説明

界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物および界面活性剤フリーの化粧料

【課題】経時安定性、皮膚安全性、使用感触に優れ、幅広い使用感触を有し、消費者の安全性志向や肌への効果期待感を満足させ得る界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物およびその水中油型乳化組成物からなる化粧料を提供する。
【解決手段】
(a)油相成分、(b)水溶性成分を50〜80重量%含み、水溶性成分が糖、糖誘導体(ポリフェノール配糖体を除く)、糖アルコール、糖アルコール誘導体、ベタインの1種または2種以上から選択され、且つ、前記水溶性成分が水溶性成分全体の60重量%以上である水相成分、(c)ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体の1種または2種以上から選択される乳化能成分(乳化剤)からなる、あらゆるタイプの界面活性剤を実質的に含まない水中油型乳化組成物およびこの水中油型乳化組成物を水と水溶性成分および/または水分散性成分からなる(d)希釈水性液で希釈することによって得られる化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧料(医薬部外品)に乳化剤として一般的に使用される界面活性剤を含有せず、かつ、乳化の経時安定性、皮膚安全性、使用感触に優れた界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物およびその水中油型乳化組成物からなる化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、気候変動や都市部での環境悪化、食生活の変化や精神的なストレスなどの影響により、外部からの刺激に敏感な敏感肌の人が多くなってきていることに加え、消費者の安全性志向の高まりから皮膚安全性の高い化粧料を使用したいという要望が年々強まってきている。
【0003】
皮膚安全性の高い化粧料製剤を処方するためには皮膚安全性の高い原料の選択が必要である。中でも、化粧料として好適に用いられる乳化タイプの化粧料製剤に用いられる乳化剤の選択は影響が大きいため特に重要である。
【0004】
これまで一般的に乳化剤として用いられてきた非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤は皮膚安全性への影響が懸念されることからできるだけ使用しないことが好ましいのは周知の事実である。
【0005】
また、界面活性剤は比較的大きな分子構造を持ち、少量の使用でもべたつくなど使用感触の観点からも好ましいものではなく、べたつきを感じやすい日本の気候や近年の消費者のさっぱりとした使用感触を好む傾向を考慮すると、できるだけ使用しないのが好ましいのも周知の事実である。
【0006】
こういった状況に鑑み、界面活性剤を使用しない乳化技術の開発が行なわれてきている。例えば、アニオン性両親媒性高分子やアルキル変性カルボキシビニルポリマー、特定の高分子などを乳化剤として使用した技術開発(特許文献1,2,3)が行なわれているが、これらの乳化能がある高分子を使用した乳化技術は高分子の持つぬめり感やべたつき感など皮膚外用剤として好ましくない使用感触を有することや、使用感触の面で画一化を招くなど、幅広い消費者の嗜好に対応するのが難しいという欠点がある。また、α−モノアルキルグリセリルエーテルとワックスの混晶を利用した技術開発(特許文献4)が行なわれているが、クリームのような製剤には適しているが粘度の低い製剤には適用が難しいという欠点がある。また、グリチルリチン酸塩を乳化剤として使用した技術開発(特許文献5)が行なわれているが、界面活性剤の併用が必要である場合もあると文献中に記載があるように単独では乳化剤としての使用は難しく、グリチルリチン酸塩のみを乳化剤として使用した皮膚外用剤は上市されていない。また、粉末を水と油の界面に吸着させて乳化する技術開発(特許文献6)が行われているが、粉末のきしみ感による使用感触の悪さや、商品の輸送途中や使用時の乳化粒子の変形で凝集などを引き起こすなど、化粧料としての商品価値が十分ではないという欠点がある。
【特許文献1】 特開2007−191443号公報
【特許文献2】 特許第3853868号公報
【特許文献3】 特許第3712339号公報
【特許文献4】 WO97/44001号公報
【特許文献5】 特開2006−124319号公報
【特許文献6】 特表2001−518111号公報
【0007】
一方、植物中に含まれるポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体の多くが皮膚外用剤成分として保湿機能、坑アレルギー機能、美白機能、坑酸化機能、静菌機能、血行促進機能、紫外線吸収機能などの有用な機能を持つことが報告されており、また、近年の安全性志向や肌への効果感などの観点から植物成分のポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体に対する消費者の期待感は高いものがあり、数多くの化粧料に広く利用されてきている。
【0008】
しかし、化粧料の効果訴求成分の一つとして利用されている場合が殆どで、乳化剤には界面活性剤や特定の高分子を使用しているなど皮膚安全性や使用感触の観点からは十分とは言えないのが現状であり、ましてや、乳化能を有しているとは全く認識されていないポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体を乳化能成分(乳化剤)として使用した界面活性剤フリーの化粧料は皆無である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のような状況に鑑み、本発明はポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体を乳化能成分(乳化剤)として使用し、経時安定性、皮膚安全性、使用感触に優れ、幅広い使用感触を有し、消費者の安全性志向や肌への効果期待感を満足させ得る界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物およびその水中油型乳化組成物からなる化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記事情を鑑み、本発明者等が鋭意検討を行った結果、(a)油相成分、(b)水溶性成分を50〜80重量%含み、水溶性成分が糖、糖誘導体(ポリフェノール配糖体を除く)、糖アルコール、糖アルコール誘導体、ベタインの1種または2種以上から選択され、且つ、前記水溶性成分が水溶性成分全体の60重量%以上である水相成分、(c)ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体の1種または2種以上から選択される乳化能成分からなる、あらゆるタイプの界面活性剤を実質的に含まない水中油型乳化組成物、および、この水中油型乳化組成物を水と水溶性成分および/または水分散性成分からなる(d)希釈水性液で希釈した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物は上記課題を解決できることに加え、肌に塗布した時の浸透感が非常によくなるという予想だにしなかった効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、
(1)次の成分(a)〜(c)を含有し、(a)油相成分、(b)水溶性成分を50〜80重量%含み、水溶性成分が糖、糖誘導体(ポリフェノール配糖体を除く)、糖アルコール、糖アルコール誘導体、ベタインの1種または2種以上から選択され、且つ、前記水溶性成分が水溶性成分全体の60重量%以上である水相成分、(c)ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体の1種または2種以上から選択される乳化能成分からなる、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤を実質的に含有しない界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物、
(2)ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体がぶどう種子抽出物、緑茶抽出物、エリオシトリン、ナリンジン配糖体、ケルセチン配糖体、ケルシトリン配糖体、ダイジン配糖体、ゲニスチン配糖体、グリシチン配糖体、ミリシトリン配糖体、ルチン配糖体、ヘスペリジン配糖体の1種または2種以上から選択される(1)記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物、
(3)さらに、水溶性増粘剤を含む(1)または(2)記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物、
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を水と水溶性成分および/または水分散性成分からなる(d)希釈水性液で希釈した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物、
(5)化粧料(医薬部外品)である(1)〜(4)のいずれかに記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物である。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、あらゆるタイプの界面活性剤を含有せず、かつ、経時安定性、皮膚安全性、使用感触に優れ、幅広い使用感触を有し、消費者の安全性志向や肌への効果期待感を満足させる界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を得ることができる。本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物は化粧液、美容液、乳液、クリームなどの化粧料(医薬部外品)として好適に使用することができる。
また、本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を水と水溶性成分および/または水分散性成分からなる水性液で希釈した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物も化粧液、美容液、乳液、クリームなどの化粧料(医薬部外品)として好適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物は(a)油相成分、(b)水溶性成分を含む水相成分と、c)ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体を乳化能成分(乳化剤)として含むものであり、以下にそれぞれの成分について説明する。
【0014】
(a)油相成分
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物に用いられる油相成分の種類は特に制限されず、天然物由来のものでも合成のものでもよく、液体でも固体でもよい。
液体の油相成分として、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、イソパルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ミリスチル、オクタン酸イソセチル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸イソデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オレイル、エルカ酸イソステアリル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジオクチル、12−ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシル、ステアロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、アジピン酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸イソステアリル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、流動パラフィン、スクワラン、イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ホホバアルコール、エライジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、2−オクチルドデカン酸、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、ヘキサデカメチルヘプタシロキサンなどのジメチルポリシロキサン類;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサンなどの環状ポリシロキサン類;メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。
【0015】
常温で固体の油相成分として、例えば、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール等の高級アルコール類、ベヘニン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸等の高級脂肪酸類、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、サトウキビロウ、ラウリン酸ヘキシル、デキストリンパルミチン酸エステル、ジョジョバロウ、セラックロウ、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、パラフィン、ワセリン、ポリエチレン、バチルアルコールなどの固形油分、コレステロール、フィトステロール、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、リシノール酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル等のコレステロールエステル、12−ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ラノリン脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、リシノール酸フィトステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等のフィトステロールエステル、ラノリン、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル等のジペンタエリトリット、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル又はフィトステリル/オクチルドデシル)などが挙げられる。
【0016】
さらにその他の油相成分として、油溶性の紫外線吸収剤や油溶性の薬剤などを配合することもできる。油溶性紫外線吸収剤として、例えば、メトキシ桂皮酸オクチル、メトキシ桂皮酸ブチル、メトキシ桂皮酸イソプロピル、トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル、メチルベンジリデンカンファー、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸−2−エチルヘキシルエステル、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,2’−メチレン−ビス{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール}などが挙げられる。
また、油溶性の薬剤として、例えば、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6I、セラミド6IIなどのセラミド類、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンゴ糖脂質、スフィンゴリン脂質などの脂質類、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸アルキル、ベツリン酸、ベツリン酸アルキル、オレアノール酸、オレアノール酸アルキル、ウルソル酸、ウルソル酸アルキル、ウルソル酸ベンジルなどの環式トリテルペン化合物とその誘導体、グラブリジンなどのイソフラバン類、補酵素Qなどのベンゾキノン誘導体、チオクト酸などの酵素補助因子、β−カロチン、β−カロテン、リコピン、アスタキサンチンなどのカロテノイド、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのレチノール誘導体、リボフラビン酪酸エステル、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシンなどのビタミンB類縁化合物の誘導体、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなどのアスコルビン酸誘導体、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD関連化合物、酢酸トコフェロールなどのトコフェロール誘導体などが挙げられる。
【0017】
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物においては、上記油相成分を1種または2種以上組み合わせて配合でき、配合量は組成物の使用形態や目的とする使用感触等により適宜選択することができる。
【0018】
(b)水相成分
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物においては、水相成分として水の他、水溶性成分が用いられる。水溶性成分の種類は特に制限されず、天然物由来のものでも合成のものでもよく、液体でも固体でもよい。
水溶性成分として、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコールなどの1価アルコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリンなどの多価アルコール重合体、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ポリオキシブチレン(以下、POB)ポリオキシエチレン(以下、POE)ポリオキシプロピレン(以下、POP)グリセリルエーテル、POPジグリセリルエーテル、POEジグリセリルエーテルなどの多価アルコール誘導体、エリトロース、エリトルロース、トレオース、デオキシリボース、リキソース、アラビノース、リボース、リブロース、キシルロース、グルコース、タロース、プシコース、ガラクトース、マンノース、タガトース、フコース、フクロース、ラムノース、セドヘブツロース、スクロース、マルトース、ツラノース、セロビオース、ラクトース、トレハロース、ラフィノース、メレジトース、マルトトリオース、アカルボース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、デキストリンなどの糖類、エリトリトール、アラビニトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、ダルシトールなどの糖アルコール、グルコシルトレハロース、アスコルビン酸グルコシド、POEメチルグルコシド、POPメチルグルコシド、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンなどのポリフェノール配糖体を除く糖誘導体、ソルビトールリン酸エステル、キシリトールリン酸エステル、POEマルチト−ルなどの糖アルコール誘導体、グリシン、トレオニン、アラニン、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、リジン、プロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、ヒドロキシプロリンなどのアミノ酸およびこれらの誘導体、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のピロリドンカルボン酸塩、アミノカプロン酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸およびこれらのナトリウム、カリウム等の塩、ベタイン、尿素、POE・POPジメチルエーテルなどが挙げられる。単独で用いることも2種以上を配合することもできる。
【0019】
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物においては、上記水溶性成分を50〜80重量%含み、水溶性成分が糖、糖誘導体(ポリフェノール配糖体を除く)、糖アルコール、糖アルコール誘導体、ベタインの1種または2種以上から選択され、且つ、これらの水溶性成分が水溶性成分全体の60重量%以上を含んでなる水相成分を用いるのが好適であり、乳化粒子が均一で安定な乳化系を得易い。
【0020】
(c)乳化能成分(乳化剤)
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物においては、乳化能成分(乳化剤)としてポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体が用いられる。ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体は天然物由来のものでも合成のものでもよい。
ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体を含んでいて一般的に利用されている植物および植物由来の加工食品として、例えば、紅花、明日葉、ザボン、夏ミカン(皮)、グレープフルーツ、オレンジ、レモン(皮)、温州ミカン、ミカン、ダイダイ(皮)、甘草、セロリ、トマト、セロリ、パセリ、ピーマン、シソ、春菊、レタス、ニンジン、落花生、ピーナッツ、エゴマ、タマネギ、ブロッコリー、カボチャ、トウガラシ、ニラ、ダイコン、ホウレンソウ、ハクサイ、インゲン、赤カブ、ナスの皮、ゴマ、紫イモ、ゴボウ、ジャガイモの皮、パプリカ、きじつ、陳皮、ジャーマンカモミール、ダリアの花、リンゴ、カモミール、ミント、ローズマリー、セージ、黄金花の根、小麦、イチゴ、ブドウ、ブドウ種子、赤ワイン、ソバ、カイカ、ドクダミ、カラシナ、クランベリー、ハナショウガの種子、ブルーベリー、ハスの葉、カカオ、茶、緑茶、紅茶、ウーロン茶、大豆、大豆加工食品(豆腐、納豆)、葛の根、プエラリア、ビルベリー、コケモモ、エルダーベリー、オランダイチゴ、ザクロイタドリ、桜の葉、モモ、藤袴、ウコン、ショウガ、コーヒー、プルーン、赤ラズベリー、タラ、栗、ユーカリなどが挙げられる。
上記の植物および植物由来の加工食品中に含まれるポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体はカルコン類、フラバノン類、フラボン類、フラボノール類、フラバノノール類、フラバノール類、イソフラボン類、アントシアニジン類などのフラボノイド系、スチルベノイド、フェノール酸系などに分類され、さらに詳しくは、例えば、カルタミン、ナリンゲニン、ナリンゲニンカルコン、ナリンジン、ナリンジン配糖体、ヘスペレチン、ヘスペリジン、ヘスペリジン配糖体、シトロネチン、エリオシトリン、シトロニン、シトロニン配糖体、リキリチゲニン、リキリチン、リキリチン配糖体、アピゲニン、クリシン、ルテオリン、アピイン、アピイン配糖体、バイカリン、バイカレイン、オウゴニン、トリシン、ガランジン、ケルセチン、ケルセチン配糖体、ルチン、ルチン配糖体、ケルシトリン、ケルシトリン配糖体、ケンフェロール、ミリセチン、フィセチン、アルピノン、カテキン、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、テアフラビン、テアルビジン、ダイゼイン、ダイジン、ダイジン配糖体、ゲニステイン、ゲニスチン、ゲニスチン配糖体、グリシチン、グリシチン配糖体、ミリシトリン、ミリシトリン配糖体、プエラリン、アントシアニジン、アントシアニジン配糖体、シアニジン、シアニン、シアニン配糖体、デルフィニジン、デルフィニン、デルフィニン配糖体、ペラルゴニジン、ペラルゴニン、ペラルゴニン配糖体、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジン、レスベラトールの、セサミン、セサモリン、セサミノール、セサモール、クマリン、クマロイルセロトニン、フェルロイルセロトニン、クルクミン、クロロゲン酸、エラグ酸、ロズマリン酸などが挙げられる。
【0021】
本発明において、乳化能が高く、より簡便に乳化することができ、乳化粒子の均一なものが得られるポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体として、特に、ぶどう種子抽出物、緑茶抽出物、エリオシトリン、ナリンジン配糖体、ケルセチン配糖体、ケルシトリン配糖体、ダイジン配糖体、ゲニスチン配糖体、グリシチン配糖体、ミリシトリン配糖体、ルチン配糖体、ヘスペリジン配糖体を用いることが好ましい。
【0022】
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物において用いられる上記ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体は、植物および/または植物由来の加工食品から抽出した抽出物をそのまま用いてもよく、また、抽出物を乾燥処理したものを用いてもよく、また、抽出物からポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体として単離したものを用いてもよく、さらに、ポリフェノールと糖類を合成して得たポリフェノール配糖体として用いてもよい。ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体は単独で用いることも2種以上を配合することもできる。
【0023】
本発明において用いられる上記ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体の配合量は、組成物の使用形態や目的とする使用感触、系の経時安定性等により適宜選択することができる。
【0024】
さらに、本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物には、上記成分に加え、水溶性増粘剤を水相に配合することが好適である。本発明に用いられる水溶性増粘剤の種類は特に制限されない。
水溶性増粘剤としては、例えば、アラビアガム、トラガントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、ジェランガム、カラギーナン等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン、バイオヒアルロン酸ナトリウム等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース等のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンとビニルアセテート共重合物、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アルカノールアミン、アルキルメタクリレートとジメチルアミノエチルメタクリレート共重合物、ポリ2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ポリメタクリロイルオキシトリメチルアンモニウムなどのアクリル系高分子、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンをモノマーとして含む高分子などが挙げられる。
【0025】
前記水溶性増粘剤を水相中に配合することにより、ホモミキサーなどの乳化機を使用した場合に本乳化物の調製がし易くなり、外観や安定性に優れた乳化組成物を製造できる。水溶性増粘剤の配合量は製造のし易さ、安定性、使用感触、使用形態などにより適宜選択することができる。
【0026】
さらに、本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物には、上記成分の他、その効果を損なわない範囲において、通常化粧料や医薬部外品に用いられる成分を適宜配合することができる。
配合できる成分に制限はなく、例えば、アスコルビン酸、d−δ−トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウムなどの酸化防止剤、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノールなどの防腐剤、サリチル酸、銀ゼオライトなどの殺菌剤、エデト酸、メタリン酸などのキレート剤、胎盤抽出物、ニコチン酸アミド、パントテニールエチルエーテル、パントテン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、ビオチン、ピリドキシン塩酸塩、アデノシン三リン酸、α−リポ酸、ローヤルゼリー、3−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アルブチン、クロルヒドロキシアルミニウム、メントールなどの薬剤、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムなどの保湿剤、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、マイカ、カオリン、酸化鉄、チタンマイカ、シリカ、多孔質シリカ、ナイロン、ポリエチレン、ポリメタクリル酸メチル、セルロースなどの粉末、苛性カリ、苛性ソーダ、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールなどの中和剤、植物抽出液、香料、色素などが挙げられる。
【0027】
本発明にかかる界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物の剤形に特に制限はなく、ローション状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ホイップ状等、目的とする使用形態や使用感触等によって適宜決定すればよい。
【0028】
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物は通常用いられている方法で製造することができる。ホモミキサーなどの乳化機を使用するのが最も簡便な方法であるが、高圧乳化法、超音波乳化法、膜乳化法等の乳化方法を用いてもよく、目的とする剤形や品質特性値等によって適宜決定すればよい。
また、本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を水溶性成分および/または水分散性成分からなる水性液で希釈した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を製造する方法も特に制限はない。
【0029】
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物および本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を水と水溶性成分および/または水分散性成分からなる水性液で希釈した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物は皮膚安全性、使用感触に優れ、幅広い使用感触を有しているので、特に化粧料(医薬部外品)として好適に使用することができる。例えば化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック等の顔用化粧料、日焼け止め化粧料、ボディー化粧料、香水などの芳香化粧料、浴用剤など、従来皮膚外用剤として用いることが知られているものであれば、いずれの形でも適用することもできる。
また、不織布に含浸させた化粧料としても適用することができる。
【0030】
本発明の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物に一般的に用いられている界面活性剤を補助的に配合することもできる。
【0031】
本発明について以下に具体的な実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。配合量は特記しない限り、その成分が配合される系に対する重量%で示す。
【0032】
実施例に先立ち、本発明における評価方法及び評価基準について述べる。
(1)水中油型乳化組成物の形成
光学顕微鏡観察、水への希釈法により乳化型を確認した。
◎:乳化粒子が均一で細かい水中油型乳化を形成する。
△:乳化粒子が不均一で大きい水中油型乳化を形成する。
×:油が表面に浮き水中油型を形成しない。
(2)乳化粒子径
光学顕微鏡を用い、400倍の倍率での目視により乳化粒子径を確認した。
(3)長期安定性
0℃、室温、40℃及び50℃の各温度条件下に1ヶ月間保存後、目視により評価した。
◎:各温度で外観変化、粘度変化、分離等の異常は全く認められない。
○:50℃で保存の場合、僅かに外観変化、粘度変化、分離等の異常が認められる。
△:40℃及び50℃で保存の場合、外観変化、粘度変化、分離等の異常が認められる。
×:いずれの温度下でも、外観変化、粘度変化、分離等の異常が認められる。
(4)使用性
女性パネル12名に、調製直後の組成物の使用性について官能評価してもらい、次の基準に従って評価した。
◎:べたつきのない使用感触で且つ浸透感が非常にあると評価したパネルが10名以上
○:べたつきのない使用感触で且つ浸透感が非常にあると評価したパネルが6〜9名
△:べたつきのない使用感触で且つ浸透感が非常にあると評価したパネルが4〜5名
×:べたつきのない使用感触で且つ浸透感が非常にあると評価したパネルが3名以下
【0033】
(実施例1〜3)
入浴剤
表1に示す組成の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を以下の製法によって調製した。成分1〜5をよく混合して均一な油相とした。この油相を、別の釜で成分6〜10をよく溶解混合して水相成分を調製した後、乳化能成分11〜13を添加してよく混合溶解した中へ攪拌しながら徐々に加え乳化を行った。この乳化物をホモミキサーにて乳化処理を行い界面活性剤フリーの水中油型組乳化成物を得た。得られた界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物の特性を、上述の方法により評価した。
【0034】
表1の実施例1〜3のいずれもが、良好な水中油型乳化組成物を形成し長期安定性も良好であった。また、実施例1〜3は肌当たりや効果感に優れた入浴剤として使用できることを確認した。
【0035】
【表1】

【0036】
(実施例4〜6、比較例1)
乳液化粧料
表2に示す組成の界面活性剤フリーの水中油型乳液化粧料を以下の製法によって調整した。(a)の油相成分は適宜加温して均一溶解させた後、実施例1〜3と同様の製法によって調製した(a)〜(c)の組成からなる界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を、あらかじめ調製しておいた(d)の希釈水性液相に添加し、均一混合して界面活性剤フリーの乳液化粧料を得た。得られた乳液化粧料を前述の方法により評価した。
【0037】
表2の実施例4〜6の乳液化粧料のいずれもが良好な水中油型乳化組成物を形成し、長期安定性も良好であった。また、べたつきのない使用感触で、肌への浸透感に非常に優れた使用性であることを確認した。
【0038】
【表2】

【0039】
実施例7
美白美容液
表3に示す(a)〜(c)の組成からなり、実施例1〜3と同様の製法によって調製した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を、あらかじめ調製しておいた(d)の希釈水性液相に添加し均一混合して界面活性剤フリーの美白美容液を得た。得られた美白美容液を前述の方法により評価した。
【0040】
表3の実施例7の美白美容液は良好な水中油型乳化組成物を形成し、長期安定性も良好であった。また、べたつきのない使用感触で、肌への浸透感に非常に優れた使用性であることを確認した。
【0041】
【表3】

【0042】
実施例8
日焼け止めクリーム
表4に示す(a)〜(c)の組成からなり、実施例1〜3と同様の製法によって調製した界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を、あらかじめ調製しておいた(d)の希釈水性液相に添加し均一混合して界面活性剤フリーの日焼け止めクリームを得た。得られた日焼け止めクリームを前述の方法により評価した。
【0043】
表4の実施例8の日焼け止めクリームは良好な水中油型乳化組成物を形成し、長期安定性も良好であった。また、べたつきのない使用感触で、肌への浸透感に非常に優れた使用性であることを確認した。
【0044】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)油相成分、(b)水溶性成分を50〜80重量%含み、水溶性成分が糖、糖誘導体(ポリフェノール配糖体を除く)、糖アルコール、糖アルコール誘導体、ベタインの1種または2種以上から選択され、且つ、前記水溶性成分が水溶性成分全体の60重量%以上である水相成分、(c)ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体の1種または2種以上から選択される乳化能成分からなる、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤を実質的に含有しないことを特徴とする界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物。
【請求項2】
ポリフェノールおよび/またはポリフェノール配糖体がぶどう種子抽出物、緑茶抽出物、エリオシトリン、ナリンジン配糖体、ケルセチン配糖体、ケルシトリン配糖体、ダイジン配糖体、ゲニスチン配糖体、グリシチン配糖体、ミリシトリン配糖体、ルチン配糖体、ヘスペリジン配糖体の1種または2種以上から選択されることを特徴とする請求項1記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物。
【請求項3】
さらに、水溶性増粘剤を含むことを特徴とする請求項1または2記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物を水と水溶性成分および/または水分散性成分からなる(d)希釈水性液で希釈したことを特徴とする界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物。
【請求項5】
化粧料(医薬部外品)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の界面活性剤フリーの水中油型乳化組成物。

【公開番号】特開2012−82183(P2012−82183A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237965(P2010−237965)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(510282354)
【Fターム(参考)】