説明

画像配信装置。

【課題】カメラ画像配信サービス加入者の閲覧環境に応じて画像配信装置の負荷を低減させ、監視カメラが撮影した画像を加入者端末に表示できる仕組みを提供する。
【解決手段】撮像装置が撮影する画像を無線端末に配信する画像配信装置が、撮像装置が設置されている拠点のアドレスを記憶し、無線端末から、画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付け、画像配信要求を受け付けた無線端末に、画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信し、受け付けた拠点を特定できるアドレスと、拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、画像配信要求を受け付けた無線端末に画像を配信するかいなかを判断し、画像を配信しないと判断した場合には、画像配信要求を受け付けた無線端末に、画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像配信装置及び制御方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラ画像配信サービスといったWEBサイトでは監視カメラにより撮影された画像をWEBサーバが管理し、端末のWEBブラウザを介して配信している。携帯電話のWEBブラウザからもこのようなWEBサイトを閲覧することが可能となった。
監視カメラと無線通信端末が通信する技術としては以下のような技術が開示されている。
【0003】
先行文献1においては、公衆無線通信回線を使用すると通信料金がかかるので、無線通信端末が所定の位置にいることを検出して、監視カメラと無線通信端末が近距離無線通信にて所定の時間動作するように制御する技術が開示されている。
監視カメラに接続された複数の画像配信装置同士が通信する技術としては以下のような技術が開示されている。
【0004】
先行文献2においては、異なる管理所における同じ名称の監視カメラを識別するために、画像配信サーバが配信要求パケットのヘッダからネットワークアドレスを検出し、画像配信サーバに割り当てられたネットワークアドレスと同じネットワークアドレスか他の管理所のネットワークアドレスであるかを判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−200998号公報
【特許文献2】特開2003−376036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カメラ画像配信サービスにおいて、監視カメラで監視するモニター画像(映像)を、閲覧者に安定的に高品質なリアルタイム画像を供給する必要があるため、画像を端末に配信する装置には高い画像配信性能が求められている。画像配信装置から閲覧する端末に対して、画像配信の停止や、画像配信の遅れのない高い画像配信性能を確保するためには、画像を配信するサーバとしての装置の設備を増強したり、契約者数といった閲覧者の閲覧状況を的確に把握する必要があるが、従来技術ではカメラ画像配信サービス閲覧者の直近の閲覧環境に素早く対応して、画像配信装置における画像配信の量を調整することはできないといった問題がある。
【0007】
本願発明は、カメラ画像配信サービス加入者の閲覧環境に応じて画像配信装置の負荷を低減させ、監視カメラが撮影した画像を加入者端末に表示できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、無線端末および撮像装置に通信可能に接続され、前記撮像装置が撮影する画像を前記無線端末に配信する画像配信装置であって、前記撮像装置が設置されている拠点のアドレスである拠点データを記憶する拠点データ記憶手段と、前記無線端末から、前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付ける受付手段と、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信する画像配信手段と、前記受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断する判断手段と、前記判断手段が前記画像を配信しないと判断した場合には、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信する画像表示情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、画像表示情報送信手段は前記表示が可能な情報を送信するとともに、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記表示が可能な情報に基づいて撮像装置から取得した画像を所定の位置に配置するフレームを送信するフレーム送信手段をさらに備えることを特徴とする。
【0010】
また、複数の撮像装置と当該複数の撮像装置それぞれが設置されている拠点のアドレスを対応づけたグループデータを記憶するグループデータ記憶手段と、前記無線端末から、複数の撮像装置が撮影する複数画像の配信要求を受け付ける複数画像受付手段と、前記受付手段が受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記グループデータに記憶されている拠点アドレスに従って、前記複数画像の配信要求を受け付けた無線端末に配信する複数画像の中に、前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得する画像があるかいなかを判断する複数拠点判断手段と、をさらに備え、前記画像表示情報送信手段はさらに、前記複数拠点判断手段により取得する画像があると判断した場合には、前記複数画像の配信要求を受け付けた無線端末に、前記複数画像の配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信することを特徴とする。
【0011】
また、前記画像配信要求を受け付けた無線端末が受信する前記表示が可能な情報には、画像を直接取得するべく、前記画像取得要求をする撮像装置が設置されている拠点のアドレスが含まれていることを特徴とする。
【0012】
また、前記画像配信要求を受け付けた無線端末が受信する前記表示が可能な情報には、画像を直接取得するべく、前記画像取得要求をする撮像装置のローカルIPアドレスが含まれていることを特徴とする。
【0013】
また、前記前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスは、前記画像配信要求を前記画像配信装置に中継する場合に取得されるルータ装置のネットワークアドレスであることを特徴とする。
また、前記受付手段が受け付ける画像配信要求は画像を配信する撮像装置の特定情報をさらに含んでいることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本願発明により、カメラ画像配信サービス加入者の閲覧環境に応じて画像配信装置の負荷を低減させ、監視カメラが撮影した画像を加入者端末に表示できる仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】画像配信システム全体のシステム構成を示す図である。
【図2】無線端末と画像配信装置のハードウエア構成を示す図である。
【図3】画像配信システムにおけるフローチャートの1例を示す図である。
【図4】画像配信システムにおけるフローチャートの1例を示す図である。
【図5】携帯電話が表示する画面の1例を示す図である。
【図6】ネットワークカメラのハードウエア構成を示す図である。
【図7】データベースの1例を示す図である。
【図8】画像配信システムにおけるフローチャートの1例を示す図である。
【図9】画像配信システムにおけるフローチャートの1例を示す図である。
【図10】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【図11】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【図12】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【図13】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【図14】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【図15】データベースの1例を示す図である。
【図16】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【図17】無線端末が表示する画面の1例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を説明する。
図1は、本願発明の画像配信システムのシステム構成図である。
【0017】
100は画像配信サーバ(画像配信装置)であり、無線端末(携帯電話)200と通信可能に接続され、ネットワークカメラ(監視カメラ)201,206が撮影した画像を無線端末200に配信する画像配信サービスのWEBサイトである。さらにネットワークカメラ201が撮影し、画像配信サーバ100に送信された画像を保存することもできる。画像配信サーバ100は、通信回線(インターネット回線)300を介してネットワークカメラ201、無線LANアクセスポイント202、携帯電話網の基地局203と通信可能に接続されている。
【0018】
200は無線端末であり、無線端末のWEBブラウザを介して、画像配信サーバ100のWEBコンテンツ(画像配信サービス)にアクセスすることができる。無線端末から画像配信サーバ100のWEBコンテンツ(画像配信サービス)にアクセスする通信方法としては、携帯電話網の基地局203を介して通信する3G回線を使用する方法や、無線LANアクセスポイント202を介して通信するWi−Fiを使用する方法がある。尚、無線端末200とは、スマートフォンや携帯電話であり、無線LANアクセスポイント202と無線通信が可能な端末である。
【0019】
201は撮像装置であり、設置された場所での画像を撮影するパンチルトカメラである。撮像装置は、通信回線(インターネット回線)300を介して画像配信サーバ100と通信可能に接続されている。尚、撮像装置201とは、監視カメラ、ネットワークカメラであり、画像配信装置と通信が可能な端末である。
202は無線LANアクセスポイントである。無線端末200とWi−Fiにて無線通信する。
【0020】
203は携帯電話基地局である。無線端末200と3G回線にて通信する。無線端末200は、携帯電話基地局203を介して画像配信装置とインターネット通信(3G回線)が可能である。
【0021】
204は中継装置であり、無線端末200と画像配信装置100とのネットワーク通信を中継するルータである。中継装置204はネットワークアドレスとして例えば「200.50.1.80」を持っている。本願発明において拠点のネットワークアドレスとして使用される。
【0022】
205は中継装置であり、撮像装置201と画像配信装置100とのネットワーク通信を中継するルータである。中継装置205はネットワークアドレスとして例えば「220.1.5.6」を持っている。本願発明において拠点のネットワークアドレスとして使用される。
図2を説明する。
図2は画像配信サーバ100及び無線端末200のハードウエア構成を示す図である。
図2において、401はCPUで、システムバス404に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0023】
ROM402あるいは外部メモリ411には、CPU401の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0024】
403はRAMで、CPU401の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU401は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM402あるいは外部メモリ411からRAM403にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
405は入力コントローラで、キーボード(KB)409や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0025】
406はビデオコントローラで、表示部410への表示を制御する。なお、表示部410はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。また表示部は指やペン等にてユーザが表示画面内の対象位置を指定するタッチパネル機能を含むものであってもよい。
【0026】
407はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ411へのアクセスを制御する。
【0027】
408は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信回線)300を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0028】
なお、CPU401は、例えばRAM403内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT上での表示を可能としている。また、CPU401は、CRT上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0029】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ411に記録されており、必要に応じてRAM403にロードされることによりCPU401によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ411に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
図3を説明する。
【0030】
ステップS101では、まず、無線端末200のWEBブラウザを起動し、本願発明のWEBコンテンツ(画像配信サービス)にアクセスする。その後、ユーザログイン要求(ログイン情報)を画像配信装置100に送信する。
【0031】
撮像装置201が撮影するリアルタイム画像(映像)を無線端末200で閲覧(モニター)するために、無線端末200は、撮像装置が撮影する画像の配信要求を画像配信装置100に送信する。
【0032】
ログインユーザが閲覧したいユーザ所望の撮像装置を特定するために、ここで無線端末200は撮像装置を特定する情報(カメラID)を画像配信要求と共に送信する。
なお、ここで送信する撮像装置を特定する情報(カメラID)は、複数画像の配信要求をするために、複数送信してもよい。
【0033】
この配信要求の時に、無線端末の拠点ネットワークアドレスとして、配信要求が中継装置204を経由する時に、中継装置204から自動で取得された中継装置204のネットワークアドレスが画像配信装置100に更に送信される。つまり無線端末の拠点ネットワークアドレスとして、中継装置204を特定可能なネットワークアドレス「200.50.1.80」が画像配信装置100に送信される。
【0034】
ステップS102では、画像配信装置100は、無線端末200から、撮像装置を特定する情報(カメラID)および無線端末200の拠点ネットワークアドレス「200.50.1.80」を含む撮像装置が撮影する画像の配信要求を受け付ける。
ステップS103では、画像配信装置100は、カメラIDにより特定された撮像装置の拠点ネットワークアドレスを取得する(アドレス取得手段)。
【0035】
取得方法の一例として、アドレス取得手段は、外部メモリ411が記憶するアドレス記憶手段(ネットワークカメラ情報データ)を参照し、カメラID(例えばA01)により特定された撮像装置の拠点ネットワークアドレス(例えば「200.50.1.80」)を取得する。
例えば「200.50.1.80」は勝どき支店に設置された監視カメラの通信を中継する中継装置のネットワークアドレスである。
【0036】
取得方法の一例として、アドレス取得手段は、カメラID(例えばA01)により特定された撮像装置の拠点ネットワークアドレス(例えば「200.50.1.80」)を、中継装置204を参照し取得する。
【0037】
更に、ステップS102で受け付けた配信要求に含まれる撮像装置を特定する情報から、特定された撮像装置のローカルIPを取得する(ローカルIP取得手段)。
【0038】
取得方法の一例として、ローカルIP取得手段は、外部メモリ411が記憶するローカルIP記憶手段(ネットワークカメラ情報データ)を参照し、カメラID(例えばA01)により特定された撮像装置のローカルIP(例えば「198.168.1.10」)を取得する。
【0039】
取得方法の一例として、ローカルIP取得手段は、カメラID(例えばA01)により特定された撮像装置のローカルIP(例えば「198.168.1.1」)を、撮像装置201を参照し取得する。
【0040】
ステップS104では、画像配信装置100は、ステップS102で受け付けた拠点ネットワークアドレス(例えば「200.50.1.80」)とステップS103で取得した拠点ネットワークアドレス(例えば「200.50.1.80」)に従って、配信要求を受け付けた無線端末と無線端末に画像を配信する撮像装置とが同一拠点のネットワーク配下であるかを判定するために、配信要求を受け付けた無線端末に、画像配信装置100を介して撮像装置が撮影する画像を配信するかいなかを判断する(画像配信判断手段)。
【0041】
画像配信判断手段はステップS102で複数(2個以上)の撮像装置を特定する情報(カメラID)を受け付けた場合は、特定する情報(カメラID)の数を判断し、特定する情報(カメラID)毎に判定して、その後(ステップS103以降)の処理を分けてもよい。複数の場合、フレーム情報の画像を表示する枠や、撮像装置から送信される画像の数も複数になることは言うまでもない。
【0042】
ここで、ステップS102で受け付けた無線端末の拠点ネットワークアドレスは、配信要求を画像配信装置に中継する、画像配信装置と通信可能に接続された第1の中継装置204のネットワークアドレス(例えば「200.50.1.80」)である。
【0043】
ここで、ステップS103で取得された撮像装置の拠点ネットワークアドレスは、撮像装置が撮影する画像を画像配信装置に中継する、画像配信装置と通信可能に接続された第2の中継装置205のネットワークアドレス(例えば「200.50.1.80」)である。
【0044】
つまり、ネットワーク判定手段は、第1の中継装置のネットワークアドレスと、第2の中継装置のネットワークアドレスとが一致するかいなかに従って、配信要求を受け付けた無線端末と無線端末に画像を配信する撮像装置とが同一拠点のネットワーク配下であるかを判定する。
ここで、同一の拠点ネットワーク配下である(ネットワークアドレスが一致する)と判定した場合にはステップS105に進む。
ここで、同一の拠点ネットワーク配下ではない(ネットワークアドレスが一致しない)と判定した場合にはAに進む。
【0045】
ステップS105では、画像配信装置100は、撮像装置が撮影する画像を、無線端末に画像を配信する撮像装置から画像配信装置を介さずに取得した画像を表示可能なフレーム情報(WEB画面)503を、配信要求を受け付けた無線端末に送信する(フレーム情報送信手段)。
ここで、フレーム情報は、配信要求を受け付けた無線端末と、撮影した画像を配信する撮像装置とを接続するセッション情報(接続要求)を含んでいる。
フレーム情報とは撮影画像が含まれない、撮影画像を配置する枠がある、撮影画像が空の状態のWEB画面情報である。
【0046】
更に、ステップS103で取得した撮像装置201のローカルIP(例えば「198.168.1.1」)をセッション情報として無線端末200に送信する(ローカルIP送信手段)。これにより無線端末200に対して、接続要求の送信先である撮像装置201のローカルIP(例えば「192.168.1.1」)を通知することができる。
【0047】
ステップS106では、無線端末200は、撮像装置201のローカルIPが書かれたセッション情報を含んだフレーム情報を画像配信装置100から受信する。
【0048】
ステップS107では、無線端末200は、撮像装置201から画像配信装置を介さずに画像を直接取得するために、ステップS106で受信したセッション情報(例えば「198.168.1.1」)に従って、接続要求(画像配信要求)を撮像装置201に送信する。
【0049】
無線端末200は、接続要求(画像配信要求)を送信する前に、ステップS106で受信した撮像装置201の固有のローカルIP(例えば「198.168.1.1」)だけでなく、無線端末200自身の固有のローカルIP(例えば「192.168.1.10」)を自動で取得し、接続要求に含めるセッション情報に追加する。これにより撮像装置201に対して、画像配信の送信先である無線端末200のローカルIP(例えば「192.168.1.10」)を通知することができる。
【0050】
ステップS108では、撮像装置201は、無線端末200から接続要求(画像配信要求)を受信し、撮像装置201のローカルIP(例えば「198.168.1.1」)と無線端末200自身のローカルIP(例えば「192.168.1.10」)を利用して、無線端末200とのセッションを確立する。
【0051】
ステップS109では、撮像装置201は、画像配信装置100を介さず、中継装置205(例えばネットワークアドレス「200.50.1.80」)及び無線LANアクセスポイント202を介して無線端末200に撮像装置201が撮影した画像502を送信する。
ステップS110では、無線端末200は、撮像装置201が撮影し、配信した画像502を受信する。
ステップS111では、無線端末200は、撮影画像が空の状態のフレーム情報503にステップS110で受信した画像502をはめ込む(合成する)。
ステップS112では、無線端末200は、画面(図5)を表示部に無線端末200のWEBブラウザが表示する。
図4を説明する。
ステップS201では、画像配信装置100は、ステップS102でカメラIDに特定された撮像装置201に画像配信要求を送信する。
ステップS202では、撮像装置201は、画像配信装置100から画像配信要求を受信する。
【0052】
ステップS203では、撮像装置201は、中継装置205(例えばネットワークアドレス「220.1.5.6」)を介して画像配信装置100に撮像装置201が撮影した画像502を送信(配信)する。
例えば「222.1.5.6」は浜松町本社に設置された監視カメラの通信を中継する中継装置のネットワークアドレスである。
ステップS204では、画像配信装置100は、撮像装置201が撮影し、配信した画像502を受信する。
【0053】
ステップS205では、画像配信装置100は、撮影画像が空の状態のフレーム情報503にステップS204で受信した画像502をはめ込み(合成し)、画面(図5)を生成する。
ステップS206では、画像配信装置100は、画面(図5)を、配信要求を送信した無線端末200に送信(表示指示)する。
ステップS207では、無線端末200は、画面(図5)を受信する。
ステップS208では、無線端末200は、画面(図5)を表示部に無線端末200のWEBブラウザ(または画像配信専用アプリ画面)が表示する。
図5を説明する。
図5は本願発明の無線端末200である。
501はWEBブラウザを起動する操作ボタンである。
502は撮像装置201が撮影した監視画像(監視映像)であり、フレーム情報(WEB画面)においては画像502をはめ込む枠である。
503は監視画像配信サービスのフレーム情報(WEB画面)である。
図6を説明する。
図6は撮像装置201、206のハードウエア構成を示す図である。
図6において、601はCPUで、システムバス604に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0054】
ROM602あるいは外部メモリ611には、CPU601の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0055】
603はRAMで、CPU601の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU601は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM602あるいは外部メモリ611からRAM603にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0056】
607はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ511へのアクセスを制御する。
【0057】
608は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(通信回線)300を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
612はカメラ制御部であり、画像(映像)の撮影を制御する。
【0058】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ611に記録されており、必要に応じてRAM603にロードされることによりCPU601によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ611に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
図7を説明する。
【0059】
図7は、画像配信装置100が記憶するデータベースであり、ネットワークカメラ情報データとして拠点ネットワークアドレス(ルータアドレス)別に管理するネットワークカメラを、ネットワークカメラ(カメラID)毎にローカルIP(カメラIP)を一意に対応づけて記憶し(ローカルIP記憶手段)、拠点ネットワークアドレス(ルータアドレス)毎にネットワークカメラ(カメラID)を対応づけて記憶している(アドレス記憶手段)。
各撮像装置が設置されている拠点のアドレスを対応づけた拠点データである。画像配信装置100が記憶する(拠点データ記憶手段)
図8を説明する。
【0060】
S301でスマートフォン(無線端末)は、図11の画面を表示している。ユーザの操作によりリアルタイム監視映像配信アプリケーションである監視アイコン1103が押下される。
【0061】
図11の1102は無線端末のデスクトップトップ画面であり、監視アイコン1103が押下されると無線端末は画像配信要求を画像配信装置100に送信する。1101はWi−Fi通信の電波受信感度を示しており、無線LANアクセスポイント202に接続されている。
【0062】
S302で無線端末は、無線アクセスポイントを介してスマートフォン(無線端末)から画面表示のHTTPリスエストをWEBサーバ(画像配信装置)に送る。
【0063】
このHTTPリスエストの送信毎に、無線アクセスポイントが接続されているルータの外側(インターネット側)のネットワークアドレスが含まれたHTTPリスエストを画像配信装置100に送っている。
【0064】
スマートフォンから3Gの回線を使用するHTTPリクエストの場合には、拠点毎のルータを経由しないためルータ(中継装置)のアドレスを取得できず拠点の判定ができない。よって無線アクセスポイントを経由してWEBサーバに画面表示のリスエストを送っている場合に適用することができる。
【0065】
画像配信要求とともに、ユーザIDとパスワードも送信され、自動ログインが完了する。図10のような、ログイン画面にてユーザが予め、ユーザ情報を登録しておくことで、この自動ログインが可能となる。
また、ここでは図示しないグループデータ選択画面を表示し、ユーザ所望のグループデータ(図15)をユーザにより選択させてもよい。
【0066】
S303で画像配信装置100は、無線端末から、撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付ける(受付手段)。
なお。ここでは図12のように複数の撮像装置が撮影する複数画像(映像)の配信要求を受け付けてもよい。
【0067】
図12の1201は無線端末が表示するリアルタイム映像配信画面である。1202は読み出したグループデータ名が表示されている。1203〜1206は6つの配置枠と配置枠に配置された画像(リアルタイム映像)であり、リアルタイム映像配信画面が表示されている間、所定の間隔で画像(リアルタイム映像)が更新される。1209は読み出したユーザ名が表示されている。1210は別の操作メニューに移行するボタンである。
画像配信要求には無線端末側から、画像を配信する撮像装置を特定するための情報(カメラID、ポート番号等)をさらに含んでいてもよい。
ログイン情報(ユーザID)でユーザを識別し、ユーザが登録しているグループデータを参照することが可能となる。
【0068】
S304で画像配信装置100は、画面内の映像を一覧表示(例えば6映像)する配置枠毎にそれぞれ、拠点ネットワークアドレス+ポート番号(カメラの識別番号)が一覧表示グループとして予めユーザにより画像配信装置の中に設定登録されているので、ログインデータから該当するグループデータ(図15)を読み出す。
【0069】
S305で画像配信装置100は、全ての配置枠(A〜F)の拠点判定が完了したかを判定し、S306の以降の処理をループさせるステップである。完了した場合はS313に巣進む。
【0070】
S306で画像配信装置100は、受け取ったHTTPリスエストに記載されているルータの外側(インターネット側)のネットワークアドレスを解析しスマートフォンが今或る拠点(ルータの位置)が何処なのかを判断している。
【0071】
画像配信装置100は受け取ったルータの外側(インターネット側)のネットワークアドレスにより無線端末が今居る拠点(ルータの位置)が何処なのかが分かるので、スマホが今居る拠点と各配置枠それぞれに設定登録されている拠点ネットワークアドレスとを比較し、各配置枠ごとに拠点の一致判定をしている。
【0072】
S306以降の処理では、無線端末が今居る拠点と一致する配置枠に対しては、ユーザにより予め設定されている拠点ネットワークアドレス+ポート番号(カメラの番号)ではなく、映像の取得先としてカメラのローカルIPに変更した取得先情報を配置枠に埋め込む。サーバは拠点のネットワークアドレスがないのでここでは映像を取得できなくなる。このままで、無線端末のWEBブラウザに送信すると、無線端末のWEBブラウザが受け取った取得先情報に従って、無線端末のWEBブラウザが対象のカメラに映像の配信リクエストを送り、無線端末のWEBブラウザが今居る拠点のネットワークアドレス+ポート番号カメラのローカルIPの情報から映像を取得する
【0073】
尚この場合の映像の配置枠へのはめ込み合成処理は無線端末のブラウザ側で一覧表示画面を無線端末に送信された後に行っているので、映像は画像配信装置100を介さずに直接無線端末に配信される。
【0074】
一方無線端末が今居る拠点と一致しない配置枠に対しては、ユーザにより予め設定されているそれぞれ拠点のネットワークアドレス+ポート番号(カメラのID)の情報を映像の取得先情報として配置枠に埋め込み、画像配信装置100が対象のカメラに映像の配信リクエストを送り、画像配信装置100が拠点のネットワークアドレス+ポート番号(カメラの番号)の情報から映像を取得する。尚この場合の映像の配置枠へのはめ込み合成処理は画像配信装置100側で一覧表示画面を無線端末に送信する前に行っているので、映像は画像配信装置100を介して配信されることになる。
【0075】
6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれに対して、受け付けた拠点を特定できるアドレスと、拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、画像配信要求を受け付けた無線端末に画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断する(判断手段)。
【0076】
ここで、撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスとは、画像配信要求を画像配信装置100に中継する場合に取得されるルータ装置の外側(WAN側)のアドレスでもよく、拠点毎(会社毎)のネットワーク環境を分類できるなアドレスである.
また、この判断手段は画像配信要求を受け付けた無線端末に画像配信装置を介して撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断してもよい。
【0077】
さらにここでは、無線端末から複数の撮像装置が撮影する複数画像の配信要求を受け付けた場合には、無線端末に配信する複数画像の中に、画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得する画像があるかいなかも判断している(複数拠点判断手段)。
S307で画像配信装置100は、図15から6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に中継装置(ルータ)のアドレスを取得する。
S308で画像配信装置100は、6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に中継装置(ルータ)にリクエストを送信する。
S309で画像配信装置100は、6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に中継装置(ルータ)から映像を取得する。
S310で画像配信装置100は、中継装置(ルータ)から取得した映像を6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に配置する。
【0078】
S311で画像配信装置100は、受け付けた拠点を特定できるアドレスから6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に中継装置(ルータ)のアドレスを取得する。
S312で画像配信装置100は、6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別の表示が可能な情報(無線端末から要求されるリクエスト)を生成する。
S313で画像配信装置100は以下のように振る舞う。
【0079】
S306において画像を配信すると判断した枠に関しては、画像配信要求を受け付けた無線端末に、画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信する(画像配信手段)。逆にS306において画像を配信しないと判断した枠に関しては、画像配信要求を受け付けた無線端末に、撮像装置から取得した画像は配信しない。
【0080】
S306において画像を配信しないと判断した枠に関しては、画像配信要求を受け付けた無線端末に、画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報(無線端末から要求されるリクエスト)を送信する(画像表示情報送信手段)。逆にS306において画像を配信すると判断した枠に関しては、画像配信要求を受け付けた無線端末に、画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得するための画像の表示が可能な情報は送信しない。
【0081】
表示が可能な情報(無線端末から要求されるリクエスト)には、画像を直接取得するために必要な、画像取得要求を送信する撮像装置が設置されている拠点を特定するためのアドレスが含まれている。
表示が可能な情報には、画像を直接取得するために必要な、画像の取得を要求する撮像装置自身を特定するためにローカルIPアドレスが含まれている。
【0082】
画像表示情報送信手段は、複数拠点判断手段により取得する画像があると判断した場合にも無線端末に、無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信している。
【0083】
または無線端末の画像配信専用アプリが、配信された画像を配置する配置枠(フレーム)をテンプレートとして無線端末に予め記憶している場合には、画像配信装置100はS313の処理で、表示情報(無線端末から要求されるリクエスト)と画像のみを無線端末に送信すればよい。
【0084】
S313ではさらに、画像配信装置100が撮像装置から取得した画像や無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報のみならず、表示が可能な情報に基づいて撮像装置から取得した画像を所定の位置に配置するためのフレーム枠(フレーム画面)を送信してもよい(フレーム送信手段)。
S314で無線端末は、S313で送信された全データを受信する。
【0085】
S315で無線端末は、送信された全データの中に表示が可能な情報(無線端末から要求されるリクエスト)があるかいなかを判断する。ある場合(はい)はS316に進む。ない場合(いいえ)S321に進む。
S316で無線端末は、表示が可能な情報がある枠のみの処理である。中継装置(ルータ)のアドレスを取得する。
S317で無線端末は、6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に中継装置(ルータ)にリクエストを送信する。
S318で無線端末は、6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に中継装置(ルータ)から映像を取得する。
S319で無線端末は、中継装置(ルータ)から取得した映像を6つ全ての配置枠(A〜F)それぞれ別に配置する。
【0086】
S320で無線端末は、図14の状態の画面を表示している。見た目は図12であるが取得ルートが図14のようになる。図13と比べると、1401と1402のリアルタイム映像の取得(更新)速度や間隔が速くなる。
【0087】
図13、図14、図16、図17は無線端末が表示するリアルタイム映像配信画面であり、各枠に配信されている各画像の取得ルートを便宜上表したものであり取得ルートは表示されないが、各画像毎に取得ルートを別途表示させても問題ない。
S321で無線端末は、図13の状態の画面を表示している。見た目は図12(または画像配信専用アプリ画面)であるが取得ルートが図13のようになる。
図9を説明する。
【0088】
S401で無線端末は、図16の状態の画面を表示している。図14の画面の変形例である。図14と比較すると各枠に配置される画像(映像)のサイズが均一ではなくサイズが大きい主画像1602とサイズが小さい副画像1603が表示されている。 S402で無線端末では、副画像にある画像を拡大して主画像の位置に表示させるために、ユーザの操作により副画像1603が押下(タッチ)される。
【0089】
S403で画像配信装置100は、副画像1603の枠が押下されたかいなかを判断する。副画像1603の枠が押下された(はい)と判断した場合にはS403に進む。副画像1603の枠が押下されていない(いいえ)と判断した場合には現状が維持され、S401に戻る。
【0090】
S404で画像配信装置100は、副画像1603の枠が押下された(はい)と判断した場合には、副画像にある画像を拡大して主画像の位置(メイン枠)に表示させ、主画像にある画像を縮小して副画像の位置(サブ枠)に表示させるための制御を実行する。この時に配信する画像のS306の判断にて決定された、画像取得ルートがメイン枠とサブ枠にて異なっている場合には、メイン枠とサブ枠にそれぞれ決定された画像取得ルートをスワップする制御を行う。ここで画像取得ルートをスワップする制御を行うために、副画像1603の枠が押下された(はい)と判断した場合には、S305のステップに戻って、各配置枠に対する画像取得ルートの決定処理を再度行ってもよく、S305のステップ以降で決定された後の画像取得ルートのデータを画像配信装置100が保持することで画像取得ルートをスワップする制御を行ってもよい。
【0091】
S405で無線端末は、図17の状態の画面を表示している。画像取得ルートをスワップする制御により、図16と比べると端末が取得した主画像1701とサーバが取得した副画像1702の画像取得ルートがスワップしている。 図15を説明する。
【0092】
図15は、複数の撮像装置と当該複数の撮像装置それぞれが設置されている拠点のアドレスを対応づけたグループデータである。画像配信装置100が記憶している(グループデータ記憶手段)。
1501はリアルタイム映像配信画面にログイン可能なユーザを識別するためのユーザIDであり図10の1002、図12の1209と対応する。
【0093】
図10の1001はユーザ認証するためのログイン画面であり、GOボタン1004が押下されると無線端末はユーザIDとパスワード1003を画像配信装置100に送信する。
1502は複数カメラの撮影グループを識別するためのグループIDであり図12の1202と対応する。
1503は6つの配置枠を分けるための番号であり、A〜Fは図12の1203〜1208にそれぞれ対応する。
1504は複数のカメラそれぞれが設置される場所(会社)を識別するための拠点IDである。
1505は複数のカメラそれぞれが設置される拠点の中継装置のアドレスであり、S306で判断するために利用される。
1506は複数のカメラそれぞれが持つ固有のIDであり、カメラを特定する場合に利用される。
1507は複数のカメラそれぞれのローカルネットワークのIPアドレスであり、重複しているものもある。
【0094】
1508は複数のカメラそれぞれが設置されている場所(環境)をさらに分類したものである。例えは、レジ、駐車場、玄関など類似するカテゴリ毎に分類され、他拠点間で同じカテゴリの映像を図12のように一覧表示されるので、ユーザは他拠点間の状況を比較して閲覧することができる。
【0095】
なお、複数のルータが同一の中に拠点にあるといったサブネット化された環境においては、同一拠点の中でルータが複数に分岐されてしまう場合も想定される。この場合実質的に同一拠点の中で無線端末とカメラが直接通信することは可能であるので、VPNのような仮想ローカル環境を構築することや、同一拠点の中の複数のルータをグループ化(複数ルータアドレスのグループデータを予め設定)することで無線端末から同一拠点のネットワーク中にある複数のルータを経由させてカメラ映像取得要求をカメラに送信することは可能である。
【0096】
また、本願発明におけるプログラムは、図3、図4、図8、図9に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本願発明の記憶媒体は処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムとして、外部メモリに記憶されている。
【0097】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本願発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0098】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本願発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0099】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0100】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
また、本願発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本願発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本願発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本願発明の効果を享受することが可能となる。
【0103】
さらに、本願発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本願発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本願発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0104】
100 画像配信サーバ(画像配信装置)
200 スマートフォン(無線端末)
201 ネットワークカメラ(撮像装置)
401 CPU
403 RAM
202 無線LANアクセスポイント
206 ネットワークカメラ(撮像装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線端末および撮像装置に通信可能に接続され、前記撮像装置が撮影する画像を前記無線端末に配信する画像配信装置であって、
前記撮像装置が設置されている拠点のアドレスである拠点データを記憶する拠点データ記憶手段と、
前記無線端末から、前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付ける受付手段と、
前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信する画像配信手段と、
前記受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記画像を配信しないと判断した場合には、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信する画像表示情報送信手段と、
を備えることを特徴とする画像配信装置。
【請求項2】
画像表示情報送信手段は前記表示が可能な情報を送信するとともに、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記表示が可能な情報に基づいて撮像装置から取得した画像を所定の位置に配置するフレームを送信するフレーム送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像配信装置。
【請求項3】
複数の撮像装置と当該複数の撮像装置それぞれが設置されている拠点のアドレスを対応づけたグループデータを記憶するグループデータ記憶手段と、
前記無線端末から、複数の撮像装置が撮影する複数画像の配信要求を受け付ける複数画像受付手段と、
前記受付手段が受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記グループデータに記憶されている拠点アドレスに従って、前記複数画像の配信要求を受け付けた無線端末に配信する複数画像の中に、前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得する画像があるかいなかを判断する複数拠点判断手段と、
をさらに備え、
前記画像表示情報送信手段はさらに、前記複数拠点判断手段により取得する画像があると判断した場合には、前記複数画像の配信要求を受け付けた無線端末に、前記複数画像の配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像配信装置。
【請求項4】
前記画像配信要求を受け付けた無線端末が受信する前記表示が可能な情報には、画像を直接取得するべく、前記画像取得要求をする撮像装置が設置されている拠点のアドレスが含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像配信装置。
【請求項5】
前記画像配信要求を受け付けた無線端末が受信する前記表示が可能な情報には、画像を直接取得するべく、前記画像取得要求をする撮像装置のローカルIPアドレスが含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像配信装置。
【請求項6】
前記前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスは、前記画像配信要求を前記画像配信装置に中継する場合に取得されるルータ装置のネットワークアドレスであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像配信装置。
【請求項7】
前記受付手段が受け付ける画像配信要求は無線端末に画像を配信する撮像装置を特定する情報をさらに含んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像配信装置。
【請求項8】
無線端末および撮像装置に通信可能に接続され、前記撮像装置が撮影する画像を前記無線端末に配信する画像配信装置であって、
前記撮像装置が設置されている拠点のアドレスである拠点データを記憶する拠点データ記憶手段と、
前記無線端末から、前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付ける受付手段と、
前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信装置を介して撮像装置から取得した画像を配信する画像配信手段と、
前記受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に前記画像配信装置を介して撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記配信しないと判断した場合には、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信装置を介さずに撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信する画像表示情報送信手段と、
を備えることを特徴とする画像配信装置。
【請求項9】
無線端末および撮像装置に通信可能に接続され、前記撮像装置が撮影する画像を前記無線端末に配信する、前記撮像装置が設置されている拠点のアドレスである拠点データを記憶する拠点データ記憶手段を備える画像配信装置の制御方法であって、
前記画像配信装置の受付手段が、前記無線端末から、前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付ける受付工程と、
前記画像配信装置の画像配信手段が、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信する画像配信工程と、
前記画像配信装置の判断手段が、前記受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断する判断工程と、
前記画像配信装置の画像表示情報送信手段が、前記判断工程が前記画像を配信しないと判断した場合には、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信する画像表示情報送信工程と、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
無線端末および撮像装置に通信可能に接続され、前記撮像装置が撮影する画像を前記無線端末に配信する、前記撮像装置が設置されている拠点のアドレスである拠点データを記憶する拠点データ記憶手段を備える画像配信装置で読み取り実行可能なプログラムであって、
前記画像配信装置を、
前記無線端末から、前記撮像装置が撮影する画像の配信を要求した拠点を特定できるアドレスを含んだ画像配信要求を受け付ける受付手段と、
前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信する画像配信手段と、
前記受け付けた拠点を特定できるアドレスと、前記拠点データに記憶する拠点アドレスに従って、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に前記画像配信装置からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像を配信するかいなかを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記画像を配信しないと判断した場合には、前記画像配信要求を受け付けた無線端末に、前記画像配信要求を受け付けた無線端末からの画像取得要求を受けた撮像装置から取得した画像の表示が可能な情報を送信する画像表示情報送信手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−51678(P2013−51678A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−167316(P2012−167316)
【出願日】平成24年7月27日(2012.7.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(511157837)ガーデンネットワーク株式会社 (3)
【Fターム(参考)】