番組表制御装置及び番組表制御方法
【課題】本実施形態では、過去・現在・未来の番組表を簡単に表示し、ユーザが希望する番組情報を容易に検索できるようにした。
【解決手段】本実施形態によると、テーブル処理部が、複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換える。番組情報処理部は、前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力することができる。ここで前記番組情報処理部は、前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを識別表示することができる。
【解決手段】本実施形態によると、テーブル処理部が、複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換える。番組情報処理部は、前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力することができる。ここで前記番組情報処理部は、前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを識別表示することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は番組表制御装置及び番組表制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のチャンネルで放映される全ての番組を、複数日に渡って記録できる番組記録装置が発売されている。この番組記録装置を操作するユーザは、既に記録された複数の番組あるいは現在記録途中の複数の番組の中から、視聴を希望する番組を選択する必要がある。
【0003】
ところで、複数のチャンネルで放映される全ての番組が、複数日に渡って記録された場合、視聴を希望する番組を選択するためには、膨大な数の番組の中から選択しなければならない。記録済みの複数の番組を管理する手段として、録画リストを作成するとともに、録画リストを番組選択用として表示できる手段がある。しかし膨大な数の番組を管理する録画リストの中から、ユーザが希望する番組を探し出すことは困難を伴う場合がある。
【0004】
このような不便を改善するために、記録装置で保存されている番組情報に基づいて番組表を表示するのに先立って、番組表の表示範囲を指定する手段が開発された。この手段は、日時指定用の画面を表示することができる。この日時指定用の画面で、日時が指定された場合、指定された日時に対応する番組表が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−108724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ユーザは、番組表を利用する場合、種々の利用を期待する場合がある。例えば、過去に放送された番組の確認と視聴、現在放送中の番組の確認と視聴、未来に放送される番組の確認などである。
【0007】
そこで、この実施形態では、過去・現在・未来の番組表を簡単に表示し、ユーザが希望する番組情報を容易に検索できるようにした番組表制御装置及び番組表制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、テーブル処理部が、複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換える。番組情報処理部は、前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力することができる。ここで前記番組情報処理部は、前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを識別表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態の番組記録装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】再多重の方式の一例を示す模式図である。
【図3】番組データベース部のデータ構成の一例を示す模式図である。
【図4】メタデータのデータ構成の一例を示す模式図である。
【図5】リモートコントローラの一例を示す正面図である。
【図6】番組表の一例を示す図である。
【図7】日時指定ジャンプテーブルの一例を示す図である。
【図8】日時指定ジャンプテーブルと日時指定ジャンプテーブルにより一部を指定することができる過去・現在・未来の番組表データファイルとの関係を示す概念図である。
【図9A】日時指定ジャンプテーブルを操作することで表示された番組表の例を示す図である。
【図9B】日時指定ジャンプテーブルを操作することで表示された番組表の例を示す図である。
【図10】番組表や日時指定ジャンプテーブルにさらに加えて表示されるインジケータを説明する図である。
【図11】過去と未来に跨る番組情報を有した番組表の表示例と、過去と未来に跨る番組の視聴を決定したときにポップアップされる画面の例を示す図である。
【図12】番組表上で過去と未来に跨る番組の視聴を決定したときにポップアップされる画面の例を示す図である。
【図13】日時指定ジャンプテーブルの表示例を示す図である。
【図14】日時指定ジャンプテーブルの他の表示例を示す図である。
【図15】日時指定ジャンプテーブルのさらに他の表示例を示す図である。
【図16】日時指定ジャンプテーブルのまた他の表示例を示す図である。
【図17】日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ先の例を示す図である。
【図18】日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ先の他の例を示す図である。
【図19】日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ先のさらに他の例を示す図である。
【図20】リモートコントローラの操作キーの一部分を取り出して示す図である。
【図21】本実施形態において、表示処理部が主体となってに実行されるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は番組記録装置としてデジタルレコーダを適用した例である。本実施形態は、デジタルレコーダが一体化したテレビジョン装置であってもよい。
【0011】
図1は、一実施の形態にかかるデジタルレコーダ101の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルレコーダ101においては、スクランブルされたデジタル放送信号を受信する受信部であるチューナモジュールを4台有している場合(2台は地上デジタル放送受信用のチューナ102A、102B、他の2台はBS/CSデジタル放送受信用のチューナ102C、102Dなど)を例にとって説明する。
【0012】
第1のチューナ102A、第2のチューナ102B、第3のチューナ102C、第4のチューナ102Dで受信された放送番組の信号は、再多重部として機能するTS再多重部141に入力され、複数のチャンネル(CH)のTS(Transport Stream)が1つのTSに再多重される。
【0013】
図2は、TS再多重部141で行われる再多重の方式の一例を表している。この方式は、図2に示すように、4CHの入力の場合は、パケットの配列を入力の5倍の速度で多重し直している。さらにパケット配列内にFlagのパケットを追加し、例えばここでは各パケットのタイムスタンプ情報を付加する方式としている。TS再多重方式は、ここで述べる方式に限定されるものではなく、各種の方法が可能である。TS再多重部141で再多重化された信号はTS分離部103に送られる。
【0014】
TS分離部103は、放送番組の信号から暗号化情報であるECM(Entitlement Cont
rol Message)と、番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルで
あるEIT(Event Information Table)とを分離する。
【0015】
TS分離部103で分離されたECMは、CAS制御部107に転送される。CAS制御部107は、ワーク鍵(Kw)を用いてECMの暗号を復号し、ECM内のその番組に関する属性情報とCASカード108に記憶されている契約情報と比較して、視聴可否の判定を行う。ワーク鍵(Kw)は、カードスロット(カードインターフェースI/F)107Aに装着されたCASモジュール(ICカードの形態を持つCASカード:以下、適宜CASカードと呼称する)108に記憶されている放送事業者毎に設定されている。
【0016】
CAS制御部107は、視聴可の判定を行った場合にはスクランブル鍵(Ks)を復号してデスクランブラ部104に出力する。なお、暗号鍵KsとKwは放送事業者毎に異なるが、全受信機で共通な鍵である。
【0017】
一方、TS分離部103で分離されたEITは、番組データベース部113に入力される。番組データベース部113は、EITを用いて番組表を作成するためのデータベース化を実行する。
【0018】
図3は、番組データベース部113のデータ構成を示す模式図である。図3に示すように、チャンネル、日にち、番組の開始時刻、終了時刻、タイトル、記録状況(記録終了、記録途中)、ダビングの有無などの情報が番組毎にテーブル化されている。
【0019】
デスクランブラ部104は、CAS制御部107から応答されたスクランブル鍵Ksを設定し、デスクランブルしたTSを記録再生制御部110に入力する。
【0020】
記録再生制御部110では、再多重されたTSをチャンネルごとのTSに戻し、チャンネルごとのTSを、ハードディスクドライブ(HDD)等の記録媒体部111に記録する制御を行うことができる。また記録再生制御部110は、記録媒体部111に記録された放送番組の信号であるTSを再生する制御を実行してAVデコード部105へ出力することができる。すなわち、記録再生制御部110は、記録制御部および再生制御部として機能することができる。
【0021】
記録再生制御部110は、録画すべき番組をチャンネルごとにTSファイルとして記録媒体部111に格納する。録画すべき番組は、複数のチャンネルにおいて時間帯や曜日等の条件が指定されることで特定されている。記録再生制御部110は、記録媒体部111の記録容量が限界に達した場合、記録時刻が古いものから順次消去しながら録画を続けていくものとする。なお、以下では、記録媒体部111内の各TSファイル内の番組データを過去番組と称する。
【0022】
ここで、記録再生制御部110は、記録媒体部111に対してチャンネルごとのTSの記録を行う際、記録媒体部111の物理的な領域における記録位置(物理アドレス)と時刻情報と番組情報とを関連付けたメタデータをチャンネルごとに作成し、記録媒体部111に記録する。
【0023】
即ち、図4に示すような記録媒体部111の物理的な領域における記録位置(物理アドレス)と時刻情報(番組の記録開始位置を基準時刻とした相対時間を表す)と番組情報とを関連付けたメタデータをチャンネルごとに作成し、記録媒体部111に記録する。
【0024】
図4に示す例では、5秒毎に記録位置(物理アドレス)を記録している。なお、番組情報は、EITから取得可能である。
【0025】
記録媒体部111は、例えばHDD、ディスクドライブ、SD(登録商標)カードリーダライタであり、記録再生制御部110からの放送番組の信号であるTSを記録する。記録媒体部111は、デジタルレコーダ101に内蔵されたものである必要はなく、USBやLAN等で接続されたHDD等の記録媒体でもよい。
【0026】
AVデコード部105は、各チューナ102A,102B,102C,102Dで受信した各チャンネルの放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)または記録再生制御部110により再生された放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)をAV情報(映像および音声)へデコードする。
【0027】
AV情報のデコード出力(AV出力)は、表示処理部106を介して、外部モニタである表示部200に出力される。また、表示処理部106は、OSD(On Screen Display
)等によりユーザへの情報を提示するための、GUI(Graphical User Interface)機能を持っている。このGUI機能により、後述する番組表などが表示部200に表示される。
【0028】
番組表処理部115は、記録媒体部111に記録した番組のEITおよび今後放送される番組のEITを番組データベース部113から受け取ることにより、番組表の作成処理、および番組表を表示部200の表示画面上に表示させるためのデータを作成する処理を実行する。
【0029】
即ち、番組表処理部115は、日時指定ジャンプテーブル処理部(以下単にテーブル処理部と称する)115C、番組情報処理部115Dを有する。テーブル処理部115Cは、過去及び現在及び未来の複数の日とその時刻を表す日時情報に基づき日時を区別する複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理することができる。番組情報処理部115Dは、日時指定ジャンプテーブルの表示を管理するとともに、操作手段により任意の数の前記セルが選択され場合、関連データに基づいて、前記任意の数の前記セルに関連付けられた(a)過去又は(b)現在又は(c)未来、又は(d)過去と現在、又は(e)現在と未来、(f)過去現在未来の何れかの番組情報を有する番組表を表示用として出力することができる。
【0030】
入力処理部114は、ユーザからの各種操作入力を受け付ける。例えば、入力処理部114は、ユーザからの日時指定ジャンプテーブルの表示指定、日時指定ジャンプテーブル上のセルの選択及び指定の入力、さらには、自動録画の設定、番組表上における再生番組の指定などの入力を受け付ける。
【0031】
入力処理部114は、デジタルレコーダ101に取り付けられた固定の操作パネル(図
示せず)に相当するものからユーザ入力を受け付けるものであってもよいし、またデジタルレコーダ101から分離したリモートコントローラ300からユーザ入力を受け付けるものであってもよい。
【0032】
図5は、上記リモートコントローラ300の外観を示している。このリモートコントローラ300には、主として、カーソルキー300A、決定キー300B、ページ戻りキー300C、ページ進みキー300D、タイムシフトキー300E等が設けられている。
【0033】
カーソルキー300Aは、後述する番組表や日時指定ジャンプテーブル等で指定領域(フォーカス)を遷移させるために設けられている。決定キー300Bは、指定領域を決定するために設けられている。ページ戻りキー300Cおよびページ進みキー300Dは、番組表や日時指定ジャンプテーブル等の表示範囲を変更するために設けられている。
【0034】
タイムシフトキー300Eは、録画方法により同時録画した番組を表示する番組表を表示させるためのキーである。タイムシフトキー300Eを押下操作することで、番組情報処理部115D、番組表処理部115は、番組表を表示部200の表示画面上に表示させる。ここで、装置は、表示画面から指定された番組の再生を行うことが可能な所謂タイムシフトモードに入る。
【0035】
図6は、番組表の例を示す。この番組表は、過去の番組を示す番組表であり、縦(列)
方向に時間軸、横(行)方向にチャンネル軸が設けられた複数のセルを有する。過去番組表は、番組の再生をユーザが指示するためのユーザインタフェースである。
【0036】
ところで、番組表が表示されている状態で、ユーザが例えば、青色キー300Fを操作すると、テーブル処理部115Cは、日時指定ジャンプテーブル700を番組表上にオーバーレイ表示する(図7)。
【0037】
図7に示すように、日時指定ジャンプテーブル700は、縦(列)方向に時間帯軸、横(行)方向の日にち軸が設けられた、複数のセルを有する。日時指定ジャンプテーブル700内には、例えば6時間の時間帯を囲むフォーカス(指定セル)701が表示される。
【0038】
フォーカス701は、例えば図6の番組表と関連付けられている。図6では、2011年10月31日の午後3時から午後9時までの過去番組表が表示されている。このとき、ユーザが例えば青色キー300Fを操作すると、日時ジャンプテーブル700をオーバーレイ表示する(図7)。図7の日時フォーカス701は過去番組表に表示されている時間軸に該当する時間帯(2011年10月31日の午後3時から午後9時まで)のセルを囲むように表示されている。この関連付けは、後述する関連データにより行われている。
【0039】
図8は、日時指定ジャンプテーブル700と、日時指定ジャンプテーブル700により一部を指定することができる過去・現在・未来の番組表データファイル800との関係を示す概念図である。
【0040】
番組表データファイル800は、放送信号と共に送られてくる番組情報を用いて構築される。図8は、現在の日時を例えば2011年11月11日(金)として表現している。番組情報は、例えば現在から1週間未来の分まで送られてくる場合、番組表は、2011年11月18日(金)の分まで作成されている。図8の番組表データファイル800の縦軸は日時(過去、現在、未来)、横軸はチャンネルCH1,CH2,CH4,CH5,CH6,CH7を示しているが、このようなフォーマットに限定されるものではなく、番組情報がデータベースとして存在し、番組表を作成する際に、番組情報の任意の区分を日時で指定可能であればよい。
【0041】
過去の番組表が、何日分逆戻り保存されているかは、装置の設計に依存する。また記録媒体111に過去の番組を保存している最大期間は、装置の設計に依存する。この装置では、記録媒体111に保存されている過去の番組の番組表を表示できる程度の過去の番組表が準備可能である。
【0042】
図8の日時指定ジャンプテーブル700において、過去の日時である11月7日の6時から12時までのセルが選択された場合、この日時に該当するセルがフォーカス711される。フォーカスとは、画面上において、例えば、輝度が他の部分より高くハイライトされた状態、あるいは、色が他の部分と異なる状態になり、他の部分と識別できることを意味する。フォーカス711の状態で、リモコンの決定キーが押されると、関連データ部900の関連データに基づいて、番組表データファイル800から番組表(11月7日の6時から12時までの番組表)を得るための番組情報が読み出される。読み出された番組情報は、表示データ出力部1000を介して、図6で示したような番組表として表示される。
【0043】
また、日時指定ジャンプテーブル700において、11月11日のPM3時からPM9時までのセルが選択された場合、この日時に該当するセルがフォーカス712される。フォーカス712の状態で、リモコンの決定キーが押されると、関連データ部900の関連データに基づいて、番組表データファイル800から番組表(11月11日のPM3時からPM9時までの番組表)を得るための番組情報が読み出され、表示データ出力部1000を介して、図6で示したような番組表として表示される。上記したように、番組表データファイル800と日時指定ジャンプテーブル700とは相互に関連付けられている。なお番組表を表示するための操作方法及び手段、日時指定ジャンプテーブル700を表示するための操作方法及び手段は、上記した例に限定されるものではなく、各種の方法と手段が可能である。
【0044】
上記した日時指定ジャンプテーブル700を処理する部分は、例えばテーブル処理部115Cである。また番組表データファイル800、関連データ部900及び表示データ出力部1000は、番組情報処理部115Dに含まれる。しかしこの構成は、限定されるものではなく、保存場所、データの処理場所は、各種変形実施が可能である。また、テーブル処理部115C,番組情報理部115Dが一体化されていてもよい。
【0045】
上記したように、本装置では、番組表で表示している時間帯を変更する(ジャンプさせる)ための日時指定ジャンプテーブルで、本装置が保持する最古の過去番組の時間帯から最も未来の番組情報の時間帯までの時間帯を指定可能である。
【0046】
図9A,図9Bは、図8で説明したように日時指定ジャンプテーブル700を利用して番組表を表示した際の番組表の例を示している。即ち、2011年11月7日のAM6時−AM12時までの番組表801(図9A)と、2011年11月11日のPM3時−PM9時までの番組表802(図9B)を示している。
【0047】
上記した日時指定ジャンプテーブル700、番組表801、番組表802が表示された場合、それぞれの画像には、さらに、装置で管理している番組情報の最も未来の日と最も過去の日を示すインジケータも表示される。即ち、番組表801、番組表802では、それぞれ右側に符号801a、符号802aとして示し、日時指定ジャンプテーブル700では、下側に符号700aとして示している。
【0048】
図10(A)、図10(B),図10(C)には、上記インジケータ801a、802a、700aを取り出して示している。これらのインジケータは、例えばバー表示であり、装置で管理されている番組情報の最も未来の日(実施例では11月18日)と最も過去の日(実施例では9月18日)がバーの両端に表示される。また、現在の日(実施例では11月11日)もバー上で表示される。さらにこのバー上には、現在表示されている番組表に対応する日にちの位置にポインター(例えば赤色)が表示される。即ち、番組表801と共に表示されるインジケータ801a上では、ポインターP1が11月7日(現在の日11月11日より過去)の位置に表示される(図10(A))。また番組表802と共に表示されるインジケータ801b上では、ポインターP2が11月11日(現在の日11月11日と同じ)の位置に表示される(図10(B))。さらに日時指定ジャンプテーブル700と共に表示されるインジケータ700a上では、フォーカス711が設定されているときは、ポインターP3が11月7日(現在の日11月11日より過去)の位置に表示される(図10(C))。さらにこのインジケータ700aは、バー上で例えば色の識別がなされる。基本的には、現在の日にちより過去は例えば黒、未来は薄い青で表示される。さらにこの色の識別に加えて、日時指定ジャンプテーブル700上に示されている複数の日にちの期間が、例えばピンクで表示される。したがって、バー上では、黒のエリアA1,青のエリアA2,ピンクのエリアA3が表示される。上記したバーを表示する場合、バーにN(Nは自然数)日間隔でメモリを付けてもよい。
【0049】
上記のようなインジケータを表示することにより、ユーザは、装置内で管理されている最も未来の番組情報、最も過去の番組情報の存在を日にちで把握することができる。また、番組表データファイルで表される全体の番組表の中で、現在表示されている番組表の存在位置を把握することができる。
【0050】
上記したように日時指定ジャンプテーブルが表示されている状態で、任意のセルがフォーカスされた場合、表示処理部は、前記フォーカスされたセルが前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間のいずれの位置に有るかを示すインジケータの表示出力を得る。また番組表処理部115又は番組情報処理部115Dは、前記インジケータの最も未来の日と最も過去の日の間をバーで示し、このバーの中で、さらに日時指定ジャンプテーブルが示している複数の日の区間を識別している。また、番組情報処理部115Dは、インジケータを、最も未来の日と最も過去の日の間のバーで示し、番組表上でフォーカスされている位置をバー上にポインター(図10の(A)(B))として示し、ポインターをフォーカスの位置に同期して移動させることができる。
【0051】
図11は、番組表802が表示された状態であり、現在時刻が11月11日のPM6時30分であるとすると、この番組表802では過去、現在、未来の番組情報が表示されることになる。この場合、表示処理部115又は番組情報処理部115Dは、番組表802上で過去と未来の番組情報の背景色を異なる色で表示する。これによりユーザは、番組表802上で視聴しようとする番組を選択する場合、まだ未放送の番組と、既に録画済みの番組とを容易に識別することができる。また、ユーザは、放送中の番組も識別することができる。
【0052】
ここで例えばユーザがリモートコントローラのカーソルキーを操作して、フォーカス811を設定し、決定キーを押したとする。フォーカス811は、現在放送中の番組を指定しているので、番組の一部は、すでに記録媒体に録画されていることになる。
【0053】
問い合わせ画面821がポップアップされる。この画面821では、選択した番組を“始めから視聴する”か、それとも、現在時刻から“リアルタイム視聴する”のかを問い合わせる。
【0054】
また、ユーザによっては、番組(例えばフォーカス811で指定される番組)を視聴している途中で、他の番組(他の放送中の番組や、他の過去番組)を視聴する場合がある。ユーザが他の番組の視聴を止め、再度、図11の番組表を表示し、再度同じ番組を選択する場合がある。このような場合で、かつ 再度選択した番組がまだ放送中の場合は、図21に示すような問い合わせ画面822がポップアップされる。この画面822では、選択した番組を“続きから視聴する”か、それとも、現在時刻から“リアルタイム視聴する”のかを問い合わせる。つまり、本装置では、番組視聴の連続性を得るために、再生のレジューム機能も有する。
【0055】
次に、日時指定ジャンプテーブル700に関連する各種機能について説明する。
【0056】
図13−図16に示す日時指定ジャンプテーブル700では、現在の時間帯が例えば2011年11月2日の9時台であるものとして説明する。また、装置で管理している番組情報の最も未来の日を2011年11月9日、最も過去の日を2011年10月20日として想定している。
【0057】
図面では色を示していないが、日時指定ジャンプテーブルのセル群を見た場合、例えば、6時間分のエリア単位で色が異なる。さらに過去の時間帯と未来の時間帯で、濃い色、薄い(淡い)色(逆でもよい)で識別される。これはフォーカス(6時間のセル群を指定する)を移動させた場合、フォーカスが過去の時間帯にあるのか、未来の時間帯にあるのかを分かり易くすることができる。フォーカスの位置は、例えば輝度が明るく表示される。さらに現在時間帯は、セル単位で示され、例えば高い輝度(ハイライト)されて示される。又、過去の番組が収録されていない時間帯のセルは、例えばグレーで表示される。
【0058】
また日時指定ジャンプテーブル700の画面内には、先にも説明したインジケータ700a(図10(C))が表示される。インジケータ700aは、バー上で色での識別がなされる。例えば、現在の日にちより過去は黒、未来は青で表示される。さらにこの色の識別に加えて、日時指定ジャンプテーブル700上に示されている複数の日にちの期間が、例えばピンクで表示される。したがって、バー上では、黒のエリア,青のエリア,ピンクのエリアが表示される。またポインターP3がバー上に表示される。このポインターP3の位置は、フォーカスの位置に相当する。
【0059】
図14は、フォーカスが11月4日のAM5時からAM11時(6時間)分のセルを指定している様子を示している。日時指定ジャンプテーブルでは、過去と未来の色の濃さが異なるので、ユーザは、フォーカスの位置が未来であることを直ぐに理解することができる。
【0060】
図15は、フォーカスが過去の時間帯と未来の時間帯のセル群にまたがっている様子を示している。この場合、ポインターP3は、現在の日時(11月2日)の位置に移動してくる。つまりポインターはバー上をフォーカスに追従して移動する。
【0061】
図16は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを10月20日から10月26日の範囲に切り換えた例を示している。この場合もインジケータのバー上で、ポインタP3、黒のエリアA1,青のエリアA2,ピンクのエリアA3が表示される。したがって、日時指定ジャンプテーブルが、装置で管理している番組情報の最も未来の日(11月9日)と最も過去の日(10月20日)の間で、どの区間を表示しているかを、ユーザは即座に把握することができる。ここで、過去の番組が収録されていない時間帯のセルは、グレーで表示される。また、過去番組が存在する最古の時間帯よりも古い(過去)の時間帯のセルは黒で表示される。上記した黒の領域にはフォーカスが移動できないように設定してもよい。またグレーの領域にフォーカスがある場合、フォーカスの色が変化するようにしてもよい。さらにはフォーカスの部分が点滅してもよい。
【0062】
<日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ>
本装置では、リモコン或いはユーザ端末の特定のキーを操作することにより、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを一挙に大きくジャンプさせることができる。つまり番組情報処理部115Dは、一定の範囲の連続する日時で表示されている日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアを、所定の操作入力により、一斉に変更するジャンプ処理を行うことができる。
【0063】
図17は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを、1週間未来のエリアにシフトさせた例を示している。ここでは日付10月20日から10月26日までの表示エリアを10月27日から11月2日の表示エリアにシフトさせた例を示している。
【0064】
図18は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを、1ヶ月過去のエリアにシフトさせた例を示している。ここでは日付10月20日から10月26日までの表示エリアを9月20日から9月26日の表示エリアにシフトさせた例を示している。
【0065】
図19は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを、過去番組の最古の日付(図19では、2011年9月20日とする)を含む表示エリアにシフトさせた例を示している。ここでは日付2011年10月27日から11月2日までの表示エリアを2011年9月20日から9月26日の表示エリアにシフトさせた例を示している。
【0066】
図20は、リモートコントローラの操作キーの一部分を取り出して示している。ワンタッチスキップキー300Dを押下すると、日時指定ジャンプテーブルの日付が一週間未来に進む(ジャンプする:例は図17)。ワンタッチリプレイキー300Cを押下すると、日時指定ジャンプテーブルの日付が一週間過去に戻る(ジャンプする)。
【0067】
例えば、日時指定ジャンプテーブルを表示中に、早送りキーを押下すると、日時指定ジャンプ画面の日付が1ヶ月未来に進む(ジャンプする)。早戻しキーを押下すると、日時指定ジャンプ画面の日付が1ヶ月過去に戻る(ジャンプする:例は図18)。
【0068】
例えば、日時指定ジャンプ画面を表示中に、チャプター先スキップキーを押下すると、
日時指定ジャンプ画面の日付が、最も未来の番組の日付にジャンプする。チャプター前スキップキーを押下すると、日時指定ジャンプ画面の日付が、最古の過去番組の日付に戻る(ジャンプする:例は図19)。
【0069】
図21は、本実施形態において、表示処理部が主体となってに実行されるフローチャートであり、日時指定ジャンプテーブルの利用形態の一例を示すフローチャートである。日時指定ジャンプテーブルが表示されている状態でフォーカス位置が決定され決定操作があると、フォーカス位置に対応した日時の番組表を表示する(ステップST1,ST2,ST3)。ステップST5において、テーブルのジャンプを行う操作(図17−図19で説明)があると、ジャンプ先の日時指定ジャンプテーブルが表示されステップST1に戻る(ステップST5,ST6)。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
101…デジタルレコーダ(記録再生装置)、102A,102B,102C,102D…チューナ、110…記録再生制御部、111…記録媒体部、113…番組データベース部114・・・入力処理部、115・・・番組表処理部、115D・・・番組情報処理部、115C・・・テーブル処理部、106・・・表示処理部。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は番組表制御装置及び番組表制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のチャンネルで放映される全ての番組を、複数日に渡って記録できる番組記録装置が発売されている。この番組記録装置を操作するユーザは、既に記録された複数の番組あるいは現在記録途中の複数の番組の中から、視聴を希望する番組を選択する必要がある。
【0003】
ところで、複数のチャンネルで放映される全ての番組が、複数日に渡って記録された場合、視聴を希望する番組を選択するためには、膨大な数の番組の中から選択しなければならない。記録済みの複数の番組を管理する手段として、録画リストを作成するとともに、録画リストを番組選択用として表示できる手段がある。しかし膨大な数の番組を管理する録画リストの中から、ユーザが希望する番組を探し出すことは困難を伴う場合がある。
【0004】
このような不便を改善するために、記録装置で保存されている番組情報に基づいて番組表を表示するのに先立って、番組表の表示範囲を指定する手段が開発された。この手段は、日時指定用の画面を表示することができる。この日時指定用の画面で、日時が指定された場合、指定された日時に対応する番組表が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−108724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ユーザは、番組表を利用する場合、種々の利用を期待する場合がある。例えば、過去に放送された番組の確認と視聴、現在放送中の番組の確認と視聴、未来に放送される番組の確認などである。
【0007】
そこで、この実施形態では、過去・現在・未来の番組表を簡単に表示し、ユーザが希望する番組情報を容易に検索できるようにした番組表制御装置及び番組表制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、テーブル処理部が、複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換える。番組情報処理部は、前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力することができる。ここで前記番組情報処理部は、前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを識別表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態の番組記録装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】再多重の方式の一例を示す模式図である。
【図3】番組データベース部のデータ構成の一例を示す模式図である。
【図4】メタデータのデータ構成の一例を示す模式図である。
【図5】リモートコントローラの一例を示す正面図である。
【図6】番組表の一例を示す図である。
【図7】日時指定ジャンプテーブルの一例を示す図である。
【図8】日時指定ジャンプテーブルと日時指定ジャンプテーブルにより一部を指定することができる過去・現在・未来の番組表データファイルとの関係を示す概念図である。
【図9A】日時指定ジャンプテーブルを操作することで表示された番組表の例を示す図である。
【図9B】日時指定ジャンプテーブルを操作することで表示された番組表の例を示す図である。
【図10】番組表や日時指定ジャンプテーブルにさらに加えて表示されるインジケータを説明する図である。
【図11】過去と未来に跨る番組情報を有した番組表の表示例と、過去と未来に跨る番組の視聴を決定したときにポップアップされる画面の例を示す図である。
【図12】番組表上で過去と未来に跨る番組の視聴を決定したときにポップアップされる画面の例を示す図である。
【図13】日時指定ジャンプテーブルの表示例を示す図である。
【図14】日時指定ジャンプテーブルの他の表示例を示す図である。
【図15】日時指定ジャンプテーブルのさらに他の表示例を示す図である。
【図16】日時指定ジャンプテーブルのまた他の表示例を示す図である。
【図17】日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ先の例を示す図である。
【図18】日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ先の他の例を示す図である。
【図19】日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ先のさらに他の例を示す図である。
【図20】リモートコントローラの操作キーの一部分を取り出して示す図である。
【図21】本実施形態において、表示処理部が主体となってに実行されるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は番組記録装置としてデジタルレコーダを適用した例である。本実施形態は、デジタルレコーダが一体化したテレビジョン装置であってもよい。
【0011】
図1は、一実施の形態にかかるデジタルレコーダ101の構成を示すブロック図である。本実施の形態のデジタルレコーダ101においては、スクランブルされたデジタル放送信号を受信する受信部であるチューナモジュールを4台有している場合(2台は地上デジタル放送受信用のチューナ102A、102B、他の2台はBS/CSデジタル放送受信用のチューナ102C、102Dなど)を例にとって説明する。
【0012】
第1のチューナ102A、第2のチューナ102B、第3のチューナ102C、第4のチューナ102Dで受信された放送番組の信号は、再多重部として機能するTS再多重部141に入力され、複数のチャンネル(CH)のTS(Transport Stream)が1つのTSに再多重される。
【0013】
図2は、TS再多重部141で行われる再多重の方式の一例を表している。この方式は、図2に示すように、4CHの入力の場合は、パケットの配列を入力の5倍の速度で多重し直している。さらにパケット配列内にFlagのパケットを追加し、例えばここでは各パケットのタイムスタンプ情報を付加する方式としている。TS再多重方式は、ここで述べる方式に限定されるものではなく、各種の方法が可能である。TS再多重部141で再多重化された信号はTS分離部103に送られる。
【0014】
TS分離部103は、放送番組の信号から暗号化情報であるECM(Entitlement Cont
rol Message)と、番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルで
あるEIT(Event Information Table)とを分離する。
【0015】
TS分離部103で分離されたECMは、CAS制御部107に転送される。CAS制御部107は、ワーク鍵(Kw)を用いてECMの暗号を復号し、ECM内のその番組に関する属性情報とCASカード108に記憶されている契約情報と比較して、視聴可否の判定を行う。ワーク鍵(Kw)は、カードスロット(カードインターフェースI/F)107Aに装着されたCASモジュール(ICカードの形態を持つCASカード:以下、適宜CASカードと呼称する)108に記憶されている放送事業者毎に設定されている。
【0016】
CAS制御部107は、視聴可の判定を行った場合にはスクランブル鍵(Ks)を復号してデスクランブラ部104に出力する。なお、暗号鍵KsとKwは放送事業者毎に異なるが、全受信機で共通な鍵である。
【0017】
一方、TS分離部103で分離されたEITは、番組データベース部113に入力される。番組データベース部113は、EITを用いて番組表を作成するためのデータベース化を実行する。
【0018】
図3は、番組データベース部113のデータ構成を示す模式図である。図3に示すように、チャンネル、日にち、番組の開始時刻、終了時刻、タイトル、記録状況(記録終了、記録途中)、ダビングの有無などの情報が番組毎にテーブル化されている。
【0019】
デスクランブラ部104は、CAS制御部107から応答されたスクランブル鍵Ksを設定し、デスクランブルしたTSを記録再生制御部110に入力する。
【0020】
記録再生制御部110では、再多重されたTSをチャンネルごとのTSに戻し、チャンネルごとのTSを、ハードディスクドライブ(HDD)等の記録媒体部111に記録する制御を行うことができる。また記録再生制御部110は、記録媒体部111に記録された放送番組の信号であるTSを再生する制御を実行してAVデコード部105へ出力することができる。すなわち、記録再生制御部110は、記録制御部および再生制御部として機能することができる。
【0021】
記録再生制御部110は、録画すべき番組をチャンネルごとにTSファイルとして記録媒体部111に格納する。録画すべき番組は、複数のチャンネルにおいて時間帯や曜日等の条件が指定されることで特定されている。記録再生制御部110は、記録媒体部111の記録容量が限界に達した場合、記録時刻が古いものから順次消去しながら録画を続けていくものとする。なお、以下では、記録媒体部111内の各TSファイル内の番組データを過去番組と称する。
【0022】
ここで、記録再生制御部110は、記録媒体部111に対してチャンネルごとのTSの記録を行う際、記録媒体部111の物理的な領域における記録位置(物理アドレス)と時刻情報と番組情報とを関連付けたメタデータをチャンネルごとに作成し、記録媒体部111に記録する。
【0023】
即ち、図4に示すような記録媒体部111の物理的な領域における記録位置(物理アドレス)と時刻情報(番組の記録開始位置を基準時刻とした相対時間を表す)と番組情報とを関連付けたメタデータをチャンネルごとに作成し、記録媒体部111に記録する。
【0024】
図4に示す例では、5秒毎に記録位置(物理アドレス)を記録している。なお、番組情報は、EITから取得可能である。
【0025】
記録媒体部111は、例えばHDD、ディスクドライブ、SD(登録商標)カードリーダライタであり、記録再生制御部110からの放送番組の信号であるTSを記録する。記録媒体部111は、デジタルレコーダ101に内蔵されたものである必要はなく、USBやLAN等で接続されたHDD等の記録媒体でもよい。
【0026】
AVデコード部105は、各チューナ102A,102B,102C,102Dで受信した各チャンネルの放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)または記録再生制御部110により再生された放送番組の信号(CHごとのTSに戻したストリーム)をAV情報(映像および音声)へデコードする。
【0027】
AV情報のデコード出力(AV出力)は、表示処理部106を介して、外部モニタである表示部200に出力される。また、表示処理部106は、OSD(On Screen Display
)等によりユーザへの情報を提示するための、GUI(Graphical User Interface)機能を持っている。このGUI機能により、後述する番組表などが表示部200に表示される。
【0028】
番組表処理部115は、記録媒体部111に記録した番組のEITおよび今後放送される番組のEITを番組データベース部113から受け取ることにより、番組表の作成処理、および番組表を表示部200の表示画面上に表示させるためのデータを作成する処理を実行する。
【0029】
即ち、番組表処理部115は、日時指定ジャンプテーブル処理部(以下単にテーブル処理部と称する)115C、番組情報処理部115Dを有する。テーブル処理部115Cは、過去及び現在及び未来の複数の日とその時刻を表す日時情報に基づき日時を区別する複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理することができる。番組情報処理部115Dは、日時指定ジャンプテーブルの表示を管理するとともに、操作手段により任意の数の前記セルが選択され場合、関連データに基づいて、前記任意の数の前記セルに関連付けられた(a)過去又は(b)現在又は(c)未来、又は(d)過去と現在、又は(e)現在と未来、(f)過去現在未来の何れかの番組情報を有する番組表を表示用として出力することができる。
【0030】
入力処理部114は、ユーザからの各種操作入力を受け付ける。例えば、入力処理部114は、ユーザからの日時指定ジャンプテーブルの表示指定、日時指定ジャンプテーブル上のセルの選択及び指定の入力、さらには、自動録画の設定、番組表上における再生番組の指定などの入力を受け付ける。
【0031】
入力処理部114は、デジタルレコーダ101に取り付けられた固定の操作パネル(図
示せず)に相当するものからユーザ入力を受け付けるものであってもよいし、またデジタルレコーダ101から分離したリモートコントローラ300からユーザ入力を受け付けるものであってもよい。
【0032】
図5は、上記リモートコントローラ300の外観を示している。このリモートコントローラ300には、主として、カーソルキー300A、決定キー300B、ページ戻りキー300C、ページ進みキー300D、タイムシフトキー300E等が設けられている。
【0033】
カーソルキー300Aは、後述する番組表や日時指定ジャンプテーブル等で指定領域(フォーカス)を遷移させるために設けられている。決定キー300Bは、指定領域を決定するために設けられている。ページ戻りキー300Cおよびページ進みキー300Dは、番組表や日時指定ジャンプテーブル等の表示範囲を変更するために設けられている。
【0034】
タイムシフトキー300Eは、録画方法により同時録画した番組を表示する番組表を表示させるためのキーである。タイムシフトキー300Eを押下操作することで、番組情報処理部115D、番組表処理部115は、番組表を表示部200の表示画面上に表示させる。ここで、装置は、表示画面から指定された番組の再生を行うことが可能な所謂タイムシフトモードに入る。
【0035】
図6は、番組表の例を示す。この番組表は、過去の番組を示す番組表であり、縦(列)
方向に時間軸、横(行)方向にチャンネル軸が設けられた複数のセルを有する。過去番組表は、番組の再生をユーザが指示するためのユーザインタフェースである。
【0036】
ところで、番組表が表示されている状態で、ユーザが例えば、青色キー300Fを操作すると、テーブル処理部115Cは、日時指定ジャンプテーブル700を番組表上にオーバーレイ表示する(図7)。
【0037】
図7に示すように、日時指定ジャンプテーブル700は、縦(列)方向に時間帯軸、横(行)方向の日にち軸が設けられた、複数のセルを有する。日時指定ジャンプテーブル700内には、例えば6時間の時間帯を囲むフォーカス(指定セル)701が表示される。
【0038】
フォーカス701は、例えば図6の番組表と関連付けられている。図6では、2011年10月31日の午後3時から午後9時までの過去番組表が表示されている。このとき、ユーザが例えば青色キー300Fを操作すると、日時ジャンプテーブル700をオーバーレイ表示する(図7)。図7の日時フォーカス701は過去番組表に表示されている時間軸に該当する時間帯(2011年10月31日の午後3時から午後9時まで)のセルを囲むように表示されている。この関連付けは、後述する関連データにより行われている。
【0039】
図8は、日時指定ジャンプテーブル700と、日時指定ジャンプテーブル700により一部を指定することができる過去・現在・未来の番組表データファイル800との関係を示す概念図である。
【0040】
番組表データファイル800は、放送信号と共に送られてくる番組情報を用いて構築される。図8は、現在の日時を例えば2011年11月11日(金)として表現している。番組情報は、例えば現在から1週間未来の分まで送られてくる場合、番組表は、2011年11月18日(金)の分まで作成されている。図8の番組表データファイル800の縦軸は日時(過去、現在、未来)、横軸はチャンネルCH1,CH2,CH4,CH5,CH6,CH7を示しているが、このようなフォーマットに限定されるものではなく、番組情報がデータベースとして存在し、番組表を作成する際に、番組情報の任意の区分を日時で指定可能であればよい。
【0041】
過去の番組表が、何日分逆戻り保存されているかは、装置の設計に依存する。また記録媒体111に過去の番組を保存している最大期間は、装置の設計に依存する。この装置では、記録媒体111に保存されている過去の番組の番組表を表示できる程度の過去の番組表が準備可能である。
【0042】
図8の日時指定ジャンプテーブル700において、過去の日時である11月7日の6時から12時までのセルが選択された場合、この日時に該当するセルがフォーカス711される。フォーカスとは、画面上において、例えば、輝度が他の部分より高くハイライトされた状態、あるいは、色が他の部分と異なる状態になり、他の部分と識別できることを意味する。フォーカス711の状態で、リモコンの決定キーが押されると、関連データ部900の関連データに基づいて、番組表データファイル800から番組表(11月7日の6時から12時までの番組表)を得るための番組情報が読み出される。読み出された番組情報は、表示データ出力部1000を介して、図6で示したような番組表として表示される。
【0043】
また、日時指定ジャンプテーブル700において、11月11日のPM3時からPM9時までのセルが選択された場合、この日時に該当するセルがフォーカス712される。フォーカス712の状態で、リモコンの決定キーが押されると、関連データ部900の関連データに基づいて、番組表データファイル800から番組表(11月11日のPM3時からPM9時までの番組表)を得るための番組情報が読み出され、表示データ出力部1000を介して、図6で示したような番組表として表示される。上記したように、番組表データファイル800と日時指定ジャンプテーブル700とは相互に関連付けられている。なお番組表を表示するための操作方法及び手段、日時指定ジャンプテーブル700を表示するための操作方法及び手段は、上記した例に限定されるものではなく、各種の方法と手段が可能である。
【0044】
上記した日時指定ジャンプテーブル700を処理する部分は、例えばテーブル処理部115Cである。また番組表データファイル800、関連データ部900及び表示データ出力部1000は、番組情報処理部115Dに含まれる。しかしこの構成は、限定されるものではなく、保存場所、データの処理場所は、各種変形実施が可能である。また、テーブル処理部115C,番組情報理部115Dが一体化されていてもよい。
【0045】
上記したように、本装置では、番組表で表示している時間帯を変更する(ジャンプさせる)ための日時指定ジャンプテーブルで、本装置が保持する最古の過去番組の時間帯から最も未来の番組情報の時間帯までの時間帯を指定可能である。
【0046】
図9A,図9Bは、図8で説明したように日時指定ジャンプテーブル700を利用して番組表を表示した際の番組表の例を示している。即ち、2011年11月7日のAM6時−AM12時までの番組表801(図9A)と、2011年11月11日のPM3時−PM9時までの番組表802(図9B)を示している。
【0047】
上記した日時指定ジャンプテーブル700、番組表801、番組表802が表示された場合、それぞれの画像には、さらに、装置で管理している番組情報の最も未来の日と最も過去の日を示すインジケータも表示される。即ち、番組表801、番組表802では、それぞれ右側に符号801a、符号802aとして示し、日時指定ジャンプテーブル700では、下側に符号700aとして示している。
【0048】
図10(A)、図10(B),図10(C)には、上記インジケータ801a、802a、700aを取り出して示している。これらのインジケータは、例えばバー表示であり、装置で管理されている番組情報の最も未来の日(実施例では11月18日)と最も過去の日(実施例では9月18日)がバーの両端に表示される。また、現在の日(実施例では11月11日)もバー上で表示される。さらにこのバー上には、現在表示されている番組表に対応する日にちの位置にポインター(例えば赤色)が表示される。即ち、番組表801と共に表示されるインジケータ801a上では、ポインターP1が11月7日(現在の日11月11日より過去)の位置に表示される(図10(A))。また番組表802と共に表示されるインジケータ801b上では、ポインターP2が11月11日(現在の日11月11日と同じ)の位置に表示される(図10(B))。さらに日時指定ジャンプテーブル700と共に表示されるインジケータ700a上では、フォーカス711が設定されているときは、ポインターP3が11月7日(現在の日11月11日より過去)の位置に表示される(図10(C))。さらにこのインジケータ700aは、バー上で例えば色の識別がなされる。基本的には、現在の日にちより過去は例えば黒、未来は薄い青で表示される。さらにこの色の識別に加えて、日時指定ジャンプテーブル700上に示されている複数の日にちの期間が、例えばピンクで表示される。したがって、バー上では、黒のエリアA1,青のエリアA2,ピンクのエリアA3が表示される。上記したバーを表示する場合、バーにN(Nは自然数)日間隔でメモリを付けてもよい。
【0049】
上記のようなインジケータを表示することにより、ユーザは、装置内で管理されている最も未来の番組情報、最も過去の番組情報の存在を日にちで把握することができる。また、番組表データファイルで表される全体の番組表の中で、現在表示されている番組表の存在位置を把握することができる。
【0050】
上記したように日時指定ジャンプテーブルが表示されている状態で、任意のセルがフォーカスされた場合、表示処理部は、前記フォーカスされたセルが前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間のいずれの位置に有るかを示すインジケータの表示出力を得る。また番組表処理部115又は番組情報処理部115Dは、前記インジケータの最も未来の日と最も過去の日の間をバーで示し、このバーの中で、さらに日時指定ジャンプテーブルが示している複数の日の区間を識別している。また、番組情報処理部115Dは、インジケータを、最も未来の日と最も過去の日の間のバーで示し、番組表上でフォーカスされている位置をバー上にポインター(図10の(A)(B))として示し、ポインターをフォーカスの位置に同期して移動させることができる。
【0051】
図11は、番組表802が表示された状態であり、現在時刻が11月11日のPM6時30分であるとすると、この番組表802では過去、現在、未来の番組情報が表示されることになる。この場合、表示処理部115又は番組情報処理部115Dは、番組表802上で過去と未来の番組情報の背景色を異なる色で表示する。これによりユーザは、番組表802上で視聴しようとする番組を選択する場合、まだ未放送の番組と、既に録画済みの番組とを容易に識別することができる。また、ユーザは、放送中の番組も識別することができる。
【0052】
ここで例えばユーザがリモートコントローラのカーソルキーを操作して、フォーカス811を設定し、決定キーを押したとする。フォーカス811は、現在放送中の番組を指定しているので、番組の一部は、すでに記録媒体に録画されていることになる。
【0053】
問い合わせ画面821がポップアップされる。この画面821では、選択した番組を“始めから視聴する”か、それとも、現在時刻から“リアルタイム視聴する”のかを問い合わせる。
【0054】
また、ユーザによっては、番組(例えばフォーカス811で指定される番組)を視聴している途中で、他の番組(他の放送中の番組や、他の過去番組)を視聴する場合がある。ユーザが他の番組の視聴を止め、再度、図11の番組表を表示し、再度同じ番組を選択する場合がある。このような場合で、かつ 再度選択した番組がまだ放送中の場合は、図21に示すような問い合わせ画面822がポップアップされる。この画面822では、選択した番組を“続きから視聴する”か、それとも、現在時刻から“リアルタイム視聴する”のかを問い合わせる。つまり、本装置では、番組視聴の連続性を得るために、再生のレジューム機能も有する。
【0055】
次に、日時指定ジャンプテーブル700に関連する各種機能について説明する。
【0056】
図13−図16に示す日時指定ジャンプテーブル700では、現在の時間帯が例えば2011年11月2日の9時台であるものとして説明する。また、装置で管理している番組情報の最も未来の日を2011年11月9日、最も過去の日を2011年10月20日として想定している。
【0057】
図面では色を示していないが、日時指定ジャンプテーブルのセル群を見た場合、例えば、6時間分のエリア単位で色が異なる。さらに過去の時間帯と未来の時間帯で、濃い色、薄い(淡い)色(逆でもよい)で識別される。これはフォーカス(6時間のセル群を指定する)を移動させた場合、フォーカスが過去の時間帯にあるのか、未来の時間帯にあるのかを分かり易くすることができる。フォーカスの位置は、例えば輝度が明るく表示される。さらに現在時間帯は、セル単位で示され、例えば高い輝度(ハイライト)されて示される。又、過去の番組が収録されていない時間帯のセルは、例えばグレーで表示される。
【0058】
また日時指定ジャンプテーブル700の画面内には、先にも説明したインジケータ700a(図10(C))が表示される。インジケータ700aは、バー上で色での識別がなされる。例えば、現在の日にちより過去は黒、未来は青で表示される。さらにこの色の識別に加えて、日時指定ジャンプテーブル700上に示されている複数の日にちの期間が、例えばピンクで表示される。したがって、バー上では、黒のエリア,青のエリア,ピンクのエリアが表示される。またポインターP3がバー上に表示される。このポインターP3の位置は、フォーカスの位置に相当する。
【0059】
図14は、フォーカスが11月4日のAM5時からAM11時(6時間)分のセルを指定している様子を示している。日時指定ジャンプテーブルでは、過去と未来の色の濃さが異なるので、ユーザは、フォーカスの位置が未来であることを直ぐに理解することができる。
【0060】
図15は、フォーカスが過去の時間帯と未来の時間帯のセル群にまたがっている様子を示している。この場合、ポインターP3は、現在の日時(11月2日)の位置に移動してくる。つまりポインターはバー上をフォーカスに追従して移動する。
【0061】
図16は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを10月20日から10月26日の範囲に切り換えた例を示している。この場合もインジケータのバー上で、ポインタP3、黒のエリアA1,青のエリアA2,ピンクのエリアA3が表示される。したがって、日時指定ジャンプテーブルが、装置で管理している番組情報の最も未来の日(11月9日)と最も過去の日(10月20日)の間で、どの区間を表示しているかを、ユーザは即座に把握することができる。ここで、過去の番組が収録されていない時間帯のセルは、グレーで表示される。また、過去番組が存在する最古の時間帯よりも古い(過去)の時間帯のセルは黒で表示される。上記した黒の領域にはフォーカスが移動できないように設定してもよい。またグレーの領域にフォーカスがある場合、フォーカスの色が変化するようにしてもよい。さらにはフォーカスの部分が点滅してもよい。
【0062】
<日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアのジャンプ>
本装置では、リモコン或いはユーザ端末の特定のキーを操作することにより、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを一挙に大きくジャンプさせることができる。つまり番組情報処理部115Dは、一定の範囲の連続する日時で表示されている日時指定ジャンプテーブルが表示する表示エリアを、所定の操作入力により、一斉に変更するジャンプ処理を行うことができる。
【0063】
図17は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを、1週間未来のエリアにシフトさせた例を示している。ここでは日付10月20日から10月26日までの表示エリアを10月27日から11月2日の表示エリアにシフトさせた例を示している。
【0064】
図18は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを、1ヶ月過去のエリアにシフトさせた例を示している。ここでは日付10月20日から10月26日までの表示エリアを9月20日から9月26日の表示エリアにシフトさせた例を示している。
【0065】
図19は、日時指定ジャンプテーブル700が表示する表示エリアを、過去番組の最古の日付(図19では、2011年9月20日とする)を含む表示エリアにシフトさせた例を示している。ここでは日付2011年10月27日から11月2日までの表示エリアを2011年9月20日から9月26日の表示エリアにシフトさせた例を示している。
【0066】
図20は、リモートコントローラの操作キーの一部分を取り出して示している。ワンタッチスキップキー300Dを押下すると、日時指定ジャンプテーブルの日付が一週間未来に進む(ジャンプする:例は図17)。ワンタッチリプレイキー300Cを押下すると、日時指定ジャンプテーブルの日付が一週間過去に戻る(ジャンプする)。
【0067】
例えば、日時指定ジャンプテーブルを表示中に、早送りキーを押下すると、日時指定ジャンプ画面の日付が1ヶ月未来に進む(ジャンプする)。早戻しキーを押下すると、日時指定ジャンプ画面の日付が1ヶ月過去に戻る(ジャンプする:例は図18)。
【0068】
例えば、日時指定ジャンプ画面を表示中に、チャプター先スキップキーを押下すると、
日時指定ジャンプ画面の日付が、最も未来の番組の日付にジャンプする。チャプター前スキップキーを押下すると、日時指定ジャンプ画面の日付が、最古の過去番組の日付に戻る(ジャンプする:例は図19)。
【0069】
図21は、本実施形態において、表示処理部が主体となってに実行されるフローチャートであり、日時指定ジャンプテーブルの利用形態の一例を示すフローチャートである。日時指定ジャンプテーブルが表示されている状態でフォーカス位置が決定され決定操作があると、フォーカス位置に対応した日時の番組表を表示する(ステップST1,ST2,ST3)。ステップST5において、テーブルのジャンプを行う操作(図17−図19で説明)があると、ジャンプ先の日時指定ジャンプテーブルが表示されステップST1に戻る(ステップST5,ST6)。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
101…デジタルレコーダ(記録再生装置)、102A,102B,102C,102D…チューナ、110…記録再生制御部、111…記録媒体部、113…番組データベース部114・・・入力処理部、115・・・番組表処理部、115D・・・番組情報処理部、115C・・・テーブル処理部、106・・・表示処理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換えるテーブル処理部と、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力する番組情報処理部とを有し、
前記番組情報処理部は、前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを識別表示することを特徴とする番組表制御装置。
【請求項2】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換えるテーブル処理部と、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力する番組情報処理部とを有し、
前記番組情報処理部は、前記番組表において番組の収録範囲外の時間帯と、番組が存在しない時間帯と、番組が存在する時間帯とを識別表示することを特徴とする番組表制御装置。
【請求項3】
前記識別表示は、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項1記載の番組表制御装置。
【請求項4】
前記識別表示は、前記収録範囲外の時間帯を黒表示し、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項2記載の番組表制御装置。
【請求項5】
前記番組情報処理部は、
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記フォーカスされている位置を前記バー上にポインターとして示し、前記ポインターを前記フォーカスの位置に同期して移動させる請求項1又は2記載の番組表制御装置。
【請求項6】
前記番組情報処理部は、
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記バーの中で、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時を識別表示するする請求項1又は2記載の番組表制御装置。
【請求項7】
前記番組情報処理部は、
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記日時指定ジャンプテーブル上でフォーカスされている位置を前記バー上にポインターとして示し、前記ポインターを前記フォーカスの位置に同期して移動させる請求項1又は2記載の番組表制御装置。
【請求項8】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルと、前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の番組情報を有する番組表データファイルとを処理する装置の番組表制御方法であって、
操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換え、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力し、
前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを色で識別表示する、
番組表制御方法。
【請求項9】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルと、前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の番組情報を有する番組表データファイルとを処理する装置の番組表制御方法であって、
操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換え、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力し、
前記番組表において番組の収録範囲外の時間帯と、番組が存在しない時間帯と、番組が存在する時間帯とを色で識別表示する、
番組表制御方法。
【請求項10】
前記識別表示は、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項8記載の番組表制御方法。
【請求項11】
前記識別表示は、前記収録範囲外の時間帯を黒表示し、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項9記載の番組表制御方法。
【請求項12】
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記フォーカスされている位置を前記バー上にポインターとして示し、前記ポインターを前記フォーカスの位置に同期して移動させる請求項8又は9記載の番組表制御方法。
【請求項1】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換えるテーブル処理部と、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力する番組情報処理部とを有し、
前記番組情報処理部は、前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを識別表示することを特徴とする番組表制御装置。
【請求項2】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルを処理し、操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換えるテーブル処理部と、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力する番組情報処理部とを有し、
前記番組情報処理部は、前記番組表において番組の収録範囲外の時間帯と、番組が存在しない時間帯と、番組が存在する時間帯とを識別表示することを特徴とする番組表制御装置。
【請求項3】
前記識別表示は、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項1記載の番組表制御装置。
【請求項4】
前記識別表示は、前記収録範囲外の時間帯を黒表示し、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項2記載の番組表制御装置。
【請求項5】
前記番組情報処理部は、
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記フォーカスされている位置を前記バー上にポインターとして示し、前記ポインターを前記フォーカスの位置に同期して移動させる請求項1又は2記載の番組表制御装置。
【請求項6】
前記番組情報処理部は、
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記バーの中で、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時を識別表示するする請求項1又は2記載の番組表制御装置。
【請求項7】
前記番組情報処理部は、
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記日時指定ジャンプテーブル上でフォーカスされている位置を前記バー上にポインターとして示し、前記ポインターを前記フォーカスの位置に同期して移動させる請求項1又は2記載の番組表制御装置。
【請求項8】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルと、前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の番組情報を有する番組表データファイルとを処理する装置の番組表制御方法であって、
操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換え、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力し、
前記番組表において番組が存在する時間帯と番組が存在しない時間帯とを色で識別表示する、
番組表制御方法。
【請求項9】
過去及び現在及び未来にわたる複数の日とその時刻を表す日時情報により区別された複数のセルを有する日時指定ジャンプテーブルと、前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の番組情報を有する番組表データファイルとを処理する装置の番組表制御方法であって、
操作入力に応じて前記日時指定ジャンプテーブルが表示する前記過去及び現在及び未来にわたる複数の日の範囲を切換え、
前記日時指定ジャンプテーブルを表示し、操作手段により任意の複数のセルがフォーカスされ決定操作された場合、関連データに基づいて、前記フォーカスの範囲の前記任意の複数のセルの日時に関連付けられている過去の番組の番組表か、又は未来の番組の番組表か、又は過去と現在の番組の番組表か、又は現在と未来の番組の番組表か、又は過去と現在と未来の番組の番組表を選択的に出力し、
前記番組表において番組の収録範囲外の時間帯と、番組が存在しない時間帯と、番組が存在する時間帯とを色で識別表示する、
番組表制御方法。
【請求項10】
前記識別表示は、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項8記載の番組表制御方法。
【請求項11】
前記識別表示は、前記収録範囲外の時間帯を黒表示し、前記番組が存在しない時間帯をグレー表示する請求項9記載の番組表制御方法。
【請求項12】
前記日時指定ジャンプテーブルで管理されている最も未来の日と最も過去の日の間をバー状のインジケータで表示し、
前記フォーカスされている位置を前記バー上にポインターとして示し、前記ポインターを前記フォーカスの位置に同期して移動させる請求項8又は9記載の番組表制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2013−115829(P2013−115829A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−6667(P2013−6667)
【出願日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【分割の表示】特願2011−261650(P2011−261650)の分割
【原出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【分割の表示】特願2011−261650(P2011−261650)の分割
【原出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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