説明

画像記録再生装置

【課題】 大量の写真画像を、容易に整理保存することができ、また表示して鑑賞に提することのできる画像記録再生装置を提供し、また写真画像の撮影の失敗を少なくすることのできる画像記録再生装置を提供する。
【解決手段】 画像撮影部及び画像保存表示部からなる画像記録再生装置において、写真画像を撮影する時に、写真画像にその画像に関する付帯情報を付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに、写真画像を表示する際には、付帯情報に基づいて表示を行う手段を画像保存表示部に設けた。また、画像撮影部においては、銀塩フィルムを用いずに、CCD(電荷結合素子)などのデバイスを用いて、電子的にデータとして画像情報を取り込む方式とした。付帯情報も電子的なデータとすることで、統一的に扱うことができる。画像保存表示部は、データの記憶部を持ち画像データ等の保存を行うと共に、画像表示部を持ち電子的にアルバムの形式で、画像の表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明はフィルムを用いず、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶素子に電子的に画像を記録する。所謂電子写真システムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、写真は銀塩フィルムを用いて撮影される。撮影されたフィルムは、現像され、さらに印画紙に焼付けられて、鑑賞の対象となる。
【0003】一方、近年電子スチルカメラが実用化されつつある。これはフィルムを用いず、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶素子に電子的に画像を記録する。再生は、外部のTV画面で行ったり、またコンピュータに転送して、DTP(デスクトップパブリシング)を行うこともできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】個人が手にする写真の枚数は、近年急速に増加している。個人でも年間数十枚、家族単位では数百枚のオーダーにのぼる。新婚、あるいは子どもが生まれた家庭、また海外旅行に行った場合などは、特に写真を撮影する機会が多く、年間500枚近くになることもある。
【0005】これらの写真を整理して保存するのは、かなり面倒な作業である。そのためポケット式アルバムにただ挿入しただだけであったり、そのままバラバラに保存されているものが大部分である。そうなると、見たい写真があってもそれを捜し出すのが大変であり、バラバラに保存されている場合、紛失してしまう恐れもある。
【0006】写真を整理保存するためには、通常、台紙に写真を張り付けるタイプのアルバムが用いられている。写真をテーマ別に分けたり、コメントを付けたりすることもできる。しかしながらアルバムに整理保存するには、その編集、整理作業にかなりの労力を要する。すなわち、写真を分類し、ならべ直し、台紙上にバランス良く配置する。さらに、日付や場所などのコメントをつける。写真を撮る度にこの作業を行えばさほど苦にならないかもしれないが、一度未整理の写真がたまってしまうと、整理するのが面倒になってしまう。写真自体も、うまく撮れていない場合も多い。すなわち、ピントがぼけていたり、露出があっていなかったりし、無駄になってしまうものも多い。
【0007】本研究の目的は、以上のような問題点に対して、容易に写真画像を整理保存ができ、また表示して鑑賞に提することのできる画像記録再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するために、画像撮影部及び画像保存表示部からなる画像記録再生装置において、写真画像を撮影する時に、写真画像にその画像に関する付帯情報を付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに、写真画像を表示する際には、付帯情報に基づいて表示を行う手段を画像保存表示部に設けた。また、画像撮影部においては、銀塩フィルムを用いずに、CCD(電荷結合素子)などのデバイスを用いて、電子的にデータとして画像情報を取り込む方式とした。付帯情報も電子的なデータとすることで、統一的に扱うことができる。画像保存表示部は、データの記憶部を持ち画像データ等の保存を行うと共に、画像表示部を持ち電子的にアルバムの形式で、画像の表示を行う。
【0009】第1の実施例では、写真画像の撮影された日付、時刻を付帯情報として写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに、この付帯情報に基づいて、画像保存表示部において分類表示を行う。
【0010】第2の実施例では、画像撮影部に撮像部の姿勢検出部を設け、写真画像の撮影時の撮像部の姿勢を付帯情報として写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに、この付帯情報に基づいて、画像保存表示部において画像を表示させる方向を変化させる。
【0011】第3の実施例では、画像撮影部に撮影場所入力部を持ち、写真画像の撮影場所を付帯情報として写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに、この付帯情報に基づいて、画像保存表示部において分類表示を行う。
【0012】第4の実施例では、画像撮影部に撮影者入力部を持ち、写真画像の撮影者を付帯情報として写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに、この付帯情報に基づいて、画像保存表示部において分類表示を行う。
【0013】第5の実施例では、主たる写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、副なる写真画像を撮影し、主たる写真画像の付帯情報として主たる写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに画像保存表示部において、この主たる写真画像情報あるいは付帯情報である副なる写真画像情報の中から、所望の画像を選択し表示する。
【0014】第6の実施例では、主たる写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、焦点を変えた副なる写真画像を撮影し、主たる写真画像の付帯情報として主たる写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに画像保存表示部において、この主たる写真画像情報あるいは付帯情報である副なる写真画像情報の中から、所望の画像を選択し表示する。
【0015】第7の実施例では、主たる写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、絞りを変えた副なる写真画像を撮影し、主たる写真画像の付帯情報として主たる写真0画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに画像保存表示部において、この主たる写真画像情報あるいは付帯情報である副なる写真画像情報の中から、所望の画像を選択し表示する。
【0016】第8の実施例では、写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、撮影場所での音声情報を録音し、写真画像の付帯情報として写真画像情報に付与する手段を画像撮影部に設けた。さらに画像保存表示部において、この写真画像情報を表示する際、付帯情報である音声情報を再生する。
【0017】
【作用】写真画像の撮影時に、写真画像に関する付帯情報を写真画像情報に付与する。この情報は画像撮影部内の記憶部に一時保存された後、画像保存表示部に転送される。画像保存表示部では、写真画像情報および付帯情報を、一度格納する。さらにこの付帯情報データに基づいて、分類表示を行うためのアルバム情報を作成する。表示を行う際には、この付帯情報およびアルバム情報に基づいて、アルバムの形式で分類表示を行う。さらに、表示を行う際には付帯情報に基づいて、表示する形態を変化させる。写真の整理には、例えば運動会、海外旅行といったテーマ別に分類することが多い。しかしながら、個人あるいは家族を対象としている場合、これらは時系列で分離可能な事象であり、例えば同じ日時に運動会と海外旅行を同時に行うことはない。従って、写真の取られた年月日、あるいは時間の塊で分類すれば、それがテーマ毎の分類となっている。第1の実施例では、写真画像を撮影する毎に、日付、時刻を付帯情報として記録しておく。画像保存表示部では、この付帯情報およびこれから作られたアルバム情報に基づいて、自動的にアルバムの形式で分類表示を行う。
【0018】写真画像は、縦横の方向を持つ。アルバムに表示する際には、写真画像が正立するように写真画像の向きを合わせなければならない。第2の実施例では、写真画像の撮影時に、撮像部の姿勢を付帯情報として記録しておく。画像表示部ではこの付帯情報に基づいて、自動的に画像が正立するよう表示する。
【0019】第1の実施例では、日付、時刻の付帯情報により分類していたが、さらに撮影場所により分類することも考えられる。第3の実施例では、写真画像の撮影時に、撮影場所を付帯情報として記録しておく。画像保存表示部では、この付帯情報およびこれから作られたアルバム情報に基づいて、自動的にアルバムの形式で分類表示を行う。例えば海外旅行のアルバムを作るには、第1の実施例で海外旅行全体のアルバムを作り、第3の実施例でその中を撮影場所、例えば街ごとに分類することもできる。
【0020】家族で取った写真画像が混在しているような場合、撮影者毎に分類して個人個人のアルバムを作ることができる。第4の実施例では、写真画像の撮影時に、撮影者を付帯情報として記録しておく。画像保存表示部では、この付帯情報およびこれから作られたアルバム情報に基づいて、自動的に撮影者ごとに分類されたアルバムの形式で表示を行う。
【0021】シャッターを押した瞬間に目をつぶってしまう等、シャッターチャンスを逃してしまうことはよくある。第5の実施例では、シャッターを押す瞬間の前後の写真画像を記憶しておき、付帯情報としてシャッターを押した写真画像情報に付与しておく。画像保存表示部では、シャッターを押した瞬間の写真画像が不備である場合、前後の写真画像から適正なものを選択し、その旨をアルバム情報に記録しておく。次回の表示からは、このアルバム情報に基づいて適正な写真画像の表示を行う。
【0022】写真を後でみると、焦点がずれていることはよくある。第6の実施例では、シャッターを押した後、焦点をずらせた写真画像を撮影しておき、付帯情報としてシャッターを押した写真画像情報に付与しておく。画像保存表示部では、シャッターを押した瞬間の写真画像の焦点がずれている場合、焦点をずらせた写真画像から適正なものを選択し、その旨をアルバム情報に記録しておく。次回の表示からは、このアルバム情報に基づいて適正な写真画像の表示を行う。
【0023】写真を後でみると、絞りが適正でないことはよくある。第7の実施例では、シャッターを押した後、絞りをずらせた写真画像を撮影しておき、付帯情報としてシャッターを押した写真画像情報に付与しておく。画像保存表示部では、シャッターを押した瞬間の写真画像の絞りが適正でない場合、絞りをずらせた写真画像から適正なものを選択し、その旨をアルバム情報に記録しておく。次回の表示からは、このアルバム情報に基づいて適正な写真画像の表示を行う。
【0024】写真は静止画であるが、これに撮影したときの周囲の音、あるいは声によるコメントなどがつけば、より印象深く、また魅力的なものになる。第8の実施例では、シャッターを押す瞬間の前後の音を記憶しておき、付帯情報として写真画像情報に付与しておく。画像保存表示部では、写真画像を表示する際、付帯情報である音声情報を再生することができる。
【0025】第1から第8の実施例は、単独で実施することもできるし、複合して実施することもできる。
【0026】
【実施例】本発明の第1の実施例を説明する。図1は、本発明の記録再生装置の第1の実施例を示すブロック図である。画像記録再生装置は、画像撮影部101および画像保存表示部102の、2つの部分から構成される。
【0027】画像撮影部101は、画像情報を取り込み、画像保存表示部102へ送るまでの間その情報を一時的に保存する。撮像部103は、画像情報を外部から取り込み、電子的な写真画像情報へと変換する。写真画像情報は、記憶部104に送られ、記憶される。記憶部104は、半導体メモリ、磁気ディスク装置、フロッピーディスク(R)装置、あるいは光ディスク装置で構成される。機械的可動部を持たないこと、画像保存表示部へ情報を送るまでの一時的な保存でよいことから、半導体メモリを用いたバックアップ電源付きのICカードが最適である。操作入力部105は、画像情報を取り込むタイミングを決めるシャッター等、画像撮影部101に対する操作を入力する。操作入力部105の出力は、撮影制御部106に送られ、画像撮影部101を制御するための制御信号が作られる。時計部107は、年月日および時刻を出力する。画像情報が取り込まれた時の年月日および時刻は、その画像情報の付帯情報となり、画像情報と共に記憶部104に記憶される。
【0028】画像保存表示部102は、画像撮影部からの画像情報および付帯情報を受け取り保存すると共に、画像情報の表示を行う。画像保存表示部102は、インターフェイス108を通して画像撮影部から情報を受け取る。画像撮影部101の記憶部104が磁気ディスク装置のように取り外し出来ない場合、画像撮影部101と画像保存表示部102を直接接続し、インターフェイスを通して磁気ディスク内の画像情報および付帯情報を読み込む。画像撮影部の記憶部がICカード、フロッピーディスク(R)、光ディスクのように取り外し可能なメディアを用いている場合には、画像保存表示部102のインターフェイス108の代わりに、各々に対応したドライブ装置をつけておけばよい。取り込まれた画像情報及び付帯情報は、記憶部109に保存される。画像保存表示部102の記憶部109は、画像情報及び付帯情報を半永久的に保存する必要があること、および大容量が必要なことから、磁気テープ装置、磁気ディスク装置あるいは光ディスク装置が用いられる。アクセスが速いこと、媒体が交換できることから、光ディスク装置が最適である。操作入力部110は、スイッチ、ペンタブレット等で、画像保存表示部102に対する操作を入力する。操作入力部110の出力は、保存表示制御部111に送られ、画像保存表示部102を制御するための制御信号が作られる。また、記憶部109に取り込まれた画像情報および付帯情報から、表示を行うためのアルバム情報が作られる。これらの情報については後述する。表示制御部112では、付帯情報およびアルバム情報に基づき表示用データを作成し、表示部113に送る。表示部113は、画像データを表示する部分で、たとえばカラーLCD(液晶ディスプレイ)を用いる。もちろん、CRTディスプレイを用いてもよいし、また画像保存表示部102の外にモニタを接続してもよい。
【0029】画像撮影部101から画像保存表示部102への情報の転送は、1枚の画像情報を取り込む度に行う必要はない。すなわち、画像撮影部101の記憶部104に記憶可能な限り続けて画像を撮影し、まとめて画像保存表示部102へ転送すればよい。また図1では、画像撮影部101と画像保存表示部102が分離可能であるが、もちろん一体でも構わない。その場合、画像撮影部101の一時記憶用の保存部104は必要なく、直接画像保存表示部102の記憶部109に画像情報及び付帯情報を書き込む。
【0030】図2に、図1に示した画像撮影部101内の撮像部103の詳細を示す。外部からの光は、絞り201およびレンズ202を通り、CCD(電荷結合素子)203上に像を結ぶ。絞り制御部204は、図1の撮影制御部106からの指令に基づき絞り201の開口を変化させる。焦点制御部205は、やはり撮影制御部106からの指令に基づきレンズ202を移動させる。絞り201及びレンズ202は、CCD203上に適切な露出とピントの像が結ばれるよう、図1の撮影制御部106により自動的に制御される。CCD制御部206は、撮影制御部106からの指令に基づき、CCD203で電気信号に変換された画像情報を記憶部へと転送する。CCD203で電気信号に変換された画像情報はEVF(電子ビューファインダ)207へも送られ、画像情報の目視での確認を可能としている。
【0031】図3は、本発明における画像撮影部の外観の例を示す。画像撮影部は通常の銀塩フィルムを用いたカメラと類似の形状をしている。前面のレンズ301は、図2に示したレンズ202と同じである。このレンズは、ズームボタン302により駆動され、画像の取り込み範囲を変化させることが出来る。シャッターは、2段シャッターとなっており、始めに押される第1のシャッター303と、第1のシャッター303に続いて押される第2のシャッター304からなる。後面の液晶パネル305は、図2のEVF207の出力に用いられ、撮影しようとする画像が表示される。液晶パネル305はまた、画像撮影部に対する操作入力を行う際の表示パネルとしても用いられる。操作入力は、液晶パネル305に表示されたメニューを、入力ボタン306で選択することによって行う。コネクタ307は、図1に示した画像撮影部101の記憶部104に一時記憶された画像情報及び付帯情報を、外部に読み出す際、ケーブルを接続する。画像撮影部101の記憶装置104に、フロッピーディスク(R)、光ディスク、あるいはICカードのような媒体が取り出せる装置を用いた場合には、これらの媒体により情報を移動させてもよい。
【0032】図4は、本発明における画像保存表示部の外観の例を示す。画像保存表示部は、携帯性を持たせるために、液晶パネル401を表示部に用い、A4書類のファイルサイズ程度になっていいる。スイッチ402は、起動スイッチで、起動以外の操作はすべてペン入力装置403を用いる。液晶パネル401上側の左右にはスピーカ404を備え、音声出力も可能となっている。図4は、図1の画像保存表示部102の記憶部109として光ディスク装置を用いた例で、光ディスク405は側面のスロットから挿入される。コネクタ406にはケーブルが接続され、画像撮影部からの画像情報及び付帯情報を読み込む。図1の画像撮影部101の記憶部104が光ディスク装置の場合、光ディスクを画像保存表示部側面のスロットに挿入することにより、画像情報及び付帯情報の移動を行うことが出来る。画像撮影部101の記憶部104がフロッピーディスク(R)装置あるいはICカード装置の場合、画像保存表示部にこれらの装置を備えれば、ケーブルを介さずに情報を移動させることもできる。
【0033】図5から図9は本発明における画像保存表示部での表示画面例を示す。以下画面に対する操作は、全てペンにより行う。
【0034】画像保存表示部を起動すると、図5の本棚の形式の初期画面が表示される。写真画像はアルバム501の形式に分類され、本棚502に並べられている。これらのアルバムは、後述の用にアルバムリストに基づいて生成される。カメラアイコン503をクリックすると、画像撮影部よりの画像情報及び付帯情報を取り込むモードとなる。フィルムアイコン504をクリックすると、画像情報及び付帯情報の集合であるフィルムリストを編集するモードに入る。白紙のアルバムアイコン505をクリックすると、新しいアルバムを作るモードに入り、フィルムリストからアルバムリストを生成する。フィルムリスト、アルバムリストについては後述する。終了アイコン506をクリックすると、システムの電源が落ちる。
【0035】図5において、見たいアルバムの背表紙をクリックすると、図6の画面に切り替わる。選択したアルバムが閉じた状態で表示される。ここでは、アルバムの表紙601の他に、編集ツールアイコン602と本棚アイコン603とページめくりアイコン604、605が表示される。なお、編集ツールアイコン602は選択不可にしておく。本棚アイコン603をクリックすると、図5に示した本棚の初期画面に戻る。ページめくりアイコン604、605をクリックすることによりアルバムを左右にめくることができる。
【0036】図6においてページめくりアイコン604をクリックすると、図7に示す目次画面701が表示される。目次画面は、目次名とページが対になったアイコンになっており、それをクリックするとそのページに飛ぶことができる。目次アイコンをクリックするか、ページめくりアイコン604をクリックすると、図8の写真画面801が表示される。
【0037】写真画面801は、アルバムリストが生成された直後では、図8に示すように写真が定形に配置されている。通常の写真鑑賞においては十分である。しかしながら、編集モードアイコン602をクリックすることにより、写真画像に対して編集操作を行うことができる。編集モードで可能な操作は、写真画像の拡大縮小、回転、トリミング、移動、あるいはペンによるコメントの書き込みなどである。編集操作を行った例を図9に示す。
【0038】図10は、画像撮影部におけるデータの構造を示すものである。複数の写真情報1001は、撮影された順に記憶部に格納されている。
【0039】図11は、写真情報の詳細を示す。写真情報1001は、画像のデータそのものである画像情報1101と、その画像情報に関する付帯情報1102からなる。画像情報1101は、撮影部により取り込まれた画像のデータそのものであり、また付帯情報1102はその画像に関する属性情報が入っている。第1の実施例では、付帯情報1102は、撮影された順に付与される写真番号1103、及び図1の時計部107から出力されるその写真が撮影された撮影年1104、撮影月1105、撮影日1106、及び撮影時刻1107からなる。
【0040】図12に、図10における付帯情報の一例を示す。付帯情報だけを取り出し、表形式にしたものである。
【0041】図10の画像情報および付帯情報からなる写真情報は、図1の画像撮影部101内の記憶部104にある程度たまったところで、画像保存表示部102に転送される。画像保存表示部102では、転送された写真情報から図13に示すようなフィルムリスト1301を生成する。フィルムリスト1301は、フィルムヘッダ1302と写真情報1001からなり、写真情報は図1010に示したものと同様である。フィルムヘッダ1302は、フィルム番号1303とそのフィルムリストに含まれる写真枚数1304、転送された転送年1305、転送月1306、転送日1307からなる。フィルムリスト1301は、後述のアルバムリストを作成する元になるとともに、アルバムリストを用いて表示を行う際、フィルムリスト1301に含まれる画像情報を読み出して表示を行う。フィルムリスト1301は、図1の画像保存表示部102内の記憶部109に保存される。
【0042】図14にフィルムヘッダの一例を示す。フィルムヘッダだけを取り出し、表形式にしたものである。
【0043】図15に、アルバムリスト1501のデータ構造を示す。アルバムリスト1501はアルバムヘッダ1502と1つ以上のページリスト1503からなる。
【0044】図16に、アルバムヘッダ1502のデータ構造の詳細を示す。アルバム番号1601は、アルバムリストが作成された順に付与され、画像保存表示部内では一意である。それに続き、アルバム名1602、アルバムのページ数1603、ページの縦幅1604と横幅1605、表紙の色1606および模様1607が含まれる。
【0045】図17に、ページリスト1503のデータ構造の詳細を示す。ページリスト1503は、アルバムの1ページ毎に一つ存在する。ページリスト1530は、ページヘッダ1701および写真リスト1702から構成される。ページヘッダ1701は、そのページ番号1703、ページ名1704及びページの台紙の色1705からなる。ページ番号1703は、アルバムの何ページ目にあたるかを示すものであり、アルバムリスト1501内で一意である。
【0046】図18に、写真リスト1702のデータ構造の詳細を示す。写真リスト1702は、そのページ内に存在する1枚の写真毎に一つ存在する。写真リスト1702は、コマ番号1801、フィルム番号1802、写真番号1803、トリム開始位置X1804、トリム開始位置Y1805、トリム範囲W1806、トリム範囲H1807、拡大縮小率1808、回転角度1809、表示位置X1810、表示位置Y1811からなる。コマ番号1801は、そのページに表示される写真の番号を示すもので、ページリスト1503内で一意である。例えば、1ページに3枚の写真を表示する場合、コマ番号は1から3までが存在する。フィルム番号1802、および写真番号1803は、フィルムリストおよびその中の写真を特定するものであり、表示を行う際、フィルムリストからその写真の画像情報を読み出してくる。トリム開始位置X1804およびトリム開始位置Y1805は、写真のトリミングを開始する位置を、座標で指し示す。またトリム範囲W1806およびトリム範囲H1807は、トリミングの幅および高さを示し、前述のトリミング開始位置1804、1805の座標(X、Y)からこの幅および高さでトリミングされる。拡大縮小率1808は、トリミング後の画像の表示倍率を示すものである。回転角度1809は、画像を何度回転させて表示するかを示すものである。表示位置X1810および表示位置Y1811は、写真を表示する位置を示すページ内の座標である。
【0047】図19に、アルバムリストを生成する際のフローチャートを示す。始めに、アルバム生成条件を設定1901する。これに基づいて、該当する写真を識別1902し、アルバムリストを作成1903し、作成したアルバムリストの記憶部への保存1904を行う。さらに表示を行うか判断1905し、表示を行わない場合にはそのまま終了する。アルバム表示を行う場合、アルバムリストに基づいてフィルムリストから画像情報を読み出してアルバム表示1906を行う。表示終了の際、アルバム編集などを行いアルバムリストに変更があったかを判定1907し、変更された場合はアルバムリストの保存1908を行い、そうでない場合はそのまま終了する。このフローは、図5に示した初期画面で、白紙の背表紙のアルバム505を選択した場合に生起し、新しいアルバムが作られる。
【0048】アルバムリストがすでに存在する場合のフローチャートを図20に示す。保存表示部の記憶部からアルバムリストを読み出し2001、これに基づいてフィルムリストから画像情報を読み出してアルバム表示2002を行う。表示終了の際、アルバム編集などを行いアルバムリストに変更があったかを判定2003し、変更された場合はアルバムリストの保存2004を行い、そうでない場合はそのまま終了する。このフローは、図5R>5に示した初期画面で、作成済みのアルバム501を選択した場合に生起する。
【0049】図21、21、22および図12を用いて、アルバムリスト作成の例を示す。図12に示した付帯情報では、写真番号14から24までの撮影日が連続しており、これらの写真は例えば旅行というテーマでまとめることができるとする。そこで13日から日付が連続している写真を一まとまりにし、かつ日付毎にページを変えててアルバムを生成するよう指定する。
【0050】図21はこの条件によって生成された写真リストを表にしたものである。11枚の写真が条件に該当し、4ページにわたり割り付けられている。斜字部分が条件にしたがって自動生成された部分であり、その他の部分はデフォルト値である。
【0051】図22は図21にかかるページリストを表にしたものである。ページ属性として、そのページの作成された条件、すなわちそのページ内の写真の取られた日付が入っている。また台紙の色はデフォルトである。ページ属性は、自由に変更できるものとする。すなわち、日付のかわりに表題などをつけることができる。
【0052】図23は、図21および図22にかかるアルバムヘッダである。アンダーラインを引いたアルバム名の部分は、作成者が入力する部分で、そのアルバムの表示及び背表紙に表示される。
【0053】図24は、このアルバムリスト、特に図22R>2に示したページリストに基づいて表示される目次画面の例である。図25はアルバムの1、2ページを開いた状態の画面の例である。写真だけでなく、ページ番号およびページ属性も表示してある。
【0054】図25の表示例のように、画像は常に正立しているとは限らない。正立していない写真2501、2502は、表示した後に編集モードで写真を回転させてもよいが、これを自動的に行うのが本発明の第2の実施例である。以下第2から第8の実施例については、第1の実施例と異なる部分を中心に説明し、それ以外は第1の実施例と同様とする。
【0055】第2の実施例では、画像撮影部に撮像部の姿勢検出部を設け、写真画像の撮影時の撮像部の姿勢を付帯情報として写真画像情報に付与する。図26は第2の実施例を示すブロック図である。姿勢検出部2601は、重力を基準とし、写真画像が撮影されたときに画像撮影部がどう向いているかを検出する。姿勢の分解精度はそれほど必要ではなく、例えば45度おき程度の分解能で構わない。姿勢検出部2601の出力は、時計部107の出力と共に記憶部104へ送られ、その画像情報の付帯情報となり、画像情報と共に記憶部104に記憶される。姿勢検出部2601以外のブロックは、第1の実施例と同様である。
【0056】図27に第2の実施例における写真情報の例を示す。付帯情報として第1の実施例に述べたものの他に、画像撮影時の撮影部の撮影姿勢2701が追加されている。
【0057】図28に、第2の実施例における付帯情報の一例を示す。付帯情報だけを取り出し、表形式にしたものである。図12に、撮影姿勢のコラム2801が追加されている。
【0058】図29は、第2の実施例において、図28の付帯情報例に基づいて作成されたアルバムリスト中の写真リストを表にしたものである。生成条件は第1の実施例と同様とした。斜字部分が条件にしたがって自動生成された部分であり、その他の部分はデフォルト値である。画像を表示するときの回転角度のコラム2901のデータは付帯情報中の撮影姿勢から自動的に作られる。
【0059】図30は、このアルバムリスト、図29に示した写真リストに基づいて表示されたアルバムの1、2ページを開いた状態の画面の例である。図25と比較すると、写真が正しい向きに表示されていることが分かる。
【0060】写真取った場合、後で見直すとどこで撮ったものか判らなくなる場合も多い。また、旅行に行った場合など、撮影した町毎に分類することも多い。
【0061】第3の実施例では、画像撮影部に撮影場所入力部を持ち、写真画像の撮影場所を付帯情報として写真画像情報に付与する。図31は第3の実施例を示すブロック図である。撮影場所入力部3101は、写真画像を撮影する場所を外部から入力し、次の入力があるまでそれを保持する。撮影場所入力部3101の出力は、時計部107の出力と共に記憶部104へ送られ、写真が撮られるとその画像情報の付帯情報となり、画像情報と共に記憶部104に記憶される。撮影場所入力部3101以外のブロックは、第1の実施例と同様である。
【0062】図32に第3の実施例における写真情報の例を示す。付帯情報として第1の実施例に述べたものの他に、画像撮影時の撮影場所3201が追加されている。
【0063】図33に、第3の実施例における付帯情報の一例を示す。付帯情報だけを取り出し、表形式にしたものである。図12に、撮影場所のコラム3301が追加されている。
【0064】図34は、第3の実施例において、図33の付帯情報例に基づいて作成されたアルバムリスト中の写真リストを表にしたものである。生成条件は、撮影場所が「千葉」であるものとした。斜字部分が条件にしたがって自動生成された部分であり、その他の部分はデフォルト値である。
【0065】一つの画像撮影部を複数の人で用いた場合、各人の撮った写真が混合してしまう。特に画像撮影部の記憶容量が大きく、数百枚の画像が入る様になると、この傾向が強くなる。
【0066】第4の実施例では、画像撮影部に撮影者入力部を持ち、写真画像の撮影者を付帯情報として写真画像情報に付与する。図35は第4の実施例を示すブロック図である。撮影者入力部3501は、写真画像を撮影する人を外部から入力し、次の入力があるまでそれを保持する。撮影者入力部3501の出力は、時計部107の出力と共に記憶部104へ送られ、写真が撮られるとその画像情報の付帯情報となり、画像情報と共に記憶部104に記憶される。撮影者入力部3501以外のブロックは、第1の実施例と同様である。
【0067】図36に第4の実施例における写真情報の例を示す。付帯情報として第1の実施例に述べたものの他に、画像の撮影者3601が追加されている。
【0068】図37に、第4の実施例における付帯情報の一例を示す。付帯情報だけを取り出し、表形式にしたものである。図12に、撮影者のコラム3701が追加されている。
【0069】図38は、第3の実施例において、図37の付帯情報例に基づいて作成されたアルバムリスト中の写真リストを表にしたものである。生成条件は、撮影者が「松本 潔」であるものとした。斜字部分が条件にしたがって自動生成された部分であり、その他の部分はデフォルト値である。
【0070】シャッターを押した瞬間に目をつぶってしまう等、シャッターチャンスを逃してしまうことはよくある。第5の実施例では、主たる写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、副なる写真画像を撮影し、主たる写真画像の付帯情報として主たる写真画像情報に付与する。さらに、この主たる写真画像情報あるいは付帯情報である副なる写真画像情報の中から所望の画像を選択し、画像保存表示部で表示を行う。
【0071】写真を後でみると、焦点がずれていることはよくある。第6の実施例では、主たる写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、焦点を変えた副なる写真画像を撮影し、主たる写真画像の付帯情報として主たる写真画像情報に付与する。さらに、この主たる写真画像情報あるいは付帯情報である副なる写真画像情報の中から所望の画像を選択し、画像保存表示部で表示を行う。
【0072】写真を後でみると、絞りが適正でないことはよくある。第7の実施例では、主たる写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、絞りを変えた副なる写真画像を撮影し、主たる写真画像の付帯情報として主たる写真画像情報に付与する。さらに、この主たる写真画像情報あるいは付帯情報である副なる写真画像情報の中から所望の画像を選択し、画像保存表示部で表示を行う。
【0073】図39は、第5、6及び第7の実施例における記録再生装置を示すブロック図である。画像撮影部3901において、撮像部3902は、画像を外部から取り込み、電子的な画像情報へと変換する。画像情報はバッファ3903に送られ、蓄えられる。バッファ3903は複数枚の写真画像を蓄えることができる。差分演算器3904はバッファ3903からの画像情報を読みだし、画像同士の差分演算を行う。差分演算器3904は、差分演算を行わずに、画像情報を通過させる機能も持つ。差分演算器3904の出力は画像圧縮部3905へ送られ、圧縮される。画像圧縮部3905の出力は記憶部3906に送られ、記憶される。時計部3907、記憶部3906については、第1の実施例と同様である。画像保存表示部3908については、画像伸長部3909を設けた。これは、画像撮影部3901において圧縮された画像の伸長を行うためである。その他の部分については第1の実施例と同様である。
【0074】図40および図2、図3、図39を用いて第5の実施例の動作を説明する。図3に示した画像撮影部において、第1のシャッター303が押されると、図2R>2の絞り制御部204及び焦点制御部205が動作を始め、被写体に自動的に絞り及び焦点が合わせられる。その後、図39の撮像部からの情報がある時間間隔、例えば0.3秒間隔をおいてバッファ3903に取り込まれる。バッファ3903はFIFO(First In First Out)となっており、バッファ3903が一杯になると古い画像情報から破棄される。図3の第2のシャッター304が押されると、そのときの画像を主たる画像とし、取り込むと共に、その後の画像を数画面取り込む。その後、主たる画像を基準画像とし、その前後の副たる画像と間で、差分演算器3904により演算を行う。図40は、基準画像およびその前後の2つづつの画像を用いる例である。第2のシャッター304が押された時の主たる画像を基準画像4001とし、その前の画像ー2(4002)、画像ー1(4003)、その後の画像+1(4004)、画像+2(4005)をバッファ3903にためる。バッファ3903は、まず基準画像4001を差分演算器3904に送る。差分演算器3904は、この画像を通過させ、画像圧縮部3905に送る。差分演算器3904は、次に画像ー1(4003)と基準画像4001の差分を演算し、その結果を画像圧縮部3905に送る。同様に、画像+1(4004)、画像ー2(4002)、画像+2(4005)と基準画像との差分をそれぞれ計算し、画像圧縮部3905に送る。画像圧縮部3905では送られてきた画像を圧縮し、記憶部3906へと送る。
【0075】図41および図2、図3、図39を用いて第6および第7の実施例の動作を説明する。図3に示した画像撮影部において、第1のシャッター303押されると、図2の絞り制御部204及び焦点制御部205が動作を始め、被写体に自動的に絞り及び焦点が合わせられる。第2のシャッター304が押されると、そのときの画像を主たる画像とし、取り込むと共に、その後の画像を数画面、短い時間間隔で、副たる画像として取り込む。副たる画像については、主たる画像を取り込んだ時に比べ、第6の実施例では焦点を、第7の実施例では絞りをずらして取り込む。画像を取り込んだ後、主たる画像を基準画像とし、副たる画像との間で差分演算器3904により演算を行う。図41は、主たる画像を基準画像とし、その後の4つの副たる画像を用いる例である。第2のシャッター304が押された時の主たる画像を基準画像4101とし、その後ろの画像−1(4102)、画像+1(4103)、画像−2(4104)、画像+2(4105)をバッファ3903にためる。−は焦点あるいは絞りを負の方向に、+は正の方向に動かすことを示す。1及び2は、動かす程度を示す。すなわち、+2は+1より正の方向に大きく動かすことを示す。バッファ3903は、まず基準画像4101を差分演算器3904に送る。差分演算器3904は、この画像を通過させ、画像圧縮部3905に送る。差分演算器3904は、次に画像−1(4102)と基準画像4101の差分を演算し、その結果を画像圧縮部3905に送る。同様に、画像+1(4103)、画像ー2(4104)、画像+2(4105)と基準画像との差分をそれぞれ計算し、画像圧縮部3905に送る。画像圧縮部3905では送られてきた画像を圧縮し、記憶部3906へと送る。
【0076】図42は、第5、6及び第7の実施例における写真情報のデータ構造を示す図である。画像情報4201の中に、基準画像(4001または4101)を圧縮した基準情報が入り、付帯情報の中に、画像−1(4003または4102)、画像+1(4004または4103)、画像−2(4002または4104)、画像+2(4005または4105)と基準画像(4001または4101)の差分を圧縮した、差分情報−1(4202)、差分情報+1(4203)、差分情報−2(4204)、差分情報+2(4205)が並んでいる。
【0077】図43は、第5、6及び第7の実施例におけるアルバムリスト内の写真リストを表にした例である。表示番号のコラム4301が設けられている以外は、第1の実施例と同様である。アルバムリストが生成された直後は、表示番号はデフォルトの0が入っている。すなわちこれは、主たる画像が表示されることを示す。しかしながら主たる画像の写りがよくなく、副たる画像の方がよい場合、副たる画像を選択することができる。この選択された副たる画像の番号を、表示番号のコラムに記録しておく。図43中のアンダーラインを引いた数字がその例である。次回アルバムリストを読みだし、アルバム表示を行う際には、その写真については、主たる画像ではなく副たる画像が表示される。
【0078】写真は静止画であるが、これに撮影したときの周囲の音、あるいは声によるコメントなどがつけば、より印象深く、また魅力的なものになる。第8の実施例では、写真画像の撮影された瞬間の近傍の時間において、撮影場所での音声情報を録音し、写真画像の付帯情報として写真画像情報に付与する。さらに、この写真画像情報を表示する際、付帯情報である音声情報を再生することができる。
【0079】図44は、第8の実施例における記録再生装置を示すブロック図である。画像撮影部4401には、マイク4402を備え、音声を取を外部から取り込み、電子的な音声情報へと変換する。音声情報はバッファ4403に送られ、蓄えられる。バッファ4403は10秒程度の音声情報を蓄えることができる。バッファ4403の出力は、撮像部からの画像情報と共に記憶部4405に送られ、記憶される。他の部分については、第1の実施例と同様である。画像保存表示部4407については、音声出力部4408を設けた。これは、音声情報の再生を行うためである。その他の部分については第1の実施例と同様である。
【0080】図45および図3、図44を用いて第8の実施例の動作を説明する。図3に示した画像撮影部において、第1のシャッター303押されると、図44のマイク4402からの音声4501がバッファ4403に取り込まれ始める。バッファ4403はFIFO(First In First Out)となっており、バッファ4403が一杯になると古い画像情報から破棄される。図3の第2のシャッター304が押されると、撮影画像を取り込むと共に、その後の音声4501を数秒間取り込む。その後、画像を撮影した瞬間の前後の音声4501をバッファ4403から取り出し、画像情報と共に記憶部4405へと送る。
【0081】図46は、第8の実施例における写真情報のデータ構造を示す図である。付帯情報の中に、音声情報4601が付与される。
【0082】図47は、第8の実施例におけるアルバムリスト内の写真リストを表にした例である。音声情報のコラム4701が設けられている以外は、第1の実施例と同様である。アルバムリストを生成するとき、音声情報の存在を調べ、音声情報が存在する場合には1、存在しない場合には0を入れる。アルバム表示の際この音声情報のコラム4701を調べ、音声が存在する写真については、音声を再生することができる。
【0083】以上第1から第8の実施例は、独立して実施することもできるし、複合して実施することもできる。
【0084】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれば、容易に写真画像の整理保存ができ、また写真画像を表示して鑑賞に提することのできる画像記録再生装置を提供することができる。また写真画像の撮影の失敗を少なくすることのできる画像記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のブロック図。
【図2】撮像部の詳細ブロック図。
【図3】画像撮影部の外観の例を示す平面図。
【図4】画像保存表示部の外観の例を示す平面図。
【図5】画面表示例を示す平面図。
【図6】画面表示例を示す平面図。
【図7】画面表示例を示す平面図。
【図8】画面表示例を示す平面図。
【図9】画面表示例を示す平面図。
【図10】画像撮影部におけるデ−タ構造図。
【図11】写真情報の詳細デ−タ構造図。
【図12】付帯情報の例を示すチャート図。
【図13】フィルムリストのデ−タ構造図。
【図14】フィルムヘッダの例を示すチャート図。
【図15】アルバムリストのデ−タ構造図。
【図16】アルバムヘッダのデ−タ構造図。
【図17】ペ−ジリストのデ−タ構造図。
【図18】写真リストのデ−タ構造図。
【図19】アルバムリスト生成のフロ−チャ−ト図。
【図20】アルバムリスト存在時の表示のフロ−チャ−ト図。
【図21】写真リストの例を示す表図。
【図22】ペ−ジリストの例を示す表図。
【図23】アルバムヘッダの例を示す表図。
【図24】目次画面の例を示す平面図。
【図25】画面表示例を示す平面図。
【図26】第2の実施例のブロック図。
【図27】写真情報の例を示すデ−タ構成図。
【図28】付帯情報の例。
【図29】写真リストの例。
【図30】表示画面例。
【図31】第3の実施例のブロック図。
【図32】写真情報の例。
【図33】付帯情報の例。
【図34】写真リストの例。
【図35】第4の実施例のブロック図。
【図36】写真情報の例。
【図37】付帯情報の例。
【図38】写真リストの例。
【図39】第5、6、7の実施例のブロック図。
【図40】第5の実施例の動作を説明する図。
【図41】第6、7の実施例の動作を説明する図。
【図42】写真情報のデ−タ構造。
【図43】写真リストの例。
【図44】第8の実施例のブロック図。
【図45】第8の実施例の動作を説明する図。
【図46】写真情報のデ−タ構造図。
【図47】写真リストの例を示す表図。
【符号の説明】
101…画像撮影部、102…画像保存表示部、103…撮像部、104…記憶部、105…操作入力部、106…撮影制御部、107…時計部、108…インタ−フェイス、109…記憶部、110…操作入力部、111…保存表示制御部、112…表示制御部、113…表示部、201…絞り、202…レンズ、203…CCD、204…絞り制御部、205…焦点制御部、206…CCD制御部、207…EVF、301…レンズ、302…ズ−ムボタン、303…第1のシャッタ−、304…第2のシャッタ−、305…液晶パネル、306…操作ボタン、307…コネクタ、401…液晶パネル、402…スイッチ、403…ペン入力装置、404…スピ−カ、405…光ディスク、406…コネクタ、501…アルバムアイコン、502…本棚、503…カメラアイコン、504…フィルムアイコン、505…白紙アイコン、506…終了アイコン、601…表紙、602…編集アイコン、603…本棚アイコン、604…めくりアイコン、605…めくりアイコン、1001…写真情報、1101…画像情報、1102…付帯情報、1301…フィルムリスト、1302…フィルムヘッダ、1501…アルバムリスト、1502…アルバムヘッダ、1503…ペ−ジリスト、1701…ペ^ジヘッダ、1702…写真リスト、2601…姿勢検出部、2701…姿勢情報、3101…撮影場所入力部、3201…撮影場所、3501…撮影者入力部、3601…撮影者、3901…画像撮影部、3902…撮像部、3903…バッファ、3904…差分演算器、3905…画像圧縮部、3906…記憶部、3907…時計部、3908…画像保存表示部、3909…画像伸長部、4001…基準画像、4101…基準画像、4201…画像情報、4401…画像撮影部、4402…マイク、4403…バッファ、4404…撮像部、4405…記憶部、4406…時計部、4407…画像保存表示部、4408…音声出力部、4501…音声、4601…音声情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】画像を取り込み画像情報に変換する画像撮影部と、取り込んだ画像情報を保存しかつ表示を行う画像保存表示部からなる画像記録再生装置において、画像取り込み時に画像情報とともに画像に関する付帯情報を取得する手段を画像撮影部に設け、画像情報に付帯情報を付与するとともに、画像保存表示部において前記取得した付帯情報に基づいて画像情報を表示することを特徴とする画像記録再生装置。
【請求項2】前記画像を取り込み情報に変換する画像撮影部と、前記取り込んだ画像情報を保存し活表示を行う画像保存表示部を、分離することが可能であることを特徴とする請求項1記載の画像記録再生装置。
【請求項3】前記画像撮影部は、画像を取り込み画像情報に変換する撮像部と画像情報を保持する記憶部を具備することを特徴とする請求項2記載の画像情報記録再生装置。
【請求項4】前記画像撮影部に時計を具備し、画像情報を取得した日付および時刻を付帯情報として画像情報に付与することを特徴とする請求項1記載の画像情報記録再生装置。
【請求項5】前記画像保存表示部において、画像情報を取得した日付および時刻である付帯情報に基づいて、画像情報を分類しかつ表示を行うことを特徴とする請求項4記載の画像情報記録再生装置。
【請求項6】前記画像撮影部に撮像部の姿勢を検出する手段を具備し、画像情報取得時の撮像部の姿勢を付帯情報として画像情報に付与することを特徴とする請求項1記載の画像情報記録再生装置。
【請求項7】前記画像保存表示部において、画像情報取得時の撮像部の姿勢である付帯情報に基づいて、画像情報を表示する方向を変化させることを特徴とする請求項6記載の画像情報記録再生装置。
【請求項8】前記画像撮影部に画像情報を取得した場所を入力する手段を具備し、画像情報を取得した場所を付帯情報として画像情報に付与することを特徴とする請求項1記載の画像情報記録再生装置。
【請求項9】前記画像保存表示部において、画像情報を取得した場所である付帯情報に基づいて、画像情報を分類しかつ表示を行うことを特徴とする請求項8記載の画像情報記録再生装置。
【請求項10】前記画像撮影部に画像情報を撮影した者を入力する手段を具備し、画像情報を撮影した者を付帯情報として画像情報に付与することを特徴とする請求項1記載の画像情報記録再生装置。
【請求項11】前記画像保存表示部において、画像情報を撮影した者である付帯情報に基づいて、画像情報を分類しかつ表示を行うことを特徴とする請求項10記載の画像情報記録再生装置。
【請求項12】前記画像撮影部に、撮影された主たる画像の画像情報を取得する手段と、主たる画像に関連する副たる画像を取得する手段を具備し、副たる画像を付帯情報として画像情報に付与することを特徴とする請求項1記載の画像情報記録再生装置。
【請求項13】前記画像撮影部において、前記副たる画像情報を、前記主たる画像情報に対して時間をずらせて取得することを特徴とする請求項12記載の画像情報記録再生装置。
【請求項14】前記画像撮影部において、前記副たる画像情報を、前記主たる画像情報の取得時から焦点をずらせて取得することを特徴とする請求項12記載の画像情報記録再生装置。
【請求項15】前記画像撮影部において、前記副たる画像情報を、前記主たる画像情報の取得時から絞りを焦点をずらせて取得することを特徴とする請求項12記載の画像情報記録再生装置。
【請求項16】前記副たる画像情報と前記主たる画像情報との差分とり、差分を圧縮し付帯情報として主たる画像情報に付与することを特徴とする請求項13から請求項15記載の画像情報記録再生装置。
【請求項17】前記画像保存再生部において、前記主たる画像あるいは副たる画像の中から、最適なものを表示することを特徴とする請求項12記載の画像情報記録再生装置。
【請求項18】前記画像撮影部に、画像情報を取得する手段と、画像情報に関連する音声情報を取得する手段を具備し、音声情報を付帯情報として画像情報に付与することを特徴とする請求項1記載の画像情報記録再生装置。
【請求項19】前記音声情報は、画像情報が取得された時間の前後の時間にわたって取得されたことを特徴とする請求項18記載の画像情報記録再生装置。
【請求項20】前記画像保存再生部において、画像情報の表示時に、表示された画像情報に関連する音声情報を再生することを特徴とする請求項18記載の画像情報記録再生装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図15】
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【図22】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図29】
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【図34】
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【図27】
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【図28】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図35】
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【図38】
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【図43】
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【図36】
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【図37】
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【図40】
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【図39】
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【図41】
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【図42】
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【図45】
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【図47】
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【図44】
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【図46】
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【公開番号】特開2003−179861(P2003−179861A)
【公開日】平成15年6月27日(2003.6.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−262226(P2002−262226)
【分割の表示】特願平5−263354の分割
【出願日】平成5年10月21日(1993.10.21)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】