説明

画像読取装置、画像読取システム、及び、プログラム

【課題】画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定できるようにする。
【解決手段】原稿の画像を読み取り、画像データを生成する画像読取部4と、画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部12cと、候補ワード記憶部に予め記憶された複数の候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部11aと、表示されたワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、ファイル名を決定するワード選択部11bと、ワード選択部によって決定されたファイル名を画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部11cとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定する画像読取装置、及び、当該画像読取装置を実現するプログラムに関する。
【0002】
また、本発明は、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定する画像読取システム、当該画像読取システムに用いる携帯情報端末を実現するプログラム、及び、当該画像読取システムに用いる画像読取装置を実現するプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
原稿の画像を読み取る画像読取装置としては、例えば、スキャナ装置や、ファクシミリ装置、複合機(Multi Function Printer;以下、「MFP」と称する)等がある。
【0004】
画像読取装置は、画像読取部を有しており、画像読取部によって原稿の画像を光学的に読み取り、原稿の画像データを生成し、ファイル名を画像データに付与して、画像ファイルデータを作成する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
従来の画像読取装置は、ファイル名を画像データに付与する際に、ユーザが読取処理毎に事前に指定したファイル名、又は、装置自身が一定のルールに基づいて自動的に作成したファイル名を、画像データに付与する。
【0006】
なお、従来の画像読取装置は、装置自身がファイル名を作成する場合に、以下のようにして、ファイル名を作成する。すなわち、従来の画像読取装置は、ファイル名の候補となる複数のワード(以下、「候補ワード」と称する)が記憶部に予め登録されており、一定のルールに基づいて、ファイル名に使用する1乃至複数の候補ワードを選択し、選択された複数の候補ワード同士を組み合わせたり、連続番号を、選択された候補ワード又は選択された複数の候補ワード同士の組み合わせに付加したりすることによって、ファイル名を作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−72892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の画像読取装置は、ユーザがファイル名を指定する場合に、ユーザが読取処理毎に事前にファイル名を指定する必要があり、その操作が煩雑であるため、ユーザに負担を強いる、という課題があった。
【0009】
また、従来の画像読取装置は、装置自身がファイル名を作成する場合に、作成されるファイル名が毎回類似したものとなる。例えば、従来の画像読取装置は、複数の候補ワード同士を組み合わせてファイル名を作成する際に、候補ワードの順序を固定してしまうため、作成されるファイル名が毎回類似したものとなる。その結果、従来の画像読取装置は、ユーザが画像データに付与されたファイル名を後から変更する必要があった。そのため、従来の画像読取装置は、利便性が悪い、という課題があった。
【0010】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定する画像読取装置、及び、当該画像読取装置を実現するプログラムを提供することを主な目的とする。
【0011】
また、本発明は、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定する画像読取システム、当該画像読取システムに用いる携帯情報端末を実現するプログラム、及び、当該画像読取システムに用いる画像読取装置を実現するプログラムを提供することも主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するため、第1発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置であって、前記原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部と、前記画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部と、前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部と、前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部とを有する構成とする。
【0013】
この画像読取装置は、表示制御部が、画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードをワード選択ボタンとして表示部に表示させる。これにより、ユーザは、表示部に表示されたワード選択ボタンの中から、ファイル名に使用する候補ワードが表された1乃至複数のボタンを指定ボタンとして選択するだけで、ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。しかも、ユーザは、ユーザが望むワードの順番通りに、ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。
【0014】
そして、この画像読取装置は、ワード選択部が、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、ファイル名を決定する。ここでは、「指定ワード」とは、ファイル名に使用するためにユーザによって指定された候補ワードを意味している。また、「入力」とは、装置内部の構成要素からデータを受け付ける動作と、装置の外部からデータを受信する動作とを含んでいる。
【0015】
この後、この画像読取装置は、ファイル作成部が、ワード選択部によって決定されたファイル名を画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成する。
【0016】
したがって、この画像読取装置は、ユーザが、表示部に表示されたワード選択ボタンの中から所望のボタンを選択するだけで、ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。しかも、そのファイル名は、ユーザが指定した候補ワードの順番通りの構成になる。そのため、この画像読取装置は、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定することができる。
【0017】
また、第2発明は、プログラムであって、原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部と、前記画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部とを有する画像読取装置の制御部を、前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部と、前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部として機能させる構成とする。
このプログラムは、第1発明に係る画像読取装置を実現することができる。
【0018】
また、第3発明は、原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取装置と、当該画像読取装置と通信する携帯情報端末とを有する画像読取システムであって、前記携帯情報端末は、前記画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部と、前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを前記指定ワードとして入力することにより、前記画像データのファイル名を決定するワード選択部と、前記画像読取装置と通信して、前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を前記画像読取装置に送信する携帯情報端末側通信部とを備え、前記画像読取装置は、前記携帯情報端末と通信して、前記携帯情報端末から前記ファイル名を受信する画像読取装置側通信部と、前記原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部と、前記携帯情報端末から受信された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部とを備える構成とする。
【0019】
この画像読取システムは、携帯情報端末の表示制御部が、画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードをワード選択ボタンとして表示部に表示させる。これにより、ユーザは、表示部に表示されたワード選択ボタンの中から、ファイル名に使用する候補ワードが表された1乃至複数のボタンを指定ボタンとして選択するだけで、ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。しかも、ユーザは、ユーザが望むワードの順番通りに、ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。
【0020】
そして、この画像読取システムは、携帯情報端末のワード選択部が、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、ファイル名を決定し、さらに、携帯情報端末の通信部が、ワード選択部によって決定されたファイル名を画像読取装置に送信する。ここでは、「指定ワード」とは、ファイル名に使用するためにユーザによって指定された候補ワードを意味している。
【0021】
この後、この画像読取システムは、画像読取装置の通信部が、携帯情報端末からファイル名を受信する。そして、この画像読取システムは、画像読取装置のファイル作成部が、携帯情報端末から受信されたファイル名を画像読取部によって読み取られた画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成する。
【0022】
したがって、この画像読取システムは、ユーザが、携帯情報端末の表示部に表示されたワード選択ボタンの中から所望のボタンを選択するだけで、ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。しかも、そのファイル名は、ユーザが指定した候補ワードの順番通りの構成になる。そのため、この画像読取システムは、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定することができる。
【0023】
また、第4発明は、プログラムであって、原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取装置と通信して、1乃至複数の指定ワードに基づいて決定される当該画像データのファイル名を当該画像読取装置に送信する携帯情報端末側通信部と、当該画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部とを有する携帯情報端末の制御部を、前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを前記指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部として機能させる構成とする。
このプログラムは、第3発明に係る画像読取システムに用いる携帯情報端末を実現することができる。
【0024】
また、第5発明は、プログラムであって、携帯情報端末と通信して、当該携帯情報端末からファイル名を受信する画像読取装置側通信部と、原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部とを有する画像読取装置の制御部を、前記携帯情報端末から受信された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部として機能させる構成とする。
このプログラムは、第3発明に係る画像読取システムに用いる画像読取装置を実現することができる。
【発明の効果】
【0025】
第1発明によれば、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定する画像読取装置を提供することができる。
また、第2発明によれば、第1発明に係る画像読取装置を実現するプログラムを提供することができる。
また、第3発明によれば、携帯情報端末と画像読取装置とを有し、読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定する画像読取システムを提供することができる。
また、第4発明によれば、第3発明に係る画像読取システムに用いる携帯情報端末を実現するプログラムを提供することができる。
また、第5発明によれば、第3発明に係る画像読取システムに用いる画像読取装置を実現するプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態1に係る画像読取装置の構成を示す図(1)である。
【図2】実施形態1に係る画像読取装置の構成を示す図(2)である。
【図3】実施形態1に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施形態1で用いる表示画面の一例を示す図である。
【図5】実施形態2に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。
【図6A】実施形態2で用いる表示画面の一例を示す図(1)である。
【図6B】実施形態2で用いる表示画面の一例を示す図(2)である。
【図7】実施形態3に係る画像読取装置の構成を示す図である。
【図8A】実施形態3に係る画像読取装置の動作を示すフローチャート(1)である。
【図8B】実施形態3に係る画像読取装置の動作を示すフローチャート(2)である。
【図9】実施形態3で用いる表示画面の一例を示す図(1)である。
【図10】実施形態3で用いる表示画面の一例を示す図(2)である。
【図11】実施形態4に係る画像読取システムの構成を示す図(1)である。
【図12】実施形態4に係る画像読取システムの構成を示す図(2)である。
【図13A】実施形態4に係る画像読取システムの動作を示すフローチャート(1)である。
【図13B】実施形態4に係る画像読取システムの動作を示すフローチャート(2)である。
【図13C】実施形態4に係る画像読取システムの動作を示すフローチャート(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0028】
[実施形態1]
<画像読取装置の構成>
画像読取装置は、原稿の画像を読み取り、読み取られた原稿の画像ファイルデータを作成する装置である。画像読取装置としては、例えば、スキャナ装置や、ファクシミリ装置、複合機(Multi Function Printer;以下、「MFP」と称する)等がある。
【0029】
画像読取装置は、スキャナ装置やファクシミリ装置、MFP等として構成されている場合に、ネットワークを介して、画像ファイルデータを図示せぬ外部の機器(例えば、パーソナルコンピュータやプリンタ等の画像受信装置)に送信する画像送信装置として機能することができる。
【0030】
また、画像読取装置は、スキャナ装置やMFP等として構成されている場合で、かつ、記憶媒体(例えば、メモリ部材や光学媒体等)のリーダライタを有している場合に、画像ファイルデータを記憶媒体に記憶させる画像記録装置として機能することができる。
【0031】
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態1に係る画像読取装置の構成につき説明する。図1及び図2は、それぞれ、実施形態1に係る画像読取装置の構成を示す図である。ここでは、画像読取装置1がMFPとして構成されている場合を想定して説明する。以下、画像読取装置1を「MFP1」と称する。図1は、MFP1の外観を示している。図2は、MFP1の機能ブロックを示している。
【0032】
図1に示すように、MFP1は、表示部2、入力部3、及び、画像読取部4を有している。また、MFP1は、画像読取部4で読み取られた画像データや図示せぬ受信部で受信された画像データを印刷する図示せぬ印刷部を有している。MFP1は、ネットワーク91を介して、図示せぬ外部の機器(例えば、パーソナルコンピュータやプリンタ等の画像受信装置)と通信可能に接続されている。
【0033】
表示部2は、各種の情報を表示する構成要素である。表示部2は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ;Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)等によって構成される。ここでは、表示部2は、LCDによって構成されている場合を想定して説明する。
【0034】
入力部3は、各種の情報を入力する構成要素である。入力部3は、例えば、表示部2の上に設けられたタッチパネルや、表示部2とは異なる場所に設けられたカーソルキーや決定ボタン等の入力手段によって構成される。ここでは、入力部3は、タッチパネルによって構成されている場合を想定して説明する。
【0035】
画像読取部4は、原稿の画像を読み取り、読み取られた原稿の画像データを生成する構成要素である。ここでは、画像読取部4は、原稿の画像を光学的に読み取る構成となっており、そのための機構として、ガラス台の上に載置(セット)された原稿の画像を光学センサによって読み取るフラットベッド(Flat Bed;FB)、及び、原稿を搬送しながら、搬送中の原稿の画像を光学センサによって読み取る自動原稿搬送装置(Auto Document Feeder;ADF)の双方を備えている場合を想定して説明する。
【0036】
図2に示すように、MFP1は、表示部2、入力部3、及び、画像読取部4に加え、制御部11、記憶部12、及び、ファイル送信部13を有している。ただし、ファイル送信部13は、外部の機器からデータを受信する機能を有していてもよい。
【0037】
制御部11は、CPUによって構成され、記憶部12の後記するプログラム記憶部12aに予め記憶された図示せぬ制御プログラムを実行することにより、表示制御部11a、ワード選択部11b、及び、ファイル作成部11cとして機能する。
【0038】
表示制御部11aは、各種の画面や情報を表示部2に表示させる機能手段である。表示制御部11aは、記憶部12の後記する画面フォーム記憶部12bから様々な画面のフォームデータを読み出して表示部2に表示させる。
【0039】
例えば、表示制御部11aは、画像読取部4に原稿の画像の読取処理を実行させる場合に、画面フォーム記憶部12bから図4に示す指定ワード選択画面101のフォームデータを読み出す。また、このとき、表示制御部11aは、ワード選択部11bから、記憶部12の後記する候補ワード記憶部12cに予め記憶されている、画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数のワードを表すデータ(以下、「候補ワード」と称する)を取得する。
【0040】
図4は、実施形態1で用いる表示画面の一例を示す図である。図4は、指定ワード選択画面101の一例を示している。「指定ワード選択画面101」は、「候補ワード」の中から画像データのファイル名として又はその一部として実際に使用するワードをユーザに指定させるための選択画面である。以下、ユーザによって指定されたワードを「指定ワード」と称する。
【0041】
「指定ワード選択画面101」は、「候補ワード(すなわち、画像データのファイル名として又はその一部として使用可能なワード)」を選択可能に表す複数のボタン(以下、「ワード選択ボタン110」と称する)が一覧表示された構成となっている。
【0042】
図4に示す例では、「指定ワード選択画面101」は、ワード選択ボタン110に加え、取消ボタン111、決定ボタン112、及び、指定ファイル名表示欄113を備えた構成となっている。
【0043】
「取消ボタン111」は、ユーザの操作の取り消し指示を入力するためのボタンである。
「決定ボタン112」は、ユーザの操作の決定指示を入力するためのボタンである。
「指定ファイル名表示欄113」は、ユーザによって指定されたファイル名(以下、「指定ファイル名」と称する)が表示される欄である。「指定ファイル名表示欄113」は、指定ワードとしてユーザに選択された候補ワードが表示される。その指定ファイル名表示欄113に表示された指定ワードが、指定ファイル名となる。指定ファイル名は、指定ワードが複数存在する場合に、複数の指定ワードが連結された構成となる。
【0044】
表示制御部11aは、画面フォーム記憶部12bから図4に示す指定ワード選択画面101のフォームデータを読み出すとともに、ワード選択部11bから複数の候補ワードを表すデータ(以下、「候補ワードデータ」と称する)を取得すると、候補ワードの画像を指定ワード選択画面101のフォームデータに含まれているワード選択ボタン110の画像に合成して、指定ワード選択画面101を生成する。そして、表示制御部11aは、生成された指定ワード選択画面101を表示部2に表示させる。
【0045】
ワード選択部11bは、画像データに付与するファイル名(ここでは、ユーザによって指定された指定ファイル名)を決定する機能手段である。ユーザは、表示部2に表示された指定ワード選択画面101を参照して、指定ワード選択画面101に一覧表示された複数のワード選択ボタン110の中から所望の候補ワードを表す1乃至複数のボタンを選択(押下)する。ワード選択部11bは、ユーザによって選択された1乃至複数のボタン(以下、「指定ボタン」と称する)によって表される候補ワードを指定ワードとして受け付ける。
【0046】
なお、「受け付け」とは、データ(ここでは、指定ワードとしての候補ワードデータ)を記憶部12に一時的に格納する動作を意味している。
【0047】
具体的には、MFP1は、ユーザが指定ワード選択画面101に表示された複数のワード選択ボタン110(図4参照)の中からいずれかのボタンを選択する度に、入力部3が選択されたボタンの座標位置を表すデータ(以下、「座標位置データ」と称する)をワード選択部11bに出力する。
【0048】
ワード選択部11bは、入力部3から座標位置データが入力されると、表示制御部11aから表示中の指定ワード選択画面101のデータを取得して、座標位置データに基づいて、該当する座標位置に対応するワード選択ボタン110によって表される候補ワードを特定し、その候補ワードを指定ワードとして受け付ける。以下、「受け付け」を「入力」と称する場合もある。
【0049】
なお、このとき、ワード選択部11bは、入力部3から座標位置データが入力されると、座標位置データを表示制御部11aに出力して、座標位置データに基づいて、表示制御部11aから該当する座標位置に対応するワード選択ボタン110によって表されている候補ワードデータを取得し、その候補ワードデータに基づいて、該当する候補ワードを特定し、その候補ワードを指定ワードとして受け付けるようにしてもよい。
【0050】
MFP1は、ユーザが指定ワード選択画面101に表示された決定ボタン112(図4参照)を選択するまで、このような処理を繰り返す。これにより、ワード選択部11bは、1乃至複数の指定ワードを受け付ける。
【0051】
ワード選択部11bは、指定ワードを受け付けると、受け付けられた指定ワードを指定ファイル名と見なし、受け付けられた指定ワードに基づいて指定ファイル名を作成する。そして、ワード選択部11bは、作成された指定ファイル名のデータを表示制御部11aに出力する。これに応答して、表示制御部11aは、ワード選択部11bによって受け付けられた指定ワードを指定ファイル名として指定ファイル名表示欄113に表示する。
【0052】
また、ワード選択部11bは、複数の指定ワードを受け付けた場合に、受け付けられた複数の指定ワードを順次連結して、指定ファイル名を作成する。そして、ワード選択部11bは、作成された指定ファイル名のデータを表示制御部11aに出力する。これに応答して、表示制御部11aは、ワード選択部11bによって受け付けられた複数の指定ワードが連結されたファイル名を指定ファイル名として指定ファイル名表示欄113に表示する。
【0053】
この後、ワード選択部11bは、ユーザによって決定ボタン112(図4参照)が押下されると、表示制御部11aから指定ワード選択画面101の指定ファイル名表示欄113に表示されている指定ファイル名を取得する。ワード選択部11bは、表示制御部11aから取得された指定ファイル名を画像データに付与するファイル名に決定し、その指定ファイル名をファイル作成部11cに出力する。
【0054】
ファイル作成部11cは、ワード選択部11bによって決定された指定ファイル名を、画像読取部4によって読み取られた原稿の画像データに付与する機能手段である。
【0055】
記憶部12は、ROM等の読み出し専用の不揮発性メモリや、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ、ハードディスク等の記憶装置によって構成されている。記憶部12は、記憶領域として、プログラム記憶部12a、画面フォーム記憶部12b、及び、候補ワード記憶部12cが設けられている。
【0056】
プログラム記憶部12aは、各種のプログラム(例えば、制御部11を表示制御部11a、ワード選択部11b、及び、ファイル作成部11cとして機能させる図示せぬ制御プログラム)が記憶される記憶領域である。
【0057】
画面フォーム記憶部12bは、各種の画面(例えば、図4に示す指定ワード選択画面101)のフォームデータが予め記憶される記憶領域である。
【0058】
候補ワード記憶部12cは、ファイル名を構成するワードのうち、使用頻度の高い複数のワードが候補ワードとして予め記憶される記憶領域である。
【0059】
ファイル送信部13は、ネットワーク91を介して、ファイル作成部11cによって作成された画像ファイルデータを図示せぬ外部の機器に送信する機能手段である。ファイル送信部13は、ファイル作成部11cから画像ファイルデータを送信用ファイルデータとして受け取り、ネットワーク91を介して、画像ファイルデータを外部の機器に送信する。なお、送信方法としては、LAN(Local Area Network)を使用した電子メール送信や、FTP(File Transfer Protocol)送信、CIFS(Common Internet File System)送信、電話回線とモデムとを使用したデータ通信等が挙げられる。
【0060】
<画像読取装置の動作>
以下、図3及び図4を参照して、MFP1の動作につき説明する。図3は、実施形態1に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。図4は、前記した通り、実施形態1で用いる表示画面の一例を示す図である。
【0061】
なお、MFP1は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、図2には、各構成要素が各種のデータを後段の構成要素にダイレクトに出力するように描かれている。しかしながら、実際には、各構成要素は、記憶部12を介して、各種のデータを後段の構成要素に出力する。すなわち、前段の構成要素が各種のデータを記憶部12に一旦格納し、後段の構成要素がそのデータを記憶部12から読み出す。これらの一連の動作は、読み出し自在に、プログラム記憶部12aに予め格納されている制御プログラムによって規定されている。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
【0062】
(画像読取装置の動作の概要)
以下、MFP1の動作の概略につき説明する。ここでは、MFP1が画像ファイルデータを作成して所定の画像受信装置(図示せず)に送信する場合を想定して説明する。
【0063】
(1)まず、ユーザは、MFP1の画像読取部4のフラットベット(FB)又は自動原稿搬送装置(ADF)のいずれか一方に原稿をセットする。これに応答して、MFP1は、表示制御部11aが指定ワード選択画面101(図4参照)を表示部2に表示させる。
【0064】
(2)次に、ユーザは、指定ワード選択画面101に一覧表示されている複数のワード選択ボタン110(図4参照)の中から、所望の候補ワードが表示された1乃至複数のボタンを選択する。MFP1のワード選択部11bは、候補ワードが選択される度に、選択された候補ワードを指定ワードとして受け付ける。
【0065】
(3)MFP1は、ユーザが指定ワード選択画面101に表示されている決定ボタン112(図4参照)を押下すると、ワード選択部11bが受け付けられた1乃至複数の指定ワードに基づいて、指定ファイル名を決定する。そして、MFP1は、画像読取部4が原稿の画像の読取処理を開始して、原稿の画像データを生成する。このとき生成された画像データは、記憶部12の図示せぬ記憶領域に一時的に格納される。
【0066】
なお、読取処理は、ユーザが決定ボタン112を押下すると、表示制御部11aが読取処理の開始をMFP1に指示する読取ボタン(図示せず)を表示部2に表示させ、ユーザがその読取ボタンを押下することによって、行われるようにしてもよい。
【0067】
(4)MFP1は、原稿の画像データが生成されると、ファイル作成部11cが、ワード選択部11bによって決定された指定ファイル名を画像データに付与して、画像ファイルデータを作成する。この後、MFP1は、ファイル送信部13が、ネットワーク91を介して、作成された画像ファイルデータを所定の画像受信装置(図示せず)に送信する。
【0068】
(画像読取装置の動作の詳細)
以下、MFP1の動作の詳細につき説明する。MFP1は、ユーザが画像読取部4のフラットベット(FB)又は自動原稿搬送装置(ADF)のいずれか一方に原稿をセットすることにより、動作を開始する。
【0069】
図3に示すように、MFP1は、まず、表示制御部11aが、画面フォーム記憶部12bから指定ワード選択画面101(図4参照)のフォームデータを読み出す。また、ワード選択部11bが、候補ワード記憶部12cからファイル名としてよく使用される候補ワードデータを読み出して、表示制御部11aに出力する(S105)。
【0070】
表示制御部11aは、ワード選択部11bから候補ワードデータが入力されると、候補ワードの画像を指定ワード選択画面101のフォームデータに含まれているワード選択ボタン110の画像に合成して、指定ワード選択画面101を生成する。そして、表示制御部11aは、生成された指定ワード選択画面101を表示部2に表示させる(S110)。
【0071】
ユーザは、表示された指定ワード選択画面101を参照して、指定ワード選択画面101に表示された、いずれかのボタンを押下する。MFP1は、入力部3が押下されたボタンの座標位置を表す座標位置データをワード選択部11bに出力する。これに応答して、ワード選択部11bは、入力受付処理を実行する(S115)。
【0072】
入力受付処理では、ワード選択部11bは、表示制御部11aから表示中の指定ワード選択画面101のデータを取得して、座標位置データが表す座標位置に対応するボタンが何のボタンであるのかを判定する(以下、同様)。これによって、ワード選択部11bは、入力されたボタンが何のボタンであるのかを判定する(S120)。
【0073】
なお、このとき、ワード選択部11bは、入力部3から入力された座標位置データを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aから座標位置データが表す座標位置に対応するボタンのデータを取得し、そのボタンのデータに基づいて、座標位置データが表す座標位置に対応するボタンが何のボタンであるのかを判定するようにしてもよい(以下、同様)。
【0074】
S120の判定で、入力されたボタンがワード選択ボタン110(図4参照)である場合に、ワード選択部11bは、そのワード選択ボタン110によって表されている候補ワードを特定し、その候補ワードを指定ワードとして受け付ける。
【0075】
ワード選択部11bは、候補ワードを指定ワードとして受け付けると、入力部3から入力された座標位置データを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aに、座標位置データが表す座標位置に対応するボタン(ここでは、指定ワードとして受け付けられた候補ワードのワード選択ボタン110)の強調表示の指示を出力する。これに応答して、表示制御部11aは、指定ワードとして受け付けられた候補ワードのワード選択ボタン110(以下、「指定ボタン」と称する)が強調表示された指定ワード選択画面101を生成して、表示部2に表示させる(S125)。これにより、指定ボタンが、強調表示される。なお、「強調表示」の方法としては、指定ボタンの色を変更したり、指定ボタンを反転表示したりする等の方法が挙げられる。
【0076】
図4に示す例では、指定ボタンとして、ハッチングが付されたワード選択ボタン110(すなわち、「今日の日付」を表すワード選択ボタン110a、「PJ−A(プロジェクト−A)」を表すワード選択ボタン110b、及び、「議事録」を表すワード選択ボタン110c)が示されている。
【0077】
S125の後、ワード選択部11bは、既に受け付けられた指定ワード(以下、「既指定ワード」と称する)が存在するか否かを判定する(S130)。このS130の判定は、例えば、既指定ワードが記憶部12に格納されているか否かを判定することによって行うことができる。
【0078】
S130の判定は、ユーザが指定ワード選択画面101で指定ファイル名として1回目の指定ワードを選択する場合(すなわち、ユーザが指定ファイル名の先頭の指定ワードを選択する場合)に、既指定ワードが存在しない(“No”)と判定される。この場合に、ワード選択部11bは、ユーザによって今回選択された指定ワードを指定ファイル名と見なし、選択された指定ワードに基づいて指定ファイル名を作成する。そして、ワード選択部11bは、作成された指定ファイル名のデータを記憶部12に一時的に格納するとともに、作成された指定ファイル名のデータを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aに、指定ファイル名の指定ファイル名表示欄113への表示の指示を出力する。
【0079】
以下、「ユーザによって今回選択された指定ワードを指定ファイル名と見なし、選択された指定ワードに基づいて指定ファイル名を作成する」動作を「指定ワードによる指定ファイル名の作成」動作と称する。
【0080】
表示制御部11aは、指示に応答して、指定ファイル名が指定ファイル名表示欄113に表示された指定ワード選択画面101(図4参照)を生成して、表示部2に表示させる(S135)。これにより、指定ファイル名が、指定ファイル名表示欄113に表示される。
【0081】
例えば、ユーザが1回目の指定ワード(すなわち、指定ファイル名の先頭の指定ワード)として「今日の日付」を表すワード選択ボタン110aを選択した場合に、「今日の日付」を表す指定ファイル名が、指定ファイル名表示欄113に表示される。具体的には、「今日の日付」が2010年04月16日である場合に、指定ファイル名として「100416」が、指定ファイル名表示欄113に表示される。なお、この表示の形式は、一例に過ぎず、運用に応じて適宜変更することができる。
この後、処理は、S115に戻る。その結果、MFP1は、S115以降の処理(具体的にはS115〜S130、及び、S140の処理)を繰り返し実行する。
【0082】
一方、S130の判定は、ユーザが指定ファイル名として2回目以降の指定ワードを選択する場合(すなわち、ユーザが指定ファイル名の先頭以外の指定ワードを選択する場合)に、既指定ワードが存在する(“Yes”)と判定される。この場合に、ワード選択部11bは、既指定ワードの後にユーザによって今回選択された指定ワードを連結することによって、指定ファイル名を作成する。そして、ワード選択部11bは、作成された指定ファイル名のデータを記憶部12に一時的に格納するとともに、作成された指定ファイル名のデータを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aに、指定ファイル名の指定ファイル名表示欄113への表示の指示を出力する。
【0083】
以下、「既指定ワードの後にユーザによって今回選択された指定ワードを連結することによって、指定ファイル名を作成する」動作を「指定ワード連結による指定ファイル名の作成」動作と称する。
【0084】
表示制御部11aは、指示に応答して、指定ファイル名が指定ファイル名表示欄113に表示された指定ワード選択画面101(図4参照)を生成して、表示部2に表示させる(S140)。これにより、指定ファイル名が、指定ファイル名表示欄113に表示される。
【0085】
例えば、ユーザが2回目の指定ワード(すなわち、指定ファイル名の先頭から2番目の指定ワード)として「PJ−A(プロジェクト−A)」を表すワード選択ボタン110bを選択した場合に、指定ワード「今日の日付」と指定ワード「PJ−A」とが連結された指定ファイル名が、指定ファイル名表示欄113に表示される。具体的には、指定ファイル名として「100416PJ−A」が、指定ファイル名表示欄113に表示される。なお、この表示の形式は、一例に過ぎず、運用に応じて適宜変更することができる。
【0086】
この後、処理は、S115に戻る。その結果、MFP1は、S115以降の処理(具体的にはS115〜S130、及び、S140の処理)を繰り返し実行する。なお、例えば、ユーザが3回目の指定ワード(すなわち、指定ファイル名の先頭から3番目の指定ワード)として「議事録」を表すワード選択ボタン110cを選択した場合に、指定ファイル名として「100416PJ−A議事録」が、指定ファイル名表示欄113に表示される。
【0087】
したがって、MFP1は、ユーザが1つの指定ワードを選択した場合に、今回選択された指定ワードのみを指定ファイル名として指定ファイル名表示欄113に表示し、また、ユーザが複数の指定ワードを選択した場合に、複数の指定ワードが連結された指定ファイル名を指定ファイル名表示欄113に表示する。なお、MFP1は、指定ワードとして同じ候補ワードを繰り返し選択することも可能である。
【0088】
S120の判定で、入力されたボタンが取消ボタン111(図4参照)である場合に、ワード選択部11bは、指定ボタンの強調表示を解除する指示を表示制御部11aに出力する。これに応答して、表示制御部11aは、S125で行われた指定ボタンの強調表示を解除する(S145)。
【0089】
次に、ワード選択部11bは、記憶部12に一時的に格納された指定ワード及び指定ファイル名のデータをクリア(消去)するとともに、指定ファイル名表示欄113に表示された指定ファイル名をクリアする指示を表示制御部11aに出力する。これに応答して、表示制御部11aは、指定ファイル名表示欄113に表示された指定ファイル名をクリアする(S150)。
この後、処理は、S115に戻る。その結果、MFP1は、S115以降の処理(具体的にはS115〜S130、及び、S140の処理)を繰り返し実行する。
【0090】
S120の判定で、入力されたボタンが決定ボタン112(図4参照)である場合に、ワード選択部11bは、原稿の画像の読取処理の実行指示を画像読取部4(図2参照)に出力するとともに、記憶部12に一時的に格納された指定ファイル名のデータをファイル作成部11c(図2参照)に出力する。これに応答して、画像読取部4は、原稿の画像を読み取り、画像データを生成する(S155)。
【0091】
ファイル作成部11cは、画像データが生成されると、指定ファイル名を画像データに付与して、画像ファイルデータを作成する(S160)。
【0092】
ファイル送信部13(図2参照)は、画像ファイルデータが作成されると、作成された画像ファイルデータを所定の画像受信装置(図示せず)に送信する(S165)。これにより、MFP1は、動作を終了する。
【0093】
このようなMFP1は、表示制御部11aが、画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードをワード選択ボタン110として表示部2に表示させる。これにより、ユーザは、表示部2に表示されたワード選択ボタン110の中から、ファイル名に使用する候補ワードが表された1乃至複数のボタンを選択するだけで、指定ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。しかも、ユーザは、ユーザが望むワードの順番通りに、指定ファイル名に使用する候補ワードを指定することができる。すなわち、MFP1は、指定ファイル名に対し、ユーザが望む順番で候補ワードを配列させることができる。例えば、図4に示すように、ユーザは、「今日の日付」を優先して指定ファイル名を指定したい場合に、「今日の日付」を表すワード選択ボタン110aを選択し、その後に、他のワード選択ボタン110を選択するによって、ユーザが望む順番で候補ワードを配列させることができる。
【0094】
また、MFP1は、例えば、図4に示すように、既に選択されたワード選択ボタン110の全てを指定ボタンとして同時に強調表示するとともに、指定ワードとして受け付けられた候補ワードを連結することによって作成された指定ファイル名を指定ファイル名表示欄113に表示する。
【0095】
これにより、MFP1は、ユーザが指定ワードとして既に受け付けられた候補ワードを意図せずに重複して選択するのを防止することができる。
また、ユーザは、強調したい候補ワードが存在する場合に、強調表示された指定ボタンを目印にして、意図的に重複して指定ボタンを選択することができる。そのため、MPF1は、強調したい候補ワードが重複して含まれている指定ファイル名を容易に作成できるように、ユーザを誘導することもできる。
【0096】
以上の通り、本実施形態1に係るMFP1によれば、光学的に読み取られた原稿の画像データに付与するファイル名を、ユーザが望むワードの順番通りに簡単な操作で指定することができる。そのため、MFP1によれば、従来の画像読取装置と異なり、ユーザが画像データに付与されたファイル名を後から変更する必要がなくなり、これにより、利便性を向上させることができる。
【0097】
[実施形態2]
本実施形態2に係る画像読取装置としてのMFP(以下、「MFP1A(図示せず)」と称する)は、実施形態1に係るMFP1と比較すると、ワード選択ボタン110をスクロール可能でかつ選択可能に一覧表示させる(図6A参照)点で相違している。
【0098】
本実施形態2に係るMFP1A(図示せず)は、構成が実施形態1に係るMFP1(図1及び図2参照)と同じであるが、動作が実施形態1に係るMFP1と一部異なる。以下、図5及び図6Aを参照して、本実施形態2に係るMFP1Aの動作につき説明する。図5は、実施形態2に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。図6Aは、実施形態2で用いる表示画面の一例を示す図である。
【0099】
ここでは、本実施形態2に係るMFP1Aの動作について、実施形態1に係るMFP1と相違する動作を重点的に説明し、実施形態1に係るMFP1と同様の動作(図3参照)については、前記した実施形態1に係るMFP1の動作を本実施形態2に係るMFP1Aの動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
【0100】
図5に示すように、本実施形態2に係るMFP1Aの動作は、実施形態1に係るMFP1の動作(図3参照)と比較すると、(1)S110及びS120の処理の代わりに、S110a及びS120aの処理が行われる点、及び、(2)S120aとS125との間でS121の判定処理が行われ、S121の判定で“Yes”の場合に、S125の処理が行われ、一方、S121の判定で“No”の場合に、S122の処理が行われる点で相違する。
【0101】
すなわち、本実施形態2では、S110aにおいて、表示制御部11aは、ワード選択部11bから候補ワードデータが入力されると、候補ワードの画像を指定ワード選択画面101A(図6A参照)のフォームデータに含まれているワード選択ボタン110の画像に合成して、指定ワード選択画面101Aを生成する。そして、表示制御部11aは、生成された指定ワード選択画面101Aを表示部2に表示させる。
【0102】
なお、「指定ワード選択画面101A」は、実施形態1で用いられた指定ワード選択画面101(図4参照)に対し、スクロールボタン121が付加された構成となっている。「スクロールボタン121」は、より多くの候補ワードを表示することができるように、ワード選択ボタン110をスクロール表示させるためのボタンである。
【0103】
また、本実施形態2では、S120aにおいて、ワード選択部11bは、入力されたボタンが何のボタンであるのかを判定する。このとき、ワード選択部11bは、入力されたボタンの種類として、(1)ワード選択ボタン110又はスクロールボタン121、(2)取消ボタン111、及び、(3)決定ボタン112の3種類に大別して判定する。そして、S120aの判定で、入力されたボタンがワード選択ボタン110又はスクロールボタン121であると判定された場合に、処理は、S121に進む。なお、S120aの判定で、入力されたボタンが取消ボタン111であると判定された場合に、処理は、S145に進む。また、S120aの判定で、入力されたボタンが決定ボタン112であると判定された場合に、処理は、S155に進む。
【0104】
本実施形態2では、S121において、ワード選択部11bは、入力されたボタンがワード選択ボタン110であるのか又はスクロールボタン121であるのかを判定する。S121の判定で、入力されたボタンがワード選択ボタン110であると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S125に進む。一方、S121の判定で、入力されたボタンがスクロールボタン121であると判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S122に進む。
【0105】
本実施形態2では、S122において、ワード選択部11bは、スクロールボタン121によって指定された領域のスクロール表示の指示を表示制御部11aに出力する。これに応答して、表示制御部11aは、スクロールボタン121によって指定された領域のワード選択ボタン110がスクロールボタン121のマークの方向にスクロールされた指定ワード選択画面101Aを生成して、表示部2に表示させる(S122)。これにより、スクロールボタン121によって指定された領域のワード選択ボタン110が、スクロール表示される。
この後、処理は、S115に戻る。その結果、MFP1Aは、S115以降の処理を繰り返し実行する。
【0106】
このようなMFP1Aは、候補ワードをスクロール表示することができるため、ユーザの望む候補ワードの選択肢を増やすことができ、その結果、より利便性を向上させることができる。
【0107】
なお、MFP1Aは、実施形態1に係るMFP1と同様に、指定ワードとして同じ候補ワードを繰り返し選択することが可能である。図6Bは、実施形態2で用いる表示画面の一例を示す図である。図6Bは、「今日の日付」を表すワード選択ボタン110a及び「PJ−A(プロジェクト−A)」を表すワード選択ボタン110bがユーザによって選択された後に、再び、「今日の日付」を表すワード選択ボタン110aがユーザによって選択された場合の例を示している。
【0108】
MFP1Aは、図6Bに示すように、既に選択されたワード選択ボタン110の全てを指定ボタンとして同時に強調表示するとともに、指定ワードとして受け付けられた候補ワードを連結することによって作成された指定ファイル名を指定ファイル名表示欄113に表示する。
【0109】
ユーザは、強調したい候補ワードが存在する場合に、強調表示された指定ボタンを目印にして、意図的に重複して指定ボタンを選択することができる。そのため、MPF1は、強調したい候補ワードが重複して含まれている指定ファイル名を容易に作成できるように、ユーザを誘導することができる。
【0110】
以上の通り、本実施形態2に係るMFP1Aによれば、実施形態1に係るMFP1の効果に加え、候補ワードをスクロール表示することができるため、ユーザの望む候補ワードの選択肢を増やすことができ、その結果、より利便性を向上させることができる。
【0111】
[実施形態3]
本実施形態3に係る画像読取装置としてのMFP(以下、「MFP1B(図7参照)」と称する)は、実施形態1に係るMFP1(図2参照)と比較すると、制御部11Bが、表示制御部11a、ワード選択部11b、及び、ファイル作成部11cとして機能するとともに、候補ワード登録部11dとしても機能する点で相違している。なお、図7は、実施形態3に係る画像読取装置の構成を示す図である。
【0112】
候補ワード登録部11dは、新規の候補ワードを候補ワード記憶部12cに追加登録する機能手段である。候補ワード登録部11dは、指定ファイル名を構成する指定ワードのうち、使用頻度の1乃至高い複数の指定ワードを新規の候補ワードとして候補ワード記憶部12cに追加登録する。
【0113】
なお、実施形態3では、候補ワード記憶部12cは、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ、又は、ハードディスク等の記憶装置によって構成されている。
【0114】
以下、図8A、図8B、図9、及び、図10を参照して、本実施形態3に係るMFP1Bの動作につき説明する。図8A及び図8Bは、それぞれ、実施形態3に係る画像読取装置の動作を示すフローチャートである。図9及び図10は、それぞれ、実施形態3で用いる表示画面の一例を示す図である。ここでは、本実施形態3に係るMFP1Bの動作について、実施形態1に係るMFP1と相違する動作を重点的に説明し、実施形態1に係るMFP1と同様の動作(図3参照)については、前記した実施形態1に係るMFP1の動作を本実施形態3に係るMFP1Bの動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
【0115】
図8Aに示すように、本実施形態3に係るMFP1Bの動作は、実施形態1に係るMFP1の動作(図3参照)と比較すると、(1)S110及びS120の処理の代わりに、S110b及びS120bの処理が行われる点、及び、(2)S120bとS125との間でS205の判定処理が行われ、S205の判定で“Yes”の場合に、S125の処理が行われ、一方、S205の判定で“No”の場合に、S210の処理が行われる点で相違する。
【0116】
すなわち、本実施形態3では、S110bにおいて、表示制御部11aは、ワード選択部11bから候補ワードデータが入力されると、候補ワードの画像を指定ワード選択画面101B(図9参照)のフォームデータに含まれているワード選択ボタン110の画像に合成して、指定ワード選択画面101Bを生成する。そして、表示制御部11aは、生成された指定ワード選択画面101Bを表示部2に表示させる。
【0117】
なお、「指定ワード選択画面101B」は、実施形態1で用いられた指定ワード選択画面101(図4参照)に対し、登録ボタン131が付加された構成となっている。「登録ボタン131」は、新規の候補ワードを追加登録するための画面(以下、「候補ワード登録画面201(図10参照)」と称する)を表示部2に表示させるためのボタンである。
【0118】
図10に示す例では、「候補ワード登録画面201」は、文字ボタン210、取消ボタン211、登録ボタン212、及び、入力文字表示欄213を備えた構成となっている。
【0119】
「文字ボタン210」は、新規に登録される候補ワードを構成する文字を入力するためのボタンである。
「取消ボタン211」は、ユーザの操作の取り消し指示を入力するためのボタンである。
「登録ボタン212」は、新規の候補ワードの登録指示を入力するためのボタンである。
「入力文字表示欄213」は、新規に登録される候補ワードとして、ユーザによって入力された文字の列が表示される欄である。以下、ユーザによって入力された文字を「入力文字」と称する。また、入力文字の列を「入力文字列」と称する。入力文字表示欄213に表示された入力文字又は入力文字列が、候補ワードとして候補ワード記憶部12c(図7参照)に登録されるワードとなる。
【0120】
また、本実施形態3では、S120bにおいて、ワード選択部11bは、入力されたボタンが何のボタンであるのかを判定する。このとき、ワード選択部11bは、入力されたボタンの種類として、(1)ワード選択ボタン110又は登録ボタン131、(2)取消ボタン111、及び、(3)決定ボタン112の3種類に大別して判定する。そして、S120bの判定で、入力されたボタンがワード選択ボタン110又は登録ボタン131であると判定された場合に、処理は、S205に進む。なお、S120bの判定で、入力されたボタンが取消ボタン111であると判定された場合に、処理は、S145に進む。また、S120bの判定で、入力されたボタンが決定ボタン112であると判定された場合に、処理は、S155に進む。
【0121】
本実施形態3では、S205において、ワード選択部11bは、入力されたボタンがワード選択ボタン110であるのか又は登録ボタン131であるのかを判定する。S205の判定で、入力されたボタンがワード選択ボタン110であると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理は、S125に進む。一方、S205の判定で、入力されたボタンが登録ボタン131であると判定された場合(“No”の場合)に、処理は、S210に進む。
【0122】
本実施形態3では、S210において、候補ワードの登録処理が行われる。S210の「候補ワードの登録処理」は、図8Bに示すサブルーチンプログラムとしての処理に従って行われる。
【0123】
具体的には、図8Bに示すように、MFP1Bは、まず、表示制御部11aが、画面フォーム記憶部12bから候補ワード登録画面201(図10参照)のフォームデータを読み出し(S305)、候補ワード登録画面201を表示部2に表示させる(S310)。
【0124】
ユーザは、表示された候補ワード登録画面201を参照して、候補ワード登録画面201に表示された、いずれかのボタンを押下する。MFP1Bは、入力部3が押下されたボタンの座標位置を表す座標位置データをワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)に出力する。これに応答して、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、入力受付処理を実行する(S315)。
【0125】
入力受付処理では、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、表示制御部11aから表示中の候補ワード登録画面201のデータを取得して、座標位置データが表す座標位置に対応するボタンが何のボタンであるのかを判定する(以下、同様)。これによって、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、入力されたボタンが何のボタンであるのかを判定する(S320)。
【0126】
なお、このとき、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、入力部3から入力された座標位置データを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aから座標位置データが表す座標位置に対応するボタンのデータを取得し、そのボタンのデータに基づいて、座標位置データが表す座標位置に対応するボタンが何のボタンであるのかを判定するようにしてもよい(以下、同様)。
【0127】
S320の判定で、入力されたボタンが文字ボタン210(図10参照)である場合に、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、既に受け付けられた入力文字(以下、「既入力文字」と称する)が存在するか否かを判定する(S325)。このS325の判定は、例えば、既入力文字が記憶部12に格納されているか否かを判定することによって行うことができる。
【0128】
S325の判定は、ユーザが候補ワード登録画面201で1番目の文字を入力する場合に、既入力文字が存在しない(“No”)と判定される。この場合に、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、入力文字のデータを記憶部12に一時的に格納するとともに、入力文字のデータを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aに、入力文字の入力文字表示欄213への表示の指示を出力する。
【0129】
表示制御部11aは、指示に応答して、入力文字が入力文字表示欄213に表示された候補ワード登録画面201(図10参照)を生成して、表示部2に表示させる(S330)。これにより、1番目の文字が、入力文字表示欄213に表示される。
この後、処理は、S315に戻る。その結果、MFP1Bは、S315以降の処理(具体的にはS315〜S325、及び、S335の処理)を繰り返し実行する。
【0130】
一方、S325の判定は、ユーザが候補ワード登録画面201で2番目以降の文字を入力する場合に、既入力文字が存在する(“Yes”)と判定される。この場合に、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、既入力文字の後に今回の入力文字を連結することによって、入力文字列を作成する。そして、ワード選択部11bは、作成された入力文字列を記憶部12に一時的に格納するとともに、作成された入力文字列のデータを表示制御部11aに出力して、表示制御部11aに、入力文字列の入力文字表示欄213への表示の指示を出力する。
【0131】
表示制御部11aは、指示に応答して、入力文字列が入力文字表示欄213に表示された候補ワード登録画面201(図10参照)を生成して、表示部2に表示させる(S335)。これにより、2番目以降の文字を含む文字列が、入力文字表示欄213に表示される。
この後、処理は、S315に戻る。その結果、MFP1Bは、S315以降の処理(具体的にはS315〜S325、及び、S335の処理)を繰り返し実行する。
【0132】
S320の判定で、入力されたボタンが取消ボタン211(図10参照)である場合に、ワード選択部11b(又は、候補ワード登録部11d)は、記憶部12に一時的に格納された入力文字又は入力文字列をクリア(消去)するとともに、入力文字表示欄213に表示された入力文字又は入力文字列をクリアする指示を表示制御部11aに出力する。これに応答して、表示制御部11aは、入力文字表示欄213に表示された入力文字又は入力文字列をクリアする(S340)。
この後、処理は、S315に戻る。その結果、MFP1Bは、S315以降の処理(具体的にはS315〜S325、及び、S335の処理)を繰り返し実行する。
【0133】
S320の判定で、入力されたボタンが決定ボタン212(図10参照)である場合に、候補ワード登録部11dは、記憶部12に一時的に格納された入力文字又は入力文字列(すなわち、入力文字表示欄213に表示された入力文字又は入力文字列)を新規の候補ワードとして候補ワード記憶部12c(図7参照)に登録する。これにより、S210の「候補ワードの登録処理」が終了する。この後、処理は、図8Aに示すS115に戻る。
【0134】
このようなMFP1Bは、ユーザが任意の候補ワードを追加登録することができるため、ユーザの望むファイル名をさらに容易に指定することができ、その結果、より利便性を向上させることができる。
【0135】
以上の通り、本実施形態3に係るMFP1Bによれば、実施形態1に係るMFP1の効果に加え、ユーザが任意の候補ワードを追加登録することができるため、ユーザの望むファイル名をさらに容易に指定することができ、その結果、より利便性を向上させることができる。
【0136】
[実施形態4]
本実施形態4に係る画像読取装置としてのMFP(以下、「MFP1C(図11及び図12参照)」と称する)は、実施形態3に係るMFP1B(図1及び図7参照)と比較すると、携帯情報端末61とともに画像読取システム600を構成しており、携帯情報端末61から携帯情報端末61でユーザによって指定されたファイル名(指定ファイル名)を取得し、その指定ファイル名を画像データに付与して画像ファイルデータを作成する点で相違している。
【0137】
以下、図11及び図12を参照して、本実施形態4に係る画像読取システム600の構成につき説明する。図11及び図12は、それぞれ、実施形態4に係る画像読取システムの構成を示す図である。
【0138】
図11及び図12に示すように、本実施形態4に係る画像読取システム600は、本実施形態4に係る画像読取装置としてのMFP1Cと、携帯情報端末61とを有する構成となっている。
【0139】
本実施形態4に係るMFP1Cは、実施形態3に係るMFP1Bと同様に、表示部2、入力部3、及び、画像読取部4を有している。また、MFP1Cは、実施形態3に係るMFP1Bと同様に、ファイル送信部13(図12参照)を有しており、ネットワーク91を介して、図示せぬ外部の機器(例えば、パーソナルコンピュータやプリンタ等の画像受信装置)と通信可能に接続されている。
【0140】
ただし、MFP1Cは、実施形態3に係るMFP1Bと異なり、携帯情報端末61と無線又は有線によって通信する通信部9を有しており、携帯情報端末61とともに、画像読取システム600を構成している。そして、MFP1Cは、ユーザが携帯情報端末61を操作することによって指定したファイル名(指定ファイル名)を携帯情報端末61から取得し、その指定ファイル名を画像データに付与して画像ファイルデータを作成する。
【0141】
図12に示すように、MFP1Cは、表示部2、入力部3、画像読取部4、通信部9、及び、ファイル送信部13に加え、制御部11C、及び、記憶部12Cを有している。
【0142】
制御部11Cは、CPUによって構成され、記憶部12Cのプログラム記憶部12aに予め記憶された図示せぬ制御プログラムを実行することにより、ファイル作成部11cとして機能する。
【0143】
記憶部12Cは、ROM等の読み出し専用の不揮発性メモリや、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリによって構成されている。記憶部12Cは、記憶領域として、プログラム記憶部12aが設けられている。プログラム記憶部12aは、制御部11Cをファイル作成部11cとして機能させる図示せぬ制御プログラムが予め記憶されている。
【0144】
一方、携帯情報端末61は、ユーザが画像データに付与する指定ファイル名を指定するための端末装置である。ここでは、携帯情報端末61は、例えば、iPhone(登録商標)やAndroid(登録商標)端末等のスマートフォンによって構成されている場合を想定して説明する。
【0145】
図11に示すように、携帯情報端末61は、表示部62、入力部63、及び、通信部69を有している。
【0146】
表示部62は、各種の情報を表示する構成要素である。表示部62は、例えば、LCDや、有機ELディスプレイ、CRT等によって構成される。ここでは、表示部62は、LCDによって構成されている場合を想定して説明する。
【0147】
入力部63は、各種の情報を入力する構成要素である。入力部63は、例えば、表示部62の上に設けられたタッチパネルや、表示部62とは異なる場所に設けられたカーソルキーや決定ボタン等の入力手段によって構成される。ここでは、入力部63は、タッチパネルによって構成されている場合を想定して説明する。
【0148】
通信部69は、外部の機器(ここでは、MFP1C)と通信する構成要素である。通信部69は、例えば、赤外線通信や、無線通信、Bluetooth(登録商標)等の手段によって、外部の機器と近距離通信を行う。ただし、通信部69の通信手段は、これらに限定されない。
【0149】
図12に示すように、携帯情報端末61は、表示部62、入力部63、及び、通信部69に加え、制御部71、及び、記憶部72を有している。
【0150】
制御部71は、CPUによって構成され、記憶部72の後記するプログラム記憶部72aに予め記憶された図示せぬ制御プログラムを実行することにより、表示制御部71a、ワード選択部71b、及び、候補ワード登録部71dとして機能する。
【0151】
表示制御部71aは、各種の画面や情報を表示部2に表示させる機能手段である。表示制御部71aは、実施形態3の表示制御部11a(図7参照)と同様の構成要素であり、実施形態3の表示制御部11aと同様に動作する。
【0152】
ワード選択部71bは、画像データに付与するファイル名(ここでは、ユーザによって指定された指定ファイル名)を決定する機能手段である。ワード選択部71bは、実施形態3のワード選択部11b(図7参照)と同様の構成要素であり、実施形態3のワード選択部11bと同様に動作する。
【0153】
候補ワード登録部71dは、新規の候補ワードを候補ワード記憶部12cに追加登録する機能手段である。候補ワード登録部71dは、実施形態3の候補ワード登録部11d(図7参照)と同様の構成要素であり、実施形態3の候補ワード登録部11dと同様に動作する。
【0154】
記憶部72は、ROMやRAM等によって構成されている。記憶部72は、記憶領域として、プログラム記憶部72a、画面フォーム記憶部72b、及び、候補ワード記憶部72cが設けられている。
【0155】
プログラム記憶部72aは、各種のプログラム(例えば、制御部71を表示制御部71a、ワード選択部71b、及び、候補ワード登録部71dとして機能させる図示せぬ制御プログラム)が記憶される記憶領域である。
【0156】
画面フォーム記憶部72bは、各種の画面(例えば、図9に示す指定ワード選択画面101Bや図10に示す候補ワード登録画面201)のフォームデータが予め記憶される記憶領域である。
【0157】
候補ワード記憶部72cは、ファイル名を構成するワードのうち、使用頻度の高い複数のワードが候補ワードとして予め記憶される記憶領域である。
【0158】
以下、図13A〜図13Cを参照して、本実施形態4に係る画像読取システム600の動作につき説明する。図13A〜図13Cは、それぞれ、実施形態4に係る画像読取システムの動作を示すフローチャートである。図13A及び図13Bは、それぞれ、携帯情報端末61の動作を示している。また、図13Cは、MFP1Cの動作を示している。
【0159】
本実施形態4では、ユーザが携帯情報端末61を操作して指定ファイル名を指定し、携帯情報端末61がその指定ファイル名を表すデータ(以下、「指定ファイル名データ」と称する)をMFP1Cに送信する。
【0160】
携帯情報端末61の動作(図13A及び図13B参照)は、実施形態3に係るMFP1Bの動作(図8A及び図8B参照)に類似している。以下、本実施形態4に係る携帯情報端末61の動作について、実施形態3に係るMFP1Bと相違する動作を重点的に説明し、実施形態3に係るMFP1Bと同様の動作(図8A及び図8B参照)については、前記した実施形態3に係るMFP1Bの動作を本実施形態4に係る携帯情報端末61の動作に読み替えるものとして、詳細な説明を省略する。
【0161】
図13Aに示すように、携帯情報端末61の動作は、実施形態3に係るMFP1Bの動作と比較すると、S120bの判定で、入力されたボタンが決定ボタン112(図9参照)である場合に、処理がS605に進む点で相違している。
【0162】
すなわち、携帯情報端末61は、S120bの判定で、入力されたボタンが決定ボタン112(図9参照)である場合に、ワード選択部11bが、通信部69に、指定ファイル名データのMFP1Cへの送信の指示を出力する。これに応答して、通信部69が、指定ファイル名データをMFP1Cに送信する(S605)。これにより、携帯情報端末61は、動作を終了する。
【0163】
なお、図13Bに示すS210の「候補ワード登録処理」時の携帯情報端末61の動作は、図8Bに示す実施形態3に係るMFP1Bの動作と同じであるので、ここでは、説明を省略する。
【0164】
S605で、携帯情報端末61が指定ファイル名データをMFP1Cに送信すると、MFP1Cが動作を開始する。
【0165】
図13Cに示すように、MFP1Cは、通信部9が、携帯情報端末61から指定ファイル名データを受信する(S805)。これに応答して、画像読取部4が、原稿の画像を読み取り、画像データを生成する(S810)。そして、ファイル作成部11cが、受信された指定ファイル名データに基づいて指定ファイル名を取得し、指定ファイル名を画像データに付与して、画像ファイルデータを作成する(S815)。この後、ファイル送信部13が、作成された画像ファイルデータを所定の画像受信装置(図示せず)に送信する(S820)。これにより、MFP1Cは、動作を終了する。
【0166】
本実施形態4では、ユーザは、MFP1Cの直近の位置に移動しなくても、携帯情報端末61を操作することにより、ファイル名の画像データへの付与をMFP1Cに指示することができる。そのため、画像読取システム600は、実施形態3に係るMFP1Bよりもユーザの移動距離を軽減させることができる。
【0167】
しかも、ユーザは、MFP1Cから離れた場所(例えば、職場のユーザのデスク)で携帯情報端末61を予め操作して所望のファイル名を指定し、指定が終了してから、そのファイル名の画像データへの付与をMFP1Cに指示することができる。そのため、画像読取システム600は、ユーザがMFP1Cから離れた場所で作業をしている場合に、実施形態3に係るMFP1Bよりもユーザの作業効率を向上させることができる。
したがって、これらの要因により、画像読取システム600は、実施形態3に係るMFP1Bよりもさらに利便性を向上させることができる。
【0168】
以上の通り、本実施形態4に係る画像読取システム600によれば、実施形態3に係るMFP1Bの効果に加え、実施形態3に係るMFP1Bよりもユーザの移動距離を軽減させることができ、また、ユーザが仕事をしている場合に、実施形態3に係るMFP1Bよりもユーザの作業効率を向上させることができる。
【0169】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
【0170】
例えば、本発明は、MFPに限らず、スキャナ装置や、ファクシミリ装置、複写機等の画像読取装置に用いることができる。
【0171】
また、例えば、各実施形態において、画像読取部4は、原稿の画像を光学的に読み取る構成となっている。しかしながら、画像読取部4は、原稿を領域分けして電気をかけたときの電気的特性を読み取り、その電気的特性に基づいて原稿の画像データを生成したり、原稿を領域分けして磁気をかけたときの磁気的特性を読み取り、その磁気的特性に基づいて原稿の画像データを生成したり、又は、原稿を領域分けして部分接触する接触センサで機械的に原稿の凸凹を読み取り、その凸凹に基づいて原稿の画像データを生成したりする構成であってもよい。
【0172】
また、例えば、画像読取装置は、記憶媒体(例えば、メモリ部材や光学媒体等)のリーダライタを有している場合に、画像ファイルデータを記憶媒体に記憶させる画像記録装置として機能することができる。例えば、画像読取装置は、作成された画像ファイルデータを記憶部の図示せぬ記憶領域に一時的に格納しておき、その一時的に格納された画像ファイルデータをリーダライタによって記憶媒体に記憶させる構成にするとよい。なお、記憶媒体としては、例えば、SDカード(登録商標)等のメモリ部材や、CD−ROM(登録商標)やDVD(登録商標)等の光学媒体、フレキシブルディスク等の磁気媒体、その他の形態となっている。
【0173】
また、例えば、画像読取装置は、候補ワード登録画面201(図10参照)で、別のワードに置換されるワードを新規の候補ワードとして候補ワード記憶部12c(図7参照)に登録する場合に、候補ワード登録画面201から元の候補ワードと置換されるワード(以下、「置換ワード」と称する)とをリンク付ける設定画面を呼び出せるようにしてもよい。なお、元の候補ワード及び置換ワードは、例えば、元の候補ワードが「今日の日付」というワードである場合に、置換ワードが「○○年○○月○○日」というワードになる。設定画面は、このような元の候補ワードと置換ワードとをリンク付ける画面である。
【符号の説明】
【0174】
1,1B,1C 画像読取装置(MFP)
2,62 表示部(LCD)
3,63 入力部(タッチパネル)
4 画像読取部
9,69 通信部
11,11B,11C,71 制御部
11a,71a 表示制御部
11b,71b ワード選択部
11c ファイル作成部
11d,71d 候補ワード登録部
12,12C,72 記憶部
12a,72a プログラム記憶部
12b,72b 画面フォーム記憶部
12c,72c 候補ワード記憶部
13 ファイル送信部
61 携帯情報端末(スマートフォン)
91 ネットワーク
101,101A,101B 指定ワード選択画面
110 ワード選択ボタン
111,211 取消ボタン
112 決定ボタン
113 指定ファイル名表示欄
121 スクロールボタン
131 登録ボタン
201 候補ワード登録画面
210 文字ボタン
212 登録ボタン
213 入力文字表示欄
600 画像読取システム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を読み取る画像読取装置において、
前記原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部と、
前記画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部と、
前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部と、
前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部とを有する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像読取装置において、
前記ワード選択部は、入力された順番通りに指定ワードを連結することにより、前記ファイル名を決定する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置において、
前記表示制御部は、前記表示部に、前記ワード選択ボタンを選択可能に一覧表示又はスクロール可能でかつ選択可能に一覧表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記表示制御部は、前記表示部に、前記ワード選択部によって入力された前記指定ワードを表す前記ワード選択ボタンを指定ボタンとして強調表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像読取装置において、
前記表示制御部は、前記指定ボタンが複数存在する場合に、前記表示部に、全ての前記指定ボタンを強調表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を指定ファイル名とする場合に、
前記表示制御部は、前記指定ファイル名を表示する指定ファイル名表示欄を含む、前記ワード選択ボタンの中から前記指定ワードを前記ユーザに選択させるための選択画面を作成し、前記表示部に、当該選択画面を表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像読取装置において、
前記表示制御部は、前記ワード選択部によって複数の前記指定ワードが入力された場合に、複数の前記指定ワードが連結された前記指定ファイル名を前記指定ファイル名表示欄に表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像読取装置において、
前記表示制御部は、前記表示部に、前記ワード選択部によって入力された前記指定ワードを表す前記ワード選択ボタンを指定ボタンとして強調表示させる場合で、かつ、すでに強調表示された前記指定ボタンが前記ユーザによって再び選択される場合に、当該再び選択された指定ボタンによって表される指定ワードを重複して含む指定ファイル名を前記指定ファイル名表示欄に表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項9】
請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
さらに、前記指定ファイル名表示欄に表示された前記指定ファイル名を前記候補ワードとして前記候補ワード記憶部に記憶させる候補ワード登録部を有する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記表示制御部は、前記候補ワードとして新規に登録するワードを前記ユーザに入力させるための登録画面を作成し、前記表示部に、当該登録画面を表示させる
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項11】
請求項10に記載の画像読取装置において、
さらに、前記登録画面で入力されたワードを前記候補ワードとして前記候補ワード記憶部に記憶させる候補ワード登録部を有する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項12】
請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記候補ワード記憶部、前記表示制御部、及び、前記ワード選択部が外部に設けられている
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項13】
請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
さらに、前記ファイル作成部によって作成された前記画像ファイルデータを外部に送信するファイル送信部を有する
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項14】
原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部と、前記画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部とを有する画像読取装置の制御部を、
前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部と、
前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項15】
原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取装置と、当該画像読取装置と通信する携帯情報端末とを有する画像読取システムにおいて、
前記携帯情報端末は、
前記画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部と、
前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部と、
前記画像読取装置と通信して、前記ワード選択部によって決定された前記ファイル名を前記画像読取装置に送信する携帯情報端末側通信部とを備え、
前記画像読取装置は、
前記携帯情報端末と通信して、前記携帯情報端末から前記ファイル名を受信する画像読取装置側通信部と、
前記原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部と、
前記携帯情報端末から受信された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部とを備える
ことを特徴とする画像読取システム。
【請求項16】
原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取装置と通信して、1乃至複数の指定ワードに基づいて決定される当該画像データのファイル名を当該画像読取装置に送信する携帯情報端末側通信部と、当該画像データのファイル名として又はその一部として使用可能な複数の候補ワードを予め記憶する候補ワード記憶部とを有する携帯情報端末の制御部を、
前記候補ワード記憶部に予め記憶された複数の前記候補ワードを選択可能なワード選択ボタンとして表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記ワード選択ボタンの中の、ユーザによって選択された1乃至複数の指定ボタンによって表される候補ワードを指定ワードとして入力することにより、前記ファイル名を決定するワード選択部として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
携帯情報端末と通信して、当該携帯情報端末からファイル名を受信する画像読取装置側通信部と、原稿の画像を読み取り、当該原稿の画像データを生成する画像読取部とを有する画像読取装置の制御部を、
前記携帯情報端末から受信された前記ファイル名を前記画像読取部によって生成された前記画像データに付与することにより、画像ファイルデータを作成するファイル作成部として機能させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【公開番号】特開2013−45291(P2013−45291A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182792(P2011−182792)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】