説明

画像記録方法及び画像記録装置

【課題】 複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現可能な画像記録方法及び画像記録装置を提供する。
【解決手段】 この画像記録方法は、順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う際に、画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、同一記録材料上に画像配置が不能となるまで主走査を継続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法及び画像記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にカラー印刷物を作成する際には、原稿フィルムの段階で色校正を行うことが要求される場合があり、このような場合には、C(シアン)版、M(マゼンタ)版、Y(イエロー)版、及びK(ブラック)版に色分解された各色分解網原稿フィルムを使って校正物(カラープルーフ)を作成し、本番の印刷版を作成する前に、原稿フィルムのレイアウトや色、更に、文字等に関する誤りの有無検査を含む最終印刷物の仕上がり品質を確認している。
【0003】
近年においては、DTP(Desk Top Publishing)等の普及により、スキャナから入力した画像をコンピュータのソフトウェア上で画像編集、ページ面付けする作業が一般化し、フルデジタルでの編集も珍しくなくなってきている。このような工程では、更なる効率化を目指して、ページ編集済みの画像データをフィルムに直接出力するイメージセッタ出力や、印刷版に直接出力するCTP(Computer To Plate)出力、更には、印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像出力するCTC(Computer To Cylinder)が行われる。
【0004】
この場合、校正確認のためだけにフィルム出力や印刷版出力を行う必要があり、最終的な印刷物作成と同等またはそれ以上の手間や時間、更にフィルム、印刷版の無駄が発生する問題がある。
【0005】
そのため、特に、このようなコンピュータによるフルデジタルの画像作成、編集を行う工程では、カラープルーフの作成は、DDCP(Direct Digital Color Proof)、乃至は、DCP(Digital Color Proof)と呼ばれるデジタル画像データを直接出力してカラー画像を得るシステムが求められている。
【0006】
このようなDDCPは、コンピュータ上で加工されたデジタル画像データからイメージセッタなどで製版用フィルム上に記録したり、CTPで直接印刷版を作成する最終的な印刷作業を行ったり、CTCで印刷機のシリンダー上に巻かれた印刷版に直接画像記録を行ったり等する前に、コンピュータ上で加工されたデジタル画像を直接出力して印刷仕上がり品質を再現するカラープルーフを作成し、その給柄、色調、文章、文字等の確認作業を行えるようにしたものである。
【0007】
また、このような製版・印刷工程における校正のプロセスでは、
1)作業現場内部のミスの確認用である内校
2)発注主、デザイナーへの仕上がり確認用に提出される外校
3)印刷機の機長に対して、最終印刷物の見本として提供される印刷見本
の主として3つの用途向けにプルーフが作成されて使用される。
【0008】
校正プロセスの内、内校及び一部の外校用途においては、納期短縮、コスト削減等のニーズから、網点画像が再現できない校正材料を使用したDDCP、即ち、昇華転写方式やインクジェット、電子写真等の出力物を主として、体裁確認用のプルーフとして使用するケースがあるが、ハイライト部の再現性や、細かいディテール、更に、印刷時のモアレと呼ばれる網画像の不適切な干渉縞発生有無等の品質確認や、印刷見本として使用するプルーフ用途には、やはり印刷網点を忠実に再現するプルーフ出力が望まれているのが実状である。
【0009】
このようなニーズを満足するDDCPとしては、ハイパワーヒートモードレーザを用いて銀塩感光材料に画像露光を行い、印刷本紙に転写するタイプのものがある。しかし、このような高品質の網点を再現できるシステムでは、装置及び銀塩感光材料のコストが高くなる欠点があった。
【0010】
これに対し、近年、低コストで更に網点画像の確認ができる銀塩カラー感光材料を利用したDDCPが普及し始めている。銀塩カラー感光材料(以下、「銀塩感光材料」ともいう。)を利用した方式は、例えば、R、G、Bの波長の異なる複数の光を組み合わせて合成された光点で例えば、C、M、Yの各発色層にて構成される銀塩感光材料を露光して、C、M、Yの各ドットを発色させて、網点カラー画像を形成するものである。
【0011】
以上のような画像記録装置では、高生産性と低ランニングコストが要求され、この要求に応える機能として、同一記録材料上に、複数の画像を配置する機能を有する画像記録装置が知られており、例えば、下記特許文献1に記載の画像記録装置がある。この画像記録装置は、所定数の画像を記録する場合に、給紙処理及び排紙処理が実行される回数を抑制することで生産性を高めているが、記録画像単位で主走査及び副走査を起動・停止している。
【特許文献1】特開2003−270882号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現可能な画像記録方法及び画像記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明による第1の画像記録方法は、順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるまで前記主走査を継続することを特徴とする。
【0014】
第1の画像記録方法によれば、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う走査系の起動回数を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0015】
本発明による第2の画像記録方法は、順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記画像データを順次受信する受信インターバルが所定時間を経過するまで、前記主走査を継続することを特徴とする。
【0016】
第2の画像記録方法によれば、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う走査系の起動回数を減らすことができる。更に、各画像データの受信インターバルが所定時間を経過するまで主走査を継続し、所定時間を経過したときに主走査を止めて次の現像等のステップに移ることができるので、次の画像データの受信のために必要以上に待機する必要がなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0017】
本発明による第3の画像記録方法は、順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記画像データ記憶部に格納されている記録待ち画像データが無くなるまで、前記主走査を継続することを特徴とする。
【0018】
第3の画像記録方法によれば、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う走査系の起動回数を減らすことができる。更に、記憶されている記録待ち画像データが無くなるまで主走査を継続し、記憶されている記録待ち画像データが無い場合に主走査を止めて次の現像等のステップに移ることができるので、次の画像データが無いのに不必要に待機することがなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0019】
本発明による第4の画像記録方法は、ホスト装置から順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、前記ホスト装置との間で転送待ち画像データの有無情報を交換し、画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記交換して得た画像データの有無情報に基づいて記録待ち画像データが無くなると判断されるまで、前記主走査を継続することを特徴とする。
【0020】
第4の画像記録方法によれば、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う走査系の起動回数を減らすことができる。更に、ホスト装置側に転送待ちの画像データが無くなるまで主走査を継続し、ホスト装置側に転送待ちの画像データが無い場合に主走査を止めて次の現像等のステップに移ることができるので、ホスト装置側に転送すべき画像データが無いのに不必要に待機することがなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0021】
上記第1乃至第4の画像記録方法において、前記主走査は外面に記録材料を保持したドラムを回転することで行われることができるが、この場合、ドラムの回転を続け停止しないことで主走査を継続する。
【0022】
また、前記主走査を継続する際に、前記記録材料に対し露光を行う光学ヘッドが次の副走査位置まで移動することで、次の画像の記録を開始できるようになる。
【0023】
本発明による第1の画像記録装置は、順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、前記画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、を具備し、前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるまで前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする。
【0024】
第1の画像記録装置によれば、上記第1の画像記録方法を実行可能であり、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う主走査手段の起動回数を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0025】
本発明による第2の画像記録装置は、順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、前記画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、前記画像データの受信インターバルを監視する受信インターバル監視手段と、を具備し、前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記受信インターバル監視手段による受信インターバルが所定時間を経過するまで、前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする。
【0026】
第2の画像記録装置によれば、上記第2の画像記録方法を実行可能であり、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う主走査手段の起動回数を減らすことができる。更に、各画像データの受信インターバルが所定時間を経過するまで主走査を継続し、所定時間を経過したときに主走査を止めて次の現像等のステップに移ることができるので、次の画像データの受信のために必要以上に待機する必要がなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0027】
本発明による第3の画像記録装置は、順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、前記画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、前記画像データを少なくとも2ページ分格納可能な画像データ記憶手段と、を具備し、前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記画像データ記憶手段に格納されている記録待ち画像データが無くなるまで、前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする。
【0028】
第3の画像記録装置によれば、上記第3の画像記録方法を実行可能であり、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う主走査手段の起動回数を減らすことができる。更に、記憶されている記録待ち画像データが無くなるまで、主走査を継続し、記憶されている記録待ち画像データが無い場合に主走査を止めて次の現像等のステップに移ることができるので、次の画像データが無いのに不必要に待機することがなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0029】
本発明による第4の画像記録装置は、ホスト装置から順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、前記ホスト装置との間で転送待ち画像データの有無情報を交換する情報交換手段と、を具備し、前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置不能となるか、または、前記情報交換手段により前記転送待ち画像データが無くなるまで、前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする。
【0030】
第4の画像記録装置によれば、上記第4の画像記録方法を実行可能であり、一画像の記録後に同一記録材料上に別の画像の記録が可能であるとき、主走査を継続し停止しないので、主走査を行う主走査手段の起動回数を減らすことができる。更に、ホスト装置側に転送待ちの画像データが無くなるまで主走査を継続し、ホスト装置側に転送待ちの画像データが無い場合に主走査を止めて次の現像等のステップに移ることができるので、ホスト装置側に転送すべき画像データが無いのに不必要に待機することがなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0031】
上記第1乃至第4の画像記録装置において、前記主走査手段は、外面に記録材料を保持しながら回転することで主走査を行うドラムを備えることができるが、この場合、ドラムの回転を続け停止しないことで主走査を継続する。また、前記記録材料に対し露光を行うために前記ドラムの回転軸に平行な方向に副走査搬送される光学ヘッドを備えることが好ましい。
【0032】
なお、本発明は、特に、RIP(ラスター・イメージ・プロセッサ)または網点変換処理装置で処理された網点画像データに基づいて波長の異なる複数光源によってカラー銀塩感光材料を感光させることで、印刷物の仕上がりを事前に確認するためのカラープルーフを作成する画像記録方法・画像記録装置に適用して好ましい。
【発明の効果】
【0033】
本発明の画像記録方法及び画像記録装置によれば、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施の形態のカラープルーフ作成可能な画像記録装置を含む印刷システムの構成例を概略的に示す図である。
【0035】
図1に示すように、印刷システムは、印刷工場のクライアント端末1AからPS(PostScript)データ等の画像データが画像処理装置であるRIP(Raster Image Processor)2Aに入力し、RIP2AはPSデータをラスター・イメージに変換処理し、RIP2Aでラスター・イメージ変換処理されたデータがデジタルで直接印刷用の原版を作成するための装置であるCTP(コンピュータツウプレート)3Aに送られる一方、PSデータ等の画像データがカラープルーフ作成のための画像処理機能を有するホスト装置100に送られ、2値の網点画像データを生成し画像記録装置1に送信し、この網点画像データに基づいて画像記録装置1でカラープループを作成するように構成されている。
【0036】
ホスト装置100は例えばパーソナルコンピュータから構成することができ、図1の破線のように、画像記録装置1とともに画像記録システム101を構成するが、この画像記録システム101は上述のようにカラープループ作成システムである。
【0037】
図2は図1の画像記録装置全体の外観を示す斜視図である。図3は図2の画像記録装置の内部を正面側から見た図である。図4は図3の画像記録装置のドラム及び光学ユニットを上部から見た要部平面図である。
【0038】
図2に示すように、画像記録装置1は、銀塩感光材料に露光し画像を形成する露光ユニット11と、露光された銀塩感光材料を現像する現像ユニット21と、を備える。
【0039】
露光ユニット11は、前面からメンテナンスできるように開閉可能な前面パネル5と、各種情報の表示とタッチパネルからなり装置全体の操作のために各種情報を入力可能な入力表示部2と、内部にロール状に巻かれたシート状銀塩感光材料である感光紙(以下、「感材」ともいう。)を収容したカートリッジ13を給紙カバー3,4の開放後に装填可能な第1及び第2の装填部12,12’と、を備える。図2には、第1の装填部12にカートリッジ13を装填する前の状態を示し、第2の装填部12’にカートリッジ13を装填した後の状態を示す。
【0040】
現像ユニット21は、メンテナンスのために開閉可能な上面パネル6と、前面には、現像処理液等の補充等のために開閉可能に設けられた補給パネル7と、を備える。
【0041】
図3のように、画像記録装置1の露光ユニット11は、第1及び第2の装填部12,12’に装填されたカートリッジ13から感材を給送する搬送ローラ対40,41,42等からなる給送部14と、給送部14から給送された感材Sを外周面に真空吸引し保持しながら主走査のために回転方向(主走査方向)Rに回転するドラム10と、ドラム10上の感材に対しLED光やレーザ光等の光ビームを露光し感材に潜像を形成する光学ユニット16と、光学ユニット16を副走査のために副走査方向(図3の紙面垂直方向)に搬送する副走査部17と、画像記録後のドラム10上の感材を剥離する剥離部材15と、を備える。露光後の感材は出口19及び接続部19aを通して現像ユニット21へと搬送される。
【0042】
図3の画像記録装置1は、更に、搬送ローラ対42の下流側に配置されドラム10に向けて送られる感材の搬送に従い従動回転する従動ローラ43と、感材をドラム10との間で搬送する従動ローラ31と、ドラム10上から剥離部材15で剥離された感材をドラム10と従動ローラ31とで搬送するときに感材をガイドするガイド部材18と、ガイド部材18を通して送られてきた感材を出口19へと更に搬送する搬送ローラ対32と、搬送ローラ対32に達した感材をアキュームするためのアキュームレート部30と、搬送ローラ対32の下流側近傍に配置された感材の先端を検出する光反射型の検出センサ33と、を備える。
【0043】
搬送ローラ対42の下流側近傍に配置された比較的幅狭の従動ローラ43は感材の移動とともに従動回転し、この従動ローラ43と同軸にロータリエンコーダ58が連結されている。このロータリエンコーダ58が従動ローラ43とともに回転し回転量を測定することで搬送ローラ対42を通過してドラム10に巻き付けられた感材の長さを求めることができる。また、下流側の搬送ローラ対32は、ワンウェイクラッチ構造を有し、感材の下流側への送り出し方向への回転が自在となっている。
【0044】
また、図3の搬送ローラ対40,41の下流側近傍には感材を切断するカット部10aがそれぞれ配置されており、各カット部10aはモータ(図示省略)により回転駆動されるロータリカッタを有し、上述の感材の長さ測定に基づいて感材を所定長さに切断する。
【0045】
図3の現像ユニット21は、露光ユニット11から送られた露光済みの感材について湿式現像を行い感材の潜像を可視化するもので、感材の現像処理を行う現像部23と、定着処理を行う定着部24と、安定処理を行う安定部25と、乾燥処理を行う乾燥部26と、乾燥された感材を搬送ローラ対27a等で外部に排出する排出部27と、画像が可視化され排出された感材を集積する集積部28と、を備える。
【0046】
図4のように、画像記録装置1のドラム10は、回転軸部14’の回転軸14a及び回転軸部18’の回転軸15aが軸受33a、33bを介して支持台34a、34bに回転可能に軸支されている。ドラム10の一方の回転軸15aには、駆動プーリ35aが設けられ、この駆動プーリ35aはドラム駆動用パルスモータM6の出力プーリ35bとベルト36により連結され、ドラム駆動用パルスモータM6の駆動によりドラム10が回転する。また、ドラム10の回転軸15aには、ロータリーエンコーダ37が設けられ、回転のためのパルス信号を出力してドラムの回転に同期した画素クロック制御に用いる。
【0047】
ドラム10の他方の回転軸14aは吸引ブロアP1に連結されている。ドラム10の表面には吸着孔31cが回転軸方向に直線状に延びて多数形成されており、吸引ブロアP1の駆動によりドラム10の内部が減圧されて感材がドラム10の表面に吸着される。
【0048】
光学ユニット16は、副走査部17によりドラム軸と平行に移動可能に構成され、デジタル画像信号を受けてドラム10に吸着された感材に光ビームで露光して画像の書き込みを行う。図4に示すように、光学ユニット16には、3波長の光源、例えばB、G、R用の光源としてLEDユニット320、LEDユニット321、LEDユニット322が配置されている。各LEDユニット320,321,322からの光ビームは、ミラー325、326、327を介して、集光レンズ331からドラム10上の感材に画像を露光する。露光シャッタ332は露光ソレノイド333により開閉することで、露光開始/終了時に光路の開閉を行なう。
【0049】
副走査部17は、移動ベルト340と、一対のガイドレール341、342と、一対のプーリ343、344と、副走査モータM7と、を備える。光学ユニット16は、移動ベルト340に固定され、一対のガイドレール341、342に案内されてドラム軸と平行方向に移動可能に設けられている。移動ベルト340は一対のプーリ343、344に掛け渡され、一方のプーリ344は副走査モータM7の出力軸345に連結され、副走査モータM7の駆動により光学ユニット16がドラム軸と平行に移動する。
【0050】
図4に示すように、吸引ブロアP1は空気吸引ポンプにより吸引連結管51を通してドラム10内を吸引し、露光ユニット11による露光開始前にドラム10内を負圧にし感材を外周面に吸着する。また、感材をドラム10の周囲に巻き付けて搬送するときに吸引ブロアP1を作動させ感材を吸引する。
【0051】
次に、図1〜図4の画像記録装置1の制御系について図5を参照して説明する。図5に図1〜図4の画像記録装置1の露光ユニット11における画像データの流れ及び画像記録装置1の制御系の要部ブロック図を示す。
【0052】
図5に示すように、図1〜図4の画像記録装置1は、図1のホスト装置100から送信された網点画像データを露光ユニット11で受信し、その受信した網点画像データに基づいてカラープルーフを作成するようになっている。
【0053】
露光ユニット11は、図5のように、外部の図1のホスト装置100からの網点画像データが入力する画像データI/F部52と、画像データI/F部52からの網点画像データをいったん記憶し随時読み出されて出力するハードディスク記憶装置等からなるデータバッファ53と、データバッファ53から読み出されたYMCKの網点画像データに対する光源駆動値を対応づけて感材に対する露光のための露光量を設定する露光ルックアップテーブル(露光LUT)54と、露光ルックアップテーブル54からの露光データのデジタル信号をアナログ信号に変換するB、G、Rの各LEDユニット320〜322に対応した複数のD/A変換部55a,55b,55cと、D/A変換部55a〜55cからの各アナログ信号により各LEDユニット320〜322の各LEDを直接にアナログ変調しドライブする複数のドライバ56a,56b,56cと、を備える。
【0054】
画像記録装置1の制御系は、図5のように、中央演算処理装置(CPU)から構成される制御部50を備え、制御部50は、画像データI/F部52、データバッファ53、露光ルックアップテーブル54、図4のドラム駆動用パルスモータM6、同じく副走査モータM7及び他の装置部分を制御する。ハードディスク記憶装置等からなるデータバッファ53は、画像データを少なくとも2ページ分格納できる容量を有する。
【0055】
図5の制御系は、画像データI/F部52で順次受信した複数の画像データを同じ感材上に割り付けて自動的に画像配置する画像自動配置部61と、図1のホスト装置100から画像データI/F部52で順次受信する複数の画像データの受信インターバルをモニタする受信インターバル監視部62と、図1のホスト装置100における転送待ち画像データの有無情報をホスト装置100との間で交換する情報交換部63と、を備える。また、図5の制御部50は、データバッファ53内の記録待ち画像データの有無を監視するようになっている。
【0056】
次に、図5の画像自動配置部61について図6を参照して更に説明する。図6は図5の画像自動配置部61の機能を説明するために感材を模式的に示す平面図である。
【0057】
図6のように、画像自動配置部61は、幅W、長さLの感材S上に、画像I1を記録し、その画像I1の図の右側に画像I2を記録し、画像I1の図の下側に画像I3を記録し、その画像I3の図の右側に画像I4を記録するように複数の画像I1,I2,I3,I4を同じ感材S上に割り付けて自動的に画像配置するようになっている。
【0058】
上述の画像自動配置部61による画像自動配置は、図6のように、感材Sの幅Wと長さL、各画像I1,I2,I3,I4,I5の各幅(例えば、画像I1の幅m)と各長さ(例えば、画像I1の長さn)及び画像間の余白や感材端辺と画像との余白の各寸法を考慮して適宜その画像が同じ感材S上に記録可能か否かを判断することにより行うことができる。例えば、図6の破線で示すように、複数の画像I1,I2,I3,I4の後の画像I5に関し、画像I5の幅寸法は記録可能なサイズであるが、その長さ寸法が記録不能なサイズであるので、画像I5の配置が不能と判断され、図6の感材S上に画像I5を記録しない。
【0059】
次に、図1〜図5の画像記録装置1の第1乃至第4の動作についてそれぞれ図7乃至図10の各フローチャートを参照して説明する。
【0060】
〈第1の動作〉
【0061】
画像記録装置1の第1の動作について図7を参照して説明する。図1〜図5のように、画像記録装置1がホスト装置100から順次画像データを画像データI/F部52で受信すると(S01)、その画像データを順次データバッファ53で記憶する(S02)。
【0062】
装填部12または12’に装填されたカートリッジ13から感材Sを給送部14を通してドラム10に搬送し、感材Sをドラム10の外周面に真空吸引し保持させる。そして、画像データをデータバッファ53から読み出し(S03)、ドラム駆動用パルスモータM6の駆動によりドラム10を回転することで主走査を開始しかつ副走査モータM7の駆動により光学ユニット16をドラム軸と平行に移動させることで副走査を開始するとともに(S04)、上述の画像データに基づいて光学ユニット16上の各LEDユニット320〜322からの光ビームでドラム10上の感材に対し露光を行う(S05)。これらの主走査・副走査及び露光により上述の画像データに基づいてドラム10上に巻き付けられた感材に潜像が形成される。
【0063】
次に、図5の画像データI/F部52で次に受信した画像データについてデータバッファ53から読み出し、画像自動配置部61でその画像データを同じ感材上に画像配置ができるか否かを判断し(S06)、画像配置できる場合には、ドラム駆動用パルスモータM6の駆動を続けドラム10の回転を止めずに主走査を継続する(S07)。
【0064】
そして、光学ユニット16を次の画像データに基づいて各LEDユニット320〜322がドラム10上の感材に次の副走査開始位置から露光を開始できるように副走査方向に移動させてから(S08)、ステップS04に戻り、主走査・副走査及び露光により上述の次に画像データに基づいてドラム10上の同じ感材に潜像が形成される。
【0065】
上述のようにして、例えば、図6のように、複数の画像I1〜I4を同じ感材S上に配置して潜像を形成したが、画像I5について同じ感材S上に画像配置ができないと判断されると(S06)、走査・副走査の各動作を停止してから(S09)、上記露光済みの感材をドラム10から剥離部材15で剥離し、ガイド部材18を通して搬送し、搬送ローラ対32により出口19から接続部19aを通して現像ユニット21に搬送し、現像部23,定着部24,安定部25、乾燥部26で現像処理及び乾燥を順々に行ってから(S10)、現像された感材を排出部27を通して外部へ排出し集積部28へ出力する(S11)。
【0066】
上述のように、画像記録装置1の第1の動作によれば、一画像の記録後に同一感材上に別の画像を記録できるとき、ドラム10の回転による主走査を継続し停止しない。例えば、図6において、画像I1を感材S上においてドラム10の回転による主走査及び光学ユニット16のドラム軸に対する平行移動による副走査で2次元記録してから、次の画像I2を感材S上に記録するとき、光学ユニット16を次の画像データの副走査開始位置に移動させるとともにドラム10を止めず回転したままにするので、画像単位で主走査・副走査を起動・停止する従来の画像記録装置と比べて、主走査を行うドラム10の回転の起動回数を減らすことができる。このため、複数の画像を同一感材上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0067】
〈第2の動作〉
【0068】
次に、画像記録装置1の第2の動作について図8を参照して説明する。第2の動作は図7の第1の動作と基本的には同じであるが、画像記録装置1が画像データI/F部52でホスト装置100から画像データを受信するインターバルをモニタし(S12)、その受信インターバルに基づいて同一感材への画像配置の可否を判断するステップ(S13)を追加した点が異なる。
【0069】
即ち、図1のホスト装置100から画像データI/F部52で受信した画像データの受信インターバルを受信インターバル監視部62でモニタし(S12)、その受信インターバルが所定時間を経過したか否かを判断する(S13)。そして、受信インターバルが所定時間を経過していた場合、ステップS09に移り、走査・副走査の各動作を停止し、その露光済み感材について現像し(S10)、出力を行う(S11)。
【0070】
一方、上記受信インターバルが所定時間を経過していない場合(S13)は、上記判断ステップS06でその画像データを同じ感材上に画像配置ができるか否かが判断される。
【0071】
上述のように、画像記録装置1の第2の動作によれば、一画像の記録後に同一感材上に別の画像を記録できるとき、ドラム10の回転による主走査を継続し停止しないので、画像単位で主走査・副走査を起動・停止する従来の画像記録装置と比べて、主走査を行うドラム10の回転の起動回数を減らすことができる。更に、各画像データの受信インターバルが所定時間を経過したとき、次のステップS09に移り主走査・副走査を停止するので、次の画像データの受信のために必要以上に待機する必要がなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0072】
〈第3の動作〉
【0073】
次に、画像記録装置1の第3の動作について図9を参照して説明する。第3の動作は図7の第1の動作と基本的には同じであるが、画像記録装置1のデータバッファ53に記録待ちの画像データがあるか否かを判断するステップ(S14)を追加した点が異なる。
【0074】
即ち、図1のホスト装置100から受信した画像データを記憶し格納するデータバッファ53内に記録待ちの画像データが残っていないか否かを判断する(S14)。そして、データバッファ53内に記録待ちの画像データが残っていない場合、ステップS09に移り、走査・副走査の各動作を停止し、その露光済み感材について現像し(S10)、出力を行う(S11)。
【0075】
一方、データバッファ53内に記録待ちの画像データが残っている場合(S14)は、上記判断ステップS06でその画像データを同じ感材上に画像配置ができるか否かが判断される。
【0076】
上述のように、画像記録装置1の第3の動作によれば、一画像の記録後に同一感材上に別の画像を記録できるとき、ドラム10の回転による主走査を継続し停止しないので、画像単位で主走査・副走査を起動・停止する従来の画像記録装置と比べて、主走査を行うドラム10の回転の起動回数を減らすことができる。更に、データバッファ53内に記録待ちの画像データが残っていないとき、次のステップS09に移り主走査・副走査を停止するので、次の画像データがないのに不必要に待機することがなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0077】
〈第4の動作〉
【0078】
次に、画像記録装置1の第4の動作について図10を参照して説明する。第4の動作は図7の第1の動作と基本的には同じであるが、図1のホスト装置100から転送待ち画像データの有無情報を受信し(S15)、ホスト装置100に転送待ちの画像データがあるか否かを判断するステップ(S16)を追加した点が異なる。
【0079】
即ち、図5の画像記録装置1の情報交換部63で図1のホスト装置100に転送待ち画像データがあるか否かの有無情報をホスト装置100から受信し(S15)、その有無情報に基づいてホスト装置100に転送待ち画像データがあるか否かを判断する(S16)。そして、ホスト装置100内に転送待ちの画像データがない場合、ステップS09に移り、走査・副走査の各動作を停止し、その露光済み感材について現像し(S10)、出力を行う(S11)。
【0080】
一方、ホスト装置100内に転送待ちの画像データがある場合(S14)は、上記判断ステップS06でその画像データを同じ感材上に画像配置ができるか否かが判断される。なお、この判断のためにホスト装置100からの有無情報には転送待ち画像データのサイズ情報が付加されている。
【0081】
上述のように、画像記録装置1の第4の動作によれば、一画像の記録後に同一感材上に別の画像を記録できるとき、ドラム10の回転による主走査を継続し停止しないので、画像単位で主走査・副走査を起動・停止する従来の画像記録装置と比べて、主走査を行うドラム10の回転の起動回数を減らすことができる。更に、ホスト装置100側に転送待ちの画像データがないとき、主走査を止めて次のステップS09に移るので、ホスト装置100側に転送すべき画像データがないのに不必要に待機することがなくなり、待機時間を減らすことができる。このため、複数の画像を同一記録材料上に順次配置しながら記録する場合に高生産性を実現できる。
【0082】
以上のように、本実施の形態の画像記録装置1によれば、一画像の記録後に同一感材上に別の画像を記録できるとき、ドラム10の回転による主走査を継続し停止しないように構成するだけで、画像記録装置の主要構成を変更すること無く高生産性を実現可能な画像記録装置を得ることができる。また、次の画像データの受信を必要以上に待ったり、次の画像データがないにも拘わらず不必要に待機することもないので、待機時間を減らすことができ、画像記録装置のプリント生産性を高めることができる。
【0083】
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図1のホスト装置100に入力する画像データは、各種のフォーマットの画像データであってよく、例えば、ベクトル系としては、PS(PostScript)データ以外に、PDF、EPS等であってもよく、また、ラスター系としてはTIFF,TIFF/IT、その他専用フォーマット等であってよく、更に、2値データとしては、TIFFbitmap、その他専用フォーマット等であってもよい。更に、図1の破線の矢印のようにRIP2Aでラスター・イメージ変換処理されたデータを入力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本実施の形態のカラープルーフ作成可能な画像記録装置を含む印刷システムの構成例を概略的に示す図である。
【図2】本実施の形態による図1の画像記録装置全体の外観を示す斜視図である。
【図3】図1,図2の画像記録装置の内部を正面側から見た図である。
【図4】図2の画像記録装置のドラム及び光学ユニットを上部から見た要部平面図である。
【図5】図1〜図4の画像記録装置1の露光ユニット11における画像データの流れ及び画像記録装置1の制御系のブロック図である。
【図6】図5の画像自動配置部61の機能を説明するために感材を模式的に示す平面図である。
【図7】図1〜図5の画像記録装置1の第1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1〜図5の画像記録装置1の第2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1〜図5の画像記録装置1の第3の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1〜図5の画像記録装置1の第4の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
1 画像記録装置
10 ドラム(主走査手段)
11 露光ユニット
16 光学ユニット
17 副走査部(副走査手段)
21 現像ユニット
50 制御部
53 データバッファ(画像データ記憶手段)
61 画像自動配置部
62 受信インターバル監視部
63 情報交換部
100 ホスト装置
101 画像記録システム
I1,I2,I3,I4 複数の画像
M6 ドラム駆動用パルスモータ(主走査手段)
M7 副走査モータ(副走査手段)
R 回転方向、主走査方向
S 感材、感光紙、シート状銀塩感光材料(記録材料)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、
画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるまで前記主走査を継続することを特徴とする画像記録方法。
【請求項2】
順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、
画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記画像データを順次受信する受信インターバルが所定時間を経過するまで、前記主走査を継続することを特徴とする画像記録方法。
【請求項3】
順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、
画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記画像データ記憶部に格納されている記録待ち画像データが無くなるまで、前記主走査を継続することを特徴とする画像記録方法。
【請求項4】
ホスト装置から順次受信した画像データを同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録を行う画像記録方法であって、
前記ホスト装置との間で転送待ち画像データの有無情報を交換し、
画像を二次元記録するための主走査及び副走査の後に、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記交換して得た画像データの有無情報に基づいて記録待ち画像データが無くなると判断されるまで、前記主走査を継続することを特徴とする画像記録方法。
【請求項5】
前記主走査は外面に記録材料を保持したドラムを回転することで行われる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録方法。
【請求項6】
前記主走査を継続する際に、前記記録材料に対し露光を行う光学ヘッドが次の副走査位置まで移動する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像記録方法。
【請求項7】
順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、
画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、前記画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、を具備し、
前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるまで前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする画像記録装置。
【請求項8】
順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、
画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、前記画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、前記画像データの受信インターバルを監視する受信インターバル監視手段と、を具備し、
前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記受信インターバル監視手段による受信インターバルが所定時間を経過するまで、前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする画像記録装置。
【請求項9】
順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、
画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、前記画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、前記画像データを少なくとも2ページ分格納可能な画像データ記憶手段と、を具備し、
前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置が不能となるか、または、前記画像データ記憶手段に格納されている記録待ち画像データが無くなるまで、前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする画像記録装置。
【請求項10】
ホスト装置から順次受信した画像データを、同一記録材料上に順次配置し記録する自動配置記録機能を有する画像記録装置であって、
画像を二次元記録するために主走査を行う主走査手段と、副走査を行う副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段を制御する走査制御手段と、画像データに基づいて画像記録ヘッドを制御する露光制御手段と、前記ホスト装置との間で転送待ち画像データの有無情報を交換する情報交換手段と、を具備し、
前記走査制御手段は、前記同一記録材料上に画像配置不能となるか、または、前記情報交換手段により前記転送待ち画像データが無くなるまで、前記主走査手段による走査を継続するように制御することを特徴とする画像記録装置。
【請求項11】
前記主走査手段は、外面に記録材料を保持しながら回転することで主走査を行うドラムを備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項12】
前記記録材料に対し露光を行うために前記ドラムの回転軸に平行な方向に副走査搬送される光学ヘッドを備える請求項11に記載の画像記録装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−72389(P2007−72389A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−262164(P2005−262164)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】