説明

画像表示装置及び画像表示方法

【課題】小型で、集客力が高く、多くの商品情報を来店客に提供でき、高い汎用性を備えた画像表示装置を提供する。
【解決手段】 広告画像(Am,Ab,Bm,Bb)を表示する画像表示部と、メモリに予め記憶された広告画像を読み出して画像表示部表示させる制御部と、を備え、広告画像は、少なくとも、第1の広告画像(Am,Bm)とこの第1の広告画像(Am,Bm)で広告する商品または役務に対応する情報を含む第2の広告画像(Ab,Bb)とを含んでおり、制御部は、画像表示部の表示領域(2a1)を複数の表示領域(E1〜E3)に分割し、第1の広告画像と第2の広告画像とを分割された複数の表示領域のそれぞれに同時に表示させるよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及び画像表示方法に係り、特に、集客等のために店舗の商品棚等に設置されて商品の広告用画像を表示する画像表示装置及び画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗の商品棚に設置され、その棚の商品の詳細情報等を含む静止画や動画(以下、広告画像とも表示する)等を表示して集客する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1)。
また、大規模店舗においては、陳列した膨大な商品のそれぞれの売価を、商品マスタから各商品近傍に設置した電子棚札と称される複数の表示装置に送信してそのディスプレイに表示するというような電子棚札システムも普及し始めており、このシステムにおいて、売価のみならず、商品を特定する情報を含んだバーコードを表示する電子棚札も知られている(例えば特許文献2)。
【特許文献1】特開平7−134555号公報
【特許文献2】特開2004−265196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、商品棚は、商品の陳列効率を向上させるために、また、商品が目立つようにその棚の枠幅をできるだけ細くすることが好ましい。
広告画像を表示する画像表示装置を商品近傍に設置した場合の集客効果は絶大であるが、このような商品棚の細い枠に体裁よく収めるため、その装置は小型(細幅)であることが要望されており、画像を表示する面積も限られる。
従って、多くの情報をより高効率で来店客に提供できるように広告画像の表示方法を工夫する必要がある。
【0004】
一方、小規模店舗においては、上述したような大がかりな電子棚札システムを導入しても多くのメリットは期待できない。
また、各地を移動する展示会や展示即売会等では、広告する商品も都度異なり、設置状況も様々であるので、サーバを用いたシステムとして機能する画像表示装置は、適用が難しい。
従って、特にこのような用途においては、単体として機能し、高い汎用性を備えた画像表示装置が求められている。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、小型でありながら、集客力が高く、多くの商品情報を来店客に提供でき、高い汎用性を備えた画像表示装置及び画像表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として以下に示す構成の画像表示装置を提供する。
〔1〕 商品または役務の広告画像を表示する画像表示装置であって、
前記広告画像(Am,Ab,Bm,Bb)を表示する画像表示部(2)と、メモリ(20)に予め記憶された前記広告画像(Am,Ab,Bm,Bb)を読み出して前記画像表示部(2)表示させる制御部(8)と、を備え、前記広告画像(Am,Ab,Bm,Bb)は、少なくとも、第1の広告画像(Am,Bm)とこの第1の広告画像(Am,Bm)で広告する商品(G1,G2)または役務に対応する情報を含む第2の広告画像(Ab,Bb)とを含んでおり、前記制御部(8)は、前記画像表示部(2)の表示領域(2a1)を複数の表示領域(E1〜E3)に分割し、前記第1の広告画像(Am,Bm、)と前記第2の広告画像(Ab,Bb)とを、分割された前記複数の表示領域(E1〜E3)のそれぞれに同時に表示させるよう制御して成ることを特徴とする画像表示装置(51)である。
〔2〕 前記第2の広告画像(Ab,Bb)は、前記第1の広告画像(Am,Bm)で広告する商品(G1,G2)または役務に対応するバーコード画像(Ab,Bb)であることを特徴とする〔1〕に記載の画像表示装置(51)である。
〔3〕 前記制御部(8)は、前記第2の広告画像(Bb)の前記バーコード画像(Bb)を、バーコード読み取り装置で読み取り不能な変形画像(Bb1)に変形して表示させると共に、この表示の開始時から所定の時間(T2)が経過した後に、前記変形画像(Bb1)を読み取り可能な前記バーコード画像(Bb)にして表示させるよう制御して成ることを特徴とする〔2〕に記載の画像表示装置(51)である。
【0007】
また、本願発明は手段として以下に示す手順の画像表示方法を提供する。
〔4〕 メモリ(20)に予め記憶された商品(G2)または役務の広告画像(Bm,Bb)を画像表示部(2)に表示する画像表示装置(51)の画像表示方法であって、
前記広告画像(Bm,Bb)は、少なくとも、第1の広告画像(Bm)とこの第1の広告画像(Bm)で広告する商品(G1)または役務に対応するバーコード画像(Bb)からなる第2の広告画像(Bb)とを含んでおり、前記画像表示部(2)の表示領域(2a1)を複数の表示領域(E1〜E3)に分割して前記第1の広告画像(Bm)と前記第2の広告画像(Bb)とを、分割された前記複数の表示領域(E1〜E3)のそれぞれに同時に表示する表示ステップを有し、前記表示ステップは、前記第2の広告画像(Bb)の前記バーコード画像(Bb)をバーコード読み取り装置で読み取り不能な変形画像(Bb1)に変形して表示し、この表示の開始時から所定の時間(T3)が経過した後に、前記変形画像(Bb1)を読み取り可能な前記バーコード画像(Bb)にして表示させることを特徴とする画像表示方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、小型でありながら、集客力が高く、多くの商品情報を来店客に提供でき、汎用性が極めて高いという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図6を用いて説明する。
図1は、本発明の画像表示装置の実施例を示す外観斜視図である。
図2は、本発明の画像表示装置の実施例を示す分解斜視図である。
図3は、本発明の画像表示装置の実施例における概略ブロック図である。
図4は、本発明の画像表示方法の実施例を説明するフローチャートである。
図5は、本発明の画像表示方法の実施例における表示画像を説明する図である。
図6は、本発明の画像表示装置の実施例を商品陳列棚に設置した状態を示す概略図である。
【0010】
図1において、実施例の画像表示装置51は、外観上、一面側に矩形の開口部1mが形成されその反対面(裏面)が開放された略箱状の筐体1と、この開口部1mを通して表示画像を視認可能に筐体1内に収納される画像表示部2と、筐体1の裏面側に取り付けられる裏板4と、この裏板4に固定される一対の保持具3とを備えている。
筐体1は、樹脂の成形により、または、金属のプレス加工により形成された細長の箱状である。また、図2に示すように、裏面側の端部には、裏板4や後述する基板5を保持するために折り曲げ可能とされた突出片1a〜1hが設けられている。
【0011】
この筐体1は、商品陳列棚の横枠に取り付けられた際、天地方向にその枠内に収まるように短手幅dが設定されている。具体的には30mmであり、これ以下であれば、一般的な商品陳列棚の横枠内に収めることができる。
一方、長手方向の長さは、実施例において約95mmとしてあるが、通常、陳列棚の横枠設置においてこの長手方向の制限はない。
【0012】
画像表示部2は、その表示素子2aとして有機EL(Electro Luminescent)素子が用いられ、基板5に支持されている。この表示素子2aの表示領域2a1における短手幅d1は、上述した短手幅の制限があるものの、可能な限り広く約26mmに設定されている。一方、表示領域2a1の長手方向の長さは、約86mmである。
表示素子2aとしては、液晶素子等も良好に使用できるが、視野角がより広く、動画の場合の応答がより高速で、バックライトが不要であることから、広告表示においては、有機ELの方が好ましい。
特に、棚に設置した場合に、大人や子供等、様々な身長の来店客から良好に視認可能であり、また、この装置の前に多数集客した場合であっても、広範囲に精細画像を視認可能に提供できる。
【0013】
基板5は、その一面に、上述したように表示素子2aが取り付けられ、他面に表示素子2aの表示駆動部である駆動回路7を含む回路パターン10,CPU8等の電子部品及び扁平のバッテリー6を備えている。
さらに、固体メモリ20を外部から挿抜可能なスロット11を備えている。この固体メモリ20としては、SDメモリーカードやminiSDカード等の汎用のカードを使用することができる。このスロット11の位置に対応して、筐体1には固体メモリ20を外部から挿入するための挿入孔(図示せず)が設けられている。
【0014】
裏板4は絶縁性を有し樹脂等により平板状に形成されている。その一面には、棚の横枠を天地方向に挟んで装置自体が取り付けられるようにバネ性を有する材料により略コ字状に形成された保持具3が、両面テープ3aにより一対固着されている。
【0015】
この機構的構成において、基板5を、筐体1の内部に収容し筐体1の突出片6g,6h内側に折り曲げることで固定し、次に、裏板4を、筐体1の裏面側に当接させ筐体1の突出片1a〜1fを内側に折り曲げて固定することで画像表示装置51が組み立てられる。
【0016】
次に、実施例の画像表示装置の機能的構成等を、図3〜図6を用いて説明する。
まず、図3に示すように、この実施例の画像表示装置51は、制御部であるCPU8と表示素子2aを駆動する表示駆動部7と表示部2とを含んで構成される。
この実施例では、メモリ20を外部から挿抜可能とした形態について説明するが、予め基板5に搭載した形態であってもよい。
【0017】
CPU8は、メモリ20に記憶された複数の画像を、画像表示部2に同時に表示させるように制御することができる。
すなわち、複数の画像を重畳して同時に表示させたり、表示部を任意の数の小エリアに分割してそれぞれに異なる画像を同時に表示させることができる。
分割表示の場合、実施例の画像表示部2の表示領域2a1は、上述したように横長であるから、これを3分割することで、それぞれが概ね同サイズの正方表示領域とされて3つの独立した画像を表示することができる。
【0018】
また、メモリ20には、この画像表示装置51で表示させる複数の独立した広告画像が予め記憶されている。
この記憶された広告画像は、例えば、商品Aについての宣伝用動画Am及びバーコード画像Ab、並びに、商品Bについての宣伝用動画Bm及びバーコードBbである。宣伝用動画は静止画でもよく、その組み合わせでももちろんよい。
具体的には、宣伝用動画Am,Bmは、例えば、商品A,Bの機能や効能等を説明する内容である。
バーコード画像Ab,Bbは、例えば、その商品の詳細な情報を提供するホームページのURL(Uniform Resource Locator)を記録したQRコード(Quick Resource)である。
【0019】
この画像表示装置は、以下に例を説明する画像表示方法により広告画像を画像表示部2に表示する(図3〜図5参照)。
各例において、制御部8は、表示領域2a1を小エリアE1〜E3に分割する(図1及び図5参照)。
【0020】
<実施例1>
まず、制御部8は、メモリ20から、商品Aの宣伝用動画AmとバーコードAbとの画像情報を読み出して合成し(S1)、宣伝用動画Amを小エリアE1及びE2に表示させると共に、バーコードAbを小エリアE3に表示させる(S2)。この表示の状態を図5(a)に示す。
もちろん、宣伝用動画Amは、予め2つのエリアで表示されることを想定した画面サイズとされている。
【0021】
所定時間T1が経過するまで表示を続け、所定時間T1が経過したら(S3)、制御部8は、それまで表示させた宣伝用動画Am及びバーコードAbの画像表示を止め(S4)、その替わりに、メモリ20から読み出した商品Bの宣伝用動画BmとバーコードBbとの画像情報を合成し(S5)、宣伝用動画Bmを小エリアE1及びE2に表示させると共に、バーコードBbを小エリアE3に表示させる(S6)。この表示の状態も図5(a)で示される。
【0022】
所定時間T2が経過するまで表示を続け、所定時間T2が経過したら(S7)、制御部8は、それまで表示させた宣伝用動画Bm及びバーコードBbの画像表示を止め(S8)、次の処理へ移行する。
次の処理としては、別の商品Cについての広告画像等の表示、あるいは、再度商品A,商品B,…というように画像の繰り返し表示、とすることができる。
【0023】
この画像表示装置51に内蔵して、あるいは、この設置場所の近傍に、温度センサ等の人を検知するセンサを設け、そのセンサ出力に基づき、制御部8が周囲に人がいると判断した場合に継続して画像を表示させたり、人がいないと判断した場合に画像表示を停止させ、人が近づいてきたら再び画像表示を開始するようにすることもできる。
所定時間T1,T2は、制御部8が、宣伝用動画Am,Bmの開始から終了までの時間として検出するが、この動画Am,Bmの表示時間情報として予めメモリ20に記憶させておき、この表示時間情報に基づき制御部8が判断するようにしてもよい。
【0024】
このように、各宣伝用動画Am,Bmと対応したバーコードAb,Bbが、常に各動画と共に表示されるので、宣伝用動画を見て、その商品の詳細情報を知りたくなった来店客は、バーコード読みとり機能を搭載した携帯電話や携帯情報端末等でバーコードAb,Bbを読み取り、そのバーコードAb,Bbに基づいて接続されたインターネットのサイトから詳細情報を入手することができる。
【0025】
この実施例の変形例として、宣伝用動画Am,Bmと同時に表示するバーコードAb,Bbの画像を、時間と共に変化させるように構成してもよい。この例を所定時間T2で表示されるステップS6で行う場合を代表として以下に説明する。
【0026】
制御部8は、所定時間T2の開始から経過時間T3までの間(T3≦T2)、バーコードBbの画像を加工して表示させる。
具体的には、制御部8は、時間T2の開始時に、それがバーコードであることが来店客に目視で認識されるが読み取りができない程度に変形し、時間経過と共にその変形度合いを除々に少なくし、時間T3が経過した時点で、バーコードとして読みとり可能な画像になるように加工する。
図5(b)にその変形を施した表示の例を示す。
当図において、表示領域2a1を分割した小エリアE1,E2には宣伝用動画Bmが表示され、小エリアE3には、バーコードBbが、ぼかし処理が施されたバーコード画像Bb1とされて表示されている。
この変形加工されたバーコード画像Bb1は、バーコードであることが判別できるものの、読み取り装置ではバーコードとして認識できない程度に加工された画像である。
【0027】
このバーコード画像の変形における他の例として、上述したぼかしの他に、渦巻き状,部分的拡大(縮小),歪曲,あるいは階調反転等の方法がある。もちろん、それぞれを組み合わせた変形としてもよい。
このような変形を行うことにより、バーコードを読みとって詳細情報を得ようとする来店客を、それが読み取り可能となるまでその場に立ち止まらせることができる。
すなわち、商品に興味を持った来店客は、それに対応するバーコードが読みとり可能となるまで宣伝用動画を見ることになり、また、商品の近くにいる時間が長くなるので、その来店客に対して商品購入へのより強い動機付けを行うことができる。
【0028】
また、バーコードを読みとって所定のURLのホームページにアクセスさせるための来店客への動機付けは、例えば、そのホームページにアクセスすることで景品が当たる等の、アクセスに対する有益付加情報を提供することで促進することができる。
【0029】
上述した画像表示装置51を、商品陳列棚31に設置した例を図6に示す。
この図において、商品陳列棚31の棚31Aには商品G1が陳列され、棚32Bには商品G2が陳列されている。
各棚31A,31Bの前面端部31A1,31B1には、それぞれ実施例の画像表示装置51が取り付けられている。尚、この設置例では、保持具3は両面テープとされている。
【0030】
また、商品棚の横枠である前面端部31B1には、複数の画像表示装置51を長手方向に並べて配置されている。この場合に、それぞれの表示画像を連携させるように構成してもよい。
すなわち、それぞれの装置に入出力端子を設けておき、互いに電気的に接続する。そして、各制御部8がその連携を制御する構成とする。
具体的表示としては、各画像表示装置に跨って文字情報を横方向にスクロールさせたり、超横長画像を表示させる例がある。
これにより、棚の横枠という限定した範囲に、4:3や16:9の、通常のアスペクト比を有する表示素子では得られない印象の強い画像を提供することができる。
例えば、吊り竿、車等の移動体、あるいは、超広角の風景等での広告に極めて有効である。
【0031】
上述した実施例は、以下のような変形例とすることができる。
バーコードの内容に時刻情報を含めてもよい。これにより、例えば、バーコードを取り込んだ時刻が特定できるので、予め設定された時刻(時間範囲)に取り込んだ画像をカウンターに提示することで商品の値引きやポイント付加を行うという役務を提供することができる。
電源は、内蔵バッテリに限らず、ACアダプタからのDC入力を備えて長時間の安定動作を可能としてもよい。もちろん、併用してもよい。
【0032】
以上、詳述したように、実施例や変形例の画像表示装置等によれば、1台の画像表示装置により複数の商品の広告を同時に行うことができる。
これは、売り場の異なる関連商品の複合購買への動機付けとなる。例えば、ビデオカメラとそれに用いる記録媒体(テープや光ディスク等)である。
【0033】
また、棚の横枠に収まる小型でありながら、極めて多くの商品情報を来店客に提供することができ、メモリを搭載あるいは挿抜可能としているので、記憶させる情報を入れ替えることにより、この装置単体で多種多様な商品情報を表示提供することができる。
従って、この画像表示装置等は、汎用性が高く、各地を移動して行う展示会等や小規模店舗への適用性も極めて高いものである。
【0034】
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において以下に示すような別の変形例としてもよい。
例えば、スピーカを内蔵してメモリに記憶された音声情報を音として出力するようにしてもよい。その場合、制御部により、表示する画像に応じて出力される音が制御されることは言うまでもない。
【0035】
棚等に設置するための保持手段は、実施例で保持具3として説明したような両面テープやばね性を有する独立したものでなくてもよく、筐体1や裏板4に設けられ、棚とボルト等で一体化できるような雌ねじや雄ねじあるいは、孔等でもよい。
表示領域2a1を分割する分割数は3に限るものではない。広告する商品の数や、広告画像の内容に応じて、適切な領域形状で、任意の数に分割してよい。
【0036】
表示する広告画像は、内蔵あるいは挿抜されるメモリに記憶されたものでなくてもよい。画像表示装置に外部との通信機能を備え、インターネットやUSB(Universal Serial Bus)を介して外部の機器から入手する構成でもよい。
また、制御部が広告画像として取得するバーコード画像は、画像としてではなく、この画像を生成するためのデータとして取得する構成でもよい。この場合、制御部は、読み出して取得したデータからバーコード画像を生成し、生成したバーコード画像を画像表示部に表示させる。
また、上述した実施例や変形例においては、広告画像として、宣伝用動画(あるいは静止画)とバーコードとを含んでいるものを例示したが、宣伝用動画と対になる画像は、いわゆる輝度の異なる棒模様あるいは2次元の点描模様としてのバーコードに限定されるものではなく、読み取り装置により光学的に読み取り可能な模様や文字列等であってもよい。
また、画像表示装置は、画像表示部を複数搭載していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の画像表示装置の実施例を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の画像表示装置の実施例を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の画像表示装置の実施例における概略ブロック図である。
【図4】本発明の画像表示方法の実施例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の画像表示方法の実施例における表示画像を説明する図である。
【図6】本発明の画像表示装置の実施例を商品陳列棚に設置した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
【0038】
1 筐体
1a〜1h 突出片
1m 開口部
2 画像表示部
2a 表示素子
2a1 表示領域
3 保持具
3a 両面テープ
4 裏板
5 基板
6 電源(バッテリ)
7 駆動回路(表示駆動部)
8 CPU(制御部)
10 回路パターン
11 スロット
20 メモリ
51 画像表示装置
Am,Bm 宣伝用動画(第1の広告画像)
Ab,Bb バーコード画像(第2の広告画像)
Bb1(Ab1) 変形画像
E1〜E3 (画像表示領域の)小エリア
T1〜T3 時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品または役務の広告画像を表示する画像表示装置であって、
前記広告画像を表示する画像表示部と、
メモリに予め記憶された前記広告画像を読み出して前記画像表示部に表示させる制御部と、を備え、
前記広告画像は、少なくとも、第1の広告画像とこの第1の広告画像で広告する商品または役務に対応する情報を含む第2の広告画像とを含んでおり、
前記制御部は、前記画像表示部の表示領域を複数の表示領域に分割し、前記第1の広告画像と前記第2の広告画像とを、分割された前記複数の表示領域のそれぞれに同時に表示させるよう制御して成ることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記第2の広告画像は、前記第1の広告画像で広告する商品または役務に対応するバーコード画像であることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2の広告画像の前記バーコード画像を、バーコード読み取り装置で読み取り不能な変形画像に変形して表示させると共に、この表示の開始時から所定の時間が経過した後に、前記変形画像を読み取り可能な前記バーコード画像にして表示させるよう制御して成ることを特徴とする請求項2記載の画像表示装置。
【請求項4】
メモリに予め記憶された商品または役務の広告画像を画像表示部に表示する画像表示装置の画像表示方法であって、
前記広告画像は、少なくとも、第1の広告画像とこの第1の広告画像で広告する商品または役務に対応するバーコード画像からなる第2の広告画像とを含んでおり、
前記画像表示部の表示領域を複数の表示領域に分割して前記第1の広告画像と前記第2の広告画像とを、分割された前記複数の表示領域のそれぞれに同時に表示する表示ステップを有し、
前記表示ステップは、前記第2の広告画像の前記バーコード画像をバーコード読み取り装置で読み取り不能な変形画像に変形して表示し、この表示の開始時から所定の時間が経過した後に、前記変形画像を読み取り可能な前記バーコード画像にして表示させることを特徴とする画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−343380(P2006−343380A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−166554(P2005−166554)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】