説明

画像表示装置

【課題】半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置の小型化を実現する。
【解決手段】画像表示装置1は、緑色、赤色及び青色を出力するレーザ光源装置2〜4と、各色のレーザ光を同一の光路に導くダイクロイックミラー14、15と、ダイクロイックミラーによって導かれた前記各色のレーザ光を映像信号に基づいて変調する透過型の空間光変調器5と、空間光変調器により変調された変調レーザ光を外部に投写する投射光学系8とを備え、投射光学系は、透過型の空間光変調器からの変調レーザ光の進行方向に配置された投射口8aを有する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像表示装置の光源に半導体レーザを用いる技術が注目されている。この半導体レーザは、画像表示装置に多用されてきた水銀ランプに比較して、色再現性がよい点、瞬時点灯が可能である点、長寿命である点、高効率で消費電力を低減することができる点、及び小型化が容易である点など種々の利点を有している。
【0003】
半導体レーザを用いた従来の画像表示装置としては、例えば、半導体レーザを備えた3つのレーザ光源装置からの赤色、青色および緑色の3色のレーザ光を、複数の光学素子(ミラーやプリズム等)を介して合成しながら出射側の投射光学系に導くことにより、この投射光学系から各色の画像光を外部のスクリーン上に投射するプロジェクタが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
また、この種の画像表示装置において、各色のレーザ光源から出射された光を所定の光路内へ伝播させてスクリーン側へ導く照明光学系と、この照明光学系により導かれた光を変調して画像を形成する反射型の光変調素子と、反射型光変調素子により形成された画像をスクリーン上に投射する投射光学系とを備えた構成が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−32796号公報
【特許文献2】特開2008−268271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような画像表示装置をノート型パソコンや多機能携帯端末等に搭載可能とするには、装置をより小型化することが望ましい。装置の小型化には、各色のレーザ光の光路を単純化することや、各光源装置および各光学素子の光軸調整マージン(レーザ光の光路を定めるための光軸調整に必要とするスペース)をできる限り小さくすることが有効であると考えられる。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の従来技術では、レーザ光の光路の単純化や、各光源装置および各光学素子の光軸調整マージンの低減は十分に考慮されていなかった。特に、上記特許文献2に記載のような反射型の光変調素子を用いた構成では、光変調素子への入射光や光変調素子からの出射光をミラーやプリズム等を用いて折り返す必要が生じるため、レーザ光の光路を単純化したり、各光源装置および各光学素子の光軸調整マージンを小さくしたりすることは難しい。
【0008】
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、各色のレーザ光の光路を単純化すると共に、光源装置および光学素子が必要とする調整マージンを低減することによって小型化を実現する画像表示装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像表示装置は、半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、互いに波長の異なる各色のレーザ光を出力する複数のレーザ光源装置と、前記各色のレーザ光を同一の光路に導く光学素子と、前記光学素子によって導かれた前記各色のレーザ光を映像信号に基づいて変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された変調レーザ光を外部に投写する投射光学系とを備え、前記光変調素子は、光透過型の光変調素子であり、前記投射光学系は、前記光変調素子からの前記変調レーザ光の進行方向に配置された投射口を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このように本発明によれば、各色のレーザ光の光路を単純化すると共に、光源装置および光学素子が必要とする調整マージンを低減することによって装置の小型化を実現することが可能となるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1実施形態に係る画像表示装置1の概略構成図
【図2】第1実施形態に係る緑色レーザ光源装置2における緑色レーザ光の状況を示す模式図
【図3】第1実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図
【図4】第1実施形態に係るダイクロイックミラー14、15の分光特性を示すグラフ
【図5】第1実施形態の変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図
【図6】第2実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図
【図7】第2実施形態に係るダイクロイックミラー15の分光特性を示すグラフ
【図8】第2実施形態の第1変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図
【図9】第2実施形態の第1変形例に係るダイクロイックミラー15の分光特性を示すグラフ
【図10】第2実施形態の第2変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0012】
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、互いに波長の異なる各色のレーザ光を出力する複数のレーザ光源装置と、前記各色のレーザ光を同一の光路に導く光学素子と、前記光学素子によって導かれた前記各色のレーザ光を映像信号に基づいて変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された変調レーザ光を外部に投写する投射光学系とを備え、前記光変調素子は、光透過型の光変調素子であり、前記投射光学系は、前記光変調素子からの前記変調レーザ光の進行方向に配置された投射口を有する構成とする。
【0013】
これによると、投射光学系が、光透過型の光変調素子からの変調レーザ光の進行方向に配置された投射口を有する構成としたため、各色のレーザ光の光路を単純化すると共に、光源装置および光学素子が必要とする調整マージンを低減することによって装置の小型化を実現することが可能となる。
【0014】
また、第2の発明は、前記複数のレーザ光源装置は、第1色のレーザ光を出力する第1レーザ光源装置と、前記第1色のレーザ光とは波長が異なる第2色のレーザ光を出力する第2レーザ光源装置と、前記第1色のレーザ光と前記第2色のレーザ光との間の大きさの波長を有する第3色のレーザ光を出力する第3レーザ光源装置とを含み、前記光学素子は、前記各色のレーザ光のいずれかをその波長に基づき反射または透過させて前記光変調素子側に導く第1および第2の光学素子とからなり、前記第2色のレーザ光の出力光軸は、前記第3色のレーザ光の出力光軸および前記第1色のレーザ光の出力光軸に対して順次交差し、前記第1の光学素子は、前記第2色のレーザ光の出力光軸と前記第3色のレーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第2色のレーザ光および前記第3色のレーザ光を前記第2の光学素子に向けてそれぞれ透過および反射させ、前記第2の光学素子は、前記第2色のレーザ光の出力光軸と前記第1色のレーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第1光学素子にてそれぞれ透過および反射した前記第2色および前記第3色のレーザ光と前記第1色のレーザ光との一方を反射させ且つ他方を透過させる構成とする。
【0015】
これによると、各レーザ光源装置を簡易かつコンパクトな配置としつつ、レーザ光源装置よりも少ない光学素子を用いて各色のレーザ光を投射光学系側に導くことが可能となる。
【0016】
また、第3の発明は、前記第3レーザ光源装置は、赤外レーザ光の波長を変換することにより、前記第1色のレーザ光と前記第2色のレーザ光との間の大きさの波長を有する緑色レーザ光を出力する緑色レーザ光源装置であり、前記第1および第2の光学素子との一方は、前記緑色レーザ光の波長以下の波長を有するレーザ光を反射させ、且つ当該緑色レーザ光の波長を越える波長を有するレーザ光を透過させる構成とする。
【0017】
これによると、レーザ光を投射光学系側に導く第1および第2の光学素子の一方について、緑色レーザ光の波長以下の波長を有するレーザ光を反射させ、且つ当該緑色レーザ光の波長を越える波長を有するレーザ光を透過させる分光特性としたため、簡易かつコンパクトな構成により、緑色レーザ光源装置から出力され得る赤外線が外部に投射されることを防止することが可能となる。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る画像表示装置1の概略構成図である。この画像表示装置1は、所要の画像をスクリーンSに拡大して投影表示するものであり、緑色レーザ光(第3色のレーザ光)を出力する緑色レーザ光源装置(第3レーザ光源装置)2と、赤色レーザ光(第1色のレーザ光)を出力する赤色レーザ光源装置(第1レーザ光源装置)3と、青色レーザ光(第2色のレーザ光)を出力する青色レーザ光源装置(第2レーザ光源装置)4と、映像信号に応じて各レーザ光源装置2〜4からのレーザ光を空間的に変調して像を形成する透過型の液晶デバイスからなる空間光変調器5と、各レーザ光源装置2〜4から出射されるレーザ光を空間光変調器5に導くリレー光学系7と、空間光変調器5を透過した変調レーザ光を外部のスクリーンSに投射する投射レンズを含む投射光学系8とを備えている。図示は省略するが、画像表示装置1は、上記レーザ光源装置2〜4や空間光変調器5等の動作を制御する制御ユニットを備えている。
【0020】
画像表示装置1は、いわゆるフィールドシーケンシャル方式(時分割表示方式)でカラー画像を表示するものであり、各レーザ光源装置2〜4から各色のレーザ光が時分割で順次出力され、各色のレーザ光による画像が残像によってカラー画像として認識される。
【0021】
リレー光学系7は、各レーザ光源装置2〜4から出射される各色のレーザ光を平行ビームに変換するコリメータレンズ11〜13と、コリメータレンズ11〜13を通過した各色のレーザ光を所要の方向に導く第1および第2のダイクロイックミラー14、15と、ダイクロイックミラー14、15により導かれたレーザ光を拡散させる拡散板16と、拡散板16を通過したレーザ光を収束レーザに変換するフィールドレンズ17とを備えている。
【0022】
青色レーザ光、赤色レーザ光、および緑色レーザ光は、2つのダイクロイックミラー14、15で同一の光路に導かれる。すなわち、青色レーザ光と緑色レーザ光が第1のダイクロイックミラー14で同一の光路に導かれ、青色レーザ光および緑色レーザ光と赤色レーザ光が第2のダイクロイックミラー15で同一の光路に導かれる。
【0023】
詳細は後述するが、第1および第2のダイクロイックミラー14、15は、表面に所定の波長のレーザ光を透過および反射させるための膜が形成されたものであり、第1のダイクロイックミラー(第1の光学素子)14は、青色レーザ光を透過するとともに緑色レーザ光を反射させる。第2のダイクロイックミラー(第2の光学素子)15は、赤色レーザ光を透過するとともに青色レーザ光および緑色レーザ光を反射させる。
【0024】
これらの各光学部材は、銅やアルミ等の熱伝導性の高い材料で形成した筐体21に支持されている。筐体21は、各レーザ光源装置2〜4で発生した熱を放熱する放熱体として機能し、アルミニウムや銅などの熱伝導性の高い材料で形成されている。また、筐体21には、空間光変調器5、リレー光学系7、及び投射光学系8等が取り付けられている。
【0025】
緑色レーザ光源装置2は、筐体21の本体部21aから側方に向けて突出した状態で筐体21に形成された取付板22に取り付けられている。この取付板22は、リレー光学系7の収容スペースの前方と側方にそれぞれ位置する前壁部23と側壁部24とが直交する角部から当該前壁部23を延長するように側壁部24に直交する向きに突出する。このような構成により、取付板22はヒートシンクとしての機能を有し、緑色レーザ光源装置2の放熱が促進されると共に、その熱が筐体21に伝わりにくくなり、他のレーザ光源装置への熱的な影響を抑制することができる。なお、取付板22は、本体部21aと別部材として設けてもよいが、本実施形態のように本体部21aと一体に設けることで放熱の効果がより高まる。
【0026】
赤色レーザ光源装置3は、ホルダ25に保持された状態で側壁部24の外面24aに取り付けられている。青色レーザ光源装置4は、ホルダ26に保持された状態で前壁部23の外面23aに取り付けられている。ここで、外面24aを含む仮想平面と外面23aを含む仮想平面とは互いに直交する関係にある。なお、緑色レーザ光源装置2については、赤色レーザ光源装置3と同様に側壁部24の外面24aに取り付ける構成も可能である。
【0027】
赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4は、いわゆるCANパッケージで構成され、レーザ光を出力するレーザチップが、ステムに支持された状態で缶状の外装部の中心軸上に光軸が位置するように配置されたものであり、外装部の開口に設けられたガラス窓からレーザ光が出射される。この赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4は、ホルダ25、26に開設された取付孔27、28に圧入するなどしてホルダ25、26に対して固定される。青色レーザ光源装置4および赤色レーザ光源装置3のレーザチップの発熱は、ホルダ25、26を介して筐体21に伝達されて放熱される。各ホルダ25、26は、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い材料で形成されている。
【0028】
赤色レーザ光は、640nmの波長を有するが、少なくとも赤色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が610〜750nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。また、青色レーザ光は、450nmの波長を有するが、少なくとも青色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が435〜480nmの範囲となる波長領域のものを用いるとよい。
【0029】
緑色レーザ光源装置2は、図1に示すように、励起用レーザ光を出力する半導体レーザ31と、半導体レーザ31から出力された励起用レーザ光を集光する集光レンズであるFAC(Fast-Axis Collimator)レンズ32およびロッドレンズ33と、励起用レーザ光により励起されて基本レーザ光(赤外レーザ光)を出力するレーザ媒体34と、基本レーザ光の波長を変換して半波長レーザ光(緑色レーザ光)を出力する波長変換素子35と、レーザ媒体34とともに共振器を構成する凹面ミラー36と、励起用レーザ光および基本波長レーザ光の漏洩を阻止するガラスカバー37と、各部を支持する基台38と、各部を覆うカバー体39とを備えている。
【0030】
図1において、緑色レーザ光源装置2と筐体21の側壁部24との間には所要の幅(例えば0.5mm以下)の間隙G1が形成される。これにより、緑色レーザ光源装置2の熱が赤色レーザ光源装置3に伝わりにくくなり、赤色レーザ光源装置3の昇温が抑制されて、温度特性の悪い赤色レーザ光源装置3を安定的に動作させることができる。また、間隙G1を0.5mm以下とすれば、緑色レーザ光の拡散による利用効率の低下を防止できる。また、赤色レーザ光源装置3の所要の光軸調整代(例えば0.3mm程度)を確保するため、緑色レーザ光源装置2と赤色レーザ光源装置3との間に所要の幅(例えば0.3mm以上)の間隙G2が設けられている。
【0031】
図2は、緑色レーザ光源装置2における緑色レーザ光の状況を示す模式図である。半導体レーザ31のレーザチップ41は、波長808nmの励起用レーザ光を出力する。FACレンズ32は、レーザ光のファースト軸(光軸方向に対して直交し且つ図の紙面に沿う方向)の拡がりを低減する。ロッドレンズ33は、レーザ光のスロー軸(図の紙面に対して直交する方向)の拡がりを低減する。
【0032】
レーザ媒体34は、いわゆる固体レーザ結晶であり、ロッドレンズ33を通過した波長808nmの励起用レーザ光により励起されて波長1064nmの基本波長レーザ光(赤外レーザ光)を出力する。このレーザ媒体34は、Y(イットリウム)VO(バナデート)からなる無機光学活性物質(結晶)にNd(ネオジウム)をドーピングしたものであり、より具体的には、母材であるYVOのYを、蛍光を発する元素であるNd+3に置換してドーピングしたものである。
【0033】
レーザ媒体34におけるロッドレンズ33に対向する側には、波長808nmの励起用レーザ光に対する反射防止と、波長1064nmの基本波長レーザ光および波長532nmの半波長レーザ光に対する高反射の機能を有する膜42が形成されている。レーザ媒体34における波長変換素子35に対向する側には、波長1064nmの基本波長レーザ光および波長532nmの半波長レーザ光に対する反射防止の機能を有する膜43が形成されている。
【0034】
波長変換素子35は、いわゆるSHG(Second Harmonics Generation)素子であり、レーザ媒体34から出力される波長1064nmの基本波長レーザ光(赤外レーザ光)の波長を変換して波長532nmの半波長レーザ光(緑色レーザ光)を生成する。この波長変換素子35は、強誘電体結晶に、分極が反転した領域とそのままの領域とを交互に形成した、周期的な分極反転構造を備えたものであり、分極反転周期方向(分極反転領域の配列方向)に基本波長レーザ光を入射させる。なお、強誘電体結晶には、例えばLN(ニオブ酸リチウム)にMgOを添加したものが用いられる。
【0035】
波長変換素子35におけるレーザ媒体34に対向する側には、波長1064nmの基本波長レーザ光に対する反射防止と、波長532nmの半波長レーザ光に対する高反射の機能を有する膜44が形成されている。波長変換素子35における凹面ミラー36に対向する側には、波長1064nmの基本波長レーザ光および波長532nmの半波長レーザ光に対する反射防止の機能を有する膜45が形成されている。
【0036】
凹面ミラー36は、波長変換素子35に対向する側に凹面を有し、この凹面には、波長1064nmの基本波長レーザ光に対する高反射と、波長532nmの半波長レーザ光に対する反射防止の機能を有する膜46が形成されている。これにより、レーザ媒体34の膜42と凹面ミラー36の膜46との間で、波長1064nmの基本波長レーザ光が共振して増幅される。
【0037】
波長変換素子35では、レーザ媒体34から入射した波長1064nmの基本波長レーザ光の一部が波長532nmの半波長レーザ光に変換され、変換されずに波長変換素子35を通過した波長1064nmの基本波長レーザ光は、凹面ミラー36で反射されて波長変換素子35に再度入射し、波長532nmの半波長レーザ光に変換される。この波長532nmの半波長レーザ光は、波長変換素子35の膜44で反射されて波長変換素子35から出射される。
【0038】
ここで、レーザ媒体34から波長変換素子35に入射して波長変換素子35で波長変化されて波長変換素子35から出射されるレーザ光のビームB1と、凹面ミラー36で一旦反射されて波長変換素子35に入射して膜44で反射されて波長変換素子35から出射されるレーザ光のビームB2とが干渉を起すと、出力が低下する。そこで、波長変換素子35を光軸方向に対して傾斜させて、屈折作用によりレーザ光のビームB1、B2が互いに干渉しないようにしており、これにより出力低下を避けることができる。
【0039】
なお、図1に示したガラスカバー37には、波長808nmの励起用レーザ光および波長1064nmの基本波長レーザ光が外部に漏洩することを防止するため、これらのレーザ光を透過させない膜が形成されている。
【0040】
前記の例では、緑色レーザ光源装置2のレーザチップ41、レーザ媒体34、および波長変換素子35がそれぞれ、波長808nmの励起用レーザ光、波長1064nmの基本波長レーザ光(赤外レーザ光)、および波長532nmの半波長レーザ光(緑色レーザ光)を出力するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。最終的に緑色レーザ光源装置2から出力されるレーザ光が緑色と認識できるものであればよく、例えばピーク波長が500nm〜560nmの範囲となる波長領域のレーザ光を出力するようにするとよい。また、緑色レーザ光源装置2については、上述のように赤外レーザ光の波長を変換するものではなく、赤色レーザ光源装置3および青色レーザ光源装置4と同様に、緑色レーザ光を出力する半導体レーザチップを用いてもよい。
【0041】
図3は、第1実施形態に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図であり、図4(A)、(B)は、それぞれ図3中の第1および第2のダイクロイックミラー14、15の分光特性を示すグラフである。なお、図3では、説明の便宜上、各色のレーザ光の光路が互いに重ならないように表示してあるが、実用上はダイクロイックミラー14、15において合流した後の各色のレーザ光の光路は一致する。
【0042】
図3に示すように、投射光学系8の投射口8aからスクリーンSに向けてレーザ光が出射される側を右側とすると、青色レーザ光源装置4から青色レーザ光Lが後方の筐体21内に向けて出射される。図1に示したように、3色のレーザ光源装置2〜4は、投射光学系8側(光路の下流側)からみて、出力するレーザ光の波長が大きい順(赤色、緑色、青色)に配置されている。そして、青色レーザ光源装置4から後方に延びる青色レーザ光の出力光軸Pは、互いに平行な緑色レーザ光の出力光軸Pおよび赤色レーザ光の出力光軸Pに対して順次直交する。
【0043】
再び図3に示すように、緑色レーザ光源装置2から右方の筐体21内に出射された緑色レーザ光Lと青色レーザ光Lとの交差位置(すなわち、図1においては出力光軸Pと出力光軸Pとの交差位置)には第1のダイクロイックミラー14が配置されている。第1のダイクロイックミラー14は、平面視において、図1に示す緑色レーザ光の出力光軸P方向(すなわち、左右方向)に対して45°の傾きをもって設置されており、図3においては第2のダイクロイックミラー15に向けて、青色レーザ光Lを透過させると共に緑色レーザ光Lを垂直に反射させる。
【0044】
第1のダイクロイックミラー14は、光学ガラス等の基材の表面(ここでは、緑色レーザ光Lの入射側)に高反射のコーティング面をなす多層膜14aを有している。多層膜14aは、高屈折率の薄膜を形成するTiOやZnO等の誘電体材料と、低屈折率の薄膜を形成するSiO等の誘電体材料とが蒸着等によって基材に積層されることによって形成される。図4(A)に示すように、第1のダイクロイックミラー14は、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以上の波長の光のみを反射する(すなわち、青色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。ここでは、緑色波長領域を500〜560nmとするが、必ずしもこの範囲に限定されるものではない。このような第1のダイクロイックミラー14の分光特性(反射波長領域)は、薄膜を形成する誘電体材料や薄膜の厚さを調整することによって適切に設定することができる。
【0045】
また、図3に示すように、赤色レーザ光源装置3から右方の筐体21内に出射された赤色レーザ光Lと、第1のダイクロイックミラー14を透過した青色レーザ光Lおよび第1のダイクロイックミラー14にて反射した緑色レーザ光Lとの交差位置(すなわち、出力光軸Pと出力光軸Pとの交差位置)には第2のダイクロイックミラー15が配置されている。第2のダイクロイックミラー15は、赤色レーザ光の出力光軸P方向(すなわち、左右方向)に対して45°の傾きをもって設置されており、空間光変調器5(投射光学系8側)に向けて、赤色レーザ光Lを透過させると共に青色レーザ光Lおよび緑色レーザ光Lを垂直に反射させる。
【0046】
第2のダイクロイックミラー15は、第1のダイクロイックミラー14と概ね同様の構成を有しており、青色レーザ光Lおよび緑色レーザ光Lの入射側に多層膜15aが形成されている。図4(B)に示すように、第2のダイクロイックミラー15は、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以下の波長の光のみを反射する(すなわち、赤色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。
【0047】
第1実施形態に係る画像表示装置1では、光透過型の空間光変調器5からの変調レーザ光の進行方向(右方向)に投射光学系8の投射口8aが配置されており、レーザ光は進路を変更されることなくスクリーンSに向けて投射される。これにより、各色のレーザ光の光路を単純化することができる。また、反射型の空間光変調器を用いる場合とは異なり、空間光変調器5の前後の光路上にレーザ光を折り返すためのミラーやプリズム等を配置する必要がないため、それらミラーやプリズム等の取付誤差の影響を受けることはなく、各レーザ光源装置2〜4および第1および第2のダイクロイックミラー14、15等の光軸調整に必要な調整マージンをより小さくすることができる。その結果、画像表示装置1をよりコンパクトに構成することが可能となる。特に、第1実施形態に係る画像表示装置1では、装置の左右方向幅(投射方向の幅)に比べて前後方向幅(投射方向に垂直な方向の幅)が小さくなるため、使用者が手に持ちやすい形状とすることができる。また、投射方向の自由度が上がり、3次元的に投射方向を変えることが可能となるという利点もある。
【0048】
また、第1実施形態に係る画像表示装置1では、各色のレーザ光源装置2〜4よりも1つ少ない2つのダイクロイックミラー14、15を用いて、各色のレーザ光を投射光学系8側に導くことが可能である。その結果、画像表示装置1は、小型化や軽量化を図ることができ、特に、携帯型の情報処理装置(例えば、ノートパソコン等)に内蔵される装置としても好適である。
【0049】
ここで、画像表示装置1において、上述のように赤外レーザ光を用いて緑色レーザ光を発生させる場合には、緑色レーザ光源装置2から多少の赤外線が出力されることがある。しかしながら、緑色レーザ光源装置2から出力された赤外線LIRは、可視光線の赤色よりも波長が大きいため、図3に示すように、第1のダイクロイックミラー14では緑色レーザ光Lと共に反射されるものの、第2のダイクロイックミラー15では透過して光路から外れるため、空間光変調器5(投射光学系8側)に導かれることはない。このように、ダイクロイックミラー14、15の少なくとも一方について、緑色レーザ光Lを反射し且つ赤外線LIRを透過するように構成することにより、赤外線LIRが画像表示装置1から外部に投射されることが防止される。また、図3に示す構成では、第2のダイクロイックミラー15の破損や脱落が万一生じた場合でも、赤外線LIRは上記透過する場合と同様に筐体21の後壁部31に向かうため、画像表示装置1から外部に投射されることはないという利点もある。
【0050】
なお、第1実施形態では、第2のダイクロイックミラー15において、前方または左方から入射する各色のレーザ光L、L、Lを投射光学系8側である右方に導く構成としたが、例えば、各色のレーザ光L、L、Lを後方に導く構成も可能である。その場合、各色のレーザ光L、L、Lの光路に応じて、空間光変調器5、投射光学系8(投射口8a)等の配置を適切に変更する必要がある。また、第2のダイクロイックミラー15は、赤色レーザ光の波長を含む赤色波長領域以上の波長の光のみを反射する分光特性を有することが必要となる。ダイクロイックミラー14、15に入射する各色のレーザ光の光路等については、上記構成に限らず本発明の範囲内において適宜変更が可能である。
【0051】
<第1実施形態の変形例>
図5は、本発明の第1実施形態の変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図である。図5では、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してある。また、この変形例では、以下で特に言及する事項を除いて上述の第1実施形態の場合と同様とする。
【0052】
図5に示すように、画像表示装置1では、赤色レーザ光(第2色のレーザ光)を出力する赤色レーザ光源装置(第2レーザ光源装置)3と青色レーザ光(第1色のレーザ光)を出力する青色レーザ光源装置(第1レーザ光源装置)4との配置が第1実施形態の場合とは互いに逆になっている。つまり、3色のレーザ光源装置2〜4は、投射光学系8側(光路の下流側)からみて、出力するレーザ光の波長が小さい順(青色、緑色、赤色)に配置されている。
【0053】
また、第1のダイクロイックミラー14は、図4(B)に示した第1実施形態の第2のダイクロイックミラー15と同様の分光特性を有しており、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以下の波長の光のみを反射する。また、第2のダイクロイックミラー15は、図4(A)に示した第1実施形態の第1のダイクロイックミラー14と同様の分光特性を有しており、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以上の波長の光のみを反射する。このような構成により、赤色レーザ光源装置3と青色レーザ光源装置4との配置を逆にした場合でも、第1実施形態の場合と同様に、2つのダイクロイックミラー14、15を用いて、各色のレーザ光を投射光学系8側に導くことが可能である。
【0054】
さらに、赤外レーザ光を用いて緑色レーザ光を発生させる場合、緑色レーザ光源装置2から出力された赤外線LIRは、図5に示すように、第1のダイクロイックミラー14にて透過して光路から外れるため第2のダイクロイックミラー15(投射光学系8側)に導かれることはない。これにより、赤外線LIRが画像表示装置1から外部に投射されることが防止される。また、図5に示す構成において、第1のダイクロイックミラー14の破損や脱落が万一生じた場合でも、赤外線LIRは上記透過する場合と同様に筐体21の側壁部に向かうため、画像表示装置1から外部に投射されることはないという利点もある。
【0055】
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態の変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図であり、図7は、図6中の第2のダイクロイックミラー15の分光特性を示すグラフである。図6では、第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付してある(後述する図8、図10も同様)。また、第2実施形態では、以下で特に言及する事項を除いて上述の第1実施形態の場合と同様とする。
【0056】
図6に示すように、画像表示装置1では、各レーザ光源装置2〜4の配置は、図1および図3に示した場合と同様に投射光学系8側(光路の下流側)からみて、出力するレーザ光の波長が大きい順(赤色、緑色、青色)に配置されている。一方、第2実施形態では、緑色レーザ光源装置2については、第1実施形態のようなSHG素子を用いるものではなく、上述の赤色および青色レーザ光源装置3、4と同様に、緑色レーザ光を直接出力可能な高出力の半導体レーザを用いている。
【0057】
また、第1実施形態では、第2のダイクロイックミラー15において、前方または左方から入射する各色のレーザ光L、L、Lを投射光学系8側である右方に導く構成としたが、第2実施形態に係る画像表示装置1では、各色のレーザ光L、L、Lを後方に導く構成となっている。
【0058】
より詳細には、画像表示装置1では、投射光学系8の投射口8aが筐体21の前壁部23ではなく後壁部40に設けられており、このため、第2のダイクロイックミラー15の分光特性が第1実施形態の場合とは異なる。第2のダイクロイックミラー15は、赤色レーザ光Lの入射側に高反射のコーティング面をなす多層膜15aを有しており、図7に示すように、赤色レーザ光の波長を含む赤色波長領域以上の波長の光のみを反射する(すなわち、青色波長領域およびの緑色波長領域光を透過させる)分光特性を有している。
【0059】
この第2実施形態に係る画像表示装置1では、各色のレーザ光は、最大でも1度しか折り返されない(反射されない)ため、各色の出力光軸やダイクロイックミラー14、15等の光軸調整が容易となる。加えて、レーザ光の反射時に発生する光のロスを小さくできるという利点もある。
【0060】
<第2実施形態の第1変形例>
図8は、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図であり、図9は、図8中の第2のダイクロイックミラー15の分光特性を示すグラフである。この第1変形例では、以下で特に言及する事項を除いて上述の第2実施形態の場合と同様とする。
【0061】
図8に示すように、第1変形例に係る画像表示装置1では、赤色レーザ光(第2色のレーザ光)を出力する赤色レーザ光源装置(第2レーザ光源装置)3と青色レーザ光(第1色のレーザ光)を出力する青色レーザ光源装置(第1レーザ光源装置)4との配置が上述の第2実施形態の場合とは互いに逆になっている。つまり、3色のレーザ光源装置2〜4は、投射光学系8側(光路の下流側)からみて、出力するレーザ光の波長が小さい順(青色、緑色、赤色)に配置されている。
【0062】
また、第1のダイクロイックミラー14は、図4(B)に示した第2のダイクロイックミラー15と同様の分光特性を有しており、緑色レーザ光の波長を含む緑色波長領域以下の波長の光のみを反射する。また、第2のダイクロイックミラー15は、図9に示すように、青色レーザ光の波長を含む青色波長領域以下の波長の光のみを反射する(すなわち、緑色波長領域およびの赤色波長領域光を透過させる)分光特性を有している。
【0063】
このような構成により、赤色レーザ光源装置3と青色レーザ光源装置4との配置を逆にした場合でも、第2実施形態の場合と同様に、2つのダイクロイックミラー14、15を用いて、各色のレーザ光を投射光学系8側に導くことが可能である。
【0064】
<第2実施形態の第2変形例>
図10は、本発明の第2実施形態の第2変形例に係る画像表示装置1における各色のレーザ光の進路を示す模式図である。この第2変形例では、以下で特に言及する事項を除いて上述の第2実施形態(第1変形例を含む)の場合と同様とする。
【0065】
図10に示すように、第2変形例に係る画像表示装置1では、3色のレーザ光源装置2〜4は、非波長順(青色、赤色、緑色)に配置されており、最も投射光学系8側には、最も波長の小さい青色レーザ光源装置4が配置されている。
【0066】
また、第1のダイクロイックミラー14は、図7に示した第1のダイクロイックミラー14と同様の分光特性を有しており、赤色レーザ光の波長を含む赤色波長領域以上の波長の光のみを反射する(すなわち、緑色波長領域の光を透過させる)分光特性を有している。
【0067】
なお、ダイクロイックミラー14、15の分光特性を変更することにより、第2変形例における赤色レーザ光源装置3と青色レーザ光源装置4との配置を逆にした構成も可能である。また、第2実施形態(第1、第2変形例を含む)の緑色レーザ光源装置2に関し、小型化の点では不利となるが、第1実施形態の場合と同様のSHG素子を用いた構成も可能である。
【0068】
本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本発明に係る画像表示装置の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明に係る画像表示装置は、各色のレーザ光の光路を単純化すると共に、光源装置および光学素子が必要とする調整マージンを低減することによって装置の小型化を実現可能とし、半導体レーザを光源とするレーザ光源装置を備えた画像表示装置として有用である。
【符号の説明】
【0070】
1 画像表示装置
2 緑色レーザ光源装置(第3レーザ光源装置)
3 赤色レーザ光源装置(第1または第2レーザ光源装置)
4 青色レーザ光源装置(第1または第2レーザ光源装置)
5 空間光変調器
8 投射光学系
14 第1のダイクロイックミラー(第1の光学素子)
15 第2のダイクロイックミラー(第2の光学素子)
21 筐体
青色レーザ光(第1色または第2色のレーザ光)
緑色レーザ光(第3色のレーザ光)
IR 赤外線
赤色レーザ光(第1色または第2色のレーザ光)
青色レーザ光の出力光軸
緑色レーザ光の出力光軸
赤色レーザ光の出力光軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体レーザを光源として用いる画像表示装置であって、
互いに波長の異なる各色のレーザ光を出力する複数のレーザ光源装置と、
前記各色のレーザ光を同一の光路に導く光学素子と、
前記光学素子によって導かれた前記各色のレーザ光を映像信号に基づいて変調する光変調素子と、
前記光変調素子により変調された変調レーザ光を外部に投写する投射光学系と
を備え、
前記光変調素子は、光透過型の光変調素子であり、
前記投射光学系は、前記光変調素子からの前記変調レーザ光の進行方向に配置された投射口を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記複数のレーザ光源装置は、第1色のレーザ光を出力する第1レーザ光源装置と、前記第1色のレーザ光とは波長が異なる第2色のレーザ光を出力する第2レーザ光源装置と、前記第1色のレーザ光と前記第2色のレーザ光との間の大きさの波長を有する第3色のレーザ光を出力する第3レーザ光源装置とを含み、
前記光学素子は、前記各色のレーザ光のいずれかをその波長に基づき反射または透過させて前記光変調素子側に導く第1および第2の光学素子とからなり、
前記第2色のレーザ光の出力光軸は、前記第3色のレーザ光の出力光軸および前記第1色のレーザ光の出力光軸に対して順次交差し、
前記第1の光学素子は、前記第2色のレーザ光の出力光軸と前記第3色のレーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第2色のレーザ光および前記第3色のレーザ光を前記第2の光学素子に向けてそれぞれ透過および反射させ、
前記第2の光学素子は、前記第2色のレーザ光の出力光軸と前記第1色のレーザ光の出力光軸との交差位置において、前記第1光学素子にてそれぞれ透過および反射した前記第2色および前記第3色のレーザ光と前記第1色のレーザ光との一方を反射させ且つ他方を透過させることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記第3レーザ光源装置は、赤外レーザ光の波長を変換することにより、前記第1色のレーザ光と前記第2色のレーザ光との間の大きさの波長を有する緑色レーザ光を出力する緑色レーザ光源装置であり、
前記第1および第2の光学素子との一方は、前記緑色レーザ光の波長以下の波長を有するレーザ光を反射させ、且つ当該緑色レーザ光の波長を越える波長を有するレーザ光を透過させることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−173574(P2012−173574A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36372(P2011−36372)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【特許番号】特許第4904431号(P4904431)
【特許公報発行日】平成24年3月28日(2012.3.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】