畦塗り機
【課題】大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる畦塗り機を提供する。
【解決手段】畦塗り機1は、盛土体と、この盛土体の後方に位置する畦形成体4とを備える。畦形成体4は、回転中心軸線Xを中心として回転しながら盛土を締め固めて畦側面を形成する畦側面形成体24を備える。畦形成体4は、回転中心軸線Xを中心として回転しながら盛土を締め固めて畦上面を形成する畦上面形成体25を備える。畦側面形成体24は複数の側面形成板部32を有し、互いに隣り合う側面形成板部32間には側面側段差部34がある。畦上面形成体25は複数の上面形成板部42を有し、互いに隣り合う上面形成板部42間には上面側段差部44がある。側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれている。
【解決手段】畦塗り機1は、盛土体と、この盛土体の後方に位置する畦形成体4とを備える。畦形成体4は、回転中心軸線Xを中心として回転しながら盛土を締め固めて畦側面を形成する畦側面形成体24を備える。畦形成体4は、回転中心軸線Xを中心として回転しながら盛土を締め固めて畦上面を形成する畦上面形成体25を備える。畦側面形成体24は複数の側面形成板部32を有し、互いに隣り合う側面形成板部32間には側面側段差部34がある。畦上面形成体25は複数の上面形成板部42を有し、互いに隣り合う上面形成板部42間には上面側段差部44がある。側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる畦塗り機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された畦塗り機が知られている。
【0003】
この従来の畦塗り機は、土を盛り上げる盛土体と、回転中心軸線を中心として回転しながら盛土を締め固めて傾斜面状の畦側面を形成する略円錐台状の畦側面形成体と、回転中心軸線を中心として回転しながら盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する略円柱状の畦上面形成体とを備えている。
【0004】
畦側面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の側面形成板部を有している。畦上面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の上面形成板部を有している。
【0005】
そして、回転方向に互いに隣り合う側面形成板部間には側面側段差部が形成され、回転方向に互いに隣り合う上面形成板部間には上面側段差部が形成され、これら側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関して一致している。
【特許文献1】特開2000−37106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の畦塗り機では、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関して一致しているため、大きな上下振動が発生し、崩れにくい強固な畦が形成されないおそれがある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる畦塗り機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の畦塗り機は、土を盛り上げる盛土体と、回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて傾斜面状の畦側面を形成する畦側面形成体と、前記回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する畦上面形成体とを備え、前記畦側面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の側面形成板部を有し、前記畦上面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の上面形成板部を有し、回転方向に互いに隣り合う前記側面形成板部間には、側面側段差部が形成され、回転方向に互いに隣り合う前記上面形成板部間には、上面側段差部が形成され、前記側面側段差部の位置と前記上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれているものである。
【0009】
請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載の畦塗り機において、畦側面形成体は略円錐台状であり、この畦側面形成体の各側面形成板部が略扇形状に形成され、畦上面形成体は略円柱状であり、この畦上面形成体の各上面形成板部が略矩形状に形成されているものである。
【0010】
請求項3記載の畦塗り機は、請求項2記載の畦塗り機において、側面視で上面側段差部が側面形成板部の回転方向略中央を通る直線上に位置するように、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれているものである。
【0011】
請求項4記載の畦塗り機は、請求項1ないし3のいずれか一記載の畦塗り機において、側面視で側面側段差部に沿った直線が回転中心軸線と交わらない構成になっているものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回転方向に互いに隣り合う側面形成板部間には側面側段差部が形成され、回転方向に互いに隣り合う上面形成板部間には上面側段差部が形成され、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれているため、大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の畦塗り機の一実施の形態を図1ないし図4を参照して説明する。
【0014】
図1において、1は畦塗り機で、この畦塗り機1は、走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結されて使用されるものである。
【0015】
畦塗り機1は、トラクタの後部の3点リンク(作業機昇降支持装置)に連結された機体2と、機体2の一側前部に回転可能に設けられ田面および元畦の土を耕耘して元畦の畦側面および畦上面に盛り上げる盛土体3と、機体2の一側後部に回転可能に設けられ盛土体3の後方で左右水平方向の回転中心軸線Xを中心として回転しながら盛土体3による盛土を締め固めて新たな畦(新畦)Aを形成する畦形成体4と、盛土体3の前方で元畦の畦上面を削る回転可能な上面削り体5とを備えている。
【0016】
機体2は、トラクタの後部の3点リンクに連結された固定機枠7を有している。固定機枠7には水平回動可能な回動アーム8の一端部が回動可能に取り付けられ、この回動アーム8の他端部には可動機枠9が回動可能に取り付けられている。そして、可動機枠9に、盛土体3、畦形成体4および上面削り体5がそれぞれ回転可能に設けられ、この可動機枠9にて盛土体3、畦形成体4および上面削り体5が支持されている。
【0017】
固定機枠7は、軸保持部10を有し、この軸保持部10には略前後方向の入力軸11が回転可能に設けられ、この入力軸11はトラクタのPTO軸にジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。可動機枠9は、チェーンケース等の伝動ケースを兼ねたものであり、この可動機枠9は軸保持部12を有し、この軸保持部12には中間入力軸13が回転可能に設けられ、この中間入力軸13は入力軸11にジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。
【0018】
盛土体3は、可動機枠9にて回転可能に軸支された前後水平方向の回転軸21と、回転軸21の爪ホルダ21aに脱着可能に取り付けられこの回転軸21と一体となって回転しながら田面および元畦の土を耕耘して元畦の畦側面および畦上面に盛り上げる複数の盛土爪22とを有している。複数の盛土爪22の上方部は図示しないカバー体にて覆われ、このカバー体にて耕耘土が畦側面および畦上面に案内される。盛土体3の回転軸21は、中間入力軸13側からの動力で所定方向に駆動回転する。
【0019】
畦形成体4は、可動機枠9にて回転可能に軸支され中間入力軸13側からの動力で所定方向である回転方向aに駆動回転する左右水平方向の回転軸23と、回転軸23と一体となって回転中心軸線Xを中心として回転方向aに回転しながら盛土体3による盛土を締め固めて田面側に向って下り傾斜面状の畦側面Bを形成する略円錐台状の畦側面形成体24と、畦側面形成体24の縮径側端部に設けられ回転軸23と一体となって回転中心軸線Xを中心として回転方向aに回転しながら盛土体3による盛土を締め固めて水平面状の畦上面Cを形成する略円柱状の畦上面形成体25とを備えている。
【0020】
なお、畦形成体4の周速は、この畦形成体4が畦面に対してスリップ状態で回転するようにトラクタの走行速度より速い値に設定される。
【0021】
ここで、畦側面形成体(ディスク部)24は、図2ないし図4に示すように、田面側に向って拡径する略円錐台状のベース部31を有し、このベース部31の外周面側には、回転方向aに並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固めて畦側面Bを形成する同一形状の複数(例えば8つ)の側面形成板部32がベース部31の外周面に略沿うにように設けられている。
【0022】
各側面形成板部32は、いずれも、外面側が凸となるようにやや湾曲した曲面状で略扇形状に形成され、回転中心軸線Xを中心として放射状に配置されている。各側面形成板部32は、回転中心軸線Xからの距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。すなわち、各側面形成板部32は、回転方向後端ほどベース部31の截頭円錐面状の外周面(仮想截頭円錐面)からの距離が大きくなるように傾斜状に配置されている。各側面形成板部32の回転方向後側外面にて、盛土を押し込む作用面33が構成されている。
【0023】
また、回転方向aに互いに隣り合う側面形成板部32間には側面側段差部34が形成され、各側面側段差部34は、図3に示されるように、回転中心軸線Xを中心とする仮想円の径方向に沿って位置する。また、互いに隣り合う側面形成板部32は、一方の側面形成板部32の回転方向後端部と他方の側面形成板部32の回転方向前端部とが側面側段差部34を介して互いに対向した状態になっている。
【0024】
なお、側面形成板部32は、例えばステンレス等の金属板、或いは合成樹脂板等にて形成されている。また、側面形成板部32は、弾性変形せず側面側段差部34がそのまま維持される構成でもよく、土との接触により弾性変形して側面側段差部34が小さくなる構成でもよい。
【0025】
畦上面形成体(上面ローラ部)25は、略円柱状のベース部41を有し、このベース部41は、畦側面形成体24のベース部31の縮径側端部から反田面側に向って突出している。このベース部41の外周面側には、回転方向aに並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固めて畦上面Cを形成する同一形状の複数(例えば8つ)の上面形成板部42がベース部41の外周面に略沿うにように設けられている。
【0026】
各上面形成板部42は、いずれも、外面側が凸となるようにやや湾曲した曲面状で略矩形状に形成されている。つまり、各上面形成板部42は、ベース部41の軸方向に長手方向を有する略矩形状で、その長手方向の長さ寸法がベース部41の軸方向の長さ寸法と略同じである。また、各上面形成板部42は、回転中心軸線Xからの距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。すなわち、各上面形成板部42は、回転方向後端ほどベース部41の円筒面状の外周面(仮想円筒面)からの距離が大きくなるように傾斜状に配置されている。各上面形成板部42の回転方向後側外面にて、盛土を押し込む作用面43が構成されている。
【0027】
また、回転方向aに互いに隣り合う上面形成板部42間には上面側段差部44が形成され、各上面側段差部44は、図4に示されるようにベース部41の軸方向つまり回転中心軸線Xに沿って位置する。すなわち、互いに隣り合う上面形成板部42は、一方の上面形成板部42の回転方向後端部と他方の上面形成板部42の回転方向前端部とが上面側段差部44を介して互いに対向した状態になっており、他方の上面形成板部42の回転方向前端部外面が一方の上面形成板部42の回転方向後端部にて覆われている。
【0028】
なお、上面形成板部42は、例えばステンレス等の金属板、或いは合成樹脂板等にて形成されている。また、上面形成板部42は、弾性変形せず上面側段差部がそのまま維持される構成でもよく、土との接触により弾性変形して上面側段差部44が小さくなる構成でもよい。
【0029】
そして、図2ないし図4から明らかなように、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれている。すなわち、側面側段差部34と上面側段差部44との位相がずれており、図3に示されるように側面視で上面側段差部44の位置が側面側段差部34の位置に対して回転方向aに関して所定角度αずれており、図4に示されるように正面視で上面側段差部44が側面側段差部34の延長線L上に位置せず、上面側段差部44の位置が側面側段差部34の位置に対して回転方向aに関して所定量βずれている。
【0030】
例えば図3から明らかなように、側面視で上面側段差部44が側面形成板部32の回転方向略中央を通る直線(側面形成板部32を略2等分する直線b上に上面側段差部44が位置するように、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれている。また、畦塗り機1は、図3に示されるように、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが回転中心軸線Xと交わる構成になっており、かつ側面視で側面側段差部34に沿った直線cが上面側段差部44上を通らない構成になっている。
【0031】
次に、上記畦塗り機1の作用等を説明する。
【0032】
トラクタの後部の3点リンクに畦塗り機1を連結してトラクタを走行させると、畦塗り機1はトラクタとともに進行方向前方に向って移動し、盛土体3、畦形成体4および上面削り体5がそれぞれ駆動回転する。
【0033】
そして、盛土体3にて土が元畦の畦側面および畦上面に盛り上げられ、回転中心軸線Xを中心として回転方向aにスリップ回転する畦側面形成体24にて土が側面側段差部34による叩き作用により締め固められて傾斜面状の畦側面Bが形成され、回転中心軸線Xを中心として回転方向aにスリップ回転する畦上面形成体25にて土が上面側段差部44による叩き作用により締め固められて畦上面Cが形成される。
【0034】
すなわち、複数の側面形成板部32の作用面33にて盛土が叩かれるようにして締め固められて畦側面Bが形成され、複数の上面形成板部42の作用面43にて盛土が叩かれるようにして締め固められて畦上面Cが形成される。
【0035】
そして、この畦塗り機1によれば、回転方向aに互いに隣り合う側面形成板部32間には側面側段差部34が形成され、回転方向aに互いに隣り合う上面形成板部42間には上面側段差部44が形成され、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれているため、畦形成体4に大きな上下振動が発生せず、畦上面に亀裂や凹凸等ができるのを防止でき、崩れにくい強固な畦Aを得ることができる。
【0036】
なお、上面形成板部42の回転方向後端部が自由端部で、この自由端部が隣の上面形成板部42の回転方向前端部から離れて位置する構成には限定されず、例えば図5および図6に示すように、上面形成板部42の回転方向後端部が折り曲げられ、この折曲部50が隣の上面形成板部42の回転方向前端部に溶接等により連結固定された構成でもよく、この構成では折曲部50にて上面側段差部44が形成される。
【0037】
また、複数枚の板部材(分割板)をベース部41にそれぞれ取り付けて複数の上面形成板部42を形成する構成には限定されず、例えば図7および図8に示すように、一体成型した所望形状の1つの筒状部材(一体成型筒)51をベース部41の外周面側に嵌着して複数の上面形成板部42を形成する構成でもよい。
【0038】
さらに、側面形成板部32の数と上面形成板部42の数とが同数(6、8、12等)である必要はなく、異なっていてもよく、例えば図9に示すように、側面形成板部32の数が8で、上面形成板部42の数がその半分の4でもよい。
【0039】
また、例えば図示しないが、畦形成体4を鼓形状にして回転軸23を傾斜させた構成、つまり畦側面形成体24および畦上面形成体25をいずれも略円錐台状に形成しこれら畦側面形成体24および畦上面形成体25を支持する回転軸23を田面側に向って下り傾斜するように傾斜させた構成等でもよい。
【0040】
また一方、上記各実施の形態では、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが畦形成体4の回転中心である回転中心軸線Xと交わる構成になっているものについて説明したが、例えば図10および図11に示すように、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが回転中心軸線Xと交わない構成であってもよい。
【0041】
そして、図10および図11に示す構成でも、図3等に示す構成と同様、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれ、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが上面側段差部44上を通らない構成になっているため、畦形成体4に大きな上下振動が発生せず、畦上面に亀裂や凹凸等ができるのを防止でき、崩れにくい強固な畦Aを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態に係る畦塗り機の概略平面図である。
【図2】同上畦塗り機の畦形成体の斜視図である。
【図3】同上畦形成体の側面図である。
【図4】同上畦形成体の正面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の斜視図である。
【図6】同上畦形成体の側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の斜視図である。
【図8】同上畦形成体の側面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の側面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の側面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 畦塗り機
3 盛土体
24 畦側面形成体
25 畦上面形成体
32 側面形成板部
34 側面側段差部
42 上面形成板部
44 上面側段差部
X 回転中心軸線
a 回転方向
b 側面形成板部の回転方向略中央を通る直線
【技術分野】
【0001】
本発明は、大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる畦塗り機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された畦塗り機が知られている。
【0003】
この従来の畦塗り機は、土を盛り上げる盛土体と、回転中心軸線を中心として回転しながら盛土を締め固めて傾斜面状の畦側面を形成する略円錐台状の畦側面形成体と、回転中心軸線を中心として回転しながら盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する略円柱状の畦上面形成体とを備えている。
【0004】
畦側面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の側面形成板部を有している。畦上面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の上面形成板部を有している。
【0005】
そして、回転方向に互いに隣り合う側面形成板部間には側面側段差部が形成され、回転方向に互いに隣り合う上面形成板部間には上面側段差部が形成され、これら側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関して一致している。
【特許文献1】特開2000−37106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の畦塗り機では、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関して一致しているため、大きな上下振動が発生し、崩れにくい強固な畦が形成されないおそれがある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる畦塗り機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の畦塗り機は、土を盛り上げる盛土体と、回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて傾斜面状の畦側面を形成する畦側面形成体と、前記回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する畦上面形成体とを備え、前記畦側面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の側面形成板部を有し、前記畦上面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の上面形成板部を有し、回転方向に互いに隣り合う前記側面形成板部間には、側面側段差部が形成され、回転方向に互いに隣り合う前記上面形成板部間には、上面側段差部が形成され、前記側面側段差部の位置と前記上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれているものである。
【0009】
請求項2記載の畦塗り機は、請求項1記載の畦塗り機において、畦側面形成体は略円錐台状であり、この畦側面形成体の各側面形成板部が略扇形状に形成され、畦上面形成体は略円柱状であり、この畦上面形成体の各上面形成板部が略矩形状に形成されているものである。
【0010】
請求項3記載の畦塗り機は、請求項2記載の畦塗り機において、側面視で上面側段差部が側面形成板部の回転方向略中央を通る直線上に位置するように、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれているものである。
【0011】
請求項4記載の畦塗り機は、請求項1ないし3のいずれか一記載の畦塗り機において、側面視で側面側段差部に沿った直線が回転中心軸線と交わらない構成になっているものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回転方向に互いに隣り合う側面形成板部間には側面側段差部が形成され、回転方向に互いに隣り合う上面形成板部間には上面側段差部が形成され、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれているため、大きな上下振動が発生せず、崩れにくい強固な畦を形成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の畦塗り機の一実施の形態を図1ないし図4を参照して説明する。
【0014】
図1において、1は畦塗り機で、この畦塗り機1は、走行車であるトラクタ(図示せず)の後部に連結されて使用されるものである。
【0015】
畦塗り機1は、トラクタの後部の3点リンク(作業機昇降支持装置)に連結された機体2と、機体2の一側前部に回転可能に設けられ田面および元畦の土を耕耘して元畦の畦側面および畦上面に盛り上げる盛土体3と、機体2の一側後部に回転可能に設けられ盛土体3の後方で左右水平方向の回転中心軸線Xを中心として回転しながら盛土体3による盛土を締め固めて新たな畦(新畦)Aを形成する畦形成体4と、盛土体3の前方で元畦の畦上面を削る回転可能な上面削り体5とを備えている。
【0016】
機体2は、トラクタの後部の3点リンクに連結された固定機枠7を有している。固定機枠7には水平回動可能な回動アーム8の一端部が回動可能に取り付けられ、この回動アーム8の他端部には可動機枠9が回動可能に取り付けられている。そして、可動機枠9に、盛土体3、畦形成体4および上面削り体5がそれぞれ回転可能に設けられ、この可動機枠9にて盛土体3、畦形成体4および上面削り体5が支持されている。
【0017】
固定機枠7は、軸保持部10を有し、この軸保持部10には略前後方向の入力軸11が回転可能に設けられ、この入力軸11はトラクタのPTO軸にジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。可動機枠9は、チェーンケース等の伝動ケースを兼ねたものであり、この可動機枠9は軸保持部12を有し、この軸保持部12には中間入力軸13が回転可能に設けられ、この中間入力軸13は入力軸11にジョイントおよび伝動シャフト等を介して接続されている。
【0018】
盛土体3は、可動機枠9にて回転可能に軸支された前後水平方向の回転軸21と、回転軸21の爪ホルダ21aに脱着可能に取り付けられこの回転軸21と一体となって回転しながら田面および元畦の土を耕耘して元畦の畦側面および畦上面に盛り上げる複数の盛土爪22とを有している。複数の盛土爪22の上方部は図示しないカバー体にて覆われ、このカバー体にて耕耘土が畦側面および畦上面に案内される。盛土体3の回転軸21は、中間入力軸13側からの動力で所定方向に駆動回転する。
【0019】
畦形成体4は、可動機枠9にて回転可能に軸支され中間入力軸13側からの動力で所定方向である回転方向aに駆動回転する左右水平方向の回転軸23と、回転軸23と一体となって回転中心軸線Xを中心として回転方向aに回転しながら盛土体3による盛土を締め固めて田面側に向って下り傾斜面状の畦側面Bを形成する略円錐台状の畦側面形成体24と、畦側面形成体24の縮径側端部に設けられ回転軸23と一体となって回転中心軸線Xを中心として回転方向aに回転しながら盛土体3による盛土を締め固めて水平面状の畦上面Cを形成する略円柱状の畦上面形成体25とを備えている。
【0020】
なお、畦形成体4の周速は、この畦形成体4が畦面に対してスリップ状態で回転するようにトラクタの走行速度より速い値に設定される。
【0021】
ここで、畦側面形成体(ディスク部)24は、図2ないし図4に示すように、田面側に向って拡径する略円錐台状のベース部31を有し、このベース部31の外周面側には、回転方向aに並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固めて畦側面Bを形成する同一形状の複数(例えば8つ)の側面形成板部32がベース部31の外周面に略沿うにように設けられている。
【0022】
各側面形成板部32は、いずれも、外面側が凸となるようにやや湾曲した曲面状で略扇形状に形成され、回転中心軸線Xを中心として放射状に配置されている。各側面形成板部32は、回転中心軸線Xからの距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。すなわち、各側面形成板部32は、回転方向後端ほどベース部31の截頭円錐面状の外周面(仮想截頭円錐面)からの距離が大きくなるように傾斜状に配置されている。各側面形成板部32の回転方向後側外面にて、盛土を押し込む作用面33が構成されている。
【0023】
また、回転方向aに互いに隣り合う側面形成板部32間には側面側段差部34が形成され、各側面側段差部34は、図3に示されるように、回転中心軸線Xを中心とする仮想円の径方向に沿って位置する。また、互いに隣り合う側面形成板部32は、一方の側面形成板部32の回転方向後端部と他方の側面形成板部32の回転方向前端部とが側面側段差部34を介して互いに対向した状態になっている。
【0024】
なお、側面形成板部32は、例えばステンレス等の金属板、或いは合成樹脂板等にて形成されている。また、側面形成板部32は、弾性変形せず側面側段差部34がそのまま維持される構成でもよく、土との接触により弾性変形して側面側段差部34が小さくなる構成でもよい。
【0025】
畦上面形成体(上面ローラ部)25は、略円柱状のベース部41を有し、このベース部41は、畦側面形成体24のベース部31の縮径側端部から反田面側に向って突出している。このベース部41の外周面側には、回転方向aに並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固めて畦上面Cを形成する同一形状の複数(例えば8つ)の上面形成板部42がベース部41の外周面に略沿うにように設けられている。
【0026】
各上面形成板部42は、いずれも、外面側が凸となるようにやや湾曲した曲面状で略矩形状に形成されている。つまり、各上面形成板部42は、ベース部41の軸方向に長手方向を有する略矩形状で、その長手方向の長さ寸法がベース部41の軸方向の長さ寸法と略同じである。また、各上面形成板部42は、回転中心軸線Xからの距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。すなわち、各上面形成板部42は、回転方向後端ほどベース部41の円筒面状の外周面(仮想円筒面)からの距離が大きくなるように傾斜状に配置されている。各上面形成板部42の回転方向後側外面にて、盛土を押し込む作用面43が構成されている。
【0027】
また、回転方向aに互いに隣り合う上面形成板部42間には上面側段差部44が形成され、各上面側段差部44は、図4に示されるようにベース部41の軸方向つまり回転中心軸線Xに沿って位置する。すなわち、互いに隣り合う上面形成板部42は、一方の上面形成板部42の回転方向後端部と他方の上面形成板部42の回転方向前端部とが上面側段差部44を介して互いに対向した状態になっており、他方の上面形成板部42の回転方向前端部外面が一方の上面形成板部42の回転方向後端部にて覆われている。
【0028】
なお、上面形成板部42は、例えばステンレス等の金属板、或いは合成樹脂板等にて形成されている。また、上面形成板部42は、弾性変形せず上面側段差部がそのまま維持される構成でもよく、土との接触により弾性変形して上面側段差部44が小さくなる構成でもよい。
【0029】
そして、図2ないし図4から明らかなように、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれている。すなわち、側面側段差部34と上面側段差部44との位相がずれており、図3に示されるように側面視で上面側段差部44の位置が側面側段差部34の位置に対して回転方向aに関して所定角度αずれており、図4に示されるように正面視で上面側段差部44が側面側段差部34の延長線L上に位置せず、上面側段差部44の位置が側面側段差部34の位置に対して回転方向aに関して所定量βずれている。
【0030】
例えば図3から明らかなように、側面視で上面側段差部44が側面形成板部32の回転方向略中央を通る直線(側面形成板部32を略2等分する直線b上に上面側段差部44が位置するように、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれている。また、畦塗り機1は、図3に示されるように、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが回転中心軸線Xと交わる構成になっており、かつ側面視で側面側段差部34に沿った直線cが上面側段差部44上を通らない構成になっている。
【0031】
次に、上記畦塗り機1の作用等を説明する。
【0032】
トラクタの後部の3点リンクに畦塗り機1を連結してトラクタを走行させると、畦塗り機1はトラクタとともに進行方向前方に向って移動し、盛土体3、畦形成体4および上面削り体5がそれぞれ駆動回転する。
【0033】
そして、盛土体3にて土が元畦の畦側面および畦上面に盛り上げられ、回転中心軸線Xを中心として回転方向aにスリップ回転する畦側面形成体24にて土が側面側段差部34による叩き作用により締め固められて傾斜面状の畦側面Bが形成され、回転中心軸線Xを中心として回転方向aにスリップ回転する畦上面形成体25にて土が上面側段差部44による叩き作用により締め固められて畦上面Cが形成される。
【0034】
すなわち、複数の側面形成板部32の作用面33にて盛土が叩かれるようにして締め固められて畦側面Bが形成され、複数の上面形成板部42の作用面43にて盛土が叩かれるようにして締め固められて畦上面Cが形成される。
【0035】
そして、この畦塗り機1によれば、回転方向aに互いに隣り合う側面形成板部32間には側面側段差部34が形成され、回転方向aに互いに隣り合う上面形成板部42間には上面側段差部44が形成され、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれているため、畦形成体4に大きな上下振動が発生せず、畦上面に亀裂や凹凸等ができるのを防止でき、崩れにくい強固な畦Aを得ることができる。
【0036】
なお、上面形成板部42の回転方向後端部が自由端部で、この自由端部が隣の上面形成板部42の回転方向前端部から離れて位置する構成には限定されず、例えば図5および図6に示すように、上面形成板部42の回転方向後端部が折り曲げられ、この折曲部50が隣の上面形成板部42の回転方向前端部に溶接等により連結固定された構成でもよく、この構成では折曲部50にて上面側段差部44が形成される。
【0037】
また、複数枚の板部材(分割板)をベース部41にそれぞれ取り付けて複数の上面形成板部42を形成する構成には限定されず、例えば図7および図8に示すように、一体成型した所望形状の1つの筒状部材(一体成型筒)51をベース部41の外周面側に嵌着して複数の上面形成板部42を形成する構成でもよい。
【0038】
さらに、側面形成板部32の数と上面形成板部42の数とが同数(6、8、12等)である必要はなく、異なっていてもよく、例えば図9に示すように、側面形成板部32の数が8で、上面形成板部42の数がその半分の4でもよい。
【0039】
また、例えば図示しないが、畦形成体4を鼓形状にして回転軸23を傾斜させた構成、つまり畦側面形成体24および畦上面形成体25をいずれも略円錐台状に形成しこれら畦側面形成体24および畦上面形成体25を支持する回転軸23を田面側に向って下り傾斜するように傾斜させた構成等でもよい。
【0040】
また一方、上記各実施の形態では、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが畦形成体4の回転中心である回転中心軸線Xと交わる構成になっているものについて説明したが、例えば図10および図11に示すように、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが回転中心軸線Xと交わない構成であってもよい。
【0041】
そして、図10および図11に示す構成でも、図3等に示す構成と同様、側面側段差部34の位置と上面側段差部44の位置とが回転方向aに関してずれ、側面視で側面側段差部34に沿った直線cが上面側段差部44上を通らない構成になっているため、畦形成体4に大きな上下振動が発生せず、畦上面に亀裂や凹凸等ができるのを防止でき、崩れにくい強固な畦Aを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態に係る畦塗り機の概略平面図である。
【図2】同上畦塗り機の畦形成体の斜視図である。
【図3】同上畦形成体の側面図である。
【図4】同上畦形成体の正面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の斜視図である。
【図6】同上畦形成体の側面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の斜視図である。
【図8】同上畦形成体の側面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の側面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の側面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態に係る畦塗り機の畦形成体の側面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 畦塗り機
3 盛土体
24 畦側面形成体
25 畦上面形成体
32 側面形成板部
34 側面側段差部
42 上面形成板部
44 上面側段差部
X 回転中心軸線
a 回転方向
b 側面形成板部の回転方向略中央を通る直線
【特許請求の範囲】
【請求項1】
土を盛り上げる盛土体と、
回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて傾斜面状の畦側面を形成する畦側面形成体と、
前記回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する畦上面形成体とを備え、
前記畦側面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の側面形成板部を有し、
前記畦上面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の上面形成板部を有し、
回転方向に互いに隣り合う前記側面形成板部間には、側面側段差部が形成され、
回転方向に互いに隣り合う前記上面形成板部間には、上面側段差部が形成され、
前記側面側段差部の位置と前記上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれている
ことを特徴とする畦塗り機。
【請求項2】
畦側面形成体は略円錐台状であり、この畦側面形成体の各側面形成板部が略扇形状に形成され、
畦上面形成体は略円柱状であり、この畦上面形成体の各上面形成板部が略矩形状に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【請求項3】
側面視で上面側段差部が側面形成板部の回転方向略中央を通る直線上に位置するように、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれている
ことを特徴とする請求項2記載の畦塗り機。
【請求項4】
側面視で側面側段差部に沿った直線が回転中心軸線と交わらない構成になっている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の畦塗り機。
【請求項1】
土を盛り上げる盛土体と、
回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて傾斜面状の畦側面を形成する畦側面形成体と、
前記回転中心軸線を中心として回転しながら前記盛土体による盛土を締め固めて水平面状の畦上面を形成する畦上面形成体とを備え、
前記畦側面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の側面形成板部を有し、
前記畦上面形成体は、回転方向に並んで位置し盛土を回転方向後側で押し込んで締め固める複数の上面形成板部を有し、
回転方向に互いに隣り合う前記側面形成板部間には、側面側段差部が形成され、
回転方向に互いに隣り合う前記上面形成板部間には、上面側段差部が形成され、
前記側面側段差部の位置と前記上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれている
ことを特徴とする畦塗り機。
【請求項2】
畦側面形成体は略円錐台状であり、この畦側面形成体の各側面形成板部が略扇形状に形成され、
畦上面形成体は略円柱状であり、この畦上面形成体の各上面形成板部が略矩形状に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の畦塗り機。
【請求項3】
側面視で上面側段差部が側面形成板部の回転方向略中央を通る直線上に位置するように、側面側段差部の位置と上面側段差部の位置とが回転方向に関してずれている
ことを特徴とする請求項2記載の畦塗り機。
【請求項4】
側面視で側面側段差部に沿った直線が回転中心軸線と交わらない構成になっている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の畦塗り機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−118746(P2009−118746A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−293041(P2007−293041)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】
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