説明

画面表示制御装置および画面表示制御方法

【課題】表示器に表示された表示情報をユーザが読み取り損ねることを防止する。
【解決手段】表示データ調整部16が、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、表示データ種別に応じた画面表示時間とに基づいて、表示時間内にユーザが読み取ることが可能な情報量を持つ表示データを表示データ記憶部13から選択して、データ表示部17が表示器に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の表示データの表示器への表示を制御する画面表示制御装置及び画面表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、一般のドライバーが自家用車等に搭載する、いわゆるナビゲーション装置が普及している。このナビゲーション装置は、例えば自車位置を地図画像上に表示したり、目的地への好適な道順を表示させるなどにより、ドライブの際の案内装置として好適なものとなっている。
【0003】
ところで昨今、高齢のドライバーの人口も増えつつあり、その数は今後も増加していく傾向にある。そして高齢のドライバーがナビゲーション装置を使用することを考えると、ナビゲーション装置によって出力される表示画像や音声についての確認が高齢者でも容易にできるようにすることが求められる。しかしながら、このような高齢者の使用を考えた場合、ナビゲーション装置として例えば20〜30歳程度のドライバーにとって視認性がよい表示や聞こえやすい警告音等が実現されていたとしても、それが適切でない場合もある。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、年齢に応じて表示色、コントラスト、文字サイズ、地図縮尺などを変更し、表示を見やすくするナビゲーション装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、年齢に応じて、表示器に対するユーザの焦点距離を調整する表示制御装置が開示されている。
【0006】
しかしながら、表示色等を年齢に応じて変更したり、焦点距離を調整することで表示情報を見やすくしても、ユーザの年齢よって焦点調整にかかる時間や警告等に対する反応時間が異なるため、年齢よって表示器に表示されている情報を読み取るのにかかる時間が異なり、また一定時間に読み取ることができる情報量も異なる。よって、ユーザによっては表示器に表示された情報を読み取り損ねることがある。
【0007】
【特許文献1】特開平11−183181号公報
【特許文献2】特開2002−160550号公報
【特許文献3】特開2003−317197号公報
【特許文献4】特開2001−5487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、表示器に表示された表示情報をユーザが読み取り損ねることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る画面表示制御装置の一つの態様によれば、画面表示制御装置は、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、情報量が調整された表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、年齢情報と表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、情報量が調整された表示データが表示器に表示される。よって、ユーザの読み取り時間を考慮して情報量が調整された表示データが表示器に表示されるため、表示器に表示された表示データの情報量が多すぎることにより、ユーザがその表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0011】
本発明に係る画面表示制御装置の一つの態様によれば、画面表示制御装置は、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、前記画面表示時間の間、前記調整手段で情報量が調整された調整済み表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、年齢情報と年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、情報量が調整された表示データが表示器に表示される。よって、ユーザの読み取り時間に加えて反応時間も考慮して情報量が調整された表示データが表示器に表示されるため、表示器に表示された表示データの情報量が多すぎることにより、ユーザがその表示データを読み取り損ねることをさらに防止することができる。
【0013】
本発明に係る画面表示制御装置の一つの態様によれば、画面表示制御装置は、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記表示データの情報量とに応じて、前記表示データの画面表示時間を算出する表示時間算出手段と、算出された画面表示時間の間、前記表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、年齢情報と表示データの情報量とに応じて算出された画面表示時間の間、表示データが表示器に表示される。よって、表示データが表示器に表示されている時間が短すぎることにより、表示器に表示された表示データをユーザが読み取り損ねることを防止することができる。
【0015】
本発明に係る画面表示制御装置の一つの態様によれば、画面表示制御装置は、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記表示データに予め定められた画面表示時間とに応じて、その画面表示時間の間に表示する前記表示データの情報量を算出する情報量算出手段と、前記表示データを算出された情報量単位に分割して、順次前記画面表示時間の間、前記表示器に切り替え表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、年齢情報と表示データに予め定められた画面表示時間とに応じて算出された情報量単位に分割された表示データが、順次画面表示時間の間、表示器に切り替え表示される。よって、画面表示時間に対して一度に表示される表示データの情報量が多すぎることにより、表示器に表示された表示データをユーザが読み取り損ねることを防止することができる。
【0017】
本発明に係る画面表示制御装置の1つの態様によれば、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と、前記表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、情報量が調整された表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、年齢情報と表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、情報量が調整された表示データが表示器に表示される。これにより、ユーザの読み取り時間および表示される文字のフォントサイズを考慮して情報量が調整された表示データが表示器に表示されるため、ユーザがその表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0019】
本発明の1つの態様によれば、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データの種別ごとに異なる情報量を持つ複数の表示データを記憶する記憶手段と、前記表示器に表示する表示データの種別の指定を受け付ける種別指定手段と、前記年齢情報と、指定された種別に対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、表示する表示データの基準情報量を算出する算出手段と、記憶手段に記憶された表示データ群の中から、基準情報量以下で、かつ最大の情報量を持つ、指定された種別の表示データを選択する選択手段と、選択された表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、年齢情報と表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに基づいて基準情報量が算出され、表示データ群の中から基準情報量以下で、かつ最大の情報量を持つ表示データが表示器に表示される。これにより、ユーザの読み取り時間および表示される文字のフォントサイズを考慮した情報量を持つ表示データが表示器に表示されるため、ユーザがその表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0021】
本発明の1つの態様によれば、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、前記画面表示時間の間、前記調整手段で情報量が調整された調整済み表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、年齢情報と年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、情報量が調整された表示データが表示器に表示される。これにより、ユーザの読み取り時間およびフォントサイズに加えて反応時間も考慮して情報量が調整された表示データが表示器に表示されるため、ユーザがその表示データを読み取り損ねることをさらに防止することができる。
【0023】
本発明の1つの態様によれば、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記表示データの情報量と前記表示データに対して予め定められたフォントサイズとに応じて、前記表示データの画面表示時間を算出する表示時間算出手段と、算出された画面表示時間の間、前記表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、年齢情報と表示データの情報量とフォントサイズとに応じて算出された画面表示時間の間、表示データが表示器に表示される。これにより、表示データが表示器に表示されている時間が短すぎることにより、表示器に表示された表示データをユーザが読み取り損ねることを防止することができる。
【0025】
本発明の1つの態様によれば、表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、前記年齢情報と前記表示データに予め定められた画面表示時間と前記表示データの情報量とに応じて、前記表示データのフォントサイズを決定するフォントサイズ決定手段と、決定したフォントサイズにより前記表示データを前記表示器に表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、年齢情報と表示データの情報量と画面表示時間とに応じて、画面に表示される表示データのフォントサイズが適宜変更される。これにより、ユーザの年齢、表示データの情報量および画面表示時間に応じて、適したフォントサイズをもつ表示データが表示器に表示されるため、ユーザが表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の第1の実施の形態(以下、実施形態1とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0028】
図1は、実施形態1の情報表示システムのシステム構成を示す図である。この情報表示システムは、車両に搭載され、車両の搭乗者に必要な情報を提供するシステムである。必要な情報とは、例えば、警告情報や注意情報、周辺地域の案内情報など車両走行時や停車時にユーザにとって有益な情報である。図1において、画面表示制御装置10は、後述の表示指示情報に基づいて所望の表示データを表示器30に表示する制御を行う装置である。画面表示指示装置20は、表示器30に表示する表示データの種別を特定し、その特定した種別を示した表示指示情報を画面表示制御装置10に出力する装置である。表示器30は、画面表示制御装置10に制御されて、表示データを表示する装置である。この表示器30は、地図情報などを画面に表示して道案内などを行うナビゲーションシステムで用いられる表示器と併用することができる。
【0029】
画面表示制御装置10について図2に示す機能ブロック図を用いてさらに説明する。図2において、年齢情報入力部11は、表示器30に表示された情報を見るユーザ、例えば運転者の年齢情報の入力を受け付けるモジュールである。年齢情報記憶部12は、年齢情報入力部11を介して入力されたユーザの年齢情報を記憶するモジュールである。年齢情報は、運転開始時等にユーザに入力させる。なお、運転を行うたびに年齢情報を入力するのではなく、一度入力した年齢情報を記憶しておき、運転者が変更した場合のみ年齢情報の更新を行ってもよい。
【0030】
表示データ記憶部13は、表示器30に表示する各表示データを記憶するモジュールである。実施形態1では、表示データの示す内容の種別(以下、表示データ種別とする)ごとに、情報量の異なる複数の表示データを準備し、表示データ記憶部13に登録しておく。例えば、表示データ種別が、左後方に他の車両が走行中であることをユーザに通知する注意情報であれば、図3に示すように情報量の異なる3種類の表示データを表示データ記憶部13に登録しておく。
【0031】
表示時間記憶部14は、表示データ種別ごとの表示データの画面表示時間を記憶するモジュールである。表示指示受付部15は、画面表示指示装置20から出力された表示指示情報の入力を受け付けるモジュールである。表示データ調整部16は、入力された表示指示情報に応じた表示データを表示データ記憶部13から選択するモジュールである。データ表示部17は、選択された表示データを表示器30に表示する制御を行うモジュールである。
【0032】
このように構成された実施形態1において、表示データ調整部16が年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、表示データ種別に応じた画面表示時間とに基づいて、表示データ記憶部13から適切な情報量の表示データを選択して表示器30に表示することで、表示器に表示された表示データをユーザが読み取り損ねることを防止する。なお、表示データ調整部16での表示データの選択方法についての詳細は後ほど説明する。
【0033】
続いて、画面表示指示装置20について図4に示す機能ブロック図を用いてさらに説明する。図4において、車両情報収集部21は、車両に搭載した各種センサ等から車両情報(車両停車情報、車速情報、PKB(パーキングブレーキ)情報、車間距離情報など)を収集するモジュールである。また、表示データ種別決定部22は、収集された車両情報に基づいて、車両の搭乗者に提供すべき内容に対応する表示データ種別を決定するモジュールである。例えば、収集した車両情報が車間距離情報であり、車間距離が所定の距離以下の場合に車間距離をとるようにユーザに促す注意情報を表示器に表示する場合は、その注意情報に対応する表示データ種別を表示器に表示すべき表示データ種別として決定する。さらに、表示指示情報出力部23は、決定した表示データ種別を示した表示指示情報を画面表示制御装置10に出力するモジュールである。
【0034】
このように構成された画面表示指示装置20が、車両情報に基づいてユーザに提供すべき内容に対応する表示データ種別を決定して、その決定した表示データ種別を示した表示指示情報を、画面表示制御装置10に出力する。そして、画面表示制御装置10は、その表示指示情報に応じて表示データを選択して、その選択した表示データを表示器30に表示する。ユーザは、表示器30に表示された情報を見ることで、警告情報や注意情報、周辺地域の案内情報など車両走行時や停車時にユーザにとって有益な情報を得ることができる。
【0035】
ここで、表示データ調整部16における表示データの選択方法についてさらに詳細に述べる。
【0036】
式1は、ユーザがどれほどの時間で情報を読み取ることができるかを年齢ごとに統計を取り、その統計結果を元に重回帰分析を行うことで得られた式である。
【数1】

【0037】
式1の各係数(K1〜K4)は、表示器とユーザの目との間の距離を示す視距離に基づいて定まるものであり、本実施形態では、視距離を750mmとして、係数をそれぞれ、K1=0.3×10-3、K2=−0.92×10-2、K3=0.23×10-1、K4=−0.5×10-4と定める。またCは定数であり、ここでは、C=−0.17とする。
【0038】
そして、式1により、所定の情報量をもつ情報を読み取るのにかかる時間を年齢ごとに算出することができる。また、式1により、年齢と読み取り時間が定まれば、その年齢で所定の読み取り時間内に読み取ることが可能な情報量を算出することができる。なお、本実施形態では、ひらがな1文字を6bitで換算して情報量を計算する。漢字の場合は、読み仮名の文字数により情報量を計算する。
【0039】
そこで、式1に基づいて、画面表示時間(X’)内にユーザの年齢に応じて読み取ることが可能な基準情報量を式2のように表す。
【数2】

【0040】
実施形態1では、式2を用いて表示器30に表示する表示データ種別ごとに定められた画面表示時間と、ユーザの年齢とに基づいて、ユーザの年齢に応じて適した情報量をもった表示データを選択して表示する。つまり、式2より画面表示時間およびユーザの年齢が定まれば、基準情報量を算出することができる。そして、この基準情報量は、ユーザの年齢において、定められた画面表示時間内に表示器30に表示された情報をユーザが読み取り損ねることなく把握することができる情報量の限界を示すものであるため、表示器30に表示する表示データはこの基準情報量よりも小さくなければ、ユーザによっては表示器30に表示されている情報を読み取り損ねる場合がある。
【0041】
そこで、実施形態1では、表示データ調整部16が表示指示情報に示された表示データ種別に対応する表示データ群の中で、式2により算出された基準情報量より小さい表示データのうち最大の表示データを、そのユーザの年齢に適した表示データとして選択し、データ表示部17が選択された表示データを表示器30に表示する。これにより、表示器に表示された表示データをユーザが読み取り損ねることを防止することができる。
【0042】
ここでさらに図5に示すフローチャート図を用いて、表示データ調整部16での表示データ選択フローについて説明する。
【0043】
まず、表示データ調整部16は、表示指示受付部15から表示指示情報を受け取り(S101)、その表示指示情報に示された表示データ種別に規定された画面表示時間を、表示時間記憶部14に記憶された情報に基づいて特定する(S102)。続いて、表示データ調整部16は、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、S102で特定した表示時間とを「式2」に入力して、基準情報量を算出する(S103)。そして、表示データ調整部16は、表示データ記憶部13に記憶された表示指示情報に示された表示データ種別に対応する表示データ群の中から、情報量が基準情報量以下の表示データのうち最大の情報量をもつ表示データを選択し(S104)、選択した表示データをデータ表示部17に提供する(S105)。
【0044】
データ表示部17は、受け取った表示データを表示器30に表示する。実施形態1によれば、表示データ調整部16において、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、表示データ種別に応じた画面表示時間とに基づいて、表示時間内にユーザが読み取ることが可能な情報量を持つ表示データを表示データ記憶部13から選択して表示器30に表示する。よって、表示された表示データの情報量が多すぎることにより、表示器30に表示された表示データをユーザが画面表示時間内に読み取り損ねることを防止することができる。
【0045】
なお、表示データは、図3に示したような文字情報のほかに、例えば、図6A、6B、6Cに示すような図形情報の場合でも、予め表示データ種別ごとに複数の異なる情報量をもった表示データ群を準備して、表示データ記憶部13に記憶しておくことで、同様な処理により実現することができる。
【0046】
続いて、本発明の第2の実施の形態(以下、実施形態2とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0047】
実施形態1では、一定時間に読み取ることが可能な情報量が年齢によって異なる点に着目して表示データを選択する例について説明した。一方、実施形態2では、ユーザの年齢の違いによって生じる、一定時間に読み取ることが可能な情報量の違いの他に、反応時間の違いも考慮して表示データを選択する例について説明する。すなわち、焦点調整時間などを含んだ反応時間は、ユーザの年齢により異なる。よって、表示器30に情報が表示されてからその情報に気づき読み始めるまでの時間は、ユーザの年齢により異なる。
【0048】
そこで、実施形態2では、ユーザの年齢情報および表示データの画面表示時間に加えて、ユーザの年齢に応じた反応時間を、表示データ調整部16が表示データを選択する際のパラメータとして使用することで、より適切な情報量を持った表示データを表示器に表示させ、表示データの読み取り損ねを防止する。
【0049】
ここで、実施形態2における画面表示制御装置10について、図7に示す機能ブロック図を用いて説明する。なお、実施形態2における情報表示システムのシステム構成は実施形態1と同様であり、画面表示指示装置20についても実施形態1と同様であるため説明を割愛する。
【0050】
実施形態2における画面表示制御装置10は、反応時間記憶部18が追加された点と、表示データ調整部16での表示データ選択フローの処理の点で実施形態1における画面表示制御装置10と異なる。
【0051】
図7において、反応時間記憶部18は、予め統計データ等を元にユーザの年齢ごとに定めた反応時間を記憶するモジュールである。ここで反応時間とは、表示器30に情報が表示されてからユーザがその情報を読み取り始めるまでの時間のことをいう。
【0052】
また、実施形態2における表示データ調整部16は、式2のXを、画面表示時間と反応時間とを加算した値(X=画面表示時間+反応時間)として、そのXを用いて基準情報量を算出し、その算出した基準情報量をもとに表示データの選択を行う。
【0053】
続いて、図8に示すフローチャートを元に、実施形態2における表示データ調整部16の表示データの選択処理フローについて説明する。
【0054】
まず、表示データ調整部16は、表示指示受付部15から表示指示情報を受け取り(S201)、その表示指示情報に示された表示データ種別に規定された画面表示時間を、表示時間記憶部14に記憶された情報に基づいて特定し(S202)、さらに、ユーザの年齢に応じた反応時間を反応時間記憶部18から取得する(S203)。続いて、表示データ調整部16は、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、S202で特定した表示時間と、S203で取得した反応時間とを「式2」に入力して、基準情報量を算出する(S204)。そして、表示データ調整部16は、表示データ記憶部13に記憶された表示指示情報に示された表示データ種別に対応する表示データ群の中から、情報量が基準情報量以下の表示データであって、最大の情報量をもつ表示データを選択し(S205)、選択した表示データをデータ表示部17に渡す(S206)。
【0055】
データ表示部17は、受け取った表示データを表示器30に表示する。実施形態2によれば、表示データ調整部16において、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、ユーザの年齢に応じた反応時間と、表示データ種別に応じた画面表示時間と、に基づいて、表示時間内にユーザが読み取ることが可能な情報量を持つ表示データを表示データ記憶部13から選択して表示器30に表示する。よって、より適切な情報量を持った表示データを表示器に表示させ、表示データの読み取り損ねを防止することができる。
【0056】
続いて、本発明の第3の実施の形態(以下、実施形態3とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0057】
実施形態3では、上記実施形態1、2と異なり、表示データの情報量を調整するのではなく、年齢と表示データの情報量とに応じて表示データの画面表示時間を調整する画面表示制御装置10について説明する。なお、実施形態3における情報表示システムのシステム構成は実施形態1、2と同様であり、画面表示指示装置20についても実施形態1、2と同様であるため説明を割愛する。
【0058】
図9は、実施形態3における画面表示制御装置10の機能ブロック図である。図9において、実施形態1、2と異なる点は、表示データ記憶部13が、表示データ種別ごとにそれぞれ一つの表示データのみ記憶している点、および表示データ調整部16の代わりに表示時間調整部19が追加されている点である。
【0059】
表示時間調整部19は、式1の読み取り時間Xを画面表示時間X’に置き換えた下記に示す式3に基づき、年齢情報および表示対象の表示データの情報量をパラメータとして、表示対象の表示データに応じた画面表示時間を算出する。
【数3】

【0060】
そして、表示時間調整部19は、表示対象の表示データと、算出した画面表示時間とをデータ表示部17に提供する。データ表示部17は、表示時間調整部19から提供された表示対象の表示データを、同じく提供された画面表示時間の間、表示器30に表示するように制御する。
【0061】
ここで、図10に示すフローチャートを元に、実施形態3における表示時間調整部19の表示データの画面表示時間算出フローについて説明する。
【0062】
まず、表示時間調整部19は、表示指示受付部15から表示指示情報を受け取る(S301)。そして、表示時間調整部19は、受け取った表示指示情報に示された表示データ種別に応じた表示データを表示データ記憶部13から取得する(S302)。続いて、取得した表示データの情報量と、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報とを「式3」に入力し、画面表示時間X’を算出する(S303)。さらに、表示時間調整部19は、S302で取得した表示データとS303で算出した画面表示時間とをデータ表示部17に提供する(S304)。
【0063】
データ表示部17は、表示時間調整部19から提供された表示対象の表示データを、提供された画面表示時間の間、表示器30に表示するように制御する。
【0064】
実施形態3によれば、表示対象の表示データの情報量に基づき、ユーザの年齢に応じた画面表示時間を算出し、その算出された画面表示時間の間、その表示データを表示器30に表示する。よって、ユーザの年齢に応じて、表示データの情報量に適した画面表示時間の間、表示器に表示データが表示されているため、画面表示時間が短すぎることにより、ユーザが表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0065】
続いて、本発明の第4の実施の形態(以下、実施形態4とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0066】
実施形態4では、表示データを一度に表示器に表示するのではなく、ユーザの年齢と画面表示時間とに応じた情報量単位に表示データを分割して、分割して得られた分割表示データを順次画面切り替えして表示する例について説明する。
【0067】
図11は、実施形態4における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。図11において、表示データ記憶部13は、表示データ種別ごとにそれぞれ一つの表示データのみ記憶している。また、表示データ調整部16は、式2に基づき算出された基準情報量単位に、表示対象の表示データを分割する。そして、分割して得られた分割表示データ群をデータ表示部17に提供する。データ表示部17は、提供された分割表示データ群を、画面表示時間単位に、順次1つずつ表示器30に表示するように制御する。
【0068】
ここで、図12に示すフローチャートを元に、実施形態4における表示データ調整部16の表示データの分割フローについて説明する。
【0069】
まず、表示データ調整部16は、表示指示受付部15から表示指示情報を受け取り(S401)、その表示指示情報に示された表示データ種別に規定された画面表示時間を、表示時間記憶部14に記憶された情報に基づいて特定する(S402)。続いて、その表示データ種別に対応する表示データを表示データ記憶部13から取得する(S403)。さらに、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、S402で特定した画面表示時間とを「式2」に入力し、基準情報量を算出する(S404)。そして、表示データ調整部16は、S404で算出された基準情報量単位にS403で取得した表示データを分割し(S405)、分割して得られた分割表示データ群をデータ表示部17に提供する(S406)。
【0070】
データ表示部17は、表示データ調整部16から提供された分割表示データ群を、画面表示時間単位に、順次1つずつ表示器30に表示するように制御する。
【0071】
上述のように、実施形態4では、表示データごとに画面表示時間を定めておき、その画面表示時間の間で読み取り可能な情報量をユーザの年齢に応じて算出する。そして、算出された情報量単位に表示対象の表示データを分割して、分割して得られた分割表示データを順次、画面表示時間ごとに画面を切り替えて表示する。よって、実施形態4によれば、一画面に表示される情報量が多すぎたり、表示時間が短すぎることにより、ユーザが表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0072】
なお、上記各実施形態では、視覚情報である表示データについて、情報量や画面表示時間を調整する例について説明した。ただ、聴覚情報を出力する時も年齢に応じた反応速度がある為、年齢により音声スピードを変えれば、情報の聞き取り損ねを防止することができる。また、上記各実施形態では、車載ナビゲーション装置用の表示器に表示する例について説明したが、これらに限らずどのよう表示器であってもよく、例えば、文字表示専用の表示器を用いてもよい。
【0073】
続いて、実施の形態(以下、実施形態5とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0074】
実施形態5における情報表示システムの構成は上記各実施形態と同様であり、図1に示す通りである。実施形態5は、表示データの情報量を調整する際のパラメータとして、表示データを表示器30に表示する際のフォントサイズ、つまり文字の大きさを追加している点で、実施形態1とは異なる。
【0075】
また、実施形態5では、情報を画面に表示する際の車両の運転状況において運転者等のユーザが即座に何らかの対応をする必要があるかどうかの度合いを示す緊急度合いに基づいて、表示データ種別が予め3つのグループに分類されている。具体的には、図13に示すように、緊急度合いが「小」である通常の運転状態で表示される一般情報グループと、緊急度合いが「中」である危険に接近状態で表示される注意情報グループと、緊急度合いが「大」である危険に直面状態で表示される危険警報情報グループのいずれかに各表示データ種別は分類されている。ここで、一般情報とは、交通情報や天気予報などの情報である。また、注意情報とは、車両トラブルや交通事故などが発生する可能性がある場合に運転者等に注意を促すために表示される情報である。さらに、危険警報情報は、追突回避など即座に運転者が何らかの対応をする必要がある情報である。なお、実施形態5では、表示データ種別を3つのグループに分類する例を示すが、表示データ種別のグループは3つに限定されない。
【0076】
さらに、実施形態5では、運転者等のユーザが対応すべき緊急度合いが増加するにつれて表示データのフォントサイズが大きくなるように、表示データ種別のグループごとにフォントサイズを予め設定しておく。図14および図15は、それぞれ実施形態5における表示データの画面表示の例であり、図14は、一般情報の一例、図15は、注意情報の一例を示す。
【0077】
図16は、実施形態5における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図であり、図2に示した機能ブロックと同一部分には同一符号を付してある。表示データ記憶部130は、表示データ種別ごとに情報量が異なる複数の表示データを記憶する。表示時間・サイズ記憶部140は、各表示データ種別に対して予め定義した表示時間およびフォントサイズを表示データ種別と関連づけて記憶する。表示データ調整部160は、表示指示情報に示された表示データ種別に応じた表示データを表示データ記憶部130から選択する。
【0078】
上記のように構成された情報表示システムにおいて、画面表示指示装置20が、車両情報に基づいて、運転状況に応じた表示データ種別を決定する。そして、画面表示制御装置10が、決定した表示データ種別に応じた画面表示時間とフォントサイズ、およびユーザの年齢とに応じて画面に表示する情報量を決定して、その情報量に応じた表示データを画面に表示する。
【0079】
ここで、表示データ調整部160における表示データの選択方法について、図17に示すフローチャートを用いてさらに説明する。
【0080】
表示データ調整部160は、表示指示受付部15を介して表示指示情報を受け取り(S501)、表示指示情報に示された表示データ種別に対応する表示時間およびフォントサイズを表示時間・サイズ記憶部140に記憶された情報に基づいて特定する(S502)。続いて、表示データ調整部160は、下記に示す式4を用いて、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、S502で特定した画面表示時間およびフォントサイズとに基づいて、ユーザが読み取ることが可能な基準情報量を算出する(S503)。
【数4】

【0081】
式4において、K〜Kは、上記他の実施形態と同様に、表示器とユーザとの間の距離を示す視距離に基づいて定まる係数であり、実験等により予め定めておく。また、S〜Sは、視角によって定まる係数である。ここで、視角とは、図18に示す通り、物体の両端から眼に至る2直線の為す角のことをいい、フォントサイズに依存する値である。実施形態5では、S〜Sを、図19A〜19Eに示すように、フォントサイズの大きさに応じて変化する関数を用いて求める。なお、S〜Sに対する関数は、例えば、異なるフォントサイズの文字を順次画面に表示して、その文字をユーザが認識するまでに要する時間(読み取り時間)を年代ごとに統計をとり、その統計結果に基づいて定めればよい。
【0082】
表示データ調整部160は、特定したフォントサイズに応じた係数S〜Sを図19A〜19Eに示す予め定められた関数に基づいて決定する。その後、表示データ調整部160は、決定した係数S〜S、予め定められた係数K〜Kや画面表示時間、入力された年齢情報を式4に代入することにより、表示データ種別に応じた基準情報量を算出する。
【0083】
S503において基準情報量が算出された後、表示データ調整部160は、表示データ記憶部130に記憶された表示指示情報に示された表示データ種別に対応する表示データ群の中から、情報量が基準情報量以下の表示データのうち最大の情報量をもつ表示データを選択し(S504)、選択した表示データをデータ表示部17に提供する(S505)。
【0084】
このようにして表示データ調整部160において選択された表示データを、データ表示部17が表示器30に表示する。
【0085】
以上、実施形態5によれば、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、表示データ種別に応じた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて基準情報量を算出し、その基準情報量に基づいて選択された表示データが表示器30に表示される。表示される表示データは、設定されたフォントサイズにおいて表示時間内にユーザが読み取ることが可能な情報量を持つ。すなわち、表示される表示データのフォントサイズに適した情報量をもつ表示データが画面に表示されるため、ユーザは画面表示時間内にその表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0086】
なお、実施形態5では、運転状況に応じて定まる緊急度合いに応じて、表示データ種別を複数のグループに分類し、グループの緊急度合いが増加するにつれて、表示データのフォントサイズを大きくする例を示した。しかし、グループごとではなく、表示データ種別ごとにそれぞれフォントサイズや画面表示時間を定めておき、そのフォントサイズや画面表示時間に基づいて式4を用いて基準情報量を求めてもよい。
【0087】
また、実施形態2と同様に、画面表示時間だけでなく、ユーザの反応時間を考慮して、ユーザの年齢に応じた反応時間を加算した値(X=画面表示時間+反応時間)を用いて、基準情報量を求めてもよい。
【0088】
さらに、表示データのフォントサイズと情報量とが予め定められている場合には、実施形態3のように、下記に示す式5を用いて、表示対象の表示データの画面表示時間を算出して、算出した画面表示時間だけ表示データを表示してもよい。
【数5】

【0089】
続いて、本発明の第6の実施の形態(以下、実施形態6とする)について、以下図面を用いて説明する。
【0090】
実施形態6では、表示する表示データ種別の情報量を予め定めておき、その情報量で情報が表示された場合に画面表示時間内で読み取れる最小のフォントサイズをユーザの年齢に応じて決定して、決定したフォントサイズの表示データを画面に表示する。
【0091】
図20は、実施形態6における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図であり、図13に示した機能ブロックと同一部分には同一符号を付してある。表示データ記憶部132は、表示データ種別ごとに、フォントサイズが異なる複数の表示データを記憶する。表示時間・情報量記憶部142は、各表示データ種別に対する画面表示時間および情報量を記憶する。表示データ調整部162は、表示指示情報に示された表示データ種別に対応する画面表示時間および情報量を表示時間・情報量記憶部142に記憶された情報に基づいて特定して、特定した表示時間および情報量と、ユーザの年齢情報とに基づいて、表示する表示データのフォントサイズを決定し、そのフォントサイズの表示データを選択する。
【0092】
ここで、表示データ調整部162における表示データの選択方法について、図21に示すフローチャートを用いてさらに説明する。
【0093】
表示データ調整部160は、表示指示受付部15を介して表示指示情報を受け取り(S601)、表示指示情報に示された表示データ種別に対応する画面表示時間および情報量を表示時間・情報量記憶部142に記憶された情報に基づいて特定する(S602)。続いて、表示データ調整部162は、年齢情報記憶部12に記憶されたユーザの年齢情報と、S602で特定した画面表示時間および情報量とに基づいて、下記に示す式6を用いてフォントサイズを決定する(S603)。
【数6】

【0094】
式6において、情報量、画面表示時間、年齢、係数K〜Kはすでに値が与えられており、変数は係数S〜Sだけである。そして、係数S〜Sは実施形態5において説明した通り、図19A〜19Eに示したようなフォントサイズの関数により一義的に求められる。そこで、表示データ調整部162は、フォントサイズを順次変更しながら、式6を満足するフォントサイズのうち最小のフォントサイズを求め、そのフォントサイズを表示時間内で読み取れる最小のフォントサイズと決定する。
【0095】
次いで、表示データ調整部162は、表示データ記憶部130に記憶された表示指示情報に示された表示データ種別に対応する表示データ群の中から、S602で決定したフォントサイズをもつ表示データを選択し(S604)、選択した表示データをデータ表示部17に提供する(S605)。
【0096】
実施形態6によれば、ユーザの年齢、表示データの情報量および画面表示時間に応じて、画面に表示される表示データのフォントサイズが適宜変更される。よって、ユーザの年齢、表示データの情報量および画面表示時間に応じて、適したフォントサイズをもつ表示データが表示器に表示されるため、ユーザが表示データを読み取り損ねることを防止することができる。
【0097】
なお、上記では、表示データ記憶部132に表示データ種別ごとに異なるフォントサイズを持つ複数の表示データを記憶しておき、表示データ調整部162が、決定したフォントサイズを持つ表示データを選択する例について説明した。しかし、例えば、表示データ記憶部132には表示データ種別ごとに1つずつ表示データを記憶しておき、表示データ調整部162が決定したフォントサイズで画面表示するようにデータ表示部17がフォントサイズの調整を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】実施形態1〜4の情報表示システムにおけるシステム構成を示す図である。
【図2】実施形態1における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。
【図3】表示器に表示する表示データの一例を示す図である。
【図4】実施形態1〜4における画面表示指示装置20の機能ブロックを示す図である。
【図5】実施形態1における表示データ調整部16での表示データの選択処理フローを示す図である。
【図6A】実施形態1における表示データの一例を示す図である。
【図6B】実施形態1における表示データの一例を示す図である。
【図6C】実施形態1における表示データの一例を示す図である。
【図7】実施形態2における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。
【図8】実施形態2における表示データ調整部16での表示データの選択処理フローを示す図である。
【図9】実施形態3における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。
【図10】実施形態3における表示時間調整部19の表示データの画面表示時間算出フローを示す図である。
【図11】実施形態4における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。
【図12】実施形態4における表示データ調整部16の表示データの分割フローを示す図である。
【図13】実施形態5における表示データ種別が分類されるグループの一例を示す図である。
【図14】実施形態5における表示データの一例を示す図である。
【図15】実施形態5における表示データの一例を示す図である。
【図16】実施形態5における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。
【図17】実施形態5における表示データ調整部160での表示データの選択処理フローを示す図である。
【図18】視角とフォントサイズとの関係を説明するための図である。
【図19A】フォントサイズに基づいて係数Sを求めるための関数の一例を示す図である。
【図19B】フォントサイズに基づいて係数Sを求めるための関数の一例を示す図である。
【図19C】フォントサイズに基づいて係数Sを求めるための関数の一例を示す図である。
【図19D】フォントサイズに基づいて係数Sを求めるための関数の一例を示す図である。
【図19E】フォントサイズに基づいて係数Sを求めるための関数の一例を示す図である。
【図20】実施形態6における画面表示制御装置10の機能ブロックを示す図である。
【図21】実施形態6における表示データ調整部162での表示データの選択処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0099】
10 画面表示制御装置、11 年齢情報入力部、12 年齢情報記憶部、13 表示データ記憶部、14 表示時間記憶部、15 表示指示受付部、16 表示データ調整部、17 データ表示部、18 反応時間記憶部、19 表示時間調整部、20 画面表示指示装置、21 車両情報収集部、22 表示データ種別決定部、23 表示指示情報出力部、30 表示器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、
情報量が調整された表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項2】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、
前記画面表示時間の間、前記調整手段で情報量が調整された調整済み表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項3】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記表示データの情報量とに応じて、前記表示データの画面表示時間を算出する表示時間算出手段と、
算出された画面表示時間の間、前記表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項4】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記表示データに予め定められた画面表示時間とに応じて、その画面表示時間の間に表示する前記表示データの情報量を算出する情報量算出手段と、
前記表示データを算出された情報量単位に分割して、順次前記画面表示時間の間、前記表示器に切り替え表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項5】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整工程と、
情報量が調整された表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項6】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間とに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整工程と、
前記画面表示時間の間、前記調整手段で情報量が調整された調整済み表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項7】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記表示データの情報量とに応じて、前記表示データの画面表示時間を算出する表示時間算出工程と、
算出された画面表示時間の間、前記表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項8】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記表示データに予め定められた画面表示時間とに応じて、その画面表示時間の間に表示する前記表示データの情報量を算出する情報量算出工程と、
前記表示データを算出された情報量単位に分割して、順次前記画面表示時間の間、前記表示器に切り替え表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項9】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と、前記表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、
情報量が調整された表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項10】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データの種別ごとに異なる情報量を持つ複数の表示データを記憶する記憶手段と、
前記表示器に表示する表示データの種別の指定を受け付ける種別指定手段と、
前記年齢情報と、指定された種別に対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、表示する表示データの基準情報量を算出する算出手段と、
記憶手段に記憶された表示データ群の中から、基準情報量以下で、かつ最大の情報量を持つ、指定された種別の表示データを選択する選択手段と、
選択された表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項11】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整手段と、
前記画面表示時間の間、前記調整手段で情報量が調整された調整済み表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項12】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記表示データの情報量と前記表示データに対して予め定められたフォントサイズとに応じて、前記表示データの画面表示時間を算出する表示時間算出手段と、
算出された画面表示時間の間、前記表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項13】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力手段と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得手段と、
前記年齢情報と前記表示データに予め定められた画面表示時間と前記表示データの情報量とに応じて、前記表示データのフォントサイズを決定するフォントサイズ決定手段と、
決定したフォントサイズにより前記表示データを前記表示器に表示する表示手段と、
を備える画面表示制御装置。
【請求項14】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整工程と、
情報量が調整された表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項15】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データの種別の指定を受け付ける種別指定工程と、
前記年齢情報と、指定された種別に対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、表示する表示データの基準情報量を算出する算出手段と、
表示データの種別ごとに異なる情報量を持つ複数の表示データを記憶する記憶装置に記憶された表示データ群の中から、基準情報量以下で、かつ最大の情報量を持つ、指定された種別の表示データを選択する選択工程と、
選択された表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項16】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記年齢情報に基づき予め定められたユーザの反応時間と前記表示データに対して予め定められた画面表示時間およびフォントサイズとに応じて、前記表示データの情報量を調整する調整工程と、
前記画面表示時間の間、前記調整手段で情報量が調整された調整済み表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項17】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記表示データの情報量と前記表示データに対して予め定められたフォントサイズとに応じて、前記表示データの画面表示時間を算出する表示時間算出工程と、
算出された画面表示時間の間、前記表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を含む画面表示制御方法。
【請求項18】
表示器に表示された表示データを読み取るユーザの年齢情報の入力を受け付ける年齢情報入力工程と、
前記表示器に表示する表示データをデータ記憶装置から取得するデータ取得工程と、
前記年齢情報と前記表示データに予め定められた画面表示時間と前記表示データの情報量とに応じて、前記表示データのフォントサイズを決定するフォントサイズ決定工程と、
決定したフォントサイズにより前記表示データを前記表示器に表示する表示工程と、
を備える画面表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図19E】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−3875(P2006−3875A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−120509(P2005−120509)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】