設置されている地図サーバから地図データを取得するのには以下のような理由がある。すなわち、一般的に、地図情報提供会社は、各国の地図サーバに、その設置国については詳細な地図データ(縮尺が大きい地図データ)を記録する一方で、他国については粗い地図データ(縮尺が小さい地図データ)を記録している場合が多い。
【0046】
このため、画像を地図上に表示しようとした場合に、その画像が撮影された国以外の地図サーバから地図データを取得した場合には、粗い画像しか取得できず、粗い地図上に画像を表示することになってしまう可能性がある。これに対して、地図データをその画像が撮影された国の地図サーバから取得すれば、詳細な地図データを取得することができ、詳細な地図上に画像を表示することができる。
【0047】
なお、地図提供会社によっては、必ずしも各国に地図サーバを設置しているとは限らず、地図サーバが設置されていない国も存在する。例えば、地図提供会社がカナダには地図サーバを設置しておらず、カナダの詳細な地図データはアメリカに設置されている地図サーバに格納されている場合が考えられる。この場合には、図12に示すように、撮影位置国コード12aがCAであるカナダに対しては、地図情報サーバ存在国コード12cをUS、すなわちアメリカとし、接続先地図情報サーバURL12bにはアメリカ国内に設置されているサーバのURLが指定される。
【0048】
図13から図15を用いて、地図上への画像の表示例について説明する。図13(a)は、使用者が画像表示画面上で撮影国が日本である画像のサムネイル画像13aを選択して「地図表示」ボタン2fを押下した場合を示している。この場合には、制御装置103は、図12の対応表を参照して、撮影位置国コード12a=「JP」に対応する接続先地図情報サーバURL12bを取得し、通信装置106を介して取得したURLにアクセスして地図サーバから地図データを取得する。
【0049】
このとき、制御装置103は、接続先の地図サーバに表示対象画像の撮影地点を示す緯度経度情報を送信すると、地図サーバは撮影地点を含む範囲の地図データをパソコン100へ送信する。
【0050】
そして、制御装置103は、図13(b)に示すように、取得した地図データに基づいてモニタ105上に地図を表示し、サムネイル画像13aの撮影地点の緯度経度情報に基づいて、地図上の撮影地点近傍にサムネイル画像13bを表示する。なお、サムネイル画像13aとサムネイル画像13bとは同一のサムネイル画像である。これによって、撮影国が日本であるサムネイル画像13bを日本の詳細な地図データが記録されている日本国内の地図サーバから取得した地図上に配置して表示することができる。
【0051】
図14(a)は、使用者が画像表示画面上で撮影国が中国である画像のサムネイル画像14aを選択して「地図表示」ボタン2fを押下した場合を示している。この場合には、制御装置103は、図12の対応表を参照して、撮影位置国コード12a=「CN」に対応する接続先地図情報サーバURL12bを取得し、通信装置106を介して取得したURLにアクセスして地図サーバから地図データを取得する。
【0052】
このとき、制御装置103は、接続先の地図サーバに表示対象画像の撮影地点を示す緯度経度情報を送信すると、地図サーバは撮影地点を含む範囲の地図データをパソコン100へ送信する。
【0053】
そして、制御装置103は、図14(b)に示すように、取得した地図データに基づいてモニタ105上に地図を表示し、サムネイル画像14aの撮影地点の緯度経度情報に基づいて、地図上の撮影地点近傍にサムネイル画像14bを表示する。なお、サムネイル画像14aとサムネイル画像14bとは同一のサムネイル画像である。これによって、撮影国が中国であるサムネイル画像14bを中国の詳細な地図データが記録されている中国国内の地図サーバから取得した地図上に配置して表示することができる。
【0054】
図15(a)は、使用者が画像表示画面上で撮影国が日本である画像のサムネイル画像15aおよび15bと、撮影国が中国である画像のサムネイル画像15cとを選択して「地図表示」ボタン2fを押下した場合を示している。このように、複数のサムネイル画像が選択され、その中に複数の撮影国が含まれる場合には、制御装置103は、選択枚数が最も多い撮影国に設置されている地図サーバに接続する。よって、図15(a)に示す例では、制御装置103は、図12の対応表を参照して、撮影位置国コード12a=「JP」に対応する接続先地図情報サーバURL12bを取得し、通信装置106を介して取得したURLにアクセスして地図サーバから地図データを取得する。
【0055】
このとき、制御装置103は、接続先の地図サーバにそれぞれの表示対象画像の撮影地点を示す緯度経度情報を送信すると、地図サーバは全ての撮影地点を含む範囲の地図データをパソコン100へ送信する。
【0056】
そして、制御装置103は、図15(b)に示すように、取得した地図データに基づいてモニタ105上に地図を表示し、サムネイル画像15a、15b、および15cの撮影地点の緯度経度情報に基づいて、地図上のそれぞれの撮影地点の近傍にサムネイル画像15d、15e、および15fを表示する。なお、サムネイル画像15aとサムネイル画像15d、サムネイル画像15bとサムネイル画像15e、およびサムネイル画像15cとサムネイル画像15fは、それぞれ同一のサムネイル画像である。これによって、使用者によって選択された複数のサムネイル画像が複数の国で撮影されたものである場合であっても、選択枚数が最も多い国の詳細な地図上に配置して表示することができる。
【0057】
制御装置103は、図13(b)、14(b)、および15(b)に示した地図表示画面上の接続先サーバ表示欄13d内に、接続先サーバのロケーション、すなわち接続先のサーバが存在している国を表示する。また、使用者は、図13(b)、14(b)、および15(b)に示した地図表示画面上で、操作部材101を操作して「閉じる」ボタン13cを押下することにより、地図表示画面を閉じるように指示することができる.制御装置103は、「閉じる」ボタン13cが押下された場合には、地図表示画面の表示を終了して画像表示画面に戻る。
【0058】
図16は、本実施の形態におけるパソコン100の処理を示すフローチャートである。図16に示す処理は、使用者によって画像表示アプリケーションの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0059】
ステップS10において、制御装置103は、上述した画像表示画面をモニタ105に表示し、図4に示した初期状態の画像一覧リストを生成する。そして、生成した画像一覧リストに基づいて、画像表示画面上にサムネイル一覧を表示する。その後、ステップS20へ進み、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、「フォルダ選択」ボタン2aが押下され、画像ファイルを読み込むフォルダが変更されたか否かを判断する。ステップS20で否定判断した場合には、後述するステップS40へ進む。これに対して、ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
【0060】
ステップS30では、制御装置103は、使用者による指示に基づいてフォルダを変更し、変更後のフォルダに記録されている画像ファイルに基づいて画像一覧リストを変更する。そして、変更後の画像一覧リストに基づいて、画像表示画面上にサムネイル一覧を再表示する。その後、ステップS40へ進む。
【0061】
ステップS40では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、「ソート」ボタン2dが操作されたか否かを判断する。ステップS40で否定判断した場合には、後述するステップS60へ進む。これに対して、ステップS40で肯定判断した場合には、ステップS50へ進む。ステップS50では、制御装置103は、上述したように、使用者による「ソート」ボタン2dの操作に基づいて画像一覧リストを変更し、変更後の画像一覧リストに基づいて、画像表示画面上にサムネイル一覧を再表示する。その後、ステップS60へ進む。
【0062】
ステップS60では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、「検索」ボタン2bが押下され、国別検索の実行が指示されたか否かを判断する。すなわち、制御装置103は、「検索」ボタン2bが押下された場合には、図8および9に示した国別検索画面を表示し、当該国別検索画面上で使用者によってサムネイル画像を表示する対象の撮影国名が指定されて検索実行が指示されたか否かを判断する。ステップS60で否定判断した場合には、後述するステップS80へ進む。これに対して、ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS70へ進む。
【0063】
ステップS70では、制御装置103は、国別検索画面上で検索対象国表示欄8bに表示されている国で撮影された画像のみを表示対象とするように、画像一覧リストを変更する。そして、制御装置103は、変更後の画像一覧リストに基づいて、画像表示画面上にサムネイル一覧を再表示する。その後、ステップS80へ進む。
【0064】
ステップS80では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、サムネイル一覧内から少なくとも1つのサムネイル画像が選択され、「地図表示」ボタン2fが押下されたか否かを判断する。ステップS80で否定判断した場合には、後述するステップS130へ進む。これに対して、ステップS80で肯定判断した場合には、ステップS90へ進む。ステップS90では、制御装置103は、画像一覧リストを参照して、使用者によって選択されたサムネイル画像の撮影国を特定し、図12に示した対応表を参照して、接続先の地図サーバを特定する。その後、ステップS100へ進む。
【0065】
ステップS100では、制御装置103は、上述したように、接続先の地図サーバに表示対象画像の撮影地点を示す緯度経度情報を送信し、その結果として地図サーバから送信される撮影地点を含む範囲の地図データを取得する。その後、ステップS110へ進み、制御装置103は、モニタ105に地図表示画面を表示し、該画面上に取得した地図データに基づく地図を表示する。そして、該地図上に、使用者によって選択されたサムネイル画像を表示する。その後、ステップS120へ進む。
【0066】
ステップS120では、制御装置103は、使用者によって地図表示画面上で「閉じる」ボタン13cが押下されたか否かを判断する。ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。ステップS130では、制御装置103は、使用者によって画像表示画面上で「終了」ボタン2cが押下されることにより、画像表示アプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS130で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS130で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0067】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置103は、画像表示画面上にサムネイル画像を一覧表示し、使用者によって、一覧の中から少なくとも1つのサムネイル画像が選択されて「地図表示」ボタン2fが押下された場合には、撮影地点の緯度経度情報に基づいて、撮影国の国コードを取得する。そして、制御装置103は、図12に示した対応表を参照して、撮影国に応じた地図サーバを特定し、特定した地図サーバに撮影地点を含む範囲の地図データの送信を要求する。制御装置103は、地図サーバから地図データを受信すると、地図表示画面を表示して、地図上の撮影地点近傍にサムネイル画像を表示する。これによって、制御装置103は、詳細な地図データが格納されている可能性が高い地図サーバを自動的に選択して地図データを取得し、表示することができる。
【0068】
(2)制御装置103は、図3に示した緯度経度と国コードとを対応付けた対応表を参照して、撮影国の国コードを特定するようにした。これによって、画像ファイルのヘッダー部に記録されている緯度経度情報に基づいて、撮影国を特定することができる。
【0069】
(3)制御装置103は、画像表示画面上で使用者によって複数のサムネイル画像が選択されて地図表示が指示された場合には、選択されたサムネイル画像の撮影国の中で、撮影枚数が最も多い国の地図サーバを地図データ取得先の地図サーバとして特定するようにした。これによって、選択されたサムネイル画像の撮影国の中に異なる国が含まれている場合であっても、最適な地図サーバを選択することができる。
【0070】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の画像表示装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置103は、図3に示した緯度経度と国を識別するための国コードとを対応付けた対応表を参照することによって、緯度経度情報を国コードに変換する例について説明した。しかしながら、緯度経度情報を送信すると国コードを返すサービスがインターネット上で提供されている場合には、そのようなサービスを利用して、緯度経度情報から国コードを得るようにしてもよい。これによって、既存のサービスを利用して、容易に国コードを取得することができる。
【0071】
(2)上述した実施の形態では、制御装置103は、地図上の撮影位置に相当する位置にサムネイル画像を表示する例について説明した。しかしながら、制御装置103は、地図上の撮影位置を示す位置に、撮影位置であることを示す図形を表示するようにしてもよい。そして、使用者が操作部材101を操作して地図上に表示された図形を選択したときに、その地点で撮影された画像を表示するようにしてもよい。
【0072】
(3)上述した実施の形態では、画像ファイルのヘッダー部には撮影地点を示すデータとして撮影地点の緯度経度情報が記録されている例について説明した。しかしながら、パソコン100のHDD104には、ヘッダー部に緯度経度情報が記録されていない画像ファイルが記録されることも考えられる。この場合には、制御装置103は、画像表示画面上でヘッダー部に緯度経度情報が記録されていない画像ファイルのサムネイル画像が選択された場合には、「地図表示」ボタン2fを無効化して使用者が押下できないようにしてもよい。あるいは、制御装置103は、画像表示画面上でヘッダー部に緯度経度情報が記録されていない画像ファイルのサムネイル画像が選択されて「地図表示」ボタン2fが押下された場合には、画像ファイルに緯度経度情報が付加されていない旨のメッセージを表示するようにし、それでも地図表示を行うか、または地図表示をキャンセルするかを使用者に問い合わせるようにしてもよい。この場合、使用者が地図表示を行うように指示した場合には、制御装置103は、あらかじめ設定されている地図サーバからあらかじめ設定されている地域の地図データを取得して地図表示画面を表示するようにしてもよい。
【0073】
(4)上述した実施の形態では、制御装置103は、図12に示した対応表を参照して、原則として表示対象の画像の撮影国に設置されている地図サーバに接続して地図データを取得する例について説明した。しかしながら、接続先の地図データからの応答が一定時間以上経ってもない場合には、その地図サーバはダウンしていると判定して、接続先を他の国に設置されている地図サーバに切り替えるようにしてもよい。例えば、制御装置103は、接続先の地図サーバがダウンしていると判定した場合には、図12に示す対応表において、現在の接続先サーバの次のレコードに指定されている地図サーバに接続先を切り替えるようにしてもよい。あるいは、図12の対応表に登録されている複数の接続先、すなわち複数の接続先地図情報サーバURL12bをモニタ105に表示して、使用者が接続先のURLを選択できるようにしてもよい。これによって、接続先の地図サーバがダウンしている場合であっても、地図データを取得して地図を表示することができる。
【0074】
(5)上述した実施の形態では、制御装置103は、接続先の地図サーバに表示対象画像の撮影地点を示す緯度経度情報を送信することにより、接続先の地図サーバに地図データの送信を要求する例について説明した。しかしながら、デジタルカメラによって取得されて画像ファイルのヘッダー部に記録されたGPS情報の測地系と、接続先の地図サーバの測地系とが異なる場合も考えられる。この場合、制御装置103は、画像ファイルのヘッダー部から取得した緯度経度情報をそのまま地図サーバに送信した場合には、地図サーバに正しい撮影位置を伝えることができない。よって、この場合には、制御装置103は、地図サーバへ送信する緯度経度情報を、地図サーバの測地系に合わせて変換した後に、地図サーバへ送信する。これによって、画像ファイルのヘッダー部に記録されたGPS情報の測地系と、接続先の地図サーバの測地系とが異なる場合であっても、地図サーバに正しい撮影位置を伝えて地図データの送信を要求することができる。
【0075】
(6)上述した実施の形態では、地図サーバは、地図情報提供会社が各国に設置している地図サーバを利用する例について説明した。しかしながら、本発明による画像表示アプリケーションを提供する者が、各国に独自に設置した地図サーバを用いるようにしてもよい。
【0076】
(7)上述した実施の形態では、画像表示装置としてパソコン100を用いる例について説明した。しかしながら、本発明は、画像ファイルを記録する記憶装置または記憶媒体、画像を表示する表示装置、および外部の地図サーバと通信するための通信装置を備えた他の装置、例えばデジタルカメラ等にも適用することが可能である。
【0077】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】パソコンの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】画像表示画面の具体例を示す図である。
【図3】緯度経度と国コードとを対応付けた対応表の具体例を示す図である。
【図4】初期状態の画像一覧リストの具体例を示す図である。
【図5】経度順でソートした場合の画像一覧リストの具体例を示す図である。
【図6】表示国順番リストの具体例を示す図である。
【図7】サムネイル画像を経度順でソートした場合の画像表示画面の具体例を示す図である。
【図8】国別検索画面の具体例を示す第1の図である。
【図9】国別検索画面の具体例を示す第2の図である。
【図10】表示国の絞り込みを行った場合の画像一覧リストの具体例を示す図である。
【図11】表示国の絞り込みを行った場合の画像表示画面の具体例を示す図である。
【図12】撮影位置国コード12aと接続先地図情報サーバURL12bとを対応付けた対応表の具体例を示す図である。
【図13】地図上への画像の表示例を示す第1の図である。
【図14】地図上への画像の表示例を示す第2の図である。
【図15】地図上への画像の表示例を示す第3の図である。
【図16】パソコン100の処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0079】
100 パソコン、101 操作部材、102 接続IF、103 制御装置、104 HDD、105 モニタ、106 通信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を一覧表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段が表示した画像の中から少なくとも1つの画像を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した画像の撮影地点に関する情報を取得する撮影地点情報取得手段と、
前記撮影地点情報取得手段が取得した前記撮影地点に関する情報に基づいて地図サーバを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記地図サーバに対して、前記撮影地点情報取得手段が取得した前記撮影地点に関する情報を送信して、前記撮影地点を含む範囲の地図データの送信を要求する要求手段と、
前記地図サーバから送信される地図データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記地図データに基づいて地図を表示するとともに、前記地図上に前記選択手段が選択した画像の撮影地点を示す情報を表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示装置において、
前記特定手段は、前記画像の撮影地点に関する情報に基づいて、画像が撮影された国を特定し、特定した国に設置されている地図サーバを地図データ取得先の地図サーバとして特定することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記撮影地点を示す情報は、撮影地点の緯度経度情報であって、
前記特定手段は、前記撮影地点の緯度経度情報を国を特定するための国コードに変換する変換テーブルを用いることにより、前記画像が撮影された国を特定することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記撮影地点を示す情報は、撮影地点の緯度経度情報であって、
前記特定手段は、前記撮影地点の緯度経度情報を送信すると、前記緯度経度情報を国を特定するための国コードに変換して返すインターネット上の変換サービスを利用することにより、前記画像が撮影された国を特定することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
前記選択手段が複数の画像を選択した場合には、前記特定手段は、前記複数の画像の撮影国の中で、撮影枚数が最も多い国の地図サーバを地図データ取得先の地図サーバとして特定することを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
前記地図サーバの測地系が画像に関連付けて記録されている撮影地点に関する情報の測地系と異なる場合には、前記要求手段は、画像に関連付けて記録されている撮影地点に関する情報の測地系を前記地図サーバの測地系に合わせて変換してから前記地図サーバに地図データの送信を要求することを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
前記選択手段が選択した画像に前記撮影地点に関する情報が関連付けて記録されていない場合には、使用者に対してその旨を通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像表示装置において、
前記通知手段が前記通知を行った場合には、前記要求手段は、あらかじめ設定されている地図サーバに対して、あらかじめ設定されている範囲の地図データの送信を要求することを特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像表示装置において、
前記要求手段は、前記特定手段が特定した前記地図サーバに対して前記地図データを要求した後、所定時間経過しても前記地図サーバからの応答がない場合には、前記特定手段が特定した前記地図サーバとは異なる国に設置されている地図サーバに対して地図データを要求することを特徴とする画像表示装置。
【請求項10】
コンピュータに、
撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を一覧表示する画像表示手順と、
前記画像表示手順で表示した画像の中から少なくとも1つの画像を選択する選択手順と、
前記選択手順で選択した画像の撮影地点に関する情報を取得する撮影地点情報取得手順と、
前記撮影地点情報取得手順で取得した前記撮影地点に関する情報に基づいて地図サーバを特定する特定手順と、
前記特定手順で特定した前記地図サーバに対して、前記撮影地点情報取得手順で取得した前記撮影地点に関する情報を送信して、前記撮影地点を含む範囲の地図データの送信を要求する要求手順と、
前記地図サーバから送信される地図データを受信する受信手順と、
前記受信手順で取得した前記地図データに基づいて地図を表示するとともに、前記地図上に前記選択手順で選択した画像の撮影地点を示す情報を表示する表示制御手順とを実行させるための画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−60784(P2010−60784A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225678(P2008−225678)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】