説明

画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法

【構成】 初回走査開始前、あるいは部分走査終了後は光学スキャナ(図示せず)は走査開始位置に停止して待機している。但し、この時でもCCDクロック207は一定周期で発生しており、従ってCCD同期信号としてのカウンタ出力209もあらかじめ定められたカウンタ値による一定周期で発生している。ここで前回の走査で読み取られた既読み取り画像データの転送が終了すると、不図示のコントローラよりの走査開始要求信号208が発生する。したがって、これより後の最初のカウンタ出力209により、モータ駆動開始要求信号としての割り込み信号210が発生する。CPU6は割り込み信号210の受信後、一定の加速度であらかじめ定められた走査速度まで光学スキャナ1を加速するようにモータ駆動信号211を発生する。
【効果】 カウンタ出力209とモータ駆動信号211の位相差は、全ての読み取り位置で毎回同一となる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を走査して読み取る画像読み取り装置、および、スキャナモータ駆動方法に関するものである。
【0002】更に詳述すれば、本発明は、原稿画像の情報を読み取り同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置、ならびに、原稿画像の情報を読み取り同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御するスキャナモータ駆動方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の装置には画像読み取り手段としてのリニア型CCDと、読み取り位置移動手段としての駆動モータ+移動ミラー台とから構成されるデジタル複写機の画像スキャナ部等が知られており、読み取り画像情報保持手段(メモリ)の容量を少なくするように一回の走査では一部の画像領域のみを読み取り、外部転送などの処理を終了した後、次の走査で前回に続いた領域の読み取りを行っている。そして、以上の処理を繰り返す事で、最終的に画像領域全体の処理を行うように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来例では、上記CCDの読み取り同期信号と駆動モータの駆動信号とはそれぞれ独立して非同期に発生されているので、第一の画像領域と第二の画像領域の境界で図8に示すように、CCD同期信号209とステップモータの駆動信号211との間に時間tの同期ズレが発生する可能性がある。従って、読み取り位置移動手段が一定速度vで移動していたとした場合、L=vtの長さ分だけ副走査方向に於ける読み取り位置に誤差が生じ、最終的に連結した画像にズレが生じてしまうという欠点があった。
【0005】1)よって本発明の第1の目的は、原稿画像の読み取り同期信号と光学系の駆動信号との位相関係を一定にした画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法を提供することにある。
【0006】2)本発明の第2の目的は、光学系の駆動開始時に原稿画像の読み取り同期信号を初期化することにより、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法を提供することにある。
【0007】3)本発明の第3の目的は、スキャナモータの駆動信号の周期を制御することにより、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法を提供することにある。
【0008】4)本発明の第4の目的は、画像領域の一部を読み取る走査を複数回行うことで画像全体を読み取る際にも、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
1)本発明の第1の目的を達成するために、本発明の一方の形態では、原稿画像の情報を同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、前記同期信号に応答して、前記読み取り位置移動手段を始動させるためのモータ駆動信号を発生する同期化手段を具備したものである。
【0010】また、本発明の他方の形態では、原稿画像の情報を同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御する際に、前記同期信号に応答して、前記読み取り位置移動手段を始動させるためのモータ駆動信号を発生するものである。
【0011】2)本発明の第2の目的を達成するために、本発明の一方の形態では、前記同期化手段に替えて、前記読み取り位置移動手段の始動時に前記情報読み取り手段の同期信号を初期化する第2の同期化手段を具備したものである。
【0012】また、本発明の他方の形態では、原稿画像の情報を同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御する際に、前記読み取り位置移動手段の始動時に前記情報読み取り手段の同期信号を初期化するものである。
【0013】3)本発明の第3の目的を達成するために、本発明の一方の形態では、前記同期化手段に替えて、前記読み取り位置移動手段の駆動信号と前記情報読み取り手段の同期信号の位相差を測定し、該駆動信号の周期を調整することで該位相差を相殺する第2の同期化手段を具備したものである。
【0014】また、本発明の他方の形態では、原稿画像の情報を同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御する際に、前記読み取り位置移動手段の駆動信号と前記情報読み取り手段の同期信号の位相差を測定し、該駆動信号の周期を調整することで該位相差を相殺するものである。
【0015】4)本発明の第4の目的を達成するために、本発明の一方の形態では、前記副走査方向の読み取りは1枚の原稿に対して複数回行われること、あるいは、1回の副走査方向の読み取り時に原稿の部分領域の情報のみが読み取られることとする。
【0016】また、本発明の他方の形態では、同様に、前記副走査方向の読み取りは1枚の原稿に対して複数回行われること、あるいは、1回の副走査方向の読み取り時に原稿の部分領域の情報のみが読み取られることとする。
【0017】
【作用】
1)本発明の上記構成によれば、原稿画像の読み取り同期信号と光学系の駆動信号との位相関係を一定にした画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法を得ることができる。
【0018】2)本発明の上記構成によれば、光学系の駆動開始時に原稿画像の読み取り同期信号を初期化することにより、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法が得られる。
【0019】3)本発明の上記構成によれば、スキャナモータの駆動信号の周期を制御することにより、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法が得られる。
【0020】4)本発明の上記構成によれば、画像領域の一部を読み取る走査を複数回行うことで画像全体を読み取る際にも、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法が得られる。より具体的には、走査開始時あるいは走査開始後読み取り開始前にCCDの駆動信号と駆動モータの駆動信号の同期をとるように構成することで、画像の接続部でも読み取り位置のずれが生じなくなる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0022】実施例1図1は、本発明を適用した画像読み取り装置を示す。本図において、1は副走査方向に読み取り位置を移動する光学スキャナであり、ステッピングモータ5によって駆動される。また、4は光学系のホームポジションセンサであり、光学スキャナ1の走査開始位置決めを行う。
【0023】2は原稿台ガラスであり、3は原稿である。7は情報読み取り手段としてのCCDセンサであり、光学ミラー8を介して原稿3のイメージ情報が順次入力される。CCDセンサ7からの出力画像信号はアナログデジタル変換部9でデジタル化され、画像記憶手段としてのメモリ10に記憶される。さらにメモリ10は、バス12を介して制御手段としてのCPU6に接続されている。また、11は、外部転送手段としてのSCSIコントローラであり、外部にある不図示のホストコンピュータに対しSCSI I/F(インタフェース)にて接続され、読み取った画像データの送受信を可能とする。CPU6は、これら各ブロック全体のシーケンス制御をコントロールする。
【0024】つぎに、本実施例の動作をシーケンスを順に説明する。ここでは、A3原稿をスキャンする場合について説明する。
【0025】CPU6は、後述するルールに従いA3原稿長(420mm)を、n回に分割してスキャンする。スキャン速度は、標準速度(プリンタと同期)・スキャン解像度・スキャナ倍率等から決定される。
【0026】いま、n=4とした等分割スキャンを行うものとすると、一回目のスキャンは、画像有効領域が、0mmから105mmとなり、反転のためのロススキャン(本実施例では3mmとする。)を含め、反転位置は108mmと決定される。CPU6は、あるいは立ち上がり加速特性を持たせて、光学スキャナ1を、目標速度に等速駆動せしめ、ホームポジションセンサ4の出力変化点を基準位置として、画像有効領域の区間を確実に等速走査し、前述の所定の位置で反転させる。また、後進時はより高速でホームポジションまで戻し、次のスタートに備えて待機させる。その後、後述するタイミングで、次のスキャンを開始する。
【0027】2回目のスキャンの画像有効領域は105mmから210mmとなり、反転位置は、213mmとなる。
【0028】ここで、0mmから105mm迄の区間は、空スキャン領域となり、この領域では、有効領域直前を除き、照明ランプを消灯していても構わない。さらに、速度に関しても、有効領域直前を除き、高速化するなどしてもかまわない。
【0029】このように、指定された画像有効領域を確実に等速走査した後に反転し、ホームポジションに戻す。以上の動作を分割数分(n=4)だけ繰り返す。
【0030】なお、光学スキャナ1の反転ポジションは、本実施例では、各画像有効領域+3mmとしたが、常に原稿サイズ長全体を走査しながら、各々の画像有効領域のみを、シフトしていっても構わない。
【0031】次にスキャン長の決定方法について説明する。まず、光学スキャナ1のセンサ出力情報に基づいて、CPU6により主走査方向の原稿サイズが検知される。ここで、倍率・解像度は外部のホストコンピュータからコンピュータインターフェイス部(SCSIコントローラ11に含まれる)を介して指示される。
【0032】そこでCPU6は、原稿サイズ・倍率・解像度から画像データのサイズを算出する。ここで画像データのサイズは、以下により求められる。いま原稿をA4サイズとして、解像度については400dpi×400dpiで1dotを8bitの多値で読み取るものとする。従って、この時の画像データのサイズは、16Mbyteとなる。よって、メモリ10の容量が2Mbyteである場合スキャン回数は8回(n=8)となり、1回のスキャン長は26.3mmとなる。またi回目のスキャンは、(i−1)回目の画像データを外部のホストコンピュータに転送終了した後に開始される。
【0033】以下に、画像(読み取りのため)の同期信号とモータ駆動信号の位相関係を補正する方法について詳述する。
【0034】図2は、本実施例におけるCCD駆動回路とスキャナモータ駆動部を示すブロック図である。ただし、図1と同様の構成要素には同一の番号を付してある。
【0035】図2において、201はCCDセンサ7のクロック発振器、202はカウンタ、204はスキャナモータ駆動回路である。また、5は読み取り位置移動手段としてのステッピングモータ、6は制御部としてのCPU、206はAND回路、207は発振器201からのクロック信号、208は不図示のコントローラからの走査開始要求信号、209はカウンタの出力信号、210はCPU6への割り込み信号、211はCPU6からのモータ駆動信号である。また7は、画像読み取り手段としてのCCDセンサである。
【0036】次に、図3に示したタイミングチャートに従って、図2の動作シーケンスを説明する。
【0037】初回走査開始前、あるいは部分走査終了後は光学スキャナ1は走査開始位置に停止して待機している(t101)。但し、この時でもCCDクロック207は一定周期で発生しており、従ってCCD同期信号としてのカウンタ出力209もあらかじめ定められたカウンタ値による一定周期で発生している。ここで前回の走査で読み取られた既読み取り画像データの転送が終了すると、不図示のコントローラよりの走査開始要求信号208が発生する(t102)。
【0038】したがって、これより後の最初のカウンタ出力209により、モータ駆動開始要求信号としての割り込み信号210が発生する(t103)。CPU6は割り込み信号210の受信後、一定の加速度であらかじめ定められた走査速度まで光学スキャナ1を加速するようにモータ駆動信号211を発生する。したがって、カウンタ出力209とモータ駆動信号211の位相差は、全ての読み取り位置で毎回同一となる。
【0039】実施例2次に、本発明の第2実施例を図4および図5に基づいて説明する。
【0040】図4は、本実施例におけるCCD駆動回路とスキャナモータ駆動部を示すブロック図である。ただし、図2と同一の要素に同一の番号を付してある。図4において、213は非同期リセット端子付きカウンタ、214は1ショットマルチバイブレータである。215はカウンタ213へのリセット信号である。次に、図5に示したタイミングチャートに従って図4の動作シーケンスを説明する。
【0041】初回走査開始前、あるいは部分走査終了後は光学スキャナ1(図1参照)は走査開始位置に停止して待機している(t104)。但し、この時でもCCDクロック207は一定周期で発生している。ここで、図5R>5の216は、カウンタ213内部のカウンタ値の増減を示したものである。すなわち、一定時間毎にあらかじめ定められたカウント値に達する事により、CCD同期信号としてのカウンタ出力209も一定周期で発生している。ここで前回の走査で読み取られた既読み取り画像データの転送が終了すると、不図示のコントローラよりの走査開始要求信号208が発生する(t105)。
【0042】これにより1ショットマルチバイブレータ214はリセット信号215を発生し、カウンタ値は初期化される。これと同時にCPU6は走査開始要求信号208の受信後、一定の加速度であらかじめ定められた走査速度まで光学スキャナ1を加速するようにモータ駆動信号211を発生する。したがって、カウンタ出力209とモータ駆動信号211の位相差は、全ての読み取り位置で毎回同一となる。
【0043】実施例3次に、本発明の第3実施例を図6および図7に基づいて説明する。
【0044】図6は、本実施例におけるCCD駆動回路とスキャナモータ駆動部を示すブロック図である。ただし、図2と同一の要素には同一の番号を付してある。図6R>6において、217は位相差検出器である。218は、位相差検出器217からの位相差データバスである。
【0045】次に、図7に示したタイミングチャートに従って図6の動作シーケンスを説明する。
【0046】初回走査開始前、光学スキャナ1(図1参照)は走査開始位置に停止して待機している(t106)。但し、この時でもCCDクロック207は一定周期で発生している。したがって、CCD同期信号としてのカウンタ出力209も一定周期で発生している。ここで外部よりの走査要求により、不図示のコントローラよりの走査開始要求信号208が発生する(t107)。
【0047】これによりCPU6はパルスの周期がt0 ,t1 ,t2 ,t3 ,…となるような一定の加速度であらかじめ定められた走査速度まで加速するようにモータ駆動信号211−aを発生する。このとき、位相差検出器217はカウンタ出力209とモータ駆動信号211−aの位相差g0 を検出する。
【0048】一定領域を読み取ると光学スキャナ1は走査開始位置まで戻され、次の走査のために待機する。次に、走査開始要求信号208−bがCPU6に入力される(t108)と、モータ駆動信号211−bはまず一回目と同じく周期t0 で出力される。しかし、この時の位相差g1 が位相差検出器217で検出されると、CPU6はモータ駆動信号211−bの次のパルス周期を
【0049】
【数1】
t1′=t1−(g0−g1) …(1)
に修正する。ただし、修正の以降のパルス周期はt2 ,t3 ,…のように一回目と同じである。これにより、カウンタ出力209に対するモータ駆動信号211−bの位相関係は加速中にモータ駆動信号211−aと同等に修正される。以降、一枚の原稿の走査が終了するまでこれを繰り返すが、三回目のモータ駆動信号211−cで明らかなように、g2 >g1 のときはt1 ″>t1 となる。
【0050】この修正により、画像読み取り領域でのカウンタ出力209と、モータ駆動信号211−a,211−b,211−c,…との位相関係は全て同一となる。
【0051】なお、本実施例では、2周期目で修正を加えているが、一定速度に達する前の任意の一区間で修正すれば良い。但し、
【0052】
【数2】
tk−(g0−gn)>0 …(2)
となる充分遅い区間でなければならない。
【0053】さらに、
【0054】
【数3】
g′=(g0−gn)/i(iは任意の整数) …(3)
として加速中の任意のi区間で
【0055】
【数4】
tk′=tk−g′(kは任意の整数) …(4)
にパルス周期を変更することにより、速度変動を滑らかにすることができる。もちろん、
【0056】
【数5】
(g0−gn)=g′1 +g′2 +…g′i-1 +g′i …(5)
であればg′1 〜g′i は等しくなくてよい。
【0057】
【発明の効果】
1)本発明によれば、原稿画像の読み取り同期信号と光学系の駆動信号との位相関係を一定にした画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法を得ることができる。
【0058】2)その他の本発明によれば、光学系の駆動開始時に原稿画像の読み取り同期信号を初期化することにより、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法が得られる。
【0059】3)また、その他の本発明によれば、スキャナモータの駆動信号の周期を制御することにより、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法が得られる。
【0060】4)更に、その他の本発明によれば、画像領域の一部を読み取る走査を複数回行うことで画像全体を読み取る際にも、上記の両信号の位相関係を一定に保つよう構成した画像読み取り装置およびスキャナモータ駆動方法が得られる。より具体的には、走査開始時あるいは走査開始後読み取り開始前にCCDの駆動信号と駆動モータの駆動信号の同期をとるように構成することで、画像の接続部でも読み取り位置のずれが生じなくなる。
【0061】より具体的には、画像情報保持メモリを少量しか持たない分割走査の画像読み取り装置でも、画像の区切りにズレ・ムラを生じることなく画像を読み取る事が出来るようになり、また有限の画像情報保持メモリでも副走査方向の原稿の長さを制限する事無く画像読み取り出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像読み取り装置のブロック図である。
【図2】第1の実施例におけるCCD駆動部とモータ駆動部のブロック図である。
【図3】図2の駆動信号タイミング図である。
【図4】第2の実施例におけるCCD駆動部とモータ駆動部のブロック図である。
【図5】図4の駆動信号タイミング図である。
【図6】第3の実施例におけるCCD駆動部とモータ駆動部のブロック図である。
【図7】図6の駆動信号タイミング図である。
【図8】従来例におけるモータ駆動信号とCCD駆動信号のタイミング図である。
【符号の説明】
1 光学スキャナ
5 駆動用の光学ステッピングモータ
6 制御部としてのCPU
7 読み取り手段としてのCCDセンサ
201 CCDの駆動クロック発振器
202 同期信号発生手段としてのカウンタ
204 モータ駆動回路
207 CCD駆動クロック
209 CCD同期信号
211 光学モータ駆動信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿画像の情報を同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、前記同期信号に応答して、前記読み取り位置移動手段を始動させるためのモータ駆動信号を発生する同期化手段を具備したことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】 請求項1に記載の同期化手段に替えて、前記読み取り位置移動手段の始動時に前記情報読み取り手段の同期信号を初期化する第2の同期化手段を具備したことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項3】 請求項1に記載の同期化手段に替えて、前記読み取り位置移動手段の駆動信号と前記情報読み取り手段の同期信号の位相差を測定し、該駆動信号の周期を調整することで該位相差を相殺する第2の同期化手段を具備したことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項4】 請求項1〜3において、前記副走査方向の読み取りは1枚の原稿に対して複数回行われることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項5】 請求項1〜3において、1回の副走査方向の読み取り時に原稿の部分領域の情報のみが読み取られることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項6】 原稿画像の情報を同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御する際に、前記同期信号に応答して、前記読み取り位置移動手段を始動させるためのモータ駆動信号を発生することを特徴とするスキャナモータ駆動方法。
【請求項7】 原稿画像の情報を読み取り同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御する際に、前記読み取り位置移動手段の始動時に前記情報読み取り手段の同期信号を初期化することを特徴とするスキャナモータ駆動方法。
【請求項8】 原稿画像の情報を読み取り同期信号に従って順次読み取る情報読み取り手段と、該情報読み取り手段の読み取り方向と直交する副走査方向に読み取り位置を移動・走査させる読み取り位置移動手段とを有する画像読み取り装置において、該読み取り位置移動手段を駆動するためのスキャナモータを制御する際に、前記読み取り位置移動手段の駆動信号と前記情報読み取り手段の同期信号の位相差を測定し、該駆動信号の周期を調整することで該位相差を相殺することを特徴とするスキャナモータ駆動方法。
【請求項9】 請求項6〜8において、前記副走査方向の読み取りは1枚の原稿に対して複数回行われることを特徴とするスキャナモータ駆動方法。
【請求項10】 請求項6〜8において、1回の副走査方向の読み取り時に原稿の部分領域の情報のみが読み取られることを特徴とするスキャナモータ駆動方法。

【図8】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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