説明

番組情報収集装置、映像表示装置、番組情報収集方法

【課題】ネット上の書き込み記事の内容は、言葉が変わっているため、適当なキーワードを見つけにくい。このため、テレビ番組に関するユーザの興味等を調査する際の、適当なキーワードを見つけることが課題となっていた。
【解決手段】実施形態の番組情報収集装置は、インターネットから抽出された記事から前記記事に関連する第1のキーワードを抽出する第1のキーワード抽出部を備える。また、番組情報から前記番組情報に関連する第2のキーワードを抽出する第2のキーワード抽出部を備える。また、前記抽出された前記第1のキーワードと前記第2のキーワードの部分一致を第3のキーワードとして抽出する第3のキーワード抽出部を備える。また、前記抽出された前記第3のキーワードをキーワードとして、キーワード検索によって前記インターネットから該当する記事を抽出する記事抽出部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、番組情報収集装置、映像表示装置、番組情報収集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットが普及している。そして、インターネットユーザ(ネットユーザ)は、例えば、ソーシャルネットワークサービス(Social Network Service, SNS)やブログ(Blog)等を用い、テレビ番組に関するユーザの興味等を、インターネット(ネット)上に書き込みことが可能になってきている。
【0003】
ここでは、このユーザによってネット上に書き込まれたログ(記録)を書き込み、あるいは記事と呼ぶ。
例えば、テレビ番組に関するユーザの興味等を上記記事から調査したい場合に、このユーザによってネット上に書き込まれた、テレビ番組に関連したネット上の記事を、例えば適当なキーワードを用いて検索し、収集することによって、テレビ番組に関するユーザの興味等を調査することが可能である。
【0004】
しかし、ネット上の書き込み記事の内容は、動的であり、常に言葉が変動しているため、上記適当なキーワードを見つけにくいことが多い。このため、記事の収集が十分でなく、なかなか良好な検索結果を得ることができないという問題があった。
【0005】
このため、テレビ番組に関するユーザの興味等を調査する際の、適当なキーワードを見つけることが課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−87976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ネット上の書き込み記事の内容は、動的であり、常に言葉が変わっているため、適当なキーワードを見つけにくい。このため、記事の収集が十分でないことが多く、良好な検索結果が得られにくいという問題があった。
【0008】
このため、テレビ番組に関するユーザの興味等を調査する際の、適当なキーワードを見つけることが課題となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の番組情報収集装置は、インターネットから抽出された記事から前記記事に関連する第1のキーワードを抽出する第1のキーワード抽出部を備える。
また、番組情報から前記番組情報に関連する第2のキーワードを抽出する第2のキーワード抽出部を備える。
また、前記抽出された前記第1のキーワードと前記第2のキーワードの部分一致を第3のキーワードとして抽出する第3のキーワード抽出部を備える。
また、前記抽出された前記第3のキーワードをキーワードとして、キーワード検索によって前記インターネットから該当する記事を抽出する記事抽出部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係わる番組情報収集装置に係るシステム構成を示すブロック図。
【図2】実施形態に係わる番組情報収集装置における番組関連情報収集システムの一例を示す図。
【図3】番組関連情報収集システムにおいて、番組に関する記事を抽出し、その数を表示する例を示す図。
【図4】実施形態に係わる番組情報収集装置において取得される番組情報の一例を示す図。
【図5】実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得する映像表示装置の構成を示すブロック図。
【図6】実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組を番組表にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図。
【図7】実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組をリモコン画面の番組表にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図。
【図8】実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組を表示する際にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図。
【図9】実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組を含むミニ番組表にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図。
【図10】実施形態に係わる番組情報収集装置および番組情報収集装置から検索結果を取得し、表示する映像表示装置の動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる番組情報収集装置に係るシステム構成を示すブロック図である。
符号26はネットワーク(インターネット)、符号27は番組情報収集装置(サーバ)、符号30は電子機器(PC)、符号31は映像表示装置、符号32は電子機器(PC)、符号33は電子機器(スマートフォン)である。
【0012】
ここでは、番組情報収集装置(サーバ)27は、ネットワーク(インターネット)26を介し、例えば、電子機器(PC)30、映像表示装置31、電子機器(PC)32、電子機器(スマートフォン)33等と接続されている。
【0013】
ユーザは、これらの電子機器(PC)30、映像表示装置31、電子機器(PC)32、電子機器(スマートフォン)33等を用い、テレビ番組に関連した記事をネット上に書き込む。
【0014】
そして、例えば、テレビ番組に関するユーザの興味等を調査したい場合は、ユーザによってネット上に書き込まれた、テレビ番組に関連したネット上の記事を、適当なキーワードを用いて検索し、収集することによって、テレビ番組に関するユーザの興味等を調査することが可能である。
【0015】
図2は、実施形態に係わる番組情報収集装置における番組関連情報収集システムの一例を示す図である。
この実施の形態においては、例えば、ソーシャルネットワークサービス(Social Network Service, SNS)やツイッター(Twitter)等の書き込みから、上記テレビ番組に関連したネット上の記事を取得する。
【0016】
ソーシャルネットワークサービスは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとも呼ばれ、社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスの事である。
【0017】
ツイッターは、個々のユーザが「ツイート」と呼称される短文を投稿し、閲覧できるコミュニケーション・サービスである。ツイッターは、「ミニブログ」、「マイクロブログ」いったカテゴリーに括られ、広い意味でのSNSの1つともいわれる。
【0018】
符号40はソーシャルネットワークサービス(SNS)である。また、符号41は記事収集部、符号42はキーワード抽出部、符号43は関連番組推定部、符号44は番組関連情報記憶部、符号45は記事検索部、符号46は番組情報記憶部、符号47は検索語生成部であり、これらはここでは、番組情報収集装置(サーバ)27に構成される。
【0019】
番組情報収集装置(サーバ)27は、ネットワーク(インターネット)26を介し、例えば、ソーシャルネットワークサービス(SNS)40等から、テレビ番組に関連した記事を収集し、取得する。
【0020】
そして、記事収集部41はテレビのチャンネルを表す記号(ハッシュタグ、またはタグ)を検索キーワードとして使用し、ネット(ブログサービス、ソーシャルネットワークサービス40等)から記事を検索する。
【0021】
ツイッターの機能に、つぶやき投稿の際に「#と英字列」を入力したタグをつけると発言のグループ化が可能になる機能がある。例えば「#abcd」で検索すると「#abcd」というハッシュタグをつけた投稿のグループが一覧できる。
【0022】
そして、ここでは、タグは、チャンネルを表すものとして一般的に広く使用されているものを予め設定しておく。例えば、放送局「TV1」の場合は、チャンネルを表すタグは、「#TV1」が広く記事中に用いられており、これを利用する。同様に、「TV2」の場合は「#TV2」、「TV3」の場合は「#TV3」、「TV4」の場合は「#TV4」である。
【0023】
キーワード抽出部42は、上記記事収集部41で収集された記事それぞれに対し、関連するキーワード(第1のキーワード)を抽出し、記事と共にこの抽出されたキーワードを保持する。
【0024】
番組情報記憶部46は、例えば、インターネットを介し、テレビ番組に係る番組情報(タイトル、概要、詳細説明、出演者、等)を予め取得し、記憶する。
関連番組推定部43は、番組情報記憶部46に記憶された上記番組情報を読み込む。
また、関連番組推定部43は、キーワード抽出部42で抽出されたキーワードを含む番組に係る情報を、関連番組推定部43で読み込まれた番組情報から検索し、キーワード抽出部42においてキーワードの抽出元になった記事と関連付け、番組関連情報記憶部44に記録する。
【0025】
また、検索語生成部47は、番組情報記憶部46に記憶された上記番組情報からキーワード(第2のキーワード)を抽出する。
そして、検索語生成部47で抽出されたキーワード(第2のキーワード)を上記キーワード抽出部42で抽出されたキーワード(第1のキーワード)と照合する。
そして、上記キーワード抽出部42で抽出されたキーワード(第1のキーワード)と上記検索語生成部47で抽出されたキーワード(第2のキーワード)で部分一致する部分を抽出する。そして、部分一致する部分がある場合は、この部分一致する箇所を、次の、番組に関連する記事を検索するための検索語とする検索語(第3のキーワード)を生成する。
【0026】
記事検索部45は、上記生成された検索語(第3のキーワード)を検索キーワードとし、ネットすなわち、ソーシャルネットワークサービス(SNS)40等から記事を検索し、収集する。
【0027】
そして、この得られた検索結果を、検索語(第3のキーワード)の生成元になった番組に関連付けて、番組関連情報記憶部44に記録する。
図3は、番組関連情報収集システムにおいて、番組に関する記事を抽出し、その数を表示する例を示す図である。
ここでは、記事収集部41はテレビのチャンネルを表す記号(タグ)を検索キーワードとして使用し、ネット(ブログサービス、ソーシャルネットワークサービス40等)から記事を検索する。
【0028】
まず、上記のように、チャンネルを表すタグを設定する。例えば、放送局「TV1」を表すタグは、「#TV1」、「TV2」を表すタグは、「#TV2」、「TV3」を表すタグは、「#TV3」、「TV4」を表すタグは、「#TV4」、「TV5」を表すタグは、「#TV5」である。
【0029】
符号201では、タグ「#TV1」でネットから検索された記事の数が示されている。また、同様に符号202では、タグ「#TV2」で検索された記事の数が、符号203では、タグ「#TV3」で検索された記事の数が、符号204では、タグ「#TV4」で検索された記事の数が、符号205では、タグ「#TV5」で検索された記事の数が示されている。
【0030】
しかし、これでは、同じチャンネルの別の番組に関連する記事であっても、その時点で放送している他の番組に関連付ける恐れがあった。
また、必ずしも、全てのネットユーザがチャンネルとの関連を表すタグを含めて記事を書き込むわけではない。このため、番組に関連する単語等が含まれた記事を収集できない可能性があった。
【0031】
このため、この実施の形態は、上記のように構成している。
図4は、実施形態に係わる番組情報収集装置において取得される番組情報の一例を示す図である。
上記のように、例えば、インターネットを介し、番組情報記憶部46に記憶された、テレビ番組に係る番組情報(タイトル、概要、詳細説明、出演者、等)の一例である。
【0032】
この例では、放送局「TV1」で放送される「ドラマ 竜馬」の番組情報として、「TV1」 「ドラマ 竜馬」、「放送日」、「○月○日」、「10:00〜10:45分」、「あらすじ」、「竜馬」、「坂本」、「大政奉還」、「二条城」、「京」、「出演者」、「○○××」、「○△○○」、「×□□○」が記憶されている。
【0033】
上記のように、検索語生成部47では、番組情報記憶部46に記憶された、例えば、これらの番組情報からキーワード(第2のキーワード)を抽出する。
図5は、実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得する映像表示装置の構成を示すブロック図である。
映像表示装置31は、上記のように、番組情報収集装置(サーバ)27の番組関連情報記憶部44に、検索語(第3のキーワード)の生成元になった番組に関連付けて記録された検索結果を、ネットワーク26を介して取得し、後述するように、表示する。
【0034】
符号31は映像表示装置であり、ここではテレビである。符号2はアンテナ、符号3はチューナ、符号4は信号処理部、符号5は映像処理部、符号6は音声処理部、符号7は表示装置、符号8は表示画面(映像表示部)、符号9はスピーカ、符号10はバス、符号11は制御部、符号12はMPU、符号13はRAM、符号14はROM、符号15はフラッシュメモリ、符号16は記憶部、符号17は内部記録装置、符号18は外部インターフェース、符号19は外部記憶装置、符号20は操作受信部、符号21はリモコン、符号22は送受信部(ネットワークインターフェース)、符号25は放送局、符号26はネットワーク(インターネット)、符号27はサーバである。
【0035】
ここでは、制御部11はMPU(12)を備え、映像表示装置31を制御する。RAM(13)、ROM(14)、フラッシュメモリ15は、例えば制御部11で行われる処理に利用される。
【0036】
例えば、放送局25からデジタル放送で映像コンテンツが放送される。放送局25から放送されたデジタル放送はチューナ3で受信され、選局処理が行われ、デジタル信号の映像コンテンツが信号処理部4に送信される。
【0037】
信号処理部4で受信されたデジタル信号の映像コンテンツは信号処理が施され、音声処理部6および映像処理部5に送信される。
音声処理部6は信号処理が施された映像コンテンツを受信し、音声処理を施した信号をスピーカ9に送信する。
スピーカ9は音声処理が施された信号を受信し、音声を出力する。
また、映像処理部5は信号処理が施された映像コンテンツを受信し、映像処理を施した信号を表示装置7に送信する。
表示装置7は映像処理が施された信号を受信し、LCDパネル等で構成される表示画面(映像表示部)8に映像を表示する。
また、この実施の形態においては、映像表示装置31は内部記憶装置17を備え、上記受信された映像コンテンツを記録することが可能である。
また、この実施の形態においては、映像表示装置31は上記のようにUSB接続やLAN接続される外部記憶機器19を備えている。上記受信された映像コンテンツはこの外部記憶機器19に記録することも可能である。
【0038】
また映像表示装置31に対するユーザの操作は、例えばリモコン(リモートコントローラ)21等の操作機器によって指示される。これらの処理は、制御部11に制御される。
【0039】
また、映像表示装置31は、例えばインターネットを介し、番組情報収集装置(サーバ)27から上記テレビ番組と関連付けて記憶された第3のキーワードで検索抽出された記事に係る情報を取得し、所定の番組に係る情報を映像表示部8にハイライト表示する。
【0040】
図6は、実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組を番組表にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図である。
【0041】
ここでは、所定の番組に係る情報とは、例えば、ユーザの関心が高い番組に関する情報である。ユーザの関心が高い番組とは、例えば、ユーザの書き込み数が多い番組の中で、ランキング上位の番組である。
【0042】
ここでは、ユーザがリモコン21を操作し、映像表示部8に番組表を表示する。
このとき、映像表示装置31は、例えばインターネットを介し、番組情報収集装置(サーバ)27から上記テレビ番組と関連付けて記憶された第3のキーワードで検索抽出された記事に係る情報(ここではユーザの関心が高い番組に関する情報)を取得し、この情報を映像表示部8にハイライト表示する。
【0043】
すなわち、符号60を付すように、ユーザの関心が高い番組を他の番組に対して識別可能にハイライト表示した番組表を表示する。
図7は、実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組をリモコン画面の番組表にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図である。
【0044】
ここでは、上記において映像表示装置31の映像表示部8に表示した番組表を、例えばリモコン21に構成される映像表示部に表示する。すなわち、符号70を付すように、ユーザの関心が高い番組を他の番組に対して識別可能にハイライト表示する。
【0045】
図8は、実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組を表示する際にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図である。
【0046】
ここでは、所定の番組を映像表示部8に表示中に、その所定の番組が上記ユーザの関心が高い番組であった場合に、符号80を付したハイライト表示(ここでは星マーク)を所定の番組と合わせてハイライト表示する。
【0047】
図9は、実施形態に係わる番組情報収集装置から記事に係る情報を取得し、例えばユーザの関心が高い番組を含むミニ番組表にハイライト表示する映像表示装置の一例を示す図である。
【0048】
上記と同様に、映像表示装置31は、例えばインターネットを介し、番組情報収集装置(サーバ)27から上記テレビ番組と関連付けて記憶された第3のキーワードで検索抽出された記事に係る情報(ここではユーザの関心が高い番組に関する情報)を取得し、この情報を映像表示部8にハイライト表示する。
【0049】
このとき、ユーザの関心が高い番組90を含み、通常の番組表より少ない情報を表示するミニ番組表を、ユーザの関心が高い番組を他の番組に対して識別可能にハイライト表示する。
【0050】
図10は、実施形態に係わる番組情報収集装置および番組情報収集装置から検索結果を取得し、表示する映像表示装置の動作を説明するフローチャートである。
符号S101は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101へ進む。
ステップS101は、番組情報(タイトル、概要、詳細説明、出演者等)を番組情報収集装置27の番組情報記憶部46に記憶するステップである。続いて、ステップS102へ進む。
【0051】
ステップS102は、テレビチャンネル記号のハッシュタグ(例えば、「#TV1」、「#TV2」等)をキーワードとして、インターネットから該当記事をキーワード検索抽出し、記事収集部41に保存するステップである。続いて、ステップS103へ進む。
【0052】
ステップS103は、検索抽出された記事から抽出記事に関連するキーワード(第1のキーワード、例えば、「竜馬」、「坂本」、「土佐」、「京」)を抽出し、抽出記事に関連するキーワードと抽出記事をキーワード抽出部42に記憶するステップである。続いて、ステップS104へ進む。
【0053】
ステップS104は、番組情報記憶部46に記憶された番組情報を読み込むステップである。続いて、ステップS105へ進む。
ステップS105は、上記番組情報から上記抽出記事に関連するキーワード(第1のキーワード、例えば、「竜馬」、「坂本」、「土佐」、「京」)を含む番組を検索し、上記抽出記事と関連付けて番組関連情報記憶部44に記憶するステップである。続いて、ステップS106へ進む。
【0054】
ステップS106は、上記番組情報から番組情報に関連するキーワード(第2のキーワード、例えば「竜馬」、「坂本」、「大政奉還」、「二条城」、「京」)を抽出するステップである。続いて、ステップS107へ進む。
【0055】
ステップS107は、抽出された番組情報に関連するキーワード(第2のキーワード)を上記抽出記事に関連するキーワード(第1のキーワード)と照合するステップである。続いて、ステップS108へ進む。
【0056】
ステップS108は、上記抽出記事に関連するキーワード(第1のキーワード)と上記抽出された番組情報に関連するキーワード(第2のキーワード)の部分一致する箇所を番組に関連する記事を検索するための検索語として保持するステップである。
【0057】
すなわち、ここでは、上記抽出された第1のキーワードである、「竜馬」、「坂本」、「土佐」、「京」と、上記抽出された第2のキーワードである、「竜馬」、「坂本」、「大政奉還」、「二条城」、「京」の部分一致する部分が抽出される。
【0058】
そして、ここでは、「竜馬」、「坂本」、「京」が部分一致する部分が抽出され、検索語(第3のキーワード)とする。続いて、ステップS109へ進む。
ステップS109は、上記検索語をキーワード(第3のキーワード、例えば、「竜馬」、「坂本」、「京」)として記事を検索し、インターネットから該当記事を抽出するステップである。続いて、ステップS110へ進む。
【0059】
ステップS110は、上記抽出された記事等の検索結果を上記検索語の生成元になった番組に関連付けて番組情報記憶部46に記憶するステップである。続いて、ステップS111へ進む。
【0060】
ステップS111は、映像表示装置31は、番組情報収集装置27から上記検索結果を取得し、この検索結果に基づいて、書き込み数が多い等、ネットユーザの関心が高い番組を番組表、ミニ番組表、番組への表示等にハイライト表示するステップである。続いて、ステップS112へ進む。
【0061】
ステップS112は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
なお、上記においては、番組情報収集装置27としてサーバを例にとり、説明を行ったが、この番組情報収集装置27が行なう機能を、映像表示装置31や電子機器(例えば、電子機器(PC)30、電子機器(PC)32、電子機器(スマートフォン)33等)に構成し、上記と同様の番組情報収集を行なうことも可能である。
【0062】
また、上記ハッシュタグを実施形態に展開することも可能である。記事収集部41で収集されたチャンネルを表すタグを含む記事の中に、他のタグ(例えば、#で始まり1文字以上のアルファベットからなる文字列)が含まれる場合に、この含まれるタグもチャンネルを表すタグとして検索キーワードに使用し、再度記事を検索することも可能である。
【0063】
このとき、得られた検索結果を、上記得られた検索結果に追加し、キーワード抽出部42に保存する。
また、上記出演者および登場人物の検索を実施形態に展開することも可能である。番組情報記憶部46に記憶された番組情報に、出演者名が明示的に含まれている場合は、出演者名も検索語に加えることも可能である。そして、この番組情報から登場人物名を抽出し、検索語に加える。登場人物名は、例えば、番組の説明文中の”と“に挟まれた出演者名が現れる直前の位置にある単語を用いる。
【0064】
また、関連性の重み付けを実施形態に展開することも可能である。例えば、記事から抽出したキーワードが、検索語生成部47で読み込んだ番組情報の中の、複数の番組の番組情報の中に出現する場合に、キーワードを含む番組の数の逆数(=1/キーワードを含む番組の数)を番組と記事の関連度とし、キーワードを含む全ての番組に対し、記事と関連度を合わせ、番組関連情報記憶部44に記憶する。このとき、上記第3のキーワードを用いた検索結果を記憶する際には、番組と記事の関連度を1として記憶する。
【0065】
また、注目番組の抽出を実施形態に展開することも可能である。
例えば、上記番組関連情報記憶部44に記憶された、番組と記事の対応付けから、同じ番組に対して関連づけられた記事の数を、番組に対するネット上の「注目度」として用いる。そして、上記「関連性重み付け」を使用する場合には、例えば、記事の数ではなく、同じ番組に関連する全ての記事の関連性の和を、番組に対するネット上の「注目度」とするようにする。
【0066】
上記説明したように、この実施の形態においては、ネットの記事をテレビ番組と関連づけることが可能になる。
また、番組に関連する記事を、番組に直接関連するもの、番組の出演者に関連するもの、番組中の登場人物名に関連するものも含めて収集することが可能になる。
また、番組名、出演者名に対する略称などの、独特の言い方が使われている場合も、ネット上で使われている表現に合わせて検索語を変更し、記事を収集することが可能である。
【0067】
また、記事と番組の関連度を重み付けすることが可能である。
また、ネット上での番組に対する注目度合いを測定することが可能である。
上記のように構成することによって、この発明の実施の形態においては、ネット上の書き込み記事からテレビ番組に関するユーザの興味等を調査する際の、適当なキーワードを見つけることが可能となる。
【0068】
また、ユーザの書き込み記事を、このキーワードを用いて検索することによって、良好な検索結果を得ることが可能になる。
また、この検索結果を用い、番組表等に表示される番組を映像表示装置にハイライト表示することにより、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0069】
26…ネットワーク(インターネット)、27…番組情報収集装置(サーバ)、30…電子機器(PC)、31…映像表示装置、32…電子機器(PC)、33…電子機器(スマートフォン)、40…ソーシャルネットワークサービス(SNS)、41…記事収集部、42…キーワード抽出部、43…関連番組推定部、44…番組関連情報記憶部、45…記事検索部、46…番組情報記憶部、47…検索語生成部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットから抽出された記事から前記記事に関連する第1のキーワードを抽出する第1のキーワード抽出部と、
番組情報から前記番組情報に関連する第2のキーワードを抽出する第2のキーワード抽出部と、
前記抽出された前記第1のキーワードと前記第2のキーワードの部分一致を第3のキーワードとして抽出する第3のキーワード抽出部と、
前記抽出された前記第3のキーワードをキーワードとして、キーワード検索によって前記インターネットから該当する記事を抽出する記事抽出部を備える番組情報収集装置。
【請求項2】
前記インターネットから抽出された記事は、テレビチャンネル記号のハッシュタグをキーワードとし、キーワード検索によってインターネットから該当する記事を抽出するハッシュタグ検索部で抽出される請求項1に記載の番組情報収集装置。
【請求項3】
前記第3のキーワードで検索抽出された記事に係る情報をテレビ番組と関連付けて記憶する記憶部を備える請求項1に記載の番組情報収集装置。
【請求項4】
前記テレビ番組と関連付けて記憶された前記第3のキーワードで検索抽出された記事に係る情報を前記請求項3に記載の番組情報収集装置から取得し、所定の番組に係る情報をハイライト表示する表示部を備える映像表示装置。
【請求項5】
前記所定の番組は、ユーザの書き込み数が多い番組の中で、ランキング上位の番組である請求項4に記載の映像表示装置。
【請求項6】
インターネットから抽出された記事から前記記事に関連する第1のキーワードを抽出するステップと、
番組情報から前記番組情報に関連する第2のキーワードを抽出するステップと、
前記抽出された前記第1のキーワードと前記第2のキーワードの部分一致を第3のキーワードとして抽出するステップと、
前記抽出された前記第3のキーワードをキーワードとして、キーワード検索によって前記インターネットから該当する記事を抽出するステップを備える番組情報収集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−150662(P2012−150662A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−8990(P2011−8990)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】