説明

画像表示装置、カメラおよび画像表示プログラム

【課題】文字やアイコン等の表示情報が主要被写体の確認の妨げになることを抑制する。
【解決手段】主要被写体60にズームアイコン52と枚数アイコン57が重なっているので、これらのアイコン52、57の表示位置を変える。アイコン52、57を当初の表示位置に戻しても主要被写体60に重ならない状況になったら、当初の表示位置に戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、これを備えたカメラ、および画像表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶モニタに撮影画像を逐次更新表示するとともに、その表示画像に重ね合わせて文字やアイコン等の情報を表示可能なデジタルカメラやビデオカメラがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−159561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、文字やアイコン等の表示情報が主要被写体に重なると、主要被写体の状態確認に支障を来す。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る画像表示装置は、表示画面に被写体象像を表示するとともに、該被写体像に重ね合わせて情報を表示する表示手段と、表示画面内の主要被写体を特定する特定手段と、表示される情報が上記特定された主要被写体に重なるか否かを判定する判定手段と、情報が主要被写体に重なると判定された場合に、当該情報が重なることによる主要被写体の視認性の悪化を緩和するための処理を行う制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明に係るカメラは、上記画像表示装置を備える。
本発明に係る画像表示プログラムは、上記画像表示装置の各手段が行う処理をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、表示情報が主要被写体の確認の妨げになることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの制御ブロック図。
【図2】画像表示画面を示す図で、ホームポジションに表示されたアイコンが主要被写体に重なる例を示す。
【図3】図2と同様の図で、主要被写体に重なるアイコンを他の位置に移動させた状態を示す。
【図4】アイコン移動のルールを説明する図で、移動するアイコンを左下から順次積み上げる例を示す。
【図5】図4と同様の図で、移動するアイコンを左下から横に並べる例を示す。
【図6】カメラの動作を説明するメインのフローチャート。
【図7】アイコン表示制御の詳細を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して、本発明をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態を説明する。
図1において、撮影レンズ11を透過した被写体光束は、撮像素子12で撮像され、その撮像信号は画像処理部13に入力される。画像処理部13を構成する画像処理回路13aは、入力された撮像信号に種々の処理を施して画像データを生成する。画像データは、表示回路13bによる処理を経て液晶モニタ3に画像として表示される。液晶モニタ3は、例えばカメラの背面に設けられる。
【0009】
撮影モード設定時には、上記撮像が繰り返され、その都度得られる画像データに基づく画像が液晶モニタ3に逐次更新表示される。この逐次更新表示は、ライブビュー表示またはスルー画表示と呼ばれ、撮影者はその表示画像を見ながら構図を決定する。撮影指示がなされると、改めて撮像が行われ、それによって生成された画像データは、コンピュータで扱うことが可能な画像ファイルとして、記録/再生回路13cによりメモリカード等の記録媒体15に記録される。なお、本実施形態のカメラは動画撮影も行える。
【0010】
再生モードでは、記録媒体15に記録された画像データ(静止画データ、動画データ)を記録/再生回路13cにて読み出し、画像処理回路13aおよび表示回路13bによる処理を経て、液晶モニタ3に画像として表示することができる。
【0011】
CPU16は、操作部17からの入力に応答して画像処理部13やズーム駆動回路18、その他の不図示の回路を制御する。操作部17は、レリーズボタンやズームボタン、電源ボタン、その他の複数の操作部材を含む。ズームボタンが操作されると、CPU16はズーム駆動回路18を介してズームモータ19を駆動し、撮影レンズ11のズーム光学系を光軸方向に移動させる。
【0012】
次に、ライブビュー画面におけるアイコン表示について説明する。
図2は液晶モニタ3におけるライブビュー表示中の画面を示している。これは、6人の人物で構成された組体操の人間ピラミッド(3段)60を正面から捕らえた構図例で、この人間ピラミッドが主要被写体となる。主要被写体とは、撮影者が積極的に撮影しようとする対象を指し、たまたま構図に入った被写体(背景)と区別される。
【0013】
画面には、カメラの各種設定状況を撮影者に報知するための複数のアイコン51〜57が、ライブビュー画像に重ね合わせて表示される。51は露出モードを報知するための露出モードアイコンである。露出モードは、オートモード、絞り/シャッタ秒時優先モード、各種シーンモードなどを含み、設定されている露出モードによって表示されるアイコン51の絵柄は異なる。52はズーム状態を表すズームアイコンであり、撮影レンズ11のズーミング状態に応じてバー52aの長さが変化する。53は電池残量アイコンであり、電池残量に応じて複数段階の表示形態をとり得る。
【0014】
54はフラッシュアイコンであり、フラッシュモードに応じて表示されるアイコンの絵柄は異なる。55はホワイトバランス(以下、WB)アイコンであり、WB設定により表示されるアイコンの絵柄は異なる。56は画像サイズ(画質)アイコンであり、設定されている画質モードにより表示内容は異なる。57は枚数アイコンであり、残りの撮影可能枚数を報知する。なお、表示されるアイコンはこれらに限定されない。
【0015】
本来、アイコンは、なるべく主要被写体に重ならないように、画面の周辺部分に配置される。図2の例も同様で、横長画面の上辺または右辺に沿った位置にアイコン51〜57が配置され、それぞれの配置位置がが各アイコンの基準位置(ホームポジション)である。
【0016】
しかし、主要被写体の画面内の大きさや構図によっては、主要被写体の一部が画面周辺にまで及び、ホームポジションにあるアイコンが主要被写体に重なってしまうことがある。図2の例では、主要被写体である人間ピラミッド60に、ズームアイコン52および枚数アイコン57が一部重なり、重なった部分の被写体が視認できなくなってしまっている。特に、最上段の人物の顔は、主要被写体の中でも最も重要である可能性が高く、これがズームアイコン52で隠されてしまっているため、撮影者はその顔の表情やピント状態を確認できず、シャッタチャンスを見極められない。
【0017】
このような場合は、アイコン非表示モードを選択することが考えられるが、全てのアイコンが無条件で非表示となるため、必要な情報を確認できず、支障を来すことがある。
【0018】
そこで本実施形態では、CPU16が主要被写体を特定し、ライブビュー表示においてその主要被写体にアイコンが重なるような状況では、アイコンが重なることによる主要被写体の視認性の悪化を緩和する処理を行うようにした。この処理としては、重なるアイコンを別の位置に移動させる(アイコンの表示位置を変更する)、重なるアイコンを目立たなくする、重なるアイコンを消すなどが考えられる。
【0019】
主要被写体の特定とは、正確には画面内における主要被写体の占める領域の特定を意味し、これは種々の方法が考えられる。例えば、撮影画面の各部において被写体距離を取得し、そのうちの最至近の距離に位置する被写体を主要被写体とみなし、最至近距離との差が所定値を越える被写体は非主要被写体(背景)とみなすようにしてもよい。
【0020】
また、撮影者またはカメラが複数のAFエリアからいずれかを選択し、選択されたエリアの焦点調節状態に基づいて焦点調節(AF)を行うカメラでは、選択されたAFエリアにかかる被写体を主要被写体と認識するようにしてもよい。あるいは、被写体の輝度分布あるいは色分布を取得し、それに基づいて主要被写体と非主要被写体とを識別したり、輝度分布(色分布)と距離の組み合わせで識別してもよい。具体例としては、特開2001−174692公報、特開2004−240054号公報、特開2011−19177号公報等に記載された方法を用いることができる。
【0021】
主要被写体が特定されれば、CPU16は、予め記憶された各アイコンのホームポジションの領域と主要被写体領域とを比較し、アイコンが主要被写体に重なっているか否かを判定でき、その判定結果に基づいてアイコンの移動等を行うことができる。
【0022】
図3は図2の状態からアイコンを移動させた例を示している。CPU16は、人間ピラミッド全体が主要被写体であると認識し、その主要被写体にズームアイコン52と枚数アイコン57が重なっていると判定し、両アイコン52、57を予め決められた移動先に移動させる。ズームアイコン52は移動先が左端なので、左辺に沿うように縦型表示に変更する。この処理の結果、主要被写体とアイコンとの重なりが解消されるので、撮影者は主要被写体の状態(顔の表情等)や合焦の有無を問題なく確認でき、シャッタチャンスを見極めることができる。
【0023】
ここで、ライブビュー画像に対して公知の顔認識処理あるいはペット認識処理を行い、認識された領域を主要被写体の領域と判断するようにしてもよい。この場合は、人物あるいはペット全体ではなく、それらの顔のみが主要被写体と判断され、顔に重なるアイコンは他の位置に移動される。仮に図2の構図で顔認識を利用した場合は、顔に重なるズームアイコン52のみが移動され、枚数アイコン57は移動の対象とならないが、重要なのは顔であるため特に問題はない。
【0024】
複数のアイコンの移動が必要となるケースを考慮し、それらの移動に一定のルールを設定しておくことが考えられる。図4は、移動が必要となったアイコンを画面の左下から左辺に沿って順次積み上げてゆく例である。図5は、移動が必要となったアイコンを画面の左下から下辺に沿って順次並べてゆく例である。このように一定のルールに従ってアイコンの移動先を設定することで、移動したアイコンを撮影者が見失うことを抑制できる。
【0025】
次に、図6、図7のフローチャートを参照して、上述したアイコン表示制御をより詳細に説明する。
カメラの電源がオンされるか、または撮影モードが設定されると、CPU16が図6のプログラムを起動する。CPU16は、ステップS1でライブビュー表示を開始し、ステップS2でアイコン表示モードの設定の有無を判定する。アイコン非表示モードが設定されている場合は、ステップS3、S4をスキップしてステップS5に進み、アイコン表示モードが設定されている場合は、ステップS3に進む。
【0026】
ステップS3では、全アイコン51〜57を各ホームポジション(図2の位置)に表示し、次いでステップS4のアイコン表示制御を実行した後、ステップS5に進む。アイコン表示制御の詳細は後述する。
【0027】
ステップS5では、操作部17を構成する操作部材(電源ボタンは除く)の操作の有無を判定し、否定されるとステップS7に進み、肯定されるとステップS6の動作ルーチンに進む。動作ルーチンでは、操作に基づくカメラ動作(撮影、再生、設定等に関する動作)を行う。撮影に関する動作の場合は、動作終了後にステップS1またはS7に戻る。
【0028】
ステップS7では、電源ボタンによる電源オフ操作がなされたか否かを判定し、否定されるとステップS8でアイコン表示モードか否かを判定する。ステップS8が否定されるとステップS5に戻り、肯定されるとステップS4に戻る。ステップS7が肯定されるとステップS9に進み、ライブビュー表示を停止し、ステップS10で所定の電源オフ処理を行って処理を終了させる。
【0029】
図7はステップS4のアイコン表示制御の詳細を示している。CPU16は、ステップS401で主要被写体を特定する。その詳細は上述した通りである。ステップS402では、主要被写体が動体か否かを判定し、否定されるとステップS404に進み、肯定されると、ステップS403で主要被写体の移動位置を予測してステップS404に進む。動体判定および動体の位置予測は、公知の動体追尾制御(主にオートフォーカスに用いられる)を利用すればよい。
【0030】
ステップS404〜S413は、各アイコンごとに行われる処理である。CPU16は、ステップS401やS403の処理結果に基づき、当該アイコンのホームポジションの領域と、主要被写体の占める領域(現在の領域か、動体の場合は将来占めるであろう領域)とが重なるか否かを判定する。この判定は、当該アイコンがホームポジションに位置する場合に、少なくともその一部が主要被写体の少なくとも一部に重なるか否かの判定である。
【0031】
ステップS404が肯定されるとステップS405に進み、当該アイコンが現在ホームポジションにあるか否かを判定する。ステップS405が肯定されるとステップS406に進み、当該アイコンが重要アイコンであるか否かを判定する。
【0032】
ここで、本実施形態では、図2のアイコンのうち、ズームアイコン52、電池残量アイコン53、WBアイコン55および枚数アイコン57を重要アイコンと位置づける。すなわち、ズームアップ/ダウンの要求があるときに、それが可能か否か、あるいはどの程度可能かを瞬時に知るためにはズームアイコン52が必要であり、また、電池残量や撮影可能枚数は、電源電池やメモリカード交換の要否を知る上で重要であり、さらに、撮影者の意志とは無関係に変更され得るWBは、WBアイコン55がないと撮影者が確認できないからである。
【0033】
一方、露出モードやフラッシュモード、画質モードは、撮影者自身が設定するものであり、敢えてアイコンを参照しなくてもも撮影者が把握している可能性が高い。したがって、露出モードアイコン51、フラッシュアイコン54および画質モードアイコン56は、非重要アイコンと位置づける。
【0034】
なお、電池残量アイコン53は、電池残量が十分でないときは重要であるが、電池残量が十分であればさして重要でない。そこで、ステップS406では、電池残量が十分であることを表示しているときの電池残量アイコン53は非重要アイコン、電池残量が十分でないことを表示しているときの電池残量アイコン53は重要アイコンと判断するようにしてもよい。例えば、電池残量に応じて3段階(残量あり、残量少、交換要)に切換わるアイコンであれば、「残量あり」の場合は非重要アイコン、それ以外の場合は重要アイコンと判断するようにすればよい。
【0035】
ステップS406が肯定されるとステップS407に進み、当該アイコンの表示位置を変更する。すなわち、当該アイコンは重要アイコンであるから、消してしまうのではなく、別の位置に移動することで対処する。
【0036】
移動先の位置は、先に示したようにアイコンごとに移動先を予め決めておき、その決められた位置に移動するようにしてもよいが、現時点でCPU16が移動先位置を決めてもよい。前者の場合は、移動後のアイコンも主要被写体に重なる可能性があるが、後者であれば、CPU16が被写体に重ならない位置を選んで移動させることができる。なお前者の場合、移動後のアイコンが主要被写体に重なるか否かを判定し、肯定されると移動を行わないようにしてもよい。
【0037】
また、アイコンの移動にあたっては、いきなり移動させるのではなく、アニメーション的に移動させる(移動途中の状態をも表示する)ことで、撮影者がアイコンを見失うことを防止できる。
【0038】
一方、ステップS406で重要アイコンでないと判定された場合は、ステップS408で当該アイコンを画面から消去する。ステップS409では、消去から所定時間(例えば、1秒間)が経過したか否かを判定し、否定されるとステップS414に進み、肯定されるとステップS410で当該アイコンを画面内の別の位置に表示する。すなわち、非重要アイコンは、消しても問題とならないことが多いため消去するが、あまり長時間消したままでは支障があるかも知れないので、別の位置に表示する。別の位置は、上述と同様に予め決められた位置でもよいし、この時点でCPU16が決めてもよい。
【0039】
ステップS405が否定された場合は、ステップS411で当該アイコンが消去されているか否かを判定し、否定されるとステップS414に進み、肯定されるとステップS409に進む。
【0040】
ステップS404において、当該アイコンのホームポジションの領域と、主要被写体の占める領域とが重ならないと判定された場合は、ステップS412に進み、当該アイコンがホームポジションにあるか否かを判定する。ステップS412が肯定されるとステップS414に進み、否定されるとステップS413で当該アイコンをホームポジションに戻してステップS414に進む。
【0041】
すなわち、アイコンをホームポジションから移動あるいは消去した後、そのホームポジションの領域が被写体と重なることがなくなった場合は、速やかに当該アイコンをホームポジションに戻す。撮影者は、各アイコンがホームポジションにあることに慣れているため、アイコンがホームポジションにあった方が情報を素早く確認できる。
【0042】
ステップS414では、全アイコンに対して処理が終了したか否かを判定し、肯定されるとリターンし、否定されると次のアイコンに対して上述の処理を行うべくステップS404に戻る。
【0043】
なお、アイコンの消去(ステップS408)に代えて、アイコンを目立たなくする処理を行うようにしてもよい。例えば、アイコンを半透明にしてその下の被写体が透けて見えるようにしたり、アイコンを小さくするなどの処理が考えられる。この場合も、アイコンを目だたなくしてから所定時間が経過すると、そのアイコンを別の位置に当初の表示状態で(目だつように)表示することが望ましい。別の位置は、予め決められた位置でもよいし、この時点でCPU16が決めてもよい。
【0044】
また以上では、重要アイコンか否かで処理を分けるようにしたが、アイコンの重要性に拘わらず、主要被写体に重なるアイコンは全て移動する(消去する、目だたなくする)ようにしてもよい。
【0045】
さらに、アイコン表示制御をライブビュー表示時に行う例を示したが、動画撮影中にも行うことが望ましい。また、表示手段は液晶モニタに限定されず、例えば液晶ファインダであってもよい。また、被写体像と重ねて表示する情報はアイコンに限定されず、文字情報であってもよい。
【0046】
以上ではデジタルカメラにて説明したが、ビデオカメラにも本発明を適用できる。また、カメラで撮影された画像をコンピュータに取り込み、コンピュータ上で画像表示を行う場合にも本発明を適用できる。この場合の表示情報は、例えば画像ファイルにメタデータとして記録されている情報であってもよい。これらの情報を、主要被写体と重ならない位置に移動させたり、消したり、目だたなくすることができる。
【符号の説明】
【0047】
3 液晶モニタ
16 CPU
51 露出モードアイコン
52 ズームアイコン
53 電池残量アイコン
54 フラッシュアイコン
55 WBアイコン
56 画像サイズ(画質モード)アイコン
57 枚数アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に被写体像を表示するとともに、該被写体像に重ね合わせて情報を表示する表示手段と、
前記表示画面内の主要被写体を特定する特定手段と、
前記表示される情報が前記特定された主要被写体に重なるか否かを判定する判定手段と、
前記情報が前記主要被写体に重なると判定された場合に、当該情報が重なることによる前記主要被写体の視認性の悪化を緩和するための処理を行う制御手段とを具備することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記処理は、前記情報の表示位置を変更する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記情報の表示位置変更後、情報の表示位置を変更前の位置に戻しても前記情報が前記主要被写体に重ならないと判定された場合は、前記情報の表示位置を変更前の位置に戻すことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、表示される前記情報が重要か否かを判定する情報判定部を含み、重要と判定された情報が前記主要被写体に重なると判定された場合は、当該情報の表示位置を変更し、重要でないと判定された情報が前記主要被写体に重なると判定された場合は、当該情報を消去する、または目立たなくすることを特徴とする請求項2または3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記表示されている情報を消去してから所定時間が経過すると、当該情報を当初とは異なる位置に表示することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記情報は、電源電池の残量を示す残量表示情報を含み、前記情報判定部は、前記残量表示情報が、残量が十分であることを示している場合は当該残量表示情報を重要な情報でないと判定し、それ以外の場合は当該残量表示情報を重要な情報と判定することを特徴とする請求項4または5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置を備え、ライブビュー表示時および/または動画撮影時に、前記表示手段、前記特定手段、前記判定手段および前記制御手段を作動させることを特徴とするカメラ。
【請求項8】
コンピュータに、
表示画面に被写体像を表示するとともに、該被写体像に重ね合わせて情報を表示する処理と、
前記表示画面内の主要被写体を特定する処理と、
前記表示される情報が前記特定された主要被写体に重なるか否かを判定する処理と、
前記情報が前記主要被写体に重なると判定された場合に、当該情報が重なることによる前記主要被写体の視認性の悪化を緩和する処理とを実行させるための画像表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−85178(P2013−85178A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224859(P2011−224859)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】