説明

画像送信装置、画像提供システム、サーバ、画像送信装置の制御方法、サーバの制御方法、画像送信装置制御プログラム、サーバ制御プログラム、および記録媒体

【課題】所望の画質の画像が取得できることを適切なタイミングで通知させる。
【解決手段】写真撮影プリント装置1は、撮影部120により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する画像作成部16と、上記送信画像をサーバ3へ送信するとともに、電子メールアドレスを受け付ける通信制御部15と、上記複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付部17と、サーバ3が、画像選択受付部17が受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、受け付けた電子メールアドレスとを対応付けてサーバ3へ送信する通信制御部15と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影・編集した画像をサーバへ送信する画像送信装置、画像提供システム、サーバ、画像送信装置の制御方法、サーバの制御方法、画像送信装置制御プログラム、サーバ制御プログラム、および記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽(遊戯)施設において、ユーザの写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力するという一連のゲームを提供する写真撮影プリント装置が設置されており、人気を博している。
【0003】
この写真撮影プリント装置では、写真撮影が行われた後に、表示画面上に表示させた撮影画像に対して、タッチペンなどのポインティングデバイスによって落書き等の編集処理を施すことが可能となっている。この編集処理機能によって、ユーザは撮影画像に対して、背景の色や模様を変更したり、文字やイラストなどを書き込んだりすることができ、独自の編集画像を作成することが可能となる。
【0004】
また、これらの撮影画像や、該撮影画像に編集処理を施した合成画像をユーザの携帯端末に送信することができる機種や、写真撮影プリント装置の製造会社が運営するインターネット上のサイトに撮影画像や合成画像を送信し、携帯端末で当該サイトにアクセスすることで当該撮影画像および合成画像の閲覧・ダウンロードが可能となる機種も存在する。
【0005】
例えば、特許文献1には、画像処理端末で撮影した画像を、サーバを介して携帯端末へ送信する方法が記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、携帯端末の表示画面の大きさに合わせて、写真シール機で作成した元画像を縦横比が異なる別画像に変換してから送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−313913号公報(2001年11月9日公開)
【特許文献2】特開2009−151698号公報(2009年7月9日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の構成では、以下の問題を生じる。すなわち、特許文献1の発明では、画像処理端末で作成した画像をそのまま、サーバを介して携帯端末へ送信するため、ユーザは、取得する画像の画質を選択することができない。また、特許文献2の発明でも、写真シール機で作成した画像を、携帯端末の表示画面に合わせて、画像の縦横比の変換して、サーバを介して携帯端末に送信するので、画像の画質を選択することはできない。そして、写真シール機(画像処理端末)等のゲームでは、できるだけ速やかに画像をユーザの携帯端末へ送信する必要があるため、データ量が小さい画像(画質の低い画像)を送信する。よって、ユーザは、取得した画像を携帯端末で見て、画像の画質が悪いことに落胆するということが生じてしまう。
【0009】
また、画質の良い画像を作成して送信した場合であっても、画質の良い画像はデータ量が大きいため、送信に、ユーザが想定していた時間よりも多くの時間がかかることにより、ユーザの不満が増大してしまう。
【0010】
さらに、上記従来の構成では、写真シール機(画像処理端末)で作成した画像をサーバに送信し、携帯端末でサーバにアクセスすることで画像を取得している。そして、携帯端末からサーバにアクセスして画像を取得するためには、画像がサーバに保存されている必要があるが、上記従来の構成には、画像がサーバに保存されたことを、どの時点でユーザに認識させるかについては開示されていない。
【0011】
特に、複数の画像がサーバへ送信されている場合、所望の画像は初めにサーバに保存されているにもかかわらず、最後の画像がサーバに保存されるまで、ユーザは所望の画像がサーバに保存されていることを認識できないことも考えられる。
【0012】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望の画質の画像が取得できることを適切なタイミングで通知することを可能にする画像送信装置等を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像送信装置は、ユーザを撮影して撮影画像を得る撮影手段を備え、該撮影手段により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像をサーバへ送信する画像送信装置であって、上記撮影手段により得られた撮影画像あるいは上記編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する送信画像作成手段と、上記送信画像作成手段が作成した複数の送信画像を上記サーバへ送信する画像送信手段と、電子メールアドレスを受け付ける電子メールアドレス受付手段と、上記送信画像作成手段が作成した複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付手段と、上記サーバが、上記画像選択受付手段が受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、上記電子メールアドレス受付手段が受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、当該電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバへ送信する特定情報・アドレス送信手段と、を備えていることを特徴としている。
【0014】
また、本発明に係る画像送信装置の制御方法は、ユーザを撮影して撮影画像を得る撮影手段を備え、該撮影手段により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像をサーバへ送信する画像送信装置の制御方法であって、上記撮影手段により得られた撮影画像あるいは上記編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する送信画像作成ステップと、上記送信画像作成ステップで作成した複数の送信画像を上記画像送信手段により上記サーバへ送信する画像送信ステップと、電子メールアドレスを受け付ける電子メールアドレス受付ステップと、上記送信画像作成ステップで作成した複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付ステップと、上記サーバが、上記画像選択受付ステップで受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、上記電子メールアドレス受付ステップで受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、当該電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバへ送信する特定情報・アドレス送信ステップと、を含むことを特徴としている。
【0015】
上記の構成または方法によれば、撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する。そして、作成した画質の異なる複数の送信画像をサーバに送信するとともに、該複数の送信画像のうち、上記サーバが取得を完了したときに、電子メールを送信するメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバに送信する。
【0016】
これにより、送信画像のうち、選択された送信画像の取得をサーバが完了したとき、受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールが送信されるので、電子メールアドレスが割り当てられた送信先端末では、選択された送信画像の取得をサーバが完了したときに、その旨を受信することができる。
【0017】
よって、ユーザが、送信画像のうち、所望の送信画像をメール送信決定画像として選択すれば、所望の送信画像の取得をサーバが完了したときに、電子メールが送信されるので、ユーザは、所望の画像の取得をサーバが完了したときに、その旨を認識することができる。すなわち、ユーザは、所望の画像の取得をサーバが完了する前や、完了してからしばらく経過した後でなく、適切なタイミングでサーバが所望の画像の取得を完了したことを認識することができる。
【0018】
そして、例えば、上記電子メールに、ユーザが選択した送信画像にアクセスするための情報が含まれていれば、ユーザは、サーバが該送信画像の取得を完了した後、直ちに、選択した送信画像にアクセスすることができる。
【0019】
さらに、本発明に係る画像送信装置では、自装置と上記サーバとの間の通信回線の混雑の程度に応じて、上記画像選択受付手段がメール送信決定画像の選択を受け付けた時点から、上記サーバが上記電子メールアドレス宛に電子メールを送信する時点までの目安時間である送信目安時間を決定する送信目安時間決定手段を備え、上記画像選択受付手段は、上記送信目安時間決定手段が決定した送信目安時間を上記選択画面に表示させるものであってもよい。
【0020】
上記の構成によれば、送信目安時間決定手段が、自装置と上記サーバとの間の通信回線の混雑の程度に応じて、上記画像選択受付手段がメール送信決定画像の選択を受け付けた時点から、上記サーバが上記電子メールアドレス宛に電子メールを送信する時点までの目安時間である送信目安時間を決定し、送信画像選択受付手段は、上記送信目安時間決定手段が決定した送信目安時間を上記選択画面に表示させる。
【0021】
これにより、ユーザに対し、送信画像の送信目安時間を認識させることができるので、ユーザは、送信目安時間を考慮して送信画像を選択することができる。また、予めユーザに対し送信目安時間を認識させることにより、送信画像がサーバへ送信されるまでに、ユーザの想定を超える時間を要したとしても、ユーザの不安や不満を減少させることができる。
【0022】
さらに、本発明に係る画像送信装置では、上記送信目安時間決定手段は、上記サーバと接続している複数の通信回線のうち、使用されている通信回線数に応じて送信目安時間を決定するものであってもよい。
【0023】
上記の構成によれば、送信目安時間決定手段は、サーバと接続している複数の通信回線のうち、使用されている通信回線数に応じて送信目安時間を決定するので、通信回線の使用状況に対応した送信目安時間を決定することができる。使用されている通信回線数に応じて決定するとは、例えば、使用されている通信回線数が大きくなれば送信目安時間を長めに、使用されている通信回線数が少なくなれば送信目安時間を短めに決定することである。そして、送信画像の送信時間は、サーバと接続している通信回線の使用状況に大きく影響を受けるので、通信回線の使用状況に対応して送信目安時間を決定すれば、正確な送信目安時間を決定することができる。
【0024】
なお、送信目安時間を使用回線数に応じて決定する方法としては、使用回線数と送信目安時間とを対応付けておき、使用回線数がいくつかによって対応付けられている送信目安時間を決定する方法や、使用回線数の割合と送信目安時間とを対応付けておき、該割合によって送信目安時間を決定する方法を挙げることができる。
【0025】
さらに、本発明に係る画像送信装置では、上記送信目安時間決定手段は、上記画像送信手段が、直前の撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から作成された複数の送信画像のうちの最後の送信画像を送信したときの、送信を開始した時点から完了した時点までの時間に応じて、送信目安時間を決定するものであってもよい。
【0026】
上記の構成によれば、直前の撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から作成された複数の送信画像のうちの最後の送信画像を送信したときの、送信を開始した時点から完了した時点までの時間に応じて、送信目安時間を決定するので、実際に送信を完了するまでに要した時間に応じて送信目安時間を決定することができる。これにより、より正確な送信目安時間を決定することができる。
【0027】
直前の撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から作成された送信画像(直前の送信画像)を送信したときの、送信を開始した時点から完了した時点までの時間(送信時間)に応じて、送信目安時間を決定するとは、直前の送信画像と、今回送信する送信画像とが同じ画質(データ量がほぼ同じ)であれば、直前の送信画像の送信時間をそのまま送信目安時間として決定することである。また、直前の送信画像より今回送信する送信画像の画質が低ければ(データ量が小さい)、直前の送信画像の送信時間よりも少なめの時間を送信目安時間として決定し、直前の送信画像よりも今回送信する送信画像の画質が高ければ(データ量が大きい)、直前の送信画像の送信時間よりも大きめの時間を送信目安時間として決定することである。
【0028】
なお、直前の送信画像としては、直前のメール送信決定画像を用いてもよい。さらに、送信を完了した時点は、サーバから受信完了報告を取得することで認識することができる。
【0029】
さらに、本発明に係る画像送信装置では、上記画像選択受付手段は、上記電子メールアドレス受付手段が受け付けた電子メールアドレスが割り当てられた送信先端末で表示されるように、上記送信画像を選択画面に表示するものであってもよい。
【0030】
上記の構成によれば、選択画面に、送信先端末で表示されるように送信画像が表示されるので、ユーザは、どのような画質の送信画像がサーバに記憶されてときに、電子メールを受信できるのかを予め目で見て確認することができる。
【0031】
また、電子メールを受信した送信先端末で、サーバに記憶されている画像を取得できる構成であれば、送信先端末でどのような画質の送信画像を取得できるのかを予め目で見て確認することができる。
【0032】
なお、送信先端末で表示されるようにとは、送信先端末の画面サイズと同じサイズで表示するものであってもよいし、送信先端末の画面の解像度と同じ解像度で表示するものであってもよい。また、送信先端末の表示画面のサイズや解像度の情報は、公知の方法で取得することができる。
【0033】
上記課題を解決するために、本発明に係るサーバは、上記の画像送信装置から、1つの撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から作成された画質の異なる複数の送信画像を取得する画像取得手段と、上記画像取得手段が取得した送信画像を記憶する記憶部と、上記複数の送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する特定情報・アドレス取得手段と、上記画像取得手段が、上記特定情報・アドレス取得手段が取得した選択画像特定情報が特定する送信画像の取得を完了したとき、上記記憶部に記憶された該送信画像にアクセスするための情報であるアクセス情報を、上記特定情報・アドレス取得手段が取得した、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に電子メールで送信するアクセス情報送信手段と、を備えていることを特徴としている。
【0034】
また、本発明に係るサーバの制御方法は、上記の画像送信装置から取得した送信画像を記憶する記憶部を備えたサーバの制御方法であって、上記画像送信装置から上記複数の送信画像を取得して、上記記憶部に記憶する画像取得ステップと、上記複数の送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する特定情報・アドレス取得ステップと、上記画像取得ステップで、上記特定情報・アドレス取得ステップで取得した選択画像特定情報が特定する送信画像の取得を完了したとき、上記記憶部に記憶された該送信画像にアクセスするための情報であるアクセス情報を、上記特定情報・アドレス取得ステップで取得した、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に電子メールで送信するアクセス情報送信ステップと、を含むことを特徴としている。
【0035】
上記の構成または方法によれば、複数の送信画像を取得するとともに、送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する。そして、該選択画像特定情報が特定する送信画像の取得が完了すると、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に、該送信画像にアクセスするためのアクセス情報を電子メールで送信する。
【0036】
これにより、選択画像特定情報によって特定された送信画像にアクセス可能なことを、該送信画像の取得が完了したときに、電子メールアドレスが割り当てられた送信先端末に通知することができる。よって、選択画像特定情報によって特定された送信画像を取得する前でも、取得してからしばらく経過した後でもなく、適切なタイミングで、選択画像特定情報によって特定された送信画像にアクセス可能なことを通知することができる。
【0037】
そして、例えば、選択画像特定情報によって特定される送信画像をユーザが指定していれば、ユーザは、サーバに記憶されている送信画像のうち、指定した送信画像に、サーバが該送信画像を記憶した後、直ちにアクセスすることができる。
【0038】
さらに、本発明に係るサーバでは、上記選択画像特定情報が特定する送信画像が画質の低い低画質画像であり、上記アクセス情報送信手段が該低画質画像のアクセス情報を送信した後に、上記画像取得手段が、上記低画質画像の元画像から作成された他の送信画像である画質の高い高画質画像の取得を完了したとき、上記アクセス情報送信手段は、該高画質画像のアクセス情報を、上記低画質画像のアクセス情報の送信先と同じ電子メールアドレス宛に送信するものであってもよい。
【0039】
上記の構成によれば、低画質画像のアクセス情報を送信したのちに、高画質画像の取得を完了すると、アクセス情報送信手段は、該高画質画像のアクセス情報を送信する。これにより、電子メールの送信先端末では、低画質画像のアクセス情報を受信して低画質画像にアクセス可能となった後、さらに、高画質画像のアクセス情報を受信して高画質画像にアクセスすることができる。
【0040】
よって、送信先端末のユーザは、先に低画質画像にアクセスし、画像を楽しむことが可能となる上に、高画質画像にアクセスして高画質画像を楽しむことができる。
【0041】
上記画像送信装置と、上記サーバと、上記画像送信装置で受け付けた電子メールアドレスが割り当てられ、上記サーバから電子メールが送信される携帯端末、とを含む画像提供システムであっても上述した効果を奏することができる。
【0042】
なお、上記画像送信装置および上記サーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像送信装置装置およびサーバをコンピュータにて実現させる画像送信装置およびサーバの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0043】
以上のように、本発明に係る画像送信装置は、撮影手段により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する送信画像作成手段を備え、画像送信手段は、上記送信画像作成手段が作成した複数の送信画像を上記サーバへ送信するものであり、さらに、電子メールアドレスを受け付ける電子メールアドレス受付手段と、上記送信画像作成手段が作成した複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付手段と、上記サーバが、上記画像選択受付手段が受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、上記電子メールアドレス受付手段が受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、当該電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバへ送信する特定情報・アドレス送信手段と、を備えている構成である。
【0044】
また、本発明に係る画像送信装置の制御方法は、撮影手段により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する送信画像作成ステップと、上記送信画像作成ステップで作成した複数の送信画像を上記画像送信手段により上記サーバへ送信する画像送信ステップと、電子メールアドレスを受け付ける電子メールアドレス受付ステップと、上記送信画像作成ステップで作成した複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付ステップと、上記サーバが、上記画像選択受付ステップで受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、上記電子メールアドレス受付ステップで受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、当該電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバへ送信する特定情報・アドレス送信ステップと、を含む方法である。
【0045】
これにより、送信画像のうち、選択された送信画像の取得をサーバが完了したとき、受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールが送信されるので、電子メールアドレスが割り当てられた送信先端末では、選択された送信画像の取得をサーバが完了したときに、その旨を受信することができるという効果を奏する。
【0046】
よって、ユーザが、送信画像のうち、所望の送信画像をメール送信決定画像として選択すれば、所望の送信画像の取得をサーバが完了したときに、電子メールが送信されるので、ユーザは、所望の画像の取得をサーバが完了したときに、その旨を認識することができるという効果を奏する。すなわち、ユーザは、所望の画像の取得をサーバが完了する前や、完了してからしばらく経過した後でなく、適切なタイミングでサーバが所望の画像の取得を完了したことを認識することができるという効果を奏する。
【0047】
また、本発明に係るサーバは、上記の画像送信装置から、1つの元画像から作成された画質の異なる複数の送信画像を取得する画像取得手段と、上記画像取得手段が取得した送信画像を記憶する記憶部と、上記複数の送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する特定情報・アドレス取得手段と、上記画像取得手段が、上記特定情報・アドレス取得手段が取得した選択画像特定情報が特定する送信画像の取得を完了したとき、上記記憶部に記憶された該送信画像にアクセスするための情報であるアクセス情報を、上記特定情報・アドレス取得手段が取得した、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に電子メールで送信するアクセス情報送信手段と、を備えている構成である。
【0048】
また、本発明に係るサーバの制御方法は、画像送信装置から複数の送信画像を取得して、記憶部に記憶する画像取得ステップと、上記複数の送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する特定情報・アドレス取得ステップと、上記画像取得ステップで、上記特定情報・アドレス取得ステップで取得した選択画像特定情報が特定する送信画像の取得を完了したとき、上記記憶部に記憶された該送信画像にアクセスするための情報であるアクセス情報を、上記特定情報・アドレス取得ステップで取得した、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に電子メールで送信するアクセス情報送信ステップと、を含むほうほうである。
【0049】
これにより、選択画像特定情報によって特定された送信画像にアクセス可能なことを、該送信画像の取得が完了したときに、電子メールアドレスが割り当てられた送信先端末に通知させることができるという効果を奏する。よって、選択画像特定情報によって特定された送信画像を取得する前でも、取得してからしばらく経過した後でもなく、適切なタイミングで、選択画像特定情報によって特定された送信画像にアクセス可能なことを通知することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであり、写真撮影プリント装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態における、撮影・編集画像通信システムの概略構成を示す図である。
【図3】上記写真撮影プリント装置の外観を示す斜視図であり、(a)および(b)は、それぞれ異なる方向から見た上記写真撮影プリント装置の外観を示す。
【図4】上記写真撮影プリント装置の編集部の正面図である。
【図5】上記写真撮影プリント装置の印刷部の正面図である。
【図6】上記実施の形態における、サーバの要部構成を示したブロック図である。
【図7】フラグ・アドレス記憶部に記憶されているフラグ・アドレステーブルを示す説明図である。
【図8】上記の撮影・編集画像通信システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】上記の写真撮影プリント装置の編集・送信画像表示部に表示される画面例を示す図である。
【図10】携帯端末において、低画質画像を取得し、さらに高画質画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示すものであり、写真撮影プリント装置の要部構成を示すブロック図である。
【図12】上記他の実施の形態における、サーバの要部構成を示すブロック図である。
【図13】送信目安時間を表示する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】送信目安時間決定テーブルの具体例を示す説明図である。
【図15】編集・送信画像表示部に表示される送信画像選択画面の画面例を示す説明図である。
【図16】編集・送信画像表示部に表示される送信画像選択画面の画面例を示す説明図である。
【図17】編集・送信画像表示部に表示される送信画像選択画面の画面例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1から図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0052】
(システムの全体構成)
図2は、本実施の形態に係る撮影・編集画像通信システム(画像提供システム)100の概略構成を示す図である。図2に示すように、撮影・編集画像通信システム100は、写真撮影プリント装置(画像送信装置)1、携帯端末(送信先端末)2、およびサーバ3を含む構成である。
【0053】
写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能(編集機能)、編集された画像(編集画像)をプリントする機能(プリント機能)、および、撮影・編集された画像から送信画像である高画質画像および低画質画像を作成し、作成した高画質画像および低画質画像をサーバ3へ送信する(画像送信機能)とともに、該送信画像のうちサーバ3が取得を完了すると、取得した送信画像にアクセスするための情報を電子メールで送信する送信画像をユーザに選択させる機能(選択機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えばプリント機能が省かれた構成とすることも可能である。また、以下では、写真撮影プリント装置1において、撮影された画像(撮影画像)および編集された画像(編集画像)の少なくともいずれか一方を示すものとして撮影編集画像と記載する。
【0054】
そして、写真撮影プリント装置1は、ユーザから料金を徴収することによって、上記のような機能をユーザに提供するようになっている。また、各機能に対して制限時間が設けられており、ユーザはこの制限時間内で各機能を利用することになる。
【0055】
また、画像送信機能は、写真撮影プリント装置1とサーバ3との間で、公知の無線通信または有線通信、もしくはそれらを組み合わせたものを用いて提供される。
【0056】
携帯端末2は、公知の無線通信によってサーバ3と通信可能である。これにより、撮影編集画像から作成された送信画像である高画質画像および低画質画像のうち、ユーザが選択した送信画像の取得が完了したときに、電子メールを受信し、サーバ3にアクセスすることにより選択した送信画像を取得することができる。
【0057】
サーバ3は、撮影編集画像から作成された高画質画像および低画質画像を格納するとともに、ユーザによって選択された高画質画像および低画質画像の少なくともいずれか1つの送信画像の取得を完了すると、該送信画像にアクセスするための電子メールを携帯端末2へ送信する。
【0058】
なお、サーバ3と各写真撮影プリント装置1との間は、通信回線400によって通信接続されている。この通信回線400としては、例えばPHS電話網と専用線接続との組合せなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。また、サーバ3と各携帯端末2との間は、同様に通信回線401によって通信接続されている。この通信回線401としては、例えば無線電話網とインターネットとの組合せなどが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0059】
以上の構成により、撮影・編集画像通信システム100では、ユーザは、写真撮影プリント装置1で撮影・編集した撮影編集画像から作成した高画質画像および低画質画像のうち、サーバ3が取得を完了すると、携帯端末2へ電子メールを送信する送信画像をユーザ自身で選択することができる。そして、ユーザ自身が選択した送信画像の取得をサーバ3が完了したとき、電子メールが携帯端末2へ送信されるので、ユーザは、所望の画質の送信画像の取得をサーバ3が完了したことを、サーバ3が画像を取得する前でもなく、画像の取得後しばらく経過した後でもなく、適切なタイミングで認識することができる。
【0060】
(撮影・編集画像通信システムの利用形態)
撮影・編集画像通信システム100の利用形態について概略的に説明する。ユーザは、娯楽施設などに設置されている写真撮影プリント装置1を用いてゲームを行う。このゲームにおいて、ユーザは、写真撮影を行い、写真撮影プリント装置1上で撮影画像に対する編集処理として、いわゆる落書きといった、撮影画像に編集画像を書き込む処理を行う。この編集処理の一環として、ユーザは、専用のペンで思い思いの絵や文字を書き込み、あるいはスタンプを選択してスタンプの模様を、撮影画像に合成する。
【0061】
そして、撮影画像に編集画像を合成した合成画像を、写真撮影プリント装置1がプリントして出力することで、ユーザは、そのプリント物をゲームの成果として得ることができる。また、撮影・編集画像通信システム100では、ユーザは、撮影編集画像の高画質画像および低画質画像のうち、所望の画像を選択し、携帯端末2からサーバ3へアクセスすることで、写真撮影プリント装置1で撮影した一連の撮影編集画像のうち、所望の画質の送信画像を取得する。
【0062】
以上により、写真撮影プリント装置1でのユーザのゲームは終了する。
【0063】
(写真撮影プリント装置の外観)
次に、写真撮影プリント装置1の外観構成について、図3(a)および図3(b)を参照しながら以下に説明する。この写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する撮影部120と、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる編集部130と、ユーザが編集を行った写真(編集画像)をプリント紙に出力する印刷部140とを有している。図3(a)は写真撮影プリント装置1における撮影部120側からの外観を示し、図3(b)は編集部130および印刷部140側からの外観を示している。
【0064】
図4は、編集部130aの正面図である。なお、編集部130bの構成は、編集部130aと同様であるので、ここでは図示しない。編集部130bは、編集部130aの裏面に設けられている。以下では、まとめて編集部130として説明する。
【0065】
編集部130は、ユーザが撮影部120による撮影工程を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集工程を実行するためのものであり、タブレット収蔵モニタ131、タッチペン132、および、音声出力部133などで構成される。編集部130の各部は、制御部10によって制御される。上述の各部の詳細については後述する。
【0066】
図5は、印刷部140の正面図である。本実施の形態では、編集部130aおよび編集部130bの側面に印刷部140を設けており、したがって、図5は、編集部130の側面を表している。印刷部140は、ユーザが編集部130による編集工程を終了した後の編集画像をシール紙にプリントして、プリントしたシール紙を排出するものである。本実施の形態では、編集部130側面に、プリント排出口144aおよび144bが設けられており、編集部130aにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144aから排出され、編集部130bにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144bから排出される。
【0067】
上述のような構成の写真撮影プリント装置1において、ユーザは、まず撮影部120が備えられた撮影空間に入って撮影工程を実行し、その後、編集部130(編集部130aまたは編集部130b)が備えられた編集空間に移動して編集工程を実行し、印刷部140により撮影画像または編集画像のプリントされたシール紙を印刷空間にて受け取る、という流れでゲームの一連の工程を楽しむ。
【0068】
以上のように、写真撮影プリント装置1は、撮影部120と編集部130とが別の空間に設けられている。よって、一組のユーザが編集部130において編集処理を行っている時でも、他のユーザが撮影処理を開始することが可能となっている。これにより、回転率を向上させることが可能である。
【0069】
また、編集部130における編集処理には、基本的には制限時間が設けられている。これに対して、別の利用者が撮影処理に入るまで編集処理時間を無制限にし、他のユーザが撮影処理を開始した時点から、編集処理に制限時間を設けるようにしてもよい。
【0070】
また、本実施の形態に係る写真撮影プリント装置1は図3(a)および図3(b)に示すとおり、編集部130を2つ備える構造となっており、第1の編集部130aと第2の編集部130bとが対面に設置されている。このように、編集部130を撮影部120よりも多く設けることで、ボトルネックとなっている編集工程に係る処理時間を分散し、回転率を向上させることが可能である。しかし、本発明の写真撮影プリント装置1は、上述の構成に限定されない。編集部130の設置位置は特に限定しないし、また、設置数も、編集部130を1つ設ける構成としてもよいし、設置場所が確保できれば、3つ以上の編集部130を設けるようにしてもよい。
【0071】
(写真撮影プリント装置の構成−概要)
次に、図1を用いて、写真撮影プリント装置1における制御部10および写真撮影プリント装置1の各部の動作について説明する。図1は、本実施の形態に係る写真撮影プリント装置1の要部構成を示すブロック図である。
【0072】
本発明の写真撮影プリント装置1は、図1に示すとおり、タイマー部5、通信部6、制御部10、記憶部50、撮影部120、編集部130、および印刷部140を備えた構成となっている。
【0073】
制御部10は、写真撮影プリント装置1が備える上述の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部10は、例えばPC(personal computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部10がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0074】
写真撮影プリント装置1は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記憶部50を備える。この記憶部50に記憶される内容としては、上記制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、カメラ部23における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データなどが挙げられる。上記カメラ部23における動作設定値としては、写真撮影プリント装置1出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0075】
撮影部120は、撮影工程を実行するものであり、硬貨処理部21、照明部22、カメラ部23、撮影画像表示部24、カメラ画像表示部25、および、操作部26により構成されている。なお、ここには図示しないが、撮影部120には、ユーザにある動作を促すよう音声案内を行うための音声出力部が含まれていてもよい。
【0076】
硬貨処理部21は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部10に通知する。そして、制御部10は、硬貨処理部21からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部10は、硬貨処理部21からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
【0077】
照明部22は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。本実施の形態では、光源としてフラッシュランプを使用しているが、蛍光灯などのような連続光を発する光源を使用することもできる。また、フラッシュランプの近傍に蛍光灯などを補助光源として設けることもできる。連続光の光源や補助光源を使用することにより、撮影前のライブビュー画像から撮影時の写りを推測することができる。
【0078】
カメラ部23は、主にユーザを被写体として写真撮影を行うものであり、例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。カメラ部23は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっている。
【0079】
撮影画像表示部24は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、各種画像や各種操作ボタン等を表示する。操作部26は、写真撮影プリント装置1に対するゲームの操作をユーザが行うための指示信号を入力する入力デバイスである。本実施の形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体としたタッチパネルとして実現する。すなわち、撮影画像表示部24に、操作ボタンなどのGUI画面を表示する。撮影画像表示部24の表示画面がユーザの指(または、タッチペンなどのポインティングデバイス)により押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が入力される。
【0080】
撮影画像表示部24は、例えば、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられて構成されている。カメラ部23が撮影した撮影画像を撮影画像表示部24に表示することにより、ユーザは、撮影画像を確認することができる。なお、本実施の形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体に設けたタッチパネルとして構成することとしたが、これに限定されず、操作部26を、例えば、テンキーや十字キーなどが設けられたリモコンや、キーボードなどの入力デバイスとして構成してもよい。
【0081】
カメラ画像表示部25は、カメラ部23がとらえるリアルタイムの映像、すなわち、撮影前のライブビュー画像を表示するものである。カメラ画像表示部25にライブビュー画像を表示することにより、ユーザは前もって写りを確認して撮影に臨むことができる。
【0082】
編集部130は、編集工程を実行するものであり、タブレット収蔵モニタ131、タッチペン132により構成されている。編集部130には、さらに、音声出力部133および硬貨処理部134が含まれていてもよい。
【0083】
タブレット収蔵モニタ131は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、編集・送信画像表示部34および操作受付部35により構成される。編集・送信画像表示部34は、編集工程における編集の対象となる画像(編集対象画像)、撮影画像に編集を施した結果(合成画像)、該編集対象画像および合成画像から作成した高画質画像(送信画像)および低画質画像(送信画像)を表示するものである。
【0084】
なお、編集・送信画像表示部34は、携帯端末2から携帯端末2の表示部に関する情報を公知の方法で取得し、携帯端末2の表示部に表示されるように、高画質画像および低画質画像を表示するものであってもよい。すなわち、編集・送信画像表示部34は、携帯端末2の表示部に関する情報(例えば、表示部の画面サイズや解像度)を取得し、取得した情報に基づいて、携帯端末2の表示部の画面サイズと同じ大きさで高画質画像および低画質画像を表示したり、携帯端末2の表示部の画素数と同じ解像度で高画質画像および低画質画像を表示したりするものであってもよい。
【0085】
操作受付部35は、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いることにより入力されたユーザの指示信号を受け付けて、制御部10に伝達するものである。
【0086】
タッチペン132は、画像編集処理などにおいて、タブレット収蔵モニタ131上で細かな操作入力をユーザが行うためのものであり、タブレット収蔵モニタ131の近くに配備される。ユーザは、このタッチペン132をタブレット収蔵モニタ131に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
【0087】
例えば、タブレット収蔵モニタ131の画面がタッチペン132で押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。これにより、ユーザは、撮影画像に落書きを施したり、スタンプを押したり、また、印刷の対象となる印刷対象画像を選択したりすることができる。
【0088】
なお、本実施の形態では、複数のユーザが容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン132を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上のユーザのために、3本以上を配備することもできる。
【0089】
音声出力部133は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、写真撮影プリント装置1の適所に配備される。この音声出力部133としては、例えばスピーカが用いられる。
【0090】
硬貨処理部134は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部10に通知する。そして、制御部10は、硬貨処理部134からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部10は、硬貨処理部134からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
【0091】
印刷部140は、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像を印刷することにより印刷工程を実行するものであり、プリンタ部42により構成されている。この印刷部140に対して、写真プリントの出力媒体となるシール紙142が、つづら折に連結されシール紙ユニット43として納入されるようになっている。
【0092】
プリンタ部42は、出力すべき画像データが制御部10から送られてくると、その画像データに基づいてシール紙142に印刷するものである。このプリンタ部42としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、シール紙142に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
【0093】
なお、印刷部4において、IDタグリーダ/ライタ部(図示せず)を設けるとともに、シール紙ユニット43にIDタグを設けて、IDタグリーダ/ライタ部が、IDタグに各種IDタグ情報を書き込みおよび/または読み出すように構成してもよい。この場合、IDタグは、メモリ機能を有するICチップなどによって構成することができる。IDタグに記憶される上記IDタグ情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0094】
また、本実施の形態では、シール紙142として、粘着シートおよび該粘着シートの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートを想定しているが、これに限定されない。シール紙142の代わりに、通常の紙状媒体である紙状シートを用いるように本発明の写真撮影プリント装置1を構成することもできる。
【0095】
タイマー部5は、ある時点からの経過時間を計測するためのものである。タイマー部5が計測する経過時間を用いて、例えば、写真撮影プリント装置1の各処理における時間制限の制御を行ったりすることができる。タイマー部5が、時間を計測する手法としては、公知の技術を採用することができる。
【0096】
通信部6は、サーバ3などの外部装置とデータ通信を行うためのものである。具体的には、通信部6は、通信制御部15から受信した各種データを、サーバ3と接続している有線または無線の通信網に適した信号形式に変換し、送信する。
【0097】
また、本発明の写真撮影プリント装置1は、カーテン部(図示せず)を備えていてもよい。カーテン部は、撮影画像の背景となるカーテンを提供するものである。カーテンは、さまざまな色や模様を施されたものが用意され、撮影時に、ユーザが自由に選択できたり、写真撮影プリント装置1が自動で選択したりする。これら複数のカーテンは、撮影空間の背面(撮影部120の対面)に重ねて配置されており(図3(a)および(b))、撮影時には、選択されたカーテンが、被写体の背後に写るよう、最前面に設置される。選択されたカーテンの設置は、制御部10の背景制御部(図示せず)がカーテン部27を制御することにより実行してもよいし、ユーザ自身が手動で行う構成としてもよい。
【0098】
(写真撮影プリント装置の構成−詳細)
次に、写真撮影プリント装置1の制御部10および記憶部50についてより詳細に説明する。図1に示すとおり、制御部10は、さらに内部に課金制御部11、撮影制御部(撮影手段)12、編集制御部13、印刷制御部14、通信制御部(画像送信手段、電子メールアドレス受付手段、特定情報・アドレス送信手段)15、画像作成部(送信画像作成手段)16、および画像選択受付部(画像選択受付手段)17を有している。
【0099】
記憶部50は、画像作成部16が作成した高画質画像を記憶する高画質画像記憶部51、および画像作成部16が作成した低画質画像を記憶する低画質画像記憶部52を含んでいる。なお、撮影部120によって撮影された撮影画像、および、編集制御部13によって編集された編集画像を記憶する撮影・編集画像記憶部(図示せず)が含まれていてもよい。また、画像編集において提供される、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像などの編集用画像を記録する編集用画像記録部(図示せず)が含まれていてもよい。
【0100】
課金制御部11は、ユーザに対する課金処理の制御を行うものである。
【0101】
撮影制御部12は、操作部26を介して受け付けた操作に応じて、カメラ部23により撮影処理を行うものである。また、撮影制御部12は、撮影処理の制限時間を、タイマー部5が計測する時間に基づいて制御する。
【0102】
編集制御部13は、操作受付部35から伝達される指示信号を受け付けて、撮影部120によって撮影された撮影画像に各種の編集処理を施し編集画像を生成するものである。なお、編集制御部13は、編集処理を実行するたびに記憶部50に記憶されている編集画像を更新して最新のものに保つ。
【0103】
印刷制御部14は、印刷部140を制御して、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像の印刷処理を実行させるものである。
【0104】
通信制御部15は、サーバ3へ送信すべき、高画質画像記憶部51に記憶されている高画質画像および低画質画像記憶部52に記憶されている低画質画像を読み出して、送信画像として、通信部6を介してサーバ3へ送信する。具体的には、上記の高画質画像および低画質画像を、それぞれの画像IDとともに送信する。なお、画像の送信は、低画質画像を先に送信し、高画質画像を後から送信する。
【0105】
また、通信制御部15は、画像選択受付部17から取得した、取得が完了すると電子メールを送信する送信画像として画像選択受付部17で選択された送信画像の画像IDに、選択されたことを示す送信フラグ(選択画像特定情報)を付したデータをサーバ3へ送信する。さらに、通信制御部15は、操作受付部35を介して受け付けた電子メールアドレス宛に、画像IDを付したデータをサーバ3へ送信する。
【0106】
ここで、画像IDとは、画像を識別するための識別子であり、本実施の形態では、写真撮影プリント装置1の固有の番号、当該画像の撮影日付、画像番号によって構成されている。
【0107】
画像作成部16は、撮影部120によって撮影された撮影画像、および編集制御部13によって編集された編集画像の高画質画像、および該高画質画像よりも画素数か少ない低画質画像を送信画像として作成するものである。そして、作成した高画質画像を高画質画像記憶部51に、低画質画像を低画質画像記憶部52に記憶させる。
【0108】
画像選択受付部17は、編集・送信画像表示部34に、サーバ3が取得を完了すると電子メールを送信する送信画像(メール送信決定画像)として、ユーザが高画質画像および低画質画像のいずれかを選択できる画面である選択画面を表示させるとともに、ユーザによる選択を受け付けるものである。そして、受け付けた選択内容を通信制御部15に送信する。
【0109】
(サーバの構成)
次に、図6を用いてサーバ3の要部構成について説明する。図6は、サーバ3の要部構成を示したブロック図である。図6に示すように、サーバ3は、通信部301a、301b、制御部302a、302b、および画像記憶部(記憶部)303を含む構成である。
【0110】
画像記憶部303は、高画質画像記憶部331および低画質画像記憶部332を含んでいる。高画質画像記憶部331は、通信部301を介して写真撮影プリント装置1から取得した高画質画像および画像IDを記憶している。また、低画質画像記憶部332は、通信部301を介して写真撮影プリント装置1から取得した低画質画像および画像IDを記憶している。
【0111】
通信部301aは、写真撮影プリント装置1と通信を行うための通信装置であり、通信部301bは、携帯端末2と通信を行うための通信装置である。
【0112】
制御部302aは、さらに、画像取得部(画像取得手段)321、送信フラグ取得部(特定情報・アドレス取得手段)322、電子メールアドレス取得部(特定情報・アドレス取得手段)323、保存URL(uniform resource locator)作成部324、URL送信部(アクセス情報送信手段)325、およびフラグ・アドレス記憶部333を含む構成である。また、制御部302bは、アクセス受付部326、および画像送信部328を含む構成である。
【0113】
画像取得部321は、通信部301aを介して写真撮影プリント装置1から高画質画像および低画質画像を取得し、高画質画像を高画質画像記憶部331へ記憶させ、低画質画像を低画質画像記憶部332へ記憶させる。
【0114】
送信フラグ取得部322は、通信部301aを介して写真撮影プリント装置1から、送信フラグ(選択画像特定情報)が付された画像IDを取得するものである。そして、送信フラグ取得部322は、画像IDと送信フラグとを対応付けたままフラグ・アドレス記憶部333へ記憶させる。
【0115】
また、電子メールアドレス取得部323は、通信部301aを介して写真撮影プリント装置1から、画像IDと対応付けられた電子メールアドレスを取得するものである。そして、電子メールアドレス取得部323は、画像IDと電子メールアドレスとを対応付けたままフラグ・アドレス記憶部333へ記憶させる。
【0116】
フラグ・アドレス記憶部333は、画像IDと送信フラグ、および電子メールアドレスとを対応付けてフラグ・アドレステーブルとして記憶している。具体的に図7を用いて説明する。図7は、フラグ・アドレス記憶部333に記憶されているフラグ・アドレステーブルを示す。図7に示す、一番上の例では、写真撮影プリント装置1の固有番号が「xxxxx」、撮影日付が「090925」、画像番号が「001」の画像ID(画像識別情報)に送信フラグが立てられ(送信フラグが立てられている場合、送信フラグ欄に「1」と記載される)、対応する電子メールアドレスが「aaaaa@xx.jp」である。以下、同様である。
【0117】
保存URL作成部324は、フラグ・アドレス記憶部333に記憶されている画像ID、送信フラグから、当該画像IDが示す送信画像にアクセスするための保存URLを作成する。本実施の形態では、画像IDと送信フラグとを結びつけたデータと、当該送信画像が記憶されている場所を示す情報とを組み合わせて保存URLとしている。図7に示す例では、画像IDの「xxxxx090925001」と送信フラグ「1」とを結びつけた「xxxxx0909250011」と、該画像IDが示す送信画像が記憶されている場所を示す情報とを組み合わせたものが保存URLとなる。
【0118】
URL送信部325は、送信フラグ取得部322が取得した送信フラグと対応付けられている画像IDが示す送信画像の取得を画像取得部321が完了すると、保存URL作成部324が作成した保存URLを、フラグ・アドレス記憶部333に記憶されている、上記保存URLに含まれる画像IDと対応付けられている電子メールアドレス宛に電子メールで送信する。
【0119】
なお、URL送信部325は、携帯端末2ではなく、WEBを閲覧可能な機器の電子メールアドレス宛に上記保存URLを送信してもよい。これにより、ユーザは、送信画像として高画質画像を選択した場合に、WEBを閲覧可能な機器によって該高画質画像が表示されたWEBを閲覧すると、画像のぼやけや粗さの少ない画質の良い画像を閲覧することができる。
【0120】
アクセス受付部326は、通信部301bを介して携帯端末2からURLに対するアクセスを受け付けるものである。そして、アクセス受付部326は、携帯端末2がアクセスしようとしているURLが示す情報を画像送信部328へ送信する。
【0121】
画像送信部328は、アクセス受付部326から取得したURLが示す送信画像を画像記憶部303から取得し、通信部301bを介してアクセスしてきた携帯端末2へ送信する。
【0122】
(撮影・編集画像通信システム100における処理の流れ)
次に、図8、9を用いて撮影・編集画像通信システム100における処理の流れを説明する。図8は、撮影・編集画像通信システム100における処理の流れを示すシーケンス図であり、図9は、写真撮影プリント装置1の編集・送信画像表示部34に表示される画面例を示す図である。
【0123】
図8に示すように、まず、写真撮影プリント装置1は、硬貨の投入を受け付けると、硬貨処理部21が硬貨処理を行う(S1)。そして、撮影部120がユーザの撮影を行い(S2)、撮影画像に対し、編集制御部13によって編集処理が施される(S3)。
【0124】
そして、画像作成部16は、撮影編集画像から高画質画像と低画質画像とを作成し(送信画像作成ステップ)、記憶部50へ記憶させるとともに、通信制御部15は、高画質画像および低画質画像をそれぞれ画像IDとともにサーバ3へ送信する(S4、画像送信ステップ)。サーバ3では、画像取得部321により、高画質画像および低画質画像とそれぞれの画像IDとの受信を開始する(S21、画像取得ステップ)。
【0125】
その後、写真撮影プリント装置1では、編集・送信画像表示部34に撮影編集画像を携帯端末2へ送信するか、それとも写真撮影プリント装置1で印刷するかを選択する「携帯送信ゲーム処理選択画面」が表示される(S5)。「携帯送信ゲーム処理選択画面」の画面例を図9(a)に示す。図9(a)において、「携帯通信」と記載された領域901を選択するとユーザの携帯端末2に撮影編集画像を送信するゲームとなり、「プリの殿堂」と記載された領域902を選択すると、写真撮影プリント装置1で撮影編集画像を、予め定められたWEBサイト等に投稿したり、投稿されている他人の撮影編集画像に対して投票するゲームとなる。
【0126】
そして、領域901を選択すると、編集・送信画像表示部34に、「高画質画像/低画質画像表示画面」が表示される(S6)。「高画質画像/低画質画像表示画面」の画面例を図9(b)に示す。図9(b)に示すように、編集・送信画像表示部34には、同内容の画面である選択画面905a、905bが左右に分かれて表示される。これは、ユーザが2人いるときに、それぞれ独自に画像を選択できるようにするためである。なお、左側の選択画面905aと右側の選択画面905bとは内容が同じであるので、以下では、左側の選択画面905aを用いて説明する。
【0127】
選択画面905aには、送信画像として、高画質画像910a〜915aおよび低画質画像920a〜925aが表示されている。そして、サーバ3が取得を完了すると電子メールを送信する送信画像が選択され、決定ボタン930aが押下されると、画像選択受付部17は、選択された送信画像に送信フラグを立てる(画像選択受付ステップ)。そして、通信制御部15は、選択された送信画像を示す画像IDと送信フラグとをサーバ3へ送信する(S7)。
【0128】
そして、サーバ3の送信フラグ取得部322が、画像IDと送信フラグとを取得すると、保存URL作成部324は、当該画像IDが示す送信画像にアクセスするための保存URLを作成する(S22)。
【0129】
その後、編集・送信画像表示部34に、携帯端末2の電子メールアドレスを受け付ける「アドレス入力画面」が表示され、電子メールアドレスの入力を受け付ける(S8、電子メールアドレス受付ステップ)。「アドレス入力画面」の画面例を図9(c)に示す。図9(c)に示すように、「アドレス入力画面」では、アドレス入力領域931aとアドレスを入力するための文字キー932aが表示される。そして、ユーザは、文字キー932aを用いて電子メールアドレスを入力し、決定ボタン935aを押下すると、通信制御部15は、画像IDとともに電子メールアドレスをサーバ3へ送信する。なお、画像ID、送信フラグ、電子メールアドレスを1度で送信する構成であってもよい。
【0130】
そして、写真撮影プリント装置1の電子メールアドレス取得部323が電子メールアドレスを取得し、画像取得部321が、送信フラグが立っている送信画像の取得を完了すると(S23、特定情報・アドレス取得ステップ)、該送信画像を保存し、URL送信部325は、電子メールアドレス取得部323が取得した電子メールアドレス宛に、保存URLを送信する(S24、アクセス情報送信ステップ)。
【0131】
その後、携帯端末2が保存URLを受信し(S41)、保存URLへアクセスすると(S42)、サーバ3は、アクセス受付部326がアクセスを受け付け(S25)、画像送信部328が、該保存URLが示す場所に記憶されている送信画像を携帯端末2へ送信する(S26)。
【0132】
そして、携帯端末2は、送信画像を取得し、表示する(S43)。
【0133】
以上で、撮影・編集画像通信システム100における処理が終了する。
【0134】
なお、本実施の形態では、高画質画像および低画質画像を並べて表示する例で説明したが、これに限られず、例えば、切り替えボタン等を表示して、高画質画像のみの表示と低画質画像のみの表示とを切り替えるものであってもよい。これにより、編集・送信画像表示部34に表示される画像の数が減少するので、個々の画像の表示を大きくすることができる。
(携帯端末2における画面例)
次に、携帯端末2における画面例について説明する。まず、携帯端末2は、サーバ3から、ユーザが選択した送信画像のアクセス情報を含む電子メールを受信すると、該アクセス情報を用いて、サーバ3にアクセスし、該送信画像を閲覧、保存するものである。すなわち、ユーザが選択した送信画像が低画質画像の場合は、該低画質画像のアクセス情報を含む電子メールを受信すると、該低画質画像を閲覧、保存することができ、ユーザが選択した送信画像が高画質画像の場合は、該高画質画像のアクセス情報を含む電子メールを受信すると、該高画質画像を閲覧、保存することができる。
【0135】
さらに、本実施の形態では、低画質画像および高画質画像の両方を写真撮影プリント装置1からサーバ3へ送信しているので、ユーザが選択した送信画像が低画質画像の場合であっても、サーバ3が高画質画像の取得を完了していれば、携帯端末2で高画質画像の閲覧、保存を行うことが可能である。
【0136】
低画質画像を閲覧、保存し、さらに高画質画像を閲覧、保存するときの携帯端末2の画面例を図10を用いて説明する。図10は、携帯端末2において、低画質画像を取得し、さらに高画質画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【0137】
まず、図10の画面例151は、携帯端末2が保存URL1201を取得した画面を示す例である(図8のS41)。この状態で、画面例151に示す保存URL1201を選択すると、画面例152に示すように、画像配信サービスのページが表示され、低画質画像1202が表示される。ここで、「高画質画像GET」の記載された領域1204を選択すると、サーバ3が高画質画像の取得を完了していない場合、「高画質画像が、まだ届いていません。届き次第、メールを送ります」といった内容の画面を表示し、高画質画像の取得が完了したのちに、高画質画像のアクセス情報を含む電子メールを送信する。一方、サーバ3が高画質画像の取得を完了している場合、画面例153に示すように、画像配信サービスの会員入会案内ページが表示される。ここで、入会登録1205を選択すると、画面例154に示すような会員登録ページが表示され、所定の事項を記載して登録ボタン1206を選択すると、画面例155に示すような登録完了ページが表示される。
【0138】
そして、登録完了ページにおいて、「TOPページへ」と記載された領域1207を選択すると、画面例156に示すような、画像配信サービス会員ページが表示される。画像配信サービス会員ページでは、高画質画像1208が表示されている。さらに、高画質画像を取得する場合は、画像配信サービス会員ページの「高画質画像はこちら」と記載された領域1210を選択すると、画面例157に示すような、6枚の高画質画像が表示された画像配信サービス会員ページが表示され、高画質画像を取得することができる。また、ここで、「低画質画像も保存する場合はこちらへ」と記載された領域1211を選択することで、低画質画像を取得するページを表示することもできる。
【0139】
また、低画質画像を取得する場合は、画像配信サービス会員ページの「低画質画像はこちら」と記載された領域1209を選択すると、画面例158に示すような、6枚の低画質画像が表示された画像配信ページが表示され、低画質画像を取得することができる。また、ここで、「高画質画像も保存するならこちらへ」と記載された領域1212を選択することで、高画質画像を取得するページを表示することもできる。
【0140】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図11から図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0141】
本実施の形態において、上記の実施の形態1と異なるのは、写真撮影プリント装置1とサーバ3との間の通信媒体400の混雑の程度である混雑度から、高画質画像の送信目安時間を決定し、編集・送信画像表示部34に表示する点である。これにより、ユーザは、高画質画像を閲覧するまでの目安時間を認識することができ、閲覧、保存する画像を高画質画像にするか、低画質画像にするかを選択する基準とすることができる。
【0142】
図11、12を用いて、本実施の形態の写真撮影プリント装置9、サーバ8に構成について説明する。図11は、写真撮影プリント装置9の要部構成を示すブロック図である。写真撮影プリント装置9において、写真撮影プリント装置1と異なるのは、制御部10に送信目安時間決定部(送信目安時間決定手段)18を備えている点、および記憶部50に送信目安時間決定テーブル53を含んでいる点である。
【0143】
また、図12は、サーバ8の要部構成を示すブロック図である。サーバ8において、サーバ3と異なるのは、制御部302aに混雑度判定部330を備えている点である。
【0144】
混雑度判定部330は、サーバ8に接続している通信媒体400の回線のうち、使用されている回線の数から、通信媒体400の混雑度を判定するものである。そして、判定した結果を通信部301aを介して写真撮影プリント装置1へ送信する。混雑度の判定は、例えば、使用回線数が第1の基準値以下の場合を「低」、使用回線数が第1の基準値よりも大きく第2の基準値以下の場合を「中」、使用回線数が第2の基準値よりも大きい場合を「高」とすることができる。また、何らかの原因により写真撮影プリント装置9とサーバ8との間の回線が接続していない場合に、混雑度を「異常」とすることができる。
【0145】
送信目安時間決定テーブル53は、混雑度と送信目安時間とを対応付けたテーブルである。図14に、送信目安時間決定テーブル53の具体例を示す。図14に示す例では、混雑度と送信目安時間と表示コメントとが対応付けられている。例えば、混雑度が「低」の場合、送信目安時間は「10分程度」であり、表示コメントは「ただいま通信回線に余裕があります」となる。以下、混雑度が「中」、「高」、「異常」の場合も同様である。
【0146】
送信目安時間決定部18は、写真撮影プリント装置9とサーバ8と間の通信媒体400の混雑度に応じて、写真撮影プリント装置9からサーバ3に高画質画像を送信してから、サーバ3のURL送信部325がユーザの携帯端末に電子メールを送信するまでの目安時間を決定し、編集・送信画像表示部34に表示させるものである。具体的には、サーバ8が判定した混雑度を取得し、送信目安時間決定テーブル53を用いて、取得した混雑度に対応する送信目安時間を決定する。そして、決定した送信目安時間を編集・送信画像表示部34に表示させる。なお、本実施の形態では、低画質画像、高画質画像の順で写真撮影プリント装置1からサーバ3へ送信を行うので、高画質画像の送信目安時間は、低画質画像および高画質画像の両方を送信するために必要と考えられる時間となる。なお、低画質画像の送信目安時間を表示する場合は、低画質画像のみを送信するために必要と考えられる時間を送信目安時間とすればよい。
【0147】
なお、送信目安時間決定部18は、サーバ8から混雑度を取得するのではなく、写真撮影プリント装置9からサーバ8に対し、直前の撮影画像から作成した高画質画像のうち、
最後に送信した高画質画像の送信開始から送信完了までに要した時間により混雑度を判定し、送信目安時間を決定してもよいし、直前の撮影画像から作成した高画質画像のうち、ユーザによりメール送信決定画像として選択された送信画像の送信開始から送信完了までに要した時間により混雑度を判定し、送信目安時間を決定してもよいし、混雑度を判定することなく送信目安時間を決定してもよい。
【0148】
また、写真撮影プリント装置9とサーバ8との間の通信媒体400において、無線通信が含まれる場合は、混雑度「高」とし、全て有線通信の場合は、混雑度「低」として、送信目安時間を決定してもよい。
【0149】
そして、編集・送信画像表示部34は、送信目安時間決定部18が決定した送信目安時間、および対応付けられた表示コメントを表示する。
【0150】
次に、送信目安時間を表示する場合の処理の流れについて、図13を用いて説明する。図13は、送信目安時間を表示する場合の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8に示すシーケンス図と同じ流れの部分は、説明を省略する。
【0151】
送信目安時間を表示する場合、図8のステップS5の次に、送信目安時間決定部18は、サーバ8が判定した混雑度を取得し、送信目安時間を決定する(S501)。そして、決定した混雑度が「低」の場合、編集・送信画像表示部34は画面表示Aを行う(S601)。また、決定した混雑度が「中」の場合、画面表示Bを行う(S602)。同様に、決定した混雑度が「高」の場合は、画面表示Cを行い(S603)、決定した混雑度が「異常」の場合は、画面表示Dを行う(S604)。ここで、画面表示Aは、送信目安時間決定テーブル53の混雑度「低」に対応する表示画面であり、送信目安時間を「10分程度」、表示コメントを「ただいま通信回線に余裕があります」と表示する画面である。同様に、画面表示Bは、送信目安時間決定テーブル53の混雑度「中」に対応する表示画面であり、送信目安時間を「1時間程度」、表示コメントを「ただいま通信回線が混雑しております」と表示する画面である。同様に、画面表示Cは、送信目安時間決定テーブル53の混雑度「高」に対応する表示画面であり、画面表示Dは、送信目安時間決定テーブル53の混雑度「異常」に対応する表示画面である。例えば、下記に説明する図15は、画面表示Bの例である。
【0152】
(写真撮影プリント装置9における画面例)
次に、送信目安時間を表示する場合における、編集・送信画像表示部34に表示される送信画像選択画面の画面例について、図15〜17を用いて説明する。図15〜17は、それぞれ、編集・送信画像表示部34に表示される送信画像選択画面の画面例を示す説明図である。なお、図15〜17では、編集・送信画像表示部34の左右に同じ画面が表示されている。これは、ユーザが2人のときにそれぞれのユーザが独自に画面操作を行うためであり、その内容は同一であるので、ここでは、左側の画面についてのみ説明する。
【0153】
まず、図15に示す例の場合、選択画面1701aに、高画質画像および低画質画像が送信される画像の候補として表示されており、さらに、表示コメント欄1703aに「ただいま通信回線が混雑しております。」と表示され、送信目安時間表示欄1702aに「1時間程度」と表示されている。これは、混雑度判定部330が混雑度を「中」と判定した場合に対応する表示である。これにより、ユーザは、高画質画像を選択した場合、1時間程度の時間を要することを認識することができる。よって、ユーザは、撮影編集画像をすぐに閲覧、保存したい場合は、低画質画像を選択し、時間がかかっても良いので高画質画像を閲覧、保存したいという場合は、高画質画像を選択するということができる。
【0154】
また、図16に示すような画面であってもよい。図16に示す画面例では、最初に送信最短時間を表示し、高画質画像と低画質画像とのいずれを取得するかを選択させる画面1801を表示する(図16(a))。そして、高画質画像が選択された場合は、図16(c)に示すように高画質画像のみを表示する選択画面1803aを表示し、低画質画像が選択された場合は、図16(b)に示すように、低画質画像のみを表示する選択画面1802aを表示する。
【0155】
また、混雑度が低い場合は、低画質画像を表示することなく、高画質画像のみを表示するものであってもよい。図17に、高画質画像のみを表示する画面例を示す。図17に示す画面例では、高画質画像のみが表示される選択画面1901aを表示している。
【0156】
なお、例えば、写真撮影プリント装置1(9)と通信媒体400とが無線通信で接続されているような場合、高画質画像および低画質画像をユーザに選択させるのではなく、低画質画像のみを送信し、後日、ユーザが、画像配信サービス等の会員サイトに入会したときに、高画質画像を送信するような構成であってもよい。
【0157】
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0158】
最後に、写真撮影プリント装置1(9)、サーバ3(8)の各ブロック、特に制御部10に含まれる課金制御部11、撮影制御部12、編集制御部13、印刷制御部14、通信制御部15、画像作成部16、画像選択受付部17、送信目安時間決定部18、制御部302に含まれる画像取得部321、送信フラグ取得部322、電子メールアドレス取得部323、保存URL作成部324、URL送信部325、アクセス受付部326、画像検索部327、画像送信部328、送信画像作成部329、および混雑度判定部330は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPU(central processing unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0159】
すなわち、写真撮影プリント装置1(9)、サーバ3(8)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである写真撮影プリント装置1(9)、サーバ3(8)の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記の写真撮影プリント装置1(9)、サーバ3(8)に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0160】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0161】
また、写真撮影プリント装置1(9)、サーバ3(8)を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0162】
撮影・編集した画像から画質の異なる複数の送信画像を作成し、作成した複数の送信画像のうち、サーバが取得を完了すると電子メール送信する送信画像を選択することができるので、例えば、電子メールの送信先である携帯端末で、サーバに記憶された送信画像を閲覧・保存できるようなサーバに画像を送信する写真シール機等に好適である。
【符号の説明】
【0163】
1、9 写真撮影プリント装置(画像送信装置)
2 携帯端末(送信先端末)
3、8 サーバ
12 撮影制御部(撮影手段)
15 通信制御部(画像送信手段、電子メールアドレス受付手段、特定情報・アドレス送信手段)
16 画像作成部(送信画像作成手段)
17 画像選択受付部(画像選択受付手段)
18 送信目安時間決定部(送信目安時間決定手段)
50 記憶部
100 撮影・編集画像通信システム(画像提供システム)
303 画像記憶部(記憶部)
321 画像取得部(画像取得手段)
322 送信フラグ取得部(特定情報・アドレス取得手段)
323 電子メールアドレス取得部(特定情報・アドレス取得手段)
325 URL送信部(アクセス情報送信手段)
400 通信回線
905a、905b、1701a、1802a、1803a、1901a 選択画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを撮影して撮影画像を得る撮影手段を備え、該撮影手段により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像をサーバへ送信する画像送信装置であって、
上記撮影画像あるいは上記編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する送信画像作成手段と、
上記送信画像作成手段が作成した複数の送信画像を上記サーバへ送信する画像送信手段と、
電子メールアドレスを受け付ける電子メールアドレス受付手段と、
上記送信画像作成手段が作成した複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付手段と、
上記サーバが、上記画像選択受付手段が受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、上記電子メールアドレス受付手段が受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、当該電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバへ送信する特定情報・アドレス送信手段と、を備えていることを特徴とする画像送信装置。
【請求項2】
自装置と上記サーバとの間の通信回線の混雑の程度に応じて、上記画像選択受付手段がメール送信決定画像の選択を受け付けた時点から、上記サーバが上記電子メールアドレス宛に電子メールを送信する時点までの目安時間である送信目安時間を決定する送信目安時間決定手段を備え、
上記画像選択受付手段は、上記送信目安時間決定手段が決定した送信目安時間を上記選択画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項3】
上記送信目安時間決定手段は、上記サーバと接続している複数の通信回線のうち、使用されている通信回線数に応じて送信目安時間を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像送信装置。
【請求項4】
上記送信目安時間決定手段は、上記画像送信手段が、直前の撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から作成された複数の送信画像のうちの最後の送信画像を送信したときの、送信を開始した時点から完了した時点までの時間に応じて、送信目安時間を決定することを特徴とする請求項2または3に記載の画像送信装置。
【請求項5】
上記画像選択受付手段は、上記電子メールアドレス受付手段が受け付けた電子メールアドレスが割り当てられた送信先端末で表示されるように、上記送信画像を選択画面に表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像送信装置から、1つの撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像から作成された画質の異なる複数の送信画像を取得する画像取得手段と、
上記画像取得手段が取得した送信画像を記憶する記憶部と、
上記複数の送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する特定情報・アドレス取得手段と、
上記画像取得手段が、上記特定情報・アドレス取得手段が取得した選択画像特定情報が特定する送信画像の取得を完了したとき、上記記憶部に記憶された該送信画像にアクセスするための情報であるアクセス情報を、上記特定情報・アドレス取得手段が取得した、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に電子メールで送信するアクセス情報送信手段と、を備えていることを特徴とするサーバ。
【請求項7】
上記選択画像特定情報が特定する送信画像が画質の低い低画質画像であり、上記アクセス情報送信手段が該低画質画像のアクセス情報を送信した後に、上記画像取得手段が、上記低画質画像の元画像から作成された他の送信画像である画質の高い高画質画像の取得を完了したとき、上記アクセス情報送信手段は、該高画質画像のアクセス情報を、上記低画質画像のアクセス情報の送信先と同じ電子メールアドレス宛に送信することを特徴とする請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像送信装置と、請求項6または7に記載のサーバと、上記画像送信装置で受け付けた電子メールアドレスが割り当てられ、上記サーバから電子メールが送信される携帯端末とを含む画像提供システム。
【請求項9】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像送信装置を動作させる画像送信装置制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための画像送信装置制御プログラム。
【請求項10】
請求項6または7に記載のサーバを動作させるサーバ制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのサーバ制御プログラム。
【請求項11】
請求項9に記載の画像送信装置制御プログラムおよび請求項10に記載のサーバ制御プログラムの少なくともいずれか一方を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
ユーザを撮影して撮影画像を得る撮影手段を備え、該撮影手段により得られた撮影画像あるいは該撮影画像に編集を施した編集画像をサーバへ送信する画像送信装置の制御方法であって、
上記撮影手段により得られた撮影画像あるいは上記編集画像から、画質の異なる複数の送信画像を作成する送信画像作成ステップと、
上記送信画像作成ステップで作成した複数の送信画像を上記サーバへ送信する画像送信ステップと、
電子メールアドレスを受け付ける電子メールアドレス受付ステップと、
上記送信画像作成ステップで作成した複数の送信画像からメール送信決定画像を選ぶ選択画面を表示し、選択を受け付ける画像選択受付ステップと、
上記サーバが、上記画像選択受付ステップで受け付けた選択されたメール送信決定画像の取得を完了したとき、上記電子メールアドレス受付ステップで受け付けた電子メールアドレス宛に電子メールを送信するように、当該メール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、当該電子メールアドレスとを対応付けて上記サーバへ送信する特定情報・アドレス送信ステップと、を含むことを特徴とする画像送信装置の制御方法。
【請求項13】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像送信装置から取得した送信画像を記憶する記憶部を備えたサーバの制御方法であって、
上記画像送信装置から上記複数の送信画像を取得して、上記記憶部に記憶する画像取得ステップと、
上記複数の送信画像のうちの1つであるメール送信決定画像を特定する選択画像特定情報と、該選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレスとを取得する特定情報・アドレス取得ステップと、
上記画像取得ステップで、上記特定情報・アドレス取得ステップで取得した選択画像特定情報が特定する送信画像の取得を完了したとき、上記記憶部に記憶された該送信画像にアクセスするための情報であるアクセス情報を、上記特定情報・アドレス取得ステップで取得した、選択画像特定情報と対応付けられた電子メールアドレス宛に電子メールで送信するアクセス情報送信ステップと、を含むことを特徴とするサーバの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−97473(P2011−97473A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251210(P2009−251210)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】